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言負ける

いいま・ける イヒ― [4] 【言(い)負ける】 (動カ下一)[文]カ下二 いひま・く
言い争って負ける。言い負かされる。「論争で―・ける」

言責

げんせき [0] 【言責】
自分が言った言葉に対する責任。「一旦約束した―を果すため/明暗(漱石)」

言質

げんち【言質】
a pledge.→英和
〜を与える(取る) give <a person> a pledge (get a person's pledge).

言質

げんしつ 【言質】
⇒げんち(言質)

言質

げんち [1][0] 【言質】
あとで証拠となるような約束の言葉。ことばじち。「―を取る」「―を与える」

言足す

いいた・す イヒ― [3] 【言(い)足す】 (動サ五[四])
足りないところを付け加えて言う。言い添える。

言路

げんろ [1] 【言路】
君主や上役に進言する方法・手続き。「―開き人物を登用する/文明論之概略(諭吉)」

言辞

げんじ [1] 【言辞】
ことば。ことばづかい。「―を弄(ロウ)する」

言返す

いいかえ・す イヒカヘス [3] 【言(い)返す】 (動サ五[四])
(1)相手の言葉に対応した言葉で返答する。また,抗弁する。「負けずに―・す」
(2)前に言ったことをもう一度言う。
[可能] いいかえせる

言述

げんじゅつ [0] 【言述】 (名)スル
考えなどを述べること。

言送る

いいおく・る イヒ― [4] 【言(い)送る】 (動ラ五[四])
(1)手紙や伝言で,離れた所の人に用事などを伝える。「すぐに帰郷せよと―・る」
(2)人から人に順々に言葉を伝える。

言逃げ

いいにげ イヒ― [0] 【言(い)逃げ】
「いいのがれ」に同じ。

言逃れ

いいのがれ イヒ― [0] 【言(い)逃れ】
言い逃れること。また,その言葉。いいにげ。いいぬけ。「―を言う」

言逃れ

いいのがれ【言逃れ】
⇒言抜け.

言逃れる

いいのが・れる イヒ― [5] 【言(い)逃れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 いひのが・る
うまく言い訳をして,責任などをまぬがれる。言いぬける。「言を左右にして―・れる」

言通す

いいとお・す イヒトホス [3] 【言(い)通す】 (動サ五[四])
最後まで自分の考えを変えずに主張し続ける。「知らぬ存ぜぬと―・す」
[可能] いいとおせる

言連ねる

いいつら・ねる イヒ― [5] 【言(い)連ねる】 (動ナ下一)[文]ナ下二 いひつら・ぬ
並べたてて言う。「恨みつらみを―・ねる」

言遅れる

いいおく・れる イヒ― [5][0] 【言(い)遅れる・言(い)後れる】 (動ラ下一)
もっと早く言うべきことが,後回しになる。

言過ぎ

いいすぎ イヒ― [0] 【言(い)過ぎ】
度をこして言うこと。「そこまで言うと―になる」

言過ぎる

いいす・ぎる イヒ― [4] 【言(い)過ぎる】 (動ガ上一)[文]ガ上二 いひす・ぐ
度をこして(言うべきでないことまで)言う。「私も―・ぎた。反省している」

言違い

いいちがい イヒチガヒ [0] 【言(い)違い】
言いちがえること。また,その言葉。言いまちがい。

言違う

いいちが・う イヒチガフ [4] 【言(い)違う】
■一■ (動ワ五[ハ四])
言い誤る。「うっかり名前を―・う」
■二■ (動ハ下二)
⇒いいちがえる

言違える

いいちが・える イヒチガヘル [5] 【言(い)違える】 (動ア下一)[文]ハ下二 いひちが・ふ
まちがえて言う。言い誤る。「番号を―・える」

言選り

ことえり 【言選り】
言葉を選ぶこと。用語を選択すること。「文を書けど,おほどかに―をし/源氏(帚木)」

言開き

いいひらき イヒ― [0] 【言(い)開き】 (名)スル
言い訳。弁解。申し開き。「―する余地もない」「―が立たない」

言開き

いいひらき【言開き】
(an) explanation.〜をする excuse[justify]oneself.

言開く

いいひら・く イヒ― [4] 【言(い)開く】 (動カ五[四])
事情を話し,相手に納得させる。弁明する。申し開く。「なに―・くに及ばぬ事ゆゑ矢張り自分で罪を被(キ)る/鉄仮面(涙香)」
[可能] いいひらける

言間違い

いいまちがい イヒマチガヒ [0] 【言(い)間違い】
間違えて言うこと。言い違い。言いそこない。

言難い

いいがた・い イヒ― [4] 【言(い)難い】 (形)[文]ク いひがた・し
うまく言うことができない。言いにくい。「何とも―・い味だ」「いわく―・い」

言霊

ことだま [0] 【言霊】
言葉にあると信じられた呪力。

言霊の幸ふ国

ことだまのさきわうくに 【言霊の幸ふ国】
言語の呪力によって,幸福がもたらされている国。「そらみつ大和の国は…―と語り継ぎ言ひ継がひけり/万葉 894」

言霊指南

ことだまのしるべ 【言霊指南】
語学書。二編三冊。黒沢翁満(オキナマロ)著。1852〜56年刊。活用・係り結び・仮名遣い・「てにをは」などについて,本居宣長・春庭の説を補訂を加えつつ論じたもの。

言騒ぐ

ことさやぐ 【言騒ぐ】 (枕詞)
〔「ことさえく」の転〕
「唐(カラ)」にかかる。「―唐人(カラビト)なればお言葉をも/謡曲・白楽天」

言麗し

ことうるわ・し 【言美はし・言麗し】 (形シク)
言葉づかいが立派で端正だ。「ことに若くかたちよき人の―・しきは忘れがたく/徒然 233」

訂する

てい・する [3] 【訂する】 (動サ変)[文]サ変 てい・す
(1)訂正する。ただす。なおす。
(2)結ぶ。「蘭軒が釈混外(シヤクコンゲ)と交を―・したのは此年であらう/伊沢蘭軒(鴎外)」

訂正

ていせい [0] 【訂正】 (名)スル
言葉や文章の誤っている部分を正しく直すこと。「誤りを―する」

訂正する

ていせい【訂正する】
correct;→英和
revise.→英和
訂正増補版 a revised and enlarged edition.

訂正相場

ていせいそうば [5] 【訂正相場】
相場が上下に行き過ぎた場合,行き過ぎを改めるような動き。訂正高・訂正安などとも使われる。

訂補

ていほ [1] 【訂補】 (名)スル
著作物などの誤りを訂正したり,説明の足りない部分を補ったりすること。補訂。

ふ [1] 【訃】
人の死んだ知らせ。訃報。「師の―を聞く」

訃告

ふこく [0] 【訃告】
死亡のしらせ。訃報。訃音(フイン)。

訃報

ふほう [0] 【訃報】
人の死亡の知らせ。悲報。「―に接する」

訃報

ふほう【訃報】
the news of a person's death.

訃音

ふいん [0] 【訃音】
人の死の知らせ。訃(フ)。訃報。ふおん。

訃音

ふおん [0] 【訃音】
⇒ふいん(訃音)

けい【計】
(1) the total sum;in total (合計して).
(2) tactics;→英和
a plan.→英和

はか [2] 【捗・果・計・量】
〔「計(ハカリ)」と同源〕
(1)仕事や物事の進み具合。はかどり。「―ゆき」
(2)田植え・稲刈りなどの際の各人の分担区域。「秋の田の我が刈り―の過ぎぬれば/万葉 2133」
(3)目当て。目標。「いづこを―と君がとはまし/後撰(恋二)」

けい [1] 【計】
(1)計画。「一年の―は元旦にあり」「百年の―」
(2)合計。「―三万円が集まった」

計らい

はからい ハカラヒ [0][3] 【計らい】
(1)とりはからい。処置。措置。「粋(イキ)な―」
(2)考え。配慮。分別。「信じたてまつらんとも,また,すてんとも,面々の御―なり/歎異抄」

計らい

はからい【計らい】
management;→英和
arrangement;→英和
discretion (裁量);→英和
good offices (世話).…の〜に任せる leave <a matter> to a person's discretion.

計らい注文

はからいちゅうもん ハカラヒ― [5] 【計らい注文】
一定の値幅をもたせた売買注文で,その範囲内で業者に裁量を認める方法。

計らう

はから・う ハカラフ [3] 【計らう】 (動ワ五[ハ四])
〔「計り合う」の転。一説に,「はかる」に反復継続の助動詞「ふ」が付いてできたものとも〕
(1)考えて,適切な処置をする。都合の良い方法を講ずる。とりはからう。「便宜を―・う」「早く着工できるように―・ってもらった」
(2)相談する。協議する。「友人と―・って金額を決める」
(3)考え定める。計画する。「合戦の次第―・ひ申せ/保元(上)」
(4)推しはかる。見当をつける。「日を―・ひて,いつしかとおぼすほどに/源氏(東屋)」
(5)手加減をする。あんばいする。「飯を―・ひ盛り,人にすすむる役者を/咄本・醒睡笑」
[可能] はからえる

計らう

はからう【計らう】
[処置]manage;→英和
arrange;→英和
consider (考慮).→英和

計らざるに

はからざるに 【図らざるに・計らざるに】 (連語)
思いがけなく。予想外に。「―,御恩をかうぶりて/宇治拾遺 6」

計らず

はからず [2][3] 【図らず・計らず】 (副)
〔動詞「はかる」の未然形に打ち消しの助動詞「ず」が付いたものから〕
思いもよらず。不意に。「此時孝助が―胸に浮かんだのは/怪談牡丹灯籠(円朝)」

計り

はかり [0][3] 【計り・量り】
〔動詞「はかる」の連用形から〕
(1)物の分量・数量・大きさなどをはかること。また,はかって知った重さ・大きさなど。「―が甘い」
(2)考え。工夫(クフウ)。計画。「物恐(オ)ぢせず―有りける者の/今昔 28」
→はかりごと
(3)見当。目当て。手がかり。「逢ふ―なき嘆かしさに/狭衣 3」
(4)限り。際限。「声を―にぞおめき叫び給ひける/平家 7」
(5)重さをはかる単位。
 (ア)黄金や銭をはかる単位。「黄金万―ありとも飢(イイウエ)を療(イヤ)すべからず/日本書紀(宣化訓)」
 (イ)銀・銅・穀物などをはかる単位。「鉄一万―・箭竹(ヤノシノ)二千連を請す/日本書紀(天武下訓)」「黄蘗大五―/延喜式(図書寮)」
 (ウ)糸をはかる単位。「夏引の白糸七―あり/催馬楽」

計り兼ねる

はかりか・ねる [0][5] 【計り兼ねる】 (動ナ下一)
推測できない。はかりがたい。「彼の真意を―・ねている」

計り減り

はかりべり [0] 【計り減り】 (名)スル
何度もはかって小分けにしたりするうちにはかり込んで,あらかじめはかった総量に不足をきたすこと。

計り知る

はかりし・る [0][4] 【計り知る】 (動ラ五[四])
おしはかる。多く下に打ち消しの語を伴って用いる。「彼の心中を―・ることはむずかしい」

計り知れない

はかりしれ∘ない 【計り知れない】 (連語)
おしはかることができない。見当がつけられない(ほどはなはだしい)。はかりしれぬ。「―∘ない苦難」

計り知れない

はかりしれない【計り知れない(ほどの)】
immeasurable (数量);→英和
[数]innumerable;→英和
invaluable (価値).→英和

計り虫

はかりむし [3] 【計り虫】
シャクトリムシの異名。[ヘボン]

計る

はか・る [2] 【計る・測る・量る】 (動ラ五[四])
〔名詞「はか」の動詞化〕
(1)物差し・枡(マス)・秤(ハカリ)などを用いて,物の長さ・量・重さなどを調べる。測定する。計測する。「物差しで寸法を―・る」「枡でお米を―・る」「ストップウオッチでタイムを―・る」
〔長さ・面積などをかぞえる場合「測る」,重さ・容積などをかぞえる場合「量る」,時間などをかぞえる場合「計る」とも書く〕
(2)心の中で推定する。想像する。おしはかる。「相手の気持ちを―・りかねている」「ころあいを―・る」
(3)(「図る」とも書く)予測する。「あに―・らんや(=ドウシテコノヨウナコトヲ予想シヨウカ?)」「―・らざるに病をうけて/徒然 49」
→図らず
→図らずも
[可能] はかれる

計上

けいじょう [0] 【計上】 (名)スル
一つ一つ挙げて全体の数値に組み入れること。「特別費として予算に―する」

計上する

けいじょう【計上する】
sum[add]up (合計する);appropriate <a billion in the budget> (予算などに).→英和

計上利益

けいじょうりえき [5] 【計上利益】
損益計算書に記載された当期利益のこと。公表利益。

計会

けいかい 【計会】
(1)考え合わせること。また,うまく合うようにとりはからうこと。「内外を―す/続紀(養老五)」
(2)物事が一時に重なること。「病愁とともに―に迫り/東鑑(正治二)」
(3)困ること。「俄事にて―言ふはかりなかりしかども/正徹物語」
(4)おちぶれること。貧乏すること。「所領に離れ給ひて,今は―によつて細々の音信もなかりけり/御伽草子・秋道」

計会帳

けいかいちょう 【計会帳】
律令制下,地方官が一年間の公文書の目録を記して太政官に提出した帳簿。

計器

けいき [1] 【計器】
物の大きさや量・状態などを測定する器具。計量器械。メーター。

計器

けいき【計器】
a meter;→英和
a gauge (ガス・水道などの).→英和
‖計器飛行(盤) an instrument flight (panel).

計器着陸方式

けいきちゃくりくほうしき [8] 【計器着陸方式】
⇒アイ-エル-エス( ILS )

計器飛行

けいきひこう [4][5] 【計器飛行】
人間の目視によらず,計器だけを頼りに飛行すること。
⇔有視界飛行

計図

けいと [1] 【計図】 (名)スル
計画すること。もくろみ。くわだて。「人類の静寧太平を―して/経国美談(竜渓)」

計帳

けいちょう [0] 【計帳】
律令制下,調・庸賦課のため毎年作成された,戸籍と並ぶ基本帳簿。戸口の口数・年齢・性別・容貌や課不課の別などを戸主に書き出させ集計・総合したもの。国司から太政官に送られた。大計帳。大帳。

計慮

けいりょ [1] 【計慮】
よく考えること。思慮。

計数

けいすう【計数】
calculation.〜に明るい be good at figures.

計数

けいすう [3] 【計数】
(1)数をかぞえること,また数えて得た数値。
(2)経理・経済などに関すること。「―に明るい人」
(3)〔数〕「濃度{(2)}」に同じ。

計数器

けいすうき [3] 【計数器】
(1)人数・品物の数などを数えるときに使う器具。数取り器。
(2)児童に数の基本観念を与えるために用いる教具。小さな球などを十数個貫いたもの。

計数型計算機

けいすうがたけいさんき [9] 【計数型計算機】
⇒デジタル-コンピューター

計数管

けいすうかん [0] 【計数管】
〔counter〕
高速荷電粒子の数,またはエネルギーを検出するための装置。

計数管理

けいすうかんり [5] 【計数管理】
原価計算・投入産出分析など,数理統計の手法を用いて大企業の経営活動をとらえ,合理的な経営管理を行うこと。

計数貨幣

けいすうかへい [5] 【計数貨幣】
一定の形状をもち,一定の品位と重量を刻印によって保証された貨幣。個数を数えるだけで授受される。個数貨幣。
⇔秤量(シヨウリヨウ)貨幣

計時

けいじ [0][1] 【計時】 (名)スル
競技で,所要時間を計ること。

計時する

けいじ【計時する】
time <a race,a runner> ;→英和
check time.‖計時係 a timekeeper.途中計時 lap time.

計歩器

けいほき [3] 【計歩器】
身体につけて歩数を自動的に数える器具。歩度計。ペド-メーター。

計測

けいそく [0] 【計測】 (名)スル
器械を使って,ものの量や値をはかること。「―器」

計理

けいり [1] 【計理】
「経理{(1)}」に同じ。

計理士

けいりし【計理士】
an accountant.→英和

計理士

けいりし [3] 【計理士】
1927年(昭和2)の計理士法に基づき,会計に関する検査・鑑定などを業とした者。48年の公認会計士法施行により廃止。

計理学

けいりがく【計理学】
accounting.→英和

計画

けいかく【計画】
<make,form> a plan;→英和
a project;→英和
a scheme;→英和
a program;→英和
an intention (意図).→英和
〜する plan;project;intend.→英和
〜中の intended <journey> .→英和
〜的(に) intentional(ly);→英和
deliberate(ly);→英和
on purpose.‖計画経済 planned economy.5年計画 <on> a five-year plan.都市計画 city planning.

計画

けいかく [0] 【計画】 (名)スル
事を行うにあたり,その方法や手順などをあらかじめ考えること。また,その案。もくろみ。プラン。「旅行を―する」「―を立てる」「―を練る」

計画流通米

けいかくりゅうつうまい [0] 【計画流通米】
新食糧法のもとで,消費者に対し計画的・安定的な供給をはかる米。自主流通米と政府米からなる。

計画的

けいかくてき [0] 【計画的】 (形動)
あらかじめ計画を立てて物事を行うさま。「―に行う」「―な犯行」

計画的陳腐化

けいかくてきちんぷか [0] 【計画的陳腐化】
意識的に既存の製品を時代後れにして新製品を投入し,市場の拡大を図る製品戦略。

計画経済

けいかくけいざい [5] 【計画経済】
財の生産および分配をはじめとする諸経済活動が中央政府の計画機関によって決定される経済体制。一般には,国家の統一意志のもとに行われる社会主義経済をさす。
→統制経済
→市場経済
→自由経済

計略

けいりゃく【計略】
a stratagem;→英和
a plan;→英和
a scheme;→英和
a trick;→英和
a plot (陰謀).→英和

計略

けいりゃく [0] 【計略】
前もって考えた方法・手順。特に,人をだまそうとするはかりごと。策略。「―をめぐらす」「―にひっかかる」

計策

けいさく [0] 【計策】
計略。はかりごと。

計算

けいさん [0] 【計算】 (名)スル
(1)数量を数えること。
(2)結果や展開を予測すること。また,その予測のもとに計画を立てること。「雨の降ることまでは―してなかった」「相手の反対を―に入れる」
(3)〔数〕 数や式を演算の法則に従って,結果を出したり式の変形を実行すること。

計算

けいさん【計算】
calculation;reckoning.→英和
〜する calculate;→英和
reckon;→英和
count;→英和
add[sum]up (合計する).〜が速い(おそい) be quick (slow) at figures.〜に入れる(入れない) take (leave) <a thing> into (out of) account.‖計算係 an accountant.計算機 a calculator;a computer.計算尺 a slide rule.計算書 a statement (of accounts).

計算器

けいさんき [3] 【計算機・計算器】
(1)計算を正確かつ早く行うための機械。
(2)電卓のこと。
(3)〔「電子計算機」の略〕
コンピューター。

計算図表

けいさんずひょう [5] 【計算図表】
関数関係にある複数の因子の数値目盛りを組み合わせて作図し,この目盛り相互間の関係から必要な因子の数値を求めるようにした図表。数値計算を簡便に行う際に用いる。ノモグラム。

計算尺

けいさんじゃく [0][3] 【計算尺】
〔slide rule〕
乗・除・冪(ベキ)・根などの計算をするための物差し状の器具。二本の目盛り尺(固定尺)に挟まれた一本の目盛り尺(滑り尺)を滑らせ,カーソルを移動して目盛りをあわせ,値を求める。

計算尽く

けいさんずく [0] 【計算尽く】
利害や将来の見通しなどあらゆることを考えた上で,自分の損にならないように行動すること。「―の行動」

計算書

けいさんしょ [5][0] 【計算書】
(1)計算の結果をしるした書類。
(2)勘定書き。

計算機

けいさんき [3] 【計算機・計算器】
(1)計算を正確かつ早く行うための機械。
(2)電卓のこと。
(3)〔「電子計算機」の略〕
コンピューター。

計算機科学

けいさんきかがく [6] 【計算機科学】
(1)コンピューターのソフトウエアやハードウエアに関する学問。
(2)
⇒情報科学(ジヨウホウカガク)

計算違い

けいさんちがい [5] 【計算違い】
(1)計算を間違えること。
(2)初めの心積もりとは別の結果が出ること。もくろみがはずれること。「初回のエースの乱調は―だった」

計算量

けいさんりょう [3] 【計算量】
計算によって問題が解けるまでの手間。電子計算機が計算に要する時間や使用する記憶領域の大きさをいう。

計算量の理論

けいさんりょうのりろん [3][1] 【計算量の理論】
計算量を数学的に研究する分野。

計算高い

けいさんだか・い [6] 【計算高い】 (形)
損得に敏感である。けちである。また,打算的だ。勘定高い。「なかなか―・い男」

計装

けいそう [0] 【計装】
〔instrumentation〕
(1)生産工場において,工程を計測・制御する装置を設置・運用すること。
(2)計測器システムの諸機器の設置などの工事。

計謀

けいぼう [0] 【計謀】
はかりごと。謀計。「―をめぐらす」

計議

けいぎ [1] 【計議】
はからい討議すること。相談すること。

計較

けいこう [0] 【計較】 (名)スル
比べ合わせて考えること。

計較

けいかく [0] 【計較】 (名)スル
〔「けいこう(計較)」の慣用読み〕
くらべて考えること。比較。「得喪を―せず/鬼啾々(夢柳)」

計都星

けいとせい [3] 【計都星】
九曜の一。昴(ボウ)宿にある星。両手に日月をささげ,忿怒(フンヌ)の相で青竜に乗ったさまに描く。

計里

けり [2] 【計里・鳧】
チドリ目チドリ科の鳥。全長約35センチメートル。背面は灰褐色,腹は白色で,飛ぶと翼と尾に鮮やかな黒白の模様がでる。擬傷が巧み。アジア東北部に分布し,日本では近畿以北の限られた地域で繁殖。やまげり。

計量

けいりょう [0][3] 【計量】 (名)スル
重量・分量などをはかること。「試合前に体重を―する」

計量する

けいりょう【計量する】
measure;→英和
weigh.→英和
‖計量カップ a measuring cup.計量器 a meter;a gauge (ガス・水道などの);a scale.計量経済学 econometrics.

計量カップ

けいりょうカップ [5] 【計量―】
調理のときに用いる目盛りつきのカップ。メジャー-カップ。

計量化

けいりょうか [0] 【計量化】 (名)スル
ある物または現象の特徴や傾向を数量を用いて表すこと。

計量器

けいりょうき [3] 【計量器】
計量に用いる器具・装置。

計量士

けいりょうし [3] 【計量士】
計量法に基づき,計量器の検査,その他の計量管理を行う資格を有する者。一般計量士・環境計量士に区分される。

計量法

けいりょうほう 【計量法】
1992年(平成4)に計量の基準を定めるために制定された法律。単位,計量器の製造業者の登録,計量器検定などについて規定する。

計量経済モデル

けいりょうけいざいモデル [9] 【計量経済―】
経済の動きを理論的に説明する方程式体系に実際の経済データを当てはめて,その係数値を統計学的に推定したもの。計量経済学で用いる。経済の実態の数量的把握,経済予測や経済計画に有用。エコノメトリック-モデル。
→マクロモデル

計量経済史

けいりょうけいざいし [7] 【計量経済史】
経済理論の明示的な援用と計量経済学の手法によって再構成された経済史。アメリカで1950年代から擡頭(タイトウ)。クリオメトリクス。新しい経済史。

計量経済学

けいりょうけいざいがく [7] 【計量経済学】
経済数量の間に理論的に想定される関係式を,実際の統計データによって統計学的に検証する学問。また,その計算結果を用いて将来の予測や経済政策の効果の分析を行うこと。エコノメトリックス。

計量記念日

けいりょうきねんび [6] 【計量記念日】
計量法の制定を記念して制定された日。六月七日。1951年(昭和26)のこの日,計量法が公布された。

計[測

はかる【計[測・量]る】
measure;→英和
weigh (目方を);→英和
take one's temperature (体温を).

訊ぬ

たず・ぬ タヅヌ 【訪ぬ・尋ぬ・訊ぬ】 (動ナ下二)
⇒たずねる(訪)
⇒たずねる(尋・訊)

訊ねる

たず・ねる タヅネル [3] 【尋ねる・訊ねる】 (動ナ下一)[文]ナ下二 たづ・ぬ
(1)人や物のありかや行くえを探して行く。「母を―・ねて旅を続ける」
(2)真理・道理などをさぐり求める。「日本語の源流を―・ねる」「この乱の起りを―・ねるに/曾我 2」
(3)わからないことを人に聞く。問う。質問する。「道を―・ねる」「先生に―・ねる」

訊問

じんもん [0] 【尋問・訊問】 (名)スル
(1)質問を発して,強制的に返答させること。「捕虜を―する」
(2)〔法〕 裁判所・当事者が,証人・鑑定人などに対して問いただすこと。

訌争

こうそう [0] 【訌争】
うちわもめ。内訌。内紛。

討ず

とう・ず タウ― [1] 【討ず】 (動サ変)
敵などをうつ。征伐する。「紀の淑人伊予守として純友を―・ず/日本開化小史(卯吉)」

討ち入り

うちいり [0] 【討(ち)入り】 (名)スル
討ち入ること。「四十七士の―」

討ち入る

うちいる【討ち入る】
break in;raid.→英和

討ち入る

うちい・る [0][3] 【討(ち)入る】 (動ラ五[四])
〔「打ち入る」と同源〕
敵の城・家などの中に攻め込む。「吉良邸に―・る」

討ち取る

うちと・る [3][0] 【打(ち)取る・討(ち)取る】 (動ラ五[四])
(1)武器などを使って敵を殺す。《討取》「大将を―・った」
(2)勝負で相手に勝つ。《打取》「三振に―・る」
(3)攻めて奪い取る。「唐土(モロコシ)の帝…この国―・らむとて/枕草子 244」
(4)賭けに勝って手に入れる。「―・りたる侍は,忽に便(タヨリ)有る妻(メ)を儲て/今昔 16」
(5)つかまえる。とらえる。「虫―・りてゐたりけるに/宇治拾遺 3」
[可能] うちとれる

討ち手

うちて [3] 【打(ち)手・討(ち)手】
(1)銃砲を撃つ人。射手。
(2)鉦(カネ)・太鼓などを鳴らす役。また,その人。
(3)博打(バクチ)・すごろく・碁などを打つ人。また,その技にすぐれた人。
(4)(「討ち手」と書く)「うって(討手)」に同じ。「百三十余人が首切つて,―の交名(キヨウミヨウ)記(シル)いて/平家 9」

討ち果たす

うちはた・す [4][0] 【討(ち)果たす・打(ち)果たす】 (動サ五[四])
(1)殺してしまう。うち殺す。「首尾よく敵(カタキ)を―・す」
(2)果たし合いをする。「今某と―・さば/浄瑠璃・神霊矢口渡」

討ち死に

うちじに [0] 【討(ち)死に】 (名)スル
戦場で敵と戦って死ぬこと。「―を覚悟で出陣する」「合戦で―する」

討ち洩らす

うちもらす【討ち洩らす】
let <an enemy> escape;fail to kill;miss.→英和

討ち滅ぼす

うちほろぼす【討ち滅ぼす】
⇒滅ぼす.

討ち滅ぼす

うちほろぼ・す [5][0] 【討(ち)滅ぼす】 (動サ五[四])
攻めて滅ぼす。「賊軍を―・す」

討ち漏らす

うちもら・す [4][0] 【討(ち)漏らす】 (動サ五[四])
討ち取りそこねて逃げられる。「残敵を―・す」

討っ手

うって [0] 【討っ手】
〔「討(ウ)ち手」の転〕
敵軍を討伐する軍勢や,罪人を捕らえたり殺したりするための人。「―をさしむける」

討つ

う・つ [1] 【討つ】 (動タ五[四])
〔「打つ」と同源〕
(1)(「伐つ」とも書く)相手を攻め滅ぼす。「敵を―・つ」「賊を―・つ」
(2)斬(キ)り殺す。「首を―・つ」
[可能] うてる

討伐

とうばつ タウ― [0][1] 【討伐】 (名)スル
軍隊を送り,抵抗する者を討ち滅ぼすこと。「反乱軍を―する」

討伐する

とうばつ【討伐する】
subjugate;→英和
suppress.→英和
討伐隊 a punitive force[expedition].

討入り

うちいり【討入り】
a raid;→英和
a break-in.

討入り

うちいり [0] 【討(ち)入り】 (名)スル
討ち入ること。「四十七士の―」

討入る

うちい・る [0][3] 【討(ち)入る】 (動ラ五[四])
〔「打ち入る」と同源〕
敵の城・家などの中に攻め込む。「吉良邸に―・る」

討匪

とうひ タウ― [1] 【討匪】
匪賊(ヒゾク)を討つこと。

討取る

うちと・る [3][0] 【打(ち)取る・討(ち)取る】 (動ラ五[四])
(1)武器などを使って敵を殺す。《討取》「大将を―・った」
(2)勝負で相手に勝つ。《打取》「三振に―・る」
(3)攻めて奪い取る。「唐土(モロコシ)の帝…この国―・らむとて/枕草子 244」
(4)賭けに勝って手に入れる。「―・りたる侍は,忽に便(タヨリ)有る妻(メ)を儲て/今昔 16」
(5)つかまえる。とらえる。「虫―・りてゐたりけるに/宇治拾遺 3」
[可能] うちとれる

討幕

とうばく タウ― [0] 【討幕】 (名)スル
幕府を討つこと。幕府を攻め討つこと。「尊皇―」

討幕の密勅

とうばくのみっちょく タウ― 【討幕の密勅】
1867年10月14日,薩長両藩にひそかに手渡された徳川慶喜追討の勅書。形式が異例で,偽勅説もある。同日の大政奉還により密勅の名分は失われた。

討手

うちて [3] 【打(ち)手・討(ち)手】
(1)銃砲を撃つ人。射手。
(2)鉦(カネ)・太鼓などを鳴らす役。また,その人。
(3)博打(バクチ)・すごろく・碁などを打つ人。また,その技にすぐれた人。
(4)(「討ち手」と書く)「うって(討手)」に同じ。「百三十余人が首切つて,―の交名(キヨウミヨウ)記(シル)いて/平家 9」

討手を向ける

うって【討手を(さし)向ける】
send a force <against> .→英和

討果たす

うちはた・す [4][0] 【討(ち)果たす・打(ち)果たす】 (動サ五[四])
(1)殺してしまう。うち殺す。「首尾よく敵(カタキ)を―・す」
(2)果たし合いをする。「今某と―・さば/浄瑠璃・神霊矢口渡」

討死する

うちじに【討死する】
die[be killed,fall]in battle[on the battlefield].

討死に

うちじに [0] 【討(ち)死に】 (名)スル
戦場で敵と戦って死ぬこと。「―を覚悟で出陣する」「合戦で―する」

討求

とうきゅう タウキウ [0] 【討究・討求】 (名)スル
物事を深く研究すること。「―しつつある問題/文学史骨(透谷)」

討滅

とうめつ タウ― [0] 【討滅】 (名)スル
討ち滅ぼすこと。「賊徒を―する」

討滅ぼす

うちほろぼ・す [5][0] 【討(ち)滅ぼす】 (動サ五[四])
攻めて滅ぼす。「賊軍を―・す」

討漏らす

うちもら・す [4][0] 【討(ち)漏らす】 (動サ五[四])
討ち取りそこねて逃げられる。「残敵を―・す」

討究

とうきゅう タウキウ [0] 【討究・討求】 (名)スル
物事を深く研究すること。「―しつつある問題/文学史骨(透谷)」

討論

とうろん タウ― [1] 【討論】 (名)スル
ある問題について,互いに意見を述べ合うこと。ディスカッション。「公害問題について―する」「―会」

討論する

とうろん【討論する】
discuss;→英和
have a discussion <about> ;→英和
(hold a) debate <on> .→英和
討論会 a debate;a forum.→英和
公開討論会 an open forum.テレビ討論会 a TV debate.

討議

とうぎ タウ― [1] 【討議】 (名)スル
ある事について,互いに意見を交わし論じ合うこと。ディスカッション。「今後の方針を―する」

討議する

とうぎ【討議する】
discuss;→英和
have a discussion <about> ;→英和
debate <on> .→英和
〜に付する take[bring]up <a matter> for discussion.〜中の <the question> under discussion.

討議倫理学

とうぎりんりがく タウ― [6] 【討議倫理学】
〔(ドイツ)Diskursethik〕
すべての当事者が参加する「実践的討議」を通して,のっとるべき規範を創出しようという現代倫理学の一方向。ドイツのハーバーマス・アーペルらが代表。

討]つ

うつ【打[撃・討]つ】
(1)[打つ・叩く]strike;→英和
hit;→英和
beat;→英和
slap (平手で);→英和
knock.→英和
頭(顔)を〜 strike[slap] <a person> on the head (in the face).→英和
(2)[時を]strike <two> .
(3)[心を]move[strike,impress]a person;→英和
touch a person's heart.(4)[鉄砲を]fire <a gun> .→英和
(5)[手を]clap one's hands (拍手).釘(くい)を〜 drive a nail (stake) <into> .→英和
(6)[碁を]play go.

くに 【訓】
「くん(訓)」に同じ。「ひとたびは―,一たびは音(コエ)に読ませて/宇津保(蔵開中)」
〔「くん」の「ん」を「に」で表記したもの〕

くん [0] 【訓】
漢字に,それが表す意味に相当する日本語を当てた読み方。「山」を「やま」,「飲」を「のむ」と読む類。字訓。
⇔音(オン)
→訓読
→訓点

くん【訓】
the Japanese reading[pronunciation]of a Chinese character.

訓ずる

くん・ずる [0][3] 【訓ずる】 (動サ変)[文]サ変 くん・ず
漢字を固有の日本語にあてて読む。漢字を訓で読む。訓読する。

訓み下し

よみくだし [0] 【読(み)下し・訓み下し】
(1)初めから終わりまで読むこと。
(2)漢文を訓読すること。

訓み下し文

よみくだしぶん [0][5] 【訓み下し文】
漢文を日本語の語順で訓読した文。

訓み下す

よみくだ・す [4][0] 【読(み)下す・訓み下す】 (動サ五[四])
(1)初めから終わりまで読む。「一気に―・す」
(2)漢文を日本語の語順や読み方に直して読む。訓読する。「白文を―・す」
[可能] よみくだせる

訓令

くんれい [0] 【訓令】 (名)スル
上級官庁が所管の下級官庁に対して事務の方針や権限の行使などの基本に関する命令を発すること。また,その命令。
→通達

訓令

くんれい【訓令】
<give> instructions.

訓令式ローマ字綴り

くんれいしきローマじつづり [11] 【訓令式―字綴り】
日本語を書き表すためのローマ字のつづり方の一。ヘボン式と日本式を折衷したもの。1930年(昭和5)に,文部省に設けた臨時ローマ字調査会の答申に基づいて,37年(昭和12)内閣訓令として公布された。54年(昭和29),政府はこの訓令を廃し,やや改訂を加えたものを「ローマ字のつづり方」として告示した。

訓仮名

くんがな [0] 【訓仮名】
万葉仮名で表記する場合,その漢字の本来の意味とは無関係に,その字の訓を日本語の音節にあてはめて書き表した漢字をいう。「やまと」を「八間跡」,「なつかし」を「夏樫」と書き表した場合の「八」「間」「跡」(一字一音節),「夏」「樫」(一字二音節)などの類。
→音仮名(オンガナ)

訓伽陀

くんかだ [3] 【訓伽陀】
〔「訓」は和訓,「伽陀」は梵語でほめたたえる歌の意〕
仏教歌謡の一。天台宗などで日本語で歌われる歌謡。今様形式・朗詠形式の二種がある。

訓告

くんこく [0] 【訓告】 (名)スル
教え告げること。いましめ告げること。

訓導

くんどう [0] 【訓導】 (名)スル
(1)〔古くは「きんどう」とも〕
教えみちびくこと。教導。「子弟を―するの任に当り/妾の半生涯(英子)」
(2)旧制小学校の正規の教員の称。現在の,教諭に当たる。

訓戒

くんかい【訓戒】
(an) admonition.→英和
〜する admonish;→英和
caution.→英和

訓戒

くんかい [0] 【訓戒・訓誡】 (名)スル
(1)事の善悪・是非を教えさとし,いましめること。また,その言葉。「生徒を―する」「―をたれる」
(2)学校・会社などの組織における処罰の一。最も軽いもの。

訓民正音

くんみんせいおん [5] 【訓民正音】
朝鮮の文字ハングルが一五世紀に制定された時の名称,およびそれを公布した条例の名称。
→ハングル

訓注

くんちゅう [0] 【訓注】
漢字の字訓や発音・語義などを示すため,文中に施した注記。訓釈。

訓点

くんてん [0] 【訓点】
漢文を訓読する際に,漢字の上や周囲に書き加えられた符号(返り点・ヲコト点)や仮名(振り仮名・送り仮名)などの総称。点。

訓点本

くんてんぼん [0] 【訓点本】
漢文に,ヲコト点・仮名などの訓点の付せられている漢籍・国書・仏典などの書物。点本。

訓点語

くんてんご [0] 【訓点語】
古く漢文を訓読するのに用いられた国語。平安時代以後,語彙・語法・音韻・文体などの面で仮名文学に用いられたものとはいろいろ異なるものがあった。後世の和漢混交文をはじめ,文語文に大きな影響を与えた。

訓点資料

くんてんしりょう [5] 【訓点資料】
訓点語研究の資料としての訓点本の称。平安時代以後のものが大部分で,年代の明確なものが多いことなどから,重要な国語資料とされる。

訓状

くんじょう [0] 【訓状】
教えさとす手紙。教訓状。

訓示

くんじ [0] 【訓示】 (名)スル
上級の者が下級の者に,物事をするに当たっての心得・注意などを教え示すこと。また,その言葉。

訓示

くんじ【訓示】
<give> an address of instructions.

訓示規定

くんじきてい [4] 【訓示規定】
各種の手続きを定める規定のうち,もっぱら裁判所または行政庁の職務行為に対する命令の性質をもち,それに違反しても,その行為や手続きの効力には影響のないもの。

訓練

くんれん【訓練】
training;→英和
(a) drill;→英和
discipline.→英和
〜する train;→英和
drill;discipline.→英和
〜を受ける undergo training.

訓練

くんれん [1] 【訓練】 (名)スル
(1)あることについて教え,それがうまくできるように技術的・身体的練習を継続的に行わせること。「職業―所」
(2)〔教〕 児童・生徒に直接働きかけ,目標に到達するまで継続的に行わせること。
(3)ある事を習熟させるため,実際にそれをやらせること。「実地―」「―生」

訓義

くんぎ [1] 【訓義】
漢字の読みと意味。

訓育

くんいく【訓育】
moral education;discipline.→英和

訓育

くんいく [0] 【訓育】 (名)スル
(1)素質・習慣などをよい方に伸ばすように,教え育てること。「能く其子女を―する者稀なり/明六雑誌 8」
(2)〔教〕 知識の習得を目指す教授に対して,児童・生徒の感情・意思・世界観などに関わる教育作用。広い意味の道徳教育。

訓蒙

くんもう [0] 【訓蒙】 (名)スル
〔古くは「きんもう」とも〕
子供・初心者を教えさとすこと。また,そのために書き記した書物。

訓蒙

きんもう [0] 【訓蒙】
⇒くんもう(訓蒙)

訓蒙図彙

きんもうずい 【訓蒙図彙】
江戸初期の一種の絵入り事典。二〇巻。1666年刊。中村惕斎編。天文・地理・動植物などの部門に分け,各単語に音と訓の振り仮名をつけ,簡単な解説を施す。挿絵を数多く入れて初学者の理解を助ける。

訓解

くんかい [0] 【訓解】
字句や文章を読み,その意味をときあかすこと。

訓言

くんげん [0][3] 【訓言】
教えさとす言葉。訓辞。「師の―」

訓詁

くんこ【訓詁】
(an) exposition;→英和
a commentary.→英和
訓詁学(者) exegetics (a scholiast).

訓詁

くんこ [1] 【訓詁】
字句の解釈。文章全体の意義を考えるのでなく,部分的な文字や語句を説明すること。

訓詁学

くんこがく [3] 【訓詁学】
(1)古典を解釈するために,主として文字の意味を研究する学問。
(2)中国,漢代に流行し,唐代に集成された,古典解釈のための学問。「爾雅(ジガ)」の研究を先駆とし,「説文(セツモン)解字」「五経正義」などの業績を生む。宋(ソウ)以後におこった,理義の究明を主とする思弁的な学問と区別される。
(3)文章全体の意義内容を考えず,部分的な字句の注釈にとらわれた学問。

訓話

くんわ [0] 【訓話】
教え導くための話。教えさとす話。「校長の―がある」

訓話

くんわ【訓話】
a moral story.

訓誡

くんかい [0] 【訓戒・訓誡】 (名)スル
(1)事の善悪・是非を教えさとし,いましめること。また,その言葉。「生徒を―する」「―をたれる」
(2)学校・会社などの組織における処罰の一。最も軽いもの。

訓誨

くんかい [0] 【訓誨】 (名)スル
教えさとすこと。「同胞の暗愚を―し/妾の半生涯(英子)」

訓読

くんどく [0] 【訓読】 (名)スル
(1)漢字を,その字の意味に基づいて訳した日本語で読むこと。「春」を「はる」,「北風」を「きたかぜ」と読む類。くんよみ。
⇔音読
(2)漢文を日本語の文法に従って,語の順序を変えたりしながら直訳的に読むこと。「謹啓」を「つつしんでもうす」,「不可侵」を「おかすべからず」と読む類。漢文訓読。
(3)難しい言葉をわかりやすく説明すること。「友達のよしみに―して聞かせよう/滑稽本・和合人」

訓読する

くんどく【訓読する】
read Chinese characters in Japanese pronunciation.

訓読み

くんよみ [0] 【訓読み】 (名)スル
「訓読(クンドク){(1)}」に同じ。

訓諭

くんゆ [1][0] 【訓諭】 (名)スル
教えさとすこと。教え。「艦長は…軍命の決する所なる旨を―し/此一戦(広徳)」

訓辞

くんじ [0] 【訓辞】
教えさとす言葉。教訓の言葉。

訓釈

くんしゃく [0] 【訓釈】 (名)スル
文字や文章の,読みや意味を明らかにすること。

訓電

くんでん【訓電】
<send> telegraphic instructions.

訓電

くんでん [0] 【訓電】 (名)スル
電報によって訓令を与えること。また,その電報。

訕謗

せんぼう [0] 【訕謗】 (名)スル
そしること。誹謗(ヒボウ)。

託かり

ことづかり [0] 【託かり】
ことづかること。また,ことづかったもの。「人からの―物」

託かる

ことづか・る [4] 【言付かる・託かる】 (動ラ五[四])
伝言や物を届けるよう頼まれる。「社長からこれを―・って参りました」「伝言を父から―・って来ました」[日葡]

託け

ことづけ [0][4] 【言付け・託け】 (名)スル
〔古くは「ことつけ」〕
(1)ことづけること。また,その言葉。「―を頼む」
(2)かこつけること。口実にすること。「『え,ひきよがでなむ』とあるを『例の―』と見給ふものから/源氏(葵)」

託ける

かこつける【託ける】
make a pretext of;use <a traffic accident> as a pretext.→英和
…に託けて under the pretext of….

託ける

ことづ・ける [4] 【言付ける・託ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ことづ・く
〔古くは「ことつく」と清音〕
(1)伝言や物を人に頼んで,先方に届けてもらう。「よろしくと―・ける」「田舎の名産を知人に―・ける」
(2)口実にする。かこつける。「その夜のことに―・けてこそ罷り絶えにしか/源氏(帚木)」

託す

たく・す [2] 【託す・托す】
■一■ (動サ五)
〔サ変動詞「託する」の五段化〕
「託する」に同じ。「使者に手紙を―・す」「望みを―・さない」
[可能] たくせる
■二■ (動サ変)
⇒たくする

託する

たく・する [3] 【託する・托する】 (動サ変)[文]サ変 たく・す
(1)物事の処置・運用を人に頼んでまかせる。「後事を親友に―・する」
(2)用件・品物などを人にことづける。「本を友人に―・する」
(3)かこつける。ことよせる。「戯言に―・して人の意(ココロ)を測つてみたり/浮雲(四迷)」
(4)神仏がこの世に現れるとき,人などの身体を借りて宿る。「何なる神の―・せさせ給ひたるぞ/太平記 25」

託する

たくする【託する】
(1)[委託](en)trust <a person with a thing,a thing to a person> ;→英和
leave <a thing with[to]a person> .→英和
(2)[かこつける]make an excuse of;pretend.→英和
…に託して on[under]the pretext[excuse,pretense]of.

託ち

かこち [0] 【託ち】
不平を言うこと。恨み言を言うこと。「実体(ジツテイ)の女房の―も恋なれば/露団々(露伴)」

託ち寄す

かこちよ・す 【託ち寄す】 (動サ下二)
かこつけて言う。関係をつけて言う。「菊の露を―・せなどやうの,つきなき営みにあはせ/源氏(帚木)」

託ち寄る

かこちよ・る 【託ち寄る】 (動ラ四)
かこつけて言い寄る。「言ひよるたよりも,…この君をぞ,―・りけれど/源氏(蛍)」

託ち泣き

かこちなき 【託ち泣き】
恨み,嘆いて泣くこと。

託ち種

かこちぐさ 【託ち種】
(1)かこつけにできるもの。口実。「―にもし給へ/盛衰記 26」
(2)恨みの種。「閨(ネヤ)の―絶えし契りの一節(ヒトフシ)/浄瑠璃・壇浦兜軍記」

託ち言

かこちごと [0] 【託ち言】
恨み嘆く言葉。かごと。

託ち顔

かこちがお 【託ち顔】
恨めしそうな顔つき。嘆く顔つき。「歎けとて月やは物を思はする―なるわが涙かな/千載(恋五)」

託つ

かこ・つ [2] 【託つ】 (動タ五[四])
(1)嘆いて言う。不平を言う。「身の不遇を―・つ」「人手不足を―・っている」「無聊(ブリヨウ)を―・つ」
(2)ほかのことを口実にする。かこつける。「心きよく,底の光を―・つかたにも/寝覚 3」

託つ

かこつ【託つ】
complain <of one's misfortune> ;→英和
grumble <about> .→英和

託つけ

かこつけ [0] 【託つけ】
かこつけること。言い訳。口実。「寺詣(テラメエリ)を―に屋根舟で出やした/滑稽本・浮世風呂 4」

託つける

かこつ・ける [0][4] 【託つける】 (動カ下一)[文]カ下二 かこつ・く
ほかのことに関係づけて,そのせいにする。ことよせる。「仕事に―・けて毎日帰りが遅い」

託児

たくじ [0] 【託児】
乳幼児を預けて世話をたのむこと。「―施設」

託児所

たくじしょ [0][4] 【託児所】
乳幼児を預かり,その保育・指導を行う施設。
→保育所

託児所

たくじしょ【託児所】
a day nursery;a day-care center.

託宣

たくせん【託宣】
an oracle.→英和

託宣

たくせん [0] 【託宣】 (名)スル
(1)神がお告げをすること。
→神託
(2)意見や忠告。
→御託宣

託生

たくしょう [0] 【托生・託生】
生を寄せること。ほかのものに身を寄せ,頼って生きること。「一蓮―」

託磨派

たくまは 【宅磨派・宅間派・託磨派】
日本画の一派。平安末期に宅磨為遠が出,その子勝賀(シヨウガ)は京都を中心に,また弟の為久は鎌倉に下ってそれぞれ活躍。宋画の要素を取り入れた新様式の仏画を描いたが,室町時代に入って衰滅した。代表作に「十二天屏風」(勝賀筆),「明恵上人像」(恵日房成忍(エニチボウジヨウニン)筆)などがある。

託言

かずけごと カヅケ― 【託言】
口実。ごまかし。かこつけごと。「天子の詔書と―を言ひかけて殺す事ぞ/蒙求抄 4」

託言

かごと 【託言】
(1)ほかにかこつけて言う言葉。口実。言い訳。「御返し,口ときばかりを―にてとらす/源氏(夕顔)」
(2)恨みごと。ぐち。「―も聞えつべくなむ/源氏(桐壺)」

託言

たくげん [0] 【託言】
(1)ほかのことにかこつけて言う言葉。口実。いいぐさ。
(2)伝言。ことづて。

託言がまし

かごとがま・し 【託言がまし】 (形シク)
恨みがましいさまだ。愚痴でもこぼしているようだ。「秋の野らは…虫の音―・しく,遣水の音のどやかなり/徒然 44」

託言許り

かごとばかり 【託言許り】
ほんの申し訳程度。「しるしなき思ひとぞきく富士のねも―のけぶりなるらむ/後撰(恋六)」

託身

たくしん [0] 【託身】
(1)封建制下の中世ヨーロッパで,家臣が主君に対して行う服従の儀礼。コメンダティオ。
(2)「受肉(ジユニク)」に同じ。

託送

たくそう [0] 【託送】 (名)スル
品物を人に頼んで送ること。「書籍を―する」

託送する

たくそう【託送する】
send <a thing> by <a person> .

託送手荷物

たくそうてにもつ [6] 【託送手荷物】
⇒手荷物(2)

き【記】
an account <of a journey> .→英和

き [1] 【記】
(1)書き記したもの。「思い出の―」
(2)「古事記」の略。「―紀万葉」

しるし [0] 【記・誌】
〔「しるし(印)」と同源〕
書きつけた記録。

記す

しる・す [0][2] 【記す・誌す・識す】 (動サ五[四])
〔形容詞「著(シル)し」と同源〕
(1)文字・記号や文章を書きつける。「手帳に名前を―・す」「解答欄に○か×を―・す」「出来事を日記に―・す」「序文を―・す」
〔「記す」は文字・記号・文章,「誌す」は文章,「識す」は由来などを説明する文章に用いる〕
(2)(「心にしるす」などの形で)印象などを記憶する。「この時の感激を胸に―・す」
(3)(「徴す」とも書く)前兆を示す。徴候をあらわす。「新(アラタ)しき年の初めに豊の稔(トシ)―・すとならし雪の降れるは/万葉 3925」
[可能] しるせる

記す

しるす【記す】
write[put]down (書きとめる);mention (述べる).→英和

記す

き・す [1] 【記す】
■一■ (動サ五)
〔サ変動詞「記する」の五段化〕
「記する」に同じ。「上欄には―・さないこと」
■二■ (動サ変)
⇒きする

記する

きする【記する】
write down;record.→英和

記する

き・する [2] 【記する】 (動サ変)[文]サ変 き・す
(1)書きとめる。しるす。「由来を―・する」
(2)覚えている。記憶する。「心に―・して忘れない」

記主

きしゅ [1] 【記主】
〔仏〕 その宗派の根本的な経や論に注釈を施した人物のこと。

記事

きじ【記事】
news (items);→英和
an article;→英和
<give> an account <of a case> ;→英和
a description (叙述).→英和
〜差し止め a press ban.〜を差し止める put a ban on the publication <of news> .→英和

記事

きじ [1] 【記事】
(1)新聞・雑誌などに報道されている事柄。また,その文章。
(2)事実をありのままに書き記すこと。また,その文。
(3)「記事文」の略。

記事広告

きじこうこく [3] 【記事広告】
新聞・雑誌などに,一見本文の記事と思わせる体裁で載せてある広告。

記事文

きじぶん [2] 【記事文】
文章の種類の一。事実の記述を主とする文章。記実文。

記伝

きでん [0][1] 【記伝】
(1)記録と伝記。
(2)「古事記伝」の略。

記入

きにゅう【記入】
<make> an entry <in> .→英和
〜する enter;→英和
write <down> ;→英和
fill out[ <英> in](書式に).

記入

きにゅう [0] 【記入】 (名)スル
(所定の箇所に指定された事項を)書き入れること。「姓名を―する」

記別

きべつ [0] 【記別】
〔仏〕 仏が弟子たちに,将来仏陀となることを示し,それぞれの劫数(ゴウスウ)・国土・仏名・寿命などを明らかにする予言。

記号

きごう [0] 【記号】
(1)一定の事象や内容を代理・代行して指し示すはたらきをもつ知覚可能な対象。狭くは種々の符号・しるし・標識などを指すが,広くは言語や文字,さらには雨を知らせる黒雲や職業を示す制服なども含まれる。事象との結びつきが雨と黒雲のように事実的・因果的なものを自然的記号,職業と制服のように規約的なものを人為的記号と呼ぶ。また,事象との結びつきが一義的・直接的なものをサインまたはシグナル,多義的・間接的であるものをシンボルとする分類もある。交通信号や道路標識は前者の,言語や儀礼は後者の代表である。
(2)特定の学問分野で対象・概念・操作などを表示するために用いられる符号。「論理―」「化学―」
(3)〔言〕 ソシュール言語学において,能記(記号表現)と所記(記号内容)の両面をもった言語研究の単位。両者の結びつきは恣意的とされる。

記号

きごう【記号】
a sign;→英和
<put> a mark <on> .→英和
‖記号論 semiotics.記号論理学 mathematical[symbolic]logic.

記号処理

きごうしょり [4] 【記号処理】
〔symbolic manipulation〕
コンピューターを用いて行う数式の論理的処理や文字列の処理などの総称。

記号学

きごうがく [2] 【記号学】
〔(フランス) sémiologie〕
他の事物を代理し表現する記号の機能に着目し,信号・図像・指標・象徴・観念と表象といった,多様な記号が織りなす構造を手がかりとして,文化全体の分析をめざす学問。パース・ソシュール・ヤコブソンなどが有名。記号論。

記号論

きごうろん [2] 【記号論】
(1)
⇒記号学
(2)〔semiotic(s)〕
モリス・カルナップらの分析哲学・論理実証主義哲学で,記号・対象・使用者の三者の関係を構文論・意味論・語用論の三部門に分けて研究する{(1)}の一分野。C = W =モリスの提唱による。

記号論理学

きごうろんりがく [6] 【記号論理学】
〔symbolic logic〕
推論の構造および過程を数学的演算になぞらえて形式化・記号化して取り扱う論理学。一九世紀後半ブールらの論理代数に始まり,フレーゲ・ラッセルらにより厳密に体系化され発展した。アリストテレス以来の伝統的論理学を明晰(メイセキ)化するのみならず,数学あるいは他の科学・哲学の基盤を形づくる。数学的論理学。数理論理学。論理代数。
⇔伝統的論理学

記名

きめい【記名】
a signature (署名).→英和
〜する sign;→英和
register.→英和
‖記名調印する sign and seal.記名投票 an open vote.

記名

きめい [0] 【記名】 (名)スル
(1)名前を記すこと。署名。「奉加帳に―する」
(2)〔法〕 自ら名前を書き記す署名に対し,ゴム印・印刷・タイプなどで,また他人が代わって氏名を記すこと。
→署名

記名債券

きめいさいけん [4] 【記名債券】
債券面および債券原簿に債権者の氏名が記載されている債券。記名式債券。
⇔無記名債券

記名式裏書

きめいしきうらがき [0] 【記名式裏書】
手形・小切手などで,裏書文句,被裏書人の名称の記載と裏書人の署名がなされた裏書。正式裏書。完全裏書。

記名投票

きめいとうひょう [4] 【記名投票】
投票者が投票用紙に自分の氏名を記入して投票する投票方法。
⇔無記名投票

記名押印

きめいおういん [0] 【記名押印】
氏名を記名{(2)}し,印章を押すこと。私法では署名に代えて記名して押印することが一般に認められている。記名捺印。

記名株券

きめいかぶけん [4][5] 【記名株券】
株主の氏名が株券上に記載されている株券。1990年(平成2)商法改正により,無記名株券は廃止され,現在はすべて記名株券である。
⇔無記名株券

記名証券

きめいしょうけん [4] 【記名証券】
証券面に特定人が権利者として記載されている有価証券。裏書交付による譲渡はできない。指名証券。
⇔無記名証券

記問

きもん [0] 【記問】
古書をただ暗記しているだけで,その知識を少しも活用しないこと。

記問の学

きもんのがく [5] 【記問の学】
実生活に活用できない知識や学問。

記実

きじつ [0] 【記実】
事実を書き記すこと。事実・事物を主として叙述すること。

記実文

きじつぶん [3][0] 【記実文】
⇒記事文(キジブン)

記室

きしつ [0] 【記室】
(1)中国で,文筆,記録をつかさどった官吏。
(2)手紙のあて名の下に添えて敬意を表す語。{(1)}を通して差し上げる意。

記帳

きちょう [0] 【記帳】 (名)スル
帳簿や帳面に必要事項を記入すること。「収入総額を―する」「受付で―する」

記帳する

きちょう【記帳する】
make an entry;→英和
enter one's name <in a book> (署名).

記念

きねん【記念】
<in> commemoration <of> ;a souvenir (品);→英和
a memorial;→英和
a keepsake (形見).→英和
〜の commemorative;→英和
memorial.〜に in memory <of> .〜する commemorate.→英和
‖記念切手(スタンプ) a commemorative stamp (postmark).記念写真 a souvenir picture.記念碑 a monument.記念日(号) a memorial day (number).

記念

きねん [0] 【記念】 (名)スル
(1)あとの思い出として残しておくこと。また,その物。「卒業を―して植樹する」「―品」
(2)過去の出来事への思いを新たにし,何かをすること。「―の行事」

記念スタンプ

きねんスタンプ [5] 【記念―】
(1)ある事柄を記念して使用される郵便の日付印。
(2)名勝史跡の遊覧を記念するために押すスタンプ。

記念切手

きねんきって [4] 【記念切手】
ある事柄の記念のために特別に発行する郵便切手。

記念日

きねんび [2] 【記念日】
記念すべき出来事のあった日。「創立―」

記念樹

きねんじゅ [2] 【記念樹】
何かを記念して,個人や団体が植えた木。

記念物

きねんぶつ [2] 【記念物】
(1)記念となる物。
(2)文化財保護法上の文化財の一。学術・歴史・芸術などの上で価値の高い遺跡や名勝地,動物・植物・地質鉱物。

記念碑

きねんひ [2] 【記念碑】
ある出来事や人物を記念して建てられた碑。モニュメント。モニュマン。

記念祭

きねんさい [2][0] 【記念祭】
ある事柄を記念として行う祭り・催し。

記性

きせい [0] 【記性】
記憶力。「―があつて,書を善く読んだ/渋江抽斎(鴎外)」

記憶

きおく [0] 【記憶】 (名)スル
(1)経験した物事を心の中にとどめ,忘れずに覚えていること。また,覚えている事柄。「当時の事はよく―しています」「―にない」
(2)〔心〕 経験したことを覚えこんで保持しておき,のちに過去の経験として再生する働き,また,その内容。
→記銘
→保持
→再生
(3)コンピューターの記憶装置に必要な情報を一定期間保存しておくこと。

記憶

きおく【記憶】
memory;→英和
remembrance;→英和
recollection.〜する memorize;→英和
remember (覚えている);→英和
learn[get] <a thing> by heart (暗記する).〜すべき memorable.→英和
‖記憶術 mnemonics.記憶喪失症 amnesia.記憶装置《電算》a memory (bank).記憶容量《電算》storage capacity.記憶力 <have a good,poor> memory.

記憶喪失

きおくそうしつ [4] 【記憶喪失】
⇒健忘(2)

記憶媒体

きおくばいたい [4] 【記憶媒体】
磁気ディスク・磁気テープなど,データを記録するために使用する物体。メディア。

記憶容量

きおくようりょう [4] 【記憶容量】
記憶装置に収容可能な情報量。普通,語(ワード)・バイト・ビットなどの単位で表す。

記憶素子

きおくそし [4] 【記憶素子】
コンピューターの主記憶装置に使われる半導体素子。LSI ・ VLSI の形で提供され,さらに大容量化・高速化が進められている。メモリー-チップ。

記憶装置

きおくそうち [4] 【記憶装置】
コンピューターの基本装置の一。必要なデータを蓄えておく装置。LSI などを用いた主記憶装置と,磁気ディスク・磁気テープなどを用いた補助記憶装置に大別される。

記憶障害

きおくしょうがい [4] 【記憶障害】
外傷による脳の損傷や心因性の理由により,記銘・保持・再生という記憶の各段階のいずれかに障害が起きて記憶ができなくなる状態。

記数法

きすうほう [0] 【記数法】
〔数〕 数字を用いて数を書き表す方法。今日では,〇〜九の数字を用い,十進法で表すアラビア記数法が多く用いられる。コンピューターなどでは,二進法・一六進法が用いられる。

記文

きぶん [0] 【記文】
書き記した文章。記事文。

記法

きほう【記法】
(a) notation.→英和

記章

きしょう【記章】
<wear> a badge.→英和

記章

きしょう [0] 【記章】
記念として関係者に渡す,目じるしとなるもの。
→徽章(キシヨウ)

記章

きしょう [0] 【徽章・記章】
〔「徽」は旗じるし,「章」は模様・印などの意〕
身分・資格・所属団体などを表すために,衣服・帽子などにつけるしるし。バッジ。

記簿

きぼ [1] 【記簿】
(1)「簿記」に同じ。
(2)帳面。「二十歳の時,その―に書して曰く/西国立志編(正直)」

記紀

きき [1] 【記紀】
古事記と日本書紀。「―神話」「―歌謡」

記紙

きがみ [1] 【記紙】
組香で香札を用いないとき,連衆が自分の名前と答えを記す紙。名乗紙。手記録紙。

記者

きしゃ【記者】
a journalist;→英和
a newspaperman;→英和
a reporter;a correspondent;→英和
an editor (主筆).→英和
‖記者会見 a press conference;a press interview.記者会見をする meet the press.記者クラブ a press club.記者席 a press gallery (議会の);a press box (競技場の).記者団 a press corps.

記者

きしゃ [1][2] 【記者】
(1)新聞・雑誌・放送などの報道機関で,取材したり,記事を書いたり,編集に携わったりする人。「事件―」
(2)文書を作成する人。

記者クラブ

きしゃクラブ [3] 【記者―】
国会・官庁などで取材活動する各社の記者が親睦(シンボク)のため,また共同会見などの取材に便利なように組織した団体。また,その詰め所。プレス-クラブ。

記者会見

きしゃかいけん [3] 【記者会見】
一定の場所に記者を集め,説明や質疑応答などにより情報を提供すること。

記者団

きしゃだん [2] 【記者団】
その場に集まった報道機関各社の取材記者たち。「―を前に所信を表明する」

記聞

きぶん [1] 【記聞・紀聞】
聞いたことを記録したもの。聞き書き。「西洋―」

記誦

きしょう [0] 【記誦】 (名)スル
(1)記憶してとなえること。そらんじること。「今も尚―せる/山月記(敦)」
(2)そらんじるばかりで,これを理解することに努めず,また実践しないこと。「―詞章の学に非るを以て/童子問」

記譜法

きふほう [0] 【記譜法】
音楽を視覚的に書き表すための体系的な方法。文字記譜法,数字記譜法,譜表による記譜法などがある。

記載

きさい【記載】
mention;→英和
entry.→英和
〜する mention;→英和
record;→英和
list.→英和
‖記載事項 (mentioned) items.記載洩れ an omission.

記載

きさい [0] 【記載】 (名)スル
書類などに必要な事柄を書き記すこと。「住所・氏名を―する」「―もれ」

記載文学

きさいぶんがく [4] 【記載文学】
文字で記された文学。文字文学。
→口承文芸

記述

きじゅつ [0] 【記述】 (名)スル
(1)文を書きしるすこと。また,書きしるしたもの。「事実をありのまま―する」
(2)〔哲〕
〔description〕
物事のありさまを概念的説明を混じえずにありのままに書きしるすこと。また,その言語表現。
→説明

記述

きじゅつ【記述】
(a) description;→英和
<give> an account <of> .→英和
〜する describe.→英和
〜的 descriptive.‖記述文法 (a) descriptive grammar.

記述文法

きじゅつぶんぽう [4] 【記述文法】
〔descriptive grammar〕
現実の言語現象の究明を目標に,ある時期における一言語の文法現象をありのままに記述しようとする文法。
→規範文法

記述的科学

きじゅつてきかがく [6] 【記述的科学】
事物(事象)を観察し,これを組織的に記録・分類することを主な内容とする科学。かつての博物学などをさす。

記述統計学

きじゅつとうけいがく [6] 【記述統計学】
大量観察によって,集団の状態を数量的に記述する統計学。推計学に対して,従来の統計学をさしていう。

記述言語学

きじゅつげんごがく [6] 【記述言語学】
〔descriptive linguistics〕
言語学の一分野。ある言語のある一時期における状態を観察・分析し体系的に記述しようとするもの。また,さらに言語構造についての一般的な理論を打ち立てようともする学問。
→歴史言語学

記銘

きめい [0] 【記銘】 (名)スル
〔心〕 記憶の第一段階で,経験内容を覚えこみ,定着させること。銘記。
→保持
→再生

記録

きろく【記録】
(1)[書類]a record;→英和
a document.→英和
(2)[競技]a <new world> record.〜する record;put <something> on record.〜的な record-breaking.‖記録映画 a documentary film[movie].記録係 a scorer;a recorder.記録保持者 a record holder.

記録

きろく [0] 【記録】 (名)スル
(1)のちのちまで残すために物事を書きしるすこと。また,その書きしるしたもの。「名前を―する」「―に残す」「―を調べる」
(2)スポーツ競技などで,残された成績や結果。レコード。「世界―」「―を破る」
(3)古文書(コモンジヨ)学で,古文書と区別して,特に公私の日記類をいう称。

記録体

きろくたい [0] 【記録体】
変体漢文の一。漢字だけで書かれているが,正規の漢文にはない日本的な用字法・語順などで書かれる文体。「東鑑」がその代表とされ,公私の日記・有職故実書などに用いられる。東鑑体。

記録所

きろくじょ [0][4] 【記録所】
(1)〔「記録荘園券契所」の略〕
1069年,後三条天皇によって荘園整理を進めるために設けられた役所。
(2)1333年,後醍醐天皇が親政のため設けた裁断機関。

記録文学

きろくぶんがく [4] 【記録文学】
記録的要素の強い文学。作者が事実を客観的に描写した,文学作品。ジョン=リードの「世界をゆるがした一〇日間」など。ルポルタージュ。報告文学。

記録映画

きろくえいが [4] 【記録映画】
自然の現象や,社会・事件などの実況を写し,記録した映画。フィクションを加えない映画。ドキュメンタリー映画。
→劇映画

記録書き

きろくがき [0] 【記録書き】
記録を書くとき,時間を省くために使う略字。醍醐(ダイゴ)を「酉酉」,菩薩を「�」,給を「幺」と書く類。抄物書(シヨウモツガ)き。

記録的

きろくてき [0] 【記録的】 (形動)
特に書きとどめる価値があるほど珍しいさま。「―な降雪量」

記録破り

きろくやぶり [4] 【記録破り】
今までの記録を超える,出来事や状態。「―の暑さ」

記録計

きろくけい [0] 【記録計】
各種の測定値を,テープや記録紙などに記録する計器。記録計器。

訛ぶ

だ・ぶ 【訛ぶ】 (動バ上二)
〔「だむ」の転〕
「だむ(訛)」に同じ。「鶯は…―・びたる音をば鳴かぬなりけり/山家(雑)」

訛む

だ・む 【訛む】 (動マ四)
〔古くは「たむ」とも〕
言葉がなまる。また,声がにごる。だぶ。「ものうち言ふ,少し―・みたるやうなり/源氏(東屋)」

訛り

なまり【訛り】
an accent;→英和
a provincialism;→英和
a dialect (方言);→英和
a corruption (転訛).→英和
東北訛り a Tohoku accent.

訛り

なまり [3][0] 【訛り】
標準語・共通語とは異なる,ある地方に特有の発音。「お国―」

訛る

なまる【訛る】
speak with an accent;→英和
be corrupted (言葉が).

訛る

なま・る [2] 【訛る】 (動ラ五[四])
言葉や発音がくずれる。また,標準語・共通語とは異なった言い方や発音をする。「この地方ではセをシェと―・る」

訛伝

かでん クワ― [0] 【訛伝】 (名)スル
誤って伝えること。また,誤った伝え。誤伝。

訛称

かしょう クワ― [0] 【訛称】
なまって言う呼び方。

訛言

かげん クワ― [1][0] 【訛言】
(1)なまった言葉。訛語。
(2)誤った風評。根拠のない言葉。流言。

訛語

かご クワ― [1] 【訛語】
「訛言(カゲン){(1)}」に同じ。

訛音

かおん クワ― [1] 【訛音】
なまった発音。かいん。

訛音

かいん クワ― [1] 【訛音】
⇒かおん(訛音)

訝しい

いぶかし・い [4] 【訝しい】 (形)[文]シク いぶか・し
〔上代には「いふかし」と清音。動詞「いぶかる」の形容詞形〕
(1)変なところがあって納得がゆかない。疑わしい。不審だ。「彼の行動には―・い点がある」
(2)(様子や理由がはっきりしなくて)気懸かりだ。心配だ。「相見ずて日(ケ)長くなりぬこのころはいかにさきくや―・し我妹(ワギモ)/万葉 648」
(3)どうであるか知りたく,心が引かれる。「ありし雨夜の品定の後,―・しくおもほしなる品々のあるに/源氏(夕顔)」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)

訝しい

いぶかしい【訝しい】
suspicious.→英和

訝しむ

いぶかし・む [4] 【訝しむ】 (動マ五[四])
不審に思う。「相手の行動を―・む」

訝る

いぶか・る [3] 【訝る】 (動ラ五[四])
〔上代は「いふかる」と清音〕
(1)変だと思う。不審に思う。「息子の行動を―・って問いただす」
(2)はっきりしないのでおぼつかなく思う。「―・りし国のまほらをつばらかに示したまへば/万葉 1753」

訝る

いぶかる【訝る】
doubt;→英和
suspect.→英和

訟庭

しょうてい [0] 【訟廷・訟庭】
裁判をする所。法廷。

訟廷

しょうてい [0] 【訟廷・訟庭】
裁判をする所。法廷。

訟案

しょうあん [0] 【訟案】
訴訟の趣旨をしるした文書。

訟獄

しょうごく [0] 【訟獄】
訴訟。裁判。「すべて評定の奉行人,―の事心を用ひざる事かくのごとし/折たく柴の記」

訟訴

しょうそ [1] 【訟訴】
うったえ。訴訟。

訣別

けつべつ [0] 【決別・訣別】 (名)スル
きっぱり別れること。再び会うことのない別れ。「青春に―する」

訣絶

けつぜつ [0] 【訣絶】 (名)スル
絶交すること。「我に―の書を贈れる人/即興詩人(鴎外)」

訣辞

けつじ [0] 【訣辞】
別れの言葉。

訥々と

とつとつと【訥々と】
<speak> falteringly.→英和

訥弁

とつべん [0] 【訥弁】
つかえたりして,なめらかでないへたなしゃべり方。
⇔能弁
「―だが真情のこもった話」

訥弁である

とつべん【訥弁である】
be a poor[an awkward]speaker.

訥朴

とつぼく [0] 【訥朴】 (名・形動)[文]ナリ
無口で素朴な・こと(さま)。朴訥。

訥言

とつげん [0] 【訥言】
(1)すらすらと滑らかでない言葉。重苦しい言葉。
(2)どもる言葉。

訥訥

とつとつ [0] 【訥訥・吶吶】 (ト|タル)[文]形動タリ
口ごもりつつ話すさま。言葉をとぎれとぎれに言うさま。「―と語る」「―たる口調」

訥音

とつおん [0] 【訥音・吶音】
構音機能に障害がないのに,ある種の音声の発音が不能または不正確なこと。サ・ス・セ・ソをシャ・シュ・シェ・ショと言うなど,サ行音を正しく発音できない例が最も多い。吶(トツ)。

訪う

おとな・う [3] 【訪う】 (動ワ五[ハ四])
〔「なふ」は接尾語〕
(1)訪問する。おとずれる。「古刹(コサツ)を―・う」
(2)声を出したりして,訪問を告げる。「庭の裏木戸を―・ふけはひがして/刺青(潤一郎)」
(3)音をたてる。「懸樋の雫ならでは露―・ふものなし/徒然 11」

訪う

と・う トフ [1][0] 【訪う】 (動ワ五[ハ四])
〔「問う」と同源〕
(1)人に会うために,またある物・場所を見るために,その家や場所に行く。おとずれる。訪問する。「首相を私邸に―・う」「古都を―・う」
(2)さがし求める。「山ひこのこゑのまにまに―・ひゆかば/後撰(恋五)」
(3)見舞う。「人の愁・喜をも―・はず/徒然 112」
(4)とむらう。追善する。「人を―・ふ鐘の声こそあはれなれ/詞花(雑下)」

訪ぬ

たず・ぬ タヅヌ 【訪ぬ・尋ぬ・訊ぬ】 (動ナ下二)
⇒たずねる(訪)
⇒たずねる(尋・訊)

訪ねる

たずねる【訪ねる】
⇒訪問.

訪ねる

たず・ねる タヅネル [3] 【訪ねる】 (動ナ下一)[文]ナ下二 たづ・ぬ
〔「たずねる(尋・訊)」と同源〕
会うためにある人の居所に行く。実際に見るためにある場所へ行く。おとずれる。訪問する。「知人を―・ねる」「古都を―・ねる」

訪ひ

とむらい トムラヒ 【訪ひ】
〔「とぶらい(訪)」の転〕
訪問。おとずれ。見舞い。「女院の御住居御―のため/謡曲・大原御幸」

訪ひ

とぶらい トブラヒ 【訪ひ】
〔動詞「とぶらう(訪)」の連用形から〕
(1)訪問すること。見舞い。「是をかぐや姫聞て―にやる歌/竹取」
(2)訪問・見舞いや謝礼などの贈り物。進物。「六条院などよりも,御―ども所せきまで御心寄せ/源氏(藤裏葉)」

訪ふ

とむら・う トムラフ 【訪ふ】 (動ハ四)
〔「とぶらう(訪)」の転〕
安否を問う。見舞う。とぶらう。「近所のことにて候ふほどに立ち越え―・はばやと思ひ候/謡曲・昭君」

訪ふ

とぶら・う トブラフ 【訪ふ】 (動ハ四)
(1)訪問する。おとずれる。たずねて行く。たずねて来る。「秋の野に人まつ虫の声すなり我かと行きていざ―・はむ/古今(秋上)」
(2)たずねて行って見舞う。また,便りをする。「つぎつぎに寄り来つつ―・ふも,いとなかなかなり/紫式部日記」
(3)たずねて行って世話をする。「明練は,その庵に住して行ふ間,世の人,皆これを貴びて―・ふ/今昔 11」
(4)質問する。問いただす。「尋ぬべき義をも―・はざるは悪しきなり/正法眼蔵随聞記」
(5)先例などを調べる。捜し求める。「異朝の先蹤(センシヨウ)を―・ふに/平家 1」

訪れ

おとずれ [0][4] 【訪れ】
(1)おとずれること。来ること。「春の―」
(2)たより。手紙。音信。「そなたより吹きくる風のつてにだに情をかくる―ぞなき/風雅(恋五)」
(3)事情。消息。「所が頓(トン)と―が分らない/福翁自伝(諭吉)」

訪れ

おとずれ【訪れ】
(1) a visit;→英和
a call;→英和
the advent <of spring> .
(2) news.→英和
⇒便(たよ)り.

訪れる

おとずれる【訪れる】
⇒訪問(ほうもん).

訪れる

おとず・れる [4] 【訪れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 おとづ・る
〔(3)が原義〕
(1)ある場所や人の家に行く。訪問する。「新居を―・れる」
(2)(時節やある状態などが)やってくる。「絶好のチャンスが―・れる」
(3)音をたてる。「夕されば門田の稲葉―・れて/金葉(秋)」
(4)たよりをする。手紙で安否を問う。「―・れ聞え給はず,御とぶらひにだに渡り給はぬを/源氏(須磨)」

訪問

ほうもん ハウ― [0] 【訪問】 (名)スル
人をたずねてゆくこと。他家をおとずれること。「先生宅を―する」

訪問

ほうもん【訪問】
a call;→英和
a visit.→英和
〜する (make a) call <a person> ;call at <a house> ;(pay a) visit;go to see <a person> .‖訪問着 a visiting dress.訪問者 a visitor.訪問販売 door-to-door selling.

訪問看護

ほうもんかんご ハウ― [5] 【訪問看護】
看護者が看護対象者の自宅に出向き,その生活の場において行う看護活動。

訪問着

ほうもんぎ ハウ― [3] 【訪問着】
和服で,婦人の略式の礼服。正月や改まった訪問の時などに着る。

訪問販売

ほうもんはんばい ハウ― [5] 【訪問販売】
販売員が家庭・職場などを訪問して商品を販売すること。購入者の利益を保護し,流通の適正化をはかるため,「訪問販売等に関する法律」の規制を受ける。

訪客

ほうかく ハウ― [0] 【訪客】
⇒ほうきゃく(訪客)

訪客

ほうきゃく ハウ― [0] 【訪客】
たずねて来る客。ほうかく。

訪察

ほうさつ ハウ― [0] 【訪察】 (名)スル
現地に出向いて詳しく調査すること。「考究の事,自由に―する事/新聞雑誌 60」

訪日

ほうにち ハウ― [0] 【訪日】 (名)スル
外国人が日本を訪れること。

訪日

ほうにち【訪日】
a visit to Japan.

訪欧

ほうおう ハウ― [0] 【訪欧】 (名)スル
ヨーロッパに行くこと。

訪米

ほうべい ハウ― [0] 【訪米】 (名)スル
アメリカを訪れること。

訪販

ほうはん ハウ― [0] 【訪販】
「訪問販売」の略。

設い

しつらい シツラヒ [0][3] 【設い】
(1)構え作ること。ととのえ準備すること。しつらえ。
(2)(「室礼」「鋪設」「補理」とも書く)平安時代,娘の女御としての入内(ジユダイ)・婿取り,客を招いての宴,移転など晴れの祝いの日に,寝殿の母屋・庇(ヒサシ)に調度を立て室内を飾ったこと。

設え

しつらえ シツラヘ [0][3] 【設え】
しつらえること。準備。「食事の―がしてある」「会場の―をする」「照明の―がない」

設える

しつら・える シツラヘル [4] 【設える】 (動ア下一)[文]ハ下二 しつら・ふ
(1)ある目的のための設備をある場所に設ける。「広間に―・えられた祭壇」
(2)部屋の内装や設備などを飾りつける。「王朝風に―・えられた客間」
〔古くは四段に活用し,近代以降下一段に転じた〕

設く

もう・く マウク 【設く・儲く】 (動カ下二)
⇒もうける(設)
⇒もうける(設)

設く

ま・く 【設く】 (動カ下二)
(1)あらかじめ用意する。もうける。「さし向かふ鹿島の埼にさ丹塗りの小船を―・け/万葉 1780」
(2)心構えをして待つ。心待ちにする。「奥―・けて我(ア)が思ふ妹が言の繁けく/万葉 2439」
(3)心待ちにしていたその時期になる。「春―・けてもの悲しきにさ夜ふけて/万葉 4141」

設け

もうけ マウケ [3] 【設け】
〔動詞「設ける」の連用形から〕
(1)前もって用意してあること。準備。用意。「―の席」
(2)あらたに作りもうけること。設立。「五六年前までは洋学校の―もあつて/思出の記(蘆花)」
(3)もてなしのための食事の用意。「くにのつかさ…―などしたりけれど/古今(仮名序)」
(4)食事。「麻の衣・一鉢の―・藜(アカザ)のあつ物/徒然 58」

設ける

もう・ける マウケル [3] 【設ける】 (動カ下一)[文]カ下二 まう・く
(1)前もって準備する。「口実を―・ける」「一席―・ける」「御湯殿の儀式など,かねて―・けさせ給ふべし/紫式部日記」
(2)建物・設備・組織などを作り備える。設置する。「事務所を―・ける」「基準を―・ける」「委員会を―・ける」

設ける

もうける【設ける】
[準備]prepare;→英和
arrange;→英和
[作る]lay down <a rule> ;establish.→英和

設ふ

しつら・う シツラフ 【設ふ】
■一■ (動ハ四)
「しつらえる」に同じ。「さし離れたる廊のかたに,いとようとりなし―・ひて/蜻蛉(上)」
■二■ (動ハ下二)
⇒しつらえる

設備

せつび [1] 【設備】 (名)スル
必要な建物・器具・装置などを備え付けること。また,備え付けたもの。「最新の医療器具を―する」「―を整える」

設備

せつび【設備】
equipment(s);→英和
arrangements;facilities (施設).〜する equip <with> ;→英和
install;accommodate;→英和
arrange.→英和
〜の良い〔形〕well-equipped <factory> .‖設備投資 plant and equipment investment.近代設備 modern conveniences.産業(港湾)設備 industrial (port) facilities.

設備投資

せつびとうし [4] 【設備投資】
建物・機械など生産設備の固定資産に資本を投下すること。

設備資金

せつびしきん [4][5] 【設備資金】
土地・機械・建物など,生産設備の新設・拡大・改善・更新などに投下される資金。

設問

せつもん【設問】
a question.→英和

設問

せつもん [0] 【設問】 (名)スル
問題や質問を作って示すこと。また,その問題や質問。「違った角度から―する」

設営

せつえい [0] 【設営】 (名)スル
ある事をするために必要な建物・施設・会場などを,前もって準備すること。「前進基地を―する」「宴会の場を―する」

設営する

せつえい【設営する】
construct.→英和
‖設営隊 a construction party.

設定

せってい [0] 【設定】 (名)スル
ある目的に沿って,新たに物事をもうけ定めること。「規則を―する」「抵当権を―する」

設定する

せってい【設定する】
establish;→英和
create;→英和
set up.

設弦

おさゆづる ヲサ― 【設弦・儲弦】
「うさゆづる(設弦)」に同じ。「―を出して更に張て/日本書紀(神功訓)」

設弦

うさゆづる 【設弦・儲弦】
予備の弓弦。おさゆづる。「―絶間継がむに並べてもがも/日本書紀(仁徳)」

設施

せっし [0] 【設施】 (名)スル
つくりもうけること。設置。「工部郵便電信鉄道灯台を―し/明六雑誌 11」

設標船

せっぴょうせん セツペウ― [0] 【設標船】
浮標などの航路標識を設置し保守・監視する船。

設立

せつりつ【設立】
establishment;→英和
foundation.→英和
〜する establish;→英和
found;→英和
set up;organize.→英和
‖設立者 a founder;an organizer.設立趣意書 a prospectus.

設立

せつりつ [0] 【設立】 (名)スル
学校・会社などの機関や組織を新しく作ること。

設立登記

せつりつとうき [5] 【設立登記】
法人を設立するため,その目的・名称・事務所などの事項を,事務所の所在地において登記すること。

設立行為

せつりつこうい [5] 【設立行為】
法人の設立に関する行為のうち,寄付行為・定款の作成などの法人格を取得するためにされる法律行為。

設置

せっち【設置】
establishment.→英和
〜する establish;→英和
set up.

設置

せっち [0][1] 【設置】 (名)スル
(1)もうけおくこと。「ごみ箱を―する」
(2)ある目的のために機関・組織などをつくること。「委員会を―する」

設計

せっけい【設計】
a plan;→英和
a design.→英和
〜する plan;design;lay out.‖設計者 a designer.設計書 specifications.設計図 a plan;a blueprint.

設計

せっけい [0] 【設計】 (名)スル
(1)機械類の製作や建築・土木工事に際して,仕上がりの形や構造を図面などによって表すこと。「家屋を和風に―する」「今度の―なら決して高い予算じゃ御座いませんよ/酒中日記(独歩)」
(2)人生や生活の計画を立てること。「生活―」

設計図

せっけいず [3] 【設計図】
設計用の図面。機械類や建造物などの構造・形状・寸法を一定の決まりに従って描いた図面。

設計図書

せっけいとしょ [5] 【設計図書】
建築物や工作物の製作・施工に必要な図面類と仕様書の総称。
→設計図

設計施工

せっけいせこう [5] 【設計施工】
建造物の設計と施工を同一の建設業者が行うこと。設計施工一貫。

設計管理

せっけいかんり [5] 【設計管理】
設計図書の作成および工事現場において指導・監督を行うこと。建物の調査や鑑定,工事契約業務なども含む。

設題

せつだい [0] 【設題】 (名)スル
あらかじめ問題や題目を用意しておくこと。また,その問題や題目。設問。

もと [2] 【下・許】
〔「もと(本)」と同源〕
(1)物のした。物のしたのあたり。また,物のしたの部分。《下》「花の―に遊ぶ」「自由の旗の―に集まれ」「白日の―にさらす」
(2)ある人のいる所。また,その人の影響の及ぶ所。「博士の指導の―に新製品を開発する」「恩師の―を尋ねる」「親の―を離れる」
〔「そば」の意では「元」とも書く〕
(3)(「…のもとに」の形で)…という状態において。また,…ということを条件または根拠として。《下》「一刀の―に斬り倒す」「一か月という約束の―に依頼した」「国益の名の―に実力を行使した」

がり 【許】 (接尾)
〔「かあり(処在)」の転といわれる〕
(1)人を表す名詞または代名詞に付き,「…の所へ」「…の許(モト)に」の意を表す。「妹ら―わがゆく道の細竹(シノ)すすきわれし通はば靡け細竹原(シノハラ)/万葉 1121」
(2)人を表す名詞に助詞「の」を介して付き,「その人の許に」の意を表す。「さしたる事なくて人の―ゆくはよからぬ事なり/徒然 170」
〔(2)は(1)からの転で,形式名詞的用法のもの〕

許し

ゆるし【許し】
⇒許可.〜を請う ask for a person's permission[leave];beg a person's pardon (容赦).

許し

ゆるし [3] 【許し・赦し・聴し】
(1)許可すること。承知すること。認可。「親の―を得る」
(2)罪や過失などをゆるすこと。大目にみてとがめないこと。容赦。「―を請う」
(3)茶の湯・生け花などの芸道で,師匠が弟子にその道の奥義を授けること。「―を取る」「奥―」

許し代

ゆるししろ [3][0] 【許し代】
⇒公差(コウサ)(2)

許し内力

ゆるしないりょく [4] 【許し内力】
⇒許容応力(キヨヨウオウリヨク)

許し色

ゆるしいろ 【許し色・聴し色】
中古,だれでも自由に着用できた衣服の色で,紅色や紫色の淡い色。許しの色。「―のいみじくかうばしきに/落窪 2」
→禁色(キンジキ)

許す

ゆる・す [2] 【許す・赦す・聴す】 (動サ五[四])
〔「緩(ユル)し」「緩ふ」と同源〕
(1)罪や過失を,とがめだてしないことにする。また,服役中の人を放免する。《許・赦》「今度だけは―・してやる」「子供をだますなんて絶対に―・せない」
(2)願い・申し出などをききいれて,願いどおりにさせる。認める。許可する。《許・聴》「大学へ行きたかったのだが,父が―・さなかった」「医者から一時帰宅を―・された」
(3)ある行為を,さしつかえないと認める。《許》「屋敷への出入りを―・される」
(4)義務や負担を免除する。《許・赦》「税を―・す」
(5)相手のはたらきかけに対し,思いどおりにさせる。《許》「敵の侵入を―・す」「肌を―・す」
(6)他に対する警戒心をゆるめる。《許》「気を―・す」「心を―・す」
(7)その人をとりまく状況が,ある事を可能にする。《許》「時間が―・すならもう少し述べたいことがある」「予算が―・せばもっと広い家を買いたかった」「延期は状況が―・さない」
(8)すぐれた存在であると認める。《許》「第一人者として自他ともに―・す」
(9)ある水準に達したと認める。《許・赦》「免許皆伝を―・す」
(10)強く締めたり,引いたりしたものをゆるめる。「猫の綱―・しつれば/源氏(若菜上)」
(11)手放す。自由にする。「夕狩に千鳥踏み立て追ふごとに―・すことなく/万葉 4011」
[可能] ゆるせる

許す

ゆるす【許す】
(1)[許可]let <a person do> ;→英和
allow[permit] <a person to do> ;→英和
grant (願いを);→英和
admit (認める);→英和
[免除]exempt[excuse] <from> .→英和
(2)[免許]license;→英和
authorize.→英和
(3)[容赦]forgive;→英和
pardon;→英和
excuse;→英和
[放免]release;→英和
let go;set free.(4)[心を]trust;→英和
[気を]be off one's guard.(5)[事情が]afford;→英和
[得点などを]allow[yield] <two hits> .
許しがたい inexcusable;→英和
impermissible.

許りる

ゆ・りる 【許りる】 (動ラ上一)[文]ラ上二 ゆ・る
(1)ゆるされる。許可される。赦免される。「貴方(アナタ)の御勘当が―・りてから/怪談牡丹灯籠(円朝)」
(2)親しくなる。うちとける。くつろぐ。「今は心も―・りて/浮世草子・男色大鑑 5」

許る

ゆ・る 【許る】
■一■ (動ラ上二)
⇒ゆりる(許)
■二■ (動ラ下二)
⇒ゆれる(許)

許れる

ゆ・れる [2] 【許れる・赦れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 ゆ・る
罪などがゆるされる。赦免となる。「罪ガ―・レタ/ヘボン(三版)」

許与

きょよ [1] 【許与】 (名)スル
許し与えること。許可を与えること。「此権利を―するを得ず/民約論(徳)」

許六

きょりく 【許六】
⇒森川(モリカワ)許六

許六

きょろく 【許六】
⇒森川許六(モリカワキヨリク)

許准

きょじゅん [0] 【許准】 (名)スル
許すこと。許可。「政府に権勢なし,人民の―するに由て,その権勢生ず/新聞雑誌 60」

許可

きょか【許可】
permission;→英和
leave;→英和
approval;→英和
admission;→英和
license.→英和
〜する permit;→英和
allow;→英和
give leave <to> ;admit.→英和
〜を乞う ask permission <of a person,to do> .‖許可証(制) a license (system).

許可

きょか [1] 【許可】 (名)スル
(1)(目上や公的な立場から)願いを許すこと。「出席を―する」
(2)〔法〕 法令により一般的に禁止されている行為を,行政機関が特定の場合に解除し,適法に行えるようにすること。免許。「―書」「―証」
(3)〔法〕「特許{(1)}」に同じ。「ガス事業の―」
(4)「認可{(2)}」に同じ。「農地売買の―」

許可営業

きょかえいぎょう [3] 【許可営業】
行政庁の許可によって適法になしうる営業。質屋・古物商・風俗営業・旅館業など。

許可漁業

きょかぎょぎょう [3] 【許可漁業】
農林水産大臣または知事の許可を必要とする漁業。遠洋トロール,捕鯨,カツオ・マグロ漁業など。

許否

きょひ [1] 【許否】
許すことと許さないこと。

許多

きょた [1] 【許多・巨多】 (名・形動)[文]ナリ
数の多いこと。たくさんあること。また,そのさま。こた。「爵位を願ふもの甚だ―にして/花柳春話(純一郎)」

許多

あまた [1] 【数多・許多】 (副)
(名詞的にも用いる)
(1)数が多いさま。たくさん。多数。「―の尊い犠牲者を出した」「女御・更衣―さぶらひけるなかに/源氏(桐壺)」
(2)程度がはなはだしいさま。たいへん。非常に。「たぶてにも投げ越しつべき天の川隔てればかも―すべなき/万葉 1522」
〔「あまる」「あます」などの語幹と同じ語源の「あま」に接尾語「た」の付いたものという〕

許婚

いいなずけ イヒナヅケ [0] 【許婚・許嫁】
〔動詞「言ひ名付く」の連用形から〕
結婚の約束をした相手。婚約者。フィアンセ。古くは,まだ幼少のうちに,双方の親の合意で結婚の約束をした子女の間柄をいった。

許婚

きょこん [0] 【許婚】
いいなずけ。フィアンセ。「―者」

許嫁

きょか [1] 【許嫁】
結婚を許可すること。また,いいなずけ。

許嫁

ゆいなずけ ユヒナヅケ [0] 【許嫁】
「いいなずけ(許嫁)」の転。

許嫁

いいなずけ【許嫁】
one's fiancée (女)[fiancé (男)];one's betrothed.…と〜の仲である be betrothed to….

許嫁

いいなずけ イヒナヅケ [0] 【許婚・許嫁】
〔動詞「言ひ名付く」の連用形から〕
結婚の約束をした相手。婚約者。フィアンセ。古くは,まだ幼少のうちに,双方の親の合意で結婚の約束をした子女の間柄をいった。

許容

きょよう【許容】
permission;→英和
sanction;→英和
pardon;→英和
toleration.〜する permit;→英和
sanction;→英和
pardon.‖許容量 the maximum permissible dosage (薬の);tolerance (有害物質などの).

許容

きょよう [0] 【許容】 (名)スル
許して,受け入れること。「多少の誤差は―する」

許容内力

きょようないりょく [4] 【許容内力】
⇒許容応力(キヨヨウオウリヨク)

許容応力

きょようおうりょく [4] 【許容応力】
構造物などの部材がその目的用途で実際に用いられるときに,破壊を起こさず,安全に使えるために許容できる最大の応力の値。許し内力。許容内力。

許容法規

きょようほうき [4] 【許容法規】
命令・禁止を内容とせず,「することができる」という許容を内容とする法規。

許容濃度

きょようのうど [4] 【許容濃度】
労働者の作業環境をはかる指標の一。有害物質に連日暴露される場合,その空気中濃度がそれ以下であれば,大多数に悪影響がみられないと考えられる濃度。一般に環境基準より高い数値である。

許容線量

きょようせんりょう [4] 【許容線量】
人体への影響を考慮してきめられた,被曝放射線量の最大値。線量限度。

許容量

きょようりょう [2] 【許容量】
薬剤や放射性物質などで,人体に明らかな障害を起こさないと考えられる最大限度の量。これ以下ならば場合によっては用いてもよいとされている量。

許広平

きょこうへい 【許広平】
(1898-1968) 中国の婦人運動家。広東省出身。魯迅(ロジン)の妻。魯迅の革命運動を助け,その死後,「魯迅全集」の完成に努めた。魯迅との往復書簡集「両地書」がある。シュイ=コワンピン。

許慎

きょしん 【許慎】
中国,後漢の学者。字(アザナ)は叔重。漢字の形・音・意味を体系的に説いた最初の字書「説文(セツモン)解字」を著し,中国文字学の基礎を築いた。生没年未詳。

許渾

きょこん 【許渾】
中国,唐の詩人。字(アザナ)は仲晦,一説に用晦。849年監察御史,のち刺史。慷慨(コウガイ)の情を懐古の詩に託した。詩集「丁卯(テイボウ)集」。生没年未詳。

許状

きょじょう [0] 【許状】
(1)罪を許す旨を記した文書。許し文。赦免状。
(2)禁令や願いを許す旨を記した文書。

許由

きょゆう 【許由】
中国,古伝説上の隠者。字(アザナ)は武仲。聖帝尭(ギヨウ)が自分に天下を譲るという話を聞き,耳がけがれたといって潁川(エイセン)の水で耳を洗い,箕山(キザン)に隠れたと伝えられる。

許衡

きょこう 【許衡】
(1209-1281) 中国,元代の学者。字(アザナ)は仲平。号は魯斉。諡(オクリナ)は文正。河南の人。世祖に仕え,商議中書省事となる。朱子学の普及に尽力。著「許文正遺書」

許認可

きょにんか [2] 【許認可】
行政行為の一。行政機関が国民生活の保全などを目的として,国民の行動を適法なものとするために行う規制行為。許可・認可・検査・認証など。「―権」

許認可行政

きょにんかぎょうせい [5] 【許認可行政】
許認可などの規制権限を行使する行政。

許諾

きょだく [0] 【許諾】 (名)スル
許可・承諾を与えること。「転載を―する」「―料」

許諾する

きょだく【許諾する】
consent;→英和
permit.→英和

許遠

きょえん 【許遠】
(709-757) 中国,唐代の武将・政治家。安史の乱に睢陽(スイヨウ)の太守として城を守り,反乱軍の江南進出を防いだが,援軍もなく兵糧も尽きて落城。捕らわれて処刑された。

やく [1][2] 【訳】
(1)訳すこと。また,訳したもの。翻訳。「源氏物語の現代語の―」
(2)漢字の訓。よみ。

わけ [1] 【訳】
〔「分け」と同源〕
(1)なぜそういう状態になったかという理由。その事柄が成立する根拠。「逃げた―を聞く」「―もなく泣けてくる」
(2)そういう結果に至ったいきさつ。事の次第。「そんな―で今はこちらにいる」
(3)言葉の意味。内容。「―もわからずに暗唱する」「諺の―を調べる」
(4)物事の道理。条理。常識。「―のわかった人」
(5)ある事の結果として,当然そうなるはずであること。また,あらかじめそうなるように仕組んだこと。「これで安心して眠れるという―だ」「ここで仲裁役が出て来る―だったのだ」
(6)深い事情。特に男女間の隠れた事情。いわく。「断ったのには―がある」「お作と―があるのと/塩原多助一代記(円朝)」
(7)(「わけではない」「わけにはいかない」などの言い方で)物事・状態を,それに含まれている理由・事情などをも含めて漠然とさす。…ということ。「絶対に嫌だという―ではない」「休む―にはいかない」

わけ【訳】
(1)[意味]meaning.→英和
(2)[理由](a) reason;→英和
a cause (原因).→英和
(3)[事情]circumstances;the case.→英和
〜が分からぬ cannot understand (at all).〜の分かった(分からない)人 a reasonable[sensible](an unreasonable) man.〜を話す tell the reason <why> .
どういう〜か somehow.→英和
どういう〜で why…?

やく【訳】
(a) translation;(a) version.→英和
訳す ⇒訳す.

訳す

やく・す [2] 【訳す】
■一■ (動サ五)
〔サ変動詞「訳する」の五段化〕
「訳する」に同じ。「この日本語を英語に―・すことは難しい」
[可能] やくせる
■一■ (動サ変)
⇒やくする

訳す

やくす【訳す】
translate[put] <English into Japanese> .→英和

訳する

やく・する [3] 【訳する】 (動サ変)[文]サ変 やく・す
(1)ある言語でなされた表現を,他の言語に言い換える。翻訳する。「英文を和文に―・する」
(2)古語やむずかしい語をわかりやすく解き明かす。また,古文や漢文を現代語の文章になおす。「源氏物語を現代語に―・する」

訳ない

わけない【訳ない】
easy;→英和
simple.→英和
訳なく easily;→英和
without (any) difficulty;readily (すぐに).

訳らし

わけら・し 【訳らし・分けらし】 (形シク)
(1)事情があるらしい。いわれがありそうだ。「上書悉く破りしは,―・しく見えて/浮世草子・一代男 2」
(2)色めいている。粋だ。「いかさま衆道の―・しき風俗なり/浮世草子・男色大鑑 2」

訳了

やくりょう [0] 【訳了】 (名)スル
訳し終わること。「大部の原書を―する」

訳出

やくしゅつ [0] 【訳出】 (名)スル
翻訳すること。訳し出すこと。「『ファウスト』を長年かかって―する」

訳出する

やくしゅつ【訳出する】
⇒訳す.

訳合

わけあい [0][3] 【訳合(い)】
事情。すじみち。理由。意味。「といふのは,…私の心持があなた方に通じなくなるといふ―からです/明暗(漱石)」

訳合い

わけあい [0][3] 【訳合(い)】
事情。すじみち。理由。意味。「といふのは,…私の心持があなた方に通じなくなるといふ―からです/明暗(漱石)」

訳名

やくめい [0] 【訳名】 (名)スル
翻訳して名付けること。また,その名。「腑分といひ古りしことを新たに解体と―し/蘭学事始」

訳文

やくぶん【訳文】
a translation;a version.→英和

訳文

やくぶん [0] 【訳文】
訳した文。翻訳文。

訳文筌蹄

やくぶんせんてい 【訳文筌蹄】
江戸中期の語学書。荻生徂徠著。初編六巻は1715年刊,後編三巻は96年刊。漢文の実詞・虚詞をあげて,その語義・用例などを説く。

訳書

やくしょ [1][0] 【訳書】
翻訳した書物。

訳有り

わけあり [0] 【訳有り】
特別な事情がある,ということ。「突然の議長辞任はどうも―だ」「あの二人は―なのさ」

訳本

やくほん【訳本】
a <Japanese> translation.

訳本

やくほん [0] 【訳本】
翻訳した本。

訳柄

わけがら [0][4] 【訳柄】
事情。理由。訳合い。わけ。

訳業

やくぎょう [0] 【訳業】
翻訳の仕事。翻訳の業績。

訳注

やくちゅう【訳注】
translation with notes;translated and annotated <by> .

訳注

やくちゅう [0] 【訳注・訳註】
(1)翻訳者がつけた註釈。
(2)翻訳と註釈。「古典の―」

訳無い

わけな・い [1] 【訳無い】 (形)[文]ク わけな・し
(1)手間がかからない。容易だ。「集合場所が―・くみつかる」
(2)たわいない。とるに足りない。「―・き事どもを見とがめゐるこそをかし/浮世草子・一代男 1」

訳無し

わけなし [0] 【訳無し】
(1)たやすいこと。容易なこと。「何,袂ツ草を着けときやあ―だ/照葉狂言(鏡花)」
(2)理由や根拠のないこと。「なんでわらふのかまるで―なり/当世書生気質(逍遥)」

訳知らず

わけしらず 【訳知らず】
人情の機微が理解できないこと。また,そういう人。「さても��衆道の―め/浮世草子・五人女 5」

訳知り

わけしり [0][4] 【訳知り】
(1)物事の事情に通じていること。また,その人。
(2)特に遊里についてよく知っていること。また,その人。通。いき。通人。粋人。

訳筆

やくひつ [0] 【訳筆】
訳文。また,翻訳。

訳義

やくぎ [1] 【訳義】
意義を説明すること。解釈。

訳者

やくしゃ【訳者】
a translator.

訳者

やくしゃ [1] 【訳者】
翻訳した人。翻訳者。

訳補

やくほ [1] 【訳補】
原文にないことを補って翻訳すること。

訳解

やくかい [0] 【訳解】
⇒やっかい(訳解)

訳解

やっかい ヤク― [0] 【訳解】 (名)スル
外国語の文章や古文を翻訳し,解釈すること。また,そのもの。やくかい。「『民約論』を―して出版する」

訳註

やくちゅう [0] 【訳注・訳註】
(1)翻訳者がつけた註釈。
(2)翻訳と註釈。「古典の―」

訳詞

やくし [0] 【訳詞】
歌詞を翻訳すること。また,その歌詞。

訳詩

やくし [0] 【訳詩】
詩を翻訳すること。また,その詩。

訳詩

やくし【訳詩】
a poem in translation;a poem translated <by> .

訳語

やくご【訳語】
the Japanese[English] <for> ;→英和
a Japanese[an English]equivalent <for> .

訳語

やくご [0] 【訳語】
翻訳する時にあてられる語。一般にはある国語を他の国語に訳した語をいうが,一国語の中で古語を現代語に直した語をいうこともある。

訳語

おさ ヲサ 【訳語・通事】
通訳。「―福利来ず/日本書紀(推古訓)」

訳読

やくどく [0] 【訳読】 (名)スル
翻訳あるいは解釈して読むこと。「モリエールの戯曲を―する」「古典の―」

訳読

やくどく【訳読】
(oral) translation.

訳載

やくさい [0] 【訳載】 (名)スル
翻訳して雑誌などにのせること。「最新の学説を―する」

訳述

やくじゅつ [0] 【訳述】 (名)スル
翻訳してその内容を述べること。また,翻訳による述作。「希臘史を携ふ。…之を―せんと欲するなり/経国美談(竜渓)」

訳里

わけざと 【分け里・訳里】
〔「分け有る里」の意〕
遊里。遊郭。色里。

訴え

うったえ【訴え】
[訴訟]a (law) suit;an action;→英和
[告訴]an accusation;→英和
a charge;→英和
a complaint;→英和
[訴願]a petition;→英和
an appeal.→英和

訴え

うったえ ウツタヘ [0][3] 【訴え】
(1)訴えること。
(2)〔法〕 私法上の争いや行政事件訴訟について裁判所に審判を求める申し立て。ある者(原告)が他の者(被告)を相手どり,自己の主張の法律的当否について特定の裁判所に審判を要求する行為。刑事訴訟法上の公訴にほぼ相当する。

訴えの利益

うったえのりえき ウツタヘ― [6] 【訴えの利益】
裁判を求める実益のあること。行政訴訟については,自己の権利・利益の救済のために,違法な行政処分の取り消し・無効の確認を求める実益を有していることをいい,訴訟要件の一つとなる。
→原告適格

訴える

うったえる【訴える】
(1)[訴訟]sue <a person for theft> ;→英和
bring a suit[an action] <against a person for> .→英和
(2)[暴力に]resort to <violence> ;[世論(法律)に]appeal to the public (law).→英和
裁判所に〜 sue at a court.→英和
警察に〜 report[complain]to the police.→英和
訴えられる be accused <of a crime> .

訴える

うった・える ウツタヘル [4][3] 【訴える】 (動ア下一)[文]ハ下二 うつた・ふ
〔「うるたふ」の転〕
(1)物事のよしあしの判断をしかるべき機関や人に求める。判決を請う。告訴や告発をする。「裁判所に―・える」「奉行所に―・える」
(2)(解決してもらうために)不満や苦痛などを告げる。気持ちを強く述べる。「空腹を―・える」「悩みを―・える」
(3)(事態の解決のために)強力な手段をもちいる。「武力に―・える」
(4)相手の心や感覚に強く働きかける。「その言葉は人の心に―・えるものがあった」「視覚に―・える」

訴ふ

うた・う ウタフ 【訴ふ】 (動ハ下二)
〔「うったふ」の促音「っ」の無表記〕
うったえる。「天道に―・へ申し給ひけるに/宇治拾遺 10」

訴ふ

うるた・う ウルタフ 【訴ふ】 (動ハ下二)
「うったえる」の古形。「来りて県尉に―・ふ/金剛般若集験記(平安初期点)」

訴ふ

うった・う ウツタフ 【訴ふ】 (動ハ下二)
⇒うったえる

訴へ

うたえ ウタヘ 【訴へ】
〔「うったへ」の促音「っ」の無表記〕
うったえ。訴訟。「鎌倉にての御―のやうは/親鸞消息」

訴へ文

うたえぶみ ウタヘ― 【訴へ文】
訴訟の旨を書き記した文書。訴状。「高き机の上に―の箱といふ物を/続古事談 1」

訴人

そにん [0][1] 【訴人】 (名)スル
(1)訴え出た人。告訴した人。
(2)中世,訴訟の原告をいう。
→論人(ロンニン)
(3)訴え出ること。「おのれ少しの欲にめでて,よう―しをつたな/浄瑠璃・大経師(下)」
(4)めあかし。おかっぴき。

訴件

そけん [0] 【訴件】
「訴訟事件」の略。

訴因

そいん【訴因】
a charge;→英和
a count.→英和

訴因

そいん [0] 【訴因】
検察官が起訴理由として起訴状に記載する,具体的な犯罪事実の主張。公判における審判の対象となる。

訴権

そけん [0] 【訴権】
主として民事訴訟において,裁判所に訴えを提起し,裁判所の審判を求めることができる権利。判決請求権。

訴求

そきゅう [0] 【訴求】 (名)スル
宣伝・広告などによって買い手の欲求にはたらきかけること。「消費者に―する」

訴状

そじょう [0] 【訴状】
(1)民事訴訟において,訴えの提起に際し,当事者・法定代理人・請求の趣旨・請求の原因を記載し,第一審裁判所に提出する書面。
(2)中世,訴人が訴えの趣旨を記して提出した文書。
→陳状

訴状

そじょう【訴状】
<present> a petition;→英和
<send> a written complaint.

訴状箱

そじょうばこ [2] 【訴状箱】
「目安(メヤス)箱」に同じ。

訴訟

そしょう [0] 【訴訟】 (名)スル
(1)訴える者と訴えられる者を当事者とし,裁判機関が第三者としての立場から裁判をなす手続き。「民事―」「―を起こす」
(2)不平・嘆き・希望などを人に言うこと。うったえること。「地下の人々―していはく/仮名草子・伊曾保物語」

訴訟

そしょう【訴訟】
a (law)suit;an action.→英和
〜する bring a lawsuit[an action] <against a person> ;→英和
sue <a person> .→英和
〜を起こす go to law (start a suit) <against> .‖訴訟事件 a legal case.訴訟手続(をとる) (take) legal proceedings.訴訟人 a plaintiff.

訴訟事件

そしょうじけん [4] 【訴訟事件】
裁判所に訴えを提起された事件。訴件。

訴訟代理人

そしょうだいりにん [0] 【訴訟代理人】
訴訟当事者の委任を受け,または法令の規定により,本人に代わって訴訟行為をなす権限をもつ者。民事訴訟法上,弁護士のほか,支配人・船舶管理人・船長らを含む。

訴訟係属

そしょうけいぞく [4] 【訴訟係属】
訴訟事件が裁判所の判決手続の対象となっている状態。

訴訟判決

そしょうはんけつ [4] 【訴訟判決】
民事訴訟法上において,訴訟要件が欠けていることを理由に,訴えまたは上訴を不適法として却下する判決。
→本案判決

訴訟参加

そしょうさんか [4] 【訴訟参加】
民事訴訟法上,当事者以外の第三者が自己の権利・利益を擁護するために係属中の訴訟に参加すること。

訴訟告知

そしょうこくち [4] 【訴訟告知】
民事訴訟において,当事者が訴訟参加のできる利害関係のある第三者に,訴訟係属の事実を通知すること。

訴訟委任

そしょういにん [4] 【訴訟委任】
一定の民事事件について,人に訴訟代理権を与えて,訴訟行為を依頼すること。通常は弁護士に対してなされる。

訴訟当事者

そしょうとうじしゃ [6] 【訴訟当事者】
訴訟において,裁判所に対し裁判権の行使を求める者とその相手方。民事訴訟の原告と被告,刑事訴訟の検察官と被告人。

訴訟手続

そしょうてつづき [5] 【訴訟手続】
訴訟に関して,裁判所や当事者が行う法定の手続き。

訴訟指揮

そしょうしき [4] 【訴訟指揮】
訴訟手続を主宰する裁判機関が訴訟の円滑な進行と審理の完全を期するためになす行為。

訴訟救助

そしょうきゅうじょ [4] 【訴訟救助】
民事訴訟において,勝訴の見込みがないとはいえない当事者が,資力が原因で訴訟を行えないことがないよう,裁判所が裁判費用の支払いを猶予する等の便宜を図ること。訴訟上の救助。

訴訟条件

そしょうじょうけん [4] 【訴訟条件】
刑事訴訟法上,公訴が有効である条件。公訴が有効であれば,有罪・無罪の判決をなすための審理が行われるが,訴訟条件を欠く場合には審理を進めずに,管轄違い・公訴棄却・免訴の形式裁判により訴訟を終結しなければならない。民事訴訟法上は「訴訟要件」の語を用いる。

訴訟法

そしょうほう [0] 【訴訟法】
民事訴訟法・刑事訴訟法など,訴訟についての手続きと方法を定める法規の総称。手続法。形式法。

訴訟物

そしょうぶつ [2] 【訴訟物】
民事訴訟において,審判の対象となる事項。原告が請求して,その存否を主張する権利関係。訴訟の目的。訴訟の客体。

訴訟能力

そしょうのうりょく [4] 【訴訟能力】
訴訟当事者として独立して訴訟行為をなし,また訴訟行為を受けるのに必要な能力。

訴訟行為

そしょうこうい [4] 【訴訟行為】
訴訟法上の効果を直接生じさせる訴訟関係者の行為。

訴訟要件

そしょうようけん [4] 【訴訟要件】
民事訴訟法上,裁判所が管轄権を有すること,当事者が当事者能力を有することなど,訴えが実質的な審判を受けるために必要な条件。訴訟条件。

訴訟記録

そしょうきろく [4] 【訴訟記録】
訴訟に関する訴状・準備書面・口頭弁論調書・裁判の原本など,裁判所で保存すべき一切の書類をつづった帳簿。

訴訟費用

そしょうひよう [4] 【訴訟費用】
訴訟のために当事者および裁判所が支出した費用のうち,法律で特に定めたもの。原則として,敗訴した当事者や被告人が負担する。

訴追

そつい [0] 【訴追】 (名)スル
(1)刑事事件につき検察官が公訴を提起し維持すること。
(2)裁判官や人事官の弾劾の申し立てをし,その罷免を求めること。

訴追免除

そついめんじょ [4] 【訴追免除】
⇒刑事免責(ケイジメンセキ)

訴陳

そちん [0] 【訴陳】
(1)中世,訴訟の際に訴人(原告)と論人(被告)とが互いに自己の主張を申し立てること。
(2)「訴陳状」の略。

訴陳状

そちんじょう [0] 【訴陳状】
訴状と陳状。

訴額

そがく [0] 【訴額】
訴訟物について原告が訴えで主張する利益を金銭に見積もった額。訴訟物の価額。訴価。

訴願

そがん【訴願】
a petition.→英和
〜する petition;appeal.→英和
‖訴願人 a petitioner.

訴願

そがん [0][1] 【訴願】 (名)スル
行政処分を違法または不当とする者が,その取り消し・変更・原状回復を求めるために,行政庁に再審査を請求する行為。行政不服審査法の成立に伴い,1962年(昭和37)廃止された。
→異議申し立て
→審査請求

訶梨勒

かりろく [0][2] 【訶梨勒】
〔梵 Haritakī〕
(1)インドシナ半島などに産するシクンシ科の落葉高木。高さは30メートルに達する。果実は咳止めなど薬用に用い,材は器具用。
(2)室町時代に用いられた象牙・銅などで作った飾り。カリロクの果実形に作り,白緞子(ドンス)・白綾(アヤ)などの美しい袋に入れて色糸などで柱につり下げた。邪気よけの意味で始まったもの。
訶梨勒(2)[図]

訶梨帝母

かりていも 【訶梨帝母】
〔梵 Hāritī〕
鬼子母神(キシモジン)。

診る

みる [1] 【診る】 (動マ上一)
診察する。「患者を〈みる〉」「脈を〈みる〉」
→見る□一□(7)
 (イ)

診察

しんさつ [0] 【診察】 (名)スル
医者が病状を判断するため,患者に質問したり体を調べたりすること。「急患を―する」「―室」

診察

しんさつ【診察】
a medical examination.〜する examine[see] <a patient> .→英和
〜して貰う see[consult]a doctor.→英和
‖診察時間 consulting hours; <米> office hours; <英> (a) surgery.診察券 a consultation ticket.診察室 a consulting room; <英> a surgery.

診断

しんだん [0] 【診断】 (名)スル
(1)医者が患者を診察し,病状を判断すること。「高血圧と―する」「―を下す」
(2)物事を調べて欠陥がないかなどその状態を判断すること。「企業―」

診断

しんだん【診断】
diagnosis.〜する diagnose a person's case <as> .〜を受ける consult a doctor.→英和
‖診断書 a medical certificate.

診断書

しんだんしょ [5][0] 【診断書】
医師や歯科医師の作成する,診断結果を記載した証明書。

診療

しんりょう [0] 【診療】 (名)スル
医師が患者を診察し,治療すること。「―報酬」「休日も急患に限り―する」

診療所

しんりょう【診療所】
a clinic.→英和
⇒診察.

診療所

しんりょうじょ [0][5] 【診療所】
医師または歯科医師が診察・治療を行う施設。医療法では,患者の収容能力が一九人以下の施設をいう。医院。クリニック。
→病院

診療放射線技師

しんりょうほうしゃせんぎし [10] 【診療放射線技師】
国家試験により免許を受け,医師や歯科医師の指導監督の下に,診療用の放射線の照射・撮影を行う者。

診脈

しんみゃく [0] 【診脈】
脈搏を診察すること。診察。

診腹

しんぷく [0] 【診腹】 (名)スル
漢方医学で,腹部の病状を手でさわって診察すること。

ちゅう [0] 【注・註】
本文中の語句や事項などについて,補足したり詳しく説明したりすること。また,その説明。「難解な語句に―をつける」

註する

ちゅう・する [3] 【注する・註する】 (動サ変)[文]サ変 ちゆう・す
(1)本文の語句に意味・典拠などの説明を加える。注釈を加える。「難語を―・する」
(2)書き記す。「下に仕立物師と―・したり/舞姫(鴎外)」

註文

ちゅうもん [0] 【注文・註文】 (名)スル
(1)品質・数量・形式・価格などを指定して,品物の製作・配達・送付などを依頼すること。また,その依頼。あつらえること。「寿司を二人前―する」「洋服を―する」「―の品を届ける」
(2)依頼したり選んだりする時,先方にこちらの希望を示すこと。また,その条件。「むずかしい―を出す」
(3)書き付け。書状。
(4)「注進状」に同じ。

註本

ちゅうぼん [0] 【注本・註本】
〔「ちゅうほん」とも〕
注釈つきの書物。

註疏

ちゅうそ [1] 【注疏・註疏】
〔「疏」は注をさらに詳しく解説したもの〕
注と疏。詳しい説明。詳しい注解・注釈。

註脚

ちゅうきゃく [0] 【注脚・註脚】
本文の間に小さく二行に分けて入れた注釈。割り注。

註解

ちゅうかい [0] 【注解・註解】 (名)スル
注を加え,本文の意味を解説すること。また,それをした書。注釈。「―を加える」「源氏物語―」「初学者のために丁寧に―する」

註記

ちゅうき [1][0] 【注記・註記】 (名)スル
(1)注を書きしるすこと。また,その書きしるしたもの。「本文の脇に―する」
(2)書きしるすこと。また,記録。

註説

ちゅうせつ [0] 【注説・註説】 (名)スル
注記して説明すること。「天文博士―す/太平記 27」

註釈

ちゅうしゃく [0] 【注釈・註釈】 (名)スル
(1)語句や文章の意味をわかりやすく解説すること。また,それをした文。「古典を―する」「―を加える」
(2)補足的な説明。

あかし【証】
(1)[証明]⇒証明,証拠.
(2)[潔白] <prove one's> innocence.→英和

しょう [1] 【証】
(1)証拠。しるし。「後日の―とする」
(2)〔仏〕 悟り。悟ること。修行や仏事の成果を示すこと。
(3)漢方で,体力,抵抗力,症候などの患者の状態。または,方剤が用いられるための条件。これによって,治療方針を決定する。

しるし [0] 【印・標・証】
〔動詞「しるす」の連用形から〕
(1)あとの心覚えのためや,他人に必要なことを知らせるために形や色を物に付けたり変化させたりしたもの。マーク。サイン。《印・標》「木に―をつける」「横断歩道の―」「赤信号は止まれの―」
(2)行為・心情・抽象的な観念などを具体的に表すもの。象徴。証拠。「登頂の―の写真」「感謝の―として品物を贈る」「鳩は平和の―だ」
(3)家柄・身分などをはっきりと表すもの。紋所・旗・記章など。《印・標》「過ぎ行く跡から亀菊が―は紛ひも嵐吹く紅葉流しの紋提灯/浄瑠璃・会稽山」
(4)〔皇位またはそれから発することの証拠の意からか〕
《印》
 (ア)官印。また,印綬。
 (イ)三種の神器の一,八尺瓊勾玉(ヤサカニノマガタマ)。神璽(シンジ)。「重祚などにてあるべけれども,―の箱を御身に添へられたれば/増鏡(月草の花)」

しょう【証】
<as> evidence;→英和
<in> proof <of> .→英和
⇒証明.

証し

あかし [0] 【証し】
確かであるというしるし。証拠。証明。「愛の―」

証し書

あかしぶみ [0] 【証し書】
神仏に願を立てるとき,その趣意を書き記した文。願文(ガンモン)。

証す

しょう・す [1] 【証す】
■一■ (動サ五)
〔サ変動詞「証する」の五段化〕
「証する」に同じ。「アリバイを―・すことができない」
■二■ (動サ変)
⇒しょうする(証)

証する

しょう・する [3] 【証する】 (動サ変)[文]サ変 しよう・す
〔「しょうずる」とも〕
(1)事柄が事実である,真実であると,よりどころをあげて示す。証明する。「地球の円いことを―・する」
(2)請け合う。保証する。「本学の学生であることを―・する」
(3)明らかに知って疑いがない。悟る。「一切の種智を―・じ/沙石 2」
(4)〔仏〕 修行によって悟りを得るなどの成果を明らかにする。真理をはっきりと実現する。

証人

しょうにん【証人】
a witness.→英和
〜に召喚する call <a person> in testimony.〜に立つ testify <to a fact> ;→英和
bear witness <to> .‖証人台 <米> <take> the witness stand; <英> <enter> the witness box.

証人

しょうにん [0] 【証人】
(1)事実を証明する人。証拠人。「―になる」
(2)保証人。
(3)〔法〕 裁判所などの裁判権を行使する機関から,自己の経験により認識しえた事実の供述を命ぜられた第三者。
(4)近世,諸大名が幕府に対する忠誠の証(アカシ)として差し出した人質。

証人台

しょうにんだい [0] 【証人台】
裁判所で証人が証言する場所。証言台。

証人奉行

しょうにんぶぎょう [5] 【証人奉行】
室町幕府の職名。訴訟の口頭弁論に立ち会って公正を期し,右筆の記録に銘を記した。

証人威迫罪

しょうにんいはくざい [7] 【証人威迫罪】
刑事事件の捜査・審理に必要な知識をもつ者などに対し,正当な理由なく面会を求め,または要求に応ずるようおどす犯罪。

証人尋問

しょうにんじんもん [5] 【証人尋問】
証人の供述から証拠資料を得る証拠調べ。

証入

しょうにゅう [0] 【証入】
〔仏〕 悟りの境地にはいること。

証判状

しょうばんじょう [0] 【証判状】
着到・軍功などの事実や権利を記して,大将など上位者の確認を受けた文書。

証券

しょうけん [0][1] 【証券】
一定の権利・義務を表示し,法律上の効力を有する文書。有価証券と証拠証券とがある。

証券

しょうけん【証券】
a bill;→英和
a bond.→英和
‖証券市場 security market.証券会社 a stock company.証券取引所 a securities[stock]exchange.有価証券 securities.

証券アナリスト

しょうけんアナリスト [7] 【証券―】
証券投資に必要な企業情報や産業動向などを調査収集・分析し,情報を提供する専門家。証券分析家。

証券マリー

しょうけんマリー [5] 【証券―】
〔marrying transaction of securities company〕
証券会社が顧客のために,証券取引に伴う外貨の決済を,外国為替銀行を通さず証券会社の自己勘定で処理すること。

証券代位

しょうけんだいい [5] 【証券代位】
他の会社の証券(原証券)を取得する目的で自己の会社の証券を発行すること。発行された証券を代位証券という。

証券代行

しょうけんだいこう [5] 【証券代行】
会社の株式事務(名義書き換え・配当金支払い・新株発行・総会招集など)の一切を,事業会社に代わって行う業務。証券取引所上場基準では証券代行機関の設置が要件となっている。

証券会社

しょうけんがいしゃ [5] 【証券会社】
証券取引法に基づいて有価証券の売買,売買の媒介・取り次ぎなどを営む株式会社。

証券化

しょうけんか [0] 【証券化】
〔Securitarization〕
債権を売買,流通しやすくするため証券の形態にすること。抵当証券,CP(コマーシャル-ペーパー)など。金融の証券化。

証券取引委員会

しょうけんとりひきいいんかい 【証券取引委員会】
〔Securities and Exchange Commission〕
アメリカ政府の独立機関。1934年設置。投資家保護を目的とし,証券市場における発行・流通を規制する強い権限を有する。SEC 。

証券取引審議会

しょうけんとりひきしんぎかい 【証券取引審議会】
証券取引法に基づいて設置される大蔵省の付属機関。学識経験者からなる委員が,証券取引に関する重要事項について審議を行う。

証券取引所

しょうけんとりひきじょ [0][9] 【証券取引所】
有価証券の売買取引を行うのに必要な市場を開設することを目的として,証券取引法に基づいて設立された会員組織の社団法人。日本には東京・大阪・名古屋・京都・広島・福岡・新潟・札幌の八か所ある。

証券取引法

しょうけんとりひきほう 【証券取引法】
有価証券の発行・売買その他の取引を公正にし,その流通を円滑にすることにより,国民経済の適切な運営と投資者保護に資することを目的とする法律。1948年(昭和23)制定。

証券取引等監視委員会

しょうけんとりひきとうかんしいいんかい 【証券取引等監視委員会】
証券取引・金融先物取引の公正の確保を図り,相場操縦・インサイダー取引・損失保証など取引の公正を害する行為を監視する機関。大蔵省に設置。1992年(平成4)発足。

証券市場

しょうけんしじょう [5] 【証券市場】
有価証券が取引され,価格が形成される市場。発行市場・流通市場,または株式市場・債券市場などに分けられる。狭義に証券取引所をいうこともある。

証券引き換え払い

しょうけんひきかえばらい [9] 【証券引(き)換え払い】
輸出業者が貨物を船積みした際,取得する船荷証券を買主に引渡し,商品の引渡しとみなし買主から代金の支払いを受けること。

証券引受会社

しょうけんひきうけがいしゃ [9] 【証券引受会社】
証券の引き受けや募集業務を行う会社。アンダーライター。

証券引換え払い

しょうけんひきかえばらい [9] 【証券引(き)換え払い】
輸出業者が貨物を船積みした際,取得する船荷証券を買主に引渡し,商品の引渡しとみなし買主から代金の支払いを受けること。

証券投資

しょうけんとうし [5] 【証券投資】
証券市場において,株式・債券・投資信託などの有価証券への投資を行うこと。

証券投資会社

しょうけんとうしがいしゃ [8] 【証券投資会社】
有価証券への投資,管理を行うことを目的とする会社。投資会社。

証券投資信託

しょうけんとうししんたく [8] 【証券投資信託】
不特定多数の一般の投資者から集めた小口資金をまとめ,運用の専門家が各種の有価証券に分散投資し,この運用収益を出資額に応じて還元する制度。
→投資信託

証券業

しょうけんぎょう [3] 【証券業】
有価証券の取引を行うための種々の業務。有価証券の売買・引き受け・売り出し,募集や売買の媒介・取り次ぎ・代理などをいう。

証券金融会社

しょうけんきんゆうがいしゃ [9] 【証券金融会社】
証券取引法に基づき証券金融を行う金融会社。貸借取引貸付・公社債貸付などを主な業務とする。

証印

しょういん [0] 【証印】 (名)スル
証明として印を押すこと。また,その印。

証左

しょうさ【証左】
evidence;→英和
proof.→英和

証左

しょうさ [1] 【証左】
証拠。「―を求める」

証引

しょういん [0] 【証引】 (名)スル
証拠として引くこと。引証。

証得

しょうとく [0] 【証得】 (名)スル
(1)〔仏〕 真理に到達すること。悟りを開くこと。「物の本体を―しないものには/虞美人草(漱石)」
(2)わかってもいないのにわかったと思いこみ,うぬぼれること。「我人に許さるるほどに成りたりとも,―してわれは気色したる歌よみ給ふな/無名抄」

証徴

しょうちょう [0] 【証徴】 (名)スル
確かであることを保証・証明すること。また,確かであるという証拠。あかし。「かく紙幣と正金の間に生ずる処の差は紙幣下落の―にして/明六雑誌 26」

証悟

しょうご [1] 【証悟】
(1)修行によって真理を体得すること。
→解悟(ゲゴ)
(2)悟りを開くこと。

証憑

しょうひょう [0] 【証憑】
事実を証明する根拠。よりどころになるもの。根拠。「―書類」

証憑湮滅罪

しょうひょういんめつざい [8] 【証憑湮滅罪】
⇒証拠隠滅罪(シヨウコインメツザイ)

証拠

しょうこ【証拠】
<abundant> evidence;→英和
(a) proof;→英和
testimony.→英和
〜だてる testify <to> ;→英和
prove;→英和
attest.→英和
…の〜として in evidence of.〜に基いて on certain evidence.〜を隠滅する destroy evidence.〜固めをする collect evidence.‖証拠金 a deposit;deposit money.証拠書類 documentary evidence.証拠調べ taking of evidence.証拠不十分 <for> lack of evidence.証拠物件 an evidence;an exhibit (法廷での).

証拠

しょうこ [0] 【証拠】
(1)事実・真実であることを明らかにするよりどころとなる事や物。あかし。しるし。「昨晩雨の降った―」「確かな―」
(2)訴訟法上,判決の基礎たる事実の存否につき裁判官の判断の根拠となるような資料。「―不十分」

証拠保全

しょうこほぜん [4] 【証拠保全】
訴訟において,正規の証拠調べまで待っていてはその証拠の取り調べが不可能または困難となる場合に,あらかじめ行われる証拠調べの手続き。

証拠力

しょうこりょく [3] 【証拠力】
⇒証明力(シヨウメイリヨク)

証拠抗弁

しょうここうべん [4] 【証拠抗弁】
民事訴訟法上,当事者の一方が相手方の証拠に対してする異議の陳述。

証拠方法

しょうこほうほう [4] 【証拠方法】
裁判官が事実認定のための資料として,取り調べることの可能な人または物。証人・鑑定人・当事者本人・文書・検証物。

証拠書類

しょうこしょるい [4] 【証拠書類】
刑事訴訟法で,記された内容だけが証拠になる書面。

証拠法

しょうこほう [0] 【証拠法】
訴訟法上,証拠及び証拠による事実認定に関する法的規制の全体。

証拠物

しょうこぶつ [3] 【証拠物】
訴訟手続において,その存在および内容が証拠資料となるもののうち,証拠書類以外のもの。民事訴訟法上は,証拠書類も含む。証拠物件。

証拠物件

しょうこぶっけん [4] 【証拠物件】
⇒証拠物(シヨウコブツ)

証拠立て

しょうこだて [0][5] 【証拠立て】
ある物事が真実であることを,根拠をあげて証明すること。証明。

証拠立てる

しょうこだ・てる [5] 【証拠立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 しようこだ・つ
証拠をあげて証明する。「無罪を―・てる方法」

証拠能力

しょうこのうりょく [4] 【証拠能力】
訴訟手続において,証拠として公判廷で取り調べることのできる適格。刑事訴訟法上,特に自白と伝聞証拠については証拠能力が制限されている。

証拠裁判主義

しょうこさいばんしゅぎ [8] 【証拠裁判主義】
刑事裁判における事実認定は,証拠によらなければならないとする主義。

証拠調べ

しょうこしらべ [4] 【証拠調べ】
裁判所が証拠方法を取り調べ,事実認定についての心証を形成すること。証人・鑑定人などを尋問してその陳述を聴取したり,文書・検証物などを閲覧・検査する手続きをさす。

証拠金

しょうこきん [0][3] 【証拠金】
契約の成立およびその履行を証するため,一方が他方に提供する担保の金銭。株式申し込み証拠金,取引所に関する委託証拠金・売買証拠金など。

証拠開示

しょうこかいじ [4] 【証拠開示】
刑事裁判で,第一回の公判期日前に双方の当事者が手持ちの証拠を相手方に示すこと。特に,検察官が被告人側に対して行うもの。

証拠隠滅罪

しょうこいんめつざい [7] 【証拠隠滅罪】
他人の刑事事件に関する証拠を隠滅・偽造・変造し,または偽造・変造の証拠を使用する罪。証憑(シヨウヒヨウ)隠滅罪。罪証隠滅罪。罪跡隠滅罪。

証文

しょうもん [0] 【証文】
ある事実を証明する文書。証拠となる文書。特に,金品の貸借を証明する書き付け。

証文

しょうもん【証文】
⇒証書.

証文地

しょうもんち 【証文地】
「朱印地」に同じ。

証明

しょうめい [0] 【証明】 (名)スル
(1)理由や根拠を明らかにして事柄が真実であることや判断・推理などが正しいことを明らかにすること。「無実を―するもの」
(2)〔数・論〕 真であると前提されるいくつかの命題(公理)を用いて,ある命題(定理)が真であることを論理的手続きに従って導くこと。

証明

しょうめい【証明】
(a) proof;→英和
evidence;→英和
demonstration;certification (検定).〜する prove <a person's innocence> ;→英和
testify[attest] <to> ;→英和
verify;→英和
certify;→英和
witness;→英和
demonstrate <a proposition> .→英和
…である事を〜する This is to certify <that…> .‖証明者 a testifier;a witness.証明書 a certificate.

証明力

しょうめいりょく [3] 【証明力】
証拠が事実を認定するのに役立つ度合。民事訴訟法では「証拠力」とする。証拠価値。

証明書

しょうめいしょ [5][0] 【証明書】
ある事の真実を証拠だてるために作った書面。証明。「身分―」

証書

しょうしょ【証書】
a bond;→英和
a deed;→英和
a document;→英和
a paper;→英和
a certificate (証明の);→英和
a diploma (卒業の).→英和

証書

しょうしょ [0] 【証書】
一定の事実または権利義務関係を証明する文書。公正証書・私署証書,公文書・私文書などの類。

証書貸付

しょうしょかしつけ [4] 【証書貸付】
相手方から借用証書をとって融資すること。通例,長期の担保付きの貸し付け。

証本

しょうほん [0] 【証本】
証拠となる本。よりどころとなる確かな本。

証果

しょうか [1] 【証果】
〔仏〕 修行の結果として得た悟り。

証歌

しょうか [1] 【証歌】
茶道具や香木の附銘にあたって根拠として引用する和歌。香道では,組香の主題を表す和歌のこともいう。漢詩の場合は証詞という。

証状

しょうじょう [0] 【証状】
ある事実を証明する文書。証書。

証票

しょうひょう [0] 【証票】
証明をするための札。証明をする文書。

証空

しょうくう 【証空】
(1177-1247) 鎌倉初期の僧。浄土宗西山派の祖。勅諡号(チヨクシゴウ)は鑑智国師。法然の弟子。「選択集」撰述の際の勘文役。著「観経疏」など。

証約手付け

しょうやくてつけ [5] 【証約手付け】
契約成立の証拠として交付される手付け。すべての手付けは,契約成立の証拠となるので,証約手付けである。

証紙

しょうし [1][0] 【証紙】
代金の支払い,物品の品質・数量などを証明するために,書類や品物などに貼る紙。

証義

しょうぎ [1] 【証義】
〔仏〕
(1)仏教の経典類を中国語に翻訳した際,中心となる翻訳者を補助して原文の意味や訳語の適否を検討する者。
(2)仏教の知識・理解を試験する法会である竪義(リユウギ)において,解答に批判・検討を加える係りの僧。証義者。証誠(シヨウジヨウ)。証誠師。
→竪義

証聖

しょうせい [0] 【証聖】
キリスト教で,信仰を告白すること。

証聖者

しょうせいしゃ [3] 【証聖者】
高徳の生涯を送ったが,殉教に至らなかった聖人の称。

証見

しょうけん [0] 【証見】
「証験(シヨウケン)」に同じ。

証言

しょうげん [0][3] 【証言】 (名)スル
事柄が事実であることを言葉によって証明すること。特に,証人として体験した事実および,それに基づいて推定した事項について報告すること。また,その言葉。「法廷で―する」

証言

しょうげん【証言】
testimony;→英和
witness;→英和
(verbal) evidence.→英和
〜する testify <to> ;→英和
bear witness <to a person's innocence> ;give evidence.‖証言台(に立つ) (take) the witness stand.

証言拒絶権

しょうげんきょぜつけん [7] 【証言拒絶権】
自己または近親者が刑事訴追・有罪判決を受けるおそれのある場合,また業務上守秘義務がある場合に,証言をこばむことのできる権利。

証誠

しょうじょう [0] 【証誠】
〔「しょうしょう」とも〕
〔仏〕
(1)真実であると証明すること。
(2)「証義(シヨウギ){(2)}」に同じ。

証誠寺

しょうじょうじ シヨウジヤウ― 【証誠寺】
(1)千葉県木更津市にある浄土真宗本願寺派の寺。山号,護念山。慶長年間(1596-1615)の開創。野口雨情作詩・中山晋平作曲の童謡「証誠寺の狸ばやし」の舞台。
(2)福井県鯖江(サバエ)市横越町にある浄土真宗山元派の本山。山号,山元山。親鸞が越後に配流される途中布教した地を,のち善鸞が住して教化にあたったという。1475年現在地に移転。

証賢

しょうけん 【証賢】
(1265-1345) 鎌倉末期の浄土宗の僧。甲斐の人。字(アザナ)は向阿,号は是心。京都の清浄華院に住す。「三部仮名鈔」を著し,浄土思想普及に貢献。

証跡

しょうせき [0] 【証跡】
〔「しょうぜき」とも〕
ある事が行われたという証拠となるあとかた。痕跡(コンセキ)。証拠。

証跡

しょうせき【証跡】
evidence;→英和
traces.

証道歌

しょうどうか シヨウダウ― [3] 【証道歌】
中国,唐代の長詩。永嘉玄覚(ヨウカゲンカク)の作といわれ,禅の主旨を表現する。曹洞宗で重視。

証験

しょうけん [0] 【証験】
〔「しょうげん」とも〕
証拠となるしるし。あかし。証見。

詆毀

ていき [1] 【詆毀・詆譏】 (名)スル
そしること。悪口を言うこと。「宋儒を痛撃し思孟を―し/日本開化小史(卯吉)」

詆譏

ていき [1] 【詆毀・詆譏】 (名)スル
そしること。悪口を言うこと。「宋儒を痛撃し思孟を―し/日本開化小史(卯吉)」

詐り

いつわり イツハリ [0][4] 【偽り・詐り】
いつわること。真実でないこと。うそ。「―はない」「看板に―あり」

詐る

いつわ・る イツハル [3] 【偽る・詐る】 (動ラ五[四])
(1)本心や真実を隠して,それと違うことを言う。「―・らない気持ちを述べる」「警官と―・って窃盗をはたらく」
(2)だます。欺く。「人を―・る」「世を―・る」
[可能] いつわれる

詐偽

さぎ [1] 【詐偽】
真実をいつわること。いつわり。

詐取

さしゅ【詐取】
fraud;→英和
swindle.→英和
〜する obtain by fraud;→英和
swindle[cheat] <money out of a person> ;defraud <a person of his money> .→英和

詐取

さしゅ [1] 【詐取】 (名)スル
金品をだまし取ること。「巧妙な手口で預金を―する」

詐害

さがい [1][0] 【詐害】
いつわって,他人に損害を与えること。

詐害行為

さがいこうい [4] 【詐害行為】
〔法〕 債務者が債権者を害することを知りながら自己の財産を減少させる行為。債権者はこれを取り消すことができる。
→債権者取消権

詐欺

さぎ【詐欺】
fraud;→英和
swindling.〜を働く defraud;→英和
practice a deception <on> .→英和
〜にかかる be swindled.‖詐欺師 a swindler;an impostor.

詐欺

さぎ [1] 【詐欺】
(1)巧みにいつわって金品をだまし取ったり,相手に損害を与えたりすること。あざむくこと。ペテン。「―にひっかかる」「―を働く」「―師」
(2)〔法〕 他人をあざむいて錯誤に陥らせる行為。民法上,詐欺による意思表示は取り消すことができ,また,詐欺による損害は詐欺者の不法行為として賠償させることができる。
→詐欺罪

詐欺師

さぎし [2] 【詐欺師】
うまく人をだまして金品をだまし取る者。かたり。いかさま師。ペテン師。

詐欺更生罪

さぎこうせいざい [5] 【詐欺更生罪】
株式会社の取締役・支配人らが会社更生手続きの際に,自己または他人の利益を図るか債権者・担保権者・株主を害する目的で,会社の財産を隠匿・毀棄(キキ)するなどの行為により成立する犯罪。会社更生法により処罰される。

詐欺破産

さぎはさん [3] 【詐欺破産】
債務者が破産宣告の際に,自己または他人の利益を図り,または債権者を害する目的で,財産の隠匿,不利益処分,破産財団の負担の虚偽による増加,商業帳簿の変更・隠匿・毀棄(キキ)などの行為をなすこと。破産宣告の確定により犯罪となる。

詐欺罪

さぎざい [2] 【詐欺罪】
他人を錯誤に陥れ,その財物をだまし取り,またそれにより財産上不法の利益を自ら得るか他人に得させることによって成立する罪。

詐略

さりゃく [0] 【詐略】
他人をおとしいれるはかりごと。

詐病

さびょう [0] 【詐病】
病気のふりをすること。仮病(ケビヨウ)。

詐称

さしょう【詐称】
misrepresentation;false assumption.〜する assume a person's name.…と〜して under the feigned name of….

詐称

さしょう [0] 【詐称】 (名)スル
氏名・職業・年齢などをいつわって人をだますこと。「学歴を―する」「身分―」

詐術

さじゅつ [1] 【詐術】
人をあざむく手段。偽計。「―にたけた男」「―の限りを尽くす」

詐言

さげん [0] 【詐言】
人をだますために言う言葉。うそ。

詐謀

さぼう [0] 【詐謀】
いつわりのはかりごと。「敵方の―を怕(オソ)れて/近世紀聞(延房)」

のりごと 【宣り言・告り言・詔】
(天皇の)おおせ。みことのり。「勅(ミコトノリ)を―する時に/日本書紀(敏達訓)」

みことのり [0] 【詔・勅】
〔「御言宣(ミコトノリ)」の意〕
(1)天皇の言葉。おおせこと。詔勅。「敬(ツツシ)みて―を受けて/日本書紀(欽明訓)」
(2)古文書の一様式。天皇の命令を直接に下す文書。律令制で詔(シヨウ)と勅(チヨク)の二様式が規定されている。

しょう セウ [1] 【詔】
天皇の命令。また,それを伝える文書。改元など,臨時の大事に発せられるもの。みことのり。
→勅(チヨク)

詔つ

のりご・つ 【詔つ・令つ】 (動タ四)
〔「のりごと(宣言)」の動詞化〕
おおせられる。命令なさる。「頻(シキリ)に勑(ミコトノリ)を聞かむと請(マウ)す。終に―・たず/日本書紀(継体訓)」

詔令

しょうれい セウ― [0] 【詔令】
勅令。みことのり。

詔冊

しょうさく セウ― [0] 【詔冊】
みことのりを書いた文書。詔書。

詔刀師

のりとし 【詔刀師】
平安時代,伊勢神宮において,願主に代わって祈祷(キトウ)を行なった員外の神官。のっとし。

詔勅

しょうちょく【詔勅】
<issue> an Imperial rescript[edict].

詔勅

しょうちょく セウ― [0] 【詔勅】
天皇の発する公式文書の総称。

詔命

しょうめい セウ― [0] 【詔命】
〔古くは「じょうめい」とも〕
天皇の命令。みことのり。「既に―を下さる/平家 1」

詔書

しょうしょ【詔書】
an Imperial rescript[edict].

詔書

しょうしょ セウ― [0] 【詔書】
(1)天皇の命令を伝える公文書。現行法では,国事行為について天皇が発する公文書。国会の召集,衆議院の解散,総選挙の施行の公示などは詔書で行われる。
(2)律令制で,臨時の大事に際して発せられた,天皇の言葉を書いて下した文書。和文体と漢文体とがあり,和文体のものを宣命(センミヨウ)という。

ひょう【評】
⇒批評,評判.

ひょう ヒヤウ [0] 【評】
物事の是非・善悪や長所・短所をとりたてて示すこと。また,示したもの。批評。「作品の―はどうもよくない」「読後―」

評す

ひょう・す ヒヤウ― [1] 【評す】
■一■ (動サ五)
〔サ変動詞「評する」の五段化〕
「評する」に同じ。「悪く―・す人達」
[可能] ひょうせる
■二■ (動サ変)
⇒ひょうする

評する

ひょう・する ヒヤウ― [3] 【評する】 (動サ変)[文]サ変 ひやう・す
物事の善し悪しなどについて考え,そのものの価値を定め述べる。批評する。「新刊書を―・する」「人物を―・する」

評する

ひょうする【評する】
⇒批評.

評伝

ひょうでん【評伝】
a critical biography.

評伝

ひょうでん ヒヤウ― [0] 【評伝】
ある人物について評価を加えつつ書かれた伝記。

評価

ひょうか【評価】
estimation;→英和
valuation;→英和
assessment (課税のための);→英和
grading (成績の等級を).〜する estimate <a thing at ¥1,000> ;→英和
evaluate;→英和
assess;→英和
grade.→英和

評価

ひょうか ヒヤウ― [1] 【評価】 (名)スル
(1)物の善悪・美醜などを考え,価値を定めること。「死後に学説の―が高まった」
(2)品物の値段を定めること。また,その値段。「土地の―が年々上がる」「―額」
(3)物の値打ちを認めてほめること。「―できる内容の本」

評価損

ひょうかそん ヒヤウ― [3] 【評価損】
企業の持つ資産の時価が帳簿価額より低下した際,帳簿価額を時価まで引き下げることによって生じる損失。

評価益

ひょうかえき ヒヤウ― [3] 【評価益】
保有する資産の時価が,取得原価または帳簿価額より上昇した場合に生じる利益。現行の企業会計では,評価益の計上は認められていない。評価利益。

評判

ひょうばん ヒヤウ― [0] 【評判】 (名・形動)スル[文]ナリ
(1)世間でのうわさ。「―がいい」「―が立つ」「―を気にする」
(2)世間にとりざたされていて,名高い・こと(さま)。「―の孝行娘」「―になる」「今,最も―の本」「此若い者ども見しれる人ありて―するを聞ば/胸算用 3」
(3)批評して判定すること。「是武士の道にあらず―に及ばぬところなり/浮世草子・新可笑記 4」

評判

ひょうばん【評判】
(1)[名声](a) reputation;→英和
fame;→英和
popularity (人気).→英和
(2) ⇒噂(うわさ).
〜が良い(悪い) have a good (bad) reputation;be (un)popular.→英和
〜になる be much talked about.〜の famous;→英和
popular;notorious (悪評).→英和
〜をとる(落とす) win a (lose one's) reputation.

評判記

ひょうばんき ヒヤウ― [3] 【評判記】
(1)ある物事の世評・うわさなどを記した書物。
(2)近世に行われた,あるジャンルに関する品評を集めた刊行物。役者評判記・遊女評判記など。

評壇

ひょうだん ヒヤウ― [0] 【評壇】
批評家仲間の社会。

評定

ひょうじょう ヒヤウヂヤウ [3] 【評定】 (名)スル
人々が集まって相談してきめること。「小田原―」「地下の年寄以下―し給ひけるは/仮名草子・伊曾保物語」

評定

ひょうじょう【評定】
⇒評議.

評定

ひょうてい ヒヤウ― [0] 【評定】 (名)スル
(1)相談して定めること。ひょうじょう。
(2)価値や品質を調べて,評価を定めること。「地価を―する」

評定する

ひょうてい【評定する】
rate;→英和
grade.→英和

評定始め

ひょうじょうはじめ ヒヤウヂヤウ― [5] 【評定始め】
鎌倉・室町幕府で,正月,または将軍が新たにたったとき,はじめて政務を評定する儀式。

評定所

ひょうじょうしょ ヒヤウヂヤウ― [0][5] 【評定所】
(1)鎌倉時代,評定衆が評定を行なった役所。
(2)江戸幕府における最高司法機関。寺社・町・勘定の三奉行がそれぞれ独自に裁断しえない案件が三者および老中一名によって合議された。

評定衆

ひょうじょうしゅう ヒヤウヂヤウ― [3] 【評定衆】
(1)鎌倉幕府の職名。執権・連署とともに幕府の最高意思決定機関を構成し,政務一般および訴訟の裁断について合議した。鎌倉後期には次第に空名化し,室町幕府に至ってほとんど有名無実の存在となった。
(2){(1)}の影響下,院政機構に設置された職制。院に出仕して政務・訴訟を議し,上皇(法皇)の諮問にこたえるべく選ばれた公卿・殿上人をいう。

評家

ひょうか ヒヤウ― [1] 【評家】
批評する人。批評家。評者。

評決

ひょうけつ【評決】
a decision;→英和
《法》a verdict (陪審員の).→英和

評決

ひょうけつ ヒヤウ― [0] 【評決】 (名)スル
(1)評議して決定すること。議決。
(2)合議制の裁判所で,裁判内容を確定するため,評議・採決すること。

評注

ひょうちゅう【評注】
a commentary.→英和

評注

ひょうちゅう ヒヤウ― [0] 【評注・評註】
注釈をして,批評を加えること。また,そうしたもの。「―平家物語」

評点

ひょうてん ヒヤウ― [0] 【評点】
(1)評価としてつけた点。
(2)評語と批点。

評者

ひょうしゃ ヒヤウ― [1] 【評者】
批評をする人。評を述べる人。

評言

ひょうげん ヒヤウ― [0] 【評言】
批評の言葉。評語。

評註

ひょうちゅう ヒヤウ― [0] 【評注・評註】
注釈をして,批評を加えること。また,そうしたもの。「―平家物語」

評語

ひょうご ヒヤウ― [0] 【評語】
(1)批評の言葉。評言。
(2)成績の評価を示す言葉。優・良・可の類。

評説

ひょうせつ ヒヤウ― [0] 【評説】
(1)評判。うわさ。
(2)批評を加えながら説明すること。評論。

評論

ひょうろん【評論】
(a) criticism;→英和
a comment;→英和
a review.→英和
〜する criticize;→英和
comment <on> ;review.‖評論家 a critic;a reviewer.

評論

ひょうろん ヒヤウ― [0] 【評論】 (名)スル
物事の善悪・価値などについて批評し,論じること。また,それを記した文。

評論家

ひょうろんか ヒヤウ― [0] 【評論家】
(1)評論を職業とする人。「文芸―」「政治―」
(2)自らは手を下さず,意見や批評を述べるだけの人を皮肉めかしていう語。

評議

ひょうぎ【評議】
(a) conference;→英和
(a) discussion.→英和
〜する discuss <a matter> ;→英和
talk <over a matter with a person> .→英和
‖評議員 a councilor.評議(員)会 a council.

評議

ひょうぎ ヒヤウ― [0] 【評議】 (名)スル
集まって相談すること。意見を交わして相談すること。「今後の方針を―する」

評議会

ひょうぎかい ヒヤウ―クワイ [3] 【評議会】
評議するための機関。また,それによる会議。

評議員

ひょうぎいん ヒヤウ―ヰン [3] 【評議員】
合議制の機関での評議に参加するために選ばれた人。評議会の会員。

評釈

ひょうしゃく【評釈】
a commentary;→英和
a comment;→英和
an annotation.

評釈

ひょうしゃく ヒヤウ― [0] 【評釈】 (名)スル
文章・詩歌・俳句などを解釈し批評すること。また,それをした文。「源氏物語―」

詛い

のろい ノロヒ [0][3] 【呪い・詛い】
のろうこと。呪詛(ジユソ)。「―をかける」「―の言葉を吐く」

詛う

のろ・う ノロフ [2] 【呪う・詛う】 (動ワ五[ハ四])
〔「告(ノ)る」に継続の助動詞「ふ」の付いた「のらふ」の転〕
(1)恨みのある人などに不幸な事が起こるように神仏に祈る。また,そのようなことを心の中で願う。「人を―・う」「汝,牛を―・ひて殺せり/霊異記(上訓注)」
(2)強くうらむ。「世を―・う」「我が身の不運を―・う」

詛はしげ

うけわしげ ウケハシ― 【詛はしげ】 (形動ナリ)
〔のろう意の動詞「詛(ウケ)わう」の形容詞形「詛わし」に「げ」の付いた形〕
いかにものろいたいというようなさま。のろわしげ。「弘徽殿などの―に宣ふと聞きしを/源氏(紅葉賀)」

詛ふ

とこ・う トコフ 【詛ふ・呪ふ】 (動ハ四)
のろう。「其の竹の葉につつみて,―・はしめて言ひけらく/古事記(中訓)」

詛呪

そじゅ [1] 【詛呪】
のろうこと。のろい。呪詛。

し [1] 【詞】
(1)ことば。文章。詩歌。
(2)中国の歌曲の一体「填詞(テンシ)」のこと。
(3)国文法で,単語を文法上の性質から二大別したものの一。
 (ア)橋本進吉の説では自立語をいう。
 (イ)時枝誠記の説では,概念過程を経て表現された語,すなわち,事柄を表現する語をいう。
⇔辞

ことば [3] 【言葉・詞・辞】
(1)人の発する音声のまとまりで,その社会に認められた意味を持っているもの。感情や思想が,音声または文字によって表現されたもの。言語。
(2)ものの言い方。ことばづかい。「丁寧な―を使いなさい」
(3)言語を文字に書き表したもの。文字。
(4)語彙(ゴイ)。単語。
(5)謡物・語り物の中で,節をつけない部分。《詞》
(6)和歌に対して,散文で書かれた部分。また,和歌の詞書(コトバガキ)。絵巻物の詞書。
(7)意味。理性。ロゴス。「はじめに―ありき」
(8)(「てにをは」に対して)体言・用言などの総称。詞(シ)。
(9)語気。ものの言いぶり。「思わず強い―になった」
(10)ことばのあや。たとえごと。「『どりやどりや塵を結んでやらう…』『なう,腹立ちや腹立ちや,それは―でこそあれ』/狂言・引括(虎寛本)」

詞の玉緒

ことばのたまのお 【詞の玉緒】
語学書。七巻。本居宣長(ノリナガ)著。1779年成立,1785年刊。「てにをは紐鏡(ヒモカガミ)」の解説書。係り結びの呼応を「八代集」を中心とする資料によって実証したもの。

詞の緒環

ことばのおだまき 【詞の緒環】
語学書。二巻。林国雄著。1838年刊。てにをは・係り結び・活用などについて論ずる。初めて上一段活用・下一段活用を立てた。

詞人

しじん [0] 【詞人】
漢詩文を作る人。詩人。文人。

詞付け

ことばづけ [0] 【詞付け】
連歌・俳諧の付合(ツケアイ)の一体。前句の中の言葉の縁で付けるもの。
→心付け
→物付け

詞伯

しはく [1] 【詞伯】
漢詩文の大家。詞宗。

詞兄

しけい [0] 【詞兄】
〔詩文上の先輩の意〕
自分と同様に文学に親しんでいる友人に対して,手紙文などで用いる敬称。

詞八衢

ことばのやちまた 【詞八衢】
語学書。二巻。本居春庭著。1808年刊。動詞の活用の種類を五十音図をもとにして七種にまとめ,活用形を五種に分けて,活用形と「てにをは」の接続について述べる。

詞宗

しそう [0] 【詞宗】
詩文に長じた人。また,文人・学者に対する敬称。

詞客

しかく [0] 【詞客】
詩歌・文章を作る人。文人。

詞寄せ

ことばよせ [0] 【詞寄せ】
連歌・俳諧の制作に必要な用語を集めた書物。のちの歳時記の前身。四季の季題の詞寄せは,特に季寄せという。

詞曲

しきょく [1][2] 【詞曲】
〔詞と曲はともに中国の韻文の体〕
韻文。また,歌謡。

詞書

ことばがき [0] 【詞書】
(1)和歌で,その歌を作った日時・場所・背景などを述べた前書き。題詞。序。端書き。
(2)絵巻物で,絵の前後にある説明文。
(3)絵本・草双紙(クサゾウシ)などで,人物の会話を記した文。

詞林

しりん [1][0] 【詞林】
(1)詩文を多く集めた書。
(2)詩人・文人の仲間。文壇。文人社会。辞林。
(3)辞書。

詞海

しかい [0][1] 【詞海】
詩文の語彙(ゴイ)の豊富なことを広大な海にたとえていう語。「汪洋たる―想海の何処に漂ふとも/思出の記(蘆花)」

詞玉橋

ことばのたまはし 【詞玉橋】
語学書。二巻。富樫広蔭著。1826年成立。活用と係り結びを説き,単語を言(コト)(体言)・詞(コトバ)(用言)・辞(テニヲハ)(助詞・助動詞)に分類する。

詞章

ししょう [0] 【詞章】
(1)詩歌や文章の総称。
(2)謡物・語り物の文句。

詞筵

しえん [0][1] 【詞筵】
詩人・文人の会合の席。

詞致

しち [1][2] 【詞致】
言葉のおもむき。文章のおもむき。

詞花

しか [1][2] 【詞華・詞花】
詩歌・文章で,巧みに飾って表現した文句。すぐれた詩や文章。詞藻(シソウ)。「―集」

詞花和歌集

しかわかしゅう シクワワカシフ 【詞花和歌集】
六番目の勅撰和歌集。一〇巻。崇徳上皇の下命で藤原顕輔が撰。1151年頃成立。歌数約四一〇首。初度本・精撰本がある。「軽々」な風体の集として高く評価されなかったが,その多様な歌風のうちに金葉集を継承する新しい和歌の流れが感じとれる。八代集の一。詞花集。詞花。

詞花集

しかしゅう シクワシフ [2] 【詞華集・詞花集】
(1)美しい詩歌や文を集めたもの。アンソロジー。
(2)「詞花和歌集」の略。

詞苑

しえん [0] 【詞苑】
詩文などをおさめた書。

詞華

しか [1][2] 【詞華・詞花】
詩歌・文章で,巧みに飾って表現した文句。すぐれた詩や文章。詞藻(シソウ)。「―集」

詞華集

しかしゅう シクワシフ [2] 【詞華集・詞花集】
(1)美しい詩歌や文を集めたもの。アンソロジー。
(2)「詞花和歌集」の略。

詞藻

しそう [0] 【詞藻】
(1)文章の修辞。言葉のあや。「―に富んだ文章」
(2)詩歌や文章。

詞話

しわ [1] 【詞話】
(1)中国の詞について,その源流や詞人の得失を評論したもの。清の王国維の「人間詞話」など。
(2)元・明の説唱芸術の一。明の諸聖鄰の「大唐秦王詞話」など。
(3)明代の小説で,章回の中に詩詞をはさんだもの。「金瓶梅詞話」など。

詞通路

ことばのかよいじ 【詞通路】
語学書。三巻。本居春庭著。1829年刊。動詞の自他について六種に分けて論じるほか,掛け詞・延言・約言などについても述べる。

えい [1] 【詠・咏】
(1)詩歌を作ること。また,作った詩歌。「虫の音を聞て―を吟じ/今昔 3」
(2)声を長く引き,節をつけて詩歌を歌うこと。
(3)舞楽で,舞人が舞いつつ詩句を唱えること。

詠じる

えい・じる [0][3] 【詠じる】 (動ザ上一)
〔サ変動詞「詠ずる」の上一段化〕
「詠ずる」に同じ。「感ずるところを和歌に―・じる」

詠じる

えいじる【詠じる】
compose (作る);→英和
sing (歌う).→英和

詠ず

えい・ず 【詠ず】 (動サ変)
⇒えいずる(詠)

詠ずる

えい・ずる [0][3] 【詠ずる】 (動サ変)[文]サ変 えい・ず
(1)詩歌を作る。「記念に一首を―・ずる」
(2)詩歌を声にだしてよむ。吟ずる。「朗々と―・ずる」

詠み人

よみびと [0][2] 【読(み)人・詠(み)人】
歌・詩などを作った人。作者。

詠み人知らず

よみびとしらず [5] 【読(み)人知らず・詠(み)人知らず】
歌の撰集で,作者が不明か,またはそれを明らかに示しにくい事情があるときに記載する語。

詠み口

よみくち [0] 【読み口・詠み口】
(1)読む調子。読みぶり。
(2)詩歌などのよみぶり。「―世覚え人にすぐれて/著聞 5」
(3)和歌の名人。「させる重代にもあらず,―にもあらず/無名抄」

詠み手

よみて [3][0] 【詠(み)手】
詩歌を作る人。また,詩歌を巧みに作る人。

詠み振り

よみぶり [0] 【詠(み)振り】
和歌・俳句などの作風。よみくち。

詠み捨てる

よみす・てる [0][4] 【詠(み)捨てる】 (動タ下一)[文]タ下二 よみす・つ
詩歌などを詠みっぱなしにする。「―・てた句」

詠み癖

よみくせ [0] 【読(み)癖・詠(み)癖】
(1)ものを読むとき,その人に特有の読み方。よみぐせ。
(2)習慣となっている特殊の読み方。慣用読み,故実読みなど。

詠み込む

よみこ・む [0][3] 【詠(み)込む】 (動マ五[四])
詩歌に事物の名前をいれて詠む。よみいれる。「名所を―・む」
[可能] よみこめる

詠む

なが・む 【詠む】 (動マ下二)
(1)声を長く引いて詩歌を吟詠する。「こぼれてにほふ花ざくらかと―・めければ/今昔 27」
(2)詩歌を作る。詠(ヨ)む。「山辺の赤人はあしべのたづを―・め給ふ/平家 2」

詠む

よ・む [1] 【詠む】 (動マ五[四])
〔「読む」と同源〕
和歌・俳句などを作る。ある事柄を歌や句として表現する。「愛する人との別れを―・んだ歌」「男はじめころ―・んだりける/大和 89」
[可能] よめる

詠め

ながめ 【詠め】
〔動詞「詠む」の連用形から〕
(1)声を長くのばして歌を口ずさむこと。「わが君,のたまへ。まろが―は,まづ更に更に不用/狭衣 1」
(2)詠(ヨ)まれた歌。詠歌。「摂政公の―にうばはれ/笈の小文」

詠め言

ながめごと 【詠め言】
(1)声を長く引いて歌を詠ずること。「―して曰ひしく/古事記(下訓)」
(2)詠歌。また,詠歌の催し。「故殿へ―おはしますと聞こえしに/俊成女集」

詠人

よみびと [0][2] 【読(み)人・詠(み)人】
歌・詩などを作った人。作者。

詠人知らず

よみびとしらず [5] 【読(み)人知らず・詠(み)人知らず】
歌の撰集で,作者が不明か,またはそれを明らかに示しにくい事情があるときに記載する語。

詠出

えいしゅつ [0] 【詠出】 (名)スル
詩歌をよむこと。また,ある思想や感慨などを詩歌の形で表現すること。

詠史

えいし [1][0] 【詠史】
歴史上の出来事や人物を主題として詩歌を作ること。また,その詩歌。
→詠物(エイブツ)

詠吟

えいぎん [0] 【詠吟】 (名)スル
詩歌を朗詠すること。吟詠。

詠唱

えいしょう [0] 【詠唱】 (名)スル
(1)〔音〕 アリア。
(2)節をつけて歌をうたうこと。「賛美歌を―する」

詠嘆

えいたん【詠嘆】
⇒感嘆.

詠嘆

えいたん [0] 【詠嘆・詠歎】 (名)スル
(1)深く感動すること。また,感動を深く心に感じたことを声や言葉に出して表現すること。感嘆。「自然の美に―する」「―の声を上げる」
(2)文法で,深く心に感じたことを表現する言い方。文語で,助動詞「けり」や終助詞「か」「かな」「な」などを付けて言い表す。

詠嘆法

えいたんほう [0] 【詠嘆法】
感動詞や疑問の語,また詠嘆の助詞・助動詞などを用いて,深い感動を表し,詠嘆の効果を高める表現法。

詠懐

えいかい [0] 【詠懐】
心の中にあるおもいを詩歌によむこと。また,その詩歌。

詠手

よみて [3][0] 【詠(み)手】
詩歌を作る人。また,詩歌を巧みに作る人。

詠振り

よみぶり [0] 【詠(み)振り】
和歌・俳句などの作風。よみくち。

詠捨てる

よみす・てる [0][4] 【詠(み)捨てる】 (動タ下一)[文]タ下二 よみす・つ
詩歌などを詠みっぱなしにする。「―・てた句」

詠歌

えいか [1] 【詠歌】
〔「えいが」とも〕
(1)歌を作ること。また,その歌。
(2)「御詠歌(ゴエイカ)」に同じ。
(3)歌を声高くうたうこと。「今の―のありがたさに/謡曲・墨染桜」

詠歌一体

えいがいったい 【詠歌一体】
〔「えいがいってい」とも〕
歌論書。一巻。藤原為家著。弘長年間(1261-1264)成立。稽古を重視し,平明な歌風,歌語の禁制などを説く。八雲口伝。

詠歌大概

えいがたいがい 【詠歌大概】
歌論書。一巻。藤原定家著。建保年間(1213-1219)成立。尚古主義的な定家晩年の歌論を漢文体で述べたもの。「近代秀歌」とともに中世歌人に多大の影響を与えた。

詠歌大概抄

えいがたいがいしょう 【詠歌大概抄】
注釈書。二巻。細川幽斎著。1586年成立。三条西実枝の講じた「詠歌大概」の講義の聞き書きと,「秀歌之体大略」の注釈とをまとめたもの。

詠歎

えいたん [0] 【詠嘆・詠歎】 (名)スル
(1)深く感動すること。また,感動を深く心に感じたことを声や言葉に出して表現すること。感嘆。「自然の美に―する」「―の声を上げる」
(2)文法で,深く心に感じたことを表現する言い方。文語で,助動詞「けり」や終助詞「か」「かな」「な」などを付けて言い表す。

詠物

えいぶつ [0] 【詠物】
山川草木などの自然を主題として詩歌を作ること。また,その詩歌。
→詠史

詠癖

よみくせ [0] 【読(み)癖・詠(み)癖】
(1)ものを読むとき,その人に特有の読み方。よみぐせ。
(2)習慣となっている特殊の読み方。慣用読み,故実読みなど。

詠草

えいそう [0] 【詠草】
個人の和歌・家集の草稿。竪詠草・横詠草などの形式がある。歌稿。

詠誦

えいしょう [0] 【詠誦】 (名)スル
(1)詩歌などを声をだして朗読すること。
(2)カトリック教会で,四旬節の間,および痛悔の日や死者ミサの時,アレルヤ誦の代わりにとなえられるミサ典礼文。トラクトゥス。

詠込む

よみこ・む [0][3] 【詠(み)込む】 (動マ五[四])
詩歌に事物の名前をいれて詠む。よみいれる。「名所を―・む」
[可能] よみこめる

詠進

えいしん [0] 【詠進】 (名)スル
詩や和歌をよんで,神社や宮中に差し上げること。「―歌」「歌会始めに―する」

詣す

けい・す 【詣す】 (動サ変)
参詣する。もうでる。「かの妙音菩薩は霊山浄土に―・して/平家 5」

詣づ

もう・ず マウヅ 【詣づ】 (動ダ下二)
⇒もうでる

詣づ

まう・づ 【詣づ】 (動ダ下二)
⇒もうでる

詣づ

まう・ず マウヅ 【詣づ】 (動ダ下二)
⇒もうでる

詣で

まで 【詣で】
動詞「まうづ(詣)」の連用形「まうで」の転。「あい宮の御もとに―給ひて/多武峰少将」

詣で

もうで マウデ [3] 【詣で】
もうでること。参詣。「鹿島―」「初―」

詣でる

もう・でる マウ― [3] 【詣でる】 (動ダ下一)[文]ダ下二 まう・づ
〔「参(マヰ)出(ヅ)」の転〕
(1)神社・仏閣に参拝する。「伊勢神宮に―・でる」「菩提寺に―・でる」
(2)「行く」「来る」の謙譲語。参上する。うかがう。「消息し給はずとも,―・でて対面し給へとこそは思ひつれ/宇津保(国譲中)」「国の司―・でとぶらふにも,え起き上がり給はで/竹取」

詣でる

もうでる【詣でる】
visit <a grave> .→英和

詣で来

まで・く 【詣で来】 (動カ変)
「もうでく」に同じ。「必ず生くべうも覚えず侍れば,―・きつるぞ/栄花(見はてぬ夢)」

詣で来

もうで・く マウデ― 【詣で来】 (動カ変)
(1)「来る」の謙譲語。尊い所へ参上する。「ただいまの間にまかりて,いととく―・きなむ/宇津保(国譲中)」
(2)「来る」の丁寧語。参ります。「あひしれりける人の―・きて,かへりにけるのちに/古今(春下詞)」
(3)(卑しめの気持ちをこめていう)やって来る。「只今男の二三人―・きて,奪ひとつてまかりぬるぞや/平家 6」

詣り墓

まいりばか マヰリ― [3] 【詣り墓・参り墓】
両墓制で,遺体を埋めた墓とは別に,墓参のために墓碑を立てた墓。引き墓。
⇔埋め墓(バカ)

詣拝

けいはい [0] 【詣拝】 (名)スル
神社や寺に行って拝むこと。「観音寺に―するもの雑喧/伊沢蘭軒(鴎外)」

試し

ためし [3] 【試し・験し】
ためすこと。こころみること。「ものは―だ」「―刷り」
→ためしに

試しに

ためし【試しに】
by way of experiment;tentatively.〜にやってみる try;→英和
have a try <at> .

試しに

ためしに [3] 【試しに】 (副)
軽い気持ちで物事をやってみるさま。「―一度やってみよう」

試し斬り

ためしぎり [0] 【試し斬り】
人や動物などを斬って,刀剣の切れ味をためすこと。

試し物

ためしもの [0][5] 【試し物】
ためし斬りにするもの。「首をきられ手足をもがれ,―になるとても/浄瑠璃・大経師(中)」

試し皿

ためしざら [3] 【試し皿】
日本画で,墨や絵の具の濃淡を加減するのに用いる皿。

試し算

ためしざん [3] 【試し算】
計算の結果の正否を調べるための計算。検算。

試す

ためす【試す】
try;→英和
test;→英和
(make an) experiment.→英和

試す

ため・す [2] 【試す】 (動サ五[四])
(1)実際にやってみて,力の程度・真偽などを調べ確かめる。試みる。「実力のほどを―・す」「性能を―・す」
(2)実際に使ってみて,刀剣など武具の強さを調べる。「且は鎧の金をも―・し/保元(中)」
[可能] ためせる

試み

こころみ【試み】
a trial;→英和
a test;→英和
an experiment;→英和
an attempt.→英和
〜に for trial;by way of experiment.

試み

こころみ [0][4] 【試み】
(1)こころみること。ためしにやってみること。ためし。「新しい―」
→こころみに
(2)試験。「式部のつかさの―の題をなずらへて御題を賜ふ/源氏(乙女)」
(3)「試楽(シガク)」に同じ。「御前の―の夜のみぐし上げ/枕草子 156」
(4)試食。試飲。「いや身共が―をしたいといふも…酒がようできたか悪しうできたか,心もとなさにいふことぢや/狂言・河原太郎」

試みに

こころみに [0][4] 【試みに】 (副)
どんな結果になるかためしに。「―一度やってみる」

試みる

こころみる【試みる】
try;→英和
attempt <to do> ;→英和
make an attempt <at> .

試みる

こころ・みる [4] 【試みる】 (動マ上一)[文]マ上一
〔「心見る」の意〕
(1)どんな結果になるか,ためしにやってみる。また,効果・効力などを実地にためしてみる。「冬期の単独登頂を―・みる」「今一度の抵抗を―・みる」
(2)試食・試飯する。「此の飯と今の供養の飯と逆に―・み合すべしと/今昔 4」

試み顔

こころみがお 【試み顔】
人の心をためすような顔つき・そぶり。「―に咲ける花かな/和泉式部集」

試む

こころ・む 【試む】 (動マ上二)
〔上一段活用の「こころみる」を上二段に活用させたもの〕
ためしにやってみる。「当家の浮沈をも―・むべしとこそ存じ候へ/平治(上・古活字本)」

試乗

しじょう [0] 【試乗】 (名)スル
乗り物に試験的に乗ること。「新車に―する」

試乗する

しじょう【試乗する】
make a trial trip[ride];test <a new plane> .→英和

試作

しさく [0] 【試作】 (名)スル
こころみに作ること。本格的に作る前に実験的に製作すること。また,そのもの。「改良品を―する」「―車」

試作する

しさく【試作する】
manufacture for trial[experiment].

試供

しきょう [0] 【試供】 (名)スル
商品を客に使ってもらうために提供すること。「新製品を―する」

試供品

しきょうひん【試供品】
a sample;→英和
a specimen.→英和

試供品

しきょうひん [0] 【試供品】
化粧品・薬品などで,実際に使ったときの効果を知ってもらうために客に無料で提供する品。

試写

ししゃ [0][1] 【試写】 (名)スル
映画を,一般公開に先立って製作関係者や特定の人々に映写して見せること。「―会」

試写

ししゃ【試写(会)】
<give> a preview <of a film> .→英和

試刷

しさつ [0] 【試刷】 (名)スル
ためしに刷ってみること。ためし刷り。下刷り。

試合

しあい【試合】
a match;→英和
<play> a game;→英和
<have> a tournament (一連の).→英和
〜に勝つ(負ける) win (lose) a game.〜に出る take part in a game.〜をする have a match[game] <with> .〜を申し込む challenge.→英和
‖単(複)試合 a singles (doubles) match.夜間試合 a night game.

試合

しあい [0] 【試合・仕合】 (名)スル
〔「為(シ)合い」の意で,「試」「仕」は当て字〕
武芸・スポーツなどで,力の優劣を競い合うこと。「―した結果,二対一で負けた」「泥―」

試味売買

しみばいばい [3] 【試味売買】
⇒試験(シケン)売買

試問

しもん [0] 【試問】 (名)スル
学力などを試験すること。「時事問題について―する」「口頭―」

試問

しもん【試問】
a question;→英和
a test;→英和
an interview.→英和
〜する inquire;→英和
question.

試図

しと [1] 【試図】
ためしに企てること。また,その企て。

試射

ししゃ [1][2] 【試射】 (名)スル
銃砲などをためしに撃つこと。

試弾

しだん [0] 【試弾】 (名)スル
ためしにピアノなどを弾(ヒ)くこと。「―室」

試打

しだ [1] 【試打】 (名)スル
ためしに打ってみること。「新しいゴルフ-クラブを―する」

試技

しぎ [1] 【試技】
跳躍競技・投擲(トウテキ)競技や重量挙げで,選手に許されている一定回数の演技。トライアル。

試投

しとう [0] 【試投】 (名)スル
ためしに投げてみること。

試掘

しくつ [0] 【試掘】 (名)スル
試験的に掘削すること。鉱床の採掘の事前調査や,地質・湧水(ユウスイ)の状態を確認するために行う。「温泉を―する」

試掘

しくつ【試掘】
prospecting <right> ;trial digging.〜する prospect <a mine> .→英和
‖試掘者 a prospector.

試掘権

しくつけん [3] 【試掘権】
鉱区内において,試掘する権利。採掘権とともに鉱業権の一。存続期間は二年。
→採掘権

試料

しりょう [1] 【試料】
試験・分析・検査に供される物質。また,見本。サンプル。

試査

しさ [1] 【試査】
監査で,会計上の取引の一部を取り出して調べ,会計処理全体の妥当性について判断すること。

試案

しあん【試案】
a tentative plan.

試案

しあん [0] 【試案】
検討の材料として,試みに提出する案。試みに作った計画や意見。

試植

ししょく [0] 【試植】 (名)スル
植物を試験的に植えること。

試楽

しがく [1] 【試楽】
公事(クジ)・祭礼などに行われる舞楽の予行演習。特に,平安時代,石清水八幡や賀茂神社の臨時祭の前に清涼殿の前庭で東遊(アズマアソビ)・神楽を天覧に供したこと。

試歩

しほ [1] 【試歩】 (名)スル
ためしに歩いてみること。特に,長期療養者が,足ならしをすること。

試毫

しごう [0] 【試毫】
〔「毫」は筆の意〕
かきぞめ。試筆。

試演

しえん [0] 【試演】 (名)スル
演劇などを,試みに演じてみること。本格的な公演に対していう。

試煉

しれん [1][0] 【試練・試煉】
信仰・決心などの強さをきびしくためすこと。また,その時の苦しみや苦難。「多くの―を乗り越える」「―に耐える」

試用

しよう [0] 【試用】 (名)スル
ためしに使ってみること。「新製品を―する」「―期間」

試用する

しよう【試用する】
try;→英和
put to trial.→英和
〜(のため)の trial;specimen.→英和

試着

しちゃく [0] 【試着】 (名)スル
服などを買う前に,体に合うかどうか確かめるため着てみること。「スーツを―する」

試着する

しちゃく【試着する】
try on <a coat> .‖試着室 a fitting room.

試筆

しひつ [0] 【試筆・始筆】 (名)スル
新年に初めて毛筆で字を書くこと。書き初め。[季]新年。

試算

しさん【試算(する)】
(make) a trial calculation.

試算

しさん [0] 【試算】 (名)スル
ためしに計算すること。「工事費を―する」

試算表

しさんひょう [0] 【試算表】
複式簿記で,仕訳帳から元帳への転記が正しいか否かを検証するために,各勘定の貸借の合計額(合計試算表)または貸借残高(残高試算表)を記した表。貸し方・借り方の合計が一致すれば転記に誤りないことが認められる。

試練

しれん [1][0] 【試練・試煉】
信仰・決心などの強さをきびしくためすこと。また,その時の苦しみや苦難。「多くの―を乗り越える」「―に耐える」

試練

しれん【試練】
<endure> a trial;→英和
an ordeal.→英和
〜を受ける be tried[put to test].→英和
〜を経た tried;(well-)tested.

試聴

しちょう【試聴】
an audition.→英和
‖試聴室 an audition room.

試聴

しちょう [0] 【試聴】 (名)スル
ためしにきくこと。「レコードを―する」「―室」

試胆会

したんかい [2] 【試胆会】
胆試(キモダメ)し。

試航

しこう [0] 【試航】 (名)スル
こころみに航行すること。試験的に行う航行。「―船」

試薬

しやく [0][1] 【試薬】
分析や合成などの化学的な実験に用いる比較的純度の高い化学薬品。また,特定の物質の検出・分析に用いられる化学薬品。

試薬

しやく【試薬】
《化》a reagent.→英和

試行

しこう [0] 【試行】 (名)スル
(1)試みにやってみること。
(2)繰り返し行うことのできる実験・観測などを試みること。

試行錯誤

しこうさくご [4] 【試行錯誤】
(1)新しい物事をする際,試みと失敗を繰り返しながら次第に見通しを立て,解決策を見いだしていくこと。「―を重ねる」
(2)〔心〕
〔trial and error〕
新しい学習を行う際,初めは盲目的な種々の反応が生じるが,偶然に成功した反応が以後繰り返され,次第に無駄な反応を排除してゆくこと。

試行錯誤

しこうさくご【試行錯誤】
trial and error.

試補

しほ [1] 【試補】
官庁で,ある官職に任命される前の事務見習い。「司法官―」

試製

しせい [0] 【試製】 (名)スル
ためしに作ってみること。試作。

試視力表

ししりょくひょう [0] 【試視力表】
視力を測定する表。視力表。

試読

しどく [0] 【試読】 (名)スル
(1)ためしに読むこと。
(2)下読みすること。

試論

しろん [0] 【試論】
試みになした論。小論。

試論

しろん【試論】
an essay <on,in> .→英和

試買

しばい [0] 【試買】 (名)スル
ためしがい。

試走

しそう [0] 【試走】 (名)スル
(1)(試合などの前に)試みに走ってみること。「軽く―する」
(2)自動車などを試験的に走らせてみること。「テストコースを―する」「―車」

試運転

しうんてん [2] 【試運転】 (名)スル
乗り物や機械の完成,または修理のあと,ためしに運転してみること。

試運転

しうんてん【試運転】
<make> a trial run[trip];test working (機械の).

試金

しきん [0] 【試金】
鉱石・金属などを分析してその品位・品質を鑑別すること。

試金石

しきんせき [2] 【試金石】
(1)貴金属の純度を調べるのに用いる黒色緻密(チミツ)な玄武岩やケイ質の岩石。この石にこすりつけ,条痕(ジヨウコン)色を既知のものと比較して金・銀の純度を試験した。金付(カネツ)け石。
(2)人の力量や物の価値を判定する規準となる物事。

試金石

しきんせき【試金石】
a touchstone;→英和
a test.→英和

試錐

しすい [0] 【試錐】 (名)スル
⇒ボーリング(boring)(2)

試鑽

しさん [0] 【試鑽】
⇒ボーリング

試食

ししょく [0] 【試食】 (名)スル
食物の味のよしあしを知るため,試みに食べてみること。「みんなで―する」「―会」

試食する

ししょく【試食する】
sample <a cake> ;→英和
try.→英和
‖試食会 a sampling party.

試飲

しいん [0] 【試飲】 (名)スル
(味の良否を知るために)酒類や飲料などをためしに飲むこと。

試香

こころみこう [4] 【試香】
組香で,本香を炷(タ)く前に,名を明らかにして炷きだされる香木。ためしこう。

試験

しけん [2] 【試験】 (名)スル
(1)物事の性質・能力などを知るために,ためし調べてみること。テスト。「新車の性能を―する」「生理学が生物を―するやうに小説も事実を実験し/文芸上の自然主義(抱月)」
(2)人の性質・能力や学習の成果などを種々の問題に対する解答を通して調べること。「司法―」「入学―」「―問題」

試験

しけん【試験】
an examination[ <話> exam];→英和
a test;→英和
an experiment (実験);→英和
(a) demonstration (実演).〜的 experimental;tentative.→英和
〜する examine;→英和
test;put to the test;(make an) experiment.〜に合格(失敗)する pass (fail in) an examination.〜に堪える stand the test.〜を受ける take[sit for]an examination.〜を行なう hold an examination;give a test;→英和
experiment (実験).‖試験科目 an examination subject.試験管 a test tube.試験管ベビー a test-tube baby.試験官 an examiner.試験監督 <米> a proctor; <英> an invigilator.試験場 an examination room.試験飛行 a test flight.試験勉強をする prepare for an examination.試験問題[答案]an examination paper.入学(卒業)試験 an entrance (a final) examination.

試験台

しけんだい [0] 【試験台】
(1)実験などをするために物をのせる台。
(2)ためすための対象とする人や物。実験台。「―にされる」

試験地獄

しけんじごく [4] 【試験地獄】
競争の激しい入学試験に合格する苦難を地獄にたとえていう語。

試験場

しけんじょう [0] 【試験場】
(1)入学や入社のための試験を実施する場所。
(2)農業・工業などに関する発明・改良のため,実地に試験する常設の施設。

試験売買

しけんばいばい [4] 【試験売買】
目的物を試験(試用)した上で買主が気に入れば買うという売買。試味売買。

試験官

しけんかん [2] 【試験官】
(1)受験生に面接して試問を行う人。
(2)試験場の監督者。

試験片

しけんへん [2] 【試験片】
ある部材の機械的性質などを測定するため,その部材から切り取った小片。

試験的

しけんてき [0] 【試験的】 (形動)
ためしにやってみるさま。「―に使ってみる」

試験管

しけんかん [0][2] 【試験管】
化学・医学などの実験に使用する,細長い透明のガラス容器。

試験管ベビー

しけんかんベビー [6] 【試験管―】
排卵直前の成熟卵を採取し,特殊培養液の中で授精させ,受精卵の一定の発育を待って子宮内に戻して着床させるという方法で生まれた体外授精児のこと。

試験管内授精

しけんかんないじゅせい [8] 【試験管内授精】
人工授精法の一。人工的に採取した卵子と精子を試験管に入れて授精させる方法。

試験紙

しけんし [2] 【試験紙】
試薬や指示薬を染み込ませた紙。試料溶液中に浸すか,これに溶液を一,二滴落として,色彩の変化や発色により目的の物質の存在を知る。リトマス試験紙・硝酸銀試験紙など。

し [0] 【詩】
(1)文学の形式の一。一定の韻律などを有し,美的感動を凝縮して表現したもの。内容的にはギリシャ以来抒情詩・叙事詩・劇詩に大別され,近代にはいって定型を廃した自由詩・散文詩が盛んとなった。
(2)人の心に訴え,心を清める作用をもつもの。また,詩的趣があるさま。「彼の生き方には―がある」
(3)(和歌・俳句に対して)漢詩のこと。

し【詩】
poetry (総称);→英和
verse;→英和
<write,compose> a poem.→英和
〜に作る versify.→英和

うた [2] 【歌・唄・詩】
(1)言葉に旋律やリズムをつけて,声に出すもの。また,その言葉。《歌・唄》「―を歌う」「はやり―」
(2)和歌。特に,短歌。《歌》「―を詠む」
(3)近代・現代の詩。《詩》「初恋の―」

詩と真実

しとしんじつ 【詩と真実】
〔原題 (ドイツ) Dichtung und Wahrheit〕
ゲーテの自伝。1833年刊。幼年時代から二六歳でワイマールに赴くまでの精神の成長過程を描く。

詩と詩論

しとしろん 【詩と詩論】
詩雑誌。1928年(昭和3)創刊。安西冬衛・春山行夫らを同人に創刊し,西脇順三郎を中心に昭和のモダニズム文学を推進した。32年「文学」と改題,33年終刊。

詩人

しじん [0] 【詩人】
(1)詩を作る人。詩作に巧みな人。
(2)詩情を解する人。

詩人

しじん【詩人】
a poet;→英和
a poetess (女).→英和
へぼ詩人 a petty poet;a poetaster.→英和

詩什

しじゅう [0] 【詩什】
〔「什」は「十」の意。「詩経」の「雅」と「頌」は一〇編を一巻としたことから〕
詩を集めたもの。詩編。

詩仙

しせん [0] 【詩仙】
(1)きわめてすぐれた詩人。詩聖。
(2)李白(リハク)の敬称。
→詩聖

詩仙堂

しせんどう 【詩仙堂】
京都市左京区一乗寺にある石川丈山の隠棲所。1641年落成。堂内に狩野探幽筆の漢魏唐宋の三十六詩仙の像と,丈山自筆の各人の詩歌を掲げる。白砂と刈り込みが中心の文人趣味的な庭園がある。

詩伯

しはく [1] 【詩伯】
詩の,特に漢詩の大家。詩豪。詩宗。

詩体

したい [0] 【詩体】
詩の形式。「新しい―」

詩余

しよ [1] 【詩余】
中国の韻文の一体「詞」に同じ。

詩作

しさく [0] 【詩作】 (名)スル
詩を作ること。また,その作品。

詩作する

しさく【詩作する】
write[compose]poems.

詩僧

しそう [0] 【詩僧】
詩を作る僧。詩がじょうずな僧。

詩八病

しはちへい [3] 【詩八病】
中国,南北朝時代の梁(リヨウ)の学者,沈約(シンヤク)が詩作上おかしやすいものとして挙げた八つの欠点。平頭(ヒヨウトウ)・上尾・蜂腰(ホウヨウ)・鶴膝(カクシツ)・大韻・小韻・旁紐(ボウチユウ)・正紐のこと。八病。詩病。しはちびょう。

詩劇

しげき [1] 【詩劇】
韻文で書かれた劇。また,部分的に散文をまじえた韻文劇。広義には詩的情緒に富む劇を含む。古代ギリシャ悲劇,シェークスピア・ラシーヌの劇,近代では T = S =エリオットなどの試みがある。

詩劇

しげき【詩劇】
a poetical drama[play].

詩友

しゆう [0] 【詩友】
詩を作るうえでの友人・仲間。

詩句

しく [1] 【詩句】
詩の一節。詩の文句。

詩句

しく【詩句】
a verse;→英和
a line;→英和
a stanza.→英和

詩史

しし [1] 【詩史】
(1)詩の歴史。
(2)詩文で記した歴史。

詩合

しあわせ [2] 【詩合】
二手に分かれて漢詩を作り,判者がその優劣を判定して勝ち負けを決める競技。歌合を漢詩で行うもの。村上天皇の代に始まった。

詩名

しめい [0] 【詩名】
詩人としての評判・名声。「―があがる」

詩吟

しぎん【詩吟】
Chinese-poem recitation.

詩吟

しぎん [0] 【詩吟】
漢詩を読み下したものに節をつけて吟ずること。剣舞を伴うこともある。幕末以降,書生の間で流行した。

詩味

しみ [1] 【詩味】
詩的な味わい。詩趣。「―あふれる作品」

詩品

しひん 【詩品】
(1)中国の詩論書。梁の鍾嶸(シヨウコウ)の撰。原名「詩評」。三巻。漢から梁にいたる詩人一二二人の五言詩を上中下の三品に類別し,作家間の継承関係を論じたもの。
(2)唐の司空図の著。「二十四詩品」のこと。

詩嚢

しのう [0] 【詩嚢】
(1)古く中国で,詩の原稿を入れる袋。「古錦―」
(2)詩作の着想。詩想。「―を肥やす」

詩型

しけい [0] 【詩型・詩形】
詩の形式。

詩境

しきょう [0] 【詩境】
詩作する時の心境。また,詩的世界。

詩壇

しだん [0] 【詩壇】
詩作活動をしている人たちの社会。

詩壇

しだん【詩壇】
poetical circles.

詩学

しがく 【詩学】
〔原題 (ギリシヤ) Peri poiētikēs〕
アリストテレスの著作。悲劇と叙事詩について論じた部分のみ現存。芸術活動は模倣本能に基づくとし,悲劇の本質をカタルシス(浄化)であると説明するなど,のちの西洋文芸に大きな影響を与えた。

詩学

しがく【詩学】
poetics;prosody (韻律学).→英和

詩学

しがく [1] 【詩学】
(1)詩を作る方法や詩の本質について研究する学問。
(2)書名(別項参照)。

詩宗

しそう [0] 【詩宗】
すぐれた詩人。また,詩人の敬称。

詩客

しかく [0] 【詩客】
詩を作る人。詩人。

詩家

しか [1][2] 【詩家】
詩人。詩客。

詩巻

しかん [0] 【詩巻】
詩を集めた本。詩集。

詩形

しけい [0] 【詩型・詩形】
詩の形式。

詩形

しけい【詩形】
a verse form.

詩心

ししん [0] 【詩心】
詩を作りたいと思う心境。詩ごころ。

詩心

しごころ [2] 【詩心】
(1)詩を作ろうとする気持ち。
(2)詩を作ったり味わったりする心や能力。

詩思

しし [1] 【詩思】
詩を作ろうとする気持ち。詩情。詩興。「―を生ぜしめ給ふを/即興詩人(鴎外)」

詩情

しじょう【詩情】
<be full of> poetic(al) sentiment.

詩情

しじょう [0] 【詩情】
(1)詩のもつおもむき。また,詩的な味わい。「―ゆたかな作品」
(2)詩に表したいと思う気持ち。「―がわく」

詩想

しそう【詩想】
a poetical imagination.

詩想

しそう [0] 【詩想】
(1)詩を生み出すもとになる感情・着想。「―がわく」
(2)詩の中に表現されている思想・感情。

詩意

しい [1] 【詩意】
詩の心。詩の意味。

詩才

しさい [0] 【詩才】
詩を作る才能。

詩才

しさい【詩才】
poetical talent.

詩抄

ししょう [0] 【詩抄】
詩を抜き書きした書物。

詩文

しぶん [0] 【詩文】
詩と散文。文学作品。「―の才」

詩料

しりょう [0] 【詩料】
詩歌をよみこむ材料。詩材。

詩書

ししょ [1] 【詩書】
(1)詩の本。詩集。
(2)詩経と書経。

詩材

しざい [0][1] 【詩材】
詩を作るための材料。

詩林

しりん [1][0] 【詩林】
(1)詩を集めた書。
(2)詩人の多く集まっている所。詩人の社会。詩壇。

詩格

しかく [0] 【詩格】
(1)詩を作る規則。詩の法則。
(2)詩の風格・品位。

詩業

しぎょう [0] 【詩業】
(1)詩を作る仕事。
(2)詩人としての業績。

詩歌

しいか【詩歌】
Chinese and Japanese poetry (漢詩と和歌);→英和
poetry (散文に対して).

詩歌

しいか [1] 【詩歌】
〔「しか(詩歌)」の慣用読み〕
(1)和歌・俳句・詩など韻文の総称。
(2)和歌と漢詩。「―管弦の遊び」

詩歌

しか [1][2] 【詩歌】
⇒しいか(詩歌)

詩歌合

しいかあわせ [4] 【詩歌合】
数名が左右に分かれ,同じ題について詠じた和歌と漢詩をくらべ合わせて優劣を判定したもの。

詩法

しほう [0] 【詩法】
作詩の方法。「近代詩の―」

詩片

しへん [0] 【詩片】
詩の断片。

詩画軸

しがじく シグワヂク [2] 【詩画軸】
掛軸で,画面の上部の余白に,その絵にちなんだ漢詩を書いたもの。
→詩軸

詩病

しびょう [0] 【詩病】
⇒詩八病(シハチヘイ)

詩病

しへい [0] 【詩病】
〔「しびょう」とも〕
⇒詩八病(シハチヘイ)

詩癖

しへき [0] 【詩癖】
作詩を好むくせ。また,作詩上のくせ。

詩的

してき【詩的】
poetic(al).→英和
詩的感興 <have> a poetic inspiration.

詩的

してき [0] 【詩的】 (形動)
詩のようであるさま。また,まとまっていて美しいさま。「―な風景」
→散文的

詩盟

しめい [0] 【詩盟】
詩人同士の交わり。また,詩友。

詩眼

しがん [1][0] 【詩眼】
(1)詩に関する見識。
(2)漢詩における字眼。五言詩では三字目,七言詩では五字目をいい,実字を用いる。

詩碑

しひ [1] 【詩碑】
詩を刻んだ碑石。

詩社

ししゃ [1] 【詩社】
詩人が組織する団体。詩人の結社。

詩神

ししん [0] 【詩神】
詩をつかさどる神。また,すぐれた詩人をたたえていう語。

詩稿

しこう [0] 【詩稿】
詩の下書き。詩の原稿。

詩箋

しせん [0] 【詩箋】
詩を書くのに用いる紙。罫(ケイ)や彩色や模様のあるもの。吟箋。

詩篇

しへん【詩篇】
the Book of Psalms (聖書の).

詩篇

しへん [1][0] 【詩編・詩篇】
詩を集めた書。詩。詩集。

詩篇

しへん 【詩編・詩篇】
〔Psalms〕
旧約聖書の一書。古代イスラエル民族が神を賛美した詩一五〇編から成る。

詩経

しきょう シキヤウ 【詩経】
中国最古の詩集。五経の一。孔子の編と伝えるが未詳。西周から春秋時代に及ぶ歌謡三〇五編を,風(民謡)・雅(朝廷の音楽)・頌(シヨウ)(祖先の徳をたたえる詩)の三部門に分けて収録。風は一五に,雅は小雅・大雅の二つに,頌は周頌・魯頌・商頌の三つに分かれる。現存のものは漢代の人毛亨(モウコウ)が伝えたとされ,「毛詩」ともいう。

詩編

しへん [1][0] 【詩編・詩篇】
詩を集めた書。詩。詩集。

詩編

しへん 【詩編・詩篇】
〔Psalms〕
旧約聖書の一書。古代イスラエル民族が神を賛美した詩一五〇編から成る。

詩美

しび [0] 【詩美】
詩の美しさ。詩のような美しさ。

詩聖

しせい [0] 【詩聖】
(1)きわめてすぐれた詩人。詩仙。
(2)李白を詩仙というのに対し,杜甫(トホ)の敬称。

詩興

しきょう [0] 【詩興】
詩を作りたくなる気分。詩心が呼びおこされる趣興。「―がそそられる」

詩草

しそう [0] 【詩草】
詩の草稿。詩稿。

詩話

しわ [1] 【詩話】
(1)詩や詩人についての話や評論。
(2)詩歌に関する理論・批評の一形式。逸事・逸話・詩論などを記す。中国,宋代から明・清にかけて流行。

詩語

しご [1] 【詩語】
詩の言葉。詩に特有の言葉。

詩語

しご【詩語】
a poetical word.

詩調

しちょう [0] 【詩調】
詩のもつ調子。詩としての調子。

詩論

しろん【詩論】
poetics (学問);an essay on poetry.

詩論

しろん [0] 【詩論】
詩についての議論や評論。特に,詩を創作・批評する場合のよりどころとなる理論。詩学。

詩賦

しふ [1] 【詩賦】
詩と賦。中国の韻文。

詩趣

ししゅ【詩趣(に富む)】
(be rich in) poetical interest;poetry.→英和
〜に乏しい have no poetry <in> ;be prosaic.

詩趣

ししゅ [1] 【詩趣】
(1)詩に表された情趣。
(2)詩のようなおもむき。詩的な興趣。「―に富んだ風景」

詩軸

しじく [0] 【詩軸】
詩文のみを書いた掛け軸。

詩選

しせん【詩選】
an anthology.→英和

詩酒

ししゅ [1] 【詩酒】
詩と酒。また,詩を作り,酒を飲むこと。

詩集

ししゅう [0] 【詩集】
詩を集めた書物。

詩集

ししゅう【詩集】
poetical works;an anthology.→英和

詩題

しだい [0] 【詩題】
(1)詩の題名。
(2)詩の題材。

詩風

しふう [0] 【詩風】
詩の風格。詩の作風。

詩魂

しこん [0] 【詩魂】
詩を作る心。詩に対する情感。

詩魔

しま [1] 【詩魔】
〔白居易「閑吟」〕
詩情を刺激して作詩にふけらせる不思議な力をたとえた語。

詫び

わび [0] 【詫び】
過失や人に迷惑を掛けたことをあやまること。謝罪。また,その言葉。詫び言。「お―を言う」

詫び

わび【詫び】
(an) apology.→英和
お〜の申しようもありません I don't know how to apologize to you.詫び状 a letter of apology.

詫びる

わびる【詫びる】
apologize <to a person for a fault> ;→英和
beg a person's pardon <for> .

詫びる

わ・びる [0] 【詫びる】 (動バ上一)[文]バ上二 わ・ぶ
〔「侘びる」と同源〕
相手に迷惑をかけたことをすまなく思い,許しを求める。あやまる。謝罪する。「失礼を―・びる」「不行き届きを―・びる」「無沙汰を―・びる」

詫び入る

わびい・る [3] 【詫び入る】 (動ラ五[四])
(1)心からわびる。ひたすらあやまる。
(2)閉口する。「その美姿では実に―・る/滑稽本・七偏人」

詫び状

わびじょう [0] 【詫び状】
お詫びの手紙。謝罪の書状。

詫び言

わびごと [0] 【詫び言】
あやまりの言葉。「―を言う」

詫び証文

わびじょうもん [3] 【詫び証文】
詫びのしるしに書く文書。

詫ぶ

わ・ぶ 【侘ぶ・詫ぶ】 (動バ上二)
⇒わびる(侘)
⇒わびる(詫)

詫間

たくま 【詫間】
香川県西部,三豊(ミトヨ)郡の町。瀬戸内海に突出する三崎半島と粟島・志々島からなる。浦島太郎伝説の地。

詬罵

こうば [1] 【詬罵】 (名)スル
ののしりはずかしめること。

詭弁

きべん【詭弁】
(a) sophistry;→英和
a paradox (逆説).→英和
〜を弄(ろう)する quibble;→英和
〔形〕quibbling.‖詭弁家 a sophist.

詭弁

きべん [0] 【詭弁】
(1)間違っていることを,正しいと思わせるようにしむけた議論。道理にあわない弁論。「―を弄(ロウ)する」
(2)〔論〕
〔sophism; sophistry〕
人をあざむくため故意に行われる,虚偽の推論。
→虚偽

詭弁学派

きべんがくは [4] 【詭弁学派】
⇒ソフィスト

詭激

きげき [0] 【詭激】 (名・形動)[文]ナリ
言行が度を失って激しい・こと(さま)。「其の言論の―なりと見做(ミナ)す時は/雪中梅(鉄腸)」

詭策

きさく [0] 【詭策】
敵をあざむく策略。詭計。

詭術

きじゅつ [1] 【詭術】
人をだます手段・方法。

詭計

きけい【詭計】
an artifice;→英和
<play> a <mean> trick <on> .→英和

詭計

きけい [0] 【詭計】
人をだましおとしいれる計略。偽計。「―にかける」「―に陥る」

詭詐

きさ [1] 【詭詐】
いつわること。うそ。

詭謀

きぼう [0] 【詭謀】
人をおとしいれようとする計略。詭計。

詭道

きどう [0] 【詭道】
人をいつわりあざむくような,正道でない方法。

かい カヒ [0] 【甲斐・詮・効】
その行為に値するだけのしるし。また,それだけの値打ちや効果。せん。「頑張った―があった」「苦労の―がない」
→がい(甲斐)

せん [1] 【詮】
(1)その行為に見合う効果。しるし。かい。「今となっては―のないことだ」「生きていても何の―があろうか」
→せんない
(2)手段。方法。せんかた。「社司ども―尽きて眠りゐたりける程に/著聞 1」
(3)究極のところ。眼目となるところ。肝要な点。「ただ―は仏法にて王法をば守らんずるぞ/愚管 3」

詮ずる

せん・ずる [3] 【詮ずる】 (動サ変)[文]サ変 せん・ず
くわしく調べ考える。

詮ずるに

詮ずるに
いろいろと考えてみると。詮ずる所。「―凡てを積んで墓となすに過ぎぬ/虞美人草(漱石)」

詮ずる所(トコロ)

詮ずる所(トコロ)
あれこれ考えてみたところ。つまるところ。結局。要するに。所詮(シヨセン)。「―勝手にしろということだ」

詮方

せんかた セム― [0][1] 【為ん方・詮方】
〔「詮方」は当て字〕
なすべき方法。とるべき手段。しかた。「事ここに至っては―もありません」「遺憾ながらも―尽て/近世紀聞(延房)」

詮方無い

せんかたな・い セムカタ― [5] 【為ん方無い・詮方無い】 (形)[文]ク せむかたな・し
〔「詮方」は当て字〕
(1)なすべき方法がない。しかたない。「今さら言っても―・いことだが」
(2)たまらなく悲しい。悲しみにたえがたい。「御有様見奉るに,余りに―・うこそ候へ/平家(灌頂)」
[派生] ――さ(名)

詮無い

せんな・い [3] 【詮無い】 (形)[文]ク せんな・し
しかたがない。かいがない。無益だ。「いくらいっても―・いことだ」「今となっては―・いことだ」

詮索

せんさく [0] 【詮索】 (名)スル
しらべもとめること。たずねさがすこと。「事実を―する」「巴里(パリ)へゆきてその模様を―せよと/自由の凱歌(夢柳)」

詮索する

せんさく【詮索する】
search[inquire,pry] <into> .→英和
〜好きな inquisitive;→英和
curious;→英和
<話> nosy.→英和

詮術

せんすべ セム― [1] 【為ん術・詮術】
〔「せん」は動詞「す」の未然形に推量の助動詞「む」の付いたもの。「詮」は当て字〕
なすべき手だてや方法。せんかた。しかた。「―もなく,ただ見送る」「―を知らぬ」

詮議

せんぎ [1] 【詮議】 (名)スル
(1)罪人を取り調べること。また,罪人を捜索すること。「厳しく―する」
(2)評議・検討して物事を明らかにすること。「誰の所業(シワザ)と―して呉れる者もありません/真景累ヶ淵(円朝)」

詮議

せんぎ【詮議】
[審議](a) discussion;→英和
(an) inquiry;→英和
(an) investigation.〜する consider;→英和
discuss;→英和
inquire <into> ;→英和
examine;→英和
investigate.→英和
〜中 under consideration.

詮議立て

せんぎだて [0] 【詮議立て】 (名)スル
ことさら詮議すること。せんさく。

つめ [2] 【詰(め)】
(1)詰めること。
(2)物のすき間などに詰めるもの。「箱の―」
(3)端。きわ。「橋の―の番小屋」
(4)
⇒お詰め
(5)将棋で,勝負のつきそうな最後の局面。転じて,物事の最終段階。「―で手が狂う」「―が甘い」
(6)〔「煮詰め」の略〕
穴子(アナゴ)の煮汁などを煮詰めたたれのこと。鮨屋(スシヤ)などでは穴子や蝦蛄(シヤコ)の表面に塗る。
(7)〔振袖に対する脇詰めの意〕
年増の女。「枕のお伽が御用ならば振袖なりと―なりと/浄瑠璃・丹波与作(中)」

づめ 【詰(め)】
(1)名詞の下に付く。
 (ア)箱や容器の中に入れること,その中に入っていること,そのように,いっぱいに入れてあることなどの意を表す。「箱―にする」「びん―のジャム」
 (イ)もっぱらそれをもって判断する意を表す。「理―に考える」
 (ウ)そこを仕事場としていることを表す。「警視庁―の記者」
 (エ)それに近い場所であることを表す。「橋―」「西―」
(2)動詞の連用形の下に付いて,その動作・状態を続けることを表す。「歩き―」「終点まで立ち―だった」

詰の城

つめのしろ 【詰の城】
(1)一つの城の中で最終拠点となる地域,または曲輪(クルワ)。本丸一帯をさす場合と,本丸よりもさらに重要な曲輪を設けてそれをさす場合とがある。
(2)複数の城で防衛地域を設定した場合,最終拠点となる城。支城に対する本城。

詰まらない

つまら∘ない 【詰まらない】 (連語)
〔動詞「詰まる」の未然形に助動詞「ない」の付いたもの。「つまらぬ」「つまらん」「つまんない」の形も用いられる〕
(1)満足感がなくてさびしい。心が楽しくない。「話し相手がなくて―∘ない」
(2)興味がもてない。おもしろくない。「―∘ない小説」
(3)とりあげるだけの価値がない。取るに足りない。下らない。「―∘ないものですが,召し上がって下さい」「―∘ないうわさ」
(4)ばかばかしい。不利益だ。「盗まれては―∘ない」
(5)得るところが少ない。するかいがない。「―∘ないやせ我慢をしたものだ」
[派生] ――なげ(形動)――なさ(名)

詰まらない[ささいな]

つまらない【詰まらない[ささいな]】
trifling;→英和
trivial;→英和
[無価値の]worthless;useless;→英和
poor;→英和
[馬鹿げた]stupid;→英和
silly;→英和
ridiculous;→英和
foolish;→英和
[おもしろくない]uninteresting;→英和
dull;→英和
boring.→英和
〜事 <get angry about> a trifle;→英和
<talk> nonsense.→英和
詰まらなそうな顔をする(して) look bored (with a bored look).

詰まり

つまり 【詰(ま)り】
■一■ [3] (名)
(1)物がつまっていること。「豆の実の―具合」
(2)物事の行きつくところ。果て。終わり。「身の―」「とどの―」
(3)行きどまり。すみ。「斯(ココ)の―彼(カシコ)の難所に走散て/太平記 7」
(4)行きづまること。困窮。「諸傍輩の―迷惑をかへりみず/仮名草子・可笑記」
■二■ [1] (副)
(1)結局。要するに。「こんなに売れるのも,―品がよいからだ」
(2)強めのために使う。すなわち。「それが―うぬぼれだ」

詰まりは

つまりは [1] 【詰(ま)りは】 (副)
結局は。要するに。「つまり{■二■}」をやや強めた言い方。「―破産ということになった」

詰まる

つまる【詰まる】
[ふさがる]be stopped[choked,stuffed](up);be clogged;[息が]be stifled[smothered,choked,suffocated];be stuffy (部屋など);[窮する]be hard up <for money> ;be stuck[at a loss] <for an answer> ;[短縮]contract;→英和
[充満]be (packed) full;be crammed.‖詰まった日程 a tight schedule.

詰まる

つま・る [2] 【詰(ま)る】 (動ラ五[四])
(1)ある空間に物がすきまなくいっぱいはいる。時間や抽象的なことにも用いる。「本棚に専門書がぎっしり―・っている」「今週は予定が―・っていて時間がとれない」
(2)管や通路などの途中に物がつかえて通じなくなる。「下水が―・る」「鼻が―・る」「息が―・りそうだ」
(3)(「…につまる」の形で)先に進めなくなって窮する。「返事に―・る」「言葉に―・る」
(4)短くなる。
 (ア)長さが短くなる。「寸が―・る」
 (イ)間隔がちぢまる。「差が―・る」「目の―・った生地」
 (ウ)語形が変化して短くなる。つづまる。「カハワラハ(河童)が―・ってカッパとなったのだ」
 (エ)促音になる。
(5)論の筋道がとおって決着がつく。「―・るところ」「理ニ―・ル/日葡」
→つまらない
(6)(野球で)ボールがバットの手もとに近い所に当たる。「―・ったあたり」
(7)物が不足する。「小林兵粮に―・りて又伯耆へ引退ければ/太平記 38」
〔「詰める」に対する自動詞〕

詰まる所(トコロ)

詰まる所(トコロ)
結局。要するに。「―この崖崩れは人災だ」

詰まる音(オン)

詰まる音(オン)
⇒促音(ソクオン)

詰み

つみ [2] 【詰み】
詰むこと。将棋で,王将が敵の駒に攻められて逃げきれなくなり負けとなること。

詰む

つ・む [1] 【詰む】
■一■ (動マ五[四])
(1)密ですき間がなくなる。つまる。「目が―・む」
(2)将棋で,王将が囲まれて逃げ場がなくなる。「あと一手で―・む」
(3)ゆきづまる。窮する。「理に―・む」
■二■ (動マ下二)
⇒つめる

詰む

つむ【詰む】
be (check)mated (将棋).目の詰んだ fine[close,packed].→英和

詰め

−づめ【−詰め】
(1)[…に詰めた]箱詰の <glasses> packed in a case.→英和
瓶詰の bottled <wine> .
(2)[し続ける]立詰めである stand all the way.→英和
(3)[勤務]本店詰である serve at the head office.

詰め

つめ【詰め】
a stopper (栓(せん));→英和
a box <of fifty pieces> (箱詰);→英和
bottled <jam> (瓶詰);checkmate (将棋の).→英和
(支店)〜になる be appointed[transferred]to (a branch office).

詰め

づめ 【詰(め)】
(1)名詞の下に付く。
 (ア)箱や容器の中に入れること,その中に入っていること,そのように,いっぱいに入れてあることなどの意を表す。「箱―にする」「びん―のジャム」
 (イ)もっぱらそれをもって判断する意を表す。「理―に考える」
 (ウ)そこを仕事場としていることを表す。「警視庁―の記者」
 (エ)それに近い場所であることを表す。「橋―」「西―」
(2)動詞の連用形の下に付いて,その動作・状態を続けることを表す。「歩き―」「終点まで立ち―だった」

詰め

つめ [2] 【詰(め)】
(1)詰めること。
(2)物のすき間などに詰めるもの。「箱の―」
(3)端。きわ。「橋の―の番小屋」
(4)
⇒お詰め
(5)将棋で,勝負のつきそうな最後の局面。転じて,物事の最終段階。「―で手が狂う」「―が甘い」
(6)〔「煮詰め」の略〕
穴子(アナゴ)の煮汁などを煮詰めたたれのこと。鮨屋(スシヤ)などでは穴子や蝦蛄(シヤコ)の表面に塗る。
(7)〔振袖に対する脇詰めの意〕
年増の女。「枕のお伽が御用ならば振袖なりと―なりと/浄瑠璃・丹波与作(中)」

詰めかける

つめかける【詰めかける】
crowd <a house,into a room> ;→英和
throng[flock] <to,into,around> .→英和

詰めては

つめては 【詰めては】 (副)
結局は。最後には。「―たのしうなるぞ/史記抄 18」

詰める

つめる【詰める】
stuff;→英和
fill;→英和
pack;→英和
cram;→英和
can (かんに);→英和
bottle (びんに);→英和
[穴を]stop (up);→英和
plug;→英和
[席を]make room <for another> ;move <along> ;→英和
[短縮]⇒約(つづ)める;checkmate (将棋);→英和
hold <one's breath> (息を);→英和
cut down <expenses> (経費を);[勤務]be stationed;be on duty.

詰める

つ・める [2] 【詰める】 (動マ下一)[文]マ下二 つ・む
(1)容器に物を,すき間がないように入れる。いっぱいに入れる。「おせちを重箱に―・める」「弁当を―・める」
(2)穴やすき間に物を入れてふさぐ。「すき間に新聞紙を―・める」
(3)長さや間隔を縮める。
 (ア)短くする。「寸法を―・める」「ズボンの丈(タケ)を―・める」
 (イ)間隔を縮める。「行間を―・める」「中ほどへお―・め下さい」
 (ウ)倹約する。切りつめる。「生活を―・める」「随分わしが身を―・め/浄瑠璃・夕霧阿波鳴渡(中)」
(4)通じないようにする。「逸見の声である。僕は息を―・めてゐた/ヰタ・セクスアリス(鴎外)」
(5)(「根(コン)をつめる」の形で)ある物事を,長時間にわたって気力を集中して行う。「根を」を略した形も用いる。「あまり根を―・めると体にさわる」「猛暑のさなかに―・めて仕事をしたのがいけなかった」
(6)究極まで進める。「話を―・める」
(7)将棋で,敵の王将の逃げ場がないようにする。「金銀三枚で―・める」
(8)決められた場所に出向いて,待機する。「交番に―・めている」「交代で病院に―・める」
(9)動詞の連用形の下に付いて用いられる。
 (ア)絶え間なく…する。「働き―・める」「毎日通い―・める」
 (イ)徹底して…する。全面的に…する。「思い―・める」「張り―・める」
 (ウ)…して相手を窮地に追い込む。「追い―・める」「問い―・める」
(10)相手に迫り近づく。追いつめる。「やがて―・めて走りかかりければ/宇治拾遺 2」
〔「詰まる」に対する他動詞〕

詰めろ

つめろ [2] 【詰めろ】
「一手(イツテ)透き」に同じ。

詰め伏す

つめふ・す 【詰め伏す】 (動サ下二)
理屈を言って屈伏させる。説き伏せる。「我より劣りたらん者に向ひて憍慢して―・せて又何の益かあらん/栂尾明恵上人遺訓」

詰め切り

つめきり [0] 【詰(め)切り】
絶えずそこにいること。つめっきり。「記者クラブに―で待機する」

詰め切る

つめき・る [3][0] 【詰(め)切る】 (動ラ五[四])
(1)その場を離れず,絶えず待機または出仕する。「その頃は嘉助同格の支配人が三人も―・つて/家(藤村)」
(2)物事を究極の状態にまでおし進める。「交渉を―・る」

詰め切る

つめきる【詰め切る】
be in constant attendance <on> ;never leave <one's office> .

詰め合い

つめあい [0] 【詰(め)合い】
(1)同じ所に詰めていること。同じ場所に出勤していること。また,その人。
(2)互いに責め合うこと。「抜け抜かんなどとの―,まことの侍のすべき業ならず/耳塵集」

詰め合せ

つめあわせ【詰め合せ】
an assortment.→英和
〜の assorted <biscuits> .→英和

詰め合せ

つめあわせ [0] 【詰め合(わ)せ】
一つの箱や籠(カゴ)などに二種以上の品物をいっしょに入れること。また,その物。「缶詰の―」

詰め合せる

つめあわ・せる [5][0] 【詰め合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二つめあは・す
二種以上の品物を箱や籠(カゴ)にいっしょに入れる。「果物を―・せた籠」

詰め合ふ

つめあ・う 【詰め合ふ】 (動ハ四)
(1)同じ所に出仕する。同じ所に集まって控えている。「―・ひ居りし我々ども/歌舞伎・天衣紛」
(2)互いに責め合う。「詮議致して見せう,せいよ,して見せう,と―・ふ/歌舞伎・幼稚子敵討」

詰め合わせ

つめあわせ [0] 【詰め合(わ)せ】
一つの箱や籠(カゴ)などに二種以上の品物をいっしょに入れること。また,その物。「缶詰の―」

詰め合わせる

つめあわ・せる [5][0] 【詰め合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二つめあは・す
二種以上の品物を箱や籠(カゴ)にいっしょに入れる。「果物を―・せた籠」

詰め寄せる

つめよ・せる [0][4] 【詰(め)寄せる】 (動サ下一)[文]サ下二 つめよ・す
すぐ近くに迫り近づく。押し寄せる。また,攻め寄せる。「『さあ出して頂戴』と女は―・せる/草枕(漱石)」[日葡]

詰め寄る

つめよる【詰め寄る】
press[close in] <upon> ;→英和
draw near[close to].

詰め寄る

つめよ・る [0][3] 【詰(め)寄る】 (動ラ五[四])
そば近くまで寄っていく。激しい態度で迫る。「責任ある回答をしろと―・る」

詰め将棋

つめしょうぎ [3] 【詰(め)将棋】
与えられた譜面と駒を用いて王手の連続で王将を詰めること。また,その将棋。

詰め所

つめしょ [2][3] 【詰(め)所】
勤務時間中,詰めている場所。「守衛の―」

詰め所

つめどころ 【詰(め)所】
最も大切な所。急所。見せ場。「よき能と申は,本説正しく珍らしき風体にて,―ありて,懸り幽玄ならんを第一とすべし/風姿花伝」

詰め掛ける

つめか・ける [4][0] 【詰(め)掛ける】 (動カ下一)[文]カ下二 つめか・く
(1)大勢がいっしょにひと所に押しかける。「記者が―・ける」
(2)そば近くに迫り寄る。詰め寄る。「たたんとするをも,すかさず―・けてのますれば/評判記・色道大鏡」

詰め替え

つめかえ [0] 【詰(め)替え】
詰め替えること。また,詰め替えたもの。

詰め替える

つめかえ【詰め替える】
repack;refill;→英和
rebottle.

詰め替える

つめか・える [4][3] 【詰(め)替える】 (動ア下一)[文]ハ下二 つめか・ふ
改めて詰める。また,ほかの物へ移して詰める。詰めなおす。「小瓶に―・える」

詰め梨子地

つめなしじ [3] 【詰め梨子地】
梨子地蒔絵(マキエ)の中で,最も梨子地粉(ナシジフン)を濃く蒔きつけたもの。濃(コイ)蒔梨子地。
→梨子地

詰め牢

つめろう 【詰め牢】
やっと人がはいる程度の狭い牢。「地へは七尺掘り入れ上三尺の―に/浄瑠璃・出世景清」

詰め物

つめもの [2] 【詰(め)物】
(1)鳥・魚などの内部に詰めるため,別に調理したもの。また,それを詰めた料理の総称。スタッフ。
(2)荷造りをするときなど,中に入れる品物が動かないようにすき間に詰めるもの。パッキング。
(3)虫歯の穴をふさぐために詰めるゴム・セメントなどの材料。

詰め番

つめばん [2] 【詰(め)番】
当番をきめて出仕したり,宿直したりすること。

詰め碁

つめご [2][0] 【詰(め)碁】
囲碁で,石の死活を,与えられた譜面で追求するもの。また,その碁。

詰め組み

つめぐみ [0] 【詰(め)組み】
斗栱(トキヨウ)の配置型式の一。柱の上ばかりでなく,柱と柱の間にも密に斗栱を組むもの。唐様(禅宗様)の建築にみられる。

詰め腹

つめばら [0] 【詰(め)腹】
(1)強制されて切腹すること。「急ぎ―きらするか/浄瑠璃・嫗山姥」
(2)不本意ながら,他からむりやり責任をとらされること。強制的に辞任・辞職をさせられること。「役職上―を切らされる」

詰め袖

つめそで [0] 【詰め袖】
袖付け全部を見頃(ミゴロ)に縫い付けた袖。また,その着物。男物の袷(アワセ)羽織の袖など。付けつめ袖。脇ふさぎ。

詰め襟

つめえり [0] 【詰(め)襟】
立ち襟。特に軍服や学生服のものをいう。

詰め軍

つめいくさ 【詰め軍】
敵を追いつめて戦うこと。「壇浦の―までも終に弱げを見せ給はず/義経記 4」

詰め込み

つめこみ [0] 【詰(め)込み】
つめこむこと。

詰め込み教育

つめこみきょういく [5] 【詰(め)込み教育】
学習者の興味や理解能力を無視し,知識の機械的な記憶に重点の置かれる教育。

詰め込む

つめこむ【詰め込む】
pack[stuff] <a bag with books> ;→英和
jam;→英和
crowd <people> into <a car> ;squeeze <into> ;→英和
cram <knowledge into one's head> .→英和
‖詰込教育 the cramming education.詰込勉強をする cram <for an examination> .

詰め込む

つめこ・む [0][3] 【詰(め)込む】 (動マ五[四])
(1)物を入れ物にいっぱい詰める。「かばんに本を―・む」
(2)たくさん食べる。腹いっぱい食べる。「ごちそうをたらふく―・む」
(3)多くの人を限られた場所にむりに入れる。「乗客を―・む」
(4)いろいろな知識を無理に覚えさせる。「数学の公式を頭に―・む」
[可能] つめこめる

詰め開き

つめひらき [3] 【詰(め)開き】
〔「つめびらき」とも〕
(1)かけひき。談判。応対。「お侍様との―は跡へ廻して/歌舞伎・お染久松色読販」
(2)貴人の前を退出するとき,左から右へ身体をまわして立ち上がること。転じて,立ち居振る舞い。
(3)逆風で帆走するとき,これ以上は風上に切り上がらない極限の針路で帆走すること。また,そのときの帆の状態。

詰め開く

つめひら・く 【詰め開く】 (動カ四)
談判する。かけひきする。「だまつているはひけた事,あがつてひとつ―・かん/浄瑠璃・二枚絵草紙(上)」

詰り

つまり 【詰(ま)り】
■一■ [3] (名)
(1)物がつまっていること。「豆の実の―具合」
(2)物事の行きつくところ。果て。終わり。「身の―」「とどの―」
(3)行きどまり。すみ。「斯(ココ)の―彼(カシコ)の難所に走散て/太平記 7」
(4)行きづまること。困窮。「諸傍輩の―迷惑をかへりみず/仮名草子・可笑記」
■二■ [1] (副)
(1)結局。要するに。「こんなに売れるのも,―品がよいからだ」
(2)強めのために使う。すなわち。「それが―うぬぼれだ」

詰りは

つまりは [1] 【詰(ま)りは】 (副)
結局は。要するに。「つまり{■二■}」をやや強めた言い方。「―破産ということになった」

詰る

つま・る [2] 【詰(ま)る】 (動ラ五[四])
(1)ある空間に物がすきまなくいっぱいはいる。時間や抽象的なことにも用いる。「本棚に専門書がぎっしり―・っている」「今週は予定が―・っていて時間がとれない」
(2)管や通路などの途中に物がつかえて通じなくなる。「下水が―・る」「鼻が―・る」「息が―・りそうだ」
(3)(「…につまる」の形で)先に進めなくなって窮する。「返事に―・る」「言葉に―・る」
(4)短くなる。
 (ア)長さが短くなる。「寸が―・る」
 (イ)間隔がちぢまる。「差が―・る」「目の―・った生地」
 (ウ)語形が変化して短くなる。つづまる。「カハワラハ(河童)が―・ってカッパとなったのだ」
 (エ)促音になる。
(5)論の筋道がとおって決着がつく。「―・るところ」「理ニ―・ル/日葡」
→つまらない
(6)(野球で)ボールがバットの手もとに近い所に当たる。「―・ったあたり」
(7)物が不足する。「小林兵粮に―・りて又伯耆へ引退ければ/太平記 38」
〔「詰める」に対する自動詞〕

詰る

なじる【詰る】
rebuke[blame]a person <for> .→英和

詰る

なじ・る [2] 【詰る】 (動ラ五[四])
よくない点や不満な点などを問いただして責める。詰問する。「違約を―・る」「あやまり有とも―・り給事なかれ/鷹筑波」
[可能] なじれる

詰切り

つめきり [0] 【詰(め)切り】
絶えずそこにいること。つめっきり。「記者クラブに―で待機する」

詰切る

つめき・る [3][0] 【詰(め)切る】 (動ラ五[四])
(1)その場を離れず,絶えず待機または出仕する。「その頃は嘉助同格の支配人が三人も―・つて/家(藤村)」
(2)物事を究極の状態にまでおし進める。「交渉を―・る」

詰合い

つめあい [0] 【詰(め)合い】
(1)同じ所に詰めていること。同じ場所に出勤していること。また,その人。
(2)互いに責め合うこと。「抜け抜かんなどとの―,まことの侍のすべき業ならず/耳塵集」

詰問

きつもん [0] 【詰問】 (名)スル
とがめて問いただすこと。厳しく問いつめること。「容疑者を―する」

詰問

きつもん【詰問】
(a) cross-examination.〜する cross-examine;question closely.

詰寄せる

つめよ・せる [0][4] 【詰(め)寄せる】 (動サ下一)[文]サ下二 つめよ・す
すぐ近くに迫り近づく。押し寄せる。また,攻め寄せる。「『さあ出して頂戴』と女は―・せる/草枕(漱石)」[日葡]

詰寄る

つめよ・る [0][3] 【詰(め)寄る】 (動ラ五[四])
そば近くまで寄っていく。激しい態度で迫る。「責任ある回答をしろと―・る」

詰将棋

つめしょうぎ [3] 【詰(め)将棋】
与えられた譜面と駒を用いて王手の連続で王将を詰めること。また,その将棋。

詰将棋

つめしょうぎ【詰将棋】
a chess puzzle.

詰屈

きっくつ [0] 【詰屈・佶屈】
■一■ (名・形動)[文]ナリ
文字・文章が堅苦しく難しい・こと(さま)。「法律学の―なる経済学の縝密なる/三酔人経綸問答(兆民)」
■二■ (ト|タル)[文]形動タリ
かがまって,かたまっているさま。「火山中には槎牙(サガ)―たる岩石あり/日本風景論(重昂)」

詰所

つめどころ 【詰(め)所】
最も大切な所。急所。見せ場。「よき能と申は,本説正しく珍らしき風体にて,―ありて,懸り幽玄ならんを第一とすべし/風姿花伝」

詰所

つめしょ [2][3] 【詰(め)所】
勤務時間中,詰めている場所。「守衛の―」

詰所

つめしょ【詰所】
an office;→英和
a station;→英和
a guard room[house](番人の).

詰手

つめて【詰手】
checkmate (将棋の).→英和

詰掛ける

つめか・ける [4][0] 【詰(め)掛ける】 (動カ下一)[文]カ下二 つめか・く
(1)大勢がいっしょにひと所に押しかける。「記者が―・ける」
(2)そば近くに迫り寄る。詰め寄る。「たたんとするをも,すかさず―・けてのますれば/評判記・色道大鏡」

詰替え

つめかえ [0] 【詰(め)替え】
詰め替えること。また,詰め替えたもの。

詰替える

つめか・える [4][3] 【詰(め)替える】 (動ア下一)[文]ハ下二 つめか・ふ
改めて詰める。また,ほかの物へ移して詰める。詰めなおす。「小瓶に―・える」

詰物

つめもの【詰物】
(a) stuffing;→英和
packing;→英和
padding (服の);→英和
a filling (虫歯の).→英和

詰物

つめもの [2] 【詰(め)物】
(1)鳥・魚などの内部に詰めるため,別に調理したもの。また,それを詰めた料理の総称。スタッフ。
(2)荷造りをするときなど,中に入れる品物が動かないようにすき間に詰めるもの。パッキング。
(3)虫歯の穴をふさぐために詰めるゴム・セメントなどの材料。

詰番

つめばん [2] 【詰(め)番】
当番をきめて出仕したり,宿直したりすること。

詰碁

つめご【詰碁】
a go puzzle.

詰碁

つめご [2][0] 【詰(め)碁】
囲碁で,石の死活を,与えられた譜面で追求するもの。また,その碁。

詰組み

つめぐみ [0] 【詰(め)組み】
斗栱(トキヨウ)の配置型式の一。柱の上ばかりでなく,柱と柱の間にも密に斗栱を組むもの。唐様(禅宗様)の建築にみられる。

詰綿

つめわた【詰綿】
wadding;→英和
a wad.→英和

詰腹

つめばら [0] 【詰(め)腹】
(1)強制されて切腹すること。「急ぎ―きらするか/浄瑠璃・嫗山姥」
(2)不本意ながら,他からむりやり責任をとらされること。強制的に辞任・辞職をさせられること。「役職上―を切らされる」

詰腹を切らせる

つめばら【詰腹を切らせる】
force <a person> to commit suicide (自殺)[to resign (辞職)].

詰草

つめくさ [0] 【詰草】
シロツメクサの別名。

詰衆

つめしゅう 【詰衆】
武家政権の職名。一五世紀半ばの室町幕府に設けられ,江戸時代を通じて存続した。将軍家の身辺に常に侍して警固・奉仕の任にあたる人々。江戸幕府においては,雁の間詰めの譜代大名が交代でつとめた。おつめしゅう。

詰衆並

つめしゅうなみ 【詰衆並】
江戸幕府の職名。詰衆に準ずる地位。菊の間詰めの普代大名から選ばれ,将軍外出の際の供奉・警固にあたった。詰並(ツメナミ)。

詰襟

つめえり [0] 【詰(め)襟】
立ち襟。特に軍服や学生服のものをいう。

詰襟

つめえり【詰襟】
(a coat with) a closed[stand-up]collar.

詰責

きっせき [0] 【詰責】 (名)スル
問いつめて責めること。詰問。「―せる間に彼の必ず過(アヤマチ)を悔い/金色夜叉(紅葉)」

詰込み

つめこみ [0] 【詰(め)込み】
つめこむこと。

詰込み教育

つめこみきょういく [5] 【詰(め)込み教育】
学習者の興味や理解能力を無視し,知識の機械的な記憶に重点の置かれる教育。

詰込む

つめこ・む [0][3] 【詰(め)込む】 (動マ五[四])
(1)物を入れ物にいっぱい詰める。「かばんに本を―・む」
(2)たくさん食べる。腹いっぱい食べる。「ごちそうをたらふく―・む」
(3)多くの人を限られた場所にむりに入れる。「乗客を―・む」
(4)いろいろな知識を無理に覚えさせる。「数学の公式を頭に―・む」
[可能] つめこめる

詰開き

つめひらき [3] 【詰(め)開き】
〔「つめびらき」とも〕
(1)かけひき。談判。応対。「お侍様との―は跡へ廻して/歌舞伎・お染久松色読販」
(2)貴人の前を退出するとき,左から右へ身体をまわして立ち上がること。転じて,立ち居振る舞い。
(3)逆風で帆走するとき,これ以上は風上に切り上がらない極限の針路で帆走すること。また,そのときの帆の状態。

詰難

きつなん [0] 【詰難】 (名)スル
問いつめること。なじりとがめること。難詰。「露艦隊の暴挙を―し/此一戦(広徳)」

はなし [3] 【話・咄・噺】
(1)話すこと。口に出して語ること。「―がとぎれる」「―が上手だ」「ひそひそ―」
(2)話された内容。「実のある―」「つまらない―」
(3)話題。「―を変える」「その―はやめよう」
(4)うわさ。評判。「耳寄りな―」「次の選挙に出るという―だ」
(5)話し合って決めるべき事柄。
 (ア)相談ごと。「―をもち込む」「―に乗る」
 (イ)交渉ごと。「―をまとめる」「―をつける」
(6)人に語り聞かせる,ある内容や筋をもった事柄。
 (ア)昔ばなしや説話など。「土地に伝わる―」「桃太郎の―」
 (イ)講演。演説。
 (ウ)落語。小咄。《咄・噺》「人情―」「芝居―」
 (エ)談話。「大臣の―」
(7)物の道理。「―のわかる人」
(8)いきさつ。事情。「その―というのを聞かせなさい」
(9)つくりごと。うそ。「あんなのはただの―さ」
(10)(形式名詞のように用いて)こと。ことがら。「こんなことで苦労するとはつまらない―だ」

はなし【話】
(1)[談話]a talk;→英和
a conversation;→英和
a speech;→英和
a chat (雑談).→英和
(2)[物語]a story;→英和
an account.→英和
(3)[噂]a rumor.→英和
〜がじょうず(へた)である be a good (poor) talker.ちょっと〜がある have something to talk to a person.→英和
〜がうますぎる be too good to be true.〜がつく come to terms[an understanding] <with> .
〜を変える change the subject.→英和
〜をする ⇒話す.
〜をつける have an understanding <with a person> ;→英和
settle <a matter> .→英和
…という〜だ it is said[they say,I hear]that….
お〜中 <電話> <米> The line is busy; <英> The number is engaged.お〜をする tell a story.

話し上手

はなしじょうず [4] 【話し上手】 (名・形動)
話術がたくみな・こと(さま)。また,そのような人。
⇔話し下手
「―な人」

話し下手

はなしべた [0] 【話し下手】 (名・形動)
話術が下手な・こと(さま)。また,そのような人。
⇔話し上手
「―で損をする」

話し口

はなしくち [0] 【話し口】
(1)話すようす。はなしぶり。「そろ��木地のはげる―にて/安愚楽鍋(魯文)」
(2)話の糸口。

話し合い

はなしあい [0] 【話し合い】 (名)スル
話し合うこと。相談。

話し合う

はなしあ・う [4] 【話し合う】 (動ワ五[ハ四])
(1)お互いに話をする。かたらう。「楽しそうに―・っている若い二人」
(2)互いの意見を出し合って,結論を導く。「係の者と―・って決める」
[可能] はなしあえる

話し合う

はなしあう【話し合う】
talk[consult] <with a person about a matter> ;→英和
discuss <a matter with a person> .→英和

話し声

はなしごえ【話し声】
voices (talking).

話し声

はなしごえ [4] 【話し声】
話している声。「奥の方で―がする」

話し好き

はなしずき [0] 【話し好き】 (名・形動)
話をするのが好きな・こと(さま)。また,そのような人。「無類の―」

話し手

はなして [0][4] 【話し手】
(1)話す人。
⇔聞き手
(2)話の上手な人。話し上手。「なかなかの―だ」

話し振り

はなしぶり【話し振り】
one's way of talking[speaking].

話し掛ける

はなしか・ける [5][0] 【話し掛ける】 (動カ下一)[文]カ下二 はなしか・く
(1)相手に言葉をかけて話をしようとする。「気やすく―・ける」
(2)話し始める。「―・けて途中でやめる」

話し掛ける

はなしかける【話し掛ける】
speak[talk]to;address.→英和

話し方

はなしかた [4][5] 【話し方】
(1)話すようす。話しぶり。「子供っぽい―」
(2)話す方法や技術。「―教室」
(3)旧制の小学校の国語科の一分科。

話し相手

はなしあいて [4] 【話し相手】
(1)話し合う相手。「子供の―をする」
(2)話が合う相手。また,相談するのに適当な相手。

話し言葉

はなしことば [4] 【話し言葉】
(1)音声を媒介とする言葉。話し,聞く言葉。文として整わない表現が多いが,普通,話し手と聞き手が相対しているので,身振り・表情などが理解を助ける。音声言語。
(2)話す時にのみ主にして用いる言葉。口語。口頭語。
⇔書き言葉

話し込む

はなしこ・む [4][0] 【話し込む】 (動マ五[四])
時間のたつのを忘れて話に夢中になる。「―・んでつい長居をする」

話し込む

はなしこむ【話し込む】
have a long talk[chat] <with> .

話す

はな・す [2] 【話す・咄す】 (動サ五[四])
(1)あるまとまった内容を声に出して言って,相手に伝える。「昨日の事を―・してごらん」「大声で―・す」
(2)ある言語で会話をする。「フランス語で―・す」
(3)互いに自分の考えを出し合ってじっくりと語り合う。「彼は―・してみるとなかなかしっかりした男だ」「―・せばわかる」
(4)交際する。「年久しく―・したる人なりしが/仮名草子・竹斎」
(5)〔近世遊里語〕
女郎を買う。「鹿恋(カコイ)女郎を―・すくらゐの男は/浮世草子・禁短気」
[可能] はなせる

話す[語る]

はなす【話す[語る]】
speak[talk] <about[of]a thing,with a person> ;→英和
have a talk <about a matter,with a person> ;→英和
tell <a person about[that…]> (告げる);→英和
state (述べる).→英和
〜ことがある have something to tell a person.→英和

話せる

はな・せる [3] 【話せる】 (動サ下一)
〔「話す」の可能動詞形から〕
話し相手とするに足りる。ものわかりがよい。「うちの親父は―・せる」

話せる

はなせる【話せる】
〔形〕sensible <uncle> .→英和

話の接ぎ穂

はなしのつぎほ [0] 【話の接(ぎ)穂】
とぎれた話を続ける手がかり。「―を失う」

話の接穂

はなしのつぎほ [0] 【話の接(ぎ)穂】
とぎれた話を続ける手がかり。「―を失う」

話の種

はなしのたね [5] 【話の種】
話の材料。また,うわさの材料。「―は尽きない」「―にされる」

話劇

わげき [1] 【話劇】
中国現代の新劇。京劇など歌を主とする古典劇に対して,話し言葉によるところからいう。

話半分

はなしはんぶん [4][6] 【話半分】
事実は話されたことの半分くらいで,あとはうそや誇張だということ。「―に聞いておく」

話半分に聞く

はなしはんぶん【話半分に聞く】
discount a person's story.

話合い

はなしあい【話合い】
a talk;→英和
a consultation;→英和
a negotiation (交渉).⇒話,話し合う.

話好き

はなしずき【話好き】
a talkative person.〜の talkative;→英和
gossipy.→英和

話本

わほん [0] 【話本】
話の本。説話などを書き記した本。

話本小説

わほんしょうせつ [4] 【話本小説】
中国で,講釈師の種本をもとに作られた短編の白話小説集。

話柄

わへい [0] 【話柄】
話す事柄。話のたね。話題。

話法

わほう【話法】
《文》narration.→英和
直接(間接)話法 direct (indirect) narration.

話法

わほう [0][1] 【話法】
(1)話し方。話をする技術。話術。「すぐれた―」
(2)自分の話や文章の中で,他人がすでに行なった発話を再現するときの方法。発話をそっくりそのまま引用する直接話法と,現在の自分の立場から表現しなおす間接話法とがある。

話相手

はなしあいて【話相手】
a companion (to talk to).→英和

話者

わしゃ [1] 【話者】
話をする人。話し手。

話芸

わげい [1] 【話芸】
落語・講談など話術を楽しませる芸。

話術

わじゅつ [1] 【話術】
話の仕方。話し方の技術。

話術

わじゅつ【話術】
the art of talking[conversation].〜の達人 a good talker[conversationalist].

話言葉

はなしことば【話言葉】
spoken language.

話説

わせつ [0] 【話説】 (名)スル
(1)語ってきかせること。また,語られた話。説話。「世に伝はるところの―を,下に録出す/西国立志編(正直)」
(2)中国の古い口語で,物語の冒頭の「これから話を始める」「さて」などの意のことば。中国の白話小説の影響を受けた江戸時代の読本(ヨミホン)に「話説す」の形で用いられた。「―す。きのふは奇々怪々といふことが,目下(マノアタリ)に有りやした/滑稽本・浮世床 2」

話調

わちょう [0] 【話調】
話す調子。話し方の特徴。

話談

わだん [0] 【話談】
はなしをすること。また,物語。談話。「ただ新奇なる―をのみ旨とし/小説神髄(逍遥)」

話頭

わとう [0] 【話頭】
話のいとぐち。また,話題。「―にのぼる」

話題

わだい【話題】
a topic (of conversation).→英和
〜に上る be talked about;be the talk of the town (世間の).→英和
〜を変える change the topic;switch the talks <to> .

話題

わだい [0] 【話題】
話の材料。話の内容となる事柄。「―の豊富な人」「―にのぼる」

がい [1] 【該】 (接頭)
名詞に付いて,問題になっている当の物事をさす。この。当の。「―事件」「―人物」

該博

がいはく [0] 【該博】 (名・形動)[文]ナリ
〔「該」は兼ね備わる意〕
広く物事に通じていること。学識などの広いこと。また,そのさま。「―な知識」
[派生] ――さ(名)

該博な

がいはく【該博な】
extensive <knowledge> .→英和

該当

がいとう [0] 【該当】 (名)スル
一定の条件にあてはまること。適合すること。「刑法第一九七条に―する」「―者」

該当する

がいとう【該当する】
come[fall]under <Article 5> ;apply <to> (適用しうる);→英和
correspond <to> (相当する).→英和

詳しい

くわし・い クハシイ [3] 【詳しい・委しい・精しい】 (形)[文]シク くは・し
〔「くわし(細)」と同源〕
(1)大ざっぱでなく,細かいところまで観察や注意がよく行き届いている。こと細かである。詳細だ。「―・く事情を説明する」「―・い調査を行う」
(2)細かいところまでよく知っている。精通している。
⇔うとい
「内部の事情に―・い者の犯行らしい」「京都に―・い人」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)

詳しい

くわしい【詳しい】
(1) detailed;→英和
minute.→英和
(2) be well acquainted with (熟知).

詳しく

くわしく【詳しく】
minutely;→英和
in detail;fully.

詳ら

つばら 【委曲・詳ら】 (形動ナリ)
詳しいさま。十分なさま。つばらか。つまびらか。「道の隈い積るまでに―にも見つつ行かむを/万葉 17」「事―に,和君が密事を知ると雖も/慨世士伝(逍遥)」

詳らか

つばひらか 【詳らか・審らか】 (形動ナリ)
〔平安時代,漢文訓読に用いられた語〕
「つまびらか」に同じ。「いまだ―にせず/名語記」

詳らか

つまびらか [3] 【詳らか・審らか】 (形動)[文]ナリ
〔古くは「つまひらか」。「つばひらか」の転〕
くわしく明らかなさま。こまかい点まではっきりしているさま。「事件の真相を―にする」「生死のほどは―でない」

詳らか

つまびらか【詳らか(に)】
⇒詳(くわ)しい,詳しく.〜でない be not known[clear].〜にする ascertain;→英和
make <it> clear.

詳らけし

つばひらけ・し 【詳らけし】 (形ク)
〔漢文訓読に用いられた語〕
くわしい。つまびらかである。つまびらけし。「仍りて山背大兄の語(ミコト)を―・くす/日本書紀(舒明訓)」

詳伝

しょうでん シヤウ― [0] 【詳伝】
くわしい伝記。

詳叙

しょうじょ シヤウ― [1] 【詳叙】 (名)スル
詳しく述べること。詳述。「小蓮の死を―した/北条霞亭(鴎外)」

詳報

しょうほう シヤウ― [0] 【詳報】 (名)スル
くわしい知らせ。詳細な報告。「此の騒動を―したり/緑簑談(南翠)」

詳報

しょうほう【詳報】
a detailed report.〜する report in full.

詳密

しょうみつ シヤウ― [0] 【詳密】 (名・形動)[文]ナリ
くわしくて細かい部分にまで注意の行き届いている・こと(さま)。「―な解説」
[派生] ――さ(名)

詳察

しょうさつ シヤウ― [0] 【詳察】 (名)スル
くわしく調べること。

詳審

しょうしん シヤウ― [0] 【詳審】 (名・形動)[文]ナリ
行き届いてくわしい・こと(さま)。

詳悉

しょうしつ シヤウ― [0] 【詳悉】 (名)スル
詳しく調べて見極めること。細かいところまで詳しいこと。「国家の柱礎は既に―したる可し/民約論(徳)」

詳悉法

しょうしつほう シヤウ―ハフ [0] 【詳悉法】
修辞法の一。綿密に詳しく叙述する方法。

詳慎

しょうしん シヤウ― [0] 【詳慎】 (名・形動)[文]ナリ
注意深く慎重な・こと(さま)。「―にして学を好む人/西国立志編(正直)」

詳明

しょうめい シヤウ― [0] 【詳明】 (名)スル
細かいところまで明らかにすること。「未だ此の巻の要領を―せずして/民約論(徳)」

詳注

しょうちゅう シヤウ― [0] 【詳注・詳註】
詳しい注釈。

詳知

しょうち シヤウ― [1] 【詳知】 (名)スル
よく知っていること。「当日の計画を―し居たりけり/経国美談(竜渓)」

詳細

しょうさい【詳細】
<go into> details;particulars.〜な detailed;→英和
full;→英和
minute.→英和
〜に in full[detail];fully;minutely.→英和

詳細

しょうさい シヤウ― [0] 【詳細】 (名・形動)[文]ナリ
くわしく,こまかな・こと(さま)。「―にわたる」「―に調べる」「―な報告」

詳解

しょうかい【詳解】
a detailed explanation.

詳解

しょうかい シヤウ― [0] 【詳解】 (名)スル
くわしく解釈すること,また,その解釈。「源氏物語―」「難解な文を―する」

詳言

しょうげん シヤウ― [0] 【詳言】 (名)スル
くわしく述べること。詳説。「この点については―を要しない」「自ら判決し難き処あればこゝに―せず/獺祭書屋俳話(子規)」

詳記

しょうき シヤウ― [1][0] 【詳記】 (名)スル
くわしく書くこと。また,その記録。「当時の顛末を―する者少く/経国美談(竜渓)」

詳註

しょうちゅう シヤウ― [0] 【詳注・詳註】
詳しい注釈。

詳説

しょうせつ シヤウ― [0] 【詳説】 (名)スル
詳しく説明すること。また,詳しい説明。詳述。細説。

詳説する

しょうせつ【詳説する】
explain[state]in detail[full].

詳論

しょうろん シヤウ― [0] 【詳論】 (名)スル
くわしく論ずること。また,その論。「国語史―」「防衛問題について―する」

詳論

しょうろん【詳論】
full treatment.〜する state[treat]in detail;dwell <upon> .→英和

詳述

しょうじゅつ シヤウ― [0] 【詳述】 (名)スル
くわしく述べること。「趣旨を―する」

詳述する

しょうじゅつ【詳述する】
explain[state]in full[detail].

詳録

しょうろく シヤウ― [0] 【詳録】 (名)スル
くわしく記録すること。また,その記録。「講演内容を―する」

詼諧

かいかい クワイ― 【詼諧】
冗談。おどけ。諧謔(カイギヤク)。「滑稽紙上に溢(アフ)れ,―筆下に走る/滑稽本・浮世風呂 4」

あつらえ【誂】
an order;→英和
the article ordered.〜の custom-made;tailor-made <suit> ;made to order.

誂え

あつらえ アツラヘ [3][0] 【誂え】
(1)注文して作らせること。また,注文して作る品。オーダー-メード。
⇔出来合い
「―の服」「特別―」
(2)歌舞伎で,作者や役者が特に注文して,その場面のために新しく鳴り物・道具などを作らせること。「―の合方(アイカタ)」
(3)人に頼んでしてもらうこと。「姫君の御―にことづけて/源氏(蛍)」

誂える

あつら・える アツラヘル [4][3] 【誂える】 (動ア下一)[文]ハ下二 あつら・ふ
(1)注文して作らせる。「礼服を―・える」「焼鍋を一枚―・へてくんな/安愚楽鍋(魯文)」
(2)人に頼んで,自分の思うとおりのことをしてもらう。依頼する。「―・へたるやうにかしこの人の集まりたるは/落窪 3」
〔中世後期から近世,ヤ行下二段にも活用した。「刀ヲ―・ユル/日葡」〕

誂える

あつらえる【誂える】
order <a thing from a shop> ;→英和
give an order <for a thing to a shop> .

誂え向き

あつらえむき アツラヘ― [0] 【誂え向き】 (名・形動)
要求・条件などにぴったり合っていること。おあつらえむき。「初学者に―の参考書」「美術の為めに此の自然が―に出来上つて居るとしか思はれない/ふらんす物語(荷風)」

誂え物

あつらえもの アツラヘ― [0] 【誂え物】
注文して作らせた品物。

誂ふ

あとら・う アトラフ 【誂ふ】 (動ハ下二)
頼んで自分の思うようにさせようとする。誘う。あつらえる。「皇后を―・へて曰はく/日本書紀(垂仁訓)」

誂ふ

あと・う アトフ 【誂ふ・聘ふ】 (動ハ下二)
〔「あとらふ」と同源〕
(1)結婚を申し込む。「―・ふること既に訖(オワリ)て/日本書紀(履中訓)」
(2)誘う。「武彦を廬城河に―・へ率(タシ)ひて/日本書紀(雄略訓)」
(3)頼む。あつらえる。あとらう。「ほととぎす春を鳴けとも―・ふとも/古今六帖 4」

誂ふ

あつら・う アツラフ 【誂ふ】 (動ハ下二)
⇒あつらえる

誂向きの

あつらえむき【誂向きの】
suitable[fit] <for> ;→英和
ideal <weather> .→英和

るい [1] 【誄】
「誄詞(ルイシ)」に同じ。

しのびごと 【誄】
〔「偲(シノ)び言(ゴト)」の意。「しのひごと」とも〕
人の死をいたんで,その人の生前の功徳などを霊にのべること。誄辞(ルイジ)。るい。「藤原大臣に賜ひて在る―の書(フミ)に勑(ノ)りて在(ア)らく/続紀(天平神護二宣命)」

誄文

るいぶん [0] 【誄文】
故人の生前の功業をたたえる文章。誄。誄詞。

誄歌

るいか [1][0] 【誄歌】
(1)死者の生前の功徳をほめたたえ,その死を悼む歌。
(2)雅楽の国風歌舞(クニブリノウタマイ)の一。皇族の葬儀に用いられる。

誄詞

るいし [1][0] 【誄詞】
故人の生前の功業をたたえる言葉。誄。

誄詩

るいし [1][0] 【誄詩】
故人の生前の功業をたたえる詩。

ちゅう [1] 【誅】
罪あるものを討つこと。罪あるものを殺すこと。「―に伏する」

誅する

ちゅう・する [3] 【誅する】 (動サ変)[文]サ変 ちゆう・す
(1)罪のある者を殺す。死刑に処する。「逆賊を―・する」
(2)攻めほろぼす。「遍ねく諸夷を―・すること有らず/陸奥話記」

誅伏

ちゅうぶく [0] 【誅伏・誅服】 (名)スル
罪を責めてしたがわせること。

誅伐

ちゅうばつ [0] 【誅伐】 (名)スル
罪のある者を討つこと。「対馬守源義親―せられしよりこのかた/平治(中・古活字本)」

誅夷

ちゅうい [1] 【誅夷】 (名)スル
討ち平らげること。皆殺しにすること。「盗跖は―せられ/福翁百話(諭吉)」

誅戮

ちゅうりく [0] 【誅戮】 (名)スル
罪ある者を殺すこと。「賊徒夫々―する隙(ヒマ)もなく/新聞雑誌 27」

誅服

ちゅうぶく [0] 【誅伏・誅服】 (名)スル
罪を責めてしたがわせること。

誅殺

ちゅうさつ [0] 【誅殺】 (名)スル
罪をとがめて殺すこと。「天に代わって―する」

誅求

ちゅうきゅう [0] 【誅求】 (名)スル
きびしくせめて取り立てること。特に,租税などをきびしく取り立てること。「苛斂(カレン)―」「書估(シヨコ)の―に応じて筆を走らせたものである/渋江抽斎(鴎外)」

誅滅

ちゅうめつ [0] 【誅滅】 (名)スル
罪のある者を攻め滅ぼすこと。「謀反人を―する」

誅罰

ちゅうばつ [0] 【誅罰】 (名)スル
罪を責めて罰すること。「―を加える」「平家を―して/盛衰記 46」

誅鋤

ちゅうじょ [1] 【誅鋤】 (名)スル
(1)鋤(スキ)で耕し,草木を根元から取って絶やすこと。
(2)悪人を根絶やしにすること。「梗命の者のみ―せらるる御旨意なれば/近世紀聞(延房)」

誇らか

ほこらか [2] 【誇らか】 (形動)[文]ナリ
ほこらしげなさま。「―に成果をうたいあげる」

誇らかす

ほこらか・す 【誇らかす】 (動サ四)
誇らしげに振る舞う。誇るさまをする。「さばかりの人のいみじうかしづき―・し給へるに/浜松中納言 5」

誇らしい

ほこらし・い [4] 【誇らしい】 (形)[文]シク ほこら・し
〔「誇る」の形容詞形〕
得意で,人に自慢したい気持ちだ。誇りに思って人に知らせたい気持ちだ。得意だ。「入選して―・い気持ちになる」「受賞を―・く思う」「聞く人皆―・しくなん/増鏡(内野の雪)」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)

誇らしげに

ほこらしげ【誇らしげに】
proudly;→英和
triumphantly.→英和

誇り

ほこり [0] 【誇り】
ほこること。名誉に思うこと。「―に思う」「―を傷つける」「―高き人」

誇り

ほこり【誇り】
pride.→英和
…を〜に思う be proud of…[that…].

誇りか

ほこりか 【誇りか】 (形動ナリ)
ほこらしいさま。得意なさま。ほこらか。「人よりことに―に心地よげなる人がらにてぞおはしましける/大鏡(師輔)」

誇りが

ほこりが [2][0] 【誇りが】 (形動)[文]ナリ
〔「ほこりか」の転〕
得意なさま。「自信を―な微笑に見せながら/或る女(武郎)」

誇り顔

ほこりがお [0] 【誇り顔】
自慢そうな顔つき。

誇る

ほこ・る [2] 【誇る】 (動ラ五[四])
(1)得意気なさまを示す。意気があがる。「権勢を―・る」「才を―・る」「風のよければ,楫(カジ)取りいたく―・りて/土左」
(2)…という長所を持つ。「歴史を―・る町」
(3)ゆたかに暮らす。「―・るともおごらず/海道記」
[可能] ほこれる

誇る

ほこる【誇る】
boast <of> ;→英和
pride oneself <on> ;be proud <of,that…> ;display (誇示).→英和

誇ろふ

ほころ∘う 【誇ろふ】 (連語)
〔動詞「誇る」の未然形に継続の助動詞「ふ」の付いた「ほこらふ」の転〕
得意になっている。「我(アレ)を除(オ)きて人はあらじと―∘へど/万葉 892」

誇大

こだい [0] 【誇大】 (形動)[文]ナリ
実際以上におおげさで,また素晴らしく見せかけるさま。「―な宣伝」「―に言いふらす」
[派生] ――さ(名)

誇大妄想

こだいもうそう [4][0] 【誇大妄想】
自分の地位・能力などを実際より過大に評価して,自分が他人より優れていると確信すること。
→妄想

誇大広告

こだいこうこく [4] 【誇大広告】
商品の内容・価格などが実際より優れているように表現し,消費者に誤認を与える広告。

誇大広告

こだい【誇大広告】
a sensational[dazzling]advertisement.誇大妄(もう)想狂 megalomania;→英和
a megalomaniac (人).→英和

誇張

こちょう [0] 【誇張】 (名)スル
実際の様子よりもおおげさに表すこと。「表情を―して描く」

誇張

こちょう【誇張】
(an) exaggeration;(an) overstatement.〜する exaggerate;→英和
overstate.→英和
〜した(して) exaggerated(ly).

誇張法

こちょうほう [0] 【誇張法】
修辞法の一。事物を過度に大きくまたは小さく形容する表現法。「千仞(センジン)の谷,万丈(バンジヨウ)の山」の類。

誇示

こじ [1] 【誇示】 (名)スル
誇らかに示すこと。自慢して見せること。こし。「成功を―する」「武力の―」

誇示する

こじ【誇示する】
show <something> proudly;show off;display.→英和

誇示的消費

こじてきしょうひ [5] 【誇示的消費】
⇒衒示的(ゲンジテキ)消費

誇称

こしょう [0] 【誇称】 (名)スル
自慢して大げさにいうこと。「当時の文運を後世に―するに足る/日本開化小史(卯吉)」

誇言

こげん [0] 【誇言】 (名)スル
おおげさに言うこと。「蕉風の神髄は我之を得たりと―して/獺祭書屋俳話(子規)」

誇負

こふ [1] 【誇負】 (名)スル
自分のことを誇り自慢とすること。「不偏不党を―してゐた/社会百面相(魯庵)」

誉む

ほ・む 【誉む・褒む】 (動マ下二)
⇒ほめる

誉めそやす

ほめそや・す [4][0] 【誉めそやす】 (動サ五[四])
さかんにほめる。しきりにほめる。ほめたてる。「口々に―・す」

誉めちぎる

ほめちぎ・る [4][0] 【誉めちぎる】 (動ラ五[四])
最大限にほめる。絶賛する。「最高の演奏だと―・る」

誉めなす

ほめな・す 【誉めなす】 (動サ四)
ことさらにほめる。「愚かなる人は,…己が好む方に―・すこそ/徒然 143」

誉める

ほ・める [2] 【誉める・褒める】 (動マ下一)[文]マ下二 ほ・む
(1)高く評価していると,口に出して言う。たたえる。「よく頑張ったと―・められる」「上手な字だとみんなが―・める」
(2)祝う。祝福する。「真木柱―・めて造れる殿のごといませ母刀自面(オメ)変はりせず/万葉 4342」
〔(2)が原義〕

誉め上げる

ほめあ・げる [4][0] 【誉め上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 ほめあ・ぐ
さかんにほめる。ほめたたえる。称揚する。

誉め殺し

ほめごろし [0] 【誉め殺し】
ほめちぎることで,相手を不利な状況におとしいれたり,意欲を失わせたりすること。

誉め称える

ほめたた・える [5][0] 【誉め称える】 (動ア下一)[文]ハ下二 ほめたた・ふ
さかんにほめる。称賛する。「勇気を―・える」

誉め立てる

ほめた・てる [4][0] 【誉め立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 ほめた・つ
さかんにほめる。ほめそやす。「口をそろえて―・てる」

誉め言葉

ほめことば [3] 【誉め言葉・褒め詞】
(1)ほめて言う言葉。
(2)歌舞伎で,俳優の風貌や技芸を称賛する言葉。江戸時代には一時舞台上の演技を中止して,定められた観客が花道に立ってほめる習慣があった。

誉れ

ほまれ [0][3] 【誉れ】
ほめられて世間的に光栄であること。評判のよいこと。名誉。「郷土の―」「名馬の―が高い」

誉れ

ほまれ【誉れ】
honor;→英和
credit.→英和

誉望

よぼう [0] 【誉望】
名誉と声望。ほまれ。

しるし [0] 【記・誌】
〔「しるし(印)」と同源〕
書きつけた記録。

誌す

しる・す [0][2] 【記す・誌す・識す】 (動サ五[四])
〔形容詞「著(シル)し」と同源〕
(1)文字・記号や文章を書きつける。「手帳に名前を―・す」「解答欄に○か×を―・す」「出来事を日記に―・す」「序文を―・す」
〔「記す」は文字・記号・文章,「誌す」は文章,「識す」は由来などを説明する文章に用いる〕
(2)(「心にしるす」などの形で)印象などを記憶する。「この時の感激を胸に―・す」
(3)(「徴す」とも書く)前兆を示す。徴候をあらわす。「新(アラタ)しき年の初めに豊の稔(トシ)―・すとならし雪の降れるは/万葉 3925」
[可能] しるせる

誌上

しじょう [0] 【誌上】
雑誌の記事面。誌面。

誌上で

しじょう【誌上で】
in a magazine.→英和

誌代

しだい [1][0] 【誌代】
雑誌の代金。

誌略

しりゃく [1] 【誌略】
簡単に記した記録。

誌面

しめん [1] 【誌面】
雑誌の記事の載っている面。誌上。

みとめ【認(印)】
one's seal;a signet.→英和

認む

したた・む 【認む】 (動マ下二)
⇒したためる

認む

みと・む 【認む】 (動マ下二)
⇒みとめる

認め

みとめ [0] 【認め】
〔動詞「認める」の連用形から〕
「認印(ミトメイン)」の略。「―を押す」

認める

したためる【認める】
write;→英和
put[set]down;draw up.

認める

したた・める [4] 【認める】 (動マ下一)[文]マ下二 したた・む
(1)文章を書く。「毛筆で―・める」「紹介状を一筆(イツピツ)―・めてもらう」
(2)食事をする。「昼食を―・める」
(3)しかるべく処置する。処理する。「寺へものせしとき,取り乱しものども,つれづれなるままに,―・むれば/蜻蛉(上)」
(4)用意する。支度する。「弓の絃(ツル)・胡簶(ヤナグイ)の緒など皆―・めて夜明くるを待つに/今昔 5」
(5)治める。「天皇,世の中を―・めおはしましける時に/今昔 22」

認める

みと・める [0] 【認める】 (動マ下一)[文]マ下二 みと・む
〔見て,目にとめる意〕
(1)目にする。見てその物の存在を確認する。「暗やみに人影を―・める」「異状は―・められない」
(2)見て判断する。「確かに私の本です,と―・めた」
(3)申し出・意見などについて,それを適正・妥当であるとする。「異議を―・める」「休暇を―・める」
(4)確かにそうだとして受け入れる。「負けを―・める」「手落ちを―・める」
(5)その物事がそれだけの価値をもつと判断する。評価する。「才能を―・める」「世に―・められる」
(6)よく気をつけて見る。「惣じて五百の仏を心静かに―・めしに/浮世草子・一代女 6」

認める

みとめる【認める】
(1)[見る]see;→英和
find;→英和
recognize.→英和
(2)[承認]recognize;accept;→英和
acknowledge;→英和
admit.→英和
(3)[判断]judge;→英和
consider.→英和

認め印

みとめいん [0] 【認め印】
(1)当事者の承認のあったことを示すために押すはんこ。みとめ。
(2)実印以外の個人の印章。印鑑証明書は交付されないが,法律上の効果は実印と変わらない。

認る

したたま・る 【認る】 (動ラ四)
以前の状態が改まり,新しくしっかりしたものになる。ととのう。「この殿御後見もし給はば,天下の政(マツリゴト)は―・りなむ/大鏡(道隆)」

認印

にんいん [0] 【認印】
(1)みとめいん。
(2)承認したしるしに押す印。

認可

にんか【認可】
authorization;approval (是認);→英和
license (免許).→英和
〜する authorize;→英和
license;approve.→英和
〜を受ける be authorized[licensed] <by> ;obtain the license <of> .‖認可証 a certificate;a license.

認可

にんか [1][0] 【認可】 (名)スル
(1)ある事柄を認めて許すこと。
(2)行政機関が第三者の行為に同意を与え,その行為を法律上有効に完成させる行政行為。許可。「営業を―する」

認可法人

にんかほうじん [4] 【認可法人】
民間人が発起人となって設立するが,設立には,特別の法律に基づき主務大臣の認可を受けることが必要とされる法人。

認否

にんぴ [1] 【認否】
認めることと認めないこと。「罪状―」

認定

にんてい [0] 【認定】 (名)スル
(公の機関が)資格・事実の有無や物事の程度などを調べて,決めること。「業務上の過失と―する」「資格―試験」

認定

にんてい【認定】
authorization;recognition.→英和
〜する authorize;→英和
recognize;→英和
confirm.→英和
⇒認可.

認定死亡

にんていしぼう [5] 【認定死亡】
災害や事故によって,死亡したことが確実であるが死体が発見されない場合に,取り調べを担当した官公署が死亡と認定すること。
→失踪宣告

認定講習

にんていこうしゅう [5] 【認定講習】
受講者に一定の上級資格を認定する講習。特に,教職員のためのものをいう。

認容

にんよう【認容】
admission.→英和
〜する admit.→英和

認容

にんよう [0] 【認容】 (名)スル
認めて許すこと。容認。「襲名の事は輒(タヤス)く―せられなかつた/渋江抽斎(鴎外)」

認知

にんち [1][0] 【認知】 (名)スル
(1)それとしてはっきりと認めること。「目標を―する」
(2)法律上の婚姻関係にない男女の間に生まれた子を,親が戸籍法の手続きによって,自分の子と認めること。自発的に行うことを任意認知,裁判による場合を強制認知という。
(3)〔心〕
〔cognition〕
生活体が対象についての知識を得ること。また,その過程。知覚だけでなく,推理・判断・記憶などの機能を含み,外界の情報を能動的に収集し処理する過程。

認知

にんち【認知】
acknowledgment;cognition.→英和
〜の cognitive.〜する acknowledge.→英和

認知心理学

にんちしんりがく [6] 【認知心理学】
客観的行動を対象とする行動主義心理学に対し,行動の主観的側面を重視し知識獲得の内在的過程を研究対象とする心理学の一分野。

認知療法

にんちりょうほう [4] 【認知療法】
出来事に対して自動的にもつ誤った考えや認知の歪みを修正することによって,感情や行動の変容を図る心理療法。

認知的不協和

にんちてきふきょうわ [7] 【認知的不協和】
個人のもつ二つの情報の間に不一致が生じること。その際,不一致を低減する行動が起こる。例えば,愛煙家が喫煙は肺癌の原因になるという情報に接すると,それを否定するか禁煙するかによって不一致を低減しようとする類。

認知科学

にんちかがく [4] 【認知科学】
人間や生物およびコンピューター-システムの認知活動を対象にして,知識の獲得や表現,推論機構,学習,情報処理のメカニズムなどの研究をする学際的な科学。人工知能・計算機科学・心理学・言語学・神経科学など,広い分野とかかわり合いがある。

認知行動療法

にんちこうどうりょうほう [8] 【認知行動療法】
誤って学習した考え方・イメージの修正,再学習によって問題行動の改善を図る心理療法。認知療法・論理情動療法などの総称。

認許

にんきょ [1] 【認許】 (名)スル
認めて許すこと。認可。「奉教自由の権利を―するを/明六雑誌 13」

認証

にんしょう【認証】
certification;attestation.〜する certify;→英和
attest.→英和
‖認証官(式) an attestation official (ceremony).

認証

にんしょう [0] 【認証】 (名)スル
一定の行為や文書の作成が正当な手続きによってなされたことを,定められた公の機関が証明すること。

認証官

にんしょうかん [3] 【認証官】
その任免に天皇の認証を要する官職。国務大臣・最高裁判所判事・高等裁判所長官・検事総長・次長検事・検事長・会計検査院検査官・人事院人事官・公正取引委員会委員長など。

認証式

にんしょうしき [3] 【認証式】
天皇が認証官の任命を行う儀式。

認諾

にんだく [0] 【認諾】
民事訴訟法上,原告の請求としてなされる権利主張を肯定し承認する被告の陳述。

認諾調書

にんだくちょうしょ [5] 【認諾調書】
民事訴訟において,請求そのものに対する被告の認諾を記載した調書。

認識

にんしき【認識】
recognition;→英和
understanding (理解);→英和
《哲》cognition.→英和
〜する recognize;→英和
realize.→英和
⇒理解.‖認識不足 lack of understanding;ignorance.認識論《哲》the theory of knowledge;epistemology.

認識

にんしき [0] 【認識】 (名)スル
(1)物事を見分け,本質を理解し,正しく判断すること。また,そうする心のはたらき。「経済機構を正しく―する」「―を新たにする」「―に欠ける」
(2)〔哲〕
〔英 cognition; (ドイツ) Erkenntnis〕
人間(主観)が事物(客観・対象)を認め,それとして知るはたらき。また,知りえた成果。感覚・知覚・直観・思考などの様式がある。知識。

認識不足

にんしきぶそく [0][5] 【認識不足】 (名・形動)
ある物事に対して正しい判断を下すだけの知識に欠けている・こと(さま)。「―な発言」「―を恥じる」

認識根拠

にんしきこんきょ [5] 【認識根拠】
ある事実が存在するための理由(実在根拠)に対し,それを認識するための理由。推理において結論を基礎づける前提をさす。

認識番号

にんしきばんごう [5] 【認識番号】
戦死者の身元確認などのために,各将兵に与えられる個人番号。認識票などに彫られる。

認識社会学

にんしきしゃかいがく [6] 【認識社会学】
〔(フランス) sociologie de la connaissance〕
人間の認識活動の社会的被拘束性と,認識自身の社会的起源を明らかにし,認識と社会との関連性を研究対象とする社会学の一分野。フランスのデュルケームらによって始められ,ドイツのイェルザレムによって確立。
〔「知識社会学」と同義に用いられる場合がある〕
→知識社会学

認識票

にんしきひょう [0] 【認識票】
兵士の認識番号を彫った金属票。

認識色

にんしきしょく [4] 【認識色】
同種の動物間で互いに目につきやすく,社会的行動の誘発に役立つと考えられる色彩や斑紋。繁殖期に現れる婚姻色は認識色といえる。

認識論

にんしきろん [4] 【認識論】
〔哲〕
〔英 epistemology; (ドイツ) Erkenntnistheorie〕
いかにして真正な認識が成り立つかを,認識の起源・本質・方法・限界などについて研究する哲学の一部門。認識の起源に関しては合理論と経験論が,認識の対象に関しては観念論と実在論が対立する。知識論。

認識論的切断

にんしきろんてきせつだん [9][0] 【認識論的切断】
〔(フランス) coupure épistémologique〕
科学的認識を阻害するイデオロギー的障害物と手を切って,科学的概念を作ること。フランスの哲学者 G =バシュラールの用語。

誑かす

たらか・す 【誑かす】 (動サ四)
たぶらかす。だます。たらす。「吉弥めに―・されくさつて/滑稽本・膝栗毛 6」

誑かす

たぶらか・す [4] 【誑かす】 (動サ五[四])
うそを言ったり,ごまかしたりして人をだます。あざむく。「人を―・す」
[可能] たぶらかせる

誑かす

たぶらかす【誑かす】
⇒だます.

誑かす

たぶろか・す 【誑かす】 (動サ四)
「たぶらかす」に同じ。「人を―・して作りし仏なれば/発心 8」

誑し

たらし [3] 【誑し】
〔動詞「たらす(誑)」の連用形から〕
(1)異性を言葉たくみに誘惑すること。また,その人。「女―」
(2)(子供などを)なだめすかすもの。特に,おやつ。「煎餅(オセン)やおこしの―も利(キ)かで/十三夜(一葉)」
(3)だますこと。また,その人。「あの―が,やるまいぞ��/狂言・入間川」

誑し

−たらし【−誑し】
女(男)〜 a Don Juan (a coquette).

誑し込む

たらしこ・む [4][0] 【誑し込む】 (動マ五[四])
甘い言葉や色仕掛けでうまくだます。「うぶな娘を―・む」

誑す

たら・す [2] 【誑す】 (動サ五[四])
(1)うまいことを言ってだます。たらしこむ。「女を―・そうとする」「人を―・すは遊女の商売/浄瑠璃・天の網島(上)」
(2)(子供などを)すかしなだめる。きげんをとる。「泣く子を―・し/浮世草子・一代男 4」

誑惑

きょうわく キヤウ― [0] 【誑惑】 (名)スル
人をだましまどわすこと。「廉直の人を―することを得べけんや/民約論(徳)」

誑誑

たらたら 【誑誑】
他人をだます者。「たそやあたりに音するは,いにしへの―よ/狂言・磁石」

うけい ウケヒ 【祈・誓・誓約】
古代の占いの一。あらかじめ定めた二つの事柄のどちらが起こるかによって,吉凶や正邪,また事の成否などを判断する。「―の中に,必ず当に子を生むべし/日本書紀(神代上訓注)」

誓い

ちかい チカヒ [0] 【誓い】
(1)(神仏にかけて)固く誓うこと。また,その言葉。「―を述べる」「―を立てる」
(2)神仏が衆生(シユジヨウ)を救おうと立てた決心。衆生済度の誓願。「弥陀の―ぞ頼もしき/梁塵秘抄」

誓いの海

ちかいのうみ チカヒ― 【誓いの海】
衆生を救おうとする仏の誓願の広大なことを,海にたとえていう語。弘誓の海。

誓いの網

ちかいのあみ チカヒ― 【誓いの網】
衆生を救おうとする仏の誓願を,網にたとえていう語。弘誓(グゼイ)の網。

誓いの船

ちかいのふね チカヒ― 【誓いの船】
衆生を彼岸へ渡そうという仏の誓願を,舟にたとえていう語。弘誓(グゼイ)の船。

誓いを立てる

ちかい【誓いを立てる】
make a vow[an oath,a pledge,a promise];→英和
swear.→英和
〜を守る(破る) keep (break) one's vow[oath,pledge,promise].

誓い文

ちかいぶみ チカヒ― [0][3][2] 【誓い文】
誓いの言葉を書き記した文書。せいもん。

誓い立て

ちかいだて チカヒ― [0] 【誓い立て】
誓いを立てること。誓文(セイモン)立て。

誓い言

ちかいごと チカヒ― [0] 【誓い言】
誓いのことば。誓詞(セイシ)。誓言。

誓う

ちか・う チカフ [0][2] 【誓う】 (動ワ五[ハ四])
(1)固く約束する。違反すれば罰が下ることを条件に,約束をする。「神に―・う」「心に―・う」「大友皇子…先づ起ちて―・ひて曰く/古事記(天智訓)」
(2)神仏が,国の守護または衆生済度(シユジヨウサイド)を誓願する。「限りなき天つ日つぎを―・ひてし神もろともに守れとて/増鏡(おどろの下)」
[可能] ちかえる

誓う

ちかう【誓う】
swear;→英和
vow;→英和
pledge;→英和
take an oath.→英和
誓って upon my word[honor];I swear <that…,to do> .

誓って

ちかって [0][2] 【誓って】 (副)
〔「神仏に誓って」の意〕
必ず。きっと。決して。「―約束を守る」「―他言はいたしません」

誓ふ

うけ・う ウケフ 【祈ふ・誓ふ】 (動ハ四)
(1)あらかじめ定めた二つの事柄のどちらが起こるかによって,吉凶や正邪,また事の成否などを判断する。「各―・ひて子生まむ/古事記(上)」
(2)ある事の実現を神に祈る。祈願する。「―・ひて寝(ヌ)れど夢に見え来ぬ/万葉 767」
(3)神に祈って人の死または不幸を願う。のろう。「罪もなき人を―・へば忘草おのが上にぞ生ふといふなる/伊勢 31」

誓多

せいた 【誓多・逝多・制多】
〔梵 Jeta〕
祇陀太子(ギダタイシ)の別名。

誓多林

せいたりん 【誓多林・逝多林】
祇陀太子が所有していた林の名。須達長者が買い取り,この地に祇園精舎(ギオンシヨウジヤ)を建て釈迦に献じたという。

誓子

せいし 【誓子】
⇒山口(ヤマグチ)誓子

誓文

せいもん【誓文】
a written oath.

誓文

せいもん [0] 【誓文】
(1)誓いを書いた文書。誓詞。
(2)(多く遊女と客の間で)心変わりしないことを誓ってかわす文。起請文。
(3)(副詞的に用いて)誓って。必ず。「―,この朝顔が布子の袖もしぼれはてるわえ/歌舞伎・助六」

誓文

せいぶん [0] 【誓文】
⇒せいもん(誓文)

誓文払い

せいもんばらい [5] 【誓文払い】
一〇月二〇日に,商人や遊女などが,平素商売の駆け引き上,客にうそをついた罪を払い神罰を免れるため,京都四条寺町の官者(カジヤ)(冠者)殿に参拝する行事。近世以来行われ,この日を含めて前後数日間,罪滅ぼしと称して京阪の商店では特売などが行われる。[季]秋。

誓文立て

せいもんだて 【誓文立て】
誓いを立てること。誓文を書いて渡すこと。「親達へ孝行尽くし逆らふまいとの―/浄瑠璃・油地獄(中)」

誓文腐れ

せいもんくされ 【誓文腐れ】
〔誓文に背くならこの身は腐りもしようの意〕
自ら誓っていう語。また,副詞的に用いて,誓って。決して。「―よねの好く此頭つき/浮世草子・禁短気」

誓書

せいしょ [1] 【誓書】
誓いの旨を記した文書。誓紙。

誓湯

うけいゆ ウケヒ― 【誓湯】
「探湯(クカタチ)」に同じ。「楽(コノ)みて―を置きて曰く/日本書紀(継体訓)」

誓湯

くかたち [0] 【探湯・誓湯】
〔「くがたち」とも〕
上代,事の是非,正邪が決しにくいとき,神意をうかがう方法。神に誓約して熱湯の中に手を入れさせるもので,正しいものは火傷(ヤケド)せず,邪(ヨコシマ)なものは火傷するとされた。「諸の氏姓の人等沐浴(ユカワア)み斎戒(キヨマワ)りて各―をせよ/日本書紀(允恭訓注)」

誓状

せいじょう [0] 【誓状】
神仏に誓約した文書。誓紙(セイシ)。誓書。「たびたび―をもて申されければ/平家 10」

誓盟

せいめい [0] 【誓盟】 (名)スル
ちかうこと。誓約。

誓約

せいやく【誓約】
an oath;→英和
a pledge.→英和
〜する (make a) vow;→英和
pledge;swear.→英和
〜を守(破)る keep (break) one's pledge.‖誓約書 a written oath.

誓約

せいやく [0] 【誓約】 (名)スル
必ず守ると誓って約束すること。また,その誓い。「―書」「忠誠を―する」

誓約

うけい ウケヒ 【祈・誓・誓約】
古代の占いの一。あらかじめ定めた二つの事柄のどちらが起こるかによって,吉凶や正邪,また事の成否などを判断する。「―の中に,必ず当に子を生むべし/日本書紀(神代上訓注)」

誓紙

せいし【誓紙】
a written oath.

誓紙

せいし [1] 【誓紙】
誓いの言葉を書いた紙。起請文(キシヨウモン)。

誓言

せいごん [0] 【誓言】 (名)スル
誓いの言葉。せいげん。

誓言

せいげん [0] 【誓言】 (名)スル
⇒せいごん(誓言)

誓言

ちかごと 【誓言】
誓いの言葉。せいごん。

誓言文

ちかごとぶみ 【誓言文】
誓いの言葉を書いた文。誓詞。「左大将朝光が―かきてかはりおこせよとせめ侍りければ/千載(恋五詞)」

誓詞

せいし [1] 【誓詞】
誓いの言葉。誓言。

誓願

せいがん【誓願】
<make> a vow.→英和

誓願

せいがん [0] 【誓願】 (名)スル
(1)神仏に誓いをたて,事の成就を願うこと。
(2)仏・菩薩が一切衆生(シユジヨウ)の救済を願って必ず成し遂げようと定めた誓い。すべての仏・菩薩に共通する四弘誓願(シグゼイガン)のほか,薬師の十二願,釈迦の五百大願,阿弥陀の四十八願などがある。
(3)カトリック教会で修道者となる際,神に清貧・貞潔・従順の三つの誓いを立てること。

誓願力

せいがんりき [3] 【誓願力】
〔仏〕 誓願の力。特に浄土教で,衆生を往生させようとする阿弥陀の誓願の力。

誓願寺

せいがんじ セイグワン― 【誓願寺】
京都市中京区新京極にある浄土宗西山深草派の総本山。三論宗の恵隠が奈良に創立したものを,平安遷都で京都深草に移し,のち豊臣秀吉が現地に移建。二一世蔵俊の時,法然に帰依して浄土宗に改宗。

誕生

たんじょう [0] 【誕生】 (名)スル
(1)人が生まれること。出生。「―日」「男児が―した」
(2)生後一年たって初めて迎える誕生日。
(3)新しくできること。「新横綱が―する」

誕生

たんじょう【誕生】
birth.→英和
〜する be born.‖誕生祝い one's birthday celebration;a birthday present (贈物).誕生地 one's birthplace.誕生日 <celebrate> one's birthday.

誕生仏

たんじょうぶつ [3] 【誕生仏】
釈迦が生まれた時の姿をかたどった像。右手で天を指し,左手で地を指して,「天上天下唯我独尊」と唱えた相を表す。灌仏会(カンブツエ)で祀(マツ)られ,甘茶をかける。
誕生仏[図]

誕生会

たんじょうえ [3] 【誕生会】
釈迦の誕生日,四月八日に行われる法会(ホウエ)。灌仏(カンブツ)会。

誕生寺

たんじょうじ タンジヤウ― 【誕生寺】
(1)千葉県安房郡天津小湊町にある日蓮宗の寺。山号,小湊山。1276年日蓮の誕生の地を記念して法弟日家(ニツケ)が建立。
(2)岡山県久米郡久米南町にある浄土宗の寺。山号,栃社山。1193年法然の誕生の地に熊谷直実(蓮生坊)が創建。

誕生日

たんじょうび [3] 【誕生日】
その人の生まれた当日。また,月日がその日と同じ日。誕生の記念日。誕日。誕辰。バースデー。

誕生石

たんじょうせき【誕生石】
a birthstone.→英和

誕生石

たんじょうせき [3] 【誕生石】
一年の一二か月にそれぞれあて,その生まれ月の人が身につけると幸運を招くなどとされる宝石。現在行われているものは,1912年にアメリカの宝石商組合が定めたものなどによる。
→誕生石[表]

誕生祝

たんじょういわい [5] 【誕生祝(い)】
誕生日のお祝い。誕生日を祝うこと。誕生賀。また,そのお祝いの贈り物をもいう。

誕生祝い

たんじょういわい [5] 【誕生祝(い)】
誕生日のお祝い。誕生日を祝うこと。誕生賀。また,そのお祝いの贈り物をもいう。

誕辰

たんしん [0] 【誕辰】
〔「辰」は日の意〕
誕生日。「今日は,正(マサ)しく某(ソレガシ)の―にて/自由太刀余波鋭鋒(逍遥)」

誘い

いざない イザナヒ [0] 【誘い】
さそうこと。さそい。「旅への―」

誘い

さそい サソヒ [0] 【誘い】
誘うこと。勧誘(カンユウ)。「―をかける」「入会の―に乗る」「―に応じる」「―を断る」

誘い

さそい【誘い】
invitation;→英和
temptation (誘惑).→英和
〜に乗る be tempted.〜を掛ける feel a person's pulse.‖誘い水 pump priming (景気回復のための).

誘い出す

さそいだ・す サソヒ― [4] 【誘い出す】 (動サ五[四])
(1)誘って外に出す。また,おびき出す。「遊びに―・す」
(2)…するように,うまくしむける。「何げない話から重大情報を―・す」
[可能] さそいだせる

誘い合う

さそいあ・う サソヒアフ [4] 【誘い合う】 (動ア五[ハ四])
互いに誘う。誘い合わせる。

誘い合せる

さそいあわ・せる サソヒアハセル [6] 【誘い合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 さそひあは・す
他人を誘っていっしょにある行動をする。

誘い合わせる

さそいあわ・せる サソヒアハセル [6] 【誘い合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 さそひあは・す
他人を誘っていっしょにある行動をする。

誘い手

さそいて サソヒ― [0] 【誘い手】
誘う人。「誰も―がいない」

誘い掛ける

さそいか・ける サソヒ― [5] 【誘い掛ける】 (動カ下一)[文]カ下二 さそひか・く
相手に何かをするように誘う。「入会を―・ける」

誘い水

さそいみず サソヒミヅ [3][0] 【誘い水】
(1)井戸のポンプで水が出ないとき,誘い出しのために上からポンプ内に注ぎ込む水。呼び水。
(2)ある事のきっかけとなること。他の事が起こる誘因となるもの。「新港の建設が工場誘致の―となる」

誘い水政策

さそいみずせいさく サソヒミヅ― [6] 【誘い水政策】
財政支出を誘い水として,景気の建て直しを図る政策。第二次大戦前にアメリカで行われた初期のフィスカル-ポリシー。呼び水政策。

誘い込む

さそいこ・む サソヒ― [4] 【誘い込む】 (動マ五[四])
誘って仲間などの中にひきいれる。誘ってある場所に引き入れる。「仲間に―・む」「妖(アヤ)しい雰囲気に―・まれる」

誘う

いざな・う イザナフ [3] 【誘う】 (動ワ五[ハ四])
〔感動詞「いざ」の動詞化〕
さそう。さそい連れて行く。「夢の国へ―・う」

誘う

いざなう【誘う】
invite;→英和
tempt (誘惑する).→英和

誘う

さそう【誘う】
(1) invite;→英和
ask;→英和
call <for> ;→英和
induce (促す).→英和
(2)[誘惑]tempt;→英和
allure.→英和
涙を〜 move <a person> to tears.

誘う

さそ・う サソフ [0] 【誘う】 (動ワ五[ハ四])
(1)いっしょに行動するように相手にすすめる。「友人を―・って行く」「お茶に―・う」「悪の道に―・う」
(2)ある気持ちを起こすようにし向ける。「春風に―・われて野山に繰り出す」「同情を―・う」「笑いを―・う」
(3)人をさらって行く。「一人子を人商人に―・はれて/謡曲・隅田川」
[可能] さそえる

誘かふ

そびか・う ソビカフ 【誘かふ】 (動ハ四)
引き合う。競い合う。「此有難い塩梅を腰元共が―・うて配分さしてはなるまいと/浄瑠璃・蘆屋道満」

誘き入れる

おびきいれる【誘き入れる】
lure <a person in(to)> .→英和

誘き入れる

おびきい・れる [5][0] 【誘き入れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 おびきい・る
だましてさそいいれる。おびきこむ。「獣をおりに―・れる」

誘き出す

おびきだす【誘き出す】
lure <a person out of[from]> .→英和

誘き出す

そびきだ・す 【誘き出す】 (動サ四)
誘い出す。おびきだす。「幸明日は廿五日北野まいりと―・し/浮世草子・好色産毛」

誘き出す

おびきだ・す [4][0] 【誘き出す】 (動サ五[四])
だましてさそいだす。「敵を―・して全滅させる」
[可能] おびきだせる

誘き寄せる

おびきよせる【誘き寄せる】
lure <an animal into a trap> .→英和

誘き寄せる

おびきよ・せる [5][0] 【誘き寄せる】 (動サ下一)[文]サ下二 おびきよ・す
(人や鳥獣を)だましてさそいよせる。「帰ったと見せかけて―・せる」「餌(エサ)で―・せる」

誘く

そび・く [2] 【誘く】 (動カ五[四])
(1)さそう。さそいをかける。「重々しく―・きかけると/婦系図(鏡花)」
(2)無理に連れて行く。しょっぴく。「山主公のお館へ―・いて行くがおいらが役目/歌舞伎・名歌徳」

誘く

おび・く 【誘く】 (動カ四)
だまして誘い寄せる。「遠矢を射させてぞ―・きける/太平記 14」
〔歴史的仮名遣い「をびく」か「おびく」か未詳〕

誘る

おこつ・る ヲコツル 【誘る】 (動ラ四)
だまして人を誘う。「盛りに宴饗(トヨノアカリ)を設けて虜(アタ)を―・りて取れ/日本書紀(神武訓)」

誘出

ゆうしゅつ イウ― [0] 【誘出】 (名)スル
さそい出すこと。おびき出すこと。「敵を城外に―する」

誘動

ゆうどう イウ― [0] 【誘動】 (名)スル
人をさそって,ある事をするようにしむけること。扇動。「他人を―し党類を立る故に非れば/明六雑誌 6」

誘因

ゆういん イウ― [0] 【誘因】
(1)ある作用をひき起こす原因。ある物事が成立する原因。「電気火花が―となって大爆発が起きた」「事件の―」
(2)疾病の主因の作用を促進して発病を促す要因。主因以外の原因。副因。

誘因

ゆういん【誘因】
the cause <of> ;→英和
a motive;→英和
an incentive <to> .→英和
〜となる lead to;bring about.

誘客

ゆうきゃく イウ― [0] 【誘客】
お客を誘致すること。「―作戦」

誘導

ゆうどう イウダウ [0] 【誘導】 (名)スル
(1)人や物をある場所や状態にさそい導くこと。「生徒を安全な場所に―する」
(2)電気や磁気が,電場や磁場にある物体に影響を及ぼすこと。また,その作用。感応。電磁感応。
(3)動物の発生過程において,胚(ハイ)のある部分が,それに接する他の胚域からの影響によってどのような器官・組織になるか決定される現象。このような誘導作用をもつ胚域を形成体(オルガナイザー)という。
(4)細胞内で酵素の合成が促進されること。酵素誘導。
→誘導酵素

誘導する

ゆうどう【誘導する】
induce;→英和
lead;→英和
conduct.→英和
‖誘導尋問 <ask[put]> a leading question.誘導装置 a talking-down system (航空管制塔の);a guidance system (ミサイルの).誘導体 a conductor.誘導弾 a guided missile.誘導電流 an induced current.

誘導コイル

ゆうどうコイル イウダウ― [5] 【誘導―】
直流から高電圧を発生する装置。一次巻線に低い直流電圧を加え,断続器によって絶えず断続させ,二次巻線に高電圧を誘起するもの。インダクション-コイル。

誘導体

ゆうどうたい イウダウ― [0] 【誘導体】
分子構造中の一部分が変化してできた化合物を,もとの化合物に対していう語。主に有機化合物について用いる。

誘導兵器

ゆうどうへいき イウダウ― [5] 【誘導兵器】
無線指令・赤外線感知・レーダー・テレビ-カメラ・レーザーなどの誘導によって目標を撃破する兵器。

誘導加熱

ゆうどうかねつ イウダウ― [5] 【誘導加熱】
〔induction heating〕
交流磁場中に導体を置くと電磁誘導作用により起電力が発生し,渦電流が流れて渦電流損失として発熱することを利用して加熱すること。無接触加熱・高温度加熱・局部加熱・均一加熱などが可能で応用範囲が広い。電気炊飯器などに用いる。IH 。

誘導単位

ゆうどうたんい イウダウ―ヰ [5] 【誘導単位】
⇒組立単位(クミタテタンイ)

誘導尋問

ゆうどうじんもん イウダウ― [5] 【誘導尋問】
尋問の中に尋問者の望む答えが暗示されている尋問。刑事訴訟の主尋問では原則として禁止。

誘導弾

ゆうどうだん イウダウ― [3] 【誘導弾】
⇒ミサイル

誘導放出

ゆうどうほうしゅつ イウダウハウ― [5] 【誘導放出】
外からあてた光の刺激によって,それと同じ位相・周波数で起こる光の放出。メーザーやレーザーはこの現象を利用して,位相のそろった波形が長く保たれる電磁波や光の増幅を行う。誘導放射。
→メーザー
→レーザー

誘導機

ゆうどうき イウダウ― [3] 【誘導機】
誘導電動機と誘導発電機の総称。一般には誘導電動機をさすことが多い。
→誘導電動機

誘導物質

ゆうどうぶっしつ イウダウ― [5] 【誘導物質】
(1)動物の発生過程において,形成体に含まれて器官・組織の分化を導く作用をもつと考えられる物質。
(2)細胞に加えることによって,多量の誘導酵素を生成させる作用をもつ物質。

誘導蛋白質

ゆうどうたんぱくしつ イウダウ― [8] 【誘導蛋白質】
天然のタンパク質を熱処理・化学処理などで人工的に変化させたタンパク質。動物の爪(ツメ)・腱(ケン)などの主成分であるコラーゲンを熱湯で処理したゼラチン・膠(ニカワ)など。

誘導起電機

ゆうどうきでんき イウダウ― [6] 【誘導起電機】
静電誘導を利用して電荷を機械的に多量にたくわえ,直流高電圧をつくる実験用の装置。

誘導路

ゆうどうろ イウダウ― [3] 【誘導路】
飛行場で,滑走路と駐機場を結ぶ通路のこと。タクシー-ウエー。

誘導運動

ゆうどううんどう イウダウ― [5] 【誘導運動】
〔心〕 運動の知覚の一。雲の流れにつれて月が動いているように見えたり,隣の列車の動きにつれて自分の乗っている列車が動いているように感じたりする現象。

誘導酵素

ゆうどうこうそ イウダウカウ― [5] 【誘導酵素】
細胞に特定の基質(誘導物質{(2)})を加えることによって,合成が誘導されたり,合成の速度が高められる酵素。例えば,大腸菌の培地中に乳糖を加えると,それを分解する酵素 β -ガラクトシダーゼが合成され,乳糖を培地から除くと酵素の合成は停止するなど。適応酵素。
→構成酵素

誘導電動機

ゆうどうでんどうき イウダウ― [7] 【誘導電動機】
交流電動機の一種。固定子巻線に交流を流して回転磁界をつくり,電磁誘導作用によって回転子巻線に電流が流れて,回転磁界との間にトルクを生じ回転の起こるもの。回転子の構造により,巻線形・籠(カゴ)形などがあり,また相数により単相用・三相用などがある。インダクション-モーター。

誘導電流

ゆうどうでんりゅう イウダウ―リウ [5] 【誘導電流】
電磁誘導によって回路に生ずる電流。感応電流。

誘引

ゆういん イウ― [0] 【誘引】 (名)スル
注意・興味をさそってひきつけること。さそいこむこと。「不当な方法で購買者を―する」

誘引する

ゆういん【誘引する】
invite;→英和
attract;→英和
induce.→英和

誘引剤

ゆういんざい イウ― [3] 【誘引剤】
昆虫などをさそい集める薬剤。昆虫類が性フェロモンなど特定の化学物質の刺激源に向かう性質などを利用したもの。
→忌避剤

誘惑

ゆうわく イウ― [0] 【誘惑】 (名)スル
心をまどわせ,悪い道へさそいこむこと。また,そのさそい。「青少年を―する雑誌」「―にうちかつ」

誘惑する

ゆうわく【誘惑する】
tempt;→英和
allure;→英和
seduce.→英和
〜に勝つ(負ける) overcome (yield to) temptation.

誘拐

ゆうかい【誘拐】
kidnapping;→英和
abduction.〜する kidnap;→英和
abduct;→英和
seduce;→英和
carry off <a child> .

誘拐

ゆうかい イウ― [0] 【誘拐】 (名)スル
人をだまして連れ去ること。かどわかすこと。「身の代金めあてに―する」

誘拐罪

ゆうかいざい イウ― [3] 【誘拐罪】
⇒略取誘拐罪(リヤクシユユウカイザイ)

誘掖

ゆうえき イウ― [0] 【誘掖】 (名)スル
〔「掖」はわきから助ける意〕
みちびき助けること。「少年子弟を―する/伊沢蘭軒(鴎外)」

誘殺

ゆうさつ イウ― [0] 【誘殺】 (名)スル
おびき寄せて殺すこと。

誘爆

ゆうばく イウ― [0] 【誘爆】 (名)スル
ある爆発物の爆発が原因となって,他の爆発物の爆発を引き起こすこと。

誘発

ゆうはつ イウ― [0] 【誘発】 (名)スル
ある事柄が原因になって,他の事柄を引き起こすこと。「事故を―する」

誘発する

ゆうはつ【誘発する】
cause;→英和
give rise to.

誘発投資

ゆうはつとうし イウ― [5] 【誘発投資】
考察の対象となる経済体系の中で内生的に決定され,その水準が定められる投資。消費や所得の増大によって誘発された在庫投資が代表的。
→独立投資

誘致

ゆうち イウ― [1] 【誘致】 (名)スル
(人や会社などを)積極的に招き寄せること。「工場団地を―する」

誘致する

ゆうち【誘致する】
draw;→英和
attract;→英和
invite <factories> .→英和

誘蛾灯

ゆうがとう イウガ― [0] 【誘蛾灯】
昆虫の走光性を利用し,虫をさそい寄せて駆除する灯火装置。[季]夏。《鬱々と蛾を獲つゝある―/阿波野青畝》

誘蛾灯

ゆうがとう【誘蛾灯】
a light trap.

誘起

ゆうき イウ― [1] 【誘起】 (名)スル
刺激して発生させること。「全身全力を捧げて情緒の―につとめ/文学論(漱石)」

誘電体

ゆうでんたい イウデン― [0] 【誘電体】
静電界中で電気分極を起こし,直流電流を生じない物質。電気的絶縁体。電媒質。

誘電分極

ゆうでんぶんきょく イウデン― [5] 【誘電分極】
⇒分極

誘電加熱

ゆうでんかねつ イウデン― [5] 【誘電加熱】
高周波加熱の一種。高周波電場の中に置かれた誘電体が,その誘電損失によって加熱される現象。一様,かつ急速な温度上昇が可能。電子レンジはこの例。

誘電損失

ゆうでんそんしつ イウデン― [5] 【誘電損失】
交流電場を誘電体に加えたとき,電気エネルギーの一部が熱に変わる現象。

誘電率

ゆうでんりつ イウデン― [3] 【誘電率】
電気分極のようすを表す物質定数。電束密度と電場の強さとの比。電媒定数。

ご [1] 【語】
(1)ことば。「―を次ぐ」
(2)単語。「―の意味を調べる」

ご【語】
a word;→英和
a term (術語).→英和

語らい

かたらい カタラヒ [0] 【語らい】
(1)互いに話をすること。懇談。睦言(ムツゴト)。「楽しい―のひととき」
(2)男女の契り。情交。「浅はかなる―にだに/源氏(松風)」
(3)説いて承知させること。説得。「道摩,堀河の右府の―にて術を施す由申けれども/十訓 7」

語らい

かたらい【語らい】
a chat (話);→英和
a promise (約束).→英和

語らう

かたらう【語らう】
have a chat[talk] <with> ;→英和
invite <to> (誘う);→英和
conspire <with> (共謀).→英和

語らう

かたら・う カタラフ [3] 【語らう】 (動ワ五[ハ四])
(1)互いに打ち解けた気分で話し合う。「親子水入らずで―・う」「将来を―・った仲」
(2)行動をともにするように説得する。味方に誘う。「仲間を―・って街へくり出す」「浪士等数百名を―・ひ/近世紀聞(延房)」
(3)親しく交際する。懇意にする。「早く親の―・ひし大徳/源氏(玉鬘)」
(4)特に,男女が言い交わす。契る。「うなゐを,右京の大夫(カミ)よび出でて―・ひて/大和 39」
〔「語る」の未然形に継続の助動詞「ふ」の付いたものとも,「語り合ふ」の転ともいう〕
[可能] かたらえる

語らひ人

かたらいびと カタラヒ― 【語らひ人】
話し相手。相談相手。「琴(キン)をぞ懐しき―と思へる/源氏(末摘花)」

語らひ付く

かたらいつ・く カタラヒ― 【語らひ付く】
■一■ (動カ四)
話しかけて親しくなる。「しのびて―・き給へりけるを/源氏(若紫)」
■二■ (動カ下二)
(1)親しく話して事を託する。依頼する。「―・け給へる心たがへじ/源氏(夕霧)」
(2)話しかけてなじませる。「かかる者をなむ―・けておきためる/枕草子 87」

語らひ取る

かたらいと・る カタラヒ― 【語らひ取る】 (動ラ四)
説き伏せて味方にさせる。「この家の二郎を―・りて/源氏(玉鬘)」

語らひ種

かたらいぐさ カタラヒ― 【語らひ種】
話の種。語りぐさ。「万代(ヨロズヨ)の―と/万葉 4000」

語り

かたり【語り】
narration (ドラマの中の).→英和

語り

かたり [0] 【語り】
(1)語ること。また,その話。
(2)能や狂言で,叙事的な内容を物語ること。また,その文句。能楽では節をつけず,多くワキが演じる。
(3)歌舞伎で,看板や外題の上に書く,粗筋を述べた七五調の文章。
(4)劇や放送などで,筋や話の進行を物語ること。ナレーション。
(5)話題。また,話の種。「永き世の―にしつつ/万葉 1801」

語り伝える

かたりつた・える [6][0] 【語り伝える】 (動ア下一)[文]ハ下二 かたりつた・ふ
世間の人々やのちの世の人々に次々に話して伝える。語り継ぐ。「―・えられた英雄伝説」

語り口

かたりくち [0][3] 【語り口】
(1)話をする調子や口振り。
(2)浄瑠璃など,語り物を語る時の調子や態度。語りぶり。語りかた。「渋い―」

語り古す

かたりふる・す [5] 【語り古す】 (動サ五[四])
これまでに多くの人々が語って新しみがなくなる。「―・された話題」

語り句

かたりく [3] 【語り句】
(1)語りぐさ。話のたね。「すゑの世の―になすべし/浮世草子・永代蔵 1」
(2)平曲で,琵琶に合わせないで文章ばかり語ることをいう。素声(シラゴエ)。
⇔引き句

語り合う

かたりあ・う [4] 【語り合う】 (動ワ五[ハ四])
互いに語る。語らう。「友と将来の夢を―・う」
[可能] かたりあえる

語り合う

かたりあう【語り合う】
⇒語らう.

語り尽くす

かたりつく・す [5] 【語り尽(く)す】 (動サ五[四])
言いたいことを残らず語る。すっかり話す。「とても―・すことのできない戦争体験」
[可能] かたりつくせる

語り尽す

かたりつく・す [5] 【語り尽(く)す】 (動サ五[四])
言いたいことを残らず語る。すっかり話す。「とても―・すことのできない戦争体験」
[可能] かたりつくせる

語り手

かたりて【語り手】
a narrator.

語り手

かたりて [0] 【語り手】
(1)話す人。話し手。
(2)劇や放送などで,筋の進行を物語る人。ナレーター。
(3)浄瑠璃や浪曲を語る人。

語り明かす

かたりあかす【語り明かす】
talk all night (long)[all the night through].

語り明かす

かたりあか・す [5][0] 【語り明かす】 (動サ五[四])
話をし合って夜を明かす。夜の明けるまで話す。「秋の夜を―・す」

語り物

かたりもの [0] 【語り物】
日本音楽の声楽の種目分類概念。「歌物(ウタイモノ)」に対する。本来の性格として,詞章の意味内容の伝達が第一義的に重視され,旋律・リズムの変化などの音楽的情緒表現がそれに従属する傾向の強い種目。詞章は歌物の歌詞に比べて一般に長篇で叙事性が強い。平曲・曲舞(クセマイ)・幸若(コウワカ)・謡曲・浄瑠璃・琵琶楽・浪曲など。

語り種

かたりぐさ [0][3] 【語り種】
人々の話題となる話の種。「のちのちまでの―となる」

語り継ぐ

かたりつ・ぐ [4] 【語り継ぐ】 (動ガ五[四])
次の世代の人に次々と語って,伝える。「この村に―・がれてきた民話」

語り草

かたりぐさ【語り草】
a topic.→英和

語り間

かたりあい [0] 【語り間】
能楽の間(アイ)狂言の一。シテの中入りの間に一曲の主題・内容などを平易に語るもの。

語る

かた・る [0] 【語る】 (動ラ五[四])
(1)順序だてて話してきかせる。言葉で表し言う。「事件のあらましを―・る」「今夜は大いに―・ろう」
(2)特定の物語などを話す。また,節(フシ)をつけて話す。「義太夫を―・る」「光る源氏のあるやうなど,ところどころ―・るを聞くに/更級」
(3)ある事柄をよく説明する。おのずから示す。「真相を如実に―・っている」
(4)親しく付き合う。懇意にする。「日比(ヒゴロ)―・るはここらと思ひ男づくで貸したぞよ/浄瑠璃・曾根崎心中」
[可能] かたれる

語る

かたる【語る】
talk (話す);→英和
speak;→英和
tell;→英和
narrate (物語る);→英和
recite (浄るりなどを).→英和

語るに落ちる

語るに落・ちる
〔「問うに落ちず語るに落ちる」の略〕
何気なく話しているうちに,うっかり本当のことを言ってしまう。

語るに足る

語るに足・る
話すだけの価値がある。話すかいがある。「ともに天下を―・る人物」

語中

ごちゅう [0] 【語中】
(1)(語頭・語尾に対して)その語の中間。
(2)その言葉の中。

語例

ごれい [0] 【語例】
言葉の例。「―を集める」

語典

ごてん [0] 【語典】
(1)辞書。辞典。
(2)文法書。

語勢

ごせい [0] 【語勢】
(1)言葉を発する時の勢い。語気。語調。「―を強める」
(2)音声学で,強弱アクセントの別称。また,広くアクセントのことをさす語。

語勢を強める

ごせい【語勢を強める】
emphasize <a word,that…> .→英和
〜を強めて emphatically.→英和

語原

ごげん【語原】
an etymology;→英和
the derivation[origin]of a word.→英和
〜を調べる trace a word to its origin;make an etymological study <of a word> .‖語原学(者) etymology (an etymologist).通俗語原 a folk etymology.

語原

ごげん [0] 【語源・語原】
ある単語が,その形や意味で使われるようになるもとの形や意味。また,音韻と意味が結合した由来。

語句

ごく【語句】
words and phrases.

語句

ごく [1] 【語句】
語と句。文章を組み立てている,ひとまとまりの言葉。

語史

ごし [1] 【語誌・語史】
一つの語の起源や,語形・意味・用法などの変遷。また,それを記述したもの。

語呂

ごろ [0] 【語呂・語路】
(1)言葉の言い回し。続き具合。特に,発音した時の音の続き具合。調子。語調。「―のいい名前」「―が悪い」
(2)「語呂合わせ」の略。

語呂が良い

ごろ【語呂が良い(悪い)】
sound well (stiff).語呂合わせ a play on words;a pun.→英和

語呂合せ

ごろあわせ [3] 【語呂合(わ)せ・語路合(わ)せ】
言語遊戯の一。ことわざや俗語などに類似の音を当てて意味の全く異なる成句に仕立てたり,言葉続きの音調によって二重に聞きとれるような成句を作るもの。江戸後期に雑俳の一種として流行。「猫に小判」に対する「下戸(ゲコ)に御飯」「市川団蔵よびにはこねえか(内から,だれぞよびには来ぬか)」の類。地口。口合(クチアイ)。

語呂合わせ

ごろあわせ [3] 【語呂合(わ)せ・語路合(わ)せ】
言語遊戯の一。ことわざや俗語などに類似の音を当てて意味の全く異なる成句に仕立てたり,言葉続きの音調によって二重に聞きとれるような成句を作るもの。江戸後期に雑俳の一種として流行。「猫に小判」に対する「下戸(ゲコ)に御飯」「市川団蔵よびにはこねえか(内から,だれぞよびには来ぬか)」の類。地口。口合(クチアイ)。

語基

ごき [1] 【語基】
〔base〕
インド-ヨーロッパ語などで,語から屈折語尾や派生語をつくる接辞などを取り除いた残りの基本的な部分。意味・形式からみて,それ以上分析できない究極の要素となるもの。

語学

ごがく【語学】
language study;linguistics.→英和
〜の linguistic <talent> .→英和
‖語学教育 linguistic[language]education.語学者(教師) a linguist (language teacher).

語学

ごがく [1][0] 【語学】
(1)言語を研究する学問。言語学。「―者」
(2)外国語の学習。また,その学科。「―に弱い」

語学新書

ごがくしんしょ 【語学新書】
文法書。鶴峰戊申(ツルミネシゲノブ)著。二巻。1833年刊。オランダ文典を範とした国文典。九品(品詞)・九格を立てる。

語学自在

ごがくじざい 【語学自在】
文法書。二巻。権田直助著。1894年(明治27)刊。日本語を活用の有無によって,体言・用言・体辞・用辞に分類して独自の文法説を展開。

語尾

ごび [1] 【語尾】
(1)言葉や単語の最後の部分。
⇔語頭
「―があいまいになる」
(2)日本語で,活用によって変化する単語の末尾の部分。「あるく」「はやい」の「く」「い」など。活用語尾。
⇔語幹(ゴカン)
(3)西欧語などの単語で,屈折によって変化する部分。フランス語の aimer の er の部分など。

語尾

ごび【語尾】
the ending of a word.→英和
〜を濁す speak ambiguously.‖語尾変化《文》inflection.

語尾変化

ごびへんか [3] 【語尾変化】
文法的な機能に応じて,単語の語尾が体系的に変わること。日本語では用言の活用をいい,西欧語では動詞の変化のほか,名詞の複数形なども含める。

語幹

ごかん [0] 【語幹】
(1)国文法で,用言の活用語尾を取り除いた変化しない部分。「歩(アル)く」「速(ハヤ)い」の「ある」「はや」など。
〔「着(キ)る」「来(ク)る」など,語によっては語幹と語尾がはっきり分けられないものもある〕
⇔語尾
(2)〔stem〕
印欧語などで,屈折する語の変化しない部分。語根。

語幹

ごかん【語幹】
the stem[root]of a word.→英和

語序

ごじょ [1] 【語序】
文中の,個々の語の配列・順序。語順。

語弊

ごへい [0] 【語弊】
言葉の使い方が適切でないために生じる弊害。誤解を招いたり,意味が通じなかったりする言い方。「愚作というと―があるかもしれないが」

語弊がある

ごへい【語弊がある】
be misleading.

語彙

ごい【語彙】
(a) vocabulary;→英和
a glossary.→英和

語彙

ごい [1] 【語彙】
(1)〔vocabulary〕
ある一つの言語体系で用いられる単語の総体。言語体系をどのように限るかによって,内容が変わる。日本語という限り方をすれば,日本語の単語全体を意味し,漁村・農村あるいは特定の職業など,ある領域に限れば,その領域内で使われる単語の全体を意味し,ある個人に限れば,その人の使う語の総量を表す。「漱石の―」「―が豊富だ」
(2)単語を集め,一定の方式に従って順序立てて並べたもの。解釈の付けられているものが多い。「近松―」

語彙論

ごいろん ゴヰ― [2] 【語彙論】
言語研究の一部門。語彙について体系的に記述説明する学問。語構成論・語彙史論・計量語彙論・位相論その他を含む。

語形

ごけい【語形】
a word form.語形変化 inflection.→英和

語形

ごけい [0] 【語形】
単語の,意味的な面ではなく,音声連続体としてのかたちの面。語の外形。

語形変化

ごけいへんか [4] 【語形変化】
〔言語〕
(1)歴史的に,単語が形態面,あるいは音声面で変化をこうむること。異化・同化・音位転換・音の脱落・音の挿入・音声そのものの変化などによって起こる。
(2)文の中での文法的な意味や機能のちがいを表すために,単語が音声形式を規則的に変えること。現在を表す laugh(笑う)が laughed と形を変えて,過去の意味を表す類。

語意

ごい [1] 【語意】
言葉の意味。語義。

語意考

ごいこう 【語意考】
語学書。一巻。賀茂真淵著。1769年自序。五十音図を基にして,活用・延言・約言など,古語に関する語学上の見解をまとめたもの。

語感

ごかん【語感】
word feeling.〜が鋭い have a keen sense of language.

語感

ごかん [0] 【語感】
(1)その言葉から受ける感じ。言葉が与える印象。ニュアンス。「―の微妙な違い」
(2)言葉に対する感覚。言葉の細かい用法・意味の違いなどを区別する感覚。「―が鋭い」

語数

ごすう [2] 【語数】
語の数。単語数。

語斎節

ごさいぶし 【語斎節】
江戸古浄瑠璃の一。杉山丹後の門人,近江大掾岡島語斎が承応・明暦・万治・寛文(1652-1673)頃に語った。特に吉原に流行したと伝える。近江節。

語族

ごぞく [1] 【語族】
〔family of languages〕
起源を同じくする言語群の総称。言語を系統的に分類したときの最大の単位。インド-ヨーロッパ語族・マライ-ポリネシア語族など。
→語派(ゴハ)

語末

ごまつ [0] 【語末】
語の終わりの部分。語尾。
⇔語頭

語根

ごこん [0] 【語根】
〔root〕
(1)単語を構成する要素のうち,意味の上でそれ以上分解できない基本的な部分。「ほのめかす」「ほのぼの」「ほのぐらい」の「ほの」や,「しずか」「しずめる」「しずしず」の「しず」の類。
(2)「語幹{(2)}」に同じ。

語根

ごこん【語根】
the root of a word.→英和

語格

ごかく [0] 【語格】
言葉遣いの規則。語法。

語構成

ごこうせい [2] 【語構成】
ある一つの語が,どのような要素によって組み立てられているかということ。例えば,「あさひ」が「あさ(朝)」と「ひ(日)」とによって組み立てられているという類。本辞典の見出しでは,例えば「あさひ」は「あさ_ひ」のように空きを設けることで個々の語の語構成を示す。

語次

ごじ [1] 【語次】
話のついで。言葉の続き。「談話の―遂に先方より余の身上を問掛けられ/浮城物語(竜渓)」

語気

ごき【語気】
a tone.→英和
〜を荒くして in a harsh tone.〜を強めて emphatically.→英和

語気

ごき [1] 【語気】
話す言葉の調子や勢い。ものの言いぶり。語勢。「―が荒い」「―鋭く相手をやりこめる」

語法

ごほう【語法】
usage;→英和
<a mistake in> wording;→英和
diction;→英和
grammar.→英和

語法

ごほう [0] 【語法】
(1)語が文を構成する上での法則。文法。「日本語の―研究」
(2)言葉の使い方や,文の表現方法。「誤った―」

語法指南

ごほうしなん ゴハフシナン 【語法指南】
大槻文彦著「言海」(1889年刊)の巻首に掲載された文法概説。「広日本文典」はこれを改訂増補したもの。

語派

ごは [1] 【語派】
語族をなす諸言語を親族関係により下位分類したときの一群。インド-ヨーロッパ語族のゲルマン語派・イタリック語派など。

語源

ごげん [0] 【語源・語原】
ある単語が,その形や意味で使われるようになるもとの形や意味。また,音韻と意味が結合した由来。

語源俗解

ごげんぞっかい [4] 【語源俗解】
学問的手続きを経ない,語源の説明。科学的根拠のない,誤った語源解釈。民俗語源。民間語源。民衆語源。通俗語源。

語源学

ごげんがく [2] 【語源学】
〔etymology〕
語源を研究する学問。単語の意味および形態の起源や歴史的変化をさぐるもの。エティモロジー。

語漏

ごろう [0] 【語漏】
言葉が次から次へと出てくる現象。躁病者にみられる多弁の状態。また,多弁であるが意味不明な言葉をつらねる失語症の一つの症状。

語用論

ごようろん [2] 【語用論】
〔論〕
〔pragmatics〕
記号論の一分科。記号とその記号を使用ないしは解釈する者との間の関係を理論的・形式的に考察する。
→意味論
→構文論

語種

ごしゅ [1] 【語種】
日本語の語彙を出自によって分類した種類。和語・漢語・外来語の三種。混種語を加えて四種とすることもある。

語素

ごそ 【語素】
単語を分解して得られる最小の意味単位。多くは複合語の構成要素の類。造語成分。造語要素。

語絲

ごし 【語絲】
中国の週刊雑誌。1924〜30年刊。孫伏園(ソンフクエン)・魯迅(ロジン)・周作人・林語堂らが,当時の思想界の沈滞を不満として発行。随筆・評論が中心。

語群

ごぐん【語群】
《文》a word group.

語義

ごぎ [1] 【語義】
言葉の意味。語意。

語脈

ごみゃく [0] 【語脈】
語と語との続き具合。

語詞

ごし [1] 【語詞】
ことば。言詞。

語誌

ごし [1] 【語誌・語史】
一つの語の起源や,語形・意味・用法などの変遷。また,それを記述したもの。

語語

ごご [1] 【語語】
ひとことひとこと。一語一語。「―情を含んで心胆を感ぜしめり/花柳春話(純一郎)」

語調

ごちょう [0] 【語調】
(1)言葉を口に出す時の調子。また,文章の調子。「激しい―で非難する」「―を整える」
(2)話す時の抑揚。イントネーション。また,アクセント。

語調

ごちょう【語調】
a tone;→英和
an accent.→英和
〜を和らげる(強める) soften (raise) one's voice.

語論

ごろん [0] 【語論】
文法研究の一分野。単語の構成・活用・品詞性など種々の文法的な働きについて研究するもの。

語路

ごろ [0] 【語呂・語路】
(1)言葉の言い回し。続き具合。特に,発音した時の音の続き具合。調子。語調。「―のいい名前」「―が悪い」
(2)「語呂合わせ」の略。

語路合せ

ごろあわせ [3] 【語呂合(わ)せ・語路合(わ)せ】
言語遊戯の一。ことわざや俗語などに類似の音を当てて意味の全く異なる成句に仕立てたり,言葉続きの音調によって二重に聞きとれるような成句を作るもの。江戸後期に雑俳の一種として流行。「猫に小判」に対する「下戸(ゲコ)に御飯」「市川団蔵よびにはこねえか(内から,だれぞよびには来ぬか)」の類。地口。口合(クチアイ)。

語路合わせ

ごろあわせ [3] 【語呂合(わ)せ・語路合(わ)せ】
言語遊戯の一。ことわざや俗語などに類似の音を当てて意味の全く異なる成句に仕立てたり,言葉続きの音調によって二重に聞きとれるような成句を作るもの。江戸後期に雑俳の一種として流行。「猫に小判」に対する「下戸(ゲコ)に御飯」「市川団蔵よびにはこねえか(内から,だれぞよびには来ぬか)」の類。地口。口合(クチアイ)。

語部

かたりべ [0] 【語部】
(1)古代,古伝承を儀式の際に語ることを職掌とした部民。
(2)転じて,自ら体験・伝聞したことを後世に語り継ぐ人。「沖縄戦の―」

語釈

ごしゃく [0] 【語釈】
語の意味の解釈・説明。

語録

ごろく【語録】
the analects.→英和

語録

ごろく [0][1] 【語録】
学者や高僧などの言行を記録したもの。朱子の「近思録」や王陽明の「伝習録」,禅家の「碧巌録」や「従容録」など。また,偉人などの言葉を集めたものをもいう。

語間

ごかん [0] 【語間】
語と語のあいだ。文字と文字のあいだ。

語音

ごおん [0] 【語音】
言葉を組み立てている音。言語音。

語順

ごじゅん【語順】
《文》word order.

語順

ごじゅん [0] 【語順】
文の中で,個々の語が並べ置かれる位置・順序。語序。

語頭

ごとう [0] 【語頭】
言葉や単語の最初の部分。最初の文字や音。
⇔語尾
⇔語末
「―を強めて発音する」

語頭

ごとう【語頭】
the beginning of a word.→英和

語頭音

ごとうおん [2] 【語頭音】
単語,または文節などの(形態)音韻論的単位の最初の位置にある音。語中音や語末音とは異なった条件に支配されることが多く,例えば日本語では,ガ行鼻濁音は語中,語末には立つが,語頭音にはなりえない。

まこと [0] 【真・実・誠】
〔「ま(真)こと(事・言)」の意〕
■一■ (名)
(1)うそやいつわりでないこと。本当。「―を言えば」「―の英雄」
(2)いつわりのない心。人に対してよかれと思う心。まごころ。誠意。真情。「―を尽くす」
(3)歌論用語。作品に表れた作者の真情。「歌の様(サマ)はえたれども,―すくなし/古今(仮名序)」
■二■ (副)
本当に。実に。「―,それは怪物であった」「―,うれしい」
■三■ (感)
ふと思い出したり,話題を転換するときなどにいう語。ああ,そうそう。ああ,そういえば。まことや。「―,講の庭にもその蛇(クチナワ)侍りしかども,人もえ見つけざりしなり/宇治拾遺 4」

誠に

まことに 【真に・誠に】
■一■ [0] (副)
本当に。実に。「―お世話になりました」
■二■ (感)
「まこと{■三■}」に同じ。「―,ただ人にはあらざりけるとぞ/徒然 184」

誠信

せいしん [0] 【誠信】
まこと。信実。誠実。

誠信

じょうしん ジヤウ― 【誠信】
⇒せいしん(誠信)

誠実

せいじつ【誠実】
sincerity;→英和
honesty.→英和
〜な(でない) (in)sincere;→英和
(dis)honest;→英和
(un)truthful.→英和

誠実

せいじつ [0] 【誠実】 (名・形動)[文]ナリ
偽りがなく,まじめなこと。真心が感じられるさま。
⇔不誠実
「―な人柄」
[派生] ――さ(名)

誠心

せいしん [0] 【誠心】
まごころ。偽りのない気持ち。

誠心誠意

せいしんせいい【誠心誠意】
sincerely;→英和
in all sincerity; <work> heart and soul.

誠心誠意

せいしんせいい [5] 【誠心誠意】
まごころをもって物事を行うこと。多く副詞的に用いる。「―看病する」

誠忠

せいちゅう [0] 【誠忠・精忠】 (名・形動)[文]ナリ
まごころからの忠義。また,一途に忠義であるさま。「―の臣」「武人の…―にして率直なるは/文明論之概略(諭吉)」

誠恐

せいきょう [0] 【誠恐】
おそれ慎むこと。心から恐縮すること。

誠恐誠惶

せいきょうせいこう [0] 【誠恐誠惶】
心から恐縮し,畏敬すること。奏上文・手紙文に用いる。

誠恐謹言

せいきょうきんげん [0] 【誠恐謹言】
心から恐縮し,謹んで申し上げるということ。奏上文・手紙文に用いる。

誠情

せいじょう [0] 【誠情】
まことの心。まごころ。誠意。

誠惶

せいこう [0] 【誠惶】
真心からかしこまること。手紙文の終わりに,敬意を表して添える語。「―頓首(トンシユ)」

誠惶誠恐

せいこうせいきょう [0] 【誠惶誠恐】
誠惶をさらに丁重にいう語。誠恐(セイキヨウ)誠惶。

誠意

せいい [1] 【誠意】
うそいつわりのない心。私利・私欲のない心。まごころ。「―を尽くす」「―ある態度」

誠意

せいい【誠意】
<in good> faith;→英和
sincerity.→英和
〜ある(ない) faithful (faithless);→英和
(in)sincere;→英和
(dis)honest.→英和
〜を示す show one's good faith.

誠照寺

じょうしょうじ ジヤウセウ― 【誠照寺】
福井県鯖江(サバエ)市にある浄土真宗誠照寺派の本山。山号,上野山。寺伝では親鸞が越後へ流罪の途中,一時とどまった地を五男道性が継いだのに始まるとする。鯖江御堂。

誠照寺派

じょうしょうじは ジヤウセウ― [0] 【誠照寺派】
浄土真宗一〇派の一。誠照寺を本山とする。

誠直

せいちょく [0] 【誠直】 (名・形動)[文]ナリ
誠実で正直な・こと(さま)。「信実に―なるカインドに於は/明六雑誌 27」

誡め

いましめ [0] 【戒め・誡め・警め】
(1)過ちのないように,前もって与える注意。「親の―を守る」
→断機の戒め
→覆車の戒め
(2)罰。こらしめ。「―に出入りをさしとめる」
(3)警戒。「院の近習者をば内より御―あり/平家 1」

誡める

いまし・める [4] 【戒める・誡める・警める】 (動マ下一)[文]マ下二 いまし・む
(1)禁を犯したり,失敗したりすることのないように,前もって注意を与える。「殺生を―・める」「浪費を―・める」
(2)同じ過失を繰り返さないように,過失を犯したことをしかる。とがめる。《戒》「無断欠勤を―・める」
(3)警戒する。「御心安き兵を以て非常を―・めらるべし/太平記 12」
(4)(「縛める」と書く)ひもなどでしばる。「あらゆる制約に―・められてゐる人間/竹沢先生と云ふ人(善郎)」
(5)忌むべきこととして嫌う。「人の―・むる五月は去ぬ/宇津保(藤原君)」
(6)罰する。こらしめる。「この猫,我国の庭鳥を食ひ殺し候程に,さてこそ―・めて候へ/仮名草子・伊曾保物語」

誡告

かいこく [0] 【戒告・誡告】 (名)スル
(1)過失や非行などをいましめ注意すること。「―を与える」
(2)命じた義務を期限までに履行しなければ代執行を行うという,行政庁による通知。《戒告》
(3)公務員の職務上の義務違反に対する懲戒処分の一。もとは「譴責(ケンセキ)」といった。《戒告》「―処分」

誣いる

し・いる シヒル [2] 【誣いる】 (動ア上一)[文]ハ上二 し・ふ
〔「強いる」と同源〕
事実を曲げていう。ありもしない事を述べて,人を悪くいう。「そをかくまで―・ふるは/浴泉記(喜美子)」

誣ふ

し・う シフ 【誣ふ】 (動ハ上二)
⇒しいる(誣)

誣告

ぶこく [0] 【誣告】 (名)スル
〔「ふこく」とも〕
故意に事実をいつわって告げること。特に,他人を罪におとしいれようとして,いつわり訴えること。「創造者にあらずと―せらるゝ/西国立志編(正直)」

誣告罪

ぶこくざい【誣告罪】
a calumny;a false charge.

誣告罪

ぶこくざい [3][0] 【誣告罪】
人に刑事処分または公法上の懲戒処分を受けさせる目的で,関係官署に虚偽の告訴・申告をする罪。虚偽告訴の罪。

誣妄

ふぼう [0] 【誣謗・誣妄】 (名)スル
ありもしないことをあるように作って,人を悪く言うこと。誣罔(フモウ)。誹謗(ヒボウ)。

誣罔

ふもう [0] 【誣罔・誣誷】
「ふぼう(誣謗)」に同じ。

誣言

しいごと シヒ― [2][0] 【誣言】
事実を曲げて言うこと。作りごと。讒言(ザンゲン)。「君が世にめずらしき―に/浴泉記(喜美子)」

誣言

ふげん [0] 【誣言】
〔「ぶげん」とも〕
故意に事実をいつわって言うこと。また,その言葉。誣語。「無有の―を構へて人を陥いれんと/露団々(露伴)」

誣説

ふせつ [0] 【誣説】
事実をゆがめたうわさ。誣言。

誣誷

ふもう [0] 【誣罔・誣誷】
「ふぼう(誣謗)」に同じ。

誣謗

ふぼう [0] 【誣謗・誣妄】 (名)スル
ありもしないことをあるように作って,人を悪く言うこと。誣罔(フモウ)。誹謗(ヒボウ)。

誤った

あやまった【誤った】
mistaken;→英和
wrong.→英和

誤って

あやまって【誤って】
by accident;by mistake;unintentionally.

誤って

あやまって 【誤って】 (連語)
やり損なって。思わず間違えて。うっかり。「―花瓶を割ってしまった」

誤り

あやまり [3][0] 【誤り・謬り】
(1)正しくないこと。「論理の―」「文法上の―」「―を犯す」
(2)やりそこない。失敗。あやまち。「選択の―」「弘法にも筆の―」
(3)正しくない行為。特に,男女間の不倫な関係。「いささかの事―もあらば,かろがろしきそしりをや負はむと/源氏(梅枝)」
(4)(精神の 異常。「この人を思すゆかりの御心地の―にこそは/源氏(蜻蛉)」

誤り

あやまり【誤り】
a mistake;→英和
an error;→英和
a slip;→英和
a blunder.→英和
〜のない unerring;→英和
infallible.→英和
〜をする(正す) make (correct) an error.

誤る

あやま・る [3] 【誤る・謬る】 (動ラ五[四])
(1)不適切な判断・選択・評価・行動などをする。間違える。やりそこなう。「選択を―・る」「目測を―・る」
(2)よくないことをする。道にはずれた行為をする。「―・った考えをもつ」
(3)他人を間違いに導く。あやまちをさせる。「人を―・る言動」
(4)約束を破る。あざむく。「昔,男,契れること―・れる人に/伊勢 122」
(5)病気で心が乱れる。「いとど御心地も―・りて/源氏(真木柱)」
[慣用] 身を―

誤る

あやまる【誤る】
(1)[間違い](make a) mistake;→英和
err;→英和
make an error;→英和
fail <in> (しくじる);→英和
take <A for B> (とり違える).→英和
(2)[惑わす]mislead.→英和
方針を〜 take a wrong course.身を〜 fall into error.誤っている be in the wrong[in error];→英和
be mistaken.⇒間違える.

誤れる

あやまれる [4] 【誤れる】 (連体)
〔動詞「あやまる」に完了の助動詞「り」の連体形のついたものから〕
間違っている。「―固定観念」

誤伝

ごでん [0] 【誤伝】
誤って伝える話やうわさ。

誤信

ごしん [0] 【誤信】 (名)スル
誤ったことを正しいと信じ込むこと。また,誤った形で信じてしまうこと。

誤写

ごしゃ [1][0] 【誤写】 (名)スル
まちがえて書き写すこと。写し違え。「―の多い写本」

誤判

ごはん [0] 【誤判】
まちがった判断や審判。

誤動作

ごどうさ [2] 【誤動作】
コンピューターなどが,命令した以外の動作をすること。誤作動。

誤嚥

ごえん [0] 【誤嚥】 (名)スル
異物を誤って飲みこむこと。

誤報

ごほう [0] 【誤報】 (名)スル
間違えて知らせること。また,間違った知らせ。

誤報

ごほう【誤報】
<give> a false report <of,that…> .

誤字

ごじ [1][0] 【誤字】
あやまった形の文字。あやまって使った別の字。印刷物の誤植についてもいう。

誤字

ごじ【誤字】
a wrong word[letter];a misprint (印刷の).→英和

誤審

ごしん【誤審】
(a) misjudgment;wrong refereeing (競技で);《法》(a) mistrial.→英和
〜する misjudge;→英和
referee wrongly.

誤審

ごしん [0] 【誤審】 (名)スル
審判が誤った判定を下すこと。また,その誤った判定。

誤射

ごしゃ [1] 【誤射】 (名)スル
相手をまちがえて射撃すること。

誤差

ごさ【誤差】
an error <in the computation> .→英和
平均(観測)誤差 an average (observational) error.

誤差

ごさ [1] 【誤差】
測定値・理論的推定値また近似計算によって得られた値と,真の値との差。

誤想

ごそう [0] 【誤想】
思いちがい。考えちがい。「其苦痛の原因は単に―に存するあり/求安録(鑑三)」

誤払い

ごばらい [2] 【誤払い】
まちがって支払うこと。

誤断

ごだん [0] 【誤断】 (名)スル
誤った判断を下すこと。また,その判断。「―を犯す」

誤植

ごしょく【誤植】
a misprint;→英和
a typographical error.〜する misprint.

誤植

ごしょく [0] 【誤植】
印刷物で,文字・記号などに誤りのあること。ミス-プリント。

誤殺

ごさつ [0] 【誤殺】 (名)スル
(1)〔法〕 目的の人とまちがえて他の人を殺すこと。
(2)誤って人を殺してしまうこと。

誤爆

ごばく [0] 【誤爆】 (名)スル
目標を間違えて爆撃すること。

誤用

ごよう [0] 【誤用】 (名)スル
本来の用法と違った用い方をすること。まちがった用法。

誤用

ごよう【誤用】
a misuse.→英和
〜する misuse;use <a thing> for a wrong purpose.

誤療

ごりょう [0] 【誤療】
間違った医療。医療過誤。「誤診と―」

誤称

ごしょう [0] 【誤称】
まちがえた呼び名・言い方。

誤答

ごとう [0] 【誤答】 (名)スル
誤って答えること。また,誤った答え。
⇔正答

誤算

ごさん [0] 【誤算】 (名)スル
(1)あやまった計算。計算ちがい。
(2)見込みにあやまりがあること。また,その見込み。見込みちがい。「作戦に重大な―があった」

誤算

ごさん【誤算】
miscalculation.〜をする miscalculate;→英和
misjudge (見込み違い).→英和

誤納

ごのう [0] 【誤納】 (名)スル
あやまって納めること。

誤聞

ごぶん [0] 【誤聞】 (名)スル
あやまって聞くこと。聞きあやまり。「恐らくは―せしならん/花柳春話(純一郎)」

誤脱

ごだつ [0] 【誤脱】
誤字と脱字。「―の多い原稿」

誤見

ごけん [0] 【誤見】
あやまった味方。謬見(ビユウケン)。

誤解

ごかい [0] 【誤解】 (名)スル
事実や言葉などを誤って理解すること。思い違い。「真意を―する」「―を招く」

誤解

ごかい【誤解】
<cause,remove> misunderstanding.→英和
〜する misunderstand;→英和
mistake.→英和
〜されやすい misleading.→英和

誤記

ごき【誤記】
an error in writing.

誤記

ごき [1][0] 【誤記】 (名)スル
誤って記すこと。書きあやまり。「番地を―する」

誤訳

ごやく [0] 【誤訳】 (名)スル
誤って翻訳すること。また,まちがった訳。「不注意から―する」

誤訳

ごやく【誤訳】
mistranslation.〜する make an error in translation.

誤診

ごしん [0] 【誤診】 (名)スル
医者が誤った診断を下すこと。または,誤った診断。

誤診

ごしん【誤診(する)】
(make) a wrong diagnosis.

誤認

ごにん [0] 【誤認】 (名)スル
誤って認めること。ある事物を他の事物とまちがえて認めること。「事実を―する」

誤認する

ごにん【誤認する】
mistake[take] <A for B> .→英和

誤読

ごどく [0] 【誤読】 (名)スル
(1)まちがって読むこと。読みあやまること。「写本を―する」
(2)タンパク質の生合成の際に伝令 RNA 上の遺伝暗号が正しく読みとられず,違ったアミノ酸が取り込まれること。

誤謬

ごびゅう【誤謬】
an error;→英和
a mistake.→英和
⇒誤り.

誤謬

ごびゅう [0] 【誤謬】 (名)スル
(1)まちがえること。また,そのまちがい。「―を犯す」「一言以て是非を―することあり/花柳春話(純一郎)」
(2)〔fallacy〕
一見正しくみえるが誤っている推理。推理の形式に違背したり,用いる言語の意義が曖昧(アイマイ)であったり,推理の前提が不正確であることから生ずる。詭弁(キベン)。論過。虚偽。

誤送

ごそう [0] 【誤送】 (名)スル
荷物などをまちがった所へ送り届けること。

誤配

ごはい [0] 【誤配】 (名)スル
まちがえて配達すること。

誤電

ごでん [0] 【誤電】
内容を間違えて打った電報。

誤飲

ごいん [0] 【誤飲】 (名)スル
異物を誤って飲み込むこと。

誥ぶ

たけ・ぶ 【猛ぶ・建ぶ・誥ぶ】 (動バ上二)
荒々しく振る舞う。「地(ツチ)を踏みきがみ―・びて/万葉 1809」

誦す

ずす 【誦す】 (動サ変)
⇒ずする

誦す

じゅ・す 【誦す】 (動サ変)
⇒じゅする

誦する

じゅ・する [2] 【誦する】 (動サ変)[文]サ変 じゆ・す
(経・詩歌などを)声をだしてうたうように読む。となえる。口ずさむ。「経文を―・する」

誦する

しょう・する [3] 【誦する】 (動サ変)[文]サ変 しよう・す
詩文・経文などを暗記して,声を出してよむ。暗誦する。「『如何(イカニ)なりけむ影もなく』と中音に―・する/片恋(四迷)」

誦する

ず・する [2] 【誦する】 (動サ変)[文]サ変 ず・す
〔「誦」の呉音ジュの直音表記〕
(経・詩歌などを)声を出し,節をつけて読む。「経を―・する声」

誦ず

ずう・ず 【誦ず】 (動サ変)
〔「ずす」の転〕
「ずする(誦)」に同じ。「こと人に似ず―・じ給ひし/枕草子 161」

誦ず

ずん・ず 【誦ず】 (動サ変)
「ずする(誦)」に同じ。「いとおもしろう―・じたまひて/浜松中納言 4」
〔「ず」は「誦」の呉音「じゅ」の直音表記で,「ずす」が撥音化した語。「ずうず」とも〕

誦呪

じゅじゅ [1][0] 【誦呪】
修法で,陀羅尼(ダラニ)を唱えること。

誦呪

しょうじゅ [1] 【誦呪】
⇒じゅじゅ(誦呪)

誦持

じゅじ 【誦持】
経などを声を出して読んで覚えること。「此の経を書写し―し/今昔 7」

誦文

ずもん 【誦文】
まじないの文句を唱えること。じゅもん。「はなひて(=クシャミシテ)―する/枕草子 28」

誦経

じゅきょう [0] 【誦経】 (名)スル
⇒ずきょう(誦経)

誦経

ずきょう [0] 【誦経】
〔「ず」は「じゅ」の直音表記〕
(1)経文を音読すること。回向(エコウ)や病気の祈願のため僧に読経させること。じゅきょう。「―の鐘の音など/枕草子 120」
(2)読経した僧に対する布施物(フセモツ)。じゅきょう。「わが装束などをかく―にするをみるに/大和 168」

誦習

しょうしゅう [0] 【誦習】 (名)スル
書物などを繰り返し読むこと。

誦読

しょうどく [0] 【誦読】 (名)スル
声をあげて読むこと。また,暗誦すること。読誦(ドクジユ)。「今の尚書などを―することをも其中に兼ねたことと思はる/百一新論(周)」

誨淫

かいいん クワイ― [0] 【誨淫】
みだらなことを教えること。

誨諭

かいゆ クワイ― [1] 【誨諭】
物事の道理を教えさとすこと。

せつ【説】
(1)[意見] <hold> an opinion;→英和
a view;→英和
a statement.→英和
(2)[学説] <advance> (a) theory;→英和
a doctrine.→英和
(3)[風評]a rumor;→英和
a report.→英和
〜をなす affirm;→英和
assert.→英和
〜を曲げる yield.→英和
〜を同じく(異に)する (dis)agree <with a person> .→英和

せつ [1] 【説】
(1)ある人の述べた考えや意見。主張。「新しい―」「―が分かれる」
(2)うわさ。評判。風説。「セジョウノ―/日葡」
(3)漢文の一体。義理を解釈して説き示したもの。また,物事によせて意見を述べたもの。韓愈の「師説」,柳宗元の「捕蛇者説」,蘇軾の「剛説」などが有名。

説き付ける

ときつける【説き付ける】
persuade;→英和
talk <a person into doing> .→英和

説き付ける

ときつ・ける [0][4] 【説(き)付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ときつ・く
いろいろと説いて自分の考えに従わせる。ときふせる。「隠居を旨く―・けて/二人女房(紅葉)」

説き伏せる

ときふせる【説き伏せる】
persuade <a person to do> ;→英和
[納得させる]convince <a person of his error> ;→英和
argue <a person> down (議論で).

説き伏せる

ときふ・せる [4][0] 【説(き)伏せる】 (動サ下一)[文]サ下二 ときふ・す
いろいろ説明して自分の考えに従わせる。説得する。納得させる。ときつける。「承諾するよう―・せる」

説き分ける

ときわ・ける [0][4] 【説(き)分ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ときわ・く
よくわかるように説明する。「自説を丁寧に―・ける」

説き勧める

ときすす・める [0][5] 【説(き)勧める】 (動マ下一)[文]マ下二 ときすす・む
説いてすすめ誘う。「進学を―・める」

説き勧める

ときすすめる【説き勧める】
persuade[urge] <a person to do> .→英和

説き及ぶ

ときおよ・ぶ [4][0] 【説(き)及ぶ】 (動バ五[四])
説明がそのことにまで及ぶ。言及する。「世界平和まで―・ぶ」

説き明かす

ときあか・す [4][0] 【説(き)明かす】 (動サ五[四])
物事の意味・内容をよくわかるように説く。説明する。「古典の内容を―・す」
[可能] ときあかせる

説き明かす

ときあかす【説き明かす】
explain;→英和
make clear.

説き明らめる

ときあきら・める [6] 【説(き)明らめる】 (動マ下一)
説いて明らかにする。説き明かす。「いとあらはに―・めたる著作/小説神髄(逍遥)」

説き聞かす

とききかす【説き聞かす】
⇒言い聞かせる.

説き聞かせる

とききか・せる [0][5] 【説(き)聞かせる】 (動サ下一)[文]サ下二 とききか・す
よく分かるように説明する。「諄々(ジユンジユン)と―・せる」

説き諭す

ときさと・す [0][4] 【説(き)諭す】 (動サ五[四])
道理を説いて言いきかせる。「懇々と―・す」

説き諭す

ときさとす【説き諭す】
persuade;→英和
convince <a person of his error> .→英和

説き起こす

ときおこ・す [4][0] 【説(き)起こす】 (動サ五[四])
順序だてて説明を始める。「原因から―・す」

説き込む

ときこ・む [0][3] 【説(き)込む】 (動マ五[四])
言いきかせて納得させる。説得する。「うまく―・んで遠方へ旅行させるより外はありませぬ/書記官(眉山)」

説く

と・く [1] 【説く】 (動カ五[四])
〔「とく(解)」と同源〕
(1)物事の筋道を話して分からせる。さとす。「教えを―・く」「世間の道理を―・く」
(2)相手に分かるように話して聞かせる。「自由平等を―・く」
[可能] とける

説く

とく【説く】
[説明]explain;→英和
[述べる]talk;→英和
state;→英和
mention;→英和
advise (忠告);→英和
persuade[urge] <a person to do> (説得);→英和
[説教]preach;→英和
teach;→英和
advocate (唱道).→英和

説一切有部

せついっさいうぶ 【説一切有部】
⇒有部(ウブ)

説付ける

ときつ・ける [0][4] 【説(き)付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ときつ・く
いろいろと説いて自分の考えに従わせる。ときふせる。「隠居を旨く―・けて/二人女房(紅葉)」

説伏

せっぷく [0] 【説伏・説服】 (名)スル
ときふせること。「葉子は強ひて自分を―するやうに/或る女(武郎)」

説伏せる

ときふ・せる [4][0] 【説(き)伏せる】 (動サ下一)[文]サ下二 ときふ・す
いろいろ説明して自分の考えに従わせる。説得する。納得させる。ときつける。「承諾するよう―・せる」

説分ける

ときわ・ける [0][4] 【説(き)分ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ときわ・く
よくわかるように説明する。「自説を丁寧に―・ける」

説勧める

ときすす・める [0][5] 【説(き)勧める】 (動マ下一)[文]マ下二 ときすす・む
説いてすすめ誘う。「進学を―・める」

説及ぶ

ときおよ・ぶ [4][0] 【説(き)及ぶ】 (動バ五[四])
説明がそのことにまで及ぶ。言及する。「世界平和まで―・ぶ」

説弁

せつべん [0] 【説弁】 (名)スル
言葉でときあかすこと。「物理を―するの才あるも/八十日間世界一周(忠之助)」

説得

せっとく【説得】
<after much> persuasion.→英和
〜する persuade <a person into doing> ;→英和
prevail <on a person> ;→英和
reason <a person out of doing> .→英和
‖説得力 power of persuasion.〜のある persuasive;convincing;cogent.

説得

せっとく [0] 【説得】 (名)スル
よく話し聞かせて相手に納得させること。「―して自首させる」「―にあたる」

説得力

せっとくりょく [4] 【説得力】
相手を納得させるだけの力。その力のある話し方や論理の展開のしかた。「―に欠ける」

説戒

せっかい [0] 【説戒】
受戒の者に戒律を説くこと。特に,半月ごとに同じ地域の僧を集めて戒本を読み聞かせ,自己を反省させ,罪を告白させる集まり。布薩(フサツ)。

説教

せっきょう [3][1] 【説教】 (名)スル
(1)教訓をたれること。また,かた苦しい話や小言を言うこと。「またおやじに―された」「お―はもうたくさんだ」
(2)経典や教義をわかりやすく説き,人々を教え導くこと。

説教

せっきょう【説教】
a sermon;→英和
preaching.→英和
〜する preach;→英和
remonstrate;→英和
read <a person> a lesson.→英和
〜をくう get a scolding.‖説教師 a preacher.説教壇 a pulpit.

説文

せつもん [0] 【説文】
(1)漢字の成立とその原義とを説明すること。
(2)「説文解字」の略。

説文解字

せつもんかいじ 【説文解字】
中国の現存最古の字書。後漢の許慎の撰。100年頃成る。当時の九千余字の漢字を部首別に配列し,六書(リクシヨ)の説により造字法・意義・音を解説したもの。中国文字学の基本的文献。説文。

説明

せつめい【説明】
(an) explanation;(an) exposition.→英和
〜的 explanatory.〜する explain;→英和
interpret;→英和
illustrate.→英和
〜のつかぬ inexplicable.→英和
‖説明会 an explanatory meeting.説明者 an expositor.説明書 an explanatory note.

説明

せつめい [0] 【説明】 (名)スル
(1)よくわかるように述べること。ときあかして教えること。「使用法を―する」「事情の―を求める」
〔近世の中国語からの借用語〕
(2)〔哲〕
〔explanation〕
記述が,事象の単なる描写や確認であるのに対して,ある事象がなぜそうであるかという根拠を法則からの演繹によって明らかにすること。科学的認識はこの段階に入って初めて予見が可能となる。
⇔理解
→記述

説明かす

ときあか・す [4][0] 【説(き)明かす】 (動サ五[四])
物事の意味・内容をよくわかるように説く。説明する。「古典の内容を―・す」
[可能] ときあかせる

説明らめる

ときあきら・める [6] 【説(き)明らめる】 (動マ下一)
説いて明らかにする。説き明かす。「いとあらはに―・めたる著作/小説神髄(逍遥)」

説明変数

せつめいへんすう [5] 【説明変数】
独立変数のこと。回帰分析などで使われる。

説明文

せつめいぶん [3][0] 【説明文】
読者の理解を目的として,ある事柄について客観的・論理的に説明した文。国語教育では,文学作品以外の実用的文章をいう。

説明文法

せつめいぶんぽう [5] 【説明文法】
文法現象について,事実を記述するだけにとどまらず,その現象をさまざまな観点から説明しようとする文法。

説明語

せつめいご [0] 【説明語】
述語のこと。「月が輝く」「地球は青い」における「輝く」「青い」がそれにあたる。主語を説明する語として名づけられたもの。

説服

せっぷく [0] 【説伏・説服】 (名)スル
ときふせること。「葉子は強ひて自分を―するやうに/或る女(武郎)」

説林

ぜいりん [0] 【説林】
〔諸説を林のように多く集めたもの,の意〕
多くの学者の論説を収録した書物。

説法

せっぽう【説法】
⇒説教.

説法

せっぽう [3][1] 【説法】 (名)スル
(1)仏の教えを説いて聞かせること。「釈迦に―」
(2)意見すること。自分の考えを相手に言い聞かせること。「おやじに―された」

説破

せっぱ [1] 【説破】 (名)スル
議論をして相手を言い負かすこと。「其を是非―して引張出すんだ/婦系図(鏡花)」

説示

せつじ [0] 【説示】 (名)スル
教えを説き示すこと。また,その文。「大略を―す/経国美談(竜渓)」

説経

せっきょう [0] 【説経】 (名)スル
(1)僧侶が経文の講釈をすること。
(2)「説経節」「説経浄瑠璃」の略。

説経太夫

せっきょうだゆう [5] 【説経太夫】
説経節を語る太夫。

説経師

せっきょうし [3] 【説経師】
(1)仏教の経文を説いて民衆を教化する法師。
(2)「説経語り」に同じ。

説経浄瑠璃

せっきょうじょうるり [5] 【説経浄瑠璃】
⇒説経節(セツキヨウブシ)

説経祭文

せっきょうさいもん [5] 【説経祭文】
説経節を錫杖(シヤクジヨウ)・鉦鼓(シヨウコ)に合わせて語る歌謡。江戸初期に流行。

説経節

せっきょうぶし [0] 【説経節】
語り物の一。説経{(1)}が平俗化,音曲芸能化されたもので,室町末期から江戸初期には,三味線を伴奏に操り人形と提携し,説経の座を興行した。全盛期は万治・寛文(1658-1672)頃で,宝永・正徳(1704-1715)頃には義太夫節に圧倒されて衰微した。代表的な曲を五説経という。研究上は古浄瑠璃の一種として扱われる。説経。説経浄瑠璃。
→五説経

説経語り

せっきょうがたり [5] 【説経語り】
説経祭文を語ることを業とした者。説経説き。説経師。

説経説き

せっきょうとき [3] 【説経説き】
⇒説経語(セツキヨウガタ)り

説義

せつぎ [1] 【説義】
意味や意義を説明すること。また,その説明。「従来の―を貫かんと欲する者に非ずんば不可なり/花柳春話(純一郎)」

説聞かせる

とききか・せる [0][5] 【説(き)聞かせる】 (動サ下一)[文]サ下二 とききか・す
よく分かるように説明する。「諄々(ジユンジユン)と―・せる」

説苑

ぜいえん ゼイヱン 【説苑】
中国,前漢代の説話集。二〇巻。劉向(リユウキヨウ)編。儒教的立場から様々の伝説・故事を収録。

説話

せつわ【説話】
a tale;→英和
a story.→英和
‖説話文字 narrative literature.

説話

せつわ [0] 【説話】 (名)スル
(1)作られた話に対して,民間に伝わる話。内容によって昔話・伝説・世間話などと分けたり,モチーフによって起源説話・神婚説話などと分類したりする。広くは神話を含める。
(2)話すこと。物語ること。「以上―する所は/浮城物語(竜渓)」
(3)中国,宋代に市井の盛り場で語られた大衆芸能の一。それを職業とするものを「説話人」といい,古今の珍しい話を口説した。

説話文学

せつわぶんがく [4] 【説話文学】
説話または説話集で,文学的な内容・体裁の備わっているもの。普通,今昔物語・宇治拾遺物語・古今著聞集などをいう。

説話集

せつわしゅう [3] 【説話集】
説話を多く集めた作品。ある基準・目的に従って分類したものと,雑然と配列しただけのものとがある。日本では,奈良時代の日本霊異記に始まり,平安時代の今昔物語集のほか,特に鎌倉時代を中心に,多くの集が編まれた。

説諭

せつゆ [1][0] 【説諭】 (名)スル
悪い点を教えさとすこと。よく言い聞かせること。「諄々(クドクド)と―すれば/風流仏(露伴)」

説諭す

ときさと・す [0][4] 【説(き)諭す】 (動サ五[四])
道理を説いて言いきかせる。「懇々と―・す」

説諭する

せつゆ【説諭する】
admonish;→英和
exhort;→英和
reprove;→英和
advise.→英和

説起こす

ときおこ・す [4][0] 【説(き)起こす】 (動サ五[四])
順序だてて説明を始める。「原因から―・す」

説込む

ときこ・む [0][3] 【説(き)込む】 (動マ五[四])
言いきかせて納得させる。説得する。「うまく―・んで遠方へ旅行させるより外はありませぬ/書記官(眉山)」

説述

せつじゅつ [0] 【説述】 (名)スル
説きのべること。陳述。

読ませる

よま∘せる 【読ませる】 (連語)
〔「せる」は使役の助動詞〕
興味を持って読むようにさせる。読者を引きつける。「この本はなかなか―∘せるね」

読み

よみ【読み】
reading;→英和
[訓]the Japanese reading <of a Chinese character> ;[判断]judgment;calculation.〜が深い(浅い) have (lack) a keen insight <into> .

読み

よみ 【読み】
■一■ [2] (名)
(1)文字・文章などを読むこと。「―,書き,そろばん」
(2)漢字を読むこと。漢字に国語の意味を当てて読むこと。また,読み仮名や訓点。
(3)物事の変化や成り行きをあらかじめ見通すこと。先を読むちから。「―が浅い」
(4)碁や将棋で,今後の局面の変化やそれに応じた手順を考えること。「―を誤る」「―筋」
(5)「読みガルタ」の略。「晩からは六介が部屋へ行て,二文四文の―打て/浄瑠璃・八百屋お七」
■二■ (接尾)
助数詞。機(ハタ)の筬(オサ)の数を表す。筬の数四〇を一よみといい,よみの数が多いほどたて糸が多く,織物は密になる。

読みこなす

よみこなす【読みこなす】
digest;→英和
understand.→英和

読みさしの

よみさし【読みさしの】
unfinished <book> .→英和

読みでがある

よみで【読みでがある】
be thick[voluminous](大きい);be worth reading (値うちがある).

読みガルタ

よみガルタ [3] 【読み―】
カルタ賭博(トバク)の一。天正カルタ四八枚中赤絵札一二枚を除き,手合い四人に九枚ずつまき,一・二・三と順に手札を出し,早く打ち切った者を勝ちとする。

読み上げ

よみあげ [0] 【読(み)上げ】
読み上げること。

読み上げる

よみあげる【読み上げる】
[声を出して]read aloud;[読み終わる]read <a book> through;finish reading.

読み上げる

よみあ・げる [4][0] 【読(み)上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 よみあ・ぐ
(1)大きな声で読む。「入賞者の名前を―・げる」
(2)終わりまで読む。「一晩かかって本を―・げる」

読み上げ算

よみあげざん [4] 【読(み)上げ算】
珠算で,数字を他人に読み上げてもらってする計算。
→見取り算

読み下し

よみくだし [0] 【読(み)下し・訓み下し】
(1)初めから終わりまで読むこと。
(2)漢文を訓読すること。

読み下す

よみくだ・す [4][0] 【読(み)下す・訓み下す】 (動サ五[四])
(1)初めから終わりまで読む。「一気に―・す」
(2)漢文を日本語の語順や読み方に直して読む。訓読する。「白文を―・す」
[可能] よみくだせる

読み下す

よみくだす【読み下す】
read through.

読み人

よみびと [0][2] 【読(み)人・詠(み)人】
歌・詩などを作った人。作者。

読み人知らず

よみびとしらず [5] 【読(み)人知らず・詠(み)人知らず】
歌の撰集で,作者が不明か,またはそれを明らかに示しにくい事情があるときに記載する語。

読み人知らずの

よみびと【読み人知らずの】
anonymous.→英和

読み仮名

よみがな [0] 【読(み)仮名】
漢字の読み方を示す仮名。振り仮名。「―を付ける」

読み入る

よみい・る 【読み入る】 (動ラ四)
専念して読む。読みふける。「涙を流して―・りておはします/栄花(玉のむら菊)」

読み出

よみで [0][3] 【読み出】
分量が多く,読みごたえのあること。「―のある本」

読み切り

よみきり [0] 【読(み)切り】
(1)全部を読み終えること。
(2)雑誌の小説などで,連載でなく一回で終わるもの。

読み切る

よみき・る [3][0] 【読(み)切る】 (動ラ五[四])
(1)終わりまで読む。全部読む。「一晩で―・る」
(2)結末まですっかり見通す。「先を―・る」
[可能] よみきれる

読み切る

よみきる【読み切る】
⇒読み終わる.一気に〜 read at a stretch[sitting].→英和

読み初め

よみぞめ [0] 【読(み)初め】
新年になって初めて書物を読むこと。読書始め。[季]新年。《―や机上白文唐詩選/虚子》

読み勝ち

よみがち [0] 【読(み)勝ち】
(碁・将棋,スポーツの試合などで)先を読む力が優れていて相手に勝つこと。

読み取り

よみとり [0] 【読(み)取り】
読み取ること。

読み取り

よみとり【読み取り】
《電算》a readout.→英和

読み取る

よみと・る [3][0] 【読(み)取る】 (動ラ五[四])
(1)読んで内容を理解する。「文意を―・る」
(2)表面に表れたことから,その背後にあるものを推し量る。「真意を―・る」
(3)計算機などで,文字・画像などを情報として認識する。「郵便番号を―・る装置」
[可能] よみとれる

読み取る

よみとる【読み取る】
read <a person's thoughts> ;→英和
grasp.→英和

読み口

よみくち [0] 【読み口・詠み口】
(1)読む調子。読みぶり。
(2)詩歌などのよみぶり。「―世覚え人にすぐれて/著聞 5」
(3)和歌の名人。「させる重代にもあらず,―にもあらず/無名抄」

読み合せ

よみあわせ [0] 【読み合(わ)せ】
(1)読み合わせて校合(キヨウゴウ)すること。「―校正」
(2)演劇の稽古で,俳優が脚本の各自の持ち場を互いに読み合い,台詞(セリフ)のやりとりをすること。

読み合せる

よみあわ・せる [5][0] 【読み合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 よみあは・す
(1)原稿と校正刷,下書きと清書したものなどを,ひとりが読み上げ,他の人が聞いて誤りを訂正する。「原稿を―・せる」
(2)演劇の稽古で,俳優が脚本の各自の持ち場を互いに読み合う。
(3)絵や情景などの趣にあうように歌を詠む。「屏風のゑに―・せてかきける/古今(雑上詞)」

読み合わせ

よみあわせ [0] 【読み合(わ)せ】
(1)読み合わせて校合(キヨウゴウ)すること。「―校正」
(2)演劇の稽古で,俳優が脚本の各自の持ち場を互いに読み合い,台詞(セリフ)のやりとりをすること。

読み合わせる

よみあわせる【読み合わせる】
collate <a copy with another> ;→英和
check;→英和
compare.→英和

読み合わせる

よみあわ・せる [5][0] 【読み合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 よみあは・す
(1)原稿と校正刷,下書きと清書したものなどを,ひとりが読み上げ,他の人が聞いて誤りを訂正する。「原稿を―・せる」
(2)演劇の稽古で,俳優が脚本の各自の持ち場を互いに読み合う。
(3)絵や情景などの趣にあうように歌を詠む。「屏風のゑに―・せてかきける/古今(雑上詞)」

読み売り

よみうり [0] 【読(み)売り】
江戸時代,世間の出来事を瓦版(カワラバン)一枚摺り,または数枚の摺り本とし,内容を面白く読み上げながら街上を売り歩いたもの。また,その人。歌詞の本も売り歩き,その歌は読み売り歌といわれ,「一つとせ」と「口説(クドキ)節」があった。

読み応え

よみごたえ [0] 【読み応え】
(1)内容が充実し,読んで得るところが多くあること。「十分―がある」
(2)難解で読むのにほねがおれること。

読み慣れる

よみな・れる [4][0] 【読み慣れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 よみな・る
読むことになれる。よみつける。「―・れた筆跡」

読み手

よみて [0][3] 【読(み)手】
(1)読む役目の人。
(2)特に歌ガルタで,読み札を読み上げる人。
→取り手

読み手

よみて【読み手】
a reader;→英和
a composer[poet](歌の).

読み捨て

よみすて [0] 【読(み)捨て】
読み捨てること。「―の週刊誌」

読み捨てる

よみす・てる [0][4] 【読(み)捨てる】 (動タ下一)[文]タ下二 よみす・つ
本などを読んだあと捨ててしまう。「―・てられた新聞」

読み捨てる

よみすてる【読み捨てる(たぐいの本)】
(a book to) read just for a few hours' pleasure.

読み掛け

よみかけ [0] 【読(み)掛け】
途中まで読むこと。よみさし。「―の本」

読み掛ける

よみか・ける [0][4] 【読(み)掛ける】 (動カ下一)[文]カ下二 よみか・く
(1)途中まで読む。「本を―・けて車窓に目をやる」
(2)歌を詠んで人におくり,返歌を求める。「かねすゑが―・けたる返し/公任集」

読み損ずる

よみそん・ずる [5][0] 【読(み)損ずる】 (動サ変)[文]サ変 よみそん・ず
読みあやまる。「―・じた箇所」

読み散らす

よみちら・す [0][4] 【読(み)散らす】 (動サ五[四])
書物を手当たり次第に読む。乱読する。「剣豪小説を―・す」

読み方

よみかた [3][0] 【読(み)方】
(1)文字,特に漢字を読む方法。「―が三通りある漢字」
(2)文章を声を出して読む方法。
(3)文章を読んで内容を理解すること。読み取ること。また,その方法。「―によっては別の解釈もできる」
(4)書き方・綴り方と並ぶ,国語教育の一分野。文章を読み,内容の理解や鑑賞を目的とする。もと小学校の一科目。

読み方

よみかた【読み方】
how to read;pronunciation (発音);→英和
a reading lesson (学科).

読み易い

よみやすい【読み易い】
easy to read;legible (字体が).→英和

読み書き

よみかき [2][1] 【読み書き】
文字を読むことと書くこと。「―そろばん」

読み書き

よみかき【読み書き】
reading and writing.〜が出来ない can neither read nor write well;be illiterate (文盲).‖読み書きそろばん the three R's[reading,writing and arithmetic].

読み替える

よみか・える [0][4][3] 【読(み)替える】 (動ア下一)[文]ハ下二 よみか・ふ
(1)ある漢字を別の読み方で読む。
(2)法令の条文中の語句に,同じ条件の他の語句をあてはめ,そのまま適用する。

読み札

よみふだ [2] 【読(み)札】
歌ガルタで,読む方の札。
⇔取り札

読み止し

よみさし [0] 【読み止し】
読むのを途中でやめること。よみかけ。「―の本」

読み止す

よみさ・す [3][0] 【読み止す】 (動サ五[四])
読むのを途中でやめる。「本を―・して,外出する」

読み流す

よみなが・す [4][0] 【読(み)流す】 (動サ五[四])
(1)細かな所までは注意せず,おおざっぱに読む。「ざっと―・す」
(2)文章をすらすらと読む。滞りなく読む。
[可能] よみながせる

読み流す

よみながす【読み流す】
read carelessly.

読み漁る

よみあさ・る [0][4] 【読み漁る】 (動ラ五[四])
あれこれと探し求めて読む。「推理小説を―・る」

読み熟す

よみこな・す [4][0] 【読み熟す】 (動サ五[四])
読んで十分に理解する。「原書を―・す」
[可能] よみこなせる

読み物

よみもの [3][2] 【読(み)物】
(1)書物などを読むこと。
(2)読むための物。書物。「子供向きの―」
(3)講釈師などの演ずる題目。
(4)能で文書を拍子にあてて読みあげる部分。「木曾」の願書,「正尊(シヨウゾン)」の起請文(キシヨウモン),「安宅」の勧進帳を三読物という。

読み癖

よみくせ [0] 【読(み)癖・詠(み)癖】
(1)ものを読むとき,その人に特有の読み方。よみぐせ。
(2)習慣となっている特殊の読み方。慣用読み,故実読みなど。

読み直す

よみなおす【読み直す】
read again.

読み破る

よみやぶ・る 【読み破る】 (動ラ四)
〔「読破」の訓読み〕
読み通す。読破する。「万巻の書を―・りたれば/中華若木詩抄」

読み筋

よみすじ [2] 【読(み)筋】
碁や将棋で,これから相手がどういう手を打ち,どう展開していくかを予想したもの。

読み終わる

よみおわる【読み終わる】
finish (reading) <a book> ;→英和
read through.

読み耽る

よみふける【読み耽る】
be absorbed in (reading) <a book> .

読み耽る

よみふけ・る [4][0] 【読み耽る】 (動ラ五[四])
夢中になって読む。耽読(タンドク)する。「推理小説に―・る」

読み聞かす

よみきかす【読み聞かす】
read <a letter to a person> .→英和

読み聞かせ

よみきかせ [0] 【読(み)聞かせ】
(子供や視覚障害者などに)文章を読んで聞かせること。
→音訳(3)

読み聞かせる

よみきか・せる [0][5] 【読(み)聞かせる】 (動サ下一)[文]サ下二 よみきか・す
読んで相手に聞かせる。

読み落す

よみおと・す [0][4] 【読み落(と)す】 (動サ五[四])
読むべきところを,読まずに過ぎる。読みもらす。「一行―・して朗読する」

読み落とす

よみおとす【読み落とす】
miss[overlook] <a word> .→英和

読み落とす

よみおと・す [0][4] 【読み落(と)す】 (動サ五[四])
読むべきところを,読まずに過ぎる。読みもらす。「一行―・して朗読する」

読み誤り

よみあやまり [0] 【読(み)誤り】
読み誤ること。読み違い。

読み誤る

よみあやまる【読み誤る】
misread;→英和
read wrong;mispronounce (発音を).→英和

読み誤る

よみあやま・る [5] 【読(み)誤る】 (動ラ五[四])
(1)読み方を間違えて読む。
(2)意味を取り違えて読む。誤解して読む。
(3)誤った予測・推量をする。「景気の動向を―・る」

読み込む

よみこ・む [3][0] 【読(み)込む】 (動マ五[四])
(1)繰り返し読む。すっかりわかるまで徹底的に読む。「源氏を―・んでいる人」
(2)成り行き・結果などを考えに入れる。
(3)コンピューターで,補助記憶装置から,プログラムやデータ-ファイルなどを呼び出して,メモリー上に置く。

読み返す

よみかえ・す [3][0] 【読(み)返す】 (動サ五[四])
(1)一度読んだものをもう一度読む。「何度も―・す」
(2)書いたものを点検のために読む。「原稿を―・す」
[可能] よみかえせる

読み返す

よみかえす【読み返す】
read over (and over) again.

読み進む

よみすす・む [0][4] 【読(み)進む】 (動マ五[四])
読んで先へ進む。先の方まで読んでいく。

読み過ごす

よみすご・す [0][4] 【読み過(ご)す】 (動サ五[四])
読んでいながら気がつかない。読み落とす。「要点を―・す」

読み過す

よみすご・す [0][4] 【読み過(ご)す】 (動サ五[四])
読んでいながら気がつかない。読み落とす。「要点を―・す」

読み違い

よみちがい [0] 【読(み)違い】
読み違うこと。読み違え。

読み違う

よみちが・う [0][4] 【読(み)違う】
■一■ (動ワ五[ハ四])
「よみちがえる」に同じ。「名前を―・って呼ぶ」
■二■ (動ハ下二)
⇒よみちがえる

読み違え

よみちがえ [0] 【読(み)違え】
読み違えること。

読み違える

よみちが・える [0][5] 【読(み)違える】 (動ア下一)[文]ハ下二 よみちが・ふ
読みまちがえる。まちがえて読む。読み違う。「漢字を―・える」「地図を―・える」

読み難い

よみにくい【読み難い】
<be> hard[difficult]to read;illegible (字体が).→英和

読み飛ばす

よみとば・す [0][4] 【読(み)飛ばす】 (動サ五[四])
(1)不必要な部分,興味のない部分などを抜かして読む。
(2)速く読む。どんどん読む。
[可能] よみとばせる

読む

よむ【読む】
read;→英和
chant (経文などを);→英和
recite (朗吟);→英和
read a person's mind[expression](心・顔色を);write[compose](歌を).→英和

読む

よ・む [1] 【読む】
■一■ (動マ五[四])
(1)書かれた文字を一字ずつ声に出して言う。文字に従ってとなえる。「大きな声で―・んでください」「本を子供に―・んで聞かせる」「経を―・む」
(2)文字・文章などの表す意味を理解する。「この本は小学生が―・むのは無理だ」「会話はだめだが,―・むことはできる」「あの小説はまだ―・んでいない」
(3)図形・グラフや,一見無意味な文字連続などの意味することを判断し理解する。「心電図を―・む」「暗号を―・む」
(4)他人の心や将来のことを推測する。「胸のうちを―・む」「相手の出方を―・む」「消費者動向を―・む」
(5)囲碁・将棋で,先の手を考えたり,相手の手筋を察知したりする。「十手先まで―・む」「手の内をすっかり―・まれている」
(6)講談やなにわ節を演ずる。「寛永三馬術を―・む」
(7)(「訓む」とも書く)漢字に訓をあてる。「春の日と書いてはかすがと―・めば/平家 7」
(8)数える。特に,数を口で唱えながら数える。「数を―・み上げる」「あらたまの月日―・みつつ/万葉 4331」
[可能] よめる
■二■ (動マ下二)
⇒よめる
[慣用] 行間を―・鯖(サバ)を―・鼻毛を―/眉毛を読まれる

読める

よ・める [2] 【読める】 (動マ下一)
〔「読む」の可能動詞形から〕
(1)読む価値がある。「これはちょっと―・める小説だ」
(2)その意味が理解できる。心がわかる。さとる。「君の考えは―・めた」

読める

よめる【読める】
can read;be readable (面白く);be legible (字体が).

読上げ

よみあげ [0] 【読(み)上げ】
読み上げること。

読上げる

よみあ・げる [4][0] 【読(み)上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 よみあ・ぐ
(1)大きな声で読む。「入賞者の名前を―・げる」
(2)終わりまで読む。「一晩かかって本を―・げる」

読上げ算

よみあげざん [4] 【読(み)上げ算】
珠算で,数字を他人に読み上げてもらってする計算。
→見取り算

読下し

よみくだし [0] 【読(み)下し・訓み下し】
(1)初めから終わりまで読むこと。
(2)漢文を訓読すること。

読下す

よみくだ・す [4][0] 【読(み)下す・訓み下す】 (動サ五[四])
(1)初めから終わりまで読む。「一気に―・す」
(2)漢文を日本語の語順や読み方に直して読む。訓読する。「白文を―・す」
[可能] よみくだせる

読了

どくりょう [0] 【読了】 (名)スル
読みおえること。「一晩で―した」

読人

よみびと [0][2] 【読(み)人・詠(み)人】
歌・詩などを作った人。作者。

読人知らず

よみびとしらず [5] 【読(み)人知らず・詠(み)人知らず】
歌の撰集で,作者が不明か,またはそれを明らかに示しにくい事情があるときに記載する語。

読仮名

よみがな [0] 【読(み)仮名】
漢字の読み方を示す仮名。振り仮名。「―を付ける」

読会

どっかい ドククワイ [0] 【読会】
〔まだ印刷術の発達していなかった頃のイギリス議会で,書記官に三度議案を朗読させたことによるという〕
議会における議案の審議の段階。帝国議会では,三読会制を採用し,最初に議案全体の質疑応答を行い,次いで逐条審議に移り,最後に議案全体について可否を決定するものとした。現行制度にはない。

読切り

よみきり [0] 【読(み)切り】
(1)全部を読み終えること。
(2)雑誌の小説などで,連載でなく一回で終わるもの。

読切る

よみき・る [3][0] 【読(み)切る】 (動ラ五[四])
(1)終わりまで読む。全部読む。「一晩で―・る」
(2)結末まですっかり見通す。「先を―・る」
[可能] よみきれる

読切小説

よみきり【読切小説】
a complete story[novel].

読初め

よみぞめ [0] 【読(み)初め】
新年になって初めて書物を読むこと。読書始め。[季]新年。《―や机上白文唐詩選/虚子》

読勝ち

よみがち [0] 【読(み)勝ち】
(碁・将棋,スポーツの試合などで)先を読む力が優れていて相手に勝つこと。

読取り

よみとり [0] 【読(み)取り】
読み取ること。

読取る

よみと・る [3][0] 【読(み)取る】 (動ラ五[四])
(1)読んで内容を理解する。「文意を―・る」
(2)表面に表れたことから,その背後にあるものを推し量る。「真意を―・る」
(3)計算機などで,文字・画像などを情報として認識する。「郵便番号を―・る装置」
[可能] よみとれる

読史

どくし [1] 【読史】
〔「とくし」とも〕
史書を読むこと。

読史余論

とくしよろん 【読史余論】
歴史書。三巻。新井白石著。1712年成立。将軍徳川家宣に進講した日本史の講義の草稿を浄書したもの。公家の衰退と武家の勃興の必然性を説く。歴史の発展段階の把握など史論として評価が高い。

読唇術

どくしんじゅつ [3] 【読唇術】
〔lipreading〕
聴覚障害者などが,相手のくちびるの動かし方を見て,相手の言葉を理解する技術。読唇法。
→読話

読唇術

どくしんじゅつ【読唇術】
lipreading.→英和

読図

どくず [0] 【読図】 (名)スル
地図・図面を見て,その内容をよみとること。

読売り

よみうり [0] 【読(み)売り】
江戸時代,世間の出来事を瓦版(カワラバン)一枚摺り,または数枚の摺り本とし,内容を面白く読み上げながら街上を売り歩いたもの。また,その人。歌詞の本も売り歩き,その歌は読み売り歌といわれ,「一つとせ」と「口説(クドキ)節」があった。

読売新聞

よみうりしんぶん 【読売新聞】
日刊新聞。子安峻らが1874年(明治7)東京で創刊。1942年報知新聞を合併。

読字

どくじ [0] 【読字】
文字を読むこと。「―力」

読師

とくし [1][0] 【読師】
〔「とくじ」「どくし」「どくじ」とも〕
(1)〔仏〕 法会(ホウエ)のときに,経文・題目を読み上げる役の僧。
(2)古代,諸国国分寺に一人ずつ置かれた僧官。講師を補佐し,国内の宗教行政を統轄した。
(3)歌会のとき,懐紙・短冊(タンザク)などを整理して講師に渡し,また講師の読み誤りを注意する役。とうし。

読師

とうし 【読師】
⇒とくし(読師)

読後

どくご [0][1] 【読後】
本などを読んだあと。

読後感

どくごかん【読後感】
one's impressions of a book.→英和

読後感

どくごかん [3] 【読後感】
本や他人の文章などを読んだあとの感想。

読心術

どくしんじゅつ [3] 【読心術】
顔の表情や筋肉の動きによって相手の心の中を読みとる術。

読心術

どくしんじゅつ【読心術】
thought[mind]reading.

読手

よみて [0][3] 【読(み)手】
(1)読む役目の人。
(2)特に歌ガルタで,読み札を読み上げる人。
→取り手

読捨て

よみすて [0] 【読(み)捨て】
読み捨てること。「―の週刊誌」

読捨てる

よみす・てる [0][4] 【読(み)捨てる】 (動タ下一)[文]タ下二 よみす・つ
本などを読んだあと捨ててしまう。「―・てられた新聞」

読掛け

よみかけ [0] 【読(み)掛け】
途中まで読むこと。よみさし。「―の本」

読掛ける

よみか・ける [0][4] 【読(み)掛ける】 (動カ下一)[文]カ下二 よみか・く
(1)途中まで読む。「本を―・けて車窓に目をやる」
(2)歌を詠んで人におくり,返歌を求める。「かねすゑが―・けたる返し/公任集」

読損ずる

よみそん・ずる [5][0] 【読(み)損ずる】 (動サ変)[文]サ変 よみそん・ず
読みあやまる。「―・じた箇所」

読散らす

よみちら・す [0][4] 【読(み)散らす】 (動サ五[四])
書物を手当たり次第に読む。乱読する。「剣豪小説を―・す」

読方

よみかた [3][0] 【読(み)方】
(1)文字,特に漢字を読む方法。「―が三通りある漢字」
(2)文章を声を出して読む方法。
(3)文章を読んで内容を理解すること。読み取ること。また,その方法。「―によっては別の解釈もできる」
(4)書き方・綴り方と並ぶ,国語教育の一分野。文章を読み,内容の理解や鑑賞を目的とする。もと小学校の一科目。

読書

どくしょ [1] 【読書】 (名)スル
〔古くは「とくしょ」〕
(1)本を読むこと。「小さい頃から―する習慣をつける」「―家」「―力」
(2)「読書の博士」に同じ。

読書

どくしょ【読書】
<pass one's time in> reading.→英和
〜する read (books).→英和
‖読書家 a great reader.読書会 a reading circle.読書界 the reading public.読書週間 a book week.読書力 <cultivate> one's reading ability.

読書の博士

どくしょのはかせ 【読書の博士】
禁中で読書鳴弦の儀の際,孝経などの一節を朗読する人。古くは,紀伝・明経などの博士がこれに当たった。
→読書鳴弦の儀

読書三余

どくしょさんよ [1][1] 【読書三余】
〔魏書(董遇伝注)〕
読書するのに適した冬・夜・陰雨の三つの時。

読書三到

どくしょさんとう [1][1] 【読書三到】
〔朱熹「童蒙須知」「訓学斎規」〕
読書は,声に出して読み(=口到),よく目を開いて見(=眼到),心を集中して(=心到)熟読することが肝要であること。

読書三昧

どくしょざんまい [4] 【読書三昧】
他を顧みず,読書にふけること。「―の暮らし」

読書人

どくしょじん [3] 【読書人】
(1)読書を好む人。よく書物を読む人。
(2)中国で,学者や知識人の称。士大夫(シタイフ)。

読書会

どくしょかい [3] 【読書会】
グループで一定の本を読んで,読後の感想や意見を話し合う会。

読書始め

どくしょはじめ 【読書始め】
(1)昔,皇族また貴族などの子供が七,八歳になったとき,はじめて読み方を博士から教わる儀式。多くは「御注孝経」が用いられた。ふみはじめ。御書始め。
(2)禁中・将軍家などの新年行事の一。その年はじめて本を読む儀式。江戸時代,一般では「読み始め」という。

読書尚友

どくしょしょうゆう [1][0] 【読書尚友】
〔孟子(万章下)〕
読書することによって,昔の賢人を友とすること。

読書週間

どくしょしゅうかん [4] 【読書週間】
子供たちに良書を正しく読む習慣をつけさせ,読書生活を向上させてゆくために設定された週間。一〇月二七日から二週間。良書の推薦,読書感想文の指導,公共図書館などの見学が行われる。

読書鳴弦の儀

どくしょめいげんのぎ 【読書鳴弦の儀】
皇子誕生後の七日間,産湯をつかう御湯殿の儀式の際,湯殿の外で史記・礼記・孝経などの前途奉祝の文を読み,弓弦を弾き鳴らす儀式。

読替える

よみか・える [0][4][3] 【読(み)替える】 (動ア下一)[文]ハ下二 よみか・ふ
(1)ある漢字を別の読み方で読む。
(2)法令の条文中の語句に,同じ条件の他の語句をあてはめ,そのまま適用する。

読本

よみほん [0] 【読本】
江戸後期の小説の一種。絵を主体とした草双紙に対して,読むのを主とした本の意。寛延・宝暦(1748-1764)頃,上方に興り,寛政の改革以後江戸で流行,天保(1830-1844)頃まで続いた。中国白話小説の影響を受け,日本の史実を素材にした伝奇的傾向の強い作品が多く,勧善懲悪・因果応報思想などを軸として雅俗折衷的な文体で記された。半紙本五,六冊を一編とし,口絵・挿絵を伴う。都賀庭鐘・上田秋成・山東京伝・曲亭馬琴などが著名で,「雨月物語」「南総里見八犬伝」などが代表的。

読本

とくほん【読本】
a reader;→英和
a primer.→英和

読本

とくほん [0] 【読本】
(1)明治期から第二次大戦直後まで,小学校の国語教科書として使われた本。また,広く教科書一般をもいう。
(2)種々の問題について,やさしく解説したよみものに付ける名称。「文章―」「人生―」

読札

よみふだ [2] 【読(み)札】
歌ガルタで,読む方の札。
⇔取り札

読流す

よみなが・す [4][0] 【読(み)流す】 (動サ五[四])
(1)細かな所までは注意せず,おおざっぱに読む。「ざっと―・す」
(2)文章をすらすらと読む。滞りなく読む。
[可能] よみながせる

読点

とうてん [1][0] 【読点】
意味の切れ目を示すため,文中に施す「,」の符号。
→句点

読物

よみもの【読物】
a book;→英和
reading (matter).→英和

読物

よみもの [3][2] 【読(み)物】
(1)書物などを読むこと。
(2)読むための物。書物。「子供向きの―」
(3)講釈師などの演ずる題目。
(4)能で文書を拍子にあてて読みあげる部分。「木曾」の願書,「正尊(シヨウゾン)」の起請文(キシヨウモン),「安宅」の勧進帳を三読物という。

読癖

よみくせ [0] 【読(み)癖・詠(み)癖】
(1)ものを読むとき,その人に特有の読み方。よみぐせ。
(2)習慣となっている特殊の読み方。慣用読み,故実読みなど。

読破

どくは [1] 【読破】 (名)スル
本を終わりまで読みとおすこと。すべて読みつくすこと。読了。「大作を―する」

読破する

どくは【読破する】
read (through) <a book> .→英和

読筋

よみすじ [2] 【読(み)筋】
碁や将棋で,これから相手がどういう手を打ち,どう展開していくかを予想したもの。

読経

どきょう【読経】
sutra-chanting.

読経

どっきょう ドクキヤウ [0] 【読経】 (名)スル
⇒どきょう(読経)

読経

どきょう [0] 【読経】 (名)スル
〔「どくきょう」から転じた「どっきょう」の促音脱落〕
声をあげて,経を読むこと。誦経(ズキヨウ)。

読経争ひ

どきょうあらそい 【読経争ひ】
経文を読み合って争う一種の遊戯。声・節回しなどのよしあしを競い合った。「そこはかとなき若君達などは,―・今様歌ども声を合せなどしつつ/栄花(初花)」

読者

どくしゃ【読者】
a reader;→英和
a subscriber (新聞・雑誌の).〜が多い be widely read;have a large circulation (新聞・雑誌の).‖読者欄 the reader's column.

読者

どくしゃ [1] 【読者】
新聞・雑誌・書籍などを読む人。読み手。

読者カード

どくしゃカード [4] 【読者―】
出版社が自社刊行物に対する読者の反応や読者層などについて調査するため,質問項目を設けて提供するはがき。購入者に送り返してもらう意図で出版物に挟んでおく。

読者層

どくしゃそう [3] 【読者層】
その出版物を読む人の多くが属する階層。

読者欄

どくしゃらん [3] 【読者欄】
新聞・雑誌で,読者の意見や感想などを載せる欄。

読聞かせ

よみきかせ [0] 【読(み)聞かせ】
(子供や視覚障害者などに)文章を読んで聞かせること。
→音訳(3)

読聞かせる

よみきか・せる [0][5] 【読(み)聞かせる】 (動サ下一)[文]サ下二 よみきか・す
読んで相手に聞かせる。

読解

どっかい ドク― [0] 【読解】 (名)スル
文章を読み,その内容を理解すること。「長文を―する」「―力」

読解

どっかい【読解】
comprehension.→英和
‖読解力 reading ability.読解力テスト a comprehension test.

読話

どくわ [0] 【読話】
〔speechreading〕
相手の口の動きや表情から音声言語を読み取り理解すること。聴覚障害者のコミュニケーション方法の一。
→口語

読誤り

よみあやまり [0] 【読(み)誤り】
読み誤ること。読み違い。

読誤る

よみあやま・る [5] 【読(み)誤る】 (動ラ五[四])
(1)読み方を間違えて読む。
(2)意味を取り違えて読む。誤解して読む。
(3)誤った予測・推量をする。「景気の動向を―・る」

読誦

どくしょう [0] 【読誦】 (名)スル
声に出してよむこと。また,そらよみすること。「好きな詩を―する」
→どくじゅ

読誦

どくじゅ [1] 【読誦】 (名)スル
〔仏〕
〔「読」は経文を見て読むこと,「誦」は覚えておいて唱えること〕
経などを声をあげて読むこと。読経。「聖経を展(ヒラ)きて静かに―するは/緑簑談(南翠)」
→どくしょう

読譜

どくふ [0] 【読譜】
楽譜に書かれた曲を,譜面どおりに歌ったり演奏したりできるようにすること。譜読み。

読谷

よみたん 【読谷】
沖縄県中頭(ナカガミ)郡,沖縄島中部西岸の村。村域の半分近くを米軍基地が占める。

読込む

よみこ・む [3][0] 【読(み)込む】 (動マ五[四])
(1)繰り返し読む。すっかりわかるまで徹底的に読む。「源氏を―・んでいる人」
(2)成り行き・結果などを考えに入れる。
(3)コンピューターで,補助記憶装置から,プログラムやデータ-ファイルなどを呼び出して,メモリー上に置く。

読返す

よみかえ・す [3][0] 【読(み)返す】 (動サ五[四])
(1)一度読んだものをもう一度読む。「何度も―・す」
(2)書いたものを点検のために読む。「原稿を―・す」
[可能] よみかえせる

読進む

よみすす・む [0][4] 【読(み)進む】 (動マ五[四])
読んで先へ進む。先の方まで読んでいく。

読過

どっか ドククワ [0][1] 【読過】 (名)スル
(1)読み通すこと。読了。「大河小説を―する」
(2)読みすごすこと。よく注意しないで読むこと。「大事なところをうっかり―してしまう」

読違い

よみちがい [0] 【読(み)違い】
読み違うこと。読み違え。

読違う

よみちが・う [0][4] 【読(み)違う】
■一■ (動ワ五[ハ四])
「よみちがえる」に同じ。「名前を―・って呼ぶ」
■二■ (動ハ下二)
⇒よみちがえる

読違え

よみちがえ [0] 【読(み)違え】
読み違えること。

読違える

よみちが・える [0][5] 【読(み)違える】 (動ア下一)[文]ハ下二 よみちが・ふ
読みまちがえる。まちがえて読む。読み違う。「漢字を―・える」「地図を―・える」

読飛ばす

よみとば・す [0][4] 【読(み)飛ばす】 (動サ五[四])
(1)不必要な部分,興味のない部分などを抜かして読む。
(2)速く読む。どんどん読む。
[可能] よみとばせる

たれ [1] 【誰】 (代)
不定称の人代名詞。だれ。「―か故郷を思わざる」「大和の高佐士野を七行く媛女(オトメ)ども―をし枕(マ)かむ/古事記(中)」

だれ [1] 【誰】 (代)
〔古くは「たれ」。「だれ」は近世以降の語〕
不定称の人代名詞。名を知らない人や不定の人をさしていう語。「君は―か」「―がこんなことをしたのだろう」

たれ【誰】
⇒誰(だれ).誰彼の差別なく indiscriminately;→英和
anybody.→英和

た 【誰】 (代)
不定称の人代名詞。だれ。「こは―そ,と問へば/枕草子 161」
〔格助詞「が」を伴って,「たが」の形で用いることが多い。→たが(連語)〕

誰か

だれか 【誰か】 (連語)
不特定の人をさしていう語。たれか。「向こうに―いる」「―がやらなくては」

誰が

たが 【誰が】 (連語)
〔代名詞「た」に格助詞「が」の付いたもの〕
(1)(連体修飾語になる)だれの。「―ために鐘は鳴る」
(2)(主語になる)だれが。「秋の野に―脱ぎかけしふぢばかまぞも/古今(秋上)」

誰が

だれ【誰が】
who <did this?> .→英和
〜の whose <book is this?> .→英和
〜に who[whom] <did you give it to?> .〜を who[whom] <did you take?> .〜でも[肯定]anyone[anybody] <can do it> ;→英和
[否定]no one[nobody] <can do it> .〜か someone[somebody] <must do it> .→英和
〜も皆 everyone[everybody,we all] <enjoyed it> .→英和
〜でも…する人は whoever <comes will be welcome> .→英和
‖誰それ[誰々]さん Mr.[Mrs.,Miss]So-and-so.

誰が袖

たがそで [1][0] 【誰が袖】
〔「古今(春上)」にある歌「色よりも香こそあはれとおもほゆれ誰が袖ふれし宿の梅ぞも」から〕
(1)匂い袋の名。衣服の袖の形に作った細長い袋を紐で二つ結びつけ,両方の袂(タモト)に入れて持ったもの。
(2)匂い袋の形をした細長い楊枝(ヨウジ)さし。

誰しも

だれしも 【誰しも】 (連語)
〔「だれも」を強めた言い方〕
だれでも。「思いは―同じこと」

誰そ

たそ 【誰そ】 (連語)
〔代名詞「た」に助詞「そ」の付いたもの〕
(1)だれだ。だれですか。「―,その童は/宇治拾遺 2」
(2)だれか。「やいやい,―おらぬか/狂言・釣狐(虎寛本)」

誰そや

たそや 【誰そや】
「誰そや行灯」の略。「玉菊と―あかるく名が残り/柳多留 46」

誰そや行灯

たそやあんどん [4] 【誰そや行灯・誰哉行灯】
江戸新吉原の遊郭で,各妓楼の前に立てて道を照らした木製の灯籠(トウロウ)。たそやあんどう。
誰そや行灯[図]

誰の人

たれのひと 【誰の人】 (連語)
いったい,だれ。どういう人。「さ雄鹿の萩に貫き置ける露の白玉あふさわに―かも手に巻かむちふ/万葉 1547」

誰も

だれも 【誰も】 (連語)
(1)どんな人でも。誰でも。「―が知っていること」
(2)(下に打ち消しの語を伴って)どんな人も。「彼のその後については―知らない」

誰も彼も

だれもかれも 【誰も彼も】
「だれもかも(誰も彼も)」に同じ。

誰も彼も

だれもかも 【誰も彼も】
だれでも。あの人もこの人も。だれもかれも。「―信じられない」

誰やし人

たれやしひと 【誰やし人】 (連語)
いったいだれ。どういう人。「大君の御帯の倭文服(シツハタ)結びたれ―も相思はなくに/日本書紀(武烈)」

誰やの人

たれやのひと 【誰やの人】 (連語)
何という人。どんな人。たれやのもの。「死なぬ程の言ひがひなしは何の用にたたむとて,―か目をかけむ/幸若・夜討曾我」

誰やの者

たれやのもの 【誰やの者】 (連語)
「たれやのひと」に同じ。「―か参り,御所にてかく申しつらん/幸若・堀川」

誰一人

だれひとり 【誰一人】 (連語)
(打ち消しの語を伴って)だれも一人として。「―知らぬこと」「―として同情しない」

誰人

たれびと [0] 【誰人】 (代)
不定称の人代名詞。なんという人。なんぴと。「―にも見出し得ぬ訳だ/吾輩は猫である(漱石)」

誰何

すいか [1] 【誰何】 (名)スル
声をかけて,だれかと名を問いただすこと。呼びとがめること。「―せる門衛に,我は小坪の某なり/金時計(鏡花)」

誰何する

すいか【誰何する】
challenge[question] <a person> .→英和

誰哉行灯

たそやあんどん [4] 【誰そや行灯・誰哉行灯】
江戸新吉原の遊郭で,各妓楼の前に立てて道を照らした木製の灯籠(トウロウ)。たそやあんどう。
誰そや行灯[図]

誰彼

だれかれ [1] 【誰彼】 (代)
〔古くは「たれかれ」〕
不定称の人代名詞。不特定の複数の人をさす。あの人この人。「―の区別なしに愛嬌をふりまく」

誰彼無しに

だれかれなしに [5] 【誰彼無しに】
相手かまわず。だれにでも。「―署名を求める」

誰故草

たれゆえそう タレユヱサウ [0] 【誰故草】
エヒメアヤメの別名。

誰時

たれどき [0] 【誰時】
「彼(カ)わ誰時(タレドキ)」に同じ。

誰時星

たれどきぼし [4] 【誰時星】
明け方に見える星。すなわち,金星。明けの明星。かわたれ星。

誰某

たれがし [2][1] 【誰某】 (代)
不定称の人代名詞。その人と名をあげないで人をさしたり,名がわからないままその人をさし示したりする語。だれそれ。なにがし。たれぼう。「―が婿になりぬとも/徒然 190」

誰某

だれそれ [1] 【誰某】 (代)
〔古くは「たれそれ」〕
不定称の人代名詞。名前をはっきり示さずに人をさしたり,名がわからないままその人とさし示したりする語。たれがし。なにがし。

誰某

たれぼう [2][1] 【誰某】 (代)
「たれがし(誰某)」に同じ。

誰知らぬ

だれしらぬ 【誰知らぬ】 (連語)
〔あとに打ち消しの語を伴う〕
だれ一人として知らない。「―者とてない」

誰誰

だれだれ [1] 【誰誰】 (代)
不定称の人代名詞。
(1)不特定の単数の人をさす。だれそれ。「―の言によると」
(2)〔古くは「たれたれ」〕
不特定の複数の人をさす。「東面のそばの方にひきいりてゐたるを,―など問ひ聞きて/寝覚 1」

か【課】
(1) a section (部門・会社);→英和
a division;→英和
a department.→英和
(2) a lesson (学課).→英和

か クワ [1] 【課】
(1)役所や会社などの組織上の小区分。普通,局・部より下で係より上。
(2)教科書などの一区切り。章。「来週から次の―に入る」

課す

か・す クワ― [1] 【課す】
■一■ (動サ五)
〔サ変動詞「課する」の五段化〕
「課する」に同じ。「重税を―・す」
[可能] かせる
■二■ (動サ変)
⇒かする

課す

おお・す オホス 【負す・課す】 (動サ下二)
(1)背に負わせる。「片思ひを馬にふつまに―・せ持て/万葉 4081」
(2)責任・罪・義務などを引き受けさせる。「木伝へばおのが羽風に散る花を誰に―・せてここら鳴くらむ/古今(春下)」
(3)身に受けさせる。こうむらせる。「大将に矢風を―・せて引きしりぞかせん/保元(中・古活字本)」
(4)名としてもたせる。名付ける。「酒の名を聖(ヒジリ)と―・せし古(イニシエ)の大き聖の言(コト)のよろしさ/万葉 339」
(5)債務を負わせる。貸しつける。「汝ニ―・セタ小麦一石急イデ返セ/天草本伊曾保」

課する

かする【課する】
impose[levy] <a tax on> (税などを);→英和
assign <a task to a person> (仕事を);→英和
set <a person (a) homework> .→英和

課する

か・する クワ― [2] 【課する】 (動サ変)[文]サ変 くわ・す
租税・仕事・責任などを義務として負わせる。「税を―・する」「任務を―・する」

課丁

かてい クワ― 【課丁】
⇒課口(カコウ)

課丁

かちょう クワチヤウ [0] 【課丁】
⇒課口(カコウ)

課口

かこう クワ― 【課口】
律令制で,庸(ヨウ)・調(チヨウ)・雑徭(ザツヨウ)などの課役負担の義務を負った男子。少丁(中男(チユウナン))・正丁(セイテイ)・次丁(老丁(ロウテイ)と残疾(ザンシツ))の区別があり,それぞれ課役負担が異なる。課丁。
→中男
→正丁
→老丁
→残疾

課員

かいん【課員】
the staff of a section (総称);→英和
a member of the section staff.

課員

かいん クワヰン [1][0] 【課員】
課に属している課長以外の職員。

課外

かがい クワグワイ [1][0] 【課外】
定められた学科・課業以外のもの。「―読み物」「―教授」

課外の

かがい【課外の】
extracurricular.→英和
‖課外活動 extracurricular activities.課外読物 outside reading.

課外活動

かがいかつどう クワグワイクワツ― [4] 【課外活動】
教科の学習活動以外の学校における児童・生徒の活動。教育課程の一部であり,クラブ活動・自治会活動などが含まれる。特別活動。

課役

かやく クワ― [0] 【課役】
(1)仕事を割りあてること。また割りあてられた仕事。
(2)律令制下,国家が人民に課した調・庸(ヨウ)・雑徭(ゾウヨウ)の総称。
(3)中世・近世,租税一般の呼称。かえき。

課役

かえき クワ― [0][1] 【課役】
(1)仕事を割り当てること。また,割り当てられた仕事。
(2)「かやく(課役)」に同じ。

課役

えつき 【役調・課役】
えだち(役)とみつぎ(調)。古代,朝廷が課した租税の総称。「里長が―徴(ハタ)らば汝も泣かむ/万葉 3847」

課徴

かちょう クワ― [0] 【課徴】
割り当て,とりたてること。

課徴金

かちょうきん クワ― [0] 【課徴金】
(1)国が国民から徴収する金銭のうち,租税を除くもの。手数料・特許料・罰金・科料など。
(2)法令に基づき,行政手段として国が徴収する金銭。違法カルテルによって得た不当な利得を独占禁止法に基づいて徴収する場合など。
→輸入課徴金

課徴金

かちょうきん【課徴金】
a surcharge.→英和

課戸

かこ クワ― 【課戸】
律令制で,課口のいる戸。

課業

かぎょう【課業】
a lesson;→英和
schoolwork.→英和

課業

かぎょう クワゲフ [1] 【課業】
(1)(学校などで)課された学科や業務。
(2)一定時間に割り当てられた仕事量。ノルマ。

課率

かりつ クワ― [0] 【課率】
課税の割合。税率。

課田法

かでんほう クワデンハフ [0][2] 【課田法】
⇒占田課田法(センデンカデンホウ)

課目

かもく クワ― [0] 【課目】
⇒科目(カモク)(2)

課目[科目]

かもく【課目[科目]】
a subject;→英和
a curriculum (全科目).→英和
必修(選択)〜 a required[compulsory]subject (an elective[optional]subject).

課程

かてい クワ― [0] 【課程】
修得しなくてはならない一定範囲の学習などの事項。コース。「教職―」「博士―」

課程

かてい【課程】
a course;→英和
a curriculum (全教科).→英和

課税

かぜい【課税】
taxation;→英和
a tax (税).→英和
〜する (impose a) tax <on> .‖課税品 a taxable article.課税率 tax rate.累進課税 progressive taxation.

課税

かぜい クワ― [0] 【課税】 (名)スル
税を割り当てること。また,その税。「利子に―する」「累進―」

課税価格

かぜいかかく クワ― [4] 【課税価格】
課税する物件の価格。従価税において課税標準となる。

課税客体

かぜいきゃくたい クワ― [4] 【課税客体】
⇒課税物件

課税所得

かぜいしょとく クワ― [4] 【課税所得】
所得税の課税対象となる所得。非課税所得および免除所得以外のすべての所得をいう。課税ベース。
→非課税所得

課税最低限

かぜいさいていげん クワ― [6] 【課税最低限】
所得税や住民税において,課税の対象となる最低限度の額。

課税標準

かぜいひょうじゅん クワ―ヘウ― [4] 【課税標準】
税額算定の基準とする課税物件の数量・価格など。所得税では所得の額,酒税では酒類の数量。これに税率を乗じて税額を計算する。

課税物件

かぜいぶっけん クワ― [4] 【課税物件】
課税の対象となる物・所得・行為その他の事実。所得税における所得,印紙税における文書など。地方税法では課税客体と呼ぶ。財政学では租税客体という。

課試

かし クワ― [1] 【課試・科試】
(1)課題を出して試すこと。試験。
(2)律令時代に行われた官吏登用試験。大学・国学の出身者と国司が推挙する者について行なった。

課金

かきん クワ― [0] 【課金】 (名)スル
料金を課すること。また,その金。

課長

かちょう【課長(代理)】
the (acting) chief of a section.→英和

課長

かちょう クワチヤウ [0] 【課長】
官庁や会社などで,課の事務を管理し,部下を監督する職。また,その職の人。

課題

かだい【課題】
a subject (題目);→英和
a theme;→英和
homework (宿題);→英和
an exercise (練習題);→英和
a problem (問題);→英和
a task (仕事).→英和
〜を課する impose a task <on a person> .

課題

かだい クワ― [0] 【課題】
(1)仕事や勉強の問題や題目。「休暇中の―」「―を与える」「―図書」
(2)解決しなければならない問題。「当面の―」「緊急―」

誹り

そしり [3] 【謗り・譏り・誹り】
そしること。非難。

誹る

そし・る [2] 【謗る・譏る・誹る】 (動ラ五[四])
(1)人を悪くいう。非難する。「陰で―・る」「けすさまじ,など―・る/枕草子 49」
(2)不平を言う。文句を言う。[日葡]「まんきなるものの心はいかりと―・る事おほし/こんてむつすむん地」
[可能] そしれる

誹刺

ひし [1] 【非刺・誹刺】 (名)スル
他人を悪くいうこと。誹謗。「―されてこころよしと思ふ者は稀なるべし/小説神髄(逍遥)」

誹毀

ひき [1] 【誹毀・非毀】 (名)スル
悪口を言うこと。悪事をあばいて他人の名誉を傷つけること。「耶蘇(ヤソ)教を―するを以て/新聞雑誌 56」

誹毀罪

ひきざい [2] 【誹毀罪】
旧刑法上の罪名の一。現在の名誉毀損罪に相当。

誹諧

はいかい [0] 【俳諧・誹諧】
〔たわむれ,おどけ,諧謔(カイギヤク)の意〕
(1)〔「俳諧の連歌」の略〕
日本独自の短詩形文芸形式の一。「座(共同体)」の意識のもとに成立し,「滑稽」を本質とする文芸。発句(ホツク)・連句・前句付・俳文などより成る。室町末期の山崎宗鑑・荒木田守武らによる滑稽・卑俗な作風を受け,江戸時代に松永貞徳が出て独自なジャンルとして確立。談林俳諧を経て松尾芭蕉の蕉風に至って文学的に高められた。
→俳句
(2)「俳諧歌(ハイカイカ)」の略。

誹諧初学抄

はいかいしょがくしょう 【誹諧初学抄】
俳諧論書。一冊。斎藤徳元著。1641年刊。俳諧の式目・本質,一句の仕立て方・付け方,四季の詞・恋の詞などについて述べ,「心の俳諧」を説く。江戸における俳書刊行の嚆矢(コウシ)とされる。

誹諧書籍目録

はいかいしょじゃくもくろく 【誹諧書籍目録】
俳書目録。二冊。井筒屋庄兵衛編。1692年刊。1633〜92年の間に刊行された俳書四五二部について,書名・刊行年・編著者名などを記したもの。散逸書目を多数収載する。1707年刊の増補版がある。

誹謗

ひぼう【誹謗】
slander;→英和
abuse.→英和
〜する slander;→英和
abuse.→英和

誹謗

ひぼう [0] 【誹謗】 (名)スル
他人の悪口を言うこと。「―中傷する」「人を―する」

誹議

ひぎ [1] 【非議・誹議】 (名)スル
批判すること。そしること。「政府を―する議論もありて/緑簑談(南翠)」

誹風

はいふう [0] 【俳風・誹風】
俳諧・俳句の作風・風体・流儀。

誹風末摘花

はいふうすえつむはな 【誹風末摘花】
川柳集。四編四冊。似実軒酔茶(ジジツケンスイチヤ)編。1776〜1801年刊。川柳評万句合などから恋の句を集めたもの。

誹風柳多留

はいふうやなぎだる 【誹風柳多留】
川柳集。一六七編。呉陵軒可有(ゴリヨウケンアルベシ)ほか編。1765〜1838年刊。川柳評万句合から前句を除いても句意のわかりやすい付句を集めたもの。柳樽。

誹風柳多留拾遺

はいふうやなぎだるしゅうい 【誹風柳多留拾遺】
川柳集。一〇編。編者未詳。1796〜97年刊の「古今前句集」を改題したもの。古今和歌集に倣った類題川柳句集。

よしみ【誼】
friendship.→英和
友達の〜で for friendship's sake.昔の〜で for the sake of old friendship.→英和

誼み

よしみ [1][3] 【誼み・好み】
(1)親しい間柄。親しい交わり。「―を通ずる」
(2)親しい間柄から生じる情や好意。親しみ。「友人の―で協力する」「昔の―」「同郷の―」

調

みつぎ [0] 【貢ぎ・調・御調】
〔「み」は接頭語。中世末期頃まで「みつき」〕
(1)租税。貢賦。「―を軽くし,斂(オサメモノ)を薄くして/日本書紀(仁徳訓)」
(2)大和政権に服属する集団が,服属儀礼としてさし出すもの。繊維製品を中心とする。海山の収穫物を主とする贄(ニエ)と対をなすが,のち,その多くを吸収し律令制の調(チヨウ)として体系化された。つき。
(3)「調(チヨウ){(1)}」に同じ。

調

つき 【調】
(1)貢納された物。「万(ヨロズ)―奉るつかさ/万葉 4122」
(2)税。租や調の総称。
→みつぎ(貢)

調

ちょう テウ [1] 【調】
(1)律令制の租税の一。大化の改新の際,田の調と戸ごとの調を定めたが,大宝令・養老令では唐制にならって男子のみに負担を限り,絹・絁(アシギヌ)・糸・綿・鉄・魚介類など諸国の産物を中央に納めさせた。九〜一〇世紀に崩壊。みつぎ。
(2)
 (ア)絶対音高をもつ主音を中心として一定の機能を備えた諸音の体系を指す用語。代表的なものとしては西洋音楽の調体系や,中国音楽の宮・商・角・徴・羽などの五声や七声を主音とする体系がある。しばしば旋法と混同して用いられる。
 (イ)音階の主音の高さを指定する用語。「ハ―からト―へ転調する」
(3)名詞の下に付いて,そのようなリズム・スタイル・雰囲気であることを表す。「七五―」「万葉―」「ロック―の音楽」

調う

ととの・う トトノフ [3] 【整う・調う・斉う】
■一■ (動ワ五[ハ四])
(1)望ましい,きちんとした状態になる。《整》「―・った顔だち」「形が―・う」「準備が―・う」
(2)必要なものがそろう。《調》「書類が―・う」
(3)話し合いなどがまとまる。《調》「縁談が―・う」
(4)楽器などの調子が合う。「いと賢く―・ひてこそ侍りつれ/源氏(若菜下)」
(5)多数の人を率いる。「窃に六千の兵を発し―・ひ/続紀(天平宝字八宣命)」
■二■ (動ハ下二)
⇒ととのえる

調える

ととの・える トトノヘル [4][3] 【整える・調える・斉える】 (動ア下一)[文]ハ下二 ととの・ふ
(1)本来あるべききちんとした状態にする。乱れをなおす。整理する。《整》「服装を―・える」「隊形を―・える」「机の上を―・える」「準備を―・える」
(2)必要なものをそろえる。《調》「旅行に必要なものを―・える」
(3)調子・リズムなどをあわせる。「拍子を―・える」「呼吸を―・える」
(4)話し合ってまとめる。《調》「縁談を―・える」
(5)調整してうまくまとめる。望むような状態にもっていく。《調》「夫(ソレ)を機嫌の好い様に―・へて行くが妻の役/十三夜(一葉)」
(6)多数の人をまとめる。「網引(アビ)きすと網子(アゴ)―・ふる海人(アマ)の呼び声/万葉 238」
(7)買う。「酒を―・へに来たほどに/狂言・伯母が酒(鷺流)」

調ず

ちょう・ず テウ― [0][1] 【調ず】 (動サ変)
(1)こしらえる。整える。調達する。「遽に煖炉を―・ぜしめて,彼は西洋間に徙(ウツ)りぬ/金色夜叉(紅葉)」
(2)料理する。調理する。「御前にて―・じて/増鏡(おどろの下)」
(3)調伏(チヨウブク)する。「験者の物の怪―・ずとて/枕草子 25」
(4)こらしめる。痛い目にあわせる。「この翁丸,打ち―・じて犬島へ遣はせ/枕草子 9」

調ふ

とな・う トナフ 【調ふ・整ふ】 (動ハ下二)
〔「ととのふ」の転という〕
整える。落ち着ける。「耳を―・へて聞くに/枕草子 56」

調ぶ

しら・ぶ 【調ぶ】 (動バ下二)
⇒しらべる

調べ

しらべ【調べ】
(1)[調査](an) investigation;(an) examination;→英和
(an) inquiry.→英和
(2)[調子]a <sweet> tune;→英和
a melody.→英和
〜を受ける be examined.

調べ

しらべ [3] 【調べ】
□一□
(1)しらべること。調査。検査。
(2)尋問。取り調べ。「刑事の―を受ける」
□二□
(1)音楽をかなでること。演奏。またそのメロディー。「琴の―」
(2)楽曲。曲。「―は想夫恋/枕草子 217」
(3)(音楽や詩歌のもつ)調子。「軽快なワルツの―」
(4)「調べの緒(オ)」の略。「―結んで胴かけて/浄瑠璃・千本桜」

調べの緒

しらべのお 【調べの緒】
鼓の両面の革をつづるひも。左手の指でこれを締めたりゆるめたりして音調を調節する。

調べる

しらべる【調べる】
study;→英和
examine;→英和
look into;check up;question;→英和
cross-examine;→英和
prepare <one's lesson> ;→英和
look over <papers> .身体を〜 search <a person for arms> .→英和
経歴を〜 trace a person's career.電話番号を〜 find out the phone number.調べ上げる investigate thoroughly.

調べる

しら・べる [3] 【調べる】 (動バ下一)[文]バ下二 しら・ぶ
□一□
(1)物事を明らかにするために,観察したり,尋ねたり,本を読んだりする。調査する。「井戸の水温を―・べる」「郷土の歴史を―・べる」「辞書で―・べる」
(2)求めているものがあるかどうかさがしてみる。検査する。「乗客の荷物を一つ一つ―・べる」
(3)不都合な点がないかどうか見てまわる。点検する。「帳簿のあやまりを―・べる」「病院で―・べてもらったがどこも悪くないといわれた」
(4)理非曲直を明らかにするために,あれこれと問いただす。尋問する。取り調べる。「容疑者を―・べる」「罪ヲ―・ベル/ヘボン」
□二□
(1)楽器を演奏する。かなでる。「琴を―・べる」
(2)楽器の音律を合わせる。「琵琶を黄鐘調(オウシキヂヨウ)に―・べて…をかしく弾き給ふ/堤中納言(花桜)」
(3)調子にのって言う。図に乗る。「我もとより知りたることのやうに,こと人にもかたり―・ぶるもいとにくし/枕草子 28」

調べ上げる

しらべあ・げる [0][5] 【調べ上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 しらべあ・ぐ
徹底的に調べる。すっかり調べる。「当日の行動を―・げる」

調べ帯

しらべおび [4] 【調べ帯】
「ベルト{(3)}」に同じ。

調べ物

しらべもの【調べ物】
a matter for inquiry; <make> researches.

調べ物

しらべもの [0][5] 【調べ物】
(1)調べること。調査。
(2)箏曲で,歌詞を伴わない楽曲。六段の調・八段の調・雲井九段など。段物。

調べ直す

しらべなおす【調べ直す】
reinvestigate;reexamine.→英和

調べ車

しらべぐるま [4] 【調べ車】
「ベルト車」に同じ。

調べ革

しらべがわ [3][0] 【調べ革】
「ベルト{(3)}」に同じ。

調ほる

ととのお・る トトノホル 【整ほる・調ほる】 (動ラ四)
(1)調和がとれる。「なつかしく,ものの―・ることは春の夕暮こそことに侍りけれ/源氏(若菜下)」
(2)乱れていない。きちんとする。「すそもそがねば,ふさやかならねど,―・りてなかなか美しげなり/堤中納言(虫めづる)」
(3)備わる。そろう。「すべて何も皆ことの―・りたるはあしき事なり/徒然 82」
(4)完成する。仕上がる。「造作―・ッタ/日葡」

調む

しら・む 【調む】 (動マ下二)
しらべる。演奏する。「琵琶を―・めて夜もすがら心をすまし給ひしに/平家 5」

調一

でっち 【重一・調一・畳一】
〔「でふいち(重一)」の転か〕
双六(スゴロク)で二つのさいの目がともに一になること。「宮方の政道も只是と重二(ジユウニ),―にて候ふ者を/太平記 35」

調伊企儺

つきのいきな 【調伊企儺】
(?-562) 新羅征討の将軍。百済からの渡来人の子孫。日本書紀によれば,欽明天皇の時,副将として新羅征討に行き,捕らえられ殺されたという。

調伏

ちょうぶく テウ― [0] 【調伏】 (名)スル
(1)〔「じょうぶく」とも〕
〔仏〕 内外の悪を打破すること。特に,密教で五大明王などを本尊として,怨敵・魔物を降伏(ゴウブク)すること。
(2)まじないによって人をのろい殺すこと。呪詛(ジユソ)。

調伏

じょうぶく デウ― [0] 【調伏】 (名)スル
⇒ちょうぶく(調伏)

調伏炉

ちょうぶくろ テウ― [4] 【調伏炉】
怨敵や悪魔を調伏するために護摩を修する際に用いる炉。主に赤色で三角形。降伏(ゴウブク)炉。折伏(シヤクブク)炉。

調使

ちょうし テウ― [1] 【調使】
「貢調使(コウチヨウシ)」に同じ。

調停

ちょうてい【調停】
arbitration;mediation.〜する arbitrate <in,between> ;→英和
mediate <between> .→英和
‖調停案 a mediation plan;an arbitration proposal.調停裁判(所) (a court of) arbitration.調停者 an arbitrator;a mediator.

調停

ちょうてい テウ― [0] 【調停】 (名)スル
(1)争いをしている者の間に入り,それをやめさせること。仲直りさせること。仲裁。
(2)〔法〕 第三者が紛争当事者間に介入し,当事者双方の譲歩を引き出し,合意により紛争を解決に導くこと。
(3)労働争議が当事者間で解決困難となった時,調停委員会が調停案を作成し受諾を勧告すること。
→仲裁
→斡旋(アツセン)

調停委員会

ちょうていいいんかい テウ―ヰヰンクワイ [6] 【調停委員会】
〔法〕
(1)民事に関する紛争を調停するための機関。裁判官と二人の民間人(調停委員)により構成される。
(2)労働争議を調停するために,労働委員会に設けられる機関。労・使・公益を代表する各委員によって構成される。

調停離婚

ちょうていりこん テウ― [5] 【調停離婚】
当事者の申し立てに基づき,家庭裁判所の調停(家事調停)によってなされる離婚。確定判決と同一の効力をもつ。

調光

ちょうこう テウクワウ [0] 【調光】 (名)スル
照明の明るさを連続的に増減調節すること。「―器」「―装置」

調六

じょうろく デフ― 【畳六】 ・ デウ― 【調六】
双六(スゴロク)で,二つの賽(サイ)の目が両方とも六と出ること。ちょうろく。じゅうろく。「―出で来,とて,打たせ給へりけるに/大鏡(師輔)」

調剤

ちょうざい テウ― [0] 【調剤】 (名)スル
医師の処方箋に従って薬剤を調合すること。「―室」

調剤する

ちょうざい【調剤する】
prepare <a medicine> ;→英和
fill[make up] <a prescription> .→英和
‖調剤師 a pharmacist.調剤室 a dispensary.処方調剤いたします <掲示> Prescriptions Filled.

調剤薬局

ちょうざいやっきょく テウ―ヤク― [5] 【調剤薬局】
医師の処方箋により,調剤を行う薬局。

調印

ちょういん テウ― [0] 【調印】 (名)スル
条約や協定などの公文書などにそれぞれの代表者が署名・捺印(ナツイン)すること。署名。記名。「休戦協定に―する」

調印

ちょういん【調印】
signing;signature.→英和
〜する sign <a treaty> ;→英和
put one's name on <a document> .‖調印国 a signatory (power).調印式 the signing ceremony.

調号

ちょうごう テウガウ [0] 【調号】
五線譜で,初めの音部記号の次に,その曲の調を示すために記す嬰記号や変記号。調記号。

調合

ちょうごう テウガフ [0] 【調合】 (名)スル
(1)幾種類かの薬品をきめられた分量でまぜ合わせること。「薬を―する」
(2)香料・調味料などをまぜて,一定の香りや味を作り出すこと。

調合する

ちょうごう【調合する】
prepare[make up,compound];→英和
mix;→英和
concoct (飲物など).→英和

調味

ちょうみ テウ― [1] 【調味】 (名)スル
飲食物に味をつけ調理すること。「魚肉獣宍もよく―して/胆大小心録」

調味する

ちょうみ【調味する】
season <food with salt> .→英和
調味料 (a) seasoning.→英和

調味料

ちょうみりょう テウ―レウ [3] 【調味料】
飲食物の味をととのえ,よい味にするための材料。塩・砂糖・醤油・酢など。

調和

ちょうわ テウ― [0] 【調和】 (名)スル
ものごとの間に釣り合いがとれていること。ものごととものごとが互いに和合していること。「―がとれる」「―を保つ」「色彩が―する」

調和

ちょうわ テウワ 【調和】
⇒岸本(キシモト)調和

調和

ちょうわ【調和】
harmony.→英和
〜する(しない) harmonize <with> ;→英和
be in (out of) harmony <with> ;(do not) go well <with> ;(do not) match.→英和
〜のとれた(とれぬ) (in)harmonious <with> .→英和

調和平均

ちょうわへいきん テウ― [4] 【調和平均】
いくつかの数があるとき,それぞれの数の逆数の相加平均の逆数をいう。二数 a・b の調和平均は 2ab/(a+b) である。

調和振動子

ちょうわしんどうし テウ― [6] 【調和振動子】
単振動をする振動体。

調和数列

ちょうわすうれつ テウ― [4] 【調和数列】
各項の逆数が等差数列をなすような数列。例えば 1, 1/2, 1/3, 1/4, ……など。
→等差数列

調和級数

ちょうわきゅうすう テウ―キフ― [4][6] 【調和級数】
調和数列からつくられる級数。

調声

ちょうせい テウ― 【調声】
⇒ちょうしょう(調声)

調声

ちょうしょう テウシヤウ [0] 【調声】
〔仏〕 法会(ホウエ)で参加者が声をあげて読誦(ドクジユ)などを行う際,指導の僧がまず声を出して一同の音声をそろえること。また,その指導の僧。

調子

ちょうし【調子】
[音調]a tune;→英和
a note;→英和
a key;→英和
a pitch (高低);→英和
[拍子]time;→英和
rhythm.→英和
〜づく[に乗る]be elated <by success> ;let oneself go;talk without reserve.〜が合っている(いない) be in (out of) tune.〜が良い feel well (からだの);work well (機械の).〜が悪い Something is wrong <with> .〜がでる get into (the swing of) one's work.(人が)〜が過ぎる get carried away.〜の良い melodious;→英和
rhythmical.〜を合わせる tune <a piano> ;get on well <with> ;chime in <with> .〜を上げる(下げる) raise (lower) the pitch[voice].〜を変える modulate;→英和
change one's tone (話の).〜をとる beat time.‖調子者 a person easily elated[flattered].

調子

ちょうし テウ― [0] 【調子】
(1)動いたり働いたりする具合。かげん。「機械の―が悪い」
(2)その場の成り行き。状況。「行ってみての―次第」
(3)態度や口調にあらわれる気持ちや身体の具合。「いらいらした―で話す」「けだるそうな―で立ち上がる」
(4)はずみ。いきおい。「勉強にも―が出てきた」「―に乗る」
(5)音律の高低。
 (ア)調または旋法。雅楽の六調子など。
 (イ)調弦法。三味線の本調子・二上(アガ)り・三下(サガ)り,箏(ソウ)の平調子・雲井調子など。
(6)雅楽で,一種の前奏曲。舞楽で用いられ,壱越(イチコツ)調など各調に調子があり,雰囲気をだすために奏される。
(7)文の表現の仕方。言葉のもつ感じ。格調。「雄壮な―の詩」「志を高い―で述べた文」
(8)つりあい。バランス。「―を乱す」

調子付く

ちょうしづ・く テウシ― [4] 【調子付く】 (動カ五[四])
(1)勢いがついて動きがなめらかになる。調子が出る。「初回に得点できて―・いてきた」
(2)得意になってうわつく。調子に乗る。「おだてるとすぐ―・く人」

調子外れ

ちょうしはずれ テウ―ハヅレ [4] 【調子外れ】 (名・形動)[文]ナリ
(1)正しい音律・音階と合わないこと。調子が合わないこと。また,そのさま。「―な声で歌い出す」
(2)普通のやり方とかなりちがっていて奇妙な・こと(さま)。調子っぱずれ。「―なことばかり言う」

調子笛

ちょうしぶえ テウ― [4] 【調子笛】
基準の高さの音を鳴らす小さな笛。弦楽器の調弦や,無伴奏の合唱の歌い出しの音を決めるのに用いる。
→律管

調子紙

ちょうしがみ テウ― [3] 【調子紙】
鼓の音調を調節するために貼りつける小さな紙片。「打て見て狸は腹へ―/柳多留 145」

調子者

ちょうしもの テウ― [0] 【調子者】
(普通「お調子者」の形で)
(1)調子にのって軽はずみなことを言ったりしたりする人。おだてられるとすぐ得意になって勢いづく人。おっちょこちょい。
(2)その場に合わせていい加減なことを言う人。無責任に迎合する人。

調定

ちょうてい テウ― [0] 【調定】 (名)スル
調査して確定すること。調べて,決めること。

調布

ちょうふ テウフ 【調布】
東京都中部の市。近世,甲州街道の宿場町。多摩川の北岸に位置し住宅地として発展。深大(ジンダイ)寺がある。地名は,古く多摩川の水にさらして織った布を租税の調(チヨウ)としたことに由来。

調布

ちょうふ テウ― [0] 【調布】
(1)調として官に納める手織の布。つきのぬの。ちょうのぬの。
(2)転じて,粗末な衣服。「身には―の帷(カタビラ),濯ぎけん世も知らず/今昔 15」
(3)菓子の一種。カステラ状の皮で求皮(ギユウヒ)を巻いたもの。

調帯

ちょうたい テウ― [0] 【調帯】
機械に動力を伝えるためのベルト。しらべおび。ベルト。

調帳

ちょうちょう テウチヤウ 【調帳】
律令制で,国司から中央へ送る調庸の品目を記した帳簿。調庸物とともに貢調使が提出した。調庸帳。

調度

ちょうど【調度】
furniture;→英和
supplies (必要品).

調度

ちょうど テウ― [1] 【調度】 (名)スル
(1)日常に使う,手回りの道具類。小さな家具を含めていう。「家具―」「嫁入り支度の―を調える」
(2)あつらえととのえること。「用具を―せんとする時/花柳春話(純一郎)」
(3)弓矢。「佐々木備前五郎左衛門尉高久,二重狩衣にて御―の役(=将軍ノ弓矢ヲ持ツ役)に候す/太平記 40」

調度品

ちょうどひん テウ― [0] 【調度品】
日常用いる道具の類。

調度懸

ちょうどがけ テウ― 【調度懸(け)】
(1)平安時代,朝廷で儀式の時,弓矢をもって供奉する役。
(2)鎌倉・室町時代,主君が外出する時に,弓矢など武具をもって供をする者。
(3)江戸時代,弓矢を立てて飾りとした台。作りつけの箙(エビラ)に矢を立てて,その左右に弓二張を並べて立てたもの。
(4)「頂頭(チヨウズ)懸け」に同じ。
調度懸け(3)[図]

調度懸け

ちょうどがけ テウ― 【調度懸(け)】
(1)平安時代,朝廷で儀式の時,弓矢をもって供奉する役。
(2)鎌倉・室町時代,主君が外出する時に,弓矢など武具をもって供をする者。
(3)江戸時代,弓矢を立てて飾りとした台。作りつけの箙(エビラ)に矢を立てて,その左右に弓二張を並べて立てたもの。
(4)「頂頭(チヨウズ)懸け」に同じ。
調度懸け(3)[図]

調度持

ちょうどもち テウ― 【調度持(ち)】
⇒調度懸(チヨウドガ)け(2)

調度持ち

ちょうどもち テウ― 【調度持(ち)】
⇒調度懸(チヨウドガ)け(2)

調庸

ちょうよう テウ― [0] 【調庸】
調と庸。貢物と労役。

調庸使

ちょうようし テウ― 【調庸使】
「貢調使(コウチヨウシ)」に同じ。

調庸帳

ちょうようちょう テウ―チヤウ 【調庸帳】
「調帳(チヨウチヨウ)」に同じ。

調弁

ちょうべん テウ― [1] 【調弁】
軍隊で,食料を戦地で求めととのえること。

調弦

ちょうげん テウ― [0] 【調弦】 (名)スル
弦楽器で,演奏のたびごとに,演奏者が各弦の音高を調えること。また,その調え方。調子。調弦法。

調律

ちょうりつ【調律】
tuning.→英和
〜する tune <a piano> .→英和
‖調律師 a <piano> tuner.

調律

ちょうりつ テウ― [0] 【調律】 (名)スル
楽器の各音の高さや音色を正しくととのえること。調音。弦楽器の場合は調弦という。「ピアノを―する」

調律師

ちょうりつし テウ― [4][3] 【調律師】
鍵盤楽器,特にピアノの調律と機能の調整を業とする人。

調性

ちょうせい テウ― [0] 【調性】
広義には,音楽において,あるひとつの音(主音)を中心に他の音が秩序づけられ従属的な関係をもつこと。狭義には,西洋近代音楽の長・短二種の調からなる和声的な調体系をいう。

調戯

ちょうぎ テウ― [1] 【嘲戯・調戯】 (名)スル
あざけりたわむれること。からかいなぶること。嘲謔(チヨウギヤク)。

調所

ちょうしょ テウ― 【調所】
平安時代,国司の役所で貢ぎ物を取り扱う所。

調所

ずしょ 【調所】
姓氏の一。

調所広郷

ずしょひろさと 【調所広郷】
(1776-1848) 江戸後期の薩摩藩の家老。通称,笑左衛門。藩債の整理,砂糖の専売などで藩の財政を再建,のちの薩摩藩の維新活動の基礎を築いた。密貿易が幕府に露見して,引責自殺。

調摂

ちょうせつ テウ― [0] 【調摂】 (名)スル
(1)健康保持に心を配ること。摂生。養生。「一日の―を求めざるべからざる微恙(ビヨウ)を得ることあり/金色夜叉(紅葉)」
(2)「調節(チヨウセツ)」に同じ。「諸種の感情が都合よく緩和し―せられて/一隅より(晶子)」

調教

ちょうきょう【調教】
training;→英和
breaking.〜する train[break (in)] <a horse> .→英和
‖調教師 a horse trainer[breaker].

調教

ちょうきょう テウケウ [0] 【調教】 (名)スル
馬・犬・猛獣などを訓練すること。「ライオンを―する」

調教師

ちょうきょうし テウケウ― [3] 【調教師】
調教師免許を受け,競走馬の調教管理を行う者。

調整

ちょうせい【調整】
regulation;adjustment;tuning (楽器の).→英和
〜する regulate;→英和
adjust;→英和
tune.→英和
‖調整器 a regulator;a governor.

調整

ちょうせい テウ― [0] 【調整】 (名)スル
(1)調子をととのえること。「開幕に向けて,チームを―する」
(2)ある基準に合わせてととのえること。過不足なくすること。「給料の不均衡を―する」「年末―」
(3)つり合いのとれた状態にすること。折り合いをつけること。「関係各国の意見を―する」「日程を―する」

調整インフレ

ちょうせいインフレ テウ― [5] 【調整―】
国際収支の黒字超過を解消するために意図的に実施されるインフレ政策。

調整卵

ちょうせいらん テウ― [3] 【調整卵】
⇒調節卵(チヨウセツラン)

調整年金

ちょうせいねんきん テウ― [5] 【調整年金】
厚生年金基金の通称。また,それが支給する年金。

調整池

ちょうせいち テウ― [3] 【調整池】
水力発電所において,負荷変動に対応して出力を調整できるよう河川の水をたくわえた池。

調書

ちょうしょ【調書】
a record;→英和
《法》a protocol.→英和
〜を取る put <a deposition> on record.

調書

ちょうしょ テウ― [1] 【調書】
(1)特定の事柄について調べた事実を記載した文書。
(2)訴訟法に基づいて,裁判所や捜査機関が事件の経過・内容を公証するために作成する公文書。

調査

ちょうさ【調査】
(an) examination;→英和
(an) investigation;an inquiry.→英和
〜する examine[investigate](into);→英和
inquire into;check (up) (照合する);→英和
take a census <of the population> .→英和
‖調査委員会 an investigation committee.調査課 an inquiry section.調査官 an examiner;an investigator.調査団 a study group.調査用紙 a questionnaire (世論などの).

調査

ちょうさ テウ― [1] 【調査】 (名)スル
事を明らかにするために調べること。また,その内容。「災害地の実情を―する」「―団」「―官」「国勢―」

調査報道

ちょうさほうどう テウ―ダウ [4] 【調査報道】
ジャーナリズムが,公的機関の調査を待たずに,汚職や企業犯罪などを独自に取材・調査し,報道すること。

調査捕鯨

ちょうさほげい テウ― [4] 【調査捕鯨】
商業用でなく,生息数・分布状態などを調査し科学的研究に役立てるための捕鯨。

調査書

ちょうさしょ テウ― [0] 【調査書】
学校において指導要録の記載を元にして作成され,入学や就職の選抜資料として受験先の学校または企業に提出される文書。内申書。

調楽

ちょうがく テウ― [0] 【調楽】
舞楽のための試楽・予習。賀茂・石清水の臨時祭の調楽が有名。

調法

ちょうほう テウホフ [0] 【調法】
〔「ちょうぼう」とも〕
調伏(チヨウブク)のための呪法。調伏法。「御命も今夜に窮まつて候程に,それがしが―には叶ひ難く候/謡曲・鉄輪」

調法

ちょうほう テウハフ 【調法】
■一■ [1] (名・形動)スル[文]ナリ
〔本来「重宝」と書くべき語であるが,「ちょうほう」と「てうはふ」の音韻上の区別がなくなって混同されたもの〕
「ちょうほう(重宝)」に同じ。「―な道具」「大変―している」「髱挿(タボサシ)だの張籠だのと―なことになりました/滑稽本・浮世風呂 2」
■二■ [0][1] (名)スル
(1)しらべ考えること。料簡。
(2)ととのえること。準備すること。「―ノ良イ人/日葡」
(3)食事の用意をすること。調理。料理。「肴ヲ―スル/日葡」

調湿

ちょうしつ テウ― [0] 【調湿】 (名)スル
空気中の湿度を調整すること。「―装置」

調熟

ちょうじゅく テウ― [0] 【調熟】 (名)スル
物事を行うのによい状態・時期になること。

調物

ちょうもつ テウ― [0] 【調物】
調として上納するもの。貢ぎ物。

調物

ちょうぶつ テウ― [0] 【調物】
⇒ちょうもつ(調物)

調理

ちょうり【調理】
⇒料理.

調理

ちょうり テウ― [1] 【調理】 (名)スル
(1)食品を料理すること。「魚を―する」「―場」
(2)物事を具合よくととのえること。調整。「鞍を均しく給することを―せしことあり/西国立志編(正直)」

調理台

ちょうりだい テウ― [0] 【調理台】
流し台・ガス台などと並べて,調理に使う作業台。

調理師

ちょうりし テウ― [3] 【調理師】
調理師法により都道府県知事の免許を受けて,調理の業務を行う者。

調略

ちょうりゃく テウ― [0] 【調略】 (名)スル
策略をめぐらして敵をまかしたり内通させたりすること。はかりごと。

調節

ちょうせつ テウ― [0] 【調節】 (名)スル
物事の具合がよいようにととのえること。ほどよく釣り合いがとれるようにすること。「産児―」「テレビの音量を―する」

調節

ちょうせつ【調節】
regulation;adjustment;control;→英和
modulation (音声の).〜する regulate;→英和
adjust;→英和
control <birth> ;modulate;→英和
tune in <the radio> .

調節卵

ちょうせつらん テウ― [4] 【調節卵】
卵割初期の割球の配置を変えたり,分離したり,細胞質の一部を切りとっても完全な胚(ハイ)になる卵。ウニ・ヒトデなどの卵。調整卵。
→モザイク卵

調節遺伝子

ちょうせついでんし テウ―ヰデン― [6] 【調節遺伝子】
構造遺伝子の働きを調節する遺伝子。構造遺伝子の働きを抑制するリプレッサーなどの制御性物質を生産する遺伝子や,リプレッサーが結合するオペレーター遺伝子など。制御遺伝子。
→構造遺伝子

調節酵素

ちょうせつこうそ テウ―カウ― [5] 【調節酵素】
生体内で一連の物質交代の反応速度を調節する酵素。アロステリック効果を示す酵素と,化学反応によって改質・調節される酵素とに大別される。

調練

ちょうれん テウ― [1] 【調練】 (名)スル
(1)(兵士を)訓練すること。練兵。「―場」「早朝から営庭で―する」
(2)訓練を積むこと。「御曹子は西国にて船には能く―せられたり/保元(下・古活字本)」

調義

ちょうぎ テウ― 【調義】
(1)策略をめぐらすこと。工夫すること。またその才知。才覚。算段。「次第に家栄えけるは,諸事につきて其の身―のよきゆゑぞかし/浮世草子・永代蔵 1」
(2)攻撃すること。「長沼の皆川山城守が城を御―のため/北条記」

調色

ちょうしょく テウ― [0] 【調色】
(1)絵の具を調合して,望みの色を作ること。
(2)写真で,印画紙またはポジ-フィルムの画像の色調を,金属塩などを用いて他の色に変える技法。

調色板

ちょうしょくばん テウ― [0] 【調色板】
パレット。

調薬

ちょうやく テウ― [0] 【調薬】 (名)スル
薬を調合すること。調剤。

調製

ちょうせい テウ― [0] 【調製】 (名)スル
ととのえ作ること。注文通りに作ること。「洋服を―する」

調製

ちょうせい【調製】
manufacture;→英和
preparation (薬・食品など).→英和
〜する prepare;→英和
make;→英和
make <a thing> to order (注文によって).

調製粉乳

ちょうせいふんにゅう テウ― [5] 【調製粉乳】
乳幼児の哺育(ホイク)のために,各種の栄養成分を配合して人乳の組成に近づけた粉乳。

調貢

ちょうこう テウ― [0] 【調貢】
みつぎもの。貢調。

調車

ちょうしゃ テウ― [1][0] 【調車】
⇒ベルト車(グルマ)

調速機

ちょうそくき テウソク― [4][3] 【調速機】
エンジンの回転数を測定して燃料の供給を調節し,回転数を一定に保つ装置。ガバナー。

調進

ちょうしん テウ― [0] 【調進】 (名)スル
注文品をととのえ届けること。調達。「取敢(トリア)へず草根木皮の煎薬を―したるは/福翁百話(諭吉)」

調進使

ちょうしんし テウ― [3] 【調進使】
⇒貢調使(コウチヨウシ)

調達

ちょうたつ テウ― [0] 【調達】 (名)スル
〔「ちょうだつ」とも〕
(1)金品などを必要に応じてととのえること。「資金を―する」
(2)求めに応じて金品を送り届けること。「資材を至急―する」

調達する

ちょうたつ【調達する】
supply;→英和
provide;→英和
raise <money> ;→英和
procure;→英和
execute[fill] <an order> .→英和

調達庁

ちょうたつちょう テウ―チヤウ [4][3] 【調達庁】
1952年(昭和27)それまでの特別調達庁を改称した総理府の外局の一。駐留軍の建造物・施設を調達することを主要任務とした。62年,防衛庁建設本部に合併され,防衛施設庁となる。

調銭

ちょうせん テウ― 【調銭】
(1)調として国家に納める銭。
(2)「丁銭」に同じ。

調音

ちょうおん テウ― [1] 【調音】 (名)スル
(1)声帯から唇に至る音声器官の形状を変えて個々の言語音を作り出すこと。構音。
(2)「調律」に同じ。

調音

ちょうおん【調音】
articulation;→英和
[楽器の]⇒調律.

調音体

ちょうおんたい テウ― [0] 【調音体】
ある音を発音する際,積極的にその音の調音活動に関与する音声器官。[s][k]の調音における舌など。調音者。

調音器官

ちょうおんきかん テウ―クワン [6][5] 【調音器官】
声帯を除いてそれより上のすべての音声器官。唇・歯・歯茎・口蓋(コウガイ)・口蓋垂・舌・咽頭など。

調音点

ちょうおんてん テウ― [3] 【調音点】
発音に際して,声道に閉鎖やせばめの作られる箇所。その位置の違いで異なった言語音が生まれる。[s]の調音における歯茎,[k]の調音における軟口蓋など。

調音音声学

ちょうおんおんせいがく テウ― [7] 【調音音声学】
言語音を,その産出過程に注目して,口・鼻・喉などの諸器官が繰り返す一定の運動パターンと関連づけて分類・分析する音声学の一分野。

調食み

ちょうばみ テウ― 【調食み】 ・ チヨウ― 【重食み】
双六で,二つの賽(サイ)を振って同じ目が出るのを競うこと。「―に,てう多くうちいでたる/枕草子 31」

調香

ちょうこう テウカウ [0] 【調香】 (名)スル
香水などで特定の香りを作り出すため,何種類かの香料を調合すること。「―師」

調馬

ちょうば【調馬】
horse training[breaking].調馬場 a riding ground;a paddock.→英和
⇒調教.

調馬

ちょうば テウ― [0][1] 【調馬】 (名)スル
馬を乗りならすこと。

調馬師

ちょうばし テウ― [3] 【調馬師】
(1)馬を乗りならす人。
(2)もと宮内省主馬寮に属した高等官。乗馬の調教をつかさどった。

調髪

ちょうはつ テウ― [0] 【調髪】 (名)スル
髪を刈ったり結ったりして形を整えること。理髪。整髪。

諂い

へつらい【諂い】
(a) flattery.諂い者 a flatterer.

諂い

へつらい ヘツラヒ [3] 【諂い】
へつらうこと。こびること。おべっか。追従(ツイシヨウ)。「―を言う」

諂う

へつらう【諂う】
flatter <a person> .→英和

諂う

へつら・う ヘツラフ [3] 【諂う】 (動ワ五[ハ四])
相手の気に入るようにふるまう。機嫌をとる。おもねる。「上役には―・い,部下には威張る」「媚(コ)び―・う」「朝夕すぼき姿を恥ぢて,―・ひつつ出で入る/方丈記」「世ヲ―・ウ/日葡」

諂笑

てんしょう [0] 【諂笑】 (名)スル
へつらって愛想笑いをすること。

諂諛

てんゆ [1] 【諂諛】 (名)スル
こびへつらうこと。阿諛(アユ)。「阿媚するとか,―するとかつて/火の柱(尚江)」

諄々と

じゅんじゅん【諄々と】
earnestly;→英和
patiently.→英和
〜と説く persuade;→英和
inculcate <ideas on a person> .→英和

諄い

くど・い [2] 【諄い】 (形)[文]ク くど・し
〔「くどくど」と同源〕
(1)同じことを何度も繰り返し言って,わずらわしく感じられる。話がしつこい。「話が―・くなる」「―・い事を言ふ/狂言・富士松」
(2)食べ物の味付けがしつこい。「味付けが―・くなくておいしい」
(3)色合いや模様がどぎつい。「―・い柄」
[派生] ――さ(名)

諄し

くど・し 【諄し】 (形ク)
⇒くどい

諄諄

じゅんじゅん [0][3] 【諄諄】 (ト|タル)[文]形動タリ
相手にわかるようによく言い聞かせるさま。「―と説く」「胸を割つて―と語るを/くれの廿八日(魯庵)」

だん [1] 【談】
話すこと。話。「―たまたま政治に及ぶ」「観戦記者の―によれば」「車中―」

談じる

だんじる【談じる】
talk about[discuss].〜に足らない be not worth mentioning.

談じる

だん・じる [3][0] 【談じる】 (動ザ上一)
〔サ変動詞「談ずる」の上一段化〕
「談ずる」に同じ。「政局を―・じる」

談じ込む

だんじこ・む [4] 【談じ込む】 (動マ五[四])
苦情・要求などを強い調子で言い入れる。談判する。「血相を変えて―・む」

談じ込む

だんじこむ【談じ込む】
protest <against> .→英和

談ずる

だん・ずる [3][0] 【談ずる】 (動サ変)[文]サ変 だん・ず
(1)語る。話す。また論じ合う。談じる。「世相を―・ずる」
(2)要求を出して話し合う。かけ合う。談判する。「さつきでえぶ遣手に―・じられたな/洒落本・不粋照明房情記」

談余

だんよ [1] 【談余】
話のついで。

談判

だんぱん【談判】
(a) negotiation;a parley (敵との).→英和
〜する negotiate <with a person for a matter> ;→英和
talk over <a matter> ;parley <with> .

談判

だんぱん [1] 【談判】 (名)スル
物事の決着を付けるために,相手方と議論し渡り合うこと。交渉。かけあい。「ひざづめ―」「―が決裂する」「値引きを―する」

談叢

だんそう [0] 【談叢・談藪】
たくさんの興味のある話。また,それらを集めた本。

談合

だんごう [0] 【談合】 (名)スル
〔古くは「だんこう」〕
(1)話し合うこと。話し合い。相談。「集まって―する」
(2)競争入札の際に,複数の入札参加者が前もって相談し,入札価格や落札者などを協定しておくこと。

談合

だんごう【談合】
(1) ⇒相談.
(2)[共謀・結託]collusion.

談合尽く

だんごうずく [0][6] 【談合尽く】
当事者の話し合いの上ですること。相談ずく。「何事も―で解決する」

談合相手

だんごうあいて [5] 【談合相手】
相談相手。話し相手。

談合罪

だんごうざい [3] 【談合罪】
公正な価格を害し,または不正の利益を得る目的で,談合することにより成立する罪。

談合請負

だんごううけおい [5] 【談合請負】
多数の請負人があらかじめ談合して,入札価格や利益配分を定めておいて請負入札すること。

談天彫竜

だんてんちょうりゅう [0] 【談天彫竜】
〔史記(荀卿伝)〕
天を談じたり竜を彫ったりすること。話・文章が遠大高尚なことのたとえ。

談天門

だんてんもん 【談天門】
〔「だってんもん」とも〕
平安京大内裏外郭十二門の一。西側南端にあり,大炊御門(オオイミカド)大路に面する。
→大内裏

談天門

だってんもん 【談天門】
⇒だんてんもん(談天門)

談山

だんざん 【談山】
〔「たんざん」とも〕
多武峰(トウノミネ)の別名。

談山神社

だんざんじんじゃ 【談山神社】
多武峰(トウノミネ)にある神社。祭神は藤原鎌足。鎌足の長子定慧が父の遺骸を阿威山より改葬し,妙楽寺を建立したのに始まる。日本唯一の木造十三重塔がある。

談林

だんりん [0] 【檀林・談林】
(1)〔仏〕「栴檀林(センダンリン)」の略。栴檀は仏や仏弟子のたとえ。
 (ア)僧徒が学問・修行をする所。学寮。
 (イ)寺院のこと。
(2)「談林派」の略。

談林十百韻

だんりんとっぴゃくいん 【談林十百韻】
俳諧集。二冊。田代松意編。1675年刊。九吟百韻一〇巻。俳諧に新風を送り,談林派の名称の基となった。

談林派

だんりんは [0] 【談林派・檀林派】
俳諧の一派。西山宗因を中心に,井原西鶴・岡西惟中らが集まり,延宝年間(1673-1681)に隆盛をみた。言語遊戯を主とする貞門の古風を嫌い,式目の簡略化をはかり,奇抜な着想・見立てと軽妙な言い回しを特色とする。蕉風(シヨウフウ)の発生とともに衰退。宗因流。飛体(トビテイ)。阿蘭陀(オランダ)流。

談柄

だんぺい [0] 【談柄】
〔僧侶などが,談話の時に手に取る払子(ホツス)の意から〕
話題。話の種。話柄。

談欛

だんは [1] 【談欛】
〔僧が談話の際にもつ払子(ホツス)のことから〕
話のたね。話柄(ワヘイ)。

談片

だんぺん [0][3] 【談片】
話の断片。談話の一部。

談笑

だんしょう [0] 【談笑】 (名)スル
笑ったりしてうちとけて話しあうこと。「なごやかに―する」

談笑する

だんしょう【談笑する】
(have a) chat <with a person> .→英和
〜のうちに解決する settle <a matter> by friendly talk.

談義

だんぎ [1] 【談義・談議】
(1)自由に考えを述べ合い議論すること。「世相―」「選挙―」「教育―」
(2)〔仏〕 経典や法義を説くこと。説法。また,問答。「建仁寺の本願の―の座にのぞみて/沙石(五・古活字本)」
(3)(「お談義」の形でも用いられる)堅苦しい,つまらない話。また,訓戒・小言。「へたの長(ナガ)―」
(4)相談してうまく処理すること。話し合いをすること。談合。「日比―申し侍りつる事,大将軍には一向に憑(タノ)み奉る/盛衰記 4」

談義僧

だんぎそう [3] 【談義僧】
仏教の教義をわかりやすく説く僧。おもしろおかしく説教をする僧。「―すわると顔を十しかめ/柳多留(初)」

談義参り

だんぎまいり 【談義参り】
談義を聴く目的で,寺社に参詣すること。「―にはかせます紫の革足袋一足あつらへて進ぜたい/浄瑠璃・持統天皇」

談義坊

だんぎぼう [3] 【談義坊】
(1)「談義僧(ダンギソウ)」に同じ。
(2)魚のメダカの異名。

談義本

だんぎぼん [0] 【談義本】
江戸時代,宝暦(1751-1764)から寛政(1789-1801)・享和(1801-1804)にかけて流行した滑稽な読み物。1752年刊の静観房好阿作「当世下手談義(イマヨウヘタダンギ)」に始まる。談義僧の口調をまね,滑稽味と教訓性とを合わせもち,社会を風刺した。滑稽本の先駆。談義物。

談藪

だんそう [0] 【談叢・談藪】
たくさんの興味のある話。また,それらを集めた本。

談話

だんわ【談話】
<have> a conversation[talk] <with> ;→英和
<give> an informal talk <on> .談話室 a lounge <of a hotel> .→英和

談話

だんわ [0] 【談話】 (名)スル
(1)はなしをすること。くつろいで会話を交わすこと。「友人と―する」
(2)ある事柄についての非公式な意見。「首相の―」
(3)〔言〕
〔discourse〕
文より大きい言語単位で,あるまとまりをもって展開した文の集合。話されたもの,書かれたものの両者を含む。テクスト。

談話体

だんわたい [0] 【談話体】
日常語や日常の談話に近い言い回しを使った,文章の様式。福沢諭吉の「福翁自伝」など。

談話室

だんわしつ [3] 【談話室】
家庭・職場などで,歓談のために設けた部屋。

談話語

だんわご [0] 【談話語】
日常話される言葉。話し言葉。

談論

だんろん [0] 【談論】 (名)スル
談話と議論。談話し議論すること。「賓客(ヒンカク)を集めて世事を―することを好む/花間鶯(鉄腸)」

談論風発

だんろんふうはつ [0] 【談論風発】 (名)スル
はなしや議論を活発に行うこと。「―して時の過ぎるのを忘れる」

談議

だんぎ [1] 【談義・談議】
(1)自由に考えを述べ合い議論すること。「世相―」「選挙―」「教育―」
(2)〔仏〕 経典や法義を説くこと。説法。また,問答。「建仁寺の本願の―の座にのぞみて/沙石(五・古活字本)」
(3)(「お談義」の形でも用いられる)堅苦しい,つまらない話。また,訓戒・小言。「へたの長(ナガ)―」
(4)相談してうまく処理すること。話し合いをすること。談合。「日比―申し侍りつる事,大将軍には一向に憑(タノ)み奉る/盛衰記 4」

しょう シヤウ [1] 【請】
(1)お願いすること。要請。「医師,―を受けて病める者のもとへ行く道に/今昔 10」
(2)律令制で,五位以上の貴族などに与えられた刑法上の特典。

請い

こい コヒ [1] 【請い・乞い】
相手にこいねがうこと。頼み。「―を入れる」「二人は自分の―に応じて/あめりか物語(荷風)」

請い

こい【請い】
a request.→英和
〜をいれる comply with a person's request.…の〜により at a person's request.

請い受ける

こいう・ける コヒ― [4] 【請い受ける・乞い受ける】 (動カ下一)[文]カ下二 こひう・く
頼みこんで,それをもらう。「有能な人物を―・ける」「懸りたる首を敵に―・く/太平記 32」

請う

こ・う コフ [1] 【請う・乞う】 (動ワ五[ハ四])
(1)ある物を与えてくれるよう,またある事をしてくれるよう相手に求める。「この道の専門家に教えを―・う」「近日上映。―・う,御期待」「みどり子の乳(チ)―・ふがごとく/万葉 4122」
(2)願いの叶(カナ)うよう神仏に祈る。「天地(アメツチ)の神を―・ひつつ我(アレ)待たむはや来ませ君待たば苦しも/万葉 3682」

請く

う・く 【受く・請く】 (動カ下二)
⇒うける

請け

うけ [2] 【受け・請け】
(1)相手からの働きかけを受けること。また,受け手。「―にまわる」
(2)周囲の受け止め方。評価。世間の評判。人気。「上役の―がよい」
(3)保証すること。うけあうこと。「―人」「―判」
(4)物を受け入れるもの。「新聞―」「郵便―」

請ける

う・ける [2] 【受ける・請ける・承ける・享ける】 (動カ下一)[文]カ下二 う・く
(1)向かってくる物をとらえておさめる。「ボールを手で―・ける」「雨漏りをバケツで―・ける」
(2)風や光が当てられる。「追い風を―・けて快走するヨット」「西日をまともに―・ける部屋」
(3)自分に差し出されたものを自分のものとする。受け取る。《受》「謝礼を―・ける」
(4)(動作を表す語や,動作の結果生ずるものを目的語とする)他からの働きかけが及ぶことを,働きを及ぼされた側から言うことば。《受》
 (ア)課せられた物事やしかけられた行為などに積極的に対処する。「部下から報告を―・ける」「挑戦を―・ける」
 (イ)自分の意志に関係なく,他からの働きかけをこうむる。「敵から攻撃を―・ける」「罰を―・ける」「読者からのお叱りを―ける」
 (ウ)他からもたらされた状態が自分の身に自然と生ずる。
⇔あたえる
「あの本を読んでどんな印象を―・けたか」「地震で被害を―・ける」「精神的ショックを―・ける」
 (エ)与えられる。
〔「享ける」とも書く〕
「生を―・ける」
(5)自分からすすんで,あることをしてもらう。《受》「手術を―・ける」「お祓(ハラ)いを―・ける」「入学試験を―・けに行く」
(6)他からの注文・依頼を承知して対処する。《受・請》「注文を―・ける」「神は―・けずぞなりにけらしも/古今(恋一)」
(7)(提案などを)承服する。受け入れる。のむ。《受・承》「とても―・けられないきびしい条件」
(8)影響・関連・つながりがそこに及んでいる。《受・承》「理事会の決定を―・けて事務局では…」「『もしも』を―・けて,あとには仮定表現が来る」
(9)引き継ぐ。継承する。《承》「先代のあとを―・けて二代目当主となる」「母親から絵の才を―・ける」
(10)観客・聴衆に気に入られ,好まれる。《受》「若者に―・けるギャグ」
(11)(方角を表す語を目的語として)…に面する。《受》「南を―・ける」
(12)借金を払って,質種(シチグサ)などを取り戻す。現代では「うけ出す」「うけ戻す」など,複合した形で用いる。《受・請》「衣を…質に置けるが,そののち―・くる事成がたく/浮世草子・世間胸算用 1」
[慣用] 意を―・生を―・真(マ)に―

請け作

うけさく [0] 【請(け)作】
(1)平安中期以降,主に荘園で,農民が領主から土地をあてがわれて耕作すること。年貢負担の義務を負う。
(2)江戸時代,農民が地主から田畑を借りて耕作すること。小作。

請け出す

うけだ・す [3][0] 【請(け)出す】 (動サ五[四])
(1)借金を払って質種(シチグサ)などを取り戻す。受け戻す。「質種を―・す」
(2)身請けする。「日頃なじみの茨木屋の吾妻をとんと―・し/浄瑠璃・淀鯉(上)」
[可能] うけだせる

請け合い

うけあい [0] 【請(け)合い・受(け)合い】
(1)確実だと請け合うこと。保証。「成功すること―だ」
(2)請負。「―で土こね迄が足をぬき/柳多留 9」

請け合う

うけあ・う [3] 【請(け)合う・受(け)合う】 (動ワ五[ハ四])
(1)責任をもって,確かに約束を果たすと引き受ける。「納期を―・う」
(2)その物事・品物が確かなものであると保証する。「品質は―・います」
[可能] うけあえる

請け合う

うけあう【請け合う】
(1)[保証する]assure;→英和
guarantee;→英和
answer for (責任をもつ);promise (約束する).→英和
(2)[(仕事を)引き受ける]⇒引き受ける.
…かどうかは請け合えない I am not sure if….
品質は請け合います The quality is guaranteed.

請け売り

うけうり [0] 【受(け)売り・請(け)売り】 (名)スル
(1)他人の意見や考えなどを,そのまま自分の意見のように言うこと。「他人の説を―する」
(2)製造元や問屋からの委託品をほかに売ること。「―の焼酎・もろはく/浮世草子・永代蔵 3」

請け戻し

うけもどし [0] 【受(け)戻し・請(け)戻し】
(1)金を払って質(シチ)や抵当に入っていたものを取り戻すこと。
(2)手形・小切手の裏書人などが,金銭と引き換えに所持人から手形・小切手を取り返すこと。

請け戻す

うけもど・す [4] 【受(け)戻す・請(け)戻す】 (動サ五[四])
(1)預けておいた金品の返却を受ける。「学資の余分を亭主が預つて置て呉れるのを―・し/油地獄(緑雨)」
(2)「受け出す{(1)}」に同じ。
(3)手形・小切手の裏書人や振出人などが,金銭と引き換えに所持人からその手形・小切手を取り返す。「約束手形を―・す」

請け書き

うけがき [0] 【請(け)書き】
⇒うけしょ(請書)

請け負う

うけお・う [3][0] 【請(け)負う】 (動ワ五[ハ四])
(1)特に請負{(2)}の契約によって仕事を引き受ける。「新築工事を―・う」
(2)返済などの義務を負う。「コノ羊,犬ノ小麦ヲ―・ウタコト必定ヂャ/天草本伊曾保」
[可能] うけおえる

請け負う

うけおう【請け負う】
contract[have a contract] <for[to build]a house> .→英和
請け負わせる give <a person> a contract <for,to do> .

請け込む

うけこ・む 【請け込む・受け込む】 (動マ四)
引き受ける。「後家のおかめが―・んで/浄瑠璃・油地獄(上)」

請け返す

うけかえ・す 【受け返す・請け返す】 (動サ四)
(1)「受け出す{(1)}」に同じ。「古の質の札をば―・し/仮名草子・仁勢物語」
(2)「受け出す{(2)}」に同じ。「金さへ出来りや,何時でも―・さうと/滑稽本・根無草後編」

請け酒屋

うけざかや 【請け酒屋】
江戸時代,造り酒屋から酒を買い受けて小売りする酒屋。小売り酒屋。

請じる

しょう・じる シヤウ― [3][0] 【請じる】 (動ザ上一)
〔サ変動詞「請ずる」の上一段化〕
「請ずる」に同じ。「講師を―・じる」

請じ入れる

しょうじい・れる [5][0] シヤウジ― 【請じ入れる】 ・ セウジ― 【招じ入れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 しやうじい・る
客などを案内して自分の家や部屋の中に入れる。招き入れる。「応接間に―・れる」

請ず

そう・ず サウ― 【請ず】 (動サ変)
〔「しやうず」の直音表記〕
「しょうずる(請)」に同じ。「大方世にしるしありと聞ゆる人の限り,あまた―・じ給ふ/源氏(総角)」

請ずる

しょう・ずる シヤウ― [3][0] 【請ずる】 (動サ変)[文]サ変 しやう・ず
(1)何かをしてもらうために呼ぶ。おいで願う。「明神を―・ずる」「導師を―・ずる」
(2)人を迎えてもてなす。「座敷に案内して―・ずるに/西洋道中膝栗毛(魯文)」

請人

うけにん【請人】
⇒保証(人).

請人

うけにん [0] 【請人】
中世・近世の種々の契約における保証人。近世では,金銭貸借の金請(カネウケ)のほか人請(ヒトウケ)・地請(ジウケ)・店請(タナウケ)などが存在した。

請作

うけさく [0] 【請(け)作】
(1)平安中期以降,主に荘園で,農民が領主から土地をあてがわれて耕作すること。年貢負担の義務を負う。
(2)江戸時代,農民が地主から田畑を借りて耕作すること。小作。

請僧

しょうそう シヤウ― 【請僧】
法会(ホウエ)に,僧を招くこと。また,その招かれた僧。「二百余人の―/今昔 12」

請出す

うけだ・す [3][0] 【請(け)出す】 (動サ五[四])
(1)借金を払って質種(シチグサ)などを取り戻す。受け戻す。「質種を―・す」
(2)身請けする。「日頃なじみの茨木屋の吾妻をとんと―・し/浄瑠璃・淀鯉(上)」
[可能] うけだせる

請判

うけはん [0][2] 【請判】
請人(ウケニン)が保証のしるしに押す判。

請印

しょういん シヤウ― [0] 【請印】
律令制で,国が発給する文書に押印する儀式。内容・種類によって内印(天皇御璽)・外印(太政官印)が使い分けられたが,内印の場合,少納言が上奏して勅許を請うた。

請取

うけとり [0] 【受(け)取り・受取・請取】
(1)うけとること。「代理人を―にやる」
(2)(「受取」「請取」と書く)受け入れた旨を記して渡す証文。受取証。
(3)引き受けたこと。受け持ち。「女の子は私の―だから,おまへさんお構ひなさいますな/滑稽本・浮世風呂 3」
(4)理解。のみこみ。「他人の記した帳簿を見ても甚だ―が悪い/福翁自伝(諭吉)」

請合い

うけあい [0] 【請(け)合い・受(け)合い】
(1)確実だと請け合うこと。保証。「成功すること―だ」
(2)請負。「―で土こね迄が足をぬき/柳多留 9」

請合う

うけあ・う [3] 【請(け)合う・受(け)合う】 (動ワ五[ハ四])
(1)責任をもって,確かに約束を果たすと引き受ける。「納期を―・う」
(2)その物事・品物が確かなものであると保証する。「品質は―・います」
[可能] うけあえる

請合人

うけあいにん【請合人】
a guarantee.→英和

請問

せいもん [0] 【請問】 (名)スル
問い尋ねること。「更に―す可き一事件有り/三酔人経綸問答(兆民)」

請地

うけち [0][2] 【請地】
請所(ウケシヨ)となった下地(シタジ)。

請売り

うけうり [0] 【受(け)売り・請(け)売り】 (名)スル
(1)他人の意見や考えなどを,そのまま自分の意見のように言うこと。「他人の説を―する」
(2)製造元や問屋からの委託品をほかに売ること。「―の焼酎・もろはく/浮世草子・永代蔵 3」

請奏

しょうそう シヤウ― [0] 【請奏】
諸司が太政(ダイジヨウ)官に,料物の申請,任官の申請などをすること。また,その際の文書。

請奏

うけそう 【請奏】
⇒しょうそう(請奏)

請客使

しょうきゃくし シヤウ― [4][3] 【掌客使・請客使】
奈良・平安時代,大臣の大饗に出席する貴人を出迎え,その前駆をつとめた者。

請宿

うけやど 【請宿】
奉公人などの身元を引き受けて職を周旋する家。口入れ宿。宿元。

請山

うけやま [0] 【請山】
(1)江戸時代,領主の支配に属する山林を,村または個人がその管理を条件に一定期間使用収益すること。また,その山。
(2)江戸時代,村と村との間の談合によって,事前に条件(期限・採取量・採取料金など)を決め,入会(イリアイ)を許した山林。
(3)江戸時代,山師が一定期間の運上額を決めて,鉱山の経営を請け負うこと。

請座

うけざ [0][2] 【請座】
(1)開閉する扉の軸のはまる所。
(2)「請座金物」の略。

請座金物

うけざかなもの [4] 【請座金物】
扉の軸をはめる金属部品。

請待

しょうたい [1] セウ― 【招待】 ・ シヤウ― 【請待】 (名)スル
〔古くは「しょうだい」〕
客として来てもらうこと。呼んでもてなすこと。「披露宴に―される」「―状」「―券」

請戻し

うけもどし [0] 【受(け)戻し・請(け)戻し】
(1)金を払って質(シチ)や抵当に入っていたものを取り戻すこと。
(2)手形・小切手の裏書人などが,金銭と引き換えに所持人から手形・小切手を取り返すこと。

請戻す

うけもど・す [4] 【受(け)戻す・請(け)戻す】 (動サ五[四])
(1)預けておいた金品の返却を受ける。「学資の余分を亭主が預つて置て呉れるのを―・し/油地獄(緑雨)」
(2)「受け出す{(1)}」に同じ。
(3)手形・小切手の裏書人や振出人などが,金銭と引き換えに所持人からその手形・小切手を取り返す。「約束手形を―・す」

請所

うけしょ [3][2] 【請所】
中世,地頭・荘官・名主などが荘園領主に対して毎年一定額の年貢納入を請け負う代わりに,その荘園の下地(シタジ)支配に関する一切の権限を委任されること。うけどころ。
→守護請(シユゴウケ)

請所

うけどころ [3] 【請所】
⇒うけしょ(請所)

請文

うけぶみ [0] 【請文】
上司からの命令・諮問などに対して,返答や報告を記して差し出す文書。また,中世頃から請負などで履行を誓って差し出す文書。請書。散状。

請料

うけりょう [2] 【請料】
中世,請所(ウケシヨ)をした地頭・荘官・名主などが荘園領主に納入することを請け負った一定額の年貢。請口(ウケグチ)。

請暇

せいか [1][0] 【請暇】
休暇を願い出ること。

請書

うけしょ [0][2] 【請書】
(1)承知したり保証する旨を記した書類。請文。うけがき。
(2)受け取ったことを証明する書類。受領書。

請書き

うけがき [0] 【請(け)書き】
⇒うけしょ(請書)

請来

しょうらい シヤウ― [0] 【請来】 (名)スル
仏像・経文などを請いうけて外国から持って来ること。将来。「奈良時代に―した像」

請求

せいきゅう [0] 【請求】 (名)スル
(1)相手方に対して一定の行為を要求すること。「支払いを―する」
(2)民事訴訟法上,原告が訴えによってその趣旨や理由の当否につき裁判所の審判を求めること。

請求

せいきゅう【請求】
(a) demand;→英和
(a) claim.→英和
〜する ask <for> ;→英和
claim;demand;request.→英和
〜に応じる meet a person's demand.‖請求額 the amount claimed.請求権 a claim;a right of claim.請求権を放棄する give up one's claim;disclaim.請求次第 on demand.請求書 <submit> a bill.

請求書

せいきゅうしょ [5][0] 【請求書】
支払いなどの請求のために出す文書。

請求権

せいきゅうけん [3] 【請求権】
〔法〕 特定の人に対して一定の行為を請求することができる権利。主として債権から生ずる。
→形成権
→支配権

請状

うけじょう [0] 【請状】
江戸時代,保証人が出した奉公人の身元保証書。本人がキリシタンでない旨も記入した。

請用

しょうよう シヤウ― [0] 【請用】 (名)スル
(1)加持祈祷(キトウ)などのために僧侶・修験者などを招くこと。「偶々(タマタマ)の―にて候に,ただ御出で候へかし/義経記 7」
(2)人を招待してもてなすこと。「人ヲ―スル/日葡」

請益

しょうやく シヤウ― [0] 【請益】
〔呉音〕
(1)〔仏〕 師に不明な点について教えを請うこと。禅宗では「しんえき」という。
(2)「せいえき(請益)」に同じ。

請益

せいえき [0] 【請益】
(1)さらに増すことを請うこと。しょうやく。
(2)会釈して許しを請うこと。しょうやく。

請罷

せいひ [1] 【請罷】
辞職を君主に願い出ること。「正精(マサキヨ)の―の事を言ふに当つて/伊沢蘭軒(鴎外)」

請花

うけばな [2][0] 【請花】
塔・多宝塔・石灯籠(イシドウロウ)などで,相輪・宝珠・中台・台座などに見られる蓮華(レンゲ)形の装飾。
→相輪

請訓

せいくん [0] 【請訓】 (名)スル
外国駐在の大公使・使節などが重要問題の処理にあたって,政府の指示を求めること。
⇔回訓
「本国政府に―する」

請託

せいたく [0] 【請託】 (名)スル
内々で特別の配慮を請うこと。特に,公務員に対して一定の職務行為を行うことを依頼すること。

請証文

うけしょうもん [3] 【請証文】
江戸時代の訴訟で,原告・被告の両者が判決の宣告文を請けて服従することを示すために提出した証文。
→上証文(アゲシヨウモン)

請謁

せいえつ [0] 【請謁】
貴人に面会を請うこと。「其―の形式は/伊沢蘭軒(鴎外)」

請負

うけおい【請負(契約を結ぶ)】
(make) a contract <with> .→英和
〜で by contract.‖請負業 contraction business.請負人[師]a contractor.

請負

うけおい [0][3] 【請負】
(1)請け負うこと。依頼人と日限・報酬等を定めて仕事を引き受けること。また,その仕事。「―仕事」
(2)当事者の一方(請負人)がその仕事を完成することを約し,相手方がその仕事の結果に対して報酬を与えることを約する契約。請負契約。
(3)保証すること。請け合うこと。「小まんが願ひ―故/浄瑠璃・丹波与作(中)」

請負う

うけお・う [3][0] 【請(け)負う】 (動ワ五[ハ四])
(1)特に請負{(2)}の契約によって仕事を引き受ける。「新築工事を―・う」
(2)返済などの義務を負う。「コノ羊,犬ノ小麦ヲ―・ウタコト必定ヂャ/天草本伊曾保」
[可能] うけおえる

請負人

うけおいにん [0] 【請負人】
注文主と請負契約を結び,仕事を完成させる義務を負う人。

請負制度

うけおいせいど [5] 【請負制度】
資本家と労働者の間に中間請負人が介在して,仕事を一定価格で請け負い,中間利潤を手に入れる制度。家内工業制度の残存物で,土木・建築・港湾荷役・家内労働などで行われている。

請負小作

うけおいこさく [5] 【請負小作】
江戸時代の小作慣行の一。年限を定め,費用などを見積もり,地主に納付する額を定めた上で請け負う小作。

請負師

うけおいし [3][4] 【請負師】
土木・建築工事などの請負を職業とする人。

請負業

うけおいぎょう [3] 【請負業】
土木・建築工事などの請負を行う職業。「建築―」

請負耕作

うけおいこうさく [5] 【請負耕作】
農地の所有者が耕作全部を一定料金を支払って他に委託する耕作方式。また,農地の所有者が一定料金を受け取って他に耕作させる一種の小作をもいう。

請負賃金

うけおいちんぎん [5] 【請負賃金】
仕事に要した労働時間数とは関係なく,その出来高に従って払われる賃金。出来高賃金。

請負金

うけおいきん [0] 【請負金】
請負人が仕事を完成する責任に対する報酬として受ける金。

請雨

しょうう シヤウ― [1] 【請雨】
雨ごい。祈雨(キウ)。

請雨法

しょううほう シヤウ―ホフ [0] 【請雨法】
〔仏〕 密教で降雨を祈って行う修法。祈雨法。

請願

せいがん【請願】
<grant> a petition.→英和
〜する (make,lodge a) petition <to> .‖請願者 a petitioner.請願書 a (written) petition.

請願

せいがん [0] 【請願】 (名)スル
(1)自分の希望の達成を願い出ること。
(2)国民が国または地方公共団体の機関に対して,文書により希望を述べること。「法案の廃止を―する」

請願巡査

せいがんじゅんさ [5] 【請願巡査】
旧警察制度で,町村や私人の請願により配置された巡査。請願者の費用により維持された。1938年(昭和13)に廃止。

請願権

せいがんけん [3] 【請願権】
国または地方公共団体に対して請願できる権利。憲法により保障される。

請[乞]う

こう【請[乞]う】
ask[request] <a person to do,for a thing> ;→英和
beg;→英和
entreat.→英和

諌め

いさめ【諌め】
remonstrance;→英和
admonition;→英和
advice (忠告).→英和

諌める

いさめる【諌める】
remonstrate <with a person about his misconduct> ;→英和
dissuade <a person from doing> .→英和

諌言

かんげん【諌言】
admonition;→英和
advice.→英和
〜する ⇒諌(いさ)める.

諍い

いさかい イサカヒ [0] 【諍い】 (名)スル
言い争うこと。争い。言い合い。けんか。「―が絶えない」

諍い

いさかい【諍い】
a quarrel.→英和

諍う

いさか・う イサカフ [3][0] 【諍う】 (動ワ五[ハ四])
言い争う。けんかをする。「兄弟で―・う」

諍う

あらが・う アラガフ [3] 【抗う・争う・諍う】 (動ワ五[ハ四])
(1)さからう。抵抗する。「権力に―・う」
(2)相手の言うことを否定して言い争う。「わがため面目あるやうに言はれぬるそらごとは,人いたく―・はず/徒然 73」
[可能] あらがえる

諍ひ

あらがい アラガヒ 【争ひ・諍ひ】
言い争うこと。論争すること。「興ある―なり。同じくは御前にて争はるべし/徒然 135」

諍乱

じょうらん ジヤウ― [0] 【諍乱】
あらそいみだれること。

諍論

じょうろん ジヤウ― [0] 【諍論】 (名)スル
論争すること。論争。

諏訪

すわ スハ 【諏訪】
姓氏の一。古代から信濃国一の宮諏訪神社の大祝家。鎌倉期は御家人・得宗被官として権勢をふるった。戦国時代は小笠原氏・武田氏と争い,一時武田信玄に滅ぼされるが,武田氏滅亡後復活。江戸期に諏訪郡高島に封ぜられた。

諏訪

すわ スハ 【諏訪】
長野県中部,諏訪盆地の中心都市。近世,諏訪氏の城下町,甲州街道の宿場町。精密工業が盛ん。また,諏訪湖畔に臨む観光地・温泉地。

諏訪の海

すわのうみ スハ― 【諏訪の海】
諏訪湖。((歌枕))「―の氷の上のかよひぢは神のわたりてとくるなりけり/堀河百首」

諏訪八幡

すわはちまん スハ― 【諏訪八幡】
諏訪大社と八幡宮の祭神。ともに武人の信仰を集めた。

諏訪大社

すわたいしゃ スハ― 【諏訪大社】
⇒諏訪神社(スワジンジヤ)

諏訪湖

すわこ スハ― 【諏訪湖】
長野県中部にある断層陥没湖。冬期結氷し,氷面にできた割れ目に沿って氷堤の盛り上がる「御神渡(オミワタ)り」が見られる。天竜川の水源。

諏訪盆地

すわぼんち スハ― 【諏訪盆地】
長野県中部,フォッサマグナに沿う盆地。中央に諏訪湖があり,諏訪・茅野・岡谷市がある。

諏訪神社

すわじんじゃ スハ― 【諏訪神社】
長野県諏訪にある神社。上下二社よりなる。上社(カミシヤ)本宮は諏訪市中州,上社前宮は茅野市宮川に,下社(シモシヤ)は春宮・秋宮とも諏訪郡下諏訪町にある。祭神は出雲系の神とされる建御名方富命(タテミナカタトミノミコト),八坂刀売命(ヤサカトミノミコト)。風水・農耕・狩猟・軍(イクサ)・鍛冶などの神として尊崇される。北海道から鹿児島まで一万余の分社・分霊がある。御柱(オンバシラ)祭や御神渡(オミワタ)りの神事が行われる。現在は諏訪大社と称する。

諏訪頼重

すわよりしげ スハ― 【諏訪頼重】
(1516?-1542) 戦国時代の大名。信濃諏訪郡上原城主。武田信玄に敗れ自殺。娘は武田勝頼の母。頼重の死により諏訪氏は一時断絶するが,庶流の頼忠が旧領を復し,幕末に至る。

りょう リヤウ [1] 【諒】
まこと。真実。

諒する

りょう・する リヤウ― [3] 【諒する】 (動サ変)[文]サ変 りやう・す
事情をくんで納得する。諒とする。「看客(カンカク)此意を―・し/塩原多助一代記(円朝)」

諒とする

りょう【諒とする】
understand;→英和
appreciate.→英和

諒察

りょうさつ [0] レウ― 【了察】 ・ リヤウ― 【諒察】 (名)スル
相手の立場・事情をくみとること。「何とぞ御―下さい」「庶幾(コイネガ)はくは焉(コ)れを―せられんことを/鬼啾々(夢柳)」

諒恕

りょうじょ リヤウ― [1] 【諒恕】 (名)スル
相手の事情を思いやってゆるすこと。「御―下さい」「誤謬を免れざる有らん。幸に之を―せよ/真善美日本人(雪嶺)」

諒承

りょうしょう [0] レウ― 【了承】 ・ リヤウ― 【諒承・領承】 (名)スル
〔古くは「りょうじょう」〕
事情をくんで納得すること。承知すること。領掌。「相手の―を得る」「よろしく御―下さい」「申し出の件―しました」

諒知

りょうち リヤウ― [1] 【諒知】 (名)スル
承知していること。知っていること。「妾は当時の川上が性行を―し居たるを/妾の半生涯(英子)」

諒解

りょうかい [0] レウ― 【了解】 ・ リヤウ― 【諒解】 (名)スル
(1)事情を思いやって納得すること。理解すること。のみこむこと。了承。領解。領会。「事情を―する」「―できない」
(2)〔(ドイツ) Verstehen〕
ディルタイの用語。文化を生の表現とみて,その意味を自己移入・追体験などによって共感的にとらえること。理解。

諒闇

みものおもい 【諒闇】
〔「御物思ひ」の意〕
「りょうあん(諒闇)」に同じ。「―の際に/日本書紀(綏靖訓)」

諒闇

りょうあん リヤウ― [0] 【諒闇・諒陰・亮闇】
〔「まことに闇(クラ)い」の意〕
天皇がその父母の死に対し服する喪の期間。期間は一年間で,臣下も服喪した。ろうあん。みものおもい。

諒陰

りょうあん リヤウ― [0] 【諒闇・諒陰・亮闇】
〔「まことに闇(クラ)い」の意〕
天皇がその父母の死に対し服する喪の期間。期間は一年間で,臣下も服喪した。ろうあん。みものおもい。

ろん [1] 【論】
(1)ものの道理を述べること。意見。所説。「―を展開する」「―が分かれる」「芸術―」「人生―」
(2)意見をたたかわすこと。議論すること。「―をたたかわす」「互ひの―は槻弓(ツキユミ)の力及ばぬことなれば/謡曲・錦戸」
(3)漢文の文体の一。事理の正否について自分の意見を述べるもの。

ろん【論】
a theory (理論);→英和
[意見]an opinion;→英和
a view;→英和
(a) comment (評論);→英和
an essay <on> (論説);→英和
a study <of> (研究).→英和
〜をまたない be beyond question;It goes without saying that….‖論より証拠 The proof of the pudding is in the eating.

論い

あげつらい [0][4] 【論い】
あげつらうこと。議論。

論う

あげつら・う [4] 【論う】 (動ワ五[ハ四])
物事のよしあしについて論じ合う。また,欠点・短所などをことさらに言い立てる。「過去の失敗を―・う」「細かいことを一々―・うのは控える」
[可能] あげつらえる

論じる

ろんじる【論じる】
discuss;→英和
argue;→英和
treat <of> ;→英和
deal <with> ;→英和
talk <about> .→英和

論じる

ろん・じる [0][3] 【論じる】 (動ザ上一)
〔サ変動詞「論ずる」の上一段化〕
「論ずる」に同じ。「現実を無視して―・じるのは無意味だ」

論ずる

ろん・ずる [3][0] 【論ずる】 (動サ変)[文]サ変 ろん・ず
(1)筋道を立てて,物事を説明する。「政治を―・じて彼の右に出る者はいない」
(2)とりたてて問題とする。「―・ずるに足りない」「環境が良ければ遠近を―・じない」
(3)言い争いをする。「などてか負くるにならざらむとて,次次のも,この人なむみな―・じ勝たせける/枕草子 143」

論ずる物は中から取れ

論ずる物は中から取れ
相争っているとき,第三者が中にはいってそれをとる。争う物は中より。「―といふ事が有る程に,是は某(ソレガシ)がとるぞ/狂言・茶壺」

論争

ろんそう【論争】
a controversy;→英和
a dispute.→英和
〜する argue[dispute,contend] <about> ;→英和
take issue <with a person on a matter> .

論争

ろんそう [0] 【論争】 (名)スル
違った意見をもつ人たちが,それぞれ自分の説の正しさを主張して論じあうこと。「税制について―する」

論人

ろんにん 【論人】
中世の裁判における被告。「決断所にて―に理を付けらる/太平記 12」
→訴人

論作

ろんさく [0] 【論作】
論文として書かれた作品。

論判

ろんぱん [0] 【論判】 (名)スル
(1)論じて是非を判定すること。
(2)言い争いをすること。「臨時雇の車夫と下女がしきりに―してゐる/三四郎(漱石)」

論功

ろんこう [0] 【論功】
手柄の有無・大小を議論して定めること。

論功行賞

ろんこうこうしょう【論功行賞】
a grant of rewards[honors].

論功行賞

ろんこうこうしょう [5] 【論功行賞】
手柄の有無・大小を論じ定めて,それに応じた賞を与えること。

論及

ろんきゅう [0] 【論及】 (名)スル
その事柄にまで触れて論じること。言い及ぶこと。「私的な面には―しない」

論及する

ろんきゅう【論及する】
touch <on> ;→英和
refer <to> .→英和

論叢

ろんそう [0] 【論叢】
論文を集めたもの。論文集。論集。

論告

ろんこく【論告】
(a) prosecution.〜する prosecute.→英和

論告

ろんこく [0] 【論告】 (名)スル
刑事訴訟で,証拠調べが終わったのち,検察官が行う事実および法律の適用についての意見の陳述。「―求刑」

論壇

ろんだん [0] 【論壇】
(1)議論をたたかわせるために設けられた壇。論争の場所。演壇。「―にのぼる」
(2)評論家・批評家が自己の意見を発表し,他人と論争する世界。言論界。「はなばなしく―に登場する」

論壇

ろんだん【論壇】
the press (言論界).→英和

論外

ろんがい [0][1] 【論外】 (名・形動)[文]ナリ
(1)現在の議論の範囲外のこと。
(2)論ずる価値のないこと。とるにたりないこと。また,そのさま。問題外。「そんな現実離れした案は―だ」
(3)もってのほかのこと。とんでもないこと。また,そのさま。法外。「―な値段」「―な要求」

論外である

ろんがい【論外である】
be out of the question (もちろんのこと);→英和
be beside the question[mark](問題外のこと).

論孟

ろんもう [0] 【論孟】
「論語」と「孟子」の二書の併称。

論宗

ろんしゅう [0] 【論宗】
三蔵のうちの論蔵によって立てた宗旨。三論宗・法相宗・成実宗・倶舎宗など。
⇔経宗(キヨウシユウ)

論定

ろんてい [0] 【論定】 (名)スル
論じて決定・断定すること。「今遽(ニワカ)に―し難い/伊沢蘭軒(鴎外)」

論客

ろんきゃく [0] 【論客】
論述に長じている人。ろんかく。

論客

ろんきゃく【論客】
a critic.→英和

論客

ろんかく [0] 【論客】
⇒ろんきゃく(論客)

論弁

ろんべん [0] 【論弁】 (名)スル
論じて物事の理非を明らかにすること。「南部諸州の議員は線路を南方に通ぜしめんとて痛く―しけれども/八十日間世界一周(忠之助)」

論式

ろんしき [0] 【論式】
〔論〕 三段論法を構成する三つの判断が,全称肯定・全称否定・特称肯定・特称否定のいずれかであることによってきまる三段論法の形式。式。

論意

ろんい [1] 【論意】
議論で,言おうとしている主な意味。議論の意味。

論戦

ろんせん [0] 【論戦】 (名)スル
意見をたたかわせること。論争。「両派で―を展開する」

論戦

ろんせん【論戦】
⇒論争.

論拠

ろんきょ【論拠】
the basis of[grounds for]an argument.→英和

論拠

ろんきょ [1] 【論拠】
論証において,ある事実の真偽を判定する根拠となる事柄。「―薄弱」「―不明」

論攷

ろんこう [0] 【論考・論攷】 (名)スル
論じ考察すること。また,その論文や書物。「上代文学―」

論敵

ろんてき [0] 【論敵】
議論の相手。論争の相手。

論敵

ろんてき【論敵】
an opponent;→英和
an adversary.→英和

論文

ろんぶん【論文】
an essay <on> (文学などの);→英和
[学問的な]a thesis;→英和
a dissertation;→英和
an article (新聞雑誌の);→英和
a paper (報告の).→英和
〜を提出する submit[present]a thesis.‖卒業(博士)論文 a graduation (a doctoral) thesis.

論文

ろんぶん [0] 【論文】
(1)ある事物について理論的な筋道を立てて説かれた文章。
(2)学術的な研究成果を理論的に述べた文章。「卒業―」「博士―」

論文試験

ろんぶんしけん [6][5] 【論文試験】
出題した問題について筋道を立てて論じさせ,それを評価する試験。

論断

ろんだん [0] 【論断】 (名)スル
ある事柄について論じ,結論や判断を下すこと。「失敗の原因について―する」

論旨

ろんし [1] 【論旨】
議論の筋道。議論の主旨。「―不明確」

論旨

ろんし【論旨】
the point of an argument.→英和
〜を明らかにする make one's point (of argument) clear.

論決

ろんけつ [0] 【論決】 (名)スル
論議して決定すること。「発議の喝采は正さに恐怖と諂侒の二者に変じ敢て―する者なく/民約論(徳)」

論法

ろんぽう [0] 【論法】
議論の進め方。論理発展の方式。「三段―」「彼らしい―で押してきた」

論法

ろんぽう【論法】
logic;→英和
reasoning;argument.→英和

論点

ろんてん【論点】
the point under discussion[at issue].

論点

ろんてん [3][0] 【論点】
議論の対象となっている問題点。「―を明確にする」「―がぼやける」

論点先取の虚偽

ろんてんせんしゅのきょぎ 【論点先取の虚偽】
〔論〕 その論証の結論となるべき判断,または他の論証を必要とする判断を前提とする論証上の虚偽。論証して初めて許されるべきものを前提として立てる不当仮定の虚偽,論証の前提に一般的承認のない判断(その根拠の提示が先決問題である判断)を立てる先決問題要求の虚偽,結論を前提にもちこむ循環論証の虚偽などがこれに属する。

論点相違の虚偽

ろんてんそういのきょぎ 【論点相違の虚偽】
〔論〕 論証しなくてはならない事柄に類似しているが,同一でない事柄を論証して真の論証と思いこむ的はずれの虚偽。論証不足の虚偽や対人論証などはこれに属する。論点無視の虚偽。

論無し

ろんな・し [0] 【論無し】 (形ク)
異論がない。むろんのことである。「この軍の中に―・くその道知りたる者有らむ/今昔 25」

論理

ろんり [1] 【論理】
〔logic〕
(1)思考の形式・法則。議論や思考を進める道筋・論法。
(2)認識対象の間に存在する脈絡・構造。

論理

ろんり【論理(学)】
logic.→英和
〜的な(に) logical(-ly).→英和
〜に合わない illogical.→英和
‖論理学者 a logician.

論理主義

ろんりしゅぎ [4] 【論理主義】
(1)〔哲〕
〔(ドイツ) Logismus〕
論理に基づいて事物の本質を解明しようとする立場。特に,認識論における心理主義(認識の心理的発生過程を重視する立場)に対抗して主張されることが多い。現象学・新カント学派など。すべてを論理的究明によって把握しようとする立場は,汎論理主義と呼ばれる。
⇔心理主義
(2)〔数〕
〔logicism〕
数学基礎論において,論理学の上に数学を基礎づけようとする,フレーゲ・ラッセルらの立場。

論理代数

ろんりだいすう [4] 【論理代数】
⇒記号論理学(キゴウロンリガク)

論理和

ろんりわ [3] 【論理和】
⇒選言(センゲン)

論理和回路

ろんりわかいろ [5] 【論理和回路】
⇒オア回路

論理哲学論考

ろんりてつがくろんこう 【論理哲学論考】
〔原題 (ラテン) Tractatus Logico-Philosophicus〕
論理学・哲学書。ウィトゲンシュタインの主著。1921年学会誌掲載,翌年独英対訳本刊行。番号付きのアフォリズムから成り,論理的原子論に基づく世界および言語の論理的形式の提示,論理的に有意味な命題と無意味な命題との峻別など,論理実証主義の成立に大きな影響を与えた。

論理回路

ろんりかいろ [4] 【論理回路】
論理演算を行う電気回路。論理式は,例えば,連言はスイッチの直列,選言は並列のように電気回路として表現でき,電流が流れる状態を真,逆を偽に対応させるなどして論理演算を行える。逆に電気回路の解析や合成に論理演算の応用も可能。

論理学

ろんりがく [3] 【論理学】
〔logic〕
正しい思考の形式や法則を研究する学問。思考の内容を捨象し推論の形式的法則のみを考究する形式論理学と,対象把握を可能にする思考の形式や法則を考究する認識論的論理学がある。前者は,アリストテレスより中世に至る伝統的論理学を母体とし,一九世紀後半にフレーゲによってなしとげられた新たな展開の中で記号論理学へと発展,現代論理学の主流をなす。後者は,カントの先験的論理学,ヘーゲル・マルクスの弁証法的論理学,あるいは現象学派の超越論的論理学などのように,存在論や認識論と深くかかわり,存在や認識の本質,認識の発展過程,真理の基準,カテゴリーなどの考察を伴う。なお,記号論理学における確率論やモデル理論の導入による帰納論理学や内包論理学の展開は,推理の種々相を形式的に扱う道を示し,哲学・言語学に新たな視点を提供するに至っている。

論理実証主義

ろんりじっしょうしゅぎ [8] 【論理実証主義】
〔哲〕
〔logical positivism〕
シュリックを中心として1920年代末に創始されたウィーン学派の哲学およびその影響下にある哲学思潮。ラッセル・ウィトゲンシュタインに始まる論理分析の方法を駆使して,伝統的形而上学の問題のほとんどを検証不可能で無意味なものとして退け,哲学の課題を科学において用いられる言語の論理分析と意味の明確化に限ろうとする立場。

論理式

ろんりしき [3] 【論理式】
〔well-formed formula〕
記号論理学において,形成規則に従って組み立てられた有意味な記号列のこと。命題を表現するために用いられる。

論理情動療法

ろんりじょうどうりょうほう 【論理情動療法】
人間が知らず知らずに用いている不合理な信念を修正することによって神経症的行動を治療しようとする心理療法。

論理演算

ろんりえんざん [4] 【論理演算】
⇒論理計算(ロンリケイサン)

論理的

ろんりてき [0] 【論理的】 (形動)
論理にかなっているさま。論理を追って考えるさま。「―に考える」「―な文章」「―な破綻(ハタン)」

論理的原子論

ろんりてきげんしろん [8] 【論理的原子論】
〔logical atomism〕
すべての命題は,それ以上分解できない単純な原子命題(要素命題)から論理的に構成されたものである,とする哲学的主張。原子命題は原子事実を表現する。ラッセルおよび前期ウィトゲンシュタインによって展開された。

論理的構文論

ろんりてきこうぶんろん [8] 【論理的構文論】
〔論〕
〔logical syntax〕
カルナップにより論理学に導入された考え方。記号の意味に立ち入らず,記号間の論理的形式的な関係を研究するもの。哲学の任務は科学言語の論理的構文論を解明することにあるとする。現在ではこれとならんで意味論の重要性が認められている。

論理積

ろんりせき [3] 【論理積】
⇒連言(レンゲン)

論理積回路

ろんりせきかいろ [6] 【論理積回路】
⇒アンド回路

論理素子

ろんりそし [4] 【論理素子】
AND ・ OR ・ NOT などの論理計算を行う,IC などの電子素子。

論理解釈

ろんりかいしゃく [4] 【論理解釈】
法規の解釈において,他の条文や法秩序全体との関連性,立法の目的など,法文の論理的意義に着目してなされる解釈。
⇔文理解釈

論理計算

ろんりけいさん [4] 【論理計算】
論理語の定義に従って論理式の真・偽を求めること。論理式とは判断や推理の表現にほかならないから,推論を行うこと。論理演算。

論理記号

ろんりきごう [4] 【論理記号】
記号論理学で,命題を合成する論理概念を表す記号。〜(否定),∧(連言),∨(選言),〕(含意),∀(普遍量記号),∃(存在量記号)など。

論理語

ろんりご [0] 【論理語】
種々の言語に共通し,語られる時・所で変化する内容に対して変化しない形式的要素。否定・連言・選言および述語論理における量記号など。論理定項。

論破

ろんぱ [1] 【論破】 (名)スル
議論をして相手の説を言い負かすこと。「反対意見をかたっぱしから―する」

論破

ろんぱ【論破】
⇒論駁(ろんばく).

論稿

ろんこう [0] 【論稿】
論文の原稿。また,論文。

論究

ろんきゅう [0] 【論究】 (名)スル
深く研究し,論じること。「大和政権の成立について―する」

論策

ろんさく [0] 【論策】
時事問題や政治問題などについて議論し,意見を述べた文章。

論結

ろんけつ [0] 【論結】 (名)スル
議論の結末をつけること。

論纂

ろんさん [0] 【論纂】
論文を集めた本。「国文学―」

論罪

ろんざい [0] 【論罪】 (名)スル
罪を論じて刑を適用すること。

論義

ろんぎ [1] 【論議・論義】 (名)スル
(1)ある事柄について意見を出し合うこと。意見をたたかわせること。《論議》「運賃の値上げが―の的となる」「教育のあり方について―する」
(2)仏教で,問答により教義を説き明かすこと。講論。問答。特に,それが形式化されて法会の一部分となっているもの。
(3)(多く「論義」と書く)声明の曲種の一。{(2)}を形式化して唱え方を定めたもの。
(4)(普通「ロンギ」と書く)能で,役(登場人物)と地謡(ジウタイ),または役と役が問答のように交互に謡う部分。また,その謡。

論考

ろんこう [0] 【論考・論攷】 (名)スル
論じ考察すること。また,その論文や書物。「上代文学―」

論者

ろんしゃ [1] 【論者】
〔「ろんじゃ」とも〕
議論する人。議論の相手。「反対―」

論者

ろんしゃ【論者】
a disputant;→英和
the writer (筆者);an advocate <of> (主唱者).→英和

論著

ろんちょ [1] 【論著】 (名)スル
(1)学術論文を記すこと。また,学術論文を記した書物。「応酬書翰より学術文章の事に就て―することあれば/明六雑誌 1」
(2)論文と著書。

論蔵

ろんぞう [0] 【論蔵】
〔仏〕 三蔵の一。仏の教えを解釈し,その意味を明らかにした聖典類。

論衡

ろんこう 【論衡】
中国,後漢代の思想書。三〇巻。王充著。90年頃成立。後漢王朝を称賛し,儒家の尚古思想を厳しく批判,迷信を排撃するなど,自由主義的批判精神・実証的態度にあふれる。

論証

ろんしょう [0] 【論証】 (名)スル
〔論〕
〔reasoning〕
与えられた命題が真である理由を明らかにすること。真なる前提から真なる結論を推論規則に従って導き出すこと。論証されるべき命題(可証命題)に対して,それを必然的に帰結する理由となる命題(論拠)を提示する形をとる。したがって論証は論拠を前提とし,可証命題を結論とする推論であるが,用いる推理が演繹(エンエキ)的であるか帰納的であるかによって演繹的論証,帰納的論証に区別される。証明。立証。挙証。

論証する

ろんしょう【論証する】
prove;→英和
demonstrate.→英和

論証幾何

ろんしょうきか [5] 【論証幾何】
〔数〕 直観幾何に対して,論証(証明)を主たる方法とする初等幾何学をいう。
⇔直観幾何

論証的

ろんしょうてき [0] 【論証的】 (形動)
直観により一挙に対象をとらえるのではなく,判断・推理を積み重ねて対象に迫るさま。論弁的。比量的。「―な方法」

論評

ろんぴょう [0] 【論評】 (名)スル
批評を論じ述べること。また,批評した文章。「―を加える」「基調演説を―する」

論評

ろんぴょう【論評】
(a) criticism;→英和
(a) review.→英和
〜する criticize;→英和
review;comment <on> .→英和

論詰

ろんきつ [0] 【論詰】 (名)スル
議論して責めなじること。言い込めること。

論語

ろんご【論語】
the Analects of Confucius.論語読みの論語知らず a learned fool.

論語

ろんご 【論語】
中国,春秋時代の思想家孔子とその弟子たちの言行録。四書の一。二〇編。戦国時代初期から編纂(ヘンサン)が始まり漢代になって成立。「仁」を中心とする孔子およびその一門の思想が語られ,儒家の中心経典として中国伝統思想の根幹となった。日本へは応神天皇の代に伝来したといわれ,早くから学問の中心とされた。

論語読み

ろんごよみ [3][5] 【論語読み】
論語を読むこと。また,論語を読む人。儒者。学者。「店(タナ)ちんで言い込められる―/柳多留 5」

論語集注

ろんごしっちゅう 【論語集注】
「論語」の注釈書。一〇巻。宋の朱熹著。従来の字句の解釈とは違って新しい儒教哲学の体系から注釈・解説を施したもの。「論語正義」(古注)に対して新注と呼ばれた。日本には鎌倉時代に伝えられ,室町・江戸時代に広く学ばれた。

論語集解

ろんごしっかい 【論語集解】
「論語」についての漢・魏(ギ)の注釈を総合した注釈書。一〇巻。三国時代の何晏(カアン)(?-249)らの編。論語古注のうちで,まとまったものとしては最古。これをさらに解説したものが梁の皇侃(オウガン)の「論語義疏」で,のちに宋の邢昺(ケイヘイ)(930-1012)が改定して「論語正義」となった。

論説

ろんせつ【論説】
[社説]an editorial;→英和
a leading article.‖論説委員 <米> an editorial[ <英> a leader]writer (新聞の);a commentator (ラジオ・テレビの).論説欄 the editorial column.

論説

ろんせつ [0] 【論説】
(1)事物の内容や理非を論じ,自説を述べたり,説明したりすること。また,その文章。
(2)新聞・雑誌などで,社説またはそれに準ずる記事。

論説委員

ろんせついいん [5] 【論説委員】
報道機関で,その社の立場を明らかにする論説を担当する人。

論説文

ろんせつぶん [0][4] 【論説文】
論説の文章。また,その文体。

論調

ろんちょう [0] 【論調】
(1)議論の調子。「激しい―」
(2)議論・評論の情勢。論争の内容。「海外の―」

論調

ろんちょう【論調】
the tone[tenor]of argument.新聞論調 press comments.

論談

ろんだん [0] 【論談】 (名)スル
論じ述べること。「窃(ヒソカ)に力を込めて知人の間に―したる其孺子も/福翁百余話(諭吉)」

論議

ろんぎ [1] 【論議・論義】 (名)スル
(1)ある事柄について意見を出し合うこと。意見をたたかわせること。《論議》「運賃の値上げが―の的となる」「教育のあり方について―する」
(2)仏教で,問答により教義を説き明かすこと。講論。問答。特に,それが形式化されて法会の一部分となっているもの。
(3)(多く「論義」と書く)声明の曲種の一。{(2)}を形式化して唱え方を定めたもの。
(4)(普通「ロンギ」と書く)能で,役(登場人物)と地謡(ジウタイ),または役と役が問答のように交互に謡う部分。また,その謡。

論議する

ろんぎ【論議する】
discuss;→英和
argue <about a matter> .→英和
〜中である be under discussion.

論賛

ろんさん [0] 【論賛】 (名)スル
(1)人の業績を論じたたえること。「抽斎は艮斎のワシントンの―を読んで/渋江抽斎(鴎外)」
(2)中国の史伝の終わりに,著者が加えた論評。

論述

ろんじゅつ【論述】
(a) statement.→英和
〜する state;→英和
say.→英和

論述

ろんじゅつ [0] 【論述】 (名)スル
意見や考えを筋道立てて述べること。また,その述べたもの。「農業政策を―する」

論鋒

ろんぽう【論鋒】
the force of argument.鋭い〜 a keen argument.

論鋒

ろんぽう [0] 【論鋒】
(1)議論の勢い。「―鋭く迫ってくる」
(2)議論のほこ先。「―がこちらに向く」

論陣

ろんじん [0] 【論陣】
議論をするときの論の組み立て。論争の陣立て。

論陣を張る

ろんじん【論陣を張る】
argue;→英和
take a firm stand <for,against> .

論集

ろんしゅう [0] 【論集】
論文を集めたもの。論文集。論叢。

論難

ろんなん [0] 【論難】 (名)スル
相手の不正や誤りを論じ非難すること。「―を加える」「相手の立論の矛盾を―する」

論題

ろんだい [0] 【論題】
議論の主題。講演・講義の題目。

論題

ろんだい【論題】
a subject <of discussion> ;→英和
a topic;→英和
a theme.→英和

論駁

ろんばく [0] 【論駁】 (名)スル
相手の意見や説の誤りを非難し,論じ返すこと。「第十六条に就て―する所あるべし/天賦人権論(辰猪)」

論駁する

ろんばく,−ぱく【論駁する】
argue against;refute;→英和
confute.→英和
〜できる refutable.

じょう ヂヤウ 【諚】
主君や貴人の仰せ。命令。「御―まことに忝なう候/平家 9」

諚意

じょうい ヂヤウ― [1] 【諚意】
主君の命令。おおせの趣旨。「―をかへすは恐れ多く候へ共/浄瑠璃・吉野忠信」

諛言

ゆげん [0] 【諛言】
へつらいの言葉。お世辞。「―を呈す」

諜す

ちょう・す テフ― [1] 【諜す】 (動サ変)
相手の様子を秘かに探る。スパイする。「直弼―・して之を知り,乃ち一網に打尽したりしかば/日本開化小史(卯吉)」

諜報

ちょうほう【諜報】
intelligence.→英和
‖諜報員 a secret agent.諜報活動 espionage.諜報機関 an intelligence (office).

諜報

ちょうほう テフ― [0] 【諜報】
敵の様子をひそかに探り,味方に知らせること。また,その知らせ。「―機関」「―活動」

諜知

ちょうち テフ― [1] 【諜知】 (名)スル
間諜を使ってひそかに敵情をさぐり知ること。「敵の勢力行動を―するに努めた/此一戦(広徳)」

諜者

ちょうしゃ テフ― [1] 【諜者】
〔「ちょうじゃ」とも〕
ひそかに敵中に忍びこみ,敵情をさぐる者。間者。間諜。スパイ。

諠譁

けんか [0] 【喧嘩・諠譁】 (名)スル
(1)言いあらそったり腕力を用いてあらそったりすること。言いあらそいやなぐり合い。いさかい。「―口論」
(2)やかましく言い立てること。騒がしいこと。「弥(イヨイヨ)―を増さむと欲す/東鑑(建長二)」

諠譟

けんそう [0] 【喧噪・喧騒・諠譟】
さわがしいこと。やかましく騒ぐ声や音。「都会の―を避ける」「―の巷(チマタ)」「―せる農夫の群あり/即興詩人(鴎外)」

諠鬧

けんとう [0] 【喧鬧・諠鬧】 (名・形動)[文]ナリ
さわがしい・こと(さま)。喧騒。「或は呼び或叫び…其―なる景況は/月世界旅行(勤)」

おくりな [0][3] 【諡・贈り名】
(1)生前の徳やおこないに基づいて死者に贈る称号。のちの諱(イミナ)。諡号(シゴウ)。
(2)戒名。「寺院遠ければ―を求むるすべもなくて/読本・雨月(浅茅が宿)」

諡号

おくりごう [3] 【諡号・贈り号】
戒名(カイミヨウ)。

諡号

しごう [0] 【諡号】
生前のおこないをたたえ,死後におくる名。おくりな。

諡法

しほう [0] 【諡法】
おくりなをつける法則。

諢名

こんめい [0] 【渾名・諢名】
あだな。愛称。

諤諤

がくがく [0] 【諤諤・愕愕】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)遠慮せずに正しいと思うことを述べたてるさま。「侃々(カンカン)―」「―として飾り無く云ひ放たるれば/二宮尊徳(露伴)」
(2)やかましくしゃべりまくるさま。

諦む

あきら・む 【諦む】 (動マ下二)
⇒あきらめる

諦め

あきらめ [0] 【諦め】
あきらめること。思い切り。断念。「―がつく」「どうにも―がつかない」「何事も―が肝心」

諦め

あきらめ【諦め】
abandonment;→英和
resignation;→英和
acquiescence.

諦める

あきらめる【諦める】
give up;abandon;→英和
resign oneself <to> .諦めて resignedly.無いものと〜 give up for lost.

諦める

あきら・める [4] 【諦める】 (動マ下一)[文]マ下二 あきら・む
望んでいたことの実現が不可能であることを認めて,望みを捨てる。断念する。思い切る。「登頂を―・める」

諦念

ていねん [0] 【諦念】
道理を悟って迷わない心。また,あきらめの気持ち。

諦聴

ていちょう [0] 【諦聴】 (名)スル
注意してよく聞くこと。「―すれば,是れ恋愛と接吻との曲なり/即興詩人(鴎外)」

諦視

ていし [1] 【諦視】 (名)スル
じっと見ること。見きわめること。諦観。「淑女は書生の風体を仔細に―し/緑簑談(南翠)」

諦観

ていかん [0] 【諦観】 (名)スル
(1)全体を見通して,事の本質を見きわめること。「時代を―する」
(2)悟りあきらめること。超然とした態度をとること。

諧和

かいわ [0] 【諧和】 (名)スル
〔「かいか」とも〕
(1)やわらいで親しみあうこと。協調。
(2)音・調子などがよく整うこと。

諧和

かいか [0] 【諧和】 (名)スル
⇒かいわ(諧和)

諧声

かいせい [0] 【諧声】
(1)調和する声。
(2)「形声(ケイセイ)」に同じ。

諧語

かいご [1] 【諧語】 (名)スル
(1)うちとけて話すこと。「―に時の移るを忘れ/日乗(荷風)」
(2)しゃれの言葉。寓話(グウワ)。

諧調

かいちょう【諧調】
melody;→英和
harmony.→英和

諧調

かいちょう [0] 【諧調】
音楽のリズムや絵画の色彩などのよく調和のとれた調子。快い調子。

諧謔

かいぎゃく [0] 【諧謔】
おどけておかしみのある言葉。気のきいた冗談。ユーモア。「―を弄(ロウ)する」

諧謔

かいぎゃく【諧謔】
a jest;→英和
humor.→英和

諧謔曲

かいぎゃくきょく [4][3] 【諧謔曲】
⇒スケルツォ

かん [1] 【諫】
いさめ。臣下から君王,子から親などへの忠告の言葉。「一死をもって―を奏する」「よく左右の―を入れる」

諫む

いさ・む 【諫む・禁む】 (動マ下二)
⇒いさめる

諫む

あさ・む 【諫む】 (動マ下二)
いさめる。忠告する。「便(タヤス)く―・むること得まじ/日本書紀(垂仁訓)」

諫め

いさめ [3][0] 【諫め・禁め】
(1)忠告。諫言(カンゲン)。《諫》「部下の―にも耳をかさない」
(2)犯してはならない掟(オキテ)。「あふみちは神の―にさはらねど/和泉式部日記」

諫める

いさ・める [3] 【諫める・禁める】 (動マ下一)[文]マ下二 いさ・む
(1)目上の人に不正や欠点を改めるよう忠告する。諫言(カンゲン)する。《諫》「国王に政治を正すように―・める」
(2)禁止する。制止する。「神の―・むる道ならなくに/伊勢 71」

諫争

かんそう [0] 【諫争・諫諍】
争ってまでいさめること。面と向かって主君をいさめること。「―の臣」

諫奏

かんそう [0] 【諫奏】
天皇・主君に忠言を申し上げること。

諫早

いさはや 【諫早】
長崎県南東部の市。長崎半島と島原半島の基部にあり,交通の要地。農産物の集散地として発展。近年,都市化が進む。

諫暁

かんぎょう [0] 【諫暁】
〔仏〕いさめ,さとすこと。主に信仰上の誤りについていう。

諫止

かんし [0][1] 【諫止】 (名)スル
いさめてやめさせること。

諫死

かんし [0] 【諫死】 (名)スル
死んで目上の人をいさめること。また,死ぬ覚悟でいさめること。

諫臣

かんしん [0] 【諫臣】
主君の悪いところをいさめる家来。

諫言

かんげん [0] 【諫言】 (名)スル
いさめること。また,その言葉。「主君に―する」

諫諍

かんそう [0] 【諫争・諫諍】
争ってまでいさめること。面と向かって主君をいさめること。「―の臣」

諫議

かんぎ [1] 【諫議】
天子をいさめること。

諫議大夫

かんぎたいふ [4] 【諫議大夫】
(1)中国の官名。漢から元まで置かれ,天子をいさめ忠告した。諫官。
(2)参議(サンギ)の唐名。[運歩色葉集]

諫鼓

かんこ [1] 【諫鼓】
古代中国で,天子をいさめようとする者に打ちならさせるため,朝廷門外に設けたという鼓。

諭し

さとし [0] 【諭し】
(1)さとすこと。説諭(セツユ)。
(2)神仏のお告げ。神託。「ただ事にあらず,さるべきものの―か,などぞ疑ひ侍りし/方丈記」

諭す

さと・す [2][0] 【諭す】 (動サ五[四])
(1)目下の者に,ことの道理を理解できるように言いきかせる。「懇々と―・す」「その不心得を―・す/浮雲(四迷)」
(2)神仏などがお告げによって人々に知らせる。「天変しきりに―・し/源氏(薄雲)」
〔「さとる」に対する他動詞〕

諭す

さとす【諭す】
admonish;→英和
remonstrate;→英和
reason (with);→英和
persuade.→英和
諭して…させる(させない) persuade (dissuade) <a person> into (from) <doing> .

諭告

ゆこく [0] 【諭告】 (名)スル
一般の人へ告げ知らせること。また,その文書。

諭旨

ゆし [1] 【諭旨】 (名)スル
目上の者が目下の者に事の趣や理由などをよく説いて知らせること。言い聞かせること。「―免職」「―退学」

諭旨免官になる

ゆし【諭旨免官になる】
resign on an official suggestion.

諭旨免職

ゆしめんしょく [3] 【諭旨免職】
形式的には依願免職であるが,実際上は本人をさとして免職願を出させる免職。

諭示

ゆし [1] 【諭示】 (名)スル
文書または掲示によって通達すること。「官民一致,此難局に当らんことを―せらるるに至つた/此一戦(広徳)」

諭達

ゆたつ [0] 【諭達】 (名)スル
役所などから触れさとすこと。また,その言葉。「尊旨の趣をもて―に及びたるにより/近世紀聞(延房)」

諮る

はかる【諮る】
consult <a matter with> ;→英和
refer <a matter to a committee> .→英和

諮る

はか・る [2] 【図る・謀る・諮る】 (動ラ五[四])
〔「はかる(計・測・量)」と同源〕
(1)計画する。ある動作が実現するよう,計画をたてたり,努力したりする。くわだてる。企図する。《図》「幼帝の擁立を―・る」「自殺を―・る」「販路の拡大を―・る」「便宜を―・ってもらう」
(2)他人をだます。普通,受け身文で用いる。《謀》「しまった,―・られたか,と思った時はもう遅かった」
(3)ある問題について他人の意見をきく。また,公の機関などで,ある問題について学識経験者による委員会の意見を「答申」として出してもらう。《諮》「日時はみんなに―・って決めよう」「本件は審議会に―・り,その答申を尊重したいと存じます」
[可能] はかれる

諮問

しもん [0] 【諮問】 (名)スル
一定の機関や有識者に対し,ある問題について意見を尋ね求めること。諮詢。

諮問する

しもん【諮問する】
submit a question <to> ;→英和
consult.→英和
‖諮問案 a draft put for deliberation.諮問機関 an advisory body.

諮問機関

しもんきかん [5][4] 【諮問機関】
行政官庁の諮問に応じて意見を述べる機関。その意見には法的な拘束力はないが,できるだけ尊重すべきものとされる。

諮詢

しじゅん [0] 【諮詢・咨詢】 (名)スル
参考として問い尋ねること。意見をきくこと。諮問。「社会の為に益するの公道に就て其良智に―し/民約論(徳)」

諮詢機関

しじゅんきかん [5][4] 【諮詢機関】
旧憲法下,天皇がその大権を行使するにあたって意見を徴した機関。枢密院・元老会議・元帥府など。

いみな [0][2] 【諱】
〔「忌み名」の意〕
(1)生前の徳行によって死後に贈る称号。諡(オクリナ)。
(2)身分の高い人の実名。生存中は呼ぶことをはばかった。「御―の字を犯して敵を欺き/太平記 7」

諳んじる

そらんじる【諳んじる】
⇒暗記,暗唱.

諳んじる

そらん・じる [4] 【諳んじる】 (動ザ上一)
〔サ変動詞「諳(ソラ)んずる」の上一段化〕
「諳んずる」に同じ。「全文を―・じる」

諳んずる

そらん・ずる [4] 【諳んずる】 (動サ変)[文]サ変 そらん・ず
〔「そらにする」の転〕
書物などを見ないでもそのとおりに言えるように覚えこむ。そらんじる。「詩文を―・ずる」

諳記

あんき [0] 【暗記・諳記】 (名)スル
書いたものを見ないでそらで言えるように覚えこむこと。「公式を―する」

諳誦

あんしょう [0] ―シヤウ 【暗唱】 ・ ―シヨウ 【暗誦・諳誦】 (名)スル
そらで覚えていることを口に出してとなえること。「詩を―する」

諳譜

あんぷ [0] 【暗譜・諳譜】 (名)スル
楽譜を暗記していること。

諷する

ふう・する [3] 【諷する】 (動サ変)[文]サ変 ふう・す
遠回しに批判する。風刺する。「世相を漫画で―・する」「君を諫(イサム)るにも世を―・するにも/福翁百話(諭吉)」

諷刺

ふうし [0] 【風刺・諷刺】 (名)スル
他のことにかこつけるなどして,社会や人物のあり方を批判的・嘲笑的に言い表すこと。「世相を―する」

諷刺画

ふうしが [0] 【諷刺画】
社会や人物を風刺した絵画。誇張をまじえつつ冷笑的に描かれることが多い。カリカチュア・戯画などがある。

諷喩

ふうゆ [1][0] 【諷喩・風諭】 (名)スル
比喩法の一。たとえによって本義をそれとなく表現したり推察させたりする修辞法。「朱に交われば赤くなる」で「人は交わる友によって感化される」の意を表す類。

諷喩法

ふうゆほう [0] 【諷喩法】
諷喩による修辞法。

諷意

ふうい [1] 【諷意】
それとなくほのめかしている意味。

諷戒

ふうかい [0] 【諷戒】 (名)スル
遠回しにいましめること。それとなくさとすこと。「第二節の人を―せりとの意或は当らんか/獺祭書屋俳話(子規)」

諷歌

そえうた ソヘ― [0][2] 【諷歌】
古今集の和歌六義(リクギ)の一。他の事物にことよせて思いを詠んだ歌。

諷示

ふうじ [1] 【諷示】 (名)スル
〔「ふうし」とも〕
遠まわしに暗示すること。ほのめかすこと。「政夫の事を思ふて居ても到底駄目であると遠廻しに―して居た/野菊之墓(左千夫)」

諷経

ふぎん [0] 【諷経】
〔「ぎん」は唐音〕
(1)経文を声を出して読むこと。
⇔看経(カンキン)
(2)禅宗で,仏前で勤行すること。

諷言

そえこと ソヘ― 【諷言】
明らかにそれというのではなく,他の事物に託すなどの技巧を用いて,それとなくわからせる言い方。「男やある,いづくにか住む,など口々問ふに,をかしき言,―などをすれば/枕草子 87」

諷言

ふうげん [0] 【諷言】 (名)スル
遠回しにいましめること。「僕常に君に―すれども/花柳春話(純一郎)」

諷詠

ふうえい [0] 【諷詠】 (名)スル
詩歌を詠んだり吟じたりすること。「花鳥―」

諷誦

ふじゅ [1] 【諷誦】 (名)スル
(1)経文などを声を出して唱えること。ふうじゅ。「僧都泣く泣く―を行ふ事両度なり/今昔 15」
(2)「諷誦文」の略。

諷誦

ふうしょう [0] 【諷誦】 (名)スル
⇒ふうじゅ(諷誦)

諷誦

ふうじゅ [1] 【諷誦】 (名)スル
声を出して読むこと。特に,経文などを読むこと。ふうしょう。ふじゅ。

諷誦文

ふじゅもん [2] 【諷誦文】
〔仏〕 仏事で死者の追善のために布施物を三宝に供えて読み上げる文。古くは施主が作り導師に読ませたが,のちには導師などが作るようになった。

諷諫

ふうかん [0] 【諷諫】 (名)スル
遠回しにいさめること。「置土産に僕を―した/ヰタ・セクスアリス(鴎外)」

しょ 【諸】
接頭語的に用いて,いろいろの,いくつかの,多くのの意を表す。「―外国」「―問題」「―経費」「―先輩」

もろもろ [0] 【諸諸・諸】
多くのもの。いろいろのもの。さまざまのもの。「―の説がある」「その他―」

もろ 【諸】
名詞の上に付いて,「両方の」「多くの」「共にする」の意を表す。「―手」「―刃」「―人」「―寝」
→もろに

諸々の

もろもろ【諸々の】
all (kinds of);→英和
various.→英和

諸に

もろに [1] 【諸に】 (副)
直接に。まともに。完全に。「北風を―受ける」「被害を―かぶる」

諸事

しょじ [1] 【諸事・庶事】
多くの事。いろいろの事。「―万端」

諸事

しょじ【諸事】
all matters;everything.→英和

諸人

もろびと [0] 【諸人】
多くの人。すべての人。

諸人

しょにん [1] 【諸人】
多くの人。いろいろな人。しょじん。

諸仏

しょぶつ [1] 【諸仏】
もろもろの仏。

諸他

しょた [1] 【諸他】
いろいろとある,他のもの。そのほか。

諸侯

しょこう [1] 【諸侯】
(1)中世末期から近世にかけて,諸大名をいう語。
(2)古代中国で,天子から封土を受け,その封土内を支配した君主。

諸侯

しょこう【諸侯】
feudal lords.

諸兄

しょけい [1] 【諸兄】
男性が,同性の友人たち・同輩あるいは近しい先輩などに対して,敬愛の気持ちをこめていう語。代名詞的にも用いる。「同窓の―」

諸兄姉

しょけいし [2] 【諸兄姉】
男性が,多くの友人たち・同輩・先輩などに対して,敬愛の気持ちをこめていう語。代名詞的にも用いる。

諸公

しょこう [1] 【諸公】
(1)政治にあずかる身分の高い人々。大臣たち。
(2)多数の人に対して敬意をもって呼びかける時に用いる語。諸君。みなさん。

諸共

もろとも【諸共】
⇒共に.

諸共

もろとも [0] 【諸共】
ともどもにすること。いっしょ。「人馬―谷に墜落した」「死なば―」

諸具足

もろぐそく [3] 【諸具足】
戦いに出るため,太刀を身に帯び,靫(ユギ)を背につけて矢を入れ,弓を持った装束。また,籠手(コテ)・臑当(スネアテ)および腹当をつけた装束にもいう。

諸処

しょしょ [1] 【諸所・諸処】
いろいろな場所。あちこち。「―に漂泊する」

諸刃

もろは [0] 【諸刃】
刃物で両面または両側に刃が付いていること。また,そのもの。両刃(リヨウバ)。
⇔片刃

諸刃造り

もろはづくり [4] 【諸刃造り】
刀剣の刃の形の一。菖蒲(シヨウブ)造りに似るが,両側に刃が付き,剣と異なって反(ソ)りがある。短刀に多い。

諸分け

しょわけ 【諸訳・諸分け】
(1)細かい事情。特に,男女間の機微に関すること。「―を知つたおいらんと/人情本・梅児誉美 3」
(2)細かい事柄。特に,遊里の種々の慣例や作法。「茶屋遊びの―ならでは知らずや/浮世草子・一代女 2」
(3)いろいろの費用。「この内二匁はいつぞやの―/浮世草子・永代蔵 1」

諸刹

しょせつ [1] 【諸刹】
いろいろな寺。多くの寺。しょさつ。

諸加賀

もろかが [0] 【諸加賀】
諸撚(ヨ)り糸で織った極上の加賀絹。

諸友

しょゆう [0] 【諸友】
多くの友人。「―知己の者/花柳春話(純一郎)」

諸口

もろくち 【諸口】
(1)多くの人の意見。「下の―と申す事は,えいなび給はぬ事なり/宇津保(国譲中)」
(2)馬を引くのに,二人以上で両側の手綱を取ること。
⇔片口
「或は乗り口にひかせ,或は―にひかせ/平家 9」

諸口

しょくち [1] 【諸口】
(1)いろいろな事項・項目。
(2)簿記で,仕訳の際に貸借いずれか一方の勘定科目が二つ以上にわたっていること。

諸司

しょし [1] 【諸司】
多くの役所。また,その役人。

諸司田

しょしでん 【諸司田】
律令制で,諸官司の領有する田地。官人の給与にあてる。不輸租。

諸向き

もろむき 【諸向き・双向き】
(1)ウラジロの別名。
(2)どちらの方向へも向くこと。また,すべてが同じ方向に向く意とも。「武蔵野の草は―かもかくも/万葉 3377」

諸君

しょくん [1] 【諸君】
多くの人々をさす語。主として男性が,同輩ないし,それ以下の人々に対し,軽い敬意あるいは親愛の念をもって用いる。皆さん。あなた方。代名詞的にも用いる。「―の健闘を祈る」「学生―」

諸君

しょくん【諸君】
[相手]you;→英和
(ladies and) gentlemen (演説のとき);my friends.

諸味

もろみ [0] 【諸味・醪】
酒・醤油などの醸造で,発酵がすんでまだ漉(コ)していないもの。「―醤油」

諸味味噌

もろみみそ [4] 【諸味味噌】
醤油の諸味のこと。野菜を漬けたり,もろきゅうなどに用いたりする。

諸国

しょこく [1] 【諸国】
多くの国。方々の国。列国。

諸国

しょこく【諸国】
various countries.欧州諸国 European countries.

諸国民の春

しょこくみんのはる 【諸国民の春】
ヨーロッパで,1848年の革命時の二月から三月頃に,民族主義的な運動が高揚したことをいう。諸民族の春。

諸士

しょし [1] 【諸士】
多くの士人。多くのさむらい。

諸士法度

しょしはっと [3] 【諸士法度】
江戸幕府が旗本・御家人の守るべき規律として定めた法令。1632年制定。五代将軍綱吉の時に廃止。旗本法度。

諸声

もろごえ 【諸声】
互いに声を合わせること。「かはづさへ水の下にて―になく/伊勢 27」

諸多

しょた [1] 【諸多】
いろいろとたくさんあるもの。

諸大夫

しょだいぶ [2] 【諸大夫】
(1)四位・五位の地下人(ジゲニン)。
(2)近世,親王家・摂家などの家司(ケイシ)の職名。
(3)五位の大名・旗本。

諸大夫の間

しょだいぶのま 【諸大夫の間】
江戸時代,京都御所の部屋の一。中は虎の間・鶴の間・桜の間の三間に分かれ,それぞれ公卿・諸侯・諸大夫などの控えの間とした。

諸大夫家

しょだいぶけ [4] 【諸大夫家】
四位・五位までしか昇進しない,家柄の低い貴族の家。

諸天

しょてん [1] 【諸天】
〔仏〕 もろもろの天上界。また,天上界の神仏たち。

諸天三宝

しょてんさんぼう [4] 【諸天三宝】
(1)天界の諸神と仏・法・僧。
(2)誓いをたてるときにいう語。必ず。きっと。「道理が立たずは―,言葉の下に討つて捨つるぞ/浄瑠璃・日本西王母」

諸姉

しょし [1] 【諸姉】
多くの女性を敬っていう語。代名詞的にも用いる。みなさん。

諸嬢

しょじょう [1] 【諸嬢】
多くの若い女性,未婚の女性に対して,敬愛の気持ちをこめていう語。

諸子

もろこ [0] 【諸子】
(1)コイ目コイ科モロコ属やイトモロコ属などの淡水魚の総称。全長8〜12センチメートル。タモロコ・ヒナモロコ・カワバタモロコ・デメモロコなど七種がいる。
(2){(1)}の一種。全長12センチメートルほど。体は細く長い紡錘形でやや側扁し,一対の口ひげをもつ。体色は背面が暗緑褐色,体側・腹面は黄みをおびた銀白色で,側線に沿ってやや太い暗色の帯がはしる。照り焼きやモロコ鮨(ズシ)などにして食べる。琵琶湖特産であったが,各地で繁殖している。ホンモロコ。[季]春。
(3)クエの老成魚の異名。
諸子(2)[図]

諸子

しょし [1] 【諸子】
(1)多くの人を敬っていう語。代名詞的にも用いる。諸君。「―に期待する」
(2)中国,春秋から戦国時代にかけて一家の説をたてた人々。また,その説や著書。
→諸子百家

諸子百家

しょしひゃっか [1][1] 【諸子百家】
中国,春秋末期から戦国時代にかけての諸学者・諸学派の総称。陰陽家の鄒衍(スウエン),儒家の孔子・孟子・荀子,墨家の墨子,法家の韓非子,名家の公孫竜,道家の老子・荘子,兵家の孫子,縦横家の蘇秦・張儀など。また,儒家を除いていう場合もある。
〔「百家」はその多さを表した語〕

諸宗

しょしゅう [1] 【諸宗】
いろいろの宗派。多くの宗旨。

諸宗寺院法度

しょしゅうじいんはっと [7] 【諸宗寺院法度】
江戸幕府が寺院統制のため,諸宗派に対して出した法令の総称。

諸家

しょけ [1] 【諸家】
⇒しょか(諸家)

諸家

しょか [1] 【諸家】
(1)多くの人々。
(2)その道で知られている多くの人。その道の一流の人々や専門家などをさしていう。
(3)「諸子百家(シヨシヒヤツカ)」の略。

諸将

しょしょう [1] 【諸将】
多くの将軍。多くの大将。

諸尊

しょそん [1] 【諸尊】
〔仏〕 如来・菩薩・明王・天など仏教上尊崇すべき存在の総称。

諸山

しょざん [1] 【諸山】
(1)多くの寺。
(2)多くの山。

諸島

しょとう [1] 【諸島】
多くの島々。一定区域内に散在する二つ以上の島の集まり。「奄美―」

諸島

しょとう【諸島】
islands.

諸差縄

もろさしなわ [3] 【諸差縄】
馬の口に,差縄を左右両方につけて引くこと。
⇔片差縄

諸式

しょしき [1][0] 【諸式・諸色】
(1)いろいろな品物。「道具―は売つてしまひ/歌舞伎・韓人漢文」
(2)いろいろな品物の値段。物価。「―が値上がりする」

諸彦

しょげん [1] 【諸彦】
〔多くのすぐれた人々の意〕
男性が手紙などで人々に呼びかけるときに用いる言葉。みなさん。諸賢。

諸役

しょやく [1] 【諸役】
(1)諸種の役目。種々の職。
(2)種々の課役。雑税。中世の普請役・伝馬役など。

諸役御免

しょやくごめん [1] 【諸役御免】
江戸時代,名家や武家の御用をつとめていた者がすべての課役を免ぜられたこと。

諸心

もろこころ 【諸心】
心を合わせること。同じ心。「をとこもさまかはらず,―にて/伊勢 139」

諸念

しょねん [1] 【諸念】
いろいろな思い。

諸恋

もろごい 【諸恋】
互いに恋いしたうこと。相思相愛。「わが片恋を―になせ/古今六帖 4」

諸悪

しょあく [1] 【諸悪】
多くの悪行・悪事。さまざまな悪。「―の根源」

諸悪の根源

しょあく【諸悪の根源】
the root of all evils.

諸悪莫作

しょあくまくさ [1] 【諸悪莫作】
〔仏〕 もろもろの悪をしてはいけないという意。過去七仏が共通して守ったとする七仏通戒偈(ゲ)の最初の句。

諸所

しょしょ [1] 【諸所・諸処】
いろいろな場所。あちこち。「―に漂泊する」

諸手

もろて [0] 【諸手・双手】
(1)左右の手。両手。
⇔一手(ヒトテ)
(2)もろもろの軍隊。「―にすぐれたりとの御感状/甲陽軍鑑(品一八)」

諸手伸し

もろてのし [0] 【諸手伸し】
横泳ぎの姿勢で,両手をそろえて胸のあたりから下へかくと同時に足をあおって泳ぐもの。急流を横切るときなどの泳法。

諸手突き

もろてづき [0] 【諸手突き】
(1)相撲で,相手の胸の上部をねらい,両手で強く突っ張ること。鉄砲。
(2)剣道で,相手ののどをねらい,両手で突くこと。

諸手船

もろたぶね 【諸手船】
(1)船の両舷に多数の櫂(カイ)をつけて漕ぐ船。「熊野の―,亦の名は天鴿船(アマノハトフネ)を以て,使者稲背脛(イナセハギ)を載せて遣りつ/日本書紀(神代下訓)」
(2)日本の古代に使われた刳舟(クリフネ)の一。島根県美保神社に古式のまま伝えられている。

諸手船の神事

もろたぶねのしんじ 【諸手船の神事】
島根県美保神社で一二月三日に行われる神事。諸手船による渡御(トギヨ)や港内競漕(キヨウソウ)がある。
→青柴垣(アオフシガキ)の神事

諸折り戸

もろおりど [4] 【諸折(り)戸・両折(り)戸】
左右とも二つ折りの折り戸をつけた両開き戸。
⇔片折り戸

諸折戸

もろおりど [4] 【諸折(り)戸・両折(り)戸】
左右とも二つ折りの折り戸をつけた両開き戸。
⇔片折り戸

諸抜き手

もろぬきで [3] 【諸抜き手】
水府流・神伝流などの,前進よりも高く体を浮き出すことを目的とした泳法。あおり足をしながら両腕を同時に背後から抜くもの。

諸掛かり

しょがかり [2] 【諸掛(か)り】
いろいろの経費。諸費用。「運賃その他の―を負担する」「―込め」

諸掛り

しょがかり [2] 【諸掛(か)り】
いろいろの経費。諸費用。「運賃その他の―を負担する」「―込め」

諸撚り糸

もろよりいと [5] 【諸撚り糸】
二本の片より糸を,そのよりと反対の方向によりあわせた糸。諸糸(モロイト)。双糸。

諸撥

もろばち [0] 【諸撥】
三味線の奏法の一。撥を弦にあてて胴皮におろす普通の弾き方と,撥を弦の下から上へすくう弾き方を続けて行うもの。

諸政

しょせい [0] 【諸政・庶政】
各方面の政治。

諸方

しょほう【諸方】
⇒方々(ほうぼう).

諸方

しょほう [1][2] 【諸方】
いろいろの方面。あちこち。

諸書

しょしょ [1] 【諸書】
多くの書物。もろもろの本。

諸有

しょう [1] 【諸有】
〔仏〕
(1)〔「有」は「有情」すなわち心をもつ存在,衆生(シユジヨウ)の意〕
心をもつすべての存在。三有・七有・二十五有など様々の視点から分類される。
(2)すべての事物。

諸本

しょほん [1] 【諸本】
同一の作品で本文の性質や内容の異なる諸種の写本や刊本の総称。

諸橋

もろはし 【諸橋】
姓氏の一。

諸橋轍次

もろはしてつじ 【諸橋轍次】
(1883-1982) 漢学者。新潟県生まれ。号は止軒。東京高師卒。東京文理科大教授・静嘉堂文庫長。著「大漢和辞典」一三巻など。

諸歌

もろうた [2] 【諸歌】
神楽(カグラ)用語。
(1)舞人である人長(ニンジヨウ)と歌方がともに歌うこと。また,その部分。
(2)本歌・末歌ともに歌うこと。また,そのときの末歌。

諸氏

しょし [1] 【諸氏】
多くの人を敬っていう語。代名詞的にも用いる。諸君。

諸法

しょほう [1] 【諸法】
〔仏〕
(1)すべての事物・現象。万法。万有。
(2)さまざまの教え。

諸法実相

しょほうじっそう [4] 【諸法実相】
〔仏〕 すべての事物・現象がそのまま真実の姿をあらわしているということ。

諸法無我

しょほうむが [1][1] 【諸法無我】
〔仏〕 三法印の一。あらゆる事物には,永遠・不変な本性である我(ガ)がないということ。

諸法皆空

しょほうかいくう [1] 【諸法皆空】
〔仏〕 あらゆる存在はすべて実体が無く空であること。

諸派

しょは [1] 【諸派】
(1)いろいろな党派・流派。
(2)小政党をまとめて呼ぶ語。

諸流

しょりゅう [1] 【諸流】
さまざまの流派。

諸点

もろてん [0] 【諸点】
和歌の評点で左右両方の肩に打つ点。
⇔片点

諸点

しょてん [1] 【諸点】
多くの箇所。多くの事柄。

諸父

しょふ [1] 【諸父】
伯父(オジ)・叔父(オジ)の総称。多くのおじ。

諸物

しょぶつ [1] 【庶物・諸物】
(1)いろいろのもの。種々の事物。
(2)呪物。

諸王

しょおう [1] 【諸王】
(1)諸国の王。多くの王。
(2)親王の宣下がなく,また臣籍に降下しない皇子・皇孫。

諸生

しょせい [1][0] 【諸生】
多くの生徒や弟子。
〔師の側からいうことば〕

諸病

しょびょう [1] 【諸病】
いろいろな病気。万病。

諸白

もろはく [0] 【諸白】
麹(コウジ)用の米と蒸して入れる米の両方とも,精白した米でつくった上等の酒。
⇔片白

諸白髪

もろしらが 【諸白髪】
(1)夫婦ともに白髪になり年老いること。ともしらが。「夫婦―まで添ひたりし/咄本・醒睡笑」
(2)すっかり白髪になること。総白髪。「秋は半ば身はすでに,老い重なりて―/謡曲・融」

諸相

しょそう [1] 【諸相】
いろいろなすがた・ありさま。種々の様相。「人生の―」

諸相

しょそう【諸相】
some[various]aspects.

諸眉

もろまゆ [0] 【諸眉】
〔「諸眉烏帽子(モロマユエボシ)」の略〕
立(タテ)烏帽子の眉が左右にあるもの。

諸矢

もろや [0][2] 【諸矢】 (名)スル
(1)的に向かうときに持つ二本の矢。早矢(ハヤ)と弟矢(オトヤ)をいう。ひと手矢。
⇔片矢
「―をたばさみて的に向ふ/徒然 92」
(2)矢で的を射て,みな当てること。「今ぞ嬉しき―しつれば/拾遺(雑春)」

諸礼

しょれい [1] 【諸礼】
(1)諸種の礼式。種々の作法。江戸時代では特に小笠原流をいう。
(2)近世,朝廷の年中行事の一。一月一〇日頃,院家・諸寺・非蔵人などが年始の礼に御所に行くこと。

諸礼停止

しょれいちょうじ [4] 【諸礼停止】
俳諧の席の掟(オキテ)三箇条の一。千句興行の俳席では,煩雑な礼儀を省略してよいということ。
→出合遠近(デアイエンキン)
→一句一直(イツクイツチヨク)

諸社

しょしゃ [1] 【諸社】
(1)多くの神社。
(2)1871年(明治4)に制定された社格制度で,官社に対して,府社・県社・郷社・村社・無格社の総称。民社。

諸神

もろがみ [2][0] 【諸神】
多くの神。しょしん。

諸種

しょしゅ [1] 【諸種】
いろいろの種類。種々。「―の記録」

諸等

しょとう [0] 【諸等】
種々の等級。

諸等数

しょとうすう [2] 【諸等数】
二時間二五分のように,いくつかの単位を組み合わせて表した数。複名数。
⇔単名数

諸籠手

もろごて [0] 【諸籠手】
甲冑(カツチユウ)着用の際,両手に籠手をつけること。平安・鎌倉時代には太刀・薙刀(ナギナタ)などで戦う下卒の風俗であったが,南北朝時代頃から上級武士も行うようになった。
→片籠手

諸糸

もろいと [3] 【諸糸】
「諸撚(モロヨ)り糸」に同じ。

諸縁

しょえん [1] 【諸縁】
〔仏〕
(1)いろいろな縁。特に,いろいろな世俗的かかわり。
(2)生活用品。「衣服もやつれ―乏しきなり/正法眼蔵随聞記」

諸織

もろおり [0] 【諸織(り)】
たてよことも諸撚(ヨ)り糸で織った上質の絹織物。

諸織り

もろおり [0] 【諸織(り)】
たてよことも諸撚(ヨ)り糸で織った上質の絹織物。

諸肌

もろはだ [0] 【諸肌・諸膚】
左右両方の肌。上半身全部の肌。両肌。
⇔片肌

諸肌脱ぎ

もろはだぬぎ [0] 【諸肌脱ぎ】
諸肌を脱ぐこと。上半身をあらわにすること。両袒(リヨウタン)。

諸脛

もろずね [2] 【諸脛】
左右両足のすね。

諸腰

もろこし [0] 【諸腰】
武士が腰にさす刀と脇差(ワキザシ)。両腰(リヨウゴシ)。

諸膚

もろはだ [0] 【諸肌・諸膚】
左右両方の肌。上半身全部の肌。両肌。
⇔片肌

諸膝

もろひざ [0] 【諸膝】
両方のひざ。りょうひざ。

諸舞

もろまい [0] 【諸舞】
東(アズマ)遊びの,駿河(スルガ)舞と求子(モトメコ)の二曲をともに舞うこと。また,一対になっている舞を二曲とも舞うこと。

諸般

しょはん [1][0] 【諸般】
いろいろ。種々。さまざま。「―の事情」

諸般の

しょはん【諸般の】
various;→英和
all;→英和
several.→英和
〜の情勢 all circumstances.

諸色

しょしき [1][0] 【諸式・諸色】
(1)いろいろな品物。「道具―は売つてしまひ/歌舞伎・韓人漢文」
(2)いろいろな品物の値段。物価。「―が値上がりする」

諸艶大鑑

しょえんおおかがみ シヨエンオホカガミ 【諸艶大鑑】
浮世草子。八巻。井原西鶴作。1684年刊。諸国の遊里における,遊女の生活や遊びの種々相を,世之介の遺子世伝を中心とする経験談・見聞談の形式でまとめたもの。好色二代男。

諸芸

しょげい [1] 【諸芸】
いろいろの技芸・芸能。「―に秀でる」

諸葛

もろかずら [3] 【諸葛・諸鬘】
(1)フタバアオイの異名。「あしびきの山に生ふてふ―/後撰(恋二)」
(2)髪飾りにする桂(カツラ)と葵(アオイ)の二つ。賀茂祭のとき頭にさした。「―落葉を何に拾ひけむ名はむつましき挿頭(カザシ)なれども/源氏(若菜下)」

諸葛亮

しょかつりょう 【諸葛亮】
(181-234) 中国,三国時代の蜀漢(シヨツカン)の宰相。字(アザナ)は孔明。劉備に三顧の礼を受けて仕えたと伝えられ,天下三分の計を上申,劉備の蜀漢建国を助ける。劉備死後,子の劉禅を補佐し,五丈原で魏(ギ)軍と対陣中死去。
→出師(スイシ)の表

諸葛孔明

しょかつこうめい 【諸葛孔明】
⇒諸葛亮(シヨカツリヨウ)

諸葛菜

しょかつさい [3] 【諸葛菜】
アブラナ科の一年草。中国原産。根生葉は羽裂しダイコンの葉に似る。高さ30〜60センチメートル。春,紫色の四弁花をまばらな総状花序につける。花壇などに植えるが,こぼれ種でよく増える。俗にハナダイコンともいう。紫金草(シキンソウ)。オオアラセイトウ。ムラサキハナナ。[季]春。《病室にむらさき充てり―/石田波郷》

諸蕃

しょばん [1] 【諸蕃】
(1)もろもろのえびす。諸外国を卑しめていう語。
(2)「新撰姓氏録」による氏族の分類の一。渡来人が祖先とされる氏族。秦氏・百済氏・漢氏など。
→神別
→皇別

諸蕃志

しょばんし 【諸蕃志】
中国,宋代の地理書。二巻。南宋の趙汝适(チヨウジヨカツ)の撰。一三世紀初めに成立。東南アジア・インド・西アジア・アフリカ・地中海方面の地理・社会・風俗・産物などを記す。

諸薄青

もろうすあお 【諸薄青】
襲(カサネ)の色目の名。表裏ともに薄青。

諸行

しょぎょう [1] 【諸行】
〔仏〕
(1)因縁によって生じたこの世の一切の事物。
(2)さまざまなよいおこない。万行(バンギヨウ)。
(3)浄土宗で,念仏以外の修行法。

諸行往生

しょぎょうおうじょう [4] 【諸行往生】
〔仏〕 念仏以外の諸々の善行によっても往生することができるという説。法然の弟子長西などの教説。
→念仏往生

諸行無常

しょぎょうむじょう【諸行無常】
All is vanity.

諸行無常

しょぎょうむじょう [0][1] 【諸行無常】
〔仏〕 仏教の基本的教義である三法印の一。この世の中のあらゆるものは変化・生滅してとどまらないこと。この世のすべてがはかないこと。
→雪山偈(セツセンゲ)

諸衛

しょえ [1] 【諸衛】
平安以降,左右の近衛府・兵衛府・衛門府のこと。諸衛府。六衛府(リクエフ)。

諸表

しょひょう [1] 【諸表】
いろいろの表。「財務―」

諸袖

もろそで [0] 【諸袖】
左右の袖。両袖。

諸角

もろがく [0] 【諸角】
⇒諸鐙(モロアブミ)

諸訳

しょわけ 【諸訳・諸分け】
(1)細かい事情。特に,男女間の機微に関すること。「―を知つたおいらんと/人情本・梅児誉美 3」
(2)細かい事柄。特に,遊里の種々の慣例や作法。「茶屋遊びの―ならでは知らずや/浮世草子・一代女 2」
(3)いろいろの費用。「この内二匁はいつぞやの―/浮世草子・永代蔵 1」

諸説

しょせつ【諸説】
various opinions[views,theories].…について〜紛々としている Opinion is divided on….

諸説

しょせつ [1] 【諸説】
(1)いろいろな学説。意見。「これについては―ある」
(2)いろいろなうわさ。「―乱れとぶ」

諸説紛々としている

ふんぷん【諸説紛々としている】
There are diversities of opinion.

諸説紛紛

しょせつふんぷん [1] 【諸説紛紛】 (ト|タル)[文]形動タリ
いろいろな憶測が乱れ飛んで,容易に真相がわからないさま。「―としていずれが真実か明らかでない」

諸諸

もろもろ [0] 【諸諸・諸】
多くのもの。いろいろのもの。さまざまのもの。「―の説がある」「その他―」

諸費

しょひ [1] 【諸費】
いろいろの費用。諸経費。「―高騰の折」

諸賢

しょけん [1] 【諸賢】
(1)多くの賢人。
(2)男性が人々に呼びかけるときに敬意をもって用いる語。代名詞的にも用いる。みなさん。諸彦(シヨゲン)。「読者―に訴える」

諸車

しょしゃ [1] 【諸車】
いろいろな乗り物。また,全部の乗り物。「―通行止め」

諸道

しょどう [1] 【諸道】
(1)多くの道。種々な道。
(2)種々の方面の事。いろいろな方面の芸能。「―に通ずる」

諸道聴耳世間猿

しょどうききみみせけんざる シヨダウキキミミ― 【諸道聴耳世間猿】
浮世草子。五巻。和訳太郎(上田秋成)作。1766年刊。さまざまな芸能や職業に従事する人の珍奇な性癖を皮肉な目で滑稽化して描いた作品。気質(カタギ)物の系統を引く。

諸鉤

もろかぎ [0] 【諸鉤】
装束などのひもの結び方で,結び目の両方に一つずつ輪を作るもの。蝶結び。
→片鉤(カタカギ)

諸鐙

もろあぶみ [3] 【諸鐙】
左右の鐙。諸角(モロガク)。

諸陵

しょりょう [1] 【諸陵】
多くのみささぎ。

諸陵司

しょりょうし [2] 【諸陵司】
律令制で,治部省に属し,天皇・皇族・外戚の陵墓を管理し,その祭礼のほか,喪葬に関することをつかさどった役所。729年諸陵寮と改称。

諸陵寮

しょりょうりょう [2] 【諸陵寮】
治部省の諸陵司を729年に改称したもの。一五世紀以後ほとんど消滅したが,1864年再興された。のち曲折を経て1949年(昭和24)図書寮と合わせ,書陵部として宮内庁の一部局となった。

諸雑費

しょざっぴ【諸雑費】
⇒雑費.

諸飾り

もろかざり [3] 【諸飾り】
(1)道具を書院や座敷に飾る一方式。三幅一対の掛物の前に卓(シヨク)を据え,その上に花瓶と燭台を一対ずつ置き合わせる。
(2)茶室の床飾りで,初座に掛物と花入を同時に飾ること。

諸駆け

もろがけ [0] 【諸駆け】
いっしょに駆けること。

諸鬘

もろかずら [3] 【諸葛・諸鬘】
(1)フタバアオイの異名。「あしびきの山に生ふてふ―/後撰(恋二)」
(2)髪飾りにする桂(カツラ)と葵(アオイ)の二つ。賀茂祭のとき頭にさした。「―落葉を何に拾ひけむ名はむつましき挿頭(カザシ)なれども/源氏(若菜下)」

諸鬢

もろびん [0] 【諸鬢】
左右の鬢。両鬢。双鬢。

ことわざ【諺】
a proverb;→英和
a (common) saying.

ことわざ [0] 【諺】
昔から人々の間で言いならわされた,風刺・教訓・知識・興趣などをもった簡潔な言葉。「ごまめの歯ぎしり」「朱に交われば赤くなる」「出る杭は打たれる」「東男に京女」などの類。

諺文

オンモン [0][1] 【諺文】
〔朝鮮語。「諺文」の朝鮮漢字音から〕
ハングルの旧称。オンムン。ウンムン。

諺文

ウンムン [0] 【諺文】
〔朝鮮語〕
「諺文(オンモン)」に同じ。

諺文

げんぶん [0] 【諺文】
⇒オンモン

諺苑

げんえん ゲンヱン 【諺苑】
江戸時代の国語辞書。太田全斎著。七巻。1797年成立。俗語・俗諺を集めてイロハ順に配列し,出典・意味などを記す。「俚言(リゲン)集覧」はこれを増補改編したもの。

諺解

げんかい [0] 【諺解】
わかりやすい言葉を使った解釈。

諺言

げんげん [0] 【諺言】
ことわざ。諺語。

諺語

げんご [1] 【諺語】
(1)ことわざ。
(2)世俗の言葉。俗語。

だく [1] 【諾】
応答または承諾すること。

せ 【諾】 (感)
承諾の意を表す語。はい。うん。「親のまもりける女をいなとも―ともいひ放て/後撰(恋五)」

お ヲ 【諾】 (感)
承諾を表す応答の語。はい。「否(イナ)も―も欲しきまにまに/万葉 3796」

諾う

うべな・う [3] 【諾う】 (動ワ五[ハ四])
(1)もっともであると思う。同意する。「われは手を揮(フ)りて―・はざりき/即興詩人(鴎外)」
(2)服従する。「其の―・はぬ者はただ星の神香香背男(カカセオ)のみ/日本書紀(神代下訓)」
〔中古以降「むべなふ」とも書かれた〕
[可能] うべなえる

諾する

だく・する [3] 【諾する】 (動サ変)[文]サ変 だく・す
承諾する。承知する。「容易に―・しさうにも無い/蒲団(花袋)」

諾了

だくりょう [0] 【諾了】 (名)スル
承諾すること。了解すること。「申し出の旨を―する」

諾否

だくひ【諾否(をお知らせ下さい)】
(Please give us) a definite answer.

諾否

だくひ [1] 【諾否】
承知と不承知。承知か不承知か,ということ。「―を問う」

諾唯

だくい [1] 【諾唯】
他人の言葉に対する応答。返答。

諾意

だくい [1] 【諾意】
承諾の意志・意向。

諾成契約

だくせいけいやく [5] 【諾成契約】
売買・賃貸借など,当事者双方の合意のみで効力を生ずる契約。
⇔要物契約

諾約者

だくやくしゃ [3] 【諾約者】
〔法〕 第三者のためにする契約において,第三者に対して債務を負担する者。
→要約者

諾諾

だくだく [0] 【諾諾】 (ト|タル)[文]形動タリ
他人の言うことに逆らわずに従うさま。「唯々(イイ)―」

はかりごと [0] 【謀・籌】
〔「計り事」の意。近世初期まで「はかりこと」〕
(1)事がうまく運ぶように前もって作り上げた計画・手段。特に,悪事を企てること。計略。たくらみ。「―をめぐらす」
(2)先のことを考えて,心構えや準備をしておくこと。また,その心構え。「弓箭に携はらん者の―は尤かうこそあらまほしけれ/平家 1」

はかりごと【謀】
⇒計略,陰謀.

謀つ

はかりご・つ 【謀つ】 (動タ四)
〔「はかりごと」の動詞化。中世以前は,「はかりこつ」〕
(1)はかりごとをめぐらす。はかる。「乙(カナ)づるやうにして高祖が頸を切るべしと―・つ/今昔 10」
(2)だます。あざむく。「人を―・ちて/源氏(橋姫)」

謀られる

はかられる【謀られる】
be taken in.

謀り

たばかり 【謀り】
(1)思案。くふう。「鍵なければ,あくべき―をしつつ/宇津保(蔵開上)」
(2)相手をだます計画。謀略。計略。「ゆゆしき―なり/十訓 7」

謀り事

たばかりごと 【謀り事】
計略。はかりごと。「博打責められこうじて,かの―を申す/宇津保(忠こそ)」

謀り状

たばかりじょう 【謀り状】
人をいつわりあざむくために記した書状。「―を認(シタタ)め/浄瑠璃・国性爺後日」

謀る

たばか・る [3] 【謀る】 (動ラ五[四])
〔「た」は接頭語〕
(1)(あれこれ工夫して)だます。「爾(ナンジ)に―・られて…太(イタ)く打擲(チヨウチヤク)されし上に/こがね丸(小波)」
(2)方策を考える。工夫する。うまく対処する。「入りて侍従にあひてさるべき様に―・れ/源氏(浮舟)」
(3)相談する。「かかることなむあるをいかがすべきと―・りたまひけり/大和 171」

謀る

はか・る [2] 【図る・謀る・諮る】 (動ラ五[四])
〔「はかる(計・測・量)」と同源〕
(1)計画する。ある動作が実現するよう,計画をたてたり,努力したりする。くわだてる。企図する。《図》「幼帝の擁立を―・る」「自殺を―・る」「販路の拡大を―・る」「便宜を―・ってもらう」
(2)他人をだます。普通,受け身文で用いる。《謀》「しまった,―・られたか,と思った時はもう遅かった」
(3)ある問題について他人の意見をきく。また,公の機関などで,ある問題について学識経験者による委員会の意見を「答申」として出してもらう。《諮》「日時はみんなに―・って決めよう」「本件は審議会に―・り,その答申を尊重したいと存じます」
[可能] はかれる

謀主

ぼうしゅ [1] 【謀主】
中心となってはかりごとをめぐらす人。首謀者。「此時―高杉晋作は/近世紀聞(延房)」

謀判

ぼうはん [0] 【謀判】
官印や他人の印を偽造して使うこと。また,その印。にせ印。

謀印

ぼういん [0] 【謀印】
印鑑を偽造すること。また,その印鑑。

謀反

むほん【謀反】
a rebellion;→英和
a revolt;→英和
(a) conspiracy (陰謀).→英和
〜を起こす rise[rebel,conspire] <against> .→英和
‖謀反人 a rebel;a traitor (裏切者).

謀反

むへん 【謀反】
古代,律の八虐の一。第一番目の重罪。天皇を殺害し,国家の転覆をはかろうとすること。
→むほん(謀叛)(2)

謀反

むほん [1] 【謀反・謀叛】 (名)スル
(1)時の為政者にさからって兵を起こすこと。「―を起こす」
(2)(「謀叛」と書く)古代,律の八虐の一。国家への反逆をいい,謀反(ムヘン)・謀大逆(ボウタイギヤク)に次ぐ第三番目の重罪。
(3)無分別なことをすること。特に,女遊びをすること。「一代の咄しの種にもと思ひ―をおこし/浮世草子・禁短気」「先づ―の思ひ立ちに,三味線引の役者二人召し寄せ/浮世草子・禁短気」
(4)「謀反勝負」の略。「―で出かけたら/洒落本・卯地臭意」

謀反

ぼうへん [0] 【謀反】
⇒むへん(謀反)

謀反人

むほんにん [0] 【謀反人】
謀反を起こした人。

謀反勝負

むほんしょうぶ 【謀反勝負】
元手もなく勝負すること。また,勝ち負けを考えないで夢中で事を行うこと。「足利の尊氏様と―の義興殿が/浄瑠璃・神霊矢口渡」

謀反心

むほんしん [2] 【謀反心】
そむこうとする心。反抗心。

謀反気

むほんぎ [2] 【謀反気】
(1)謀反を起こそうとする気持ち。
(2)世間や人に対して反抗しがちな気性。

謀叛

むほん [1] 【謀反・謀叛】 (名)スル
(1)時の為政者にさからって兵を起こすこと。「―を起こす」
(2)(「謀叛」と書く)古代,律の八虐の一。国家への反逆をいい,謀反(ムヘン)・謀大逆(ボウタイギヤク)に次ぐ第三番目の重罪。
(3)無分別なことをすること。特に,女遊びをすること。「一代の咄しの種にもと思ひ―をおこし/浮世草子・禁短気」「先づ―の思ひ立ちに,三味線引の役者二人召し寄せ/浮世草子・禁短気」
(4)「謀反勝負」の略。「―で出かけたら/洒落本・卯地臭意」

謀叛

ぼうはん [0] 【謀叛】
⇒むほん(謀叛)

謀図

ぼうと [1] 【謀図】
はかりごと。謀計。

謀士

ぼうし [1] 【謀士】
はかりごとに巧みな人。策士。

謀大逆

ぼうたいぎゃく [3] 【謀大逆】
古代,律の八虐の一。山陵および宮殿を損壊しようとはかること。

謀将

ぼうしょう [0] 【謀将】
計略にすぐれた大将。

謀書

ぼうしょ [1] 【謀書】
文書を偽造すること。また,その文書。

謀殺

ぼうさつ【謀殺】
(a) premeditated[willful]murder.→英和
〜する murder.

謀殺

ぼうさつ [0] 【謀殺】 (名)スル
あらかじめ計画して人を殺すこと。旧刑法では故殺と区別され,謀殺の場合は死刑。

謀略

ぼうりゃく [0] 【謀略】
人をおとしいれるためのはかりごと。「―戦」「敵の―にかかる」

謀略

ぼうりゃく【謀略】
a plot.→英和
⇒計略.

謀策

ぼうさく [0] 【謀策】
はかりごと。策謀。

謀臣

ぼうしん [0] 【謀臣】
謀反をたくらむ臣下。また,はかりごとに巧みな臣下。

謀計

ぼうけい [0] 【謀計】
はかりごと。計略。「―をめぐらす」

謀議

ぼうぎ【謀議】
(a) conspiracy;→英和
(a) conference (相談).→英和
〜をこらす conspire <against,with> ;→英和
consult together <about> .

謀議

ぼうぎ [1] 【謀議】 (名)スル
(1)はかりごとの相談をすること。「国事を談じ先刻より種々―せしと見え/経国美談(竜渓)」
(2)特に,犯罪の計画をめぐらし,その実行手段などについて相談すること。「共同―」

謀逆

ぼうぎゃく [0] 【謀逆】
謀反を企てること。「―の臣」

えつ [1] 【謁】
身分の高い人に会うこと。おめみえ。「―を賜る」

謁す

えっ・す [0] 【謁す】 (動サ変)
⇒えっする(謁)

謁する

えっ・する [0][3] 【謁する】 (動サ変)[文]サ変 えつ・す
目上の人や貴人に会う。お目にかかる。謁見する。「陛下に―・する」

謁見

えっけん [0] 【謁見】 (名)スル
身分の高い人にお目にかかること。「女王に―する」「―が許される」

いい イヒ [1][0] 【謂】
(1)言うこと。「それは事情を知らない者の―だ」
(2)(「…のいい」の形で)いわれ。わけ。意味。「日暮れて道遠しとはまさにこの―であろう」

謂う

い・う イフ [0] 【言う・云う・謂う】 (動ワ五[ハ四])
❶声を出して単語や文を発する。
(1)何らかの音・単語を発する。「『キャーッ』と―・って倒れた」
(2)事実や考えを表出する。告げる。「いくら聞いても名前を―・わない」「行き先も―・わずに出かける」
(3)人が,何かの言葉を口から発する。「口の中でぶつぶつ―・っている」「冗談一つ―・わない」「つべこべ―・わずにさっさとしなさい」「口から出まかせを―・う」
(4)動物や物が声や音を発する。「犬がキャンキャン―・ってうるさい」「風で雨戸がガタガタ―・う」
❷音声または文字に書いた文章によって考えや事柄を表出する。
(1)自分の考え・判断や事実の指摘を述べる。「デカルトは『方法序説』の中で次のように―・っている」「人に―・われてやっと気がついた」
(2)命令したり指令したりする。「少しは親の―・うことを聞きなさい」「あいつは人に―・われないと動こうとしない」
(3)(「人に…を言う」の形で)ある人に対して…を表明する。「世話になった人に礼を―・う」「審判に文句を―・う」
(4)(「…を…と言う」の形で)人や物を…という名で呼ぶ。「村人は S 医師のことを『赤ひげ先生』と―・っている」「東京都に属しているのに『伊豆諸島』と―・うのは,もと伊豆の国に属していたからだ」
(5)(評価を表す形容詞・形容動詞の連用形に付いて)あるものを…であると評価し,それを表明する。「死んだ人のことを悪く―・いたくはないが…」
(6)(「…を言う」の形で,形容動詞の語幹に付いて)…のようなことを言い表す。「わがままを―・うんじゃない」「お忙しいのに,勝手を―・って申し訳ありません」
❸「言う{❶❷}」の,実際に話したり書いたりするという具体的な動作性の弱まった用法。
(1)(「…と言う」の形で文を受けて)世間の多くの人が…ということを述べるの意を表す。「『かわいい子には旅をさせろ』と―・うが,これは現代でも通用する」
(2)(「…だと言う」「…と言う」の形で)ある人・物の資格・性格などを…であると認定し,そう表現するという意を表す。「彼は真の天才だと―・うことができよう」「あの人は名人と―・われるだけあって年をとっても腕は確かだ」
(3)(「名を…と言う」などの形で)名は…であるということを表す。「この子の名は花子と―・う」「森鴎外は本名を林太郎と―・う」「私は山田と―・う者ですが」
(4)(「…と言う」の形で)…を話題として取り上げる。…に言及する。「 T さんと―・えば,もうじき結婚するんですってね」「このカメラは性能と―・いスタイルと―・い申し分ない」「劇場は一階と―・わず二階と―・わず客でいっぱいだ」
(5)(「…と言う…」の形で)上下に同じ名詞を置いて,
 (ア)…は全部,ということを表す。「工場の窓と―・う窓のガラスが粉々に割れた」
 (イ)…という語の意を強めて言い表す。「今度と―・う今度はもう許さないぞ」
❹「言う{❸}」よりもさらに動作性のなくなった用法。主に「…という」の形で用い,これから転じた「…っていう」「…って」の形も並び行われる。仮名で書くのが普通。
(1)(主に「…という」「…ということだ」などの形で)話の内容が伝聞に基づくことを表す。…と聞く。…するそうだ。…だそうだ。「あの人には子供が三人いると―・う」
(2)(「…という」「…といった」の形で)下にくる語の内容を具体的に説明・限定する意を表す。「部長と―・うポストははたで思うほど楽ではない」
(3)(「…というもの」「…ということ」などの形で)提示する語を強調して示す。「山国育ちの彼は海と―・うものをまだ見たことがない」
(4)(副詞「こう」「そう」「ああ」「どう」に「いう」「いった」が付いて)…のような,の意の連体修飾句をつくる。「こう―・う病気にはこの薬が効く」
(5)指示代名詞を「という」「といった」「といって」などで受ける。
 (ア)(代名詞「これ」「なに」「どこ」などを「という」「といった」「といって」で受け,下に打ち消しの語を伴って),特に目立った…がないという意を表す。「別にこれと―・うはっきりした理由があるわけではないが…」「彼は八〇歳になるが,どこと―・って悪い所はない」
 (イ)(「なんという」の形で,状態を表す語の上に付いて)その状態の程度の大きさに対する驚きを表す。「まあ,なんと―・う立派な建物でしょう」
(6)(「…といっても」「…とはいえ」「…とはいうものの」などの形で)「確かに…ではあるがしかし…」「…したが,しかし…」などの意を表す。接続詞的にも用いられる。「このトースターは古いとは―・ってもまだ十分使える」「災害に対する備えは万全だ。とは―・え,用心するに越したことはない」
(7)(接続助詞「から」を「といって」で受け,下に打ち消しの語を伴って)そういう理由があっても必ずしも…ではないという意を表す。「だからといって」の形で接続詞的にも用いられる。「当時は,大学を出たからと―・ってすぐに就職できたわけではない」
(8)(状態を表す語を「といったらない」の形で受けて)大いに…だ,大いに…した,などの意を表す。「そこへ本人たちが来たもんだから,彼のあわてようと―・ったらなかった」
(9)(「そうかといって」「かといって」などの形で)接続詞的に用いて,ある事態を前にして,それを受け入れたくないが,受け入れないのも具合が悪いという気持ちを表す。「あの人からこんな物をもらう筋合いはないが,そうかと―・ってつっ返すのも角が立つ」
❺(手紙・歌などで)愛情を告げる。求愛する。「いとねんごろに―・ひける人に,こよひあはむと契りたりけるに/伊勢 24」
〔(1)中世ごろから終止形・連体形の「いう」が融合して「ゆう」と発音されるようになり,「ゆ」を語幹として活用させた形も生じた。現代でも話し言葉では終止形・連体形は「ゆう」と発音されるが,「いう」と書く。(2)漢字表記は現代では「言」が主に用いられる。古くは❸(3)には「云」がよく用いられ,「謂」は「いわば」「いわゆる」の場合に用いられた。→いわく・いわば・いわゆる〕
[可能] いえる
[慣用] これと―・四の五の―・何と―・ものを―/有無(ウム)を言わせず・これと言って・そうかと言って・だからと言って・何をか言わんや・何彼(ナニカ)と言うと・なんと言っても

謂う

ゆ・う イフ [0] 【言う・云う・謂う】 (動ワ五[ハ四])
⇒いう

謂れ

いわれ イハ― [0] 【謂れ】
〔動詞「言ふ」に受け身の助動詞「る」の付いた「言はる」の名詞化〕
(1)(そう言われる)理由。わけ。「後ろ指をさされる―はない」
(2)由緒(ユイシヨ)。来歴。「―ある家柄」「神社の―を物語る」

謂れ

いわれ【謂れ】
(1) a reason (理由);→英和
a cause (原因).→英和
(2) an origin (由来);→英和
(a) history (来歴).→英和
何の〜もなく without any reason.

謂れ因縁

いわれいんねん イハ―エン [0] 【謂れ因縁】
物事のいわれと因縁。物事の由来。「其―が少しづつ分るやうになつて来て/福翁自伝(諭吉)」

謂れ無い

いわれな・い イハレ― [4] 【謂れ無い】 (形)[文]ク いはれな・し
正当な理由がない。納得できる根拠がない。「―・い差別」「―・く援助を受けるわけにはいかない」

謄写

とうしゃ [0] 【謄写】 (名)スル
(1)書き写すこと。「原本を正確に―する」
(2)謄写版で印刷すること。

謄写する

とうしゃ【謄写する】
(make a) copy;→英和
mimeograph.→英和
謄写版(刷) a mimeograph (mimeographed copy).

謄写版

とうしゃばん [0] 【謄写版】
孔版印刷の一。蝋(ロウ)引きした原紙に文字などを鉄筆で刻字したものを型紙とし,この型紙を絹スクリーンに密着させて上からインクのついたローラーで押圧して印刷する。がり版。

謄本

とうほん【謄本】
a (certified) copy.戸籍謄本 ⇒戸籍.

謄本

とうほん [0] 【謄本】
(1)原本の内容をそのまま全部写しとった文書。戸籍謄本・登記簿謄本など。
→抄本
(2)特に戸籍謄本のこと。

なぞ【謎】
a riddle;→英和
a puzzle;→英和
a mystery (秘密);→英和
a hint (暗示).→英和
〜をかける(とく) ask (guess) a riddle;→英和
hint <at,that…> (暗示).〜のような enigmatic;mysterious.→英和

なぞ [0] 【謎】
〔「何ぞ」の意から〕
(1)「なぞなぞ(謎謎)」に同じ。「―を出す」
(2)物事を遠回しにそれとなくわからせるように言うこと。また,その言葉。「あれは謝礼が欲しいという―さ」
(3)実体がわからないもの。不思議なこと。「永遠の―」「―の人物」

謎めく

なぞめ・く [3] 【謎めく】 (動カ五[四])
謎のように,わかりにくいさまである。「―・いた事件」

謎付け

なぞづけ [4][0] 【謎付け】
前句付けの一。「長い物は」「硬い物は」など,謎の言いかけのような題に対し,その答えとなるような句で応じるもの。
→ものは付け

謎掛け

なぞかけ [4][0] 【謎掛け】
謎を言いかけること。

謎染め

なぞぞめ [0] 【謎染め】
謎をこめた模様を染めること。また,その染め物。例えば,「斧(ヨキ)」「琴」「菊」の模様で「善き事聞く」の意をこめるなど。

謎看板

なぞかんばん [3] 【謎看板】
文字や絵画の謎で表した看板。焼き芋屋の看板に「十三里」と書いて,その味が九里四里(栗より)うまいなどとするもの。

謎解き

なぞとき [4] 【謎解き】
謎の意味を解くこと。

謎言葉

なぞことば [3] 【謎言葉】
謎になっている言葉。「一六銀行(=質屋)」などの類。

謎語

めいご [0] 【謎語】
人を迷わす言葉。なぞ。「其の―の玄幽なるに驚くのみ/欺かざるの記(独歩)」

謎謎

なぞなぞ [0] 【謎謎】
〔「何ぞ何ぞ」と問いかける意から〕
(1)言葉の裏に予想外の意味を包み隠し,それは何と問いかけて,その意味を当てさせる遊び。なぞ。「―遊び」
(2)それとなくわからせること。また,その言葉。なぞ。

謎謎

なぞなぞ【謎謎】
a riddle.→英和
〜遊びをする play riddles.

謎謎合せ

なぞなぞあわせ [5] 【謎謎合(わ)せ】
二組に分かれて,謎をかけ合い,また解き合って,勝負を争うこと。謎合わせ。

謎謎合わせ

なぞなぞあわせ [5] 【謎謎合(わ)せ】
二組に分かれて,謎をかけ合い,また解き合って,勝負を争うこと。謎合わせ。

謎謎物語

なぞなぞものがたり 【謎謎物語】
謎をかけ,それを解いて遊ぶこと。なぞなぞ。「―よく解くと聞こえける人のもとへ/散木奇歌集」

謗ず

ほう・ず ハウ― 【謗ず】 (動サ変)
〔「ぼうず」とも〕
そしる。誹謗(ヒボウ)する。「僧を―・ぜし罪に依て/今昔 3」

謗らはし

そしらわ・し ソシラハシ 【謗らはし】 (形シク)
非難したくなるような様子である。「やせやせに御ぐし少ななるなどがかく―・しきなりけり/源氏(乙女)」

謗り

そしり【謗り】
(a) slander;→英和
(a) libel;→英和
(a) blame;→英和
(a) censure.→英和
世の〜を招く bring public censure upon oneself.不正直の〜を免れない be open to the charge of being dishonest.

謗り

そしり [3] 【謗り・譏り・誹り】
そしること。非難。

謗り口

そしりぐち [3] 【謗り口】
人をそしること。また,非難の言葉。悪口。

謗り種

そしりぐさ 【謗り種】
そしる材料。悪口のたね。「終に我が身のあだし草,世の―/浄瑠璃・鑓の権三(下)」

謗る

そし・る [2] 【謗る・譏る・誹る】 (動ラ五[四])
(1)人を悪くいう。非難する。「陰で―・る」「けすさまじ,など―・る/枕草子 49」
(2)不平を言う。文句を言う。[日葡]「まんきなるものの心はいかりと―・る事おほし/こんてむつすむん地」
[可能] そしれる

謗る

そしる【謗る】
blame[censure] <a person for> ;→英和
speak ill <of> ;slander;→英和
abuse;→英和
libel.→英和

謗毀

ぼうき バウ― [1] 【謗毀】 (名)スル
そしること。誹謗。毀謗。「世の善良なる人より―を受る/自由之理(正直)」

謗法

ほうぼう ハウボフ [0] 【謗法】
(1)仏の教えをそしり,真理をおろそかにすること。仏教で,最も重い罪とされた。
(2)転じて,無理なこと。道理の通らないこと。「―とは知りながら,頼し事の恥かしや/浄瑠璃・八百屋お七」

謗言

ぼうげん バウ― [0] 【謗言】
他人を誹謗(ヒボウ)する言葉。悪口。

謗議

ぼうぎ バウ― [1] 【謗議】 (名)スル
悪く批評すること。

謙る

へりくだ・る [4][0] 【遜る・謙る】 (動ラ五[四])
相手を敬って自分を低くする。謙遜(ケンソン)する。「―・った言い方」「―・った態度」

謙る

へ・る 【謙る】 (動ラ四)
謙遜する。「―・りくだる」[名義抄]

謙る

へりくだる【謙る】
be humble[modest].謙って humbly;modestly.→英和
⇒謙遜.

謙信

けんしん 【謙信】
⇒上杉(ウエスギ)謙信

謙信流

けんしんりゅう 【謙信流】
⇒越後流(エチゴリユウ)

謙徳

けんとく [0] 【謙徳】
へりくだって高ぶらない徳。

謙徳公

けんとくこう 【謙徳公】
藤原伊尹(コレタダ)の諡号(シゴウ)。

謙恭

けんきょう [0] 【謙恭】 (名・形動)[文]ナリ
へりくだってうやうやしい・こと(さま)。

謙抑

けんよく [0] 【謙抑】 (名)スル
へりくだって控え目にすること。

謙称

けんしょう [0] 【謙称】
自分および自分側の人をへりくだって呼ぶ呼び方。小生・てまえ・愚妻・豚児などの類。
⇔敬称

謙虚

けんきょ [1] 【謙虚】 (形動)[文]ナリ
ひかえめでつつましやかなさま。自分の能力・地位などにおごることなく,素直な態度で人に接するさま。「―な態度」「人の教えを―に聞く」
[派生] ――さ(名)

謙虚

けんきょ【謙虚】
modesty.→英和
〜な(に) modest(-ly).→英和

謙語

けんご [1] 【謙語】
謙遜(ケンソン)の意を表す言葉。謙譲語。

謙譲

けんじょう【謙譲】
modesty.→英和
〜な(に) modest(ly).→英和

謙譲

けんじょう [0] 【謙譲】 (名・形動)[文]ナリ
(1)万事に控えめで,他人に譲る・こと(さま)。けんそん。「―の美徳」「人となり,温和―にして/西国立志編(正直)」
(2)文法で,話し手が,自身および自身の側に立つと思われるものまたは動作などを低めて表現することにより,聞き手または話題中の人に対して敬意を表す言い方。
→謙譲語

謙譲語

けんじょうご [0] 【謙譲語】
敬語の一。話し手が聞き手や話中の人に対して敬意を表すために,自分または自分の側に立つと思われるものや動作などをへりくだって言い表すもの。「申し上げる」「いただく」「愚息」「拝見」「小宅」など。謙遜(ケンソン)語。

謙辞

けんじ [1] 【謙辞】
謙遜していう言葉。

謙退

けんたい [0] 【謙退】 (名・形動)[文]ナリ
控え目に振る舞う・こと(さま)。謙遜。「天性―なりしが/西国立志編(正直)」

謙遜

けんそん【謙遜】
<talk with> modesty;→英和
humility.→英和
〜な modest;→英和
humble.→英和
〜する be modest.

謙遜

けんそん [0] 【謙遜】 (名)スル
自分の能力・価値などを低く評価すること。控え目に振る舞うこと。「―した言い方」

謙遜語

けんそんご [0] 【謙遜語】
⇒謙譲語(ケンジヨウゴ)

こう カウ [1] 【講】
(1)講ずること。講義すること。講義。
(2)僧による仏典の講読や説法を中心とする仏事。法華八講・最勝講など。講会(コウエ)。
(3)僧や信徒が集まって行う各種の仏教儀式。涅槃(ネハン)講・地蔵講・報恩講など。
(4)中世中頃以後,民衆のあいだで作られた仏事や神事を行うための結社。寺院・神社などを維持したり,集団参詣を行なった。近世になると,行楽を主目的として名山・霊場などへ集団参詣するためのものも生まれた。富士講・伊勢講など。
(5)貯蓄・融資などのための相互扶助団体。頼母子(タノモシ)講など。

講じる

こう・じる カウ― [0][3] 【講じる】 (動ザ上一)
〔サ変動詞「講ずる」の上一段化〕
「講ずる」に同じ。「源氏物語を―・じる」「対策を―・じる」

講じる

こうじる【講じる】
(1) (give a) lecture <on> .→英和
(2) take <measures,steps> .→英和

講ずる

こう・ずる カウ― [0][3] 【講ずる】 (動サ変)[文]サ変 かう・ず
(1)書物・学問などについて,意味内容などを説明する。講義する。「孔孟の書を―・ぜしめ/日本開化小史(卯吉)」
(2)問題を解決するための手段・方法を考えて実施する。「対策を―・ずる」「葉子の心を翻へす手段を―・ずる/或る女(武郎)」
(3)(「媾ずる」とも書く)和解する。「和を―・ずる」
→こうじる(講)
(4)詩歌の会で,作品をよみあげる。披講する。「詩歌―・じ侍りけるに/千載(賀詞)」

講中

こうじゅう カウヂユウ [1] 【講中】
(1)講をつくって寺社に参詣する人々。
(2)頼母子講(タノモシコウ)の仲間。

講会

こうえ カウヱ [1] 【講会】
「講{(2)}」に同じ。

講会

こうかい カウクワイ [0] 【講会】
無尽講などの加入者の集会。

講元

こうもと カウ― [4][0] 【講元】
講の主催者。講親(コウオヤ)。講頭(コウガシラ)。

講和

こうわ【講和】
peace.→英和
〜する(を締結する) make (conclude) peace <with> .‖講和条約(会議) a peace treaty (conference).単独(全面)講和 a separate (an overall) peace.

講和

こうわ [0] カウ― 【講和】 ・ コウ― 【媾和】 (名)スル
交戦国どうしが取り決めを結び,戦争をやめ平和を回復すること。「敵国と―する」

講和条約

こうわじょうやく カウ―デウ― [4] 【講和条約】
戦争の終結を宣言し,領土・賠償金などの講和に伴う条件について規定する国際法上の合意。平和条約。

講堂

こうどう カウダウ [0] 【講堂】
(1)学校などで大勢の人を集めて儀式・講演・催し物などをするための大きな部屋,または建物。
(2)仏教寺院の七堂伽藍(ガラン)の一。講義・説経などを行う建物。禅宗では法堂(ハツトウ)という。

講堂

こうどう【講堂】
a (lecture) hall;an auditorium.→英和

講壇

こうだん カウ― [0] 【講壇】
講義・講演をするための一段高くなった所。「―に立つ」

講壇

こうだん【講壇】
<stand on> a (lecture) platform;a rostrum.→英和

講壇社会主義

こうだんしゃかいしゅぎ カウ―シヤクワイ― [8] 【講壇社会主義】
〔(ドイツ) Kathedersozialismus〕
1870年頃,ワグナー・シュモラーらドイツの経済学者たちの主張につけられた呼び名。自由放任主義を批判する一方,社会主義にも反対し,社会改良政策による社会問題の解決を唱えたことに対し,大学の講義でしか通用しないとして,皮肉をこめて称した語。

講学

こうがく カウ― [0] 【講学】
学問を研究すること。「―上の概念」

講師

こうし カウ― [1] 【講師】
(1)講演会や講習会で講演・講義をする人。
(2)大学などで,教授・助教授に準ずる職務にあたる教員の職名。
→こうじ(講師)

講師

こうし【講師】
a lecturer;[大学の] <米> an instructor; <英> a lecturer.専任(非常勤)講師 a full-time (part-time) instructor[lecturer].

講師

こうじ カウ― [1] 【講師】
□一□宮中の歌会や,昔の歌合(ウタアワセ)・詩の会で,和歌・詩を読み上げる役。
□二□
(1)法会(ホウエ)の際,経文を講ずる僧。特に,三会(サンエ)の講師。三会講師。
(2)平安時代,諸国の国分寺に一人ずつ置かれ,仏典の講義や僧尼の監督に当たった僧職。795年以前は国師と称した。

講席

こうせき カウ― [0] 【講席】
(1)講義や講演の席。
(2)和歌や詩などを披露する会の席。「―の座にゐざるとかや/著聞 5」

講座

こうざ カウ― [0] 【講座】
(1)大学の学部構成上の単位。教授のもとに助教授・講師・助手などが配属されて構成される。
(2)大学での講義。また,一定の期間にわたって専門的知識を授ける講習会。「夏期―」
(3)ある分野についての体系的知識を与えるように編集した出版形式。「―日本文学史」
(4)寺院で,講義を行う者の座席。講師の座。

講座

こうざ【講座】
a chair;→英和
a lecture <on music> (講義);→英和
a <correspondence> course (通信・ラジオなどの).→英和
民法の〜を担当する hold the chair of civil law.‖ラジオ英語講座 a radio English course.

講座制

こうざせい カウ― [0] 【講座制】
大学で,各講座を研究教育の基本単位とする組織形態。

講座派

こうざは カウ― 【講座派】
日本資本主義分析において半封建的性格を強調し,労農派と論争した野呂栄太郎・山田盛太郎などをはじめ,服部之総・羽仁五郎らを中心とする社会科学者のグループ。「日本資本主義発達史講座」の編集・執筆を行なったことからこう呼ばれる。
→日本資本主義論争

講式

こうしき カウ― [0] 【講式】
声明(シヨウミヨウ)の曲種の一。朗唱的声明の代表的存在。詞章は美文調の漢文訓読体で,仏徳を説明して讃談する内容。法会(ホウエ)を聴聞する人々を教化する機能をもち,法会の眼目となる。原義は「講{(3)}の式文」。平安中期以来,多種多様な講式が作られ,平曲・謡曲などの語り物音楽の源流となった。四座講式・舎利講式・六道講式などが名高い。

講授

こうじゅ カウ― [1] 【講授】 (名)スル
講義をして教え授けること。「社会の方計を―して/三酔人経綸問答(兆民)」

講明

こうめい カウ― [0] 【講明】 (名)スル
よく調べ,意義を明らかにすること。「学術を―するために/西国立志編(正直)」

講書

こうしょ カウ― [1] 【講書】 (名)スル
書物の内容を講義すること。

講書始

こうしょはじめ カウ― [4] 【講書始】
宮中新年儀式の一。一月,天皇はじめ皇族が国書・漢書・洋書の三部に分け,学者各一名を宮中に召して,御学問所で進講を受ける儀式。第二次大戦後は人文・社会・自然の各科学から進講者が選ばれている。

講武

こうぶ カウ― [1] 【講武】
武芸を講習すること。

講武所

こうぶしょ カウ― [0][4] 【講武所】
幕末,旗本・御家人およびその子弟を対象に,幕府が設けた武芸調練機関。1854年,江戸築地に講武場として発足。66年,陸軍所に吸収された。

講演

こうえん カウ― [0] 【講演】 (名)スル
(1)聴衆の前で,ある題目のもとに話をすること。また,その話。「外交問題について―する」「―会」
(2)経典を講じ,仏法を説くこと。

講演

こうえん【講演】
a lecture;→英和
an address.→英和
〜する (give a) lecture <on> .‖講演会 a lecture (meeting).講演者 a lecturer.

講田

こうでん カウ― [0] 【講田】
中世,寺社で行う経典の講筵(コウエン),祖師の讃仰などの講会(コウエ)の費用にあてるために設定された特定の田地。

講社

こうしゃ カウ― [1] 【講社】
社寺に詣でる講の団体。

講究

こうきゅう カウキウ [0] 【講究】 (名)スル
深く調べて明らかにすること。「自然の道理を―し/日本開化小史(卯吉)」

講筵

こうえん カウ― [0] 【講筵】
書物の講義をする場所。また,その講義。「漢籍の―に列して/妾の半生涯(英子)」

講経

こうきょう カウキヤウ [0] 【講経】
経典を講義すること。

講義

こうぎ カウ― [3] 【講義】 (名)スル
(1)人々に学説や書物あるいは物事の意味や内容を口頭で説明すること。学問的な話をすること。また,その話。「社会情勢について―する」
(2)大学における授業。

講義

こうぎ【講義】
<attend> a lecture <on> .→英和
〜する (give a) lecture <on a subject> .

講義所

こうぎしょ カウ― [0][4] 【講義所】
(1)講義をする所。
(2)日本のキリスト教で,教会の組織が整う以前に,人々が礼拝を行うために集まった所。

講義録

こうぎろく カウ― [3] 【講義録】
教室で行う講義を文字化した体裁に編集した書物。通信教育用などに供される。「―を出版している/青年(鴎外)」

講習

こうしゅう【講習】
a (training) course.→英和
〜をする(受ける) give (take) a course <in> .‖講習所 a training school.夏(冬)期講習会 a summer (winter) school.

講習

こうしゅう カウシフ [0] 【講習】 (名)スル
(1)人を集めて,一定期間学問・技芸などを教え指導すること。「―を受ける」「芸道や文字を―し/西洋道中膝栗毛(七杉子)」
(2)「講習会」の略。「―に参加する」

講習会

こうしゅうかい カウシフクワイ [3] 【講習会】
学問・技芸などを期間を限って講習する会。

講習堂

こうしゅうどう カウシフダウ 【講習堂】
1637年,松永尺五(セキゴ)が京都の堀川に開いた私塾。木下順庵・宇都宮遯庵(トンアン)らの人材を出した。

講衆

こうしゅ カウ― [1] 【講衆】
(1)講会(コウエ)の席に集まり,説教を聞く人々。
(2)講を構成している人。講中。

講親

こうおや カウ― [0] 【講親】
(1)頼母子(タノモシ)講などで最初の融資を受ける者。講頭(コウガシラ)。講元。
(2)伊勢講などの世話役。講頭。

講評

こうひょう【講評】
(a) criticism;→英和
(a) comment.→英和
〜する criticize;→英和
comment <on> ;review.→英和

講評

こうひょう カウヒヤウ [0] 【講評】 (名)スル
(1)(教師・指導者などが)理由を示しつつ批評すること。また,その批評。
(2)特に歌会・句会などで選者の下す批評。

講話

こうわ【講話】
<give> a lecture <on> .→英和

講話

こうわ カウ― [0] 【講話】 (名)スル
(大勢の聴衆に)わかりやすく説き聞かすこと。また,その話。

講説

こうせつ カウ― [0] 【講説】 (名)スル
〔「こうぜつ」「こうぜち」とも〕
(仏典や詩文などを)講義し,説明すること。また,その説明。「天主教を―せし趣/新聞雑誌 51」

講読

こうどく【講読】
reading.→英和
〜する read <for the class,one's students> .→英和

講読

こうどく カウ― [0] 【講読】 (名)スル
書物を読み,その意味・内容を解説したり,論じたりすること。「源氏物語を―する」

講談

こうだん【講談】
storytelling;a story.→英和
‖講談師 a storyteller.講談本(雑誌) a storybook (a story magazine).

講談

こうだん カウ― [0] 【講談】
寄席演芸の一。座して,前に置いた釈台を張り扇などで打ちながら軍談・仇討ち・金襖物・侠客伝・世話物などを,調子をつけて読む話芸。元禄(1688-1704)頃「太平記読み」から起こったといわれ,江戸時代は,「講釈」といった。

講談師

こうだんし カウ― [3] 【講談師】
講談の口演を職業とする人。講釈師。

講讃

こうさん カウ― [0] 【講讃】
〔仏〕 経文の意味・内容について講釈し,その功徳をたたえること。

講述

こうじゅつ カウ― [0] 【講述】 (名)スル
「講義{(1)}」に同じ。

講道館

こうどうかん カウダウクワン 【講道館】
1882年(明治15)に嘉納治五郎が柔道の指導と研究のために創設した道場。現在,東京都文京区春日にある。

講釈

こうしゃく カウ― [1][4] 【講釈】 (名)スル
(1)書物や文章の意味などを説き明かすこと。
(2)物事の意味・性格などをもったいぶって説明すること。「薬の効能を―する」「―を垂れる」
(3)「講談」の江戸時代の称。

講釈

こうしゃく【講釈】
(1) a lecture (講義).→英和
(2) storytelling (講談).
〜する lecture <on> ;tell a story.→英和
‖講釈師 a (professional) storyteller.

講釈場

こうしゃくば カウ― 【講釈場】
「講釈{(3)}」を興行する寄席。江戸時代,大坂では寄席の別名でもあった。釈場。

講釈師

こうしゃくし カウ― [4][3] 【講釈師】
「講釈{(3)}」を口演する人。講談師。

講頌

こうしょう カウ― [0] 【講頌】
歌会のとき,発声(ハツセイ)がふしをつけて初句をうたうのに続いて第二句目から合唱すること。また,その役。

謝す

しゃ・す [1] 【謝す】
■一■ (動サ五)
〔サ変動詞「謝する」の五段化〕
「しゃする(謝)」に同じ。「無礼を―・す」
■二■ (動サ変)
⇒しゃする

謝する

しゃする【謝する】
apologize <to a person for> ;→英和
beg one's pardon <for> ;thank <a person for> (感謝);→英和
decline (辞退).→英和

謝する

しゃ・する [2] 【謝する】 (動サ変)[文]サ変 しや・す
〔古くは濁音で「じゃす」とも。「じゃ」は呉音〕
(1)感謝の気持ちを表す。礼を述べる。「厚意を―・する」
(2)わびる。あやまる。「無沙汰を―・する」「失礼を―・する」
(3)断る。謝絶する。「面会を―・する」「―・シテ行カズ/ヘボン(三版)」
(4)思いを晴らす。「亡魂の恨を―・すべし/太平記 11」
(5)別れを告げる。辞去する。「期来りて生を―・せば/海道記」

謝り

あやまり [0][3] 【謝り】
わびること。わび。謝罪。「―を言う」「平―」

謝り

あやまり【謝り】
an apology.→英和

謝り証文

あやまりじょうもん 【謝り証文】
謝罪状。わび証文。「是非に及ばず御舅大納言殿へ―/浄瑠璃・津国女夫池」

謝る

あやま・る [3] 【謝る】 (動ラ五[四])
〔「誤る」と同源〕
(1)自分の過失・罪を認め,すまないという気持ちを相手に伝え許しを求める。わびる。「手をついて―・る」
(2)閉口する。まいる。恐れ入る。「虱(シラミ)たかりにはお前方(メエガタ)も―・るだらう/笑・無事志有意」
[可能] あやまれる

謝る

あやまる【謝る】
apologize <to a person for a fault> ;→英和
beg a person's pardon.

謝儀

しゃぎ [1] 【謝儀】
謝意を表す礼儀。また,その贈り物。

謝冰心

しゃひょうしん 【謝冰心】
(1900- ) 中国,現代の女流作家。学名婉瑩(エンエイ),福建省の出身。五四運動に参加,「二つの家庭」「超人」などで文壇に出た。米国留学後,燕京大学教授。「タオ-チーの夏休み日記」など,児童文学の作品も多い。シエ=ピンシン。

謝安

しゃあん 【謝安】
(320-385) 中国,東晋の政治家。字(アザナ)は安石。書をよくし,王羲之らと交わり,清談・遊宴をこととしたが,のち朝廷に招かれ,桓温(カンオン)の簒奪(サンダツ)の野望をくだき,前秦の苻堅(フケン)の大軍を淝水(ヒスイ)に破った。

謝座

しゃざ [1] 【謝座】
平安時代,朝廷で宴を賜うとき,列席の群臣が庭中で感謝の意を表して行なった再拝の儀礼。

謝恩

しゃおん [0] 【謝恩】 (名)スル
受けた恩に対する感謝の気持ち。また,その気持ちを表すこと。

謝恩会

しゃおんかい【謝恩会】
a thanksgiving party of graduates for their teachers;a testimonial dinner.

謝恩会

しゃおんかい [2][0] 【謝恩会】
感謝の気持ちを表すための会。普通,学生・生徒が卒業するとき教職員に感謝する意味で開く会をいう。

謝恩祭

しゃおんさい [2] 【謝恩祭】
「酬恩祭(シユウオンサイ)」に同じ。

謝意

しゃい [1] 【謝意】
(1)感謝の心。「―を述べる」
(2)あやまちをわびる気持ち。謝罪の心。

謝意

しゃい【謝意(を表する)】
(express) one's gratitude.

謝朓

しゃちょう 【謝朓】
(464-499) 中国,南北朝時代の南斉の詩人。字(アザナ)は玄暉(ゲンキ)。山水詩を情緒的に詠い,五言詩に秀作を残す。

謝枋得

しゃぼうとく 【謝枋得】
(1226-1289) 中国,南宋末の文学者。字(アザナ)は君直。号は畳山。南宋滅亡後,元朝に召されたが,拒んで餓死した。著「文章軌範」「畳山集」など。

謝物

しゃもつ [0] 【謝物】
お礼の贈り物。礼物。

謝状

しゃじょう [0] 【謝状】
(1)お礼の手紙。礼状。感謝状。
(2)おわびの手紙。謝罪の手紙。

謝玄

しゃげん 【謝玄】
(343-388) 中国東晋の武将。字(アザナ)は幻度。謝安の甥。謝安とともに苻堅(フケン)の軍を淝水(ヒスイ)に撃破した。

謝礼

しゃれい【謝礼】
a remuneration;(a) reward;→英和
a fee (医師などの).→英和
〜する reward;remunerate;→英和
pay a fee.

謝礼

しゃれい [0] 【謝礼】 (名)スル
感謝の気持ちを表す金品。お礼。

謝絶

しゃぜつ【謝絶】
denial;→英和
refusal.→英和
〜する refuse;→英和
decline <to do> .→英和

謝絶

しゃぜつ [0] 【謝絶】 (名)スル
人の申し出などを断ること。「面会を―する」

謝罪

しゃざい【謝罪】
an apology.→英和
〜する apologize <to a person for> ;→英和
beg <a person's> pardon <for> ;make an apology <for> .‖謝罪広告(を出す) (publish) an apology in a newspaper.謝罪状 a letter of apology.

謝罪

しゃざい [0] 【謝罪】 (名)スル
罪やあやまちをわびること。「―する気はない」「―広告」

謝肉祭

しゃにくさい [3][2] 【謝肉祭】
〔carnival〕
カトリック教国で,四旬節の前,三〜八日間行われる祝祭。四旬節では肉食が禁じられたため,その前に肉食と告別する祭り。道化・滑稽のわざが許され,様々な仮面劇が行われる。元来は,古代ローマの農耕儀礼に起源をもつとされ,のちに中世ヨーロッパにおいてカトリック教会の非公式行事として定着した。カーニバル。カルナバル。

謝肉祭

しゃにくさい【謝肉祭】
the carnival.→英和

謝肉祭劇

しゃにくさいげき [4] 【謝肉祭劇】
中世末期,ドイツやスイスの諸都市で謝肉祭の時に行われた仮装・仮面劇。

謝花

じゃはな 【謝花】
姓氏の一。

謝花昇

じゃはなのぼる 【謝花昇】
(1865-1908) 自由民権運動家。沖縄県生まれ。東大卒。沖縄県庁に在任中,官有山林の開墾と払い下げ問題で知事,奈良原繁と対立して辞職。知事の暴政批判と国政参加運動を展開した。

謝謝

シエシエ [1] 【謝謝】 (感)
〔中国語〕
ありがとう。

謝辞

しゃじ【謝辞】
an address of thanks.〜を述べる express one's thanks.

謝辞

しゃじ [1] 【謝辞】
(1)感謝の言葉。
(2)謝罪の言葉。

謝酒

しゃしゅ [1] 【謝酒】
〔「しゃす」とも〕
平安時代,朝廷の宴会で酒杯を賜るとき,群臣が謝意を表して再拝する儀礼。

謝金

しゃきん [0] 【謝金】
謝礼のための金銭。礼金。謝礼金。

謝霊運

しゃれいうん 【謝霊運】
(385-433) 中国南北朝時代,宋の詩人。晋(シン)の謝玄の孫。字(アザナ)は宣明。山水を詠じた新詩風を興す。叛意ありと訴えられて処刑された。著「謝康楽集」など。

うたい ウタヒ [0] 【謡】
〔動詞「うたう」の連用形から〕
能楽の詞章,およびそれに曲節をつけたもの。また,それを謡うこと。
→謡曲

うたい【謡】
⇒謡曲.

謡い物

うたいもの ウタヒ― [0] 【謡い物・歌い物】
(1)日本音楽(特に近世邦楽)の声楽の種目分類概念。「語り物」に対する。歌詞の意味内容の伝達よりも旋律の変化などの音楽的情緒表現を重視する傾向の強い種目。地歌・箏曲(ソウキヨク)・長唄・端唄・うた沢・小唄など。うたもの。《歌物》
(2)雅楽で,声楽曲の総称。特に催馬楽(サイバラ)と朗詠の二曲種をいう。
→曲(ゴク)の物
(3)地歌で,謡曲の詞章を歌詞とした曲。《謡物》

謡う

うた・う ウタフ [0] 【歌う・謡う・唄う】 (動ワ五[ハ四])
(1)人が節をつけて声を出す。「歌を―・う」
(2)人以外のものが快い音や美しい声を出す。《歌・唄》「小鳥が―・う」「小川のせせらぎが―・う」
(3)(「詠う」とも書く)詩や歌につくる。感動を込めて述べる。《歌》「愛の美しさを―・った大ロマン」
[可能] うたえる

謡初

うたいぞめ ウタヒ― [0] 【謡初(め)】
(1)新年になって初めて謡曲を謡うこと。[季]新年。《敷舞台拭き清めあり―/虚子》
(2)新年になって初めて殿中で謡曲を謡う儀式。

謡初め

うたいぞめ ウタヒ― [0] 【謡初(め)】
(1)新年になって初めて謡曲を謡うこと。[季]新年。《敷舞台拭き清めあり―/虚子》
(2)新年になって初めて殿中で謡曲を謡う儀式。

謡座

うたいざ ウタヒ― [0] 【謡座】
能舞台で,地謡(ジウタイ)の座る所。舞台の見所(ケンジヨ)から見て右手の勾欄(コウラン)の内にある。地謡座。

謡抄

うたいしょう ウタヒセウ 【謡抄】
謡曲の最初の注釈書の通称。豊臣秀次の命により公家・禅僧らが参加して注釈にあたり,のちの版本の謡本やその注釈に影響を与えた。1600年頃成る。

謡曲

ようきょく エウ― [0] 【謡曲】
(1)能の詞章。
(2)能の詞章だけを謡う芸事。本来の演能に含まれる役者の動き・囃子(ハヤシ)・間狂言(アイキヨウゲン)を除外し,シテ・ワキ・地謡(ジウタイ)などの分担を行わず,詞章全体を一人で謡う。謡(ウタイ)。

謡曲

ようきょく【謡曲】
<chant> a No(h) song;No(h) recitation.

謡本

うたいぼん ウタヒ― [0] 【謡本】
謡曲の詞章を記し,そのわきに譜を付けた本。

謡歌

わざうた 【童謡・謡歌】
古代,政治上の風刺や社会的事件を予言した流行歌。上代歌謡の一種で,日本書紀の「皇極紀」「斉明紀」などに見られる。

謡講

うたいこう ウタヒカウ [0][2] 【謡講】
同好の人々が集まり謡曲を謡う会。謡曲稽古の集まり。

謦咳

けいがい [0] 【謦咳】 (名)スル
〔「謦」も「咳」もせきの意〕
せきばらい。しわぶき。「―して語りいでぬ/文づかひ(鴎外)」

謨訓

ぼくん [0] 【謨訓】
〔「謨」ははかりごと〕
後世の模範となるべき国家の大計。また,教訓。

謫す

たく・す 【謫す】 (動サ変)
流罪にする。「道真は筑紫に―・せられ/文明論之概略(諭吉)」

謫仙

たくせん [0] 【謫仙】
仙界から人間界に追われた仙人。非凡な才の持ち主や偉大な詩人のたとえにいう。

謫居

たっきょ タク― 【謫居】 (名)スル
とがめを受けて引きこもっていること。また,罰せられ遠方に配流されること。「もし東国に―せば,津軽や夷のおくまでも/保元(中・古活字本)」

謫所

たくしょ [1] 【謫所】
罪を受けて流されている所。配所。

謫落

たくらく [0] 【謫落】
罪によって,官職を追われること。

謬り

あやまり [3][0] 【誤り・謬り】
(1)正しくないこと。「論理の―」「文法上の―」「―を犯す」
(2)やりそこない。失敗。あやまち。「選択の―」「弘法にも筆の―」
(3)正しくない行為。特に,男女間の不倫な関係。「いささかの事―もあらば,かろがろしきそしりをや負はむと/源氏(梅枝)」
(4)(精神の 異常。「この人を思すゆかりの御心地の―にこそは/源氏(蜻蛉)」

謬る

あやま・る [3] 【誤る・謬る】 (動ラ五[四])
(1)不適切な判断・選択・評価・行動などをする。間違える。やりそこなう。「選択を―・る」「目測を―・る」
(2)よくないことをする。道にはずれた行為をする。「―・った考えをもつ」
(3)他人を間違いに導く。あやまちをさせる。「人を―・る言動」
(4)約束を破る。あざむく。「昔,男,契れること―・れる人に/伊勢 122」
(5)病気で心が乱れる。「いとど御心地も―・りて/源氏(真木柱)」
[慣用] 身を―

謬伝

びゅうでん ビウ― [0] 【謬伝】
うわさ・話などを誤って伝えること。また,そのうわさ・話。誤伝。

謬見

びゅうけん ビウ― [0] 【謬見】
まちがった意見。誤った考え。

謬言

びゅうげん ビウ― [0] 【謬言】
まちがった言葉。また,うそ。

謬説

びゅうせつ ビウ― [0] 【謬説】
まちがった考えや説明。

謬説

びゅうせつ【謬説】
a false report.

謬論

びゅうろん ビウ― [0] 【謬論】
まちがった議論。

謬錯

びゅうさく ビウ― [0] 【謬錯】
まちがい。誤謬。「小説の何たるをば解せざるに出たる―のみ/小説神髄(逍遥)」

謭劣

せんれつ [0] 【浅劣・謭劣】 (名・形動)[文]ナリ
あさはかでつたない・こと(さま)。「其脚色(シクミ)は―なれども/当世書生気質(逍遥)」

謳い揚げる

うたいあ・げる ウタヒ― [5] 【歌い上げる・謳い揚げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 うたひあ・ぐ
(1)詩歌に詠んでたたえる。《歌上》「大自然の美を見事に―・げる」
(2)盛んにいいたてる。《謳揚》「公約を―・げる」

謳い文句

うたいもんく ウタヒ― [4] 【謳い文句】
宣伝などのために,盛んに言いたて強調する言葉。標語。キャッチ-フレーズ。「―ばかり立派で,内容がない」

謳い文句

うたいもんく【謳い文句】
a watchword;→英和
a motto.→英和

謳う

うたう【謳う】
(1)[表明する]be explicitly stated[emphasized] <in the resolution> .
(2)[有名]be famed <in song[poetry]> ;have the reputation <of> .→英和

謳う

うた・う ウタフ [0] 【謳う】 (動ワ五[ハ四])
〔「歌う」と同源〕
(1)ほめたたえる。謳歌する。「わが世の春を―・う」
(2)明確に文章で表現・主張する。「効能書に―・ってある」

謳われる

うたわ・れる ウタハ― [0] 【謳われる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 うたは・る
〔動詞「うたう」の未然形に受け身の助動詞「れる」が付いたものから〕
(1)盛んに言い立てられる。賞賛される。「絶世の美女と―・れたクレオパトラ」
(2)(好ましい内容が)明確に文章に表現される。「憲法にも―・れている思想の自由」

謳歌

おうか [1] 【謳歌】 (名)スル
(1)多くの人が声をそろえてほめたたえること。喜びなどを言動にはっきり表すこと。「青春を―する」
(2)声をそろえて歌うこと。また,その歌。「詩変じて謡と成り―せらる/閑吟集」
(3)うわさすること。また,うわさ。「洛中に―し,山上に風聞す/平家(一本・延慶本)」

謳歌する

おうか【謳歌する】
sing the praises <of> ;admire.→英和

謹む

つつし・む [3] 【慎む・謹む】 (動マ五[四])
〔「慎(ツツ)む」と同源〕
(1)あやまちのないように,行動を控えめにする。《慎》「軽挙妄動を―・む」「言葉を―・む」
(2)度がすぎないようにする。《慎》「酒を―・む」
(3)神仏・貴人などの前でかしこまった態度をとる。《謹》「―・んで承る」「余り―・み給て,今は目も見せ給はねば/狭衣 4」
→つつしんで
(4)斎戒する。物忌みする。「伊予の守の朝臣の家に―・む事侍りて/源氏(帚木)」

謹んで

つつしんで 【謹んで】 (連語)
〔動詞「つつしむ」の連用形に助詞「て」の付いた「つつしみて」の転〕
かしこまって。うやうやしく。「―申し上げます」「―お受けします」

謹上

きんじょう [0] 【謹上】
〔つつしんでさしあげる意〕
手紙のあて名の上などに書いて敬意を表す語。

謹上再拝

きんじょうさいはい [0] 【謹上再拝】
(1)神を拝するときにいう語。「―,敬つて白(モウ)す神司/謡曲・蟻通」
(2)手紙の終わりに,相手への敬意を示して添える語。

謹上書き

きんじょうがき [0] 【謹上書き】
手紙で,先方のあて名として「謹上…殿」のように書いた,その方式のこと。

謹勅

きんちょく [0] 【謹飭・謹勅】 (名・形動)[文]ナリ
つつしみ深い・こと(さま)。「平常の―なる有様を以て/経国美談(竜渓)」

謹厚

きんこう [0] 【謹厚】 (名・形動)[文]ナリ
つつしみぶかく,温厚である・こと(さま)。「大変な―な人もあつたもんだ/社会百面相(魯庵)」

謹厳

きんげん [0] 【謹厳】 (名・形動)[文]ナリ
軽はずみなところがなく,まじめでおごそかな・こと(さま)。「―に精神を保つて/良人の自白(尚江)」
[派生] ――さ(名)

謹厳な

きんげん【謹厳な】
serious;→英和
grave;→英和
solemn.→英和

謹厳実直

きんげんじっちょく [0] 【謹厳実直】 (名・形動)[文]ナリ
きわめてまじめで正直なこと。「―な人」

謹呈

きんてい【謹呈】
with the compliments of the author.→英和

謹呈

きんてい [0] 【謹呈】 (名)スル
つつしんで物を差し上げること。物を贈るときなどに用いる語。

謹告

きんこく [0] 【謹告】
つつしんでお知らせする意で,公示や広告の文章の冒頭に用いる語。

謹啓

きんけい [0][1] 【謹啓】
〔「つつしんで申し上げる」の意〕
手紙の最初に用いる挨拶(アイサツ)の言葉。拝啓。

謹慎

きんしん【謹慎】
penitence <for a sin> ;→英和
home[disciplinary]confinement.〜する be penitent;be confined at home (家で).〜を命じる put <a person> on his good behavior.

謹慎

きんしん [0] 【謹慎】 (名・形動)スル [文]ナリ
(1)言動を反省し,おこないをつつしむ・こと(さま)。「―の意を表す」「しばらく―する」「性頗(スコブ)る―なれども/花柳春話(純一郎)」
(2)学校で,生徒に与える罰則の一。放校・退学・停学に次ぐ処分。
(3)江戸時代,士分以上の者に科した刑罰の一。住む所を定め,入り口を閉鎖し,自由な行動を許さなかった。

謹戒

きんかい [0] 【謹戒】 (名)スル
気を引き締めて自ら戒めること。「後来を―せしめてゆるすが如何に/露団々(露伴)」

謹承

きんしょう [0] 【謹承】 (名)スル
つつしんでうけたまわること。「欽命を―して/鬼啾々(夢柳)」

謹書

きんしょ [1] 【謹書】
つつしんで書くこと。また,その書画。

謹直

きんちょく [0] 【謹直】 (名・形動)[文]ナリ
つつしみ深く,正直でまじめな・こと(さま)。「―な人」「極めて―に働く/鉄仮面(涙香)」
[派生] ――さ(名)

謹聴

きんちょう [0] 【謹聴】 (名)スル
(1)つつしんで聞くこと。また,聞くことをへりくだっていう語。拝聴。「演説を―する」
(2)演説会などで静かに聞くことを促す語。「―,―」

謹聴する

きんちょう【謹聴する】
listen to <a person> with attention[attentively].

謹製

きんせい [0] 【謹製】
つつしんで製造すること。食品の製造者などが用いる語。

謹言

きんげん [0] 【謹言】
〔「つつしんで言う」の意〕
文書や手紙の終わりに書いて敬意を表す語。「恐惶―」

謹話

きんわ [0] 【謹話】
謹しんで話すこと。また,その話。もと,皇室に関することを発表する際に用いた語。「宮内大臣―」

謹賀

きんが [1] 【謹賀】
つつしんでよろこびを申し述べること。

謹賀新年

きんがしんねん [4] 【謹賀新年】
新年を祝って賀状などに書く挨拶の語。

謹賀新年

きんがしんねん【謹賀新年】
(I wish you a) Happy New Year.

謹飭

きんちょく [0] 【謹飭・謹勅】 (名・形動)[文]ナリ
つつしみ深い・こと(さま)。「平常の―なる有様を以て/経国美談(竜渓)」

譎詐

きっさ [0] 【譎詐】
〔「けっさ(譎詐)」の慣用読み〕
いつわり。うそ。

譎詐

けっさ [1] 【譎詐】
あざむきいつわること。譎詭(ケツキ)。

譏り

そしり [3] 【謗り・譏り・誹り】
そしること。非難。

譏る

そし・る [2] 【謗る・譏る・誹る】 (動ラ五[四])
(1)人を悪くいう。非難する。「陰で―・る」「けすさまじ,など―・る/枕草子 49」
(2)不平を言う。文句を言う。[日葡]「まんきなるものの心はいかりと―・る事おほし/こんてむつすむん地」
[可能] そしれる

譏刺

きし [1] 【譏刺】 (名)スル
非難すること。そしること。「この―の言に答へて曰く/西国立志編(正直)」

譏笑

きしょう [0] 【譏笑】 (名)スル
あざけり笑うこと。また,その笑い。毀笑(キシヨウ)。「世人(ヨノヒト)に―せらるるを厭(イト)はれてや/近世紀聞(延房)」

譖づ

しこ・ず シコヅ 【譖づ・讒づ】 (動ダ上二)
讒言(ザンゲン)する。「今我身刺(ムザシ)に―・ぢられてよこしまに誅(コロ)されむことを恐る/日本書紀(孝徳訓)」

しき [2] 【識】
(1)知り合いであること。「一面の―もない」「半面の―が有るが/浮雲(四迷)」
(2)〔仏〕
〔梵 vijñāna〕
対象を認識する心の働き。六識・八識などが立てられ,仏教の認識論・存在論の基本概念である。
(3)〔「しるす」の意〕
序文などの署名の下に用いる語。「著者―」

識す

しる・す [0][2] 【記す・誌す・識す】 (動サ五[四])
〔形容詞「著(シル)し」と同源〕
(1)文字・記号や文章を書きつける。「手帳に名前を―・す」「解答欄に○か×を―・す」「出来事を日記に―・す」「序文を―・す」
〔「記す」は文字・記号・文章,「誌す」は文章,「識す」は由来などを説明する文章に用いる〕
(2)(「心にしるす」などの形で)印象などを記憶する。「この時の感激を胸に―・す」
(3)(「徴す」とも書く)前兆を示す。徴候をあらわす。「新(アラタ)しき年の初めに豊の稔(トシ)―・すとならし雪の降れるは/万葉 3925」
[可能] しるせる

識別

しきべつ【識別】
discrimination;discernment.→英和
〜する discriminate;→英和
tell <A from B> ;→英和
distinguish <between> .→英和
‖識別力 discriminating[discerning]power.

識別

しきべつ [0] 【識別】 (名)スル
物事の相違を見分けること。「敵と味方を―する」

識力

しきりょく [2] 【識力】
物事を識別する能力。見分ける力。

識字

しきじ [0] 【識字】
文字が読めること。

識字運動

しきじうんどう [4] 【識字運動】
貧困や差別などのために教育を受ける機会を得られなかった人が,文字の読み書きを学ぶ運動。

識神

しきがみ [0][2] 【式神・識神】
陰陽師(オンヨウジ)の命令に従って,呪詛(ジユソ)・妖術などの不思議な業をするという鬼神。しきじん。式の神。「かつがつ―一人,内裏へまゐれ/大鏡(花山)」

識神

しきじん [0][2] 【式神・識神】
⇒しきがみ(式神)

識者

しきしゃ【識者】
intelligent people.

識者

しきしゃ [2] 【識者】
物事に対して正しい判断をくだす力のある人。学識・見識のある人。

識見

しっけん シキ― [0] 【識見】
⇒しきけん(識見)

識見

しきけん [0] 【識見】
物事に対する正しい判断・考え。また,その能力。見識。しっけん。「高い―の持ち主」

識見

しきけん【識見】
discernment;→英和
judgment;insight;→英和
[思想]view;→英和
opinion.→英和

識見

しっけん【識見】
⇒識見(しきけん).

識認

しきにん [0] 【識認】 (名)スル
対象を明確に理解すること。認識。「識者の已(スデ)に―する処なり/求安録(鑑三)」

識語

しご [1] 【識語】
⇒しきご(識語)

識語

しきご [2][0] 【識語】
写本・刊本などで,本文の前またはあとに,その本の来歴や書写の年月・氏名などを記したもの。しご。

識量

しきりょう [2] 【識量】
見識と度量。

識閾

しきいき [3][0] 【識閾】
意識作用が出現し始めたり消失し始めたりする境界。
→閾

識閾

しきいき【識閾】
《心》the threshold of consciousness.

譚嗣同

たんしどう 【譚嗣同】
(1865-1898) 中国,清末の思想家・政治家。康有為の変法自強運動に共鳴,戊戌(ボジユツ)の政変に参加したが,捕らえられて処刑された。著「仁学」

譚歌

たんか [1] 【譚歌】
⇒バラード

譚詩

たんし [0] 【譚詩】
⇒バラード

譚詩曲

たんしきょく [3] 【譚詩曲】
⇒バラード(3)

ふ [0] 【譜】
(1)音楽の曲節を符号で表したもの。楽譜。曲譜。「―を読む」
(2)「棋譜(キフ)」の略。
(3)系統だてて書き表したもの。系譜・系図の類。

ふ【譜】
music;→英和
a score (総譜).→英和

譜代

ふだい [0][1] 【譜代・譜第】
(1)何代もその家系が継がれて来ていること。また,その家系を記したもの。系譜。
(2)代代,同じ主家に仕えていること。また,その臣下の家系。
(3)譜代大名。
→親藩
→外様(トザマ)

譜代大名

ふだいだいみょう [4] 【譜代大名】
江戸時代,大名の家格の一。関ヶ原の戦い以前から徳川氏に臣従していた臣下。将軍家の股肱(ココウ)として要地・要衝に封ぜられるとともに,幕府の要職に就いて政務にかかわった。譜代。

譜代相伝

ふだいそうでん [4] 【譜代相伝】
代々その家に受け継ぎ伝えること。

譜図

ふず [1] 【譜図】
系譜を記した図。系図。

譜本

ふほん【譜本】
a book of music.

譜牒

ふちょう [0] 【譜牒】
(1)事実を系統的に記した記録。
(2)系図。

譜第

ふだい [0][1] 【譜代・譜第】
(1)何代もその家系が継がれて来ていること。また,その家系を記したもの。系譜。
(2)代代,同じ主家に仕えていること。また,その臣下の家系。
(3)譜代大名。
→親藩
→外様(トザマ)

譜系

ふけい [0] 【譜系】
「系譜」に同じ。「歴代名臣―」

譜表

ふひょう [0] 【譜表】
音の高さを示すために,数本の等間隔の水平線を平行に引いたもの。通常は五本。五線譜表。

譜面

ふめん [0] 【譜面】
楽譜を書き記したもの。「―台」

警め

いましめ [0] 【戒め・誡め・警め】
(1)過ちのないように,前もって与える注意。「親の―を守る」
→断機の戒め
→覆車の戒め
(2)罰。こらしめ。「―に出入りをさしとめる」
(3)警戒。「院の近習者をば内より御―あり/平家 1」

警める

いまし・める [4] 【戒める・誡める・警める】 (動マ下一)[文]マ下二 いまし・む
(1)禁を犯したり,失敗したりすることのないように,前もって注意を与える。「殺生を―・める」「浪費を―・める」
(2)同じ過失を繰り返さないように,過失を犯したことをしかる。とがめる。《戒》「無断欠勤を―・める」
(3)警戒する。「御心安き兵を以て非常を―・めらるべし/太平記 12」
(4)(「縛める」と書く)ひもなどでしばる。「あらゆる制約に―・められてゐる人間/竹沢先生と云ふ人(善郎)」
(5)忌むべきこととして嫌う。「人の―・むる五月は去ぬ/宇津保(藤原君)」
(6)罰する。こらしめる。「この猫,我国の庭鳥を食ひ殺し候程に,さてこそ―・めて候へ/仮名草子・伊曾保物語」

警世

けいせい [0] 【警世】 (名)スル
世間の人に警告すること。「―家」「―の一文をものする」

警世

けいせい【警世】
a warning to the times.

警乗

けいじょう [0] 【警乗】 (名)スル
警察官が列車・船などに乗り込み警戒すること。「列車に―する」

警保

けいほ [1] 【警保】 (名)スル
〔「けいほう」とも〕
危害を予防し秩序を保つこと。

警保局

けいほきょく [3] 【警保局】
戦前の内務省の部局の一。全国の警察を統轄し,特に反政府的活動の弾圧および思想取り締まりの中心となった。

警備

けいび【警備】
defense;→英和
guard.→英和
〜する defend;→英和
(keep) guard.→英和
‖警備会社 a security company.警備員(隊) a guard (garrison).

警備

けいび [1] 【警備】 (名)スル
不時の事態にそなえ,注意してまもること。「沿岸を―する」「―に当たる」「―員」

警備保障

けいびほしょう [4] 【警備保障】
火災・盗難などの警備を請け負い,事故が発生した場合には損害を賠償する仕組み。警備業法に基づき営業できる。

警備業

けいびぎょう [3] 【警備業】
事故・災害などを警戒・防止する事業。警備業法で定める。

警務

けいむ [1] 【警務】
(1)警察の職務一般。
(2)警察機構の一。主に警察官の人事・給与・厚生などを扱う。「―局」「―部」

警句

けいく [0][1] 【警句】
奇抜な表現で,たくみに鋭く真理を述べた短い言葉。アフォリズム。「―を吐く」

警句

けいく【警句】
an epigram;→英和
an aphorism;→英和
<make> a witty remark.

警吏

けいり [1] 【警吏】
〔警察官吏の略〕
警官の旧称。

警告

けいこく【警告】
(a) warning;→英和
(a) caution.→英和
〜する warn <a person of,against> .→英和
無〜で without warning.

警告

けいこく [0] 【警告】 (名)スル
(1)不都合な事態にならないように前もって注意を与えておくこと。また,その注意。「―を発する」「立て札で―する」
(2)柔道で,選手が禁止事項を犯したとき,審判員から受ける宣告の一。禁止事項を犯した度合が,さらに犯せば反則負けとなるとき,または二回目の「注意」を受けたとき宣告される。相手に技有りを取られたのと同じになる。

警告反応

けいこくはんのう [5] 【警告反応】
生体にストレスが加わった際にストレスに対処して生じる反応。

警告色

けいこくしょく [4] 【警告色】
⇒警戒色(ケイカイシヨク)

警固

けいご [1] 【警固】 (名)スル
非常事態の発生を警戒して守り固めること。また,その人や設備。警護。「―の武士」

警固所

けいごしょ [0][4] 【警固所】
平安時代,大宰府に置かれた,外敵に対する警固の役所。

警固田

けいごでん 【警固田】
平安時代,大宰府の警備の士の糧米にあてるため筑前国に置かれた田地。

警固見

けごみ 【警固見】
ひそかに敵情を探る者。間諜。「盗の―こそきたつたれ/幸若・信太」

警固見る

けご・みる 【警固見る】 (動マ上一)
敵情や城の構えなどを探る。「経を読みて物を乞ひけるを―・みる者にこそあんめれとて/平家(三本・延慶本)」

警報

けいほう [0] 【警報】
暴風・大雨・洪水・火事・空襲などの災害や危険の迫ったことを告げ,警戒を呼びかける知らせ。「火災―」

警報

けいほう【警報】
<give> a warning;→英和
<raise> an alarm.→英和
‖警報解除 All clear.警報器[装置]an alarm.空襲警報 an air-raid alarm.暴風雨警報 <issue> a storm warning.

警報器

けいほうき [3] 【警報器】
火災・事故などの異常の発生や,危険を知らせるための機械または器具。

警守

けいしゅ [1] 【警守】 (名)スル
警戒して守ること。また,その職務の人。「護送する―」「入国警備官の―」

警官

けいかん [0] 【警官】
「警察官」の通称。「―隊」

警官

けいかん【警官】
a policeman[policewoman (女)];→英和
the police (総称).→英和
警官隊 a police force.

警察

けいさつ [0] 【警察】
(1)〔police〕
国家の統治権に基づき,社会・公共の秩序を維持しその障害を除去するために,国民に命令・強制する作用。警察法上は,国民の生命・身体・財産の保護,犯罪の予防・捜査,被疑者の逮捕,交通の取り締まりなどの活動をさす。
(2)警察活動のための行政機関。国家公安委員会の管理下にある警察庁と,都道府県公安委員会の管理に服する都道府県警察とがある。また,特別の警察作用を行うものに海上保安庁,公安調査庁などがある。
(3)「警察署」「警察官」の略。
〔元来は,警戒してしらべる意〕

警察

けいさつ【警察】
the police;→英和
a police station (署).〜へ届ける(訴える) report (complain) to the police.‖警察官 a police officer;a policeman;the police (総称).警察犬 a police dog.警察署長 a chief of police; <英> a chief constable.警察手帳 a policeman's pocketbook.

警察予備隊

けいさつよびたい [0] 【警察予備隊】
警察力を補うという名目で,朝鮮戦争勃発直後の1950年(昭和25)ポツダム政令により設けられた機関。事実上の軍隊を目指したもので,52年保安隊に改編,さらに54年自衛隊となった。

警察医

けいさつい [4] 【警察医】
(1)警察に所属している医師。
(2)旧制度上の警察職員の一。現在の衛生技師・衛生技手にあたる。

警察国家

けいさつこっか [5] 【警察国家】
(1)警察の力で国民を圧迫して,社会の秩序を維持する国家。
(2)〔(ドイツ) Polizeistaat〕
国民の人権や自由を制限する強権政治によって国民経済や国民国家の確立をはかろうとする国家のあり方。特に,ドイツにあらわれた啓蒙専制主義に基づく国家観。

警察大学校

けいさつだいがっこう 【警察大学校】
警察職員に対し,幹部として必要な教育訓練を行う警察庁の付属機関。所在地は東京都中野区。

警察学校

けいさつがっこう [5] 【警察学校】
警察官の教育・訓練を行う学校。警察大学校・管区警察学校・警視庁警察学校・府県警察学校などがある。

警察官

けいさつかん [4][3] 【警察官】
警察{(2)}の職員。警視総監(警視庁の長)・警視監・警視長・警視正・警視・警部・警部補・巡査部長・巡査の階級に分かれる。

警察官職務執行法

けいさつかんしょくむしっこうほう 【警察官職務執行法】
警察官が職務を忠実に遂行するために必要な質問・保護・立ち入り・武器使用などの手段とその制限を定める法律。1948年(昭和23)制定。58年,警察官の職務権限強化の改正案が国会に提出されたが,世論の激しい反対により成立しなかった。警職法。

警察庁

けいさつちょう [4][3] 【警察庁】
警察諸制度の企画・調査,警察行政の調整・監察など,警察に関する事務を全般的に扱う,国家公安委員会に置かれる機関。

警察手帳

けいさつてちょう [5] 【警察手帳】
警察官が職務中に携帯する身分を示す手帳。

警察本部

けいさつほんぶ [5] 【警察本部】
道府県警察の本部として,道府県公安委員会の管理の下で警察事務をつかさどる機関。都警察の本部は警視庁と呼ぶ。

警察権

けいさつけん [4][3] 【警察権】
警察機関が公共の秩序を維持するため,国民に命令・強制をなし,その自由を制限する公権力。その行使は法令に基づき,条理上の限界を守らなければならない。

警察機動隊

けいさつきどうたい [0] 【警察機動隊】
治安警備・災害警備などにあたる警官隊。警察法施行令に基づく。機動隊。

警察比例の原則

けいさつひれいのげんそく 【警察比例の原則】
警察権の限界に関する考え方の一。警察権発動の条件および程度は,対象とされる社会公共に対する障害の大きさに比例しなければならず,またその障害を除去するために必要最小限にとどまらなければならない,とする原則。

警察法

けいさつほう 【警察法】
警察の任務および組織を規定する法律。1954年(昭和29)制定。

警察犬

けいさつけん [0] 【警察犬】
警察が犯人の捜査・証拠品の発見などに使う犬。シェパード・ドーベルマンなどを訓練して使用。

警察署

けいさつしょ [5][0] 【警察署】
都道府県警察の下部機構で,おのおのその管轄区域内の警察事務を扱う官署。警察。

警察職員

けいさつしょくいん [6] 【警察職員】
警察に関する事務に従事する国家公務員または地方公務員の総称。警察官の他に,事務官・技官・事務吏員・技術吏員・皇宮護衛官を含む。職務の性質から職員の団体結成が禁止される。

警急

けいきゅう [0] 【警急】
警戒を要する緊急の事件。また,危急の事件に備える用意。

警急信号

けいきゅうしんごう [5] 【警急信号】
(1)航行中の船舶が遭難した際,SOS を発する前に送信することを定められた信号。これにより,各船が備える警急自動受信機が作動する。
(2)緊急の場合の信号。サイレン・汽笛・号鐘・らっぱ・号砲などが使われる。

警悟

けいご [1] 【警悟】
悟りが早いこと。

警戒

けいかい [0] 【警戒】 (名)スル
好ましくないことや危険なことが起こりそうな際に,未然に防ぐように用心すること。「反対派の切り崩し工作を―する」「歳末特別―」「―水位」

警戒

けいかい【警戒】
caution;→英和
precaution;→英和
lookout (見張り);→英和
guard (警備).→英和
〜する (be on one's) guard <against> ;look[watch]out <for> .‖警戒警報 a preliminary alert.警戒色《動》warning coloration.警戒線[網]を張る(破る) throw (slip through) a police cordon.

警戒宣言

けいかいせんげん [5] 【警戒宣言】
大規模地震対策特別措置法に基づき,地震防災対策強化地域にかかわる地震が発生するおそれがあると警告する宣言。内閣総理大臣が気象庁長官から地震予知情報の報告を受けたのち,直ちに閣議に諮り宣言する。

警戒心

けいかいしん [3] 【警戒心】
用心深い気持ち。

警戒線

けいかいせん [0][3] 【警戒線】
「非常線」に同じ。

警戒色

けいかいしょく [3] 【警戒色】
その動物のもつ有毒な針や牙,不快な臭いや味と結びついて,他の生物に警戒心を起こさせるような目立った色彩や模様の体色。毒ヘビやハチ・チョウ・ガの幼虫などに見られる。警告色。
→保護色
→威嚇色

警戒警報

けいかいけいほう [5] 【警戒警報】
警戒を呼びかける警報。特に,戦争中,空襲の危険がある際出される警報。「―発令」

警手

けいしゅ [1] 【警手】
(1)鉄道の踏切警手。踏切の番人。
(2)旧制の皇宮警手の略称。

警抜

けいばつ [0] 【警抜】 (名・形動)[文]ナリ
着想が人の意表をついてすぐれている・こと(さま)。「―な比喩」

警枕

けいちん [0] 【警枕】
熟睡を防ぐためのまくら。軍中などで用いる。

警柝

けいたく [0] 【警柝】
注意をうながす拍子木。

警棒

けいぼう【警棒】
a policeman's club.

警棒

けいぼう [0] 【警棒】
警察官が護身・攻撃などのため,腰に携帯している硬く短い棒。

警標

けいひょう [0] 【警標】
岩礁・砂洲などの所に設けて,船に警戒を要する旨を記した標識。

警笛

けいてき【警笛】
an alarm[a police]whistle (警官の); <sound> a horn (自動車などの).→英和
‖警笛無用[禁止] <掲示> No Horn.警笛禁止区域 a nohorn zone.

警笛

けいてき [0] 【警笛】
注意をうながすために鳴らす笛などの音。特に,電車・自動車などについているもの。

警策

きょうさく キヤウ― [0] 【警策】
⇒けいさく(警策)(4)

警策

きょうざく キヤウ― 【警策】 (形動ナリ)
〔「きょうさく」とも〕
(1)(人を驚かすほど)詩文のすぐれているさま。「ふみども―に,舞・楽・物の音(ネ)どもととのほりて/源氏(花宴)」
(2)物事のすぐれているさま。「げにいと―なりける人の御容面(ヨウメイ)かな/源氏(手習)」
→けいさく(警策)

警策

けいさく [0] 【警策】
〔「策」はむちの意〕
(1)馬を走らせるためのむち。
(2)注意・自覚を促すこと。
(3)文章全体を生き生きさせる重要な句。きょうざく。
(4)〔仏〕 禅宗で,座禅中の僧の眠気や気のゆるみを戒めるためなどに用いる棒。長さ四尺二寸(1.3メートル)ほどで先が板状。きょうさく。

警策

こうざく カウ― 【警策】 (形動ナリ)
〔「きょうざく(警策)」の直音表記〕
物事がすぐれてよいさま。「いと―にねびまさる人なり/源氏(藤裏葉)」

警職法

けいしょくほう 【警職法】
⇒警察官職務執行法(ケイサツカンシヨクムシツコウホウ)

警衛

けいえい [0] 【警衛】 (名)スル
警戒し守ること。また,その人。警護。「左右前後を―せる大勢力/慨世士伝(逍遥)」

警視

けいし【警視】
a police superintendent.‖警視総監 the Chief of the Metropolitan Police.警視庁 the (Tokyo) Metropolitan Police Department.

警視

けいし [1] 【警視】
警察官の階級の一。警視正の下,警部の上。

警視庁

けいしちょう [3] 【警視庁】
東京を管轄区域とする警察機関。1874年(明治7)に設置,1954年(昭和29)現行の体制となる。長は警視総監。

警視正

けいしせい [3] 【警視正】
警察官の階級の一。警視長の下,警視の上。

警視監

けいしかん [3] 【警視監】
警察官の階級の一。警視総監の下,警視長の上。

警視総監

けいしそうかん [4] 【警視総監】
警視庁の長官。

警視長

けいしちょう [3] 【警視長】
警察官の階級の一。警視監の下,警視正の上。

警語

けいご [0][1] 【警語】
(1)人をはっとさせるような奇抜な言葉。
(2)警句。

警護

けいご【警護(する)】
guard;→英和
escort.→英和

警護

けいご [1] 【警護】 (名)スル
〔「警固」の後世の表記〕
「警固」に同じ。「身辺を―する」「―をつける」

警蹕

けいひつ 【警蹕】
天皇の出御・陪膳・行幸などの際に,先を払うために声をかけること。また,その声。貴人の通行などの際にも行われた。けいひち。「社頭にて―いかが侍るべからん/徒然 196」

警蹕

みさきおい 【御先追ひ・警蹕】
天皇・神体などの行列の前駆。「―既に動きぬ/日本書紀(天武下訓)」

警邏

けいら【警邏】
a patrol.→英和
〜中の on patrol.

警邏

けいら [1] 【警邏】 (名)スル
警戒のために見まわること。また,その人。「―中の巡査」

警部

けいぶ [1] 【警部】
警察官の階級の一。警視の下,警部補の上。

警部

けいぶ【警部】
<米> a captain;→英和
<英> a chief inspector.→英和
警部補 <米> a lieutenant;→英和
<英> an inspector.

警部補

けいぶほ [3] 【警部補】
警察官の階級の一。警部の下,巡査部長の上。

警醒

けいせい [0] 【警醒】 (名)スル
(1)注意を喚起し,迷いをさますこと。
(2)眠りをさますこと。

警鐘

けいしょう【警鐘】
<ring> an alarm[a fire]bell;a warning (警告).→英和

警鐘

けいしょう [0] 【警鐘】
(1)戦い・災害などの,危険の迫っていることを知らせるために鳴らす鐘。
(2)よくない事態に向かっていることを告げ知らせるもの。また,その知らせ。「物質文明に対する―であろうか」

警防

けいぼう [0] 【警防】
事故の起こるのを警戒し防止すること。

警防団

けいぼうだん [3] 【警防団】
戦時体制下,民間の消防や防災・防空のために組織された団体。1939年(昭和14)結成,47年廃止。

譫妄

せんぼう [0] 【譫妄】
⇒せんもう(譫妄)

譫妄

せんもう [0] 【譫妄】
意識障害の一。軽度ないし中度の意識混濁があり,妄覚と精神的な興奮を伴う状態。慢性アルコール中毒・老年痴呆・代謝障害などに見られる。

譫言

うわごと ウハ― [0] 【囈語・譫言】
(1)病気で熱の高いときなどに無意識のうちに口走る言葉。「熱にうかされて―を言う」
(2)筋道の立たない言葉。たわごと。「いつまで―を言ってるつもりだ」

譫言

せんげん [0] 【譫言】
うわごと。また,筋の通らない言葉。たわごと。譫語。

譫言をいう

うわごと【譫言をいう】
talk in delirium.

譫語

せんご [1][0] 【譫語】
熱などのためにうわごとを言うこと。また,筋道のたたない言葉。たわごと。譫言。「抽斎は時々(ジジ)―した/渋江抽斎(鴎外)」「―ヲイウ/ヘボン」

譬え

たとえ タトヘ [3][2] 【例え・譬え・喩え】
(1)たとえること。また,たとえられた事柄や話。「―にもあるとおり,…」「―を引く」
(2)同じ種類の物事。例。ためし。「世の―に漏れず」

譬えの誤謬

たとえのごびゅう タトヘ―ゴビウ [5] 【譬えの誤謬】
〔論〕
〔fallacy of metaphor〕
論証にたとえを用いるために生ずる誤謬。譬えの虚偽。

譬える

たと・える タトヘル [3] 【例える・譬える・喩える】 (動ア下一)[文]ハ下二 たと・ふ
物事・道理などをわかりやすく説明するために,似ていることや具体的なことに置き換えて話す。引き合いに出す。「動物に―・えた話」「花といはば桜に―・へてもなほものよりすぐれたるけはひ/源氏(若菜上)」

譬えん方無し

譬えん方無・し
ほかに比べようがない。比べるものがない。「ふかき夜のすめるは―・し/源氏(明石)」

譬え事

たとえごと タトヘ― [0][5] 【譬え事・譬え言】
たとえにする事柄。また話。

譬え歌

たとえうた タトヘ― [3] 【譬え歌・喩え歌】
(1)「譬喩歌(ヒユカ)」に同じ。
(2)自然の事物に託して自分の心情を詠んだ歌。和歌の六義の一つで,漢詩の六義の「興」にあたるもの。

譬え言

たとえごと タトヘ― [0][5] 【譬え事・譬え言】
たとえにする事柄。また話。

譬え話

たとえばなし タトヘ― [4] 【譬え話】
ある物事にたとえて述べる話。寓話。

譬ひ

たとい タトヒ 【譬ひ・喩ひ】
(1)「たとえ(譬){(1)}」に同じ。「―にいふも/枕草子 37」
(2)「たとえ(譬){(2)}」に同じ。「累代の―にもやならむとて/宇津保(吹上・上)」

譬ふ

たと・う タトフ 【譬ふ・喩ふ】
■一■ (動ハ四)
「たとえる」に同じ。「君子の徳に―・ひし風も/読本・弓張月(後)」
■二■ (動ハ下二)
⇒たとえる

譬へ

たとしえ タトシヘ 【譬へ】
たとえること。たとえ。「我が君が代の―に足らじな/謡曲・梅」

譬へ無し

たとしえな・し タトシヘ― 【譬へ無し】 (形ク)
比べようがない。たとえようがない。「―・く静かなる夕の空を眺め給ひて/源氏(夕顔)」

譬喩

ひゆ [1] 【比喩・譬喩】
物事を説明するとき,相手のよく知っている物事を借りてきて,それになぞらえて表現すること。その方法により,直喩・隠喩・換喩・提喩・諷喩などがある。

譬喩体

ひゆたい [0] 【譬喩体】
享保(1716-1736)頃から江戸の貴志沾洲(キシテンシユウ)の一派によって行われた俳諧。奇抜な思いつきを重んじて,卑俗な見立てや比喩など難解な表現をもてあそんだ。

譬喩尽

たとえづくし タトヘ― 【譬喩尽】
ことわざ集。八巻。松葉軒東井編。1787年成立。ことわざのほか,和歌・俳句・流行語・方言なども収める。

譬喩歌

ひゆか [2] 【譬喩歌】
万葉集における歌の分類の一。表現技法に基づく分類で,心情を直接表現せず,何かにたとえて詠んだ歌。内容は主として,恋歌。巻三・巻七等に部立てとしても見られる。たとえ歌。

譬喩法

ひゆほう [0] 【比喩法・譬喩法】
修辞法の一。何かを表現する場合に,その表現をより効果的にするために,または表現されている事柄の理解を深めるために比喩を用いる方法。

ぎ [1] 【議】
(1)会議などで話し合うこと。議論すること。「委員会の―を経る」
(2)考え。意見。「みな長方の―に同ずと申しあはれけれども/平家 2」
(3)古代,律令制において皇室の親族・功労者などに与えられる刑法上の特典。死罪を犯した場合には特に太政官において会議を開き刑罰を審議し,流罪以下の場合は無審議で一等を減刑する。
→六議(リクギ)

ぎ【議】
⇒討議(とうぎ),協議(きようぎ).

議す

ぎ・す [1] 【議す】
■一■ (動サ五)
〔サ変動詞「議する」の五段化〕
「議する」に同じ。「秘密会で―・される」
■二■ (動サ変)
⇒ぎする

議する

ぎする【議する】
consult;→英和
discuss;→英和
deliberate <on> .→英和

議する

ぎ・する [2] 【議する】 (動サ変)[文]サ変 ぎ・す
集まって意見を述べ合う。相談する。審議する。「外交問題を―・する」

議了

ぎりょう [0] 【議了】 (名)スル
議事や審議が終わること。「本会議での審議を―する」

議事

ぎじ [1] 【議事】
会合して協議すること。また,協議すべき事柄。「―進行」

議事

ぎじ【議事】
<expedite> proceedings[business].‖議事堂 the Diet Building; <米> the Capitol; <英> the Houses of Parliament.議事日程 an order of the day; <on> an agenda.議事録 the minutes (of proceedings).議事妨害 filibuster.

議事公開の原則

ぎじこうかいのげんそく 【議事公開の原則】
国会の各議院の会議,地方議会の会議を公開のものとする原則。公開停止のためには,一定の手続きによる議決を要する。

議事堂

ぎじどう [0] 【議事堂】
議員が集まって会議する建物。特に,国会議事堂のこと。

議事妨害

ぎじぼうがい [1][3] 【議事妨害】
議会で,長時間の演説や動議の提出など,合法的に認められた手段により議事の進行を妨げること。多く少数派が多数派に抵抗するために用いる。フィリバスター。

議事定足数

ぎじていそくすう [6] 【議事定足数】
⇒定足数

議事日程

ぎじにってい [3] 【議事日程】
国会の各議院や株主総会などの合議体の会議における,審議事項およびその順序と日時の予定。

議事機関

ぎじきかん [4][3] 【議事機関】
⇒議決(ギケツ)機関

議事録

ぎじろく [2] 【議事録】
(1)会議の討議状況の記録。
(2)国会および地方議会の会議録の通称。

議会

ぎかい【議会】
a national assembly (一般);the Diet (日本);Congress (米国);Parliament (英国).〜を召集(解散)する convoke (dissolve) the Diet.‖議会運営手続 parliamentary procedure.議会工作 lobbying.議会政治 parliamentary government.議会制度 the parliamentary system.

議会

ぎかい [1] 【議会】
国民の意思を代表する者として選挙で選ばれた議員によって構成され,主に立法に参与する合議制の機関。国会・都道府県議会・市町村議会がある。

議会主義

ぎかいしゅぎ [4] 【議会主義】
(1)「議会政治」に同じ。
(2)社会主義運動において,議会で多数の議席を獲得することによって,資本主義社会から社会主義社会への変革を実現しようとする立場。

議会制

ぎかいせい [0] 【議会制】
立法等,統治のための意思決定が議会によってなされる政治形態。間接民主制と多数決原理を基盤としている。代議制。「―民主主義」

議会政治

ぎかいせいじ [4] 【議会政治】
国民の意思の代表機関である議会が国政を行うことを基本とする政治。一七,八世紀にイギリスにおいて,君主の専制政治を抑えるものとして発達。議会主義。

議員

ぎいん [1] 【議員】
国会や地方議会を構成し,議決に参加する権利をもつ人。

議員

ぎいん【議員】
a member of an assembly.→英和
‖議員立法 legislation by House members.国会議員 a member of the Diet;a Diet member; <米> a Congressman; <英> a member of Parliament <an M.P.> .町会(市会)議員 a member of a town (city) assembly[council].

議員定数

ぎいんていすう [4] 【議員定数】
(1)議会を構成すべき議員の総数。
(2)各選挙区において選挙すべき議員の数。

議員特典

ぎいんとくてん [4] 【議員特典】
国会議員の有する特典。国会議員はその職務遂行を保障するため,院外での現行犯と院の許諾ある場合を除き,会期中は逮捕されない(不逮捕特権)。また,議院での発言・表決について院外で責任を問われない(免責特権)。歳費を受ける権利も含まれる。議員特権。

議員立法

ぎいんりっぽう [4] 【議員立法】
国会において議員により発議される立法。日本では立法の発議は議員・内閣ともに認められているが,アメリカでは議員立法のみが認められている。

議場

ぎじょう [0] 【議場】
会議をする会場。会議場。

議場

ぎじょう【議場】
an assembly hall; <throw> the floor <into disorder> (議員席).→英和

議奏

ぎそう [0] 【議奏】
(1)政事を議定し,天皇に奏上すること。
(2)1185年,後白河院に対して,源頼朝が親幕派の公卿一〇名を推挙して,朝廷に置いた職名。政務を合議させ,朝政にあたらせた。
(3)江戸時代,朝廷に置かれた職。天皇に近侍し,口勅を公卿以下に伝え,上奏を取り次いだ。

議官

ぎかん [1] 【議官】
明治初期の立法機関に置かれた官名。1871年(明治4)太政官左院(初め議員と称した)に,75年に元老院に,81年に参事院に置かれた。

議定

ぎてい [0] 【議定】 (名)スル
合議により事を定めること。また,その定めたこと。ぎじょう。「法を―せしめたる/福翁百話(諭吉)」

議定

ぎじょう [0] 【議定】 (名)スル
(1)合議して決めること。また,決めたおきて。ぎてい。「国憲を―する」
(2)王政復古により置かれた明治新政府の官職名。総裁・参与とともに三職の一。皇族・公卿・諸侯の中から選ばれたが,1869年(明治2)廃止された。

議定所

ぎじょうしょ [0][4] 【議定所】
朝政を合議して定めた所。後醍醐天皇が元亨年間(1321-1324)に設置。

議定書

ぎていしょ【議定書】
a protocol.→英和

議定書

ぎていしょ [4][0] 【議定書】
(1)外交交渉・国際会議の議事録で関係国が署名したもの。
(2)国家間の合意文書。条約に付属する文書をさすことが多い。

議席

ぎせき [0] 【議席】
議場の議員の席。また,議員としての資格。「過半数の―を占める」「―を失う」

議席

ぎせき【議席】
<have> a seat <in the Diet> .→英和

議政

ぎせい [0] 【議政】
論議して政治を行うこと。「一国の政(マツリゴト)は―と行政と二様に分れ/福翁百話(諭吉)」

議政官

ぎせいかん 【議政官】
明治初年の立法機関。1868年,太政官内に設置。上局と下局からなり法律制定・官吏任用・条約・和戦などの審議にあたった。69年廃止。

議故

ぎこ [1] 【議故】
律の六議(リクギ)の一。長く天皇に仕えて,特に恩寵(オンチヨウ)を受けた者に与えられる刑法上の特典。

議案

ぎあん [0] 【議案】
会議にかける草案。「―を提出する」

議案

ぎあん【議案】
<present> a bill <to the Diet> ;→英和
a measure.→英和
〜に賛成(反対)する support (oppose) a bill.〜を可決(否決)する pass (reject) a bill.

議決

ぎけつ [0] 【議決】 (名)スル
合議によって決定すること。「国会で―する」

議決

ぎけつ【議決】
a decision <of a meeting> .→英和
〜する decide;→英和
vote <for,against> .→英和
‖議決権 a vote.

議決権

ぎけつけん [3][2] 【議決権】
特定の団体の意思決定に参加する権利。

議決機関

ぎけつきかん [5][4] 【議決機関】
国家・公共団体・株式会社などの団体において,意思決定を行う合議制の機関。国会・地方議会・株主総会など。意思機関。
⇔執行機関

議親

ぎしん [0] 【議親】
律の六議(リクギ)の一。天皇の五親等以内,太皇太后・皇太后の四親等以内,皇后の三親等以内の親族に対して与えられた刑法上の特典。

議請減贖

ぎしょうげんしょく ギシヤウ― [4] 【議請減贖】
律令制下,律の適用にあたり,特定の身分ある者に与えられた特権の一。勅裁を得て罪の減刑または贖罪が行われた。

議論

ぎろん [1] 【議論】 (名)スル
それぞれの考えを述べて論じあうこと。また,その内容。「―をたたかわす」

議論

ぎろん【議論】
(an) argument;→英和
(a) discussion;→英和
(a) dispute.→英和
〜好きな argumentative.〜する argue <with a person about a matter> ;→英和
discuss;→英和
dispute.〜に勝つ(負ける) have the best (worst) of an argument.

議論家

ぎろんか [0] 【議論家】
議論するのを好む人。また,議論をうまく行う人。

議論文

ぎろんぶん [2] 【議論文】
論文の旧称。

議論百出

ぎろんひゃくしゅつ [1] 【議論百出】
数多くの意見が次々と出ること。

議運

ぎうん [0] 【議運】
「議院運営」「議会運営」「議院運営委員会」などの略。

議長

ぎちょう【議長】
the chairman (一般);→英和
the Speaker (下院);the President (上院);Mr.[Madam]Chairman (呼びかけ).〜となる take the chair.→英和
〜をつとめる act as chairman <at the meeting> .‖議長職権 authority of the House President.

議長

ぎちょう [1] 【議長】
(1)会議の際,議事を進行させ,まとめる役の人。
(2)衆議院・参議院・地方公共団体の議会で,議員の中から選ばれ,議会を代表する人。議会の秩序を維持し,議事を整理し,議院・議会内の事務を監督する。

議院

ぎいん [1] 【議院】
(1)国政を審議する場所。国会。
(2)国会の衆議院と参議院。

議院

ぎいん【議院】
the House;the Diet.⇒議会(ぎかい).

議院内閣制

ぎいんないかくせい [0] 【議院内閣制】
政府(内閣)の存立が議会(ことに下院)の信任を必須要件としている制度。下院における多数党によって内閣を組織し,内閣は議会に対し連帯して責任を負い,閣僚は原則的に議席をもつ。イギリスで生まれ,日本国憲法もこれを採用している。

議院法

ぎいんほう [0] 【議院法】
帝国議会に関して,その構成・運営などを規定した法律。現行憲法施行とともに廃止され,国会法がこれに代わった。

議院法制局

ぎいんほうせいきょく [6] 【議院法制局】
議員の立法活動の便宜をはかり,法案作成に技術的に協力するために衆・参両議院に設置されている機関。
→法制局

議院規則

ぎいんきそく [4][5] 【議院規則】
国会の各議院が単独に制定する規則。会議などの手続きおよび内部規律を内容とする。衆議院規則・参議院規則など。

議院証言法

ぎいんしょうげんほう 【議院証言法】
議院において行われる,国政調査に関する証言について規定する法律。宣誓・偽証罪・自白による刑の減免などについて定める。1947年(昭和22)制定。

議院運営委員会

ぎいんうんえいいいんかい [9] 【議院運営委員会】
両議院の常任委員会の一。議院の運営に関する事項,国会法及び議院の諸規則に関する事項,議長の諮問に関する事項,裁判官弾劾裁判所及び裁判官訴追委員会に関する事項,国立国会図書館に関する事項を所管する。

議題

ぎだい【議題】
a subject for discussion;agenda (全体).→英和

議題

ぎだい [0] 【議題】
会議で討議する課題。議論の題材。

譲り

ゆずり ユヅリ [0] 【譲り】
ゆずること。また,ゆずり与えたもの。「親―の性格」「いかなる御―あるべきにか/源氏(行幸)」

譲り受ける

ゆずりうける【譲り受ける】
buy (買う);→英和
take over;be given;inherit (継承する).→英和

譲り受ける

ゆずりう・ける ユヅリ― [5] 【譲り受ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ゆづりう・く
他の人から譲ってもらって受け取る。「蔵書を―・ける」「地盤を―・けて立候補する」

譲り合い

ゆずりあい【譲り合い】
<settle a matter by> mutual concessions;compromise.→英和

譲り合い

ゆずりあい ユヅリアヒ [0] 【譲り合い】
互いに譲り合うこと。「―の精神」

譲り合う

ゆずりあ・う ユヅリアフ [4] 【譲り合う】 (動ワ五[ハ四])
互いに譲る。双方が譲る。「座席を―・う」

譲り合う

ゆずりあう【譲り合う】
compromise;→英和
meet halfway;offer each other <a seat> .

譲り文

ゆずりぶみ ユヅリ― [0][3] 【譲り文】
「譲り状」に同じ。

譲り渡し

ゆずりわたし ユヅリ― [0] 【譲り渡し】
譲り渡すこと。じょうと。「―を受ける」

譲り渡す

ゆずりわた・す ユヅリ― [5] 【譲り渡す】 (動サ五[四])
他の人に譲って渡す。「家を―・す」
[可能] ゆずりわたせる

譲り渡す

ゆずりわたす【譲り渡す】
⇒譲る.

譲り状

ゆずりじょう ユヅリジヤウ [0][3] 【譲り状】
平安中期以降,所領・資財などの動産・不動産を譲り与えるとき,その内容と譲渡する旨を記した証文。譲り証文。譲り文。処分状。

譲り証文

ゆずりしょうもん ユヅリ― [4] 【譲り証文】
「譲り状」に同じ。

譲り金

ゆずりがね ユヅリ― [3] 【譲り金】
他人に譲り渡す金銭。また,譲り受けた金銭。

譲る

ゆず・る ユヅル [0] 【譲る】 (動ラ五[四])
(1)自分の所有物・地位・権力などを他人に与えてまかせる。「店を息子に―・る」「後進に道を―・る」「幼き者共をば,誰にみ―・り,いかにせよとかおぼしめす/平家 7」
(2)「売る」の婉曲な言い方。
(3)自分をあとにしてほかの人が先になるようにする。「順番を―・る」「道を―・る」
(4)自分の考え・意見などをおさえて,他人の考えや主張を通させる。譲歩する。「自説を主張して―・らない」「一歩も―・るべきでない」
(5)ある行為を先へのばす。「これについての詳しい説明は他日に―・る」
(6)へりくだる。「深く―・り損(ス)つることを執(ト)りて/日本書紀(垂仁訓)」
[可能] ゆずれる

譲る

ゆずる【譲る】
[譲渡]transfer;→英和
hand over;give;→英和
offer;→英和
spare;→英和
sell (売る);→英和
give way[concede,yield] <to> (譲歩);be second <to none> (劣る);[他日に]leave;→英和
<Let's> take it up some other day.一歩も譲らない will not yield an inch.→英和

譲る葉

ゆずるは ユヅル― 【譲る葉】
ユズリハの古名。「あど思(モ)へか阿自久麻(アジクマ)山の―の含(フフ)まる時に風吹かずかも/万葉 3572」

譲与

じょうよ ジヤウ― [1] 【譲与】 (名)スル
金品・権利などを他に無償で譲り与えること。「財産を社会に―して/民約論(兆民)」

譲与

じょうよ【譲与】
transfer;→英和
cession;→英和
concession.→英和
〜する transfer;→英和
cede;→英和
concede.→英和

譲与税

じょうよぜい ジヤウ― [3] 【譲与税】
国が徴収して地方公共団体に譲与する租税。地方譲与税。

譲位

じょうい ジヤウヰ [1] 【譲位】 (名)スル
君主が位を譲ること。

譲位

じょうい【譲位】
abdication (of the throne).〜する abdicate (the throne).→英和

譲受け

ゆずりうけ【譲受け】
transfer;→英和
inheritance (継承).→英和
譲受け人《法》a transferee;a grantee;an assignee.→英和

譲国

じょうこく ジヤウ― [0] 【譲国】 (名)スル
天皇が位を譲ること。国譲り。譲位。

譲歩

じょうほ【譲歩】
(a) compromise;→英和
(a) concession.→英和
〜する concede;→英和
give way;meet halfway.〜的 conciliatory.

譲歩

じょうほ ジヤウ― [1] 【譲歩】 (名)スル
〔人に道をゆずる意から〕
自分の主張の一部または全部をまげて,相手の意見と折り合いをつけること。「互いに―する」「―を強いる」

譲渡

じょうと ジヤウ― [1] 【譲渡】 (名)スル
権利・財産・法律上の地位などを他人に譲り渡すこと。「建物を―する」「―契約」

譲渡

じょうと【譲渡】
(a) transfer;→英和
conveyance;→英和
cession (領土の);→英和
negotiation (手形の).〜する ⇒譲る.‖(被)譲渡人 a transferrer (transferee).

譲渡し

ゆずりわたし【譲渡し】
《法》transfer;→英和
assignment (財産の).→英和
譲渡し人《法》a transferor;a grantor.

譲渡可能定期預金証書

じょうとかのうていきよきんしょうしょ ジヤウ― [1][7] 【譲渡可能定期預金証書】
〔(negotiable)certificate of deposit〕
第三者に預金の譲渡が可能な自由金利預金。アメリカで導入され,日本では1979年(昭和54)に創設された。譲渡性預金。NCD 。CD 。

譲渡性預金

じょうとせいよきん ジヤウ― [6] 【譲渡性預金】
⇒譲渡可能定期預金証書(ジヨウトカノウテイキヨキンシヨウシヨ)

譲渡所得

じょうとしょとく ジヤウ― [4] 【譲渡所得】
資産を有償譲渡することにより得る所得。所得税の課税対象となる。

譲渡担保

じょうとたんぽ ジヤウ― [4] 【譲渡担保】
担保となる物の所有権を形式的に債権者に譲渡するという方法により行われる担保。民法に規定はないが,判例では有効とされる。

譲渡裏書

じょうとうらがき ジヤウ― [4] 【譲渡裏書】
指図証券上の権利を譲渡するための裏書。通常裏書。

譲葉

ゆずりは ユヅリ― [3] 【譲葉】
ユズリハ科の常緑高木。暖地の海岸近くに多く,庭木ともされる。葉は互生し,大形の狭長楕円形で,質が厚く濃緑色。葉柄は赤い。雌雄異株。初夏,黄緑色の小花を総状につけ,実は暗青色に熟す。新葉の生長後に旧葉が落ちるのでこの名がある。葉は新年の飾りに用いられる。[季]新年。
譲葉[図]

譴責

けんせき【譴責】
(a) reprimand;→英和
(a) reproof.→英和
〜処分を受ける be reprimanded.

譴責

けんせき [0] 【譴責】 (名)スル
(1)不正・過失・失敗などをとがめしかること。「怠業のかどで―する」
(2)きびしく責めること。責めうながすこと。督促。
(3)「戒告{(3)}」の旧称。

護す

ご・す 【護す】 (動サ変)
護衛する。まもる。「幸に市兵に―・せられ/新聞雑誌 8」

護ふ

ちは・う 【幸ふ・護ふ】 (動ハ四)
⇒ちわう

護ふ

ちわ・う 【幸ふ・護ふ】 (動ハ四)
〔「ち」は霊力の意〕
神が威力によって助ける。守る。「男神(ヒコガミ)も許したまひ女神(ヒメガミ)も―・ひたまひて/万葉 1753」

護り

まもり [3] 【守り・護り】
(1)守ること。防備。「―を固める」
(2)神の加護。また,守り神。
(3)守り札。また,守り袋。お守り。
(4)紋章の一。護符をかたどったもの。

護国

ごこく [1] 【護国】
国家の安全を守ること。鎮護国家。

護国

ごこく【護国】
defense of the fatherland.→英和

護国卿

ごこくきょう [3][0] 【護国卿】
ピューリタン革命末期,1653年成立した独裁政権における最高官職名。クロムウェルが就任。60年王政復古により廃止。護民官。

護国寺

ごこくじ 【護国寺】
東京都文京区大塚にある新義真言宗豊山派の大本山。山号は,神齢山。1681年徳川綱吉の母桂昌院の願で建立。護持院と称したが,明治初年護国寺に改称。

護国神社

ごこくじんじゃ [4] 【護国神社】
その地方の出身者で国家のために殉難した人の霊をまつるための神社。1939年(昭和14)に招魂社を改称したもの。
→招魂社

護岸

ごがん [0] 【護岸】
川岸・海岸の堤防などを補強して,洪水や高潮などの水害から守ること。また,そのための施設。「―工事」

護岸工事

ごがんこうじ【護岸工事】
shore-[coast-]protection works;riparian works (河川の).

護念

ごねん [0] 【護念】
〔仏〕 仏・菩薩が行者を守ること。「六方恒沙の諸仏の―に預りて/一遍上人語録」

護憲

ごけん [0] 【護憲】
立憲政治や憲法を擁護すること。

護憲三派

ごけんさんぱ [4] 【護憲三派】
1924年(大正13)の貴族院を中心とした超然的清浦内閣に反対した第二次護憲運動で,指導的役割を果たした憲政会・政友会・革新倶楽部の三つの政党のこと。

護憲運動

ごけんうんどう【護憲運動】
a constitution protection movement.

護憲運動

ごけんうんどう [4] 【護憲運動】
⇒憲政擁護運動(ケンセイヨウゴウンドウ)

護持

ごじ [1] 【護持】 (名)スル
大切にまもり保つこと。尊んでまもること。「仏法を―する」「幻影の盾を南方の豎子(ジユシ)に付与す,珍重に―せよ/幻影の盾(漱石)」

護持僧

ごじそう ゴヂ― [2] 【護持僧・御持僧】
清涼殿の二間に侍して天皇護持のために勤行する僧。桓武天皇の時に始まり,東寺・延暦寺・園城寺の高僧に限られていた。夜居(ヨイ)の僧。

護持院

ごじいん ゴヂヰン 【護持院】
江戸神田橋外(今の千代田区神田錦町)にあった真言宗の寺。山号は元禄山。1688年徳川綱吉が湯島の知足院を移して護持院と改称した。開山は隆光。1717年焼失,焼け跡は火除け地となり,護持院ヶ原と呼ばれた。寺名を音羽(オトワ)の護国寺内の本坊に移したが,明治初年に護持院の名称も消滅した。

護持院ヶ原

ごじいんがはら ゴヂヰン― 【護持院ヶ原】
⇒護持院(ゴジイン)

護持院原の仇討

ごじいんがはらのあだうち ゴヂヰン― 【護持院原の仇討】
小説。森鴎外作。1913年(大正2)発表,山本宇平の姉りよが叔父らと,多年辛苦の末に出会った父の仇敵亀蔵を江戸神田橋外護持院ヶ原で討ち取った事件を描いた歴史小説。

護摩

ごま [0][1] 【護摩】
〔梵 homa〕
密教で,不動明王・愛染明王などを本尊とし,その前に作った護摩壇で護摩木を焚いて仏に祈る行法。木は人の悩みや災難を,火は智慧や真理を表す。息災・増益・降伏(ゴウブク)などを祈願する。

護摩の灰

ごまのはい [0] 【護摩の灰・胡麻の灰】
旅人を脅したり,だましたりして金品をまき上げる者。もと,高野聖(コウヤヒジリ)のいで立ちで,有り難い護摩の灰と称して押し売りをした者のあったことからの名という。
〔「胡麻の蠅」とも書く〕

護摩をたく

ごま【護摩をたく】
burn a holy fire for invocation.

護摩堂

ごまどう [0] 【護摩堂】
護摩をたき祈祷をする建物。

護摩壇

ごまだん [2][0] 【護摩壇】
護摩をたく壇。壇の四隅に杭(クイ)を立て,その頭部をつないで結界し,中央に護摩炉を設け,行者の前に鳥居を立てる。もとは屋外の土壇であったが,日本では屋内の木壇を主とする。炉壇。
護摩壇[図]

護摩壇の不動

ごまだんのふどう 【護摩壇の不動】
(1)護摩壇の本尊の不動尊像。
(2)〔不動尊像が護摩の煙で黒ずんでいるところから〕
色が黒くて恐ろしそうな人。

護摩木

ごまぎ [0] 【護摩木】
(1)護摩修法の時,護摩炉でたく木。
(2)〔(1)の用途に用いられることから〕
ヌルデの異名。

護摩札

ごまふだ [0] 【護摩札】
護摩の修法をする時の祈願の趣旨を書いた紙や板。お守りとする。

護摩炉

ごまろ [0] 【護摩炉】
護摩壇の中央にある,護摩をたく炉。

護教論

ごきょうろん ゴケウ― [2] 【護教論】
キリスト教神学の一部門。異教に対してキリスト教の真理を弁護,弁証することを目的とする。二世紀に始まる。弁証論。弁証学。

護民官

ごみんかん [2] 【護民官】
(1)〔tribune〕
古代ローマの平民保護のための官職。定員一〇名,任期一年で,平民の投票で選ばれた。元老院やコンスルの決定に対し拒否権をもち,平民会で議長を務める。共和制末期には権限が増し,政争の道具となった。
(2)「護国卿(ゴコクキヨウ)」に同じ。

護法

ごほう [0] 【護法】
〔仏〕
(1)仏法を守護すること。
(2)仏法を守護する鬼神。護法神。護法天童・護法善神など。

護法

ごほう 【護法】
〔梵 Dharmapāla〕
六世紀中頃の南インドの僧。唯識十大論師の一人。外道を論破して有名となり,のち那爛陀(ナランダ)寺で多くの門弟を育てた。三二歳で没。のちに法相宗の祖とされる。著「成唯識論」など。

護法善神

ごほうぜんじん 【護法善神】
「護法神」に同じ。

護法天童

ごほうてんどう 【護法天童】
護法善神に使われている童子姿の鬼神。護法童子。

護法神

ごほうじん 【護法神】
〔仏〕 仏法を守護する善神。梵天(ボンテン)・帝釈天(タイシヤクテン)・四天王・十二神将・十六善神・二十八部衆など。護法善神。

護照

ごしょう [0] 【護照】
中国で,旅券のこと。

護王神社

ごおうじんじゃ ゴワウ― 【護王神社】
京都市上京区にある神社。主神は和気清麻呂と姉の和気広虫。

護田鳥

うすべ 【護田鳥】
ミゾゴイ・ゴイサギの古名。おすめどり。うすめ。

護田鳥

おすめどり 【護田鳥】
ミゾゴイの古名。[新撰字鏡]

護田鳥尾

うすべお [3] 【護田鳥尾】
矢羽根の名。羽根の先が白く,元に薄黒い斑点のある尾白鷲の尾羽で作ったもの。うすべう。うすびょう。
→矢羽根

護田鳥尾

うすびょう ウスベウ 【護田鳥尾】
〔「うすべう(護田鳥斑)」または「うすべお(護田鳥尾)」の転という〕
⇒うすべお(護田鳥尾)

護符

ごふ [1][0] 【護符・御符】
災厄から身を守ってくれると信じられているお守り札。神仏の像や名,真言の呪文や梵字などの書かれたものが多い。身につけたり家の内外に貼ったり,飲み下したりする。おふだ。お守り。護身符。護摩札。ごふう。秘符。呪符(ジユフ)。

護符

ごふう [0] 【護符・御符】
⇒ごふ(護符)

護良親王

もりよししんのう 【護良親王】
(1308-1335) 後醍醐天皇の皇子。世に大塔宮(オオトウノミヤ)とも称される。天台座主(ザス)となり,法名を尊雲と号す。元弘の乱に僧兵を率いて活躍,還俗(ゲンゾク)して名を護良と改め,建武中興で征夷大将軍・兵部卿。のち足利尊氏と対立,鎌倉に幽閉され,足利直義に殺された。

護良親王

もりながしんのう 【護良親王】
⇒もりよししんのう(護良親王)

護衛

ごえい [0] 【護衛】 (名)スル
付き添ってまもること。また,その人。「大臣を―する」

護衛

ごえい【護衛(する)】
guard;→英和
escort.→英和
護衛艦 an escort vessel.護衛兵 a (body)guard;→英和
an escort.→英和

護衛艦

ごえいかん [2] 【護衛艦】
自衛艦の艦艇種別で,潜水艦以外の機動艦艇のこと。対潜・防空作戦能力を持つ艦で,護衛艦隊に編成されている。

護身

ごしん [0] 【護身】
(1)自分の身を守ること。危険から身を守ること。
(2)「護身法」の略。「山ごもりしたる禅師(ゼジ)よびて,―せさす/蜻蛉(中)」

護身仏

ごしんぶつ [2] 【護身仏】
身の守りとなる仏。守り本尊。

護身刀

ごしんとう [0] 【護身刀】
護身のために持つ刀。守り刀。

護身加持

ごしんかじ 【護身加持】
自己の身を守るために行う加持の法。

護身法

ごしんほう [2] 【護身法】
〔仏〕 密教で,行者が一切の障害を除き心身を堅固にするため,五種の印を結び真言を唱えて行う秘法。諸種の修法に先立って行う。被甲護身。

護身用

ごしんよう [0] 【護身用】
身を守るために用いるもの。「―のピストル」

護身用の[に]

ごしん【護身用の[に]】
for self-defense.護身術 the art of self-defense.

護身符

ごしんふ [2] 【護身符】
護身のための神仏のお札。守り札。護符。

護送

ごそう [0] 【護送】 (名)スル
(1)付き添い,まもっておくること。
(2)捕らえた容疑者や,受刑者などが逃げないように,監視しながら送ること。押送(オウソウ)。「犯人を―する」

護送

ごそう【護送(する)】
escort;→英和
convoy.→英和
護送船(車) a convoy (patrol wagon).

護送船団方式

ごそうせんだんほうしき [8] 【護送船団方式】
弱小金融機関に足並みを揃え,過度の競争を避けて,金融機関全体の存続と利益を実質的に保証する,戦後日本の金融行政のこと。
〔船団を護衛するとき,最も速力の遅い船に合わせて航行することからいう〕

さん [1] 【賛・讃】
(1)漢文の文体の一。人や物をほめたたえる際の文体。多く四字一句とし韻を踏む。
(2)東洋画で,その絵に関した詩歌・文章を画面の中に記すこと。また,その詩歌・文章。画賛。
(3)仏・菩薩の功徳をほめたたえた言葉。梵讃(ボンサン)・和讃の類。
(4)非難。批評。「出口の茶屋に腰掛けながら,朝帰りの客に―付くるに/浮世草子・諸艶大鑑 1」

讃する

さん・する [3] 【賛する・讃する】 (動サ変)[文]サ変 さん・す
(1)同意する。同意して助ける。「或は駁し或は―・しぬる中に/蜃中楼(柳浪)」
(2)ほめる。ほめたたえる。「快挙を―・して,祝賀会を開く」「詩を作(ナ)して頌せむ―・せむ/五重塔(露伴)」
(3)絵画などに「賛」を書く。「涼しさやとか,夕涼みとかいふやうな句を―・する/病牀六尺(子規)」

讃仏

さんぶつ [0] 【讃仏】
〔仏〕 仏の功徳をたたえること。

讃仏乗

さんぶつじょう [3] 【讃仏乗】
〔仏〕
(1)仏乗を賛嘆すること。
(2)仏法をほめたたえて人を教化すること。

讃仏会

さんぶつえ [4][3] 【讃仏会】
真宗で,春秋の彼岸に仏の功徳をたたえる法会(ホウエ)。

讃仏偈

さんぶつげ [4] 【讃仏偈】
〔仏〕 仏の功徳をほめたたえた偈頌(ゲジユ)。

讃岐

さぬき 【讃岐】
(241頃-?) 平安末期・鎌倉初期の歌人。源頼政の女(ムスメ)。二条天皇に仕え,後に後鳥羽天皇中宮任子(宜秋門院)に仕えた。俊恵が主催した歌林苑の会衆の一人。建保の頃まで歌壇で活躍。二条院讃岐。千載和歌集以下の勅撰集に七二首入集。家集「二条院讃岐集」

讃岐

さぬき 【讃岐】
旧国名の一。香川県全域を占める。讃州(サンシユウ)。

讃岐典侍日記

さぬきのすけのにっき 【讃岐典侍日記】
日記。二巻。讃岐入道藤原顕綱の女(ムスメ)長子作。天仁年間(1108-1110)の成立か。堀河天皇の発病から崩御までを記した上巻と,鳥羽天皇の即位から大嘗会までを記した下巻とから成る。

讃岐山脈

さぬきさんみゃく 【讃岐山脈】
香川・徳島の県境となる山脈。北側には讃岐平野が広がり,南側には吉野川が東へ流れる。

讃岐岩

さぬきがん [3] 【讃岐岩】
瀬戸内海周辺に産する古銅輝石安山岩。黒色・緻密(チミツ)でかたく,たたくと響くので,かんかん石ともいわれる。石器用石材として利用された。サヌカイト。

讃岐平野

さぬきへいや 【讃岐平野】
香川県にある瀬戸内海に面する平野。昔から集約的な土地利用が行われ,灌漑用の溜め池が多い。

讃州

さんしゅう 【讃州】
讃岐(サヌキ)国の別名。

讃歌

さんか [1] 【賛歌・讃歌】
(1)ほめたたえる気持ちを表した歌。「雪山―」
(2)神や聖人をたたえる歌。カトリック教会の典礼で用いられる歌の中で,特に聖書の章句によらずラテン語で創作された歌をさす。

讃歎

さんだん [0] 【讃談・讃歎】
(1)〔仏〕 仏の徳をほめたたえること。また,その話。法話。
(2)五念門の第二。讃歎門。
(3)〔仏〕 仏教讃歌の一種。仏・菩薩・経・教法などをたたえる。法華讃歎・百石(モモサカ)讃歎など。平安初期から行われた。
→和讃
(4)世間の取りざた。うわさ。「お側に寝たとて,皆人の―ぢや/閑吟集」

讃歎

さんたん [0] 【賛嘆・讃歎】 (名)スル
非常に感心してほめること。「見事な演技に―の声をあげる」

讃称

さんしょう [0] 【賛称・讃称】 (名)スル
ほめたたえること。称賛。「『妹はえらい』と―したと云ふ/思出の記(蘆花)」

讃美

さんび [1] 【賛美・讃美】 (名)スル
ほめたたえること。「偉業を―する」

讃美歌

さんびか [0] 【賛美歌・讃美歌】
キリスト教で,神をたたえる歌。主としてプロテスタント教会で典礼に使われる歌をいう。賛歌。聖歌。

讃衆

さんしゅ [0] 【讃衆】
〔仏〕 法会(ホウエ)の際,讃をうたう僧。

讃詞

さんし [1] 【賛詞・讃詞】
ほめことば。賛辞。

讃談

さんだん [0] 【讃談・讃歎】
(1)〔仏〕 仏の徳をほめたたえること。また,その話。法話。
(2)五念門の第二。讃歎門。
(3)〔仏〕 仏教讃歌の一種。仏・菩薩・経・教法などをたたえる。法華讃歎・百石(モモサカ)讃歎など。平安初期から行われた。
→和讃
(4)世間の取りざた。うわさ。「お側に寝たとて,皆人の―ぢや/閑吟集」

讃談参り

さんだんまいり [5] 【讃談参り】
讃談{(1)}を聞きに行くこと。「今宵は道場に平太郎殿の―,群集(クンジユ)すべし/浮世草子・胸算用 5」

讃賞

さんしょう [0] 【賛賞・讃賞】 (名)スル
ほめたたえること。賞賛。「ストラウスの音楽の不調和無形式を―した/あめりか物語(荷風)」

讃辞

さんじ [1] 【賛辞・讃辞】
ほめたたえる言葉・文章。ほめ言葉。「―を呈する」「おしみない―」

讃頌

さんしょう [0] 【賛頌・讃頌】 (名)スル
言葉を尽くし,また歌などに作ってほめたたえること。

讌飲

えんいん 【宴飲・讌飲・燕飲】
さかもり。酒宴。「―声色を事とせず/徒然 217」

讐敵

しゅうてき シウ― [0] 【讐敵】
恨みに思う相手。かたき。

ざん [1] 【讒】
事実をまげて,人をおとしいれること。讒言。「―にあって流罪となる」

讒す

よこ・す 【讒す】 (動サ四)
〔「横」の動詞化〕
うその告げ口をする。中傷する。讒言(ザンゲン)する。「智興が傔人(トモビト)東漢草直足島の為に―・されて使人等寵命(ミメグミ)を蒙らず/日本書紀(斉明訓)」

讒する

ざん・する [3] 【讒する】 (動サ変)[文]サ変 ざん・す
人を陥れるために事実を曲げて告げ口する。讒言をする。「誤なるのみかは,是我党を―・する也/慨世士伝(逍遥)」

讒づ

しこ・ず シコヅ 【譖づ・讒づ】 (動ダ上二)
讒言(ザンゲン)する。「今我身刺(ムザシ)に―・ぢられてよこしまに誅(コロ)されむことを恐る/日本書紀(孝徳訓)」

讒佞

ざんねい [0] 【讒佞】
目上の人にへつらって,他人を悪く言うこと。また,その人。

讒口

ざんこう [0] 【讒口】 (名)スル
讒言。

讒奏

ざんそう [0] 【讒奏】
人を陥れるために実際より悪く奏上すること。

讒構

ざんこう [0] 【讒構】
悪(ア)しざまに告げ口をして人を陥れようとすること。「必定何者かの―と存じ/桐一葉(逍遥)」

讒毀

ざんき [1] 【讒毀】 (名)スル
告げ口をすること。「思ふに人の僕を―する者ある可し/花柳春話(純一郎)」

讒者

ざんしゃ [1] 【讒者】
讒言をする人。讒人。

讒臣

ざんしん [0] 【讒臣】
讒言して主君におもねる臣下。

讒言

ぞうげん ザウ― 【讒言】
「ざんげん」の転。「いかなる―などのありけるにか/源氏(柏木)」

讒言

ざんげん [3][0] 【讒言】 (名)スル
他人を陥れようとして,事実をまげ,いつわって悪(ア)しざまに告げ口をすること。「―して失脚させる」「―にあう」

讒言

ざんげん【讒言】
(a) slander;→英和
a false charge.〜する slander;make a false charge <against> .

讒訴

ざんそ [1] 【讒訴】 (名)スル
人を陥れるために悪く告げ口をすること。また,かげぐち。「主人に―する」「あなたは僕の事を何かお父さんに―しやしないか/それから(漱石)」

讒誣

ざんぶ [1] 【讒誣】 (名)スル
事実とは違う悪口を言って陥れること。讒謗(ザンボウ)。「遂に余を―するに至りぬ/舞姫(鴎外)」

讒諛

ざんゆ [1] 【讒諛】 (名)スル
事実をまげて悪く言い,他人をおとしいれて,人に取り入ること。

讒謗

ざんぼう【讒謗】
⇒誹謗(ひぼう).

讒謗

ざんぼう [0] 【讒謗】 (名)スル
ありもしないことを言って,人を悪く言うこと。誹謗(ヒボウ)。「人を―することを善い事の様に思つて居る/雪中梅(鉄腸)」

讒謗律

ざんぼうりつ 【讒謗律】
1875年(明治8)制定された言論取り締まりの法令。自由民権運動の擡頭(タイトウ)に対処するため,同日公布の新聞紙条例とならんで民間の言論・政府批判に弾圧を加えたもの。

讒陥

ざんかん [0] 【讒陥】 (名)スル
讒言して罪におとしいれること。「英仏の為めに―せられ/佳人之奇遇(散士)」

しん [1] 【讖】
未来の禍福吉凶を説くこと。予言。また,それを記したもの。未来記。

讖文

しんぶん [0] 【讖文】
⇒しんもん(讖文)

讖文

しんもん [0] 【讖文】
〔「もん」は呉音〕
予言を記した文書。未来記。しんぶん。「不思議なりし―也/太平記 6」

讖書

しんしょ [1] 【讖書】
未来を予言して書きしるした文書。未来記。讖記。讖緯(シンイ)。讖文。

讖緯

しんい [1] 【讖緯】
〔「讖」は予言,「緯」は緯書の意〕
未来を占う術。

讖緯学

しんいがく [3] 【讖緯学】
「讖緯説」に同じ。

讖緯説

しんいせつ [3] 【讖緯説】
中国漢代以後に行われた神秘思想。自然界と人間界とは密接な相関関係があるとして,讖(未来を予言した書)と緯(経書を神秘的に解釈した書)を中心に五行説をも併せ,自然界の現象によって人事百般を予測した。六朝時代以後は禁止。日本へは飛鳥時代ごろに伝わり,のちの陰陽道(オンヨウドウ)の中に受け継がれた。

讖語

しんご [0][1] 【讖語】
未来の吉凶・禍福を説く言葉。予言。

たに【谷】
a gully;→英和
a ravine;→英和
a gulch;→英和
a canyon;→英和
a valley;→英和
a trough (波・気圧の).→英和

さこ 【谷・迫】
(多く関西・九州地方で)山あいの小さな谷。

やち [1] 【谷・谷地】
(東日本で)湿地帯。低湿地。たに。やつ。やと。「―田」

やつ [1] 【谷・谷津】
低地。たに。また,低湿地。やち。やと。「―七郷」「―田」
〔関東,特に鎌倉・下総地方でいう〕

や [1] 【谷】
「やつ(谷)」に同じ。世田谷・四谷・深谷など関東の地名の中に残る。

たに [2] 【谷・渓・谿】
(1)山または丘にはさまれた細長い溝状の低地。一般には河川の浸食による河谷が多い。成因によって川や氷河による浸食谷と断層や褶曲(シユウキヨク)による構造谷とに分ける。また,山脈に沿う谷を縦谷(ジユウコク),山脈を横切るものを横谷(オウコク)という。
(2)高い所にはさまれた低い部分。「波の―」「気圧の―」
(3)二つの屋根の流れが交わる所。「―樋」

たに 【谷】
姓氏の一。

やと 【谷・谷戸】
⇒やつ(谷)

谷の戸

たにのと 【谷の戸】
谷の入り口。谷口。

谷中

やなか 【谷中】
(1)東京都台東区,上野公園の北西側の地域。寺院が多く,谷中霊園がある。
(2)栃木県南部の渡良瀬川沿岸にあった村。明治期,田中正造がこの地に移り住んで足尾銅山鉱毒問題に取り組んだことで知られる。強制的に廃村させられ,貯水池にされた。

谷口

たにぐち [0] 【谷口】
谷の入り口。谷の戸。

谷口

たにぐち 【谷口】
姓氏の一。

谷口吉郎

たにぐちよしろう 【谷口吉郎】
(1904-1979) 建築家。金沢市生まれ。東工大教授。日本の伝統を近代建築の造形に生かした端正な作風で知られる。藤村記念堂・東宮御所などを設計。明治村初代館長。

谷口蕪村

たにぐちぶそん 【谷口蕪村】
⇒与謝(ヨサ)蕪村

谷口雅春

たにぐちまさはる 【谷口雅春】
(1893-1985) 生長の家の教祖。兵庫県生まれ。早大中退。大本教の雑誌編集者だったが,1929年(昭和4),神示を受けて教義を確立。30年雑誌「生長の家」を発刊。上京し光明思想普及会を設立,新しいタイプの布教活動を行なった。

谷口集落

たにぐちしゅうらく 【谷口集落】
河川が山地から平地に出るところに立地する集落。交易地として発達。渓口(ケイコウ)集落。

谷和原

やわら 【谷和原】
茨城県南西部,筑波郡の村。小貝(コカイ)川・鬼怒(キヌ)川が南流する低平地。近世,伊奈半十郎父子が開発。

谷地

やち [1] 【谷・谷地】
(東日本で)湿地帯。低湿地。たに。やつ。やと。「―田」

谷地だも

やちだも [0] 【谷地だも】
モクセイ科の落葉高木。トネリコ類の一種で,中部地方以北の山地の湿地に生える。枝は太く,淡褐色。葉は大形の羽状複葉で,中軸に褐色の綿毛が密生。春,開花。果実は群がってつき,披針形の翼(ヨク)がある。心材は淡黄褐色で,材面には時に美しい杢(モク)が現れる。建築・家具・器具・運動具材など用途が広い。

谷地柳

やちやなぎ [3] 【谷地柳】
ヤマモモ科の落葉小低木。本州北部の湿原や北海道の低地に群生。葉は密に互生し,狭卵形で上半に鋸歯がある。雌雄異株で,春,楕円形の花穂をつけ,果実は核果で小さい。蝦夷(エゾ)山桃。

谷地珊瑚

やちさんご [3] 【谷地珊瑚】
アッケシソウの別名。

谷地鼠

やちねずみ [3] 【谷地鼠・野地鼠】
齧歯(ゲツシ)目ネズミ科ヤチネズミ属の哺乳類の総称。頭胴長11センチメートル内外,尾長5センチメートル内外の野ネズミ。背面は黄褐色で,腹面は白い。植物質のものを食べる。北半球北部に広く分布。北海道にはエゾヤチネズミ・ミカドネズミほかがいる。

谷崎

たにざき 【谷崎】
姓氏の一。

谷崎潤一郎

たにざきじゅんいちろう 【谷崎潤一郎】
(1886-1965) 小説家。東京生まれ。東大中退。第二次「新思潮」同人。美や性に溺れる官能世界を描く唯美的な作家として文壇に登場。関西移住後,古典的日本的美意識を深め数々の名作を生んだ。代表作「刺青」「痴人の愛」「蓼喰ふ虫」「春琴抄」「細雪」「鍵」,現代語訳「源氏物語」など。

谷崎精二

たにざきせいじ 【谷崎精二】
(1890-1971) 小説家・英文学者。東京生まれ。潤一郎の弟。早大教授。広津和郎らと雑誌「奇蹟」を創刊。著「離合」「地に頬つけて」「小説形態の研究」など。

谷川

たにかわ タニカハ 【谷川】
姓氏の一。

谷川

たにがわ タニガハ 【谷川】
姓氏の一。

谷川

たにがわ [0] 【谷川】
谷間を流れる川。渓流。

谷川

たにがわ【谷川】
a mountain stream.

谷川士清

たにかわことすが タニカハ― 【谷川士清】
(1709-1776) 江戸中期の国学者。名は昇,号は淡斎。伊勢の人。山崎派垂加神道を玉木葦斎に学び,和漢の学を兼修。一世の碩学で,国史・国語研究にすぐれる。著「日本書紀通証」「和訓栞」など。

谷川岳

たにがわだけ タニガハ― 【谷川岳】
群馬県と新潟県の境にある山。海抜1977メートル。万太郎山・仙ノ倉山・茂倉岳などを連ねて谷川連峰をなし,上越国境にあって気候変わりやすく,急峻な岩場を多く擁する。

谷川徹三

たにかわてつぞう タニカハテツザウ 【谷川徹三】
(1895-1989) 哲学者。愛知県生まれ。京大卒。西田幾多郎に師事。世界連邦樹立を提唱,平和運動を進めた。

谷川雁

たにがわがん タニガハ― 【谷川雁】
(1923-1995) 詩人・評論家。熊本県生まれ。本名,巌(イワオ)。東大卒。社会の底辺に革命や詩の起点を求め,独自な労働運動を展開。評論集「原点が存在する」「工作者宣言」

谷干城

たにたてき 【谷干城】
(1837-1911) 軍人・政治家。土佐藩士。維新後兵部大丞となり,西南戦争に熊本鎮台司令官として熊本城を死守。第一次伊藤内閣の農商務相の時,井上馨外相の欧化主義に抗議して辞職。

谷干城

たにかんじょう 【谷干城】
⇒たにたてき(谷干城)

谷底

たにぞこ【谷底】
the bottom of a ravine.→英和

谷底

たにそこ [0] 【谷底】
谷の底。谷の最も深い所。

谷懐

たにぶところ [3] 【谷懐】
〔「たにふところ」とも〕
周囲を山にかこまれた谷あい。

谷戸

やと 【谷・谷戸】
⇒やつ(谷)

谷折

たにおり [0] 【谷折(り)】
紙などを折るとき,折り目が内側になるように折ること。また,折り目の内側。
⇔山折り

谷折り

たにおり [0] 【谷折(り)】
紙などを折るとき,折り目が内側になるように折ること。また,折り目の内側。
⇔山折り

谷文晁

たにぶんちょう 【谷文晁】
(1763-1840) 江戸後期の画家。江戸の人。名は正安。写山楼・画学斎と別号す。南蘋(ナンビン)派・狩野派などの諸派を学び,南画・西洋画・大和絵の手法を取り入れて独自の南画を完成。江戸文人画壇で重きをなした。代表作「集古十種」の挿絵など。

谷時中

たにじちゅう 【谷時中】
(1598-1649) 江戸初期の儒学者。土佐の人。名は素有。僧名,慈冲。僧籍に入ったが,南村梅軒に師事し,のちに還俗。儒学と医学を専門とし,土佐朱子学派(南学)の中心的人物となった。弟子に野中兼山・山崎闇斎らがある。著「素有文集」

谷村

やむら 【谷村】
山梨県都留市の中心市街地。郡内(グンナイ)織・甲斐絹(カイキ)の発祥地。

谷桑

たにぐわ [0] 【谷桑】
フサザクラの別名。

谷桔梗

たにぎきょう [3] 【谷桔梗】
キキョウ科の多年草。山中の林下に自生。葉は互生し,卵形。高さ10〜20センチメートル。四〜六月,茎の上部に白色漏斗状の小花をつける。

谷水

たにみず [2] 【谷水】
谷川の水。渓水。澗水(カンスイ)。

谷氷河

たにひょうが [3] 【谷氷河】
谷間を流れ下る氷河。アルプス・ヒマラヤ・アラスカなどの山地に発達する。

谷津

やつ [1] 【谷・谷津】
低地。たに。また,低湿地。やち。やと。「―七郷」「―田」
〔関東,特に鎌倉・下総地方でいう〕

谷津

やつ 【谷津】
姓氏の一。

谷津田

やつだ 【谷津田】
谷津にある湿田。谷地田(ヤチダ)。

谷津直秀

やつなおひで 【谷津直秀】
(1876-1947) 動物学者。東京生まれ。斬新な実験手法と,ヒモムシ・ウニ・ネズミなどの幅広い動物を用いて細胞生理学・内分泌学・実験発生学を進め,多大な成果を残した。記載と比較より分析と実証を重視する研究姿勢を示し,日本の動物学の中心を形態学・博物学から実験生理学へ移した。

谷流

たにりゅう 【谷流】
天台宗の密教の一派。台密の事相を大成した皇慶(コウケイ)を流祖とし,台密事相の中心をなす。皇慶が比叡山東塔南谷の井の房に住んでいたことによる名称。谷の流れ。
→台密

谷渡し

たにわたし [3] 【谷渡し】
(1)レンギョウの枝が長く垂れたもの。
(2)ナンテンハギの別名。

谷渡り

たにわたり [3] 【谷渡り】
(1)鶯(ウグイス)などが谷から谷へ渡って鳴くこと。また,その鳴き声。「鶯の―」
(2)植物オオタニワタリの別名。

谷町

たにまち [0] 【谷町】
相撲界で,力士のひいき筋のこと。また,ひいき筋に散財させること。

谷町線

たにまちせん 【谷町線】
大阪市営の地下鉄道線。大阪府大日(ダイニチ)・東梅田・八尾南間,28.1キロメートル。大阪市南北縦断地下鉄の一。

谷秦山

たにじんざん 【谷秦山】
(1663-1718) 江戸中期の神道家・儒学者。土佐の人。名は重遠。山崎闇斎の垂加神道を基本にしながら,渋川春海から天文・暦学を学んだ。著「秦山集」「保建大記打聞」など。

谷空木

たにうつぎ [3] 【谷空木】
スイカズラ科の落葉低木。北海道・本州日本海側の山地に生え,また庭木ともされる。葉は長楕円形で裏面に白毛がある。五,六月,枝先や葉腋に紅色の筒状・漏斗形の花を散房花序につける。ベニウツギは変種で,花が密につく。

谷茶前節

たんちゃめぶし 【谷茶前節】
〔「谷茶前」は沖縄本島中部,恩納村(オンナソン)の海岸〕
沖縄県の民謡。毛遊(モウアシ)び(野外で行う酒盛り)や舞台で若い男女が唄い踊ってきたもの。男は櫂(カイ)を,女は笊(ザル)を持って踊る。

谷蟆

たにぐく 【谷蟆】
ヒキガエルの古名。「ここに―まをしつらく/古事記(上)」

谷行

たにこう タニカウ 【谷行】
能の一。四番目・五番目物。伝金春禅竹(コンパルゼンチク)作。大和国葛城山へ峰入りした帥(ソツ)の阿闍梨(アジヤリ)は病を得た愛童松若を掟によって谷行に処すが,役(エン)の行者に祈ると,鬼神が蘇生した松若を伴って現れる。

谷行

たにこう [0] 【谷行】
修験者が峰入りの時,同行中の病人を掟によって谷間へ突き落として行ったこと。

谷足

たにあし [0] 【谷足】
スキーの斜滑降の時,谷側(低い方)にある足。
⇔山足

谷間

たにま【谷間】
a valley;→英和
a ravine;→英和
the bottom (景気の).→英和

谷間

たにま [3][0] 【谷間】
谷の中。たにあい。

谷間

たにあい [0] 【谷間】
谷の中。たにま。

谷間の姫百合

たにまのひめゆり [6] 【谷間の姫百合】
スズランの異名。

谷間の百合

たにまのゆり 【谷間の百合】
〔原題 (フランス) Le Lys dans la Vallée〕
バルザックの長編小説。1835年刊。青年貴族の熱烈な求愛に,情熱と倫理の相克に悩みながら精神的な愛でこたえる道を選んだ清楚で貞潔な伯爵夫人の内面の悲劇を描く。

谷頭浸食

こくとうしんしょく [5] 【谷頭浸食】
谷の最上流にある急斜部で,周囲から流入する表面水や斜面からの湧出水によって浸食が進み,谷頭が上流に後退して谷がしだいに延びる現象。

谷風

たにかぜ [2] 【谷風】
昼,平地の空気が熱せられ,平地から谷に向かい山腹を吹き上がる風。上昇気流の一種。
⇔山風

谷風梶之助

たにかぜかじのすけ 【谷風梶之助】
江戸時代の力士。特に二代目(1750-1795)の第四代横綱が有名。陸奥の人で,二百番以上の対戦中負けは一一番であったという。

こだま [0] 【木霊・木魂・谺】 (名)スル
〔室町時代までは「こたま」〕
(1)樹木に宿っている霊。木精。
(2)〔古くは木の霊の仕業と考えていたことから〕
山・谷などで起こる音の反響。また,音・声が山・壁などに当たってはね返って来ること。やまびこ。「靴音がビルに―する」
(3)歌舞伎の下座音楽の一。山や谷の場で,小鼓二丁を舞台の上手と下手で打ち合い音の反響を表す。

谿

たに [2] 【谷・渓・谿】
(1)山または丘にはさまれた細長い溝状の低地。一般には河川の浸食による河谷が多い。成因によって川や氷河による浸食谷と断層や褶曲(シユウキヨク)による構造谷とに分ける。また,山脈に沿う谷を縦谷(ジユウコク),山脈を横切るものを横谷(オウコク)という。
(2)高い所にはさまれた低い部分。「波の―」「気圧の―」
(3)二つの屋根の流れが交わる所。「―樋」

谿壑

けいがく [0] 【渓壑・谿壑】
深い谷。渓谷。

谿声

けいせい [0] 【渓声・谿声】
谷川のせせらぎ。渓流の水音。

谿水

けいすい [0] 【渓水・谿水】
谷川の水。谷川。

谿流

けいりゅう [0] 【渓流・谿流】
山地を刻む小谷の流れ。渓谷の流れ。谷川。急流で滝や早瀬が多い。

谿谷

けいこく [0] 【渓谷・谿谷】
深くて急峻な側壁をもった谷。小谷。たにま。

豁如

かつじょ クワツ― [1] 【豁如】 (形動タリ)
度量が広く,小さなことにかかわらないさま。「其の意見の異なるにも拘らず互に―たるの有様は/経国美談(竜渓)」

豁然

かつぜん クワツ― [0] 【豁然】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)ぱっと開けるさま。ひろびろとしたさま。「東は眺望―と開きて/獺祭書屋俳話(子規)」
(2)疑いや迷いが突然消えるさま。「―として此時彼は悟つた/罪と罰(魯庵)」

豁達

かったつ クワツ― [0] 【闊達・豁達】 (形動)[文]ナリ
〔古くは「かつだつ」〕
心が大きく,小さな物事にこだわらないさま。度量の大きいさま。「自由―に振る舞う」「兄と云ふのは寧ろ―な気性で/それから(漱石)」
[派生] ――さ(名)

まめ 【豆・荳・菽】
■一■ [2] (名)
(1)マメ科植物のうち,食用にする大豆・小豆(アズキ)・隠元など。また,その種子。
(2)特に,大豆。「―まき」
(3)陰核。女陰。また,女。「何所(ドコ)の―を喰ひに往かれた/浄瑠璃・新版歌祭文」
(4)牛・豚などの腎臓の俗称。「豚―」
■二■ (接頭)
名詞に付く。
(1)形・規模などが小さいという意を表す。「―電球」「―台風」
(2)子供である意を表す。「―記者」

まめ【豆】
(1) a bean;→英和
a pea (えんどう);→英和
a soybean (大豆);→英和
a legume (豆類).→英和
(2)[小型の]〔形〕miniature <house> ;→英和
baby <car> ;→英和
midget <typhoon> .→英和

とう [1] 【豆】
中国古代の高坏(タカツキ)に似た,食物を盛るのに用いた器物。青銅製の礼器は,西周時代に現れ,春秋時代に蓋のつくものがみられるようになった。
豆[図]

豆の粉

まめのこ [3][4] 【豆の粉】
「黄な粉」に同じ。

豆の花

まめのはな [0] 【豆の花】
豆類の花。特に,ソラマメ・エンドウの花をいう。[季]春。

豆ランプ

まめランプ [3] 【豆―】
(1)豆電球。
(2)小型の石油ランプ。

豆乳

とうにゅう [0] 【豆乳】
水に漬けた大豆をすりつぶし,水を加えて煮立て漉(コ)した乳状の液。古くから牛乳・母乳の代用とされた。苦汁(ニガリ)で固めると豆腐ができる。まめのご。

豆人形

まめにんぎょう [3] 【豆人形】
小さな人形。けし人形。

豆倒

まめだおし [3] 【豆倒】
ヒルガオ科の一年生のつる性寄生植物。ネナシカズラの類で,茎はつる状で細く,黄色。花・果実ともにネナシカズラより小形。ダイズなどに寄生し,害を与える。葉緑素をもたない。種子を菟糸子(トシシ)といい,強壮薬とする。

豆偏

まめへん [0] 【豆偏】
漢字の偏の一。「豉」「豌」などの「豆」の部分。

豆占

まめうら 【豆占】
「豆焼(マメヤ)き」に同じ。

豆台風

まめたいふう [3][5] 【豆台風】
ごく小さい台風。1000ヘクトパスカルの等圧線で囲まれる区域の半径が100キロメートル未満のもの。暴風域も小さい。

豆右衛門

まめえもん マメヱモン 【豆右衛門】
江島其磧(エジマキセキ)作「魂胆色遊懐男(コンタンイロアソビフトコロオトコ)」の主人公。豆粒ほどの小男で他人と魂を入れ替わり,数々の情事を楽しむ。のち,他の浮世草子などにも登場。豆男(マメオトコ)。

豆名月

まめめいげつ [3] 【豆名月】
陰暦九月十三夜の月の別名。枝豆を供えて月見をする風習がある。栗(クリ)名月。後(ノチ)の月。[季]秋。
→芋名月

豆味噌

まめみそ [0] 【豆味噌】
大豆麹(コウジ)と蒸した大豆でつくった味噌。名古屋が中心で,三州味噌・八丁味噌などがある。

豆回し

まめまわし [3] 【豆回し】
イカルの異名。

豆太鼓

まめだいこ [3] 【豆太鼓】
(1)糸先に大豆をつけたでんでん太鼓。
(2)歌舞伎の下座(ゲザ)音楽に用いる楽器の一。玩具の平丸太鼓二個を枠にはめて打つ。子供が主の踊りに用いる。

豆奴

まめやっこ [3] 【豆奴】
頭を大豆で作った槍持ち奴の人形。細い丸竹に立て,糸を通して左右に回す。

豆娘

いととんぼ [3] 【糸蜻蛉・豆娘】
(1)イトトンボ科のトンボの総称。体は細長く一般に小形で,体長3センチメートルほど。はねの基部は細く,柄状になっている。静止するとき,はねを立てて合わせる。トウスミトンボ。トウシントンボ。[季]夏。
(2)一般に,小形で体の細いトンボの称。
糸蜻蛉(1)[図]

豆州

ずしゅう ヅシウ 【豆州】
伊豆(イズ)国の別名。

豆幹

まめがら [0][4] 【豆殻・豆幹・萁】
実をとったあとの,豆の茎・葉・さやなど。

豆打

ずんだ [0] 【豆打】
枝豆を茹(ユ)でてすりつぶしたもの。和(ア)え衣(ゴロモ)などに用いる。東北地方での呼び名。

豆打ち

まめうち [0][4] 【豆打ち】
「豆撒(マメマ)き{(2)}」に同じ。

豆打和え

ずんだあえ [0] 【豆打和え】
砂糖・醤油などで調味した豆打で野菜などをあえた料理。

豆打汁

ずんだじる [4] 【豆打汁】
豆打をだし汁でのばし,塩・醤油などで調味した汁物。

豆搗き

まめつき 【豆搗き】
黄な粉。[和名抄]

豆撒き

まめまき [2][3] 【豆蒔き・豆撒き】
(1)豆の種を畑にまくこと。
(2)節分の夜に,「福は内,鬼は外」と唱えながら煎(イ)った豆をまくこと。豆打ち。《豆撒》 [季]冬。

豆撒き

まめまき【豆撒き】
a bean-scattering ceremony.

豆斑猫

まめはんみょう [3] 【豆斑猫】
ツチハンミョウ科の甲虫。体長15ミリメートル内外。体は細長く,頭部の大部分が赤色のほかは黒色。上ばねの縁と中央に細い黄色の縦線がある。幼虫はバッタ類の卵塊を食い,成虫はマメ類などの葉を食害する。成虫は乾燥して生薬のカンタリスを製する。本州・四国・九州に分布。
→カンタリス

豆本

まめほん [0] 【豆本】
きわめて小さな本。寸珍本。芥子(ケシ)本。

豆本

まめほん【豆本】
a midget[bijou]book.

豆本多

まめほんだ [3] 【豆本多】
江戸後期に流行した男子の髪形。本多髷(ホンダマゲ)の一種で,髪を少なくし髻(モトドリ)をつめ,髷を小さく結ったもの。

豆板

まめいた [0] 【豆板】
(1)炒(イ)った豆を並べ,溶かした砂糖をかけて固めた菓子。
(2)「豆板銀」の略。

豆板醤

トーバンジャン [3] 【豆瓣醤・豆板醤】
〔中国語〕
中国料理の調味料の一。ソラマメの味噌に唐辛子を加えたもの。

豆板銀

まめいたぎん [4] 【豆板銀】
江戸時代に通用した秤量(シヨウリヨウ)銀貨。秤量は五匁前後で,丁銀の切り遣いを避けるための補助貨幣として使用。小粒。小玉銀。豆銀。
豆板銀[図]

豆果

とうか [1] 【豆果】
乾果の一。心皮子房が成熟した果実で,乾燥すると二列に開裂するもの。マメ科植物にみられる。莢果(キヨウカ)。

豆染め

まめぞめ [0] 【豆染め】
青黒い染め色。

豆柿

まめがき [2] 【豆柿】
シナノガキの一種で,葉に毛のないもの。果実は球形で径約1.5センチメートル,熟すと黒色となる。未熟果から柿渋をとる。[季]秋。

豆桜

まめざくら [3] 【豆桜】
バラ科の落葉小高木。関東・中部地方の山中に自生。富士山に多いのでフジザクラともいう。葉の出る前に開花。花はやや小さく下向きにつき,白色まれに淡紅色。

豆殻

まめがら [0][4] 【豆殻・豆幹・萁】
実をとったあとの,豆の茎・葉・さやなど。

豆殿

まめどん 【豆殿】
「小職(コジヨク){■一■(1)}」に同じ。

豆汁

ご [1] 【豆汁・豆油】
大豆を水に浸し,すりつぶした汁。豆腐・豆乳の原料。染色の色止めにも用いる。ごじる。

豆汁

あめ [0] 【灝・豆汁】
味噌・醤油を造るために,大豆を煮た時に出る汁。

豆油

まめあぶら [3] 【豆油】
(1)大豆油。
(2)「ご(豆汁)」に同じ。

豆油

ご [1] 【豆汁・豆油】
大豆を水に浸し,すりつぶした汁。豆腐・豆乳の原料。染色の色止めにも用いる。ごじる。

豆満江

とまんこう 【豆満江】
朝鮮民主主義人民共和国と中国・ロシア連邦との国境をなす河川。長白山脈の白頭山に源を発し,北東流して日本海に注ぐ。長さ444キロメートル。トマン-ガン。

豆滓汁

からじる [3] 【雪花菜汁・豆滓汁】
豆腐のおからを入れた味噌汁。卯花(ウノハナ)汁。

豆炒り

まめいり [4][0] 【豆炒り】
(1)豆を炒(イ)ること。また,炒った豆。いりまめ。
(2)豆・米・あられなどを炒って砂糖をまぶした菓子。いりまめ。
(3)男の中に女が,または女の中に男がまじっていること。「婦(オンナ)の中の―のごとし/洒落本・新吾左出放題盲牛」

豆炭

まめたん [0] 【豆炭】
無煙炭の粉に木炭の粉などを混ぜ,鶏卵大に練り固めた燃料。こんろ・こたつなどに用いる。

豆炭

まめたん【豆炭】
an oval briquet(te).

豆焼

まめやき [0] 【豆焼(き)】
年占(トシウラ)の一種。節分に,炉辺に大豆を並べて月々の天候を占うもの。豆占(マメウラ)。

豆焼き

まめやき [0] 【豆焼(き)】
年占(トシウラ)の一種。節分に,炉辺に大豆を並べて月々の天候を占うもの。豆占(マメウラ)。

豆狸

まめだぬき [3] 【豆狸】
小さな狸。

豆瓣醤

トーバンジャン [3] 【豆瓣醤・豆板醤】
〔中国語〕
中国料理の調味料の一。ソラマメの味噌に唐辛子を加えたもの。

豆甘

まめうまし 【豆甘】
イカルの異名。

豆男

まめおとこ [3] 【豆男】
(1)体の小さい男。
(2)年男(トシオトコ)。「お国の御用新玉(アラタマ)のここに年取る―/浄瑠璃・夕霧阿波鳴渡(中)」
(3)好色の小男。
→豆右衛門

豆科

まめか [0] 【豆科】
双子葉植物離弁花類の一科。熱帯を中心に約六五〇属一八〇〇〇種が世界に広く分布し,ラン科に次ぐ大きな科。葉は普通,奇数の羽状複葉。多くは木本で放射相称または不整形の五弁花をつける。温帯では草本で,蝶(チヨウ)形花のものが多い。果実は豆果。ダイズ・アズキ・エンドウ・アルファルファ・レンゲ・アカシア・シタン・ハギ・スイートピーなど。

豆粒

まめつぶ [3] 【豆粒】
豆の一つ一つの粒。また,小さなもののたとえ。「―ほどの機影」

豆粕

まめかす [0][3] 【豆粕】
大豆から油をしぼったあとの粕。飼料・肥料とする。

豆粕

まめかす【豆粕】
a bean cake.

豆粥

まめがゆ [0][2] 【豆粥】
小豆(アズキ)や黒豆を入れた粥。

豆糠撒き

まめぬかまき [0][4] 【豆糠撒き】
「ほがほが」に同じ。

豆納豆

まめなっとう [3] 【豆納豆】
普通の糸引き納豆。
→浜納豆

豆素麺

まめそうめん [3] 【豆素麺】
「春雨(ハルサメ){(2)}」の異名。

豆細工

まめざいく [3] 【豆細工】
大豆に竹ひごを刺すなどしてさまざまの形に作った細工。

豆絞り

まめしぼり [3] 【豆絞り】
豆粒のような小さい丸を染め出した布。本来は絞り染めをいう。手拭地・浴衣地が多い。

豆腐

とうふ【豆腐】
tofu;bean curd.豆腐屋 a tofu[bean-curd]maker[seller].

豆腐

とうふ [0][3] 【豆腐】
大豆のタンパク質を固めた白く柔らかい食品。すりつぶした大豆を漉(コ)して得た豆乳ににがりなどを入れて凝固させたもの。木綿豆腐と絹ごし豆腐とがある。時期は明らかではないが,日本には中国から伝わり,中世以降一般にも普及した。

豆腐婆

とうふうば [4] 【豆腐婆】
「湯葉(ユバ)」に同じ。

豆腐屋

とうふや [0] 【豆腐屋】
豆腐やその加工品を製造・販売する店。また,それを売る人。

豆腐干

とうふガン [3] 【豆腐干】
〔ガンは中国語〕
中国料理で使う押し豆腐のこと。きつく圧縮するため形が崩れにくく,糸切りにして用いることが多い。

豆腐殻

とうふがら [0] 【豆腐殻】
「おから」に同じ。

豆自動車

まめじどうしゃ [4] 【豆自動車】
小型の自動車。

豆苗

トーミョウ [0][3] 【豆苗】
〔中国語〕
エンドウの若芽。主に中国料理で炒め物などに用いる。トウミャオ。

豆茶

まめちゃ [2] 【豆茶】
(1)炒(イ)った大豆やあられを入れた塩茶。
(2)「浜茶(ハマチヤ)」に同じ。

豆萌やし

まめもやし [3] 【豆萌やし】
豆類からつくるもやし。特に,大豆からつくるもやし。

豆蒔き

まめまき [2][3] 【豆蒔き・豆撒き】
(1)豆の種を畑にまくこと。
(2)節分の夜に,「福は内,鬼は外」と唱えながら煎(イ)った豆をまくこと。豆打ち。《豆撒》 [季]冬。

豆蔦

まめづた [2] 【豆蔦】
ウラボシ科の常緑性シダ植物。岩上や樹幹に着生。茎は長く伸び,暗褐色の鱗片(リンペン)がつく。葉は小さい卵円形。胞子葉はへら形で,線形の胞子嚢(ノウ)群が下面中脈の両側につく。マメゴケ。イワマメ。カガミグサ。

豆蔲の木

ずくのき ヅク― [3] 【豆蔲の木】
ホルトノキの別名。

豆蔵

まめぞう マメザウ [0] 【豆蔵】
(1)元禄(1684-1704)頃の手品・曲芸をよくした大道芸人の名。後,大道手品師や手品芸の別名ともなった。文政(1818-1830)期に上野・両国の広小路で徳利と豆を使った芸を見せた芸人が有名。
(2)おしゃべりの人。
(3)きわめて背の低い男。小人。「大女房・―・両頭の亀/浮世草子・名残の友 4」
(4)釣り合い人形の別名。また,これを図案化した紋章。やじろべえ。
(5)袖のある,桐油紙の合羽。着た姿が{(4)}に似ることからいう。豆蔵合羽。

豆藤

まめふじ [2] 【豆藤】
キブシの異名。

豆豉

トーチー [3] 【豆豉】
〔中国語〕
蒸した大豆を発酵させ,塩漬けにしたもの。中国料理で調味料として使う。

豆象虫

まめぞうむし [3] 【豆象虫】
甲虫目マメゾウムシ科の昆虫の総称。ほとんどが体長5ミリメートル以下。体形はずんぐりした卵形で黒っぽいものが多い。ほとんどが幼虫期にマメ科植物の種子を食う。日本にはアズキゾウ・ソラマメゾウ・エンドウゾウなど二〇種余りがいる。

豆鉄砲

まめでっぽう [3] 【豆鉄砲】
豆を弾丸にして撃つ小さい玩具の鉄砲。

豆鉄砲をくらったような顔をする

まめでっぽう【(鳩が)豆鉄砲をくらったような顔をする】
look dazed[amazed].

豆鉄道

まめてつどう【豆鉄道】
a scenic railway (遊園地の).

豆銀

まめぎん [0] 【豆銀】
⇒豆板銀(マメイタギン)

豆鎚

まめつち [2] 【豆鎚】
彫金用の小さな金づち。小金づち。

豆電球

まめでんきゅう [3] 【豆電球】
小型の電球。特に,懐中電灯などに用いる小型電球。

豆電球

まめでんきゅう【豆電球】
a midget lamp.

豆飯

まめめし [0][2] 【豆飯】
豆,特にグリンピースを炊きこんだ飯。豆御飯。[季]夏。《すき嫌ひなくて―豆腐汁/虚子》

豆餅

まめもち [2] 【豆餅】
黒豆または大豆を入れて搗(ツ)いた餅。

豆鹿

まめじか [2] 【豆鹿】
偶蹄目マメジカ科の哺乳類の総称。ウサギほどの大きさの原始的なシカ類で,背が丸く,目は大きく,角はない。上顎(アゴ)の門歯はなく,雄の上の犬歯は牙(キバ)状となる。アフリカと東南アジアに四種が分布。

豆黄金虫

まめこがね [3] 【豆黄金虫】
コガネムシ{(2)}の一種。体長約1センチメートル。頭部と胸部は暗緑色で金属光沢があり,上ばねは黄褐色。幼虫は各種植物の根を食害し,成虫はマメ類・ブドウなどの葉を食う。日本全土に分布。二〇世紀初期にアメリカに侵入,増殖して大害を起こし,ジャパニーズ-ビートルとして知られる。

豇豆

ささげ [0] 【豇豆・大角豆】
マメ科の一年草。南アジア原産。種子や若い莢(サヤ)を食用にするため栽培する。茎はつる性で,卵形の三小葉からなる複葉を互生。夏,葉腋に淡紅褐色の蝶形花をつける。豆果は線状円柱形で,特に莢の長い品種を十六豇豆という。ささぎ。[季]秋。

豇豆

ささぎ [0] 【豇豆】
⇒ささげ(豇豆)

あに 【豈】 (副)
(1)(打ち消しの表現を伴って)決して。「我(ア)が恋に―まさらじか沖つ島守/万葉 596」
(2)(下に反語の表現を導いて)どうして。「夜光る玉といふとも酒飲みて心を遣るに―しかめやも/万葉 346」

豈図らんや

あにはからんや【豈図らんや】
to one's surprise;quite unexpectedly.

豈弟

がいてい [0] 【豈弟・愷悌】
やわらぎ楽しむこと。

とよ 【豊】
助詞「の」を伴って連体修飾語として用いられるほか,名詞,時に動詞の上に付いて用いられる。物事が豊かである意を表し,褒める意を添える。「―秋津島」「―旗雲」「―寿(ホ)く」「新しき年の初めに―の稔(トシ)しるすとならし雪の降れるは/万葉 3925」

豊か

ゆたか [1] 【豊か】 (形動)[文]ナリ
(1)(好ましい事物が)十分に備わって不足のないさま。豊富。「―な資源」「―な才能」「―な経験」「―に実る稲穂」
(2)財物が十分あって恵まれているさま。富裕。「―な生活」「―な国」
(3)精神的にこせこせせず,ゆとりのあるさま。おおらかなさま。「心が―になる」「―な精神」「情緒―に歌い上げる」
(4)肉づきがよいさま。豊満。「―な肉体」「―な胸」
(5)基準・限度を超えて十分にあるさま,余りのあるさまを表す。「六尺―の大男」「馬上―に乗り出す」
[派生] ――さ(名)

豊かな

ゆたか【豊かな(に)】
abundant(ly);plentiful(ly);→英和
ample(-ply);→英和
rich(ly).→英和
〜である be rich <in> (産物が).〜に暮らす be well off.天分〜な人 a gifted man.6尺〜の大男 a large man standing full six feet (tall).

豊けし

ゆたけ・し [3] 【豊けし】 (形ク)
(1)ゆったりしている。広々としている。「海原の―・き見つつ/万葉 4362」
(2)(事物が)十分に備わっていて不足がない。豊富だ。「最勝王経・金剛般若・寿命経など,いと,―・き御祈りなり/源氏(若菜上)」
(3)財物がたっぷりある。富み栄えている。「かくばかり―・き年にいなむらの山田守をば又もあひきや/夫木 20」

豊げ

ゆたげ 【豊げ・寛げ・裕げ】 (形動ナリ)
ゆたかなさま。ゆったりしたさま。「ゆふ襷かくる袂はわづらはし―にとけて有らむとを知れ/拾遺(神楽)」

豊の御禊

とよのみそぎ 【豊の御禊】
大嘗祭(ダイジヨウサイ)に先だって天皇が賀茂川の上流に行幸して行なったみそぎ。「あまた見し―の諸人の君しも物をおもはするかな/拾遺(恋一)」

豊の明かり

とよのあかり 【豊の明かり】
〔「豊」は美称。「明かり」は顔が赤らむ意〕
(1)酒などを飲んで顔が赤らむこと。「千秋(チアキ)の五百秋(イオアキ)に平らけく安らけく聞しめして,―に明りまさむ/祝詞(大嘗祭)」
(2)酒を飲んで催す饗宴(キヨウエン)。大宴会。「我が大君の神ながら思ほしめして,―見(メ)す今日の日は/万葉 4266」
(3)「豊明(トヨノアカリ)の節会(セチエ)」の略。

豊の秋

とよのあき 【豊の秋】
五穀,特に稲のよく実った秋。出来秋。[季]秋。

豊の遊び

とよのあそび 【豊の遊び】
豊明(トヨノアカリ)の節会(セチエ)の際に行われた遊宴。「篠(ササ)の葉に雪降りつもる冬の夜に―をするが愉しさ/神楽歌」

豊やか

ゆたやか 【豊やか】 (形動ナリ)
ゆたかなさま。ゆったりしているさま。「手足の指―に,皮薄に色白く/浮世草子・五人女 3」

豊中

とよなか 【豊中】
大阪府中北部にある市。神崎川沿いはメリヤス・金属工業などが占め,東部の丘陵は住宅地区。

豊乳

ほうにゅう [0] 【豊乳】
「豊胸」に同じ。

豊予

ほうよ 【豊予】
豊後(ブンゴ)と伊予(イヨ)。

豊予海峡

ほうよかいきょう 【豊予海峡】
大分県地蔵崎と愛媛県佐田岬に挟まれた海峡。豊後水道と瀬戸内海を連絡する。速吸(ハヤスイ)瀬戸。

豊作

ほうさく [0] 【豊作】
農作物の収穫が多いこと。作物のできがよいこと。満作。
⇔凶作
⇔不作

豊作

ほうさく【豊作】
<have> a good harvest.

豊作貧乏

ほうさくびんぼう [5] 【豊作貧乏】
豊作のため豊作物の価格が下落して,かえって農家の経済が窮迫すること。農作飢饉。

豊凶

ほうきょう [0] 【豊凶】
豊作と凶作。また,豊年と凶年。

豊前

ぶぜん 【豊前】
(1)旧国名の一。福岡県東部と大分県北部に相当。
(2)福岡県東部,周防灘に臨む市。沿岸漁業・海苔の養殖のほか,金属・電子工業などが発達。内陸で米・果樹・茶を栽培し,木材を産する。

豊北

ほうほく 【豊北】
山口県北西端,豊浦(トヨウラ)郡の町。日本海に面し,海士ヶ瀬戸を隔てて角島がある。土井ヶ浜遺跡から二百体以上の弥生人骨を出土。

豊原

とよはら 【豊原】
⇒ユジノサハリンスク

豊受大神

とようけのおおかみ 【豊受大神】
⇒とようけびめのかみ(豊宇気毘売神)

豊受大神宮

とようけだいじんぐう 【豊受大神宮】
三重県伊勢市山田原にある神社。祭神は豊受大神。伊勢神宮の外宮(ゲクウ)。渡会宮(ワタライノミヤ)。豊受宮(トユケノミヤ)。とゆけだいじんぐう。

豊受大神宮

とゆけだいじんぐう 【豊受大神宮】
⇒とようけだいじんぐう(豊受大神宮)

豊受宮

とゆけのみや 【豊受宮】
⇒豊受大神宮(トヨウケダイジングウ)

豊国

とよくに 【豊国】
(1)豊かな国。
(2)〔朝鮮を「宝の国」と見たことから〕
朝鮮のこと。「―の法師/日本書紀(用明訓)」
(3)九州地方北東部の古称。「―の香春は我家(ワギエ)/万葉 1767」

豊国廟

とよくにびょう 【豊国廟】
京都東山の阿弥陀ヶ峰にあった豊臣秀吉の霊廟。豊臣氏滅亡とともに徳川氏に取りこわされたが,明治になって五輪塔が築造された。

豊国派

とよくには 【豊国派】
歌川豊国を祖とする浮世絵の一派。

豊国神社

とよくにじんじゃ 【豊国神社】
京都市東山区にある神社。豊臣秀吉をまつる。秀吉を葬った阿弥陀ヶ峰の西麓に創建され,豊国大明神と称された。豊臣氏滅亡後衰微したが明治に入り旧方広寺境内跡に再興。ほうこくさん。ほうこくじんじゃ。

豊壌

ほうじょう [0] 【豊壌】
肥えた土地。沃土。沃地。

豊太閤

ほうたいこう 【豊太閤】
豊臣秀吉の敬称。

豊宇気毘売神

とようけびめのかみ 【豊宇気毘売神】
食物の神。記紀神話では伊弉諾尊(イザナキノミコト)の孫,和久産巣日神(ワクムスビノカミ)の子とされる。伊勢神宮外宮の豊受大神宮の祭神。止由気神。

豊富

ほうふ [0][1] 【豊富】 (名・形動)[文]ナリ
豊かであること。富んでいること。また,そのさま。「物資は―にある」「―な知識」
[派生] ――さ(名)

豊富な

ほうふ【豊富な】
rich <in> ;→英和
abundant <in> .経験が〜である be rich in experience.

豊寿く

とよほ・く 【豊寿く・豊祝く】 (動カ四)
〔後世は「とよほぐ」〕
ほめたたえ祝う。「神寿(カムホ)き寿き狂ほし,―・き寿きもとほし/古事記(中)」

豊山派

ぶざんは 【豊山派】
新義真言宗の一派。派祖,専誉。奈良県桜井市の長谷寺を総本山とする。1900年(明治33)一派として独立。

豊岡

とよおか トヨヲカ 【豊岡】
兵庫県北東部,円山川の下流域にある市。近世,京極氏の城下町。かばん類の生産が盛ん。

豊島

とよしま 【豊島】
姓氏の一。

豊島

としま 【豊島】
東京都二三区の一。区部の北西部を占める。副都心の一つ池袋があり,商工業地・住宅地。

豊島与志雄

とよしまよしお 【豊島与志雄】
(1890-1955) 小説家・翻訳家。福岡県生まれ。第三次「新思潮」同人。象徴的手法で近代人の心理を鋭くえぐり,独特の詩情をたたえた作品を書いた。小説「生あらば」「蘇生」「野ざらし」,翻訳「レ-ミゼラブル」「ジャン=クリストフ」など。

豊島沖の戦い

ほうとうおきのたたかい ホウタウオキ―タタカヒ 【豊島沖の戦い】
1894年(明治27)7月25日,朝鮮半島西岸の豊島沖で,宣戦布告直前の日清両国艦隊が遭遇して起きた砲戦。日本が勝ったが,付近を清兵を乗せて航行中の英国船籍の輸送船を撃沈したため,日英関係が一時緊張した。

豊川

とよかわ トヨカハ 【豊川】
姓氏の一。

豊川

とよかわ トヨカハ 【豊川】
愛知県南東部,豊川下流域の北岸にある市。豊川稲荷の門前町。木工・光学・機械工業などが盛ん。

豊川稲荷

とよかわいなり トヨカハ― 【豊川稲荷】
豊川市にある曹洞宗妙厳寺。本尊は千手観音菩薩。山門に荼枳尼天(ダキニテン)がまつってあり,豊川稲荷の名で知られる。東京都港区赤坂にある豊川稲荷は,この別院。

豊川良平

とよかわりょうへい トヨカハリヤウヘイ 【豊川良平】
(1852-1920) 実業家。高知県生まれ。本名,小野春弥。第百十九銀行頭取となって,三菱財閥の発展に尽力。政界・財界の重鎮として活躍した。のち貴族院議員。

豊州

ほうしゅう 【豊州】
豊前(ブゼン)国・豊後(ブンゴ)国の別名。

豊干

ぶかん 【豊干】
中国唐代の詩僧。天台山国清寺に住み,寒山・拾得(ジツトク)を養育した人と伝えられる。
→四睡(シスイ)

豊平

とよひら 【豊平】
(1)広島県北西部,山県郡の町。広島市の北に接する。
(2)札幌市南東部の区。豊平川の右岸扇状地に市街地が広がる。

豊年

ほうねん [0] 【豊年】
農作物のみのりの多い年。特に稲作についていう。[季]秋。
⇔凶年
「―満作」

豊年

ほうねん【豊年】
a year of plenty.⇒豊作.

豊年海老

ほうねんえび [3] 【豊年海老】
無甲目に属する淡水産甲殻類。体長約2センチメートル。一見エビに似る。約二〇の体節に分かれ,全身半透明で無色または淡緑色。初夏に発生。水田に大発生する年は豊作になるといわれる。関東以西と中国,朝鮮に分布。豊年魚。豊年虫。
豊年海老[図]

豊年踊り

ほうねんおどり [5] 【豊年踊り】
豊年を祝う踊り。また,豊年を祈願する踊り。

豊後

ぶんご 【豊後】
(1)旧国名の一。大分県の中部・南部に相当。
(2)「豊後節(ブンゴブシ)」の略。

豊後国風土記

ぶんごのくにふどき 【豊後国風土記】
713年の詔により作られた風土記の一。一巻。732年以降に編述。豊後国八郡のぶんの抄本が残る。

豊後梅

ぶんごうめ [3] 【豊後梅】
ウメの一品種。果実は大きく,黄赤色に熟し,梅干しに適する。

豊後水道

ぶんごすいどう 【豊後水道】
愛媛県と大分県の間にある海峡。四国と九州を分かち,太平洋と瀬戸内海をつなぐ。

豊後節

ぶんごぶし [0] 【豊後節】
浄瑠璃の流派の一。1720年代の京都で,国太夫(クニタユウ)節と呼ばれた都国太夫半中が宮古路(ミヤコジ)豊後(後に豊後掾(ブンゴノジヨウ))と改名したのに始まる。30年代に江戸に進出し,心中物を得意として大流行したが,風紀上の理由で官憲に弾圧された。狭義の豊後節は一代限りで絶えたがその影響は大きく,この門流から薗八(ソノハチ)節・繁太夫(シゲタユウ)節・新内節・常磐津節・富本節・清元節などの諸流が派生したので,それらをも含めて広義で豊後節(または「豊後諸流」など)ということが多い。

豊後表

ぶんごおもて [4] 【豊後表】
大分県地方から産出する琉球藺(リユウキユウイ)の畳表。

豊後高田

ぶんごたかだ 【豊後高田】
大分県北部,国東(クニサキ)半島の西部にある市。中津平野東部の商業中心地。ネギ・ミカン・茶を栽培。富貴寺の大堂,熊野磨崖仏など遺跡が多い。

豊御幣

とよみてぐら 【豊御幣】
幣帛(ヘイハク)の美称。御幣(ゴヘイ)。ぬさ。「しろたへの―を取り持ちて/後拾遺(雑六)」

豊御酒

とよみき 【豊御酒】
酒の美称。「―奉らせ/古事記(上)」

豊心丹

ほうしんたん [0][3] 【豊心丹】
(1)奈良の西大寺から興正菩薩伝来と称して製出した気付け薬。西大寺。
(2)〔(1)を「西大寺」というところから「妻(サイ)大事」をかけていう〕
妻に頭のあがらない男。女にあまい男。また,愚鈍な男。「―で妻大事(サイダイジ)/譬喩尽」

豊旗雲

とよはたぐも 【豊旗雲】
旗がなびくように大きくたなびいた雲。「わたつみの―に入日さし/万葉 15」

豊明

とよあけ 【豊明】
愛知県中部,名古屋市に隣接する市。近年,工業化・住宅化が進む。桶狭間(オケハザマ)の古戦場がある。

豊明の節会

とよのあかりのせちえ 【豊明の節会】
奈良時代以降,新嘗祭(ニイナメサイ)の翌日豊楽殿において天皇が新穀を食し,群臣に膳をもてなす宴会。五節の舞などが行われた。

豊明殿

ほうめいでん 【豊明殿】
皇居内の御殿の一。饗宴に用いられる。

豊栄

とよさか 【豊栄】
新潟県中部,阿賀野川下流東岸の市。新潟市に隣接し住宅地として発展。福島潟は冬鳥の飛来地。

豊楽

ほうらく [0] 【豊楽】
豊かで,人々が暮らしを楽しむこと。

豊楽焼

ほうらくやき [0] 【豊楽焼】
弘化年間(1844-1848),名古屋の陶工大喜豊助が創始した楽焼き。外側は漆を塗り,これに蒔絵(マキエ)を施し,内側には白ひび釉(グスリ)の上に彩画を施したもの。豊助焼(トヨスケヤキ)。とよらくやき。

豊楽門

ぶらくもん 【豊楽門】
平安京大内裏豊楽院の正門。南に面する。
→大内裏

豊楽院

ぶらくいん 【豊楽院】
平安京大内裏の南西部にある宮殿。節会(セチエ)・大嘗会(ダイジヨウエ)などを行う所。正殿を豊楽殿という。
→大内裏

豊橋

とよはし 【豊橋】
愛知県南東部,豊川下流域の市。近世は吉田藩の城下町,東海道の宿場町。紡績・機械・食品加工工業などが盛ん。

豊橋技術科学大学

とよはしぎじゅつかがくだいがく 【豊橋技術科学大学】
国立大学の一。1976年(昭和51)設立。本部は豊橋市。

豊歳

ほうさい [0] 【豊歳】
豊作の年。豊年。

豊水

ほうすい [0] 【豊水】
水量がゆたかなこと。
⇔渇水
「―期」

豊沃

ほうよく [0] 【豊沃】 (名・形動)[文]ナリ
土地の地味が肥えていて農作物がよくできる・こと(さま)。「土壌―にして兵衆軟弱なるに於ては/三酔人経綸問答(兆民)」

豊沢

とよざわ トヨザハ 【豊沢】
姓氏の一。

豊沢

ほうたく [0] 【豊沢】 (名・形動)[文]ナリ
豊かなうるおい。また,豊かにうるおっているさま。「―な沃野」

豊沢団平

とよざわだんぺい トヨザハ― 【豊沢団平】
(1828-1898)(二世)義太夫節の三味線方。兵庫県加古川生まれ。竹本千賀太夫の養子。三世豊沢広助の門弟。竹本摂津大掾・竹本大隅太夫を養成。廃曲を復活し,「壺坂」「良弁杉(ロウベンスギ)」などの新作を作曲。明治期の代表的名人。

豊浜

とよはま 【豊浜】
(1)広島県南部,豊田郡の町。瀬戸内海の豊島,大崎下島西部などからなる。
(2)香川県南西部,三豊郡の町。西は燧(ヒウチ)灘に面する。製麺・漆器製造などが盛ん。

豊浦

とようら 【豊浦】
(1)山口県西端,豊浦郡の町。響(ヒビキ)灘に面する。川棚温泉がある。
(2)北海道南西部,胆振(イブリ)支庁虻田(アブタ)郡の町。内浦湾に臨み,礼文華(レブンゲ)海岸は海食崖が発達。
(3)新潟県北部,北蒲原(キタカンバラ)郡の町。月岡温泉がある。

豊浦宮

とゆらのみや 【豊浦宮】
小墾田宮(オハリダノミヤ)遷都前の推古天皇の皇居。奈良県明日香村豊浦にあったと推定される。

豊浦寺

とゆらでら 【豊浦寺】
⇒向原寺(ムクハラデラ)

豊満

ほうまん [0] 【豊満】 (名・形動)[文]ナリ
(1)物が豊かで十分にある・こと(さま)。「―な色彩」
(2)(女性の)体の肉付きのよい・こと(さま)。「―な胸」「―な肉体」
[派生] ――さ(名)

豊満な

ほうまん【豊満な】
plump;→英和
full-bosomed.

豊漁

ほうりょう [0] 【豊漁】
魚などがたくさんとれること。大漁。
⇔凶漁

豊潤

ほうじゅん [0] 【豊潤】 (名・形動)[文]ナリ
ゆたかでうるおいのあること。ゆたかでみずみずしいこと。また,そのさま。「―な果物」「―な肉体」
[派生] ――さ(名)

豊熟

ほうじゅく [0] 【豊熟】 (名)スル
穀物がよくみのること。豊作。「稲がみごとに―する」

豊玉姫

とよたまびめ 【豊玉姫】
記紀神話の女神。海神の娘。海神の宮を訪れた山幸彦(ヤマサチビコ)(彦火火出見尊(ヒコホホデミノミコト))の妻となり,鸕鷀草葺不合尊(ウガヤフキアエズノミコト)を産む。

豊田

とよた 【豊田】
愛知県中部,矢作(ヤハギ)川中流域にある市。旧名,挙母(コロモ)。近世,内藤氏の城下町。明治以降,生糸工業もおこったが,現在は自動車工業が中心。

豊田

とよだ 【豊田】
静岡県南西部,磐田(イワタ)郡の町。天竜川下流東岸に位置する。謡曲「熊野(ユヤ)」で知られる池田宿の地。

豊田

とよだ 【豊田】
姓氏の一。

豊田佐吉

とよださきち 【豊田佐吉】
(1867-1930) 自動織機の発明者。静岡県生まれ。すぐれた自動織機の完成など紡織業に貢献。

豊田四郎

とよだしろう 【豊田四郎】
(1906-1977) 映画監督。京都生まれ。文芸派の監督として地歩を築く。作「小島の春」「雁」「夫婦善哉」など。

豊田天功

とよだてんこう 【豊田天功】
(1805-1864) 幕末の儒学者。常陸の人。名は亮,号は松岡・晩翠。天功は字(アザナ)。水戸藩彰考館総裁。藤田幽谷門人。「大日本史」の編纂に従事した。著「中興新書」など。

豊田工業大学

とよたこうぎょうだいがく 【豊田工業大学】
私立大学の一。1981年(昭和56)設立。本部は名古屋市天白区。

豊田線

とよたせん 【豊田線】
名古屋鉄道の鉄道線。愛知県赤池・梅坪間,15.2キロメートル。豊田市と名古屋市中心部を結ぶ。

豊盛

ほうせい [0] 【豊盛】 (名・形動)[文]ナリ
ゆたかでさかんな・こと(さま)。「その殷富―なること/即興詩人(鴎外)」

豊祝く

とよほ・く 【豊寿く・豊祝く】 (動カ四)
〔後世は「とよほぐ」〕
ほめたたえ祝う。「神寿(カムホ)き寿き狂ほし,―・き寿きもとほし/古事記(中)」

豊秋津島

とよあきつしま 【豊秋津島】
〔豊かに穀物が実る島,の意〕
大和(ヤマト)を中心とする地域の美称。また,日本国の美称。「次に大倭(オオヤマト)―を生みき/古事記(上訓)」

豊科

とよしな 【豊科】
長野県中部,南安曇(ミナミアズミ)郡の町。松本盆地の中央に位置し,近世には千国街道の宿駅。内陸工業が発達。

豊穣

ほうじょう [0] 【豊穣】 (名・形動)[文]ナリ
穀物が豊かにみのる・こと(さま)。「―の秋」「五穀―」
[派生] ――さ(名)

豊竹

とよたけ 【豊竹】
義太夫節の太夫の家名の一。

豊竹呂昇

とよたけろしょう 【豊竹呂昇】
(1874-1930) 女義太夫。名古屋生まれ。本名,永田仲。初世豊竹呂太夫の門弟。艶(ツヤ)のある美声と生来の美貌により人気を博し,女義太夫の黄金時代を築き上げた。

豊竹山城少掾

とよたけやましろしょうじょう 【豊竹山城少掾】
(1878-1967) 昭和期の義太夫節の太夫。東京浅草生まれ。本名,金杉弥太郎。二世竹本津太夫の門弟。前名,豊竹古靭(コウツボ)太夫(二世)。1947年(昭和22)受領して山城少掾藤原重房を名乗る。人物の心理や情景の描写など,透徹した作品解釈により当代随一の名人とうたわれた。

豊竹座

とよたけざ 【豊竹座】
人形浄瑠璃の劇場。初世竹本義太夫の門人豊竹若太夫(竹本采女)が1703年7月大坂道頓堀に創設。一度挫折(ザセツ)したが復興。作者に紀海音(キノカイオン)を迎え,「東の芝居」として,西の竹本座とともに人形浄瑠璃の発展に貢献。65年廃座。

豊竹若太夫

とよたけわかたゆう 【豊竹若太夫】
(1681-1764)(初世)江戸中期の義太夫節の太夫。大坂生まれ。通称,幾竹屋。初世竹本義太夫の門弟。初め竹本采女(ウネメ)。1703年豊竹座を創設,豊竹若太夫と改めた。天性の美声と華麗な節回しにより竹本義太夫と対抗し,東風(ヒガシフウ)の一流を創出した。18年受領して豊竹上野少掾藤原重勝と名乗ったが,31年再度受領して豊竹越前少掾藤原重泰と改めた。

豊聡耳命

とよとみみのみこと 【豊聡耳命】
聖徳太子の異名。

豊肥本線

ほうひほんせん 【豊肥本線】
JR 九州の鉄道線。熊本と大分間,148キロメートル。白川と大野川の流域を結び,阿蘇カルデラの阿蘇谷を通る。

豊胸

ほうきょう [0] 【豊胸】
豊満で美しい女性の胸。また,そのような胸にする整形手術を行うこと。豊乳。「―術」

豊能

とよの 【豊能】
大阪府北西端,豊能郡の町。妙見山に日蓮宗の能勢妙見堂がある。近年,住宅地化がすすむ。

豊臣

とよとみ 【豊臣】
姓氏の一。羽柴秀吉が関白・太政大臣に任ぜられるに及び,朝廷に奏請して,1586年賜った。

豊臣秀吉

とよとみひでよし 【豊臣秀吉】
(1536-1598) 安土桃山時代の武将。尾張中村の人。織田信長の足軽木下弥右衛門の子。幼名日吉丸。初名木下藤吉郎。のち羽柴秀吉。織田信長に仕え,軍功によって重用され,筑前守となる。本能寺の変後,明智光秀を討ち,四国・九州・関東・奥羽を征して1590年天下を統一。この間,85年関白,翌年豊臣姓を賜って太政大臣となり,91年関白を養子秀次に譲り太閤と称した。また,検地・刀狩りを実施,兵農の分離を徹底し,幕藩体制に至る基礎を築いた。文禄・慶長の役で朝鮮に出兵,戦果があがらないまま,伏見城で病没。

豊臣秀次

とよとみひでつぐ 【豊臣秀次】
(1568-1595) 安土桃山時代の武将。母は秀吉の姉日秀。賤(シズ)ヶ岳の戦い,四国・小田原攻略で戦功をたて,91年秀吉の養子となった。のち関白。秀頼誕生によって高野山に追放,自害を命ぜられた。

豊臣秀頼

とよとみひでより 【豊臣秀頼】
(1593-1615) 豊臣秀吉の子。母は淀君。幼名拾丸。秀次を排して嗣子となったが,関ヶ原の合戦に敗れて六十余万石の大名に転落。徳川秀忠の娘千姫と結婚して,右大臣となったが大坂の陣で徳川氏に敗れ,大坂城で自刃。

豊艶

ほうえん [0] 【豊艶】 (名・形動)[文]ナリ
肉づきがよくてあでやかな・こと(さま)。「―な美女」

豊葦原

とよあしはら 【豊葦原】
〔豊かに葦の生い茂っている原,の意〕
日本国の美称。「神代より三種(ミクサ)の宝伝はりて―のしるしとぞなる/玉葉(神祇)」

豊葦原中国

とよあしはらのなかつくに 【豊葦原中国】
日本国の美称。「―,是れ吾が児の王(キミ)たるべき地(クニ)なり/日本書紀(神代下訓)」

豊葦原千五百秋之瑞穂之国

とよあしはらのちいおあきのみずほのくに 【豊葦原千五百秋之瑞穂之国】
日本国の美称。「天の神伊弉諾尊(イザナキノミコト)伊弉冉尊(イザナミノミコト)に謂て曰く,―あり。宜しく汝が往て脩(シラ)すべし/日本書紀(神代上訓)」

豊葦原瑞穂国

とよあしはらのみずほのくに 【豊葦原瑞穂国】
日本国の美称。「此の―は,汝(イマシ)知らさむ国ぞと言(コト)依さし賜ふ/古事記(上訓)」

豊見城

とみぐすく 【豊見城】
沖縄県島尻郡,沖縄島南西部の村。那覇市の南に接する野菜の産地。豊見城城址がある。

豊道春海

ぶんどうしゅんかい ブンダウ― 【豊道春海】
(1878-1970) 書家。栃木県生まれ。天台宗大僧正。六朝風の気迫ある楷書をよくした。泰東書道院創立。日本書道連盟結成。

豊鉏入日売命

とよすきいりひめのみこと 【豊鍬入姫命・豊鉏入日売命】
崇神天皇の皇女。日本書紀によれば,崇神六年に天照大神(アマテラスオオミカミ)を倭(ヤマト)の笠縫邑(カサヌイノムラ)にまつったという。斎宮の始めとされる。

豊鍬入姫命

とよすきいりひめのみこと 【豊鍬入姫命・豊鉏入日売命】
崇神天皇の皇女。日本書紀によれば,崇神六年に天照大神(アマテラスオオミカミ)を倭(ヤマト)の笠縫邑(カサヌイノムラ)にまつったという。斎宮の始めとされる。

豊頬

ほうきょう [0] 【豊頬】
ふっくらと肉づきの豊かな頬(ホオ)。

豊饒

ぶにょう [0] 【豊饒】 (名・形動)[文]ナリ
〔「ふにょう」とも〕
「ほうじょう(豊饒)」に同じ。「天産物の―なるは其国土壌(トチ)風気の好きを著すべく/新聞雑誌 28」

豊饒

ほうじょう [0] 【豊饒】 (名・形動)[文]ナリ
地味が肥えていて作物がよくみのる・こと(さま)。ほうにょう。「―な土地」
[派生] ――さ(名)

豊饒

ほうにょう [0] 【豊饒】
〔「にょう」は呉音〕
「ほうじょう(豊饒)」に同じ。

豊饒な

ほうじょう【豊饒な】
rich;→英和
fertile.→英和
〜の角 the cornucopia;→英和
the horn of plenty.

豊麗

ほうれい [0] 【豊麗】 (名・形動)[文]ナリ
豊かで美しい・こと(さま)。「額の広く―なのを/一隅より(晶子)」

豌豆

えんどう【豌豆】
a (green) pea.

豌豆

えんどう ヱン― [1] 【豌豆】
マメ科の二年草。ヨーロッパ原産。茎は高さ1〜3メートルほどに伸び,先端に巻きひげのある羽状複葉を互生。花は腋生(エキセイ)で,赤紫色または白色の蝶形花。豆果は長楕円体で数個の種子がある。蜜豆に入れるアカエンドウやサヤエンドウ・グリーンピースなど,いくつかの系統がある。野良豆。[季]夏。

豌豆豆

えんどうまめ ヱン― [3] 【豌豆豆】
エンドウの種子。食用とする。

豎吏

じゅり [1] 【豎吏】
小役人。小吏。

豎子

じゅし [1] 【豎子・孺子】
(1)未熟者。青二才。「軽薄なる二―の為めに吾校の特権を毀損せられて/坊っちゃん(漱石)」
(2)子供。わらべ。

豎立

じゅりつ [0] 【豎立・竪立】 (名)スル
まっすぐに立つこと。また,しっかりと定めること。「自から―するの志発生せずして,嬗嫚(タンマン)遊惰に至りやすし/西国立志編(正直)」

いのこ ヰ― [0][1][2] 【豕・猪の子】
(1)いのしし。
(2)いのししの子。「―のかたをつくりたりけるに/道綱母集」
(3)豚の異名。「此のわたりこそ―の侍らむやうに/宇津保(蔵開上)」

ぶた [0] 【豚・豕】
(1)偶蹄目の獣。イノシシを改良して家畜化したもの。食肉用として世界中で飼育される。体形はイノシシに似るが,吻(フン)は短く上向きになり,牙が小さい。成長が早く繁殖力が強い。毛色は白・茶・黒など。肉は生肉・ハム・ベーコンなどに利用される。大ヨークシャー・ハンプシャー・バークシャーなど三〇〇以上の品種がある。実験動物としても注目されている。
(2)ふとっている人をあざけっていう語。

豕偏

いのこへん ヰ― [0] 【豕偏】
漢字の偏の一。「豨」「豬」などの「豕」の部分。猪や豚に似た動物の種類・状態を表す文字を作る。

豕扠首

いのこさす ヰ― [4] 【豕扠首・猪子扠首】
社寺建築の梁(ハリ)の上に材を合掌形に組み,その中間に束(ツカ)を立てたもの。社寺建築の妻飾りなどに用いる。
豕扠首[図]

ぶた【豚】
a pig;→英和
a hog;→英和
a piglet (子豚).‖豚小屋 a pigsty; <米> a pigpen.豚肉 pork.

ぶた [0] 【豚・豕】
(1)偶蹄目の獣。イノシシを改良して家畜化したもの。食肉用として世界中で飼育される。体形はイノシシに似るが,吻(フン)は短く上向きになり,牙が小さい。成長が早く繁殖力が強い。毛色は白・茶・黒など。肉は生肉・ハム・ベーコンなどに利用される。大ヨークシャー・ハンプシャー・バークシャーなど三〇〇以上の品種がある。実験動物としても注目されている。
(2)ふとっている人をあざけっていう語。

豚しゃぶ

ぶたしゃぶ [0] 【豚しゃぶ】
牛肉の代わりに豚肉を用いたしゃぶしゃぶ。

豚の饅頭

ぶたのまんじゅう [6] 【豚の饅頭】
シクラメンの異名。

豚カツ

とんカツ [0] 【豚―】
豚肉で作ったカツレツ。ポーク-カツ。ポーク-カツレツ。

豚カツ

とんカツ【豚カツ】
a pork cutlet.

豚コレラ

とんコレラ [3] 【豚―】
ブタの急性伝染病の一。豚コレラウイルスによって起き,死亡率が高く,伝染力が強い。家畜法定伝染病の一。豚ペスト。

豚児

とんじ [1] 【豚児】
〔豚の子の意〕
(1)自分の子供をへりくだっていう語。愚息。豚犬。
(2)愚かな子供。ばかな子。

豚小屋

ぶたごや [0] 【豚小屋】
豚を飼う小屋。また,狭くてきたない家のたとえ。

豚尾猿

ぶたおざる ブタヲ― [4] 【豚尾猿】
サルの一種。頭胴長約50センチメートル,尾長約10センチメートル。全身茶褐色で顔は赤く裸出する。東南アジアに分布し,一部の地方ではヤシの実を採らせるために飼い馴らしている。ヤシザル。

豚汁

とんじる [0][3] 【豚汁】
ぶた汁。

豚汁

ぶたじる [0] 【豚汁】
豚肉に野菜・豆腐・こんにゃくなどを取り合わせて味噌仕立てにした汁。とんじる。

豚箱

ぶたばこ [0] 【豚箱】
警察署の留置場の俗称。

豚箱

ぶたばこ【豚箱(に入れられる)】
(be detained in) a lockup.→英和

豚肉

とんにく [0] 【豚肉】
ぶた肉。

豚肉

ぶたにく [0] 【豚肉】
(食用にする)豚の肉。
豚肉[図]

豚脂

とんし [1] 【豚脂】
豚の脂肪。ラード。

豚舎

とんしゃ [1] 【豚舎】
ブタを飼育する小屋。ブタ小屋。

豚草

ぶたくさ [0] 【豚草】
キク科の一年草。北アメリカ原産。明治の初めに渡来,荒地などに群生。高さ約1メートル。葉は二,三回羽裂。夏,枝先に黄色の雄性頭花を穂状につけ,葉腋に雌性頭花を少数つける。花粉は,アレルギーの原因になることが多い。
豚草[図]

豚血下地

とんけつしたじ [5] 【豚血下地】
豚血の凝固する性質を利用した,琉球漆器特有の漆塗り下地。

豚饅

ぶたまん [0] 【豚饅】
肉饅(ニクマン)の関西での称。

豚骨

とんこつ [0] 【豚骨】
豚の骨付きあばら肉をこんにゃくなどとともに赤味噌・黒砂糖・焼酎で煮込んだもの。鹿児島県の郷土料理。

豚鼻蝙蝠

ぶたばなこうもり [5] 【豚鼻蝙蝠】
コウモリの一種,キティブタバナコウモリを指す。1974年にタイで発見された珍種で,世界最小の哺乳類のひとつ。体重2グラム程度。生息数は非常に少なく,絶滅の恐れがある。

ぞう【象】
an elephant.→英和
〜使い an elephant trainer[driver].

ぞう ザウ [1] 【象】
長鼻目ゾウ科の哺乳類の総称。中新世頃から栄え,化石で発見される種は多いが,現生種は大形のアフリカゾウ・アジアゾウの二種のみ。長い鼻は,鼻と上唇が伸びたもので,内部には骨格がない。上顎(ジヨウガク)門歯は長く伸びて牙(キバ)となる。現生の陸生動物中では最大。仏教では白象を神聖視する。古名,きさ。

しょう シヤウ [1] 【象】
かたち。すがた。「太平の―を具したる春の日に/草枕(漱石)」

きさ 【象】
象(ゾウ)の古名。「―出で来てその山を越しつ/宇津保(俊蔭)」

象の小川

きさのおがわ 【象の小川】
奈良県吉野町宮滝の対岸で吉野川に合流する喜佐谷川の古名。

象る

かたど・る [3] 【象る・模る】 (動ラ五[四])
〔「形取る」の意〕
(1)ある物の形をまねて,そのような形に作る。「いちょうの葉を―・ったバッジ」「川の流れに―・った和菓子」
(2)抽象的な物事の内容を具体的な姿・形に表す。象徴する。「生の喜びを―・った群像」
[可能] かたどれる

象る

かたどる【象る】
model <on,after> ;→英和
imitate.→英和

象亀

ぞうがめ ザウ― [0] 【象亀】
陸産のカメ。陸ガメの中では最大で,甲長1メートルを超す。草食性。ガラパゴス諸島とインド洋のアルダブラ諸島にすむ。食用として乱獲されたため激減し,現在は捕獲禁止。
象亀[図]

象外

しょうがい シヤウグワイ [0] 【象外】
現実の世界を超越したところ。「天狗と羽を並べて,―に遊ぶの夢に/三日幻境(透谷)」

象山

きさやま 【象山】
奈良県吉野町宮滝の南西にある山。

象嵌

ぞうがん ザウ― [0] 【象眼・象嵌】 (名)スル
(1)工芸品の加飾法の一。地の素材を彫って,その部分に他の材料をはめこんで模様を表す技法。主に彫金で用いるが,木・陶磁・蒔絵(マキエ)などでも用いる。彫金では糸象眼・平象眼・布の目象眼・高肉象眼などがある。「純金に類ひ稀なる金剛石を三つ―したる/谷間の姫百合(謙澄)」
(2)印刷で,鉛版などの修正箇所をくりぬき,別な活字や版をはめこんで訂正すること。
(3)泥絵(デイエ)のこととも,色糸または金泥で細く縁取りをすることともいう。ぞうが。「地摺りの唐の薄物に―重ねたる御裳など/枕草子 278」

象引

ぞうひき ザウヒキ 【象引】
歌舞伎十八番の一。1701年江戸中村座の「傾城王昭君(ケイセイオウシヨウクン)」の中で初世市川団十郎が初演。蘇我入鹿と山上源内左衛門が象を引き合い力くらべをするという荒事。

象形

しょうけい シヤウ― [0] 【象形】
(1)物の形をかたどること。
(2)漢字の六書(リクシヨ)の一。物の形をかたどって字形としたもの。「日」「月」「山」「木」などの類。

象形文字

しょうけいもじ シヤウ― [5] 【象形文字】
(1)「象形{(2)}」に同じ。
(2)古代エジプトのヒエログリフをはじめとして,マヤ・アステカ文字,地中海古代文字など,絵から成立したとみられる表意(語)文字の総称。

象形文字

しょうけいもじ【象形文字】
a hieroglyph.→英和

象徴

しょうちょう【象徴】
a symbol.→英和
〜的 symbolic(al).〜する symbolize;→英和
be symbolic <of> .‖象徴主義 symbolism.

象徴

しょうちょう シヤウ― [0] 【象徴】 (名)スル
(1)直接的に知覚できない概念・意味・価値などを,それを連想させる具体的事物や感覚的形象によって間接的に表現すること。また,その表現に用いられたもの。例えば,ハトで平和を,王冠で王位を,白で純潔を表現する類。シンボル。
(2)記号のうち,特に表示される対象と直接的な対応関係や類似性をもたないものをいう。
(3)芸術において,直接的に表しにくい観念や内容を想像力を媒介にして暗示的に表現する手法。「―詩」「―絵画」
〔(フランス) symbole を中江兆民が訳した語〕
→比喩

象徴主義

しょうちょうしゅぎ シヤウ― [5] 【象徴主義】
一九世紀末から二〇世紀初頭にかけて,主としてフランスを初めヨーロッパ諸国に起こった芸術上の思潮。主観を強調し,外界の写実的描写よりも内面世界を象徴によって表現する立場。サンボリスム。シンボリズム。表象主義。

象徴天皇制

しょうちょうてんのうせい シヤウ―テンワウ― [0] 【象徴天皇制】
天皇は日本および日本国民統合の象徴であり,国政に関する権能をもたないとする日本国憲法上の制度。

象徴形式の哲学

しょうちょうけいしきのてつがく シヤウチヨウケイシキ― 【象徴形式の哲学】
〔原題 (ドイツ) Philosophie der symbolischen Formen〕
新カント派の哲学者カッシーラーの主著。1923〜29年刊。世界の了解がどのような象徴形式を通してなされるかを分析し,文化のあり方を根本的に解明しようとする。

象徴派

しょうちょうは シヤウ― [0] 【象徴派】
〔(フランス) symbolistes〕
象徴主義を奉じる詩人の一派。ボードレール・ベルレーヌ・ランボー・マラルメ・バレリーなど。日本では,蒲原有明・薄田泣菫・北原白秋・三木露風・三富朽葉・萩原朔太郎・日夏耿之介・金子光晴らがいる。

象徴的

しょうちょうてき シヤウ― [0] 【象徴的】 (形動)
具体的な事柄が抽象的な概念の連想を容易にしたり代表したりするさま。

象徴的相互行為論

しょうちょうてきそうごこういろん シヤウ―サウゴカウヰロン [12][0][6] 【象徴的相互行為論】
〔symbolic interactionism〕
相互行為過程における行為者自身の主観的意味付与を重視し,それを明らかにしようとする理論社会学の考え方。象徴的相互作用論。

象戯

しょうぎ シヤウ― [0] 【将棋・象棋・象戯】
将棋盤を用いて二人で行うゲーム。二〇枚ずつの駒を並べ,交互に動かして,相手の王将を詰めた方を勝ちとする。インドに起こり中国を経て,奈良時代末に日本に伝わったという。古くは大象棋・中象棋・小象棋などの別があり,現在の将棋は室町中期に小象棋をもとに成立したと考えられている。「―をさす」

象棋

しょうぎ シヤウ― [0] 【将棋・象棋・象戯】
将棋盤を用いて二人で行うゲーム。二〇枚ずつの駒を並べ,交互に動かして,相手の王将を詰めた方を勝ちとする。インドに起こり中国を経て,奈良時代末に日本に伝わったという。古くは大象棋・中象棋・小象棋などの別があり,現在の将棋は室町中期に小象棋をもとに成立したと考えられている。「―をさす」

象水母

ぞうくらげ ザウ― [3] 【象水母】
腹足綱ゾウクラゲ科の軟体動物の総称。海産の巻貝だが,殻が小さく体が透明な寒天質で泳ぐので,この名がある。体は細長く全長2〜50センチメートル。うちわ状の遊足で泳ぐ。暖・熱帯水域に分布。

象海豹

ぞうあざらし ザウ― [4] 【象海豹】
アザラシ科の哺乳類。アザラシ類中最大で,雄は全長5メートル,体重2.5トンに及ぶ。キタゾウアザラシはカリフォルニア沖に,ミナミゾウアザラシは南極周辺に分布。

象潟

きさかた 【象潟】
(1)秋田県南西部,由利郡の町。
(2){(1)}の日本海海岸にあった潟湖(セキコ)。八十八潟・九十九島の景勝はかつて松島と並び称された。1804年の大地震で隆起して消失。((歌枕))「―や雨に西施がねぶの花/奥の細道」

象牙

ぞうげ ザウ― [0][3] 【象牙】
〔「げ」は呉音〕
象の上顎の,牙(キバ)のように伸びた一対の門歯。きめ細かく淡黄白色で美しい。細工物の材料に珍重されるため,乱獲や密猟をもたらした。ワシントン条約により商取引は全面的に禁止されている。アイボリー。「―細工」

象牙

ぞうげ【象牙(の)】
ivory.→英和
‖象牙細工 ivory work.象牙質 dentine (歯の).象牙の塔 <live in> an ivory tower.

象牙の塔

ぞうげのとう ザウ―タフ [5] 【象牙の塔】
〔(フランス) la tour d'ivoire サント=ブーブが詩人ビニーを評した語〕
芸術を至上のものとして現実から逃避する孤高の立場・境地。また,現実を踏まえない学究生活や研究室。

象牙椰子

ぞうげやし ザウ― [4] 【象牙椰子】
ヤシ科の常緑樹のうち種子の胚乳を工芸材料にする数種のヤシの総称。南太平洋諸島・ソロモン諸島・熱帯アメリカ・熱帯アフリカなどの産。胚乳は乳白色で硬く,植物象牙と呼ばれ,ボタンや傘の柄(エ)に加工する。

象牙海岸

ぞうげかいがん ザウ― 【象牙海岸】
⇒コート-ジボアール

象牙色

ぞうげいろ ザウ― [0] 【象牙色】
明るい灰黄色。アイボリー。

象牙質

ぞうげしつ ザウ― [3] 【象牙質】
歯の主体をなす組織。内部に歯髄腔をもち,歯冠部はエナメル質,歯根部はセメント質におおわれている。性質は骨に類似しているが骨より硬い。歯質。

象皮

ぞうひ ザウ― [1] 【象皮】
象の皮。

象皮病

ぞうひびょう【象皮病】
《医》elephantiasis.→英和

象皮病

ぞうひびょう ザウ―ビヤウ [0] 【象皮病】
皮膚および皮下組織にリンパ液が鬱滞(ウツタイ)して結合組織の増殖を来す病気。糸状虫や数種の細菌の感染によって起こり,患部は腫脹・硬化して象の皮膚のようになる。下肢・陰嚢(インノウ)・女子外陰部に多く起こる。熱帯・亜熱帯地方に多い。

象眼

ぞうがん【象眼】
inlaid work (細工).〜する inlay <a thing with gold> .→英和
〜した inlaid.→英和

象眼

ぞうがん ザウ― [0] 【象眼・象嵌】 (名)スル
(1)工芸品の加飾法の一。地の素材を彫って,その部分に他の材料をはめこんで模様を表す技法。主に彫金で用いるが,木・陶磁・蒔絵(マキエ)などでも用いる。彫金では糸象眼・平象眼・布の目象眼・高肉象眼などがある。「純金に類ひ稀なる金剛石を三つ―したる/谷間の姫百合(謙澄)」
(2)印刷で,鉛版などの修正箇所をくりぬき,別な活字や版をはめこんで訂正すること。
(3)泥絵(デイエ)のこととも,色糸または金泥で細く縁取りをすることともいう。ぞうが。「地摺りの唐の薄物に―重ねたる御裳など/枕草子 278」

象眼塗

ぞうがんぬり ザウ― [0] 【象眼塗(り)】
漆塗りの表面に細い金・銀・銅線などで文様を象眼し,これに色漆を塗り込んで研ぎ出したもの。

象眼塗り

ぞうがんぬり ザウ― [0] 【象眼塗(り)】
漆塗りの表面に細い金・銀・銅線などで文様を象眼し,これに色漆を塗り込んで研ぎ出したもの。

象股引

ぞうももひき ザウ― [3] 【象股引】
脚部がゆったりした股引。象が渡来した頃(1729年)のもの。

象胥

しょうしょ シヤウ― [1][0] 【象胥】
通訳。通事。通弁。

象虫

ぞうむし ザウ― [1] 【象虫】
ゾウムシ科の甲虫の総称。体長1〜40ミリメートル。頭部は前方に長く伸びて吻(フン)になり,象の鼻に似た外観となる。体は多くは黒色だが,黄褐色や灰色のものもある。各種の植物の害虫で,日本ではハナゾウムシ・ヤサイゾウムシなど六〇〇種以上が知られる。全世界に分布。象鼻虫。

象虫

ぞうむし【象虫】
a weevil.→英和

象谷塗

ぞうこくぬり ザウコク― [0] 【象谷塗】
中塗りの上に花や草を細かく彫刻し,青・藍(アイ)・紅などの色漆をつめて研ぎ出し,仕上げ塗りをした塗り物。寛政年間(1789-1801)玉楮(タマカジ)象谷が中国や南方の漆器を模して始めたという。香川県高松市の名産。蒟醤(キンマ)塗。

象限

しょうげん シヤウ― [0][1] 【象限】
〔数〕 平面を直交した二直線で分けた四つの部分。

象限儀

しょうげんぎ シヤウ― [3] 【象限儀】
円周の四分の一の目盛り盤を主体とする扇形の天体観測器。一辺が垂直になるように固定し,扇形の中心点と天体を連ねる線を目盛りで読み,天体の高度を観測した。一六,七世紀に用いられ,日本には江戸初期もたらされた。四分儀。
象限儀[図]

象頭山

ぞうずせん ザウヅ― 【象頭山】
インド中部の伽耶(ガヤ)山の別称。形が象の頭に似ているという。釈迦が修行した所。

象頭山

ぞうずさん ザウヅ― 【象頭山】
香川県西部の琴平(コトヒラ)山の別称。海抜616メートル。中腹に金刀比羅宮がある。

象鳥

ぞうちょう ザウテウ [0][1] 【象鳥】
〔elephant bird〕
エピオルニスの別名。

象鼻虫

ぞうびむし ザウビ― [3] 【象鼻虫】
⇒象虫(ゾウムシ)

豨薟

めなもみ [0] 【豨薟】
キク科の一年草。原野に生える。全体に毛が多い。高さ約1メートル。葉は卵円形で三脈が明瞭。秋,黄色の小頭花を多数つける。総苞片に腺毛があって粘る。漢方で排膿・解毒の薬とする。漢名,豨薟(キレン)。
豨薟[図]

ごう ガウ [1] 【剛・豪】 (名・形動)[文]ナリ
〔古くは「こう」〕
強く勇ましい・こと(さま)。
⇔柔
「―の者」「柔よく―を制す」「精神の―なる今に赫たり/明六雑誌 36」

えら 【偉・豪】 (接頭)
名詞に付いて,程度がはなはだしい,たいそう,などの意を表す。「―騒ぎ」「ゆふべは―請(ウケ)じやげな/滑稽本・浮世風呂(前)」

豪い

えら・い [2] 【偉い・豪い】 (形)[文]ク えら・し
(1)人物や行動などが普通の人よりはるかにすぐれているさま。偉大だ。「―・い学者」「―・い指導者」
(2)高い地位にあるさま。大きな勢力をもっているさま。「政府の―・い人」「この土地の―・い人」
(3)程度がはなはだしい。大変だ。ひどい。連用形「えらく」は副詞的にも用いられる。「―・く疲れた」「―・い人ごみだ」
(4)非常に都合が悪い。困った。「これは―・いことになった」
(5)身体的につらい。苦しい。「階段の上り下りが―・い」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――さ(名)

豪がり

えらがり [0] 【偉がり・豪がり】
偉そうにすること。偉そうな態度や言葉。また,そういう人。「―を言う」

豪し

えら・し 【偉し・豪し】 (形ク)
⇒えらい

豪の者

ごうのもの【豪の者】
a brave man;a veteran (達人).→英和

豪侠

ごうきょう ガウケフ [0] 【豪侠】
強くて男気(オトコギ)のあること。

豪俊

ごうしゅん ガウ― [0] 【豪俊】
才知が並はずれてすぐれていること。また,その人。「人となり英気―」

豪健

ごうけん ガウ― [0] 【豪健】 (名・形動)[文]ナリ
気性が大きくたくましい・こと(さま)。剛毅。「老人の―な気魄/家(藤村)」

豪傑

ごうけつ【豪傑】
a hero.→英和
〜肌の gallant.→英和
〜笑いをする laugh broadly.

豪傑

ごうけつ ガウ― [0] 【豪傑】
(1)武勇にすぐれ,強く勇ましい人。
(2)常識や打算にとらわれず,大胆に行動する人。

豪傑笑い

ごうけつわらい ガウ―ワラヒ [5] 【豪傑笑い】 (名)スル
声高らかに笑うこと。豪快に笑うこと。また,その笑い。

豪儀

ごうぎ ガウ― [1] 【強気・豪気・豪儀】 (形動)[文]ナリ
(1)〔「ごうき」とも〕
することが大きくて度肝を抜かれるさま。また,威勢のよいさま。「これからは人に馬鹿にせられてばかりはゐない積なの。―でせう/雁(鴎外)」「―な身装(ミナリ)/執着(秋江)」
(2)程度のはなはだしいさま。「此牛肉(ウシ)は―に佳味(ウメエ)ぜ/西洋道中膝栗毛(魯文)」
[派生] ――さ(名)

豪勇

ごうゆう ガウ― [0] 【剛勇・豪勇】 (名・形動)[文]ナリ
人並みはずれて,強く勇気がある・こと(さま)。「―にして屈せず/西国立志編(正直)」
[派生] ――さ(名)

豪勢

ごうせい ガウ― [1] 【豪勢】 (名・形動)[文]ナリ
(1)ぜいたくなこと。景気のよいこと。また,そのさま。「―な顔ぶれ」「―な旅」「―に買い込む」
(2)程度がはなはだしい・こと(さま)。強勢。「―に雪が降った」
[派生] ――さ(名)

豪勢な

ごうせい【豪勢な】
splendid;→英和
grand;→英和
<米俗> swell.→英和

豪商

ごうしょう【豪商】
a wealthy merchant.

豪商

ごうしょう ガウシヤウ [0] 【豪商】
大きな資本を持ち,手広く商売をする商人。おおあきんど。

豪壮

ごうそう ガウサウ [0] 【豪壮】 (形動)[文]ナリ
(建物などの)大きく堂堂として立派なさま。「―な邸宅」
[派生] ――さ(名)

豪壮な

ごうそう【豪壮な】
magnificent;→英和
grand;→英和
palatial <house> .→英和

豪奢

ごうしゃ ガウ― [1] 【豪奢】 (名・形動)[文]ナリ
なみはずれて贅沢(ゼイタク)な・こと(さま)。「―な晩餐」「―をきわめる」

豪奢な

ごうしゃ【豪奢な】
luxurious.→英和
〜生活をする live in luxury.

豪宕

ごうとう ガウタウ [0] 【豪宕】 (名・形動)[文]ナリ
豪快で,物事にこだわらない・こと(さま)。豪放。「活溌―の気/小説神髄(逍遥)」

豪家

ごうけ ガウ― [1] 【豪家】
⇒高家(コウケ)

豪家

ごうか ガウ― [1] 【豪家】
金持ちで勢力のある家。富豪。

豪家

こうけ カウ― [1] 【高家・豪家】
(1)由緒正しい家。名門。
(2)江戸幕府の職名。老中支配に属し,主として儀式・典礼をつかさどり,伊勢・日光への代拝のほか,特に京都への御使い,勅使の接待など,朝廷との間の諸礼にあたった家柄。世襲で,足利氏以来の名家,吉良・武田・畠山などの諸氏が任ぜられた。
(3)権威として頼りにするもの。「大将殿をぞ―には思ひ聞こゆらむ/源氏(葵)」
(4)言いわけなどのよりどころ。口実。「只老いを―にして答へ居たり/今昔 24」
〔「豪」は漢音で「こう」,呉音で「ごう」。「豪家」と書かれた場合は「ごうけ」とも読まれた〕

豪富

ごうふ ガウ― [1] 【豪富】
非常な富。また,それをもつ人。富豪。

豪州

ごうしゅう ガウシウ 【豪州・濠州・濠洲】
オーストラリア。

豪州

ごうしゅう【豪州】
Australia.→英和
〜の(人) (an) Australian.

豪快

ごうかい ガウクワイ [0] 【豪快】 (形動)[文]ナリ
堂々として力にあふれ,気持ちのよいさま。「―な投げわざ」「―に笑う」
[派生] ――さ(名)

豪快な

ごうかい【豪快な】
stirring;→英和
heroic;→英和
splendid.→英和

豪放

ごうほう ガウハウ [0] 【豪放】 (名・形動)[文]ナリ
度量が大きくささいな事にこだわらない・こと(さま)。豪快。豪胆。「―な性格」「快闊―にして善く談じ/十和田湖(桂月)」
[派生] ――さ(名)

豪放な

ごうほう【豪放な】
large-minded;openhearted.

豪放磊落

ごうほうらいらく ガウハウ― [0] 【豪放磊落】 (名・形動)[文]ナリ
度量が大きく快活で,小さなことにこだわらないさま。

豪族

ごうぞく【豪族】
a powerful clan[family].

豪族

ごうぞく ガウ― [0] 【豪族】
その土地に長く住み,広い土地や大きな財産を持ち,強い勢力を張る一族。「地方―」

豪族居館

ごうぞくきょかん ガウ―クワン [5] 【豪族居館】
古墳時代の豪族が居住し地域の政治的支配とした遺跡。大型高床建物・祭祀址・製作址などが濠・柵によって区画される。豪族居宅。豪族館。

豪毅

ごうき ガウ― [1] 【剛毅・豪毅】 (名・形動)[文]ナリ
意志がしっかりしていて物事にひるまない・こと(さま)。「―な人柄」「―なる人物を慕ふ/欺かざるの記(独歩)」

豪気

ごうき ガウ― [1] 【豪気・剛気】 (名・形動)[文]ナリ
気が強く何物にも屈しない・こと(さま)。「性質―にして他人の為めに我が説を枉(マ)ぐることなく/谷間の姫百合(謙澄)」
→ごうぎ(強気)
[派生] ――さ(名)

豪気

ごうぎ ガウ― [1] 【強気・豪気・豪儀】 (形動)[文]ナリ
(1)〔「ごうき」とも〕
することが大きくて度肝を抜かれるさま。また,威勢のよいさま。「これからは人に馬鹿にせられてばかりはゐない積なの。―でせう/雁(鴎外)」「―な身装(ミナリ)/執着(秋江)」
(2)程度のはなはだしいさま。「此牛肉(ウシ)は―に佳味(ウメエ)ぜ/西洋道中膝栗毛(魯文)」
[派生] ――さ(名)

豪気の

ごうき【豪気の】
stouthearted;intrepid.→英和

豪然

ごうぜん ガウ― [0] 【豪然】 (ト|タル)[文]形動タリ
力強いさま。また,態度が尊大なさま。「熊の皮の上に―と胡座(アグラ)をかいたる主人公/社会百面相(魯庵)」

豪爽

ごうそう ガウサウ [0] 【豪爽】 (形動)[文]ナリ
気性が大きく,さわやかなさま。「君が意気を―ならしめん/日本風景論(重昂)」

豪物

えらぶつ [0] 【偉物・豪物】
すぐれた人間。また,手腕のある人。やり手。えらもの。「あれはなかなかの―だ」

豪猛

ごうもう ガウマウ [0] 【剛猛・豪猛】 (名・形動)[文]ナリ
強くたけだけしい・こと(さま)。「―の志意を以て/西国立志編(正直)」

豪猪

やまあらし [3] 【山荒・豪猪】
齧歯(ゲツシ)目のヤマアラシ科とアメリカヤマアラシ科の哺乳類の総称。頭胴長40〜90センチメートル。体と尾の上面にはとげ状に変化した硬い長毛があり,これで敵から身を守り,ときには攻撃に用いる。ヤマアラシ科の多くは尾が短く,木に登らない。アジア・ヨーロッパ・アフリカに分布。また,アメリカヤマアラシ科のものは尾が長く,普通,木の上で生活する。南北アメリカに分布。
山荒[図]

豪球

ごうきゅう ガウキウ [0] 【剛球・豪球】
野球で,スピードが速く球質が重く,威力のあるたま。「―投手」

豪的

ごうてき ガウ― 【強的・豪的】 (名・形動)
〔「強気(ゴウギ)」「豪勢」の「強」「豪」に「的」を付けたもの。近世語〕
(1)豪勢なさま。素晴らしくよいさま。また,そういう人や物事。「わつちが盃をとさした奴はもし―さ/洒落本・辰巳婦言」
(2)はなはだしいさま。大層。「―に朝寝だの/滑稽本・浮世風呂(前)」

豪者

えらもの [0] 【偉者・豪者】
「えらぶつ(偉物)」に同じ。

豪胆

ごうたん ガウ― [3][0] 【豪胆・剛胆】 (名・形動)[文]ナリ
肝が太く,ものに動じない・こと(さま)。「―なる男子にても身の毛逆立(ヨダ)つ/鉄仮面(涙香)」
[派生] ――さ(名)

豪胆な

ごうたん【豪胆な】
bold;→英和
fearless;→英和
daring.→英和

豪腕

ごうわん ガウ― [0] 【豪腕・剛腕】
すぐれた腕前(ウデマエ)。また,強い腕力。「―投手」

豪華

ごうか ガウクワ [1] 【豪華】 (名・形動)[文]ナリ
ぜいたくで,はなやかな・こと(さま)。「絢爛―」「―船」「―なホテル」
[派生] ――さ(名)

豪華な

ごうか【豪華な】
gorgeous;→英和
splendid;→英和
deluxe.→英和
豪華版 a deluxe edition.豪華船 a luxury liner.

豪華版

ごうかばん ガウクワ― [0] 【豪華版】
(1)装丁・造本などがぜいたくに作られた出版物。
(2)豪華なもの。ぜいたくなもの。

豪華絢爛

ごうかけんらん ガウクワ― [1] 【豪華絢爛】 (ト|タル)[文]形動タリ
きわめてぜいたくで華やかなこと。

豪語

ごうご ガウ― [1] 【豪語】 (名)スル
自信たっぷりに大きなことを言うこと。また,その言葉。「必ず勝つと―する」

豪語する

ごうご【豪語する】
boast;→英和
talk big.

豪農

ごうのう ガウ― [0] 【豪農】
財力や勢力のある農家。

豪農

ごうのう【豪農】
a wealthy farmer.

豪速球

ごうそっきゅう ガウソクキウ [3] 【豪速球】
野球で,スピードが速く,威力のある投球。

豪遊

ごうゆう ガウイウ [0] 【豪遊】 (名)スル
大金を使って,ぜいたくに遊ぶこと。また,その遊び。「高級クラブで―する」

豪遊する

ごうゆう【豪遊する】
indulge in[go on]a spree.→英和

豪邁

ごうまい ガウ― [0] 【豪邁】 (名・形動)[文]ナリ
性格が勇猛で,人より優れている・こと(さま)。「精神の―にして勇気の凛然たるや/竜動鬼談(勤)」

豪邸

ごうてい ガウ― [0] 【豪邸】
大きくて立派な家。大邸宅。

豪酒

ごうしゅ ガウ― [1] 【強酒・豪酒】
たくさん酒を飲むこと。非常に酒に強いこと。また,そういう人。大酒。

豪雨

ごうう【豪雨】
a heavy rain;a downpour.→英和

豪雨

ごうう ガウ― [1] 【豪雨】
激しく多量に降る雨。大雨。「集中―」

豪雪

ごうせつ【豪雪】
a heavy snow(fall).

豪雪

ごうせつ ガウ― [0] 【豪雪】
多量な降雪。大雪。「―地帯」

い ヰ 【猪・豬】
イノシシ・ブタの類の称。特に,イノシシのこと。「山口大菅原を牛は踏む―は踏むともよ民な踏みそね/琴歌譜」

豸偏

むじなへん [0] 【豸偏】
漢字の偏の一。「貂」「貌」などの「豸」の部分。動物の種類と機敏な動作に関する文字を作る。

ひょう【豹(雌豹)】
a leopard(ess);→英和
a panther(ess).→英和

ひょう ヘウ [1] 【豹】
ネコ科の哺乳類。頭胴長1〜1.4メートル。体色は黄土色ないし赤褐色で,黒色の斑紋がある。全身黒色の黒変種(クロヒョウ)もある。体は柔軟で動作は敏捷。音をたてずに獲物に迫り,また樹上から襲いかかってサル・ヤマアラシ・シカなどを捕食する。アフリカからアジアにかけて広く分布。

豹変

ひょうへん ヘウ― [0] 【豹変】 (名)スル
〔「易経(革卦)」より。豹の毛が季節によって抜けかわり,斑紋も美しくなることから〕
性質・主張などが急激に変化すること。「君子は―す」「態度が―する」
〔本来は良い方に変わることをいったが,現在ではむしろ悪い方に変わる意で用いる〕

豹変する

ひょうへん【豹変する】
change suddenly;turn one's coat (変節).

豹尾

ひょうび ヘウ― 【豹尾】
(1)陰陽道(オンヨウドウ)の八将神の一。計都星の精。この方角から牛・馬・犬などの畜類を求めたり,また,この方角に大小便をしたりすることを忌む。
(2)馬の尻尾の上にある旋毛。

豹文

ひょうもん ヘウ― [0] 【豹文・豹紋】
豹の毛皮の斑紋。また,それに似た斑紋。

豹紋

ひょうもん ヘウ― [0] 【豹文・豹紋】
豹の毛皮の斑紋。また,それに似た斑紋。

豹紋蝶

ひょうもんちょう ヘウ―テフ [3] 【豹紋蝶】
(1)タテハチョウ科のヒョウモンチョウ亜科に属するチョウの総称。日本にはコヒョウモン・ホソバヒョウモンなど一五種がある。
(2){(1)}の一種。開張約6センチメートル。橙黄色の地に黒斑が散在する。幼虫はワレモコウの葉を食う。本州の山地と北海道に分布。ナミヒョウモン。ヒョウモン。

豹脚蚊

やぶか [0] 【藪蚊・豹脚蚊】
(1)ヤブカ属の蚊の総称。体長4〜6ミリメートルで,黒色のものが多く,黄褐色や体・足に白帯のあるものもいる。藪や木立の中にすみ,昼間活動して人畜を刺し吸血する。デング熱を媒介する種もある。日本には約四〇種を産する。ヒトスジシマカ・トウゴウヤブカ・キンイロヤブカなど。
(2)藪や草原にすみ,人を刺す大形の蚊の総称。やぶっか。

さい [1] 【豺】
狼(オオカミ)・山犬などの野獣。

豺狼

さいろう [0] 【豺狼】
(1)やまいぬとおおかみ。
(2)貪欲で無慈悲な人。

豺虎

さいこ [1] 【豺虎】
(1)山犬とトラ。
(2)猛悪な人のたとえ。

豼貅

ひきゅう [0] 【貔貅・豼貅】
(1)〔史記(五帝紀)〕
中国の古代の伝説にみえる猛獣の名。トラあるいはクマに似るという。飼いならして戦争に用いたという。
(2){(1)}を描いた旗。古代中国で兵車に立てた。
(3)勇猛な兵士。つわもの。「野戦隊の―が/肉弾(忠温)」

てん【貂】
《動》a sable (黒);→英和
an ermine (白).→英和

てん [1] 【貂・黄鼬】
イタチ科の一種。雄は頭胴長50センチメートルほど,雌はやや小さい。夏毛は栗色または暗褐色,冬毛は橙黄色ないし暗褐色,足の下部は常に黒色。小動物や果実を食べる。日本と朝鮮の特産で,亜種のツシマテンは天然記念物。

貂誇り

てんぼこり [3] 【貂誇り】
⇒鼬(イタチ)無き間の貂誇り

むじな [0] 【狢・貉】
(1)アナグマの異名。
(2)〔毛色がアナグマに似ているので混同して〕
タヌキのこと。[季]冬。

むじな【貉】
《動》a badger.→英和

貌佳花

かおよばな カホヨ― 【顔佳花・貌佳花】
(1)カキツバタの異名。「―とも申すやらん。あら美しのかきつばたやな/謡曲・杜若」
(2)美人。「十八九なる―/浄瑠璃・曾根崎心中」

貌鳥

かおとり カホ― 【顔鳥・貌鳥・容鳥】
鳥の名。今のカッコウとも,春鳴く美しい鳥ともいう。かおよどり。「山辺には桜花散り―の間なくしば鳴く/万葉 3973」

たぬき [1] 【狸・貍】
(1)イヌ科の哺乳類。体長65センチメートル内外。長毛が密生しているので太ってみえる。雑食性で,平地から低山の岩穴などにすむ。日本全土・朝鮮・中国などに分布。キツネと並んで民間伝承や民話によく登場し,人間をだまそうとするがどこか間が抜けていて,キツネよりは概してユーモラスに取り扱われる。驚くと気を失い,しばらくすると起きて逃げ出すので「たぬき寝入り」などという言葉も生まれたという。毛皮は防寒用,毛は筆に用いる。[季]冬。
(2)(比喩的に)表面はとぼけているが,裏では策略をめぐらす悪賢い人のこと。「あいつは相当の―だ」
(3)「狸寝入り」の略。「―をきめこむ」
(4)「狸饂飩(ウドン)」の略。
(5)「狸汁」の略。

まみ 【貒・猯】
アナグマの異名。また,タヌキ。[日葡]

貔貅

ひきゅう [0] 【貔貅・豼貅】
(1)〔史記(五帝紀)〕
中国の古代の伝説にみえる猛獣の名。トラあるいはクマに似るという。飼いならして戦争に用いたという。
(2){(1)}を描いた旗。古代中国で兵車に立てた。
(3)勇猛な兵士。つわもの。「野戦隊の―が/肉弾(忠温)」

ばく [1] 【貘・獏】
(1)奇蹄目バク科の哺乳類の総称。体長2〜3メートル内外。体形はカバに似る。鼻と上唇が結合して長く伸びる。体毛は短く疎生する。密林の水辺に生息し,木の実などを食う。中南米に分布するアメリカバク,東南アジアに分布するマレーバクなど。
(2)中国の想像上の動物。体形は熊に,鼻は象に,目は犀(サイ)に,尾は牛に,足は虎に似るという。人の悪夢を食うという。
貘(1)[図]

貘の札

ばくのふだ 【貘の札】
バクを描いた札。悪夢を避けるとして,節分や大晦日,また,初夢の夜などに寝床に敷いた。「夢違ひの―,宝舟売りなど/浮世草子・一代男 3」

ささぐま [0] 【笹熊・貛】
アナグマの異名。

かい カヒ [1] 【貝】
(1)かたい貝殻(カイガラ)をもった軟体動物の総称。二枚貝・巻貝(マキガイ)・角貝(ツノガイ)などを含む。多くは水中にすむ。
(2)貝殻。「―細工」
(3)ほらがい。「―をにはかに吹き出でたるこそ/枕草子 120」
(4)「貝合わせ」の略。「―の御勝負/御湯殿上(文明一九)」

かい【貝】
a shellfish;→英和
a shell (貝がら).→英和

ばい [1] 【貝・蛽・海蠃】
(1)海産の巻貝。貝殻は長卵形で殻高7センチメートル内外。表面は黄褐色の殻皮でおおわれる。殻は乳白色で栗色の斑紋がある。肉は食用。貝殻は貝細工の材料。昔は貝殻を使ってばいごま(べいごま)を作った。浅海の砂底にすむ。北海道南部以南に分布。
(2)「貝独楽(バイゴマ)」の略。「―ヲ回ス/日葡」

貝おほひ

かいおおい カヒオホヒ 【貝おほひ】
俳諧発句合(ホツクアワセ)。一巻。松尾芭蕉撰。1672年刊。六〇の発句および芭蕉の判詞を当時の流行語や小唄の一節などによって仕立てた集。芭蕉の処女撰集。三十番俳諧合。

貝の口

かいのくち カヒ― [3] 【貝の口】
帯の結び方の一。一端を折り返し,二つ折りにした他端と真結びに結ぶもの。男の角帯や少女の帯を結ぶ。
貝の口[図]

貝の珠

かいのたま カヒ― 【貝の珠】
真珠。[日葡]

貝偏

かいへん カヒ― [0] 【貝偏】
漢字の偏の一。「財」「賊」「賦」などの「貝」の部分。貨幣・財産に関する文字を作る。大貝(オオガイ)に対して小貝(コガイ)ともいう。

貝割

かいわり カヒ― [0] 【貝割(り)・卵割(り)・穎割(り)】
(1)二枚貝が開いたような形。また,卵が二つに割れたような形。
(2)「かいわれ」に同じ。
(3)端を{(1)}のように結ぶ帯の結び方。
(4)広袖の袖口を真ん中でくくったもの。十六ささげ。
(5)スズキ目の海魚。全長30センチメートルほど。アジ類の一種。体は卵円形で,著しく側扁する。体色は青みを帯びた銀白色。食用にして美味。本州中部以南に広く分布。ヒラアジ。

貝割り

かいわり カヒ― [0] 【貝割(り)・卵割(り)・穎割(り)】
(1)二枚貝が開いたような形。また,卵が二つに割れたような形。
(2)「かいわれ」に同じ。
(3)端を{(1)}のように結ぶ帯の結び方。
(4)広袖の袖口を真ん中でくくったもの。十六ささげ。
(5)スズキ目の海魚。全長30センチメートルほど。アジ類の一種。体は卵円形で,著しく側扁する。体色は青みを帯びた銀白色。食用にして美味。本州中部以南に広く分布。ヒラアジ。

貝割り菜

かいわりな カヒ― [4] 【貝割(り)菜】
芽が出たばかりの,貝割り形をした二葉を食べる野菜。摘まみ菜など。かいわり。かいわれ。[季]秋。

貝割れ

かいわれ カヒ― [0] 【貝割れ・穎割れ】
(1)芽を出したばかりの頃,貝殻を開いたように二枚の子葉を開いている幼い植物。かいわり。
(2)貝割り菜のこと。

貝割れ菜

かいわれな カヒ― [4] 【貝割れ菜】
⇒貝割り菜

貝割菜

かいわりな カヒ― [4] 【貝割(り)菜】
芽が出たばかりの,貝割り形をした二葉を食べる野菜。摘まみ菜など。かいわり。かいわれ。[季]秋。

貝原

かいばら カヒバラ 【貝原】
姓氏の一。

貝原益軒

かいばらえきけん カヒバラ― 【貝原益軒】
(1630-1714) 江戸前期の儒学者・本草家・教育思想家。筑前生まれ。名は篤信。初め損軒と号した。福岡藩儒。朱陸兼学から朱子学に帰し,本草などにも目を向け,博物学的実証主義に立って窮理の道を重視。著「大疑録」「大和本草」,医書の「養生訓」,子女の教育を説いた「和俗童子訓」など多数。

貝合せ

かいあわせ カヒアハセ [3] 【貝合(わ)せ】
(1)平安時代の物合わせの一種。左右二組に分かれ,それぞれ貝を出して合わせ,その形・色・大きさ・珍しさなどの優劣を争う遊戯。「この姫君と上との御方の姫君と―せさせ給はむとて/堤中納言(貝あはせ)」
(2)平安末期から起こった遊戯。三六○個の蛤(ハマグリ)の貝殻を両片に分かち,一片を地貝(ジガイ),一片を出貝(ダシガイ)といい,地貝はすべて甲を上にして伏せ,これに出貝を一個ずつ出して合わせ,対になる貝を多く合わせ取った者を勝ちとした遊戯。後世,合わせる便宜上,貝の裏に絵や歌を書いた。かいおおい。

貝合わせ

かいあわせ カヒアハセ [3] 【貝合(わ)せ】
(1)平安時代の物合わせの一種。左右二組に分かれ,それぞれ貝を出して合わせ,その形・色・大きさ・珍しさなどの優劣を争う遊戯。「この姫君と上との御方の姫君と―せさせ給はむとて/堤中納言(貝あはせ)」
(2)平安末期から起こった遊戯。三六○個の蛤(ハマグリ)の貝殻を両片に分かち,一片を地貝(ジガイ),一片を出貝(ダシガイ)といい,地貝はすべて甲を上にして伏せ,これに出貝を一個ずつ出して合わせ,対になる貝を多く合わせ取った者を勝ちとした遊戯。後世,合わせる便宜上,貝の裏に絵や歌を書いた。かいおおい。

貝吹き

かいふき カヒ― [3][4][0] 【貝吹き】
戦陣などで,法螺(ホラ)貝を吹いて号令や合図をすること。また,その役目の人。

貝器

ばいき [1] 【貝器】
貝殻で作った道具類。縄文時代の貝匙(カイサジ)・貝杓子(カイジヤクシ),弥生時代の貝包丁など。

貝回し

ばいまわし [3] 【貝回し・海蠃回し】
ばいごまを回し,ぶつけ合う遊び。古く,重陽(チヨウヨウ)の節句の遊びであった。ばい打ち。[季]秋。
貝回し[図]

貝塚

かいづか【貝塚】
a kitchen midden;a shell mound[heap].

貝塚

かいづか カヒヅカ 【貝塚】
姓氏の一。

貝塚

かいづか カヒヅカ 【貝塚】
大阪府南西部,大阪湾に面する市。願泉寺(貝塚御坊)の寺内町として発達。紡績業が盛ん。

貝塚

かいづか カヒ― [0][1] 【貝塚】
古代人が食べた貝の殻などが堆積(タイセキ)したもの。ヨーロッパでは中石器時代以後,日本では縄文時代から弥生時代中期までのものが見られる。土器・石器・人骨・獣骨などがまじって発掘される。

貝塚伊吹

かいづかいぶき カヒ― [5] 【貝塚伊吹】
イブキの園芸品種。幹は直立して枝は太く,側枝はねじれ,円錐形の樹形をなす。生け垣・庭木などとする。

貝塚茂樹

かいづかしげき カヒヅカ― 【貝塚茂樹】
(1904-1987) 中国史学者。東京生まれ。京大卒。小川琢治の次男。京大人文科学研究所で中国古代の甲骨文字や金石文の研究を行う。「京都大学人文科学研究所蔵甲骨文字」三大冊は,世界の学界で反響を呼んだ。

貝多羅

ばいたら [0] 【貝多羅】
〔仏〕
〔梵 pattra 木の葉の意〕
多羅樹の葉。古代インドで文字を記すのに用いたもの。転じて,書物・記録の意。また,仏教経典の意。貝葉。貝多葉。多羅葉。

貝多羅葉

ばいたらよう [4] 【貝多羅葉】
貝多羅のこと。貝葉。貝書。

貝寄せ

かいよせ カヒ― [0] 【貝寄せ】
〔貝を浜辺に吹き寄せる風の意〕
大阪四天王寺の聖霊会(シヨウリヨウエ)(もと陰暦二月二〇日)前後に吹く西風。[季]春。《―に乗りて帰郷の船疾し/中村草田男》
〔聖霊会に供える造花の材料の貝を竜神が難波の浜に捧げるものと言い伝える〕

貝尽くし

かいづくし カヒ― [3] 【貝尽(く)し】
模様・絵・文などが,種々の貝ばかりを題材として作られていること。

貝尽し

かいづくし カヒ― [3] 【貝尽(く)し】
模様・絵・文などが,種々の貝ばかりを題材として作られていること。

貝屏風

かいびょうぶ カヒビヤウブ [3] 【貝屏風】
金紙に貝細工で種々の模様をつけたおもちゃの小屏風。

貝打ち

ばいうち [0][1] 【貝打ち・海蠃打ち】
「貝(バイ)回し」に同じ。[季]秋。《負け海蠃やたましひ抜けの遠ころげ/山口誓子》

貝掛温泉

かいかけおんせん カヒカケヲンセン 【貝掛温泉】
新潟県南部,苗場山の北東中腹の渓谷にある食塩泉。古くからの湯治場。

貝摺り

かいすり カヒ― 【貝磨り・貝摺り】
青貝などをすって細工すること。また,その細工物。「沈(ヂン)・紫檀の―/栄花(歌合)」

貝書

ばいしょ [1] 【貝書】
⇒貝多羅葉(バイタラヨウ)

貝杓子

かいじゃくし カヒ― [3] 【貝杓子】
板屋貝や帆立貝などの貝殻に,竹または木の柄をつけた杓子。

貝柱

かいばしら【貝柱】
a (shell) ligament.

貝柱

かいばしら カヒ― [3] 【貝柱】
(1)二枚貝の両方の貝殻をつなぎ,閉じさせる筋肉。閉殻筋。肉柱。
(2)ホタテガイ・イタヤガイなどの肉柱を加工した食品。はしら。

貝桶

かいおけ カヒヲケ [3] 【貝桶】
貝合わせの貝を入れる六角形の桶。二個で一組となる。近世には,嫁入り道具の第一の調度とされた。
貝桶[図]

貝楼

かいろう カヒ― [0] 【貝楼】
蜃気楼(シンキロウ)のこと。貝やぐら。

貝櫓

かいやぐら カヒ― [3] 【貝櫓・蜃楼】
〔「蜃楼」を訓読みした語〕
蜃気楼(シンキロウ)のこと。

貝殻

かいがら カヒ― [3][0] 【貝殻】
貝の外側を覆っている殻。外套膜から分泌される石灰質から成り,貝の身を保護している。貝。介殻。「―細工(ザイク)」

貝殻

かいがら【貝殻】
a shell.→英和

貝殻島

かいがらじま カヒガラ― 【貝殻島】
北海道東部,歯舞諸島の島。根室半島とは珸瑶瑁(ゴヨウマイ)水道を隔てる。第二次大戦後はソ連(現ロシア連邦)の占領下にある。

貝殻節

かいがらぶし カヒ― 【貝殻節】
鳥取県の民謡で,帆立て貝漁の櫓漕(ロコ)ぎ唄。鳥取市賀露神社の祭礼で演じられる「ホーエンヤ舟」の舟漕ぎの掛け声をもとにして生まれた。

貝殻虫

かいがらむし カヒ― [4] 【貝殻虫】
半翅目カイガラムシ上科の昆虫の総称。体長数ミリメートル。二齢以後の幼虫は植物に固着し,多量の分泌物に覆われ,貝殻のように見えるものもある。成虫の雄ははねがあり飛ぶが,雌ははねが,多くは脚もなく寄生植物に固着し分泌物で覆われる。害虫となるものが多いが,その分泌物や体成分が利用されるものもある。

貝殻追放

かいがらついほう カヒ―ハウ [5] 【貝殻追放】
オストラシズムの誤訳。

貝殻骨

かいがらぼね カヒ― [0] 【貝殻骨】
肩胛骨(ケンコウコツ)の俗称。かいがね。

貝母

ばいも [0][1] 【貝母】
(1)アミガサユリの漢名。
(2)生薬の一。アミガサユリの鱗茎(リンケイ)で,生石灰粉をつけて乾かしたもの。鎮咳(チンガイ)・去痰(キヨタン)薬に用いる。

貝灰

かいばい カヒバヒ [1] 【貝灰】
牡蠣(カキ)・蛤(ハマグリ)・姥貝(ウバガイ)などの貝殻を焼き,消和して得る消石灰。漆喰(シツクイ)の材料。

貝焼

かいやき カヒ― [0] 【貝焼(き)】
(1)貝類を貝殻のまま焼いた料理。
(2)鮑(アワビ)・帆立貝などの大きな貝殻を,鍋の代わりにして煮ること。また,その料理。

貝焼き

かいやき カヒ― [0] 【貝焼(き)】
(1)貝類を貝殻のまま焼いた料理。
(2)鮑(アワビ)・帆立貝などの大きな貝殻を,鍋の代わりにして煮ること。また,その料理。

貝爪

かいづめ カヒ― [1] 【貝爪】
短くて横にひらたい感じのつめ。

貝状

かいなり カヒ― [0] 【貝状】
「貝状形(カイナリガタ)」の略。

貝状形

かいなりがた カヒ― [0] 【貝状形】
貝のような形。特に,その形をした笄(コウガイ)。

貝独楽

ばいごま [0] 【貝独楽】
巻貝バイの殻の中に溶かした鉛や蝋(ロウ)を注ぎ込んで作ったこま。また,鉄などでそれを模して作ったこま。べいごま。[季]秋。
→ばい回し

貝独楽

べいごま [0] 【貝独楽】
「ばいごま」の転。

貝石

かいいし カヒ― [1][2] 【貝石】
(1)貝殻の化石となったもの。
(2)貝殻の付着した石。

貝石灰

かいいしばい カヒイシバヒ [4] 【貝石灰】
牡蠣(カキ)の殻を焼いてつくった灰。石炭の代わりに用いる。かきがらばい。かきばい。

貝磨り

かいすり カヒ― 【貝磨り・貝摺り】
青貝などをすって細工すること。また,その細工物。「沈(ヂン)・紫檀の―/栄花(歌合)」

貝紫

かいむらさき カヒ― [4] 【貝紫】
地中海産のアッキガイ科の貝の分泌液からとった紫色の染料。非常に高価なため,ローマ時代には皇帝と元老院議員のみの衣服に使用した。帝王紫。ティリアン=パープル。

貝細工

かいざいく【貝細工】
shellwork.→英和

貝細工

かいざいく カヒ― [3] 【貝細工】
(1)貝殻で作った器具・細工物。
(2)キク科の多年草。オーストラリア原産。高さ約1メートル。夏から秋に茎頂に径2センチメートル内外の頭花をつける。舌状花が,乾燥した感じがするのを貝細工にみたてる。ドライフラワー・切り花などにする。

貝葉

ばいよう [0] 【貝葉】
⇒貝多羅葉(バイタラヨウ)

貝蛸

かいだこ カヒ― [3] 【貝蛸】
タコの一種。雌は体長24センチメートルほどで,黒く縁どられた純白の美しい薄い貝殻(アオイガイ)をつくる。雄はきわめて小さく貝殻はなく,昔は雌についた寄生虫と思われた。温・熱帯の海に広く分布。

貝被

かいかむり カヒ― [3] 【貝被】
原始的なカニの一種。甲の背はよくふくらみ,半球状。甲の長さ約7センチメートル。体表は硬い短毛で覆われる。後ろの二対の歩脚は短く,背側にあって先端が鉤爪状になっており,これで海綿・貝殻などを背負っている。北海道南端以南に広く分布。カイカブリ。

貝覆い

かいおおい カヒオホヒ [3] 【貝覆い】
「貝合(カイア)わせ{(2)}」に同じ。「方をわかちて,絵づくの―ありけり/著聞 11」

貝谷

かいたに カヒタニ 【貝谷】
姓氏の一。

貝谷八百子

かいたにやおこ カヒタニヤホコ 【貝谷八百子】
(1921-1991) 舞踊家。本名,スミ子。福岡県生まれ。数多くの古典バレエを日本に紹介。「マクベス」「獅子‐石橋(シヤツキヨウ)」などの創作バレエを発表。

貝貨

ばいか [0][1] 【貝貨】
タカラガイなどの貝殻製の貴重品。古代中国やアジア・アフリカ・北アメリカ・オセアニアなどの諸民族の間で,結婚やイニシエーションにおける贈与交換の際に用いられた。

貝輪

かいわ カヒ― [0] 【貝輪】
貝殻製の腕輪。大形の二枚貝の殻に穴を開けて環状にしたり,巻貝を輪切りにしたもの。縄文時代から古墳時代にかけて用いられた。貝釧(カイクシロ)。

貝鉦

かいがね カヒ― 【貝鐘・貝鉦】
法螺貝(ホラガイ)と鉦(カネ)・鐘など金属打楽器の類。寺院の行事や戦場での合図のために鳴らすもの。「那智新宮大衆,軍に勝て―を鳴し/盛衰記 13」

貝鐘

かいがね カヒ― 【貝鐘・貝鉦】
法螺貝(ホラガイ)と鉦(カネ)・鐘など金属打楽器の類。寺院の行事や戦場での合図のために鳴らすもの。「那智新宮大衆,軍に勝て―を鳴し/盛衰記 13」

貝鞍

かいぐら カヒ― [0] 【貝鞍】
鞍の表面の漆地に青貝で模様をちりばめ,みがき出したもの。

貝香

かいこう カヒカウ 【貝香・甲香】
巻貝アカニシのふた。粉末を保香剤として練り香に用いる。へなたり。こうこう。

貝髷

ばいまげ 【貝髷】
江戸時代の女の髷。簪(カンザシ)を中央に立て,それに髪を巻き込むもの。髷の形が巻貝に似るところからの名。
貝髷[図]

てい [1] 【貞】
(1)節操を守り貫くこと。
(2)女性が操(ミサオ)を守ること。貞節。

貞丈雑記

ていじょうざっき テイヂヤウ― 【貞丈雑記】
有職故実書。一六巻。伊勢貞丈(サダタケ)著。1763〜84年成立。1843年刊。武家の礼法伊勢流を伝える著者が,子孫のために書きとどめた故実考証を,三六部門に編集したもの。

貞享

じょうきょう ヂヤウキヤウ 【貞享】
年号(1684.2.21-1688.9.30)。天和の後,元禄の前。霊元・東山天皇の代。

貞享式

じょうきょうしき ヂヤウキヤウ― 【貞享式】
「芭蕉翁廿五箇条(バシヨウオウニジユウゴカジヨウ)」の別称。

貞享暦

じょうきょうれき ヂヤウキヤウ― [3] 【貞享暦】
日本人の手になる最初の暦法。渋川春海が中国の授時暦に範をとり,自らの観測によって作った。1685年(貞享2)から70年間施行された。

貞信公

ていしんこう 【貞信公】
藤原忠平(フジワラノタダヒラ)の諡号(シゴウ)。

貞信公記

ていしんこうき 【貞信公記】
藤原忠平の日記。現存は一〇巻。907年から948年に至る分が抄本として残る。承平・天慶の乱を伝える史料。現存する平安貴族の最古の日記。貞公記。

貞信尼

ていしんに 【貞信尼】
(1798-1872) 幕末・維新期の歌人。長岡藩士奥村五兵衛の娘。晩年の良寛に入門,美しい師弟愛と贈答歌で知られる。

貞元

ていげん 【貞元】
⇒じょうげん(貞元)

貞元

じょうげん ヂヤウゲン 【貞元】
年号(976.7.13-978.11.29)。天延の後,天元の前。円融天皇の代。ていげん。

貞和

ていわ 【貞和】
⇒じょうわ(貞和)

貞和

じょうわ ヂヤウワ 【貞和】
北朝の年号(1345.10.21-1350.2.27)。康永の後,観応の前。光明(コウミヨウ)・崇光(スコウ)天皇の代。

貞女

ていじょ【貞女】
a faithful wife.

貞女

ていじょ [1] 【貞女】
夫に対する貞節を固く守る女性。貞婦。「―をたてる」「―の鑑(カガミ)」

貞奴

さだやっこ 【貞奴】
⇒川上(カワカミ)貞奴

貞婦

ていふ [1] 【貞婦】
貞操の固い婦人。みさおを守る婦人。貞女。「―は両夫(リヨウフ)に見(マミ)えず」

貞宗

さだむね 【貞宗】
南北朝期鎌倉の刀工と伝える。彦四郎と称し,五郎正宗の子とも養子ともいわれる。在銘の作品はなく,正宗と並んでその名のみ高い。「高木貞宗」「池田貞宗」などはその作と称される。

貞実

ていじつ [0] 【貞実】 (名・形動)[文]ナリ
節操があり誠実な・こと(さま)。「―な詐(イツワ)りを言はぬ人でなければ好きませぬ/谷間の姫百合(謙澄)」

貞室

ていしつ 【貞室】
⇒安原(ヤスハラ)貞室

貞徳

ていとく 【貞徳】
⇒松永貞徳(マツナガテイトク)

貞徳風

ていとくふう [0] 【貞徳風】
⇒貞門(テイモン)

貞心

ていしん [0] 【貞心】
貞節な心。みさおを堅く守る心。

貞応

じょうおう ヂヤウオウ 【貞応】
年号(1222.4.13-1224.11.20)。承久の後,元仁の前。後堀河天皇の代。

貞慶

じょうけい ヂヤウケイ 【貞慶】
(1155-1213) 法相宗の僧。解脱(ゲダツ)上人。笠置(カサギ)上人。藤原貞憲の子。興福寺の覚憲に法相・律などを学び,維摩会の講師となったが,のち笠置寺に隠棲。著「唯識同学鈔」「愚迷発心集」など。

貞成親王

さだふさしんのう 【貞成親王】
(1372-1456) 伏見宮栄仁(ナカヒト)親王の子。後花園天皇の父。後崇光院と称す。1425年親王宣下。同年出家。後花園天皇が践祚(センソ)したため,太上天皇の尊号を受けた。著「看聞御記」「椿葉記」

貞操

ていそう [0] 【貞操】
(1)(女性としての)正しいみさお。
(2)男女が互いに,異性関係の純潔を守ること。多く女性の男性に対する純潔をいう。「―をやぶる」

貞操

ていそう【貞操】
chastity;→英和
honor;→英和
virtue.→英和
〜を守る be faithful[true]to one's husband.〜を破る lose one's chastity (女が).〜を蹂躙(じゆうりん)する seduce[ruin] <a girl> .→英和
‖貞操帯 a chastity belt.

貞操帯

ていそうたい [0] 【貞操帯】
女性の貞操を守るための,錠前のついた器具。鍵は夫,娘の母親,情夫などがもち,主に中世ヨーロッパの富裕な階級で用いた。

貞操義務

ていそうぎむ [5] 【貞操義務】
夫婦が相互に配偶者以外の相手と性的関係をもたない義務。その違反は離婚原因となる。守操義務。

貞明皇后

ていめいこうごう 【貞明皇后】
(1884-1951) 大正天皇の皇后。名は節子(サダコ)。九条道孝の娘。昭和天皇・秩父宮雍仁(ヤスヒト)・高松宮宣仁(ノブヒト)・三笠宮崇仁(タカヒト)親王の生母。

貞次

さだつぐ 【貞次】
鎌倉期の刀工。備中の古青江派に属す。承元年間(1207-1211)に御番鍛冶に選ばれたという。生没年未詳。

貞永

じょうえい ヂヤウ― 【貞永】
年号(1232.4.2-1233.4.15)。寛喜の後,天福の前。後堀河・四条天皇の代。ていえい。

貞永式目

じょうえいしきもく ヂヤウ― 【貞永式目】
「御成敗(ゴセイバイ)式目」に同じ。

貞治

ていじ テイヂ 【貞治】
⇒じょうじ(貞治)

貞治

じょうじ ヂヤウヂ 【貞治】
北朝の年号(1362.9.23-1368.2.18)。康安の後,応安の前。後光厳(ゴコウゴン)天皇の代。ていじ。

貞淑

ていしゅく [0] 【貞淑】 (名・形動)[文]ナリ
女性が操(ミサオ)が固くしとやかである・こと(さま)。「―な妻」
[派生] ――さ(名)

貞淑な

ていしゅく【貞淑な】
virtuous;→英和
chaste.→英和

貞潔

ていけつ [0] 【貞潔】 (名・形動)[文]ナリ
操(ミサオ)を固く守り,おこないがいさぎよい・こと(さま)。「―な婦人」

貞烈

ていれつ [0] 【貞烈】 (名・形動)[文]ナリ
節操が固く,精神が強いこと。女性が操(ミサオ)を固く守って立派なこと。また,そのさま。「かほどまでに―なる,俊(スグ)れし妻に/自由太刀余波鋭鋒(逍遥)」

貞節

ていせつ [0] 【貞節】
節操がかたいこと。特に,女としての操(ミサオ)をかたく守ること。「―を尽くす」

貞節な

ていせつ【貞節な】
faithful;→英和
virtuous;→英和
chaste;→英和
true.→英和

貞観

じょうがん ヂヤウグワン 【貞観】
(1)年号(859.4.15-877.4.16)。天安の後,元慶の前。清和・陽成天皇の代。
(2)中国,唐の太宗の年号(627-649)。

貞観の治

じょうがんのち ヂヤウグワン― 【貞観の治】
(1)唐の太宗の治世。房玄齢・杜如晦(トジヨカイ)ら賢相・名臣を用いて律令の撰定,軍制の整備,学芸の奨励,領土の拡大など多くの治績をあげ,大帝国の基礎を確立した。
(2)最初の摂政藤原良房没後,清和天皇が唐の太宗に倣い,親政に意を用いたことをいう。

貞観政要

じょうがんせいよう ヂヤウグワンセイエウ 【貞観政要】
中国,唐の太宗と臣下との間の政治論議を分類・編集した書。一〇巻。唐の呉兢(ゴキヨウ)の撰。治政の範として中国・日本の為政者にひろく読まれた。

貞観文化

じょうがんぶんか ヂヤウグワン―クワ [5] 【貞観文化】
「弘仁(コウニン)貞観文化」に同じ。

貞観時代

じょうがんじだい ヂヤウグワン― [5] 【貞観時代】
平安初期,清和天皇の貞観年間(859-877)の時代。日本美術史,特に彫刻史の用語。一木作りの密教彫刻が盛んに行われた時代で,この名称で平安前期を代表させた。

貞観格式

じょうがんきゃくしき ヂヤウグワン― 【貞観格式】
清和天皇の勅命によって編纂(ヘンサン)された格式。格は869年(貞観11),式は871年に完成。藤原良相ら編。格一二巻,式二〇巻よりなるが,ともに散逸。

貞観殿

じょうがんでん ヂヤウグワン― [3] 【貞観殿】
平安京内裏の殿舎の一。中央北端にあり,皇后宮の正庁が置かれる。御匣殿(ミクシゲドノ)。
→内裏

貞門

ていもん 【貞門】
俳諧の一派。松永貞徳を祖とし,寛永(1624-1644)初期から約半世紀にわたって盛行。安原貞室・山本西武・北村季吟などを代表とし知識層を中心に普及。発句は言語遊戯を,付合は詞付を主とする。古風。貞徳風。

貞順

ていじゅん [0] 【貞順】
貞淑で従順なこと。

おい オヒ [1] 【笈・負】
〔動詞「負う」の連用形「負い」の意から〕
修験者(シユゲンジヤ)・行脚(アンギヤ)僧が仏具・衣類などを入れて背に負う,脚・開き戸のついた箱。きゅう。
笈[図]

ふ [1] 【負】
(1)〔数〕 ある数が零より小さいこと。マイナス。
(2)イオン・帯電体などの電荷がマイナスであること。マイナス。陰。
⇔正

ふ【負(の)】
《数》negative;→英和
minus.→英和

まけ【負】
(a) defeat.→英和
‖負いくさ a losing battle[game (競技)].負投手 ⇒敗戦(投手).

負い目

おいめ オヒ― [0] 【負(い)目】
(1)助けてもらったり,つらい目にあわせたりしたことについて負担に思う気持ち。「―があって断れない」
(2)負債。借金。負い物。おい。「我をくだして―を償はせり/御伽草子・二十四孝」

負い目がある

おいめ【負い目がある】
be indebted <to> .

負い真綿

おいまわた オヒ― [3] 【負い真綿】
上着と下着の間の背中の部分に広げた真綿を挟んで保温とするもの。また,真綿で作った袖無し状の保温衣。[季]冬。《―落して歩く我は老/虚子》

負い紐

おいひも オヒ― [1] 【負い紐】
「おぶいひも」に同じ。

負う

お・う オフ [0] 【負う】 (動ワ五[ハ四])
(1)(人や物を)自分の背や肩に載せて支える。せおう。「背に籠(カゴ)を―・う」
(2)負担となるようなことを引き受ける。「責任を―・う」「義務を―・っている」「責めを―・う」
(3)傷を受ける。「重傷を―・った」「心に痛手を―・う」
(4)背後にもつ状態にある。背負う。「太陽を―・って歩く」「上野の森を背に―・うた,根岸の家の一間で/青年(鴎外)」
(5)(「…に負う」の形で)…のおかげをこうむる。「彼の成功は母親の教育に―・うところが大きい」
(6)借りる。「前世に彼が物を―・ひて償はざりき/今昔 17」
(7)名としてもつ。「名にし―・はばいざ事とはむ宮こ鳥わが思ふ人はありやなしやと/伊勢 9」
(8)似つかわしい様子である。相応する。「文屋康秀は,ことばはたくみにて,そのさま身に―・はず/古今(仮名序)」
[可能] おえる
[慣用] 始末に負えない・手に負えない

負う

おう【負う】
(1) bear[carry] <a thing> on one's back;shoulder.→英和
(2) owe much <to> ;be much indebted <to> .
(3) take <the responsibility> upon oneself;be charged <with a duty> .
(4) receive <a wound> .→英和

負うた子に教えられて浅瀬(アサセ)を渡(ワタ)る

負うた子に教えられて浅瀬(アサセ)を渡(ワタ)る
時には自分より未熟な者から教えられることもあるというたとえ。三つ子に習って浅瀬を渡る。負うた子に教えられる。

負うた子より抱(ダ)いた子

負うた子より抱(ダ)いた子
人情の常として,離れている者よりも身近の者を先にすること。負う子より抱く子。

負かす

まか・す [0] 【負かす】 (動サ五[四])
相手を負けさせる。相手に勝つ。「一点差で―・した」
[可能] まかせる

負かす

まかす【負かす】
beat;→英和
defeat.→英和

負かる

まか・る [0] 【負かる】 (動ラ五[四])
値段を安くすることができる。「もうこれ以上―・らない」

負く

ま・く 【負く】 (動カ下二)
⇒まける

負け

まけ [0] 【負け】
(1)負けること。敗北。
⇔勝ち
「勝ち―」「あと一点取られたら―になる」
(2)勝負事で負けた分。損。「―を取り返す」
(3)値段を安くすること。おまけ。「これ以上お―はできない」
(4)名詞に付いて,それに値しない,また,そのことにおいて劣っているなどの意を表す。「名前―」「器量―」「気合―」

負けじ心

まけじごころ 【負けじ心】
「負けじ魂」に同じ。

負けじ魂

まけじだましい【負けじ魂】
an unyielding spirit.

負けじ魂

まけじだましい [4] 【負けじ魂】
人に負けまいとして意気込む気持ち。まけじ心。「―で頑張る」

負けず劣らず

まけずおとらず 【負けず劣らず】 (連語)
⇒「負ける」の句項目

負けず劣らず

負けず劣らず
互いに優劣がなく,同じ程度であること。「―よく勉強する」「―の成績」

負けず劣らず

まけずおとらず【負けず劣らず】
equally;→英和
<work> as hard as….

負けず嫌い

まけずぎらい [4] 【負けず嫌い】 (名・形動)
人に負けることが嫌いでなにごとにも頑張るさま。また,そのような性質の人。まけぎらい。「―な男」

負けず嫌い

まけずぎらい【負けず嫌い】
⇒負けん気.

負けっ振り

まけっぷり [0] 【負けっ振り】
〔「まけぶり」の転〕
負ける過程。また,負けたあとの態度。負け方。「―がいい」

負ける

まける【負ける】
(1)[敗北]be defeated[beaten];lose <a game> ;→英和
be inferior <to> (劣る).
(2)[屈服]yield[submit] <to> ;→英和
be overcome <with> ;give in[way] <to> .
(3)[かぶれる]be poisoned <with lacquer> .
(4)[値段を]reduce[lower] <the price> ;→英和
make <a thing> cheaper;take off <ten yen> .

負ける

ま・ける [0] 【負ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ま・く
(1)力や能力を争って,相手に屈する。敗れる。
⇔勝つ
「腕力ではだれにも―・けない」「一回戦で―・けた」「年はとっても若い者には―・けない」「裁判で―・ける」
(2)あらがいきれなくなる。
⇔勝つ
「寒さに―・けない丈夫な体」「誘惑に―・ける」
(3)人と比べて,力や気持ちの上で劣る。圧倒される。「君を思う気持ちではだれにも―・けません」「彼の強引さには―・けたよ」
(4)薬品や刃物などで皮膚が荒れる。かぶれる。「漆(ウルシ)に―・ける」「剃刀(カミソリ)に―・ける」
(5)値段を安くしたり,品物を余分に渡したりする。「半値に―・ける」「一〇個買ったら一個―・けてくれた」
(6)我慢して相手に有利になるようにする。「今日のところは―・けておこう」
(7)相手の意見に従う。「女にては―・け聞こえ給へらむに/源氏(関屋)」

負けるが勝ち

負けるが勝ち
むりに争わず,一時的に相手に勝ちを譲ることが結局は勝つことになる。

負けん気

まけんき [0] 【負けん気】
〔「負けぬ気」の転〕
負けるのがきらいで,簡単には引き下がらない性質。「―が強い」

負けん気の

まけんき【負けん気の】
unyielding;→英和
stubborn;→英和
obstinate (頑固な).→英和

負け勝ち

まけかち [1][2] 【負け勝ち】
負けることと勝つこと。かちまけ。「―がつかない」「―を争う」

負け博打

まけばくち [3] 【負け博打】
ばくちに負けること。また,負けたばくち。

負け嫌い

まけぎらい [3] 【負け嫌い】 (名・形動)
「負(マ)けず嫌(ギラ)い」に同じ。「―な性格」

負け惜しみ

まけおしみ [0] 【負け惜しみ】
自分の負けや失敗を素直に認めようとしないこと。また,そのための言い訳や屁(ヘ)理屈。「―が強い人」「―を言う」

負け惜しみが強い

まけおしみ【負け惜しみが強い】
will not admit one's defeat.〜を言う(言わない) be a bad (good) loser.

負け態

まけわざ 【負け態】
歌合(ウタアワセ)・碁・相撲などで,負けた方が勝った者をもてなすこと。「中将―し給へり/源氏(賢木)」

負け投手

まけとうしゅ [3] 【負け投手】
野球で,その試合の敗戦に最も責任があったとされる投手。敗戦投手。
⇔勝ち投手

負け振り

まけぶり [0] 【負け振り】
⇒まけっぷり(負振)

負け方

まけかた [0] 【負け方】
(1)負けるまでの戦い方。「―が気に入らない」
(2)〔「まけがた」とも〕
負けたほう。負けた側。「宰相中将は―にて,音なくまかで給ひにけるを/源氏(匂宮)」

負け星

まけぼし [2][0] 【負け星】
相撲などで,負けたしるしにつける黒丸。黒星。
⇔勝ち星

負け犬

まけいぬ [0] 【負け犬】
けんかに負けて,しっぽをまいて逃げる犬。比喩的に,勝負に負けてすごすごと引き下がる者。「―は吠える」「―根性」

負け犬

まけいぬ【負け犬】
an underdog;→英和
a loser.

負け癖

まけぐせ [0] 【負け癖】
勝負事や競技などで,負けることに慣れてしまうこと。「―がつく」

負け相撲

まけずもう [3] 【負け相撲】
負けた相撲。

負け腹

まけばら 【負け腹】
負けて腹を立てること。「先日の合戦に―を立て/太平記 6」

負け色

まけいろ [0] 【負け色】
負けそうな気配。敗色。
⇔勝ち色
「平家の御方は―に見えさせ給ひたり/平家 7」

負け越し

まけこし [0] 【負け越し】
負け越すこと。

負け越す

まけこ・す [3][0] 【負け越す】 (動サ五[四])
スポーツや勝負事で,負けた回数や点が,勝った回数や点より多くなる。
⇔勝ち越す
「七勝八敗で―・す」
[可能] まけこせる

負け軍

まけいくさ [3] 【負け軍】
戦いに負けること。また,その戦い。敗戦。
⇔勝ち軍

負す

おお・す オホス 【負す・課す】 (動サ下二)
(1)背に負わせる。「片思ひを馬にふつまに―・せ持て/万葉 4081」
(2)責任・罪・義務などを引き受けさせる。「木伝へばおのが羽風に散る花を誰に―・せてここら鳴くらむ/古今(春下)」
(3)身に受けさせる。こうむらせる。「大将に矢風を―・せて引きしりぞかせん/保元(中・古活字本)」
(4)名としてもたせる。名付ける。「酒の名を聖(ヒジリ)と―・せし古(イニシエ)の大き聖の言(コト)のよろしさ/万葉 339」
(5)債務を負わせる。貸しつける。「汝ニ―・セタ小麦一石急イデ返セ/天草本伊曾保」

負の所得税

ふのしょとくぜい [1][3] 【負の所得税】
最低生活水準以下の低所得の家計や個人に,その差額のある割合を政府が支給する現金給付額。

負ひ

おい オヒ 【負ひ】
〔動詞「負う」の連用形から〕
負担。借金。「大方は月をも愛(メ)でじ未進(ミシン)せじ積れば人の―となるもの/仮名草子・仁勢物語」

負ひ並め持つ

おいなめも・つ オヒナメ― 【負ひ並め持つ】 (動タ四)
いっしょに背負う。「まそみ鏡に蜻蛉領巾(アキズヒレ)―・ちて/万葉 3314」

負ひ持つ

おいも・つ オヒ― 【負ひ持つ】 (動タ四)
(1)背負う。「盲父を―・て/東大寺諷誦文稿(平安初期点)」
(2)名にもつ。名乗る。「その名をば大来目主と―・ちて/万葉 4094」

負ひ物

おいもの オヒ― 【負ひ物】
(1)背に負う荷物。「常に背中に―たえず/戴恩記」
(2)借財。負い目。[日葡]

負ぶい紐

おぶいひも オブヒ― [3][2] 【負ぶい紐】
子供を背に負うために用いる太い紐。おんぶひも。おいひも。

負ぶう

おぶ・う オブフ [2] 【負ぶう】 (動ワ五[ハ四])
〔「負(オ)う」の転〕
(1)(子供を)背におう。おんぶする。「赤ん坊を―・う」
(2)他人の仕事・責任などを引き受ける。うけおう。「―・つて置いて,しんにするとは,上げ下ぢやあ大きな出入だ/洒落本・多佳余宇辞」
[可能] おぶえる

負ぶさる

おぶさる【負ぶさる】
ride[be carried]on a person's back;rely <on a person> .→英和

負ぶさる

おぶさ・る [3] 【負ぶさる】 (動ラ五[四])
(1)(人が)背負われる。おぶってもらう。「母の背に―・る」
(2)〔おぶさると足(=金銭)を使わないことから〕
他人に費用を払ってもらう。「生活費を父親に―・る」

負へない

おえな・い オヘ― 【負へない】 (形)
〔近世江戸語〕
どうしようもない。手におえない。「―・い手相(テアイ)が多ければ/滑稽本・根南志具佐」

負わず借(カ)らずに子三人

負わず借(カ)らずに子三人
借金がなくて,子供が三人ぐらいいるのが幸せな家庭であるということ。

負わせる

おわせる【負わせる】
put <a thing> on a person's back (背に);charge <a person with a crime[a duty,responsibilities]> ;→英和
inflict <upon> (傷を).→英和

負んぶ

おんぶ [1] 【負んぶ】 (名)スル
〔「おぶう」の転〕
(1)人を背負うこと,また背負われることをいう幼児語。「母親に―する」
(2)人に頼ること。特に,支払いなどを他人に負担してもらうこと。「費用をおやじに―する」

負んぶ飛蝗

おんぶばった [4] 【負んぶ飛蝗】
〔交尾時,小さい雄が雌の背に乗った姿が,親が子をおぶっているように見えることからの名〕
直翅目の昆虫。体長は雌が35ミリメートル内外,雄は20ミリメートル内外。体色は緑または褐色。頭部は前方に細く突き出る。日本各地に見られ,中国にも分布。

負債

ふさい [0] 【負債】
他から金品を借り受けて,返済の義務を負うこと。また,その借りた金品。借金。

負債

ふさい【負債】
a debt.→英和
⇒借り,借金.

負債勘定

ふさいかんじょう [4] 【負債勘定】
簿記の勘定科目の一つで,企業の消極財産である負債に関する勘定。
⇔資産勘定

負傷

ふしょう【負傷】
a wound;→英和
a cut (切傷).→英和
〜する be injured[wounded].‖負傷者 an injured[a wounded]person;the injured[wounded](総称).

負傷

ふしょう [0] 【負傷】 (名)スル
傷を受けること。けがをすること。けが。「足を―する」「顔に―する」「―者」

負号

ふごう [0][1] 【負号】
負数を表す記号。負の符号。マイナス。「−」
⇔正号

負帰還

ふきかん [2] 【負帰還】
フィードバックのうち,出力を入力と比較しその差を小さくするように働く機能をいう。ネガティブ-フィードバック。

負幸物

おいさちのもの オヒサチ― 【負幸物】
出雲国造(イズモノクニノミヤツコ)の新任儀礼の際,天皇から下賜される品物。

負心

ふしん [0] 【負心】
恩義にそむくこと。「―の人に対する忿(イカリ)/即興詩人(鴎外)」

負担

ふたん [0] 【負担】 (名)スル
(1)背に負ったり,肩に担いだりすること。また,その荷物など。「上に数千鈞の重量ある枝葉を―しながら/日本風景論(重昂)」
(2)仕事や義務・責任などを引き受けること。また,その仕事・義務など。「費用は親が―してくれた」
(3)能力以上に課せられた仕事や責任。重荷。「仕事が相当な―となる」

負担

ふたん【負担】
a burden;→英和
a responsibility (責任);→英和
one's share (持分).→英和
〜する bear <expenses> ;→英和
share <in> (一部を).〜を課する impose[lay]a burden <on a person> .‖負担金(額) one's share <in the expenses> .

負担金

ふたんきん [0] 【負担金】
国または地方公共団体が特定の公共事業を行う場合に,その経費にあてるため,その事業に特に関係のある者から徴収する金銭。分担金。

負数

ふすう [2] 【負数】
0 よりも小さい実数。負の数。
⇔正数

負数

ふすう【負数】
《数》a negative number.

負極

ふきょく [0] 【負極】
(1)一対の電極のうち,電位の低い方の極。マイナスの電極。
(2)磁石で南をさす極。
⇔正極

負物

ふもつ [0] 【負物】
借財。負い。

負目

おいめ オヒ― [0] 【負(い)目】
(1)助けてもらったり,つらい目にあわせたりしたことについて負担に思う気持ち。「―があって断れない」
(2)負債。借金。負い物。おい。「我をくだして―を償はせり/御伽草子・二十四孝」

負税

ふぜい [0][1] 【負税】
(1)租税を負担すること。
(2)〔「負」は借りて返さない意〕
未納の税。奈良時代,公民に貸して返納されていない稲。

負笈

ふきゅう [0] 【負笈】
書物を入れた笈(オイ)を背負って遠隔地へ勉学に出ること。遊学。

負荊

ふけい [0] 【負荊】
〔「史記(廉頗藺相如伝)」から。罪人を打つイバラの杖(荊)を自ら背負う意〕
深く謝罪すること。「肉袒(ニクタン)―」「―の下に其の咎を免(ユル)さるれば/太平記 28」

負荷

ふか [1] 【負荷】 (名)スル
(1)(責任などを)おいになうこと。身にひきうけること。「人材に乏く徒に官貧のみ多くして其責を―せず/新聞雑誌 4」
(2)子が父祖の業をうけつぎ,その任にたえること。また,その任務。「―にたえず」
(3)力学的・電気的エネルギーを受け取り,消費するもの。また,消費される量。例えば,電動機におけるポンプ,直流回路における抵抗など。

負薪

ふしん [0] 【負薪】
たきぎを背負って運ぶこと。

負触媒

ふしょくばい [2] 【負触媒】
反応速度を減少させる触媒。
→正触媒

負託

ふたく [0] 【負託】 (名)スル
他人に引き受けさせてまかせること。「国民の―にこたえる」

負論理

ふろんり [2] 【負論理】
コンピューターなどの論理演算を行う電子回路において,電圧の高い状態で「 0 」を,電圧の低い状態で「 1 」を表現すること。

ざい【財】
money;→英和
wealth;→英和
[財産] <make> (a) fortune;→英和
property (財物);→英和
《経》goods.→英和

たから [3] 【宝・財】
(1)世にまれで,貴重なもの。金・銀・珠玉・綾・錦・名刀などの類。宝物。財宝。「家の―」
(2)かけがえのない大切な人や物。「子―」「国の―ともいうべき人物」
(3)金銭。「お ―」

ざい [1] 【財】
(1)財産。富。「巨万の―を築く」「―を成す」
(2)人間の生活にとって貴重な物。「文化―」
(3)〔経〕 人間の欲望を満たすのに役立つもの。自由財と経済財に分けられる。広義では,非物質的財貨であるサービスも含む。財貨。

財テク

ざいテク【財テク】
financial[money]management.

財テク

ざいテク [0] 【財―】
〔「財」は財務の,「テク」はテクノロジーの略〕
企業・個人が株式・不動産・外国為替取引などに投資して,収益をあげるため資金の有利な調達および運用の多様化・効率化を図ること。

財利

ざいり [1] 【財利】
財産と利益。また金銭的利益。

財力

ざいりょく [1] 【財力】
財産があることによって備わる威力。財産・資本の力。金力。経済力。

財力

ざいりょく【財力】
financial power;means;→英和
resources.

財務

ざいむ [1] 【財務】
財政に関する事務。

財務

ざいむ【財務】
financial affairs.財務官(顧問).a financial commissioner (adviser).

財務会計

ざいむかいけい [4] 【財務会計】
経営成績や財政状態を外部に示すことを目的とする一般会計の名称。企業会計原則に準拠して作成される。

財務分析

ざいむぶんせき [4] 【財務分析】
企業の収益性・安全性などを財務諸表を通じて分析すること。

財務局

ざいむきょく [3] 【財務局】
大蔵省の地方支部局。全国一〇か所に置かれ,大蔵省の地方業務を扱う。

財務省証券

ざいむしょうしょうけん [6] 【財務省証券】
アメリカ連邦政府(財務省)が発行する証券。
 (ア)財務省短期証券(Treasury bill)で,期間一年以内の割引債。通称,TB 。
 (イ)財務省中期証券(Treasury note)で,満期二年以上10年以内の利付債。
 (ウ)財務省長期証券(Treasury bond)で,満期10年超の利付債。

財務管理

ざいむかんり [4] 【財務管理】
組織内の資金需要と資金の調達可能性との調整を図ること。

財務諸表

ざいむしょひょう [4] 【財務諸表】
企業の財政や経営状態を,利害関係者に報告する目的で作成される各種の計算書類。貸借対照表・損益計算書・剰余金計算書など。

財嚢

ざいのう [0] 【財嚢】
(1)かねを入れるふくろ。財布(サイフ)。「―から金を出して/福翁自伝(諭吉)」
(2)財布にある限りのかね。財力。「―をはたく」

財団

ざいだん [0] 【財団】
(1)一定の目的のために結合された財産の集合。抵当権の目的とされる鉄道財団・工場財団・鉱業財団などの類。
(2)「財団法人」の略。

財団

ざいだん【財団】
a foundation.→英和
‖財団法人 a (juridical) foundation.アジア財団 the Asia Foundation.

財団抵当

ざいだんていとう [5] 【財団抵当】
財団を目的とする抵当権,およびその設定。企業経営のための土地・建物・機械などの物的施設,および特許権などの工業所有権を一括してその上に抵当権を設定する制度。

財団法人

ざいだんほうじん [5] 【財団法人】
財団を運営するために作られる法人。現行法では,公益を目的とする公益法人のみが認められている。
→社団法人

財宝

ざいほう [0] 【財宝】
財産や宝物。

財宝

ざいほう【財宝】
treasures;riches.

財布

さいふ【財布】
a <plump> purse;→英和
a wallet;→英和
a pocketbook.→英和
〜が軽い have a light purse.〜の紐を締め(緩め)る tighten (loosen) one's purse strings.〜をはたく empty one's purse (to the last penny).

財布

さいふ [0] 【財布】
金銭を入れる布・革などでつくった袋。金入れ。

財布尻

さいふじり [0] 【財布尻】
(1)財布の底。財布の中に残った金銭。「―をたたく」
(2)金銭の出し入れを管理する権利。「―をにぎる」

財帛

ざいはく [0] 【財帛】
(1)財貨と布帛。
(2)禅寺で,金銭出納の任に当たる僧。副寺(フウス)。
(3)(人相で)鼻端をいう。

財形

ざいけい [0] 【財形】
〔「勤労者財産形成制度」の略〕
勤労者が給与の一部を天引きの形で金融機関に積み立てる貯蓄を税制面などで優遇する制度。1971年(昭和46)の勤労者財産形成法に基づく。

財形住宅

ざいけいじゅうたく [5] 【財形住宅】
「財形住宅貯蓄制度」の略。住宅取得,増改築を目的として,勤労者が貯蓄するもの。税制面で優遇措置がある。1988年(昭和63)から実施。住宅財形。

財形年金

ざいけいねんきん [5] 【財形年金】
「財形年金貯蓄制度」の略。勤労者が年金での受け取りを目的として貯蓄するもの。税制面で優遇措置がある。1982年(昭和57)から実施。

財形貯蓄

ざいけいちょちく [5] 【財形貯蓄】
「勤労者財産形成貯蓄制度」の略。勤労者の資産作りの援助を目的に,事業主を通して,毎月,給与の一部を天引きして金融機関に貯蓄するもの。税制面での優遇あるいは融資を受けられる。1972年(昭和47)から実施。

財形貯蓄

ざいけい【財形貯蓄】
fortune-making savings.

財投

ざいとう [0] 【財投】
⇒財政投融資(ザイセイトウユウシ)

財政

ざいせい [0] 【財政】
〔finance の訳語〕
(1)国または公共団体などが行政活動や公共政策の遂行のために行う,資金の調達・管理・支出および実体財産の管理運営。狭義には,以上のうちの政府の資金調達をさす。
(2)国家・団体・個人などの経済状態。金まわり。ふところ具合。「今月の我が家の―は苦しい」

財政

ざいせい【財政】
finances;economy;→英和
financial affairs.〜が豊か(困難)である be well off (in financial difficulties).〜上の financial;→英和
economic.→英和
‖財政状態(整理) financial status (readjustment).財政投融資 treasury investment and loan.財政通(顧問) a financial expert (adviser).健全(赤字)財政 balanced (unbalanced) finance.

財政インフレーション

ざいせいインフレーション [8] 【財政―】
財政支出の急膨張や財政収入の不足をまかなうための,紙幣の増発や赤字公債の発行などによって生ずる物価騰貴。

財政再建団体

ざいせいさいけんだんたい [9] 【財政再建団体】
財政が赤字に陥って独力での再建が見込まれず,国の援助協力のもとに赤字の解消を目指す地方公共団体。

財政学

ざいせいがく [3] 【財政学】
国家あるいは地方公共団体の経済である財政現象を解明する学問。

財政家

ざいせいか [0] 【財政家】
財政の事務に通じた人。理財に巧みな人。

財政年度

ざいせいねんど [5] 【財政年度】
⇒会計(カイケイ)年度

財政投融資

ざいせいとうゆうし [7] 【財政投融資】
国による財政資金の出資(投資)および貸し付け(融資)の総称。政府自身や公社・公団・事業団・地方公共団体などに対して,また政府金融機関を通じて民間に対して行われる。通常は財政投融資資金計画をさす。財投。

財政投融資資金計画

ざいせいとうゆうししきんけいかく [13] 【財政投融資資金計画】
財政投融資に関する計画。一般会計などと異なり,その多くは国会の議決を要しないため,景気調整策などの政策目的に即した弾力的運用が可能。

財政政策

ざいせいせいさく [5] 【財政政策】
政府支出額を弾力的に増減することによって民間経済に介入し,景気の調整・完全雇用・安定成長などの経済目標の達成をめざす政策。広義には財政の機能を利用した政府の政策全般をさす。フィスカル-ポリシー。

財政法

ざいせいほう [0][3] 【財政法】
(1)財政に関する法規の全体。財政法{(2)}・会計法・国有財産法,各種の租税法・地方財政法などを含む。
(2)国の予算・決算およびその他の財政の基本を定める法律。1947年(昭和22)制定。

財政犯

ざいせいはん [3] 【財政犯】
行政犯の一。財政法上の義務に違反する行為。租税の逋脱(ホダツ)などにより国の収入を直接減損する逋脱犯と,申告・帳簿記載などの義務違反により間接的に国の収入に影響を及ぼす財政上の秩序犯がある。

財政的

ざいせいてき [0] 【財政的】 (形動)
財政に関するさま。「―な援助をする」

財政硬直化

ざいせいこうちょくか [0] 【財政硬直化】
社会保障費や国債償還費,人件費などの歳出の当然増が国家予算の大きな部分を占めるようになって,資源配分や景気調整のための弾力的な財政運営が困難になること。

財政財産

ざいせいざいさん [5] 【財政財産】
財政収入を得るために国家が所有管理する財産。収益財産。
⇔行政財産

財政資金

ざいせいしきん [5][6] 【財政資金】
政府が財政を行うための資金。

財政関税

ざいせいかんぜい [5] 【財政関税】
財政収入を主目的として課される関税。奢侈品(シヤシヒン)や国内に競争品のない物品などに課される。石油関税が代表的。収入関税。歳入関税。
→保護関税

財施

ざいせ [0] 【財施】
〔仏〕 三施の一。仏・僧侶や貧者などに物品や金銭を施すこと。

財本

ざいほん [0] 【財本】
財産と資本。「―を一朝悉(コトゴト)く烏有に帰せしむる/明六雑誌 22」

財欲

ざいよく [0][1] 【財欲】
〔仏〕 五欲の一。財物をほしがる心。

財源

ざいげん [0][3] 【財源】
(あることに)必要な金銭。また,その金の出所。「―確保」

財源

ざいげん【財源】
a source of revenue; <be rich in> resources; <raise> funds (資金).

財物

ざいもつ [0] 【財物】
財宝。家財。ざいぶつ。

財物

ざいぶつ [1][0] 【財物】
(1)金銭と物品。ざいもつ。
(2)〔法〕 保護に値する価値または効用を有し,窃盗・強盗・詐欺・恐喝・横領などの犯罪の客体となる物。

財産

ざいさん【財産】
an estate;→英和
<inherit> (a) fortune;→英和
property;→英和
assets.〜を作る(なくす) make a (run through one's) fortune.〜目あてに嫁ぐ marry for money.‖財産家 a man of property.財産税 a property tax.財産目録 an inventory.私有(公共)財産 private (public) property.

財産

ざいさん [1][0] 【財産】
(1)個人や団体などのもっている土地・建物・物品・金銭・有価証券などの総称。資産。しんだい。「―を築く」「私有―」
(2)〔法〕 一定の目的の下に結合した,金銭的に価値があり,法律により保護または承認されているものの総体。物権・債権・無体財産権の類。
(3)その人にとって貴重な事柄。「この経験を―とする」「友人が最大の―だ」

財産出資

ざいさんしゅっし [5] 【財産出資】
会社設立などにあたり,金銭その他の財産によってなされる出資。金銭出資と現物出資がある。

財産分与

ざいさんぶんよ [5] 【財産分与】
婚姻中に得た財産を離婚により清算するために,離婚した夫婦の一方が他方の請求に対して財産を分与すること。

財産分離

ざいさんぶんり [5] 【財産分離】
相続債権者・受遺者・相続人の固有の債権者らの請求により,相続財産と相続人の固有の財産を分離して管理・清算する財産上の処分。

財産刑

ざいさんけい [3] 【財産刑】
罰金・科料・没収など財産を徴収する刑罰。

財産勘定

ざいさんかんじょう [5] 【財産勘定】
簿記で,財産に関する勘定。資産勘定と負債勘定とから成る。

財産区

ざいさんく [3] 【財産区】
市町村または特別区の一地区で財産を有しまたは公の施設を設けているものがある場合,その財産または公の施設の管理・処分について権能をもつもの。特別地方公共団体の一。

財産家

ざいさんか [0] 【財産家】
資産を多くもっている人。資産家。

財産所得

ざいさんしょとく [5] 【財産所得】
財産の所有もしくは利用から生ずる所得。地代・利子・配当など。資産所得。

財産権

ざいさんけん [3] 【財産権】
財産的価値を有する権利。身分権・人格権などと並ぶ私権の一。物権・債権および無体財産権などが主要なもの。

財産法

ざいさんほう [0][3] 【財産法】
私法のうち,経済生活に関する法規の全体。
→身分法

財産犯

ざいさんはん [3] 【財産犯】
財物または財産上の利益を侵害する犯罪の総称。窃盗・詐欺・横領・背任・毀棄など。財産罪。

財産目録

ざいさんもくろく [5] 【財産目録】
商業帳簿の一。一定の時期における商人の営業財産を,個別に価額を付して記載した静態的な明細表。1974年(昭和49)に会社の清算などの場合を除いて廃止。

財産相続

ざいさんそうぞく [5] 【財産相続】
財産上の地位の相続。この場合の財産には消極財産も含む。
→身分相続

財産税

ざいさんぜい [3] 【財産税】
(1)財産・資本を所有している事実に課される租税。所有者の総財産に課税する一般財産税と,相続税・贈与税・固定資産税などの特別財産税に分かれる。
(2)富の再配分を目的として,1946年(昭和21)3月3日の時点で個人が有していた財産に対して課された国税。

財用

ざいよう [0] 【財用】
(1)資財。もとで。「漫(ミダリ)に―を費すが如き/文明論之概略(論吉)」
(2)資財の用途。

財界

ざいかい【財界】
the financial[business]world;business circles.〜の financial <crisis> .→英和
‖財界人 a financier;a businessman.

財界

ざいかい [0] 【財界】
政治・経済に影響力をもつ資本家・経営者の世界。政界に対する意味での経済界。「―の大立て者」

財界人

ざいかいじん [3] 【財界人】
大資本を背景とした実業家。

財経

ざいけい [0] 【財経】
財政と経済。

財貨

ざいか【財貨】
goods;→英和
commodities;property.→英和

財貨

ざいか [1] 【財貨】
財産として価値のある品物や金銭。財物。「戦災で多くの―が失われた」

財賄

ざいわい [0] 【財賄】
たから。財産。

財賦

ざいふ [0] 【財賦】
(1)財貨。
(2)財政。

財部

たからべ 【財部】
姓氏の一。

財部彪

たからべたけし 【財部彪】
(1867-1947) 軍人。海軍大将。宮崎県生まれ。海軍次官,のち海相に六度就任。1930年(昭和5)ロンドン軍縮会議の全権の一人となり,補助艦制限の条約に調印。

財閥

ざいばつ【財閥】
a financial clique[group];the plutocracy;→英和
the zaibatsu.

財閥

ざいばつ [0] 【財閥】
(1)第二次大戦前の日本において発達をとげた経営形態で,一族・一門の家族的関係のもとに閉鎖的に結合した資本家の多角的経営体。三井・三菱・住友など。大資本家の一族。コンツェルン。
(2)金持ち。

財閥解体

ざいばつかいたい [0] 【財閥解体】
第二次大戦後,経済民主化の方策の一つとして占領軍により実施された,財閥を解体するための一連の措置。持株会社の解体,財閥家族所有の株式の買い上げ,財閥家族の役員就任の禁止,商号使用禁止,企業規模の制限などが行われた。

こう [1] 【貢】
みつぎもの。「―を奉る」

みつぎ【貢(物)(を納める)】
(pay) a tribute.→英和

貢ぎ

みつぎ [0] 【貢ぎ・調・御調】
〔「み」は接頭語。中世末期頃まで「みつき」〕
(1)租税。貢賦。「―を軽くし,斂(オサメモノ)を薄くして/日本書紀(仁徳訓)」
(2)大和政権に服属する集団が,服属儀礼としてさし出すもの。繊維製品を中心とする。海山の収穫物を主とする贄(ニエ)と対をなすが,のち,その多くを吸収し律令制の調(チヨウ)として体系化された。つき。
(3)「調(チヨウ){(1)}」に同じ。

貢ぎ物

みつぎもの [0] 【貢ぎ物】
(1)支配者が税として被支配者から取り立てるもの。
(2)属国が君主国に献上する品物。

貢ぐ

みつぐ【貢ぐ】
support <a person> ;→英和
give financial aid <to> .

貢ぐ

みつ・ぐ [2] 【貢ぐ】 (動ガ五[四])
〔「見継ぐ」と同源〕
(1)金品を贈って生活の面倒をみる。生活を助ける。「悪い男に―・ぐ」「朝夕のことをも―・ぐべし/盛衰記 10」
(2)君主・宗主国などに金品を献上する。「朝廷に―・ぐ」
[可能] みつげる

貢す

こう・す 【貢す】 (動サ変)
(1)みつぎものをたてまつる。
(2)人材を推薦する。貢挙する。

貢士

こうし [1] 【貢士】
明治維新当初,藩主の推挙により選出され,下の議事所のち議政官下局,ついで貢士対策所に出仕した議事官。

貢挙

こうきょ [1] 【貢挙】
(1)律令制による官吏登用の方法。大学・国学の優秀な子弟を中央政府に推薦したこと。政府はこれを試験し,合格者を任用した。くご。
(2)古代中国の官吏登用の法。のち,「科挙」の別称。

貢物

こうぶつ 【貢物】
みつぎもの。こうもつ。

貢物

こうもつ [0] 【貢物】
みつぎもの。

貢献

こうけん [0] 【貢献】 (名)スル
(1)物事や社会に力を尽くして,よい結果をもたらすこと。寄与。「優勝に―する」
(2)貢ぎ物を奉ること。また,その貢ぎ物。

貢献

こうけん【貢献】
<make a> contribution <to> .→英和
〜する contribute <to> ;→英和
render <great> services <to> .

貢租

こうそ [1] 【貢租】
みつぎもの。年貢。

貢税

ぐぜい 【貢税】
みつぎもの。特に,中世,寺社への寄進をいう。

貢税料所

ぐぜいりょうしょ 【貢税料所】
中世,神社・仏閣の諸費用にあてるため寄進された知行所。

貢米

こうまい [0] 【貢米】
年貢として納める米。

貢納

こうのう [0] 【貢納】 (名)スル
みつぎものをおさめること。

貢茶

こうちゃ [1] 【貢茶】
闘茶の一種。三種の茶を四服ずつに分け,一服ずつを試飲し,残った九服に試飲をしていない別の一種を一服加えた一〇服を順次飲み,それぞれがどの種類であるかをあてるもの。十服茶(ジツプクチヤ)。

貢調

こうちょう [0] 【貢調】
みつぎものをさし出すこと。また,そのみつぎもの。

貢調使

こうちょうし [3] 【貢調使】
(1)四度使(ヨドノツカイ)の一。律令制下,調・庸などの現在高を記した調帳を調・庸の品とともに中央に納める使者。調使。調庸使。調進使。
(2)献上品を納めるために来朝する使節。朝貢使。

貢進

こうしん [0] 【貢進】 (名)スル
(1)みつぎものをさしあげること。進献。貢献。
(2)推薦すること。「一言以て一議員を―する/花柳春話(純一郎)」

貢馬

くめ 【貢馬】
〔「ぐめ」とも〕
貢ぎ物として奉る馬。「建久九年十二月に,―の次(ツイデ)に/平治(下・古活字本)」

貢馬

こうば [1] 【貢馬】
諸国から朝廷に献上する馬。

貢馬奉行

こうばぶぎょう [4] 【貢馬奉行】
室町幕府の職名。幕府から朝廷に献上する馬を将軍が内覧する儀式をつかさどる。

ひん [1] 【貧】 (名・形動)[文]ナリ
(1)貧しいこと。貧乏。「―ゆえの盗み」
(2)欠乏すること。不足すること。

貧し

まど・し 【貧し】 (形シク)
〔「まづし」の転〕
乏しい。不足だ。不十分だ。「財多ければ身を守るに―・し/徒然 38」

貧しい

まずし・い マヅシイ [3] 【貧しい】 (形)[文]シク まづ・し
(1)収入が少なくて,毎日の生活が苦しい。貧乏である。「―・い暮らし」「―・い家庭」
(2)十分に金をかけていない。粗末だ。貧弱だ。「―・い身なり」「―・い設備」「―・い食事」
(3)乏しい。足りない。十分に満たされていない。「―・い想像力」「心が―・い」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)

貧しい

まずしい【貧しい】
poor.→英和
〜家に生まれる be born poor.→英和

貧しき人々

まずしきひとびと マヅシキ― 【貧しき人々】
〔原題 (ロシア) Bednye lyudi〕
ドストエフスキーの処女作。1846年発表。往復書簡のかたちで,貧しい老官吏と薄幸の少女との心温まる交情とほのかな恋心を描く。

貧する

ひん・する [3] 【貧する】 (動サ変)[文]サ変 ひん・す
貧乏する。貧乏になる。

貧すれば鈍(ドン)する

貧すれば鈍(ドン)する
貧乏すると,世俗的な苦労が多いので,才知がにぶったり,品性が下落したりする。

貧乏

びんぼう【貧乏】
poverty.→英和
〜な poor.→英和
〜する be poor;live in poverty;be reduced to poverty.→英和
〜に生まれる be born poor.〜暇なし There is no rest for the poor.‖貧乏人 a poor person;the poor (総称).

貧乏

びんぼう [1] 【貧乏】 (名・形動)スル[文]ナリ
財産や収入が少なく,生活が苦しい・こと(さま)。「―な暮らし」「―所帯」「若くて―していた頃」

貧乏たらしい

びんぼうたらし・い ビンボフ― [7] 【貧乏たらしい】 (形)
いかにも貧乏なように見えるようすだ。貧乏ったらしい。

貧乏人

びんぼうにん [0] 【貧乏人】
貧しい人。

貧乏徳利

びんぼうどくり [5] 【貧乏徳利】
円筒形の上部に長めの口をつけた陶製の粗末な徳利。はかり売りの酒を入れるのに用いた。

貧乏性

びんぼうしょう [0][3] 【貧乏性】
ゆとりある態度をとれない性質。気が小さくて,くよくよする性質。

貧乏揺すり

びんぼうゆすり [5] 【貧乏揺すり】
すわっているときに,体の一部,特にひざなどを絶え間なくゆすること。

貧乏揺るぎ

びんぼうゆるぎ [5] 【貧乏揺るぎ】
(1)「貧乏揺すり」に同じ。
(2)(下に打ち消しの語を伴って)ほんのちょっと動くこと。「―もしないので/高野聖(鏡花)」

貧乏物語

びんぼうものがたり ビンバフ― 【貧乏物語】
経済評論。河上肇著。1917年(大正6)刊。貧困の現状,原因,解決策を人道主義の立場から論じ,世論に大きな影響を与えた。

貧乏神

びんぼうがみ [3][5] 【貧乏神】
(1)人にとりついて,その人に貧乏をもたらすといわれる神。「―にとりつかれる」
(2)〔十両でありながら前頭の力士と取り組まされることから〕
相撲で,十両の筆頭力士の俗称。

貧乏籤

びんぼうくじ [3] 【貧乏籤】
損な役まわり。つまらぬめぐり合わせ。「―をひく」

貧乏線

びんぼうせん [0] 【貧乏線】
⇒貧困線

貧乏芸

びんぼうげい [3] 【貧乏芸】
それにふければ,次第に財産をなくしてしまうような遊芸。

貧乏葛

びんぼうかずら [5] 【貧乏葛】
〔手入れの行き届かない庭に生い茂ることから〕
ヤブガラシの別名。

貧僧

ひんそう [0] 【貧僧】
貧しい僧。貧乏している僧侶。

貧困

ひんこん【貧困】
poverty;→英和
want.→英和
〜な poor.→英和
〜に陥る be reduced to poverty.‖貧困者 the poor (総称).

貧困

ひんこん [0] 【貧困】 (名・形動)[文]ナリ
(1)まずしくて生活に困っている・こと(さま)。「―家庭」「―な生活」
(2)必要なもの,大事なものがとぼしいこと。また,そのさま。「―な発想」「政治の―」
[派生] ――さ(名)

貧困線

ひんこんせん [0] 【貧困線】
それ以下の収入では最低生活も維持できないと考えられる統計上の境界線。貧乏線。

貧土

ひんど [1] 【貧土】
産物の乏しい土地。不毛の土地。

貧女

ひんじょ [1] 【貧女】
貧しい女。ひんにょ。

貧女

ひんにょ [1] 【貧女】
「ひんじょ(貧女)」に同じ。

貧宅

ひんたく [0] 【貧宅】
貧しい住まい。貧家。

貧家

ひんか [1] 【貧家】
貧しい家。寒家。

貧富

ひんぷ【貧富(の差)】
(the distance between) the poor and the rich.→英和

貧富

ひんぷ [1] 【貧富】
貧しいことと富んでいること。また,貧者と富者。「―の差」

貧寒

ひんかん [0] 【貧寒】 (ト|タル)[文]形動タリ
貧しくさむざむとしたさま。「―とした山村」

貧小

ひんしょう [0] 【貧小】 (名・形動)[文]ナリ
みすぼらしく小さな・こと(さま)。「―なる者を賤むにあらず/国体新論(弘之)」

貧弱

ひんじゃく [0] 【貧弱】 (名・形動)[文]ナリ
(1)みすぼらしいこと。弱々しいこと。また,そのさま。「見るからに―な男」「―な体格」
(2)内容がなく,必要なものを十分に備えていない・こと(さま)。「―な内容の本」「―な知識」「―な食事」「―な福祉政策」
[派生] ――さ(名)

貧弱な

ひんじゃく【貧弱な】
poor;→英和
meager.→英和

貧打

ひんだ [1] 【貧打】
野球で,打撃がふるわないこと。

貧攻

ひんこう [0] 【貧攻】
野球などで,攻撃がふるわないこと。

貧書生

ひんしょせい [3] 【貧書生】
貧乏な書生。

貧村

ひんそん [0] 【貧村】
貧しい村。寒村。

貧栄養湖

ひんえいようこ ヒンエイヤウ― [5] 【貧栄養湖】
水中の栄養塩類が少なく,プランクトンなどが少ない湖沼。水の色は藍色で透明度が高い。摩周湖・十和田湖など。
→富栄養湖

貧楽

ひんらく [1][0] 【貧楽】
〔論語(学而)〕
貧乏であるために,気をつかうことも少なく,かえって気楽であること。貧乏ゆえの気楽さ。

貧歯類

ひんしるい [3] 【貧歯類】
主に南アメリカ大陸で進化した哺乳類の一群。アリクイ・ナマケモノ・アルマジロが代表で,歯の発達の悪いものが多い。現生種は少ないが,更新世以前に多様に進化したことを示す化石記録が残っている。

貧毛類

ひんもうるい [3] 【貧毛類】
環形動物門の一綱。ミミズの類。

貧民

ひんみん [3] 【貧民】
貧乏な人。貧しい人。

貧民

ひんみん【貧民】
poor people;the poor (総称).→英和
貧民窟 the slums.

貧民窟

ひんみんくつ [3] 【貧民窟】
低所得層・極貧層が多く集まって住んでいる地域。スラム街。貧民街。細民街。

貧病

ひんびょう [0] 【貧病】
(1)貧乏と病気。また,貧乏人と病人。
(2)貧乏の苦しさを病気にたとえた語。貧のやまい。

貧的

ひんてき [0] 【貧的】
貧しいこと。貧乏。「此方(コツチ)も―,何様(ドウ)してやるにも遣り様なく/五重塔(露伴)」

貧相

ひんそう [1] 【貧相】 (名・形動)[文]ナリ
貧乏そうな顔つきや身なり。また,みすぼらしいさま。
⇔福相
「―な身なり」

貧相な

ひんそう【貧相な】
thin (やせた);→英和
poor-looking.〜ななりをしている be poorly dressed.

貧福

ひんぷく [0][1] 【貧福】
貧しいことと豊かであること。貧乏と裕福。「ままならぬは―/浮世草子・五人女 3」

貧窮

ひんきゅう [0] 【貧窮】 (名)スル
〔古くは「びんぐう」とも〕
貧しくて生活に困ること。貧困。貧苦。「―のどん底」

貧窮

ひんきゅう【貧窮】
⇒貧困.

貧窮問答歌

ひんきゅうもんどうか 【貧窮問答歌】
万葉集巻五所収の山上憶良作の歌。貧者と窮者の問答の体裁で生活の苦しさを歌った長歌および反歌一首。

貧窶

ひんる [1] 【貧窶】
貧しくやつれること。ひんく。「金を,―の度に従つて与へたこともある/渋江抽斎(鴎外)」

貧窶

ひんく [1] 【貧窶】
「ひんる(貧窶)」に同じ。「其―困阨(コンヤク)の状を知つた/北条霞亭(鴎外)」

貧者

ひんじゃ【貧者】
a poor man;the poor (総称).→英和
〜の一灯 a widow's mite.

貧者

ひんじゃ [1] 【貧者】
まずしい人。貧乏人。
⇔富有

貧苦

ひんく【貧苦】
⇒貧困.

貧苦

ひんく [1] 【貧苦】
貧しさに苦しむこと。また,その苦しみ。「―のどん底」「―にめげず勉学する」

貧血

ひんけつ [0] 【貧血】
(1)血液中の赤血球数または血色素量が正常値以下に減少した状態。鉄分やビタミンの欠乏,造血器官の疾患,失血など種々の原因によって起こる。顔色が悪くなり,頭痛・耳鳴り・めまい・動悸・息切れ・倦怠などを呈する。
(2)ある部分に流入する動脈性の血液量が減少した状態。血管運動神経の調節障害と考えられている。脳貧血はこの一種。またショック時には四肢の貧血が起こる。

貧血

ひんけつ【貧血】
《医》anemia.→英和
〜の anemic.

貧血性

ひんけつしょう [0] 【貧血性】
貧血を起こしやすい体質。貧血質。

貧賤

ひんせん [0] 【貧賤】 (名・形動)[文]ナリ
まずしく身分が低い・こと(さま)。「負債山の如く領民―にして/二宮尊徳(露伴)」

貧農

ひんのう [0] 【貧農】
貧乏な農民。まずしい農家。
⇔富農

貧道

ひんどう [1] 【貧道】
■一■ (名)
仏道修行の未熟な境涯。また,その人。
■二■ (代)
一人称。僧が自分をへりくだっていう語。「―,二十八歳の時,遁世の門に入て/雑談 3」

貧鉤

まじち マヂ― 【貧鉤】
貧しくなれとのろいをかけた釣り針。「この鉤は…―,うるぢと云ひて後手に賜へ/古事記(上訓)」

貧鉱

ひんこう [0] 【貧鉱】
(1)金属含有量が少ない鉱石。
(2)鉱石の産出量が少ない鉱山。
⇔富鉱

貨客

かきゃく クワ― [1] 【貨客】
貨物と旅客。かかく。

貨客

かかく クワ― [1] 【貨客】
⇒かきゃく(貨客)

貨客船

かきゃくせん クワ― [0] 【貨客船】
旅客・郵便物と相当多量の貨物を同時に輸送する船。貨客混合船。かかくせん。
〔海上運送法等では,旅客定員が一二名を超えないものは,客を乗せる設備があっても貨物船に含める〕

貨幣

かへい【貨幣】
money;→英和
a coin (硬貨).→英和
本位(補助)貨幣 standard (subsidiary) money.貨幣価値 currency value.

貨幣

かへい クワ― [1] 【貨幣】
商品の交換価値を表し,商品を交換する際に媒介物として用いられ,同時に価値貯蔵の手段ともなるもの。歴史的には貝殻・布などの実物貨幣にはじまり,金銀が本位貨幣とされるようになり,現代では鋳貨・紙幣・銀行券が用いられている。

貨幣ベール観

かへいベールかん クワ―クワン [6] 【貨幣―観】
貨幣は単に実物の交換取引を容易にするための手段であり,雇用や生産,消費などの経済行動に影響を与えることはないから,実体経済をおおうベールのようなものにすぎないとする考え。古典派の貨幣観であり,ケインズに批判された。

貨幣価値

かへいかち クワ― [4] 【貨幣価値】
一単位の貨幣がどれだけの財貨やサービスと交換できる価値をもっているかということ。貨幣の購買力。

貨幣価格

かへいかかく クワ― [4] 【貨幣価格】
財・サービスの価値を貨幣額で表示したもの。絶対価格。
→相対価格

貨幣制度

かへいせいど クワ― [4] 【貨幣制度】
貨幣の単位,発行の形式,内容および本位制などに関して国家が設ける制度。

貨幣同盟

かへいどうめい クワ― [4] 【貨幣同盟】
国際貿易の不便を除くため,条約・協定によって国家間の貨幣の対外価値を相互に一定の比率に確保する同盟。通貨同盟。

貨幣恐慌

かへいきょうこう クワ―クワウ [4] 【貨幣恐慌】
信用恐慌や銀行恐慌によって商業手形や銀行手形が信用を失い,現金通貨や金貨幣への需要が爆発的に拡大する恐慌状態。

貨幣数量説

かへいすうりょうせつ クワ―スウリヤウ― [6] 【貨幣数量説】
貨幣の価値は流通する貨幣の総量によって決まるとする説。ここから物価水準の変動の原因を貨幣量の変化に求める。

貨幣法

かへいほう クワ―ハフ 【貨幣法】
鋳造貨幣について規定する法律。1897年(明治30)制定。金本位制を前提として貨幣の種類・価格の単位・品位・量目などを定めていた。1987年(昭和62),管理通貨制度に即して廃止。

貨幣石

かへいせき クワ― [2] 【貨幣石】
有孔虫類の化石。古生代末期に出現し,特に新生代の始新世・漸新世に爆発的に増え,急速に絶滅した。この時代の示準化石として重要。石灰質の殻は直径1〜10センチメートルの円盤状や凸レンズ状を成す。地中海・インド・インドネシアなどにかけて帯状に分布する。日本では九州天草・小笠原・沖縄に産する。ヌンムライト。

貨幣経済

かへいけいざい クワ― [4] 【貨幣経済】
貨幣を財貨の交換および流通の手段とする経済様式。商品経済。
→自然経済
→信用経済

貨幣資本

かへいしほん クワ― [4] 【貨幣資本】
産業資本の循環の中で,資本が貨幣・生産手段・商品といった種々の形態を示す時,そのうちの貨幣形態をとる資本。
→実物資本

貨幣錯覚

かへいさっかく クワ―サク― [4] 【貨幣錯覚】
名目所得が増えれば,インフレで実質所得は減っていても所得が増えたような錯覚に陥ること。貨幣的錯覚。

貨殖

かしょく クワ― [0][1] 【貨殖】
財産を増やすこと。利殖。

貨泉

かせん クワ― [0] 【貨泉】
中国,新の王莽(オウモウ)が14年に鋳造した円形方孔の銅銭。「貨泉」の二字がある。日本でも弥生(ヤヨイ)時代の遺跡から出土。
貨泉[図]

貨物

かもつ クワ― [1] 【貨物】
(1)貨車・トラック・船・飛行機などで運送する比較的大きな品物。荷物。
(2)「貨物列車」の略。
(3)「かぶつ(貨物){(1)}」に同じ。

貨物

かもつ【貨物】
<米> freight;→英和
<英> goods;→英和
a (ship's) cargo (船荷).‖貨物自動車 <米> a truck; <英> a lorry.貨物船 a freighter;a cargo ship.貨物取扱所 <米> a freight[ <英> goods]office.貨物列車 <米> a freight[ <英> goods]train.

貨物

かぶつ クワ― [1] 【貨物】
有形の財貨。かもつ。

貨物列車

かもつれっしゃ クワ― [4] 【貨物列車】
貨車を連結して,貨物だけを輸送する列車。

貨物引換証

かもつひきかえしょう クワ―ヒキカヘ― [1] 【貨物引換証】
物品の陸上運送契約において,運送人が荷送り人に交付する有価証券。運送品の受け取りを証明し,到着地で証券所持人に引き渡すことを約す。この証券により,荷送り人は運送中の物品の売却・質入れができる。

貨物自動車

かもつじどうしゃ クワ― [5] 【貨物自動車】
貨物を運ぶ自動車。トラック。

貨物船

かもつせん クワ― [0] 【貨物船】
貨物を主に運搬する船舶。小人数の旅客(定員一二人以下)を乗せるものもある。

貨物駅

かもつえき クワ― [3] 【貨物駅】
貨物だけを取り扱う鉄道の駅。

貨狄

かてき クワ― 【貨狄・化狄】
中国古代,黄帝の臣で,舟を考案した人といわれる。謡曲「自然居士」にみえる。

貨狄尊者

かてきそんじゃ クワ― 【貨狄尊者】
栃木県佐野市竜江院に伝わる木像。オランダ船リーフデ号の船尾飾り(エラスムスの像)だが,貨狄になぞらえて呼んだ。

貨財

かざい クワ― [1] 【貨財】
貨幣と財物。財貨。

貨車

かしゃ【貨車】
<米> a freight car; <英> a goods waggon[van].有蓋(無蓋)貨車 a boxcar (flat car).→英和

貨車

かしゃ クワ― [1] 【貨車】
貨物を運ぶための鉄道の車両。有蓋(ユウガイ)車・タンク貨車・無蓋車・ホッパー車などがある。

貨車渡し

かしゃわたし クワ― [3] 【貨車渡し】
商品の売買取引で,物品を貨車に積み込むまでを売り主の責任とする取引条件。
→駅渡し

販ぐ

ひさ・ぐ [0][2] 【鬻ぐ・販ぐ】 (動ガ五[四])
〔近世初期までは「ひさく」と清音〕
〕 売る。あきなう。「春を―・ぐ」「人情といふ品物をば其本店(ダナ)にて―・ぎながら/小説神髄(逍遥)」「棺を―・くもの,作りてうち置くほどなし/徒然 137」

販価

はんか [1] 【販価】
「販売価格」の略。

販促

はんそく [0] 【販促】
〔「販売促進」の略〕
⇒セールス-プロモーション

販売

はんばい【販売】
sale.→英和
〜する sell;→英和
deal <in tea> (取引).→英和
〜されている be on sale.→英和
‖販売課 a sales department.販売係 a salesman;a saleswoman.販売網 a sales network.

販売

はんばい [0] 【販売】 (名)スル
商品を売ること。「自動―機」「―網」「古本を―する」

販売促進

はんばいそくしん [5] 【販売促進】
⇒セールス-プロモーション

販売協定

はんばいきょうてい [5] 【販売協定】
カルテルの一種。企業が競争による生産物価格の下落を防ぎ,利潤率を維持するため,価格の最低限や数量の制限などについて結ぶ協定。

販売管理

はんばいかんり [5] 【販売管理】
販売部門での計画・調整などの管理をさす。マーケティング管理。セールス管理。

販社

はんしゃ [1] 【販社】
「販売会社」の略。

販路

はんろ [1] 【販路】
品物を売りさばく方面。商品のはけぐち。「―を開拓する」

販路

はんろ【販路】
a market <for> .→英和
新しい〜を開く find a new market.

とん [1] 【貪】
〔「とん」は呉音。慣用的に「どん」とも〕
(1)欲の深いこと。むさぼること。どん。
(2)〔仏〕 三毒の一つ。対象を追い求める心。貪愛。貪欲。

貪ず

とん・ず 【貪ず】 (動サ変)
むさぼる。「富貴の家は心を恣にして酒色を―・じ屋舎を過奢に作り/沙石 3」

貪り読む

むさぼりよ・む [5] 【貪り読む】 (動マ五[四])
むさぼるように夢中になって読む。「小説を―・む」

貪り食う

むさぼりく・う [5] 【貪り食う】 (動ワ五[ハ四])
むさぼるように食べる。がつがつと食べる。

貪る

むさぼる【貪る】
[欲ばる]be greedy <of,for> .貪り食う eat greedily;devour.→英和
暴利を〜 make excessive profits.

貪る

むさぼ・る [3] 【貪る】 (動ラ五[四])
〔「ぼる」は欲(ホ)るの意か〕
(1)満足することなく,欲しがる。「暴利を―・る」「間食ばかり―・つてゐる/平凡(四迷)」「何を―・る身の祈りにか/源氏(夕顔)」
(2)飽きることなく,その状態を続ける。「安逸を―・る」「本を―・り読む」「折々景色よき処に逢ひて,飽迄―・り見んとは思へども/日光山の奥(花袋)」
[可能] むさぼれる

貪利

たんり [1] 【貪利】
⇒どんり(貪利)

貪利

どんり [1] 【貪利】
利益をむさぼること。たんり。

貪吏

どんり [1] 【貪吏】
利益をむさぼる役人。

貪吝

たんりん [0] 【貪吝】
⇒どんりん(貪吝)

貪吝

どんりん [0] 【貪吝】
欲深く,けちなこと。たんりん。「気格高尚なるが故(ユエ)に―刻薄の状を伏す/小説神髄(逍遥)」

貪婪

どんらん [0] 【貪婪】 (名・形動)[文]ナリ
〔「とんらん」〕
飽くことを知らないこと。大変に欲深であること。また,そのさま。貪欲。たんらん。「―な金銭欲」「―な好奇心」
[派生] ――さ(名)

貪婪

たんらん [0] 【貪婪】 (名・形動)[文]ナリ
〔「たん」は漢音〕
「どんらん(貪婪)」に同じ。「百獣の中で尤も聡明なる大象と,尤も―なる小豚と結婚する様なものだ/吾輩は猫である(漱石)」

貪婬

たんいん [0] 【貪淫・貪婬】
(1)ひどく色を好むこと。
(2)みだりに求めること。

貪官

どんかん [0] 【貪官】
欲の深い官吏。賄賂(ワイロ)を要求したり私腹をこやしたりする役人。貪吏(タンリ)。

貪心

たんしん [0] 【貪心】
〔「たん」は漢音〕
貪欲な心。欲心。

貪愛

とんない [0] 【貪愛】
「とんあい(貪愛)」の連声。

貪愛

とんあい [0] 【貪愛】 (名)スル
〔「どんあい」とも〕
(1)〔仏〕 対象を追い求め,執着すること。とんない。貪。
(2)むさぼり好むこと。あくことなく欲しがること。「金銭を―する人/西国立志編(正直)」

貪戻

たんれい [0] 【貪戻】 (名・形動)[文]ナリ
欲が深くて,道理に背いている・こと(さま)。「一人―なれば一国乱を起すといへり/浄瑠璃・国性爺合戦」

貪欲

とんよく [0] 【貪欲】
〔「とん」は呉音〕
〔仏〕 十悪の一。強い欲望を持つこと。たんよく。

貪欲

どんよく【貪欲】
greed(iness);→英和
avarice.→英和
〜な greedy;→英和
avaricious;covetous.→英和

貪欲

どんよく [0] 【貪欲】 (名・形動)[文]ナリ
〔古くは「とんよく」〕
次々と欲を出し満足しないこと。非常に欲張りであること。また,そのさま。金銭欲・物欲だけでなく,知識欲にもいう。「―に知識を吸収する」「―心」
[派生] ――さ(名)

貪欲

たんよく [0] 【貪欲】 (名・形動)[文]ナリ
〔「たん」は漢音〕
「どんよく(貪欲)」に同じ。「汝の―を遂んとするも/花柳春話(純一郎)」

貪汚

たんお [1] 【貪汚】
〔「たん」は漢音〕
欲が深くて心がきたないこと。「―の吏」

貪淫

たんいん [0] 【貪淫・貪婬】
(1)ひどく色を好むこと。
(2)みだりに求めること。

貪着

とんじゃく [0] 【貪着】 (名)スル
〔仏〕 物事に執着し,むさぼり求めて,それに心をとられること。「此の人,世に有りて五欲に―し,財宝を愛惜して/今昔 1」

貪瞋痴

とんじんち [3] 【貪瞋痴】
〔仏〕 三つの根本的な煩悩(ボンノウ)。すなわち,対象を求める貪欲,怒りである瞋恚(シンイ),真理を見失う愚痴のこと。三毒。

貪色

たんしょく [0] 【貪色】
女色をむさぼること。

貪食

どんしょく [0] 【貪食】 (名)スル
(1)むさぼりくうこと。たんしょく。
(2)
⇒食作用(シヨクサヨウ)

貪食

たんしょく [0] 【貪食】
「どんしょく(貪食)」に同じ。

貪食細胞

どんしょくさいぼう [5] 【貪食細胞】
⇒マクロ-ファージ

ぬき [0] 【貫】
〔横につらぬいているものの意〕
建物の柱と柱をつらぬいて横につなぐ材。ぬきぎ。「―を渡す」

かん クワン [1] 【貫】
(1)尺貫法における目方の単位。時代によって相違があるが,メートル条約加入後,1891年(明治24)に15キログラムを四貫(一貫=3.75キログラム)と定め,尺貫法の基本単位の一つとした。一〇〇〇匁(モンメ)。貫目。
(2)銭(ゼニ)を数える単位。一〇〇〇文(モン)を一貫とする。ただし,江戸時代には実際は九六〇文を,明治時代には一〇銭のことをいった。貫文。
(3)中世以後,田地に用いた単位。田地の収穫高を銭に換算して表したもので面積は一定でない。武家の知行高は,これを用いて示した。

貫き

つらぬき [0] 【貫き・頬貫】
毛皮で作った乗馬用・狩猟用の浅沓(アサグツ)。縁に緒を貫きとおし,足の甲の上で結ぶようにしてある。つなぬき。「―ぬいではだしになり/平家 4」
貫き[図]

貫き乱る

ぬきみだ・る 【貫き乱る】
■一■ (動ラ四)
玉を貫いている緒を抜いて,玉を散乱させる。また,玉が散乱する。「―・る人こそあるらし白玉の間なくも散るか袖のせばきに/古今(雑上)」
■二■ (動ラ下二)
玉を貫いている緒が抜けて,玉が散乱する。「五月雨の雲はひとつに閉じ果てて―・れたる軒の玉水/式子内親王集」

貫き簀

ぬきす [0] 【貫き簀】
竹で編んだ簾(スダレ)。手を洗うときに水がとばないよう,たらいや洗盤などの上にかけた。「女の,手洗ふ所に―をうち遣りて/伊勢 27」

貫き通す

つらぬきとお・す [5] 【貫き通す】 (動サ五[四])
(1)物の反対側まで突き抜けてとおす。「槍で背中まで―・す」
(2)信念や信条などを最後まで変えずに持ち続ける。「初心を―・す」
[可能] つらぬきとおせる

貫く

つらぬ・く [3] 【貫く】 (動カ五[四])
〔「列(ツラ)抜く」の意〕
(1)物の端から端まで,または表から裏へ通す。「高原を―・く道路」「矢が板を―・く」
(2)始めから終わりまで方針や考えを変えないで続ける。「初志を―・く」「一生独身を―・く」
(3)糸などを通して一続きのものにする。「実は数珠に―・き/枕草子 66」
[可能] つらぬける

貫く

つらぬく【貫く】
[貫通]pierce;→英和
penetrate;→英和
run through;[貫徹]accomplish;→英和
attain;→英和
achieve.→英和

貫の木

かんのき クワン― 【貫の木・関の木・閂】
「かんぬき(閂)」に同じ。「門の―をはづして/宇治拾遺 5」

貫一お宮

かんいちおみや クワンイチ― 【貫一お宮】
尾崎紅葉作「金色夜叉」の男女の主人公,間(ハザマ)貫一と鴫沢(シギザワ)宮。新派で舞台化された「熱海の海岸」の場面が有名。

貫主

かんじゅ クワン― [0][1] 【貫首・貫主】
〔「かんしゅ」とも。貫籍(カンジヤク)の筆頭人の意〕
(1)最上位の人。「家の―として一門の間に楗(ケン)をおし開き/海道記」
(2)蔵人頭(クロウドノトウ)の別名。
(3)天台座主(ザス)の別名。のち各宗派の本山や諸大寺の管長の呼称。管主(カンシユ)。貫長。

貫之

つらゆき 【貫之】
⇒紀(キノ)貫之

貫乳

かんにゅう [0] クワン― 【貫乳】 ・ クワンニフ 【貫入】
陶磁器の釉(ウワグスリ)の面にでる,細かいひび。観賞時の重要な着眼点。罅入(カニユウ)。

貫代

かんだい クワン― 【貫代】
江戸時代,租税の米の代わりに上納された金銀銭。
→石代(コクダイ)

貫入

かんにゅう クワンニフ [0] 【貫入】 (名)スル
(1)つきぬいて中にはいること。また,いれること。
(2)マグマが地層や岩石の中に入り込むこと。
(3)「貫乳(カンニユウ)」に同じ。

貫入

かんにゅう [0] クワン― 【貫乳】 ・ クワンニフ 【貫入】
陶磁器の釉(ウワグスリ)の面にでる,細かいひび。観賞時の重要な着眼点。罅入(カニユウ)。

貫入れ

ぬきいれ 【貫入れ】
鞭(ムチ)の握りの末端につけた革ひもの輪。手首を通し,鞭が手から離れないようにする。

貫入岩

かんにゅうがん クワンニフ― [3] 【貫入岩】
既存の岩石または地層にマグマが貫入してできた火成岩。

貫入試験

かんにゅうしけん クワンニフ― [6][5] 【貫入試験】
地盤の強度を調べるための試験。丸鋼の先端につけた抵抗体を地盤に圧入し,その時の抵抗の度合によって強度を推定する。

貫名

ぬきな 【貫名】
姓氏の一。

貫名海屋

ぬきなかいおく 【貫名海屋】
(1778-1863) 江戸末期の書家。阿波国の人。名は苞(シゲル)。字(アザナ)は子善。別号,菘翁(スウオウ)。幕末の三筆の一人。中国の碑版法帖を多数収蔵,鑑定にも長じる。唐碑や空海などの筆跡を研究。

貫孔

ぬきあな [0] 【貫孔】
柱などに貫(ヌキ)を通すための孔の総称。

貫属

かんぞく クワン― [0] 【貫属】
(1)戸籍のある土地。
(2)明治期,地方自治体の管轄に属すること。「東京府―」

貫差

かんざし クワン― [0] 【貫緡・貫差】
銭一貫文をさし通す銭緡(ゼニサシ)。また,銭緡で貫いた一貫文の銭。一貫文は千文であるが,貫緡の場合は九六〇文で一貫文として通用した。

貫徹

かんてつ クワン― [0] 【貫徹】 (名)スル
貫きとおすこと。また,最後までやり抜くこと。「要求を―する」「初志を―する」

貫徹する

かんてつ【貫徹する】
accomplish;→英和
carry through[out].

貫文

かんもん クワン― 【貫文】 (接尾)
「貫{(2)}」に同じ。「青緡(アオザシ)五―」

貫板

ぬきいた [0] 【貫板】
板状の貫(ヌキ)。

貫流

かんりゅう クワンリウ [0] 【貫流】 (名)スル
ある地域をつらぬいて流れること。「関東平野を―する」

貫流する

かんりゅう【貫流する】
flow[run]through.

貫目

かんめ クワン― [0] 【貫目】
(1)「貫{(1)}」に同じ。「体重が二―増えた」
(2)重さ。目方。「荷物の―を量る」
(3)人に備わった重々しさ。貫禄。「―が違う」

貫目改所

かんめあらためしょ クワン― 【貫目改所】
江戸幕府が街道往来の荷物の重量を検査するため,宿場の問屋場に設置した機関。

貫目筒

かんめづつ クワン― [3] 【貫目筒】
嘉永年間(1848-1854),日本で鋳造した円筒形の火砲。弾丸の重量によって百目玉筒・五貫目玉筒などといった。

貫禄

かんろく クワン― [0] 【貫禄】
身に備わっている堂々とした威厳。身体・人格などから感じられる人間的重々しさ。「―がある」「―が備わる」「―十分」

貫禄

かんろく【貫禄】
presence;→英和
dignity.→英和
〜のある(ない)人 a man of (wanting in) dignity.→英和

貫穿

かんせん クワン― [0] 【貫穿】 (名)スル
(1)貫き通すこと。
(2)学問に通じていること。

貫籍

かんじゃく クワン― 【貫籍】
律令制で,戸籍につけること。また,本籍地の戸籍。貫属。かんせき。

貫籍

かんせき クワン― [0] 【貫籍】
⇒かんじゃく(貫籍)

貫納

かんのう クワンナフ 【貫納】
銭で田租を上納すること。鎌倉末期から江戸時代まで行われた。

貫緡

かんざし クワン― [0] 【貫緡・貫差】
銭一貫文をさし通す銭緡(ゼニサシ)。また,銭緡で貫いた一貫文の銭。一貫文は千文であるが,貫緡の場合は九六〇文で一貫文として通用した。

貫通

かんつう クワン― [0] 【貫通】 (名)スル
(1)中を貫いて反対側に抜けること。「トンネルが―する」「弾丸が肩を―する」
(2)物事によく通じていること。通暁。「著作条理―せざること多し/獺祭書屋俳話(子規)」

貫通する

かんつう【貫通する】
penetrate;→英和
pass through;shoot through (弾丸が);pierce (突き通す).→英和
‖貫通銃創を受ける receive[have]a piercing bullet wound;have <one's chest> shot through.

貫通制動機

かんつうせいどうき クワン― [7] 【貫通制動機】
列車の制動機で,一か所の操作で全車両の制動ができるもの。

貫通銃創

かんつうじゅうそう クワン―サウ [5] 【貫通銃創】
銃弾が体を貫通してできた傷。

貫道

かんどう クワンダウ 【貫道】 (名)スル
道を貫くこと。根本の精神を貫くこと。「其―する物は一なり/笈の小文」

貫長

かんちょう クワンチヤウ [0][1] 【貫長・貫頂】
「貫首(カンジユ){(3)}」に同じ。

貫頂

かんちょう クワンチヤウ [0][1] 【貫長・貫頂】
「貫首(カンジユ){(3)}」に同じ。

貫頭衣

かんとうい クワントウ― [3] 【貫頭衣】
一枚の布を二つに折り,折り目の中央に頭の通るだけの穴を開けて着る衣服。原始的な衣服の形式で,ポンチョなどもその一例。

貫首

かんじゅ クワン― [0][1] 【貫首・貫主】
〔「かんしゅ」とも。貫籍(カンジヤク)の筆頭人の意〕
(1)最上位の人。「家の―として一門の間に楗(ケン)をおし開き/海道記」
(2)蔵人頭(クロウドノトウ)の別名。
(3)天台座主(ザス)の別名。のち各宗派の本山や諸大寺の管長の呼称。管主(カンシユ)。貫長。

貫高

かんだか クワン― 【貫高】
中世,土地面積・地代を銭で換算した方式。村高や所領高の評価基準としても機能した。近世の石高(コクダカ)制施行の後も,東国などでは用いられた。

せき [1] 【責】
なすべきつとめ。責任。「―を負う」「―を果たす」

責む

せた・む 【責む】 (動マ下二)
せめさいなむ。「なんの料に,この老法師をばかくは―・むるぞや/宇治拾遺 13」

責む

せ・む 【責む】 (動マ下二)
⇒せめる

責め

せめ【責め】
<fulfill one's> responsibility;→英和
blame (非難).→英和
〜は君にある You are to blame.〜を負う be responsible <for> ;answer <for> .→英和
〜を負わせる lay the blame <on a person> .‖責め道具 an instrument of torture.

責め

せめ [2] 【責め】
〔動詞「せめる(責)」の連用形から〕
(1)こらしめなどのために加えられる肉体的・精神的苦痛。「水火の―にあう」「―を食う」
(2)(他から負わされた)責任。任務。「―を果たす」
(3)刀の鞘(サヤ)・扇子・唐傘などの端からはめて留めておくための金属の輪。せめ金具。せめ金物。
→太刀
(4)邦楽や舞踊で,終曲近くの調子を高めたり,拍子を速めたりする部分。

責めせっちゃう

せめせっちょう 【責めせっちゃう】
「責め折檻(セツカン)」に同じ。「踏付け��相ずり共が―/浄瑠璃・夏祭」

責める

せめる【責める】
blame;→英和
reproach;→英和
call <a person> to account.

責める

せ・める [2] 【責める】 (動マ下一)[文]マ下二 せ・む
〔「迫(セ)む」と同源〕
(1)言葉で追いつめる。
 (ア)落ち度がある,お前の責任だといって相手をとがめる。非難する。「怠慢を―・める」「ひとの非を―・める」
 (イ)しきりに言い立てて自分の思いどおりにさせる。するように求める。せがむ。「おもちゃを買ってくれと子供に―・められる」「兼房急ぎ連れて参れと―・め給へば/義経記 8」
(2)苦しめる。悩ます。「気が―・めてならなんだから/高野聖(鏡花)」「秋はしぐれに袖を貸し,冬は霜にぞ―・めらるる/古今(雑体)」「飢渇の苦しみに―・められて/沙石 2」
(3)目的を達するために,積極的にはたらきかける。「泣き落としの手で―・めてくる」
(4)拷問する。「―・めて白状させる」
(5)ある動作を一心に行う。「―・めず心をこらさざる者,誠の変化を知るという事なし/三冊子」
(6)馬を乗り慣らす。「ウマヲ―・ムル/日葡」

責め付ける

せめつ・ける [4][0] 【責(め)付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 せめつ・く
厳しくとがめる。強く責める。「相手の責任を―・ける」

責め伏す

せめふ・す 【責め伏す】 (動サ下二)
(1)口で説いて従わせる。説き伏せる。「―・せられければ,なまじひに山科へ向ひてけり/愚管 5」
(2)問いつめる。詰問する。「名乗れと―・せ候ひつれ共/平家(一四・長門本)」
(3)酷使して疲れさせる。「馬も人も―・せて候/平家 5」

責め具

せめぐ [2] 【責(め)具】
拷問に用いる道具。責め道具。

責め合う

せめあ・う [0][3] 【責(め)合う】 (動ワ五[ハ四])
互いに相手を非難する。なじりあう。「―・っても始まらない」

責め問う

せめと・う [0][3] 【責(め)問う】 (動ワ五[ハ四])
詰問する。また,拷問にかけて問いつめる。「助けた上は―・ふて実(マコト)を吐かせ/鉄仮面(涙香)」

責め場

せめば [3] 【責(め)場】
浄瑠璃・歌舞伎で,主要人物を責めさいなむ場面。阿古屋の琴責め,浦里の雪責めなど。

責め塞ぎ

せめふさぎ [0] 【責め塞ぎ】
十分ではないが,責任だけはどうにか果たすこと。

責め念仏

せめねんぶつ [3] 【責(め)念仏】
鉦を鳴らしながら高い声で,急調子に唱える念仏。せめねぶつ。「此時一つ鉦の音。―の鉦鳴る/歌舞伎・四谷怪談」

責め折檻

せめせっかん [3] 【責(め)折檻】
体罰を加えながら厳しく責めること。せめせっちょう。

責め掛ける

せめか・ける [0][4] 【責(め)掛ける】 (動カ下一)[文]カ下二 せめか・く
(1)しきりに促す。迫る。「恋―・くる入相の鐘/狂言・八句連歌」
(2)高い声で,また激しい調子で繰り返していう。「一字金輪の法我劣らじと―・けらる/浄瑠璃・以呂波物語」

責め木

せめぎ [2] 【責め木】
(1)「搾(シ)め木」に同じ。「―にかける」
(2)「楔(クサビ){(1)}」に同じ。[ヘボン]

責め歌

せめうた [2] 【責(め)歌】
歌の終わりに,一回り高い甲(カン)の調子に上げて歌うこと。「声無けれど,―などは悪しくも聞こえず/梁塵秘抄口伝集」

責め殺す

せめころ・す [4][0] 【責(め)殺す】 (動サ五[四])
責めさいなんで殺す。「一人生残つた男が…―・されるばかりの私しを救ひ出し/鉄仮面(涙香)」

責め立てる

せめた・てる [4][0] 【責(め)立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 せめた・つ
激しく非難する。また,催促する。「非をあげつらって―・てる」「借金取りに―・てられる」

責め苛む

せめさいな・む [5][0] 【責め苛む】 (動マ五[四])
ひどい苦しめ方をする。きびしく責める。「後悔の念に―・まれる」

責め苛む

せめさいなむ【責め苛む】
torture;→英和
treat <a person> cruelly.

責め苦

せめく [0][2] 【責(め)苦】
責めさいなまれる苦しみ。「地獄の―にあう」

責め落す

せめおと・す [4][0] 【責め落(と)す】 (動サ五[四])
(1)責めて自分の意に従わせる。口説きおとす。
(2)責めて罪に服させる。「よきもののあらば地獄へ―・さうずると存じて/狂言・朝比奈」
[可能] せめおとせる

責め落とす

せめおと・す [4][0] 【責め落(と)す】 (動サ五[四])
(1)責めて自分の意に従わせる。口説きおとす。
(2)責めて罪に服させる。「よきもののあらば地獄へ―・さうずると存じて/狂言・朝比奈」
[可能] せめおとせる

責め詰る

せめなじ・る [4] 【責め詰る】 (動ラ五[四])
問いただして責める。問い詰める。詰問する。

責め道具

せめどうぐ [3] 【責(め)道具】
「責め具」に同じ。

責め金物

せめかなもの [3] 【責め金物】
⇒せめ(責)(3)

責め革

せめかわ [0] 【責め革】
「撓(イタ)め革」に同じ。

責め馬

せめうま [2] 【責(め)馬・攻(め)馬】
馬を乗りならすこと。競走馬をトレーニングすること。調教。

責る

しお・る シヲル 【責る】 (動ラ四)
〔「撓る」と同源か〕
折檻(セツカン)する。責めさいなむ。「―・り殺してよ/落窪 1」

責了

せきりょう [0] 【責了】
〔「責任校了」の略〕
訂正箇所が少ない時,印刷所に責任をもたせて訂正させ,校正を終了すること。

責了

せきりょう【責了】
《印》O.→英和
K.→英和
with corrections.

責付

せきふ [1] 【責付】
旧刑事訴訟法上,被告人を親族その他の者に預けて,勾留(コウリユウ)の執行を停止した制度。現行刑事訴訟法上では,親族・保護団体などへの委託により,勾留の執行停止が認められる。

責付く

せっつ・く [0][3] 【責付く】 (動カ五[四])
「せつく(責付)」の転。「子供に―・かれて買って来た」

責付く

せつ・く [2] 【責付く】 (動カ五[四])
しきりに催促する。せきたてる。せっつく。「子供に―・かれておもちゃを買う」

責付ける

せめつ・ける [4][0] 【責(め)付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 せめつ・く
厳しくとがめる。強く責める。「相手の責任を―・ける」

責任

せきにん【責任】
<heavy> responsibility;→英和
liability (支払の).→英和
〜がある be responsible[answerable] <for> ;must answer <for> .〜を回避する evade one's responsibility.〜を転嫁する shift one's responsibility <to another> .〜を問う call a person to account.(全)〜を取る take the (full) responsibility.〜を果たす discharge one's duty.‖責任感(が強い) (have a strong) sense of responsibility.

責任

せきにん [0] 【責任】
(1)自分が引き受けて行わなければならない任務。義務。「―を果たす」「保護者としての―」
(2)自分がかかわった事柄や行為から生じた結果に対して負う義務や償い。「―をとって辞職する」「だれの―でもない」「―の所在」「―転嫁」
(3)〔法〕 法律上の不利益または制裁を負わされること。狭義では,違法な行為をした者に対する法的な制裁。民事責任と刑事責任とがある。

責任保険

せきにんほけん [5] 【責任保険】
損害保険の一。被保険者が損害賠償責任を負うにいたった場合,その支払いにより生ずる損害を填補(テンポ)するための保険。自動車損害賠償責任保険など。

責任内閣

せきにんないかく [5] 【責任内閣】
議院内閣制のもとで,内閣が議会に対して責任を負う制度。内閣は議会の多数の支持により成立し,その信任を失った場合には辞職する。
⇔超然内閣

責任年齢

せきにんねんれい [5] 【責任年齢】
⇒刑事責任年齢(ケイジセキニンネンレイ)

責任感

せきにんかん [3] 【責任感】
責任を重んずる気持ち。「―の強い人」

責任条件

せきにんじょうけん [5] 【責任条件】
刑事責任が成立するための条件となる故意および過失のこと。

責任準備金

せきにんじゅんびきん [0] 【責任準備金】
保険会社が保険契約上の債務を履行するために準備する積立金。

責任者

せきにんしゃ [3] 【責任者】
ある事についての責任を負う人。「会の―」

責任能力

せきにんのうりょく [5] 【責任能力】
行為者が自己の行為の法律上の責任を弁別しうる能力。刑法上,一四歳未満の者はこの能力がないとされる。
→限定責任能力

責具

せめぐ [2] 【責(め)具】
拷問に用いる道具。責め道具。

責務

せきむ [1] 【責務】
自分の責任として果たさねばならない事柄。つとめ。「―を全うする」「重大な―を負う」

責務

せきむ【責務】
duty;→英和
responsibility;→英和
obligation.→英和

責合う

せめあ・う [0][3] 【責(め)合う】 (動ワ五[ハ四])
互いに相手を非難する。なじりあう。「―・っても始まらない」

責問

せきもん [0] 【責問】 (名)スル
きびしく聞き正すこと。せめとうこと。詰問。

責問う

せめと・う [0][3] 【責(め)問う】 (動ワ五[ハ四])
詰問する。また,拷問にかけて問いつめる。「助けた上は―・ふて実(マコト)を吐かせ/鉄仮面(涙香)」

責問権

せきもんけん [3] 【責問権】
民事訴訟法上,相手方もしくは裁判所の訴訟行為が訴訟手続に違背した場合に当事者が異議を述べ,その効力を争う権能。

責場

せめば [3] 【責(め)場】
浄瑠璃・歌舞伎で,主要人物を責めさいなむ場面。阿古屋の琴責め,浦里の雪責めなど。

責念仏

せめねんぶつ [3] 【責(め)念仏】
鉦を鳴らしながら高い声で,急調子に唱える念仏。せめねぶつ。「此時一つ鉦の音。―の鉦鳴る/歌舞伎・四谷怪談」

責折檻

せめせっかん [3] 【責(め)折檻】
体罰を加えながら厳しく責めること。せめせっちょう。

責掛ける

せめか・ける [0][4] 【責(め)掛ける】 (動カ下一)[文]カ下二 せめか・く
(1)しきりに促す。迫る。「恋―・くる入相の鐘/狂言・八句連歌」
(2)高い声で,また激しい調子で繰り返していう。「一字金輪の法我劣らじと―・けらる/浄瑠璃・以呂波物語」

責歌

せめうた [2] 【責(め)歌】
歌の終わりに,一回り高い甲(カン)の調子に上げて歌うこと。「声無けれど,―などは悪しくも聞こえず/梁塵秘抄口伝集」

責殺す

せめころ・す [4][0] 【責(め)殺す】 (動サ五[四])
責めさいなんで殺す。「一人生残つた男が…―・されるばかりの私しを救ひ出し/鉄仮面(涙香)」

責立てる

せめた・てる [4][0] 【責(め)立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 せめた・つ
激しく非難する。また,催促する。「非をあげつらって―・てる」「借金取りに―・てられる」

責罰

せきばつ [0] 【責罰】 (名)スル
とがめ罰すること。「小諸侯をば討滅若くは―し/日本開化小史(卯吉)」

責苦

せめく [0][2] 【責(め)苦】
責めさいなまれる苦しみ。「地獄の―にあう」

責道具

せめどうぐ [3] 【責(め)道具】
「責め具」に同じ。

責馬

せめうま [2] 【責(め)馬・攻(め)馬】
馬を乗りならすこと。競走馬をトレーニングすること。調教。

貯え

たくわえ タクハヘ [3][4] 【貯え・蓄え】
たくわえること。たくわえた金や物。貯蓄。「―が尽きる」

貯え

たくわえ【貯え】
(a) store;→英和
(a) reserve;→英和
(a) stock;→英和
supplies;savings (貯金).

貯える

たくわえる【貯える】
store (up);→英和
keep;→英和
[ひげを]wear;→英和
grow;→英和
[貯金]save.→英和

貯える

たくわ・える タクハヘル [4][3] 【貯える・蓄える】 (動ア下一)[文]ハ下二 たくは・ふ
(1)品物・金銭・力などを,あとで役立たせるために集めておく。「金を―・える」「気力を―・える」
(2)知識・力などを将来のために身につける。「知識を―・える」「実力を―・える」
(3)ひげや髪を切らずに伸ばす。「ひげを―・える」
(4)やしなう。「営農(ナリワイ)をし妻子を―・へ養ふ/霊異記(下訓注)」

貯ふ

たくわ・う タクハフ 【貯ふ・蓄ふ】
■一■ (動ハ四)
「たくわえる」に同じ。「神の命(ミコト)のみくしげに―・ひ置きて/万葉 4220」
■二■ (動ハ下二)
⇒たくわえる

貯ふ

たば・う タバフ 【貯ふ・庇ふ】 (動ハ四)
(1)大切にしまっておく。たくわえる。「君がため―・へる米は/仮名草子・仁勢物語」
(2)他から守る。かばう。「身を―ひ,命を全くして心をとげたまふべし/曾我 5」

貯木

ちょぼく [0] 【貯木】
材木を貯蔵すること。「―場」

貯槽

ちょそう [0] 【貯槽】
タンク。

貯水

ちょすい [0] 【貯水】 (名)スル
水をたくわえること。また,その水。「旱魃に備えてダムに―する」

貯水塔

ちょすいとう [0] 【貯水塔】
上水道用の水をためる塔。塔内水位と蛇口との落差による圧力で水を供給する。

貯水槽

ちょすいそう [2] 【貯水槽】
防火用などの用水をたくわえるための水槽。

貯水池

ちょすいち [2] 【貯水池】
水道・発電・灌漑(カンガイ)などのための水をためておく人工の池。

貯水池

ちょすい【貯水池】
a reservoir.→英和
貯水量 pondage.貯水槽 a water tank.

貯水組織

ちょすいそしき [4] 【貯水組織】
植物の貯蔵組織の一。水分をたくわえるのに適した組織で,乾燥地の植物によく発達。ベゴニア・インドゴムノキの葉の多層組織など。

貯炭

ちょたん [0] 【貯炭】 (名)スル
石炭をたくわえておくこと。また,たくわえておいた石炭。「―所」「―船」

貯留

ちょりゅう [0] 【貯留・瀦留】 (名)スル
水などがたまること。また,ためること。「熄滅せる火口に雨,霜,氷,雪の―し/日本風景論(重昂)」

貯蓄

ちょちく【貯蓄】
saving (行為);→英和
savings (貯金).〜する save;→英和
put[set]by;lay up[by,aside].〜心のある(ない) thrifty (thriftless).→英和
‖貯蓄運動 a savings campaign.貯蓄銀行 a savings bank.

貯蓄

ちょちく [0] 【貯蓄・儲蓄】 (名)スル
(1)金銭をたくわえること。また,たくわえた金銭。「老後に備えて―する」
(2)たくわえること。また,そのもの。「臣家の稲諸国に―し/続紀(天平九)」

貯蓄保険

ちょちくほけん [4] 【貯蓄保険】
保険期間が比較的短く,保障よりむしろ貯蓄を目的とした生存保険。

貯蓄性向

ちょちくせいこう [4] 【貯蓄性向】
所得に対する貯蓄の割合。限界貯蓄性向と平均貯蓄性向に区別される。
⇔消費性向

貯蓄投資バランス

ちょちくとうしバランス [7] 【貯蓄投資―】
⇒アイ-エス( IS )バランス

貯蓄銀行

ちょちくぎんこう [4] 【貯蓄銀行】
一般民衆の預金の保護・利殖を目的とする銀行。普通銀行に比べて高率の利子をつけ,複利で計算する。1943年(昭和18)以後は普通銀行が兼営し合併された。

貯蓄預金

ちょちくよきん [4] 【貯蓄預金】
口座振替や引き出しなどが制限されている代わりに普通預金よりも金利の高い個人向けの預金。

貯蔵

ちょぞう [0] 【貯蔵】 (名)スル
(1)たくわえ,しまっておくこと。「養分を―する」
(2)〔経〕 生産や営利のために回さず,ただ財貨をたくわえておくこと。

貯蔵する

ちょぞう【貯蔵する】
store;→英和
keep;→英和
preserve;→英和
lay up[by].〜している have <things> in store;→英和
have a store[stock]of <things> .‖貯蔵庫 a storehouse.貯蔵室 a storeroom.貯蔵品 stores;stocks.

貯蔵株

ちょぞうかぶ [2] 【貯蔵株】
将来の資金調達などの目的で,会社が第三者名義の形で保有する株式。支配株。換価株。

貯蔵根

ちょぞうこん [2] 【貯蔵根】
養分をたくわえ,特殊な形に肥大した根。塊根(サツマイモ)・多肉根(ダイコン)などがその例。

貯蔵澱粉

ちょぞうでんぷん [4] 【貯蔵澱粉】
植物の貯蔵器官・貯蔵組織にたくわえられるデンプン。同化デンプンが糖化して移動し,細胞内の白色体中で再びデンプン粒に合成されたもの。

貯蔵物質

ちょぞうぶっしつ [4] 【貯蔵物質】
生体内にエネルギー源あるいは体の構成材料としてたくわえられている物質の総称。炭水化物・タンパク質・脂肪など。

貯蔵組織

ちょぞうそしき [4] 【貯蔵組織】
デンプン・ショ糖・タンパク質・脂肪などの物質を蓄積した組織。植物では柔組織からなり,動物では多くの場合,脂肪組織である。

貯蔵葉

ちょぞうよう [2] 【貯蔵葉】
養分をたくわえ肥大した葉。タマネギ・ユリなどの鱗茎葉など。

貯財

ちょざい [0] 【貯財】
財産をたくわえること。また,その財産。蓄財。

貯金

ちょきん【貯金】
saving (行為);→英和
[金]savings;a deposit.→英和
〜がある have <100,000 yen> (deposited) in a bank;→英和
have a bank account <of 100,000 yen> .〜する save <money> ;→英和
put[deposit]money <in a bank> .〜を引き出す draw <one's savings> .→英和
‖貯金通帳 a bankbook;a passbook.貯金箱 a piggy bank.郵便(積立,月掛)貯金 postal (installment,monthly) savings.

貯金

ちょきん [0] 【貯金】 (名)スル
(1)金をためること。また,ためた金銭。「お年玉を―する」
(2)郵便局・農業協同組合・漁業協同組合などに金銭を預けること。また,その金銭。
→預金

貯金箱

ちょきんばこ [2] 【貯金箱】
小銭をためておく箱。硬貨一枚が通る程度の狭い口を設け,入れた銭が簡単に取り出せない構造に作る。

貯金通帳

ちょきんつうちょう [4] 【貯金通帳】
郵便局・農業協同組合・漁業協同組合などに貯金した人に,その証として交付する通帳。預け入れ・引き出しの金額を記入する。
→預金通帳

貰い

もらい モラヒ [0] 【貰い】
(1)もらうこと。また,人からもらう金や品物。「あわてる乞食は―が少ない」
(2)他の客の相手をしている芸者・娼妓などを自分の座敷に呼びとること。「はじめてなれば―もならず/浮世草子・一代男 7」
(3)勝ち負けや決着がつかない場合に,その処置をまかせてもらうこと。あずかること。「何をいふやら,もう��両方共,おれが―ぢや/浄瑠璃・新版歌祭文」

貰い

もらい【貰い】
alms (乞食の);→英和
a tip (チップ).→英和

貰いっ放し

もらいっぱなし モラヒ― [0] 【貰いっ放し】
物をもらって返礼しないままでいること。「―にはできない」

貰い下げ

もらいさげ モラヒ― [0] 【貰い下げ】
もらいさげること。特に,身元を保証して警察から身柄を引き取ること。

貰い下げる

もらいさ・げる モラヒ― [5] 【貰い下げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 もらひさ・ぐ
(1)民間人が官有物を役所から受け取る。「不用品を―・げる」
(2)警察に拘束されている者の身柄を引き取る。「補導された生徒を―・げる」

貰い乳

もらいぢち モラヒ― [0][2] 【貰い乳】
〔「もらいちち」とも〕
母親の乳が出ないとき,子を育てるために他人から母乳を貰うこと。

貰い乳

もらいぢ モラヒ― [0][2] 【貰い乳】
「もらいぢち」に同じ。「―にかはるきぬたの力過ぎ/柳多留(初)」

貰い事故

もらいじこ モラヒ― [4] 【貰い事故】
相手方に落ち度のある交通事故の俗称。

貰い受ける

もらいう・ける モラヒ― [5] 【貰い受ける】 (動カ下一)[文]カ下二 もらひう・く
もらって自分のものにする。「養子に―・ける」

貰い娘

もらいむすめ モラヒ― [4] 【貰い娘】
養女のこと。

貰い婿

もらいむこ モラヒ― [4] 【貰い婿】
婿をもらうこと。また,その婿。

貰い子

もらいご【貰い子】
⇒養子.

貰い子

もらいご モラヒ― [0] 【貰い子】
他人の子をもらって自分の子として育てること。また,その子。もらいっこ。

貰い息子

もらいむすこ モラヒ― [4] 【貰い息子】
養子のこと。

貰い手

もらいて【貰い手】
a receiver;a recipient.→英和

貰い手

もらいて モラヒ― [0] 【貰い手】
もらってくれる人。「子猫の―がない」

貰い水

もらいみず モラヒミヅ [2][3] 【貰い水】
他人の水をもらって汲むこと。また,その水。「朝顔に釣瓶取られて―/千代尼句集」

貰い泣き

もらいなき モラヒ― [0] 【貰い泣き】 (名)スル
他の人が泣いているのにつられて,自分も涙を流すこと。「つい―をしてしまった」

貰い泣きする

もらいなき【貰い泣きする】
weep in sympathy <with> .

貰い湯

もらいゆ モラヒ― [0] 【貰い湯】
(1)他人の家の風呂に入れてもらうこと。「隣家へ―に行く」
(2)正月と盆の一六日の湯の称。この日は湯屋の三助(サンスケ)が客から祝儀をもらうことになっていた。「明日―に入りて六欲の皮を磨(スリム)き/滑稽本・浮世風呂(前)」

貰い火

もらいび モラヒ― [0][3] 【貰い火】
他から出た火事で自分の家が燃えること。類焼。

貰い物

もらいもの【貰い物】
a present;→英和
a gift.→英和

貰い物

もらいもの モラヒ― [0] 【貰い物】
人からもらった品物。到来物。頂戴(チヨウダイ)物。

貰い笑い

もらいわらい モラヒワラヒ [4] 【貰い笑い】
他人の笑いに誘われて笑うこと。

貰う

もら・う モラフ [0] 【貰う】 (動ワ五[ハ四])
(1)他から与えられて自分のものとする。「手紙を―・う」「くれる物は何でも―・う」
(2)受ける。「許可を―・う」「休暇を―・う」
(3)人を自分の側に帰属させる。一員とする。「嫁に―・う」「我がチームに―・いたい選手だ」
(4)引き受ける。あずかる。「その喧嘩(ケンカ)はおれが―・った」「お命―・います」
(5)(自分の責任でないものを)押しつけられる。「風邪を―・ってきた」
(6)獲得して自分のものとする。「この試合は―・った(=勝ツ)」「これを―・おう(=買ウ)」
(7)他人に寄食する。「人にやとはれ,ぬひ針とりて口は―・へど/読本・春雨(宮木が塚)」
(8)遊里で,客についている芸者・遊女を譲り受ける。「梅川殿は宵の口嶋屋を―・ふていなれたげな/浄瑠璃・冥途の飛脚(中)」
(9)(補助動詞)
動詞の連用形に助詞「て(で)」を添えた形に付く。
 (ア)他人の好意により,または自分から依頼して行われた行為によって自らが利益を受ける意を表す。また,単に,依頼して他人に行為をさせる意を表す。「医者にみて―・う」「植木屋さんに庭の手入れをして―・う」「隣のお姉さんに遊んで―・う」
 (イ)自分の好意により,または他人の依頼によって自分の行なった行為が他人に利益をもたらす意を表す。「今度の企画はみなさんにも喜んで―・うことができると思う」
 (ウ)他人の行なった行為によって,自らが迷惑を受ける意を表す。「無断で入って―・っちゃ困るな」
(10)ねだる。「ひざをかがめて魚を―・ひ/平家 3」
[可能] もらえる

貰う

もらう【貰う】
(1)[物などを]get;→英和
be given;receive.→英和
(2)[…して貰う]have[get] <a thing> done <by a person> ;get <a person> to do;have <a person> do.

貰う物は夏も小袖(コソデ)

貰う物は夏も小袖(コソデ)
もらう物なら,季節はずれの品でも不用の品でもかまわない。戴(イタダ)くものは夏も小袖。

貰かす

もらか・す 【貰かす】 (動サ四)
〔動詞「もらう(貰)」に接尾語「かす」の付いた「もらわかす」の転〕
取らせる。与える。やる。「年のころ五十あまりの法体の人,『我落しけるに―・し給へ』と言ふ/浮世草子・織留 2」

貲布

さゆみ 【貲布】
「さよみ(貲布)」に同じ。「いかなれば恋にむさるるたくぬののなほ―なる人の心ぞ/夫木 33」

貲布

さいみ 【貲布・細布】
〔「さよみ」の転〕
織り目の粗い麻布。武家の下僕の夏衣,蚊帳(カヤ)などに用いられた。

貲布

さよみ [0] 【貲布】
〔「狭読(サヨミ)」の意〕
カラムシの繊維で細かく織った布。奈良時代に調(チヨウ)として上納された。のちには粗く織った麻布をいう。さいみ。さゆみ。さよみのぬの。

き 【貴】 (接尾)
人を表す語に付いて,敬愛の意を表す。「兄―」「伯父―」

むち 【貴】
神や人を敬っていう語。「大日孁(オオヒルメノ)―/日本書紀(神代上訓注)」

あて 【貴】 (形動ナリ)
(1)身分や家柄が高く貴いさま。高貴だ。「―なるも賤しきも/竹取」
(2)上品である。優美だ。「色はいよいよ白うなりて,―にをかしげなり/源氏(宿木)」

とうと タフト 【尊・貴】
〔形容詞「とうとし」の語幹〕
とうといこと。「あら―青葉若葉日の光/奥の細道」

貴い

とうと・い タフトイ [3] 【尊い・貴い】 (形)[文]ク たふと・し
(1)身分・品位などが高い。高貴だ。たっとい。「―・い神」「―・い身分のお方」
(2)敬うべきさまである。たっとい。「―・い高僧」「父母を見れば―・し妻子(メコ)見ればめぐし愛(ウツ)くし/万葉 800」
(3)(精神的な意味で)価値が高い。貴重だ。また,意義深く重大である。たっとい。「―・い経験」「―・い教訓を残した事件」「―・い犠牲を払う」「その気持ちが―・い」
(4)(感覚的な意味で)価値が高い。すばらしい。「赤玉は緒さへ光れど白玉の君が装(ヨソイ)し―・くありけり/古事記(上)」
〔立派なさまを表す「太(フト)」に接頭語「た」が付いたものが形容詞化した語という〕
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)

貴い

たっと・い [3] 【尊い・貴い】 (形)[文]ク たつと・し
〔「たふとし」の転〕
(1)地位・身分などがきわめて高い。とうとい。「―・い身分の人」
(2)非常に価値がある。とうとい。「人を救おうとするその気持ちが―・い」「芸術の士は…人の心を豊かにするが故に―・い/草枕(漱石)」
[派生] ――さ(名)

貴し

たっと・し 【尊し・貴し】 (形ク)
⇒たっとい

貴し

たと・し 【貴し】 (形ク)
「たっとし(貴)」に同じ。「上人あまりに忝けなく―・く覚えければ/沙石(一・古活字本)」

貴し

とうと・し タフトシ 【尊し・貴し】 (形ク)
⇒とうとい

貴はか

あてはか 【貴はか】 (形動ナリ)
上品なさま。高貴で優雅なさま。あてやか。「有様も―なり/源氏(手習)」

貴ぶ

たっと・ぶ [3] 【尊ぶ・貴ぶ】 (動バ五[四])
〔「たふとぶ」の促音化。中世以降の語。「たっとむ」とも〕
(1)あがめうやまう。尊敬する。とうとぶ。「神仏を―・ぶ」
(2)大事なものとして重んずる。大事にする。「自立の精神を―・ぶべきだ」
[可能] たっとべる

貴ぶ

とうと・ぶ タフトブ [3] 【尊ぶ・貴ぶ】
〔形容詞「たふとし」の動詞形〕
■一■ (動バ五[四])
敬って大切にする。あがめる。たっとぶ。「神仏を―・ぶ」「念仏を唱へて―・ぶ事限り無し/今昔 20」
■二■ (動バ上二)
{■一■}に同じ。「目をいやしみ,耳を―・ぶるあまり/新古今(仮名序)」
〔上代は上二段活用。四段活用は平安以降〕

貴ぶ

あて・ぶ 【貴ぶ】 (動バ上二)
上品ぶる。「若き君だちとて,すきずきしく―・びてもおはしまさず/源氏(東屋)」

貴む

たっと・む 【尊む・貴む】 (動マ四)
〔「たふとむ」の転〕
「たっとぶ」に同じ。「一銭を千両に―・み/浮世草子・新永代蔵」

貴む

とうと・む タフトム 【尊む・貴む】 (動マ四)
「尊ぶ」に同じ。「ここをしもあやに―・み嬉しけく/万葉 4094」

貴やか

あてやか 【貴やか】 (形動ナリ)
上品で美しいさま。高貴なさま。あてはか。「紫苑の衣(キヌ)のいと―なるをひきかけて/枕草子 190」

貴丈

きじょう 【貴丈】 (代)
二人称。相手の男性を敬っていう語。尊丈。「―御聞定の旨趣,ひそかに御知らせ下さるべく候/芭蕉書簡」
〔近世,書簡などに用いられることが多い〕

貴下

きか [1][2] 【貴下】 (代)
二人称。手紙文などで,主に男性が同輩や目下の者を敬っていう語。あなた。「―の御健闘を祈る」

貴人

あてびと 【貴人】
身分の高い人。貴族。貴人。「かかる筋の物憎みは,―もなきものなり/源氏(東屋)」

貴人

きにん [1][0] 【貴人】
「きじん(貴人)」に同じ。

貴人

きじん【貴人】
a noble(man);→英和
a high personage.

貴人

きじん [0][1] 【貴人】
身分の尊い人。官位の高い人。きにん。

貴人

うまひと 【貴人】
身分の高い人。家柄のよい人。「―は―どちや/日本書紀(神功)」

貴人口

きにんぐち [2] 【貴人口】
(1)茶室の貴人用の出入り口。躙(ニジ)り口とは別に,明かり障子や襖(フスマ)を二枚仕立てて設ける。
(2)能舞台の向かって右手,地謡座の奥にある戸口。貴人が舞うときの出入り口だったというが,今は通常使わない。

貴人畳

きにんだたみ [4] 【貴人畳】
四畳半茶席の床前の座(畳)を貴人の座と見立てて呼ぶ語。四畳半以外の場合でも貴人座に見立てた畳をさすことがある。

貴会

きかい [1] 【貴会】
相手の会を敬っていう語。

貴使

きし [1] 【貴使】
相手を敬ってその派遣する使いをいう語。

貴信

きしん [1][0] 【貴信】
相手からの通信を尊敬していう語。

貴僧

きそう [1][2] 【貴僧】
■一■ (名)
身分の高い僧。
■二■ (代)
二人称。僧を敬っていう語。御坊。

貴兄

きけい [1][2] 【貴兄】 (代)
二人称。主に手紙文で,男性が親しい先輩や同輩に対して敬意をもって用いる語。「―の御忠告身にしみて感じました」

貴公

きこう [2][1] 【貴公】 (代)
二人称。男性が同輩程度の男性に対して用いる語。きみ。
〔古くは,多く武士などが目上の者に対して用いた。今日では芝居・時代小説の武士の言葉などに使われる〕

貴公子

きこうし [2] 【貴公子】
(1)身分の高い家柄の若い男子。貴族の子。
(2)気品高く,風采にすぐれた男子。「―然」

貴公子

きこうし【貴公子】
a young nobleman.〜然たる princely.→英和

貴台

きだい [1] 【貴台】
■一■ (名)
相手を敬って,その家や建物をいう語。
■二■ (代)
二人称。相手を敬っていう語。書簡文に用いる。高台。

貴号

きごう [1][0] 【貴号】
栄誉を表す称号。爵位や学位など。

貴名

きめい [1][0] 【貴名】
相手を敬ってその名前をいう語。芳名。

貴君

きくん [1][2] 【貴君】 (代)
二人称。男性が主に手紙や文書などで同輩程度の者に対して敬意をもって用いる語。「―の御成功を祈る」

貴国

きこく [2][1] 【貴国】
相手の国を敬っていう語。

貴園

きえん [1] 【貴園】
相手方の動物園や幼稚園などを敬っていう語。

貴地

きち [1][2] 【貴地】
相手を敬ってその人がいる土地をいう語。御地。

貴報

きほう [0] 【貴報】
相手を敬ってその知らせや手紙をいう語。「―昨日落手」

貴夫人

きふじん [2] 【貴夫人】
身分の高い夫人。

貴女

きじょ [1] 【貴女】
■一■ (名)
身分の高い女性。
■二■ (代)
二人称。女性に対して軽い敬意をもって用いる語。あなた。

貴妹

きまい [1] 【貴妹】
相手を敬って,その妹をいう語。令妹。

貴姉

きし [1][2] 【貴姉】
■一■ (名)
相手を敬ってその姉をいう語。
■二■ (代)
二人称。男性が年長の婦人を敬っていう語。手紙などに用いる。

貴婦人

きふじん【貴婦人】
a lady;→英和
a noblewoman.→英和

貴婦人

きふじん [2] 【貴婦人】
身分の高い女性。上流の婦人。

貴嬢

きじょう [1] 【貴嬢】 (代)
二人称。未婚の女性を敬っていう語。「―の作品拝読いたしました」

貴学

きがく [1] 【貴学】
相手の学校(大学)を敬っていう語。

貴宅

きたく [2][1] 【貴宅】
相手を敬ってその家をいう語。

貴官

きかん [2][1] 【貴官】 (代)
二人称。官吏または軍人を敬っていう語。

貴宮

あてみや 【貴宮】
宇津保物語の作中人物。美人の誉れ高く仲忠ら多くの懸想(ケソウ)人をよそに東宮に入内(ジユダイ)する。

貴家

きか [1][2] 【貴家】
相手を敬ってその家をいう語。おたく。尊宅。また,相手を敬ってもいう。「―益々御清栄の段」

貴州

きしゅう キシウ 【貴州】
中国の南部,雲貴高原の東部を占める省。山がちで,木材・水銀などを産出する。省都,貴陽。別名,黔(ケン)。コイチョウ。

貴店

きてん [2][1] 【貴店】
相手を敬って,その店をいう語。

貴弟

きてい [2][1] 【貴弟】
相手を敬って,その弟をいう語。令弟。

貴徳

きとく 【貴徳】
雅楽の一。右方に属する高麗楽,壱越(イチコツ)調の中曲。一人による武の舞。仮面をつけ勇壮に舞う。童舞(ワラワマイ)でも舞われる。
貴徳[図]

貴志川

きしがわ キシガハ 【貴志川】
和歌山県北部,那賀(ナガ)郡の町。紀ノ川の支流貴志川に沿う。近世大和街道と船戸街道の分岐点。和歌山市の商圏に属し,宅地化が進む。

貴息

きそく [1][2] 【貴息】
相手を敬って,その息子をいう語。

貴意

きい [1] 【貴意】
相手の考えや意見を敬っていう語。お考え。多く,手紙文に用いる。「―に添う」

貴慮

きりょ [1] 【貴慮】
相手を敬ってその考え・配慮をいう語。お考え。「―を煩わす」

貴戚

きせき [0][2] 【貴戚】
(1)高貴な身分の人の親戚。
(2)貴族。

貴所

きしょ [2][1] 【貴所】
■一■ (名)
相手を敬ってその住所をいう語。
■二■ (代)
二人称。相手を敬っていう語。あなたさま。「―ワサブライデゴザッテカヨウノコトヲ仰セラルルカ/ロドリゲス」
〔■二■は中世以降の語で,主に男子に用いられる。中世末期には敬称の代名詞であったが,近世にはいると,敬意が次第にうすれ同輩に対して用いられるようになった〕

貴方

あなた 【貴方・彼方】 (代)
(1) [2]
二人称。《貴方》
 (ア)「きみ」の軽い尊敬語。やや気がねのある場合に同輩または同輩以下の人に対して用いる。「―はどうなさいますか」
 (イ)親しい男女間で相手を呼ぶ語。特に,夫婦間で妻が夫を呼ぶ語。「―,ご飯ですよ」
〔相手が女性の場合「貴女」,男性の場合「貴男」とも書く〕
(2)三人称。「あの人」の尊敬語。あの方。《貴方》「―は番町さんといふおかただ/洒落本・遊子方言」
(3) [1][2]
遠称の指示代名詞。《彼方》
 (ア)遠くの方・場所をさす。あちらのほう。むこう。かなた。「山の―」「―の岸に車引立てて/更級」
 (イ)今より以前の時を表す。「さる方にありつきたりし―の年ごろは/源氏(蓬生)」
〔(3)
 (ア)が原義で(2)の語義が生まれ,江戸中期以降,(1)の用法が生じた〕

貴方

きほう [2][1] 【貴方】
〔中世以降の語〕
■一■ (名)
相手を敬って,その住む場所や住居をいう語。「―には三日に参上する予定」
■二■ (代)
二人称。同等の相手を敬っていう語。貴下。貴君。「―の都合により,弊家へ来臨あらん事/自由太刀余波鋭鋒(逍遥)」
〔■二■は現在,公文書などで用いられる〕

貴方任せ

あなたまかせ [4] 【貴方任せ・彼方任せ】 (名・形動)
(1)他人に頼って,すべてその人の言うとおりにすること。なりゆきにまかせること。「万事―の無責任な男」
(2)阿弥陀の誓願にまかせること。《彼方任》

貴方方

あなたがた [4][0] 【貴方方・彼方方】 (代)
(1)二人称。「あなた」の複数。《貴方方》「―はどちらの学校ですか」
(2)三人称。あのかたたち。「―のおかげで/滑稽本・膝栗毛(初)」
(3)指示代名詞。あちらの方。相手方。「宮の辺にはただ―にいひなして/枕草子 143」

貴族

きぞく [1] 【貴族】
(1)家柄・身分の高い人。代々,血統・門地により,社会的特権をもつ階級。日本では古くは藤原一族や公卿の家柄などがこれに相当し,明治維新後は華族令による華族をさしたが,第二次大戦後消滅した。
(2)(比喩的に)ある特権をもつ者。「労働―」「独身―」

貴族

きぞく【貴族】
a noble(man);→英和
a peer;→英和
an aristocrat;→英和
the nobility[peerage,aristocracy](総称).→英和
〜の[的]noble;aristocratic.‖貴族政治 aristocracy.

貴族の巣

きぞくのす 【貴族の巣】
〔原題 (ロシア) Dvoryanskoe gnezdo〕
ツルゲーネフの小説。1859年刊。長年の外国暮らしの後,不実な妻を置いて一人でロシアに帰国した地主貴族ラブレツキーの新たな愛とその破局を描いた長編。

貴族主義

きぞくしゅぎ [4] 【貴族主義】
少数の特権階級や,一般の人々よりすぐれた能力をもつ者が指導的地位に立つことをよしとする思想。選良思想。

貴族制

きぞくせい [0] 【貴族制】
〔aristocracy〕
貴族が政治権力を握って人民を支配する統治の形態。貴族政治。
→君主制
→民主制

貴族的

きぞくてき [0] 【貴族的】 (形動)
いかにも貴族らしい感じがあるさま。気品があるさま。「―な風貎」

貴族院

きぞくいん [3] 【貴族院】
旧憲法下の帝国議会の一院。二院制の上院に相当する。1890年(明治23)創設。1947年(昭和22)廃止。

貴族院議員

きぞくいんぎいん [6] 【貴族院議員】
貴族院を構成した議員。皇族議員・華族議員・勅任議員(勅選議員・多額納税者・帝国学士院会員)の三種から構成された。

貴書

きしょ [1][2] 【貴書】
相手を敬ってその手紙をいう語。

貴札

きさつ [0][1][2] 【貴札】
相手を敬ってその手紙をいう語。

貴校

きこう [2][1] 【貴校】
相手の学校を敬って呼ぶ語。

貴様

きさま [0] 【貴様】 (代)
二人称。
(1)男性がきわめて親しい同輩か目下の者に対して用いる語。また,相手をののしっていう時にも用いる。おまえ。「―とおれとの仲ではないか」「―それでも人間か」
(2)目上の者に対して,尊敬の意を含めて用いる。「―は留守でも判は親仁の判/浄瑠璃・油地獄(下)」「(髪ナドヲ)―ゆゑに切る/浮世草子・一代男 4」
〔中世末から近世初期へかけて,武家の書簡などで二人称の代名詞として用いられた。その後,一般語として男女ともに用いるようになったが,近世後期には待遇価値が下落し,その用法も現代とほぼ同じようになった〕

貴殿

きでん [1] 【貴殿】
■一■ (名)
相手を敬って,その住居などを呼ぶ語。「六波羅の―へも参ずべし/盛衰記 10」
■二■ (代)
二人称。男性が目上や同輩の男性に対して用いる語。手紙・文書などにも用いられる。あなた。「―の御意見を伺いたく存じます」
〔近世前期までは,武家が目上の相手を尊敬して呼ぶ語として用いられた〕

貴着

きちゃく [0] 【貴着】
品物が相手の所へ届くこと。手紙文での用語。「―の節は」

貴石

きせき [0][2] 【貴石】
美しく価値の高い石。宝石。

貴社

きしゃ [1][2] 【貴社】
相手の会社や神社を敬っていう語。

貴種

きしゅ [1][2] 【貴種】
貴い家柄の生まれ。また,その人。

貴種流離譚

きしゅりゅうりたん [5] 【貴種流離譚】
〔折口信夫の命名〕
説話の一類型。若い神や英雄が他郷をさまよいさまざまな試練を克服し,その結果,神や尊い存在となったとするもの。在原業平(アリワラノナリヒラ)の東下り伝説,かぐや姫伝説,また,源氏物語の須磨流謫(ルタク)の条などがこれにあたる。

貴簡

きかん [2][0] 【貴翰・貴簡】
相手の手紙を敬っていう語。お手紙。「―拝読」

貴紙

きし [1][2] 【貴紙】
先方を敬ってその新聞などをいう語。

貴紳

きしん [1][2][0] 【貴紳】
貴顕と紳士。

貴翰

きかん [2][0] 【貴翰・貴簡】
相手の手紙を敬っていう語。お手紙。「―拝読」

貴老

きろう [1][0] 【貴老】 (代)
二人称。老人を敬っていう語。「―御談合にて連歌仕るよし申候が/咄本・昨日は今日」

貴職

きしょく [1][2] 【貴職】
書簡・文書などで,相手の身分・職名を敬っていう語。「―におかれましては」

貴胄

きちゅう [0] 【貴胄】
貴い家柄の人。貴族。華胄。

貴腐ワイン

きふワイン [3] 【貴腐―】
完熟期に一種の不完全菌が繁殖して半乾状となり,糖分の増したブドウを原料にした白葡萄(ブドウ)酒。高級ワインとして珍重される。

貴臣

きしん [1][2] 【貴臣】
身分の高い臣下。高位高官の臣下。

貴船

きぶね 【貴船】
京都市左京区鞍馬にある町名。

貴船山

きぶねやま 【貴船山】
京都市左京区にある山。海抜700メートル。東麓(トウロク)に貴船神社がある。

貴船川

きぶねがわ 【貴船川】
京都市左京区の貴船神社付近を流れ,鞍馬川に合流し,賀茂川に注ぐ。((歌枕))「いくよわれ浪にしをれて―袖に玉ちる物思ふらむ/新古今(恋二)」

貴船石

きぶねいし [3] 【貴船石】
貴船川に産出する青みがかった花崗岩。庭石として多く用いられる。

貴船神社

きぶねじんじゃ 【貴船神社】
貴船町にある神社。闇龗神(クラオカミノカミ)・高龗神(タカオカミノカミ)をまつる。古来,祈雨・止雨の神として崇拝された。

貴船祭

きぶねまつり 【貴船祭】
貴船神社の祭り。陰暦四月と一一月の一日に行われた。四月の祭りは参詣人が虎杖(イタドリ)を手にしたので,虎杖祭とも呼ばれた。現在は六月一日。

貴船菊

きぶねぎく [3] 【貴船菊】
シュウメイギクの別名。

貴著

きちょ [1][2] 【貴著】
相手を敬ってその著書をいう語。高著。

貴覧

きらん [0][2] 【貴覧】
相手が見ることを敬っていう語。御覧。高覧。「―に供する」

貴誌

きし [1][2] 【貴誌】
先方を敬ってその雑誌などをいう語。

貴賎

きせん【貴賎】
high and low.〜の別なく irrespective of rank.

貴賓

きひん【貴賓】
a noble guest;a guest of honor.貴賓席(室) seats (a room) reserved for distinguished guests.

貴賓

きひん [0] 【貴賓】
名誉・地位のある客人。「―室」「―席」

貴賤

きせん [0][1] 【貴賤】
身分の高い人と低い人。貴いことと卑しいこと。「職業に―なし」

貴辺

きへん 【貴辺】 (代)
二人称。目上の相手を敬っていう語。ごへん。貴殿。「そもそも―の芳恩にあらずば/盛衰記 38」

貴邦

きほう [2][1] 【貴邦】
相手を敬ってその国をいう語。貴国。

貴酬

きしゅう [0] 【貴酬】
先方を敬って,先方に出す返事の手紙をいう語。御返事。

貴重

きちょう [0] 【貴重】
■一■ (形動)[文]ナリ
非常に価値のあるさま。きわめて大切なさま。「―な本」「―品」
■二■ (名)スル
大切にすること。重んずること。「宝として―する/福翁百話(諭吉)」
[派生] ――さ(名)

貴重な

きちょう【貴重な】
precious;→英和
valuable.→英和
‖貴重品 a valuable article;valuables.貴重品室 a strong room.

貴金属

ききんぞく【貴金属】
precious metals.‖貴金属店(商) a jewelry store (a jeweler).

貴金属

ききんぞく [2] 【貴金属】
産出量が少なく,貴重な金属。金・銀・白金族金属などをいい,酸やアルカリに冒されにくく,美しい金属光沢を保つ。「―店」
⇔卑金属

貴院

きいん [1] 【貴院】
相手の所属する病院・寺院などを敬っていう語。

貴陽

きよう キヤウ 【貴陽】
中国,貴州省の省都。雲貴高原の東部に位置し,機械・製紙などの工業が盛ん。コイヤン。

貴霜朝

きそうちょう キサウテウ 【貴霜朝】
⇒クシャン朝(チヨウ)

貴面

きめん [0] 【貴面】
対面・面会することの尊敬語。おめにかかること。「―ヲモツテマウシタゴトク/日葡」

貴顕

きけん [2] 【貴顕】 (名・形動)[文]ナリ
身分が高く,名声があること。また,その人やさま。「―紳士」「―なる人/西国立志編(正直)」

貶す

けなす【貶す】
speak ill of;abuse.→英和

貶す

けな・す [0] 【貶す】 (動サ五[四])
ことさら欠点を取り上げて悪く言う。くさす。「作品をくそみそに―・す」「吹風の迹(アト)なし事と―・すものもあり/おらが春」
[可能] けなせる

貶する

へん・する [3] 【貶する】 (動サ変)[文]サ変 へん・す
(1)他人を悪く言う。そしる。「或は褒し或は―・し/花柳春話(純一郎)」
(2)官位を下げる。「潮州に―・せられたる時には,詩など作て/文明論之概略(諭吉)」

貶み

さげすみ [0][4] 【蔑み・貶み】
さげすむこと。軽蔑。蔑視。「―の目で見る」

貶む

おとし・む 【貶む】 (動マ下二)
⇒おとしめる

貶む

さげす・む [3] 【蔑む・貶む】 (動マ五[四])
〔「下げ墨(ス)む」から転じた語〕
人格・能力などが劣った者,卑しい者としてばかにする。見下す。さげしむ。「いなか者と―・まれる」

貶める

おとし・める [4] 【貶める】 (動マ下一)[文]マ下二 おとし・む
(1)自分より劣った者とみなす。みさげる。さげすむ。軽蔑する。「人を―・めた言い方」
(2)下落させる。「恋の奴(ヤツコ)に身を―・めて/当世書生気質(逍遥)」

貶竄

へんざん [0] 【貶竄】
官位を下げて遠方へ流すこと。貶流(ヘンル)。貶謫(ヘンタク)。

貶謫

へんたく [0] 【貶謫】
「貶竄(ヘンザン)」に同じ。

貶黜

へんちゅつ [0] 【貶黜】
官位を下げてしりぞけること。貶斥。へんちつ。「此移封は井上河内守正甫の―に附帯して起つた/伊沢蘭軒(鴎外)」

貶黜

へんちつ [0] 【貶黜】
「へんちゅつ(貶黜)」の慣用読み。

買い

かい カヒ [0] 【買い】
(1)買うこと。「安物―」
(2)相場の値上がりを予想して買うこと。
⇔売り

買いまくる

かいまくる【買いまくる】
《株》bull the market.→英和

買いオペレーション

かいオペレーション カヒ― [5] 【買い―】
公開市場操作の一。中央銀行が市場(市中銀行)から債券を買い入れて通貨の放出を図る操作。金利引き下げの効果をもつことから,金融を緩和するときに行う。買いオペ。
⇔売りオペレーション

買い上げ

かいあげ カヒ― [0] 【買(い)上げ】
(1)官公庁などが,民間から物を買い上げること。
(2)(「お買い上げ」の形で)相手が買ってくれることを敬っていう語。「お―の品」

買い上げる

かいあげる【買い上げる】
purchase;→英和
buy.→英和

買い上げる

かいあ・げる カヒ― [4] 【買(い)上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 かひあ・ぐ
(1)官公庁などが民間から物を買う。地位や権力のある者が下の者から買う。「政府が米を―・げる」
(2)全部買う。買い尽くす。「所々の魚の棚に―・げて/浮世草子・胸算用 1」

買い主

かいぬし カヒ― [2][0] 【買(い)主】
その品物を買う人。
⇔売り主

買い人気

かいにんき カヒ― [3] 【買(い)人気】
買い手が売り手よりも多いこと。人気が買いに向かうこと。強(ツヨ)人気。

買い付け

かいつけ カヒ― [0] 【買(い)付け】
(1)いつもよく買っていること。「―の店」
(2)大量に仕入れること。「小麦の―」

買い付ける

かいつける【買い付ける】
buy;→英和
purchase.→英和

買い付ける

かいつ・ける カヒ― [4] 【買(い)付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 かひつ・く
(1)買いなれる。いつも買っている。「いつも―・けている店」
(2)大量に仕入れる。「カナダから小麦を―・ける」

買い付け問屋

かいつけどいや カヒ―ドヒ― [5] 【買(い)付(け)問屋】
製造業や貿易業を営む業者から委託された商品を定期的に,またまとまった量を買い付ける問屋。

買い入れ

かいいれ カヒ― [0] 【買(い)入れ】
買い入れること。仕入れ。

買い入れる

かいい・れる カヒ― [4] 【買(い)入れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 かひい・る
代金を支払って,品物を自分のものにする。「日用品を―・れる」「組合で一括して―・れる」

買い出し

かいだし カヒ― [0] 【買(い)出し】
(1)商店・問屋・市場・産地などへ行って品物を買うこと。
(2)第二次大戦中や戦後の食糧不足の時代に,都会に住む者が食糧を買い求めるために農村に出かけたこと。

買い出す

かいだ・す カヒ― [3] 【買(い)出す】 (動サ五[四])
(1)買い始める。
(2)買い出しをする。「蜆(シジミ)を―・しては足の及ぶだけ担ぎ廻り/大つごもり(一葉)」

買い切り

かいきり カヒ― [0] 【買(い)切り】
(1)全部を買い占めること。
(2)小売店が返品しない約束で品物を製造元・問屋などから買いとること。

買い切る

かいき・る カヒ― [3] 【買(い)切る】 (動ラ五[四])
(1)場所や乗り物の座席などの使用権を,全部買う。借り切る。「劇場を一日―・る」
(2)品物を全部買う。買い占める。「在庫品を一括―・る」
[可能] かいきれる

買い切る

かいきる【買い切る】
buy up (買占め);reserve (座席など).→英和

買い初め

かいぞめ カヒ― [0] 【買(い)初め】
新年に初めて物を買うこと。[季]新年。《―に吹かれ出でゆく妻子かな/清原枴童》

買い占め

かいしめ カヒ― [0] 【買(い)占め】
商品や株式などを一手に買い集めること。しめがい。「土地の―」

買い占める

かいし・める カヒ― [4] 【買(い)占める】 (動マ下一)[文]マ下二 かひし・む
(商品や株式などを)残らず買う。「株を―・める」

買い占める

かいしめる【買い占める】
buy up;corner.→英和

買い取り

かいとり カヒ― [0] 【買(い)取り】
買って自分の物とすること。特に,商品の仕入れで,売れ残っても返品できないもの。「―商品」

買い取る

かいと・る カヒ― [3] 【買(い)取る】 (動ラ五[四])
買って自分のものとする。「借地を―・る」
[可能] かいとれる

買い取る

かいとる【買い取る】
buy.→英和

買い受け

かいうけ カヒ― [0] 【買(い)受け】
買い受けること。
⇔売り渡し

買い受ける

かいう・ける カヒ― [4] 【買(い)受ける】 (動カ下一)[文]カ下二 かひう・く
買って引き取る。買い取る。「知人から―・けた名画」

買い受ける

かいうける【買い受ける】
buy.→英和
買受け人 a buyer;→英和
a purchaser.

買い叩く

かいたた・く カヒ― [4] 【買い叩く】 (動カ五[四])
売り手の不利な状況につけこんで,相場よりずっと安い値段で買う。「足元を見て―・く」
[可能] かいたたける

買い向かう

かいむか・う カヒムカフ 【買(い)向かう】 (動ワ五[ハ四])
客の売り注文を受けた証券業者や商品仲買人が,客の相手方にまわって対抗的に買う。
⇔売り向かう

買い回り品

かいまわりひん カヒマハリ― [0] 【買(い)回り品】
消費者がいくつかの商店を回り,価格・品質などを比較検討した上で購入する品物。主に耐久消費財・趣味品など。
→最寄り品

買い埋め

かいうめ カヒ― [0] 【買(い)埋め】
「買い戻(モド)し{(3)}」に同じ。

買い場

かいば カヒ― [0] 【買(い)場】
商品などを買うのに良い時。買い時。
⇔売り場

買い建て

かいだて カヒ― [0] 【買(い)建て】
(1)株の信用取引や商品の先物取引で,買い約定をすること。
(2)「買い建て玉(ギヨク)」の略。
⇔売り建て

買い建て玉

かいだてぎょく カヒ― [4] 【買(い)建て玉】
取引で,買い建てしたまま未決済になっている株や商品。買い建て。買い玉。
⇔売り建て玉

買い得

かいどく カヒ― [0] 【買(い)得】
値段のわりに物が良かったり,量が多かったりして,買って得になること。
⇔買い損
「お―品」

買い戻し

かいもどし カヒ― [0] 【買(い)戻し】 (名)スル
(1)一度手放した物を改めて買い取ること。
(2)不動産の売り主が,売買契約と同時に取り決めた特約によって,前の代金および契約費用を返し売買契約を解除して,その不動産を自分のものにすること。
(3)信用取引や清算取引で,空売りしていた株や商品を買い戻して,現物の受け渡しをせずに決済すること。手じまい買い。買い埋め。

買い戻す

かいもど・す カヒ― [4] 【買(い)戻す】 (動サ五[四])
一度手放したものを改めて買い取る。「人手に渡った旧宅を―・す」
[可能] かいもどせる

買い手

かいて【買い手】
a buyer;→英和
a customer.→英和
〜がある be in demand ‖買手市場 a buyer's market.

買い手

かいて カヒ― [0] 【買(い)手】
買う方の人。買い方。
⇔売り手
「―がつく」

買い手市場

かいてしじょう カヒ―ヂヤウ [4] 【買(い)手市場】
供給量が需要量を上回り,売り手よりも買い手の方が優位にある市場。
⇔売り手市場

買い手相場

かいてそうば カヒ―サウ― [4] 【買(い)手相場】
供給・売り物が需要を上まわって,買い手の付け値で取引価格が決まること。
⇔売り手相場

買い手筋

かいてすじ カヒ―スヂ [3] 【買(い)手筋】
取引市場で,ある程度市場に影響を与える買い方の集団。
⇔売り手筋

買い持ち

かいもち カヒ― [0] 【買(い)持ち】
(1)買ったものを売らずに所持していること。
(2)取引で,為替銀行で買い為替の合計が売り為替の合計を超過している状態のこと。
⇔売り持ち

買い掛かり

かいがかり カヒ― [0] 【買い掛(か)り】
「かいかけ(買掛)」に同じ。

買い掛け

かいかけ カヒ― [0] 【買(い)掛け】
一定の期日にその代金を支払う約束で品物を買い取ること。買い掛かり。掛け買い。
⇔売り掛け

買い掛り

かいがかり カヒ― [0] 【買い掛(か)り】
「かいかけ(買掛)」に同じ。

買い控え

かいびかえ カヒビカヘ [0] 【買(い)控え】 (名)スル
買い手が買うことや買う量を控えること。

買い控える

かいひかえる【買い控える】
keep from buying.

買い控える

かいびか・える カヒビカヘル [0] 【買(い)控える】 (動ア下一)
買うのを控える。買い控えする。「値下がりするまで―・える」

買い揃える

かいそろ・える カヒソロヘル [5] 【買い揃える】 (動ア下一)[文]ハ下二 かひそろ・ふ
いろいろの物を買って,ひと通りそろえる。「スキー用具を―・える」

買い換える

かいか・える カヒカヘル [4][3] 【買(い)換える・買(い)替える】 (動ア下一)[文]ハ下二 かひか・ふ
新しく買って,今までのものととりかえる。「テレビを―・える」

買い損

かいぞん カヒ― [0] 【買(い)損】
値段のわりに物が悪かったり,量が少なかったりして,買って損になること。
⇔買い得

買い操作

かいそうさ カヒサウサ [3] 【買(い)操作】
⇒買いオペレーション

買い支え

かいささえ カヒササヘ [0] 【買(い)支え】
相場が下がりそうな時,積極的に買い,下落を食い止めること。

買い整える

かいととの・える カヒトトノヘル [6] 【買(い)整える・買(い)調える】 (動ア下一)[文]ハ下二 かひととの・ふ
必要な物を買って使用に備える。「台所用品を―・える」

買い方

かいかた カヒ― [0] 【買(い)方】
(1)買う方法。
(2)買う側の人。買い手。
(3)信用取引や先物取引の買い手側。買い建て玉(ギヨク)を持っている人。
⇔売り方

買い方

かいかた【買い方】
(1) a buyer;→英和
a bull (相場の).→英和
(2) how to buy (方法).

買い時

かいどき カヒ― [0] 【買(い)時】
買うのに良い時。「今が―」

買い替える

かいか・える カヒカヘル [4][3] 【買(い)換える・買(い)替える】 (動ア下一)[文]ハ下二 かひか・ふ
新しく買って,今までのものととりかえる。「テレビを―・える」

買い材料

かいざいりょう カヒザイレウ [3] 【買(い)材料】
取引で,買う方が有利と判断する材料。相場の騰貴を予想させる事件や風説など。強(ツヨ)材料。
⇔売り材料

買い気

かいき【買い気】
a buying tendency;a bullish sentiment (取引).

買い気

かいき カヒ― [0] 【買(い)気】
(1)買おうする気持ち。
(2)取引で,将来値が上がると見て買おうとする傾向。
⇔売り気

買い求める

かいもと・める カヒ― [5] 【買(い)求める】 (動マ下一)[文]マ下二 かひもと・む
買って手に入れる。また,「買う」のやや改まった言い方。「旅先で―・めた焼き物」

買い溜め

かいだめ カヒ― [0] 【買い溜め】 (名)スル
物が不足したり値段が上がったりするのを見越して,当面の必要以上に買っておくこと。また,その品。「資材を―する」

買い漁る

かいあさる【買い漁る】
hunt <for> .→英和

買い漁る

かいあさ・る カヒ― [4] 【買い漁る】 (動ラ五[四])
探し回ってたくさん買う。買い集める。「古書を―・る」

買い為替

かいかわせ カヒカハセ [3] 【買(い)為替】
為替銀行が自国通貨で買い入れる外国為替。外国からの送金為替・輸出為替など。
⇔売り為替

買い煽る

かいあお・る カヒアフル 【買い煽る】 (動ラ五[四])
相場をつり上げるために株や商品を買い続ける。

買い物

かいもの カヒ― [0] 【買(い)物】 (名)スル
(1)物を買うこと。また,買う物や買った物。「―に行く」「―を下げて帰る」
(2)買い得であること。また,その品。「これは―だ」

買い玉

かいぎょく カヒ― [0] 【買(い)玉】
⇒買い建(ダ)て玉(ギヨク)

買い立てる

かいた・てる カヒ― [4] 【買(い)立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 かひた・つ
盛んに買う。むやみに買い入れる。「投機筋が―・てている」

買い継ぎ

かいつぎ カヒ― [0] 【買(い)継ぎ】
生産者と問屋との間の取引を仲介すること。

買い繋ぎ

かいつなぎ カヒ― [0] 【買い繋ぎ】
株などの持ち主が現物を売る一方,その後の値上がりによる損失を防ぐために信用取引を利用して現物を空買いしておくこと。
⇔売り繋ぎ

買い置き

かいおき カヒ― [0] 【買(い)置き】 (名)スル
買って,しまっておくこと。また,そのもの。「一週間分の食料を―する」

買い薬

かいぐすり カヒ― [3] 【買(い)薬】
医師の処方によらない,薬屋などから買った薬。売薬(バイヤク)。

買い被り

かいかぶり カヒ― [0] 【買い被り】
買いかぶること。

買い被る

かいかぶる【買い被る】
overrate.→英和

買い被る

かいかぶ・る カヒ― [4] 【買い被る】 (動ラ五[四])
(1)物を実際の価値より高い値段で買う。[ヘボン]
(2)人を実際以上に高く評価する。「実力以上に―・る」

買い言葉

かいことば カヒ― [3] 【買(い)言葉】
けんかを売るような相手の言葉に対して,言い返す言葉。
⇔売り言葉

買い調える

かいととの・える カヒトトノヘル [6] 【買(い)整える・買(い)調える】 (動ア下一)[文]ハ下二 かひととの・ふ
必要な物を買って使用に備える。「台所用品を―・える」

買い越し

かいこし カヒ― [0] 【買(い)越し】
(1)信用取引や清算取引で,未決済の売りの数量よりも多い買いをすること。
(2)売り建てを決済して,新たに買い建てをすること。どてん買い越し。
⇔売り越し

買い足す

かいた・す カヒ― [3][0] 【買(い)足す】 (動サ五[四])
すでにあるものをさらに買ってふやす。また,買って不足を補う。「千株―・す」「野菜を―・す」
[可能] かいたせる

買い込む

かいこむ【買い込む】
buy;→英和
lay in <a stock of> .

買い込む

かいこ・む カヒ― [3] 【買(い)込む】 (動マ五[四])
買って自分の物とする。特に,将来を見越して多量に買う。「参考書を―・む」「災害に備えて食料品を―・む」

買い連合

かいれんごう カヒレンガフ [3] 【買(い)連合】
取引で,買い方どうしが自分たちに有利な相場にするように共同行動をとること。
⇔売り連合

買い食い

かいぐい カヒグヒ [0] 【買(い)食い】 (名)スル
(主に子供が)菓子などを自分で買って食べること。「―してしかられる」

買う

か・う カフ [0] 【買う】 (動ワ五[ハ四])
〔「替ふ」と同源〕
(1)(欲しいものを)代金を払って自分のものとする。購入する。
⇔売る
「本を―・う」「入場券を―・う」「権利を―・う」
(2)人の才能・性格などを高く評価する。「私は彼のひたむきな努力を―・う」「語学力を―・われてロンドン支店長になる」
(3)引き受ける。「売られたけんかを―・う」「一役―・う」
(4)自分の言動が元となって他人に悪感情をもたれる。「人の恨みを―・う」「顰蹙(ヒンシユク)を―・う」「失笑を―・う」
(5)金を払って芸者・売春婦などと遊ぶ。「飲む打つ―・う」
〔連用形の音便は,東日本では促音便「かった」と言われ,西日本ではウ音便「こうた」と言われる〕
[可能] かえる

買う

かう【買う】
(1) buy <a thing for 100 yen> ;→英和
purchase (購入).→英和
(2) invite <a person's hatred> (招く);→英和
incur <a person's displeasure> .→英和
(3) appreciate <a person's effort> (認める);→英和
think highly of <a person's ability> .

買って∘出る

買って∘出る
自分から進んで引き受ける。「旅行の幹事を―∘出る」

買って出る

かって∘でる 【買って出る】
⇒「かう(買)」の句項目

買ひ問屋

かいといや カヒトヒヤ 【買ひ問屋】
〔「かいどいや」とも〕
江戸時代,物産買い付けの世話をし,また商人宿も兼ねた問屋。かいどんや。

買ひ被く

かいかず・く カヒカヅク 【買ひ被く】 (動カ四)
実際の値より高く買う。「棺桶ひとつ樽屋まかせに―・きて/浮世草子・胸算用 1」

買ひ論

かいろん カヒ― 【買ひ論】
遊女を買うについての客どうしの言い争い。「遊女の―夜昼のわかちもなく/浮世草子・一代男 5」

買上げ

かいあげ【買上げ】
purchase;→英和
procurement.→英和
買上げ価格 the (government's) purchasing price.

買上げ

かいあげ カヒ― [0] 【買(い)上げ】
(1)官公庁などが,民間から物を買い上げること。
(2)(「お買い上げ」の形で)相手が買ってくれることを敬っていう語。「お―の品」

買上げる

かいあ・げる カヒ― [4] 【買(い)上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 かひあ・ぐ
(1)官公庁などが民間から物を買う。地位や権力のある者が下の者から買う。「政府が米を―・げる」
(2)全部買う。買い尽くす。「所々の魚の棚に―・げて/浮世草子・胸算用 1」

買上償還

かいあげしょうかん カヒ―シヤウクワン [5] 【買上償還】
「買入消却(カイイレシヨウキヤク){(1)}」に同じ。

買上米

かいあげまい カヒ― [0] 【買上米】
政府が民間から買い上げる米。

買主

かいぬし カヒ― [2][0] 【買(い)主】
その品物を買う人。
⇔売り主

買主

かいぬし【買主】
a buyer;→英和
a purchaser.

買人気

かいにんき カヒ― [3] 【買(い)人気】
買い手が売り手よりも多いこと。人気が買いに向かうこと。強(ツヨ)人気。

買付け

かいつけ【買付け】
buying;a purchase.→英和
〜の店 one's favorite store.

買付け

かいつけ カヒ― [0] 【買(い)付け】
(1)いつもよく買っていること。「―の店」
(2)大量に仕入れること。「小麦の―」

買付ける

かいつ・ける カヒ― [4] 【買(い)付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 かひつ・く
(1)買いなれる。いつも買っている。「いつも―・けている店」
(2)大量に仕入れる。「カナダから小麦を―・ける」

買付問屋

かいつけどいや カヒ―ドヒ― [5] 【買(い)付(け)問屋】
製造業や貿易業を営む業者から委託された商品を定期的に,またまとまった量を買い付ける問屋。

買価

ばいか [1] 【買価】
物を買う値段。買い値。
⇔売価

買値

かいね【買値】
the purchase price.

買値

かいね カヒ― [0] 【買値】
物を買いとる時の値段。また,商売で,商品などの買い入れ値。
⇔売値

買入れ

かいいれ カヒ― [0] 【買(い)入れ】
買い入れること。仕入れ。

買入れ

かいいれ【買入れ】
purchase.→英和
買入れ原価 the purchase price.

買入れる

かいい・れる カヒ― [4] 【買(い)入れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 かひい・る
代金を支払って,品物を自分のものにする。「日用品を―・れる」「組合で一括して―・れる」

買入償還

かいいれしょうかん カヒ―シヤウクワン [5] 【買入償還】
「買入消却{(1)}」に同じ。

買入原価

かいいれげんか カヒ― [5] 【買入原価】
商品を買い入れた時の値段。仕入れ値段。買い入れ値段。元値。買値。

買入消却

かいいれしょうきゃく カヒ―セウ― [5] 【買入消却】
(1)債券(国債・社債など)の償還方法の一。償還期限以前に債券を市中から買い入れて消却すること。買入償還。買上償還。
(2)減資の方法の一。市場から自己の発行した株式を買い入れて消却すること。

買出し

かいだし カヒ― [0] 【買(い)出し】
(1)商店・問屋・市場・産地などへ行って品物を買うこと。
(2)第二次大戦中や戦後の食糧不足の時代に,都会に住む者が食糧を買い求めるために農村に出かけたこと。

買出し

かいだし【買出し】
shopping (日用品などの);→英和
food hunting (食糧);laying in <of goods> (仕入れ).〜に行く go shopping;go food hunting (食糧).

買出す

かいだ・す カヒ― [3] 【買(い)出す】 (動サ五[四])
(1)買い始める。
(2)買い出しをする。「蜆(シジミ)を―・しては足の及ぶだけ担ぎ廻り/大つごもり(一葉)」

買切り

かいきり カヒ― [0] 【買(い)切り】
(1)全部を買い占めること。
(2)小売店が返品しない約束で品物を製造元・問屋などから買いとること。

買切る

かいき・る カヒ― [3] 【買(い)切る】 (動ラ五[四])
(1)場所や乗り物の座席などの使用権を,全部買う。借り切る。「劇場を一日―・る」
(2)品物を全部買う。買い占める。「在庫品を一括―・る」
[可能] かいきれる

買初め

かいぞめ カヒ― [0] 【買(い)初め】
新年に初めて物を買うこと。[季]新年。《―に吹かれ出でゆく妻子かな/清原枴童》

買占め

かいしめ カヒ― [0] 【買(い)占め】
商品や株式などを一手に買い集めること。しめがい。「土地の―」

買占める

かいし・める カヒ― [4] 【買(い)占める】 (動マ下一)[文]マ下二 かひし・む
(商品や株式などを)残らず買う。「株を―・める」

買収

ばいしゅう【買収】
(1)[買うこと]purchase.→英和
(2)[贈賄]bribery.〜する[買う]buy;→英和
purchase;[わいろで]bribe[buy over] <a person> .→英和

買収

ばいしゅう [0] 【買収】 (名)スル
(1)買い取ること。買い占めること。「用地を―する」
(2)ひそかに利益を与えて味方にすること。「有権者を―する」

買収罪

ばいしゅうざい [3] 【買収罪】
公職の選挙で,特定の候補者を当選させるなどの目的で,選挙人または選挙運動者に対し,金品や公私の職務の供与など,不正な利益を与えることにより成立する罪。

買取り

かいとり カヒ― [0] 【買(い)取り】
買って自分の物とすること。特に,商品の仕入れで,売れ残っても返品できないもの。「―商品」

買取る

かいと・る カヒ― [3] 【買(い)取る】 (動ラ五[四])
買って自分のものとする。「借地を―・る」
[可能] かいとれる

買受け

かいうけ カヒ― [0] 【買(い)受け】
買い受けること。
⇔売り渡し

買受ける

かいう・ける カヒ― [4] 【買(い)受ける】 (動カ下一)[文]カ下二 かひう・く
買って引き取る。買い取る。「知人から―・けた名画」

買受証

かいうけしょう カヒ― [0][4] 【買受証】
買い主側から売り主に渡す売買契約証。

買向かう

かいむか・う カヒムカフ 【買(い)向かう】 (動ワ五[ハ四])
客の売り注文を受けた証券業者や商品仲買人が,客の相手方にまわって対抗的に買う。
⇔売り向かう

買回り品

かいまわりひん カヒマハリ― [0] 【買(い)回り品】
消費者がいくつかの商店を回り,価格・品質などを比較検討した上で購入する品物。主に耐久消費財・趣味品など。
→最寄り品

買埋め

かいうめ カヒ― [0] 【買(い)埋め】
「買い戻(モド)し{(3)}」に同じ。

買場

かいば カヒ― [0] 【買(い)場】
商品などを買うのに良い時。買い時。
⇔売り場

買売城

マイマイチェン 【買売城】
アルタン-ブラクの旧中国名。

買建て

かいだて カヒ― [0] 【買(い)建て】
(1)株の信用取引や商品の先物取引で,買い約定をすること。
(2)「買い建て玉(ギヨク)」の略。
⇔売り建て

買建て玉

かいだてぎょく カヒ― [4] 【買(い)建て玉】
取引で,買い建てしたまま未決済になっている株や商品。買い建て。買い玉。
⇔売り建て玉

買弁

マイべん [0] 【買弁】
〔マイは中国音〕
⇒ばいべん(買弁)

買弁

ばいべん [0] 【買弁・買辧】
(1)中国で,清朝末期から新中国成立まで,外国資本と結びつき自国内の商取引の仲立ちをした中国商人。次第に資本を蓄え,二〇世紀初頭には財閥に成長した。
(2)自国の利益を顧みず,外国資本に奉仕して私利をはかる者。

買弁的

ばいべんてき [0] 【買弁的】 (形動)
外国資本の手先となって利益を得るさま。「―な行為」

買弁資本

ばいべんしほん [5] 【買弁資本】
植民地・半植民地または開発途上国で,外国の資本と結びつき,利害をともにする,その土地の資本。
→民族資本

買得

かいどく カヒ― [0] 【買(い)得】
値段のわりに物が良かったり,量が多かったりして,買って得になること。
⇔買い損
「お―品」

買戻し

かいもどし カヒ― [0] 【買(い)戻し】 (名)スル
(1)一度手放した物を改めて買い取ること。
(2)不動産の売り主が,売買契約と同時に取り決めた特約によって,前の代金および契約費用を返し売買契約を解除して,その不動産を自分のものにすること。
(3)信用取引や清算取引で,空売りしていた株や商品を買い戻して,現物の受け渡しをせずに決済すること。手じまい買い。買い埋め。

買戻し

かいもどし【買戻し】
repurchase;《株》short covering.〜する buy back.

買戻す

かいもど・す カヒ― [4] 【買(い)戻す】 (動サ五[四])
一度手放したものを改めて買い取る。「人手に渡った旧宅を―・す」
[可能] かいもどせる

買手

かいて カヒ― [0] 【買(い)手】
買う方の人。買い方。
⇔売り手
「―がつく」

買手市場

かいてしじょう カヒ―ヂヤウ [4] 【買(い)手市場】
供給量が需要量を上回り,売り手よりも買い手の方が優位にある市場。
⇔売り手市場

買手相場

かいてそうば カヒ―サウ― [4] 【買(い)手相場】
供給・売り物が需要を上まわって,買い手の付け値で取引価格が決まること。
⇔売り手相場

買手筋

かいてすじ カヒ―スヂ [3] 【買(い)手筋】
取引市場で,ある程度市場に影響を与える買い方の集団。
⇔売り手筋

買持ち

かいもち カヒ― [0] 【買(い)持ち】
(1)買ったものを売らずに所持していること。
(2)取引で,為替銀行で買い為替の合計が売り為替の合計を超過している状態のこと。
⇔売り持ち

買持米

かいもちまい カヒ― 【買持米】
江戸時代,江戸幕府が米価調節の目的で米商人に買い持ちにさせた米。

買掛け

かいかけ カヒ― [0] 【買(い)掛け】
一定の期日にその代金を支払う約束で品物を買い取ること。買い掛かり。掛け買い。
⇔売り掛け

買掛勘定

かいかけかんじょう カヒ―ヂヤウ [5] 【買掛勘定】
簿記上,商品や原材料を掛けで買った取引を処理する勘定。
⇔売掛勘定

買掛金

かいかけきん カヒ― [0] 【買掛金】
商品・原材料の仕入れや役務提供の支払いなど営業上の未払い金。取引先に対する債務の一種。
⇔売掛金

買控え

かいびかえ カヒビカヘ [0] 【買(い)控え】 (名)スル
買い手が買うことや買う量を控えること。

買控える

かいびか・える カヒビカヘル [0] 【買(い)控える】 (動ア下一)
買うのを控える。買い控えする。「値下がりするまで―・える」

買換える

かいか・える カヒカヘル [4][3] 【買(い)換える・買(い)替える】 (動ア下一)[文]ハ下二 かひか・ふ
新しく買って,今までのものととりかえる。「テレビを―・える」

買損

かいぞん カヒ― [0] 【買(い)損】
値段のわりに物が悪かったり,量が少なかったりして,買って損になること。
⇔買い得

買操作

かいそうさ カヒサウサ [3] 【買(い)操作】
⇒買いオペレーション

買支え

かいささえ カヒササヘ [0] 【買(い)支え】
相場が下がりそうな時,積極的に買い,下落を食い止めること。

買整える

かいととの・える カヒトトノヘル [6] 【買(い)整える・買(い)調える】 (動ア下一)[文]ハ下二 かひととの・ふ
必要な物を買って使用に備える。「台所用品を―・える」

買方

かいかた カヒ― [0] 【買(い)方】
(1)買う方法。
(2)買う側の人。買い手。
(3)信用取引や先物取引の買い手側。買い建て玉(ギヨク)を持っている人。
⇔売り方

買春

ばいしゅん [0] 【買春】 (名)スル
「売春」を,売春婦を買う側の責任を問う立場からいう語。

買時

かいどき カヒ― [0] 【買(い)時】
買うのに良い時。「今が―」

買替える

かいか・える カヒカヘル [4][3] 【買(い)換える・買(い)替える】 (動ア下一)[文]ハ下二 かひか・ふ
新しく買って,今までのものととりかえる。「テレビを―・える」

買材料

かいざいりょう カヒザイレウ [3] 【買(い)材料】
取引で,買う方が有利と判断する材料。相場の騰貴を予想させる事件や風説など。強(ツヨ)材料。
⇔売り材料

買次問屋

かいつぎどいや カヒ―ドヒ― [5] 【買継問屋・買次問屋】
近世,江戸・大坂の中央問屋と地方の生産者との間を仲介し,注文商品を集荷・納品する地方問屋。

買気

かいき カヒ― [0] 【買(い)気】
(1)買おうする気持ち。
(2)取引で,将来値が上がると見て買おうとする傾向。
⇔売り気

買求める

かいもと・める カヒ― [5] 【買(い)求める】 (動マ下一)[文]マ下二 かひもと・む
買って手に入れる。また,「買う」のやや改まった言い方。「旅先で―・めた焼き物」

買溜め

かいだめ【買溜め】
hoarding.→英和

買為替

かいかわせ カヒカハセ [3] 【買(い)為替】
為替銀行が自国通貨で買い入れる外国為替。外国からの送金為替・輸出為替など。
⇔売り為替

買物

かいもの【買物】
shopping;→英和
a purchase.→英和
安い(高い)〜 a good (bad) purchase.〜に行く go shopping.〜する buy;→英和
make a purchase.→英和
‖買物かご(袋,メモ) a shopping basket (bag,list).買物客 a shopper.

買物

かいもの カヒ― [0] 【買(い)物】 (名)スル
(1)物を買うこと。また,買う物や買った物。「―に行く」「―を下げて帰る」
(2)買い得であること。また,その品。「これは―だ」

買玉

かいぎょく カヒ― [0] 【買(い)玉】
⇒買い建(ダ)て玉(ギヨク)

買立てる

かいた・てる カヒ― [4] 【買(い)立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 かひた・つ
盛んに買う。むやみに買い入れる。「投機筋が―・てている」

買米

かいまい カヒ― [0] 【買米】
江戸時代,享保年間(1716-1736)以降,米価が低落するのを防ぐため,幕府から江戸・大坂の商人に買い入れさせた米。

買米仕法

かいまいしほう カヒ―ハフ [5] 【買米仕法】
農民の作徳米を藩が強制的に買い上げ,これを江戸の市場へ売却することによって利益の独占をはかった政策。仙台藩の政策が最も有名。

買継ぎ

かいつぎ カヒ― [0] 【買(い)継ぎ】
生産者と問屋との間の取引を仲介すること。

買継問屋

かいつぎどいや カヒ―ドヒ― [5] 【買継問屋・買次問屋】
近世,江戸・大坂の中央問屋と地方の生産者との間を仲介し,注文商品を集荷・納品する地方問屋。

買置き

かいおき【買置き】
a stock (of goods).→英和
〜する hoard;→英和
lay in and keep.

買置き

かいおき カヒ― [0] 【買(い)置き】 (名)スル
買って,しまっておくこと。また,そのもの。「一週間分の食料を―する」

買薬

かいぐすり カヒ― [3] 【買(い)薬】
医師の処方によらない,薬屋などから買った薬。売薬(バイヤク)。

買言葉

かいことば カヒ― [3] 【買(い)言葉】
けんかを売るような相手の言葉に対して,言い返す言葉。
⇔売り言葉

買調える

かいととの・える カヒトトノヘル [6] 【買(い)整える・買(い)調える】 (動ア下一)[文]ハ下二 かひととの・ふ
必要な物を買って使用に備える。「台所用品を―・える」

買越し

かいこし カヒ― [0] 【買(い)越し】
(1)信用取引や清算取引で,未決済の売りの数量よりも多い買いをすること。
(2)売り建てを決済して,新たに買い建てをすること。どてん買い越し。
⇔売り越し

買足す

かいた・す カヒ― [3][0] 【買(い)足す】 (動サ五[四])
すでにあるものをさらに買ってふやす。また,買って不足を補う。「千株―・す」「野菜を―・す」
[可能] かいたせる

買辧

ばいべん [0] 【買弁・買辧】
(1)中国で,清朝末期から新中国成立まで,外国資本と結びつき自国内の商取引の仲立ちをした中国商人。次第に資本を蓄え,二〇世紀初頭には財閥に成長した。
(2)自国の利益を顧みず,外国資本に奉仕して私利をはかる者。

買込む

かいこ・む カヒ― [3] 【買(い)込む】 (動マ五[四])
買って自分の物とする。特に,将来を見越して多量に買う。「参考書を―・む」「災害に備えて食料品を―・む」

買連合

かいれんごう カヒレンガフ [3] 【買(い)連合】
取引で,買い方どうしが自分たちに有利な相場にするように共同行動をとること。
⇔売り連合

買電

ばいでん [0] 【買電】
風力・太陽エネルギー発電などの自家発電設備から生じる電力を電力会社が購入すること。

買食い

かいぐい カヒグヒ [0] 【買(い)食い】 (名)スル
(主に子供が)菓子などを自分で買って食べること。「―してしかられる」

買食いする

かいぐい【買食いする】
spend one's pocket money <on sweets> .

貸し

かし [0] 【貸し】
(1)貸すこと。また,その金品。
(2)相手に与えて,まだ報いを受けていない利益・恩恵。人に着せた恩。「仕事を回した―がある」「―を作る」
(3)「貸し方{(3)}」に同じ。
⇔借り

貸し

かし【貸し】
a loan;→英和
lending;a bill (売掛金の).→英和

貸しビル

かしビル [0] 【貸し―】
事務所・店舗用などとして貸しているビル。

貸し上げ

かしあげ 【貸(し)上げ・貸し献げ】
大名などに貸すという名目で金品を献上すること。借り上げ。

貸し上げ侍

かしあげざむらい 【貸(し)上げ侍】
金銭・米穀などを大名に貸すという名目で献上して武士に取り立てられた者。かしあげ。

貸し下げ

かしさげ [0] 【貸(し)下げ】
貸し下げること。

貸し下げる

かしさ・げる [4] 【貸(し)下げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 かしさ・ぐ
官庁から民間に貸し与える。[ヘボン(三版)]

貸し下げる

かしさげ【貸し下げる】
grant the use <of> ;→英和
lease (土地を).→英和

貸し与える

かしあた・える [5] 【貸(し)与える】 (動ア下一)[文]ハ下二 かしあた・ふ
貸してやる。貸与する。「資産を―・える」

貸し主

かしぬし [2][0] 【貸(し)主】
金銭や品物などを貸す人。貸し手。
⇔借り主

貸し付け

かしつけ [0] 【貸(し)付け】 (名)スル
貸し付けること。

貸し付ける

かしつ・ける [4] 【貸(し)付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 かしつ・く
期限や利子あるいは料金などを定めて金品を貸す。「多額の金を―・ける」

貸し付ける

かしつけ【貸し付ける】
loan;→英和
(make an) advance.→英和
‖貸付信託 loan trust.長(短)期貸付金 a long-(short-)term loan.

貸し倒れ

かしだおれ [0] 【貸(し)倒れ】
貸付金や売掛金が回収できなくなり,損失となること。

貸し借り

かしかり [2][3] 【貸し借り】 (名)スル
貸すことと借りること。

貸し借りなし

かしかり【貸し借りなし】
be square with <a person> .

貸し元

かしもと [0] 【貸(し)元】
(1)金銭を貸す人。金主。
(2)〔賭博場で賭け金を貸すことから〕
賭博場の親分。博徒の親分。

貸し出し

かしだし [0] 【貸(し)出し】 (名)スル
(1)金銭・物品などをほかに貸し出すこと。「図書の―」
(2)銀行の手形割引・手形貸付・当座貸越・証書貸付の総称。
⇔借り入れ

貸し出す

かしだ・す [3] 【貸(し)出す】 (動サ五[四])
(1)公共機関などが物を貸して,それを持ち出すことを認める。「図書館が本を―・す」
(2)銀行などが金を貸す。「住宅資金を―・す」
[可能] かしだせる

貸し切り

かしきり [0] 【貸(し)切り】
乗り物や部屋などを,一定期間,特定の個人や団体に貸すこと。「―バス」

貸し切る

かしき・る [3] 【貸(し)切る】 (動ラ五[四])
(1)乗り物や場所・部屋などを,一定期間,特定の個人や団体に貸す。貸し切りにする。
⇔借り切る
「バスを―・る」
(2)すっかり貸す。残らず貸す。「家作は―・って,空き家はない」

貸し別荘

かしべっそう [3] 【貸(し)別荘】
料金を取って貸す別荘。

貸し地

かしち [0] 【貸(し)地】
料金を取って他人に貸す土地。

貸し売り

かしうり [0] 【貸(し)売り】 (名)スル
「掛け売り」に同じ。

貸し室

かししつ [0] 【貸(し)室】
賃貸料を取って人に貸す部屋。

貸し家

かしいえ [0] 【貸(し)家】
「かしや(貸家)」に同じ。

貸し家

かしや [0] 【貸(し)家・貸(し)屋】
家賃を取って人に貸す家。かしいえ。

貸し家普請

かしやぶしん [4] 【貸(し)家普請】
貸し家にするための建築。貸し普請。転じて,粗末な建築。安普請。

貸し家札

かしやふだ [3] 【貸(し)家札】
借り手を募るため,貸し家であることを表示する札。戸・塀などに斜めに貼る習慣がある。

貸し小袖

かしこそで 【貸し小袖】
七夕に,女子が裁縫の上達を祈って,衣類を竹にかけること。「麻ひめのをしへなるらん―/暁台句集」

貸し屋

かしや [0] 【貸(し)家・貸(し)屋】
家賃を取って人に貸す家。かしいえ。

貸し布団

かしぶとん [3] 【貸(し)布団】
料金を取って貸し出す布団。

貸し席

かしせき [0] 【貸(し)席】
料金を取って貸す座敷。また,それを業としている家。

貸し店

かしだな [0] 【貸(し)店】
(1)「貸し店(ミセ)」に同じ。
(2)貸し家。

貸し店

かしみせ [0] 【貸(し)店】
他人に賃貸しする店。貸し店舗。

貸し座敷

かしざしき [3] 【貸(し)座敷】
(1)料金を取って会合・食事などに貸す座敷。貸席。
(2)男女の密会に貸す座敷。また,その家。
(3)〔明治になって公娼が妓楼の座敷を借りて営業することがあったことから〕
女郎屋。遊女屋。

貸し手

かして [0] 【貸(し)手】
金銭や品物などを貸す人。貸し主。
⇔借り手

貸し料

かしりょう [2] 【貸(し)料】
物を貸した報酬として受け取る料金。貸し賃。

貸し方

かしかた [0] 【貸(し)方】
(1)貸す側の人。貸し手。
(2)物を貸す方法。
(3)複式簿記で,資産の減少,負債または資本の増加,利益の発生などを記入する勘定口座の右側の欄。貸し。
⇔借り方

貸し本

かしほん [0] 【貸(し)本】
料金を取って書籍・雑誌を貸すこと。また,その本。「―屋」

貸し渋り

かししぶり [0] 【貸(し)渋り】
銀行など金融機関が貸し出しに慎重な態度をとること。
→クレジット-クランチ

貸し献げ

かしあげ 【貸(し)上げ・貸し献げ】
大名などに貸すという名目で金品を献上すること。借り上げ。

貸し看板

かしかんばん [3] 【貸(し)看板】
(1)免許を有する仲買人が営業の権利を他人に貸すこと。
(2)武家の中間・小者が主家から借りて着た,紋所入りの法被(ハツピ)などの衣類。

貸し舟

かしぶね [0] 【貸(し)舟】
料金を取って,舟遊びの客や釣客に提供する舟。

貸し衣装

かしいしょう [3] 【貸(し)衣装】
使用料を取って貸す和洋服。主に婚礼・葬式などの儀式用で,舞台用もある。

貸し賃

かしちん [2][3] 【貸(し)賃】
物を貸す代償として受け取る料金。
⇔借り賃

貸し越し

かしこし [0] 【貸(し)越し・貸越】
(1)限定額以上貸すこと。
(2)「当座(トウザ)貸越」の略。
⇔借り越し

貸し越す

かしこ・す [3] 【貸(し)越す】 (動サ五[四])
金銭を一定限度以上に貸す。

貸し金

かしきん [0][3] 【貸(し)金】
貸した金銭。「―の取り立て」

貸し金庫

かしきんこ [3] 【貸(し)金庫】
金融機関が金庫室内に多数の保管箱を設け,使用料を取って顧客に使用させるもの。

貸し間

かしま [0] 【貸(し)間】
料金を取って人に貸す部屋。

貸す

いら・す 【貸す】 (動サ四)
貸す。
⇔いらう
「仍りて中戸より以下に―・したまふべし/日本書紀(天武下訓)」

貸す

かす【貸す】
(1) lend;→英和
advance <money> .→英和
(2) rent <a room to a person> ;→英和
<英> let (家などを);→英和
lease (土地を);→英和
hire out <a boat> (賃貸).
(3) give <a person> credit (掛売り).
手を〜 lend[give]a (helping) hand <to> .

貸す

か・す [0] 【貸す・藉す】 (動サ五[四])
(1)あとで返してもらう約束で一時的に品物・金を他人に渡したり使わせたりする。
⇔借りる
「本を―・す」「一万円―・す」「学生に部屋を―・す」
(2)自分の知恵や能力を,他人のために使う。「君の知恵を―・してもらいたい」「会社再建に力を―・す」「手を―・す」「弟に肩を―・してもらって医者へ行った」「耳を―・す(=他人ノ発言ヲ聞ク)」「顔を―・す」
〔近世以前は多く「借す」と書いた〕

貸ビル

かしビル【貸ビル】
<米> a building for rent[ <英> to let].

貸ボート

かしボート【貸ボート】
a boat for hire;a hired boat.

貸レコード

かしレコード【貸レコード】
rent-a-record.→英和

貸上げ

かしあげ 【貸(し)上げ・貸し献げ】
大名などに貸すという名目で金品を献上すること。借り上げ。

貸上げ侍

かしあげざむらい 【貸(し)上げ侍】
金銭・米穀などを大名に貸すという名目で献上して武士に取り立てられた者。かしあげ。

貸下げ

かしさげ [0] 【貸(し)下げ】
貸し下げること。

貸下げる

かしさ・げる [4] 【貸(し)下げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 かしさ・ぐ
官庁から民間に貸し与える。[ヘボン(三版)]

貸与

たいよ [1] 【貸与】 (名)スル
貸すこと。貸し与えること。「育英資金を―する」

貸与

たいよ【貸与】
(a) loan.→英和
〜する lend;→英和
loan.

貸与える

かしあた・える [5] 【貸(し)与える】 (動ア下一)[文]ハ下二 かしあた・ふ
貸してやる。貸与する。「資産を―・える」

貸与権

たいよけん [3] 【貸与権】
著作者がその著作物を複製し公衆に貸与しうる権利。主としてレコード・楽譜・ビデオなどの複製物が対象となる。

貸主

かしぬし【貸主】
a lender;→英和
a creditor (債権者);a lessor[landlord](土地・家屋の).→英和

貸主

かしぬし [2][0] 【貸(し)主】
金銭や品物などを貸す人。貸し手。
⇔借り主

貸付

たいふ [1][0] 【貸付】
貸し付けること。かしつけ。

貸付け

かしつけ [0] 【貸(し)付け】 (名)スル
貸し付けること。

貸付ける

かしつ・ける [4] 【貸(し)付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 かしつ・く
期限や利子あるいは料金などを定めて金品を貸す。「多額の金を―・ける」

貸付信託

かしつけしんたく [5] 【貸付信託】
貸付信託法(1952年制定)に基づく信託制度。受託者たる信託銀行が多数の委託者から金銭を集め,主として貸付や手形割引の方法で企業に長期資金として供給し,そこから得られた利益を委託者に分配する制度。元金は信託銀行によって保証される。

貸付料

かしつけりょう [4] 【貸付料】
賃貸借契約において貸し主が借り主から受け取る地代・家賃などの料金。レンタル。

貸付資本

かしつけしほん [5] 【貸付資本】
「利子生み資本」に同じ。

貸付金

かしつけきん [0] 【貸付金】
貸し付けた金。

貸倒れ

かしだおれ [0] 【貸(し)倒れ】
貸付金や売掛金が回収できなくなり,損失となること。

貸倒れ

かしだおれ【貸倒れ】
a bad debt;a dead loan.

貸倒引当金

かしだおれひきあてきん [0] 【貸倒引当金】
貸し倒れになる場合を予想して一定割合を引き当て,費用として計上できる金額。貸倒準備金。

貸借

たいしゃく【貸借】
(a) loan.→英和
‖貸借関係 financial relations;accounts.貸借期限 the term of a loan.貸借対照表 a balance sheet.

貸借

たいしゃく [1] 【貸借】 (名)スル
(1)貸すことと借りること。貸し借り。「―関係」「友人仲間で金を―する」
(2)簿記の貸し方と借り方。また,その仕訳。

貸借取引

たいしゃくとりひき [5][6] 【貸借取引】
信用取引の委託を受けた証券会社が,証券金融会社から金銭または有価証券を借り入れる取引。

貸借対照表

たいしゃくたいしょうひょう [1] 【貸借対照表】
財務諸表の一。一定の時点における企業の財務状態を明らかにするために作成される表で,一方に負債と資本を,他方に資産を記入して両者を対照させるもの。バランス-シート。
→貸借対照表[表]

貸借銘柄

たいしゃくめいがら [5] 【貸借銘柄】
証券会社と証券金融会社との間で貸借取引を行うことのできる株式の銘柄。
→信用銘柄

貸元

かしもと [0] 【貸(し)元】
(1)金銭を貸す人。金主。
(2)〔賭博場で賭け金を貸すことから〕
賭博場の親分。博徒の親分。

貸出し

かしだし【貸出し】
lending;a loan (金の);→英和
(an) advance (前貸し);→英和
lending service (図書館の).〜をする lend;→英和
advance.‖貸出限度 a credit line (金融の).貸出証 a library ticket (図書館の).貸出し料 a rental fee.

貸出し

かしだし [0] 【貸(し)出し】 (名)スル
(1)金銭・物品などをほかに貸し出すこと。「図書の―」
(2)銀行の手形割引・手形貸付・当座貸越・証書貸付の総称。
⇔借り入れ

貸出す

かしだ・す [3] 【貸(し)出す】 (動サ五[四])
(1)公共機関などが物を貸して,それを持ち出すことを認める。「図書館が本を―・す」
(2)銀行などが金を貸す。「住宅資金を―・す」
[可能] かしだせる

貸切の

かしきり【貸切の】
reserved <car,seat> ;chartered <bus,plane> .→英和

貸切り

かしきり [0] 【貸(し)切り】
乗り物や部屋などを,一定期間,特定の個人や団体に貸すこと。「―バス」

貸切る

かしき・る [3] 【貸(し)切る】 (動ラ五[四])
(1)乗り物や場所・部屋などを,一定期間,特定の個人や団体に貸す。貸し切りにする。
⇔借り切る
「バスを―・る」
(2)すっかり貸す。残らず貸す。「家作は―・って,空き家はない」

貸別荘

かしべっそう [3] 【貸(し)別荘】
料金を取って貸す別荘。

貸地

かしち【貸地】
land to let[for rent].

貸地

かしち [0] 【貸(し)地】
料金を取って他人に貸す土地。

貸売り

かしうり【貸売り(する)】
sale (sell an article) on credit.

貸売り

かしうり [0] 【貸(し)売り】 (名)スル
「掛け売り」に同じ。

貸室

かししつ [0] 【貸(し)室】
賃貸料を取って人に貸す部屋。

貸家

かしいえ [0] 【貸(し)家】
「かしや(貸家)」に同じ。

貸家

かしや [0] 【貸(し)家・貸(し)屋】
家賃を取って人に貸す家。かしいえ。

貸家

かしや【貸家】
<米> a house for rent[ <英> to let]; <live in> a rented house.

貸家普請

かしやぶしん [4] 【貸(し)家普請】
貸し家にするための建築。貸し普請。転じて,粗末な建築。安普請。

貸家札

かしやふだ [3] 【貸(し)家札】
借り手を募るため,貸し家であることを表示する札。戸・塀などに斜めに貼る習慣がある。

貸屋

かしや [0] 【貸(し)家・貸(し)屋】
家賃を取って人に貸す家。かしいえ。

貸布団

かしぶとん [3] 【貸(し)布団】
料金を取って貸し出す布団。

貸席

かしせき [0] 【貸(し)席】
料金を取って貸す座敷。また,それを業としている家。

貸店

かしだな [0] 【貸(し)店】
(1)「貸し店(ミセ)」に同じ。
(2)貸し家。

貸店

かしみせ [0] 【貸(し)店】
他人に賃貸しする店。貸し店舗。

貸座敷

かしざしき [3] 【貸(し)座敷】
(1)料金を取って会合・食事などに貸す座敷。貸席。
(2)男女の密会に貸す座敷。また,その家。
(3)〔明治になって公娼が妓楼の座敷を借りて営業することがあったことから〕
女郎屋。遊女屋。

貸手

かして [0] 【貸(し)手】
金銭や品物などを貸す人。貸し主。
⇔借り手

貸手

かして【貸手】
⇒貸主.

貸料

かしりょう [2] 【貸(し)料】
物を貸した報酬として受け取る料金。貸し賃。

貸方

かしかた【貸方】
<enter a sum on> the credit side (簿記);a creditor (債権者).

貸方

かしかた [0] 【貸(し)方】
(1)貸す側の人。貸し手。
(2)物を貸す方法。
(3)複式簿記で,資産の減少,負債または資本の増加,利益の発生などを記入する勘定口座の右側の欄。貸し。
⇔借り方

貸本

かしほん [0] 【貸(し)本】
料金を取って書籍・雑誌を貸すこと。また,その本。「―屋」

貸本

かしほん【貸本】
a book to loan out.貸本屋 a lending library.

貸渋り

かししぶり [0] 【貸(し)渋り】
銀行など金融機関が貸し出しに慎重な態度をとること。
→クレジット-クランチ

貸看板

かしかんばん [3] 【貸(し)看板】
(1)免許を有する仲買人が営業の権利を他人に貸すこと。
(2)武家の中間・小者が主家から借りて着た,紋所入りの法被(ハツピ)などの衣類。

貸舟

かしぶね [0] 【貸(し)舟】
料金を取って,舟遊びの客や釣客に提供する舟。

貸衣装

かしいしょう【貸衣装】
<米> clothes for rent[ <英> hire].〜店 a costume shop.

貸衣装

かしいしょう [3] 【貸(し)衣装】
使用料を取って貸す和洋服。主に婚礼・葬式などの儀式用で,舞台用もある。

貸費

たいひ [0][1] 【貸費】
(1)費用を貸すこと。
(2)学費を貸すこと。「―生」

貸賃

かしちん【貸賃】
rent (家・土地の);→英和
hire (乗物など).→英和

貸賃

かしちん [2][3] 【貸(し)賃】
物を貸す代償として受け取る料金。
⇔借り賃

貸越

かしこし [0] 【貸(し)越し・貸越】
(1)限定額以上貸すこと。
(2)「当座(トウザ)貸越」の略。
⇔借り越し

貸越

かしこし【貸越】
an outstanding account (未払);an overdraft (預金の).→英和

貸越し

かしこし [0] 【貸(し)越し・貸越】
(1)限定額以上貸すこと。
(2)「当座(トウザ)貸越」の略。
⇔借り越し

貸越す

かしこ・す [3] 【貸(し)越す】 (動サ五[四])
金銭を一定限度以上に貸す。

貸越限

かしこしげん [4] 【貸越限】
銀行が取引先とあらかじめ定めた当座貸越の限度額。この限度額以内であれば,銀行は当座預金残高を超えて振り出された小切手でも支払う。

貸金

かしきん [0][3] 【貸(し)金】
貸した金銭。「―の取り立て」

貸金

かしきん【貸金】
a loan;→英和
an advance.→英和
貸金庫 a safe-deposit box.

貸金庫

かしきんこ [3] 【貸(し)金庫】
金融機関が金庫室内に多数の保管箱を設け,使用料を取って顧客に使用させるもの。

貸間

かしま【貸間】
<米> a room for rent[ <英> to let];a rented room (貸した室).→英和
〜をする rent a room.

貸間

かしま [0] 【貸(し)間】
料金を取って人に貸す部屋。

あたい アタヒ 【直・費】
〔「あたい(価)」と同源〕
古代の姓(カバネ)の一。多く大化改新以前の国造(クニノミヤツコ)に与えられた。あたえ。

費え

ついえ ツヒエ [0] 【費え】
〔動詞「費える」の連用形から〕
(1)費用。入費。かかり。「―がかさむ」
(2)無用の出費。損害。「国の―,民のわづらひなかるべき/平家 5」

費える

つ・える 【潰える・熟える・費える】 (動ア下一)[文]ヤ下二 つ・ゆ
〔「つひゆ」の転か〕
(1)熟しきる。熟したものやうんだものがつぶれる。「―・え過ぎた葡萄めく色を帯びたのが/あひびき(四迷)」「ハレモノガ―・エタ/日葡」
(2)つぶれる。崩れる。「キシガ―・エタ/日葡」
(3)浪費してなくなる。「タカラガ―・ユル/日葡」

費える

つい・える ツヒエル [3] 【費える】 (動ア下一)[文]ヤ下二 つひ・ゆ
〔「潰(ツイ)える」と同源〕
(1)金銭が消費されて乏しくなる。へる。「生産資本も,無為(ムダ)に半額(ナカバ)は―・えつべく/当世書生気質(逍遥)」
(2)むだに時が過ぎる。「空しく時が―・えた」

費やす

ついや・す ツヒヤス [3] 【費やす】 (動サ五[四])
(1)金銭・時間・労力などを使う。また,使ってなくす。「三年を―・して完成」「この事業に全財産を―・した」
(2)浪費する。「…に時間を空しく―・した」
(3)疲れ弱らせる。「今は程なき浮世に心を―・しても何かはせんなれば/平家 3」
〔「ついえる」に対する他動詞〕
[可能] ついやせる

費やす

ついやす【費やす】
[使う]spend;→英和
take[pass] <time> ;→英和
consume (消費);→英和
waste (浪費);→英和
devote (捧げる).→英和
…を費やして at the cost of….

費ゆ

つ・ゆ 【潰ゆ・熟ゆ・費ゆ】 (動ヤ下二)
⇒つえる

費ゆ

つい・ゆ ツヒユ 【潰ゆ・弊ゆ・費ゆ】 (動ヤ下二)
⇒ついえる(潰・弊)
⇒ついえる(費)

費府

ひふ 【費府】
フィラデルフィアのこと。

費消

ひしょう [0] 【費消】 (名)スル
金品などを使い尽くすこと。「陸揚(リクアゲ)するに五六日を―せり/月世界旅行(勤)」

費消する

ひしょう【費消する】
embezzle (公金などを).→英和

費用

ひよう [1] 【費用】
(1)ある事のために必要な金銭。ついえ。
(2)ある生産活動のために消費される金銭。すなわち生産要素・生産財に支払われる対価。

費用

ひよう【費用】
(a) cost;→英和
expense(s).→英和
…の〜で at the cost of <1,000 yen> .自分の〜で at one's (own) expense.〜にかまわず regardless of expense.〜のかかる expensive;→英和
costly.〜はどれくらいか How much does it cost <to do> .

費用便益分析

ひようべんえきぶんせき [8] 【費用便益分析】
〔cost-benefit analysis〕
ある案の採否決定にあたり,その実現に要する費用とそれによって得られる便益とを評価し比較することによって採否を決定する方法。
→費用効果分析

費用倒れになる

ひようだおれ【費用倒れになる】
do not pay.

費用効果分析

ひようこうかぶんせき [7] 【費用効果分析】
ある目的を達成するための諸案の費用と効果を比較検討し,優先順位を明らかにすること。効果については,金額表示されるとは限らない点が,費用便益分析と異なる。

費目

ひもく [0] 【費目】
支出する費用の経理科目上の名目。「―ごとに伝票を整理する」

費途

ひと [1][2] 【費途】
金銭の使いみち。使途。

費金

ひきん [0] 【費金】
入用な金。費用。「―と有益と比較すれば/新聞雑誌 39」

ちょう テフ 【貼】 (接尾)
助数詞。調合して包んだ薬などを数えるのに用いる。「当帰連翹飲(トウキレンギヨウイン)(=薬名)などを,二三―進じましたいと/浮世草子・色三味線」

貼する

ちょう・する テフ― [0][3] 【貼する】 (動サ変)[文]サ変 てふ・す
のりではりつける。「一紙片が―・してある/北条霞亭(鴎外)」

貼り付く

はりつ・く [3] 【張(り)付く・貼り付く】
■一■ (動カ五[四])
(1)物がぴったりとくっついた状態になる。「雨にぬれたワイシャツが肌に―・く」
(2)ある目的のためにある場所や人のそばを離れないでいる。「記者が捜査本部に―・いて待機する」
■二■ (動カ下二)
⇒はりつける

貼り付け

はりつけ [0] 【張(り)付け・貼り付け】
(1)紙や布などをはりつけること。
(2)建築で,壁や天井などの仕上げに紙・布・タイルなどをはりつけること。「―壁」

貼り付ける

はりつ・ける [4] 【張(り)付ける・貼り付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 はりつ・く
(1)紙・布などをひろげて,糊(ノリ)・ピンなどで他のものにつける。「壁にポスターを―・ける」
(2)ある目的のために人をある場所に配置する。「ベテラン記者を本部に―・ける」
(3)(「撲り付ける」とも書く)なぐりつける。「手で頭を―・ける」
(4)磔(ハリツケ)にする。「縄をもつて四の支(エダ)を機物(ハタモノ)に―・けて,弓をもつて射しむるに/今昔 16」

貼り合せる

はりあわ・せる [5] 【張り合(わ)せる・貼り合(わ)せる】
いくつもはってひとつにする。紙などを何枚もはる。

貼り合わせる

はりあわ・せる [5] 【張り合(わ)せる・貼り合(わ)せる】
いくつもはってひとつにする。紙などを何枚もはる。

貼り壁

はりかべ [0] 【張(り)壁・貼り壁】
表面に紙や布などをはりつけて仕上げた壁。

貼り札

はりふだ [0][2] 【貼り札・張(り)札】 (名)スル
知らせたい事柄を紙や板に書いて,人目につきやすい所に貼ること。また,その札。

貼り紋

はりもん [0][2] 【貼り紋】
「切り付け紋」に同じ。

貼り紙

はりがみ [0] 【張(り)紙・貼り紙】
(1)紙をはり付けること。また物にはり付けた紙。
(2)注意事項・宣伝文などを書き,人目につく所にはること。また,その紙。
(3)注意や覚え書きなどを書いて書類などにはりつけること。また,その紙。付箋(フセン)。

貼り雑ぜ

はりまぜ [0] 【貼り雑ぜ】
種々の書画などを取りまぜて貼ること。また,そのようにした襖(フスマ)・屏風(ビヨウブ)など。

貼付

てんぷ [1][0] 【貼付】 (名)スル
〔「ちょうふ(貼付)」の慣用読み〕
はりつけること。

貼付

ちょうふ テフ― [1][0] 【貼付】 (名)スル
はりつけること。「証明書には写真を―すること」
〔「てんぷ」は慣用読み〕

貼用

ちょうよう テフ― [0] 【貼用】 (名)スル
はりつけて用いること。「只今『神膏』を―いたす所です/未来の夢(逍遥)」

貼示

ちょうじ テフ― [1][0] 【貼示】 (名)スル
はりつけて示すこと。

貽貝

いがい [1] 【貽貝】
海産の二枚貝。殻はくさび形で長さ15センチメートルほど。外面は黒色,内面は紫色を帯びて真珠光沢がある。肉は春が美味。北海道南部以南に分布し,浅海の岩礁に付着する。瀬戸貝。東海美人。淡菜。

貽鮨

いずし 【貽鮨】
貽貝(イガイ)の肉を漬けた熟(ナ)れ鮨。「ほやのつまの―,すしあはび/土左」

貿手

ぼうて [0] 【貿手】
「貿易手形」の略。

貿易

ぼうえき【貿易】
trade;→英和
commerce.→英和
〜する trade <with> ;have trade relations <with> .‖貿易商 a trader.貿易商社 a trading company.貿易風 a trade wind.貿易不均衡 trade imbalance.貿易摩擦 trade friction.

貿易

ぼうえき [0] 【貿易】 (名)スル
外国と商品の売買をすること。国際間の商業取引。交易。

貿易依存度

ぼうえきいそんど [6] 【貿易依存度】
一国の経済が貿易によりかかる度合。普通,国民総生産または国民所得に対する貿易額の割合で表す。貿易を輸出と輸入に分け,輸出依存度・輸入依存度を測る場合も多い。

貿易収支

ぼうえきしゅうし [5] 【貿易収支】
国際間の商品取引に伴う収入と支出。貿易外収支とともに国際収支の中の経常収支の項目。

貿易商

ぼうえきしょう [4][3] 【貿易商】
貿易を業とする商社・商人。

貿易外収支

ぼうえきがいしゅうし [7] 【貿易外収支】
貿易外取引による海外収支。国際収支統計では,これから資本取引を除いた貿易外経常収支が貿易外収支とされる。

貿易外取引

ぼうえきがいとりひき [7][8] 【貿易外取引】
商品貿易以外の対外取引の総称。運輸,保険,海外旅行,直接・間接投資,証券の輸出入など。目に見えない貿易。見えざる貿易。無形貿易。

貿易尻

ぼうえきじり [0] 【貿易尻】
貿易収支の帳尻。

貿易手形

ぼうえきてがた [5] 【貿易手形】
(1)商品の輸出・輸入に伴って振り出される手形。
(2)輸出品の生産・集荷に必要な資金の調達,輸入手形の決済資金の供給など,貿易のための国内金融を図るために振り出される手形。

貿易摩擦

ぼうえきまさつ [5] 【貿易摩擦】
個々の商品の貿易において,輸出(輸入)が一方に大きく偏ることから発生する紛争。通商摩擦。

貿易条件

ぼうえきじょうけん [5] 【貿易条件】
「交易条件」に同じ。

貿易自由化

ぼうえきじゆうか [0] 【貿易自由化】
貿易についての国の制限その他統制を撤廃して,自由な貿易を実現すること。

貿易金融

ぼうえききんゆう [5] 【貿易金融】
貿易を円滑に行うために必要な資金の融通。輸出金融・輸入金融・現地金融などに大別される。

貿易銀

ぼうえきぎん [4] 【貿易銀】
貿易の便宜上,発行された銀貨。1871年(明治4)新貨条例で金本位制が採用されたが,アジア貿易では銀貨が通商上の通貨だったので,一円銀貨を発行し決済を目的として開港場に限って流通させた。98年通用廃止。

貿易風

ぼうえきふう [4][0] 【貿易風】
熱帯地方に卓越する,北半球では北東風,南半球では南東風のほぼ定常的な気流。特に洋上において発達し,この海域では通常晴天のことが多い。恒信風。

貿管令

ぼうかんれい ボウクワン― [3] 【貿管令】
「輸出貿易管理令」の略。

が [1] 【賀】
喜び。ことほぐこと。「古稀(コキ)の―」

賀す

が・す 【賀す】 (動サ変)
⇒がする

賀する

が・する [2] 【賀する】 (動サ変)[文]サ変 が・す
祝う。祝福する。「還暦を―・する」

賀の祝

がのいわい [4][0] 【賀の祝(い)】
長寿の祝い。四〇歳を初老として初めて祝い,以後10年ごとに五〇歳・六〇歳・七〇歳(古稀)などを祝う。江戸時代以後,このほかに六一歳(還暦または華甲)・七七歳(喜寿)・八八歳(米寿)・九〇歳(卒寿)・九九歳(白寿)なども祝うようになった。

賀の祝い

がのいわい [4][0] 【賀の祝(い)】
長寿の祝い。四〇歳を初老として初めて祝い,以後10年ごとに五〇歳・六〇歳・七〇歳(古稀)などを祝う。江戸時代以後,このほかに六一歳(還暦または華甲)・七七歳(喜寿)・八八歳(米寿)・九〇歳(卒寿)・九九歳(白寿)なども祝うようになった。

賀ひ

ほかい ホカヒ 【寿ひ・祝ひ・賀ひ】
〔後世「ほがひ」とも〕
(1)ことほぎ。ほぐこと。「大殿―/延喜式(宮内省)」
(2)「乞児(ホカイヒト)」の略。

賀儀

がぎ [1] 【賀儀】
祝いの儀式。祝いごと。

賀名生

あのう アナフ 【賀名生】
奈良県吉野郡西吉野村の地名。後醍醐・後村上・後亀山天皇の行宮(アングウ)のあった地。もと「穴生」,1352年頃「賀名生」と改めたという。梅の名所。

賀客

がきゃく [0] 【賀客】
新年,訪問して年始のあいさつをする客。年賀の客。礼者。[季]新年。

賀宴

がえん [1][0] 【賀宴】
祝いの酒盛り。祝宴。「―を開く」

賀寿

がじゅ [1] 【賀寿】
長生きを祝うこと。その年齢によりそれぞれ名前が付いている。長寿の祝い。寿賀。
→賀寿[表]

賀川

かがわ カガハ 【賀川】
姓氏の一。

賀川玄悦

かがわげんえつ カガハ― 【賀川玄悦】
(1700-1777) 江戸中期の産科医。近江彦根の人。字は子玄。産科に手術を取り入れ,独自の産科学(賀川流産科)を発展させた,近世産科の創始者。阿波侯の侍医。著「産論」

賀川豊彦

かがわとよひこ カガハ― 【賀川豊彦】
(1888-1960) 牧師。兵庫県生まれ。神戸の貧民街で伝道をはじめ,その後,労働運動・農民組合・生協活動の指導に当たる。自伝的小説「死線を越えて」は広く読まれた。

賀州

がしゅう 【賀州】
加賀国の別名。

賀席

がせき [0] 【賀席】
祝いの席。

賀意

がい [1] 【賀意】
祝う心。祝意。「―を表する」

賀慶

がけい [0] 【賀慶】
よろこび祝うこと。めでたいこと。慶賀。

賀春

がしゅん [0] 【賀春】
新春を祝うこと。年賀状などで使う。

賀書

がしょ [1] 【賀書】
喜びを表した手紙。祝いの手紙。

賀歌

がのうた [1][4] 【賀歌】
和歌集の部立ての一。勅撰集では古今和歌集以下に見え,長寿を祝う算賀の歌が多い。がか。

賀歌

がか [1] 【賀歌】
⇒がのうた(賀歌)

賀正

がしょう [0][1] 【賀正】
〔「正」は正月の意〕
新年を祝うこと。年賀状などに用いる語。がせい。

賀正

がせい [1][0] 【賀正】
⇒がしょう(賀正)

賀殿

かてん 【賀殿】
雅楽の一。唐楽。壱越(イチコツ)調。新楽。四人舞の文の舞。承和年間(834-848),遣唐使藤原貞敏(サダトシ)が伝えたという。特別の甲(カブト)をかぶり,襲(カサネ)装束を片肩袒(カタカタヌギ)で舞う。甘泉楽。

賀状

がじょう【賀状】
a New Year's card (年賀状).

賀状

がじょう [0] 【賀状】
祝いの書状。特に,年賀状。[季]新年。

賀知章

がちしょう 【賀知章】
(659-744) 中国,盛唐の詩人。字(アザナ)は季真。飲中八仙の一人。性放縦で,晩年は四明狂客と号す。清淡風流な詩で世に知られた。李白を見いだした人物としても有名。草書・隷書の名手。詩「郷に回り偶書す」など。

賀竜

がりゅう 【賀竜】
(1896-1969) 中国の軍人・政治家。湖南省桑植県の人。長征に紅軍第二方面軍を指揮。1949年以後,国務院副総理・国防委員会副主席などを歴任。文化大革命で批判されたが,死後名誉回復。

賀筵

がえん [1][0] 【賀筵】
祝いの宴席。

賀節

がせつ [0][1] 【賀節】
祝い事のある日。祝い日。

賀茂

かも 【賀茂・鴨】
京都市鴨川流域の上賀茂・下鴨の総称。((歌枕))「かれにける葵のみこそ悲しけれあはれとみずや―の瑞垣(ミズガキ)/新古今(恋四)」
〔多く「葵(アオイ)」とともに詠まれた〕

賀茂

かも 【賀茂】
姓氏の一。

賀茂

かも 【賀茂・加茂】
能の一。脇能(ワキノウ)物。賀茂明神に参詣(サンケイ)した神職の前に神の化身である女が現れ,神体の白羽の矢のいわれを語る。

賀茂の国祭

かものくにまつり 【賀茂の国祭】
平安時代,京都の賀茂神社で,四月の第二の申(サル)の日に,国司が検察して行なった祭り。賀茂の本祭であるといわれる。国祭。

賀茂の御生

かものみあれ 【賀茂の御生】
〔「御生」は神の生まれること〕
京都の賀茂神社の祭りの初日の祭礼。毎年4月の中の午(ウマ)の日に行われた。現在は五月一二日。みあれ。

賀茂の斎

かものいつき 【賀茂の斎】
⇒斎院(サイイン)

賀茂の祭

かものまつり 【賀茂の祭】
「かもまつり(賀茂祭)」に同じ。

賀茂の競馬

かものくらべうま 【賀茂の競馬】
京都の上賀茂神社の年中行事の一つとして,境内で行われる競馬(ケイバ)。昔は陰暦五月五日,今は新暦六月五日に行う。賀茂のけいば。

賀茂の臨時祭

かものりんじのまつり 【賀茂の臨時祭】
四月の中の酉(トリ)の日に行われる例祭に対して,一一月の下の酉の日に行われる賀茂神社の祭り。889年に始まり,1870年(明治3)廃止。

賀茂別雷神社

かもわけいかずちじんじゃ 【賀茂別雷神社】
京都の上賀茂(カミガモ)神社の正式名称。

賀茂川

かもがわ 【鴨川・賀茂川・加茂川】
京都市街東部を貫流し,桂川に注ぐ川。北山城山塊の桟敷ヶ岳(サジキガダケ)に源を発する。長さ31キロメートル。高野川との合流点から上流を賀茂川,下流を鴨川と書く。友禅染めの水洗いに利用。「加茂の七石」といわれる水石を産する。((歌枕))「―の水底(ミナゾコ)澄みて照る月をゆきて見むとや夏祓へする/後撰(夏)」

賀茂建角身命

かもたけつのみのみこと 【賀茂建角身命】
「山城国風土記」逸文に見える神。神皇産霊尊(カミムスビノミコト)の孫。神武東征の際に,先導した。

賀茂御祖神社

かもみおやじんじゃ 【賀茂御祖神社】
京都の下鴨(シモガモ)神社の正式名称。

賀茂流

かもりゅう 【賀茂流】
和様書道の一流派。江戸初期,賀茂神社祠官藤木甲斐守敦直を祖とする。藤木流。甲斐流。

賀茂真淵

かものまぶち 【賀茂真淵】
(1697-1769) 江戸中期の国学者・歌人。本姓,岡部。号,県居(アガタイ)。遠江(トオトウミ)の人。荷田春満(カダノアズママロ)に学び,のち田安宗武に仕えた。万葉集を中心に古典を広く研究し,純粋な古代精神(古道)の復活を説いた。門下に本居宣長・村田春海・加藤千蔭・荒木田久老・楫取魚彦(カトリナヒコ)らがいる。著「万葉考」「歌意考」「国意考」「冠辞考」「祝詞考」など。

賀茂神社

かもじんじゃ 【賀茂神社】
京都の賀茂別雷(カモワケイカズチ)神社(上賀茂神社)と賀茂御祖(カモミオヤ)神社(下鴨(シモガモ)神社)の併称。創建は古く,特に平安時代以後,王城鎮護の神社として朝廷の尊崇あつく,嵯峨天皇の代より斎院として未婚の皇女を御杖代(ミツエシロ)として奉仕させた。社の例祭(賀茂祭)は,葵祭として三大勅祭の一。山城国一の宮。

賀茂祭

かもまつり 【賀茂祭】
葵祭(アオイマツリ)のこと。[季]夏。

賀茂茄子

かもなす [0] 【賀茂茄子】
ナスの一品種。京都特産。ほぼ球形に近く,肉が締まっている。田楽などに用いる。

賀茂葵

かものあおい [1] 【賀茂葵】
フタバアオイの別名。

賀茂葵

かもあおい [3] 【賀茂葵】
フタバアオイの別名。京都,賀茂神社の祭礼に用いるためこの名がある。

賀表

がひょう [0][1] 【賀表】
朝廷・国家に慶事のあるとき,祝意を表して奉る文。

賀詞

がし [1] 【賀詞】
お祝いの言葉。祝詞。「新年の―」

賀陽

かや 【賀陽】
姓氏の一。

賀陽宮

かやのみや 【賀陽宮】
旧宮家。伏見宮邦家親王の第四王子朝彦(アサヒコ)親王が1863年中川宮と称し,翌年改称したもの。朝彦親王はその後幽居の身となって宮号は止められ,再興後は久邇宮(クニノミヤ)と称したため,賀陽宮の称号は1892年(明治25)その子邦憲王が復興した。

賀陽豊年

かやのとよとし 【賀陽豊年】
(751-815) 平安初期の漢学者。東宮学士・式部大輔・播磨守などを歴任。経史に通じ,また「凌雲集」の撰進に参画した。

賀陽院

かやのいん 【高陽院・賀陽院】
(1)桓武天皇の皇子賀陽(カヤ)親王の邸宅。平安京左京中御門の南,大炊(オオイ)御門の北,西洞院(ニシノトウイン)の東,堀川の西にあった。後冷泉・後三条天皇の内裏ともなる。のち藤原摂関家の邸宅。
(2)(1095-1155) 鳥羽上皇の皇后。名は勲子。のち泰子。1139年院号宣下。

賀頌

がしょう [0] 【賀頌】
祝いたたえる言葉。

賁臨

ふんりん [0] 【賁臨】 (名)スル
〔「ひりん(賁臨)」の慣用読み〕
人の来訪をうやまっていう語。「―を辱(カタジケナ)ふす/月世界旅行(勤)」

賁臨

ひりん [0] 【賁臨】
〔「賁」は光彩を添える意〕
客の来訪を敬っていう語。光臨。賁来。「今日諸君の―を煩はしたのは/伊沢蘭軒(鴎外)」

まいない マヒナヒ [0] 【賂】
(1)利益をはかってもらうために当事者にひそかに贈り物をすること。また,その物。賄賂(ワイロ)。「―を使う」「牢番に―して/鉄仮面(涙香)」
(2)捧げ贈る物。礼として贈る物。「神に供(タテマツ)る―を課す/日本書紀(孝徳訓)」

ちん [1] 【賃】
(1)人や物を使用した代償として支払う金銭。使用料。代金。「借り―」
(2)働いて得る報酬。賃金。「運び―」「―仕事」

ちん【賃】
(the charge for) hire (借り賃・雇い賃);→英和
(a) rent (家賃・地代);→英和
wages (労賃);a fare (乗車賃);→英和
freight (運賃);→英和
a charge (使用・手数料);→英和
a fee (料金・謝礼・会費).→英和

賃上げ

ちんあげ【賃上げ】
a wage increase; <米> a (pay) raise[ <英> rise].賃上げ闘争(をする) (make) a demand for higher wages.

賃上げ

ちんあげ [0] 【賃上げ】 (名)スル
賃金をあげること。
⇔賃下げ
「―要求」

賃下げ

ちんさげ [0] 【賃下げ】 (名)スル
賃金を下げること。
⇔賃上げ

賃仕事

ちんしごと [3] 【賃仕事】
一ついくらという賃金をもらってする手内職。

賃仕事をする

ちんしごと【賃仕事をする】
do odd jobs;do piecework (出来高払いの);do timework (時間払いの);take in <sewing> .

賃借

ちんしゃく [0] 【賃借】 (名)スル
借り賃を払って物を借りること。ちんがり。
⇔賃貸
「―料」「―地」

賃借する

ちんしゃく【賃借する】
[家屋・土地を]rent;→英和
lease;→英和
hire (車・ボートなどを).→英和
‖賃借人 a tenant;《法》a lessee;a hirer.賃借料 (a) rent;(the charge for) hire.

賃借り

ちんがり【賃借り】
⇒賃借(ちんしやく).

賃借り

ちんがり [0] 【賃借り】 (名)スル
料金を払って物を借りること。ちんしゃく。
⇔賃貸し
「機械の―」「着物を―する」

賃借人

ちんしゃくにん [0] 【賃借人】
借り賃を払って借りる人。賃借りした人。

賃借権

ちんしゃくけん [4][3] 【賃借権】
賃貸借契約に基づき,賃借人が目的物を使用収益し得る権利。

賃労働

ちんろうどう [3] 【賃労働】
工場・土地などの生産手段を所有しない労働者が,自らの労働力を一個の商品として資本家に売り,その反対給付として賃金を受けとるような労働形態。賃金労働。人格的に自由である点が,主人や領主に従属していた奴隷・農奴と異なる。

賃搗き

ちんづき [0][4] 【賃搗き】
手間賃を取って米・餅などを搗くこと

賃料

ちんりょう [3][1] 【賃料】
賃貸借契約において賃借人が支払う使用の対価。地代・家賃・レンタル料など。

賃機

ちんばた [1] 【賃機】
機屋から糸や道具を借り,賃仕事として機を織ること。

賃租

ちんそ [1] 【賃租】
〔「賃」は春の耕作前に払う地子,「租」は秋の収穫後に払う地子の意〕
律令制で,公田・私田を賃貸借する制度。また,その地子。地子は公田の場合収穫高の二割を標準とした。

賃租田

ちんそでん [3] 【賃租田】
賃租された田。寺田・神田以外は公田も賃租することができた。

賃粉切り

ちんこきり [3] 【賃粉切り】
賃金を取って葉タバコを刻むこと。また,その職人。「よき所に鬼門喜兵衛―の拵へ煙草を切り居る/歌舞伎・お染久松色読販」

賃苧

ちんそ 【賃苧】
麻の繊維を細長く裂いて,縒(ヨ)り合わせる賃仕事。「私仕事に―績(ウ)み/浄瑠璃・丹波与作(中)」

賃訳

ちんやく [0] 【賃訳】
賃銭をとって翻訳すること。

賃貸

ちんたい [0] 【賃貸】 (名)スル
貸し賃をとって物を貸すこと。ちんがし。
⇔賃借
「―料」「―住宅」「―契約」「ビルを―する」
→賃貸借

賃貸し

ちんがし【賃貸し】
⇒賃貸(ちんたい).

賃貸し

ちんがし [0] 【賃貸し】 (名)スル
料金をとって物を貸すこと。ちんたい。
⇔賃借り
「ビデオ-カメラを―する」

賃貸する

ちんたい【賃貸する】
[土地・家賃を]rent[lease];→英和
hire out;let out <a thing> on hire.‖賃貸価格 a rental value.賃貸契約(書) a lease.賃貸住宅 <米> a house for rent[ <英> to let].賃貸人《法》a lessor.賃貸料 (a) rent;hire.

賃貸人

ちんたいにん [0] 【賃貸人】
貸し賃を取って貸す人。

賃貸借

ちんたいしゃく [3] 【賃貸借】
人が他人の物を借りて使用し,貸した人はその貸料を受け取ること。また,そうした法律関係および契約。「―契約」

賃貸権

ちんたいけん [3] 【賃貸権】
賃貸借契約に基づき賃貸人が有する,賃料を受け取る権利や目的物の返還を請求する権利。

賃貸面積比

ちんたいめんせきひ [8] 【賃貸面積比】
貸しビルなどにおいて,全体の床面積に対する賃貸用に使用される部分の床面積の比率。賃貸収益率の指標となる。レンタブル比。

賃金

ちんぎん [1] 【賃金・賃銀】
労働者が労働力の対価として受け取る報酬。貨幣で表示された労働力の価値。労賃。給料。

賃金

ちんぎん【賃金】
wages;pay.→英和
〜を得る(上げる,下げる) get[earn](raise,cut) wages.安い(高い)〜で働く work at low (high) wages.出来高払い(時間ぎめ)の〜 piece (time) wages.‖賃金格差 wage differentials.賃金水準(を上げる) (raise) the wage standard.賃金凍結 a wage freeze.賃金引上げ(下げ) a wage increase (cut).

賃金

ちんきん [1] 【賃金】
(1)賃貸借の場合に,借り手が払う金銭。
(2)「ちんぎん(賃金・賃銀)」に同じ。

賃金カット

ちんぎんカット [5] 【賃金―】
労働者が労働契約に基づく労務提供を果たさなかった場合,使用者が労働者の賃金から労務不提供の度合に応じ一定額を差し引くこと。特に,ストライキなどの争議行為が行われている間の賃金を支払わないこと。賃カツ。

賃金コスト

ちんぎんコスト [5] 【賃金―】
生産物の単位当たりの生産に要する賃金。福利厚生費なども含まれる。

賃金センサス

ちんぎんセンサス [5] 【賃金―】
賃金の態様を包括的に捉える統計調査の総称。日本では,職種別・年齢別の賃金に関する統計である賃金構造基本統計調査をさす。

賃金ドリフト

ちんぎんドリフト [6] 【賃金―】
労使の中央団体交渉で妥結した賃金率より高い賃金を企業段階で支払うこと。日本では,公表されない賃上げ分を指す場合が多い。ウェイジ-ドリフト。

賃金ベース

ちんぎんベース [5] 【賃金―】
各企業の賃金水準を表す語。もとは,企業別・産業別・地域別などに,賃金の支給総額を労働者の総数で除した平均賃金をいい,賃上げ闘争に使われた。
→ベース-アップ

賃金体系

ちんぎんたいけい [5] 【賃金体系】
個々の労働者の賃金を決定する基準となる,種々の賃金項目の組み合わせ方の総称。賃金決定ルールの複雑なわが国特有の用語。学歴・勤続年数・年齢などによって決定される基本給,およびさまざまな名目による諸手当などよりなる。賃金構成。

賃金労働者

ちんぎんろうどうしゃ [7] 【賃金労働者】
賃金をもらって労働力を提供する者。賃労働者。プロレタリア。

賃金勢力説

ちんぎんせいりょくせつ [8] 【賃金勢力説】
賃金学説の一。労使の力関係によって,賃金の決定を説明しようというもの。

賃金基金説

ちんぎんききんせつ [6] 【賃金基金説】
J = S =ミルなどのイギリスの古典学派によって完成された賃金理論。ある社会で賃金として支払い可能な基金は一定であり,労働者全体の受け取る賃金総額はその枠内で固定されているとする説。

賃金形態

ちんぎんけいたい [5] 【賃金形態】
賃金の支払い形態。一般的には,時給・週給・月給等の時間賃金(時間給)と,作業能率により決められる出来高賃金(能率給)に大別される。

賃金指数

ちんぎんしすう [6][5] 【賃金指数】
賃金水準の時間的変動を表すために用いられる指標。日本では基準時の平均賃金を一〇〇とし,その後の賃金額を指数化したものが一般的。

賃金格差

ちんぎんかくさ [5] 【賃金格差】
産業・企業規模・職業・勤続年数・年齢・性別などの違いによる賃金の差異。

賃金水準

ちんぎんすいじゅん [5] 【賃金水準】
特定の産業・職業・地域などの労働者が受け取る平均的賃金。

賃金物価スパイラル

ちんぎんぶっかスパイラル [9][1][2] 【賃金物価―】
賃金の上昇分を企業が製品価格に転嫁し,そのために生じた実質賃金の下落に対して労働組合が再び賃上げを求めるという悪循環が続き,賃金と物価が累積的に上昇すること。

賃金率

ちんぎんりつ [3] 【賃金率】
一定時間または一定量の労働に対して支払われる賃金。

賃金闘争

ちんぎんとうそう [5] 【賃金闘争】
賃金を引き上げるために行う労働者の闘い。賃上げ闘争。

賃銀

ちんぎん [1] 【賃金・賃銀】
労働者が労働力の対価として受け取る報酬。貨幣で表示された労働力の価値。労賃。給料。

賃銭

ちんせん [1] 【賃銭】
仕事・労働に対する報酬としての金銭。賃銀。

賃餅

ちんもち [1] 【賃餅】
料金を取って餅をつくこと。また,その餅。

賄い

まかない マカナヒ [0][3] 【賄い】
〔動詞「賄う」の連用形から〕
(1)食事を用意して食べさせること。また,その役の人。「寮の―をしている」
(2)準備。世話。「御手水など参りたる様は例のやうなれど,―目ざましう思されて/源氏(浮舟)」
(3)給仕をすること。また,その人。「御―は命婦の君/栄花(着るは佗し)」
(4)とりはからうこと。やりくり 間に合わせ。「諸事を春の事とてのばし当分の―ばかりに暮れければ/浮世草子・胸算用 3」
(5)負担。面倒を見ること。「しかも一切わたしらが―で/人情本・梅児誉美 3」
(6)近世の廻船乗組の役職の一。会計事務を担当し,親司(オヤジ)・表仕(オモテシ)とともに三役と呼ばれ,船頭を補佐する役で賄方(マカナイカタ)・岡廻りともいい,日本海方面では知工(チク)という。

賄い

まかない【賄い】
meals;board.→英和
賄い付き下宿 board and room.

賄い付き

まかないつき マカナヒ― [0][3] 【賄い付き】
下宿などで,食事も付いていること。

賄い方

まかないかた マカナヒ― [0] 【賄い方】
(1)食事の調理に当たる役。食事を作る役。
(2)江戸幕府の職名。江戸城内の食料品の供給に当たる役。
(3)「賄い{(6)}」に同じ。

賄う

まかなう【賄う】
[食事]board;→英和
provide <a person> with food;[調達する]supply;→英和
pay;→英和
cover <expenses> .→英和

賄う

まかな・う マカナフ [3] 【賄う】 (動ワ五[ハ四])
(1)食事を調えて出す。「昼食を―・う」
(2)費用・物資・人手などを供給して必要を満たす。また,限られた範囲内で処置する。「需要を―・う」「三千円の会費で―・う」
(3)支度する。準備する。調える。「御硯など―・ひて,責め聞こゆれば,しぶしぶに書い給ふを/源氏(柏木)」
(4)とりはからう。とりしきる。「内を―・ふ者なきゆゑ/歌舞伎・四谷怪談」
[可能] まかなえる

賄ふ

まいな・う マヒナフ 【賄ふ】 (動ハ四)
(1)神に物を捧げる。「其の祭りには,…是等の物を以て―・ひたまへ/日本書紀(仲哀訓)」
(2)贈り物をする。また,賄賂(ワイロ)を贈る。「今は徳つき給ひなんずるに,―・へかし/著聞 25」

賄吟味役

まかないぎんみやく マカナヒ― [7] 【賄吟味役】
江戸幕府の職名。賄い方の準備する食料品の吟味に当たった役。

賄賂

わいろ [1] 【賄賂】
(1)自分に有利なようにはからってもらうために贈る金品。袖の下。まいない。
(2)〔法〕 職務に関して受け取る不正な報酬。

賄賂

わいろ【賄賂】
bribery;corruption;→英和
a bribe (金品).→英和
〜を贈る <話> grease a person's palm.〜を使う offer a bribe;bribe <a person> .〜を取る take[accept]a bribe;be bribed; <米> graft.→英和

賄賂罪

わいろざい [3][0] 【賄賂罪】
収賄罪と贈賄罪を併せていう語。

し [1] 【資】
(1)もとで。財貨や財産。「―を投ずる」
(2)生まれつき,資質。

資す

し・す [1] 【資す】
■一■ (動サ五[四])
〔サ変動詞「資する」の五段化〕
「資する」に同じ。「会の発展に―・さないだろう」
■二■ (動サ変)
⇒しする(資)

資する

しする【資する】
contribute <to> ;→英和
be helpful <to> .

資する

し・する [2] 【資する】 (動サ変)[文]サ変 し・す
あることをするのに役に立つ。たすけになる。「彼の研究は科学の発展に―・すること大である」

資人

しじん [1] 【資人】
律令制下,皇族や貴族に位階や官職に応じて支給され,護衛や雑役に使われた下級官人。親王・内親王に与えられた帳内,五位以上の者に与えられた位分資人,中納言以上の官職にある者に与えられた職分資人など。つかいびと。とねり。

資力

しりょく【資力】
means;→英和
funds;resources.

資力

しりょく [1][0] 【資力】
金銭を出すことのできる力。資本の力。財産の力。

資力調査

しりょくちょうさ [4] 【資力調査】
⇒ミーンズ-テスト

資性

しせい [1] 【資性】
生まれつきの才能や性質。資質。天性。

資料

しりょう【資料】
<collect> materials;data.→英和

資料

しりょう [1] 【資料】
あることをする上で,もととなる材料。特に,研究のためのデータ。「―収集」

資望

しぼう [0] 【資望】
家柄と人望。身分と名望。

資本

しほん【資本】
(a) capital;→英和
a fund.→英和
〜の蓄積 accumulation of capital.〜を投下する invest one's capital <in> .‖資本家 a capitalist.資本課税 capital levy.資本金 <with> a capital <of> .資本財 capital goods.資本主義 capitalism.資本主義経済(陣営) the capitalistic economy (camp).「資本論」 (書名) the Capital.総資本金 the authorized capital.

資本

しほん [0] 【資本】
(1)事業のもとでとなる金。また,比喩的に仕事や生活を維持してゆく収入のもととなるものをもいう。「商売の―を集める」「サラリーマンは体が―だ」
(2)〔法〕 株式会社・有限会社の営業のため株主または社員が出資した基金の全部または重要部分を示す一定の金額であって,登記または賃借対照表により公示される金額。
(3)〔経〕
〔capital〕
土地・労働と並ぶ生産要素の一。過去の生産活動が生み出した生産手段のストックで,工場・機械などの固定資本や原材料・仕掛品・出荷前の製品などの流動資本からなる。マルクス経済学では,剰余価値を生むことで自己増殖する価値運動体として定義される。

資本コスト

しほんコスト [4] 【資本―】
企業の使用資本に関する費用。配当および支払利子。

資本主義

しほんしゅぎ [4] 【資本主義】
〔capitalism〕
商品経済の広範な発達を前提に,労働者を雇い入れた資本家による利潤の追求を原動力として動く経済体制。資本家が生産手段を私有し,労働力以外に売る物をもたぬ労働者の労働力を商品として買い,労賃部分を上回る価値をもつ商品を生産して利潤を得る経済。封建制に次ぎ現れた経済体制で,産業革命によって確立された。

資本係数

しほんけいすう [4] 【資本係数】
一単位の産出量を得るのに必要とされる資本投入量。投入産出比率。資本産出比率。

資本労働比率

しほんろうどうひりつ [8] 【資本労働比率】
⇒資本装備率(シホンソウビリツ)

資本勘定

しほんかんじょう [4] 【資本勘定】
資本取引を計上する勘定科目。資本金,資本剰余金または欠損金の科目に分かれる。

資本収支

しほんしゅうし [4] 【資本収支】
国際収支のうち,資本取引によるもの。長期資本収支と短期資本収支に分けられる。

資本取引

しほんとりひき [4][5] 【資本取引】
(1)国際間の有価証券の売買,資本の貸借その他,債権・債務に関係のある取引の総称。
(2)資本の利益運用を原因とせずに,資本を増減させる取引。

資本家

しほんか [0] 【資本家】
資本を所有し,それで労働者を雇用・使役して企業を経営したり,資本を貸し付けて利子を取ったりして利潤をあげる人。

資本家階級

しほんかかいきゅう [5] 【資本家階級】
資本と生産手段を所有し,労働者を使って事業を行い利潤を収得する階級。ブルジョアジー。
⇔労働者階級

資本市場

しほんしじょう [4] 【資本市場】
金融市場のうち,資本として投下されうる長期資金の売買市場。長期貸付市場と広義の証券市場(株式発行市場と社債の起債市場)とに分けられる。長期金融市場。

資本形成

しほんけいせい [4] 【資本形成】
⇒投資(トウシ)(2)

資本構成

しほんこうせい [4] 【資本構成】
企業の資本の構成内容。自己資本と他人資本に分かれる。

資本浅化

しほんせんか [4] 【資本浅化】
生産物単位当たりの資本量が減少し,資本集約度が下がること。
⇔資本深化

資本深化

しほんしんか [4] 【資本深化】
生産物単位当たりの資本量が増加し,資本集約度が高まっていくこと。
⇔資本浅化

資本減耗

しほんげんもう [4] 【資本減耗】
有形固定資産(生産設備・機械など)の生産活動による摩耗分。金額で評価したときは資本の減価という。しほんげんこう。

資本準備金

しほんじゅんびきん [0] 【資本準備金】
資本金に準じる性質をもつものとして積み立てを強制される法定準備金の一。時価発行増資などで生じた差金や合併差益などが一定の割合であてられる。
→利益準備金

資本産出比率

しほんさんしゅつひりつ [8] 【資本産出比率】
⇒資本係数(シホンケイスウ)

資本蓄積

しほんちくせき [4] 【資本蓄積】
剰余価値の一部を資本に再転化し,生産規模を拡大していくこと。

資本装備率

しほんそうびりつ [6] 【資本装備率】
生産過程において,労働一単位に対する資本の割合。資本設備率。資本労働比率。資本集約度。

資本論

しほんろん 【資本論】
〔原題 Das Kapital〕
マルクスの主著。全三巻。弁証法的唯物論を基礎に古典派経済学とフランス社会主義思想とを批判的に摂取。資本主義を近代社会に特有の生産様式ととらえ,その解明を通して科学的社会主義の経済学体系を確立した。第一巻は1867年刊。第二巻(85年)・第三巻(94年)はマルクスの死後エンゲルスが遺稿を整理して刊行。

資本論

しほんろん 【資本論】
書名(別項参照)。

資本財

しほんざい [2] 【資本財】
資本{(3)}のこと。
→消費財

資本輸出

しほんゆしゅつ [4] 【資本輸出】
借款・投資など,資本の国外への移動のこと。

資本逃避

しほんとうひ [4] 【資本逃避】
政治的・経済的条件の変化によって一国の貨幣価値の大幅な下落が予想される場合,その危険や損害を逃れるために,資金がその国から安全な他国に移動すること。

資本還元

しほんかんげん [4] 【資本還元】
ある投資案から得られる将来の予想収入から予想費用を差し引いた利益の流れをもとに,適当な割引率を用いて現在価値を求めること。資本化。

資本金

しほんきん [0] 【資本金】
事業運営の基礎となる資金。株主の現物および金銭による拠出額全額をいう。株式の額面金額あるいは発行価額,準備金,資本に組み入れられた再評価積立金などから成る。

資本集約度

しほんしゅうやくど [7] 【資本集約度】
⇒資本装備率(シホンソウビリツ)

資本集約的産業

しほんしゅうやくてきさんぎょう [10] 【資本集約的産業】
生産に投入される生産要素のうち資本(工場や設備)の比率が高い産業。労働者一人当たりの使用資本額で示される資本集約度あるいは労働装備率の高い産業。重化学工業など。
→労働集約的産業

資材

しざい [1] 【資材】
ある物を作るもととなる材料。「建築―」

資材

しざい【資材】
<building> materials.

資格

しかく [0] 【資格】
(1)あることをする場合の,その人の立場や地位。「個人の―で発言する」「どういう―で参加したのか」
(2)一定のことを行うために必要とされる条件や能力。「教員の―をとる」「議員の―を失う」「―を欠く」「受験―」

資格

しかく【資格】
capacity;→英和
qualification;→英和
competence;right;→英和
claim.→英和
〜がある(ない) be (un)qualified[(in)competent] <for> .〜を与える(失う) qualify (be disqualified);→英和
entitle.→英和
…の〜で in the capacity of….‖資格試験 a qualifying examination.資格審査 screening (test);an examination of qualifications.資格喪失 disqualification.有資格者 a qualified[competent]person.

資格任用

しかくにんよう [4] 【資格任用】
一定の資格を持つ人だけを任用すること。

資格試験

しかくしけん [5][4] 【資格試験】
あることをするための資格を満たしているかどうかを調べる試験。

資治通鑑

しじつがん シヂツガン 【資治通鑑】
中国の編年体の通史。二九四巻。北宋の司馬光編著。1084年完成。紀元前403年(戦国時代の始まり)から五代末の959年までの歴史を膨大な史料を駆使し,一貫した見識のもとに記す。書名は君王の政治に資する鑑(カガミ)となる書の意で,神宗から賜ったもの。

資治通鑑綱目

しじつがんこうもく シヂツガンカウモク 【資治通鑑綱目】
「資治通鑑」の記事を大義名分論・正統論の立場から再編した編年体の史書。五九巻。朱熹(シユキ)が大要(綱)を示し,門人の趙師淵らが詳注(目)を書いた。

資源

しげん [1] 【資源】
自然から得られる生産に役立つ要素。広くは,産業のもととなるもの,産業を支えているものをもいう。地下資源・水資源・海洋資源・人的資源・観光資源など。「―開発」

資源を開発する

しげん【資源を開発(保護)する】
exploit (conserve) natural resources.人的資源 manpower.

資源エネルギー庁

しげんエネルギーちょう [7] 【資源―庁】
通商産業省の外局の一。鉱物資源の開発,電力などのエネルギーの安定供給および料金などの変更認可などを任務とする。1973年(昭和48)設置。

資源ナショナリズム

しげんナショナリズム [7] 【資源―】
石油などの天然資源を保有する発展途上国が資源に対する主権を回復し,自国の利益のためにその生産量や輸出価格などの決定を自らが行おうとすること。外国採掘会社の国有化,OPEC による原油価格引き上げなど。

資産

しさん【資産】
property;→英和
a fortune;→英和
assets (会社の).‖資産家 a man of property.資産株 an income stock.

資産

しさん [1][0] 【資産】
(1)金銭や土地・家屋・証券などの財産。
(2)企業が所有し,その経営活動に用いる財産。

資産公開法

しさんこうかいほう 【資産公開法】
国会議員の資産の状況等を国民の監視と批判の下におくため,国会議員の資産等を公開する措置を講ずることを定める法律の略称。1992年(平成4)制定。

資産再評価

しさんさいひょうか [6] 【資産再評価】
固定資産の評価額を見直し,帳簿価格を変更すること。貨幣価値の変動に対処し,減価償却を適切なものにするために行う。

資産凍結

しさんとうけつ [4][0] 【資産凍結】
国家が資産の処分・移動を禁止する措置。特に,戦時において,自国内にある敵国人の資産を政府が接収または管理することをいう。

資産効果

しさんこうか [4] 【資産効果】
保有する土地や株式などの資産価格や資産残高の実質価値が高まり,それが消費行動に与える効果。資産価格の下落が消費を減らす現象を逆資産効果という。

資産勘定

しさんかんじょう [4] 【資産勘定】
簿記の勘定科目の一つで,企業の積極財産である資産に関する勘定。
⇔負債勘定

資産家

しさんか [0] 【資産家】
財産を多くもっている人。

資産株

しさんかぶ [2] 【資産株】
売買による利益が目的でなく,資産として保有するのに適する堅実な株式。

資産評価

しさんひょうか [4] 【資産評価】
資産の金銭価額を算定すること。

資産調査

しさんちょうさ [4] 【資産調査】
⇒ミーンズ-テスト

資用

しよう [0] 【資用】
もとで。必要な金品。

資益

しえき [0] 【資益】 (名)スル
たすけ利すること。「規則の善もの,固より人を―すべけれども/西国立志編(正直)」

資稟

しひん [0] 【資稟】
生まれつきもっているもの。生来の素質や性質。「すぐれた―のしからしめるところ」

資粮

しりょう [1] 【資糧・資粮】
資金と食料。

資糧

しりょう [1] 【資糧・資粮】
資金と食料。

資縁

しえん [0] 【資縁】
仏道修行をたすける縁としての衣食住。

資蔭

しいん [0] 【資蔭】
父祖の勲功によって官職に就くこと。

資財

しざい [1] 【資財】
財産。また,物資と財産。

資財帳

しざいちょう [0] 【資財帳】
律令政府が官大寺・定額寺(ジヨウガクジ)に上申させた財産目録。

資質

ししつ [0] 【資質】
生まれつきの性質や才能。「優秀な―」

資質

ししつ【資質】
(a) nature;→英和
temperament.→英和

資金

しきん【資金】
capital;→英和
funds;a fund (基金).→英和
〜がある(切れる) be in (out of) funds.‖資金カンパ a fund-raising campaign.資金繰りが苦しい be financially distressed;be in financial troubles.資金難 financial difficulties.奨学資金 a scholarship fund.

資金

しきん [2][1] 【資金】
もとでとなる費用。事業の運営や特定の活動に必要な費用。「運転―」「育英―」

資金ポジション

しきんポジション [5] 【資金―】
金融機関における資金の過不足の状況。預金などの調達資金と,貸し出しや証券投資などの運用資金とのバランス。

資金保険

しきんほけん [4] 【資金保険】
保険金の全額を一時に支払う保険。生命保険の普通の支払い方式。一時金保険。
⇔年金保険

資金凍結

しきんとうけつ [4] 【資金凍結】
国家が資金の処分・移動の自由を制限または禁止する措置。国内の外国政府・個人所有の資金に対して,経済制裁として行うことがある。

資金循環

しきんじゅんかん [4] 【資金循環】
⇒マネー-フロー

資金洗浄

しきんせんじょう [4] 【資金洗浄】
⇒マネー-ロンダリング

資金統制

しきんとうせい [4] 【資金統制】
一定の経済政策遂行のために行われる,資金の市場流通の総量や資金の流れの方向に対する統制。

資金繰り

しきんぐり [0] 【資金繰り】
(資金の調達や,その運用など)資金のやりくり。「―が苦しい」

資金運用部

しきんうんようぶ 【資金運用部】
政府直営の金融機関の一。郵便貯金や政府の特別会計の余裕金を管理し,公債の引き受け,政府関係機関・地方公共団体への貸し付けなどに運用することを任務とする。

賈人

こじん [1] 【賈人】
〔「賈」は,あきないの意〕
商人。

賈似道

かじどう 【賈似道】
(1213-1275) 中国,南宋末の政治家。字(アザナ)は師憲。モンゴル軍撃退の功で宰相となり,公田法などで財政の立て直しを行なった。再び,侵入したモンゴル軍に敗れ,流罪地漳州で殺された。

賈宝玉

かほうぎょく 【賈宝玉】
中国の小説「紅楼夢」の主人公。

賈島

かとう 【賈島】
(779-843) 中唐の詩人。字(アザナ)は浪仙。出家していたが,韓愈(カンユ)に詩作を認められ還俗。「推敲(スイコウ)」の逸話は有名。
→推敲

賈耽

かたん 【賈耽】
(730-805) 中国,中唐の政治家・地理学者。字(アザナ)は敦詩。晩年,宰相。外国使節や帰国者の見聞に基づき「海内華夷図」「古今郡国道県四夷述」などを著す。

賈船

こせん 【賈船】
商品の売買をする船。商船。

賈誼

かぎ 【賈誼】
(前200-前168) 中国,前漢の政治家・文学者。文帝に召されて博士となったが,大臣にうとまれ,長沙王の太傅(タイフ)に左遷される。「過秦論(カシンロン)」などの政論は,雄渾(ユウコン)流麗にして名文といわれる。著「新論」「賈長沙集」など。

賈豎

こじゅ [1] 【賈豎】
商人を卑しめていう語。「俗吏―の誤る所/伊沢蘭軒(鴎外)」

ぞく【賊】
a thief;→英和
a burglar;→英和
[反徒]a rebel;→英和
a traitor.→英和

ぞく [0] 【賊】
(1)人に危害を加えたり,物を奪い取ったりする者。「―が侵入する」
(2)反乱を起こした者。国を乱す者。謀反人。

賊する

ぞく・する [3] 【賊する】 (動サ変)[文]サ変 ぞく・す
そこなう。害を与える。「国を―・する」「人相(アイ)―・して遂に達する能はず/虞美人草(漱石)」

賊党

ぞくとう [0] 【賊党】
賊の仲間。賊徒。

賊兵

ぞくへい [0] 【賊兵】
賊軍の兵。

賊勢

ぞくせい [0] 【賊勢】
賊軍の勢力。賊のいきおい。

賊匪

ぞくひ [1] 【賊匪】
徒党を組んで出没する盗賊。匪賊。

賊名

ぞくめい [0] 【賊名】
反逆者または盗賊であるという評判。

賊地

ぞくち [1] 【賊地】
賊が横行する土地。賊が出没する土地。

賊姦

ぞっかん ゾク― [0] 【賊姦】
悪者。姦賊。

賊子

ぞくし [1] 【賊子】
(1)親を害する不孝な子。
(2)謀反人(ムホンニン)。反逆者。不忠者。「乱臣―」

賊害

ぞくがい [2] 【賊害】 (名)スル
(1)人を傷つけること。殺害すること。
(2)賊から受ける損害。

賊将

ぞくしょう [0] 【賊将】
賊軍の大将。

賊巣

ぞくそう [0] 【賊巣】
盗賊のすみか。

賊徒

ぞくと [1] 【賊徒】
(1)盗賊・泥棒の仲間。「―を撃つ」
(2)反逆者の仲間。

賊心

ぞくしん [0][3] 【賊心】
(1)人に害を加えようとする心。害心。
(2)そむこうとする心。

賊臣

ぞくしん [0] 【賊臣】
主君にそむいた臣下。反逆の臣。

賊臣

ぞくしん【賊臣】
a rebel;→英和
a traitor.→英和

賊衆

ぞくしゅう [0] 【賊衆】
悪者の仲間。賊徒。賊党。

賊軍

ぞくぐん [0] 【賊軍】
賊の軍勢。反逆者の軍勢。

賊軍

ぞくぐん【賊軍】
a rebel army.

賊難

ぞくなん [0] 【賊難】
賊による災難にあうこと。賊に物を盗まれること。

賊首

ぞくしゅ [1] 【賊首】
(1)賊のかしら。
(2)賊の首。

賊魁

ぞっかい ゾククワイ [0] 【賊魁】
賊徒のかしら。

賎民

せんみん【賎民】
the lowly;→英和
the humble.→英和

賑ははし

にぎわわ・し ニギハハシ 【賑ははし】 (形シク)
〔「にぎはふ」の形容詞化〕
(1)豊かである。栄えている。「あやしの東人なりとも―・しきにつきて誘ふ水あらばなど云ふを/徒然 240」
(2)陽気である。にぎやかである。「―・しう愛敬づき/源氏(空蝉)」
(3)物の数が多い。「硯のあたり―・しく草子ども取り散らしけるを/源氏(初音)」

賑ふ

にぎお・う ニギホフ 【賑ふ】 (動ハ下二)
豊かにする。にぎわす。「以て儒道(ハカセノミチ)を―・へたまふとなり/日本書紀(持統訓)」

賑やか

にぎやか [2] 【賑やか】 (形動)[文]ナリ
(1)人出が多く活気があるさま。繁華。「―な町」「この辺も―になった」
(2)騒がしいさま。盛んにしゃべったり笑ったりするさま。「―な会合」「―な人」「カエルが―に鳴く」
[派生] ――さ(名)

賑やかし

にぎやかし [0] 【賑やかし】
にぎやかにすること。にぎやかにするもの。「枯木も山の―/西洋道中膝栗毛(魯文)」

賑やかす

にぎやか・す [4] 【賑やかす】 (動サ五[四])
(その場の雰囲気などを)わき立たせる。にぎやかにする。

賑やかな

にぎやか【賑やかな】
(1)[雑踏]crowded;→英和
prosperous (繁盛).→英和
(2)[陽気な]lively;→英和
merry;→英和
cheerful.→英和

賑わい

にぎわい【賑わい】
a crowd (雑踏);→英和
prosperity (繁盛).→英和

賑わい

にぎわい ニギハヒ [0][3] 【賑わい】
にぎわうこと。「連休最高の―」「枯れ木も山の―」

賑わう

にぎわう【賑わう】
be crowded (雑踏する);be prosperous (繁盛する).

賑わう

にぎわ・う ニギハフ [3] 【賑わう】 (動ワ五[ハ四])
(1)人が大勢出てにぎやかになる。「お祭りで町が―・う」
(2)富み栄える。繁盛する。「店が―・う」
(3)豊かになる。「食卓が―・う」「人民富み―・ひ天の下太平(タイラ)かなり/日本書紀(反正訓)」

賑わしい

にぎわし・い ニギハシイ [4] 【賑わしい】 (形)[文]シク にぎは・し
〔「にぎははし」の転〕
にぎやかである。繁盛している。「祭りの人出で―・い」「若き人々集りて,いと―・しくあそび居れり/浴泉記(喜美子)」
[派生] ――さ(名)

賑わす

にぎわ・す ニギハス [3] 【賑わす】 (動サ五[四])
(1)にぎやかにする。にぎわせる。「花便りが紙面を―・す」
(2)豊かにする。「海の幸山の幸で食膳を―・す」
(3)ほどこして豊かにする。富ませる。「天下貧民などを―・してこそよからんずるに/中華若木詩抄」

賑わす

にぎわす【賑わす】
enliven (活気づける).→英和

賑わわす

にぎわわ・す ニギハハス [4] 【賑わわす】 (動サ五[四])
「にぎわす」に同じ。

賑恤

しんじゅつ [0] 【賑恤・振恤】 (名)スル
貧困者・罹災者などに金品をほどこすこと。「―金」「自ら巨費を投じて大いに―し/復活(魯庵)」

賑救

しんきゅう [0] 【賑救・振救】 (名)スル
財を施して,災害や飢饉(キキン)などをすくうこと。「貧人を―するの故を以て厳責を受る者あるに到る/佳人之奇遇(散士)」

賑給

しんごう 【賑給】
律令制下,天災などによる貧民・難民を救済するため,米・塩などを給付したこと。平安中期頃から形式化し,毎年5月,京中の貧民に米・塩を施す年中行事となった。しんきゅう。

賑給

しんきゅう [0] 【賑給】 (名)スル
(1)恵み与えること。「先づその俸賜を以てその親族の貧者に―せしとなり/西国立志編(正直)」
(2)「しんごう(賑給)」に同じ。

賑給使

しんごうし 【賑給使】
賑給のため朝廷から派遣された使者。しんきゅうし。

賑給田

しんごうでん 【賑給田】
平安時代,天災などの際の難民救済のために諸国に設定された田地。賑救田。しんきゅうでん。

賑賑

にぎにぎ 【賑賑】 (副)
非常ににぎやかなさま。「康頼などいふ猿楽(サルゴウ)狂ひ物など,―と召しつかひて/愚管 5」

賑賑しい

にぎにぎし・い [5] 【賑賑しい】 (形)[文]シク にぎにぎ・し
たいへんにぎやかである。「―・く御来場下さりありがとうございます」
[派生] ――さ(名)

まらひと 【客・賓】
「まろうど」に同じ。「薬師は常のもあれど―の今の薬師貴かりけり/仏足石歌」

まれびと [0][2] 【賓・客・客人】
(1)「まろうど」に同じ。
(2)折口信夫の用語。海のかなたの異郷(常世(トコヨ))から来訪して,人々に祝福を与えて去る神。

まろうど マラウド [2] 【客・賓】
〔「まらひと」の転。近世まで「まらうと」〕
よそから訪れる人。客。客人。まれびと。「此の敬ふべき―の為に辛くも一条の道を開けり/金色夜叉(紅葉)」

賓位

まろうどい マラウドヰ 【客位・賓位】
客を通す部屋。客間。「西東の対のほどに,―などをかし/枕草子 135」

賓実

まろうどざね マラウド― 【客実・賓実】
主となる客。主賓。「うへにありける左中弁藤原の良近といふをなむ―にて/伊勢 101」

賓客

ひんきゃく【賓客】
a guest.→英和

賓客

ひんきゃく [0] 【賓客】
大事な客。ひんかく。

賓客

ひんかく [0] 【賓客】
⇒ひんきゃく(賓客)

賓格

ひんかく [0] 【賓格】
(1)文法で,目的格のこと。
(2)〔山田孝雄の用語〕
属性観念を欠く用言などに接し,それを補うべく,その属性観念の位置に立つもの。「私は日本人です」「雪の如し」「荷を軽くする」の「日本人」「雪」「軽く」などがそれに当たる。

賓礼

ひんれい [0] 【賓礼】
賓客として礼を尽くすこと。

賓辞

ひんじ [1] 【賓辞】
〔論〕
〔predicate〕
⇒述語(ジユツゴ)

賓頭盧

びんずる ビンヅル 【賓頭盧】
〔梵 Piṇḍola-bharadvāja〕
(1)十六羅漢の第一。阿羅漢果を得たが,神通力をもてあそんで釈迦に呵責(カシヤク)され,涅槃(ネハン)を許されず,釈迦の入滅後も衆生(シユジヨウ)の救済にあたった。白髪と長眉(チヨウビ)の姿で示される。小乗仏教寺院では上座として,禅寺でも聖僧としてまつった(後に文殊に代わられた)。日本では堂の前に置き,これを撫でると除病の功徳があるという俗信が広まった。おびんずるさま。賓頭盧尊者。なでぼとけ。
(2) [1]
〔(1)の頭がつるつるであることから〕
禿頭(トクトウ)。また,その人。

賖る

おきの・る 【賖る】 (動ラ四)
〔「おぎのる」とも〕
(1)物を質に入れたりして金を借りる。「品ヲ―・リテ暮シ方ヲツケル/ヘボン(三版)」
(2)掛けで買う。「酒ヲ―・ル/日葡」

賖事

おきのりわざ 【賖事】
掛け買い。「そらごとをして,―をして,銭ももて来ず/土左」

賙急田

しゅうきゅうでん シウキフ― [3] 【賙急田】
奈良・平安時代,窮民を救済する目的で諸国に設けられた不輸租田。

さん [1] 【賛・讃】
(1)漢文の文体の一。人や物をほめたたえる際の文体。多く四字一句とし韻を踏む。
(2)東洋画で,その絵に関した詩歌・文章を画面の中に記すこと。また,その詩歌・文章。画賛。
(3)仏・菩薩の功徳をほめたたえた言葉。梵讃(ボンサン)・和讃の類。
(4)非難。批評。「出口の茶屋に腰掛けながら,朝帰りの客に―付くるに/浮世草子・諸艶大鑑 1」

賛する

さん・する [3] 【賛する・讃する】 (動サ変)[文]サ変 さん・す
(1)同意する。同意して助ける。「或は駁し或は―・しぬる中に/蜃中楼(柳浪)」
(2)ほめる。ほめたたえる。「快挙を―・して,祝賀会を開く」「詩を作(ナ)して頌せむ―・せむ/五重塔(露伴)」
(3)絵画などに「賛」を書く。「涼しさやとか,夕涼みとかいふやうな句を―・する/病牀六尺(子規)」

賛仰

さんぎょう [0] 【鑽仰・賛仰】
〔論語(子罕)「仰�之弥高,鑽�之弥堅」〕
聖人の道を探求し徳を仰ぎ慕うこと。学問・研究に精進すること。さんごう。「―の嶺に攀(ヨ)ぢて/太平記 17」

賛助

さんじょ [1] 【賛助】 (名)スル
直接手を下すのではなく,脇にいて力を添え,助けること。「―会員」

賛助

さんじょ【賛助】
support;→英和
patronage.→英和
〜する support;→英和
back up.〜を得る(求める) obtain (solicit) a person's support.‖賛助会員 a supporting member.賛助金 a contribution.

賛同

さんどう【賛同】
approval;→英和
support.→英和
〜を求め(得)る ask (obtain) a person's approval.〜を得て with a person's approval.

賛同

さんどう [0] 【賛同】 (名)スル
他人の説に同意すること。賛成。「大方の―を得た」「趣旨に―する」

賛否

さんぴ [1] 【賛否】
賛成と不賛成。「―両論」「―を問う」

賛否

さんぴ【賛否】
approval or disapproval;yes or no.〜を問う put <a matter> to the vote (投票で).→英和
賛否両論 pros and cons.

賛嘆

さんたん [0] 【賛嘆・讃歎】 (名)スル
非常に感心してほめること。「見事な演技に―の声をあげる」

賛嘆する

さんたん【賛嘆する】
admire;→英和
praise;→英和
extol;speak highly <of> .

賛意

さんい【賛意】
<express one's> approval <of> .→英和

賛意

さんい [1] 【賛意】
賛成の気持ち。「―を表する」

賛成

さんせい【賛成】
approval;→英和
support;→英和
agreement.〜する approve <of> ;→英和
agree <to a person's opinion,with a person> ;→英和
support <a bill> ;second <a motion> ;→英和
be in favor <of> .〜を求め(表明す)る ask (express) a person's approval.〜を得る gain[win]the approval <of> .〜意見をのべる speak in favor <of> .〜投票をする vote for.‖賛成演説 a speech in favor <of a motion> .賛成投票 approval ballot.

賛成

さんせい [0] 【賛成】 (名)スル
(1)提案や意見に同意すること。
⇔反対
「君の意見に―する」「修正案に―の人」
(2)助力してなしとげさせること。「御同志に反対して,御味方党を―する様になつたのですかね/雪中梅(鉄腸)」

賛歌

さんか [1] 【賛歌・讃歌】
(1)ほめたたえる気持ちを表した歌。「雪山―」
(2)神や聖人をたたえる歌。カトリック教会の典礼で用いられる歌の中で,特に聖書の章句によらずラテン語で創作された歌をさす。

賛歌

さんか【賛歌】
a paean;→英和
a song in praise <of> .

賛称

さんしょう [0] 【賛称・讃称】 (名)スル
ほめたたえること。称賛。「『妹はえらい』と―したと云ふ/思出の記(蘆花)」

賛美

さんび [1] 【賛美・讃美】 (名)スル
ほめたたえること。「偉業を―する」

賛美する

さんび【賛美する】
praise;→英和
glorify;→英和
extol.賛美者 an admirer;an adorer.

賛美歌

さんびか【賛美歌】
<sing> a hymn.→英和

賛美歌

さんびか [0] 【賛美歌・讃美歌】
キリスト教で,神をたたえる歌。主としてプロテスタント教会で典礼に使われる歌をいう。賛歌。聖歌。

賛襄

さんじょう [0] 【賛襄】 (名)スル
助けて事を成し遂げさせること。「往年米国の義挙を―し/佳人之奇遇(散士)」

賛評

さんぴょう [0] 【賛評】
ほめたたえる批評をすること。

賛詞

さんし [1] 【賛詞・讃詞】
ほめことば。賛辞。

賛賞

さんしょう [0] 【賛賞・讃賞】 (名)スル
ほめたたえること。賞賛。「ストラウスの音楽の不調和無形式を―した/あめりか物語(荷風)」

賛辞

さんじ【賛辞】
a eulogy;→英和
a praise.→英和
〜を呈する praise;pay a tribute <to> .→英和

賛辞

さんじ [1] 【賛辞・讃辞】
ほめたたえる言葉・文章。ほめ言葉。「―を呈する」「おしみない―」

賛頌

さんしょう [0] 【賛頌・讃頌】 (名)スル
言葉を尽くし,また歌などに作ってほめたたえること。

たまもの [0] 【賜・賜物】
(1)天や神からたまわったもの。いただいたもの。「自然の―」
(2)他者から受けた恩恵。「私の今日あるは叔父の援助の―だ」
(3)よいことや試練などの結果与えられた成果。「努力の―」

賜うる

たもう・る タマウル 【賜うる】 (動ラ四)
〔「たまはる」の転。中世以降の語〕
くださる。くれる。「酒ての手しるしをはとても―・るまいものゆゑに/史記抄 6」
〔動詞の連用形に「て」の付いた形に付いて,補助動詞としても用いられる〕

賜はす

たまわ・す タマハス 【賜はす】 (動サ下二)
〔「たまふ」の未然形に,尊敬の助動詞「す」の付いたものから。「賜ふ」より敬意が高い〕
(1)おさずけになる。お与えになる。「後涼殿にもとよりさぶらひ給ふ更衣の曹司を他に移させ給ひて上局に―・す/源氏(桐壺)」
(2)(補助動詞)
動詞の連用形に付いて,その動作の主を尊敬する意を表す。「のぼり物し給ふなるを,告げ―・せで,といひたりければ/大和 58」

賜ばす

たば・す 【賜ばす】 (動サ下二)
〔動詞「たぶ(賜)」の未然形に尊敬の助動詞「す」が付いたものから〕
(1)お与えになる。たまわす。「冷泉少将隆房これを賜りついで,件(クダン)の葵の前に―・せたれば/平家(六・流布本)」
(2)「たばせたまふ」の形で補助動詞的に用いて,してくださる,の意を表す。「ただ一所でいかにもなるやうに申して―・せ給ふべうや候ふらん/平家 2」

賜ばる

たば・る 【賜ばる・給る】 (動ラ四)
〔物をもらう意の謙譲語〕
(1)いただく。頂戴する。「針袋これは―・りぬすり袋今は得てしか/万葉 4133」
(2)神から通行の許しを得る。「御坂―・らばまさやかに見む/万葉 4424」
→賜(タ)ぶ

賜び給ふ

たびたま・う 【賜び給ふ】 (動ハ四)
〔動詞「たぶ」に補助動詞「たまふ」が付いてできたもの。命令形が多く用いられる〕
(1)お与えくださる。「男子にてましませばわらはに―・へ/曾我 1」
(2)(補助動詞)
動詞または動詞の連用形に助詞「て」の付いたものに付いて,…してくださるの意を表す。「わが跡とひて―・へ/謡曲・松風」

賜ふ

たも・う タマフ 【賜ふ・給ふ】 (動ハ四・動ハ下二)
⇒たまう

賜ふ

たま・う タマフ 【賜ふ・給ふ】
■一■ (動ハ四)
(1)「与える」の意の尊敬語。おあげになる。「この歌は,ある人,あめのみかどの近江のうねめに―・ひけるとなむ申す/古今(恋四左注)」
(2)「くれる」の尊敬語。くださる。「草枕旅の翁と思ほして針そ―・へる縫はむ物もが/万葉 4128」
(3)「(人を)つかわす」「派遣する」の尊敬語。おつかわしになる。「このありつる人(=サッキノ人)―・へ/伊勢 62」
(4)〔「いざたまへ」の形で,上に来る動詞を省略して〕
その動作をするよううながす言葉。さあ…して下さい。「いざ―・へ,もろともに見むよ/源氏(葵)」
(5)(補助動詞)
動詞または尊敬・受け身などの助動詞の連用形に付いて,
 (ア)動作の主体に対する尊敬の意を表す。(a)…てくださる。…てくれる。「旅行きもし知らぬ君を恵み―・はな/万葉 3930」(b)なさる。お…になる。「女御・更衣あまたさぶらひ―・ひけるなかに,すぐれて時めき―・ふありけり/源氏(桐壺)」(c)
〔助動詞「す」「さす」などとともに「せたまふ」「させたまふ」などの形で〕
帝(ミカド)や高貴の人の動作に用いて,より程度の高い尊敬の意を表す。「二月一日のほどに二条の宮へ出でさせ―・ふ/枕草子 278」
 (イ)
〔上位の者の下位の者に対する動作を表す語に付けて〕
恩恵を与える意を表すのに用いる。…してやる。してつかわす。「朕(アレ)は汝(ミマシ)の志をば蹔らくの間も忘れうましじみなも悲しび―・ひしのひ―・ひ大御泣(オオミネ)哭かしつつおほまします/続紀(天応一宣命)」
(6)(多く命令形「たまへ」の形で)男性が同輩または同輩以下の人に対して,軽い敬意または親しみの気持ちをこめていう。近世江戸語以降の用法。「是々,屋敷は屋敷,爰はここぢや。平(タイラ)にし―・へ/洒落本・辰巳之園」「大愚先生もおかしな腰つ付きをして,そして何をきよろ��さがして居―・ふのだ/滑稽本・七偏人」
■二■ (動ハ下二)
(1)飲食物をもらう意の謙譲語。いただく。「鈴が音の駅(ハユマウマヤ)の堤井の水を―・へな妹が直手(タダテ)よ/万葉 3439」「黒き白きの御酒(ミキ)を赤丹のほに―・へゑらき/続紀(天平神護一宣命)」
(2)(補助動詞)
動詞(多く「聞く」「見る」「思ふ」など)の連用形に付いて,補助動詞として用いられる。
 (ア)その動作を尊敬の対象とする者から受ける意を表す。…させていただく。「総哲(テチ)にして勤(ハゲ)み精進するひと,皆来りて同会に集れるを見―・へしかども/地蔵十輪経(元慶点)」
 (イ)話し手または話し手側の動作を表す語に付けて,へりくだった丁寧な言い方にする。「かしこき御心ざしを思ひ―・へ侍る/源氏(桐壺)」「かの大納言の御むすめものしたまふと聞き―・へしは/源氏(若紫)」「見―・へぬほどのことなども,あれは知りてはべめり/大鏡(昔物語)」
〔下二段活用は四段活用から派生したもの〕

賜ぶ

たう・ぶ 【賜ぶ・給ぶ・食ぶ】
■一■ (動バ四)
⇒とうぶ
■二■ (動バ下二)
⇒とうぶ

賜ぶ

とう・ぶ タウブ 【賜ぶ・給ぶ】 (動バ四)
〔「たぶ」の転〕
(1)
 (ア)動作の主体に対する尊敬の意を表す。上位の者が下位の者に与える。お与えになる。「それは隆円に―・べ/枕草子(九七・能因本)」
 (イ)聞き手に対する尊敬の意を表す。自分側の受け取り手を低めて表現することにより,間接的に聞き手を高める言い方。くれてやります。「越の国へまかりける人に,酒―・びけるついでに/後撰(離別詞)」
(2)(補助動詞)
動詞の連用形に付いて,その動作の主体を尊敬する意を表す。…してくださる。…なさる。「舟にのり―・びぬる人の文をなむもてきたる/大和 141」

賜ぶ

た・ぶ 【賜ぶ・給ぶ】 (動バ四)
上位の者が下位の者に与えるの意の敬語。
(1)動作の主体に対する尊敬の意を表す。おさげ渡しになる。「娘を吾に―・べ,と伏し拝み/竹取」
(2)自分の動作に用いて,尊大な言い方を表す。くれてやる。「汝が詞のやさしさに,箭(ヤ)一つ―・ばん/保元(上・古活字本)」
(3)自分または自分側の者の動作に用いて,聞き手に対してかしこまりあらたまる気持ちを表す。くれてやります。「親のわづらひて物もくはねば―・ばむずるぞ/宇津保(俊蔭)」
(4)(補助動詞)
動詞またはそれに接続助詞「て」の付いたものに付く。
 (ア)動作の主体に対する尊敬の意を表す。お…なさる。…してくださる。「たちのかせ―・ぶべきなめりと見え給ふに/寝覚 3」
 (イ)自分の動作に付けて,やや尊大な言い方で,「…してくれる」「…してやる」の意を表す。「その取りたりし質のこぶ返し―・べ/宇治拾遺 1」
 (ウ)自分または自分側の動作に付けて,ややかしこまった言い方として,「…してくれます」「…してやります」の意を表す。「人の告げ―・びしかば,いとあやしくおぼえ侍りしかど/宇津保(忠こそ)」

賜も

たも 【賜も】
〔動詞「たもる」の命令形「たもれ」の転。近世語〕
(1)ください。おくれ。「水―や,とてふしにける/浄瑠璃・二枚絵草紙(下)」
(2)動詞の連用形に「て」の付いた形に付いて,補助動詞として用いる。…てください。…ておくれ。「あれ聞きや人が来る。出て―/浄瑠璃・丹波与作(上)」

賜り

とうばり タウバリ 【賜り】
〔動詞「とうばる(賜)」の連用形から〕
たまわること。また,たまわりもの。多く爵禄などにいう。「御―の御封(ミフ)などこそ/源氏(若菜上)」

賜り物

たまわりもの タマハリ― [0][6] 【賜り物】
いただき物。頂戴品(チヨウダイヒン)。

賜る

とうば・る タウバル 【賜る】 (動ラ四)
〔「賜(タマ)わる」の転〕
いただく。「御返りは必ずあらむ,―・りてまうで来む/宇津保(藤原君)」

賜る

たまわ・る タマハル [3] 【賜る(賜わる)・給わる】 (動ラ五[四])
(1)「もらう」の謙譲語。現代語では特にあらたまった時に用いる。いただく。頂戴する。「来賓の方々からお祝いの言葉を―・りたいと存じます」「この度は結構なお品を―・り,誠に有難うございます」「(蛇ヲ)―・つて捨ててんげり/平家 4」
(2)「下賜する」の尊敬語。くださる。たまう。「陛下が受章者にお言葉を―・る」
(3)(補助動詞)
動詞の連用形,またそれに助詞「て」の付いた形に付いて補助動詞として用いる。
 (ア)(受け手に中心を置いた用法)「…ていただく」の意を表す。「今度の罪,己れに免し―・らん/今昔 20」
 (イ)(動作者に中心を置いた用法)「…て下さる」の意を表す。中世以降の用法。「なうなう,我をも舟に乗せて―・り候へ/謡曲・隅田川」「必ず去つて―・るな/浄瑠璃・宵庚申(中)」
→賜う

賜る

たも・る 【賜る・給る】 (動ラ四)
〔「たまはる」の変化した「たもうる」の転。中世以降の語〕
(1)くださる。くれる。「それならば何なりともいとまを―・れ/狂言・乞聟」
(2)動詞の連用形に助詞「て」の付いた形に付いて,補助動詞として用いる。…てくださる。…てくれる。「己がこれ程にいふのに心に従うて―・らん/歌舞伎・好色伝授」

賜れ

たもれ 【賜れ・給れ】
「たもる」の命令形。たまわれ。下さい。「うつつになりとも逢せて―/松の葉」

賜わる

たまわる【賜わる】
be given[granted];be honored with.

賜与

しよ [1] 【賜与】 (名)スル
目下の者に与えること。「国土を日本民族に―するや/日本風景論(重昂)」

賜姓

しせい [1][0] 【賜姓】
古代,無姓の臣下や渡来人,また臣籍降下した皇族が天皇から姓を賜ること。また,その姓。

賜姓降下

しせいこうか [4] 【賜姓降下】
皇族が姓を賜って,その身分を離れること。
→臣籍降下

賜暇

しか [1][2] 【賜暇】
官吏などが願い出て休暇を許されること。また,その休暇。

賜杯

しはい [0][1] 【賜杯】
(1)天皇から臣下に杯を賜ること。また,その杯。
(2)天皇・皇族などから競技の勝者に賜る優勝杯。

賜杯

しはい【賜杯】
the Emperor's Trophy.

賜氷

しひょう [0] 【賜氷】
昔,陰暦六月一日に,朝廷から臣下に氷を賜ること。また,その氷。

賜物

たまもの [0] 【賜・賜物】
(1)天や神からたまわったもの。いただいたもの。「自然の―」
(2)他者から受けた恩恵。「私の今日あるは叔父の援助の―だ」
(3)よいことや試練などの結果与えられた成果。「努力の―」

賜物

たまもの【賜物】
a gift;→英和
a blessing;the fruit <of one's efforts> .→英和
⇒お陰(かげ).

賜田

しでん [0][1] 【賜田】
律令制下,戦功や政治上の功績などに対し,天皇の別勅によって与えられた田。別勅賜田。

賜金

しきん [2] 【賜金】
天皇や国から下賜される金。下賜金。

賜金

しきん【賜金】
a grant of money.

賜餐

しさん [0] 【賜餐】
天皇が食事の宴に招くこと。「―の栄に浴する」

しょう シヤウ [1] 【賞】
人の功績に対して与えられるほうび。「―にはいる」

しょう【賞】
a prize;→英和
a reward.→英和
〜する praise;→英和
applaud;→英和
admire (賛美);→英和
enjoy <the beauty> (楽しむ).→英和
〜するに足る deserve praise.〜を与える(得る) give (win) a prize.‖一等賞 the first prize.

賞する

しょうする【賞する】
⇒賞.

賞する

しょう・する シヤウ― [3] 【賞する】 (動サ変)[文]サ変 しやう・す
(1)ほめたたえる。「成績優秀につき,これを―・する」
(2)めでる。「桜花を―・する」「美を―・する」

賞でる

め・でる [2] 【賞でる・愛でる】 (動ダ下一)[文]ダ下二 め・づ
(1)物の美しさ・素晴らしさをほめ味わう。感嘆する。「花を―・でる心」「名に―・でて折れるばかりぞをみなへし/古今(秋上)」
(2)かわいがる。いとおしむ。「―・でいつくしむ」「わが―・づる児ら/日本書紀(允恭)」
(3)ほめる。感心する。「忠勤に―・でて,褒状を与える」

賞与

しょうよ【賞与】
<get> a <year-end> bonus;→英和
<give> a reward.→英和

賞与

しょうよ シヤウ― [1] 【賞与】
(1)通常の月給・日給などのほかに,夏・冬・期末などほぼ一定の時期に支給する一時金。ボーナス。「暮れの―」
(2)功労をたたえて金品を与えること。また,その金品。「―金」

賞典

しょうてん シヤウ― [0] 【賞典】
(1)褒美として与える物。
(2)賞与に関する規則。

賞典禄

しょうてんろく シヤウ― [3] 【賞典禄】
明治政府が戊辰(バシン)戦争や王政復古の論功行賞として功臣にあたえた恩典。永世禄・終身禄・年限禄の三種があったが,政府財政を圧迫したため,1876年(明治9)金禄公債に変えて整理。

賞勲

しょうくん シヤウ― [0] 【賞勲】
勲功を賞すること。

賞勲局

しょうくんきょく シヤウ― [3] 【賞勲局】
総理府の一部局。勲位・勲章などの栄典に関する事項を扱う。1876年(明治9)正院に設置。

賞勲局疑獄

しょうくんきょくぎごく シヤウ― 【賞勲局疑獄】
1928年(昭和3)田中義一内閣の賞勲局総裁天岡直嘉が叙勲を願う実業家から収賄を受けた事件。

賞味

しょうみ シヤウ― [1] 【賞味】 (名)スル
味わいながら食べること。「旬(シユン)の鮎(アユ)を―する」

賞味する

しょうみ【賞味する】
relish;→英和
appreciate.→英和

賞味期間

しょうみきかん シヤウ― [5][4] 【賞味期間】
加工食品につける期日表示の一。食品が商品として正常な品質を保持している期間を示す。

賞品

しょうひん シヤウ― [0] 【賞品】
競技などで成績のよかった人や懸賞に当たった人などに与えられる品物。

賞品

しょうひん【賞品】
<win> a prize.→英和

賞嘆

しょうたん【賞嘆】
admiration;→英和
praise.→英和
〜する admire.→英和

賞嘆

しょうたん シヤウ― [0] 【賞嘆・賞歎】 (名)スル
感心してほめたたえること。「其才学を―せざるものとてはなかりき/竜動鬼談(勤)」

賞恤

しょうじゅつ シヤウ― [0] 【賞恤】 (名)スル
功績などをほめたたえ,金品を与えること。

賞恤金

しょうじゅつきん シヤウ― [0] 【賞恤金】
警察官・消防職員・海上保安官・自衛官などが公務中に殉職したり負傷した場合に,その功績をたたえて国から贈られる金。

賞揚

しょうよう [0] シヨウヤウ 【称揚】 ・ シヤウヤウ 【賞揚】 (名)スル
ほめたたえること。「吾邦古来の美風を―して/うづまき(敏)」

賞杯

しょうはい【賞杯】
a prize cup;a trophy.→英和

賞杯

しょうはい シヤウ― [0] 【賞杯・賞盃】
優勝・功労などをほめたたえて与える杯。

賞歎

しょうたん シヤウ― [0] 【賞嘆・賞歎】 (名)スル
感心してほめたたえること。「其才学を―せざるものとてはなかりき/竜動鬼談(勤)」

賞牌

しょうはい シヤウ― [0] 【賞牌】
優勝・功労などをほめたたえて与えるメダルや盾。

賞状

しょうじょう シヤウジヤウ [0][3] 【賞状】
すぐれた成績をあげた人や功労のあった人に与える,ほめ言葉を記した書状。

賞状

しょうじょう【賞状】
a certificate of merit.

賞玩

しょうがん シヤウグワン [0] 【賞翫・賞玩】 (名)スル
〔古くは「しょうかん」とも〕
(1)事物の美しさ・良さなどを味わい楽しむこと。めでること。「織部の皿を―する」
(2)食べ物のうまさを味わうこと。賞味。「お俊が呉れし菓子―するに/いさなとり(露伴)」
(3)尊重すること。大切にすること。「同じ御一族ながらも―御申し候ひしが/御伽草子・三人法師」

賞玩する

しょうがん【賞玩する】
appreciate;→英和
enjoy;→英和
prize;→英和
admire.→英和

賞用

しょうよう シヤウ― [0] 【賞用】 (名)スル
いい品だとほめて使うこと。「―の品」「風流社会に―せらる/日本風景論(重昂)」

賞盃

しょうはい シヤウ― [0] 【賞杯・賞盃】
優勝・功労などをほめたたえて与える杯。

賞禄

しょうろく シヤウ― [0] 【賞禄】
ほうびとして与えられる禄。

賞罰

しょうばつ シヤウ― [1] 【賞罰】
ほめることと罰すること。賞と罰。

賞罰

しょうばつ【賞罰】
rewards and punishments.〜なし No reward and punishment (履歴書の中で).

賞美

しょうび [1] シヨウ― 【称美】 ・ シヤウ― 【賞美】 (名)スル
ほめたたえること。見事であるとほめながら味わい楽しむこと。「文明の模範と―されたる/経国美談(竜渓)」

賞美する

しょうび【賞美する】
admire;→英和
praise.→英和

賞翫

しょうがん シヤウグワン [0] 【賞翫・賞玩】 (名)スル
〔古くは「しょうかん」とも〕
(1)事物の美しさ・良さなどを味わい楽しむこと。めでること。「織部の皿を―する」
(2)食べ物のうまさを味わうこと。賞味。「お俊が呉れし菓子―するに/いさなとり(露伴)」
(3)尊重すること。大切にすること。「同じ御一族ながらも―御申し候ひしが/御伽草子・三人法師」

賞表

しょうひょう シヤウヘウ [0] 【賞表】
善行・功労などをほめあらわすこと。また,その賞状。表彰。

賞詞

しょうし シヤウ― [1] 【賞詞】
ほめる言葉。賞辞。賛辞。

賞誉

しょうよ [1] シヨウ― 【称誉】 ・ シヤウ― 【賞誉】 (名)スル
ほめたたえること。称賛。称揚。「これを―してその実に過ぎ/学問ノススメ(諭吉)」

賞讃

しょうさん シヤウ― [0] 【賞賛・賞讃】 (名)スル
ほめたたえること。称賛。「人々の―を受ける」「功績を―する」

賞賛

しょうさん シヤウ― [0] 【賞賛・賞讃】 (名)スル
ほめたたえること。称賛。「人々の―を受ける」「功績を―する」

賞賜

しょうし シヤウ― [1] 【賞賜】 (名)スル
賞として金品を与えること。また,そのもの。「白銀若干を―せられた/渋江抽斎(鴎外)」

賞辞

しょうじ シヤウ― [1] 【賞辞】
人をほめる言葉。賞詞。

賞金

しょうきん【賞金】
a reward;→英和
a prize (money);→英和
a premium (奨励金).→英和
〜を出す(獲得する) offer (win) a prize.

賞金

しょうきん シヤウ― [0] 【賞金】
賞として与える金。

賞鑑

しょうかん シヤウ― [0] 【賞鑑】
人物・書画・骨董(コツトウ)などを鑑定してほめること。鑑賞。

賞[称]賛

しょうさん【賞[称]賛】
<a word of> praise;→英和
applause;→英和
admiration.→英和
〜する praise;admire;→英和
speak highly <of> .〜すべき admirable;→英和
praiseworthy.→英和
〜の的 the object of public admiration.→英和
〜を博する win the admiration <of> .

賠償

ばいしょう [0] 【賠償】 (名)スル
(1)他に与えた損害をつぐなうこと。「損害を―する」
(2)他人の権利を侵害し損害を与えた者が,損害を受けた者に対してその損害の埋め合わせをし,損害がなかったと同様の状態にすること。損害賠償。「―金」

賠償

ばいしょう【賠償】
reparation;→英和
compensation;(an) indemnity.→英和
〜する make reparation <for> ;pay <for the damage> ;→英和
compensate <a person for a loss> .→英和
‖賠償金 an indemnity;reparations;damages (損害の).

賠償神経症

ばいしょうしんけいしょう [0][7] 【賠償神経症】
事故や災害で受けた外傷に対し,多くの賠償を得たいという願望が引き金となって起こる神経症。外傷神経症。

賠償責任

ばいしょうせきにん [5] 【賠償責任】
債務不履行や不法行為によって他人の権利・利益を侵害し有形・無形の損害を与えた場合に,生ずる損害を補填(ホテン)する責任。

賠償責任保険

ばいしょうせきにんほけん [9] 【賠償責任保険】
⇒責任保険

かしこ [1] 【賢・畏】
(形容詞「かしこし」の語幹)
□一□〔おそれ慎む意〕
女性が手紙の末尾に書いて敬意を表す語。あらかしこ。あらあらかしこ。かしく。
〔中古には仮名文の消息で男女共に用いた。近世頃から女性のみが用いる〕
□二□
(1)おそれ多いこと。はばかられること。
→あなかしこ
(2)頭がよく知能がすぐれていること。「われ―に思ひたる人/紫式部日記」
(3)技能がすぐれていること。「―の御手やと空を仰ぎてながめ給ふ/源氏(葵)」

けん [1] 【賢】 (名・形動)[文]ナリ
学徳がすぐれかしこい・こと(さま)。「彼れ美にして且つ―なり/花柳春話(純一郎)」

賢い

かしこい【賢い】
wise;→英和
clever;→英和
intelligent;→英和
shrewd (抜け目ない).→英和
〜やり方 a wise policy.賢く立ち回る act smartly.

賢い

かしこ・い [3] 【賢い・畏い】 (形)[文]ク かしこ・し
□一□
(1)頭の働きがよく知恵がすぐれている。賢明だ。《賢》「―・い子」「犬は―・い動物だ」
(2)要領がよい。抜け目がない。《賢》「―・い男だから,その辺はうまく処理するだろう」「―・く立ち回る」
□二□
(1)自然や神など威力・霊力を備えているものに対して脅威を感ずるさま。恐ろしい。畏怖の念に堪えない。「海人娘子(アマオトメ)玉求むらし沖つ波―・き海に船出せり見ゆ/万葉 1003」
(2)高貴な者に対する畏敬の気持ちを表す。おそれ多い。もったいない。「勅なればいとも―・し鶯の宿はと問はば/拾遺(雑下)」
(3)身分・血筋などがきわめてすぐれている。高貴だ。「―・き筋と聞ゆれど/源氏(若菜上)」
(4)立派だ。素晴らしい。「―・き玉の枝をつくらせ給ひて/竹取」
(5)都合がよい。具合がよい。「―・くも(良イ婿ヲ)取りつるかな/落窪 2」
(6)(連用形を副詞的に用いて)はなはだしく。ひどく。「これかれ―・く嘆く/土左」
〔「かしこまる」と同源で,恐るべき威力に対して身のすくむような思いがするさまを表す□二□(1)が原義。そこから恐れ敬う意が生じ,さらに畏敬すべき性質や能力が備わっているさまを表す意ともなった〕
[派生] ――げ(形動)――さ(名)

賢さ

かしこさ【賢さ】
wisdom;→英和
sagacity;→英和
intelligence;→英和
cleverness;→英和
shrewdness (抜け目なさ).→英和

賢し

かしこ・し 【賢し・畏し】 (形ク)
⇒かしこい

賢し

さか・し 【賢し】 (形シク)
⇒さかしい

賢しい

さかし・い [3] 【賢しい】 (形)[文]シク さか・し
(1)かしこい。利口だ。「それが―・い生き方というものなのだろう」
(2)小利口で,なまいきだ。こざかしい。「へんに―・いところが人に嫌われる」
(3)盛んである。栄えている。「斑鳩のなみきの宮にたてし憲法(ノリ)今の―・しき御代にあふかな/日本紀竟宴和歌」
(4)気が強い。勇ましい。心がしっかりしている。「中に心―・しき者,念じて射むとすれども/竹取」
(5)すぐれている。巧みだ。じょうずだ。「ことひとびとのもありけれど,―・しきもなかるべし/土左」
(6)健康だ。じょうぶだ。「をのが―・しからむときこそ,いかでもいかでもものしたまはめ/蜻蛉(上)」
[派生] ――げ(形動)

賢しら

さかしら [0] 【賢しら】 (名・形動)[文]ナリ
〔「ら」は接尾語〕
(1)利口ぶること。いかにもわかっているというふうに振る舞うこと。また,そのさま。「―を言う」「―をする」「―な顔つき」
(2)自分の考えで行動すること。「大君の遣はさなくに―に行きし荒雄ら沖に袖振る/万葉 3860」
(3)差し出口をきくこと。「―する親ありて,思ひもぞつくとて,この女をほかへ追ひやらむとす/伊勢 40」
(4)でしゃばる・こと(さま)。「まだ夜は深からむものを。葛城の神の―にや/狭衣 4」

賢しら人

さかしらびと 【賢しら人】
でしゃばる人。利口ぶった人。「―すくなくて良き折りにこそ,と思へば/源氏(手習)」

賢しら口

さかしらぐち [4] 【賢しら口】
利口ぶった口ぶり。「―をきく」

賢し立つ

さかしだ・つ 【賢し立つ】 (動タ四)
かしこそうに振る舞う。利口ぶる。さかしがる。「さばかり―・ち真名書き散らして侍るほども/紫式部日記」

賢主

けんしゅ [1] 【賢主】
賢明な君主。

賢人

けんじん [0] 【賢人】
(1)知識が豊かで徳のある人。聖人に次いで徳のある人。「竹林の七―」
(2)(清酒を聖人というのに対して)濁り酒。賢酒。

賢人

けんじん【賢人】
a wise man;a sage.→英和

賢人立て

けんじんだて 【賢人立て】
賢人らしく見せかけること。「ただ一人まじりたまはざりつれば,―かと思ひて侍つるに/著聞 12」

賢兄

けんけい [0] 【賢兄】
■一■ (名)
かしこい兄。また,他人の兄を敬っていう語。「―愚弟」
■二■ (代)
二人称。男子が手紙などで同輩を敬っていう語。大兄。貴兄。

賢劫

けんごう [0] 【賢劫】
〔「げんごう」とも〕
〔仏〕 多くの仏などの賢人が出たことから,現在の一大劫のこと。今の世。
→四劫(シコウ)

賢台

けんだい [1][0] 【賢台】 (代)
二人称。男子が手紙などで,同輩または先輩を敬っていう語。貴兄。貴台。

賢君

けんくん [0] 【賢君】
賢明な君主。

賢哲

けんてつ [0] 【賢哲】 (名・形動)[文]ナリ
(1)賢人と哲人。
(2)賢明で道理に通じていること。また,そうした人やさま。「―なる者其信ずる所を明かにして/明六雑誌 8」

賢士

けんし [1] 【賢士】
かしこい人。賢人。

賢夫人

けんぷじん [3] 【賢夫人】
かしこくてしっかりした夫人。

賢女

けんじょ [1] 【賢女】
かしこい女。

賢女立て

けんじょだて 【賢女立て】
賢女らしく振る舞うこと。「おのれが縁を切らずんば,―して我心に従ふまじと思うて/浄瑠璃・井筒業平」

賢妻

けんさい [0] 【賢妻】
かしこい妻。「―ぶりを発揮する」

賢婦

けんぷ [1] 【賢婦】
かしこくしっかりした婦人。賢婦人。

賢察

けんさつ [0] 【賢察】 (名)スル
他人が推察することを敬っていう語。高察。お察し。「御―の通りです」

賢将

けんしょう [0] 【賢将】
かしこくすぐれた将軍。

賢島

かしこじま 【賢島】
三重県東部,英虞(アゴ)湾北部にある小島。志摩観光の一中心。

賢弟

けんてい [0] 【賢弟】
■一■ (名)
かしこい弟。また,他人の弟に対する敬称。「愚兄―」
■二■ (代)
二人称。男子が手紙などで,年下の男子を敬っていう語。

賢徳

けんとく [0] 【賢徳】
狂言面の一。鬼畜面で,「犬山伏」の犬,「止動方角」の馬,また蟹(カニ)・蛸(タコ)などに用いる。
賢徳[図]

賢息

けんそく [0] 【賢息】
他人を敬ってその子息をいう語。また,かしこい子息。

賢愚

けんぐ [1] 【賢愚】
賢いことと愚かなこと。賢者と愚者。

賢慮

けんりょ [1] 【賢慮】
(1)賢い考え。賢明な思慮。
(2)相手の考え・判断などを敬っていう語。

賢所

けんしょ [1] 【賢所】
⇒かしこどころ(賢所)

賢所

かしこどころ [4] 【賢所】
(1)宮中で天照大神の御霊代(ミタマシロ)として神鏡八咫鏡(ヤタノカガミ)を安置している所。平安時代には内裏の温明殿(ウンメイデン)の南側にあり,内侍が奉仕したので内侍所(ナイシドコロ)ともいった。現在は皇居の吹上御苑にある。けんしょ。
(2)神鏡。「―をいだし奉るにも及ばず/平家 11」

賢所大前の儀

かしこどころおおまえのぎ 【賢所大前の儀】
即位礼に際して,天皇が即位したことを賢所に告げる儀式。

賢所御神楽

かしこどころみかぐら [8] 【賢所御神楽】
皇室の小祭の一。毎年12月中旬,賢所の前庭で行われる神楽。内侍所御神楽。

賢才

けんさい [0] 【賢才】
すぐれた才能。賢明な人。

賢明

けんめい [0] 【賢明】 (名・形動)[文]ナリ
賢くて,適切な判断を下せる・こと(さま)。「―な判断」
[派生] ――さ(名)

賢明

けんめい【賢明】
wisdom;→英和
sagacity;→英和
advisability.〜な wise;→英和
prudent;→英和
advisable.→英和

賢智

けんち [1] 【賢智】
賢く知恵のあること。また,その人。

賢木

さかき [0] 【榊・賢木】
〔栄える木の意〕
(1)神域に植える常緑樹の総称。また,神事に用いる木。
(2)ツバキ科の常緑小高木。暖地の山中に自生。高さ約10メートル。葉は互生し,長楕円状倒卵形。濃緑色で質厚く光沢がある。六,七月,白色の小花を開く。枝葉を神事に用いる。
〔「榊の花」は [季]夏〕
→ひさかき
(3)源氏物語の巻名。第一〇帖。

賢母

けんぼ [1] 【賢母】
賢明な母。かしこい母。「良妻―」

賢王

けんおう [0][3] 【賢王】
賢明な君主。才知と徳を兼ね備えた立派な君主。

賢相

けんしょう [0] 【賢相】
賢明な宰相。賢宰。

賢立て

かしこだて 【賢立て】
賢そうにふるまうこと。「多分,人ワ―ヲシテシソコナウモノヂャ/天草本伊曾保」

賢答

けんとう [0] 【賢答】
(1)賢明な答え。立派な答え。「愚問―」
(2)相手を敬ってその答えをいう語。

賢者

けんじゃ [1] 【賢者】
才知や徳のある,すぐれた人。賢い人。賢人。
⇔愚者

賢者

けんじゃ【賢者】
⇒賢人.

賢者の石

けんじゃのいし 【賢者の石】
中世ヨーロッパの錬金術師たちが,あらゆる物を金に変え,またあらゆる病気を治す力があると信じて探し求めた物質。哲学者の石。

賢聖

けんせい [0] 【賢聖】
(1)賢人と聖人。また,知恵と徳を兼ねそなえた人。聖賢。けんじょう。
(2)〔仏〕「賢聖(ケンジヨウ){(1)}」に同じ。
(3)にごり酒(=賢)と清酒(=聖)。

賢聖

けんじょう [0] 【賢聖】
(1)〔仏〕
〔「げんじょう」とも〕

 (ア)悪を去ったが凡夫にとどまっている者(=賢)と,真理をさとった者(=聖)。けんせい。
→見道(ケンドウ)

 (イ)仏道修行を積んだ高徳の僧。
(2)「賢聖(ケンセイ){(1)}」に同じ。

賢聖の障子

けんじょうのそうじ 【賢聖の障子】
紫宸殿(シシンデン)の母屋と北廂(キタビサシ)を隔てる障子。九枚あり,中央には獅子・狛犬と文書を負った亀を,左右各四枚には中国唐代までの聖賢・名臣を一枚に四人ずつ三二人の肖像を描く。

賢能

けんのう [0] 【賢能】
賢くて才能のあること。また,その人。

賢臣

けんしん [0] 【賢臣】
かしこい臣下。「―二君に仕えず」

賢良

けんりょう [0] 【賢良】 (名・形動)[文]ナリ
(1)賢くて善良なこと。また,その人やさま。「君主宰臣の―なりしを/日本開化小史(卯吉)」
(2)中国漢代,官吏登用試験の科目の名。また,それに推挙された才学のある者。

賢覧

けんらん [0] 【賢覧】
相手が見ることを敬っていう語。高覧。「―を願う」

賢賢し

さかさか・し 【賢賢し】 (形シク)
〔「さかざかし」とも〕
機転がきく。しっかりしている。「奴は合戦におきては,以ての外―・しき者にて候/保元(上)」

賢路

けんろ [1] 【賢路】
賢者の昇進するみち。

賢酒

けんしゅ [1] 【賢酒】
濁(ニゴ)り酒の異名。
→賢人

せん [1] 【賤】
律令制下の賤民のこと。

しず シヅ 【賤】
■一■ (名)
卑しいこと。身分の卑しい人。「あやしき―山がつも力尽きて薪さへ乏しくなりゆけば/方丈記」
■二■ (代)
一人称。近世,幇間(ホウカン)などが自分を卑下していう語。わたくしめ。「―も昔は恋を磨き/浄瑠璃・淀鯉(上)」

賤しい

いやし・い [3][0] 【卑しい・賤しい】 (形)[文]シク いや・し
(1)身分・階層が低い。下賤(ゲセン)だ。「―・い家柄の者」
(2)品が悪い。洗練されていない。下品だ。「人品―・しからぬ紳士」「今様は無下に―・しくなりゆくめれ/徒然 22」
(3)(飲食物などに対して)意地がきたない。「酒に―・い」「―・い目つき」「金に―・い」
(4)けちである。さもしい。「いかに―・しくもの惜しみせさせ給ふ宮とて…御衣一つ賜はらず/枕草子 278」
(5)粗末だ。みすぼらしい。「むぐらはふ―・しきやども大君のまさむと知らば玉敷かましを/万葉 4270」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)

賤しぶ

いやし・ぶ 【卑しぶ・賤しぶ】 (動バ上二)
「いやしむ」に同じ。「―・び蔑(アナズ)られなむ/今昔 3」

賤しむ

いやし・む [3][0] 【卑しむ・賤しむ】
■一■ (動マ五[四])
「いやしめる」に同じ。「さもしい根性を―・む」
■二■ (動マ下二)
⇒いやしめる

賤しめる

いやし・める [4] 【卑しめる・賤しめる】 (動マ下一)[文]マ下二 いやし・む
いやしいものとしてさげすむ。見下す。「それでは自らを―・めることになる」

賤の女

しずのめ シヅ― 【賤の女】
身分のいやしい女。身分の低い女。「―があさけの衣めを荒み/曾丹集」

賤の屋

しずのや シヅ― 【賤の屋】
身分のいやしい者の住む家。「あやしき―も雪にみな面がくしして/枕草子 285」

賤の男

しずのお シヅ―ヲ 【賤の男】
身分のいやしい男。しずお。「あやしき―の声々/源氏(夕顔)」

賤ヶ岳

しずがたけ シヅ― 【賤ヶ岳】
滋賀県北部,琵琶湖の北東岸にある山。海抜422メートル。

賤ヶ岳の七本槍

しずがたけのしちほんやり シヅ― 【賤ヶ岳の七本槍】
賤ヶ岳の戦いで特に活躍した,羽柴秀吉の近習(キンジユ)七人のこと。加藤清正・福島正則・脇坂安治・加藤嘉明・平野長泰・片桐且元・糟屋武則。

賤ヶ岳の戦い

しずがたけのたたかい シヅ―タタカヒ 【賤ヶ岳の戦い】
1583年4月,賤ヶ岳付近で羽柴秀吉が柴田勝家を破った戦い。本能寺の変後,織田信長の次男信雄を奉ずる秀吉と,三男信孝を奉ずる勝家との対立が原因。勝家・信孝は自殺し,秀吉の全国制覇への基礎が築かれた。

賤丈夫

せんじょうふ [3] 【賤丈夫】
おこないの卑しい男。また,身分の卑しい男。賤夫。

賤劣

せんれつ [0] 【賤劣】 (名・形動)[文]ナリ
いやしく劣っている・こと(さま)。「其功を奏する方法は頗る―にして/花柳春話(純一郎)」

賤吏

せんり [1] 【賤吏】
身分の低い役人。

賤夫

せんぷ [1] 【賤夫】
いやしい男。下賤な男。「僕今一―たり/花柳春話(純一郎)」

賤女

せんじょ [1] 【賤女】
いやしい女。しずのめ。

賤奴

せんど [1] 【賤奴】
しもべ。めしつかい。奴隷。

賤婢

せんぴ [1] 【賤婢】
身分のいやしいはしため。

賤婦

せんぷ [1] 【賤婦】
いやしい女。しずのめ。賤女。

賤役

せんえき [0] 【賤役】
いやしい役務。いやしい仕事。

賤業

せんぎょう [0] 【賤業】
いやしい職業。

賤業婦

せんぎょうふ [3] 【賤業婦】
淫売婦。売春婦。醜業婦。

賤機山

しずはたやま シヅハタ― 【賤機山】
静岡市の北郊にある山。南麓(ナンロク)に浅間神社があり,境内に古墳がある。((歌枕))「時雨の雨まなくしふれば駿河なる―も錦おりかく/堀河百首」

賤機帯

しずはたおび シヅハタオビ 【賤機帯】
(1)一中節。本名題「蜂雲(オノエノクモ)賤機帯」。宮崎忠五郎作曲,壕越二三治作詞。1751年初演。遊女あがりの八雲が子を失って狂い歩き,それを三太郎がからかうというもの。能「隅田川」などに取材。
(2)長唄。本名題「八重霞(ヤエガスミ)賤機帯」。1828年一〇世杵屋(キネヤ)六左衛門が山王祭の踊り屋台のために作曲。{(1)}の改作。

賤機焼

しずはたやき シヅハタ― [0] 【賤機焼】
静岡市の賤機山で産した交趾(コーチ)写しの陶器。寛永(1624-1644)頃の創業という。

賤民

せんみん [0][3] 【賤民】
制度上,社会の最下層の身分とされた人々。律令制下では良民と区別して陵戸・官戸・家人・公奴婢・私奴婢の奴隷身分があった。また,江戸時代には幕藩体制の下,士農工商の四民の下にえた・非人などの身分を置き,厳しく差別していた。

賤男

しずお シヅヲ 【賤男】
「賤(シズ)の男(オ)」に同じ。「―の徒(トモ)は川の瀬申せ/万葉 4061」

賤称

せんしょう [0] 【賤称】
相手をさげすんでいう称。

賤職

せんしょく [0] 【賤職】
卑しい職業。賤業。

賤臣

せんしん [0] 【賤臣】
(1)身分の卑しい臣。
(2)君主に対して臣下が自分をへりくだっていう語。微臣。

賤蔑

せんべつ [0] 【賤蔑】 (名)スル
いやしめさげすむこと。「異時異処の見識を以て―すべからざる事/日本開化小史(卯吉)」

賤視

せんし [1] 【賤視】 (名)スル
見下して見ること。蔑視(ベツシ)。

賤陋

せんろう [0] 【賤陋】 (名・形動)[文]ナリ
卑しくて品がない・こと(さま)。「言語―且声音細微にして/花柳春話(純一郎)」

ふ [1] 【賦】
(1)「詩経」の六義(リクギ)の一。漢詩の表現・修辞による分類の一つで,比喩によらず,心に感じたことや事物を直叙したもの。
(2)漢文の韻文体の一。「離騒」「楚辞」およびその流れをくむもの。漢代に盛行し,四六駢儷体(シロクベンレイタイ)を生む母体となった。対句を多く含み,句末は韻を踏む。
(3)詩。韻文。「早春の―」

賦し物

ふしもの [0] 【賦し物】
連歌・俳諧で,一巻の全句または発句そのほか一部分に一定の物の名を詠み込むようにする形式。「賦何人連歌」など巻の題名に当たる。

賦する

ふ・する [2] 【賦する】 (動サ変)[文]サ変 ふ・す
(1)割り当てる。「税を―・する」
(2)漢詩などを作る。「桜洲先生の詩にして西洋紀行に―・せり/西洋道中膝栗毛(七杉子)」

賦り

くばり [3] 【配り・賦り】
(1)配ること。また,配った位置。配置。「字の―がよい」
(2)生け花で,股木(マタギ)などを筒の中に入れて,花を支えること。また,その股木。

賦与

ふよ [1] 【賦与】 (名)スル
わりあててさずけること。分け与えること。「天の―した才能」

賦与する

ふよ【賦与する】
endow <a person with a thing> .→英和

賦奉行

ふぶぎょう [2] 【賦奉行】
鎌倉・室町幕府の職名。訴訟の際,訴状の裏に年月日と奉行の名を記し,五方引付に分配する役。賦別(クバリワケ)奉行。くばりぶぎょう。

賦形剤

ふけいざい [2][0] 【賦形剤】
錠剤・丸剤などの製剤過程で,主薬の量が少ない場合に一定の大きさや濃度にする目的で添加されるもの。乳糖やデンプンがよく使われる。

賦役

ぶやく [1] 【夫役・賦役】
〔「ふやく」とも〕
人身に課税すること。特に,労働課役のこと。中世の佃(ツクダ)の耕作や貢租の運搬,近世の助郷(スケゴウ)や川普請役など。ぶえき。

賦役

ふえき [1] 【賦役】
(1)労働の形で支払われる地代。
(2)地租と夫役(ブヤク)。

賦役黄冊

ふえきこうさつ 【賦役黄冊】
中国,明代の戸籍簿。租税台帳を兼ねる。1381年里甲制の実施に際し全国に作らせ,10年ごとに改編。表紙の色からの名。黄冊。

賦性

ふせい [0] 【賦性】
天賦の性質。生まれつき。天性。

賦払い

ぶばらい [2] 【賦払い】
「割賦(ワツプ)」に同じ。

賦活

ふかつ [0] 【賦活】
活力を与えること。活性化させること。「―剤」
→活性化

賦税

ふぜい [0] 【賦税】
税を賦課すること。

賦稟

ふひん [0] 【賦稟】
生まれつき。素質。

賦算

ふさん [0] 【賦算】
〔仏〕 時宗独特の教化法で,南無阿弥陀仏・決定往生六十万人と書かれたごく薄い板を配布すること。御化益(ゴケヤク)。おふだくばり。

賦詠

ふえい [0] 【賦詠】
詩歌をつくりよむこと。また,その詩歌。

賦課

ふか [2][1] 【賦課】 (名)スル
税金などを割り当てて負担させること。「租税を―する」「―金」

賦課

ふか【賦課】
(a) levy <of 8% on profits> .→英和
⇒課する.

賦課課税方式

ふかかぜいほうしき フクワクワゼイハウシキ [6] 【賦課課税方式】
納付すべき税額の確定が,租税行政庁の処分によってなされる方式。

賦質

ふしつ [1] 【賦質】
生まれつきの性質。天賦の性質。

賦金

ふきん [0] 【賦金】
(1)公用などのために割り当てられた金。
(2)年賦金または月賦金。

しち [2] 【質】
(1)金を借りる代わりに,保証として相手に預ける品物。「―に入れる」
(2)約束を実行する保証として相手に預けておくもの。
(3)〔法〕 質権。または,質権の目的物たる質物のこと。
(4)人質(ヒトジチ)。「其子を―に出して野心の疑を散ず/太平記 9」

しつ [0][2] 【質】
(1)もちまえ。生まれつき。「生得の―」「おとなしい―のお玉にはこちらから恋をし掛けようと/雁(鴎外)」
(2)内容の良否。価値。「―より量」
(3)
 (ア)〔哲〕 事物についてさまざまに述べられる側面の一つで,ことに量に対するもの。「どのような」という問いに対応する事物の在り方。
 (イ)〔論〕 判断が肯定判断か否定判断かということ。判断の質。

しち【質】
(a) pawn;→英和
(a) pledge.→英和
〜が流れる be forfeited.〜に入れる (put in) pawn.〜を出す redeem a pawn.⇒質屋.

しつ【質】
substance (実質);→英和
quality (品質);→英和
matter (成分);→英和
[性質]nature;→英和
character.→英和
〜の良い(悪い) superior (inferior) in quality.

むかわり 【身代はり・質】
身がわり。人質。「みしこちはとりかんきをもて―として/日本書紀(神功訓)」

たち [1] 【質】
(1)人の生まれつきの性質・体質。「涙もろい―」「蕁麻疹(ジンマシン)の出やすい―」
(2)その事柄の性質。「―の悪いいたずら」

質す

ただ・す [2] 【質す】 (動サ五[四])
〔「正す」と同源〕
たずねて明らかにする。質問する。きく。「真意を―・す」「意向を―・す」
[可能] ただせる

質す

ただす【質す】
[質問]ask;→英和
inquire;→英和
[確かめる]ascertain;→英和
make sure <of> .

質の良い

たち【質の良い(悪い)】
good-(ill-)natured (気質);of good (bad) character (事柄);benignant (malignant,bad) (病気の).→英和
…の〜である be <weak> by nature;be liable <to do> .

質人

しちにん [2][0] 【質人】
人質(ヒトジチ)。

質倉

しちぐら [0] 【質倉・質蔵】
質物(シチモツ)を保管する倉。

質入れ

しちいれ [0][4] 【質入れ】 (名)スル
借金の抵当として,品物を質屋に預けること。「時計を―する」

質入裏書

しちいれうらがき [5] 【質入裏書】
指図証券に裏書人が被裏書人に対して質権を設定する旨を記載する裏書。小切手には認められない。

質入証券

しちいれしょうけん [5] 【質入証券】
倉庫証券の一。寄託者の請求で預かり証券とともに発行され,寄託物の質入れに用いられる。

質八を置く

しちばちをお・く 【質八を置く】 (連語)
〔質が「七」と同音であるので,「八」と続けてごろ遊びをしたもの〕
質入れする。「―・いて暮らしてゐる所だ/滑稽本・浮世風呂 2」

質券

しちけん [2] 【質券】
質屋の預かり証。質札(シチフダ)。

質問

しつもん【質問】
a question;→英和
an interrogation;→英和
an inquiry;→英和
a query.→英和
〜する ask <a person> a question;→英和
put a question <to> .〜に答える answer a question.〜を浴びせる rain questions <on> .〜を受ける be asked.〜をそらす evade a question.‖質問書 a written inquiry;a questionnaire.質問攻めにあう face a barrage of questions.質問戦 interpellations (国会の).

質問

しつもん [0] 【質問】 (名)スル
疑問点やわからない点を問いただすこと。「先生に―する」「―を受ける」「―状」

質問紙法

しつもんしほう [0] 【質問紙法】
調べたい内容に関する多数の質問を書いた用紙を被験者に配布し,「はい・いいえ」などの簡単な様式で回答させる検査・調査の方法。

質地

しちち [2][0] 【質地】
⇒しっち(質地)

質地

しっち [0] 【質地】
土地を質入れすること。また,質入れした土地。

質地小作

しっちこさく [4] 【質地小作】
貸金の抵当にとった土地を小作させること。債務者がそのまま小作をする直小作と,それ以外の者が小作する別小作がある。

質地小作

しちちこさく [4] 【質地小作】
⇒しっちこさく(質地小作)

質地騒動

しっちそうどう 【質地騒動】
江戸幕府の質流地禁止令発布(1721年)に伴う農民の蜂起(ホウキ)事件。この法令を徳政と理解した農民は,越後頸城(クビキ)郡や羽前(ウゼン)村山郡長瀞(ナガトロ)村において土地返還を要求して蜂起したが,鎮圧された。

質奉公

しちぼうこう [3] 【質奉公】
江戸時代の人身担保の一。奉公人が,給金によって前借り金の利子を払ったり,前借り金の一部または全部を相殺したりすること。質券奉公。質物奉公。
→年季奉公

質契約

しちけいやく [3] 【質契約】
質権を設定する契約。
→質権

質実

しつじつ [0] 【質実】 (名・形動)
飾りけがなくまじめな・こと(さま)。「―な生活」
[派生] ――さ(名)

質実剛健

しつじつごうけん [0] 【質実剛健】 (名・形動)
飾りけがなくまじめで,たくましく,しっかりしている・こと(さま)。

質屋

しちや [2] 【質屋】
物品を質として預かり,金銭を貸し,利子を得る職業。また,その店。江戸時代以降の庶民の金融機関。中世には土倉(ドソウ)と呼ばれた。質店(シチミセ)・(シチテン)。

質屋

しちや【質屋】
<frequent> a pawnshop;→英和
a pawnbroker (人).→英和

質店

しちてん [2] 【質店】
「質屋(シチヤ)」に同じ。

質感

しつかん [0] 【質感】
材質から受ける感じ。「木の―を生かした彫刻」「肌の―がよく出ている」

質料

しつりょう [2] 【質料】
〔(ギリシヤ) hylē; (ラテン) materia〕
ある形式を備えたものの材料・素材となるもの。アリストテレス以来,形相と相関したものとして用いられ,例えば家の機能や構造形式が形相で,その素材である木材が質料。個々の現実に存在するものは,形相が質料を限定することで成り立つ。ヒュレー。
⇔形相

質料因

しつりょういん [3] 【質料因】
アリストテレスによる四原因の一。例えば,家に対しては土や木や石などの材料。
→原因(2)

質札

しちふだ [2][0] 【質札】
質入れ品の預かり証。

質札

しちふだ【質札】
a pawn ticket.

質朴

しつぼく [0] 【質朴・質樸】 (名・形動)[文]ナリ
飾り気がなく素直な・こと(さま)。世間ずれしていない・こと(さま)。「―な男」
[派生] ――さ(名)

質朴な

しつぼく【質朴な】
simple(-minded);→英和
unsophisticated.→英和

質材

しちざい [2] 【質材】
質物(シチモツ)。質草。

質権

しちけん [2] 【質権】
債権者が債権の担保として債務者から受け取り,弁済のない場合にはその物から優先弁済を受けることを内容とする担保物権。

質権者

しちけんしゃ [3] 【質権者】
質権をもつ者。

質権設定者

しちけんせっていしゃ [7] 【質権設定者】
質権を設定する人。普通は債務者。

質樸

しつぼく [0] 【質朴・質樸】 (名・形動)[文]ナリ
飾り気がなく素直な・こと(さま)。世間ずれしていない・こと(さま)。「―な男」
[派生] ――さ(名)

質流れ

しちながれ [3] 【質流れ】
質屋から質物(シチモツ)を請け出す期限が切れて,質屋の所有となること。また,その質物。

質流れ地禁止

しちながれちきんし 【質流れ地禁止】
田畑永代売買禁止令下にあって,田畑屋敷の質入れが質流れすることで,事実上の耕地移動という事態が起こることを防ぐために,1721年,田畑の質流れを禁止したこと。

質点

しつてん [3] 【質点】
理想化された点状の物体。質量だけあって大きさがなく,位置だけを占める。物体が運動の範囲に比べてきわめて小さく,回転を考えなくてもよい場合は,どんな物体も質点とみなすことができる。

質点系

しつてんけい [3] 【質点系】
二個以上の質点の集合体。

質物

しちもつ [2][0] 【質物】
質におく品物。しちぐさ。

質疑

しつぎ【質疑】
a question.→英和
質疑応答 questions and answers.

質疑

しつぎ [2][1] 【質疑】 (名)スル
(1)疑問の点を尋ねること。質問。
(2)国会の会議で,議員が議題または報告演説について大臣・委員などに疑義の解明を求めること。

質疑応答

しつぎおうとう [2][1] 【質疑応答】
質問とそれに対する答弁。「方針説明ののち―があった」

質的

しつてき【質的】
qualitative.→英和
〜に <improve> in quality.

質的

しつてき [0] 【質的】 (形動)
質にかかわるさま。
⇔量的
「―向上を望む」「―にすぐれた製品」

質直

しっちょく [0] 【質直】 (名・形動)[文]ナリ
飾りけがなくまじめな・こと(さま)。質朴。「―なる性質/即興詩人(鴎外)」

質種

しちだね [0][3] 【質種】
「質草(シチグサ)」に同じ。

質種

しちぐさ [0][2] 【質種・質草】
抵当として質におく品物。しちだね。

質素

しっそ [1] 【質素】 (名・形動)[文]ナリ
(1)贅沢(ゼイタク)でなく,つつましい・こと(さま)。「―な食べ物」「―に暮らす」
(2)虚飾のないさま。質朴(シツボク)。
[派生] ――さ(名)

質素な

しっそ【質素な】
simple;→英和
plain;→英和
homely.→英和
〜な服装をする be plainly dressed.〜に暮らす live in a small way;live a simple life.

質置き

しちおき [0][4] 【質置き】
質に置くこと。

質草

しちぐさ【質草】
an article for pawning.

質草

しちぐさ [0][2] 【質種・質草】
抵当として質におく品物。しちだね。

質蔵

しちぐら [0] 【質倉・質蔵】
質物(シチモツ)を保管する倉。

質請け

しちうけ [0][4] 【質請け】 (名)スル
質入れした品物を請け出すこと。

質量

しつりょう【質量】
《理》mass.→英和

質量

しつりょう [2] 【質量】
〔mass〕
物体に固有な力学的基本量。慣性の大きさを表す量として定義される慣性質量と,物体にはたらく重力の大きさが基準物体(例えばキログラム原器)にはたらく重力の何倍であるかによって定義される重力質量とがある。両者が比例することはエートベッシュによって実験的に確かめられているが,一般相対性理論では,両者が等価であるとされる。また,特殊相対性理論によれば,慣性質量は物体の速さが大きくなれば増加し,質量はエネルギーの一形態であると見なされる。単位は kg, g
→静止質量

質量エネルギー

しつりょうエネルギー [6] 【質量―】
相対性理論によれば質量はエネルギーと同等であり,質量としてもっているエネルギーをいう。質量を � とするとき,�=��²(� は真空中の光速度)の関係によって,エネルギーに換算される。

質量スペクトル

しつりょうスペクトル [6] 【質量―】
イオンの混合物を,その質量(正確には質量と電荷の比)の大小に従って分離し,それぞれの強度を示したもの。質量分析器によって得られる。マス-スペクトル。

質量不変の法則

しつりょうふへんのほうそく 【質量不変の法則】
⇒質量保存(シツリヨウホゾン)の法則(ホウソク)

質量中心

しつりょうちゅうしん [5] 【質量中心】
質点系で各質点の質量の平均的位置にある点。重心と一致する。質量中心は系の各部に作用するすべての外力の合力に依って運動し,外力が作用しない系では等速度運動する。

質量作用の法則

しつりょうさようのほうそく 【質量作用の法則】
化学反応が化学平衡の状態にあるとき,反応物質の濃度と,生成物質の濃度との間には,温度・圧力が一定ならば一定の数量関係があるという法則。この法則から,ある量の原料から得られる生成物の最大量を知ることができる。化学・工業化学における最も重要な法則の一つ。

質量保存の法則

しつりょうほぞんのほうそく 【質量保存の法則】
化学反応の前とあとで物質の総質量は変わらない,という法則。1774年にラボアジエが確認したもので,近代化学の基礎となった。質量不変の法則。

質量光度関係

しつりょうこうどかんけい [8] 【質量光度関係】
主系列の恒星の質量とその真の光度(絶対等級)との間の関係。恒星の質量が大きいほどその星は明るい。恒星の距離がわかれば見かけの明るさから絶対等級が求められ,この関係を用いて恒星の質量が推定できる。

質量分析器

しつりょうぶんせきき [8] 【質量分析器】
イオンの流れに電場および磁場をかけ,質量スペクトルを得る装置。質量分光器。

質量数

しつりょうすう [5] 【質量数】
原子核を構成する中性子と陽子の個数の和。

質量欠損

しつりょうけっそん [5] 【質量欠損】
原子核を構成する核子(中性子・陽子)の質量の和から,その原子核の質量を差し引いたもの。相対性理論で質量とエネルギーは等価なので,原子核の結合エネルギーに相当する。

質駒

しちごま [2] 【質駒】
将棋で,いつでも取れる状態にある相手の駒。質。

かけ【賭】
gambling;→英和
betting (賭事);a wager (賭物).→英和
〜をする make a bet.→英和
〜に勝つ(負ける) win (lose) a wager.

賭く

か・く 【賭く】 (動カ下二)
⇒かける

賭け

かけ [2] 【賭け】
〔「かけ(掛)」と同源〕
(1)勝負事などで金品を出し合い,勝者がその金品を取ること。賭け事。「―をする」
(2)運を天に任せて思い切ってやってみること。「大きな―だ」

賭ける

か・ける [2] 【賭ける】 (動カ下一)[文]カ下二 か・く
〔「掛ける」と同源〕
(1)勝てば獲得し,負ければ失うという約束で金品を出す。「ポーカーに大金を―・ける」「晴れる方に千円―・ける」
(2)(「懸ける」とも書く)成功すればある物を得る,または失敗すればある物を失うということを承知して事に当たる。「甲子園出場を―・けた試合」「新製品に社運を―・けている」「首を―・ける」
(3)成功すればある物を与えるという約束をする。「お尋ね者に賞金を―・ける」

賭ける

かける【賭ける】
bet <on a horse> ;→英和
stake;→英和
risk (冒険する).→英和
命を賭けても even at the risk of one's life.

賭け事

かけごと [2] 【賭け事】
金品をかけてする勝負事。かけ。

賭け将棋

かけしょうぎ [3] 【賭け将棋】
金品をかけてさす将棋。

賭け徳

かけどく 【賭け徳】
〔「どく」は「ろく(禄)」の転とも「づく」の転ともいう〕
勝負事にかける金品。また,賭け事。賭け禄。「傍輩どもと―に道中双六打て/浄瑠璃・丹波与作(上)」

賭け物

かけもの [2] 【賭け物・懸(け)物】
勝負事にかける金銭や品物。賭け禄。

賭け的

かけまと 【賭け的】
物をかけて的を射ること。「かぶき踊,―,武士・民も入り乱れて/浮世草子・新可笑記 2」

賭け碁

かけご [2] 【賭け碁】
金品をかけて打つ碁。

賭け禄

かけろく 【賭け禄】
金品をかけて勝負すること。また,そのもの。賭け徳。「いかな三宝荒神も裁くことは成まいといふにつけて―に成り/浄瑠璃・甲賀三郎」

賭け金

かけきん [2][0] 【賭け金】
賭博(トバク)で,その勝負の結果によってやりとりすることを約束した金。

賭け銭

かけせん [2] 【掛(け)銭・賭け銭】
(1)日掛け・月掛けなどで定期に若干ずつかけていく銭(ゼニ)。掛け金。
(2)中世,領民から徴収した課銭。
(3)勝負事にかける金銭。

賭け馬

かけうま [2] 【賭け馬】
(1)競馬で,金を賭けた馬。
(2)競馬。

賭す

と・す 【賭す】 (動サ変)
⇒とする(賭)

賭する

と・する [2] 【賭する】 (動サ変)[文]サ変 と・す
失敗や犠牲を覚悟して,物事にあたる。かける。「新製品の開発に社運を―・する」「身命を―・して戦う」

賭する

とする【賭する】
risk <one's life in doing> .→英和
賭して at the risk <of one's life> .

賭る

の・る 【賭る】 (動ラ四)
物を賭(カ)けて勝負を争う。「春駒の―・るを苦しと思ふにやなどやうに/続詞花集」

賭事

とじ [1] 【賭事】
かけごと。賭博(トバク)。

賭事

かけごと【賭事】
betting;gambling.→英和

賭元

かけもと【賭元】
a bookmaker (競馬の).→英和

賭博

とばく [0] 【賭博】
金や物などをかけて勝負事をすること。ばくち。

賭博

とばく【賭博】
⇒博打(ばくち).賭博場 ⇒賭場.

賭博場開帳罪

とばくじょうかいちょうざい 【賭博場開帳罪】
行為者自身が中心となって,その支配下に賭博をさせる場所を開設する罪。

賭博罪

とばくざい [3] 【賭博罪】
財物をかけて偶然性の支配する勝負をし,また賭博場の開帳や賭博をする者を結合させて利益を図ろうとすることにより成立する罪。

賭場

とば [0][2] 【賭場】
賭博(トバク)をする場所。賭博場。鉄火場。ばくちば。とじょう。どば。「―荒らし」

賭場

とば【賭場】
a gambling place.

賭場

とじょう [0] 【賭場】
⇒とば(賭場)

賭弓

のりゆみ [0] 【賭弓】
(1)賞品を賭(カ)けて弓を射ること。
(2)平安時代,宮廷年中行事の一。射礼(ジヤライ)の翌朝(正月一八日)に,左右の近衛府・兵衛府の舎人(トネリ)が弓射の技を競うのを弓場殿(ユバドノ)で天皇が見る儀式。勝ち方には賭物(ノリモノ)が与えられ,負け方には罰酒が課された。賭弓の節(セチ)。

賭弓の節

のりゆみのせち 【賭弓の節】
「賭弓{(2)}」に同じ。

賭弓の還り立ち

のりゆみのかえりだち 【賭弓の還り立ち】
「賭弓の還り饗(アルジ)」に同じ。「―,相撲のあるじなどには/源氏(竹河)」

賭弓の還り饗

のりゆみのかえりあるじ 【賭弓の還り饗】
賭弓{(2)}のあと,勝者の大将が自分の味方の者を招いて行う宴会。賭弓の還(カエ)り立ち。

賭物

のりもの 【賭物】
弓馬・双六(スゴロク)・連歌などの勝負事に賭(カ)ける品物。かけもの。「よき―はありぬべけれど,かるがるしくはえ渡すまじきを/源氏(宿木)」

賭物

とぶつ [1] 【賭物】
かけごとにかける物。かけもの。

賭金

かけきん【賭金】
a bet;→英和
stakes.

賭銭

とせん [0] 【賭銭】
かけごとにかけた金銭。

賺す

すかす【賺す】
coax[cajole] <a person into doing> ;→英和
persuade;→英和
humor (機嫌をとる).→英和

賺す

すか・す [0] 【賺す】 (動サ五[四])
(1)言葉で機嫌をとったりなだめたりする。「泣く子をなだめ―・す」「おどしたり―・したりして承知させる」「我は小児の如く―・されて/即興詩人(鴎外)」
(2)言いくるめてだます。「旨(ウマ)く―・して土手下へ連出して/怪談牡丹灯籠(円朝)」
(3)気持ちをそそる。おだてる。「『猶の給へ』など―・せば,…いよいよ口すげみがちにて/増鏡(序)」

ふ [1] 【賻】
死者をとむらうために贈る金品。賻物。

購う

あがな・う アガナフ [3] 【購う】 (動ワ五[ハ四])
〔「贖(アガナ)う」と同源〕
(1)買い求める。「最も価(アタイ)低き入場券を―・ひたれば/ふらんす物語(荷風)」
(2)ある物と引き換えに別の物を得る。「汗と涙で―・われた成功」
[可能] あがなえる

購入

こうにゅう【購入】
purchase.→英和
〜する buy;→英和
purchase.→英和
‖購入者 a purchaser.

購入

こうにゅう [0] 【購入】 (名)スル
買い入れること。

購書

こうしょ [1] 【購書】
書籍をあがなうこと。また,その書籍。

購求

こうきゅう [0] 【購求】 (名)スル
買い求めること。購入。「店あれば―すること最(イト)易し/八十日間世界一周(忠之助)」

購読

こうどく [0] 【購読】 (名)スル
書籍や新聞・雑誌など買って読むこと。「雑誌を―する」

購読

こうどく【購読】
subscription.→英和
〜する subscribe to <a newspaper> ;take (in) <a newspaper> .→英和
‖購読者(料) a subscriber (subscription).

購買

こうばい【購買(する)】
purchase.→英和
〜欲をそそる attract customers' interest.‖購買組合 a cooperative society;a cooperative store (店).購買力(者) purchasing power (a buyer).

購買

こうばい [0] 【購買】 (名)スル
買うこと。買い入れること。

購買力

こうばいりょく [3] 【購買力】
(1)物を買うことのできる財力。「―が落ちる」
(2)貨幣の,財やサービスを購入することのできる能力。貨幣価値。

購買力平価説

こうばいりょくへいかせつ [3][3] 【購買力平価説】
〔purchasing power parity〕
自国通貨と外国通貨との交換比率である為替相場は,それぞれの国内で両通貨が有する購買力の相対的大きさによって定まるという説。従って為替相場は両国の物価水準の変化に伴って変動するとされる。スウェーデンのカッセル(G. Cassel)が代表論者。PPP 。

購買部

こうばいぶ [3] 【購買部】
学校などで,購買組合の制度にならって,学用品などを安く売る所。

さい [1] 【采・賽・骰子】
(1)さいころ。
(2)「采配」の略。ざい。「―を振る」

さい【賽】
a die.→英和
〜を振る cast dice[a die].→英和
〜の目 the spots on a die.→英和
〜の目に切る dice <carrots> .〜は投げられた The die is cast.

賽す

さい・す 【賽す】 (動サ変)
⇒さいする(賽)

賽する

さい・する [3] 【賽する】 (動サ変)[文]サ変 さい・す
(1)神仏に願をかけて,その願が成就したときにお礼参りをする。「出雲の大社に―・する」
(2)賽銭をあげて拝む。「祠に―・して石室に憩ひ/不二の高根(麗水)」

賽の河原

さいのかわら [1][4] 【賽の河原】
(1)冥土に至る途中にあると信じられている河原。親に先立って死んだ小児がこの河原で父母供養のために小石を積んで塔を作ろうとするが,石を積むとすぐに鬼がきてこわしてしまう,そこへ地蔵菩薩が現れて小児を救うという仏教説話がある。
→三途(サンズ)の川
(2)転じて,際限のない無駄な努力のたとえ。
(3)〔結婚しないうちは子供とみなすことから〕
独身者。「百人に一人は―なり/柳多留 31」
(4)岩石が一面をおおう荒涼とした地帯。

賽の目

さいのめ [0][4] 【賽の目・采の目】
(1)さいころの面に記してある数。
(2)料理で,材料の切り方の一。さいころのような形。「ジャガイモを―に切る」

賽の目

さいのめ【賽の目】
⇒賽.

賽人

さいじん [0] 【賽人】
神社・仏閣にお参りする人。賽者。

賽六

さいろく 【才六・采六・賽六】
(1)丁稚(デツチ)。小僧。[俚言集覧]
(2)人をののしっていう語。特に,江戸の人が上方の人を軽蔑していう時に使う。ぜいろく。ぜえろく。けさいろく。「いやこの―めらは/滑稽本・膝栗毛 6」

賽子

さいころ [3][4] 【賽子・骰子】
〔「ころ」は接尾語〕
双六(スゴロク)や博打の用具。角(ツノ)・象牙(ゾウゲ)・木などでできた小さい立方体の各面に,反対側の面との合計が七になるように一から六までの点を記したもの。さい。ダイス。六博。

賽子

さいころ【賽子】
⇒賽.

賽客

さいきゃく [0] 【賽客】
神社仏閣に詣でる人。賽人。

賽尻

さいじり [0] 【賽尻・才尻】
三味線の撥(バチ)の,手に持つ四角柱状の部分。

賽日

さいにち [0] 【賽日】
閻魔(エンマ)詣での日。正月一六日と七月一六日。奉公人の藪入りの日。

賽物

さいもつ [0] 【賽物】
神仏に詣でるとき,特にお礼参りのときに供える物。供物。

賽目

さいめ [3] 【采目・賽目】
さいころの目。さいの目。

賽銭

さいせん【賽銭】
<make> a money offering <to> .賽銭箱 an offertory chest.

賽銭

さいせん [0] 【賽銭】
〔「賽」は神仏の恵みにむくいる意〕
寺社へ参詣して,神仏に奉納する金銭。散銭。

賽銭箱

さいせんばこ [3] 【賽銭箱】
社寺の堂の前に置いて,賽銭を受ける箱。

にえ ニヘ 【贄・牲】
(1)神仏・朝廷へ捧げる供物。特に初物の食べ物や諸国の特産物。貢ぎ物。「塩と―とは,また郷土(クニ)の出す所に随へ/日本書紀(孝徳訓)」
→にえす(贄)
(2)贈り物。進物。「伊予の最手(ホテ)―奉る/宇津保(初秋)」
(3)犠牲。いけにえ。「弾圧の―となる」

贄す

にえ・す ニヘ― 【贄す】 (動サ変)
神にその年の新穀を供える。「にほ鳥の葛飾早稲(ワセ)を―・すとも/万葉 3386」

贄人

にえびと ニヘ― 【贄人】
(1)贄にする魚・鳥を捕まえる者。「誰が―ぞ鴫(シギ)突き上る/神楽歌」
(2)使用人。召し使い。「我は天皇(スメラミコト)の―たらめや/播磨風土記」

贄使

にえづかい ニヘヅカヒ 【贄使】
贄を奉進する使者。

贄殿

にえどの ニヘ― 【贄殿】
(1)大嘗祭(ダイジヨウサイ)のとき,神供などを納めておく殿舎。
(2)宮中の内膳司にあり,諸国からの献上物を納めておく建物。
(3)貴人の家で,魚・鳥の類を蓄えておく所。また,食物を調理する所。「よるは―にをさめ/大鏡(師尹)」

贄海の神事

にえうみのしんじ ニヘウミ― 【贄海の神事】
昔,伊勢神宮に供えるために,毎年6月と一二月の一五日,志摩国(今の三重県)阿原木神崎で,牡蠣(カキ)・海松(ミル)などをとった神事。

ふすべ 【贅】
(1)瘤(コブ)・いぼの古名。[和名抄]
(2)黒子(ホクロ)。また,あざ。

ぜい [1] 【贅】
贅沢(ゼイタク)。奢(オゴ)り。「―を張る」

贅する

ぜい・する [3] 【贅する】 (動サ変)[文]サ変 ぜい・す
必要以上のことを言う。贅言する。「西洋旅案内に委(クワ)しければ茲(ココ)に―・せず/西洋道中膝栗毛(魯文)」

贅を尽す

ぜい【贅を尽す】
indulge in the utmost luxury.〜を尽した most luxurious.

贅六

ぜえろく 【贅六・才六】
〔「才六(サイロク)」の転〕
江戸時代,江戸の者が関西人をあざけっていった称。ぜいろく。「おめえがたの事を上方―といふわな/滑稽本・浮世風呂 2」

贅六

ぜいろく 【贅六・才六】
⇒ぜえろく(贅六)

贅句

ぜいく [1][0] 【贅句】
むだな文句。無用の句。

贅弁

ぜいべん [0] 【贅弁】
むだぐち。無益な言葉。

贅沢

ぜいたく【贅沢】
luxury;→英和
extravagance.→英和
〜な luxurious;→英和
extravagant.→英和
〜をする be extravagant;indulge in luxury.〜を言う ask too much.〜に暮らす(育つ) live (be bred) in luxury.‖贅沢品 a (an article of) luxury.

贅沢

ぜいたく [3][4] 【贅沢】 (名・形動)スル [文]ナリ
必要以上の金や物を使うこと。分に過ぎたおごりであること。また,そのさま。「―な食事」「―な悩み」「布地を―に使って仕立てる」「―をいう」「衣服に―する」
[派生] ――さ(名)

贅沢三昧

ぜいたくざんまい [5] 【贅沢三昧】
思いのままに贅沢にふけること。

贅沢品

ぜいたくひん [0] 【贅沢品】
実生活に直接の必要がない高価な品。

贅沢屋

ぜいたくや [0] 【贅沢屋】
(1)贅沢な人。贅沢家。
(2)〔近世語〕
贅沢品を売る店。

贅物

ぜいぶつ [0] 【贅物】
(1)無駄なもの。
(2)贅沢な品物。

贅疣

ぜいゆう [0] 【贅疣】
(1)こぶやいぼのような無用の肉。贅肉。
(2)むだなもの。無用の長物。

贅肉

ぜいにく [0] 【贅肉】
(1)必要以上についた体の脂肪や肉。
(2)余分の肉塊。こぶの類。

贅肉

ぜいにく【贅肉】
superfluous flesh.〜がつく put on extra flesh.

贅言

ぜいげん [0] 【贅言】 (名)スル
余計な言葉。また,それを言うこと。「―を要しない」「―を弄する」「―せずして速かに帰り去るべし/花柳春話(純一郎)」

贅言を要しない

ぜいげん【贅言を要しない】
There is no need to dwell on….

贅語

ぜいご [0] 【贅語】
余計な言葉。贅言。

贅説

ぜいせつ [0] 【贅説】
無用の議論。無駄な論説。贅言。

贅論

ぜいろん [0] 【贅論】 (名)スル
無用の論議をすること。無駄な議論。「敢て此に之を―せず/民約論(徳)」

贅費

ぜいひ [1] 【贅費】
むだな費用。冗費。

ぞう 【贈】 (接頭)
名詞に付く。官位を表す語に付いて,死後に朝廷からおくられたものである意を表す。「―正三位」

贈り

おくり [0] 【贈り】
〔「送り」と同源〕
品物や称号などを贈ること。

贈り号

おくりごう [3] 【諡号・贈り号】
戒名(カイミヨウ)。

贈り名

おくりな [0][3] 【諡・贈り名】
(1)生前の徳やおこないに基づいて死者に贈る称号。のちの諱(イミナ)。諡号(シゴウ)。
(2)戒名。「寺院遠ければ―を求むるすべもなくて/読本・雨月(浅茅が宿)」

贈り物

おくりもの [0] 【贈り物】
人に物を贈ること。また,その物。進物。プレゼント。「誕生日の―」

贈る

おくる【贈る】
present <a person with a thing> ;→英和
make <a person> a present <of a thing> ;confer <a doctor's degree on a person> (授与);→英和
award (賞を).→英和

贈る

おく・る [0] 【贈る】 (動ラ五[四])
〔「送る」と同源〕
(1)人に感謝・愛情・支援などの気持ちを表すために金品を与えたり,行動に表したりする。「誕生日に花束を―・る」「記念品を―・る」「感謝の言葉を―・る」
(2)称号や位階を与える。「名誉法学博士の称号を―・られる」「勲三等を―・る」
(3)死後,官位や名を与える。「三位の位―・り給ふよし/源氏(桐壺)」
[可能] おくれる

贈与

ぞうよ [1] 【贈与】 (名)スル
(1)他人に物品を贈り与えること。「愛蔵の書を―する」
(2)〔法〕 当事者の一方が無償で自己の財産を相手方に与える意思を表示し,相手方がこれを受諾することによって成立する契約。

贈与

ぞうよ【贈与】
donation.〜する give;→英和
make a donation <of> .‖贈与税 a gift tax <英> a capital transfer tax.

贈与税

ぞうよぜい [3] 【贈与税】
贈与により財産を取得した個人に課せられる国税。

贈位

ぞうい [1] 【贈位】 (名)スル
生前の功績によって死後,位を贈ること。また,その位。

贈位する

ぞうい【贈位する】
confer posthumous honors[a posthumous rank] <on> .

贈収賄

ぞうしゅうわい【贈収賄】
corruption.→英和
贈収賄事件 a bribery case.

贈収賄

ぞうしゅうわい [3] 【贈収賄】
わいろを贈ることと受け取ること。贈賄と収賄。

贈号

ぞうごう [0] 【贈号】 (名)スル
死後に称号を贈ること。また,その称号。おくりな。諡号(シゴウ)。

贈名[諡]

おくりな【贈名[諡]】
a posthumous name[title].

贈呈

ぞうてい【贈呈】
presentation.→英和
〜する present <a person with a thing> ;→英和
make a present <of a thing to a person> ;[書物に署名して]With the compliments of <the author,N.Kawamura> .‖贈呈式 a ceremony of the presentation <of> .贈呈品 a present;a gift.贈呈本 a presentation copy.

贈呈

ぞうてい [0] 【贈呈】 (名)スル
人に物を贈ること。進呈。「近著を―する」

贈太上天皇

ぞうだじょうてんのう [8] 【贈太上天皇】
天皇の父にあたる親王に追贈する尊号。

贈官

ぞうかん [0] 【贈官】 (名)スル
生前の勲功によって死後官位を贈ること。

贈物

おくりもの【贈物】
<give a person> a present;→英和
<send a person> a gift.→英和

贈皇太后

ぞうこうたいごう [5][7] 【贈皇太后】
天皇の生母に死後贈られる尊号。

贈答

ぞうとう [0] 【贈答】 (名)スル
品物・詩歌などを贈ったり,お返しをしたりすること。「和歌を―する」「―品」

贈答

ぞうとう【贈答】
an exchange of presents.贈答品 a gift;→英和
a present.→英和

贈答歌

ぞうとうか [3] 【贈答歌】
二人,まれに数人の間でやりとりする歌。

贈花

ぞうか【贈花】
a floral gift[tribute (弔慰の)].

贈諡

ぞうし [0] 【贈諡】 (名)スル
死者に称号をおくること。また,その称号。おくりな。

贈賄

ぞうわい [0] 【贈賄】 (名)スル
賄賂(ワイロ)を贈ること。
⇔収賄

贈賄

ぞうわい【贈賄】
bribery;corruption.→英和
〜する (give a) bribe;→英和
corrupt.→英和
〜を受ける take a bribe.‖贈賄事件 a bribery case.贈賄者 a briber.

贈賄罪

ぞうわいざい [3] 【贈賄罪】
公務員に賄賂を提供し,またはその申し込みもしくは約束をすることにより成立する罪。

贈賞

ぞうしょう [0] 【贈賞】
賞を贈ること。「―式」

贈賻

ぞうふ [1] 【贈賻】
香典をおくること。

贈進

ぞうしん [0] 【贈進】 (名)スル
人に物を贈ること。贈呈。進上。

贈遺

ぞうい [1] 【贈遺】 (名)スル
品物を贈ること。また,その品物。「―一切の費は莫大であつたので/渋江抽斎(鴎外)」

贉す

あきさ・す 【贉す】 (動サ四)
物を買うとき,手付金を渡す。前金を払う。[新撰字鏡]

にせ [0] 【贋・偽】
(1)本物に似せて作ること。また,そのもの。「―のダイヤ」
(2)名詞の上に付いて接頭語的に用いて,
 (ア)本物に似せて(作って)ある,の意を表す。「―札」「―金」
 (イ)身分を偽った,の意を表す。「―学生」

にせ【贋】
an imitation (模造品);→英和
[偽造物]a counterfeit;→英和
a forgery.〜の imitation;counterfeit;forged;false;→英和
sham;→英和
spurious.→英和

贋アカシア

にせアカシア [3] 【贋―】
ハリエンジュの別名。

贋作

がんさく [0] 【贋作】 (名)スル
にせ物を作ること。また,そのにせ物。「―の仏像」「名画を―する」

贋作

がんさく【贋作】
a fake;→英和
a counterfeit.→英和

贋判

にせはん [0] 【贋判】
偽造した印判。にせ印。

贋印

にせいん [0] 【贋印】
偽造の印形。にせの印。偽判。

贋書き

にせがき [0] 【贋書き・偽書き】
他人の筆跡・作品などをまねて書くこと。また,その文字や絵画。

贋札

にせさつ【贋札】
forged[false]notes.

贋札

がんさつ [0] 【贋札】
偽造紙幣。にせさつ。

贋札

にせさつ [0] 【贋札】
本物に似せてつくった紙幣。
⇔真札

贋物

にせもの【贋物】
⇒贋.

贋物

にせもの [0] 【贋物・偽物】
(1)似せてつくったもの。偽造のもの。まがいもの。
⇔本物
「―をつかませられる」「まっかな―」
(2)見せかけだけで内実のないもの。「―の芸」

贋物

がんぶつ [0] 【贋物】
にせもの。如何物(イカモノ)。贋造物。

贋者

にせもの [0] 【贋者・偽者】
にせの人物。

贋製

がんせい [0] 【贋製】 (名)スル
模倣して作ること。また,そのもの。

贋造

がんぞう [0] 【贋造】 (名)スル
ある物にまねてにせ物をつくること。贋作。「紙幣を―する」「―物」

贋造

がんぞう【贋造】
forgery.〜する forge <a note> .→英和
〜の forged.‖贋造貨(紙)幣 a counterfeit[false]coin (note).

贋金

がんきん [0] 【贋金】
贋造した貨幣。にせがね。

贋金

にせがね [0] 【贋金】
本物に似せてつくった偽造貨幣。

贋金

にせがね【贋金】
counterfeit money;a bad coin.贋金造り a counterfeiter.→英和

贋金づくり

にせがねづくり 【贋金づくり】
〔原題 (フランス) Les Faux-Monnayeurs〕
ジードの長編小説。1926年刊。伝統的なリアリズムの一面的現実解釈を否定し,視点の多元性・流動性を主張する独自の純粋小説理論を具体化した。

贋首

にせくび [0] 【贋首・偽首】
当人の首と偽ってさし出す別人の首。

贍給

せんきゅう [0] 【贍給】 (名)スル
めぐみ与えること。「氏は資を投じて陰に―賛成するを以て/八十日間世界一周(忠之助)」

くほさ 【利・贏】
〔「くぼさ」とも〕
利益。利潤。「国の為に―有りなむ/日本書紀(推古訓)」

贏ち得る

かち・える [3] 【勝(ち)得る・贏ち得る】 (動ア下一)[文]ア下二 かち・う
努力の結果として得る。「名声を―・える」

贏余

えいよ [1] 【贏余】
あまり。残り。よぶん。

贏利

えいり [1] 【贏利】
〔「贏」は余りの意〕
もうけ。利益。利得。「ひそかに金銀あらため造りてみづからもその―をわかち/折たく柴の記」

贏得

えいとく [0] 【贏得】
利益を得ること。獲得すること。

贏輸

えいゆ [1] 【贏輸】
「えいしゅ(贏輸)」の慣用読み。

贏輸

えいしゅ [1] 【贏輸】
〔「贏」は勝つ,「輸」は負ける意〕
かちまけ。勝敗。えいゆ。

はなむけ [0] 【餞・贐】
〔「馬の鼻向け」の略〕
旅立ちや門出に際して,激励や祝いの気持ちを込めて,金品・詩歌・挨拶(アイサツ)の言葉などを贈ること。また,その金品や詩歌など。「卒業生に―の言葉を贈る」

贓吏

ぞうり ザウ― [1] 【贓吏】
わいろを取る官吏。「市役所は―の巣窟ならずや/日乗(荷風)」

贓品

ぞうひん【贓品】
⇒贓物.

贓品

ぞうひん ザウ― [0] 【贓品】
⇒贓物(ゾウブツ)

贓物

ぞうぶつ【贓物】
stolen goods[articles].

贓物

ぞうぶつ ザウ― [0] 【贓物】
盗品その他犯罪行為によって不法に手に入れた財物。贓品。ぞうもつ。

贓物

ぞうもつ ザウ― [0] 【贓物】
「ぞうぶつ(贓物)」に同じ。

贓物罪

ぞうぶつざい ザウ― [4] 【贓物罪】
盗品など(贓物)の無償での譲り受け(収受)・運搬・保管(寄蔵)・有償での譲り受け(故買)・有償の処分についての斡旋(牙保)をすることにより成立する罪。盗品等に関する罪。

贓罪

ぞうざい ザウ― [0] 【贓罪】
⇒贓物罪(ゾウブツザイ)

贓贖司

あがないもののつかさ アガナヒ― 【贓贖司】
律令制で,刑部(ギヨウブ)省の官司の一。罪人の資財などの没収,不正に収得された財物の取り扱いなどをつかさどった。あがもののつかさ。

贔屓

ひいき【贔屓】
(1)[愛顧]favor;→英和
patronage;→英和
partiality (偏愛).→英和
(2) a favorite (好きな人・物);→英和
a patron (後援者).→英和
〜する favor;patronize;→英和
be partial <to> (偏愛);side <with a person> (味方).→英和
〜の favorite.イギリス〜の pro-British.〜目に見る see <a thing> in a favorable light.

贔屓

ひいき [1] 【贔屓・贔負】 (名)スル
〔「ひき(贔屓)」の転〕
(1)気に入った人に特に目をかけ世話をすること。気に入ったものを特にかわいがること。「えこ―」「―にしている芸人」「一方だけを―する」
(2)目をかけて世話してくれる人。パトロン。後援者。「御―に挨拶(アイサツ)回りをする」「―すじ」

贔屓偏頗

ひいきへんば 【贔屓偏頗】
えこひいき。「―ヲスル/日葡」

贔屓目

ひいきめ [0] 【贔屓目】
できるだけよいものに見ようとする,好意的な見方。「どう―に見ても勝てそうもない」「親の―」

贔屓贔屓

ひいきびいき [4] 【贔屓贔屓】
人それぞれ,思い思いに自分の好きな方を,ひいきすること。

贔負

ひいき [1] 【贔屓・贔負】 (名)スル
〔「ひき(贔屓)」の転〕
(1)気に入った人に特に目をかけ世話をすること。気に入ったものを特にかわいがること。「えこ―」「―にしている芸人」「一方だけを―する」
(2)目をかけて世話してくれる人。パトロン。後援者。「御―に挨拶(アイサツ)回りをする」「―すじ」

しょく [1] 【贖】
刑に服するかわりとして,財物で罪をあがなうこと。また,その財物。
→贖銅

ぞく 【贖】
⇒しょく(贖)

贖い

あがない【贖い】
redemption (宗教の);→英和
[償い]⇒償い.贖い主 the Saviour.

贖い

あがない アガナヒ [3][0] 【贖い】
罪や過ちの償いをすること。また,そのために差し出すもの。贖罪(シヨクザイ)。つぐない。「罪の―をする」

贖う

あがな・う アガナフ [3] 【贖う】 (動ワ五[ハ四])
罪の償いをする。「死をもって罪を―・う」
[可能] あがなえる

贖ふ

あが・う アガフ 【贖ふ】 (動ハ四)
〔「あかう」とも〕
(1)金品をもって罪をつぐなう。あがなう。「臣が女韓媛と葛城の宅(イエ)七区(ナナトコロ)とを奉献(タテマツ)りて,以て罪を―・はむことを/日本書紀(雄略訓)」
(2)買い求める。あがなう。「人に勧めて―・ひて放てり/霊異記(上訓注)」
(3)神に供え物をして加護を祈る。「中臣の太祝詞(フトノリトゴト)言ひ祓(ハラ)へ―・ふ命も誰がために汝(ナレ)/万葉 4031」

贖る

つの・る 【贖る】 (動ラ四)
抵当にする。つぐなう。また,買い求める。「此得んずる物を―・りて/宇治拾遺 9」

贖児

あがちご 【贖児】
〔人にかわって罪をあがなう稚児の意〕
陰暦六月と一二月の大祓(オオハラエ)に用いた人形(ヒトガタ)。

贖労

ぞくろう 【贖労】
⇒しょくろう(贖労)

贖労

しょくろう 【贖労】
〔「ぞくろう」「そくろう」とも〕
平安時代の売官の一。官人が金品を納めて官位を得たり前職に在任したりすること。
→成功(ジヨウゴウ)

贖宥

しょくゆう [0] 【贖宥】
ローマ-カトリック教会で,キリストと諸聖人の功徳により教会から罪の償いに対して与えられるゆるし。罪のすべてが免除される場合とその一部のみが免除される場合とがある。免償。

贖宥状

しょくゆうじょう [0] 【贖宥状】
⇒免罪符(メンザイフ)

贖物

ぞくぶつ 【贖物】
⇒しょくぶつ(贖物)

贖物

しょくぶつ 【贖物】
律令時代,稲・布・銅銭などを納付させて犯罪人に罪をあがなわせたこと。また,その物。

贖物

あがもの 【贖物】
〔「あかもの」とも〕
(1)祓(ハラエ)の際に,身のけがれや罪を代わりに負わせて川などに流す装身具や調度品。形代(カタシロ)。
(2)罪のつぐないとして出す財物。

贖罪

とくざい [0] 【贖罪】
「しょくざい(贖罪)」の誤読。

贖罪

しょくざい [0] 【贖罪】 (名)スル
(1)金品を出したり,善行を積んだりして,犯した罪をつぐなうこと。また,刑罰を免れること。
(2)キリスト教で,人々の罪をあがない,人類を救うために,イエス-キリストが十字架にかかったとする教義。和解。

贖罪

しょくざい【贖罪】
atonement;→英和
redemption.→英和
〜の redemptive.

贖罪の日

しょくざいのひ 【贖罪の日】
ユダヤ教の祭日の一。ユダヤ暦の七月(現行暦の一月)一〇日に断食をし,大祭司がいけにえの動物を捧げ,人類の罪をあがなうための儀式を行う。贖罪節。

贖罪金

しょくざいきん [0] 【贖罪金】
罪過をつぐなうために出す金。

贖金

しょっきん シヨク― [0] 【贖金】
罪を償うための金銭。賠償金。

贖銅

ぞくどう 【贖銅】
⇒しょくどう(贖銅)

贖銅

しょくどう 【贖銅】
(1)律令制で,財産刑の一。銅を納めさせることによって,実刑にかえるもの。また,その銅。身分の高い者・老人・病者・過失殺傷者などに科せられた。
(2)中世・近世,銅などの財貨を納めさせることによって,刑にかえること。また,その物。

贖[購]う

あがなう【贖[購]う】
(1)[贖う]atone[make atonement] <for> ;→英和
expiate;→英和
pay for;make up for.(2)[購う]⇒買う.

贛水

かんすい 【贛水】
贛江(カンコウ)の別名。

贛江

かんこう 【贛江】
中国,江西省中部を北流して鄱陽(ハヨウ)湖に入る河川。長さ758キロメートル。省南部と長江を結ぶ重要な水路。贛水。カン-チアン。

あか [1] 【赤】
■一■ (名)
(1)色の名。
 (ア)三原色の一。血のような色。
 (イ)桃色・橙(ダイダイ)色・あずき色・茶色など,赤系統の色の総称。
(2)赤信号。
⇔青
「―で停止する」
(3)〔旗の色が赤色であるところから〕
共産主義・共産主義者の俗称。
(4)(「赤の」の形で)明白であること。疑う余地のないこと。「―の素人(シロウト)」「―の嘘(ウソ)」
(5)「赤字」の略。「決算は―だ」
(6)〔もと女房詞〕
あずき。「―の御飯」
(7)「赤短(アカタン)」の略。
(8)紅白に分けた組で,赤組の方。「―勝て白勝て」
(9)「赤米(アカゴメ)」の略。「食は―まじりの古臭いをすつくりと炊かせ/浄瑠璃・宵庚申(上)」
■二■ (接頭)
名詞に付いて,全くの,明らかな,などの意を表す。「―裸」「―恥」

赤い

あかい【赤い】
⇒赤(い).赤い羽根募金運動 a community chest campaign.

赤い

あか・い [0] 【赤い・紅い】 (形)[文]ク あか・し
〔「明(アカ)し」と同源〕
(1)赤の色をしているさま。いわゆる赤のほか,桃色・橙(ダイダイ)色・あずき色・茶色などにも通じて用いられる。「―・い血」「―・い夕日」「―・い髪」「ほっぺたが―・い」
(2)〔革命旗が赤色であるところから〕
共産主義思想をもっているさま。
→あか
[派生] ――さ(名)

赤い信女(シンニヨ)

赤い信女(シンニヨ)
〔「信女」は女性の戒名の下につける称号。墓石に夫婦の戒名を並べて彫るとき,存命中は朱を入れておくことから〕
未亡人。後家(ゴケ)。

赤い羽根

赤い羽根
毎年10月の共同募金に,寄付した人に渡す赤く染めた羽根。[季]秋。
→共同募金

赤い花

あかいはな 【赤い花】
〔原題 (ロシア) Krasnyi tsvetok〕
ロシアの作家ガルシンの小説。1883年刊。自らの精神病院入院の体験に基づいて書かれた。主人公の患者は悪の象徴である「赤い花(ケシ)」との闘いに命をかける。

赤い蝋燭と人魚

あかいろうそくとにんぎょ アカイラフソクトニンギヨ 【赤い蝋燭と人魚】
童話。小川未明作。1921年(大正10)「東京朝日新聞」に発表。人間に育てられた人魚の娘を介して,善意に対し裏切りを返した人間を批判的に描く。

赤い鳥

あかいとり 【赤い鳥】
児童雑誌。1918年(大正7)創刊。36年(昭和11)終刊。鈴木三重吉主宰。赤い鳥社発行。芥川竜之介・北原白秋などが寄稿し,児童文学の芸術性を高めた。

赤きは酒のとが

赤きは酒のとが
顔が赤いのは酒のせいであって自分の罪ではないの意で,責任のがれをすることにいう。

赤くなる

赤くな・る
(1)赤色になる。
(2)恥ずかしさで,顔色が赤みを帯びる。

赤し

あか・し 【赤し】 (形ク)
⇒あかい

赤ちゃん

あかちゃん【赤ちゃん】
a baby;→英和
a babe.→英和

赤ちゃん

あかちゃん [1] 【赤ちゃん】
あかんぼう。あかご。

赤っ恥

あかっぱじ [0] 【赤っ恥】
「あかはじ(赤恥)」の転。「―をかく」

赤とんぼ

あかとんぼ 【赤とんぼ】
日本歌曲。三木露風の詩に山田耕筰が1927年(昭和2)に作曲。「童謡百曲集(第四集)」で発表された。「夕焼小焼の赤とんぼ…」

赤と黒

あかとくろ 【赤と黒】
〔原題 (フランス) Le Rouge et le Noir〕
スタンダールの小説。1830年刊。貧しい青年ジュリアン=ソレルの野望と挫折(ザセツ)を,王政復古期の社会と政治を背景に描く。最初の近代小説とされる。

赤の広場

あかのひろば 【赤の広場】
モスクワ市のクレムリン宮殿の東側にある広場。レーニン廟(ビヨウ)がある。赤い広場。

赤の御飯

あかのごはん [4] 【赤の御飯】
赤飯(セキハン)。

赤の粥

あかのかゆ 【赤の粥】
小豆(アズキ)がゆ。「なかはしよりあかの御かゆまゐる/御湯殿上(天正一四)」

赤の飯

あかのまんま [4] 【赤の飯】
(1)赤飯(セキハン)のこと。
(2)イヌタデの異名。赤い,米粒に似た小花を多数つけるのでいう。あかまんま。あかのまま。[季]秋。

赤ばむ

あかば・む [3] 【赤ばむ】 (動マ五[四])
赤みを帯びる。「腫(ハ)れて―・む」

赤べこ

あかべこ 【赤べこ】
〔「べこ」は牛の意の東北方言〕
会津若松の郷土玩具。赤く塗った,張り子の首振り牛。

赤み

あかみ [0] 【赤み】
赤いこと。赤い程度。赤さ。「ほおに―がさす」「―をおびる」

赤みがかった[を帯びた]

あかみ【赤みがかった[を帯びた]】
reddish.→英和

赤む

あか・む 【赤む】
■一■ (動マ四)
赤くなる。赤らむ。「面―・みて,げに苦しげなるまで御目も泣きはれ給へり/落窪 1」
■二■ (動マ下二)
⇒あかめる

赤める

あか・める [3][0] 【赤める】 (動マ下一)[文]マ下二 あか・む
顔などを赤くする。赤らめる。「顔を―・める」

赤ら

あから 【赤ら】
〔「ら」は接尾語〕
(1)他の語の上に付いて複合語をつくる。
 (ア)赤みを帯びているさまを表す。「―顔」
 (イ)つやつやと赤みを帯びて,美しいさまを表す。「―おとめ」
(2)〔飲めば顔が赤くなるところから〕
酒の異名。「先祖より酒の家に生れ,―飲めと言はれてこのかた/浮世草子・二十不孝 5」

赤らか

あからか 【赤らか】 (形動ナリ)
〔「か」は接尾語〕
赤く鮮やかなさま。あかあか。「紅(ベニ)といふもの,いと―にかい付けて/源氏(常夏)」

赤らけし

あからけ・し 【赤らけし】 (形ク)
赤みを帯びている。
〔用例は「あからけみ」の形しか見られない〕
→赤らけみ

赤らけみ

あからけみ 【赤らけみ】
〔「み」は接尾語〕
赤味をおびているので。「初土(ハツニ)は膚―/古事記(中)」
→赤らけし

赤らぶ

あから・ぶ 【赤らぶ】 (動バ四)
赤みを帯びる。あからむ。「赤王の御―・び坐し/祝詞(出雲国造神賀詞)」

赤らむ

あから・む [3] 【赤らむ】
■一■ (動マ五[四])
(1)ちょっと赤くなる。赤みを帯びる。「桜のつぼみが―・む」
(2)(興奮・恥ずかしさなどで)顔色が赤くなる。「恥ずかしさに顔も―・む思いをする」
■二■ (動マ下二)
⇒あからめる

赤らめる

あから・める [4] 【赤らめる】 (動マ下一)[文]マ下二 あから・む
顔色をちょっと赤くする。赤める。「顔を―・める」

赤ら小舟

あからおぶね 【赤ら小舟】
赤く色を塗った小舟。「沖行くや―につと遣(ヤ)らば/万葉 3868」

赤ら少女

あからおとめ 【赤ら少女】
赤みを帯びてつやつやした肌の美しい少女。「―をいざささばよらしな/古事記(中)」

赤ら引く

あからひく 【赤ら引く】 (枕詞)
(1)赤く輝く意から,「日」「朝」にかかる。「―日も暮るるまで嘆けども/万葉 619」
(2)赤みを帯びて美しい意から,「肌」にかかる。「―肌も触れずて寝たれども/万葉 2399」

赤ら顔

あからがお [0] 【赤ら顔】
日焼けや酒焼けで,赤みを帯びた顔。「―の男」

赤ら顔

あからがお【赤ら顔】
a ruddy face.〜の ruddy-faced.

赤る

あか・る 【赤る】 (動ラ四)
赤くなる。赤らむ。「―・る橘うづにさし/万葉 4266」

赤ん坊

あかんぼう【赤ん坊】
a baby;→英和
an infant.→英和
〜のような baby-like;babyish.男(女)の〜 a baby boy (girl).〜のころ in one's babyhood.

赤ん坊

あかんぼう [0] 【赤ん坊】
〔体が赤みがかっているからいう〕
(1)生まれて間もない子。あかちゃん。あかご。あかんぼ。
(2)経験が少なく,子供っぽい人。

赤キャベツ

あかキャベツ [3] 【赤―】
⇒紫(ムラサキ)キャベツ

赤ゲット

あかゲット [3] 【赤―】
〔ゲットはブランケットから〕
(1)赤色の毛布。
(2)〔明治時代,外套(ガイトウ)代わりに赤い毛布を羽織って都会見物に来たことから〕
都会に出てきたいなか者。おのぼりさん。
(3)西洋の習俗に慣れていない洋行者。

赤チン

あかチン [0] 【赤―】
マーキュロクロムの水溶液の俗称。赤色のヨードチンキの意であるが,成分は異なる。

赤チン

あかチン【赤チン】
《薬》mercurochrome.→英和

赤パン黴

あかパンかび [3] 【赤―黴】
子嚢菌(シノウキン)類タマカビ目のかび。トウモロコシの芯(シン)やパンなどに好んで生え,菌糸の先端に多数の橙黄色の分生子を作る。有性生殖による胞子は黒色。遺伝学の実験材料として知られる。

赤ピーマン

あかピーマン [3] 【赤―】
完熟させた赤色のピーマン。

赤ブドウ酒

あかブドウしゅ【赤ブドウ酒】
red wine.

赤ワイン

あかワイン [3] 【赤―】
赤葡萄酒(アカブドウシユ)。

赤不動

あかふどう 【赤不動】
高野山明王院所蔵の不動明王画像の通称。肉身・着衣とも赤色に描かれている。円珍が比叡山横川(ヨカワ)で感得した姿を描かせたと伝えるが,制作年代は未詳。青不動・黄不動とともに三不動の一。

赤不浄

あかふじょう [3] 【赤不浄】
出産・月経の穢(ケガ)れ。狩猟・漁労生活者や酒造り・鍛冶(カジ)屋などは,これを忌んで一定期間仕事を休む場合が多い。赤火。
→黒不浄

赤丹

あかに 【赤丹】
赤色。

赤丹

あかたん [0] 【赤短・赤丹】
花札で,赤い短冊を描いた松・梅・桜の札。また,その三枚をそろえる役。あか。

赤丹の秀

あかにのほ 【赤丹の秀】
(酒を飲んで)赤く色にでるようす。顔色がほんのり赤くなること。「長御膳(ミケ)の遠御膳と―に聞こしめさむ/祝詞(広瀬大忌祭)」

赤人

あかひと 【赤人】
⇒山部(ヤマベノ)赤人

赤人

あかひと 【赤人】
江戸後期,蝦夷(エゾ)の択捉(エトロフ)・得撫(ウルツプ)などに来航したロシア人を,日本人が呼んだ呼称。赤蝦夷(アカエゾ)。
〔赤ら顔,あるいは赤い服を着ていたからという〕

赤信号

あかしんごう【赤信号】
a red light;a red[danger]signal.

赤信号

あかしんごう [3] 【赤信号】
(1)停止や危険を意味する赤色の交通信号。
(2)危険が迫った状態であることを示す合図。「食欲不振は―だ」
⇔青信号

赤倉温泉

あかくらおんせん 【赤倉温泉】
(1)山形県北東部,最上(モガミ)町にある温泉。石膏(セツコウ)泉。最上川支流の小国(オグニ)川河畔にある。
(2)新潟県南西部,妙高山東側中腹にある温泉。重炭酸土類泉。スキー場として名高い。

赤倍良

あかべら [0] 【赤倍良・赤遍羅】
海魚キュウセンの雌。

赤備え

あかぞなえ [3] 【赤備え】
具足・馬具などをすべて赤で統一した軍勢。井伊直政の軍勢が有名。

赤光

しゃっこう シヤククワウ 【赤光】
歌集。斎藤茂吉作。1913年(大正2)刊。写実を基調とし,生への愛惜と悲哀の強烈な人間感情を官能的にうたいあげる。

赤児

あかご [0] 【赤子・赤児】
生まれて間もない子。あかんぼう。

赤八入

あかやしお [3] 【赤八入】
アケボノツツジの変種。花柄に腺毛がある。群馬県赤城山に多いのでアカギツツジの別名もある。

赤出し

あかだし [0] 【赤出し】
赤味噌を使った味噌汁。八丁味噌を入れたものをいうこともある。本来は関西の料理。

赤切符

あかぎっぷ [3] 【赤切符】
〔赤い色をしていたことから〕
もと,汽車の三等乗車券の俗称。

赤初茸

あかはつたけ [3] 【赤初茸】
ハラタケ目のキノコ。松林に産し,ハツタケに似る。傷つけると橙黄色の乳を出し,のち,緑変する。有毒のカラハツタケにも似る。食用。

赤剥け

あかむけ [0] 【赤剥け】
皮膚がすりむけて赤くなること。また,その肌。

赤化

せっか セキクワ [0] 【赤化】 (名)スル
〔赤旗を旗印とすることから〕
共産主義化すること。せきか。

赤化

せきか [0] 【赤化】
⇒せっか(赤化)

赤化する

せっか【赤化する】
turn red.

赤化防止団

せっかぼうしだん セキクワバウシ― 【赤化防止団】
1922年(大正11)ロシア革命の影響阻止を目的に結成された右翼団体。

赤十字

せきじゅうじ 【赤十字】
〔Red Cross〕
(1)戦時に傷病者を救護する目的で設立された国際組織。現在では災害救護・病院経営・衛生思想の普及なども行う。スイスのデュナンの尽力により1863年創設のための国際会議が開かれ,翌年国際的に承認され発足。
→日本赤十字社
(2)赤十字の組織の記章。白地に赤色の十字で表す。創設に貢献したスイスの国旗の配色を逆にしたもの。

赤十字

せきじゅうじ【赤十字】
a red cross.赤十字看護婦(病院) a Red Cross nurse (Hospital).

赤十字国際委員会

せきじゅうじこくさいいいんかい 【赤十字国際委員会】
戦時などにジュネーブ条約の遵守を監視し,国際的な救護活動の中心となる組織。委員はすべてスイス人。1863年設立。本部ジュネーブ。

赤十字条約

せきじゅうじじょうやく 【赤十字条約】
戦争犠牲者の保護を目的として,1864年ジュネーブで締結された条約(ジュネーブ条約)以来,1949年まで改良を加えられた一連の条約。

赤口

しゃっく シヤク― [1] 【赤口】
⇒しゃっこう(赤口)

赤口

しゃっこう シヤク― [0] 【赤口】
六曜の一。凶日。ただし,正午のみ吉。赤口日。しゃっく。

赤味噌

あかみそ [0] 【赤味噌】
赤褐色の味噌。大豆と米,あるいは麦に麹(コウジ)と食塩とを混合して熟成させたもの。普通,白味噌よりも辛口。仙台味噌・江戸味噌など。

赤啄木鳥

あかげら [0] 【赤啄木鳥】
キツツキ目キツツキ科の鳥。全長25センチメートルほど。背面は黒色に白斑,下腹部は赤く,雄の後頭部は鮮紅色。ヨーロッパからアジアにかけて広く分布。本州中部以北では普通のキツツキ。四国・九州にはいない。
→きつつき

赤四手

あかしで [0] 【赤四手】
カバノキ科の落葉高木。高さ15メートルに達する。新芽は紅色を帯びる。葉は卵形。五月に単性の尾状花序をつける。材は硬く器具の柄などとし,またシイタケの栽培に用いる。四手の木。ソロノキ。コソネ。

赤土

あかつち【赤土】
red clay.

赤土

せきど [1] 【赤土】
(1)「赤地(セキチ)」に同じ。
(2)あかつち。

赤土

あかつち [0] 【赤土・赭土】
(1)褐色または赤褐色を帯びる土。多くの場合,火山灰の風化物に由来し,鉄分に富む。
→関東ローム層
(2)赤色土または黄色土。亜熱帯気候下で生成したもので,西南日本・南西諸島に分布。鉄分が多いほど赤みが強い。
(3)赤黒色の岩絵の具。

赤土国

せきどこく 【赤土国】
七世紀頃,東南アジアにあった国。「隋書」などに見えるが,その所在についてはタイ・スマトラ・マレー半島の中部・南部などの諸説がある。

赤地

せきち [1] 【赤地】
草木のない地。不毛の地。赤土(セキド)。

赤地

あかじ [0] 【赤地】
地の色の赤いこと。また,その織物。

赤地の錦の直垂

あかじのにしきのひたたれ 【赤地の錦の直垂】
赤地の錦で作った直垂。源平時代以後,大将級の人物が鎧(ヨロイ)の下に着用した。

赤坂

あかさか 【赤坂】
姓氏の一。

赤坂

あかさか 【赤坂】
(1)東京都港区の地名。旧区名。迎賓館(旧赤坂離宮)がある。
(2)愛知県南東部,音羽町の地名。東海道五十三次の一宿。旧宿場町の面影を多く残す。
(3)岐阜県大垣市の地名。中山道の宿場町。大理石・石灰を産する。
(4)大阪府南河内郡千早赤阪村の地名。赤坂城跡がある。

赤坂城

あかさかじょう 【赤坂城】
赤坂{(4)}にあった城。元弘の変(1331)で楠木正成挙兵の本拠となった城。これを下赤坂城といい,間もなく落城。翌年上赤坂城を築き,部将平野将監(シヨウゲン)に守らせたが,その翌年落城した。

赤坂大理石

あかさかだいりせき [7] 【赤坂大理石】
赤坂{(3)}の金生山から産する大理石。ウミユリ・サンゴ・有孔虫・貝類などの化石を含み,その色彩や模様によって,紅縞・霞(カスミ)・鮫(サメ)・更紗(サラサ)などと呼び分けられる。建築・美術用。

赤坂奴

あかさかやっこ 【赤坂奴】
江戸時代,挟箱・槍などを持って大名や旗本に仕えた若党・中間。江戸赤坂辺に住む者が多いことによる名とも,三河国赤坂の出身者で,江戸赤坂の地名は彼らが多く住んだためともいう。

赤坂忠正

あかさかただまさ 【赤坂忠正】
(?-1657) 江戸初期の鐔工(タンコウ)。京都より江戸赤坂に移住。名は庄右衛門。尾張鐔(ツバ)に似て当代風な図柄の鉄透かし鐔を造り大いに流行,一門は後代まで栄えた。

赤坂離宮

あかさかりきゅう 【赤坂離宮】
赤坂{(1)}にある旧離宮。もと,紀州藩中屋敷。1872年(明治5)離宮となり,1909年洋式建築の宮殿が竣工。23年(大正12)東宮御所。第二次大戦後は,国会図書館などに用い,改装後,74年(昭和49)から迎賓館となった。

赤坊鯨

あかぼうくじら アカバウクヂラ [5] 【赤坊鯨】
(1)鯨目アカボウクジラ科の哺乳類の総称。一八種が記録されている。
(2){(1)}の一種で,体長7メートル程度の中形のクジラ。短いくちばしをもつが,歯は雄の下顎に二本生えるのみ。主にイカを食べ,高緯度地方を除く全世界の外洋に広く分布する。カジッポ。

赤垣

あかがき 【赤垣】
姓氏の一。

赤垣源蔵

あかがきげんぞう 【赤垣源蔵】
忠臣蔵狂言・講談などの人物。赤穂浪士赤埴(アカバネ)源蔵重賢に擬す。「赤垣源蔵徳利(トツクリ)の別れ」の話が名高い。これを脚色したものに河竹黙阿弥作「仮名手本硯高島(スズリノタカシマ)」(通称,赤垣源蔵)がある。

赤城

あかぎ 【赤城】
(1)「赤城山」の略。
(2)旧日本海軍の代表的航空母艦。基準排水量36500トン。1942年(昭和17)6月,ミッドウェー海戦で沈没。

赤城山

あかぎやま 【赤城山】
群馬県南東部にある二重式火山。海抜1828メートル。火口原湖大沼と火口湖小沼(コノ)がある。榛名(ハルナ)山・妙義山とともに上毛三山の一。

赤城湖

あかぎこ 【赤城湖】
赤城山の地蔵岳の北側にある火口原湖,大沼(オノ)の通称。湖面海抜1320メートル。

赤堀

あかぼり 【赤堀】
姓氏の一。

赤堀四郎

あかぼりしろう 【赤堀四郎】
(1900-1992) 化学者。静岡県生まれ。大阪大学教授,のち学長。酵素タカアミラーゼを結晶化し,タンパク質のアミノ酸残基の新しい決定法(赤堀法)を開発。

赤報隊

せきほうたい 【赤報隊】
戊辰戦争時の官軍先鋒隊の一。三隊編制で,一番隊は相楽(サガラ)総三を隊長とし,年貢半減を布告しつつ中山道を東進したが,総督府から偽官軍とされ,1868年3月,相楽らは信濃国下諏訪で斬られた。

赤塗

あかぬり [0] 【赤塗(り)】
(1)赤く塗ること。また,赤く塗ったもの。朱塗り。
(2)「赤面(アカツラ){(2)}」に同じ。「下手に御厨の三郎将頼,―,上下(カミシモ),大小,股立にて/歌舞伎・暫」

赤塗り

あかぬり [0] 【赤塗(り)】
(1)赤く塗ること。また,赤く塗ったもの。朱塗り。
(2)「赤面(アカツラ){(2)}」に同じ。「下手に御厨の三郎将頼,―,上下(カミシモ),大小,股立にて/歌舞伎・暫」

赤墨

あかずみ [0] 【赤墨】
「朱墨(シユズミ)」に同じ。

赤壁

せきへき 【赤壁】
(1)中国,湖北省の長江中流南岸にある古戦場,赤壁の戦いが行われた。
(2)中国,湖北省の東部,武漢より下流の長江北岸に臨む地。蘇軾(ソシヨク)が「赤壁賦(セキヘキノフ)」を詠じた所。

赤壁の戦い

せきへきのたたかい 【赤壁の戦い】
中国,後漢末の208年,赤壁{(1)}で孫権と劉備の連合軍が曹操の大軍を破った戦い。これより天下三分・三国鼎立(テイリツ)の形勢が成立した。
→三国時代

赤壁賦

せきへきのふ 【赤壁賦】
中国宋代,蘇軾(ソシヨク)作の賦。「前赤壁賦」は1082年7月,「後赤壁賦」は同年10月作。蘇軾が流刑地の黄州で長江に遊覧して詠んだもの。蘇軾の作品を代表する傑作。

赤外放射

せきがいほうしゃ セキグワイハウシヤ [5] 【赤外放射】
赤外線の波長をもつ放射。太陽放射エネルギーのうち約半分は近赤外域の放射であるが,一般には大気や地表面の放射を指す。

赤外線

せきがいせん【赤外線】
infrared[ultrared]rays.‖赤外線写真 an infrared photograph.赤外線療法 infrared-ray therapy.

赤外線

せきがいせん セキグワイ― [0] 【赤外線】
波長が約0.72マイクロメートルから1ミリメートルまでの電磁波。可視光線より波長が長い。特に0.72マイクロメートルから1.3マイクロメートルのものを写真赤外部といい,熱効果が大きく空気中の透過力は可視光線より強いので,赤外線写真・赤外線通信に利用される。熱線。

赤外線フィルム

せきがいせんフィルム セキグワイ― [7] 【赤外線―】
赤外線部まで感光するよう増感色素を加えたフィルム。

赤外線写真

せきがいせんしゃしん セキグワイ― [7] 【赤外線写真】
赤外線のみを透過させる赤外線フィルターと赤外線フィルムを用いて写す写真。夜間撮影や特殊効果をねらう美術写真などのほか,森林・地質・土壌などの地勢調査に用いる。

赤外線天文学

せきがいせんてんもんがく セキグワイ― [9] 【赤外線天文学】
天体の発する赤外線を観測することにより,天体の研究を行う学問。比較的低温の天体が研究の対象となる。

赤外線電球

せきがいせんでんきゅう セキグワイ―キウ [7] 【赤外線電球】
フィラメント電球を低温で点灯し,赤外線を放射するようにしたもの。乾燥用・解凍用・医療用加熱,照明などに用いられる。

赤大根

あかだいこん [3] 【赤大根】
大根の一種。表皮は赤,中は白。

赤太刀

あかたち [0] 【赤太刀】
スズキ目の海魚。全長50センチメートル以上になる。体は著しく延長し,帯状。全体が紅色。吻(フン)は短く,眼は大きい。肉は白身で美味。南日本各地の大陸棚砂泥底に分布。アカタチウオ。

赤女

あかめ 【赤女】
鯛(タイ)の古名。赤鯛。「―久しく口の疾(ウレエ)あり,或いは赤鯛といふ/日本書紀(神代下訓)」

赤子

あかご【赤子】
a baby;→英和
a babe.→英和

赤子

あかご [0] 【赤子・赤児】
生まれて間もない子。あかんぼう。

赤子

せきし [1] 【赤子】
(1)あかご。ちのみご。
(2)(天子を父母にたとえるのに対して)人民のこと。「願くば陛下の―をして餓ゑしむる勿れ/自然と人生(蘆花)」

赤子塚

あかごづか [3] 【赤子塚】
中から赤子の泣き声が聞こえてくるという伝説のある塚。

赤孑孒

あかぼうふら [3] 【赤孑孒】
赤虫(アカムシ){(1)}の別名。

赤字

あかじ [0] 【赤字】
(1)赤色で書いた字。
(2)〔簿記で,欠損を赤インクで記すところから〕
支出が収入や予算より多いこと。赤。
⇔黒字
(3)赤インクなどを用いて,校正で書き入れた文字や記号。朱。「―を入れる」

赤字

あかじ【赤字(を出す)】
(show) a loss;→英和
(go into) red figures.〜を出している be in the red.→英和
〜をなくす make up[cover]the deficit.→英和
‖赤字公債 a deficit bond.赤字財政 red-ink finance.

赤字主体

あかじしゅたい [4] 【赤字主体】
貯蓄より投資のほうを多く行い,資金の究極的借り手となる経済主体。企業がその代表例。
→黒字主体

赤字国債

あかじこくさい [4] 【赤字国債】
⇒特例(トクレイ)国債

赤字融資

あかじゆうし [4] 【赤字融資】
金融機関が,企業の赤字の穴埋めのためにさらに資金を融通すること。

赤字財政

あかじざいせい [4] 【赤字財政】
公債の発行や借入金によって(公債元本の償還費を除く)歳出をまかなっている財政。
⇔健全財政
⇔均衡財政

赤家蚊

あかいえか [4] 【赤家蚊】
蚊の一種。日本全国に見られる最も普通の蚊。体長約5.5ミリメートル。体は赤褐色。人の血を吸う。コガタアカイエカは日本脳炎を媒介する。

赤富士

あかふじ [0] 【赤富士】
富士山が早暁の朝日に映えて真っ赤に見える現象。晩夏から初秋にかけて時々起こる。[季]夏。《―に露滂沱たる四辺かな/富安風生》

赤小本

あかこほん [3] 【赤小本】
赤本{(1)}初期の小型本の称。

赤山明神

せきざんみょうじん 【赤山明神】
天台宗の守護神。円仁が入唐中冥加を得た中国山東省の赤山の神,泰山府君を勧請し,京都の修学院にある赤山禅院にまつったもの。延命・富貴の神として商人の信仰があつい。

赤帯下

しゃくたいげ [3] 【赤帯下】
女性性器から血液が混じって赤色を帯びた分泌物が不規則に,また長期にわたって出ること。血性帯下。長血(ナガチ)。

赤帽

あかぼう [0] 【赤帽】
(1)赤い帽子。
(2)駅で旅客の手荷物を運ぶ職業の人。赤い帽子をかぶっていた。ポーター。

赤帽

あかぼう【赤帽】
<米> a redcap;→英和
<英> a porter.→英和

赤平

あかびら 【赤平】
北海道中部,空知川中流域の市。石狩炭田北部の産炭地として発展した。

赤張る

あかば・る 【赤張る】 (動ラ四)
(日に焼けたり,汚れたりして)赤茶ける。「冬編笠も―・りて/浄瑠璃・夕霧阿波鳴渡(上)」

赤彦

あかひこ 【赤彦】
⇒島木(シマキ)赤彦

赤御飯

あかごはん [3] 【赤御飯】
赤飯(セキハン)。

赤御魚

あかおまな 【赤御魚】
〔女房詞〕
鮭(サケ)。鱒(マス)。「まてのこうしより―のすもし参る/御湯殿上(慶長六)」

赤心

せきしん【赤心】
one's true heart.⇒真心.

赤心

せきしん [0] 【赤心】
偽りのない心。まごころ。誠意。「拙者の―を露(アラワ)す事は出来んから/復活(魯庵)」

赤恥

あかはじ [0] 【赤恥】
ひどい恥。あかっぱじ。「―をかく」

赤恥をかく

あかはじ【赤恥をかく】
be put to shame;be disgraced (in public).〜をかかせる expose <a person> to shame;humiliate.→英和

赤房

あかぶさ [0] 【赤房】
相撲で,土俵上のつり屋根の南東隅に垂らす赤色の大房。夏と朱雀(スザク)神を表す。
→青房
→白房
→黒房

赤手

せきしゅ [1] 【赤手】
手に何も持たないこと。からて。すで。「―空拳」「我々が―を奮つても/社会百面相(魯庵)」

赤提灯

あかちょうちん [3] 【赤提灯】
〔「あかぢょうちん」とも〕
(1)赤い紙をはった提灯。
(2)赤い提灯を看板に下げた大衆的な飲み屋。一杯飲み屋。

赤斑蚊

あかまだらか [5] 【赤斑蚊】
アカイエカの別名。

赤新聞

あかしんぶん【赤新聞】
a scandal sheet;[集合的]yellow journalism;the yellow[gutter]press.

赤新聞

あかしんぶん [3] 【赤新聞】
暴露記事などを主とする低俗な新聞。
〔「万朝報(ヨロズチヨウホウ)」が淡紅色の用紙であったことから,という〕

赤方偏移

せきほうへんい セキハウ― [5] 【赤方偏移】
天体などの光源が出す光のスペクトル線の波長が長波長側にずれて観測される現象,またはそのずれの大きさ。遠ざかりつつある天体が出す光の赤方偏移は,ドップラー効果によって起こり,一方,重い星の表面から出る光の赤方偏移は,周囲の強い重力場を通過することによって起こる。前者の観測は膨張宇宙を裏づけ,後者の観測は一般相対性理論の検証となった。レッド-シフト。

赤旗

あかはた [0] 【赤旗】
赤い色の旗。
(1)危険を示す信号としての旗。
(2)共産党・労働者などが掲げる旗。
(3)平氏の旗。源氏の白旗に対する。
(4)競技などで,失敗・無効を示す旗。

赤旗

あかはた【赤旗】
a red flag;the Red Flag(共産党などの).

赤旗

せっき セキ― [1] 【赤旗】
⇒あかはた(赤旗)

赤旗

あかはた 【赤旗】
〔第二次大戦前は一般に「せっき」と呼んだ〕
1928年(昭和3)に創刊された日本共産党中央機関紙。35年に停刊。45年10月復刊され,途中 GHQ により一時発行禁止となるが,52年に復刊。

赤旗事件

あかはたじけん 【赤旗事件】
1908年(明治41)6月22日に起こった社会主義者弾圧事件。神田錦輝館で行われた社会主義者山口義三の出獄歓迎会の帰途,「無政府共産」と書いた赤旗を押し立て行進に移ろうとした際,警官隊と衝突して堺利彦・大杉栄ら一三名が検挙された。錦輝館事件。

赤日

せきじつ [0] 【赤日】
(1)太陽。特にあかあかと照り輝く太陽。
(2)「赤口(シヤツコウ)」に同じ。

赤星

あかぼし [2] 【明星・赤星】
〔「あかほし」とも〕
(1)さそり座のアルファ星アンタレスのこと。
(2)明けの明星(ミヨウジヨウ)の古名。金星。

赤星瓢虫

あかぼしてんとう [5] 【赤星瓢虫】
テントウムシの一種。体長6ミリメートル内外。黒色で上ばねに一対の楕円形の赤色紋がある。成虫・幼虫ともにカイガラムシを捕食。

赤星病

あかぼしびょう [0] 【赤星病】
カビ類の寄生によるナシ・タバコなどの病害。葉の表面に赤褐色の斑点ができ,病勢が進めば葉が枯れてしまう。

赤木

あかぎ [0] 【赤木】
(1)トウダイグサ科の常緑高木。沖縄・台湾・東南アジア・オーストラリアなどに分布。高さ20メートルに達する。樹皮は赤褐色。葉は三小葉からなる複葉。花は小さく黄緑色。材は赤褐色を帯び,装飾材・家具材とする。カタン。
(2)皮を削った丸木。
⇔黒木
(3)花梨(カリン)・蘇芳(スオウ)・紫檀(シタン)・赤樫(アカガシ)など材の赤い木の称。

赤本

あかほん [0] 【赤本】
(1)草双紙の一。1678年刊の「初春のいはひ」より起こり,享保・寛延(1716-1750)頃まで行われた。「桃太郎」「猿蟹合戦」などのお伽噺(トギバナシ),芝居物あるいは双六(スゴロク)などの玩具物があり,絵が主体で,子供向けのもの。型は半紙半截(ハンサイ)だが,小型の「赤小本」,さらに小さく雛(ヒナ)祭りや玩具用といわれる「ひいな本」などがある。多くは赤い表紙の全五丁一冊本。赤表紙。
(2)明治時代,赤を多用した表紙の少年向けの本。
(3)俗受けをねらった低俗な単行本・雑誌の類。いかがわしい内容の本。

赤札

あかふだ [0] 【赤札】
特価品・見切り品・売約済み商品などに付ける赤色の札。また,その商品。

赤朽葉

あかくちば [4][3] 【赤朽葉】
(1)染め色の名。赤みを帯びた朽葉色。
(2)襲(カサネ)の色目の名。表は紅,中陪(ナカベ)は赤みがかった黄,裏は黄。秋に用いる。

赤杉

あかすぎ [0] 【赤杉】
⇒セコイア

赤条条

せきじょうじょう [1] 【赤条条】
身に何もつけていないこと。まるはだか。「金剛力士をあざむく如き―の羽指(ハサシ)ども/いさなとり(露伴)」

赤松

あかまつ【赤松】
a Japanese red pine.

赤松

あかまつ 【赤松】
(1)姓氏の一。
(2)室町幕府四職家の一。播磨国佐用郡を本拠地として,室町時代には播磨・備前・美作(ミマサカ)三国の守護となり,幕府内でも侍所の所司として重きをなしたが,中世末には滅亡した。

赤松

あかまつ [0][2] 【赤松】
マツ科の常緑高木。全国の山野に分布。樹皮は赤褐色,葉はやや柔らかく短枝上に二個が束生する。防風林・庭木・盆栽とするほか,建材などに利用する。マツタケが生えるのは,多くアカマツの林である。メマツ。
→松

赤松克麿

あかまつかつまろ 【赤松克麿】
(1894-1955) 社会運動家。山口県生まれ。東大卒。社会民衆党書記長などを務めたが,国家社会主義に転じ,1932年(昭和7)日本国家社会党を組織。40年大政翼賛会企画部長。著「日本社会運動史」など。

赤松則村

あかまつのりむら 【赤松則村】
(1277-1350) 南北朝時代の武将。播磨の守護。1333年,六波羅を攻め落とし,建武政権の成立に貢献。のち,足利尊氏に加担し,室町幕府開創を助けた。

赤松則祐

あかまつのりすけ 【赤松則祐】
(1311-1371) 南北朝時代の武将。元弘の乱で護良親王に従い挙兵,のち足利尊氏に従う。家督を継ぎ播磨・備前の守護。

赤松子

せきしょうし 【赤松子】
中国,上古の仙人の名。神農の時の雨師で,崑崙山に入って仙人となったという。

赤松常子

あかまつつねこ 【赤松常子】
(1897-1965) 女性労働運動の指導者。山口県生まれ。日本労働総同盟で女性労働運動を組織・支援した。戦後は社会党結成に参画,47年参議院に当選。

赤松満祐

あかまつみつすけ 【赤松満祐】
(1381-1441) 室町時代の武将。義則の子。播磨・備前・美作(ミマサカ)の守護。1441年(嘉吉1)将軍専制政治をはかる足利義教(ヨシノリ)を暗殺したが,追討軍に攻められて自刃。
→嘉吉(カキツ)の乱

赤松義則

あかまつよしのり 【赤松義則】
(1358-1427) 室町前期の武将。明徳の乱の功により旧領美作(ミマサカ)を回復し,美作・播磨・備前三国の守護職を兼ねる。また,四職家の一となる。

赤枯れ

あかがれ [0] 【赤枯れ】
草木が赤褐色になって枯れること。

赤枯れ病

あかがれびょう [0] 【赤枯れ病】
スギの苗木や若木が菌に侵され,葉が赤茶色になって枯れる病気。

赤柏

あかがしわ [3] 【赤柏】
(1)アカメガシワの別名。
(2)〔陰暦一一月一日,赤飯を柏(カシワ)の葉に盛って祝ったことから〕
赤飯のこと。「膳まはり外に物なき―(良品)/猿蓑」

赤染

あかぞめ 【赤染】
姓氏の一。

赤染衛門

あかぞめえもん 【赤染衛門】
平安中期の女流歌人。赤染時用(トキモチ)の女(ムスメ)。実父は母の前夫平兼盛か。大江匡衡(マサヒラ)の妻。藤原道長の妻倫子,その子上東門院に仕え,和泉式部と並び称された。古来「栄花物語」の作者に擬せられている。家集「赤染衛門集」。生没年未詳。

赤栗毛

あかくりげ [3] 【赤栗毛】
馬の毛色の名。赤みを帯びた褐色。また,その毛色の馬。

赤栴檀

しゃくせんだん [3] 【赤栴檀】
香木の一。檀香の一種で,木肌の色が赤みを帯びている。白檀の芯材をいうこともあり,中国では沈香を指すこともあった。

赤根

あかね 【赤根】
姓氏の一。

赤根武人

あかねたけと 【赤根武人】
(1838-1866) 幕末の志士。周防国の人。尊王攘夷を唱え長州藩奇兵隊総監。のち討幕派と対立,捕らえられて斬罪。

赤楝蛇

やまかがし [3][5] 【赤楝蛇・山楝蛇】
ヘビの一種。全長60〜120センチメートル。体色には変異が多いが普通,緑色を帯びた褐色ないし暗褐色で,黒・黄褐・赤色のまだら模様がある。有毒。水田の周辺に多く,カエルや小魚を食べる。本州以南と朝鮮半島・中国・台湾に分布。

赤楽

あからく [0] 【赤楽】
楽焼きの一。素地(キジ)に酸化鉄を含む黄土を塗って赤く着色し,鉛質の透明釉(ユウ)をかけて,摂氏約八〇〇度の低火度で焼いたもの。茶碗が多い。

赤樫

あかがし [0][2] 【赤樫】
ブナ科の常緑高木。本州中部以西に分布。葉は長楕円形。若枝と若葉には褐色の毛がある。秋,楕円形の実(どんぐり)を結ぶ。材は赤みを帯び,堅く,細工物など用途が広い。オオガシ。オオバガシ。

赤橋

あかはし 【赤橋】
北条氏の一族。北条久時の頃,赤橋氏を称した。

赤橋守時

あかはしもりとき 【赤橋守時】
(?-1333) 鎌倉幕府最後の執権。妹は足利尊氏の室。新田義貞の鎌倉攻めの際,防戦の末自刃。

赤残

あかざん [0] 【赤残】
支出が収入より多く,残高がマイナス(赤字)になること。

赤毛

あかげ【赤毛】
red hair.〜の red-haired.〜の人 a redhead.→英和

赤毛

あかげ [0] 【赤毛】
(1)赤みを帯びた髪の毛。
(2)動物の毛色で,赤みを帯びた褐色。

赤毛猿

あかげざる [4] 【赤毛猿】
オナガザル科の哺乳類。頭胴長約50センチメートル,尾長25センチメートルほど。毛は全体に褐色で,腰は橙褐(トウカツ)色。中国南部からインド・インドシナなどの北部に分布。実験動物として重要。
→Rh 因子

赤気

せっき セキ― 【赤気】
空に現れる赤色の雲気。また,彗星のこととも。「彗星東方にいづ。蚩尤気(シユウキ)とも申す。又―共申す/平家 3」

赤池

あかいけ 【赤池】
福岡県北部,田川郡の町。筑豊炭田の炭鉱の町として栄えたが,1965年までにすべて閉山。上野焼の産地。

赤沈

せきちん [0] 【赤沈】
〔「赤血球沈降速度」の略〕
⇒血沈(ケツチン)

赤沈検査

せきちん【赤沈検査】
a (red) blood sedimentation test.

赤沢山

あかざわやま アカザハ― 【赤沢山】
静岡県伊東市南部の海沿いにある山。河津祐泰(カワヅノスケヤス)が工藤祐経(クドウスケツネ)の家臣に殺された場所。

赤泥

せきでい [0] 【赤泥】
堆積物で,酸化して赤褐色になった泥。

赤津焼

あかづやき [0] 【赤津焼】
愛知県瀬戸市赤津で産する陶器。志野・織部・黄瀬戸などの茶陶を主とする。

赤浮草

あかうきくさ [3][4] 【赤浮草】
サンショウモ目の水生シダ植物。水田・沼沢などに浮遊する。葉の形は鱗(ウロコ)状でヒノキの葉に似る。紅色を帯び,長さ約1.5センチメートル,裏面に白糸状の根がある。ヒノキモ。満江紅。

赤海亀

あかうみがめ [4][3] 【赤海亀】
海産のカメ。甲は淡赤褐色で甲長1メートルほど。雑食性。熱帯・亜熱帯海域に広く分布。日本南部でも産卵する。近年激減し,保護されている。

赤海星

あかひとで [3] 【赤海星】
ヒトデの一種。腕は五本で美しい朱色。腕の長さは5センチメートル内外。本州以南に広く分布し,外洋に面した砂地にすむ。

赤海老

あかえび [2][0] 【赤海老】
海産のエビ。体長約10センチメートル。体色は淡赤色で細い紫赤色の斑紋がある。全体は細毛でおおわれ,頭胸甲の後側部に発音器官をもつ。むきえび・干しえびなどに加工。瀬戸内海・有明海などに多い。

赤海胆

あかうに [0] 【赤海胆】
ウニ綱の棘皮(キヨクヒ)動物。直径7センチメートル前後の饅頭(マンジユウ)形。全体が赤褐色で殻はやや平たく,とげは短い。卵巣は食用。房総以南の外洋に面した岩礁地にすむ。ヒラタウニ。

赤渋病

あかしぶびょう [0] 【赤渋病】
クワや野菜の葉などにつく病気。

赤湯温泉

あかゆおんせん 【赤湯温泉】
山形県南部,南陽市の赤湯町にある温泉。食塩泉。

赤漆

せきしつ [0] 【赤漆】
蘇芳(スオウ)で木地を着色し漆を塗ったもの。奈良時代から平安初期に行われた,赤春慶(アカシユンケイ)のような手法。

赤潮

あかしお [0] 【赤潮】
鞭毛(ベンモウ)藻(虫)やケイ藻などのプランクトンが水面近くで急激に繁殖したため,水の色が変わって見える現象。富栄養化した湖や内湾に多く発生する。しばしば魚介類に被害を与える。苦潮(ニガシオ)。厄水(ヤクミズ)。[季]夏。
→青潮
→水の華(ハナ)

赤潮

あかしお【赤潮】
a red tide.

赤瀾会

せきらんかい 【赤瀾会】
1921年(大正10),伊藤野枝・山川菊枝・堺真柄ら婦人社会主義者が結成した団体。婦人の啓蒙・隷属からの解放を趣旨に急進的活動を行なった。翌年,八日会と改称。

赤点

あかてん [0] 【赤点】
〔赤い色で記入することから〕
落第点。

赤烏

せきう [1] 【赤烏】
〔太陽の中に烏(カラス)がいるとされたことから〕
太陽の異名。「既にして―西に飛ぶ/海道記」

赤烏帽子

あかえぼし [3] 【赤烏帽子】
赤く塗った烏帽子。烏帽子は黒塗りが普通であることから,変わった物,また変わったものを好むことにいう。
→亭主の好きな赤烏帽子

赤焼ける

あかや・ける [4] 【赤焼ける】 (動カ下一)
赤茶色に変色する。「日に―・けた顔」

赤煉瓦

あかれんが [3] 【赤煉瓦】
赤色の,普通の煉瓦。粘土中の酸化第二鉄によって赤色を呈する。「―の建物」

赤照

あかてる [0] 【赤照】
芝居で,火事や日の出などの場面に薬品を燃やして出す赤い光。
→青照

赤熊

しゃぐま [0] 【赤熊・赭熊】
(1)赤く染めた,ヤクの白い尾の毛。払子(ホツス)やかつらなどに使う。
(2)縮れ毛でつくった入れ毛。
(3)「赤熊髷」の略。

赤熊

あかぐま [0] 【赤熊】
ヒグマの一亜種。体長2メートル以上に達し,毛が強(コワ)く,赤みを帯びる。

赤熊髷

しゃぐままげ [3] 【赤熊髷】
しゃぐまを用いて結った髪。
赤熊髷[図]

赤熱

しゃくねつ [0] 【赤熱】 (名)スル
〔「しゃく」は呉音〕
(1)真っ赤に熱すること。せきねつ。「鉄の桶の中から,―されたコークスが/悪魔(潤一郎)」
(2)熱病のこと。

赤熱

せきねつ [0] 【赤熱】 (名)スル
真っ赤になるまで熱すること。「―した鉄塊」

赤燐

せきりん [0] 【赤燐】
リンの同素体の一。赤紫色の粉末。リン光を発せず,反応性は黄リンよりはるかに低く無毒。黄リンを空気を遮断した容器中で長時間摂氏二五〇〜三〇〇度に加熱して得られる。マッチ・花火などに利用。

赤物

あかもの [0] 【赤物】
(1)ツツジ科の常緑低木。高山の岩の間に生える。高さ30センチメートルほど。葉は先のとがった卵形で,鋸歯(キヨシ)がある。夏,小さい鐘状の白い花が咲く。実は丸く,赤く熟して食用になり甘い。イワハゼ。
(2)体表が赤みを帯びた魚の総称。タイ類・カレイ類・カナガシラ類など。

赤狐

あかぎつね [3] 【赤狐】
(1)日本からユーラシア・北アメリカ・北アフリカに分布する,典型的なキツネ。
(2)キツネの色相の一。全身赤黄色で,俗にいう狐色の毛色のキツネ。

赤狗母魚

あかえそ [0] 【赤狗母魚・赤鱛】
ハダカイワシ目の海魚。全長約25センチメートル。体は円筒形で細長く,背側は灰赤色。練り製品の原料にする。本州中部以南の砂地に分布。

赤狩

あかがり [0] 【赤狩(り)】
国家権力が共産主義者や社会主義者を検挙・追放などして弾圧すること。
→マッカーシズム

赤狩り

あかがり [0] 【赤狩(り)】
国家権力が共産主義者や社会主義者を検挙・追放などして弾圧すること。
→マッカーシズム

赤狩衣

あかかりぎぬ 【赤狩衣】
赤色の狩衣。検非違使(ケビイシ)の下級役人である看督長(カドノオサ)・火長(カチヨウ)などが着た。あかぎぬ。

赤玉

あかだま [0] 【赤玉・赤珠】
(1)赤い玉。
(2)碧玉(ヘキギヨク)の一種。赤色で庭石や盆石として珍重される。佐渡などに産する。
(3)琥珀(コハク)。[本草和名]

赤玉の木

あかだまのき [6] 【赤玉の木】
ヤブコウジの別名。

赤玉土

あかだまつち [4] 【赤玉土】
粘土質の火山灰土。砕いて粒状にしたものは保水性と通気性に優れ,園芸用土として利用。

赤珊瑚

あかさんご [3] 【赤珊瑚】
花虫綱の腔腸動物。群体は赤褐色の枝状で,平面的に広がり高さ50センチメートルほどになる。装飾工芸の材料とし,昔から七宝の一つとされる。九州・四国・小笠原などの深さ数十〜数百メートルの海底に産する。

赤珠

あかだま [0] 【赤玉・赤珠】
(1)赤い玉。
(2)碧玉(ヘキギヨク)の一種。赤色で庭石や盆石として珍重される。佐渡などに産する。
(3)琥珀(コハク)。[本草和名]

赤甘鯛

あかあまだい [4] 【赤甘鯛】
スズキ目の海魚。全長45センチメートルほど。アマダイ類では最も一般的で,体は頭から背にかけて鮮紅色。焼き物や味噌漬け・塩乾品とする。本州中部以南の砂泥地に分布。グジ。オキツダイ。

赤疱瘡

あかもがさ 【赤疱瘡】
麻疹(ハシカ)の古名。「―といふもの出で来て上中下分かず病みののしる/栄花(嶺の月)」

赤痢

せきり【赤痢(患者)】
(a) dysentery (patient).→英和

赤痢

せきり [1] 【赤痢】
法定伝染病の一。夏季に多く,経口伝染し,潜伏期は二,三日。発熱,腹痛,粘液・血液・膿の混じった下痢の頻発を特徴とする。細菌性赤痢とアメーバ赤痢に分けられる。[季]夏。

赤痢アメーバ

せきりアメーバ [5] 【赤痢―】
アメーバ赤痢の病原体となる原生動物。20〜30マイクロメートルのアメーバ状の単細胞動物で,人間の口から感染し,大腸粘膜で繁殖して発病させる。熱帯地方に広く分布。

赤痢菌

せきりきん [0][3] 【赤痢菌】
ヒトの赤痢・疫痢の原因菌。グラム陰性桿菌(カンキン)で鞭毛(ベンモウ)を欠き非運動性。哺乳動物の腸管にのみ生息し汚水や蠅などにより伝播する。1898年(明治31)志賀潔により発見された。シゲラ。

赤痣

あかあざ [0] 【赤痣】
血管腫(ケツカンシユ)の俗称。血管の異常による赤いあざ。

赤瘡

あかがさ 【赤瘡】
麻疹(ハシカ)の古名。「日頃―よりして/栄花(楚王の夢)」

赤白橡

あかしらつるばみ [5] 【赤白橡】
(1)「赤色(アカイロ){(2)}」に同じ。
(2)「赤色(アカイロ){(3)}」に同じ。

赤白珪石

あかしろけいせき [5] 【赤白珪石】
白色の石英の中に,赤色のチャートの角礫(カクレキ)があるケイ石。京都府の丹波地方に産する。炉材に利用。

赤百舌

あかもず [0] 【赤百舌・赤鵙】
スズメ目モズ科の鳥。モズに似るが,やや小さく,背面が赤褐色。日本には夏鳥として二亜種が渡来。本州中部以北で繁殖するものと,九州で繁殖するものとがある。冬は南方に渡る。

赤目

あかめ [0] 【赤目】
(1)病気・疲労などのため,赤く充血した目。
(2)虹彩色素の欠乏から眼底の血管が透けて赤く見える目。白ウサギの目の類。
(3)「あかんべい」に同じ。

赤目四十八滝

あかめしじゅうはちたき 【赤目四十八滝】
三重県名張市南部,名張川の支流,丈六川の渓谷に連続する五〇以上の滝の呼称。新緑と紅葉が美しい。

赤目河豚

あかめふぐ [4] 【赤目河豚】
(1)フグ目の海魚。全長約25センチメートル。体はやや側扁し,背は桃色または黄褐色の地色に小黒点が散在する。毒性は強いが,肉と精巣は食用にされる。本州中部の太平洋沿岸だけに分布。
(2)目の赤いフグの総称。クサフグ・シマフグ・ヒガンフグなど。

赤目魚

めなだ [0] 【赤目魚・眼奈太】
スズキ目の海魚。全長1メートルに達する。体はボラによく似ており,混称する地方もある。色は背面および体側は青くてやや黄色みをおび,濃青色の縦帯が各うろこに沿って走る。夏,美味。沖縄県をのぞく各地の沿岸や内湾に分布。アカメ。シュクチ。

赤眉の乱

せきびのらん 【赤眉の乱】
〔王莽の兵と区別するため眉を朱で塗ったことに由来〕
中国の前漢末,王莽の失政によって,18年山東に起こり,華北一帯に波及した農民反乱。27年劉秀(後漢の光武帝)に鎮定された。

赤県

せきけん [0] 【赤県】
〔中国唐代に,都を県の七等級の第一として「赤県」と称したことから〕
都。畿内。「―のうち,白河のほとり,六勝寺皆やぶれくづる/平家 12」

赤眼張

あかめばる [3] 【赤眼張】
メバルの異名。

赤矢柄

あかやがら [3] 【赤矢柄】
ヨウジウオ目の海魚。全長1.5メートルに達する。体形は著しく細長く,吻(フン)は管状で,尾びれの一部が糸状にのびる。体表に鱗(ウロコ)がなく,全体が赤褐色。肉は白身で淡白であり美味。本州中部以南の沖合の深みに分布。タイホウ。フエフキ。ヒーフチャー。

赤短

あかたん [0] 【赤短・赤丹】
花札で,赤い短冊を描いた松・梅・桜の札。また,その三枚をそろえる役。あか。

赤石山脈

あかいしさんみゃく 【赤石山脈】
山梨・長野・静岡の三県にまたがる山脈。日本第二の高峰北岳(3192メートル)をはじめとし,3000メートルを超える諸峰が南北に連なり,南アルプス国立公園を形成する。南アルプス。

赤石岳

あかいしだけ 【赤石岳】
赤石山脈の高峰の一。海抜3120メートル。静岡県と長野県の境にある。

赤石脂

しゃくせきし [4][3] 【赤石脂】
鉱物性生薬の一。雲母とカオリナイトを主成分とし,大量の酸化鉄( II )を含む。漢方用薬として止血,下痢止め,強壮などを目的に処方される。

赤砂

あかずな [0] 【赤砂】
⇒金剛砂(コンゴウシヤ)

赤砂糖

あかざとう【赤砂糖】
brown sugar.

赤砂糖

あかざとう [3] 【赤砂糖】
含蜜糖(ガンミツトウ)の一。粗い粉状で薄い褐色をした砂糖。赤糖。

赤禍

せっか セキクワ [1][0] 【赤禍】
共産主義的な社会体制や思想のもたらす害。資本主義・自由主義の立場からいう。せきか。

赤禍

せきか [1] 【赤禍】
⇒せっか(赤禍)

赤福餅

あかふくもち [4] 【赤福餅】
三重県伊勢市の名物のあんころ餅。赤餡(アン)を用い,上部に指で押さえた形がある。

赤禿

あかはげ [0] 【赤禿】
(1)頭がすっかりはげていること。
(2)山に草木が生えていず,すっかり地肌が出ていること。

赤穂

あこう アカホ 【赤穂】
兵庫県南西部,播磨灘(ハリマナダ)に面する市。近世,浅野氏入封後,製塩業が盛んになった。浅野氏断絶後,森氏の城下町。現在,播磨臨海工業地域の一部。

赤穂浪士

あこうろうし アカホラウ― [4] 【赤穂浪士】
1702年(元禄15)12月14日夜,江戸本所松坂町の吉良上野介(コウズケノスケ)義央(ヨシナカ)の邸を襲って,主君浅野内匠頭(タクミノカミ)長矩(ナガノリ)の仇(アダ)を報いた,四七人の元赤穂藩の浪士。赤穂義士。
→忠臣蔵
→赤穂浪士[表]

赤穂線

あこうせん アカホ― 【赤穂線】
JR 西日本の鉄道線。兵庫県相生(アイオイ)と岡山県東岡山間,57.4キロメートル。沿線に赤穂・西大寺などがある。

赤穂義人録

あこうぎじんろく アカホ― 【赤穂義人録】
史伝。二巻。室鳩巣著。1703〜1709年成立。義士を称揚する立場から,赤穂浪士仇討(アダウ)ちの一件,浪士各人の略伝を漢文で記したもの。赤穂浪士関係の書物としては,最も早く流布した。

赤米

あかごめ [0] 【赤米】
(1)赤みがかった,ひね米。
(2)米の一種。外来の米で,味はあまりよくないが,炊くと倍近くにふえるので徳用とされた。大唐米(タイトウマイ)。「台碓(カラウス)の―を栬(モミジ)の秋と詠め/浮世草子・胸算用 3」

赤糖

あかとう [0] 【赤糖】
「赤砂糖(アカザトウ)」に同じ。

赤糸毛の車

あかいとげのくるま 【赤糸毛の車】
赤い糸で飾った牛車(ギツシヤ)。賀茂祭の際,女性の使いが使用した。

赤糸縅

あかいとおどし [5] 【赤糸縅】
鎧(ヨロイ)の縅の一。茜(アカネ)または蘇芳(スオウ)で染めた赤糸で縅したもの。

赤紐

あかひも [0] 【赤紐】
(1)赤いひも。
(2)大嘗祭(ダイジヨウサイ)などのときに,小忌衣(オミゴロモ)の右の肩につける紅色のひも。
(3)舞人が藍摺(アイズ)りの小忌衣の左の肩につけたひも。

赤紙

あかがみ [0] 【赤紙】
(1)赤い色の紙。
(2)〔用紙が赤いところから〕

 (ア)旧日本軍の召集令状の俗称。
 (イ)差し押さえの封印証書の俗称。

赤紫

あかむらさき [4] 【赤紫】
赤みがかった紫色。

赤紫蘇

あかじそ [0] 【赤紫蘇】
茎も葉も赤紫色をしたシソ。梅干しの色付けに用いる。

赤経

せっけい セキ― [0] 【赤経】
天球上の任意の点と南北両極とを結ぶ大円が,春分点と南北両極とを結ぶ大円となす角度。春分点より東向きに測り,普通は四直角が二四時であるような角度の単位で表す。赤緯とともに天球の赤道座標を形成する。

赤経

せきけい [0] 【赤経】
⇒せっけい(赤経)

赤絵

あかえ [0] 【赤絵】
(1)赤を主調とし,緑・紫・青などの顔料で上絵付けをした陶磁器。中国では宋代から見られ,日本では正保年間(1644-1648)に柿右衛門が取り入れ,同時期に九谷でも行われるようになった。
(2)幕末から明治にかけて赤色を多く用いた錦絵(ニシキエ)。
(3)疱瘡絵(ホウソウエ)の別名。

赤緑色盲

せきりょくしきもう [5] 【赤緑色盲】
第一色覚異常と第二色覚異常を併せていった旧称。

赤線

あかせん [0] 【赤線】
(1)赤い色の線。
(2)「赤線地帯」の略。

赤線地帯

あかせんちたい [5][6] 【赤線地帯】
売春を目的とする特殊飲食店の集まっていた地域。警察の地図に赤い線で表示されていた。1957年(昭和32),売春防止法の施行で廃止された。赤線。
→青線地帯

赤緯

せきい [1] 【赤緯】
天球上の任意の点から,天球の赤道に至る角距離。赤道より北へプラス,南へマイナスに測る。赤経とともに天球の赤道座標を形成する。

赤緯圏

せきいけん [3] 【赤緯圏】
天球上の同じ赤緯の点を連ねた小円。

赤練

あかねり [0] 【赤練】
赤色の練絹(ネリギヌ)。
→練絹

赤縄

せきじょう [0] 【赤縄】
〔韋固(イゴ)という青年が一老人から赤い縄を渡され,その縄で男女の足を結べばどんな間柄でも夫婦となることができると予言した中国唐の「続幽怪録」の故事から〕
夫婦の縁を結ぶという赤い縄。縁つなぎの縄。転じて,夫婦の縁。「―の契り」「―を結ぶ」

赤縄子

せきじょうし [3] 【赤縄子】
〔「続幽怪録」に見える,赤い縄を持って月下に読書していたという老人〕
男女の仲を結びつける人。なこうど。月下氷人。

赤縅

あかおどし 【赤縅】
鎧(ヨロイ)の縅の一。茜染(アカネゾ)めの糸または革で縅したもの。

赤羽

あかばね 【赤羽】
東京都北区の北部の地域。低地は工業地区。赤羽駅周辺は商業地区。台地は住宅団地として発展。

赤羽太

あかはた [0] 【赤羽太】
スズキ目の海魚。全長約35センチメートル。ハタの一種で,体は長楕円形,目と口が大きい。体色は朱赤色で,体側に数条の横縞がある。磯釣りの対象魚。食用。南日本以南の沿岸に広く分布。

赤羽線

あかばねせん 【赤羽線】
JR 東日本の鉄道線。東京都池袋・赤羽間,5.5キロメートル。埼京線の電車が直通運転。

赤翡翠

あかしょうびん [3] 【赤翡翠】
ブッポウソウ目カワセミ科の鳥。全長約27センチメートル。くちばしは赤く,体に比べて太く長い。背面は紫色の光沢を帯びた赤褐色で,腹はやや淡色。脚は赤い。日本には夏鳥として渡来。渓流を好み,キョロロローと特徴のある声で鳴く。

赤翻車魚

あかまんぼう [3] 【赤翻車魚】
アカマンボウ目の海魚。全長2メートルに達する。体は楕円形で著しく側扁する。体色は背が赤紫色で,腹・吻(フン)・ひれが赤く,全体に白色の小斑点がある。暖海性。食用。マンダイ。

赤肌

あかはだ [0] 【赤肌】
(1)すりむけて赤くなった肌。
(2)山に草木がなく,地肌がすっかり出ていること。「―の山」
(3)「赤裸{(1)}」に同じ。

赤脚

せっきゃく セキ― [0] 【赤脚】
むき出しにしたあし。すあし。

赤腐れ病

あかぐされびょう [0] 【赤腐れ病】
養殖中のノリの病気。細菌の寄生により,赤錆(アカサビ)色の斑を生じ,葉状体が切れてしまうもの。

赤腹

あかはら [0] 【赤腹】
(1)スズメ目ツグミ科の鳥。ツグミ大で,背面は暗緑褐色,胸・脇が赤茶色,腹中央は白色。本州中部以北の森林地帯で繁殖し,冬は暖地に渡る。繁殖期に雄は美しい声で鳴く。
(2)イモリの俗称。[季]夏。
(3)〔繁殖期に腹部が赤くなることから〕
ウグイの異名。

赤腹蠑螈

あかはらいもり [5] 【赤腹蠑螈】
イモリの別名。

赤膚焼

あかはだやき [0] 【赤膚焼】
奈良市近郊の五条山(赤膚山)で作られる陶器。創始期は不明。江戸後期に郡山城主柳沢尭山(1753-1817)が再興し,天保年間(1830-1844)に名工木白(モクハク)が出て名高くなった。遠州七窯の一。

赤舌日

しゃくぜつにち [4] 【赤舌日】
暦注の一。赤舌神のつかさどる日で,公事・訴訟・契約などを忌む。凶日。赤(シヤク)。

赤舌神

しゃくぜつじん 【赤舌神】
陰陽道(オンヨウドウ)で,悪を生ぜしめ衆生(シユジヨウ)をまどわすという太歳(木星)の西門の番神。

赤船

あかふね [0] 【赤船】
(1)装飾と防腐を兼ねて船体を赤漆で塗った船。近世の幕府・諸大名所属水軍の船に多い。
(2)江戸後期,幕府が蝦夷(エゾ)貿易を直営した際に使用した船。一般廻船との識別のため船体の一部を赤く塗ってあった。

赤色

せきしょく [0] 【赤色】
(1)赤い色。あか。
(2)〔赤旗を用いるところから〕
社会主義的・共産主義的な事柄に付けて用いる語。「―ロシア」

赤色

あかいろ [0] 【赤色】
(1)赤の色。赤。
(2)染め色の名。紅花の赤,また黄櫨(ハジ)と茜(アカネ)とで染めた,ねずみがかった赤色。禁色(キンジキ)の一。赤白橡(アカシラツルバミ)。
(3)襲(カサネ)の色目の名。表は蘇芳(スオウ),裏は二藍(フタアイ)あるいは縹(ハナダ)。また,表裏とも赤とも。四季通用。赤白橡。赤花。
(4)織り色の名。経(タテ)は紫,緯(ヨコ)は赤。

赤色

せきしょく【赤色】
(a) red (color);→英和
red (思想).‖赤色テロ red terrorism.赤色リトマス red litmus.

赤色の袍

あかいろのほう 【赤色の袍】
赤色{(4)}の固地綾有文(カタジアヤウモン)の袍。上皇の常服で,時に,天皇・摂政・関白も着た。

赤色テロ

せきしょくテロ [5] 【赤色―】
革命遂行のために,無政府主義者などが行う反権力的暴力行為。

赤色土

せきしょくど [4] 【赤色土】
高温多雨な亜熱帯地方に主として発達する赤みの強い土壌。酸性で,酸化鉄・アルミナが多く,やせている。日本の西南部にも点在的に分布。

赤色巨星

せきしょくきょせい [5] 【赤色巨星】
HR 図で右上に位置する恒星の総称。恒星は長期間主系列にあるが,核融合反応が進んで中心にヘリウムが溜(タ)まると周辺部の水素が激しく反応し,星は膨張して表面が低温の巨星となる。密度は空気の密度以下。

赤色組合

せきしょくくみあい [5] 【赤色組合】
プロフィンテルンの指導下に成立した革命的な労働組合の称。

赤色野鶏

せきしょくやけい [5] 【赤色野鶏】
キジ目キジ科の鳥。雄は頭上に赤色のとさか,のどに一対の赤色の肉垂れがある。インド・中国などに分布。古代から飼育されていて,ニワトリの原種と考えられる。

赤花

あかばな [0] 【赤花】
(1)アカバナ科の多年草。山野の湿地に自生。高さ約50センチメートル。披針形の葉が対生。夏,上方の葉腋に淡紫紅色の四弁花をつける。種子は冠毛があり風に飛ぶ。秋,葉が紅紫色になる。
(2)染め色の名。紫がかった淡紅色。紅花(ベニバナ)の色。
(3)襲(カサネ)の色目の名。「赤色{(3)}」に同じ。

赤芽

あかめ [0] 【赤芽】
(1)赤みを帯びた草木の新芽。
(2)カナメモチの別名。あかめもち。

赤芽柏

あかめがしわ [4] 【赤芽柏】
〔新芽が紅色なのでいう〕
トウダイグサ科の落葉高木。本州中部以西の山野に自生。高さ10メートルに達する。葉は卵円形で,浅く三裂し,夏,小形の黄花を円錐花序につける。材は軟らかく,箱・床柱・下駄などに用いる。昔,この葉に食物を載せたので御菜葉(ゴサイバ)・菜盛(サイモリ)花の別名がある。アカガシワ。

赤芽細胞

せきがさいぼう [4] 【赤芽細胞】
ヒトの赤血球形成過程の一段階の細胞。骨髄に見られる。活発に増殖し,ヘモグロビン合成を行い,赤血球となる。赤芽球。

赤芽芋

あかめいも [0] 【赤芽芋】
里芋の一品種。草丈高く2メートルにも及ぶ。芋は大きく,芽が赤い。

赤苧

あかそ [0] 【赤麻・赤苧】
イラクサ科の多年草。山地に生え,高さ約80センチメートル。粗い鋸歯(キヨシ)のある先の三裂した葉を対生。長い葉柄と茎は赤色を帯びる。雌雄同株。夏,葉腋から花軸を出し,穂をつくる。かつて茎から繊維をとった。

赤茄子

あかなす [0] 【赤茄子】
トマトの異名。[季]夏。

赤茶

あかちゃ【赤茶】
reddish brown;russet.→英和
〜ける turn reddish-brown.

赤茶

あかちゃ [0] 【赤茶】
赤みがかった茶色。

赤茶ける

あかちゃ・ける [4] 【赤茶ける】 (動カ下一)
赤みがかった茶色になる。あかっちゃける。「―・けたカーテン」

赤荷証券

あかにしょうけん [4] 【赤荷証券】
船荷証券で,積み荷に保険がついているもの。初め赤色で印刷したところからこの名がある。赤船荷証券。

赤莧

あかびゆ [0] 【赤莧】
ヒユの一品種。茎葉が紅色を帯びる。

赤葡萄酒

あかぶどうしゅ [4] 【赤葡萄酒】
赤色の葡萄酒。濃色種のブドウを果皮ごと破砕して発酵させ,のち皮・種子を除いて熟成させたもの。赤ワイン。
→白葡萄酒

赤蕪

あかかぶ [0] 【赤蕪】
根の外皮または内まで紫赤色をしたカブ。主に漬物とする。食用ビートやラディッシュをいうこともある。

赤藻屑

あかもく [0] 【赤藻屑】
褐藻類ヒバマタ目ホンダワラ属の海藻。各地の浅海に多産する。茎は分枝せず5メートルに達する。葉片は羽状で黄褐色。

赤虫

あかむし [2][0] 【赤虫】
(1)オオユスリカ・アカムシユスリカの幼虫。体長20ミリメートルほどになる,赤色の細長い小虫。池沼や緩やかな流れの底にすむ。観賞魚や釣りの餌(エサ)にする。アカボウフラ。
(2)環形動物のイソメ類の一種。体は橙(ダイダイ)色で体長90センチメートルにもなり,やや扁平。瀬戸内海や天草地方の沿岸の砂泥地に深く潜ってすむ。タイ釣りの餌とする。
(3)アカケダニ・アカツツガムシなどのダニの俗称。

赤蛙

あかがえる [3] 【赤蛙】
(1)アカガエル科のカエルの中で,背面が暗褐色か赤褐色のものの総称。ニホンアカガエル・ヤマアカガエル・エゾアカガエルなど。
(2)特に,ニホンアカガエルのこと。体長5〜8センチメートル。口先がとがり,後ろ足にのみ水かきがある。森林・草原にすみ,二月ごろ水田や湿地に産卵。焼いた肉を小児の疳(カン)の虫の薬とする俗信があった。本州・四国・九州に分布。

赤蛺蝶

あかたては [3] 【赤蛺蝶】
タテハチョウ科のチョウ。開張約65ミリメートル。前ばねは黒地に白と暗褐色の不規則な紋があり,後ろばねは暗褐色で外縁が橙赤色。花や樹液に集まる。日本各地,ユーラシア大陸・オーストラリアなどに分布。幼虫はイラクサなどの葉を食う。成虫で越冬。

赤蜆

あかしじみ [3] 【赤蜆】
シジミチョウ科のチョウ。開張約4センチメートル。はねは橙(ダイダイ)色で,前ばねの先端部と後ろばねの後端部が黒い。裏面には細い白色の横条がある。幼虫はクヌギ・コナラなどの葉を食べ,成虫は初夏に出現し,夕方樹上を飛ぶ。日本全土と東アジアに分布。

赤蜱

あかだに [0] 【赤蜱】
ハダニの俗称。

赤蜻蛉

あかとんぼ [3] 【赤蜻蛉】
(1)トンボ目アカトンボ属のトンボの総称。大部分は成熟すると腹部が赤くなる。アキアカネ・ミヤマアカネなど。また,体の赤いショウジョウトンボ・ベニトンボなどを含めることもある。アカネトンボ。アカネ。[季]秋。
(2)〔機体を赤黄色に塗ってあったことから〕
第二次大戦前の練習用小型複葉機の俗称。

赤蜻蛉

あかとんぼ【赤蜻蛉】
a red dragonfly.

赤蝦夷

あかえぞ 【赤蝦夷】
「赤人(アカヒト)」に同じ。

赤蝦夷松

あかえぞまつ [4] 【赤蝦夷松】
マツ科の常緑高木。樹皮は赤褐色で,鱗(ウロコ)状に割れて落ちる。北海道・南千島・サハリンに産し,建材・パルプ・楽器に用いる。シンコマツ。

赤蝦夷風説考

あかえぞふうせつこう 【赤蝦夷風説考】
ロシアの南下を知り,北方開発の緊急性を説いた書。二巻。工藤平助著。1781〜83年成立。本書によって幕府も巡見使を派遣するなど蝦夷地に具体的対策を示すようになった。

赤螺

あかにし [2] 【赤螺】
(1)海産の巻貝。殻は高さ20センチメートルほどの拳(コブシ)状で厚く堅固。殻表は淡褐色で白斑が入る。殻口は大きく,赤橙色。肉は食用,殻は貝細工に用い,卵嚢(ランノウ)は「なぎなたほおずき」といって子供が口で鳴らすおもちゃにする。北海道南部以南に広く分布。
(2)〔(1)がふたを閉じた様子を,しっかり物を握った拳に見立てて〕
非常にけちな人をあざけっていう語。「旦那も随分―だねえ/歌舞伎・天衣紛」

赤蟻

あかあり [0] 【赤蟻】
赤黄色または黄褐色の小形のアリの俗称。きあり。

赤血塩

せっけつえん セキケツ― [4] 【赤血塩】
フェリシアン化カリウムの別名。

赤血球

せっけっきゅう【赤血球】
a red blood corpuscle.赤血球沈降速度 blood sedimentation rate.

赤血球

せっけっきゅう セキケツキウ [3] 【赤血球】
血液の有形成分の一。無脊椎動物の一部と脊椎動物に存在。哺乳類では骨髄でつくられ,肝臓・脾臓で壊される。ヒトの赤血球の平均寿命は約一二〇日で,絶えず更新され,形は両面中央がややへこんだ円盤状で無核。含有するヘモグロビンにより赤色を呈し,主に酸素の運搬にあたる。

赤血球沈降速度

せっけっきゅうちんこうそくど セキケツキウチンカウ― [3][5] 【赤血球沈降速度】
⇒血沈(ケツチン)

赤血球酵素異常症

せっけっきゅうこうそいじょうしょう セキケツキウカウソイジヤウシヤウ [11] 【赤血球酵素異常症】
赤血球内に存在する諸酵素の異常に起因する遺伝性の病気。溶血性貧血・メトヘモグロビン血症・赤血球増加症などの総称。

赤衛軍

せきえいぐん セキヱイ― [3] 【赤衛軍】
1917年,ボルシェビキの指導のもとに編制された労働者の武装部隊。赤軍の前身。
⇔白衛軍

赤衣

せきい [1] 【赤衣】
(1)赤色の衣服。
(2)「あかぎぬ(赤衣)」に同じ。「少蔵人のゑもんのすけ,―の姿ことごとしきに/中務内侍日記」

赤衣

あかぎぬ [0] 【赤衣】
〔「あかきぬ」とも〕
(1)赤い衣。
(2)緋(ヒ)色の袍(ホウ)。五位の官人の朝服。
(3)「赤狩衣(アカカリギヌ)」に同じ。

赤表紙

あかびょうし [3] 【赤表紙】
(1)赤い色の表紙。また,赤い表紙の本。
(2)「赤本(アカホン){(1)}」に同じ。

赤裸

せきら [1] 【赤裸】 (名・形動)[文]ナリ
(1)何も着ていない・こと(さま)。まるはだか。あかはだか。「雲助は裸虫の長として―の境界に終り/滑稽本・膝栗毛 2」
(2)つつみかくしのない・こと(さま)。ありのまま。赤裸裸。

赤裸

あかはだか [3] 【赤裸】
(1)身に何もまとっていないこと。すっぱだか。まっぱだか。赤肌。
(2)財産などが何もないこと。「火事で焼け出され―になる」

赤裸

あかはだか【赤裸】
⇒真っ裸.

赤裸々の

せきらら【赤裸々の】
naked;→英和
bare;→英和
[率直な]plain;→英和
frank.→英和
〜に frankly;without reserve.

赤裸裸

せきらら [0] 【赤裸裸】 (名・形動)[文]ナリ
(1)からだに何もつけていない・こと(さま)。まるはだか。「一は衣冠した醜骸で,一は―の醜骸だ/社会百面相(魯庵)」
(2)包み隠しのない・こと(さま)。あからさま。「―な告白」「―に言う」

赤褐色

せっかっしょく セキ― [3] 【赤褐色】
赤みがかった褐色。

赤褐色

せっかっしょく【赤褐色】
reddish brown.

赤褐色

せきかっしょく [3] 【赤褐色】
⇒せっかっしょく(赤褐色)

赤襟

あかえり [0] 【赤襟】
(1)赤いえり。赤い半襟。
(2)〔赤い半襟をかけたことから〕
年若い芸者。半玉(ハンギヨク)。

赤襷

あかだすき [3] 【赤襷】
(1)赤い襷。
(2)召集令状を受けて軍隊に行く者がかけた赤い襷。

赤詰草

あかつめくさ [3][4] 【赤詰草】
マメ科の多年草。ヨーロッパ原産。明治初年に渡来し,現在は野生化している。高さ約60センチメートル。葉は中央に V 字状の白斑をもつ三小葉からなる。夏,紅紫色で球形の花穂をつける。牧草・緑肥とする。ムラサキツメクサ。

赤誠

せきせい [0] 【赤誠】
偽りや飾りのない心。まごころ。

赤貝

あかがい [2] 【赤貝】
(1)海産の二枚貝。殻長12センチメートル内外。殻は四角ばって,厚くふくらむ。殻表は黒褐色の毛状の皮をかぶり,四〇〜四二本の放射肋(ホウシヤロク)をもつ。両殻の合わせ目には細かい歯が一直線に並ぶ。血液が赤いので肉は赤みを帯び,美味。北海道南部以南に分布。
(2)女陰をいう隠語。

赤貝

あかがい【赤貝】
an ark shell.

赤貧

せきひん [0] 【赤貧】
〔「南史(臨汝侯坦之伝)」による。「赤」は何もない意〕
きわめて貧しいこと。

赤貧洗うが如し

せきひん【赤貧洗うが如し】
be as poor as a church mouse.

赤赤

あかあか [3] 【赤赤】
■一■ (副)
いかにも赤く際立っているさま。真っ赤なさま。「―(と)燃える」「―(と)照り映える夕日」
■二■ (名)
〔女房詞〕
あずき。あか。

赤身

あかみ【赤身】
lean.→英和

赤身

あかみ [0] 【赤身】
(1)魚肉や獣肉などの赤いところ。
⇔白身
「―の刺身」
(2)木材の中心部の,濃い色をした部分。心材。赤身材。
⇔白太(シラタ)

赤軍

せきぐん【赤軍】
the Red Army.

赤軍

せきぐん [0] 【赤軍】
もと,ソ連の正規軍の通称。1918年,赤衛軍を再編制して組織された労農赤軍のこと。

赤遍羅

あかべら [0] 【赤倍良・赤遍羅】
海魚キュウセンの雌。

赤道

せきどう【赤道】
<on,at> the equator;→英和
<on,at> the line.→英和
〜直下の equatorial.→英和
〜を横切る cross the line.‖赤道祭 Neptune's revel.

赤道

せきどう [0] 【赤道】
(1)地球の重心を通って地球の自転軸に垂直な平面が,地球表面と交わる大円。緯度〇度で,緯度の基準となる。
(2)地球の重心を通って地球の自転軸に垂直な平面が,天球と交わる大円。赤緯の基準となる。天の赤道。

赤道ギニア

せきどうギニア 【赤道―】
〔Equatorial Guinea〕
アフリカ西部,ギニア湾に臨む大陸部のリオムニとビオコ島から成る共和国。1968年スペイン領から独立。カカオ・コーヒーを産する。住民は黒人。カトリック教徒が多い。首都マラボはビオコ島にある。面積2万8千平方キロメートル。人口三七万(1992)。正称,赤道ギニア共和国。

赤道儀

せきどうぎ [3] 【赤道儀】
地球の自転軸に平行な回転軸(極軸)とそれに直角な回転軸(赤緯軸)をもつ天体望遠鏡。天体の日周運動に合わせて極軸の周りを時計仕掛けで自動的に回転し得るようにしたもので,大望遠鏡はいずれもこの方式。

赤道前線

せきどうぜんせん [5] 【赤道前線】
⇒熱帯収束帯(ネツタイシユウソクタイ)

赤道半径

せきどうはんけい [5] 【赤道半径】
地球の中心と赤道を結んだ長さ。地球を回転楕円体と見た場合の長軸。約6378キロメートルで,極半径より約21キロメートル長い。長半径。
→極半径
→地球

赤道反流

せきどうはんりゅう [5] 【赤道反流】
北緯三度から一〇度くらいまでの間を赤道にそって西から東へ流れる海流。赤道無風帯に位置する。表層200メートル以内。南・北赤道海流に挟まれ,それらとは逆の方向に流れる。太平洋に発達。赤道逆流。

赤道座標

せきどうざひょう [5] 【赤道座標】
天の赤道と春分点とを基準にして,天球上の天体の位置を表す座標。この座標の緯度・経度をそれぞれ赤緯・赤経という。赤緯は天の赤道から北を正,南を負としてそれぞれ九〇度まで測る。赤経は春分点から天の赤道に沿って東回りに〇〜三六〇度まで測るが,通常は一五度を一時間の割合で換算して時・分・秒で表す。

赤道気団

せきどうきだん [5] 【赤道気団】
赤道地方を発源地とする高温・多湿な気団。日本付近へは台風とともにやって来ることがある。

赤道流

せきどうりゅう [3] 【赤道流】
「赤道海流」に同じ。

赤道海流

せきどうかいりゅう [5] 【赤道海流】
貿易風が原因となって,赤道付近を東から西に流れる海流。北赤道海流と南赤道海流がある。赤道流。
→黒潮

赤道潜流

せきどうせんりゅう [5] 【赤道潜流】
赤道直下の水深100〜300メートルを幅200〜300キロメートルの規模で西から東へ流れる海流。発見者の名からクロムウェル海流ともいう。

赤道無風帯

せきどうむふうたい [0] 【赤道無風帯】
赤道付近で風のほとんど吹かない地帯。北東貿易風帯と南東貿易風帯とに挟まれ,東西にのびる。上昇気流が盛んで,しばしば局地的に激しい雨が降る。

赤道祭

せきどうさい [3] 【赤道祭】
船舶が赤道を通過するとき船舶内で行う祭り。赤道祭り。

赤酒

せきしゅ [1] 【赤酒】
赤葡萄(ブドウ)酒。

赤酒

あかざけ [0] 【赤酒】
粳米(ウルチマイ)を原料とする赤くて甘い発酵酒。灰汁(アク)を加えて酸化を防ぎ火入れ殺菌を行わないのが特徴。主として料理調味用に用いる。熊本県などで造られる。灰持(アクモ)ち酒。灰酒。

赤酢

あかず [0] 【赤酢】
(1)酒粕(サケカス)を原料としてつくる酢。甘みが強く,多く鮨(スシ)に使用。
(2)梅酢の一種。赤ジソを混ぜて梅の実を漬けたときに採れる酸味の強い液。
→白酢(シロズ)

赤酸塊

あかすぐり [3] 【赤酸塊】
ユキノシタ科の落葉小低木。ヨーロッパ原産。高さ1メートル。葉は掌状に五裂。春,房状に緑白色の花をつけ,果実は赤く熟し食用となる。フサスグリ。

赤酸漿

あかかがち 【赤酸漿】
ホオズキの古名。「その目は―の如くして/古事記(上)」

赤金

あかきん [0] 【赤金】
金と銅の合金の俗称。金に銅を加えていくと,次第に赤みを増していくことによる。金貨・めっき・装飾品に使用。

赤鉄

あかてつ [0] 【赤鉄】
アカテツ科の常緑高木。台湾・小笠原諸島・沖縄などの海岸に自生する。葉は楕円形で,革質。材は堅く赤褐色を帯び,建材・船舶用。クロテツ。

赤鉄鉱

せきてっこう [3] 【赤鉄鉱】
鉄の酸化物からなる鉱物。六方晶系。結晶したものでは青鉄黒色,塊状のものでは赤ないし暗赤色を示す。堆積岩・変成岩・熱水鉱床中などに産し,鉄の重要な鉱石鉱物。

赤鉄鉱

せきてっこう【赤鉄鉱】
hematite.→英和

赤銅

しゃくどう [0][2] 【赤銅】
(1)少量の金を含む銅合金。緑青・硫酸銅・ミョウバンなどを混合した液で煮ると黒みを帯びた紫色になる。古くから仏像・装飾品などの金属工芸に用いられた。烏金(ウキン)。
(2)「赤銅色」の略。「―の肌」

赤銅色

しゃくどういろ [0] 【赤銅色】
赤銅のような色。よく日に焼けた黒くつややかな皮膚などにいう。あかがね色。

赤銅色の

しゃくどういろ【赤銅色の】
brown;→英和
copper(-colored);→英和
sunburnt (日焼けして).→英和

赤銅造り

しゃくどうづくり [5] 【赤銅造り】
赤銅で太刀などの飾りを作ること。また,そのもの。

赤銅鉱

せきどうこう [3] 【赤銅鉱】
銅の酸化物からなる鉱物。立方晶系。暗赤色の亜金属光沢がある。各種銅鉱床の酸化帯に産する。
→酸化銅(1)

赤銅鉱

せきどうこう【赤銅鉱】
cuprite.

赤錆

あかさび【赤錆】
rust.→英和

赤錆

あかさび [0] 【赤錆】
鉄にできる赤茶色のさび。酸化水酸化鉄が主成分。

赤錆色

あかさびいろ [0] 【赤錆色】
赤錆のような暗い黄赤色。

赤門

あかもん [0] 【赤門】
(1)朱塗りの門。江戸時代,将軍家の息女を嫁に迎える大名はその居所である御守殿に朱塗りの門を建てる習わしであった。
(2)〔旧加賀藩前田家上屋敷の赤門が残ることから〕
東京大学の通称。「―出」

赤間石

あかまいし [3] 【赤間石】
赤褐色の輝緑凝灰岩。山口県厚狭(アサ)郡に産する。硯石(スズリイシ)とされる。あかま。紫金石。

赤間神宮

あかまじんぐう 【赤間神宮】
山口県下関市阿弥陀寺(アミダジ)町にある神社。阿弥陀寺を神社に改めたもので安徳天皇をまつる。旧称,赤間宮。

赤間関

あかまがせき 【赤間関】
下関の古名。

赤雪

せきせつ [0] 【赤雪】
赤色を呈する雪。赤色藻類の繁殖によるもので,主に高山や極地の恒雪帯で見られる。

赤雪

あかゆき [0] 【赤雪】
紅色に色のついた雪。日本では春先に中国大陸で起こった黄砂が混じって降る場合に見られることがある。また,高山や極地の雪中でクラミドモナスなど微小生物が繁殖して紅色を呈する現象。べにゆき。

赤電話

あかでんわ【赤電話】
a coin-box (tele-)phone;a public (tele)phone;a pay phone; <米> a pay station.

赤電車

あかでんしゃ [3] 【赤電車】
路面電車の終電車。行き先標示板に赤電灯をつけるところからいう。赤電。

赤面

せきめん [0] 【赤面】 (名)スル
(1)恥ずかしさで顔を赤くすること。「思わぬ失態に―する」
(2)恥。または恥をかくこと。「―の至り」
(3)(興奮して)顔を赤くすること。

赤面

あかつら [0] 【赤面・赭面】
〔「あかづら」とも〕
(1)赤い色をした顔。
(2)浄瑠璃・歌舞伎で,顔を赤く塗るメーク-アップ。また,その扮装の役。はじめ勇猛と奸悪の両性格に用いられたが,のちには敵役のみとなった。赤塗り。

赤面する

せきめん【赤面する】
blush;→英和
turn red;be put out of countenance.〜させる put <a person> to shame.‖赤面恐怖症 erythrophobia.

赤面恐怖症

せきめんきょうふしょう [0] 【赤面恐怖症】
恐怖症の一。人に会うと顔が赤くなるのでないかと極度に気に病み,人前に出るのを恐れる症状。

赤革

あかがわ [0] 【赤革】
赤く染めたなめし革。また,赤茶系統の色の革。

赤革縅

あかがわおどし [5] 【赤革縅】
鎧(ヨロイ)の縅の一。茜(アカネ)で染めた赤色の革で縅したもの。

赤靴

あかぐつ [0] 【赤靴】
アンコウ目の海魚。全長約25センチメートル。頭部は大きな円盤状で背面にとげをもち,胴と尾は細く短い。体色は赤みを帯び,両眼の前方のくぼみにある触手をひらめかせて,小魚を誘いとる。肉が少なく食用にならない。本州中部以南からインド洋にかけて分布。

赤頭

あかがしら [3] 【赤頭】
(1)赤い頭髪。また,頭髪の赤い人。
(2)能で,天狗・神霊・悪鬼・妖怪・猩猩(シヨウジヨウ)・獅子などに用いる。長い赤毛の頭(カシラ)。歌舞伎でも鬘(カツラ)として使う。
(3)水鳥ヒドリガモの異名。

赤頭巾

あかずきん [3] 【赤頭巾】
ヨーロッパの昔話。ペローの童話では,赤頭巾と呼ばれる少女が,母親の使いで祖母のもとへ行くが,食い殺した祖母になりすましていた狼(オオカミ)に食べられてしまう。グリム童話にも見え,猟師が狼を退治して二人を助ける挿話が加わる。

赤頭烏鳩

あかがしらからすばと [9] 【赤頭烏鳩】
カラスバトの亜種。全長約40センチメートルで,全身は黒色だが,頭上と喉の部分が赤褐色を帯びる。小笠原列島と硫黄列島だけに生息。絶滅危惧種。天然記念物。

赤飯

せきはん [0][3] 【赤飯】
(1)糯米(モチゴメ)を小豆(アズキ)とともに蒸したこわ飯。お祝いの時に用いる。おこわ。あかのごはん。
(2)「小豆飯(アズキメシ)」に同じ。

赤飯

せきはん【赤飯】
rice boiled together with red beans.

赤飯

あかまんま [3] 【赤飯】
イヌタデの異名。あかのまんま。

赤髭

あかひげ [0] 【赤髭】
(1)赤いひげ。また,赤いひげの人。
(2)西洋人をののしっていう語。
(3)スズメ目ツグミ科の鳥。体形・鳴き声・習性ともコマドリに似る。胸は黒,腹は白。種子島・奄美(アマミ)大島・琉球諸島などにすむ。リュウキュウコマドリ。

赤魚

あこう アカヲ [0] 【赤魚】
アコウダイ{(1)}の別名。
→あかうお

赤魚

あかうお [0] 【赤魚】
カサゴ目の海魚。全長約45センチメートル。体形はアコウダイに似るが,下あごが上あごより突き出す。体は鮮紅色で背面に黒斑が点在する。食用。北海道以北に広く分布。

赤魚鯛

あこうだい アカヲダヒ [2] 【赤魚鯛】
(1)カサゴ目の海魚。全長約60センチメートル。体形は長卵形で側扁し,体高が高く,目と口が大きい。体色は鮮紅色で,頭の背面に暗色部がある。冬に美味。本州中部沿岸の深海の岩礁域に分布。アコウ。アコ。
(2)東京地方の魚屋で近縁種のメヌケ類が,切り身で売られるときの呼称。

赤鯛

あかだい [0][2] 【赤鯛】
マダイなど赤色をした鯛の称。

赤鯥

あかむつ [3][0] 【赤鯥】
スズキ目の海魚。全長約40センチメートル。体は長卵形で側扁し,目が大きく,口の中が黒い。体色は赤色で,腹部は銀白色。美味。東北地方以南の沿岸に分布。ノドグロ。

赤鰯

あかいわし [3] 【赤鰯】
(1)ぬか漬けにした鰯。また,それを干した赤錆(アカサビ)色の干物。
(2)赤くさびた刀をあざけっていう語。「―でなにきれるものか/滑稽本・膝栗毛 4」

赤鱏

あかえい【赤鱏】
《魚》a stingray.→英和

赤鱏

あかえい [2] 【赤鱝・赤鱏】
エイ目の海魚。全長1メートル余り。頭胴部は扁平で五角形に近く,長い鞭(ムチ)状の尾に一〜三本の毒針がある。背面は暗褐色で,周辺は黄色。食用。本州中部以南の沿岸に分布。アカエ。[季]夏。

赤鱛

あかえそ [0] 【赤狗母魚・赤鱛】
ハダカイワシ目の海魚。全長約25センチメートル。体は円筒形で細長く,背側は灰赤色。練り製品の原料にする。本州中部以南の砂地に分布。

赤鱝

あかえい [2] 【赤鱝・赤鱏】
エイ目の海魚。全長1メートル余り。頭胴部は扁平で五角形に近く,長い鞭(ムチ)状の尾に一〜三本の毒針がある。背面は暗褐色で,周辺は黄色。食用。本州中部以南の沿岸に分布。アカエ。[季]夏。

赤鵙

あかもず [0] 【赤百舌・赤鵙】
スズメ目モズ科の鳥。モズに似るが,やや小さく,背面が赤褐色。日本には夏鳥として二亜種が渡来。本州中部以北で繁殖するものと,九州で繁殖するものとがある。冬は南方に渡る。

赤鶴吉成

しゃくづるよしなり 【赤鶴吉成】
鎌倉末・室町初期の能面作者。近江の人。鬼面・老人面を得意とした。生没年未詳。

赤鹿

あかしか [0] 【赤鹿】
大形のシカ。肩高1.2〜1.4メートル。体色は赤褐色で,角は1メートル以上になり枝分かれする。ヨーロッパ・シベリア・中国の森林に分布。

赤鹿毛

あかかげ [0][3] 【赤鹿毛】
馬の毛色の名。赤みを帯びた褐色。また,その毛色の馬。

赤麻

あかそ [0] 【赤麻・赤苧】
イラクサ科の多年草。山地に生え,高さ約80センチメートル。粗い鋸歯(キヨシ)のある先の三裂した葉を対生。長い葉柄と茎は赤色を帯びる。雌雄同株。夏,葉腋から花軸を出し,穂をつくる。かつて茎から繊維をとった。

赤黒い

あかぐろ・い [4] 【赤黒い】 (形)[文]ク あかぐろ・し
赤みを帯びて黒い。「―・い戸張りの奥に腰かけて/放浪(泡鳴)」

赤黒い

あかぐろい【赤黒い】
dark-red.

赤黴病

あかかびびょう [0] 【赤黴病】
イネ・ムギ・トウモロコシなどの穂や実にフザリウム属の菌が寄生して紅色のカビを生ずる病気。冒されたムギ類はカビ毒を生じ,食用や家畜の飼料にすると中毒をおこすことがある。

赤鼠

あかねずみ [3] 【赤鼠】
日本各地にいる普通の野鼠。体長約10センチメートルで,尾はそれよりもわずかに短い。背面は橙(ダイダイ)色を帯びた赤褐色,腹面は白色。疎林に穴を掘ってすむ。農作物を食害することもある。チネズミ。

赤鼻

あかはな [0] 【赤鼻】
〔「あかばな」とも〕
色の赤い鼻。

赤[紅]

あか【赤[紅]】
(1)red;→英和
crimson(深紅).→英和
(2)[思想上の]a Red;a Communist;the Reds(全体).
〜い red;crimson;communist(思想上の).→英和
〜くなる turn red;redden;→英和
glow;→英和
blush(恥ずかしくて);→英和
be flushed <with anger> .
〜になる turn Red;turn to the left.→英和
‖赤の他人 a total[perfect]stranger.赤の広場 the Red Square(モスクワの).

しゃ [1] 【赦】
国家・皇室に吉凶の大事があったとき,特に囚人の罪をゆるしたこと。
→大赦
→特赦

赦し

ゆるし [3] 【許し・赦し・聴し】
(1)許可すること。承知すること。認可。「親の―を得る」
(2)罪や過失などをゆるすこと。大目にみてとがめないこと。容赦。「―を請う」
(3)茶の湯・生け花などの芸道で,師匠が弟子にその道の奥義を授けること。「―を取る」「奥―」

赦し文

ゆるしぶみ [3][0][4] 【赦し文】
(1)罪をゆるすことをしるした文書。赦免状。赦し状。
(2)許可状。

赦し状

ゆるしじょう [0][3] 【赦し状】
「赦し文(ブミ)」に同じ。

赦す

ゆる・す [2] 【許す・赦す・聴す】 (動サ五[四])
〔「緩(ユル)し」「緩ふ」と同源〕
(1)罪や過失を,とがめだてしないことにする。また,服役中の人を放免する。《許・赦》「今度だけは―・してやる」「子供をだますなんて絶対に―・せない」
(2)願い・申し出などをききいれて,願いどおりにさせる。認める。許可する。《許・聴》「大学へ行きたかったのだが,父が―・さなかった」「医者から一時帰宅を―・された」
(3)ある行為を,さしつかえないと認める。《許》「屋敷への出入りを―・される」
(4)義務や負担を免除する。《許・赦》「税を―・す」
(5)相手のはたらきかけに対し,思いどおりにさせる。《許》「敵の侵入を―・す」「肌を―・す」
(6)他に対する警戒心をゆるめる。《許》「気を―・す」「心を―・す」
(7)その人をとりまく状況が,ある事を可能にする。《許》「時間が―・すならもう少し述べたいことがある」「予算が―・せばもっと広い家を買いたかった」「延期は状況が―・さない」
(8)すぐれた存在であると認める。《許》「第一人者として自他ともに―・す」
(9)ある水準に達したと認める。《許・赦》「免許皆伝を―・す」
(10)強く締めたり,引いたりしたものをゆるめる。「猫の綱―・しつれば/源氏(若菜上)」
(11)手放す。自由にする。「夕狩に千鳥踏み立て追ふごとに―・すことなく/万葉 4011」
[可能] ゆるせる

赦れる

ゆ・れる [2] 【許れる・赦れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 ゆ・る
罪などがゆるされる。赦免となる。「罪ガ―・レタ/ヘボン(三版)」

赦免

しゃめん [0] 【赦免】 (名)スル
罪や過失を許すこと。

赦免

しゃめん【赦免】
(a) pardon;→英和
an amnesty (大赦).→英和
〜する pardon;remit;→英和
let off;discharge.→英和

赦免状

しゃめんじょう [2][0] 【赦免状】
罪を許す旨を記した文書。赦状。

赦宥

しゃゆう [0] 【赦宥】
罪を許すこと。罪に問わないこと。

赦帳

しゃちょう [1] 【赦帳】
江戸時代,寛永寺または増上寺で,幕府の法事が催される際,受刑者の親戚から両寺への赦免願いに基づき,その者の名を記して両寺から幕府に提出した帳簿。幕府はこれによって,赦(ユル)すべき者を選定し,法事の場に召集して釈放した。

赦書

しゃしょ [1] 【赦書】
赦免の書状。赦状。

赦状

しゃじょう [0] 【赦状】
「赦免状(シヤメンジヨウ)」に同じ。

赧然

たんぜん [0] 【赧然】 (ト|タル)[文]形動タリ
恥じ入って赤面するさま。「満顔の羞色は―として恰(アタカ)も前庭の花より紅ひなり/世路日記(香水)」

赧顔

たんがん [0] 【赧顔】
恥ずかしさのあまり顔をあからめること。赤面。赧面。「―に堪えない」

赫かしい

かがやかし・い [5] 【輝かしい・耀かしい・赫かしい】 (形)[文]シク かがやか・し
〔動詞「かかやく」の形容詞形。近世初期まで清音で「かかやかし」〕
(1)光り輝くように素晴らしい。非常に見事だ。立派だ。華々しい。「―・い成功」「―・い業績を残す」
(2)まぶしいほどに光り輝いている。きらきらしている。「御前のたちしは…―・しきまでに見ゆるに/讃岐典侍日記」
(3)恥ずかしい。面はゆい。「独り身をえ心にまかせぬほどこそ,さやうに―・しきもことわりなれ/源氏(末摘花)」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)

赫かす

かがやか・す [4] 【輝かす・耀かす・赫かす】 (動サ五[四])
〔近世初期まで「かかやかす」〕
(1)かがやくようにする。きらめかす。「目を―・して話を聞く」
(2)威光・威力などを示す。「母校の名誉を―・す」
(3)きらびやかにする。まぶしいほど立派にする。「扇など,みめには,おどろおどろしく―・さで,よくなからぬさまにしたり/紫式部日記」

赫き

かがやき [0][4] 【輝き・耀き・赫き】
〔近世初期まで「かかやき」〕
光りかがやくこと。「宝石の―」「才能の―」

赫く

かがや・く [3] 【輝く・耀く・赫く】 (動カ五[四])
〔近世初期まで「かかやく」〕
(1)それ自体が強い光を出したり,他から強い光を受けたりして,まぶしい光をはなつ。「ギラギラ―・く真夏の太陽」「ロビーにはシャンデリアが―・いている」「夕日に―・く海」
(2)生き生きとした様子・態度をみなぎらせる。「生徒たちの目は―・いていた」「彼女の顔は喜びに―・いた」
(3)名誉・名声などを得て光っているようにみえる。「優勝の栄誉に―・く」「通産大臣賞に―・く発明」
(4)強い光のため目がちかちかする。「目も―・き惑ひ給ふ/源氏(鈴虫)」
(5)恥ずかしがる。てれる。「女,扇を以て顔にさしかくして―・くを/今昔 27」

赫図阿拉

ホトアラ 【赫図阿拉】
中国,遼寧省瀋陽の東方60キロメートルにある興京老城の旧称。1603年ヌルハチがこの地に都城を築き,清朝発祥の地として知られる。

赫奕

かくやく [0] 【赫奕】 (ト|タル)[文]形動タリ
「かくえき(赫奕)」に同じ。「―たる光明を放つことも出来ぬか/肖像画(四迷)」

赫奕

かくえき [0] 【赫奕】
■一■ (ト|タル)[文]形動タリ
光り輝くさま。かくやく。「錦の御帯金色―たりしとかや/風流仏(露伴)」
■二■ (名・形動ナリ)
物事の盛んな・こと(さま)。「王威―の極に達し/文明論之概略(諭吉)」

赫居世

かくきょせい 【赫居世】
伝説上の新羅(シラギ)の始祖。姓は朴(ボク)氏。紀元前一世紀の半ばに辰韓(シンカン)の六氏族の王に推され居世干と称したという。

赫怒

かくど [1] 【赫怒】 (名)スル
はげしくおこること。激怒。「天神地祇が―あつて/自由太刀余波鋭鋒(逍遥)」

赫灼

かくしゃく [0] 【赫灼】 (ト|タル)[文]形動タリ
ひかりかがやくさま。「光明―として輝く/うもれ木(一葉)」

赫焉

かくえん [0] 【赫焉】 (ト|タル)[文]形動タリ
火が赤々と燃えるさま。光り輝くさま。「藁屑(ワラクズ)も,―として燃えざるはなし/自然と人生(蘆花)」

赫然

かくぜん [0] 【赫然】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)かがやくさま。「―たる電光/即興詩人(鴎外)」
(2)さかんなさま。
(3)かっと怒るさま。「―と怒気満面に顕はれしも/緑簑談(南翠)」

赫燿

かくやく [0] 【赫耀・赫燿】 (ト|タル)[文]形動タリ
光り輝くさま。物事が光り輝くように盛んなさま。「我軍旗の光誉をして益(マスマ)す―たらしめん/肉弾(忠温)」「尚ほ―と暑気の残りて見ゆれど/火の柱(尚江)」

赫耀

かくやく [0] 【赫耀・赫燿】 (ト|タル)[文]形動タリ
光り輝くさま。物事が光り輝くように盛んなさま。「我軍旗の光誉をして益(マスマ)す―たらしめん/肉弾(忠温)」「尚ほ―と暑気の残りて見ゆれど/火の柱(尚江)」

赫赫

かっかく カク― [0] 【赫赫】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)はなばなしい功名をあげるさま。「―たる戦果」
(2)光り輝くさま。「―たる南国の太陽」

赫赫

かくかく [0] 【赫赫】
⇒かっかく(赫赫)

赫連勃勃

かくれんぼつぼつ 【赫連勃勃】
(381-425) 中国,五胡十六国の夏(カ)の祖。匈奴の出身。後秦(コウシン)の姚興(ヨウコウ)に仕え,オルドス地方を本拠に独立。長安を奪い北魏(ホクギ)と対立した。

そお ソホ 【赭】
色の赤い土。顔料に用いた。赭土(ソオニ)。「まかねふく丹生のま―の色に出て/万葉 3560」

そほ 【赭】
⇒そお(赭)

赭土

そほに 【赭土】
⇒そおに(赭土)

赭土

しゃど [1] 【赭土】
あかつち。はに。

赭土

あかつち [0] 【赤土・赭土】
(1)褐色または赤褐色を帯びる土。多くの場合,火山灰の風化物に由来し,鉄分に富む。
→関東ローム層
(2)赤色土または黄色土。亜熱帯気候下で生成したもので,西南日本・南西諸島に分布。鉄分が多いほど赤みが強い。
(3)赤黒色の岩絵の具。

赭土

そおに ソホ― 【赭土】
〔「そぼに」とも〕
「そお(赭)」に同じ。「―を以て掌(タナウラ)に塗り/日本書紀(神代下訓)」

赭熊

しゃぐま [0] 【赤熊・赭熊】
(1)赤く染めた,ヤクの白い尾の毛。払子(ホツス)やかつらなどに使う。
(2)縮れ毛でつくった入れ毛。
(3)「赤熊髷」の略。

赭船

そほぶね 【赭船】
⇒そおぶね(赭船)

赭船

そおぶね ソホ― 【赭船】
赭で赤く塗ってある船。「旅にしてもの恋しきに山下(モト)の赤(アケ)の―沖に漕ぐ見ゆ/万葉 270」

赭色

しゃしょく [0] 【赭色】
赤褐色。

赭面

あかつら [0] 【赤面・赭面】
〔「あかづら」とも〕
(1)赤い色をした顔。
(2)浄瑠璃・歌舞伎で,顔を赤く塗るメーク-アップ。また,その扮装の役。はじめ勇猛と奸悪の両性格に用いられたが,のちには敵役のみとなった。赤塗り。

赭顔

しゃがん [1][0] 【赭顔】
赤い顔。あからがお。「白髪―」

走す

わし・す 【走す】 (動サ下二)
走らせる。「あしひきの山田を作り山高み下樋を―・せ/古事記(下)」

走らかし

はしらかし 【走らかし】
あり合わせのもので,簡単に作った汁。走らかし汁。「―に朝夕をくれば/浮世草子・一代女 4」

走らかす

はしらか・す 【走らかす】 (動サ四)
(1)走らせる。「をのこども,あまた―・したれば/徒然 87」
(2)立てる。置く。「格子の内には金屏風―・し/仮名草子・東海道名所記」
(3)煮立たせる。「薄鍋に醤油―・し/浮世草子・諸艶大鑑 1」
(4)「割る」の意の忌み詞。「素頭(スコウベ)微塵に―・し/浄瑠璃・千本桜」

走らす

はしら・す [3] 【走らす】
■一■ (動サ五[四])
「走らせる」に同じ。「馬を―・す」「筆を―・す」
■二■ (動サ下二)
⇒はしらせる

走らせる

はしら・せる [4] 【走らせる】 (動サ下一)[文]サ下二 はしら・す
(1)急いで行かせる。「使用人を―・せる」
(2)(筆・視線などを)すばやく動かす。「さらさらとペンを―・せる」「帳簿に目を―・せる」
(3)敗走させる。「敵を―・せる」

走り

はしり [3] 【走り】
(1)走ること。また,走り方。「ひと―してくる」
(2)時季に先駆けて出る農作物・漁獲物など。また,同種の物事のうち,いちばん初めのもの。「―だからまだ高価だ」
(3)敵に向かって木を滑らせ,ころがすこと。走り木。「―を以て推し落す様にぞ構へたる/太平記 14」
(4)台所の流し。「其家の―の脇に埋んだげな/浄瑠璃・八百屋お七」
(5)逃亡。駆け落ち。「失物か,―か/浄瑠璃・新版歌祭文」
(6)俳諧の付合方法の一。前句の語勢に乗って句を付けること。

走りこぐら

はしりこぐら 【走りこぐら】
〔「はしりこくら」とも〕
はしりくらべ。かけっこ。「私は―を致さう/狂言・伯養」

走りの

はしり【走りの】
[初物]early <tomatoes,bonitos,etc.> .→英和
…の〜である be the first <to do> .→英和

走り井

はしりい 【走り井】
清水のわき出る泉。「落ち激(ダキ)つ―水の清くあれば/万葉 1127」

走り使い

はしりづかい [4] 【走り使い】
ほうぼう走り回って,命ぜられた用を足すこと。また,その人。

走り使いをする

はしりづかい【走り使いをする】
go[run]errands.

走り元

はしりもと 【走り元】
流し元。台所。「―で味噌すらせ/浄瑠璃・栬狩 1」

走り回る

はしりまわ・る [5] 【走り回る】 (動ラ五[四])
(1)あちらこちらを走る。かけ回る。「山野を―・る」
(2)目的のために,休む暇もなくあちらこちらへ行く。奔走する。「金策に―・る」
(3)走って周囲をまわる。「庭火を十まはりばかり―・りたるに/宇治拾遺 5」

走り孺

はしりわらわ [4] 【走り孺】
(1)斎王(イツキノミコ)の車に徒歩で従う女童(メノワラワ)。
(2)寺院などで,走り使いの子供。

走り寄る

はしりよ・る [4][0] 【走り寄る】 (動ラ五[四])
走って近づく。「子供が母親に―・る」

走り幅跳

はしりはばとび【走り幅跳】
a (running) broad jump.〜の選手 a broad jumper.

走り幅跳び

はしりはばとび [4] 【走り幅跳び】
陸上競技の種目の一。助走して片足で踏み切り,跳んだ距離を争う競技。ブロード-ジャンプ。ブロード。

走り抜く

はしりぬ・く [4][0] 【走り抜く】 (動カ五[四])
(長い距離を)最後まで走る。「全コースを―・く」

走り抜ける

はしりぬ・ける [5][0] 【走り抜ける】 (動カ下一)
走って通り抜ける。「横丁を―・ける」

走り掛かる

はしりかか・る [5][0] 【走り掛(か)る】 (動ラ五[四])
走って勢いよくとびかかる。

走り掛る

はしりかか・る [5][0] 【走り掛(か)る】 (動ラ五[四])
走って勢いよくとびかかる。

走り書き

はしりがき [0] 【走り書き】 (名)スル
急いで続けざまに文字を書くこと。また,そうして書いたもの。「伝言を―する」

走り書き

はしりがき【走り書き】
a scribble[scratch].→英和
〜する scribble.

走り梅雨

はしりづゆ [3] 【走り梅雨】
本格的な梅雨になる前の,ぐずついた天気。梅雨の走り。
→残り梅雨
→戻り梅雨

走り湯

はしりゆ 【走り湯】
〔湯が勢いよく出ることから〕
いでゆ。温泉。「ましららのはまの―浦さびて/永久百首」

走り火

はしりび 【走り火】
ぱちぱち飛びはねる火の粉。「さわがしきもの―/枕草子 256」

走り物

はしりもの [0] 【走り物】
(1)野菜・魚などの,時季の初めにとれたもの。はしり。初物。
(2)「走り舞」に同じ。

走り知恵

はしりぢえ 【走り知恵】
浅はかな知恵。「おのれがやうな知恵は―とて役にたたぬ/狂言・以呂波」

走り競べ

はしりくらべ [4] 【走り競べ】
走って速さをくらべること。競走。かけっこ。

走り羽

はしりば 【走り羽】
矢羽のうち,矢をつがえたときに垂直になる羽。

走り者

はしりもの 【走り者】
出奔人。家出人。特に,駆け落ち者。「外の駆落―と違うて/浄瑠璃・重井筒(下)」

走り舞

はしりまい [0] 【走り舞】
舞楽の舞い方で,テンポが速く軽快に走るように舞うもの。「陵王」「納曾利(ナソリ)」「還城楽(ゲンジヨウラク)」「貴徳」「胡飲酒(コンジユ)」などが今日に残る。走り物。

走り読み

はしりよみ [0] 【走り読み】 (名)スル
ざっと早く読むこと。「新聞を―する」

走り読みする

はしりよみ【走り読みする】
skim;→英和
run over.

走り込む

はしりこ・む [4][0] 【走り込む】 (動マ五[四])
(1)走って中にはいる。かけ込む。
(2)十分に走る。「合宿で―・む」

走り馬

はしりうま 【走り馬】
(1)競馬に用いる馬。また,競馬。
(2)急使を乗せた早馬。「京よりの―と言へば/増鏡(三神山)」

走り高跳

はしりたかとび【走り高跳】
a (running) high jump.〜の選手 a high jumper.

走り高跳び

はしりたかとび [4][5] 【走り高跳び】
陸上競技の種目の一。助走して,片足で踏み切ってバーを跳び越えその高さを争う競技。ハイ-ジャンプ。

走る

はし・る [2] 【走る】 (動ラ五[四])
(1)人や動物が足をはやく動かして,すみやかに前へ進む。かける。「廊下を―・ってはいけない」「全速力で―・る」「犬が―・ってくる」
(2)乗り物や船が進む。走行する。「高速道路を―・るバス」「電車が―・る」
(3)急いで行く。早く行く。「現場へ―・る」「使いに―・る」
(4)(戦いに破れて)逃げる。敗走する。「西国へ―・る」
(5)(「奔る」とも書く)(主人や親もとから)逃亡する。逃げて姿をくらます。出奔する。「若い女のもとへ―・る」「敵国側へ―・る」
(6)(「趨る」とも書く。「…に走る」の形で)ある方向に強くかたむく。「悪事に―・る」「とかく感情に―・りやすい」「何事も極端に―・るきらいがある」
(7)はやく移動する。「夜空に稲妻が―・る」
(8)ある感覚や感情が瞬間的にあらわれて消える。「肩にするどい痛みが―・った」「顔に不安の影が―・る」「むしずが―・る」
(9)よどみなくスムーズに動く。「筆を―・らせる」「ペンが―・りすぎて物議をかもす」「今日のピッチャーは球(タマ)がよく―・る」
(10)道などがある場所を貫く。通る。「町の中央を大通りが東西に―・る」「国境を南北に―・る山脈」
(11)液体がはげしく動く。
 (ア)水などがはやい速度で流れる。「石の上に―・りかかる水は/伊勢 87」
→たばしる
→石(イワ)ばしる

 (イ)水などが勢いよく飛びはねる。「水の…人などの歩むに―・りあがりたる/枕草子 223」
 (ウ)液体が勢いよくとび散る。ほとばしる。「血―・りてとどまるべくもなし/宇治拾遺 2」「細長を…うちふるひければ水は―・りて乾きたり/宇治拾遺 7」
(12)(「胸走る」の形で)不安や悲しみで胸の鼓動が激しく打つ。胸がどきどきする。「胸つぶつぶと―・るに/蜻蛉(中)」「びんなき所にて人にものを言ひけるに,胸のいみじう―・りけるを/枕草子 317」
[可能] はしれる
[慣用] 悪事千里を―

走る

はしる【走る】
run;→英和
dash;→英和
sail (船が).→英和
走らせる send (使いを);→英和
[乗物を]drive;→英和
ride.→英和
走り回る(おりる,込む,出る,抜ける) run about (down,into,out,through).

走る

わし・る 【走る・奔る】 (動ラ四)
(1)はしる。「あまりに極端なる空理に―・りて/小説神髄(逍遥)」
(2)あくせくする。あせる。「身を知り世を知れれば,願はず―・らず/方丈記」
(3)金利を稼ぐ。「必ず大銀を―・るとて大仰なる事取組み/浮世草子・好色敗毒散」

走れメロス

はしれメロス 【走れメロス】
小説。太宰治作。1940年(昭和15)「新潮」に発表。親友を身代わりとして,処刑前の三日間の猶予を与えられたメロスが,約束通りに走り帰る姿に,「人の信実」を仮託する。

走光性

そうこうせい ソウクワウ― [0] 【走光性】
光の刺激によって起こる走性。虫などが灯火に集まるのは正の走光性,ミミズが暗い方へ移るのは負の走光性。光走性。

走力

そうりょく [1] 【走力】
走る力。走る能力。

走化性

そうかせい ソウクワ― [0] 【走化性】
媒質中の化学物質の濃度差が刺激となって起こる走性。コケやシダの精子,動物の精子,アメーバなどの原生動物にみられる。趨化性(スウカセイ)。化学走性。

走卒

そうそつ [0] 【走卒】
走り使いをするしもべ。

走向

そうこう [0] 【走向】
傾いた地層面・断層面などと水平面とが交わる直線方向。クリノメーターで計測する。

走地性

そうちせい [0] 【走地性】
生物が重力に対して示す走性。重力走性。

走塁

そうるい【走塁】
《野》(base) running.→英和

走塁

そうるい [0] 【走塁】 (名)スル
野球で,走者が塁から塁へ走ること。ベース-ランニング。

走塁妨害

そうるいぼうがい [5][0] 【走塁妨害】
野球で,野手が走者の走塁を妨げること。オブストラクション。

走性

そうせい [0] 【走性】
自由に動くことのできる生物が外界からの刺激に対して行う方向性のある運動。運動が刺激源に向かう場合を正,逆の方向へ向かう場合を負とする。刺激の種類から走光性・走化性・走流性・走触性などに分ける。また,重力・電気・熱などに対する反応もみられる。

走時

そうじ [1] 【走時】
各種の地震波が震源を出発して,ある観測点に到着するまでに要する時間。到着時と震源時の差として与えられる。

走時曲線

そうじきょくせん [4] 【走時曲線】
横軸に震央距離,縦軸に走時をとって,各観測点ごとに点を打ち,滑らかな曲線でつないだもの。

走時表

そうじひょう [0] 【走時表】
地震の震源の深さ別に,震央距離に対しての走時(特に標準走時)を示した表。

走査

そうさ【走査】
scanning.走査線 scanning lines.

走査

そうさ [1] 【走査】 (名)スル
テレビジョンやファクシミリなどで,送信の際に,画像を多くの点に分解し,それぞれの点の明暗などを電気信号に変換するために,一定の順序で各点をたどること。また,受信の際に,電気信号を点の集合に変換して画像を構成する操作。スキャン。

走査型トンネル顕微鏡

そうさがたトンネルけんびきょう [0][0] 【走査型―顕微鏡】
物体表面を原子スケールで調べる装置。極細な金属探針の先端を表面から1ナノメートル以下に置き,1ボルト程度の電圧をかけて表面に沿って移動させると,表面からの距離に応じてトンネル効果で電子が針に流れこみ,表面の凹凸を原子の大きさまで調べることができる。試料中の元素分析などにも用いられる。

走査型電子顕微鏡

そうさがたでんしけんびきょう [0] 【走査型電子顕微鏡】
〔scanning electron microscope〕
試料に電子ビームを当て,表面から放出された二次電子をとらえてブラウン管上に表示する電子顕微鏡。走査電子顕微鏡。セム(SEM)。

走査線

そうさせん [0] 【走査線】
走査の際に,画面を構成する電気信号の線。日本のテレビは五二五本。

走法

そうほう【走法】
(a) form of running.

走法

そうほう [0][1] 【走法】
陸上競技で,走り方。「ピッチ―」

走流性

そうりゅうせい ソウリウ― [0] 【走流性】
水の流れが刺激となって起こる走性。魚が流れに逆らうように泳ぐのは正の走流性の例。流れ走性。

走狗

そうく [1] 【走狗】
(1)鳥や獣などを追う猟犬。
(2)他人の手先となって追い使われる者。「権力の―となる」

走獣

そうじゅう [0] 【走獣】
走りまわるけもの。獣類をいう。

走破

そうは [1] 【走破】 (名)スル
予定された距離を走りきること。走り通すこと。「一万キロを―する」

走破する

そうは【走破する】
run the whole distance <between> .

走禽類

そうきんるい [3] 【走禽類】
「走鳥類」に同じ。

走禽類

そうきんるい【走禽類】
《鳥》runners;cursorial birds.

走程

そうてい【走程】
a course;→英和
a run[drive] <of 10 miles,two hours> ;→英和
<cover> a distance <of 300 kilometers> .→英和

走繞

そうにょう [0] 【走繞】
漢字の繞(ニヨウ)の一。「起」「超」などの「走」の部分。

走者

そうしゃ [1] 【走者】
(1)陸上競技で,走る人。「リレーの最終―」
(2)野球で,塁に出ている攻撃側の選手。ランナー。

走者

そうしゃ【走者】
《野》a runner.→英和

走衆

はしりしゅう [3] 【走衆】
(1)室町時代,将軍外出の際に徒歩で供をしたほか,種々の雑用にあたった者。
(2)江戸時代,徒組(カチグミ)の若衆。

走行

そうこう [0] 【走行】 (名)スル
自動車などが走ること。「悪路を―する」

走行距離

そうこう【走行距離】
mileage.→英和
走行距離計 an odometer(車などの).→英和

走触性

そうしょくせい [0] 【走触性】
接触が刺激となって起こる走性。イトミミズが密集して団塊をつくることなど。接触走性。
→走性

走資派

そうしは [0] 【走資派】
中国文化大革命の際,毛沢東などにより共産党内で資本主義の復活を目指す実権派として,打倒対象とされた劉少奇・鄧小平らをさした言葉。

走路

そうろ【走路】
a track;→英和
a course.→英和

走路

そうろ [1] 【走路】
(1)競走で,走者の走る道。コース。
(2)逃げ道。「あわてて―を求めけり/経国美談(竜渓)」

走野老

はしりどころ [4] 【走野老】
ナス科の多年草。山中の半陰地に生える。地下茎は横に伸び太く節があり,葉は楕円形で軟らかい。高さは約50センチメートル。春,葉腋から暗紅紫色の鐘状花を一個ずつ垂れ下げる。アルカロイドを含み,全体が有毒で,地下茎はロート根(コン)と称し鎮痛・鎮痙薬とする。漢名,莨菪(ロウトウ)。
→アトロピン
走野老[図]

走錨

そうびょう [0] 【走錨】 (名)スル
船が錨(イカリ)を投じたまま流されること。強風・強潮や,海底の底質が錨に適さないときなどに起こる。

走電性

そうでんせい [0] 【走電性】
生物が電流に対して示す走性。運動神経が直接電気刺激を受けるための反応であり,正常な反応系を介する他の走性とは異なる。電気走性。

走馬灯

そうまとう [0] 【走馬灯】
「回(マワ)り灯籠(ドウロウ)」に同じ。[季]秋。

走馬灯

そうまとう【走馬灯】
a revolving lantern.〜の様な ever-changing;kaleidoscopic.

走鳥類

そうちょうるい ソウテウ― [3] 【走鳥類】
飛ぶための翼をもたず,地上で生活する鳥の総称。発達した脚をもち,速く走る。ダチョウ・キウイ・ヒクイドリ・レア・エミューなど。平胸類。走禽(ソウキン)類。

赴く

おもぶ・く 【赴く・趣く】
■一■ (動カ四)
「おもむく{■一■}」に同じ。
■二■ (動カ下二)
「おもむく{■二■}」に同じ。「父が…―・け教へけむ事,過たず失はず/続紀(天平勝宝一宣命)」

赴く

おもむ・く [3] 【赴く・趣く・趨く】
〔面(オモ)向く,の意〕
■一■ (動カ五[四])
(1)ある場所・方角に向かって行く。「任地へ―・く」
(2)ある状態に向かう。「病気が快方に―・く」「勢いの―・くところ」「よき方に―・きて吹くなり/竹取」
(3)その方に心が向かう。「ひたみちに行ひに―・きなむに/源氏(御法)」
(4)従う。同意する。「『…』など語らふに,ふたりは―・きにけり/源氏(玉鬘)」
■二■ (動カ下二)
(1)ある場所・方角へ行かせる。「岳の上より南の添(ソイ)を下り様に―・けたり/今昔 25」
(2)ある方面にしむける。従わせようとして説得する。「仏の道に―・けむも,貴きこととは言ひながら/源氏(横笛)」
(3)そのような方向で考える。「似げなき御事とも―・け侍らず/源氏(末摘花)」

赴く

おもむく【赴く】
go (行く);→英和
proceed <to> ;→英和
[傾向に]grow;→英和
become;→英和
get <better> .→英和

赴任

ふにん [0] 【赴任】 (名)スル
任地へ赴くこと。「東京に―する」

赴任する

ふにん【赴任する】
leave for one's (new) post.

赴援

ふえん [0] 【赴援】 (名)スル
援助に赴くこと。

起きしな

おきしな [0] 【起きしな】
寝床から起きたばかりのこと。起きがけ。起きぬけ。「―に新聞に目を通す」

起きて半畳(ハンジヨウ)、寝て一畳

起きて半畳(ハンジヨウ)、寝て一畳
人間一人が必要な広さは,半畳か一畳である。富貴を望まず満足を知ることが大切であるということ。

起きる

おきる【起きる】
get up[rise](起床);wake up (目をさます);sit up (眠らずにいる);happen[occur](事件が);→英和
break out (火事などが).

起きる

お・きる [2] 【起きる】 (動カ上一)[文]カ上二 お・く
(1)横になっているものや傾いているものが立つ。起き上がる。「ころんだが,すぐ―・きてまた走り出した」「ベッドの上に―・きて食事ができるようになった」「倒れた稲が―・きた」
(2)目を覚まして寝床から出る。「毎朝六時には―・きる」
(3)目をさます。目覚める。「大きな声をだすと赤ん坊が―・きてしまう」
(4)眠らないでいる。「毎晩一二時までは―・きています」
(5)事件などが生じる。起こる。「大地震が―・きた」「奇跡が―・きる」「火災が―・きる」
〔上代からの語。「おこす」に対する自動詞〕

起き上がり小法師

おきあがりこぼし [6] 【起き上(が)り小法師】
底に錘(オモリ)を仕込み,倒れてもすぐに起き上がるようにした人形。達磨(ダルマ)の人形が多い。不倒翁。起き返り小法師。

起き上がり小法師

おきあがりこぼし【起き上がり小法師】
a tumbler.→英和

起き上がる

おきあが・る [0][4] 【起き上(が)る】 (動ラ五[四])
横になった状態から身を起こす。「ベッドから―・る」
[可能] おきあがれる

起き上がる

おきあがる【起き上がる】
get up[rise];sit up <in bed> .

起き上り小法師

おきあがりこぼし [6] 【起き上(が)り小法師】
底に錘(オモリ)を仕込み,倒れてもすぐに起き上がるようにした人形。達磨(ダルマ)の人形が多い。不倒翁。起き返り小法師。

起き上る

おきあが・る [0][4] 【起き上(が)る】 (動ラ五[四])
横になった状態から身を起こす。「ベッドから―・る」
[可能] おきあがれる

起き伏し

おきふし [2][1] 【起(き)伏し・起き臥し】
■一■ (名)スル
起きることと寝ることと。また,日常の生活。「―にも人手を借りる」
■二■ (副)
ねてもさめても。いつも。「―故郷を思う」

起き侘ぶ

おきわ・ぶ 【起き侘ぶ】 (動バ上二)
起きるのをつらいと思う。「―・びぬ長き夜あかぬ黒髪の/拾遺愚草」

起き抜け

おきぬけ [0] 【起(き)抜け】
寝床から起き出してすぐのこと。起きがけ。起きしな。「―に散歩に出る」

起き抜けに

おきぬけ【起き抜けに】
as soon as one gets up.

起き掛け

おきがけ [0] 【起(き)掛け】
寝床から起きたばかりのこと。起きしな。起きぬけ。

起き揚げ

おきあげ [0] 【起(き)揚げ】
絵の具や胡粉(ゴフン)を盛り上げて,絵・蒔絵(マキエ)・彫刻などの模様を地より高くすること。また,そのもの。「―人形」

起き番

おきばん [0] 【起(き)番】
当番で夜通し起きていること。また,その人。寝ずの番。

起き直る

おきなお・る [4][0] 【起(き)直る】 (動ラ五[四])
寝た姿勢から身を起こしてすわる。「床の上に―・って聞く」

起き直る

おきなおる【起き直る】
sit up <in bed> .

起き臥し

おきふし [2][1] 【起(き)伏し・起き臥し】
■一■ (名)スル
起きることと寝ることと。また,日常の生活。「―にも人手を借りる」
■二■ (副)
ねてもさめても。いつも。「―故郷を思う」

起き返る

おきかえ・る [3][0] 【起(き)返る】 (動ラ五[四])
起き上がる。「少し―・つて,尚背向(ウシロム)きに/婦系図(鏡花)」

起く

お・く 【起く】 (動カ上二)
⇒おきる

起こし

おこし [3] 【起(こ)し】
(1)立て起こすこと。「倒れた垣根を―にかかる」
(2)目覚めさせること。「寝ている父を―に行く」
(3)花札で,めくり札をめくること。

起こし絵

おこしえ [3] 【起(こ)し絵】
建物や樹木などの絵を切り抜いて厚紙で裏打ちし,枠組みの中に立て並べ立体的に構成したもの。灯火を点ずる仕掛けのものもある。芝居の舞台面や名所の風景などを題材とする。立て絵。立て版古(バンコ)。[季]夏。《―の男をころす女かな/中村草田男》

起こし絵図

おこしえず [4] 【起(こ)し絵図】
建物の壁面や天井などを描いた図を平面図の四周につづり合わせ,折り曲げて起こすと全体の様子が分かるように作ったもの。茶室の設計に古くから利用された。

起こす

おこ・す [2] 【起(こ)す・興す】 (動サ五[四])
(1)起きるようにする。
 (ア)倒れたりして横になっているものや,傾いているものを立てる。「倒れた苗木を―・す」「転んだ子供を―・してやる」「ベッドの上に体を―・す」
 (イ)眠っている人の目を覚まさせる。「朝六時に―・して下さい」
(2)地面などが平らになっている状態を破る。
 (ア)地面の表面を掘り返す。「畑を―・す」「畝を―・す」
 (イ)地面の表面にある物をはがす。「石を―・すとアリの巣が見つかる」
 (ウ)(花札・カルタなどで)伏せられている札を表に返す。「札を―・す」
(3)物事・事態・動きなどを生じさせる。また,意図的でなく,結果として,ある事態を生じさせる。「反乱を―・す」「水の力で電気を―・す」「腹痛を―・す」
(4)ある感情や意などを心の中に生じさせる。「やる気を―・す」「すぐにかんしゃくを―・す」「勉学意欲を―・させる教育」「道心を―・す」
(5)新たに物事を始める。組織などを作る。《起・興》「国を―・す」「会社を―・す」「事業を―・す」
(6)活動を盛んにさせる。《興》「産業を―・す」「没落した家を―・す」
(7)音声を文字化する。「録音テープを―・す」
(8)版に彫る。「此わけを板行に―・して/黄表紙・艶気樺焼」
(9)心をふるい立たせる。「大夫(マスラオ)の心振り―・し/万葉 3962」
〔「起きる」「起こる」に対する他動詞〕
[可能] おこせる
[慣用] 願を―・事を―・寝た子を―・筆を―・身を―

起こり

おこり [3] 【起(こ)り】
(1)物事の始まり。起源。「祭りの―」「地名の―」
(2)原因。「争いの―」

起こる

おこる【起こる】
(1)[発生]happen[occur];→英和
take place;break out (戦争・火事など).
(2)[起因]arise <from> ;→英和
originate <in,from> ;→英和
be caused <by> .
(3) be generated (電気など); <A fire> be kindled[made](火が);have an attack <of> (病気が).→英和

起こる

おこ・る [2] 【起(こ)る】 (動ラ五[四])
(1)物事・事態や動きが新しく生じる。おきる。「事件が―・った」「摩擦で静電気が―・る」「突然,喚声が―・った」「ぜんそくの発作が―・る」
(2)ある感情や欲望などが心の中に生ずる。「いたずら心が―・る」「悪心が―・る」
(3)勢いがさかんになる。「国が―・る」
(4)それまで静かだったものが立ち上がって行動を始める。「山の人,―・りののしりしかば/栄花(暮待つ星)」

起こ[興]す

おこす【起こ[興]す】
(1)[倒れたものを]raise;→英和
set up;help <a person> up.(2)[さます]wake (up);→英和
call (呼び起こす).→英和
(3)[始める]start;→英和
establish (設立する);→英和
found.→英和
(4) cause <a trouble> (ひき起こす);→英和
give rise to.(5) generate <electricity> (発生);→英和
kindle;→英和
make a fire (火を).→英和
(6) break <ground> (土を).→英和

起し

おこし [3] 【起(こ)し】
(1)立て起こすこと。「倒れた垣根を―にかかる」
(2)目覚めさせること。「寝ている父を―に行く」
(3)花札で,めくり札をめくること。

起し絵

おこしえ [3] 【起(こ)し絵】
建物や樹木などの絵を切り抜いて厚紙で裏打ちし,枠組みの中に立て並べ立体的に構成したもの。灯火を点ずる仕掛けのものもある。芝居の舞台面や名所の風景などを題材とする。立て絵。立て版古(バンコ)。[季]夏。《―の男をころす女かな/中村草田男》

起し絵図

おこしえず [4] 【起(こ)し絵図】
建物の壁面や天井などを描いた図を平面図の四周につづり合わせ,折り曲げて起こすと全体の様子が分かるように作ったもの。茶室の設計に古くから利用された。

起す

おこ・す [2] 【起(こ)す・興す】 (動サ五[四])
(1)起きるようにする。
 (ア)倒れたりして横になっているものや,傾いているものを立てる。「倒れた苗木を―・す」「転んだ子供を―・してやる」「ベッドの上に体を―・す」
 (イ)眠っている人の目を覚まさせる。「朝六時に―・して下さい」
(2)地面などが平らになっている状態を破る。
 (ア)地面の表面を掘り返す。「畑を―・す」「畝を―・す」
 (イ)地面の表面にある物をはがす。「石を―・すとアリの巣が見つかる」
 (ウ)(花札・カルタなどで)伏せられている札を表に返す。「札を―・す」
(3)物事・事態・動きなどを生じさせる。また,意図的でなく,結果として,ある事態を生じさせる。「反乱を―・す」「水の力で電気を―・す」「腹痛を―・す」
(4)ある感情や意などを心の中に生じさせる。「やる気を―・す」「すぐにかんしゃくを―・す」「勉学意欲を―・させる教育」「道心を―・す」
(5)新たに物事を始める。組織などを作る。《起・興》「国を―・す」「会社を―・す」「事業を―・す」
(6)活動を盛んにさせる。《興》「産業を―・す」「没落した家を―・す」
(7)音声を文字化する。「録音テープを―・す」
(8)版に彫る。「此わけを板行に―・して/黄表紙・艶気樺焼」
(9)心をふるい立たせる。「大夫(マスラオ)の心振り―・し/万葉 3962」
〔「起きる」「起こる」に対する他動詞〕
[可能] おこせる
[慣用] 願を―・事を―・寝た子を―・筆を―・身を―

起ち居

たちい [2][1] 【立ち居・起ち居】
(1)立ったり,座ったりすること。日常の動作。「―が不自由になる」
(2)立っていること。「空晴れて,千里に雲の―もなく/読本・雨月(菊花の約)」

起ち居振る舞い

たちいふるまい [2][1] 【立ち居振(る)舞い・立(ち)居振舞・起ち居振(る)舞い】
立ったり座ったりする動作に伴う,体のこなし。体の動かし方。起居動作。

起ち居振舞い

たちいふるまい [2][1] 【立ち居振(る)舞い・立(ち)居振舞・起ち居振(る)舞い】
立ったり座ったりする動作に伴う,体のこなし。体の動かし方。起居動作。

起ち端

たちは [0] 【起ち端・立(ち)端】
〔「たちば」とも〕
座を立つべきしおどき。「是を―に卓一は暇(イトマ)を告げて/緑簑談(南翠)」

起り

おこり【起り】
the origin;→英和
the source;→英和
the beginning;the cause (原因).→英和

起り

おこり [3] 【起(こ)り】
(1)物事の始まり。起源。「祭りの―」「地名の―」
(2)原因。「争いの―」

起り

むくり [2] 【起り】
〔動詞「むくる」の連用形から〕
上方に凸形に曲がっていること。また,その曲線や曲面。

起り屋根

むくりやね [4] 【起り屋根】
ゆるやかな弧を描いた凸形の屋根。

起り破風

むくりはふ [4] 【起り破風】
破風板の形が上方に向かって凸形の曲線をなすもの。
⇔反(ソ)り破風

起る

おこ・る [2] 【起(こ)る】 (動ラ五[四])
(1)物事・事態や動きが新しく生じる。おきる。「事件が―・った」「摩擦で静電気が―・る」「突然,喚声が―・った」「ぜんそくの発作が―・る」
(2)ある感情や欲望などが心の中に生ずる。「いたずら心が―・る」「悪心が―・る」
(3)勢いがさかんになる。「国が―・る」
(4)それまで静かだったものが立ち上がって行動を始める。「山の人,―・りののしりしかば/栄花(暮待つ星)」

起伏

きふく【起伏】
ups and downs;undulations.〜する rise and fall;roll.→英和

起伏

きふく [0] 【起伏】 (名)スル
(1)地形が高くなったり低くなったりしていること。「なだらかに―する高原」
(2)勢いなどが盛んになったり衰えたりすること。波乱。「―のある生涯」「―に富んだ人生」

起伏し

おきふし [2][1] 【起(き)伏し・起き臥し】
■一■ (名)スル
起きることと寝ることと。また,日常の生活。「―にも人手を借りる」
■二■ (副)
ねてもさめても。いつも。「―故郷を思う」

起信論

きしんろん 【起信論】
「大乗(ダイジヨウ)起信論」の略。

起倒流

きとうりゅう キタウリウ 【起倒流】
柔術の一派。江戸初期に寺田勘右衛門正重が創始。

起債

きさい [0] 【起債】 (名)スル
公債または社債を発行・募集すること。

起債する

きさい【起債する】
float[raise]a loan;→英和
issue bonds.

起債市場

きさいしじょう [4] 【起債市場】
公債や社債の発行市場。発行者・受託会社・引受人・投資者によって構成される取引のしくみ。取引の場があるわけではない。

起動

きどう [0] 【起動】 (名)スル
(1)動き始めること。
(2)機関が運転を開始すること。始動。

起動力

きどうりょく【起動力】
motive power.

起動機

きどうき [2] 【起動機】
⇒始動機(シドウキ)

起単

きたん [0] 【起単】
〔「単」は禅寺で僧名を書いて壁に貼ってある紙〕
禅宗で僧が寺を離れ去ること。

起原

きげん [1] 【起源・起原】
物事の起こるもと。起こり。根源。始まり。「人類の―を探る」「地名の―」

起句

きく [1] 【起句】
詩文の最初の一句。また特に,絶句の第一句。すなわち,起承転結の「起」。

起因

きいん [0] 【起因・基因】 (名)スル
物事の起こる原因となること。「国境問題に―する紛争」

起因する

きいん【起因する】
originate;→英和
be due <to> .

起坐

きざ [1] 【起坐・起座】 (名)スル
(1)起きあがってすわること。「君何ぞ―するを要せんや/世路日記(香水)」
(2)座を立つこと。「威儀師覚俊―して南の弘庇(ヒロビサシ)に出でて/盛衰記 3」

起寒剤

きかんざい [2] 【起寒剤】
⇒寒剤(カンザイ)

起居

ききょ [1][2] 【起居】 (名)スル
立ったり,座ったりすること。転じて,日常の生活。「―をともにする」

起工

きこう [0] 【起工】 (名)スル
新たに工事を始めること。着工。
⇔完工
⇔竣工
「―式」

起工する

きこう【起工する】
set to work;begin[start]work <on> ;lay down the keel <of> (船);→英和
break ground <for> (土木);lay the cornerstone (建築).→英和
起工式 a ground-breaking ceremony.

起床

きしょう [0] 【起床】 (名)スル
寝床からおきだすこと。「六時に―する」

起床する

きしょう【起床する】
get up;rise.→英和
‖起床時間 the hour of rising.

起床喇叭

きしょうらっぱ [4] 【起床喇叭】
兵営などで起床の合図に吹くらっぱ。

起座

きざ [1] 【起坐・起座】 (名)スル
(1)起きあがってすわること。「君何ぞ―するを要せんや/世路日記(香水)」
(2)座を立つこと。「威儀師覚俊―して南の弘庇(ヒロビサシ)に出でて/盛衰記 3」

起座呼吸

きざこきゅう [3] 【起座呼吸】
心不全のとき,臥位より起き上がった方が呼吸が楽なため,起座位でものによりかかった姿勢をとること。

起承転合

きしょうてんごう [2] 【起承転合】
「起承転結」に同じ。

起承転結

きしょうてんけつ [2] 【起承転結】
(1)漢詩の句の並べ方。起句でうたい起こし,承句でこれを承(ウ)け,転句で趣(オモムキ)を転じ,結句で結ぶという形式。絶句では第一句を起句,第二句を承句,第三句を転句,第四句を結句という。起承転合。
(2)文章の構成や物事の順序。

起抜け

おきぬけ [0] 【起(き)抜け】
寝床から起き出してすぐのこと。起きがけ。起きしな。「―に散歩に出る」

起拝

きはい [0] 【起拝】
神や天皇などに対して行う坐礼の作法。右膝から立ち,左足を進め,両足をそろえて姿勢を正し,笏(シヤク)を正し笏頭を目の前にあげ,左膝を伏せ,次いで右膝を伏せて拝礼する。

起掛け

おきがけ [0] 【起(き)掛け】
寝床から起きたばかりのこと。起きしな。起きぬけ。

起揚げ

おきあげ [0] 【起(き)揚げ】
絵の具や胡粉(ゴフン)を盛り上げて,絵・蒔絵(マキエ)・彫刻などの模様を地より高くすること。また,そのもの。「―人形」

起期

きき [1][2] 【起期】
物事の始まる時期。ある期間の起算点となる時期。

起案

きあん [0] 【起案】 (名)スル
草案を作ること。起草。「条文を―する」

起業

きぎょう [1] 【起業】 (名)スル
新しく事業を始めること。

起業利得

きぎょうりとく [4] 【起業利得】
⇒創業者利得(ソウギヨウシヤリトク)

起業地

きぎょうち [2] 【起業地】
事業を始めようとする土地。

起業家

きぎょうか [0] 【起業家】
新しく事業を起こし,経営する者。

起業者

きぎょうしゃ [2] 【起業者】
(1)新たに事業を行おうとする者。
(2)土地収用法(1951年制定)上,土地などを収用・使用することを必要とする事業を行う者。

起死

きし [1][2] 【起死】
瀕死(ヒンシ)の病人を生き返らせること。
→起死回生

起死回生

きしかいせい [1][2] 【起死回生】
今にもだめになりそうな物事を,立て直すこと。「―の策を講じる」「―の一打」

起死回生

きしかいせい【起死回生】
resuscitation.〜のヒット a hit to pull the team out of the fire.→英和

起毛

きもう [0] 【起毛】
布面に,けばをたてること。ふっくらとした肌ざわりをもたせ,保温性を高める。

起毛機

きもうき [2] 【起毛機】
起毛するための道具。針金を植え込んだ布やアザミの実などを用いる。

起毛筋

きもうきん [0][2] 【起毛筋】
⇒立毛筋(リツモウキン)

起泡剤

きほうざい キハウ― [2] 【起泡剤・気泡剤】
(1)溶媒に溶けてその泡立ちをよくする物質。石鹸(セツケン)などの表面活性剤や卵白・サポニンなど。
(2)プラスチック・ゴムなどに入れて,加熱により製品中に気泡をつくる物質。炭酸アンモニウム・炭酸水素ナトリウムなど。発泡剤。

起源

きげん [1] 【起源・起原】
物事の起こるもと。起こり。根源。始まり。「人類の―を探る」「地名の―」

起源

きげん【起源】
(an) origin;→英和
a beginning.…に〜する originate[have origin]in….

起潮力

きちょうりょく キテウ― [2] 【起潮力】
潮の干満を起こす力。月や太陽の引力がその大部分であるが,太陽は遠いため,その起潮力は月のほぼ半分弱。潮汐力(チヨウセキリヨク)。

起点

きてん [0] 【起点】
物事の始まりとなる所。出発点。
⇔終点

起点

きてん【起点】
the starting point.…を〜として starting from….

起爆

きばく [0] 【起爆】 (名)スル
火薬や爆弾に爆発を起こさせること。「―装置」

起爆剤

きばくざい [3] 【起爆剤】
(1)起爆薬。
(2)ある事を起こすきっかけとなるもの。「景気回復の―」

起爆薬

きばくやく [3] 【起爆薬】
わずかな衝撃によって爆発し,共存する火薬の点火剤として用いる爆薬。雷酸水銀(II)やアジ化鉛など。

起爆装置

きばく【起爆装置】
a triggering device.起爆剤[薬]initiator;priming powder.

起用

きよう [0] 【起用】 (名)スル
これまで用いられなかったり認められていなかったりした人を,ひきあげ用いること。とりたてて用いること。「スタッフに若手を―する」「投手の―を誤る」

起用する

きよう【起用する】
appoint;→英和
promote.→英和

起番

きばん [0] 【起番】 (名)スル
番号をつけはじめること。「地番区域ごとに―して定める」

起番

おきばん [0] 【起(き)番】
当番で夜通し起きていること。また,その人。寝ずの番。

起直る

おきなお・る [4][0] 【起(き)直る】 (動ラ五[四])
寝た姿勢から身を起こしてすわる。「床の上に―・って聞く」

起票

きひょう [0] 【起票】 (名)スル
新しく伝票を書くこと。伝票を起こすこと。

起程

きてい [0] 【起程】
(1)旅に出発すること。旅立ち。かどで。
(2)物事の起こりはじめ。

起稿

きこう [0] 【起稿】 (名)スル
原稿を書き始めること。
⇔脱稿

起稿する

きこう【起稿する】
start writing;draft.→英和

起立

きりゅう [0] 【起立】
「きりつ(起立)」に同じ。

起立

きりつ [0] 【起立】 (名)スル
立ち上がること。また,敬意を表する動作として立ち上がることを命ずる語。きりゅう。「―して先生に挨拶(アイサツ)する」「―。礼。着席」

起立する

きりつ【起立する】
stand[get]up;rise.→英和
起立投票 a standing[rising]vote.

起立性調節障害

きりつせいちょうせつしょうがい [10] 【起立性調節障害】
自立神経失調症の一。たちくらみ・めまいや,脳貧血,動悸,午前中の体調不良などの症状。小・中学生に多い。OD 。

起端

きたん [0] 【起端】
はじまり。おこり。発端。

起筆

きひつ [0] 【起筆】 (名)スル
書き始めること。かきおこし。
⇔擱筆(カクヒツ)

起算

きさん [0] 【起算】 (名)スル
ある時点を基準として数え始めること。「此日の午時より―すれば/経国美談(竜渓)」

起算する

きさん【起算する】
reckon[count]from <a date> ;measure from <a point> .

起算日

きさんび [2] 【起算日】
期間を計算し始める第一日。

起結

きけつ [0] 【起結】
(1)ものごとの始めと終わり。終止。
(2)漢詩・漢文の,起句と結句。

起聯

きれん [0] 【起聯】
漢詩で,律詩の第一・二句のこと。首聯。
→頷聯(ガンレン)
→頸聯(ケイレン)
→尾聯(ビレン)

起臥

きが [1] 【起臥】 (名)スル
おきることとふすこと。日々の生活。起居。おきふし。「―を共にする」「山野に―する」

起草

きそう [0] 【起草】 (名)スル
草稿を書き始めること。案文を作ること。「草案を―する」「―委員」

起草する

きそう【起草する】
(make a) draft.→英和
起草者(委員) a drafter (a drafting committee).

起行

きぎょう [0] 【起行】
浄土教で,往生するための仏教的行為,特に念仏をとなえること。
→安心(アンジン)

起訴

きそ [2][1] 【起訴】 (名)スル
裁判所に訴えを起こすこと。特に,刑事訴訟法上,検察官が公訴を提起すること。

起訴

きそ【起訴】
prosecution (刑事の);litigation (民事の).〜する prosecute[indict] <a person of a crime> (検事が);→英和
bring an action[a suit] <against> (民事).→英和
‖起訴者(状) an indictor (indictment).起訴猶予 suspension of indictment.

起訴便宜主義

きそべんぎしゅぎ [6] 【起訴便宜主義】
公訴提起の条件がみたされているときでも,犯人の性格や犯罪の軽重などを考慮して,検察官の裁量により不起訴にすることを認める原則。
→起訴猶予

起訴状

きそじょう [2][0] 【起訴状】
検察官が公訴提起の意思および審判の対象を明示するため,裁判所に提出する文書。

起訴状一本主義

きそじょういっぽんしゅぎ [9] 【起訴状一本主義】
公訴の提起の際に,検察官が裁判所に提出できるものを起訴状だけに限り,その他一切の書類・証拠を添付してはならないという主義。公判以前に裁判官に事件についての予断を抱かせるのを防止することを目的とする。

起訴猶予

きそゆうよ [3] 【起訴猶予】
犯人の性格・年齢・境遇,犯罪の軽重や情状および犯罪後の情況により訴追を必要としない時,検察官の裁量により公訴を提起しないこと。

起請

きしょう [0] 【起請】 (名)スル
(1)物事を企て,上申してその実行を上級官司に対して請うこと。また,その文書。「藤原朝臣冬緒―四事を進ず/三代実録(貞観一二)」
(2)神仏に誓いを立て,それにそむかぬことを宣言すること。また,その旨を記した文書。「全く不忠なきよし,一日に十枚づつの―を昼はかき/平家 12」
(3)(男女が)互いにとりかわす,固い約束。また,それを記した文書。「花川といへる女に―を書せ/浮世草子・一代男 3」

起請前書

きしょうまえがき 【起請前書】
起請文の初めに,誓う事項を掲げ,誓約をたがえたときは神仏の罰をこうむるべきことを記した部分。

起請文

きしょうもん [2][0] 【起請文】
(1)起請の内容を記した文書。起請誓紙。誓紙。誓詞。
(2)特に起請{(2)}の文書。起請前書と神文(シンモン)とからなる。起請誓紙。
→神文(シンモン)

起請誓紙

きしょうせいし 【起請誓紙】
「起請文(モン)」に同じ。

起返る

おきかえ・る [3][0] 【起(き)返る】 (動ラ五[四])
起き上がる。「少し―・つて,尚背向(ウシロム)きに/婦系図(鏡花)」

起重機

きじゅうき【起重機】
<lift a thing with> a crane;→英和
a derrick (船の).→英和

起重機

きじゅうき キヂユウ― [2] 【起重機】
⇒クレーン

起重機船

きじゅうきせん キヂユウ― [0] 【起重機船】
クレーンを載せた船。港湾工事・造船などの重量部材のつり上げ・運搬・据えつけなどに用いる。

起電

きでん [0] 【起電】 (名)スル
電気を発生させること。

起電力

きでんりょく [2] 【起電力】
導体間に一定の電位差を保持し,電流を流す原動力。化学的起電力・熱起電力・光起電力・電磁誘導による起電力などがある。単位はボルト,記号 V 動電力。

起電機

きでんき [2] 【起電機】
摩擦あるいは静電誘導を利用して電気を得る機器。ボルタの電気盆,ウィムズハースト起電機など。

起震車

きしんしゃ [2] 【起震車】
地震を体験させ,防災に役立てるため,震動装置や室内の簡単な設備を搭載した自動車。

起首

きしゅ [1] 【起首】
物事の始め。物事のおこり。

起龕

きがん [1] 【起龕】
〔「龕」は棺の意〕
禅宗の葬儀で,死者が僧の場合は法堂から,在家の場合は家から出棺すること。また,その儀式。
→鎖龕(サガン)

ちょう テウ 【超】
■一■ (名)
数字の下に付いて,ある数値を超える意を表す。「一万円―(一万円ヨリ多イ)」「60キログラム―」
■二■ (接頭)
□一□名詞に付く。
(1)程度が特に極端なものである意を表す。「―満員」「―高層ビル」「―弩級(ドキユウ)」
(2)あるものから極端に逸脱している意を表す。「―現実主義」「―心理学」
□二□動詞・形容詞・形容動詞などにつけて,程度がはなはだしいさまを強調する現代の若者言葉。すごく。とても。「―むかつく」「―うまい」

超LSI

ちょうエルエスアイ テウ― [7] 【超 LSI 】
⇒ブイ-エル-エス-アイ( VLSI )

超−

ちょう−【超−】
super-;→英和
ultra-.→英和

超える

こ・える [0] 【越える・超える】 (動ア下一)[文]ヤ下二 こ・ゆ
(1)障害物や境界線の上を通り過ぎて,向こう側へ行く。越す。比喩的にも用いる。《越》「峠を―・えて町に出る」「野を―・え,山を―・えて,列車は走る」「遠く海を―・えた外国まで広まる」「―・え難い壁」
(2)ある日時が過ぎる。《越》「―・えて一九九〇年の一月」「年―・ゆるまで音もせず/竹取」
(3)ある基準・数値を上まわる。越す。《超》「四万人を―・える大観衆」「能力の限界を―・えている」
(4)自分の考え方や立場からさらに先へ進む。超越する。《超》「利害を―・えて業界につくす」「怨讐を―・えて援助の手をさしのべる」
(5)他よりすぐれる。まさる。《超》「芸能人ニ―・エタリ/ヘボン」
(6)位が上になる。「昨日今日の若人どもに多く―・えられて/落窪 4」
〔本来「越す」に対する自動詞〕

超す

こ・す [0] 【越す・超す】 (動サ五[四])
(1)山・川その他の障害物や境界線の上を通り過ぎてその向こう側へ行く。《越》「峠を―・す」「箱根八里は馬でも―・すが―・すに―・されぬ大井川」
〔「越える」に比べて,ある一点を突破することに主眼がある〕
(2)ある基準・数値を上まわる。こえる。「四万人を―・す大観衆」「三時間を―・す大演説」「五〇の坂を―・す」
(3)ある区切り目となる時や困難な時期を過ぎる。《越》「この問題の解決は年を―・しそうだ」「ツバメは南の暖かい国で冬を―・す」
(4)後ろから行って先を進んでいたものより前に出る。位などが上位になる。《越》「ライバル会社の先を―・して新型機種を発売する」「大将を人より―・して大臣になして/宇津保(楼上・下)」
(5)(「…にこす」の形で)…よりも優れる。…よりもよい。「給料は高いに―・したことはない」「これに―・す幸いはございません」
(6)引っ越しする。ひっこす。《越》「隣に―・して来た人」「転任で大阪へ―・すことになった」
(7)(「おこしだ」「おこし下さる」などの形で)「行く」「来る」の尊敬表現。いらっしゃる。《越》「あら,どちらへお―・しですか」「皆様どうぞおそろいでお―・し下さい」
〔本来「越ゆ」に対する他動詞であったが,神の力などによって自分自身を越えさせる意から転じて,ほぼ「越える」と同じような意味で用いられるようになった〕
[可能] こせる
[慣用] 先(サキ)を―・峠を―・年を―・一山―

超ゆ

こ・ゆ 【越ゆ・超ゆ】 (動ヤ下二)
⇒こえる(越・超)

超ウラン元素

ちょうウランげんそ テウ― [6] 【超―元素】
原子番号九二番のウランよりも,原子番号の大きい元素。現在までに九三番ネプツニウムから一〇九番元素までが確認されている。すべて人工放射性元素。

超不変鋼

ちょうふへんこう テウフヘンカウ [4] 【超不変鋼】
アンバーにコバルトを添加したニッケル鋼。熱膨張係数がアンバーよりさらに小さい。精密測尺器や時計の天府(テンプ)などに利用。超アンバー。

超世

ちょうせい テウ― 【超世】
⇒ちょうせ(超世)

超世

ちょうせ テウ― [1] 【超世】
〔仏〕 世に超えすぐれていること。特に,阿弥陀仏が三世の諸仏より超えすぐれていること。ちょうせい。

超世の悲願

ちょうせのひがん テウ―ヒグワン 【超世の悲願】
〔仏〕
〔他の諸仏・諸菩薩の悲願に比べて超絶している意で〕
阿弥陀仏の四十八願。または,その中心である第十八願。超世の本願。

超乗

ちょうじょう テウ― [0] 【超乗】 (名)スル
(1)車に飛び乗ること。転じて,時流に乗ること。「開化―したる人物/偽悪醜日本人(雪嶺)」
(2)のりこえること。「遥方の石室を望みて走る,…―して走りて/不二の高根(麗水)」

超人

ちょうじん テウ― [0] 【超人】
(1)人なみはずれてすぐれた能力の持ち主。スーパーマン。
(2)〔(ドイツ) Übermensch〕
〔哲〕 ニーチェ哲学の中心概念。人間を超克されるべき中間者と考え,その超克の極限に立てられる概念。権力意志により積極的に生を肯定し,キリスト教にかわり善悪の彼岸にあって民衆に命令を下す。その具体像はツァラツストラとされる。
→権力意志
→君主道徳

超人

ちょうじん【超人】
a superman.→英和
〜的 superhuman.→英和

超人的

ちょうじんてき テウ― [0] 【超人的】 (形動)
普通の人のもつ能力をはるかに超えているさま。人間業とは思われないさま。「―なスタミナ」

超仏越祖

ちょうぶつおっそ テウブツヲツソ [5] 【超仏越祖】
禅宗の語。仏や宗祖の存在や教えも含めて一切の既成概念にとらわれず,本来の悟りの世界にあること。

超伝導

ちょうでんどう テウデンダウ [3] 【超伝導・超電導】
ある種の金属または合金の温度を下げてゆくと,それぞれ定まった転移温度以下で電気抵抗がゼロになる現象。同時にマイスナー効果,ジョセフソン効果などの特徴的な現象を示す。クーパー対とよばれる電子対の集団的な振舞いによって生じることが量子論に基づいて説明される。1911年カマリング=オネスが水銀で発見。転移温度は液体ヘリウムを必要とする二〇度 K 以下のものが多いが,ある種のセラミックスで転移温度の高いものが次々に発見され,超伝導材料として有望視されている。

超伝導

ちょうでんどう【超伝導】
superconductivity.→英和

超伝導磁石

ちょうでんどうじしゃく テウデンダウ― [7] 【超伝導磁石】
超伝導を利用した磁石。超伝導体に環状の大電流を流して強い電磁石をつくる。電力を消費しないのできわめて便利。ニオブを含む合金がよく利用される。

超俗

ちょうぞく テウ― [0] 【超俗】
世間一般の事柄にとらわれないこと。俗事・俗界を超越していること。「―の境地」

超俗的

ちょうぞく【超俗的】
unworldly;→英和
supermundane.

超克

ちょうこく テウ― [0] 【超克】 (名)スル
困難を乗り越え,それに打ち克つこと。「苦悩を―する」

超党派

ちょうとうは テウタウハ [3] 【超党派】
各政党が各自の政策・主張を超えて協力し合うこと。「―外交」

超党派的

ちょうとうは【超党派的】
suprapartisan <consensus> .超党派外交 nonpartisan[suprapartisan; <米> bipartisan (2党派のとき)]diplomacy.

超凡

ちょうぼん テウ― [0] 【超凡】 (名・形動)[文]ナリ
普通の程度をはるかに超えてすぐれている・こと(さま)。非凡。「首縊りの力学と云ふ脱俗―な演題なのだから/吾輩は猫である(漱石)」

超出

ちょうしゅつ テウ― [0] 【超出】 (名)スル
ぬけ出ていること。ぬきんでること。「流俗の外(ホカ)に―すること/伊沢蘭軒(鴎外)」

超勤

ちょうきん テウ― [0] 【超勤】
「超過勤務」の略。「―手当」

超勤

ちょうきん【超勤】
overtime work.⇒超過(勤務).

超卓

ちょうたく テウ― [0] 【超卓】 (名・形動)[文]ナリ
こえぬきんでている・こと(さま)。「学問―なるものありて/自由之理(正直)」

超合金

ちょうごうきん【超合金】
a super alloy.

超合金

ちょうごうきん テウガフキン [3] 【超合金】
摂氏一〇〇〇度近くの高温でも強度・耐食性を保つ合金。鉄・ニッケル・コバルトを主成分とする。航空機のエンジンなどに使われる。スーパーアロイ。

超回復

ちょうかいふく テウクワイフク [3] 【超回復】
強い運動後疲労がたまった筋肉が,休養により運動前より高い筋力を得ること。

超国家主義

ちょうこっか【超国家主義(者)】
ultranationalism (an ultranationalist).→英和

超国家主義

ちょうこっかしゅぎ テウコクカシユギ [6] 【超国家主義】
極端な国家主義。

超国家機構

ちょうこっかきこう テウコクカキコウ [7][6] 【超国家機構】
国際組織と異なり,加盟国とその国民を直接拘束する決定を行い,決定を実施するための直接の司法・執行権能を広範に有する内部機関をもつ,複数国家の連合組織。通常はヨーロッパ連合( EU )をさす。
→国際組織

超塩基性岩

ちょうえんきせいがん テウ― [6] 【超塩基性岩】
二酸化ケイ素の含有量が四五重量パーセント以下の火成岩の総称。橄欖岩(カンランガン)など。過塩基性岩。

超多時間理論

ちょうたじかんりろん テウ― [7] 【超多時間理論】
〔super-many-time theory〕
量子電磁力学の相対論的な定式化において,波動関数を,一時刻の関数ではなく,四次元空間の極面の関数として記述する方法。1943年,朝永振一郎が提唱した理論。この理論はさらに繰り込み理論に発展し,量子電磁力学の完成に寄与した。

超大国

ちょうたいこく【超大国】
a superpower;a superstate.

超大国

ちょうたいこく テウ― [3] 【超大国】
第二次大戦後のアメリカ合衆国とソ連のこと。核兵器を実質的に独占してヨーロッパの大国に超越した軍事力と交渉力をもち,東西各陣営において中心的役割を果たしていたことをいう語。

超対称性

ちょうたいしょうせい テウ― [0][0][0] 【超対称性】
フェルミ粒子とボーズ粒子の変換に対して成り立つ対称性。超対称性が存在すると,電荷と質量の等しいフェルミ粒子とボーズ粒子が常に対になって存在することになる。

超巨星

ちょうきょせい テウ― [3] 【超巨星】
巨大な質量と半径をもち,絶対等級も明るい恒星。北極星・リゲル・ベテルギウス・デネブ・アンタレスなど。

超常

ちょうじょう テウジヤウ [0] 【超常】
常態を超えていること。「―的」

超常現象

ちょうじょうげんしょう テウジヤウ―シヤウ [5] 【超常現象】
自然界の法則を超越していて合理的な説明が不可能であるような現象。

超弦理論

ちょうげんりろん テウゲン― [5] 【超弦理論】
⇒超紐理論(チヨウヒモリロン)

超弩級

ちょうどきゅう テウドキフ [0] 【超弩級】
(1)弩級以上のトン数・装備を持つ超大型戦艦。「―艦」
(2)とびぬけて規模が大きいこと。「―の製鉄所」

超心理学

ちょうしんりがく テウ― [5] 【超心理学】
現在の科学的常識を超えた,透視・念力・テレパシー・予知などのサイ現象を,実証的・実験的に研究しようとする心理学の一分野。パラサイコロジー。
→ESP

超抜

ちょうばつ テウ― [0] 【超抜】 (名)スル
(1)他より抜きんでていること。「技量識見とも他に―する」
(2)多くの中から特に選ばれること。抜擢(バツテキ)。「速に―せられ,或は挙擢せらるゝこと遅くして/西国立志編(正直)」

超新星

ちょうしんせい テウ― [3] 【超新星】
恒星進化の最終段階で起こる爆発により,恒星が急激に新星の数千倍も輝き,その後ゆっくりと滅光していく現象。あとにブラック-ホールか中性子星が残ることがある。スーパーノバ。

超日王

ちょうにちおう テウニチワウ 【超日王】
チャンドラグプタ{(3)}の中国名。

超格子

ちょうこうし テウカウシ [3] 【超格子】
二種の原子からできている結晶で,それぞれの原子が結晶格子をつくると同時に全体でもそれらを重ね合わせた結晶格子をつくっているもの。超格子構造をもつ高性能半導体などの結晶が人工的に作られている。重格子。

超法規

ちょうほうき テウハフキ [3] 【超法規】
法規にとらわれないこと。法規を度外視すること。「―的措置(=法ヲ超越シタ処置)」

超流動

ちょうりゅうどう テウリウドウ [3] 【超流動】
極低温において液体ヘリウムIIでみられる,粘性が 0 であるような流れ。毛細管中を圧力差なしで流れ,コップの中に入れるとコップの壁を膜になって上昇し,流れ出る。
→液体ヘリウム

超涯

ちょうがい テウ― 【超涯】
分をこえていること。過分。「これ当家―の面目なり/太平記 20」

超涯不次

ちょうがいふじ テウ― 【超涯不次】
分不相応なこと。特別の抜擢(バツテキ)。「多年の労功ありとて,―の賞を行なはれける/太平記 30」

超満員

ちょうまんいん テウマンヰン [3] 【超満員】
定員をはるかに超えていること。「―の通勤電車」

超満員である

ちょうまんいん【超満員である】
be overcrowded[jammed]with people.

超然

ちょうぜん テウ― [0] 【超然】 (ト|タル)[文]形動タリ
世俗的な物事にこだわらないさま。「どんな中傷にも―としている」「―たる態度」

超然としている

ちょうぜん【超然としている】
stand aloof <from> ;rise above <the world> ;do not care a bit <about,for> ;→英和
be indifferent <to> .→英和
〜たる unconcerned;indifferent.

超然主義

ちょうぜんしゅぎ テウ― [5] 【超然主義】
ある物事に関係せず,その外部に地位を占めて事を行う考え方。

超然内閣

ちょうぜんないかく テウ― [5] 【超然内閣】
明治から大正初期にかけ,政党の存在に左右されない政治を行なった藩閥・官僚内閣。
⇔責任内閣

超特価

ちょうとっか【超特価】
a special bargain price.

超特急

ちょうとっきゅう【超特急】
a superexpress.

超特急

ちょうとっきゅう テウトクキフ [3] 【超特急】
(1)特別急行列車よりもさらに速い列車。
(2)物事を特別に早くすること。「この仕事は―でやってくれ」

超現実主義

ちょうげんじつしゅぎ テウ― [7] 【超現実主義】
⇒シュールレアリスム

超現実主義

ちょうげんじつしゅぎ【超現実主義】
surrealism.→英和

超現実的

ちょうげんじつてき テウ― [0][1] 【超現実的】 (形動)
現実からかけ離れているさま。実際にはあり得ないさま。非現実的。

超短波

ちょうたんぱ【超短波】
ultrashort waves.

超短波

ちょうたんぱ テウ― [3] 【超短波】
慣用的な電波区分で,波長10〜1メートル(周波数30〜300メガヘルツ)の電波。近距離通信・テレビ放送などに用いる。

超硬合金

ちょうこうごうきん テウカウガフキン [5] 【超硬合金】
金属炭化物粉末と金属粉末を焼結して作った高硬度の合金。タングステン・チタン・コバルトなどを含む。切削工具などに使われる。
→タンガロイ

超紐理論

ちょうひもりろん テウヒモ― [4] 【超紐理論】
〔superstring theory〕
重力相互作用まで含めた統一場理論として有力視されているゲージ理論。この理論によると物質の基本は点のような粒子ではなく,ひものような一次元的広がりをもったもの(超ひも)であると考えられる。超弦理論。

超純水

ちょうじゅんすい テウ― [3] 【超純水】
純水から,さらに不純物を除いた水。通常抵抗率が 18MΩ・cm 程度のもの。

超絶

ちょうぜつ テウ― [0] 【超絶】 (名)スル
(1)他のものと比較にならないほどずばぬけてすぐれていること。「凡俗を―する技量」「―技巧練習曲」
(2)〔哲〕「超越」に同じ。

超絶する

ちょうぜつ【超絶する】
⇒超越.

超絶主義

ちょうぜつしゅぎ テウ― [5] 【超絶主義】
⇒超越主義(チヨウエツシユギ)

超能力

ちょうのうりょく テウ― [3] 【超能力】
(1)今日の科学では合理的に説明できない超自然な能力。テレパシー・透視・予知・念力などの総称。
→ESP
(2)他人,他の動植物と比べて著しく優れた特異な能力。

超能力

ちょうのうりょく【超能力】
supernatural power;extrasensory perception <ESP> .

超脱

ちょうだつ テウ― [0] 【超脱】 (名)スル
(1)世俗の気風から脱すること。「善悪を―したる一歩高き人となる事を得べきか/うらおもて(眉山)」
(2)ぬきんでること。「類型を―する」

超自我

ちょうじが テウ― [3] 【超自我】
〔(ドイツ) Über-Ich; 英 superego〕
精神分析学で,イドや自我とともに精神を構成するとされる,良心の機能を営むもの。イドからくる衝動や自我の働きを,道徳・良心などによって抑制し,道徳的なものに向けさせる。

超自然

ちょうしぜん テウ― [3] 【超自然】
現在知られている自然の理法・法則では説明のつかない,不思議なこと。神秘的なこと。「―的現象」

超自然主義

ちょうしぜんしゅぎ テウ― [6] 【超自然主義】
〔supernaturalism〕
感覚的および知性的認識でとらえられる自然的存在を超えた,何らかの存在を想定し,その認識は信仰・啓示・直覚などにより得られるとする哲学上および信仰上の態度。

超自然的

ちょうしぜんてき【超自然的】
supernatural.→英和

超越

ちょうえつ テウヱツ [0] 【超越】 (名)スル
(1)普通の程度をこえ,すぐれていること。とびぬけてすぐれていること。「一人だけ―した力を持つ」
(2)俗事にこだわらないこと。「世俗を―している」
(3)順序などをとび越えること。とび越えて高い位などにつくこと。ちょうおつ。「あまつさへ又数のほかの四宮に―せられ/保元(上)」
(4)〔哲〕
〔(ドイツ) Transzendenz〕

 (ア)何ものかを超え,その外または上に位置すること。世界の創造主として世界を超えている神,意識によって定立されるのではなくそれから独立する存在など。
 (イ)カントでは,感性的直観により経験することができない超感性的なもの,現象に対する物自体をいい,超越についての認識を「超越的」と呼んで「超越論的(先験的)」とは別のものとする。
 (ウ)ハイデッガーでは,現存在(人間)が,諸々の存在者を超えて存在そのものに開かれてあること。{
 (ア)}〜{
 (ウ)}
⇔内在

超越

ちょうおつ テウヲツ 【超越】
「ちょうえつ(超越){(3)}」に同じ。「数輩の上臈を―して/平家 1」

超越する

ちょうえつ【超越する】
rise above[stand aloof from] <the world> ;be disinterested;disregard <the peril of one's life> .→英和

超越主義

ちょうえつしゅぎ テウヱツ― [5] 【超越主義】
〔transcendentalism〕
一九世紀前半,アメリカ,ニュー-イングランド地方のユニテリアン派の中よりエマーソンを中心として始まるロマン主義運動。有限な存在のうちに神的なものの内在を認め,神秘的汎神論に傾くが,倫理的には理想主義,個人主義の立場にある。超絶主義。

超越数

ちょうえつすう テウヱツ― [4][3] 【超越数】
代数的数でない数。すなわち有理数を係数とする代数方程式の解とはなりえない数。例えば,自然対数の底 �,円周率πなど。
→代数的数

超越論

ちょうえつろん テウヱツ― [4] 【超越論】
〔哲〕
(1)〔(ドイツ) Transzendentalismus〕
カントおよび新カント派の批判主義の立場。認識を事実の生起からではなく,それが可能となる権利根拠から問題とする。
(2)
⇒超越主義

超越論的

ちょうえつろんてき テウヱツ― [0] 【超越論的】 (形動)
〔哲〕
〔(ドイツ) transzendental〕
(1)カントの批判主義における根本概念。様様な経験が可能となり構成される根拠・条件にかかわるさま。「先天的」とは異なり,先天的認識がいかに可能かを問題とする認識についていう。先験的。
(2)フッサールの現象学では,超越的に与えられる実在の本質を判断中止したのちの純粋意識の領域に関するさまをいう。

超越論的意識

ちょうえつろんてきいしき テウヱツ― [9] 【超越論的意識】
〔(ドイツ) transzendentales Bewußtsein〕
(1)カントでは「意識一般」に同じ。先験的意識。
(2)フッサールでは自然的態度に現象学的還元を施したあとに残余として残る純粋意識。

超越論的観念論

ちょうえつろんてきかんねんろん テウヱツ―クワンネン― [11] 【超越論的観念論】
〔(ドイツ) transzendentaler Idealismus〕
認識をなりたたしめるもののうち,質料は対象的なものがもたらすが,それを認識へと加工整理するのは主観の側にある先天的形式であるとする立場。カントがこれを唱えた。フィヒテ・シェリングにも見られるが,その場合には実在論的性格が払拭されている。先験的観念論。

超越関数

ちょうえつかんすう テウヱツクワン― [5] 【超越関数】
代数関数でない関数。三角関数・対数関数・指数関数など。

超過

ちょうか【超過】
(an) excess.→英和
〜する exceed;→英和
be over[more than] <1,000 yen> .‖超過勤務する(手当) work overtime (overtime allowance).

超過

ちょうか テウクワ [0] 【超過】 (名)スル
(1)一定の限度を超えること。きめられた枠をこえること。「制限時間を―する」
(2)ある数,ある量より多いこと。その数,その量は含まれない。
⇔未満
(3)他をこえて先に行くこと。「同輩多人を―して首位に近づくことを得/西国立志編(正直)」
(4)他よりもすぐれてまさること。「花厳宗と真言宗は,法相・三論にはにるべくもなき―の宗なり/開目抄」

超過保険

ちょうかほけん テウクワ― [4] 【超過保険】
保険会社が支払うべき保険金額が,保険の目的物の評価額を超過する保険。商法はその超過部分を無効とする。

超過利潤

ちょうかりじゅん テウクワ― [4] 【超過利潤】
正常利潤を上回る利潤。新技術の採用や新商品の開発,独占による価格のつり上げなど,競争相手の参入が制限されている場合に生じる。

超過勤務

ちょうかきんむ テウクワ― [4] 【超過勤務】
定まった勤務時間をこえて,勤務すること。超勤。

超過勤務手当

ちょうかきんむてあて テウクワ― [7] 【超過勤務手当】
⇒時間外手当(ジカンガイテアテ)

超過需要

ちょうかじゅよう テウクワ―エウ [4] 【超過需要】
需要量が供給量を超えているとき,その超過分。また単に,需要が供給を上回っている状態。

超遠心機

ちょうえんしんき テウヱンシンキ [5] 【超遠心機】
毎分数万回以上の高速で回転させ,重力の数十万倍に達する遠心力を与えて,溶液中で高分子物質を沈降させる遠心分離機。単に溶質を沈降させるだけの分離用超遠心機と,溶液の濃度分布を測定するための光学系を備え,高分子物質の分子量の測定などに用いる分析用超遠心機がある。タンパク質・核酸などの生化学的な研究に不可欠の機器。

超邁

ちょうまい テウ― [0] 【超邁】
他よりはるかにすぐれていること。「好んで―を宗として/吾輩は猫である(漱石)」

超長期国債

ちょうちょうきこくさい テウチヤウキ― [6] 【超長期国債】
償還期限が10年をこえる国債。日本では1983年(昭和58)に発行されたのが最初。

超関数

ちょうかんすう テウクワンスウ [3] 【超関数】
〔数〕 関数概念を拡張したもの。物理学や偏微分方程式論で用いられていた方法の数学的基礎を与えた。ディラックのデルタ(δ)関数はこの概念により,数学的に意味づけられる。

超電導

ちょうでんどう テウデンダウ [3] 【超伝導・超電導】
ある種の金属または合金の温度を下げてゆくと,それぞれ定まった転移温度以下で電気抵抗がゼロになる現象。同時にマイスナー効果,ジョセフソン効果などの特徴的な現象を示す。クーパー対とよばれる電子対の集団的な振舞いによって生じることが量子論に基づいて説明される。1911年カマリング=オネスが水銀で発見。転移温度は液体ヘリウムを必要とする二〇度 K 以下のものが多いが,ある種のセラミックスで転移温度の高いものが次々に発見され,超伝導材料として有望視されている。

超音波

ちょうおんぱ【超音波】
《理》a supersonic wave.

超音波

ちょうおんぱ テウ― [3] 【超音波】
振動数が1万6千ヘルツ以上で,人間の耳に感じない音波。現在では高い周波数をもつ各種の弾性波をいう。その発生と検出には,水晶振動子・電歪振動子・磁歪振動子を用いる。波長が小さく指向性が強いので,そのパルスを発振させて海の深さを測るソナーや魚群探知機に利用される。同様の原理で固体材料の内部の欠陥を検査したり,宝石・ガラスなどの切断や加工,乳濁液生成,洗浄,殺菌などにも利用される。

超音波内視鏡

ちょうおんぱないしきょう テウ―キヤウ [8][0] 【超音波内視鏡】
内視鏡の先端に超音波振動子を付けたもの。内臓や腹腔内から臓器深部の断層画像を得るために用いる。

超音波探傷器

ちょうおんぱたんしょうき テウ―タンシヤウ― [8] 【超音波探傷器】
材料内部の傷の有無やその存在位置を超音波により確認する機器。

超音波洗浄

ちょうおんぱせんじょう テウ―ジヤウ [6] 【超音波洗浄】
超音波により液体中の物体を振動させ,時計などの精密機械や貴金属・眼鏡などを洗浄すること。

超音波測深機

ちょうおんぱそくしんき テウ― [8] 【超音波測深機】
超音波を用いて,水深をはかる装置。

超音波診断

ちょうおんぱしんだん テウ― [6] 【超音波診断】
超音波を利用して人体内部を調べる医学診断法。無苦痛で X 線被曝がないので,産科・内科を中心に広く用いられる。

超音波風速計

ちょうおんぱふうそくけい テウ― [0] 【超音波風速計】
空気中を伝わる超音波の速度が風速によって左右されることを利用した気象測器。微風の測定もできる。

超音速

ちょうおんそく テウ― [3] 【超音速】
音の速さよりも速い速度。スーパーソニック。

超音速

ちょうおんそく【超音速】
《理》supersonic speed.超音速輸送機 a supersonic transport;an SST.→英和

超音速旅客機

ちょうおんそくりょかくき テウ― [9] 【超音速旅客機】
〔supersonic transport〕
音の速さの二倍以上の速度で飛行する旅客機。マッハ数で速度を表す。SST 。

超音速機

ちょうおんそくき テウ― [5][6] 【超音速機】
音速よりも速い速度で飛行する飛行機。普通,マッハ数で速度を表す。

超音速流

ちょうおんそくりゅう テウ―リウ [6] 【超音速流】
気流の速さが,いたるところでその気体中の音速より速い流れ。
→亜音速流
→遷音速流

超高圧加工食品

ちょうこうあつかこうしょくひん テウカウアツ― [10] 【超高圧加工食品】
熱の代わりに数千気圧の高圧をかけて殺菌し,生の食品の風味をそこなわず,栄養素を保った食品のこと。

超高圧送電

ちょうこうあつそうでん テウカウアツ― [7] 【超高圧送電】
送電方式の一。187キロボルト以上の電圧で行う送電方式。
→ユー-エッチ-ブイ( UHV )送電(ソウデン)

超高層

ちょうこうそう テウカウソウ [3] 【超高層】
きわめて高層であること。「―ビル」

超高層ビル

ちょうこうそう【超高層ビル】
a skyscraper.→英和

超高層大気

ちょうこうそうたいき テウカウソウ― [7] 【超高層大気】
普通,中間圏より上方のきわめて希薄な大気。

超高層建築物

ちょうこうそうけんちくぶつ テウカウソウ― [10] 【超高層建築物】
高層の建物のなかでも特に高い建物。建物の高さの制限(31メートル)が1963年(昭和38)に撤廃されて以後,耐震構造理論の発達を背景に出現。霞ヶ関ビル(1968年竣工,地上三六階,147メートル)はその最初の例。

超高真空

ちょうこうしんくう テウカウシンクウ [5] 【超高真空】
10��〜10�¹ºpa(パスカル)以下の圧力をもつ空間の状態。

超高速度

ちょうこうそくど テウカウソクド [5] 【超高速度】
速度がきわめて速いこと。超高速。

超高速度

ちょうこうそくど【超高速度(カメラ)】
(an) ultrahigh-speed (camera).

超高速度撮影

ちょうこうそくどさつえい テウカウソクド― [8] 【超高速度撮影】
高速度撮影よりさらに高速で撮影すること。主に回転鏡を急速回転するフィルムの走行に同期させ,鏡から被写体の像をフィルムに送りつけて撮影を行う。一秒に数千齣(コマ)から数十万齣まで撮影可能で,プラズマ放電などの超短時間現象の観察に用いる。

えつ ヱツ 【越】
(1)中国南部に居住していた南方系民族。春秋時代の越や,漢時代の閩越(ビンエツ)などの国を建てたのはこの一部族とされる。
(2)中国の浙江(セツコウ)地方を支配した春秋戦国時代の諸侯国の一。都は会稽(カイケイ)。。呉と争い,紀元前473年越王勾践(コウセン)は呉王夫差を滅ぼし,北上して覇者となる。紀元前334年に楚(ソ)に滅ぼされた。

こし 【越・高志】
古代における北陸地方の呼称。福井・石川・富山・新潟の諸県。越の国。

越え

ごえ 【越え】 (接尾)
国名や山・峠などの名に付けて,そこを越えて行く経路の意を表す。「伊賀―」「鵯(ヒヨドリ)―」

越える

こ・える [0] 【越える・超える】 (動ア下一)[文]ヤ下二 こ・ゆ
(1)障害物や境界線の上を通り過ぎて,向こう側へ行く。越す。比喩的にも用いる。《越》「峠を―・えて町に出る」「野を―・え,山を―・えて,列車は走る」「遠く海を―・えた外国まで広まる」「―・え難い壁」
(2)ある日時が過ぎる。《越》「―・えて一九九〇年の一月」「年―・ゆるまで音もせず/竹取」
(3)ある基準・数値を上まわる。越す。《超》「四万人を―・える大観衆」「能力の限界を―・えている」
(4)自分の考え方や立場からさらに先へ進む。超越する。《超》「利害を―・えて業界につくす」「怨讐を―・えて援助の手をさしのべる」
(5)他よりすぐれる。まさる。《超》「芸能人ニ―・エタリ/ヘボン」
(6)位が上になる。「昨日今日の若人どもに多く―・えられて/落窪 4」
〔本来「越す」に対する自動詞〕

越える

こえる【越える】
⇒越す.

越し

ごし 【越し】 (接尾)
(1)名詞に付いて,それを越して物事をすることを表す。「窓―に話しかける」「垣根―」
(2)年月の長さを表す語に付いて,その年月を経過する間,続いていることを表す。「五年―の懸案」

越し

−ごし【−越し】
over <the fence,one's spectacles> ;→英和
across <the mountain> .→英和
3年〜の借金 a debt three years old.

越す

こす【越す】
(1) cross;→英和
go across (越えて行く).
(2) pass (through) (通過).→英和
(3) outstrip;→英和
outrun (追い越す).→英和
(4) exceed (超過);→英和
pass <middle age> .
(5) excel;→英和
surpass(まさる).→英和
(6) tide over <a crisis> ;surmount <a difficulty> (切り抜ける).→英和
(7) move;→英和
remove (引っ越す).→英和

越す

こ・す [0] 【越す・超す】 (動サ五[四])
(1)山・川その他の障害物や境界線の上を通り過ぎてその向こう側へ行く。《越》「峠を―・す」「箱根八里は馬でも―・すが―・すに―・されぬ大井川」
〔「越える」に比べて,ある一点を突破することに主眼がある〕
(2)ある基準・数値を上まわる。こえる。「四万人を―・す大観衆」「三時間を―・す大演説」「五〇の坂を―・す」
(3)ある区切り目となる時や困難な時期を過ぎる。《越》「この問題の解決は年を―・しそうだ」「ツバメは南の暖かい国で冬を―・す」
(4)後ろから行って先を進んでいたものより前に出る。位などが上位になる。《越》「ライバル会社の先を―・して新型機種を発売する」「大将を人より―・して大臣になして/宇津保(楼上・下)」
(5)(「…にこす」の形で)…よりも優れる。…よりもよい。「給料は高いに―・したことはない」「これに―・す幸いはございません」
(6)引っ越しする。ひっこす。《越》「隣に―・して来た人」「転任で大阪へ―・すことになった」
(7)(「おこしだ」「おこし下さる」などの形で)「行く」「来る」の尊敬表現。いらっしゃる。《越》「あら,どちらへお―・しですか」「皆様どうぞおそろいでお―・し下さい」
〔本来「越ゆ」に対する他動詞であったが,神の力などによって自分自身を越えさせる意から転じて,ほぼ「越える」と同じような意味で用いられるようになった〕
[可能] こせる
[慣用] 先(サキ)を―・峠を―・年を―・一山―

越の国

こしのくに 【越の国】
北陸道の古名。越前・越中・越後の総称。越(コシ)。越の道。越路。

越の海

こしのうみ 【越の海】
北陸道に接する日本海の古称。

越の白嶺

こしのしらね 【越の白嶺】
白山(ハクサン)の古名。越の白山。越の高嶺(タカネ)。越の峰。越の山。((歌枕))「年深く降り積む雪を見る時ぞ―に住む心ちする/後撰(冬)」

越の道

こしのみち 【越の道】
北陸道の古名。越の国。

越の雪

こしのゆき 【越の雪】
干菓子の一。微塵粉(ミジンコ)と和三盆(ワサンボン)を押し固めたもの。新潟県長岡市の名物。

越ゆ

こ・ゆ 【越ゆ・超ゆ】 (動ヤ下二)
⇒こえる(越・超)

越中

えっちゅう ヱツチユウ 【越中】
(1)旧国名の一。今の富山県全域。古名。こしのみちのなか。
(2) [3]
「越中褌(フンドシ)」の略。

越中おわら節

えっちゅうおわらぶし ヱツチユウ― 【越中おわら節】
〔「おわら」は囃子詞(ハヤシコトバ)〕
富山県婦負(ネイ)郡八尾(ヤツオ)町の民謡で,盆踊り唄。源流は日本海沿岸の酒席の騒ぎ唄。

越中具足

えっちゅうぐそく ヱツチユウ― [5] 【越中具足】
細川越中守重賢(シゲカタ)の考案になる実用的な具足。兜(カブト)は越中頭形(ズナリ),胴は革包みとなり,臑当(スネアテ)には家地(イエジ)をつけない。江戸時代,熊本藩を中心に主として九州に流行した。

越中縞

えっちゅうじま ヱツチユウ― [0] 【越中縞】
富山地方に産する木綿縞織物。地縞・二子縞を主とする。

越中褌

えっちゅうふんどし ヱツチユウ― [5] 【越中褌】
〔細川越中守忠興の始めたものという〕
長さ1メートルほどの小幅の布にひもをつけたふんどし。越中。
→六尺褌

越人

えつじん ヱツジン 【越人】
⇒越智越人(オチエツジン)

越俎

えっそ ヱツ― 【越俎】
自分の職分を越えて他人の仕事に干渉すること。出過ぎること。
〔料理人が仕事を怠っても,神主が俎(マナイタ)などを越(ウバ)ってその代わりをしたりしないものだという「荘子(逍遥遊)」の故事から〕

越冬

えっとう ヱツ― [0] 【越冬】 (名)スル
冬を越すこと。冬を過ごすこと。「南極で―する」「―資金」

越冬する

えっとう【越冬する】
(pass the) winter.→英和
越冬隊 the wintering party <at the Antarctic> .

越前

えちぜん ヱチゼン 【越前】
旧国名の一。ほぼ福井県中・北部に相当。古名,こしのみちのくち。

越前加賀海岸国定公園

えちぜんかがかいがんこくていこうえん ヱチゼン―コウヱン 【越前加賀海岸国定公園】
福井県と石川県にまたがる日本海沿岸の公園。東尋坊・越前岬などの名勝地がある。

越前岬

えちぜんみさき ヱチゼン― 【越前岬】
福井県北部,日本海に突出した岬。海食崖(ガイ)が発達し,奇岩・洞穴などの海岸美で知られる。

越前彫

えちぜんぼり ヱチゼン― [0] 【越前彫】
木製の器に彫刻し,表面を漆で彩色したもの。鎌倉・室町時代からの越前国の名産で,鎌倉彫の一種。

越前水母

えちぜんくらげ ヱチゼン― [5] 【越前水母】
日本近海に生息する最大のクラゲ。淡褐色の半球形で,傘の直径1メートルに達し,重さ150キログラムにもなる。

越前紙

えちぜんがみ ヱチゼン― [3] 【越前紙】
福井県今立郡今立町地方に産出した和紙。特に,奉書紙・鳥の子紙は有名。

越前蟹

えちぜんがに ヱチゼン― 【越前蟹】
(北陸地方で)ズワイガニの別名。[季]冬。

越南

えつなん ヱツナン 【越南】
ベトナムのこと。

越境

えっきょう ヱツキヤウ [0] 【越境】 (名)スル
境界,特に,国境を不法に越えること。「―して隣国に侵入する」

越境する

えっきょう【越境する】
cross the border <into> .→英和
〜入学する gain admission into a school in another district than one's own.

越境入学

えっきょうにゅうがく ヱツキヤウニフ― [5] 【越境入学】
通学すべき学区の公立の小・中・高の学校に入らないで,他の学区の学校に入学すること。

越天楽

えてんらく ヱテンラク 【越天楽・越殿楽】
(1)雅楽の曲名。管弦(カンゲン)。平調(ヒヨウジヨウ)の曲のほか,盤渉調(バンシキチヨウ)・黄鐘調(オウシキチヨウ)の曲もある。今様の旋律にもよく用いられた。
(2)箏曲の曲名。筑紫箏(ツクシゴト)の「富貴(フキ)」と俗箏組歌「菜蕗(フキ)」の別名。

越奏

おっそう ヲツ― 【越奏】
順序を踏まないで,上司・帝王に申し上げること。[色葉字類抄]

越屋根

こしやね [0] 【越屋根】
採光・換気・煙出しなどのため,屋根の上に,棟をまたいで一段高く設けた小屋根。
越屋根[図]

越州

えっしゅう ヱツシウ 【越州】
越前・越中・越後の総称。

越州窯

えっしゅうよう ヱツシウエウ 【越州窯】
中国,浙江(セツコウ)省(古くは越州)を中心に,後漢代から北宋代まで続いた窯。特に,晩唐から五代にかけて優れた青磁を製した。

越年

おつねん ヲツ― [0] 【越年】 (名)スル
年を越すこと。えつねん。「マオカで―しながら/放浪(泡鳴)」

越年

えつねん ヱツ― [0] 【越年】 (名)スル
年を越し,新しい年を迎えること。年越し。おつねん。「富士山頂で―する」

越年する

えつねん【越年する】
pass the (old) year.

越年生

えつねんせい ヱツ― [0] 【越年生】
「越年生植物」の略。

越年生植物

えつねんせいしょくぶつ ヱツ― [8] 【越年生植物】
植物が発芽して開花・成熟し枯れるまで,足かけ二年に及ぶこと。秋に発芽し,春開花するものが多い。ダイコン・ニンジン・ムギなど。二年生植物。二年草。越年草。

越年草

えつねんそう ヱツ―サウ [0] 【越年草】
「越年生植物」に同じ。

越年蜻蛉

おつねんとんぼ ヲツ― [5] 【越年蜻蛉】
イトトンボの一種。体長3.5センチメートル内外。体は淡褐色。夏に羽化し,成虫で越冬するのでこの名がある。翌春成熟すると複眼が青くなる。ユーラシアに広く分布し,日本では北方に多い。

越年蝶

おつねんちょう ヲツ―テフ [3] 【越年蝶】
モンキチョウの別名。幼虫で越年するのを,成虫で越年すると思われていたのでこの名がある。

越度

おちど [1] オチ― 【落(ち)度】 ・ ヲチ― 【越度】
〔「おつど(越度)」の転〕
失敗。あやまち。過失。「運転手には―はない」

越度

おつど ヲツ― 【越度】
(1)律令制で,通行証を持たずに,関を経ないで間道をぬけること。
(2)法に反すること。[節用集(文明本)]
(3)「おちど(落度)」に同じ。おつと。「悔ユルニ甲斐ナイ―ヲシタ/天草本伊曾保」

越後

えちご ヱチゴ 【越後】
旧国名の一。佐渡島を除く新潟県全域に相当。古名,こしのみちのしり。

越後三山

えちごさんざん ヱチゴ― 【越後三山】
新潟県南東部,越後山脈中の三峰。駒ヶ岳・中ノ岳・八海山(ハツカイサン)。

越後三山只見国定公園

えちごさんざんただみこくていこうえん ヱチゴ―コウヱン 【越後三山只見国定公園】
新潟県と福島県にまたがる国定公園。越後山脈・三国山脈の一部の山岳や渓谷,奥只見湖をはじめとする人造湖など,景観は変化に富む。

越後上布

えちごじょうふ ヱチゴジヤウ― [4] 【越後上布】
越後で織られる平織りの麻織物。古く苧麻(チヨマ)を細密に手で紡ぎ,居坐機(イザリバタ)で織り,雪ざらしをして仕上げた。小千谷(オヂヤ)・十日町・塩沢町などを中心に産し,夏の衣料として珍重される。[季]夏。

越後屋

えちごや ヱチゴ― 【越後屋】
江戸日本橋駿河町にあった江戸一の呉服店。今の三越百貨店の前身。「―といへる呉服所に尋ねよりて/浮世草子・一代女 4」

越後山脈

えちごさんみゃく ヱチゴ― 【越後山脈】
新潟・群馬・福島三県の県境に連なる山脈。北は阿賀野川をはさんで飯豊(イイデ)山地と相対し,南は三国山脈に接する。

越後布

えちごぬの ヱチゴ― [3] 【越後布】
「越後縮(チヂミ)」に同じ。

越後帷子

えちごかたびら ヱチゴ― [4] 【越後帷子】
越後上布や越後縮(チヂミ)で仕立てたかたびら。

越後平野

えちごへいや ヱチゴ― 【越後平野】
⇒新潟平野(ニイガタヘイヤ)

越後流

えちごりゅう ヱチゴリウ 【越後流】
軍学の一派。上杉謙信を祖とし,祖述して三伝に分かれる。宇佐美定行の宇佐美伝越後流,加治景英の加治伝越後流,上杉義春の日本伝越後流。謙信流。越後家伝。

越後湯沢

えちごゆざわ ヱチゴユザハ 【越後湯沢】
⇒湯沢(ユザワ)

越後獅子

えちごじし ヱチゴ― [4] 【越後獅子】
(1)越後国西蒲原郡の神社の里神楽の獅子舞。
(2)越後国西蒲原郡月潟村から出て,諸国を巡業した街道演芸。子供が獅子頭をかぶり大人の鳴らす太鼓・笛に合わせて軽業などをして,金銭を請い歩いた。角兵衛獅子。
(3)地歌・箏曲の曲名。原曲(地歌)は天明・寛政期(1781-1801),大坂の峰崎勾当作曲の手事物。箏の手付は八重崎検校作,市浦検校作などがある。
(4)歌舞伎舞踊の曲名。長唄。七変化舞踊,本名題「遅桜手爾葉七字(オソザクラテニハノナナモジ)」の一曲。篠田金次作詩。九世杵屋(キネヤ)六左衛門作曲。1811年江戸中村座初演。
越後獅子(2)[図]

越後線

えちごせん ヱチゴ― 【越後線】
JR 東日本の鉄道線。新潟県柏崎と新潟間,83.8キロメートル。吉田で弥彦線と交わる。

越後縮

えちごちぢみ ヱチゴ― [4] 【越後縮】
新潟県小千谷(オヂヤ)を中心に織られる上質の麻の縮織物。撚(ヨ)りの強いよこ糸を用いて布地全体に皺(シボ)を出す。小千谷縮。越後布。越後布縮。

越後騒動

えちごそうどう ヱチゴサウ― 【越後騒動】
嫡子の死により起こった越後高田藩のお家騒動。三年にわたる抗争は,1681年,五代将軍綱吉の親裁により両成敗,改易となる。

越智

おち ヲチ 【越智】
姓氏の一。
(1)中世,伊予国の豪族。瀬戸内の水運で河野・土居・得能などの一族とともに繁栄した。
(2)中世,大和国南部の豪族。高市郡越智城を拠点とし,応仁の乱後南大和をほぼ統一。

越智越人

おちえつじん ヲチヱツジン 【越智越人】
(1656-?) 江戸前期の俳人。別号,槿花翁。北越生まれ。名古屋に住し,理知的・古典的傾向をもち,初期蕉風を尊重。著「俳諧冬農日槿花翁之抄」「鵲尾冠(シヤクビカン)」「不猫蛇(フミヨウジヤ)」など。

越権

おっけん ヲツ― 【越権】
⇒えっけん(越権)

越権

えっけん【越権】
arrogation.〜の unauthorized.→英和
〜行為をする exceed one's authority.

越権

えっけん ヱツ― [0] 【越権】
その人に許されている権限をこえてことを行うこと。おっけん。「―行為」

越権代理

えっけんだいり ヱツ― [5] 【越権代理】
代理人がその代理権の範囲をこえてなす法律行為。
→無権代理

越殿楽

えてんらく ヱテンラク 【越天楽・越殿楽】
(1)雅楽の曲名。管弦(カンゲン)。平調(ヒヨウジヨウ)の曲のほか,盤渉調(バンシキチヨウ)・黄鐘調(オウシキチヨウ)の曲もある。今様の旋律にもよく用いられた。
(2)箏曲の曲名。筑紫箏(ツクシゴト)の「富貴(フキ)」と俗箏組歌「菜蕗(フキ)」の別名。

越水

えっすい ヱツ― [0] 【越水】
堤防などの頂上から流出する水。越流水。溢水(イツスイ)。

越流

えつりゅう ヱツリウ [0] 【越流】 (名)スル
(1)水があふれ出ること。溢流(イツリユウ)。
(2)洪水時などに,余水がダムの上部を越えて流れること。また,その水。「―ダム」

越流堤

えつりゅうてい ヱツリウ― [0] 【越流堤】
堤防の一部を切り欠き洪水の一部を越流させて洪水調節をするもの。溢流堤(イツリユウテイ)。

越渡島

こしのわたりのしま 【越渡島】
北海道の古名。

越生

おごせ 【越生】
埼玉県南部,入間郡の町。秩父山地の東縁に位置する。梅の産地。越生梅園がある。

越美北線

えつみほくせん ヱツミ― 【越美北線】
JR 西日本の鉄道線。福井県越前花堂・九頭竜湖間,52.5キロメートル。福井平野と九頭竜川上流部を結び,沿線に大野市がある。

越訴

えっそ ヱツ― [1] 【越訴】 (名)スル
⇒おっそ(越訴)

越訴

おっそ ヲツ― [1][0] 【越訴】
(1)一定の順序を経ないで,直接上級の官司に訴えること。律令制以降,全時代を通じて原則として禁止され,特に江戸幕府はこれに厳罰を与えた。えっそ。
(2)中世の訴訟手続きで,判決の過誤の救済手続き。敗訴した者が,判決に誤りがある旨を書面で訴え出て,再審理を求めること。

越訴奉行

おっそぶぎょう ヲツ―ギヤウ [4] 【越訴奉行】
鎌倉・室町時代の職名。越訴{(2)}を受理して再審する職。引付(ヒキツケ)奉行から選定された。

越谷

こしがや 【越谷】
埼玉県南東部の市。住宅・商工業地として発展。もと日光街道の宿場町。

越谷

こしがや 【越谷】
姓氏の一。

越谷吾山

こしがやござん 【越谷吾山】
(1717-1787) 江戸中期の俳人。武蔵越谷の人。編著に諸国方言集「物類称呼」がある。

越谷雛

こしがやびな 【越谷雛】
江戸時代,越谷で作られた素朴な雛人形。

越路

こしじ 【越路】
北陸道の古名。また,越の国へ行く道。((歌枕))「しなざかる―をさして延(ハ)ふつたの別れにしより/万葉 4220」

越階

えっかい ヱツ― 【越階】
⇒おっかい(越階)

越階

おっかい ヲツ― 【越階】
順序を飛び越えて位階が昇進すること。えっかい。越任(オツニン)。

越鳥

えっちょう ヱツテウ [0] 【越鳥】
(1)中国の越の国の鳥。
(2)孔雀(クジヤク)の異名。
(3)北国の鳥。[日葡]

ちょう テウ 【趙】
中国,戦国七雄の一((前403-前222))。晋の有力世族趙氏が韓氏・魏氏とともに晋の領地を三分して諸侯となり成立。山西省北半から河北省東南部を領有,武霊王の時最盛期を迎えたが,秦に滅ぼされた。

趙之謙

ちょうしけん テウ― 【趙之謙】
(1829-1884) 中国,清の文人。字(アザナ)は撝叔(キシユク)。号は冷君・悲盦・无悶。金石学,書・画・篆刻にすぐれた業績を残した。

趙匡胤

ちょうきょういん テウキヤウイン 【趙匡胤】
(927-976) 中国,宋の初代皇帝(在位 960-976)。廟号は太祖。後周の武将であったが,幼主恭帝の禅譲をうけて即位,国号を宋と改めた。呉越・北漢を除いて中国を統一。文治主義による君主独裁につとめた。

趙子昂

ちょうすごう テウスガウ 【趙子昂】
⇒趙孟頫(チヨウモウフ)

趙孟頫

ちょうもうふ テウマウフ 【趙孟頫】
(1254-1322) 中国,元の画家・書家・文人。字(アザナ)は子昂(スゴウ),号は松雪道人。宋の皇族の出身だが元に仕えた。書は王羲之(オウギシ)風を,詩文にもすぐれ,画も山水・人物・花鳥をよくした。

趙樹理

ちょうじゅり テウ― 【趙樹理】
(1906-1970) 中国,現代の小説家。山西省出身。「小二黒の結婚」で作家として認められ,以後,「李有才板話」「李家荘の変遷」「三里湾」などを発表。新しい農民像を描き,毛沢東の「文芸講話」を実践して文芸の大衆化を推進。チャオ=シューリー。

趙氏孤児

ちょうしこじ テウシ― 【趙氏孤児】
中国,元代の戯曲。紀君祥(キクンシヨウ)作。晋(シン)の家老趙朔(チヨウサク)の遺児が,皆殺しにされた一族の仇を討つ。一八世紀には英訳・仏訳。ボルテールの翻案「中国孤児」がある。

趙痩

ちょうそう テウ― 【趙痩】
〔漢の成帝の后,趙飛燕がやせて美しかったことから〕
やせ型の美人のこと。

趙翼

ちょうよく テウ― 【趙翼】
(1727-1814) 中国,清の学者・詩人。号は甌北(オウホク)。考証的史学者として「二十二史箚記(サツキ)」を著す。詩人としても名高く,「甌北詩集」「甌北詩話」がある。

趙高

ちょうこう テウカウ 【趙高】
(?-前207) 秦の宦官(カンガン)。始皇帝の死にあたり丞相李斯(リシ)とはかって遺言を改竄(カイザン)し,長子扶蘇(フソ)と将軍蒙恬(モウテン)を死罪とし,末子胡亥(コガイ)を二世皇帝に立て,酷法による政治を行なった。ついで胡亥をも自殺に追いやったが,次に擁立した子嬰に殺された。

おもむき【趣】
(1) import (趣旨);→英和
effect;→英和
contents (内容).
(2)[様子]an air;→英和
looks;appearances.(3)[雅趣]taste;→英和
elegance.〜のある(ない) tasteful (tasteless);→英和
refined (vulgar).

しゅ [1] 【趣】
〔仏〕 衆生(シユジヨウ)が自らの行為によっておもむく場所。また,生きるさま。六趣。

おもぶき 【趣】
「おもむき(趣)」に同じ。「真言の―深さあささの程を聞しめして/栄花(疑)」

おもむけ 【趣】
〔下二段動詞「おもむく」の連用形から〕
意向。おもぶけ。「ただ大殿の御―の異なるにこそはあなれ/源氏(藤袴)」
爵(1)[図]

おもむき [0] 【趣】
(1)風情(フゼイ)のある様子。あじわい。「―のある庭」
(2)気配。気分。感じ。「秋の―が深くなる」
(3)だいたいの内容。わけ。事情。「お話の―は父から聞いております」
(4)様子。状況。「近く御上京の―,家族一同お待ちしております」
(5)心の動き。心が動く方向。「人の心々,おのがじしの立てたる―も見えて/源氏(帚木)」

趣く

おもむ・く [3] 【赴く・趣く・趨く】
〔面(オモ)向く,の意〕
■一■ (動カ五[四])
(1)ある場所・方角に向かって行く。「任地へ―・く」
(2)ある状態に向かう。「病気が快方に―・く」「勢いの―・くところ」「よき方に―・きて吹くなり/竹取」
(3)その方に心が向かう。「ひたみちに行ひに―・きなむに/源氏(御法)」
(4)従う。同意する。「『…』など語らふに,ふたりは―・きにけり/源氏(玉鬘)」
■二■ (動カ下二)
(1)ある場所・方角へ行かせる。「岳の上より南の添(ソイ)を下り様に―・けたり/今昔 25」
(2)ある方面にしむける。従わせようとして説得する。「仏の道に―・けむも,貴きこととは言ひながら/源氏(横笛)」
(3)そのような方向で考える。「似げなき御事とも―・け侍らず/源氏(末摘花)」

趣く

おもぶ・く 【赴く・趣く】
■一■ (動カ四)
「おもむく{■一■}」に同じ。
■二■ (動カ下二)
「おもむく{■二■}」に同じ。「父が…―・け教へけむ事,過たず失はず/続紀(天平勝宝一宣命)」

趣向

しゅこう【趣向】
an idea;→英和
a plan;→英和
a contrivance.〜を凝らす devise a plan.〜を凝らした elaborate.→英和

趣向

しゅこう [0] 【趣向】
(1)おもむき。趣意。趣旨。「貴翰の御―了承しました」
(2)おもしろみやおもむきを出すための工夫。「―を凝らしたもてなし」
(3)歌舞伎・浄瑠璃を作劇する際に,その作品に背景として選ばれた類型的な「世界」に対し,作者が当時の事件から取り入れたり,創作したりして盛り込む劇的工夫。
→世界(5)
(4)俳諧用語。句の構想。「句作り」に対する語。

趣向

しこう [0] 【趣向】
「しゅこう(趣向)」の転。

趣味

しゅみ【趣味】
(a) <refined> taste;→英和
an interest;→英和
a hobby (道楽).→英和
〜が良い(悪い) have good (bad) taste.〜がなくなる lose one's interest <in> .〜のある tasteful;→英和
interesting.→英和
〜のない tasteless;→英和
dry.→英和
〜に合う meet one's taste.〜の人(問題) a man (matter) of taste.〜をもつ take (an) interest <in> ;have a taste <for> .

趣味

しゅみ [1] 【趣味】
(1)専門としてではなく,楽しみにすること。余技。ホビー。「―は読書と音楽鑑賞です」
(2)物のもつ味わい・おもむき。情趣。「われは,この―多き十和田湖を去りぬ/十和田湖(桂月)」
(3)物の美しさ・おもしろみを鑑賞しうる能力。好み。感覚。センス。「持ち物一つにも―のよさが出ている」

趣意

しゅい [1] 【趣意】
(1)物事を始めるときの考え・目的・意見。
(2)文章や話などで,伝えようとしている考え。主旨。

趣意

しゅい【趣意】
[考え]an opinion;→英和
an idea;→英和
[目的]an object;→英和
an aim;→英和
[意味]a meaning;→英和
an import;→英和
the point (要点).→英和
趣意書 a prospectus.→英和

趣意書

しゅいしょ [2] 【趣意書】
趣意{(1)}を記した文書。「設立―」

趣旨

しゅし [1] 【趣旨】
(1)ある事をする理由・目的。趣意。「修正案の―を説明する」「―に反する」
(2)話や文章の言おうとすること。要旨。「お話の―はよくわかりました」

趣旨

しゅし【趣旨】
⇒趣意.

趣致

しゅち [1] 【趣致】
おもむき。風情(フゼイ)。

趣舎

しゅしゃ [1] 【趣舎】
すすむことと,とまること。おもむくことと,やめること。

趨く

おもむ・く [3] 【赴く・趣く・趨く】
〔面(オモ)向く,の意〕
■一■ (動カ五[四])
(1)ある場所・方角に向かって行く。「任地へ―・く」
(2)ある状態に向かう。「病気が快方に―・く」「勢いの―・くところ」「よき方に―・きて吹くなり/竹取」
(3)その方に心が向かう。「ひたみちに行ひに―・きなむに/源氏(御法)」
(4)従う。同意する。「『…』など語らふに,ふたりは―・きにけり/源氏(玉鬘)」
■二■ (動カ下二)
(1)ある場所・方角へ行かせる。「岳の上より南の添(ソイ)を下り様に―・けたり/今昔 25」
(2)ある方面にしむける。従わせようとして説得する。「仏の道に―・けむも,貴きこととは言ひながら/源氏(横笛)」
(3)そのような方向で考える。「似げなき御事とも―・け侍らず/源氏(末摘花)」

趨勢

すうせい【趨勢】
a tendency;→英和
a trend;→英和
a drift.→英和
世の〜に従う follow the trend of the times.

趨勢

すうせい [0] 【趨勢】
これから先の成り行きを示すものとしての現在の状態。成り行き。趨向。「時代の―」

趨勢法

すうせいほう [0] 【趨勢法】
財務分析法の一。ある年度の財務データを一〇〇として,その後の年度の同項目の財務データを百分比で示すこと。

趨向

すうこう [0] 【趨向】 (名)スル
物事がある方向へ向かっていること。また,その方向。なりゆき。「―いまだ定まらず」「朝旨の在る所を知り以て奉戴―する所を知る/明六雑誌 19」

趨性

すうせい [0] 【趨性】
⇒走性(ソウセイ)

趨舎

すうしゃ [1] 【趨舎】
進むことと止まること。進退。去就。「世俗と―を同じくしなかつたのは/渋江抽斎(鴎外)」

趨走

すうそう [0] 【趨走】 (名)スル
走り回ること。「人々…盛大なる朝廷の上に―するに至りても/日本開化小史(卯吉)」

趨走

しゅそう [0] 【趨走】
急いで走って行くこと。すうそう。

てき [1] 【趯】
永字八法(エイジハツポウ)の第四筆の撥(ハ)ね。
→永字八法

あ 【足】
あし。「―の音せず行かむ駒もが/万葉 3387」
〔多く「足掻(アガ)き」「足結(アユイ)」など,複合した形で見られる〕

そく 【足】 (接尾)
助数詞。両足につける一対のものを数えるのに用いる。「靴一―」

あし [2] 【足・脚】
(1)動物の胴に付属していて,歩行や体を支えるのに用いる部分。特に足首から先の部分をさすこともある。「―を組んで椅子に座る」「―に合わない靴」
〔哺乳動物には「肢」,昆虫には「脚」を多く用い,ヒトの場合は足首からつま先までを「足」,足首から骨盤までを「脚」と書き分けることもある〕
(2)形態が{(1)}のようなもの。
 (ア)物の下方にあってそれを支えている部分。「机の―」
 (イ)本体から分かれて出ている部分。「かんざしの―」「旗の―を見て/盛衰記 35」
 (ウ)漢字の構成部分の名称。「想」「然」などの漢字の下部にある「心」「灬」など。脚(キヤク)。
〔多く「脚」と書く〕

 (エ)船や櫓(ロ)の水中に入る部分。
 (オ)〔数〕 垂線が直線または平面と交わる点。「垂線の―」
(3)
 (ア)歩くこと。行ったり来たりすること。「―を止める」「―を伸ばす」
 (イ)歩行の速さ・能力。「君の―なら五分で行ける」「―が強い」
 (ウ)交通の手段。「―の便が悪い」
 (エ)物事の動きや推移を,動物の足の動きや歩みに見立てていう。「雨―」「日―」
(4)銭。おあし。《足》
〔中国,晋の魚褒の「銭神論」に「翼なくして飛び,足なくして走る」とあることからという〕
(5)(餅などの)ねばり。腰。
(6)「足金物」に同じ。一の足・二の足がある。

−そく【−足】
a pair of <boots> .

あし【足】
[脚]a leg(脚);→英和
a foot(足);→英和
a paw(犬・猫などの).→英和
〜が達者である be a good walker.〜がつく be traced <by> .〜が出る be short of money.〜が遠くなる fall away <from> .〜が早い(遅い) be swift(slow) of foot.〜が痛い have a sore foot.〜の浅い(深い)船 a ship of light(deep) draft.〜の裏 the sole of a foot.〜の長い long-legged.〜を洗う wash one's hands of <an affair> .〜を奪われる be deprived of the means of transport(ation).〜をさらわれる be carried off one's feet.〜を揃える keep pace <with> .〜を止める stop.→英和
〜を早める quicken one's pace.〜を引っぱる drag a person down.〜を踏みはずす miss one's footing.

足し

たし [0] 【足し】
不足を補うもの。補い。「生活費の―にする」「腹の―にならない」

足しになる

たし【足しになる】
help;→英和
be of some use.〜にする supplement;→英和
make up.

足し前

たしまえ [0] 【足し前】
不足を補う分。おぎない。

足し無い

たしな・い [3] 【足し無い】 (形)[文]ク たしな・し
(1)数・量が少ない。乏しい。「―・い船の中の淡水では洗つても��/或る女(武郎)」
(2)物が乏しく苦しい。困窮している。「徳を布き恵心(ウツクシビ)を施して,困しく―・きを振(スク)ふ/日本書紀(仁徳訓)」

足し算

たしざん【足し算】
addition.→英和

足し算

たしざん [2] 【足し算】
二つ以上の数を加えてその合計を出す計算。加え算。寄せ算。加法。加算。
⇔引き算

足す

たす【足す】
[加える]add <to> ;→英和
<One> and <two make[are]three> ;→英和
[補う]make up <for> ;supply.→英和

足す

た・す [0] 【足す】 (動サ五[四])
(1)すでにあるものの上にさらに加える。足りない分を補う。「少し砂糖を―・す」「一―・す二」
(2)必要なことをやる。用事を済ます。「用を―・す」
[可能] たせる

足つき

あしつき【(ふらつく)足つき】
one's (unsteady) gait.

足つ緒

あしつお 【足つ緒】
(1)琴の各弦の端を組糸で結びかがった部分。「東の琴の―に/新撰六帖 5」
(2)太い綱。差し縄{(1)}などにする。「―の綱をひきまはして/雅亮装束抄」

足まめ

あしまめ [0] 【足まめ】 (名・形動)
面倒がらずに気軽に出歩くさま。また,そのような人。「―に通う」

足らす

たら∘す 【足らす】 (連語)
〔動詞「たる」に尊敬の助動詞「す」が付いたもの〕
満ち足りていらっしゃる。
→あまたらす

足らず

たらず 【足らず】 (接尾)
(1)数詞に付いて,その数値に満たないことを表す。「一〇人―しか集まらない」「五分―のスピーチ」
(2)名詞に付いて,十分でないことを表す。「舌―」「月―」

足らず

−たらず【−足らず】
less than.

足らはす

たらわ・す タラハス 【足らはす】 (動サ四)
満たす。十分にする。「韓国(カラクニ)に行き―・して帰り来む/万葉 4262」

足らふ

たら・う タラフ 【足らふ】 (動ハ四)
〔動詞「たる」に継続の助動詞「ふ」が付いたものから〕
(1)十分である。すべて備わっている。「―・はぬ事ありとも言ふべきにあらず/落窪 3」
(2)その資格がある。「さてまた,宮仕にも,いとよく―・ひたらむかし/源氏(藤袴)」

足り∘ない

足り∘ない
頭の働きがわるい。愚かである。「少し―∘ない男」「頭の―∘ないやつ」

足りない

たりない【足りない】
be not enough;be insufficient;be short <of> ;be wanting;be missing;lack <sincerity> ;→英和
need;→英和
be unworthy <of> (価値が);be dull[stupid](知能が).

足りる

たりる【足りる】
⇒足(た)る.

足りる

た・りる [0] 【足りる】 (動ラ上一)
〔四段動詞「足る」の上一段化。近世江戸語以降の語〕
(1)必要なだけの数量が十分ある。十分である。「昼食には千円あれば―・りる」「プリントが三人分―・りない」
(2)それで間にあう。「電話で用が―・りるのに,わざわざ出かけていく」
(3)(「…するにたりる」の形で)…するだけの価値・資格がある。「一読するに―・りる本」「全くとるに―・りない些細(ササイ)なこと」「あんなものは論ずるに―・りない」

足る

た・る [0] 【足る】 (動ラ五[四])
(1)不足や欠けたところがない状態になる。たりる。「お金が―・らない」「努力が―・らない」「望月の―・れる面わに/万葉 1807」
(2)それにふさわしい資格や価値がある。たりる。「将となすに―・る人物」「論ずるに―・らぬこと」「とるに―・らぬこと」「頼むに―・らぬ」
(3)満足する。「―・ることを知れ」
(4)「たらぬ」の形で,頭の働きが悪いの意を表す。「すこし―・らぬ人を賭にして/浮世草子・一代男 8」
(5)一定の数量に達する。「御年まだ六十にも―・らせ給はねば/大鏡(師輔)」
〔現代語では,慣用的用法のほかは,上一段活用の「足りる」が一般に用いられる〕

足る

たる【足る】
[十分]be enough[sufficient];[まにあう]serve;→英和
answer;→英和
will do;[値する]be worthy <of> ;deserve;→英和
be content(ed) (満足).

足るを知る

足るを知る
〔老子〕
身の程をわきまえて,むやみに不満を持たない。
→知足(チソク)

足る日

たるひ 【足る日】
物事の満ち足りるよい日。充実した日。「今日の生日(イクヒ)の―に/祝詞(出雲国造神賀詞)」

足れり

たれり 【足れり】 (連語)
〔四段動詞「足る」の巳然形に助動詞「り」の付いたもの〕
足りている。十分だ。「それで―とする」

足を滑らす

すべらす【足を滑らす】
miss one's footing.口を〜 make a slip of the tongue.→英和

足んぬ

たんぬ 【足んぬ】
〔動詞「たる(足)」の連用形に完了の助動詞「ぬ」の付いた「足りぬ」の転〕
満足すること。十分なこと。「一男両女があるほどに―した者ぞ/蒙求抄 4」

足下

あもと 【足元・足下】
人の家柄・経歴。身元。氏素性。「―アル者ヂヤ/日葡」

足下

そっか ソク― [1] 【足下】
■一■ (名)
(1)立っている足の下。足もと。「―に踏まえる」
(2)(相手の足もと・おそばの意)手紙の脇付の一。
■二■ (代)
二人称。自分と同等の地位または下位の相手を敬って,あるいはあらたまって呼ぶ語。貴殿。「―の意見を聞きたい」

足下

あしもと [3] 【足下・足元・足許】
(1)立ったり歩いたりしている足が地についている所。また,そのあたり。「―が暗い」
(2)足の運び方。歩き方。足どり。「―がふらつく」
(3)身の回り。身辺。また,置かれている状況。「―を脅かす」「―を固める」
(4)(「足元」と書く)家屋の,土台から根太(ネダ)までの部分。
(5)(芝居小屋などで)はきもの。

足下点

そっかてん ソク― [3] 【足下点】
⇒天底(テンテイ)

足並

あしなみ [0] 【足並(み)】
(1)人や馬が列をなして進む時の,足の運び具合。歩調。「―をそろえる」
(2)大勢で行動するときのまとまり具合。「野党の―がそろわない」
(3)(「に」を伴って副詞的に用いて)ひと足ごとに。「うち入れうち入れ―に,銜(クツバミ)をひたして攻め戦ふ/謡曲・八島」

足並み

あしなみ [0] 【足並(み)】
(1)人や馬が列をなして進む時の,足の運び具合。歩調。「―をそろえる」
(2)大勢で行動するときのまとまり具合。「野党の―がそろわない」
(3)(「に」を伴って副詞的に用いて)ひと足ごとに。「うち入れうち入れ―に,銜(クツバミ)をひたして攻め戦ふ/謡曲・八島」

足並を揃える

あしなみ【足並を揃える】
keep step[pace] <with> .〜を乱す break step.

足久保茶

あしくぼちゃ [4] 【足久保茶・蘆窪茶】
静岡市足久保付近から産する茶。近世,幕府に献上された。あしくぼ。

足付き

あしつき [0][2] 【足付き】
(1)歩く時の足の運び方。あしどり。「心もとない―」
(2)器物に足が付いていること。また,そのもの。「―のお膳(ゼン)」
(3)「足付き折敷(オシキ)」の略。

足付き折敷

あしつきおしき [5] 【足付き折敷】
刳形(クリカタ)のある板製の足を底の左右に付けた折敷。足打ち折敷。足付き。木具(キグ)。

足代

あしだい【足代】
carfare.→英和
⇒車代.

足代

あじろ 【足代】
姓氏の一。

足代

あししろ 【足代】
(1)「足場{(1)}」に同じ。「―といふ物に上に大きなる木どもを横様に結付(ユイツケ)て/今昔 19」
(2)「足場{(2)}」に同じ。「用水桶を―にひらりと飛び下り/歌舞伎・鼠小紋東君新形」
(3)「足場{(3)}」に同じ。「二十より中のさわぎは此の道に入る皆―/浮世草子・禁短気」

足代

あしだい [0] 【足代】
外出の時,乗り物にかかる費用。交通費。「―は自己負担です」

足代弘訓

あじろひろのり 【足代弘訓】
(1784-1856) 江戸後期の国学者・歌人。伊勢外宮の神職。通称,権太夫。号,寛居(ユタイ)。荒木田久老・本居春庭らに師事。考証や古典の類聚編纂に努める。天保の飢饉(キキン)に私財を投じ窮民を救った。「日本紀人名部類」「海士(アマ)の囀(サエズリ)」など著書多数。

足任せ

あしまかせ [3] 【足任せ】
(1)足の向くままに行くこと。「―の旅」
(2)歩けるかぎり歩くこと。

足休め

あしやすめ [3] 【足休め】 (名)スル
疲れた足を休めること。

足偏

あとへん [0] 【足偏】
(1)「足偏(アシヘン)」に同じ。
(2)〔「跡(アト)」の字が足偏であることから〕

 (ア)事のすんだあと。手遅れ。「何いうても―では返らぬ/浄瑠璃・天の網島(中)」
 (イ)以前。過去。「せんぐり��―が恋しうなる/鳩翁道話」

足偏

あしへん [0] 【足偏】
漢字の偏の一。「距」「跡」などの「足」の部分。あとへん。

足元

あしもと [3] 【足下・足元・足許】
(1)立ったり歩いたりしている足が地についている所。また,そのあたり。「―が暗い」
(2)足の運び方。歩き方。足どり。「―がふらつく」
(3)身の回り。身辺。また,置かれている状況。「―を脅かす」「―を固める」
(4)(「足元」と書く)家屋の,土台から根太(ネダ)までの部分。
(5)(芝居小屋などで)はきもの。

足元

あもと 【足元・足下】
人の家柄・経歴。身元。氏素性。「―アル者ヂヤ/日葡」

足元瓦

あしもとがわら [5] 【足元瓦】
鬼瓦・鬼板・獅子口などの根もとの左右に飾りとしてつける瓦。ひれ。

足先

あしさき [0] 【足先】
足の,足首から先の部分。

足入り

あしいり 【足入り】
(1)ぬかるみ。泥沼。[日葡]
(2) [0]
船体の水中に入っている部分,つまり喫水。また,喫水の深いこと。あし。「月の舟や―となす雲の波/毛吹草」

足入れ

あしいれ [4][0] 【足入れ】
(1)婚姻成立の祝いを婿方ですませたあと,ある期間は夫婦の寝所を嫁方に置き,そののち妻が夫の家に移る婚姻形式。
(2)婚姻の正式の披露をあとまわしにして,まず嫁が婿方に入ること。

足切り

あしきり [0][4] 【足切り】
(1)子供の遊戯の一。二人の足切り役が竹棒または綱を膝の高さに持って,縦に一列に並んだ子供たちの列を前から後ろへ走り抜け,列の者は跳び上がってこれを避ける遊び。
(2)選抜試験などで受験者が多い時,その成績が一定基準に達しない者を切り捨てること。本試験の前に行う予備的な試験で実施する場合などがある。

足切りをする

あしきり【足切りをする】
draw a line(入試などの).→英和

足利

あしかが 【足利】
姓氏の一。室町将軍家。清和源氏。源義家の子義国を祖とする。下野(シモツケ)国足利の地を本拠として勢力を拡張し,尊氏(タカウジ)の代には鎌倉幕府を討滅して室町幕府を開いた。義満(ヨシミツ)の代に最盛期を迎えたが,その後は常に将軍の地位を強大な守護大名らに脅かされ,義昭(ヨシアキ)が織田信長に京都から追放されて滅亡した。また,尊氏の子基氏を祖とする鎌倉公方家がある。
→足利[表]

足利

あしかが 【足利】
栃木県南西部の市。足利氏発祥の地。足利銘仙をはじめとする伝統的な繊維工業のほか,機械・化学工業も進出。もと宿場町。

足利基氏

あしかがもとうじ 【足利基氏】
(1340-1367) 南北朝時代の武将。尊氏(タカウジ)の子。1349年,関東に入り,初代の鎌倉公方となる。以後,その子孫が鎌倉公方を継承。上杉憲顕(ノリアキ)(1306-1368)を関東管領として補佐させ,室町幕府の関東経営の基礎を固めた。

足利学校

あしかががっこう 【足利学校】
足利市昌平町にあった学校施設。室町初期の創設といわれる。永享年間(1429-1441)上杉憲実(ノリザネ)が鎌倉円覚寺より快元を招いて整備し,以後上杉・後北条・徳川各氏の保護を得て1872年(明治5)まで存続。易学を中心とした儒学や兵学・医学などが講述された。

足利尊氏

あしかがたかうじ 【足利尊氏】
(1305-1358) 室町幕府の初代将軍(在職 1338-1358)。初名は高氏。元弘の乱で建武の中興のきっかけをつくる働きをし,後醍醐天皇の諱(イミナ)尊治の一字を賜り改名。のち天皇にそむき,1336年光明天皇を擁立し,室町幕府を開いて南朝と対立した。夢窓疎石に帰依し,天竜寺などを建立。

足利工業大学

あしかがこうぎょうだいがく 【足利工業大学】
私立大学の一。1967年(昭和42)設立。本部は足利市。

足利幕府

あしかがばくふ [5] 【足利幕府】
室町幕府のこと。

足利成氏

あしかがしげうじ 【足利成氏】
(1434-1497) 室町時代の武将。初代古河公方(コガクボウ)。持氏の子。1449年鎌倉公方。54年関東管領上杉憲忠(1433-1454)を殺害して幕府と対立。55年下総古河城に移って古河公方と称し,堀越(ホリゴエ)公方足利政知(マサトモ)と関東の支配権をめぐって対抗した。

足利持氏

あしかがもちうじ 【足利持氏】
(1398-1439) 室町時代の武将。四代鎌倉公方。1416年,上杉禅秀の乱を平定。のち,将軍義教(ヨシノリ)と対立,38年(永享10)関東管領上杉憲実(ノリザネ)を討とうとして幕府に攻められ,翌年自刃した(永享の乱)。

足利政知

あしかがまさとも 【足利政知】
(1435-1491) 室町時代の武将。将軍義教(ヨシノリ)の子。鎌倉公方足利成氏(シゲウジ)と対抗するため,1457年関東に派遣された。伊豆堀越(ホリゴエ)にあって堀越公方とも称した。

足利文庫

あしかがぶんこ 【足利文庫】
足利学校付属の文庫。上杉憲実(ノリザネ)・憲忠ら寄贈の宋版本,北条氏政寄贈の金沢文庫本などを蔵する。現在,足利学校遺蹟図書館として存続。

足利時代

あしかがじだい [5] 【足利時代】
室町時代のこと。

足利氏満

あしかがうじみつ 【足利氏満】
(1359-1398) 室町時代の武将。二代鎌倉公方。基氏の子。足利義満の打倒を画策したが,管領上杉憲春(ノリハル)の諫死(カンシ)により阻止される。のち,関東の平定につとめた。

足利直冬

あしかがただふゆ 【足利直冬】
南北朝時代の武将。尊氏の庶子。直義(タダヨシ)の養子。長門探題。鎮西探題。養父直義が毒殺されてのち,尊氏と決裂。以後南朝方に属す。九州・長門で勢力を蓄え,1355年尊氏を破って入京。二か月後に奪回されて敗走し,中国地方を転々とした。生没年未詳。

足利直義

あしかがただよし 【足利直義】
(1306-1352) 南北朝時代の武将。尊氏(タカウジ)の弟。尊氏の幕府創設に協力し,実権を握ったが,尊氏の執事高師直(コウノモロナオ)と対立,尊氏とも不和になり毒殺された。

足利義勝

あしかがよしかつ 【足利義勝】
(1434-1443) 室町幕府七代将軍(在職 1442-1443)。義教(ヨシノリ)の子。1442年八歳で将軍となったが,翌年病死。

足利義尚

あしかがよしひさ 【足利義尚】
(1465-1489) 室町幕府九代将軍(在職 1473-1489)。義政・日野富子の子。叔父義視(ヨシミ)と将軍継嗣を争い,応仁の乱を誘発した。近江の六角高頼(1462-1520)討伐のために出陣中病死。和歌をよくした。

足利義持

あしかがよしもち 【足利義持】
(1386-1428) 室町幕府四代将軍(在職 1394-1423)。義満(ヨシミツ)の子。将軍となるが,幼少のため実権は父義満が掌握。義満の死後,斯波義将らの補佐をうけ,勘合貿易の中止など独自の幕政を行なった。また,禅宗に深く帰依した。1423年将軍職を子の義量に譲った。

足利義政

あしかがよしまさ 【足利義政】
(1435-1490) 室町幕府八代将軍(在職 1449-1473)。義教(ヨシノリ)の子。弟義視(ヨシミ)を養子としたが翌年実子義尚(ヨシヒサ)が生まれ,将軍継嗣争いは応仁の乱の一因となった。73年将軍職を義尚に譲り,のち東山に銀閣を建立。宗教・芸術を愛好し,東山文化が栄える因をなした。東山殿。
→東山文化

足利義教

あしかがよしのり 【足利義教】
(1394-1441) 室町幕府六代将軍(在職 1429-1441)。義満(ヨシミツ)の子。義円と称して僧籍にあったが,義持の死後,石清水社前で諸将が行なった鬮(クジ)によって後嗣と決定。鎌倉公方足利持氏や土岐持頼らを討って将軍の権力を強めたが,赤松満祐(ミツスケ)に暗殺された。
→嘉吉(カキツ)の乱

足利義昭

あしかがよしあき 【足利義昭】
(1537-1597) 室町幕府一五代将軍(在職 1568-1573)。義晴の子。1568年,織田信長に擁されて将軍となる。のち不和を生じ信長を討とうとしたが,73年京都を追われ,幕府は滅亡した。

足利義晴

あしかがよしはる 【足利義晴】
(1511-1550) 室町幕府一二代将軍(在職 1521-1546)。義澄の子。細川高国に擁立されて将軍となった。実権なく,三好長慶・細川晴元らの政争に翻弄(ホンロウ)され,将軍職を子の義輝に譲った。

足利義栄

あしかがよしひで 【足利義栄】
(1538-1568) 室町幕府一四代将軍。義澄の孫。松永久秀と対立する三好勢に擁立され,1568年2月将軍となる。同年9月織田信長が義昭を奉じて入洛すると,摂津富田でこれに対決しようとしたが,病死した。富田公方。

足利義満

あしかがよしみつ 【足利義満】
(1358-1408) 室町幕府三代将軍(在職 1368-1394)。義詮(ヨシアキラ)の子。号は鹿苑院殿。1378年室町殿造営。92年南北朝合一を成しとげ,有力守護大名を抑えて幕府権力を確立し,94年将軍職を義持に譲る。97年北山に金閣を建て,北山殿と呼ばれた。1401年明に入貢,貿易につとめた。
→勘合貿易

足利義澄

あしかがよしずみ 【足利義澄】
(1480-1511) 室町幕府一一代将軍(在職 1494-1508)。堀越(ホリゴエ)公方政知(マサトモ)の子。義政の養子。細川政元に擁立され将軍となったが,1508年前将軍義稙(ヨシタネ)により,将軍職を剥奪(ハクダツ)された。

足利義稙

あしかがよしたね 【足利義稙】
(1466-1523) 室町幕府一〇代将軍(在職(1490-1493)・(1508-1521))。義視(ヨシミ)の子。島公方・流れ公方とよばれる。1490年将軍となり,93年出陣中細川政元にそむかれ将軍職を追われた。1508年大内義興(ヨシオキ)の支援で復職したが,細川高国と対立して,21年淡路に出奔,阿波で没した。

足利義視

あしかがよしみ 【足利義視】
(1439-1491) 室町時代の武将。義教(ヨシノリ)の子。義政の弟。今出川殿。浄土寺の僧となり義尋と称す。のち還俗(ゲンゾク)して義政の後嗣となり義視と改名。翌年,義政の妻日野富子に義尚(ヨシヒサ)が誕生したことから将軍継嗣争いとなり,義政と対立,応仁の乱を誘発した。乱後,実子義稙(ヨシタネ)が将軍となり,その後見役。

足利義詮

あしかがよしあきら 【足利義詮】
(1330-1367) 室町幕府二代将軍(在職 1358-1367)。尊氏の子。元弘の乱で新田義貞とともに鎌倉攻めに参加。尊氏の死後,1358年将軍となり,足利政権の基礎を固めた。

足利義輝

あしかがよしてる 【足利義輝】
(1536-1565) 室町幕府一三代将軍(在職 1546-1565)。義晴の子。三好・松永氏らの勢力が強く,将軍職が形骸化(ケイガイカ)したことに反発したが,逆に松永久秀らに暗殺された。

足利義量

あしかがよしかず 【足利義量】
(1407-1425) 室町幕府五代将軍(在職 1423-1425)。義持(ヨシモチ)の子。1423年将軍,在職三年で早世した。

足利茶々丸

あしかがちゃちゃまる 【足利茶々丸】
(?-1491) 室町後期の武将。政知の子。異母弟とその母を殺して堀越公方となるが,北条早雲に攻められ願成就院で自殺。

足力

そくりき [0] 【足力】
(1)足の力。脚力。そくりょく。
(2)「足力按摩」に同じ。「―といふのを,遣らかして上げようか/滑稽本・七偏人」

足力按摩

そくりきあんま [5] 【足力按摩】
主に足で客の腰や脚を踏む按摩。

足助

あすけ 【足助】
愛知県北東部,東加茂郡の町。近世,尾張と信州を結ぶ飯田街道の宿場町。

足労

そくろう [0] 【足労】
足をわずらわせること。多く「御足労」の形で,来ていただく意にいう。「御―をおかけする」「御―を願いたい」

足半

あしなか [0] 【足半】
足の裏半ばまでくらいの長さで,かかとの部分のない藁草履(ワラゾウリ)。足半草履。半草履。
足半[図]

足占

あしうら 【足占】
古代の卜占(ボクセン)の一。足を使って吉凶を判断したものか。「乃(スナワ)ち足を挙げて踏行(フ)みて…初め潮足に漬く時は則ち―をす/日本書紀(神代下訓)」は実態の一部を伝えるものであろうが,具体的な方法は不明。あうら。

足占

あうら 【足占】
⇒あしうら(足占)

足取り

あしどり [0][4] 【足取り】
(1)足の運び方。あしつき。歩調。「軽やかな―」
(2)犯人の逃げて行った経路。「―をたどる」
(3)相場の動向。「上げ―」

足取り

あしどり【足取り】
one's manner of walking;one's gait;a trace(犯人の).→英和
重(軽)い〜で with a heavy(light) step.

足取り

あしとり [0][4] 【足取り】
相撲の決まり手の一。相手の足を両手でかかえ上げ,倒すか土俵の外へ出す技。

足取り表

あしどりひょう [0] 【足取(り)表】
相場の上がり下がりを表した表。
→罫線表

足取表

あしどりひょう [0] 【足取(り)表】
相場の上がり下がりを表した表。
→罫線表

足名椎

あしなずち アシナヅチ 【脚摩乳・足名椎】
記紀神話の神。大山祇神(オオヤマツミノカミ)の子。奇稲田姫(クシナダヒメ)の父。手摩乳(テナズチ)はその妻。

足回り

あしまわり [3] 【足回り】
(1)足もと。また,足ごしらえ。
(2)自動車などで,車輪とそれを取り付ける部分の全体。「―の良い車」

足固め

あしがため [3] 【足固め】
(1)計画や目的を達成するための下準備。「選挙のための―」
(2)床下にあって柱と柱を連結する横木。
(3)旅などに耐えられるように足を慣らしておくこと。足慣らし。

足固め

あしがため【足固め】
[下準備]〜をする make preparations <for> .

足垂れ星

あしたれぼし [4] 【足垂れ星】
二十八宿の一。尾宿の和名。さそり座の尾の部分にあたる九つの星。

足場

あしば【足場(をかける)】
(set up) a scaffolding.→英和
〜を得る secure a footing.→英和
〜を失う lose one's footing.

足場

あしば [3] 【足場】
(1)高い所で作業をするために,丸太・鋼管などで組み立てた仮設構造物。「―を組む」
(2)足を踏みつける場所。また,足もとの具合。足掛かり。「雨上がりで―が悪い」
(3)物事をしようとする時のよりどころ。土台。「―を固める」
(4)交通の便。「―が良い」

足寄

あしょろ 【足寄】
北海道東部,足寄郡の町。東部には雌阿寒岳・オンネトーなどがあり,阿寒国立公園となる。町では最大の面積。

足尾

あしお アシヲ 【足尾】
栃木県西部,上都賀郡にある町。

足尾鉱毒事件

あしおこうどくじけん アシヲクワウドク― 【足尾鉱毒事件】
足尾銅山から流出した鉱毒の被害に関する一連の事件。渡良瀬川流域の農民を中心に,大規模な請願・反対運動が展開され,明治20年代から40年代にかけて大きな社会問題となった。衆議院議員田中正造は国会での追及にあきたらず,職を辞して天皇へ直訴したが,解決されないまま運動は弾圧され,後退した。日本の公害運動の原点といわれる。

足尾銅山

あしおどうざん アシヲ― 【足尾銅山】
足尾町にあった銅山。もと江戸幕府が直轄,明治初期以降古河鉱業の経営。1973年(昭和48)採掘中止。

足常の

たらつねの 【足常の】 (枕詞)
「たらちね(垂乳根)の」に同じ。「―母が養(カ)ふ蚕の繭(マヨ)隠り/万葉 2495」

足序で

あしついで [3] 【足序で】
外出・用足しなどで行くついで。

足引きの

あしひきの 【足引きの】 (枕詞)
〔「あしびきの」とも〕
「山」「峰(オ)」などにかかる。語義・かかり方未詳。「―山のしづくに妹待つと/万葉 107」

足弱

あしよわ [0] 【足弱】
歩く力の弱いこと。また,そのような人。

足弱

あしよわ【足弱(人)】
a poor[slow]walker.

足弱車

あしよわぐるま 【足弱車】
車輪が丈夫にできていない車。一説に足の弱い牛がひく車。「―のすごすごと還幸なし奉る/謡曲・清経」

足形

あしがた [0] 【足形】
(1)踏んだあとに残る足の形。あしあと。
(2)(多く「足型」と書く)足袋や靴を作る時に使う,足の形の木型。

足恭

しゅきょう [0] 【足恭】
〔「しゅ」は漢音〕
⇒すうきょう(足恭)

足恭

すうきょう [0] 【足恭】
〔論語(公冶長)〕
度が過ぎてうやうやしいこと。おもねり,へつらうこと。すきょう。しゅきょう。

足手

あして [3] 【足手】
足と手。手足。また,からだ。

足手まとい

あしでまとい【足手まとい】
an impediment;→英和
a burden.→英和
〜になる be a drag <on> .→英和

足手息災

あしてそくさい 【足手息災】 (名・形動ナリ)
体が丈夫な・こと(さま)。健康。「―にて又まゐりましよ/浮世草子・五人女 1」

足手纏い

あしてまとい [4] 【足手纏い】 (名・形動)[文]ナリ
〔「あしでまとい」とも〕
手や足にまつわりついて行動の自由をさまたげること。また,そのようなものやさま。「女どもが従(ツイ)てくると―で厄介だからよ/西洋道中膝栗毛(魯文)」

足打ち

あしうち [0] 【足打ち】
(1)足を付けた器物。足付き。「―膳(ゼン)」
(2)「足打ち折敷(オシキ)」の略。

足打ち折敷

あしうちおしき [5] 【足打ち折敷】
「足付き折敷」に同じ。。

足払い

あしばらい [3] 【足払い】
柔道で,足で相手の足を横にはらって倒す技。送り足払いと出足払いとがある。あしはらい。

足払いで倒す

あしばらい【足払いで倒す】
floor a person by leg throw.

足技

あしわざ [0] 【足技・足業】
(1)「足芸(アシゲイ)」に同じ。
(2)柔道・相撲で,足を使って相手を倒すわざ。

足技

あしわざ【足技】
footwork.→英和

足抜き

あしぬき [0][4] 【足抜き】 (名)スル
(1)〔「あしぬけ」とも〕
娼妓などが,前借金をすまさないで逃げること。
(2)動きのとれない状態やよくない環境から抜け出すこと。「―がならぬさうにぞ見えらるる浅香の沼にはまりたまひて/古今夷曲集」
(3)「抜(ヌ)き足(アシ)」に同じ。「五郎も―してたちけるが/曾我 4」

足拍子

あしびょうし [3] 【足拍子】
足で地面や床(ユカ)を踏み鳴らして拍子をとること。
⇔手拍子

足拍子をとる

あしびょうし【足拍子をとる】
keep time with one's foot.

足拭い

あしぬぐい [3] 【足拭い】
足をふくこと。また,足をふくもの。足ふき。

足拭き

あしふき [4][0] 【足拭き】
足をふくもの。あしぬぐい。

足拵え

あしごしらえ [3] 【足拵え】 (名)スル
長く歩いてもさしつかえないように,履物など足につけるものを整えること。「十分に―する」

足捌き

あしさばき [3] 【足捌き】
足の運び具合。足の動き。フット-ワーク。「軽快な―」

足掛

あしかけ [0] 【足掛(け)】
(1)足を掛けること。また,足を掛けるもの。「―上がり」
(2)相撲などで,足を相手の足に掛けて倒す技。
(3)年・月・日などを計算する場合,始めと終わりの端数を一として計算する時に使う語。「転勤してから,もう―五年になる」
→満
→丸

足掛かり

あしがかり [3] 【足掛(か)り】
(1)高い所へ登るときに,足を掛けるところ。足場。
(2)物事をする時の手掛かりとなるもの。糸口。「解決の―を得る」

足掛け

あしかけ【足掛け】
legging-up(鉄棒の);a tripping(相撲の);→英和
a pedal(自転車の).→英和
ここへ来てから〜10年になる It is ten years since I came here.‖足掛け台 a footstool;a footrest.

足掛け

あしかけ [0] 【足掛(け)】
(1)足を掛けること。また,足を掛けるもの。「―上がり」
(2)相撲などで,足を相手の足に掛けて倒す技。
(3)年・月・日などを計算する場合,始めと終わりの端数を一として計算する時に使う語。「転勤してから,もう―五年になる」
→満
→丸

足掛り

あしがかり【足掛り】
a foothold[footing].→英和

足掛り

あしがかり [3] 【足掛(か)り】
(1)高い所へ登るときに,足を掛けるところ。足場。
(2)物事をする時の手掛かりとなるもの。糸口。「解決の―を得る」

足探り

あしさぐり [3] 【足探り】
足でさわって調べること。

足掻き

あがき【足掻き】
pawing(馬などの);struggling(もがく).〜がとれぬ stick in the mud.→英和

足掻き

あがき [3][1] 【足掻き】
(1)悪い状態から抜け出そうとして,もがくこと。「最期の―」「悪―」
(2)手足を動かすこと。「独語(ヒトリゴ)ちつつ,―をゆるめぬ/自然と人生(蘆花)」
(3)馬などが足で地をかくこと。また,馬などが地面をかきつつ進むこと。「馬の―の早きときは/即興詩人(鴎外)」
(4)(子供などが)いたずらをして騒ぐこと。「昼の―に草臥(クタビレ)て/浄瑠璃・栬狩」

足掻く

あが・く [2] 【足掻く】 (動カ五[四])
〔(3)が原義〕
(1)自由になろうとしてやたらに手足を動かす。もがく。「どろ沼からはい上がろうとして―・く」
(2)悪い状態から抜け出そうとして,あれこれ努力する。あくせくする。「どう―・いても無駄だ」
(3)馬などが前足で地面をかく。「赤駒の―・く激(タギチ)に濡れにけるかも/万葉 1141」
(4)(子供などが)いたずらして騒ぎ回る。「早くねせて疾(ト)くおこし,昼―・かせたが万病円/浄瑠璃・鑓の権三(上)」

足掻く

あがく【足掻く】
paw (馬などが);→英和
struggle (もがく).→英和

足揃へ

あしぞろえ 【足揃へ】
陰暦五月五日の賀茂の競(クラ)べ馬に備え,五月一日に前もって馬に試乗した儀式。

足搦

あしがら [0] 【足搦】
「あしがらみ(足搦){(1)}」に同じ。「―をかけて向へ倒してやつた/坊っちゃん(漱石)」

足搦み

あしがらみ [3] 【足搦み】
(1)足と足をからませること。また,柔道や相撲で,足を相手の足にからませて相手を倒す技。あしがら。
(2)〔建〕「根搦(ネガラ)み」に同じ。

足摺り

あしずり [0][4] 【足摺り】 (名)スル
(怒ったり,嘆いたりして)じだんだを踏むこと。「彼は―して叫びぬ/金色夜叉(紅葉)」「―をして,…おめき叫べども/平家 3」

足摺りする

あしずり【足摺りする】
shuffle one's feet.

足摺宇和海国立公園

あしずりうわかいこくりつこうえん 【足摺宇和海国立公園】
高知県の足摺岬を中心に,愛媛県宇和海南方一帯の海岸と島々からなる国立公園。海食崖や造礁サンゴが発達する。

足摺岬

あしずりみさき 【足摺岬】
高知県南西端,太平洋に突出する岬。海岸段丘が発達する。一帯は亜熱帯性植物におおわれ,断崖上に灯台・金剛福寺がある。蹉跎(サダ)岬。

足早

あしばや [0] 【足早】 (名・形動)[文]ナリ
歩くのが早いさま。また,早い人。「―に立ち去る」「聞ゆる―なりければ/義経記 4」

足早な

あしばや【足早な】
swift-footed.〜に at a rapid pace.

足末

あなすえ 【足末】
〔「足(ア)の末」の意〕
(1)足の先。「頭より―まで綾錦を裁ち切りて/宇津保(忠こそ)」
(2)子孫。後裔(コウエイ)。「同じ帝の母后の御―にて/平中 1」

足枷

あしかせ【足枷(をかける)】
(put) fetters[shackles] <on> .

足枷

あしかせ [0] 【足枷】
(1)〔「あしがせ」とも〕
昔の刑具の一。罪人の足にはめて,その動作を束縛するもの。あしかし。
→手かせ
(2)人の行動や自由を束縛するもの。「受けた恩が―になる」

足柄

あしがら 【足柄】
神奈川県南西部の地方名。

足柄小舟

あしがらおぶね 【足柄小舟】
足柄山の木で作られた小舟。「百(モモ)つ島―あるき多み/万葉 3367」

足柄山

あしがらやま 【足柄山】
神奈川県南西部,金時山北方一帯の山々。古くは金時山を含めた山々の総称。坂田金時の伝説がある。足柄の山。((歌枕))「とぶさ立て―に舟木伐り木に伐り行きつあたら舟木を/万葉 391」

足柄峠

あしがらとうげ 【足柄峠】
金時山の北方,神奈川県と静岡県の境をなす峠。海抜759メートル。箱根山塊を越える古くからの交通路で,新羅三郎義光の故事などが残る。

足柄関

あしがらのせき 【足柄関】
足柄峠東麓(トウロク)に置かれた古代の関。899年,上野(コウズケ)国の強盗蜂起(ホウキ)に対処するために設置。一三世紀初め頃に廃絶。((歌枕))

足根骨

そっこんこつ ソクコン― [3] 【足根骨】
下腿骨である脛骨と腓骨につながり足根部を形成する七個の骨の総称。距骨・踵骨・舟状骨・三つの楔状骨・立方骨をいう。跗骨(フコツ)。

足業

あしわざ [0] 【足技・足業】
(1)「足芸(アシゲイ)」に同じ。
(2)柔道・相撲で,足を使って相手を倒すわざ。

足止まり

あしどまり [3] 【足止(ま)り】
「あしどめ(足止){(2)}」に同じ。

足止め

あしどめ [0] 【足止め・足留(め)】 (名)スル
(1)外出や通行を禁止すること。「―を食う」
(2)瓦葺(カワラブ)き屋根で,葺き土がずり落ちるのを防ぐために野地(ノジ)の上に横に打ち付けた細い桟(サン)。あしどまり。
(3)(「足留め」と書く)染色のむらを防ぐため,薬剤を加えて染着をおそくすること。また,その薬剤。

足止り

あしどまり [3] 【足止(ま)り】
「あしどめ(足止){(2)}」に同じ。

足洗い

あしあらい [3] 【足洗い】
(1)足を洗うこと。また,足を洗うたらいなど。
(2)足で踏んで布などを洗うこと。

足浴

そくよく [0] 【足浴】 (名)スル
物理療法の一。両足を温水・冷水の中に交互に入れて摩擦するもの。血行を促し,めまい・不眠などに効果がある。

足温器

そくおんき【足温器】
a foot-warmer.

足温器

そくおんき ソクヲン― [3] 【足温器】
足を温める電熱器具。両足先を入れるスリッパ状のものが多い。

足湯

あしゆ [0] 【足湯・脚湯】
⇒きゃくとう(脚湯)

足溜まり

あしだまり [0][3] 【足溜まり】
(1)しばらく足を留める所。また,行動を起こす根拠地とする場所。「麓の温泉を―にして山へ登る」
(2)足を掛けて支えとする所。

足溜り

あしだまり【足溜り】
a base.→英和
〜を得る secure a footing.→英和

足焙り

あしあぶり [3] 【足焙り】
火を入れて足を暖める器具。[季]冬。

足無井守

あしなしいもり [5] 【足無井守】
無足目の両生類の総称。四肢を欠き,ミミズに似る。体長7〜150センチメートル。多数の環状輪があり,目は退化している。雄に交尾器があり,体内受精をする。多くは湿地の地中にすみ,一部は水中性。熱帯・亜熱帯に分布。ハダカヘビ。

足無蜥蜴

あしなしとかげ [5] 【足無蜥蜴】
有鱗目アシナシトカゲ科の爬虫類の総称。全長30〜140センチメートル。胴は細長く,四肢は退化してヘビ形の種が多い。背面は黄褐色か赤褐色。尾は長く自切し,再生する。草原・雑木林などにすみ,昆虫・小動物を捕食したり,鳥の卵を食べる。

足熱

そくねつ [0] 【足熱】
足を暖めること。足が暖かいこと。「頭寒―」

足玉

あしたま 【足玉】
足の飾りに付ける玉。「―も手玉もゆらに織る服(ハタ)を/万葉 2065」

足留

あしどめ [0] 【足止め・足留(め)】 (名)スル
(1)外出や通行を禁止すること。「―を食う」
(2)瓦葺(カワラブ)き屋根で,葺き土がずり落ちるのを防ぐために野地(ノジ)の上に横に打ち付けた細い桟(サン)。あしどまり。
(3)(「足留め」と書く)染色のむらを防ぐため,薬剤を加えて染着をおそくすること。また,その薬剤。

足留め

あしどめ [0] 【足止め・足留(め)】 (名)スル
(1)外出や通行を禁止すること。「―を食う」
(2)瓦葺(カワラブ)き屋根で,葺き土がずり落ちるのを防ぐために野地(ノジ)の上に横に打ち付けた細い桟(サン)。あしどまり。
(3)(「足留め」と書く)染色のむらを防ぐため,薬剤を加えて染着をおそくすること。また,その薬剤。

足留め薬

あしどめぐすり [5] 【足留(め)薬】
足留め{(3)}のために用いる薬品。ミョウバン。・酢酸・硫酸ソーダ・酢酸アンモニアなど。

足留薬

あしどめぐすり [5] 【足留(め)薬】
足留め{(3)}のために用いる薬品。ミョウバン。・酢酸・硫酸ソーダ・酢酸アンモニアなど。

足疾鬼

そくしつき [4] 【足疾鬼】
羅刹(ラセツ)の異称。「もとより―とは足はやき鬼なれば/謡曲・舎利」

足痛

そくつう [0] 【足痛】
足のいたみ。

足癖

あしくせ [0] 【足癖】
(1)歩き方や足の置き方のくせ。「―の悪い馬」
(2)相撲で,足を使う技。

足癖が悪い

あしくせ【足癖が悪い】
wear one's shoes unevenly.

足白

あしじろ [0] 【足白】
(1)馬の,蹄(ヒヅメ)の近くの毛の白いもの。
(2)足の白いこと。

足白の太刀

あしじろのたち 【足白の太刀】
足金物を銀で作った太刀。

足相撲

あしずもう [3] 【足相撲】
尻(シリ)を床につけて向かいあい,片足の股(モモ)を両手でかかえ,もう一方の足を立てひざにして互いにからめ,相手を倒す遊戯。

足立

あだち 【足立】
東京都北東部,二三区の一。北は埼玉県に接する。住宅・工場の混在地区。

足立

あだち 【足立】
姓氏の一。

足立文太郎

あだちぶんたろう 【足立文太郎】
(1865-1945) 人類学者・解剖学者。静岡県生まれ。京大教授。解剖学専攻。血管・筋肉・皮膚など軟部組織を研究。日本人の人種的特徴の究明に貢献。体臭・耳垢(ジコウ)の研究でも知られる。著「日本人体質の研究」など。

足立源一郎

あだちげんいちろう 【足立源一郎】
(1889-1973) 洋画家。大阪生まれ。日本美術院洋画部同人を経て,春陽会の創立に参画。山岳画家として知られる。著「山は屋上から」など。

足紋

そくもん [0] 【足紋】
足の裏の細かな線状の紋理。

足組み

あぐみ [0] 【足組み・胡坐】
足を組んで座ること。あぐら。「丈六―の像」

足組む

あぐ・む 【足組む】 (動マ四)
足を組んで座る。あぐらをかく。「―・むとも寝まるとも,心まかせに打ちくつろぎて語りめせ/読本・双蝶記」

足結

あゆい 【足結・脚結】
(1)上代,男子が外出や正装のとき,袴の上から膝下あたりで結ぶ紐(ヒモ)。鈴や玉をつけることもあった。あしゆい。あよい。
⇔手結(タユイ)
「宮人の―の小鈴落ちにきと/古事記(下)」
(2)富士谷成章の用いた文法用語。現在の助詞・助動詞・接尾語などに相当する。
→挿頭抄(カザシシヨウ)
足結(1)[図]

足結ふ

あゆ・う 【足結ふ】 (動ハ四)
袴の膝下あたりを紐(ヒモ)でくくる。「あゆい」をつける。「―・ひ出でぬれぬこの川の瀬に/万葉 1110」

足継ぎ

あしつぎ [4][0] 【足継ぎ】
踏み台。ふみつぎ。「椅子とは―の下に箱を置いたゞけのこと/非凡なる凡人(独歩)」

足緒

あしお [0] 【足緒】
(1)鷹狩りで,鷹の足に付ける紐。
(2)太刀の足金(アシガネ)に付けて,帯取りを通す革。足革。

足繁く

あししげく【足繁く】
<visit> frequently.→英和

足繁く

あししげく [3] 【足繁く】 (連語)
同じところへしばしば行くさま。「―通う」

足纏い

あしまとい [3] 【足纏い】 (名・形動)
〔「あしまどい」とも〕
足にからみついて邪魔になること。また,そのようなもの。足手まとい。

足背

そくはい [0] 【足背】
足の甲。

足腰

あしこし [3][2] 【足腰】
足と腰。「―をきたえる」

足腰が立たない

あしこし【足腰が立たない】
be disabled[crippled];lose the use of one's limbs.

足芸

あしげい [0] 【足芸】
仰向けに寝て足だけで種々の技をおこなう曲芸。足先で樽(タル)・盥(タライ)などを回したりする。

足袋

たび [1] 【足袋・単皮】
足に履く布製の袋状の衣料。鼻緒をすげた履物をはけるように親指とほかの四本の指を入れる二つの部分に分かれており,かかとの上をこはぜで留める。古くは革製で組紐(クミヒモ)で結んだ。現代では和服の時に,防寒用・礼装用として用いる。[季]冬。《―つぐやノラともならず教師妻/杉田久女》

足袋

たび【足袋】
<a pair of> tabi[socks].〜はだしで in one's socks.

足袋刺

たびさし [2][4] 【足袋刺(し)】
足袋を刺し縫うこと。また,その職人。

足袋刺し

たびさし [2][4] 【足袋刺(し)】
足袋を刺し縫うこと。また,その職人。

足袋屋

たびや [2] 【足袋屋】
足袋を作ったり売ったりする店。

足袋師

たびし [2] 【足袋師】
足袋を作る職人。

足袋沓

たびぐつ [2] 【足袋沓】
足袋の形をした革製の沓。近世,市中巡使の役人や駕籠かきなどが用いた。

足袋跣

たびはだし [3] 【足袋跣】
下駄や草履をはかず,足袋をはいただけの足で外を歩くこと。「―で飛び出す」

足裏

あしうら [0] 【足裏・蹠】
足の裏。

足触り

あしざわり [3] 【足触り】
足に触れた感じ。「―のよい畳」

足許

あしもと [3] 【足下・足元・足許】
(1)立ったり歩いたりしている足が地についている所。また,そのあたり。「―が暗い」
(2)足の運び方。歩き方。足どり。「―がふらつく」
(3)身の回り。身辺。また,置かれている状況。「―を脅かす」「―を固める」
(4)(「足元」と書く)家屋の,土台から根太(ネダ)までの部分。
(5)(芝居小屋などで)はきもの。

足許に[の]

あしもと【足許に[の]】
at one's feet.〜が危い have an unsteady gait.〜に気をつける watch one's step.〜の明るいうちに before it gets dark;before it is too late.〜につけこむ take mean advantage of.〜にも及ばない cannot compare with a person.→英和

足趾

そくし [1] 【足趾】
あしあと。足。

足跡

あしあと【足跡】
a footprint;→英和
a footmark.→英和
〜をつける trace a person's footsteps.

足跡

あしあと [3] 【足跡】
(1)人や動物の歩いたあとに残る足の形。
(2)人の歩いて行った道筋。経路。「―を追う」
(3)人の残した業績。そくせき。「彼は多くの分野に―を残している」

足跡

そくせき【足跡】
a footprint.→英和
〜を印する travel.→英和
〜を残す leave one's mark <on> .

足跡

そくせき [0] 【足跡】
(1)歩いたあとに残る足の形。また,通った道筋。「―をしるす」
(2)その人がなしとげてきた仕事・業績。「文学史上に輝かしい―を残す」

足跡石

あしあといし [4] 【足跡石】
神や人の足跡がついているという口碑をもつ石,およびその石にまつわる伝説。神足石。

足踊り

あしおどり 【足踊り】
見世物芸の一。仰向けに寝て足にかつらや衣装をつけ,人形のように踊らせるもの。

足踏み

あしぶみ【足踏み】
stepping.〜する step;→英和
mark time;set foot <in> (出入する);be at a standstill(停頓する).→英和

足踏み

あしぶみ [3][0] 【足踏み】 (名)スル
(1)その場所を動かないで,足を交互に上げ下げすること。また,その動作。
(2)物事が進展しないで,同じような状態が続くこと。停滞。「交渉は―状態」
(3)舞楽・能楽などで,足の動かし方。

足踏み板

あぶみいた [4] 【足踏み板】
工事場で足場としてかけ渡した板。

足蹠

そくせき [0] 【足蹠】
足の裏。あしうら。

足蹴

あしげ [3][0] 【足蹴】
(多く「あしげにする」の形で)
(1)足で蹴とばすこと。
(2)ひどい仕打ちであることを比喩的に言う。「人を―にする」

足蹴にする

あしげ【足蹴にする】
give a person a kick.→英和

足蹴り

あしげり [0] 【足蹴り】
(格闘技で)足で相手を蹴ること。

足軽

あしがる [0] 【足軽】
〔足軽く疾走する者の意〕
戦闘に駆使される歩卒・雑兵をさす。集団戦の普及とともに訓練・組織され,室町時代末には弓足軽・鉄砲足軽などに編成され,足軽大将に率いられた。江戸時代には武士の最下層に位置づけられた。
足軽[図]

足軽大将

あしがるだいしょう [5] 【足軽大将】
戦国時代より江戸時代にかけて,足軽の部隊を指揮する者。また,その職。

足近い

あしちか・い [4] 【足近い】 (形)
間をおかずしばしば訪れる。「―・く訪(ト)はるるを心憂く思ふ余に/金色夜叉(紅葉)」

足速

あはや 【足速】
速力が大きいこと。「島伝ふ―の小舟/万葉 1400」

足遣い

あしづかい [3] 【足遣い】
三人遣いの操り人形の両足を操作する役の人。

足部

そくぶ [1] 【足部】
足の部分。脚部。

足金物

あしかなもの [3] 【足金物】
太刀の鞘(サヤ)につける帯取りの革緒を通す金具。足金(アシガネ)。足。

足鍋

あしなべ [0] 【足鍋】
三本の足のある鍋。小型の鼎(カナエ)。

足長

あしなが [0] 【足長】 (名・形動)
(1)足が長いこと。
(2)遠くまで行くこと。(船の)航海距離が長いさま。「―に出たほどに兵糧よろづが大義/蒙求抄 6」
(3)〔山海経(センガイキヨウ)〕
足が非常に長いという想像上の人間。手長(テナガ)とともに清涼殿の荒海の障子に描かれていた。

足長水母

あしながくらげ [5] 【足長水母】
アカクラゲの別名。

足長蜂

あしながばち [4] 【足長蜂】
〔飛行中,脚を長くのばして下げるのでいう〕
アシナガバチ属のハチの総称。フタモンアシナガバチ・セグロアシナガバチなど。枯れ枝や古い木材をかみくだき,唾液(ダエキ)で練ったものを材料にして,六角柱状の小部屋を並べた巣を軒下や木の枝に作る。[季]春。

足長蜘蛛

あしながぐも [5] 【足長蜘蛛】
クモの一種。体も脚も細長く,黄褐色。体長15ミリメートル内外。第一歩脚は特に長い。丸網を水平に張り,昆虫を捕食する。本州・四国・九州に分布。

足革

あしかわ 【足革】
「足緒(アシオ){(2)}」に同じ。

足韛

あしふいご [3] 【足韛】
足で踏んで風を起こすふいご。

足音

あしおと【足音】
(the sound of) footsteps;a footfall.→英和
〜をたてる(ない) walk noisily(quietly).

足音

あしおと [3][4] 【足音】
(1)歩く時の足の音。「―を忍ばせる」
(2)近づいてくる物事の気配。「春の―」

足頸

あしくび [2][3] 【足首・足頸】
足のくるぶしの上の少し細くなった部分。

足首

あしくび【足首】
an ankle.→英和

足首

あしくび [2][3] 【足首・足頸】
足のくるぶしの上の少し細くなった部分。

足馴しに歩いてみる

あしならし【足馴しに歩いてみる】
walk for practice.

足馴らし

あしならし [3] 【足馴らし】
(1)(走ったり歩いたりするために)あらかじめ足の調子を整えること。「―に軽く走る」「退院に向けて―をする」
(2)準備行動。下準備。

足駄

あしだ【足駄(をはく)】
(walk in) high clogs.

足駄

あしだ [0] 【足駄】
〔「足板(アシイタ)」の転か〕
(1)(雨の日などにはく)高い二枚歯のついた下駄(ゲタ)。高(タカ)下駄。
(2)古くは,木の台に鼻緒をすげた履物の総称。

足駄掛

あしだがけ [0] 【足駄掛(け)】
足駄を履いて歩くこと。

足駄掛け

あしだがけ [0] 【足駄掛(け)】
足駄を履いて歩くこと。

足駄蔵

あしだぐら [0] 【足駄蔵】
湿気を防ぐため,足駄を履いたように床を高く造った蔵。

足骨

そっこつ ソク― [0] 【足骨】
足首からつま先までの骨の総称。足根骨・中足骨・趾骨(シコツ)の三つの部分から成る。

足高

たしだか [0][3] 【足高】
江戸幕府の職俸制度の一。家禄の低い者が役高の高い役職に就いた場合,在職中に限りその差額を支給する制度。また,その支給される補足高。1723年,八代将軍吉宗のときに財政再建・人材登用の目的で定められた。

足高

あしだか 【足高・脚高】 (名・形動ナリ)
足が長いこと。また,長く見えるさま。「鶏のひなの―に白うをかしげに/枕草子 151」

足高蜘蛛

あしだかぐも [5] 【足高蜘蛛】
クモの一種。体長は雄が25ミリメートル内外,雌は30ミリメートル内外。体は灰褐色で脚が長く,伸ばすと10センチメートルくらいになる。網は張らず夜間歩き回り,ゴキブリなどを捕食する。暖地に広く分布。

足鼎

あしがなえ 【足鼎】
足の付いたかなえ。「傍なる―を取りて,頭に被(カズ)きたれば/徒然 53」

趺坐

ふざ [1] 【趺坐】 (名)スル
足を組んですわること。「結跏(ケツカ)―」「半跏―」

趾行性

しこうせい シカウ― [0] 【指行性・趾行性】
哺乳類の歩き方の一。イヌ・ネコなどのように,指骨だけを地につけて歩く歩き方。

趾骨

しこつ [0] 【趾骨】
足の指の骨。親指は二個,その他の指は三個から成り,基部で中足骨と連接する。足指骨。指骨。

跂及

ききゅう [0] 【企及・跂及】 (名)スル
努力して追いつくこと。匹敵すること。「パルセノン宮殿に―すべきものを見るを得ず/真善美日本人(雪嶺)」

跆拳道

テコンドー [2] 【跆拳道】
〔朝鮮語〕
朝鮮の伝統的な格技。空手に似るが,胴着を着用し,激しい蹴り技で闘う。テクウォンド。

ばつ [1] 【跋】
書物・文章などの末尾にしるす文。後書き。
⇔序

ばつ【跋(文)】
an epilogue.

跋扈

ばっこ [1] 【跋扈】 (名)スル
〔「後漢書(崔駰伝)」より。「跋」は踏む意。「扈」は魚をとる竹籠。魚が籠にはいらず,おどりはねることから〕
わがもの顔に振る舞うこと。のさばりはびこること。「悪徳業者が―する」

跋扈する

ばっこ【跋扈する】
prevail.→英和

跋折羅

ばさら [0] 【伐折羅・跋折羅・縛日羅】
〔仏〕
〔梵 vajra 金剛(コンゴウ)と訳す〕
(1)金剛また金剛石のこと。
(2)金剛杵(コンゴウシヨ)のこと。
(3)「伐折羅大将」の略。

跋文

ばつぶん [0] 【跋文】
書物・文書などの終わりに書く文。あとがき。跋。
⇔序文

跋渉

ばっしょう [0] 【跋渉】 (名)スル
山を越え,水を渡ること。いろいろな所を歩き回ること。「山野を―する」

跋渉する

ばっしょう【跋渉する】
travel about[through];wander about.

跋語

ばつご [0][1] 【跋語】
書物のあとがきの言葉。跋文。跋。

跋難陀

ばつなんだ 【跋難陀】
〔梵 Upananda〕
(1)八大竜王の一。摩竭陀(マガダ)国を守護し,慈雨を降らせるという。優跋難陀(ウバナンダ)。
(2)釈迦の弟子の一人。仏の死を聞いて,これからは思いどおりに行動できると歓喜した,という。

跌宕

てっとう [0] 【跌宕・跌蕩】 (名・形動)[文]ナリ
(1)物事にこだわらないこと。こせこせしないこと。また,そのさま。「豪放―なる者は常に暴露に過ぐるの弊あり/獺祭書屋俳話(子規)」「筆勢―ヲキワメル/ヘボン」
(2)のびのびと大きい・こと(さま)。「―なる自然の威力/自然と人生(蘆花)」

跌蕩

てっとう [0] 【跌宕・跌蕩】 (名・形動)[文]ナリ
(1)物事にこだわらないこと。こせこせしないこと。また,そのさま。「豪放―なる者は常に暴露に過ぐるの弊あり/獺祭書屋俳話(子規)」「筆勢―ヲキワメル/ヘボン」
(2)のびのびと大きい・こと(さま)。「―なる自然の威力/自然と人生(蘆花)」

跏坐

かざ [1] 【跏坐】
「結跏趺坐(ケツカフザ)」の略。

跏趺

かふ [1] 【跏趺】
「結跏趺坐(ケツカフザ)」の略。

だく [1] 【跑】
「跑足(ダクアシ)」の略。「―を踏む」

跑乗り

だくのり [0] 【跑乗り】
馬を跑足(ダクアシ)で駆けさせること。

跑足

だくあし [0][2] 【跑足】
馬術で,馬がやや足早に歩くこと。小走り状態。ししあし。だく。

跗節

ふせつ [0] 【跗節】
節足動物の脚の最終節。昆虫では通常,数節以内に分かれ,小爪がある。

跗骨

ふこつ [0] 【跗骨】
⇒足根骨(ソツコンコツ)

あしなえ [0][3] 【蹇・跛】
足が悪く歩行が不自由なこと。また,その人。

びっこ [1] 【跛】
(1)一方の足に障害があって,左右がそろわない歩き方になること。また,その人。
(2)対であるべきものの一方が欠けたり,両方の形や大きさが違ったりしてそろわないこと。また,そのもの。「靴が―になる」

ちんば [1] 【跛】 (名・形動)
(1)一方の足に障害があって,両足のつりあった歩行ができないこと。
(2)対(ツイ)である物の形や大きさがふぞろいである・こと(さま)。片ちんば。「靴が―になる」

跛の

びっこ【跛の】
crippled;lame.→英和
〜を引く limp.→英和

跛従兄弟

ちんばいとこ [4][5] 【跛従兄弟】
「従兄弟違(イトコチガ)い」に同じ。

跛者

はしゃ [1] 【跛者】
足の不自由な人。

跛行

はこう [0] 【跛行】 (名)スル
(1)びっこをひいて行くこと。
(2)物事が釣り合いのとれない状態で進行すること。「―景気」「―状態」

跛説

はせつ [0] 【跛説】
矛盾した説。また,かたよった説。

きょ [1] 【距】
(1)萼(ガク)や花弁の基部にある袋状の突起。中に細長い蜜腺がある。ラン・スミレ・ツリフネソウなどに見られる。
(2)けづめ。
距(1)[図]

けづめ [0] 【距・蹴爪】
(1)キジ・ニワトリなどキジ科の成熟した雄の,足の後ろ側にある角質の突起物。攻撃に使われる。
(2)ウシ・ウマなどの脚の後方の小さな趾(アシユビ)。

距星

きょせい [0] 【距星】
二十八宿の各宿の基準点となる星。

距爪

きょそう [0] 【距爪】
ニワトリなどのけづめ。

距離

きょり [1] 【距離】
(1)二つの物・場所などの空間的な離れ方の大きさ。へだたり。「自宅から駅までの―」
(2)抽象的な事物の間に感じられるへだたり。「理想と現実の―」
(3)人と人との間に感じられる心理的なへだたり。「―を感ずる会話」「―をおいて付き合う」
(4)〔数〕 二点を結ぶ線分の長さ。点集合 A と B の距離は,A の点と B の点の距離の下限とする。

距離

きょり【距離】
(a) distance;→英和
an interval (間隔);→英和
a range (着弾).→英和
〜がある be distant.‖距離感 a sense of distance.距離計 a range finder (カメラの).

距離標

きょりひょう [0] 【距離標】
鉄道の線路標識の一。線路の起点からの距離を示し,一般に0.5キロメートルごとに設ける。

距離空間

きょりくうかん [3] 【距離空間】
〔metric space〕
〔数〕 集合 � の任意の要素 �,� に対して,次の(1)〜(3)をみたす実数 �(�, �)が対応しているとき,� を � 上の距離関数といい,� を距離空間,� の要素をこの距離空間の点という。(1) �(�, �)=0; �≠� ならば �(�, �)>0(2) �(�, �)=�(�, �)(3) �(�, �)+�(�, �)≧�(�, �)

距離競技

きょりきょうぎ [3] 【距離競技】
スキーのノルディック種目の一。起伏の多い雪の山野をスキーで走って,タイムを競うもの。ディスタンス-レース。

距離計

きょりけい [0] 【距離計】
観測者から目標物までの距離を光学的に測る器械。カメラの焦点合わせなどに利用される。

距骨

きょこつ [0][1] 【距骨】
かかと付近にある七個の足根骨の一。かかとの上方にあり,下腿の脛骨(ケイコツ)・腓骨(ヒコツ)と連結して足首をつくる。

跟随

こんずい [0] 【跟随】 (名)スル
〔「跟」はかかとの意〕
人のあとにつき従うこと。追随。

と 【跡】
あと。「跡絶(トダ)える」「跡見(トミ)」など複合した形でみられる。

あと [1] 【跡・迹】
〔「足(ア)所(ト)」の意〕
(1)足で踏んだ所や車の通り過ぎた所に残るしるし。「廊下に足の―が残る」「車輪の―」
(2)ある事が行われた,あるいは存在したことを示す証拠。また,その場所。「苦労の―が見える」「手術の―」「古い都の―」
〔建造物には「址」,傷などには「痕」とも書く〕
(3)人の残したもの。
 (ア)定まった様式。先例。手本。「師の―を追う」
 (イ)家督。跡目。また,それを継ぐ人。「―を継ぐ」
(4)足の方。「妻子(メコ)どもは―の方に/万葉 892」
(5)字。筆跡。「古めきたる黴(カビ)くささながら,―は消えず/源氏(橋姫)」

あと【跡】
(1)[痕跡]a mark[trace,an impression];→英和
a stain[blot](汚点);→英和
evidence (証拠).→英和
(2)[行方]a trace[track,trail].→英和
(3)[遺跡]a site;→英和
the ruins;remains.→英和
〜がつく leave a mark.〜がない There is no trace <of> .
〜をたたない there is no end <to> .
〜をつける track <a person> .→英和
〜をつぐ succeed <a person> .→英和

跡づける

あとづける【跡づける】
trace.→英和

跡ガス

あとガス [0] 【後―・跡―】
坑内爆発・炭塵(タンジン)爆発・発破のあとに発生する有毒ガス。

跡付け

あとつけ 【後付け・跡付け】
〔「あとづけ」とも〕
(1)客を乗せた馬の尻に荷物をつけること。また,その荷物。「新羅琴(シラギゴト),―に長国(オサクニ)・国宗の大小はなさず/浮世草子・武道伝来記 6」
(2)付き添って身の回りの世話などをする人。付き人。「置手拭(オキテヌグイ)して―の男を待合はせ/浮世草子・一代男 3」
(3)太鼓持ち。幇間(ホウカン)。
(4)つけ加えること。追加。特に上方の遊里で,翌朝に追加時間を契約して遊女を揚げること。「今夜はここの揚,しかも―にまでしてあるもの/歌舞伎・五大力」
(5)前の句の最後の言葉を次の句の最初に置いて,次々に句を続けていく遊戯。のちには,しりとりをもいう。

跡付ける

あとづ・ける [4] 【跡付ける】 (動カ下一)
物事の変化していった跡をたどって確かめる。「町の変遷を―・ける」

跡切れ

とぎれ [3] 【途切れ・跡切れ】
とぎれること。中絶。途絶。途絶え。「話の―」「―なく話し続ける」

跡切れる

とぎ・れる [3] 【途切れる・跡切れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 とぎ・る
(1)人の行き来が絶える。「往来の足音が―・れる」
(2)続いてきたことが中途で切れて,あとが続かなくなる。「補給が―・れる」

跡切れ跡切れ

とぎれとぎれ [4] 【途切れ途切れ・跡切れ跡切れ】 (名・形動)
途中で幾度も切れ目がある・こと(さま)。断続的。絶え絶え。「苦しい息の下から―に話す」「道が―になる」

跡取り

あととり [2] 【跡取り】
家のあとを継ぐ人。あとつぎ。「―むすこ」

跡地

あとち [0][2] 【跡地】
建築物・施設などが撤去されたあとの敷地。「―利用」

跡始末

あとしまつ [3] 【後始末・跡始末】 (名)スル
(1)物事がすんだあとのかたづけや整理。あとかたづけ。あとじまい。「会場の―」
(2)不始末のあとを処理すること。事後処理。

跡式

あとしき 【跡式・跡職】
(1)中世・近世,相続の対象となる家督や財産。また,それを相続すること。
(2)家督や財産を相続する人。跡目(アトメ)。

跡式争論

あとしきそうろん 【跡式争論】
家督争い。遺産争い。

跡形

あとかた【跡形】
marks;traces.〜もない leave no trace <of> ;nothing remains <of> .

跡形

あとかた [0] 【跡形】
前に物が存在していたしるし。痕跡。「―もなく消え去る」

跡札

あとふだ 【後札・跡札】
江戸時代,次回興行の前売り券。

跡火

あとび [2] 【跡火・後火】
婚礼の時,嫁を送り出したあとにたく火。また,葬式の時,出棺のあとにたく火。門火(カドビ)。

跡無し

あとな・し 【跡無し】 (形ク)
(1)痕跡(コンセキ)がない。あとかたもない。「漕ぎ去(イ)にし船の―・きごとし/万葉 351」
(2)むなしい。はかない。「我(ア)が恋ふる―・き恋の止まなくも怪し/万葉 2385」
(3)人の訪れることがない。「―・き里をうづむ白雪/秋篠月清集」
(4)根拠がない。事実無根だ。「―・き事にはあらざめりとて/徒然 50」

跡無し事

あとなしごと 【跡無し事】
(1)根拠のないこと。とりとめのないこと。「吹く風の―とけなすものもあり/おらが春」
(2)先例のないことの意か。一説に,{(1)}と同義とも。「朕(ワレ),王(オオキミ)・卿(マエツキミ)に問ふに―を以てす/日本書紀(天武訓)」

跡片付け

あとかたづけ [3][4] 【後片付け・跡片付け】 (名)スル
物事のすんだあとをきちんと整理すること。後始末。「きれいに―しておく」

跡白浪

あとしらなみ [4] 【跡白浪】
(1)船の通った跡に立つ白波。
(2)〔「しらなみ」を「知らない」にかけて〕
ゆくえが知れなくなること。

跡目

あとめ [3][0] 【跡目】
(1)相続の対象となる家督や財産。また,それを相続する人。あとしき。あとつぎ。「―を継ぐ」「―を立てる」
(2)前任者が退いて,代わってつく地位。また,それを受け継ぐ人。後任。後継者。後釜(アトガマ)。

跡目を継ぐ

あとめ【跡目を継ぐ】
succeed <a person> ;→英和
inherit.→英和
⇒家督.

跡目相続

あとめそうぞく [4] 【跡目相続】
跡目を受け継ぐこと。跡式相続。

跡目論

あとめろん 【跡目論】
相続争い。「御身の父頼信―の遺恨にて/浄瑠璃・文武五人男」

跡絶える

とだえる【跡絶える】
stop;→英和
cease;→英和
The street is deserted (人通りが).

跡絶える

とだ・える [3] 【途絶える・跡絶える】 (動ア下一)[文]ヤ下二 とだ・ゆ
それまで続いてきた物事が,中途で切れて,あとが続かなくなる。古くは,主に人の往来について言った。「連絡が―・える」「久しく―・え給はむは心ぼそからむ/源氏(総角)」

跡絶ゆ

とだ・ゆ 【途絶ゆ・跡絶ゆ】 (動ヤ下二)
⇒とだえる(途絶)

跡継

あとつぎ [2][3] 【跡継(ぎ)・後継(ぎ)】
(1)家のあとを継ぐこと。また,その人。あととり。
(2)学問・技芸などで,師匠の仕事を受け継ぐこと。また,その人。後継者。

跡継ぎ

あとつぎ【跡継ぎ】
⇒後継(者).

跡継ぎ

あとつぎ [2][3] 【跡継(ぎ)・後継(ぎ)】
(1)家のあとを継ぐこと。また,その人。あととり。
(2)学問・技芸などで,師匠の仕事を受け継ぐこと。また,その人。後継者。

跡職

あとしき 【跡式・跡職】
(1)中世・近世,相続の対象となる家督や財産。また,それを相続すること。
(2)家督や財産を相続する人。跡目(アトメ)。

跡見

あとみ 【跡見】
姓氏の一。

跡見

あとみ [0] 【跡見】
朝または正午の茶事のあと,参会できなかった人のために同じ趣向で,引き続いて行う茶会。客の希望をうけて行われる。茶事七式の一。跡見の茶事。

跡見

とみ 【跡見】
狩猟のとき,鳥獣の足跡などを見てその行方を推測すること。また,その場所やその役目の人。「野の上には―すゑ置きて/万葉 926」

跡見学園女子大学

あとみがくえんじょしだいがく 【跡見学園女子大学】
私立大学の一。1859年(安政6)大坂に創立された跡見塾(その後京都から東京に移転)を源とし,1875年(明治8)設立の跡見女学校を経て,1965年(昭和40)設立。本部は新座市。

跡見花蹊

あとみかけい 【跡見花蹊】
(1840-1926) 女性教育家。大坂の人。名は滝野。跡見女学校を創立。

跡追い

あとおい [0] 【跡追い・後追い】
(1)あとから追うこと。
(2)先人のおこないや先行企画などをまねること。「―商品」

跡追い心中

あとおいしんじゅう [5] 【跡追い心中・後追い心中】
死んだ恋人や配偶者などを慕って,自殺すること。

跡部

あとべ 【跡部】
姓氏の一。

跡部良顕

あとべよしあきら 【跡部良顕】
(1658-1729) 江戸中期の神道家。江戸の人。幕臣。通称宮内,号は重舒斎・光海(テルミ)霊社。はじめ佐藤直方に学び,神道を排斥していたが,のち神儒合一論に転じた。編「垂加文集」「続垂加文集」

はだし [0] 【裸足・跣】
〔「はだあし(肌足)」の転〕
(1)足に靴下やたびをはいていないこと。素足(スアシ)。また,素足のまま地面の上にいること。[季]夏。「―で土を踏む」
(2)〔「はだしで逃げる」意から〕
とてもかなわないほどにみごとであること。顔負け。現代語では多く名詞の下に付けて用いる。「玄人(クロウト)―」「専門家―」「唐土人(モロコシビト)の軽業(カルワザ)も是には―と/浮世草子・名残の友 2」

跣参り

はだしまいり [4] 【跣参り】
誠の心を表すため,はだしで神仏に参詣すること。

跣足

せんそく [0] 【跣足】
はだし。すあし。「―修道会」

跣足袋

はだしたび [4] 【跣足袋】
(1)地面を歩くように底を厚くした足袋。
(2)「地下足袋(ジカタビ)」に同じ。

跨がる

またが・る [3] 【跨がる・股がる】 (動ラ五[四])
(1)両足を開いて乗る。「馬に―・る」
(2)一方から他方に至る。わたる。「一都三県に―・るプロジェクト」「其の宮…北の方洛浜に―・れり/大慈恩寺三蔵法師伝(承徳点)」
[可能] またがれる

跨ぐ

また・ぐ [2] 【跨ぐ】
■一■ (動ガ五[四])
〔近世以降の語〕
(1)両足を開いて,ものの上を越える。「溝を―・ぐ」
(2)一方から他方へ至らせる。またがる。「海峡を―・ぐ橋」
[可能] またげる
■二■ (動ガ下二)
{■一■(1)}に同じ。「西大寺と東大寺とを―・げて立ちたりと/宇治拾遺 1」「足ヲ―・ゲテ歩ム/日葡」
[慣用] 敷居を―・年を―

跨ぐ

またぐ【跨ぐ】
step over[across];cross.→英和

跨ぶ

あふどこ・ぶ 【跨ぶ】 (動バ四)
〔平安時代の訓点語〕
またいで越える。「巌壑に―・び枕(ヨ)りて/大慈恩寺三蔵法師伝(院政期点)」「蒼海(アオウナバラ)を渡り,万里(トオキミチ)を―・びて/日本書紀(舒明訓)」

跨ぶ

あどこ・ぶ 【跨ぶ】 (動バ上二)
〔「あふどこぶ(跨)」の転〕
またぎ越える。「任那(ミマナ)に―・び拠りて/日本書紀(顕宗訓)」

跨る

またがる【跨る】
mount[sit astride] <a horse> ;→英和
[わたる]extend[spread] <over ten years> .→英和
川に〜橋 a bridge (built) across[over]the river.→英和

跨下

こか [1] 【胯下・跨下】
またの下。

跨坐

こざ [1] 【跨坐】
物にまたがったような形をとること。「―式モノレール」

跨線橋

こせんきょう [0] 【跨線橋】
鉄道線路の上を横切って架けた橋。渡線橋。

跨線橋

こせんきょう【跨線橋】
<米> an overpass;→英和
<英> flyover.→英和

跪く

ひざまず・く [4] 【跪く】 (動カ五[四])
地面に膝をついてかしこまる。「―・いて祈る」「あけくれ―・きありく物の/蜻蛉(中)」

跪く

ひざまづく【跪く】
kneel (down).→英和

跪像

きぞう [0] 【跪像】
仏像など,ひざまずいた姿の像。

跪坐

きざ [1] 【跪坐・跪座】 (名)スル
ひざまずいてすわること。「殿上地下の人々―して敬礼す/誕生(潤一郎)」

跪居

ききょ [1] 【跪居】 (名)スル
作法の一。両膝をついてつま先を立て,かかとの上に尻を置く姿勢。「御前に―する」

跪座

きざ [1] 【跪坐・跪座】 (名)スル
ひざまずいてすわること。「殿上地下の人々―して敬礼す/誕生(潤一郎)」

跪拝

きはい [0] 【跪拝】 (名)スル
ひざまずいておがむこと。拝跪。「助け給へと叫びつつ,…―せり/即興詩人(鴎外)」

跫然

きょうぜん [0] 【跫然】 (ト|タル)[文]形動タリ
足音のするさま。「長き廊下の最端に,―たる足音あり/化銀杏(鏡花)」

跫音

きょうおん [0] 【跫音】
あしおと。「空谷(クウコク)の―」

みち [0] 【道・路・途・径】
(1)人や動物,車などが行き来する通路。ある地点と地点をつないで長く連なった帯状のもの。「都へ通ずる―」「―を横切る」「―を通す」
(2)目的とする所へ至る経路。道すじ。「学校へ行く―で忘れ物に気づいた」「―をまちがえる」「―を聞く」
(3)道のり。距離。道程。「―を急ぐ」「―がはかどる」「日暮れて―遠し」
(4)ある状態に至る道すじ。「勝利への―は遠かった」「栄光の―を歩む」
(5)人のふみ行うべき道すじ。人としてのあり方や生き方。「―にそむく」「―をあやまる」
(6)ある関係を成り立たせている理(コトワリ)。また,世間のならい。「親子の―」「誰踏み初めて恋の―,巷に人の迷ふらん/謡曲・恋重荷」
(7)(仏教・儒教などの)教え。教義。「仏の―」「朝(アシタ)に―を聞かば,夕べに死すとも可なり」
(8)ある専門的分野。方面。「医学の―を究める」「この―にはいって三〇年」
(9)方法。手段。手順。「解決の―を見いだす」「生活の―を断たれる」

じ ヂ 【路】
〔「みち」の意の「ち」の連濁音化〕
(1)名詞の下に付いて,そこを通る道,そこへ至る道などの意を表す。また,その地方の意を表す。「山―」「大和―」「家―」
(2)日数を表す語の下に付いて,その日数だけかかる道のりであることを表す。「三日―」

ち 【路・道】
みち。地名の下に付くときには,そこへ行く道,その地域内を通じている道の意を表す。「しなだゆふ楽浪(ササナミ)―をすくすくと我が行ませばや/古事記(中)」

路上

ろじょう [0] 【路上】
道の上。道のほとり。

路上で

ろじょう【路上で】
on[in]the street[road].→英和
路上生活者 homeless people.

路側帯

ろそくたい [3] 【路側帯】
歩道の設けられていない道路で,歩行者の通行のため,道路標示によって区画された部分。

路傍

ろぼう【路傍(で,に)】
(by) the roadside.→英和
〜の人 a stranger.→英和

路傍

ろぼう [0] 【路傍】
道のかたわら。みちばた。

路傍の人

ろぼうのひと 【路傍の人】
(1)道を歩いて行く人。
(2)自分とは何のかかわりもない人。

路傍の石

ろぼうのいし ロバウ― 【路傍の石】
小説。山本有三作。1937年(昭和12)発表。改訂稿を翌年から40年まで発表。ともに官憲の干渉により中絶。貧乏と逆境に耐え,自分を生かそうとする少年愛川吾一を描く成長小説。

路刈

みちかり [0] 【道刈(り)・路刈(り)】
盆路(ボンミチ)作りのこと。路薙(ミチナ)ぎ。朔日路(ツイタチミチ)。

路刈り

みちかり [0] 【道刈(り)・路刈(り)】
盆路(ボンミチ)作りのこと。路薙(ミチナ)ぎ。朔日路(ツイタチミチ)。

路地

ろじ [1] 【路地】
家と家との間の狭い通路。「横丁の―を抜ける」「―裏」

路地

ろじ【路地】
an alley;→英和
a lane.→英和
路地裏 a back alley.

路地裏

ろじうら ロヂ― [0] 【路地裏】
表通りに面していない所。また,路地の奥。

路導

みちおしえ [3] 【道教・路導】
ハンミョウの異名。道路上にいて人の歩く方向へ飛ぶことからいう。[季]夏。《草の戸を立出づるより―/高野素十》

路床

ろしょう [0] 【路床】
道路を舗装するとき,地面を削って地ならしをした地盤。

路標

ろひょう [0] 【路標】
みちしるべ。道標。

路次

ろし 【路次】
⇒ろじ(路次)

路次

ろじ 【路次】
〔「ろし」とも〕
みちすじ。道すがら。途次。「輿にのせて―を過る/太平記 5」「―スガラ語ル/日葡」

路次手形

ろじてがた [3] 【路次手形】
⇒宿継(シユクツ)ぎ手形(テガタ)

路用

ろよう [0] 【路用】
旅行の費用。旅費。路銀。

路盤

ろばん [0] 【路盤】
(1)道路の舗装表面と路床との間に設ける砕石・砂利・砂などの地盤。
(2)鉄道の軌道を支える盛り土・切り取りなどによって地ならしした地盤。

路程

ろてい [0] 【路程】
みちのり。行程。旅程。「一日の―」

路程

ろてい【路程】
(a) distance.→英和

路程計

ろていけい [0] 【路程計】
自動車などの走行計。

路線

ろせん [0] 【路線】
(1)自動車・鉄道・航空機が運行される経路を線として表示したもの。海上運送では航路という。
(2)始点から経過地を通り終点にいたる道路の位置を示す線。
(3)政党などの掲げる運動の方向。「反核平和―」

路線

ろせん【路線】
a route;→英和
a line.→英和

路線バス

ろせんバス [4] 【路線―】
一定の道筋に沿って時刻表に従って運転される乗り合い自動車。定期バス。

路線価

ろせんか [2] 【路線価】
国税庁が相続税や贈与税を課する際の基準として評定した,市街地の道路に面した土地の評価額。

路考

ろこう ロカウ 【路考】
歌舞伎俳優瀬川菊之丞の代々の俳号。

路考茶

ろこうちゃ ロカウ― [2] 【路考茶】
染め色の名。黄みを帯びた青茶色。江戸中期に流行。歌舞伎俳優二世瀬川菊之丞(俳号路考)が舞台でしばしば用いたといわれる。

路肩

ろけん [0] 【路肩】
⇒ろかた(路肩)

路肩

ろかた【路肩】
a shoulder <of a road> .→英和

路肩

ろかた [0] 【路肩】
道路の有効幅員の外側の路面(緩斜面)。また,道路のへり。みちかた。ろけん。

路費

ろひ [1] 【路費】
旅行の費用。旅費。路銀。

路辺

ろへん [0] 【路辺】
みちばた。

路通

ろつう 【路通】
(1649-1738) 江戸中期の俳人。八十村(ヤソムラ)氏,また斎部(インベ)氏。蕉門に入るが,奇行が多く,同門間の反発を買った。編著「俳諧勧進幉(チヨウ)」「芭蕉翁行状記」など。

路銀

ろぎん [0] 【路銀】
旅行の費用。旅費。

路銭

ろせん [0] 【路銭】
旅行の費用。旅費。路銀。

路面

ろめん【路面】
road surface.路面電車 <米> a streetcar;→英和
<英> a tram(car).→英和

路面

ろめん [0] 【路面】
道路の表面。道路の上。

路面電車

ろめんでんしゃ [4] 【路面電車】
道路上の軌道を走る電車。都電・市電など。

路頭

ろとう [0] 【路頭】
みちばた。みちのほとり。

路頭に迷う

ろとう【路頭に迷う】
lose one's means of livelihood;be[become]homeless.

跳ぬ

は・ぬ 【跳ぬ・撥ぬ】 (動ナ下二)
⇒はねる(跳)
⇒はねる(撥)

跳ね

はね [2] 【跳ね】
(1)跳ねること。
(2)泥などを跳ね上げること。また,その泥。「―が上がる」
(3)芝居などで,その日の興行が終わること。打ち出し。
(4)(「綽」とも書く)囲碁で,相手の石の進行を抑えるような形で,相接する自分の石から斜めに打つ手。
(5)物事の終わり。また,区切り。「これを―に退(ノ)いておくれ/洒落本・南遊記」

跳ね

はね【跳ね】
a splash of mud (泥の).〜が上がっている be splashed[spattered]with mud.〜を上げる splash mud <over> .

跳ねっ返り

はねっかえり [0] 【跳ねっ返り】
「はねかえり(跳返)」の転。「―のおてんば娘」

跳ねる

は・ねる [2] 【跳ねる】 (動ナ下一)[文]ナ下二 は・ぬ
(1)はずみをつけて飛び上がる。跳躍する。「子供が喜んでぴょんぴょん―・ねる」「池の鯉(コイ)が―・ねる」「築地を越え―・ね入て/平家 5」
(2)まわりに飛び散る。また,はじける。「泥が―・ねる」「油が―・ねる」「火中の栗が―・ねる」「只松葉の―・ねる音が聞こえる許りだ/風流懺法(虚子)」
(3)先端が上を向く。「房の先が―・ねる」
(4)活発である。「なんぼきやんでも―・ねてゐてもそこは女だけで/安愚楽鍋(魯文)」
(5)〔芝居などが終わると,むしろをはねあげたことから〕
劇場・映画館などで,その日の興行が終わる。「芝居が―・ねる」

跳ねる

はねる【跳ねる】
leap;→英和
jump;→英和
close (劇場が);→英和
splash (泥・水が);→英和
crackle (はじける).→英和

跳ね上がり

はねあがり [0] 【跳ね上(が)り】
(1)跳ね上がること。
(2)物価などが急激に上がること。
(3)全体の考えや動きとはかけ離れた,過激な考えや言動をとること。また,その人。「―者」「下部組織の―を抑えきれない」

跳ね上がる

はねあが・る [4][0] 【跳ね上(が)る】 (動ラ五[四])
(1)跳ねて勢いよく上へあがる。はねて上に向く。「魚が―・る」「泥が―・る」「―・った髭(ヒゲ)」
(2)物価などが急に上がる。「相場が―・る」
(3)全体の考えや動きとはかけ離れた,過激な考えや言動をとる。「―・った行動」
[可能] はねあがれる

跳ね上がる

はねあがる【跳ね上がる】
jump[leap]up;shoot up (物価など).

跳ね上り

はねあがり [0] 【跳ね上(が)り】
(1)跳ね上がること。
(2)物価などが急激に上がること。
(3)全体の考えや動きとはかけ離れた,過激な考えや言動をとること。また,その人。「―者」「下部組織の―を抑えきれない」

跳ね上る

はねあが・る [4][0] 【跳ね上(が)る】 (動ラ五[四])
(1)跳ねて勢いよく上へあがる。はねて上に向く。「魚が―・る」「泥が―・る」「―・った髭(ヒゲ)」
(2)物価などが急に上がる。「相場が―・る」
(3)全体の考えや動きとはかけ離れた,過激な考えや言動をとる。「―・った行動」
[可能] はねあがれる

跳ね元結

はねもとゆい [3] 【跳ね元結】
金紙・銀紙の中に針金の芯を入れ,結んだ端が跳ね上がるようにした元結。若い女子が用いた。「髪は引下げて―を掛け/浮世草子・一代女 4」

跳ね回る

はねまわ・る [4][0] 【跳ね回る】 (動ラ五[四])
あちこち跳ねてとび回る。「雪の中を―・る」
[可能] はねまわれる

跳ね回る

はねまわる【跳ね回る】
romp[skip]about.

跳ね将棋

はねしょうぎ [3] 【跳ね将棋】
「飛び将棋」に同じ。

跳ね掛ける

はねかける【跳ね掛ける】
splash <a person with mud> .→英和

跳ね木

はねぎ [0] 【跳ね木・刎木・桔木】
梃子(テコ)の原理を応用して,長く突き出た軒先の低下を防ぐために軒裏に用いる材。上方を小屋束(コヤヅカ)に固定し,土居桁(ドイゲタ)や出梁上の桔木枕などを支点として軒先を支える。
→小屋組

跳ね橋

はねばし【跳ね橋】
a drawbridge.→英和

跳ね橋

はねばし [0][2] 【跳ね橋】
(1)城の入り口などに設ける橋で,敵襲などの際にはね上げて通行を遮断することができるもの。
(2)「跳開橋(チヨウカイキヨウ)」に同じ。
跳ね橋(1)[図]

跳ね火

はねび [2] 【跳ね火】
はじけて飛ぶ火の粉。はしり火。

跳ね炭

はねずみ [2] 【跳ね炭】
火に熾(オコ)りながらぱちぱちとはぜてとぶ炭。はしりずみ。[季]冬。《―の勢ひぬけて消えにけり/松藤夏山》

跳ね腰

はねごし [2] 【跳ね腰】
柔道の技の名。前隅に崩した相手を引きつけて,体側に乗せながら足や腰を用いて跳ね上げて投げる腰技。

跳ね起きる

はねおきる【跳ね起きる】
spring[jump]to one's feet.

跳ね起きる

はねお・きる [4] 【跳ね起きる】 (動カ上一)[文]カ上二 はねお・く
勢いよく起きあがる。飛び起きる。「物音に驚いて―・きる」

跳ね返す

はねかえ・す [3][0] 【跳ね返す】 (動サ五[四])
跳ねてひっくり返す。「組みしかれたが,すぐ―・した」
[可能] はねかえせる

跳ね返り

はねかえり [0] 【跳ね返り】
(1)跳ね返ること。
(2)ある物事の変化が,順次ほかへ影響して戻ってくること。「公共料金の値上げは物価への―が大きい」
(3)慎みのないこと。軽はずみなこと。
(4)おてんば。はねっかえり。

跳ね返り金融

はねかえりきんゆう [6] 【跳ね返り金融】
外国の原材料の輸入で,その支払いと国内での代金回収とにつき決済の資金を融通すること。

跳ね返る

はねかえる【跳ね返る】
rebound.→英和

跳ね返る

はねかえ・る [3][0] 【跳ね返る】 (動ラ五[四])
(1)突き当たって,もとの方へもどる。「ボールが壁に当たって―・る」
(2)勢いよくとびはねる。「波のしぶきが―・る」
(3)ある物事の変化が順次ほかへ影響して戻ってくる。「運賃の値上げが物価に―・る」「我が身に―・る」

跳ね退く

はねの・く [0][3] 【跳ね退く】
■一■ (動カ五[四])
(驚いて)飛び上がってしりぞく。とびのく。「とっさに―・いた」
■二■ (動カ下二)
⇒はねのける

跳ね題目

はねだいもく [3] 【跳ね題目】
「髭(ヒゲ)題目」に同じ。

跳ね飛ばす

はねとばす【跳ね飛ばす】
send <a thing> flying;splash;→英和
spatter.→英和
⇒跳ね.

跳ね馬

はねうま [2][0] 【跳ね馬】
癇が強く,跳びはねる癖のある馬。悍馬(カンバ)。

跳びはねる

とびはねる【跳びはねる】
hop;→英和
jump;→英和
romp.→英和

跳び上がる

とびあが・る [4] 【跳び上(が)る】 (動ラ五[四])
喜んだり驚いたりして,思わずおどりあがる。「―・って喜ぶ」

跳び上る

とびあが・る [4] 【跳び上(が)る】 (動ラ五[四])
喜んだり驚いたりして,思わずおどりあがる。「―・って喜ぶ」

跳び付く

とびつ・く [3] 【飛(び)付く・跳(び)付く】 (動カ五[四])
(1)勢いよくすがりつく。「飼い犬がじゃれて―・く」
(2)強く心が引かれ,急いで手に入れようとする。「新製品に―・く」「安物に―・いてひどい目にあう」
[可能] とびつける

跳び回る

とびまわ・る [4] 【飛(び)回る・跳(び)回る】 (動ラ五[四])
(1)空中をあちこちと飛ぶ。「ハエが室内を―・る」
(2)あちこち,はね回ったり,走り回ったりする。「子犬が芝生の上を―・る」
(3)ある目的のためあちこち忙しく歩く。奔走する。「金策に―・る」
[可能] とびまわれる

跳び掛かる

とびかか・る [4] 【飛び掛(か)る・跳び掛(か)る】 (動ラ五[四])
身をおどらせて相手にとびつく。「猟犬が獲物に―・る」
[可能] とびかかれる

跳び掛る

とびかか・る [4] 【飛び掛(か)る・跳び掛(か)る】 (動ラ五[四])
身をおどらせて相手にとびつく。「猟犬が獲物に―・る」
[可能] とびかかれる

跳び板

とびいた [0] 【飛(び)板・跳(び)板】
跳躍や水泳の飛び込みなどのために,高い櫓(ヤグラ)の上に弾力のある板を取り付けたもの。スプリングボード。

跳び箱

とびばこ【跳び箱】
a vaulting box.

跳び箱

とびばこ [0] 【飛(び)箱・跳(び)箱】
体操器具の一。長方形の木枠を重ねた上部に,布などを張った台を置いたもの。走って来て,さまざまな方法で飛び越える。

跳び越える

とびこ・える [4] 【飛(び)越える・跳(び)越える】 (動ア下一)[文]ヤ下二 とびこ・ゆ
(1)物の上を飛んで越える。飛び越す。「垣根を―・える」
(2)順序を経ずに進む。「一段階―・えて進級する」

跳び越す

とびこ・す [3] 【飛(び)越す・跳(び)越す】 (動サ五[四])
(1)飛んで物の上を越える。「小川を―・す」
(2)順序を越して上に進む。「先輩を―・して昇進する」
[可能] とびこせる

跳び退く

とびの・く [3] 【飛び退く・跳び退く】 (動カ五[四])
物をよけるために,瞬間的に身をかわしてその場を去る。「あわててうしろに―・く」

跳ぶ

と・ぶ [0] 【跳ぶ】 (動バ五[四])
〔「飛ぶ」と同源〕
人や動物が足で地面をけって空中にはね上がる。跳躍する。また,そうして物の上を越える。「バッタがぴょんと―・ぶ」「二メートルのバーを―・ぶ」「向こう岸へ―・ぶ」
[可能] とべる

跳付く

とびつ・く [3] 【飛(び)付く・跳(び)付く】 (動カ五[四])
(1)勢いよくすがりつく。「飼い犬がじゃれて―・く」
(2)強く心が引かれ,急いで手に入れようとする。「新製品に―・く」「安物に―・いてひどい目にあう」
[可能] とびつける

跳兎

とびうさぎ [3] 【跳兎】
トビウサギ科の哺乳類。体長40センチメートル内外。尾は体長よりやや長い。体の背面は黄褐色,腹面は黄白色,尾の先端は黒色。カンガルーに似た体形で前肢は短く,後肢が極端に長く,跳躍力が強い。植物の球根や昆虫を食べる。アフリカ中央部以南の乾燥地帯に分布。

跳出

ちょうしゅつ テウ― [0] 【跳出】 (名)スル
とび出ること。「我々はこの外に―することはできぬ/善の研究(幾多郎)」

跳回る

とびまわ・る [4] 【飛(び)回る・跳(び)回る】 (動ラ五[四])
(1)空中をあちこちと飛ぶ。「ハエが室内を―・る」
(2)あちこち,はね回ったり,走り回ったりする。「子犬が芝生の上を―・る」
(3)ある目的のためあちこち忙しく歩く。奔走する。「金策に―・る」
[可能] とびまわれる

跳弾

ちょうだん テウ― [0] 【跳弾】
装甲板や壁・岩などに当たってはねた銃弾。「―による負傷」

跳板

とびいた [0] 【飛(び)板・跳(び)板】
跳躍や水泳の飛び込みなどのために,高い櫓(ヤグラ)の上に弾力のある板を取り付けたもの。スプリングボード。

跳梁

ちょうりょう テウリヤウ [0] 【跳梁】 (名)スル
(1)おどりはねること。はねまわること。「少年が早や手を振り頭(カシラ)を昂(ア)げて舞躍し―するのが見へる/良人の自白(尚江)」
(2)反徒悪人などが勢力を伸ばし,好き放題なふるまいをすること。「賊徒が―する」「―をほしいままにする」

跳梁する

ちょうりょう【跳梁する】
be rampant.

跳梁跋扈

ちょうりょうばっこ テウリヤウ― [5] 【跳梁跋扈】 (名)スル
悪人など好ましくない者がわがもの顔にのさばりはびこること。「―諸国盗賊漸く多く是より兵制漸く弛めり/日本開化小史(卯吉)」

跳箱

とびばこ [0] 【飛(び)箱・跳(び)箱】
体操器具の一。長方形の木枠を重ねた上部に,布などを張った台を置いたもの。走って来て,さまざまな方法で飛び越える。

跳舞

ちょうぶ テウ― [0] 【跳舞】
軽快にはねおどること。「女子の―を為すものと雖も/西国立志編(正直)」

跳虫

とびむし [2] 【飛虫・跳虫】
(1)粘管目に属する昆虫の総称。体長2ミリメートル内外の微小な昆虫。はねを欠く。腹部第一節に粘液を出す管があり,物に付着できる。腹部第四節の細長い突起を使って跳躍する。クロトビムシモドキ・ムラサキトビムシ・キボシマルトビムシなどがある。蚤虫(ノミムシ)。
(2)端脚目ヨコエビ亜目の節足動物の俗称。体は多くの節からなり,体長は普通10ミリメートル内外。河川・湖沼や海浜・湿地にすみ,陸上に出ると跳躍する。

跳越える

とびこ・える [4] 【飛(び)越える・跳(び)越える】 (動ア下一)[文]ヤ下二 とびこ・ゆ
(1)物の上を飛んで越える。飛び越す。「垣根を―・える」
(2)順序を経ずに進む。「一段階―・えて進級する」

跳越す

とびこ・す [3] 【飛(び)越す・跳(び)越す】 (動サ五[四])
(1)飛んで物の上を越える。「小川を―・す」
(2)順序を越して上に進む。「先輩を―・して昇進する」
[可能] とびこせる

跳躍

ちょうやく テウ― [0] 【跳躍】 (名)スル
(1)とびあがること。はねること。ジャンプ。「全身をばねにして―する」
(2)跳躍競技のこと。

跳躍

ちょうやく【跳躍】
a jump;→英和
jumping.→英和
〜する jump;leap;→英和
cut a curvet (馬術).→英和
‖跳躍選手 a jumper.

跳躍上告

ちょうやくじょうこく テウ―ジヤウ― [5] 【跳躍上告】
(1)民事訴訟法上,上告の権利を留保して,控訴をしない旨を合意した場合,第一審の終局判決に対し控訴審を省略して直接になされる上告。法律問題についてのみ不服がある場合に認められる。
(2)刑事訴訟法上,第一審において違憲判断があった場合,控訴を省略して,直接最高裁判所に申し立てる上告。法の運用上の混乱を防止するため,迅速に最終判断を得ることを目的とする。飛越上告。飛躍上告。

跳躍競技

ちょうやくきょうぎ テウ―キヤウ― [5] 【跳躍競技】
陸上競技で,走幅跳び・三段跳び・走高跳び・棒高跳びの総称。

跳開橋

ちょうかいきょう テウカイケウ [0] 【跳開橋】
大きな船を通すため,上にはねあがる構造の橋。両側にはねあがる二葉式と片側のみの一葉式のものがあり,東京隅田川の勝鬨橋(カチドキバシ)は前者。はねばし。

跳馬

ちょうば【跳馬】
a vaulting horse (体操器具);long horse vault (体操).

跳馬

ちょうば テウ― [0] 【跳馬】
体操競技の種目の一。また,それに用いる馬体に模した用具。飛び越しの技術の優劣を競う。男子は用具を縦向きに用い,女子は横向きに用いる。馬体の長さ1.6メートル,幅35センチメートル,高さは男子が1.35メートル,女子が1.10メートル。とびうま。

跳鯊

とびはぜ [0] 【跳鯊】
スズキ目の海魚。全長約10センチメートル。ハゼの一種。大きな目が頭頂に突出し,左右別々に動く。干潟などでも生活でき,丈夫な胸びれを使って歩行・跳躍する。全身黒褐色。食用としない。本州中部以南に分布。

跳鼠

とびねずみ [3] 【跳鼠】
トビネズミ科の哺乳類の総称。体長4〜27センチメートルほど。尾は長く,耳と目は大きい。跳躍に適した長い後肢をもつ。夜,活動し,植物質のものを食べる。アジア・アフリカの乾燥地帯に分布。
跳鼠[図]

践祚

せんそ [1] 【践祚・践阼】 (名)スル
天皇の位を受け継ぐこと。先帝の崩御または譲位によって行われる。古く,践祚と即位の区別はなく,桓武(カンム)天皇以後,践祚の後,日を隔てて即位式が行われるようになった。「皇嗣が―する」

践行

せんこう [0] 【践行】 (名)スル
実際に行うこと。実行。「聖旨を奉戴し御政道筋を―せざるべけんや/新聞雑誌 21」

践阼

せんそ [1] 【践祚・践阼】 (名)スル
天皇の位を受け継ぐこと。先帝の崩御または譲位によって行われる。古く,践祚と即位の区別はなく,桓武(カンム)天皇以後,践祚の後,日を隔てて即位式が行われるようになった。「皇嗣が―する」

跼まる

せぐくま・る [4] 【跼まる】 (動ラ五[四])
〔近世頃まで「せくぐまる」〕
背をまるめてこごむ。「捻平は火桶の上に―・つて/歌行灯(鏡花)」「天ニセクグマリ/日葡」

跼む

せくぐ・む 【跼む】 (動マ下二)
「せぐくまる(跼)」に同じ。「天に―・め地に足をぬく/三十二番職人歌合」

跼天蹐地

きょくてんせきち [5] 【跼天蹐地】
〔「詩経(小雅,正月)」より。天は高いにもかかわらず背をこごめ,地は厚いのに抜き足をするの意〕
(1)おそれかしこまって,体を前にかがめ抜き足で歩くこと。
(2)身の置き所もない思いで肩身も狭く世の中に暮らすこと。
→跼蹐(キヨクセキ)

跼蹐

きょくせき [0] 【跼蹐・局蹐】 (名)スル
〔「跼天蹐地(キヨクテンセキチ)」の略〕
おそれつつしみ,からだを縮めること。「この不自由なる小天地に長く―せる反響として/妾の半生涯(英子)」

踉蹌

ろうそう ラウサウ [0] 【踉蹌】 (ト|タル)[文]形動タリ
よろめくさま。蹌踉。「心地死ぬべく―として近づき見れば/金色夜叉(紅葉)」

踊らす

おどら・す ヲドラス [0] 【踊らす・躍らす】 (動サ五[四])
(1)おどるようにさせる。《踊》
(2)他人を思いどおりに動かす。《踊》「黒幕に―・される」
(3)(「胸(心)をおどらす」の形で)期待や喜びでわくわくする。《躍》「旧友との再会に胸を―・す」
(4)(「身をおどらす」の形で)素早くからだを跳躍するように動かす。《躍》「紺碧の海に身を―・す」

踊り

おどり【踊り】
dancing;→英和
a dance.→英和
〜の師匠 a dancing master[mistress (女)].

踊り

おどり ヲドリ [0] 【踊り・躍り】
〔動詞「おどる(踊・躍)」の連用形から〕
(1)音楽に合わせて,おどること。ダンス。舞踊。舞踏。《踊》「―を踊る」
(2)日本の芸能では,跳躍の動作を主とし,まわりの楽器や歌に促されて動くのではなく,踊り手自身でリズムを作って踊る芸能をいう。中世末期の風流(フリユウ)踊り以降,念仏踊り・田植え踊り・盆踊り・やや子踊りなど,近世に民間で盛んに行われた。《踊》
→舞(マイ)
〔俳句では,特に盆踊りをいう。[季]秋〕
(3)「おどり歩(ブ)」の略。《踊》
(4)「おどり字{(1)}」の略。
(5)「踊り食い」の略。
(6)胸がどきどきすること。動悸。「むねの―はまだやまず/浄瑠璃・扇八景」
(7)ひよめき。泉門。おどりこ。[日葡]

踊り口説き

おどりくどき ヲドリ― 【踊り口説き】
「盆踊り口説き」に同じ。

踊り地

おどりじ ヲドリヂ [0][3] 【踊り地】
(1)歌舞伎で,京阪の郭・揚屋・茶屋などの場で用いる太鼓・三味線などの囃子(ハヤシ)。
(2)歌舞伎舞踊で,華やかな手踊りの部分。

踊り場

おどりば ヲドリ― [0] 【踊り場】
(1)踊りをおどる場所。
(2)階段の途中に,方向転換・休息・危険防止のために設けた,やや広く平らな所。

踊り太鼓

おどりだいこ ヲドリ― [4] 【踊り太鼓】
踊りに合わせて打つ太鼓。[季]秋。

踊り子

おどりこ【踊り子】
a[an opera (歌劇の);a ballet (バレーの)]dancer;a dancing girl.

踊り子

おどりこ ヲドリ― [0] 【踊り子】
(1)(盆踊りなどで「音頭取り」に対していう)踊りをおどる人。踊り手。[季]秋。《づか��と来て―にさゝやける/高野素十》
(2)踊りを職業としている女性。「旅回りの―」
(3)「おどり{(7)}」に同じ。
(4)〔もと僧侶の隠語。生きたまま味噌汁に入れると,苦しがって踊るように見えることから〕
ドジョウの異名。「―汁」

踊り字

おどりじ ヲドリ― [0][3] 【踊り字・躍り字】
(1)熟語の中で,同じ文字や文字連続を繰り返して書くときに使う符号。「はゝ」「ます��」や「堂々」「数�」などの「ゝ」「��」「々」「�」の類。繰り返し符号。反復符号。重ね字。送り字。畳字。重字。重点。おどり。揺すり字。
(2)踊っているような下手な字。

踊り帯

おどりおび ヲドリ― [4] 【踊り帯】
錦(ニシキ)・金襴(キンラン)の通し柄で鏡仕立てに仕上げた,日本舞踊に使う女帯。

踊り念仏

おどりねんぶつ ヲドリ― [4] 【踊り念仏】
⇒念仏(ネンブツ)踊(オド)り

踊り手

おどりて ヲドリ― [0] 【踊り手】
踊りをする人。

踊り歌

おどりうた ヲドリ― [3] 【踊り歌】
中世から近世初期にかけて,舞踊を伴う流行謡の総称。民俗芸能の風流(フリユウ)踊りなどに残る。

踊り歩

おどりぶ ヲドリ― 【踊り歩】
江戸時代,高利貸しからの借金の期限を二五日とし,この日までに返せないとき,二五日以後月末までの数日でさらに一か月分の利息を払うこと。また,その利息。おどり。

踊り狂う

おどりくる・う ヲドリクルフ [5] 【踊り狂う】 (動ワ五[ハ四])
激しく踊り回る。夢中になって踊る。「一晩中―・う」

踊り題目

おどりだいもく ヲドリ― 【踊り題目】
踊りながら唱える法華(ホツケ)の題目。「―を始めて浮いてやらう/狂言・宗論(虎寛本)」

踊り食い

おどりぐい ヲドリグヒ [0] 【踊り食い】
白魚などの小魚やエビを生きたまま食うこと。また,その料理。

踊る

おど・る ヲドル [0] 【踊る】 (動ラ五[四])
(1)音楽のリズムに合わせて手足・からだを動かす。「バンドの演奏で―・る」「踊りを―・る」「花笠音頭を―・る」「ワルツを―・る」
→舞う
(2)他人にあやつられたり,そそのかされたりして行動する。「だれかに―・らされている」「宣伝に―・らされる」
(3)利息を二重に取る。
→踊り歩(ブ)
[可能] おどれる

踊場

おどりば【踊場】
a dance hall;a landing (階段の).→英和

踊子草

おどりこそう ヲドリ―サウ [0] 【踊子草】
シソ科の多年草。原野に自生し,茎は四角で高さ30〜50センチメートル。葉は卵形で対生し,粗い鋸歯がある。初夏,葉腋に白か淡紅色の唇形花を開く。和名は花冠の上唇を笠に,下唇を踊り子にみたてたもの。若芽を食用にする。野芝麻。踊り草。踊り花。[季]夏。
踊子草[図]

踊躍

ようやく [0] 【踊躍】 (名)スル
おどりあがること。ゆうやく。ゆやく。「其れに感激して何んなに―して/一隅より(晶子)」

踊躍

ゆやく [0] 【踊躍】 (名)スル
「勇躍(ユウヤク)」に同じ。「独り歓び喜んで―したが/五重塔(露伴)」

踊[躍]る

おどる【踊[躍]る】
dance (踊る);→英和
jump[leap](跳躍);→英和
throb[leap](胸が).→英和
胸を躍らせて with a beating heart.

踏まえ

ふまえ フマヘ [0] 【踏まえ】
〔動詞「踏まえる」の連用形から〕
(1)よりどころ。根拠。
(2)思案。分別。「後先の―もなく/浄瑠璃・出世景清」
(3)踏み台。「とど―をして鴨居へ隠す/歌舞伎・散書恋文章」

踏まえる

ふま・える フマヘル [3] 【踏まえる】 (動ア下一)[文]ハ下二 ふま・ふ
〔動詞「踏む」に接尾語「ふ」の付いたもの〕
(1)しっかり踏んでその上に立つ。踏みつける。ふんまえる。「大地を―・える」
(2)ある事を考慮に入れる。ある事を前提にして考えをすすめる。「後先を―・えない,単なる思い付き」「個々の事情を―・えて方針をたてる」
(3)根拠地とする。「石川城を―・へさせて/太平記 27」

踏まえる

ふまえる【踏まえる】
stand on;be based on.

踏まえ所

ふまえどころ フマヘ― [4][0] 【踏まえ所】
(1)足で踏んで立つ所。「―がない」
(2)よりどころ。頼りにするところ。「強大将は―有るに付き/甲陽軍鑑(品一三)」

踏まふ

ふま・う フマフ 【踏まふ】 (動ハ下二)
⇒ふまえる

踏みしだく

ふみしだ・く [4] 【踏みしだく】 (動カ五[四])
〔古くは「ふみしたく」とも〕
(1)踏んでつぶす。踏んで荒らす。踏みにじる。「―・かれた草」
(2)踏みつける。強く踏む。「指貫を長う―・きて/枕草子 313」

踏み上げ

ふみあげ [0] 【踏(み)上げ】
取引で,空売りをした売り方が損を承知で買い戻したため相場が高くなること。

踏み付け

ふみつけ [0] 【踏(み)付け】
踏みつけること。「人の気持ちを―にしたやり方」

踏み付ける

ふみつける【踏み付ける】
(1) trample <a thing> under foot.(2) ⇒侮辱(する).

踏み付ける

ふみつ・ける [4] 【踏(み)付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ふみつ・く
(1)踏んで押さえる。強く踏む。「猫のしっぽを―・ける」
(2)人の名誉や面目を傷つける。馬鹿にする。「某を―・けての諫言/歌舞伎・源平雷伝記」

踏み倒す

ふみたおす【踏み倒す】
trample down (足で);bilk[do not pay] <a debt> (借金など).→英和

踏み倒す

ふみたお・す [4] 【踏(み)倒す】 (動サ五[四])
(1)踏んで倒す。「あばれ馬に柵を―・された」
(2)代金・借金などを払わないままにしてしまう。「借金を―・す」「勘定を―・す」
[可能] ふみたおせる

踏み入れる

ふみい・れる [4] 【踏(み)入れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 ふみい・る
(1)ある場所に入る。「ジャングルに足を―・れる」
(2)踏んで中に入れる。踏んで中に押し込む。「固き土に五六寸ばかり足を―・れて立てるに/今昔 23」

踏み入れる

ふみいれる【踏み入れる】
step <into a room> ;→英和
set foot <on the land> .

踏み処

ふみど [0] 【踏み所・踏み処】
「ふみどころ(踏所)」に同じ。「足の―もない」

踏み処

ふみどころ [0][3] 【踏(み)所・踏み処】
踏んで立つ所。足を踏み入れる所。ふみど。「散らかっていて足の―もない」

踏み出す

ふみだす【踏み出す】
step forward;take a step <toward> .→英和

踏み出す

ふみだ・す [3] 【踏(み)出す】 (動サ五[四])
(1)立っている状態から,片足を前に出す。「一歩前に―・す」
(2)仕切りなどの中から外へ足を出す。「足を外に―・す」
(3)新しい事を始める。新しい分野で活動を始める。「政界に―・す」
(4)歩いたために足にまめなどをこしらえる。「沓(クツ)にて底豆(ソコマメ)を―・し/浮城物語(竜渓)」
[可能] ふみだせる

踏み分ける

ふみわ・ける [4] 【踏(み)分ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ふみわ・く
茂った木や草を分けて道をつけながら進む。「生い茂った草を―・けて進む」

踏み分け石

ふみわけいし [4] 【踏(み)分け石】
露地・庭園などで,飛び石の分岐点に置かれる大ぶりの石。

踏み切り

ふみきり [0] 【踏切・踏(み)切り】
(1)鉄道線路と道路とが同じ平面で交わっている所。
(2)走り幅跳び・走り高跳びなどで,跳躍のために強く蹴ること。また,その場所。「―のタイミングが合わない」
(3)相撲で,踏み切ること。
⇔踏み越し
(4)思い切って事を起こすこと。また,決断。ふんぎり。「―がつく」

踏み切り板

ふみきりばん [0] 【踏(み)切り板】
陸上競技の跳躍種目で,踏み切り地点の印として,助走路と同じ高さに埋めた白い板。

踏み切る

ふみきる【踏み切る】
(1)[跳躍で]take off.(2)[相撲で]step out <of the ring> .
(3) ⇒決心(する).
(4)[横切る]cross.→英和

踏み切る

ふみき・る [3] 【踏(み)切る】 (動ラ五[四])
(1)足に力を込めた勢いで草履や下駄の鼻緒を切る。「鼻緒を―・る」
(2)跳ぶ前に力強く地を蹴って反動をつける。「勢いよく―・って跳ぶ」
(3)思い切って,物事に当たる。心を決めて物事に乗り出す。「結婚に―・る」
(4)相撲で,かかとを土俵の外に踏み出す。
⇔踏み越す
[可能] ふみきれる

踏み別[分]ける

ふみわける【踏み別[分]ける】
make one's way through <a bush> .

踏み台

ふみだい [0] 【踏(み)台】
(1)高い所の物を取ったり,高い所に上るために乗る台。ふみつぎ。あしつぎ。
(2)目的をとげるための足掛かりとして利用するもの。「人を―にしてのしあがろうとする」

踏み合せ

ふみあわせ [0] 【踏み合(わ)せ】
出産・死亡などの穢(ケガ)れに行き合わせること。行き触れ。踏み合い。触穢(シヨクエ)。

踏み合わせ

ふみあわせ [0] 【踏み合(わ)せ】
出産・死亡などの穢(ケガ)れに行き合わせること。行き触れ。踏み合い。触穢(シヨクエ)。

踏み固める

ふみかた・める [5] 【踏(み)固める】 (動マ下一)[文]マ下二 ふみかた・む
(1)足で何度も踏んで堅くする。「雪を―・める」
(2)しっかり踏む。「四股―・めて厳然と身を構へ/鉄仮面(涙香)」

踏み固める

ふみかためる【踏み固める】
stamp down.

踏み均す

ふみなら・す [4] 【踏み均す】 (動サ五[四])
(1)踏んで平らにする。「門口を―・す」
(2)何度も行き来する。「―・す跡とは見えて/夫木 16」

踏み均す

ふみならす【踏み均す】
tread out.踏み均した道 a beaten path.

踏み堪える

ふみこた・える [5] 【踏み堪える】 (動ア下一)[文]ハ下二 ふみこた・ふ
足をふんばって,動いたり倒れたりしないようにこらえる。比喩的にも用いる。「守勢をとつて―・へるであらうか/青年(鴎外)」

踏み場

ふみば [0] 【踏(み)場】
踏む場所。踏み所。「足の―もない」

踏み外す

ふみはず・す [4] 【踏(み)外す】 (動サ五[四])
(1)踏む所をまちがえる。踏みそこなう。「階段を―・してころげ落ちる」
(2)常道または正道にはずれたおこないをする。「人の道を―・す」

踏み外す

ふみはずす【踏み外す】
miss one's step;lose one's footing;step off <the stairs> .

踏み寄せ

ふみよせ 【踏(み)寄せ】
足の裏に出来るまめ。底豆(ソコマメ)。

踏み張る

ふみは・る [3] 【踏(み)張る】 (動ラ五[四])
足に力を入れて踏む。ふんばる。「足を縮めて下から棺の蓋を―・り/鉄仮面(涙香)」

踏み惑ふ

ふみまど・う 【踏み惑ふ】 (動ハ四)
「ふみまよう(踏迷)」に同じ。「思はぬ山に―・ふかな/源氏(夢浮橋)」

踏み所

ふみど [0] 【踏み所・踏み処】
「ふみどころ(踏所)」に同じ。「足の―もない」

踏み所

ふみどころ [0][3] 【踏(み)所・踏み処】
踏んで立つ所。足を踏み入れる所。ふみど。「散らかっていて足の―もない」

踏み抜き

ふみぬき [0] 【踏(み)抜き・踏み貫】
とげ・釘などを踏んで足の裏に突き立てること。また,その傷。

踏み抜く

ふみぬ・く [3] 【踏(み)抜く・踏み貫く】 (動カ五[四])
(1)踏んで,物に穴をあける。「床板を―・く」
(2)とげ・釘などを踏んで足の裏に突き立てる。「古くぎを―・く」

踏み換える

ふみか・える [4][3] 【踏(み)換える】 (動ア下一)[文]ハ下二 ふみか・ふ
(1)踏む足,踏む場所などを交替する。「投手がプレートを―・える」
(2)評価をし直す。「あらゆる値踏を―・へる今の時代/半日(鴎外)」

踏み散らす

ふみちら・す [4] 【踏(み)散らす】 (動サ五[四])
(1)足で踏んで散らかす。踏み荒らす。「小鳥がえさを―・す」
(2)荒々しく踏む。また,あちらこちらを踏む。「下座敷の椽を―・しながら/多情多恨(紅葉)」
(3)指貫(サシヌキ)・袴(ハカマ)などを左右に蹴り広げる。「指貫など―・してゐためり/枕草子 33」

踏み木

ふみぎ [0] 【踏(み)木】
〔「ふみき」とも〕
機の下部に取り付けた木。足で踏んで経(タテ)糸を上下させて杼(ヒ)口を開く。

踏み板

ふみいた [0] 【踏(み)板】
(1)物と物の間に掛け渡して踏んで渡る板。また,ぬかるみなどに敷いた板。
(2)階段の段板。
(3)リード-オルガンの,空気を送るために足で踏む板。
(4)牛車(ギツシヤ)の前後の入り口に,横に渡した板。

踏み止まる

ふみとどまる【踏み止まる】
remain;→英和
stand firm <against> .

踏み止まる

ふみとどま・る [5] 【踏み止まる】 (動ラ五[四])
(1)足に力を入れてその場に止まる。「危うく崖(ガケ)っ縁(プチ)で―・った」
(2)危険な場所などに他の人が去ったあとも残る。「一人―・って火を消した」
(3)誘惑などに抗して,その状態をもちこたえる。思いとどまる。「辞職も考えたが―・った」
[可能] ふみとどまれる

踏み止む

ふみと・む 【踏み止む】 (動マ下二)
踏んで跡を残す。歌で,多く「文留む」にかけて用いる。「春霞立ちながら見し花なれど―・めてけるあとぞうれしき/古今六帖 5」

踏み段

ふみだん [0] 【踏(み)段】
梯子(ハシゴ)・階段などの,踏んで上り下りする段。

踏み殺す

ふみころす【踏み殺す】
trample <a thing> to death.

踏み殺す

ふみころ・す [4] 【踏(み)殺す】 (動サ五[四])
足で踏んで殺す。足で押しつぶして殺す。「虫を―・す」
[可能] ふみころせる

踏み消す

ふみけす【踏み消す】
stamp out <a fire> .

踏み潰す

ふみつぶす【踏み潰す】
trample <flowers,a rider> underfoot.

踏み潰す

ふみつぶ・す [4] 【踏み潰す】 (動サ五[四])
(1)足で踏んでつぶす。「卵を―・す」
(2)人の面目を傷つける。「よくもおれの顔を―・したな」
(3)敵を滅ぼす。「信長を―・しなさるべきとて,尾州へ発向あり/甲陽軍鑑(品三三)」
[可能] ふみつぶせる

踏み石

ふみいし [0] 【踏(み)石】
(1)沓(クツ)脱ぎ石。特に,茶室の躙(ニジ)り口前のものをいう。
(2)飛び石。

踏み破る

ふみやぶ・る [4] 【踏(み)破る】 (動ラ五[四])
(1)踏んでこわす。蹴破る。「入り口の戸を―・って押し入る」
(2)〔「踏破(トウハ)」の訓読み〕
山などを歩き通す。「八里の岩ねを―・る」

踏み立てる

ふみた・てる 【踏(み)立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 ふみた・つ
(1)踏んで立つ。踏む。「四辺(アタリ)は―・てられぬほど路がわるかつた/田舎教師(花袋)」
(2)踏んで,物を足に突き立てる。「釘を―・てる」
(3)地面を強く踏んで鳥などを飛び立たせる。「夕狩に千鳥―・て追ふごとに/万葉 4011」

踏み絵

ふみえ [0] 【踏(み)絵】
江戸時代,キリスト教徒弾圧に際して,その信者か否かを見分けるため,キリストやマリアの像を木または金属の板に刻み,足で踏ませたこと。また,その画像。多く春先に行われ,長崎では1857年に廃止したが,幕末まで行われた所もあった。絵踏み。[季]春。
踏み絵[図]

踏み継ぎ

ふみつぎ 【踏(み)継ぎ】
「踏み台」に同じ。

踏み締める

ふみし・める [4] 【踏(み)締める】 (動マ下一)[文]マ下二 ふみし・む
(1)力を入れてしっかりと踏む。「大地を―・めて立つ」
(2)踏んで固める。「田のあぜを―・める」

踏み肥

ふみごえ [0] 【踏(み)肥】
厩舎内で,家畜が糞尿(フンニヨウ)や敷きわらを踏みつけて腐熟させた厩肥(キユウヒ)。うまやごえ。

踏み脱ぐ

ふみぬ・ぐ [3] 【踏(み)脱ぐ】 (動ガ五[四])
〔上代は「ふみぬく」と清音〕
(1)履物などを踏みつけるようにして脱ぐ。また,布団などを足で蹴(ケ)ってはぐ。「子供達が―・いで居るのに蒲団を着せて/一隅より(晶子)」
(2)袴(ハカマ)などを足で踏んで脱ぐ。また,履物を脱ぎ捨てる。「うらなしをも―・ぎ/御伽草子・物臭太郎」

踏み臼

ふみうす [3][0] 【踏み臼】
「唐臼(カラウス)」に同じ。

踏み荒らす

ふみあら・す [4] 【踏(み)荒らす】 (動サ五[四])
踏み付けてめちゃめちゃにする。「犬が畑を―・す」

踏み落し

ふみおとし [0] 【履み落(と)し・踏み落(と)し】
七言の律詩・絶句の第一句に押韻しないこと。破格ではあるが許容されている。

踏み落とし

ふみおとし [0] 【履み落(と)し・踏み落(と)し】
七言の律詩・絶句の第一句に押韻しないこと。破格ではあるが許容されている。

踏み行う

ふみおこな・う [5] 【踏み行う】 (動ワ五[ハ四])
守るべきことを守って行動する。実際に行う。実践する。「人の道を―・う」

踏み被り

ふみかぶり 【踏み被り】
(1)落とし穴。わな。「―ニ遭ウ/日葡」
(2)自分から不利益を招くこと。「皆手前の―,無念をこらへて/浄瑠璃・淀鯉(上)」

踏み被る

ふみかぶ・る 【踏み被る】 (動ラ四)
(1)穴や溝に踏み込む。落ち込む。「穴ニ―・ル/日葡」
(2)踏んだために,跳ね返りを受ける。「泥ヲ―・ル/日葡」
(3)自分から不利益を招く。「ごんせと止めたる女景清,錣(シコロ)と頭巾,つい―・る客も有り/浄瑠璃・天の網島(上)」

踏み貫

ふみぬき [0] 【踏(み)抜き・踏み貫】
とげ・釘などを踏んで足の裏に突き立てること。また,その傷。

踏み貫く

ふみぬ・く [3] 【踏(み)抜く・踏み貫く】 (動カ五[四])
(1)踏んで,物に穴をあける。「床板を―・く」
(2)とげ・釘などを踏んで足の裏に突き立てる。「古くぎを―・く」

踏み越える

ふみこ・える [4] 【踏(み)越える】 (動ア下一)[文]ヤ下二 ふみこ・ゆ
(1)踏んで越える。越えて進む。「氷ヲ―・エル/ヘボン」
(2)苦しみや悲しみを克服する。乗り切る。「苦難を―・えて進む」
(3)境界などを越えて踏む。「仕切りを―・える」

踏み越える

ふみこえる【踏み越える】
step over <a thing> ;overcome <difficulties> .→英和

踏み越し

ふみこし [0] 【踏(み)越し】
ふみこすこと。
⇔踏み切り

踏み越す

ふみこ・す [3] 【踏(み)越す】 (動サ五[四])
相撲で,足の爪先が土俵外の土を踏む。
⇔踏み切る

踏み跡

ふみあと [0] 【踏(み)跡】
足で踏んだ跡。また,踏んだ跡にできる道。「―をたどる」

踏み躙る

ふみにじる【踏み躙る】
trample <on> ;→英和
trample <a thing> underfoot.

踏み躙る

ふみにじ・る [4] 【踏み躙る】 (動ラ五[四])
(1)足で踏んだりすったりしてめちゃめちゃにする。蹂躙(ジユウリン)する。「庭の花を―・る」
(2)他人の立場を無視したり,気持ちを傷つけたりする。「人の好意を―・る」

踏み車

ふみぐるま [3] 【踏(み)車】
(1)足で踏んで車を回す機械の総称。
(2)足踏み式の小さな揚水器。灌漑(カンガイ)および排水用。

踏み込み

ふみこみ [0] 【踏(み)込み】
(1)踏み込むこと。特に相撲で,相手に近づくこと。「―が足りない」
(2)舞踊で,左右の足をとんとんと拍子をとって踏み続けること。
(3)玄関などの入り口から入った所にある,履物を脱いでおく所。

踏み込む

ふみこむ【踏み込む】
step into <a room> ;raid (襲う).→英和

踏み込む

ふみこ・む [3] 【踏(み)込む】 (動マ五[四])
(1)踏んで中に入る。踏んで,穴・溝などに落ち込む。「ぬかるみに―・む」
(2)思い切ってさらに前に出る。相手に近づく。「もう一歩―・んで捕球する」
(3)場所・建物などに予告や許可なく入る。「賭場に―・む」
(4)物事の奥深くまで立ち入る。物事の核心・本質などを考慮に入れる。「作歌の経緯にまで―・んだ解釈」
(5)強く踏む。また,深く踏む。「アクセルを―・む」
(6)思い切ってする。「一分三朱と申しまするは,―・んで買ひました/歌舞伎・勧善懲悪覗機関」
[可能] ふみこめる

踏み返し

ふみかえし [0] 【踏(み)返し】
(1)庭の踏み石。沓脱(クツヌギ)。
(2)鋳金(チユウキン)で,完成品を鋳型に押しつけ,できた型からくり返し鋳造すること。また,その技法。

踏み返す

ふみかえ・す [3] 【踏(み)返す】 (動サ五[四])
(1)相手の踏んだことに対抗して,こちらからも踏む。
(2)踏みそこなう。踏みあやまる。「駒下駄を―・して…隅田川へ落ちようと/歌行灯(鏡花)」
(3)踏んでひっくりかえす。「あわてふためきて―・し…杉舟三艘まで失せにけり/義経記 4」

踏み迷う

ふみまよう【踏み迷う】
lose one's way;go astray.

踏み迷う

ふみまよ・う [4] 【踏(み)迷う】 (動ワ五[ハ四])
(1)どこを踏んでよいか,迷う。道に迷う。「山道に―・う」「落花の雪に―・ふ/太平記 2」
(2)正しい道からはずれる。「悪の道に―・う」

踏み違える

ふみちが・える [5] 【踏(み)違える】 (動ア下一)[文]ハ下二 ふみちが・ふ
(1)踏む所を間違う。「―・えて階段から落ちる」
(2)道を間違える。「人生の道を―・える」
(3)踏んで足の筋を痛める。「利き足を―・える」

踏み違ふ

ふみたが・う 【踏み違ふ】 (動ハ下二)
「ふみちがえる」に同じ。「終に路―・へて石の巻といふ湊に出づ/奥の細道」

踏み金

ふみがね [0] 【踏(み)金】
雪駄(セツタ)のかかとに打ちつけた金具。うらがね。

踏み鍬

ふみぐわ [0] 【踏み鍬】
鋤(スキ)に似た鍬。足を使って刃を土中に突きさし,押し倒して,土を起こすもの。踏み鋤。

踏み鳴らす

ふみなら・す [4] 【踏(み)鳴らす】 (動サ五[四])
踏んで音を立てる。踏みとどろかす。「床を―・す」

踏み鳴らす

ふみならす【踏み鳴らす】
stamp one's feet <on the floor> ;stomp.→英和

踏む

ふ・む [0] 【踏む】 (動マ五[四])
(1)物の上に足を置いて,体重をかける。足でその上に乗る。「影を―・む」「足を―・まれる」「刈株(カリバネ)に足―・ましむな履(クツ)はけわが背/万葉 3399」
(2)(特別な仕方で)足を地面におろす。「地団駄を―・む」「四股(シコ)を―・む」「ステップを―・む」「二の足を―・む」
(3)足で押さえることによってある仕事などをする。「ペダルを―・む」「ミシンを―・む」「麦を―・む」
(4)実際に,その場に行き,立つ,また,歩く。「故国の土を―・む」
(5)物事を実際に行う。経験する。「初舞台を―・む」「場数を―・む」
(6)規範・道徳などにのっとる。手本にならって行う。「正規の手続きを―・む」「段階を―・む」「正義を―・んで大に輿論を喚起さうと/社会百面相(魯庵)」
(7)見当をつける。評価する。「ざっと―・んでも一億は下らない」「素人ではないと―・む」
(8)(「韻を踏む」の形で)押韻をする。
(9)地位などを引き継ぐ。位につく。「血統(チスジ)三人で此家を―・めば大丈夫/塩原多助一代記(円朝)」「九五の天位を―・ませ給ふべき所を/太平記 20」
(10)借金・代金などを支払わない。人に損をかける。「前借を―・んで,どことも知らず姿を消してしまい/縮図(秋声)」
(11)人に恥をかかせる。顔をつぶす。「朱大を―・まんとて同町の女郎となじみ/洒落本・蕩子筌枉解」
(12)〔地を踏むの意から〕
歩く。行く。「御階のもとに―・み寄る程/源氏(竹河)」
(13)足で探って魚介などをとる。「さる寺の蓮池にて…月夜に泥鰌を―・む/咄本・昨日は今日」
(14)割合を決める。「年貢少しづつ出し,残はその地主知行に―・みてとる/甲陽軍鑑(品四七)」
(15)履物を履く。「クツヲ―・ム/日葡」
[可能] ふめる
[慣用] お百度を―・前車の轍(テツ)を―・踏鞴(タタラ)を―・どじを―・虎の尾を―・薄氷を―

踏む

ふむ【踏む】
(1) step[tread] <on> .→英和
(2)[行く]set foot <on foreign land> .
(3)[手続などを]go through <formalities> .

踏んだり蹴(ケ)ったり

踏んだり蹴(ケ)ったり
ひどい仕打ちを重ねて受けるさま。重ねて被害を受けるさま。

踏んだり蹴ったり

ふんだりけったり 【踏んだり蹴ったり】 (連語)
⇒「踏む」の句項目

踏ん付ける

ふんづ・ける [4] 【踏ん付ける】 (動カ下一)
「踏み付ける」の転。「眼鏡を―・けてこわす」

踏ん切り

ふんぎり [0] 【踏ん切り】
思い切って決心すること。決断。「なかなか―がつかない」

踏ん切る

ふんぎ・る [3] 【踏ん切る】 (動ラ五[四])
〔「踏み切る」の転〕
思い切ってする。決断する。「実施に―・る」
[可能] ふんぎれる

踏ん反り返る

ふんぞりかえ・る [5] 【踏ん反り返る】 (動ラ五[四])
足を前につき出して体をそりかえらせる。多く,いばった態度にいう。「ソファーに―・る」

踏ん反る

ふんぞ・る [3] 【踏ん反る】 (動ラ五[四])
足を前に出して体を後ろへそらす。また,横になって手足を伸ばす。「仰向(アオム)けになつて,―・つて,泣寝入りに/婦系図(鏡花)」

踏ん張り

ふんばり【踏ん張り】
⇒粘り.

踏ん張り

ふんばり [0] 【踏ん張り】
(1)ふんばること。こらえがんばること。「最後のひと―」「―がきかない」
(2)下級の売春婦。また,遊女や女性をののしっていう語。ふりばり。「―め血迷うて何ぬかす/浄瑠璃・大経師(中)」

踏ん張る

ふんばる【踏ん張る】
(1)[足を]straddle;→英和
stand firm;stretch one's legs (伸ばす).
(2)[努力]make an[another]effort.→英和
(3)[固守]hold[stand]out <against> .

踏ん張る

ふんば・る [3] 【踏ん張る】 (動ラ五[四])
〔「踏み張る」の転〕
(1)足に力をいれて立ち,倒れたり,動いたりしまいとする。「土俵ぎわで―・る」
(2)つらさなどをこらえて頑張る。他人に従ったりせずに,自説を通そうとする。がんばる。「君がいくら新体詩家だつて―・つても/吾輩は猫である(漱石)」
[可能] ふんばれる

踏ん込む

ふんご・む [3] 【踏ん込む】 (動マ五[四])
〔「踏み込む」の転〕
「ふみこむ」に同じ。「座敷に―・む」
[可能] ふんごめる

踏上げ

ふみあげ [0] 【踏(み)上げ】
取引で,空売りをした売り方が損を承知で買い戻したため相場が高くなること。

踏付け

ふみつけ [0] 【踏(み)付け】
踏みつけること。「人の気持ちを―にしたやり方」

踏付ける

ふみつ・ける [4] 【踏(み)付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ふみつ・く
(1)踏んで押さえる。強く踏む。「猫のしっぽを―・ける」
(2)人の名誉や面目を傷つける。馬鹿にする。「某を―・けての諫言/歌舞伎・源平雷伝記」

踏倒す

ふみたお・す [4] 【踏(み)倒す】 (動サ五[四])
(1)踏んで倒す。「あばれ馬に柵を―・された」
(2)代金・借金などを払わないままにしてしまう。「借金を―・す」「勘定を―・す」
[可能] ふみたおせる

踏入れる

ふみい・れる [4] 【踏(み)入れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 ふみい・る
(1)ある場所に入る。「ジャングルに足を―・れる」
(2)踏んで中に入れる。踏んで中に押し込む。「固き土に五六寸ばかり足を―・れて立てるに/今昔 23」

踏出す

ふみだ・す [3] 【踏(み)出す】 (動サ五[四])
(1)立っている状態から,片足を前に出す。「一歩前に―・す」
(2)仕切りなどの中から外へ足を出す。「足を外に―・す」
(3)新しい事を始める。新しい分野で活動を始める。「政界に―・す」
(4)歩いたために足にまめなどをこしらえる。「沓(クツ)にて底豆(ソコマメ)を―・し/浮城物語(竜渓)」
[可能] ふみだせる

踏分ける

ふみわ・ける [4] 【踏(み)分ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ふみわ・く
茂った木や草を分けて道をつけながら進む。「生い茂った草を―・けて進む」

踏分け石

ふみわけいし [4] 【踏(み)分け石】
露地・庭園などで,飛び石の分岐点に置かれる大ぶりの石。

踏切

ふみきり【踏切】
(1)[跳躍の]a takeoff.→英和
(2)[鉄道の]a (railroad) crossing.〜がつかない hesitate <to do,at doing> ;→英和
cannot make up one's mind <to do> .
‖踏切台 a take-off platform (跳躍の).踏切番 a gatekeeper; <米> a flagman.

踏切

ふみきり [0] 【踏切・踏(み)切り】
(1)鉄道線路と道路とが同じ平面で交わっている所。
(2)走り幅跳び・走り高跳びなどで,跳躍のために強く蹴ること。また,その場所。「―のタイミングが合わない」
(3)相撲で,踏み切ること。
⇔踏み越し
(4)思い切って事を起こすこと。また,決断。ふんぎり。「―がつく」

踏切り

ふみきり [0] 【踏切・踏(み)切り】
(1)鉄道線路と道路とが同じ平面で交わっている所。
(2)走り幅跳び・走り高跳びなどで,跳躍のために強く蹴ること。また,その場所。「―のタイミングが合わない」
(3)相撲で,踏み切ること。
⇔踏み越し
(4)思い切って事を起こすこと。また,決断。ふんぎり。「―がつく」

踏切り板

ふみきりばん [0] 【踏(み)切り板】
陸上競技の跳躍種目で,踏み切り地点の印として,助走路と同じ高さに埋めた白い板。

踏切る

ふみき・る [3] 【踏(み)切る】 (動ラ五[四])
(1)足に力を込めた勢いで草履や下駄の鼻緒を切る。「鼻緒を―・る」
(2)跳ぶ前に力強く地を蹴って反動をつける。「勢いよく―・って跳ぶ」
(3)思い切って,物事に当たる。心を決めて物事に乗り出す。「結婚に―・る」
(4)相撲で,かかとを土俵の外に踏み出す。
⇔踏み越す
[可能] ふみきれる

踏切番

ふみきりばん [4][0] 【踏切番】
踏切にいて,列車が通過する時に遮断機を下ろしたりして安全を守る人。踏切警手。

踏台

ふみだい [0] 【踏(み)台】
(1)高い所の物を取ったり,高い所に上るために乗る台。ふみつぎ。あしつぎ。
(2)目的をとげるための足掛かりとして利用するもの。「人を―にしてのしあがろうとする」

踏台

ふみだい【踏台】
a footstool;→英和
a step;→英和
a stepping-stone <to> (手段).人を〜にして at the expense of a person.→英和

踏固める

ふみかた・める [5] 【踏(み)固める】 (動マ下一)[文]マ下二 ふみかた・む
(1)足で何度も踏んで堅くする。「雪を―・める」
(2)しっかり踏む。「四股―・めて厳然と身を構へ/鉄仮面(涙香)」

踏圧

とうあつ タフ― [0] 【踏圧】 (名)スル
踏みつけること。

踏場

ふみば [0] 【踏(み)場】
踏む場所。踏み所。「足の―もない」

踏外す

ふみはず・す [4] 【踏(み)外す】 (動サ五[四])
(1)踏む所をまちがえる。踏みそこなう。「階段を―・してころげ落ちる」
(2)常道または正道にはずれたおこないをする。「人の道を―・す」

踏寄せ

ふみよせ 【踏(み)寄せ】
足の裏に出来るまめ。底豆(ソコマメ)。

踏張る

ふみは・る [3] 【踏(み)張る】 (動ラ五[四])
足に力を入れて踏む。ふんばる。「足を縮めて下から棺の蓋を―・り/鉄仮面(涙香)」

踏懸

ふがけ [0] 【踏掛・踏懸】
舞楽の装束に用いる脛巾(ハバキ)の一種。赤地の大和錦で作る。

踏所

ふみどころ [0][3] 【踏(み)所・踏み処】
踏んで立つ所。足を踏み入れる所。ふみど。「散らかっていて足の―もない」

踏抜き

ふみぬき [0] 【踏(み)抜き・踏み貫】
とげ・釘などを踏んで足の裏に突き立てること。また,その傷。

踏抜く

ふみぬ・く [3] 【踏(み)抜く・踏み貫く】 (動カ五[四])
(1)踏んで,物に穴をあける。「床板を―・く」
(2)とげ・釘などを踏んで足の裏に突き立てる。「古くぎを―・く」

踏掛

ふがけ [0] 【踏掛・踏懸】
舞楽の装束に用いる脛巾(ハバキ)の一種。赤地の大和錦で作る。

踏換える

ふみか・える [4][3] 【踏(み)換える】 (動ア下一)[文]ハ下二 ふみか・ふ
(1)踏む足,踏む場所などを交替する。「投手がプレートを―・える」
(2)評価をし直す。「あらゆる値踏を―・へる今の時代/半日(鴎外)」

踏散らす

ふみちら・す [4] 【踏(み)散らす】 (動サ五[四])
(1)足で踏んで散らかす。踏み荒らす。「小鳥がえさを―・す」
(2)荒々しく踏む。また,あちらこちらを踏む。「下座敷の椽を―・しながら/多情多恨(紅葉)」
(3)指貫(サシヌキ)・袴(ハカマ)などを左右に蹴り広げる。「指貫など―・してゐためり/枕草子 33」

踏木

ふみぎ [0] 【踏(み)木】
〔「ふみき」とも〕
機の下部に取り付けた木。足で踏んで経(タテ)糸を上下させて杼(ヒ)口を開く。

踏板

ふみいた [0] 【踏(み)板】
(1)物と物の間に掛け渡して踏んで渡る板。また,ぬかるみなどに敷いた板。
(2)階段の段板。
(3)リード-オルガンの,空気を送るために足で踏む板。
(4)牛車(ギツシヤ)の前後の入り口に,横に渡した板。

踏査

とうさ タフ― [1] 【踏査】 (名)スル
現地に行って調査すること。「海外を実地―して/社会百面相(魯庵)」

踏査する

とうさ【踏査する】
explore;→英和
make a field investigation (実地の).

踏歌

あらればしり 【阿良礼走り・霰走り・踏歌】
〔終わりに「万年(ヨロズヨ)あられ」と繰り返して歌いながら足早に退場することから〕
踏歌(トウカ)の異名。

踏歌

とうか タフ― [1] 【踏歌】
足で地を踏み鳴らし,調子をとって祝歌を歌う集団歌舞。中国の民間行事が日本固有の歌垣(ウタガキ)と結びついたもの。持統朝頃から記録があり,平安朝期には年中行事化した。正月一四(一五)日の男踏歌,同一六日の女踏歌に分かれて宮廷の踏歌節会(トウカノセチエ)となる。歌の終わりに「万年(ヨロズヨ)あられ」と唱えたため,「あられ走(バシ)り」ともいう。

踏歌節会

とうかのせちえ タフ―セチヱ 【踏歌節会】
平安時代,宮廷で,天皇が踏歌を見物した後,五位以上の者を招いて開いた宴。

踏段

ふみだん【踏段】
a step;→英和
a stair;→英和
a footboard.→英和

踏段

ふみだん [0] 【踏(み)段】
梯子(ハシゴ)・階段などの,踏んで上り下りする段。

踏殺す

ふみころ・す [4] 【踏(み)殺す】 (動サ五[四])
足で踏んで殺す。足で押しつぶして殺す。「虫を―・す」
[可能] ふみころせる

踏石

ふみいし [0] 【踏(み)石】
(1)沓(クツ)脱ぎ石。特に,茶室の躙(ニジ)り口前のものをいう。
(2)飛び石。

踏石

ふみいし【踏石】
a stepping-stone.

踏破

とうは タフ― [1] 【踏破】 (名)スル
長く困難な道のりを歩き通すこと。「北アルプスを―する」

踏破する

とうは【踏破する】
traverse;→英和
travel over;tramp;→英和
explore (探検).→英和

踏破る

ふみやぶ・る [4] 【踏(み)破る】 (動ラ五[四])
(1)踏んでこわす。蹴破る。「入り口の戸を―・って押し入る」
(2)〔「踏破(トウハ)」の訓読み〕
山などを歩き通す。「八里の岩ねを―・る」

踏立てる

ふみた・てる 【踏(み)立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 ふみた・つ
(1)踏んで立つ。踏む。「四辺(アタリ)は―・てられぬほど路がわるかつた/田舎教師(花袋)」
(2)踏んで,物を足に突き立てる。「釘を―・てる」
(3)地面を強く踏んで鳥などを飛び立たせる。「夕狩に千鳥―・て追ふごとに/万葉 4011」

踏籠

ふんごみ [0] 【踏込・踏籠】
(1)「踏籠袴(フンゴミバカマ)」の略。
(2)歌舞伎で,女形が脛(ハギ)を隠すために着ける紅絹(モミ)の股引(モモヒ)きのような衣装。

踏籠袴

ふんごみばかま [5] 【踏籠袴】
野袴の一。膝(ヒザ)から下を細くし動きやすいもの。裾細(スソボソ)。ふんごみ。
踏籠袴[図]

踏絵

ふみえ [0] 【踏(み)絵】
江戸時代,キリスト教徒弾圧に際して,その信者か否かを見分けるため,キリストやマリアの像を木または金属の板に刻み,足で踏ませたこと。また,その画像。多く春先に行われ,長崎では1857年に廃止したが,幕末まで行われた所もあった。絵踏み。[季]春。
踏み絵[図]

踏継ぎ

ふみつぎ 【踏(み)継ぎ】
「踏み台」に同じ。

踏締める

ふみし・める [4] 【踏(み)締める】 (動マ下一)[文]マ下二 ふみし・む
(1)力を入れてしっかりと踏む。「大地を―・めて立つ」
(2)踏んで固める。「田のあぜを―・める」

踏肥

ふみごえ [0] 【踏(み)肥】
厩舎内で,家畜が糞尿(フンニヨウ)や敷きわらを踏みつけて腐熟させた厩肥(キユウヒ)。うまやごえ。

踏脱ぐ

ふみぬ・ぐ [3] 【踏(み)脱ぐ】 (動ガ五[四])
〔上代は「ふみぬく」と清音〕
(1)履物などを踏みつけるようにして脱ぐ。また,布団などを足で蹴(ケ)ってはぐ。「子供達が―・いで居るのに蒲団を着せて/一隅より(晶子)」
(2)袴(ハカマ)などを足で踏んで脱ぐ。また,履物を脱ぎ捨てる。「うらなしをも―・ぎ/御伽草子・物臭太郎」

踏舞

とうぶ タフ― [1][0] 【踏舞】 (名)スル
舞うこと。舞踏。「妾稀(マ)れに―すれども深く好む所に非らず/花柳春話(純一郎)」

踏荒らす

ふみあら・す [4] 【踏(み)荒らす】 (動サ五[四])
踏み付けてめちゃめちゃにする。「犬が畑を―・す」

踏藉

とうせき タフ― [0] 【踏藉】 (名)スル
ふみにじること。ふみ荒らすこと。「田野―せられて/三酔人経綸問答(兆民)」

踏襲

とうしゅう タフシフ [0] 【踏襲】 (名)スル
先人のやり方や説をそのまま受け継ぐこと。「前の方針を―する」

踏襲する

とうしゅう【踏襲する】
follow in a person's (foot)steps;follow.→英和

踏越える

ふみこ・える [4] 【踏(み)越える】 (動ア下一)[文]ヤ下二 ふみこ・ゆ
(1)踏んで越える。越えて進む。「氷ヲ―・エル/ヘボン」
(2)苦しみや悲しみを克服する。乗り切る。「苦難を―・えて進む」
(3)境界などを越えて踏む。「仕切りを―・える」

踏越し

ふみこし [0] 【踏(み)越し】
ふみこすこと。
⇔踏み切り

踏越す

ふみこ・す [3] 【踏(み)越す】 (動サ五[四])
相撲で,足の爪先が土俵外の土を踏む。
⇔踏み切る

踏跡

ふみあと [0] 【踏(み)跡】
足で踏んだ跡。また,踏んだ跡にできる道。「―をたどる」

踏車

ふみぐるま [3] 【踏(み)車】
(1)足で踏んで車を回す機械の総称。
(2)足踏み式の小さな揚水器。灌漑(カンガイ)および排水用。

踏込

ふんごみ [0] 【踏込・踏籠】
(1)「踏籠袴(フンゴミバカマ)」の略。
(2)歌舞伎で,女形が脛(ハギ)を隠すために着ける紅絹(モミ)の股引(モモヒ)きのような衣装。

踏込み

ふみこみ [0] 【踏(み)込み】
(1)踏み込むこと。特に相撲で,相手に近づくこと。「―が足りない」
(2)舞踊で,左右の足をとんとんと拍子をとって踏み続けること。
(3)玄関などの入り口から入った所にある,履物を脱いでおく所。

踏込む

ふみこ・む [3] 【踏(み)込む】 (動マ五[四])
(1)踏んで中に入る。踏んで,穴・溝などに落ち込む。「ぬかるみに―・む」
(2)思い切ってさらに前に出る。相手に近づく。「もう一歩―・んで捕球する」
(3)場所・建物などに予告や許可なく入る。「賭場に―・む」
(4)物事の奥深くまで立ち入る。物事の核心・本質などを考慮に入れる。「作歌の経緯にまで―・んだ解釈」
(5)強く踏む。また,深く踏む。「アクセルを―・む」
(6)思い切ってする。「一分三朱と申しまするは,―・んで買ひました/歌舞伎・勧善懲悪覗機関」
[可能] ふみこめる

踏込床

ふみこみどこ [4] 【踏込床】
床框(トコガマチ)を用いず,畳と同じ平面に地板を入れた床の間。敷込床。

踏込畳

ふみこみだたみ [5] 【踏込畳】
茶室で,茶道口に接した畳。

踏返し

ふみかえし [0] 【踏(み)返し】
(1)庭の踏み石。沓脱(クツヌギ)。
(2)鋳金(チユウキン)で,完成品を鋳型に押しつけ,できた型からくり返し鋳造すること。また,その技法。

踏返す

ふみかえ・す [3] 【踏(み)返す】 (動サ五[四])
(1)相手の踏んだことに対抗して,こちらからも踏む。
(2)踏みそこなう。踏みあやまる。「駒下駄を―・して…隅田川へ落ちようと/歌行灯(鏡花)」
(3)踏んでひっくりかえす。「あわてふためきて―・し…杉舟三艘まで失せにけり/義経記 4」

踏迷う

ふみまよ・う [4] 【踏(み)迷う】 (動ワ五[ハ四])
(1)どこを踏んでよいか,迷う。道に迷う。「山道に―・う」「落花の雪に―・ふ/太平記 2」
(2)正しい道からはずれる。「悪の道に―・う」

踏違える

ふみちが・える [5] 【踏(み)違える】 (動ア下一)[文]ハ下二 ふみちが・ふ
(1)踏む所を間違う。「―・えて階段から落ちる」
(2)道を間違える。「人生の道を―・える」
(3)踏んで足の筋を痛める。「利き足を―・える」

踏金

ふみがね [0] 【踏(み)金】
雪駄(セツタ)のかかとに打ちつけた金具。うらがね。

踏青

とうせい タフ― [0] 【踏青】
萌(モ)え出た草を踏んで野に遊ぶこと。古い中国の行事が移入されたもの。野遊び。[季]春。《―や嵯峨には多き道しるべ/鈴鹿野風呂》

踏面

ふみづら [0] 【踏面】
階段の足を載せる板の上面。

踏鞴

たたら [0] 【踏鞴】
(1)足で踏んで風を送る,大きなふいご。鋳物に用いる。
(2)「たたらぶき」に同じ。
踏鞴(1)[図]

踏鞴吹

たたらぶき [0] 【踏鞴吹(き)】
炉に砂鉄と木炭を入れ,たたらで送風して行う鉄の製錬法。古代から行われ,現在も日本刀に用いられる。

踏鞴吹き

たたらぶき [0] 【踏鞴吹(き)】
炉に砂鉄と木炭を入れ,たたらで送風して行う鉄の製錬法。古代から行われ,現在も日本刀に用いられる。

踏鞴祭

たたらまつり [4] 【踏鞴祭(り)】
⇒鞴祭(フイゴマツ)り

踏鞴祭り

たたらまつり [4] 【踏鞴祭(り)】
⇒鞴祭(フイゴマツ)り

踏鳴らす

ふみなら・す [4] 【踏(み)鳴らす】 (動サ五[四])
踏んで音を立てる。踏みとどろかす。「床を―・す」

踔厲風発

たくれいふうはつ [0] 【踔厲風発】
〔韓愈の柳子厚墓誌銘の句〕
議論が鋭くて,風のように勢いよく口から出ること。雄弁である形容。

くろぶし [0][2] 【踝】
「くるぶし(踝)」の転。

くるぶし [2][0] 【踝】
足首の所で左右に骨が盛り上がっている部分。くろぶし。つぶぶし。

つぶなぎ 【踝】
〔「つぶなき」とも〕
くるぶしの古名。つぶぶし。「流るる血,―を没(イ)る/日本書紀(神武訓)」

つぶぶし 【踝】
〔「つぶふし」とも〕
(1)「つぶなぎ」に同じ。[和名抄]
(2)ひざ。つぶし。[日葡]

くるぶし【踝】
the ankle.→英和

うずくまる [0] 【蹲・踞】
古信楽(コシガラキ)・古伊賀,近くは越前古窯・古丹波などの小壺(コツボ)で,人が蹲(ウズクマ)ったような形をしているもの。元来は農家の日用品だったが,茶人の好みで掛け花入れに使われる。

うずい 【踞・蹲居】
〔「うず」は「うずくまる」と同源〕
(1)膝を立てて座ること。しゃがんでいること。[書言字考節用集]
(2)傲慢(ゴウマン)。わがまま。また,そういう人。「御所に胡座(アグラ)かく世を―也(芭蕉)/虚栗」

踞う

つくば・う ツクバフ [3] 【蹲う・踞う】 (動ワ五[ハ四])
(1)しゃがむ。うずくまる。つくばる。「黄昏(タソガ)るゝ門の薄寒きに―・ひて/金色夜叉(紅葉)」
(2)平伏する。かしこまって控える。「『かしこまつた』 ―・うてまつ/狂言・富士松」

踞ぐ

しりうた・ぐ 【踞ぐ】 (動ガ下二)
〔「尻うち上ぐ」からという〕
(1)腰をかける。「寺に詣(イタ)りて,胡床(アグラ)に―・げをり/日本書紀(敏達訓)」
(2)中腰の姿勢をとる。しゃがむ。[名義抄]

踞す

きょ・す 【踞す】 (動サ変)
腰をおろす。腰かける。「盤石の上に―・し,静座黙想して/日光山の奥(花袋)」

踞る

うずくま・る [4][0] 【蹲る・踞る】 (動ラ五[四])
(1)膝を折り,体を丸くしてしゃがむ。「道端に―・る」
(2)しゃがんで礼をする。「めし出されて,事うるはしく扇を笏にとりて―・りゐたり/宇治拾遺 5」
〔歴史的仮名遣いは,中世以降「うづくまる」とも書かれたが,名義抄などによって,「うずくまる」が正しい〕

踞座

きょざ [1] 【踞座】 (名)スル
うずくまること。「博士は―して彼等を待てり/即興詩人(鴎外)」

踞蹲

きょそん [0] 【踞蹲】 (名)スル
しゃがむこと。蹲踞。「泰然として―し手に笏(シヤク)を持す/浮城物語(竜渓)」

踟蹰

ちちゅう [0] 【踟蹰】 (名)スル
ぐずぐずすること。ためらうこと。躊躇(チユウチヨ)。「彼れの―する間だに,予これを撃ち敗ることを得たりしなり/西国立志編(正直)」

踠き

もがき [3] 【踠き】
もがくこと。「最後の―」

踠く

もがく【踠く】
struggle;→英和
writhe.→英和

踠く

もが・く [2] 【踠く】 (動カ五[四])
(1)手足をばたばたと動かしてもだえ苦しむ。「水におぼれて―・く」
(2)苦境を逃れようとあれこれする。「いくら―・いても金はできない」

踪跡

そうせき [0] 【踪跡】 (名)スル
(1)足跡。
(2)事が行われた結果としてあとに残ったもの。あとかた。蹤跡(シヨウセキ)。「―がない」
(3)人のあとを追うこと。行方(ユクエ)を探すこと。また,行方。「人の―しがたき所に於て/自由之理(正直)」

踰年

ゆねん [0] 【踰年】
年を越えて翌年にわたること。また,翌年になること。

踰月

ゆげつ [1] 【踰月】
月を越えること。翌月になること。

踰越

ゆえつ [0] 【踰越】 (名)スル
のりこえること。「―すべからざるが如き艱難ありと雖も/西国立志編(正直)」

くびす【踵】
a heel.→英和

きびす【踵】
a heel.→英和
〜を返す turn back.〜を接して <occur> one after another.

きびす [0] 【踵】
(1)かかと。くびす。
〔主に西日本での言い方〕
(2)履物の,かかとにあたる部分。「沓の―に,あしの皮をとり加へて/宇治拾遺 2」

かかと【踵】
the heel.→英和
〜の高い(低い)くつ high-(low-)heeled shoes.

くびす [0] 【踵】
足の裏の後ろの部分。かかと。きびす。

あくと 【踵】
〔「あぐと」とも〕
かかと。くびす。「―のあかぎれ/滑稽本・膝栗毛 4」

かかと [0] 【踵】
(1)足の裏の後ろの部分。中心体は踵骨(シヨウコツ)。この部位の皮膚は全身中で最も厚く固い。きびす。
(2)履物の底の後ろの部分。「―の高い靴」

踵骨

しょうこつ [0][1] 【踵骨】
足根骨のうち最も大きい骨。前後に長い不整四角形で,かかとを形成する。

踽踽

くく [1] 【踽踽】 (ト|タル)[文]形動タリ
ひとりで行くさま。「―として独り行くといふ句に似てゐる/虞美人草(漱石)」

蹂躙

じゅうりん ジウ― [0] 【蹂躙】 (名)スル
ふみにじること。暴力や権力によって他の権利を侵したり,社会の秩序を乱したりすること。「人権―」「隣国の領土を―する」

蹂躙する

じゅうりん【蹂躙する】
trample <upon> ;→英和
devastate;→英和
infringe <upon rights> ;→英和
violate <a woman> .→英和

ひづめ【蹄】
a hoof.→英和

ひづめ [0] 【蹄】
(1)中・大形の草食哺乳類の脚先にある靴状の硬い爪。奇蹄類のウマ・バク・サイ,偶蹄類のウシ・キリン・シカ・ラクダ・イノシシ,長鼻類のゾウなどがもつ。
(2)駿馬(シユンメ)。「昔周帝は八匹の―を愛して/盛衰記 14」

蹄形

ていけい [0] 【蹄形】
馬のひづめの形。馬蹄形。U 字形。

蹄形磁石

ていけいじしゃく [5] 【蹄形磁石】
馬蹄形の磁石。棒磁石と比べて保磁性が強い。馬蹄形磁石。蹄鉄磁石。

蹄状

ていじょう [0] 【蹄状】
ひづめのような形。特に,馬蹄のような形。

蹄行性

ていこうせい テイカウ― [0] 【蹄行性】
哺乳類の歩き方の一。指骨の先端を包む蹄(ヒヅメ)だけを地につけて歩く歩き方。ウマ・ウシ・シカ・ヒツジなどに見られる。

蹄鉄

ていてつ【蹄鉄】
a horseshoe.→英和
〜を打つ shoe <a horse> .→英和
〜工 a blacksmith.→英和

蹄鉄

ていてつ [0] 【蹄鉄】
馬のひづめに打ちつけ,ひづめの摩滅・損傷を防ぐ鉄具。日本では明治以降に用いられるようになった。馬蹄。鉄蹄。

蹄鉄形

ていてつがた [0] 【蹄鉄形】
蹄鉄の形。U 字形。

あしなえ [0][3] 【蹇・跛】
足が悪く歩行が不自由なこと。また,その人。

蹇ぐ

なえ・ぐ ナヘグ 【蹇ぐ】 (動ガ四)
足が不自由でうまく歩けなくなる。「―・ぐ―・ぐと見えたりしは,なにごとにかありけむ/蜻蛉(中)」

蹇蹇

けんけん [0] 【蹇蹇】 (形動タリ)
(1)なやみ苦しむさま。
(2)主君に忠義を尽くすさま。

蹇蹇匪躬

けんけんひきゅう [0] 【蹇蹇匪躬】
〔易経(蹇卦)「王臣蹇蹇,匪�躬之故�」〕
臣下が我が身をかえりみず主君に仕えること。忠義を尽くすこと。

蹇蹇録

けんけんろく 【蹇蹇録】
日清戦争に外相として参画した陸奥宗光の外交秘録。戦争の発端から講和会議,三国干渉に至るまでの外交の推移を記述したもの。1895年(明治28)成立。1929年(昭和4)刊。

蹉跌

さてつ【蹉跌】
a failure;→英和
a setback.→英和
〜する stumble;→英和
fail;→英和
miscarry.→英和

蹉跌

さてつ [0] 【蹉跌】 (名)スル
つまずくこと。失敗し行きづまること。挫折(ザセツ)。「研究は―をきたした」「出立点から,程遠からぬ所で,―して仕舞つた/それから(漱石)」

蹉跎

さだ [1] 【蹉跎】 (ト|タル)[文]形動タリ
〔「蹉」「跎」ともつまずく意〕
(1)つまずくこと。また,ぐずぐずして空しく時を失うこと。「嗚乎呉を沼にするの志空く―し/佳人之奇遇(散士)」
(2)落ちぶれること。不遇なこと。また,そのさま。「吾が生既に―たり/徒然 112」
(3)食い違っている・こと(さま)。「万事の―たることかくのごときなる/正法眼蔵」

蹉跎岬

さだみさき 【蹉跎岬】
足摺(アシズリ)岬の別名。

蹉躓

さち [1] 【蹉躓】 (名)スル
つまずくこと。転じて,失敗すること。「―一頓,余は彼方に觔斗す/浮城物語(竜渓)」

蹌踉

そうろう サウラウ [0] 【蹌踉】 (ト|タル)[文]形動タリ
足どりがふらつくさま。よろめくさま。「―として家に帰る」

蹌踉

よろけ [0] 【蹌踉・蹣跚】
(1)よろけること。
(2)珪肺(ケイハイ)の俗称。

蹌踉う

よろぼ・う ヨロボフ [3] 【蹌踉う・蹣跚う】 (動ワ五[ハ四])
〔上代は「よろほふ」と清音〕
(1)よろよろと歩く。よろめく。「杖に離れ,涙に―・ふ老母をば/金色夜叉(紅葉)」
(2)倒れかかる。崩れかかる。「御車寄せたる中門の,いといたうゆがみ―・ひて/源氏(末摘花)」

蹌踉ける

よろ・ける [0] 【蹌踉ける・蹣跚ける】 (動カ下一)[文]カ下二 よろ・く
足もとがしっかりせず,まっすぐに歩けなかったり,ころびそうになったりする。よろめく。「酒に酔って―・ける」「石につまずいて―・ける」[ヘボン]

蹌踉めき

よろめき [0][4] 【蹌踉めき】
よろめくこと。

蹌踉めく

よろめ・く [3] 【蹌踉めく】 (動カ五[四])
(1)足どりが定まらず,よろよろする。よろける。「砂利道で―・く」
(2)誘惑にのる。特に,浮気をする。「年下の男に―・く」

蹌蹌

そうそう サウサウ [0] 【蹌蹌】 (ト|タル)[文]形動タリ
ふらふらと動き回るさま。よろめくさま。「孝の肩に手をかけて乱るる足元―と/緑簑談(南翠)」

蹌蹌踉踉

そうそうろうろう サウサウラウラウ [0][0] 【蹌蹌踉踉】 (ト|タル)[文]形動タリ
よろめき歩くさま。蹌踉。「酔歩蹣跚―として及ぶべからず/花柳春話(純一郎)」

ひつ [2] 【蹕】
(1)貴人が外出するとき,先払いすること。
(2)天子の行幸。また,その儀仗をととのえた行列。

蹙く

しじ・く 【蹙く】 (動カ下二)
ちぢこまる。なえる。「蟹これに―・けて這ひ降りて/沙石(八・古活字本)」

蹙まる

しじかま・る 【蹙まる】 (動ラ四)
ちぢまる。ちぢかむ。「この時蛇えよらで,―・りたりけり/著聞 20」

蹙む

しじか・む 【蹙む】 (動マ四)
ちぢむ。ちぢこまる。「御手は昔だにありしを,いとわりなう―・み/源氏(行幸)」

蹙む

しじ・む 【蹙む・縮む】
■一■ (動マ四)
ちぢむ。小さくなる。[日葡]
■二■ (動マ下二)
(1)ちぢめる。「人の袴のたけ・狩衣の裾まで伸べ―・め給ひけるを/栄花(見はてぬ夢)」
(2)減らす。「御飯を日ごろよりは少し―・められ候ひて/著聞 18」

蹙る

しじま・る 【蹙る】 (動ラ四)
ちぢまる。かがまる。「我御命も―・るやうにおぼさる/栄花(玉の飾)」

あしうら [0] 【足裏・蹠】
足の裏。

蹠行性

しょこうせい シヨカウ― [0] 【蹠行性】
哺乳類の歩き方の一。指先からかかとまで足の裏全部を地につけて歩く歩き方。ヒト・サル・クマ・モグラなどに見られる。イタチ・テン・アナグマなどのように,足の裏の前半分だけを地につけて歩くのを半蹠行性(半指行性)という。

蹠骨

しょこつ [0][1] 【蹠骨】
⇒中足骨(チユウソツコツ)

蹣跚

まんさん [0] 【蹣跚】 (ト|タル)[文]形動タリ
よろめき歩くさま。「―として定めなき足を引摺り/緑簑談(南翠)」

蹣跚

よろけ [0] 【蹌踉・蹣跚】
(1)よろけること。
(2)珪肺(ケイハイ)の俗称。

蹣跚う

よろぼ・う ヨロボフ [3] 【蹌踉う・蹣跚う】 (動ワ五[ハ四])
〔上代は「よろほふ」と清音〕
(1)よろよろと歩く。よろめく。「杖に離れ,涙に―・ふ老母をば/金色夜叉(紅葉)」
(2)倒れかかる。崩れかかる。「御車寄せたる中門の,いといたうゆがみ―・ひて/源氏(末摘花)」

蹣跚ける

よろ・ける [0] 【蹌踉ける・蹣跚ける】 (動カ下一)[文]カ下二 よろ・く
足もとがしっかりせず,まっすぐに歩けなかったり,ころびそうになったりする。よろめく。「酒に酔って―・ける」「石につまずいて―・ける」[ヘボン]

蹣跚縞

よろけじま [0] 【蹣跚縞】
波状にうねった縞柄。特殊な筬(オサ)を用いて経(タテ)糸または緯(ヨコ)糸を湾曲させて織ったもの。また,型染めによるものもある。ひさご縞。
→縞

蹤跡

しょうせき [0] 【蹤跡】 (名)スル
(1)あしあと。
(2)跡を追うこと。追跡。「党の出没進退,甚だ密にして,―しがたく/西国立志編(正直)」
(3)前例。事跡。先蹤。「三代の―ありといへども,是みな御出家以前なり/平家 8」

うずくまる [0] 【蹲・踞】
古信楽(コシガラキ)・古伊賀,近くは越前古窯・古丹波などの小壺(コツボ)で,人が蹲(ウズクマ)ったような形をしているもの。元来は農家の日用品だったが,茶人の好みで掛け花入れに使われる。

つくばい ツクバヒ [0][3] 【蹲・蹲踞】
〔動詞「つくばう」の連用形から〕
茶庭などに据える手水(チヨウズ)鉢。つくばって使うように鉢を低く構え,左右に湯桶(ユオケ)・灯火を置く湯桶石・手燭(テシヨク)石を配し,使い手の乗る前石を据えるのが定式。茶室では心身の塵を払うものとして重視する。据え方により立ち使いの形式もある。
蹲[図]

蹲う

つくば・う ツクバフ [3] 【蹲う・踞う】 (動ワ五[ハ四])
(1)しゃがむ。うずくまる。つくばる。「黄昏(タソガ)るゝ門の薄寒きに―・ひて/金色夜叉(紅葉)」
(2)平伏する。かしこまって控える。「『かしこまつた』 ―・うてまつ/狂言・富士松」

蹲む

つくな・む [3] 【蹲む・躊む】 (動マ五[四])
しゃがむ。うずくまる。「彼処(アスコ)へ―・んで線香を上げ/真景累ヶ淵(円朝)」

蹲る

うずくまる【蹲る】
crouch;→英和
squat[sink]down.

蹲る

うずくま・る [4][0] 【蹲る・踞る】 (動ラ五[四])
(1)膝を折り,体を丸くしてしゃがむ。「道端に―・る」
(2)しゃがんで礼をする。「めし出されて,事うるはしく扇を笏にとりて―・りゐたり/宇治拾遺 5」
〔歴史的仮名遣いは,中世以降「うづくまる」とも書かれたが,名義抄などによって,「うずくまる」が正しい〕

蹲る

つくば・る [3] 【蹲る】 (動ラ五[四])
うずくまる。かがむ。しゃがむ。つくばう。「はい―・る」「―・つて手形を残す関の雪/柳多留 139」

蹲居

そんきょ [1] 【蹲踞・蹲居】 (名)スル
(1)うずくまること。そんこ。「会民は堂外にまで溢れて其の近傍なる公園中に―する者も少からず/経国美談(竜渓)」
(2)相撲や剣道で,つま先立ちで深く腰をおろし,膝(ヒザ)を十分に開いて上体を正し重心を安定させる基本姿勢。
(3)貴人の通行するとき,両膝を折ってうずくまり頭を垂れて行なった礼。また後世,貴人の面前を通るとき,膝と手とを座につけて会釈すること。

蹲居

うずい 【踞・蹲居】
〔「うず」は「うずくまる」と同源〕
(1)膝を立てて座ること。しゃがんでいること。[書言字考節用集]
(2)傲慢(ゴウマン)。わがまま。また,そういう人。「御所に胡座(アグラ)かく世を―也(芭蕉)/虚栗」

蹲様

つくばいざま ツクバヒ― [0] 【蹲様】
〔字体がうずくまった形をしていることから〕
「様」の草体字の称。多く目下の者のあて名の下に書くのに用いる。

蹲踞

つくばい ツクバヒ [0][3] 【蹲・蹲踞】
〔動詞「つくばう」の連用形から〕
茶庭などに据える手水(チヨウズ)鉢。つくばって使うように鉢を低く構え,左右に湯桶(ユオケ)・灯火を置く湯桶石・手燭(テシヨク)石を配し,使い手の乗る前石を据えるのが定式。茶室では心身の塵を払うものとして重視する。据え方により立ち使いの形式もある。
蹲[図]

蹲踞

そんきょ [1] 【蹲踞・蹲居】 (名)スル
(1)うずくまること。そんこ。「会民は堂外にまで溢れて其の近傍なる公園中に―する者も少からず/経国美談(竜渓)」
(2)相撲や剣道で,つま先立ちで深く腰をおろし,膝(ヒザ)を十分に開いて上体を正し重心を安定させる基本姿勢。
(3)貴人の通行するとき,両膝を折ってうずくまり頭を垂れて行なった礼。また後世,貴人の面前を通るとき,膝と手とを座につけて会釈すること。

蹲踞

そんこ 【蹲踞】 (名)スル
〔「こ」は呉音〕
「そんきょ(蹲踞){(1)}」に同じ。「机辺(ツクエノホトリ)に―してから/浮雲(四迷)」

蹴う

く・う 【蹴う】 (動ワ下二)
「ける(蹴)」の古形。「沫雪の若(ゴト)くし以て―・ゑ散(ハララ)かし/日本書紀(神代上訓注)」「毱―・うる侶(トモガラ)に預(クワワ)りて/日本書紀(皇極訓)」
→くえる(蹴)

蹴っ飛ばす

けっとば・す [4][0] 【蹴っ飛ばす】 (動サ五[四])
けとばす。「空き缶を―・す」
[可能] けっとばせる

蹴ゆ

く・ゆ 【蹴ゆ】 (動ヤ下二)
「蹴(ケ)る」の古形。「毱(マリ)―・ゆる侶(トモガラ)/日本書紀(皇極訓)」

蹴ゆ

こ・ゆ 【蹴ゆ】 (動ヤ下二)
蹴(ケ)る。[和名抄]

蹴り上げる

けりあ・げる [4] 【蹴り上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 けりあ・ぐ
(1)けって下から上にあげる。「ボールを―・げる」
(2)上にあるものを下からける。「下腹を―・げる」

蹴り出す

けりだ・す [3][0] 【蹴り出す】 (動サ五[四])
中からその外側へ蹴って出す。

蹴り彫

けりぼり [0] 【蹴り彫(り)】
毛彫りのように細い線ではなく,楔形の点線によって文様を彫りつける彫金の技法。

蹴り彫り

けりぼり [0] 【蹴り彫(り)】
毛彫りのように細い線ではなく,楔形の点線によって文様を彫りつける彫金の技法。

蹴り板

けりいた [3] 【蹴り板】
⇒けいた(蹴板)

蹴り込む

けりこ・む [3][0] 【蹴り込む】 (動マ五[四])
ボールなどを蹴って中に入れる。「ゴール右隅に―・む」

蹴る

ける【蹴る】
kick;→英和
give (a person) a kick;→英和
reject <a proposal> (はねつける).→英和

蹴る

ける 【蹴る】 (動カ下一)
〔中古以降の語〕
「ける(蹴)」(動ラ五[四])に同じ。「只今の太政大臣の尻は〈ける〉とも,此の殿の牛飼にも触れてむや/落窪 2」「雲林院にて鞠を〈け〉られけるに/著聞 6」「まりこ川〈けれ〉ばぞ浪はあがりけり/去来抄」
〔「蹴る」の意の語には,古く「くう(ワ行下二段)」「くゑる(ワ行下一段)」「くゆ(ヤ行下二段)」「こゆ(ヤ行下二段)」などが見られる〕

蹴る

け・る [1] 【蹴る】 (動ラ五[四])
〔下一段動詞「ける(蹴)」の四段化。近世江戸語以降の語〕
(1)足の先で強く突いて,物を遠くへやる。また,はねとばす。「馬に―・られる」「ボールを―・る」
(2)(地面を)強く踏む。「大地を―・って進む」
(3)(「席をける」の形で)荒々しくその場を去る。「憤然として席を―・って立つ」
(4)相手の要求・申し入れ・提案などを強く拒絶する。はねつける。「先方の要求を―・る」「そのおのれが根性をなぜ―・らぬ/浄瑠璃・紙屋治兵衛」
〔もと下一段活用であったので,「けたおす(蹴倒す)」「けちらす(蹴散らす)」など複合語には「け…」という形もあり,命令形には「けれ」と並んで「けろ」も使われることがある〕
[可能] けれる
[慣用] 踏んだり蹴ったり

蹴ゑる

く・える クヱル 【蹴ゑる】 (動ワ下一)
「ける(蹴)」の古形。「馬の子や牛の子に―・ゑさせてん,踏み破らせてん/梁塵秘抄」「蹢 クヱル/名義抄」
〔文献には「くゑ」「くゑる」の二形だけが見られる。一説に,「化る」の形がみられることから「く�」「く�る」かとも〕

蹴上

けあげ 【蹴上】
京都市東山区北端の地名。旧東海道が山科から京都市中に入る地にあり,古来から交通の要地。

蹴上がり

けあがり [0][2] 【蹴上(が)り】
鉄棒で,振り上げた両足で空(クウ)をけり,その反動で棒の上にあがること。

蹴上げ

けあげ [0] 【蹴上げ】
(1)けって上にあげること。また,けってあげる泥やほこり。
(2)階段一段の高さ。

蹴上げる

けあげる【蹴上げる】
kick up <a ball> .

蹴上げる

けあ・げる [3][0] 【蹴上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 けあ・ぐ
けりあげる。「小石を―・げる」「―・ぐる塩のかすみと共にしぐらふだる中より/平家 11」

蹴上り

けあがり [0][2] 【蹴上(が)り】
鉄棒で,振り上げた両足で空(クウ)をけり,その反動で棒の上にあがること。

蹴伸び

けのび [0] 【蹴伸び】
学校体育の水泳で,プールの側面を両脚で蹴って両腕を前方に伸ばし,伏し浮きをしながら前進する運動。

蹴倒す

けたおす【蹴倒す】
kick down[over].

蹴倒す

けたお・す [3][0] 【蹴倒す】 (動サ五[四])
(1)足でけって倒す。「いきなり沓で―・しやあがつたので/西洋道中膝栗毛(魯文)」
(2)借金などを返さないですます。ふみたおす。「高利貸(アイス)の方を―・して/社会百面相(魯庵)」
[可能] けたおせる

蹴出し

けだし [0] 【蹴出し】
和服用の下着の一。腰巻{(1)}の上から着ける足首までの長さのもの。縮緬(チリメン)などで作る。長襦袢の略式ともする。すそよけ。

蹴出す

けだ・す [0][2] 【蹴出す】 (動サ五[四])
(1)けって出す。「長襦袢の赤いのを月の光に―・して走る/続風流懺法(虚子)」
(2)何とか工面して金などをひねり出す。「やりくりして五万円ほど―・す」

蹴合

けあい [0] 【蹴合(い)】
(1)互いに相手を蹴ること。けりあい。
(2)闘鶏。鶏(トリ)合わせ。

蹴合い

けあい [0] 【蹴合(い)】
(1)互いに相手を蹴ること。けりあい。
(2)闘鶏。鶏(トリ)合わせ。

蹴手繰り

けたぐり [0] 【蹴手繰り】
相撲の決まり手の一。立ち合いの瞬間などに,相手の足の内くるぶしのあたりを強く蹴ると同時に体を開いて,相手の手を手繰り寄せるか肩をはたいて倒す技。

蹴放し

けはなし [0] 【蹴放し】
門・戸の閾(シキミ)の一。溝のない,取りはずしができるものをいう。
→閾(シキミ)
→楣(マグサ)

蹴放す

けはな・す [0][3] 【蹴放す】 (動サ五[四])
(1)蹴って放れさせる。「夜着も掻巻も裾の方(カタ)に―・し/金色夜叉(紅葉)」
(2)蹴って戸などを開く。「戸を―・す」

蹴散す

くえはららか・す クヱ― 【蹴散す】 (動サ四)
けちらす。「沫雪の若(ゴト)くし以て―・し/日本書紀(神代上訓注)」

蹴散らかす

けちらか・す [4][0] 【蹴散らかす】 (動サ五[四])
「けちらす」に同じ。「むらがる敵を―・す」

蹴散らす

けちら・す [0][3] 【蹴散らす】 (動サ五[四])
(1)かたまっているものを,足でけって散乱させる。「ごみを野良犬が―・す」
(2)敵などを追い散らす。「雑兵を―・して進む」「さらば―・して通らん/平家 11」
[可能] けちらせる

蹴散らす

けちらす【蹴散らす】
kick about;put <the enemy> to rout.

蹴板

けいた [0] 【蹴板】
扉の下部の損傷や汚れを防ぐため,下の框(カマチ)に取りつけた板。けりいた。

蹴然

しゅくぜん [0] 【蹴然】 (ト|タル)[文]形動タリ
おそれ慎むさま。「散士―容を改め,席を起ち謝して曰く/佳人之奇遇(散士)」

蹴爪

けづめ【蹴爪】
a spur;→英和
a dewclaw (犬などの).

蹴爪

けづめ [0] 【距・蹴爪】
(1)キジ・ニワトリなどキジ科の成熟した雄の,足の後ろ側にある角質の突起物。攻撃に使われる。
(2)ウシ・ウマなどの脚の後方の小さな趾(アシユビ)。

蹴球

しゅうきゅう シウキウ [0] 【蹴球】
革製のボールを蹴(ケ)ってゴールに入れ,得点を争う競技。サッカー・ラグビー・アメリカン-フットボールなどをいうが,普通サッカーをさす。フットボール。

蹴破る

けやぶ・る [3][0] 【蹴破る】 (動ラ五[四])
足で蹴って,物をやぶる。また,足で強く蹴って戸などを開ける。「ドアを―・って部屋にとびこむ」
[可能] けやぶれる

蹴立てる

けたてる【蹴立てる】
kick up.

蹴立てる

けた・てる [3][0] 【蹴立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 けた・つ
(1)勢いよく進んで後ろに,ほこり・波などをまいあがらせる。「波を―・てて進む」
(2)その場を荒々しく立ち去る。「やおら畳を―・てて帰り去りぬ/妾の半生涯(英子)」
(3)さかんに蹴る。「四方へばつとむら��雀,鷲の―・つる如くにて/浄瑠璃・栬狩」

蹴落す

けおと・す [3][0] 【蹴落(と)す】 (動サ五[四])
(1)蹴って落とす。「小石を―・す」
(2)地位などを得るために,競争相手を強引に押しのける。「先輩を―・して出世する」
[可能] けおとせる

蹴落とす

けおと・す [3][0] 【蹴落(と)す】 (動サ五[四])
(1)蹴って落とす。「小石を―・す」
(2)地位などを得るために,競争相手を強引に押しのける。「先輩を―・して出世する」
[可能] けおとせる

蹴落とす

けおとす【蹴落とす】
kick <a person> down <a cliff> .

蹴躓く

けつまずく【蹴躓く】
stumble[trip] <over,against> ;→英和
fail (失敗する).→英和

蹴躓く

けつまず・く [4][0] 【蹴躓く】 (動カ五[四])
(1)足先が物に当たって前にのめる。つまずく。「木の根っこに―・く」「大門にて―・きて/宇治拾遺 7」
(2)障害にぶつかって,しくじる。失敗する。

蹴転

けころ 【蹴転】
「けころばし」に同じ。「かさの,とやしげ,しお花,―めいたる拵にて/歌舞伎・時桔梗」

蹴転ばし

けころばし 【蹴転ばし】
江戸時代中期,江戸の下谷・浅草あたりにいた素人風の私娼。けころ。蹴倒し。「―ごみも無いのにはいて居る/柳多留 7」

蹴転ばす

けころば・す [4] 【蹴転ばす】 (動サ四)
けって倒す。けってひっくりかえす。「踏んぞろばいても―・いても/松の葉」

蹴轆轤

けろくろ [2] 【蹴轆轤】
駆動用の円盤の縁(フチ)を蹴って回す轆轤。けりろくろ。

蹴込み

けこみ [0] 【蹴込み】
(1)階段の踏み板と踏み板の間の垂直な部分。
(2)家の上がり口の,地面と垂直な部分。
(3)人力車の腰掛けの前の部分で,乗客が足をのせる部分。
(4)劇場の舞台の縁の下の部分。
(5)歌舞伎の大道具で,家の床・土手など,舞台より高くつくった装置の垂直の部分。

蹴込み床

けこみどこ [3] 【蹴込み床】
床の間の形式の一。床框(トコガマチ)を用いず,床板(トコイタ)と畳寄せの間に蹴込み板を張ったもの。

蹴込み石

けこみいし [3] 【蹴込み石】
家の土台を支える猫石と猫石のすき間にさしこむ石。打ち込み石。

蹴込む

けこ・む [2][0] 【蹴込む】 (動マ五[四])
(1)中へけり入れる。「石を―・む」「決勝の一点を―・む」
(2)商売で損をする。くいこむ。「最う一割も―・んでゐやせうぜ/滑稽本・大千世界楽屋探」
[可能] けこめる

蹴返し

けかえし [0] 【蹴返し】
(1)相撲の決まり手の一。相手の足のくるぶしのあたりを内から外に蹴り,同時に前にはたいて倒すわざ。
(2)歩くときに着物の裾(スソ)が返ること。また,返って見える裏。

蹴返す

けかえ・す [0][2] 【蹴返す】 (動サ五[四])
(1)蹴ってもとの所へもどす。蹴り返す。「ボールを―・す」
(2)蹴られた仕返しに蹴る。蹴り返す。
(3)蹴ってひっくり返す。「塗り盆を,飛上る足で―・して/婦系図(鏡花)」
(4)歩く際に,着物の裾を開く,また裏に返す。「長襦袢を―・して蓮歩を運ばす風情/社会百面相(魯庵)」
[可能] けかえせる

蹴鞠

しゅうきく シウ― [0] 【蹴鞠】
⇒けまり(蹴鞠)

蹴鞠

けまり [0][1] 【蹴鞠】
鹿革のまりを地上に落とさぬように足でけって次々に渡す遊び。四隅に桜・柳・松・楓などを植えた懸(カカ)り,または鞠壺(キクツボ)と呼ばれる専用の庭で行われた。中国から伝来し,平安貴族の間に盛んに行われ,平安末期には飛鳥井・難波の二つの師範家もできた。まりけ。まり。しゅうきく。
蹴鞠[図]

蹴飛ばし

けとばし [0] 【蹴飛ばし】
馬肉の俗称。

蹴飛ばす

けとばす【蹴飛ばす】
kick away[off];reject[refuse] <a proposal> .→英和

蹴飛ばす

けとば・す [0][3] 【蹴飛ばす】 (動サ五[四])
(1)けって向こうへ飛ばす。また,強くける。「石ころを―・す」「向こうずねを―・す」
(2)要求・申し出などをはねつける。一蹴する。「示談の申し入れを―・す」
[可能] けとばせる

蹶然

けつぜん [0] 【蹶然】 (ト|タル)[文]形動タリ
勢いよく立ち上がるさま。はねおきるさま。「奮然として机を拍(ウ)ち,―として起上(タチアガ)りつ/慨世士伝(逍遥)」

蹶起

けっき [1] 【決起・蹶起】 (名)スル
(1)勢いよく立ち上がること。「彼女は俄に―して/即興詩人(鴎外)」
(2)覚悟を決めて行動を起こすこと。「真相究明に市民が―する」

みずかき【蹼】
a web;→英和
a webfoot.

みずかき ミヅ― [3][0] 【水掻き・蹼】
水鳥やカエルの手足の指の間にある膜。泳ぐときに水を掻くはたらきをする。

蹼足

ぼくそく [0] 【蹼足】
鳥の足指(趾)に角質膜の水かきがあること。蹼足・全蹼足・欠蹼足・半蹼足がある。

躁妄

そうぼう サウバウ [0] 【躁妄】
落ち着きがなくよくしゃべること。

躁急

そうきゅう サウキフ [0] 【躁急】 (名・形動)[文]ナリ
気持ちがいらだつこと。せくこと。また,そのさま。性急。

躁状態

そうじょうたい サウジヤウタイ [3] 【躁状態】
気分が高揚し意欲の亢進(コウシン)や思考の促進がみられる精神状態。爽快感があり,多弁で話の内容は誇大的,時に観念奔逸がある。活動性は高まるが行動に統一性がなく抑制がきかない。躁鬱(ソウウツ)病の典型的症状であるが,身体疾患やアルコール酩酊状態でもみられる。

躁狂

そうきょう サウキヤウ [0] 【躁狂】 (名・形動)スル [文]ナリ
(1)ひどくさわぐ・こと(さま)。「―な響を権柄づくで沈痛ならしめて居る/琴のそら音(漱石)」
(2)〔医〕 躁病。

躁病

そうびょう サウビヤウ [0] 【躁病】
気分の高揚,意欲の亢進(コウシン),観念奔逸などの躁状態を特徴とする精神障害。躁と鬱(ウツ)が交代して現れる躁鬱病の躁病相をさすことが多いが,躁状態のみが現れるものもある。
→躁状態
→躁鬱病

躁病

そうびょう【躁病】
《医》mania.→英和

躁鬱

そううつ サウ― [0] 【躁鬱】
躁状態と鬱状態。

躁鬱気質

そううつきしつ サウ― [5] 【躁鬱気質】
⇒循環気質(ジユンカンキシツ)

躁鬱病

そううつびょう サウ―ビヤウ [0] 【躁鬱病】
精神病の一。躁状態と鬱状態の二つの病相があり,これらが交互に,あるいは一方が周期的に現れる。それぞれの病相を躁病・鬱病ともいう。感情精神病。循環精神病。
→躁状態
→鬱状態
→双極性障害

躁鬱病

そううつびょう【躁鬱病】
《医》manic-depressive psychosis.〜患者 a manic depressive.

いざり ヰ― [0] 【躄・膝行】
〔動詞「躄(イザ)る」の連用形から〕
(1)膝や尻をついて移動すること。
(2)足が立たない人。

躄る

いざ・る ヰ― [2][0] 【躄る・膝行る】 (動ラ五[四])
〔「居さる」の意〕
(1)座ったまま移動する。足を立てず,膝(ヒザ)をついて前へ進む。「―・って近寄る」
(2)物が置かれた場所からずれ動く。「棚の花瓶が横へ―・る」
(3)舟が浅瀬をのろのろ進む。「川の水なければ,―・りにのみぞ―・る/土左」

躄勝五郎

いざりかつごろう ヰザリカツゴラウ 【躄勝五郎】
人形浄瑠璃「箱根霊験躄仇討(イザリノアダウチ)」の主人公。

躄松

いざりまつ ヰ― [3] 【躄松】
ハイマツの異名。

躄機

いざりばた ヰ― [3][0] 【躄機・居坐機】
手織機の一。経(タテ)糸の一端を腰につけて緊張を調節し,足で操作して綜絖(ソウコウ)を上下する。

躄魚

いざりうお ヰ―ウヲ [3] 【躄魚】
アンコウ目の海魚。全長10センチメートルほど。黄褐色に黒い斑紋があり,全身に微細な突起が散在する。アンコウのように小魚をおびき寄せて食い,外敵を威嚇(イカク)するため腹部を大きくふくらませる習性がある。胸びれと腹びれを使って海底を移動する。観賞魚。本州中部以南に分布。
躄魚[図]

躊む

つくな・む [3] 【蹲む・躊む】 (動マ五[四])
しゃがむ。うずくまる。「彼処(アスコ)へ―・んで線香を上げ/真景累ヶ淵(円朝)」

躊躇

ちゅうちょ チウ― [1] 【躊躇】 (名)スル
ためらうこと。ぐずぐずすること。「―なく事を行う」「土壇場に来て―する」

躊躇

ちゅうちょ【躊躇】
hesitation.〜する hesitate <to do,about doing> ;→英和
waver.→英和
〜せずに without hesitation.〜しながら hesitatingly;→英和
falteringly (口ごもって).→英和

躊躇い

ためらい タメラヒ [0][3] 【躊躇い】
ためらうこと。躊躇(チユウチヨ)。

躊躇い傷

ためらいきず タメラヒ― [3] 【躊躇い傷】
刃物などで自殺を図ったものの死にいたらず,からだに残った傷。

躊躇う

ためら・う タメラフ [3] 【躊躇う】 (動ワ五[ハ四])
(1)しようかしまいかと迷う。思い切りがつかなくて行動に移れない。躊躇(チユウチヨ)する。「会うのを―・う」「入ろうか入るまいか―・っている」
(2)感情を静める。病勢などの落ち着くのを待つ。「かなしう見たてまつり給ふ,―・ひて御前に参り給へれば/狭衣 1」
(3)様子をみる。待つ。「一の矢を射させて試みんとて,暫く―・ひける所に/保元(中)」

躊躇う

ためらう【躊躇う】
⇒躊躇(ちゆうちよ).

躍らす

おどら・す ヲドラス [0] 【踊らす・躍らす】 (動サ五[四])
(1)おどるようにさせる。《踊》
(2)他人を思いどおりに動かす。《踊》「黒幕に―・される」
(3)(「胸(心)をおどらす」の形で)期待や喜びでわくわくする。《躍》「旧友との再会に胸を―・す」
(4)(「身をおどらす」の形で)素早くからだを跳躍するように動かす。《躍》「紺碧の海に身を―・す」

躍り

おどり ヲドリ [0] 【踊り・躍り】
〔動詞「おどる(踊・躍)」の連用形から〕
(1)音楽に合わせて,おどること。ダンス。舞踊。舞踏。《踊》「―を踊る」
(2)日本の芸能では,跳躍の動作を主とし,まわりの楽器や歌に促されて動くのではなく,踊り手自身でリズムを作って踊る芸能をいう。中世末期の風流(フリユウ)踊り以降,念仏踊り・田植え踊り・盆踊り・やや子踊りなど,近世に民間で盛んに行われた。《踊》
→舞(マイ)
〔俳句では,特に盆踊りをいう。[季]秋〕
(3)「おどり歩(ブ)」の略。《踊》
(4)「おどり字{(1)}」の略。
(5)「踊り食い」の略。
(6)胸がどきどきすること。動悸。「むねの―はまだやまず/浄瑠璃・扇八景」
(7)ひよめき。泉門。おどりこ。[日葡]

躍りかかる

おどりかかる【躍りかかる】
jump[spring] <upon[at]a person> .→英和

躍り上がる

おどりあが・る ヲドリ― [5] 【躍り上(が)る】 (動ラ五[四])
(1)喜びや驚きなどで,急に飛び上がる。「―・って喜ぶ」
(2)勢いよく物の上に飛び上がる。「演壇に―・る」

躍り上がる

おどりあがる【躍り上がる】
jump[spring](up);→英和
leap for joy (喜ぶ).

躍り上る

おどりあが・る ヲドリ― [5] 【躍り上(が)る】 (動ラ五[四])
(1)喜びや驚きなどで,急に飛び上がる。「―・って喜ぶ」
(2)勢いよく物の上に飛び上がる。「演壇に―・る」

躍り串

おどりぐし ヲドリ― [3] 【躍り串】
海魚を姿焼きにするときの串の打ち方。魚が泳いでいるように見えることからいう。波打ち。
→上(ノボ)り串

躍り出る

おどり・でる ヲドリ― [4] 【躍り出る】 (動ダ下一)
(1)突然,勢いよくとび出す。おどりだす。「舞台に―・でる」
(2)急に,目立つ場所や地位につく。「一躍トップに―・でる」

躍り字

おどりじ ヲドリ― [0][3] 【踊り字・躍り字】
(1)熟語の中で,同じ文字や文字連続を繰り返して書くときに使う符号。「はゝ」「ます��」や「堂々」「数�」などの「ゝ」「��」「々」「�」の類。繰り返し符号。反復符号。重ね字。送り字。畳字。重字。重点。おどり。揺すり字。
(2)踊っているような下手な字。

躍り懸かる

おどりかか・る ヲドリ― [5] 【躍り掛(か)る・躍り懸(か)る】 (動ラ五[四])
勢いよく,とびかかる。「敵に―・って組みふせる」

躍り懸る

おどりかか・る ヲドリ― [5] 【躍り掛(か)る・躍り懸(か)る】 (動ラ五[四])
勢いよく,とびかかる。「敵に―・って組みふせる」

躍り掛かる

おどりかか・る ヲドリ― [5] 【躍り掛(か)る・躍り懸(か)る】 (動ラ五[四])
勢いよく,とびかかる。「敵に―・って組みふせる」

躍り掛る

おどりかか・る ヲドリ― [5] 【躍り掛(か)る・躍り懸(か)る】 (動ラ五[四])
勢いよく,とびかかる。「敵に―・って組みふせる」

躍り込む

おどりこむ【躍り込む】
burst <into a room> .→英和

躍り込む

おどりこ・む ヲドリ― [4] 【躍り込む】 (動マ五[四])
勢いよく中へはいる。勢いよくとびこむ。「敵のまっただ中へ―・む」

躍る

おど・る ヲドル [0] 【躍る】 (動ラ五[四])
〔「踊る」と同源〕
(1)はね上がる。跳躍する。また,小刻みに激しく動く。「銀鱗(ギンリン)が―・る急流」「荷台の上で段ボール箱が―・っている」
(2)期待のあまり胸がどきどきする。「胸が―・る」「血わき肉―・る西部劇」
(3)(「踊る」とも書く)書いた文字が乱れている。「急いで書いたので字が―・っている」

躍出

やくしゅつ [0] 【躍出】 (名)スル
おどり出ること。勢いよく現れること。

躍動

やくどう [0] 【躍動】 (名)スル
生き生きと活動すること。「若い肢体が―する」

躍動する

やくどう【躍動する】
stir;→英和
throb.→英和

躍増

やくぞう [0] 【躍増】 (名)スル
飛躍的に増加すること。

躍如

やくじょ [1] 【躍如】 (ト|タル)[文]形動タリ
はっきり表れているさま。「面目―たるものがある」

躍如たる

やくじょ【躍如たる(として)】
vivid(ly).→英和
面目〜たるものがある It's just like <him> .

躍然

やくぜん [0] 【躍然】 (ト|タル)[文]形動タリ
高くおどり上がるさま。生き生きしたさま。躍如。「時代の小我を―として脱出せしむる也/欺かざるの記(独歩)」

躍起

やっき ヤク― [0] 【躍起】 (名・形動)[文]ナリ
はやってむきになること。必死になること。また,そのさま。「―になって弁明する」

躍起となる

やっき【躍起となる】
get excited <about> ;be eager <to do> .〜となって eagerly;frantically;→英和
hysterically.→英和

躍躍

やくやく [0] 【躍躍】 (ト|タル)[文]形動タリ
よろこんでおどり上がるさま。「胸中の―として痛快に堪へざる者あるなり/金色夜叉(紅葉)」

躍進

やくしん [0] 【躍進】 (名)スル
めざましく進歩・発展すること。勢いよく進出すること。「首位に―する」「めざましい―ぶりを示す」

躍進する

やくしん【躍進する】
(make a) rush[dash] <for> ;→英和
[進歩する]make rapid progress;advance rapidly.‖大躍進 a great advance[leap forward].

躑躅

つつじ【躑躅】
《植》an azalea.→英和

躑躅

てきちょく [0] 【躑躅】
(1)二,三歩行っては止まること。進まないこと。ためらうこと。躊躇(チユウチヨ)。
(2)ツツジの漢名。

躑躅

つつじ [0][2] 【躑躅】
ツツジ科ツツジ属の植物の総称。常緑または落葉性の低木。山地に自生し,公園や庭園に広く栽植される。葉は互生。四,五月,枝先に先端が五裂した漏斗形の美しい花を一〜数個つける。果実は蒴果。園芸品種が多い。ヤマツツジ・ミヤマキリシマ・サツキなど。[季]春。

躑躅科

つつじか [0] 【躑躅科】
双子葉植物合弁花類の一科。温帯・寒帯,まれに熱帯の山地に生え,世界に約五〇属一五〇〇種ある。低木または小高木で,落葉性のものが多い。花は両性で,漏斗状ないし壺状で先端が四,五裂する花冠がある。果実は蒴果まれに液果。ツツジ・シャクナゲ・コケモモ・アセビなど。

躑躅色

つつじいろ [0] 【躑躅色】
ツツジの花のような鮮やかな赤紫色。

躑躅花

つつじばな 【躑躅花】 (枕詞)
ツツジの花のように美しい意から,「にほふ」「にほえをとめ」にかかる。「―にほへる君がにほ鳥のなづさひ来むと/万葉 443」

躓き

つまずき【躓き】
stumbling;a failure.→英和

躓き

つまずき [0] 【躓き】
(1)つまずくこと。
(2)失策。失敗。「油断が―のもと」

躓く

つまずく【躓く】
stumble <over a stone> ;→英和
fail <in> (失敗);→英和
take a false step <in life> (あやまち).

躓く

つまず・く [0][3] 【躓く】 (動カ五[四])
〔爪突くの意〕
(1)爪先がものにひっかかって体がよろける。けつまずく。「石に―・いてころぶ」「我が乗れる馬そ―・く家恋ふらしも/万葉 365(=上代ノ俗信)」
(2)物事が中途で障害にあってうまくいかなくなる。中途で失敗する。「不況で事業が―・く」「人事問題で―・く」

躙り

にじり [3] 【躙り・躪り】
〔動詞「にじる」の連用形から〕
「躙り口」の略。

躙り上がり

にじりあがり [4] 【躙り上(が)り】
「躙り口」に同じ。

躙り上り

にじりあがり [4] 【躙り上(が)り】
「躙り口」に同じ。

躙り出る

にじり∘でる 【躙り出る】 (動ダ下一)
座ったまま膝(ヒザ)をするようにして出てくる。

躙り口

にじりぐち [3] 【躙り口】
茶室の客の出入り口。小間特有のもので,高さ65センチメートル,幅60センチメートルほど。狭いので膝(ヒザ)でにじり込むことからいう。にじりあがり。にじり。くぐりぐち。くぐり。
→貴人口(キニングチ)
躙り口[図]

躙り寄る

にじりよる【躙り寄る】
edge up <to> ;[膝で]crawl on one's knees up <to> .

躙り寄る

にじりよ・る [4][0] 【躙り寄る】 (動ラ五[四])
膝(ヒザ)をついた恰好(カツコウ)でじりじりとすり寄る。「障子のそばへ―・る」

躙り書き

にじりがき [0] 【躙り書き】
にじるように筆を紙に押さえつけてつたなく文字を書くこと。「ででむしやその角文字の―/蕪村句集」

躙る

にじ・る [2] 【躙る】 (動ラ五[四])
(1)膝(ヒザ)で少しずつ動く。「―・り寄る」「まだ御前を―・りも致しませぬ/狂言・今参(虎寛本)」
(2)押しつけてすりまわす。「踏み―・る」「板敷に押し当てて―・れば/宇治拾遺 13」

躪り

にじり [3] 【躙り・躪り】
〔動詞「にじる」の連用形から〕
「躙り口」の略。

む 【身】
「み(身)」の古形。「むかわり」「むくろ」など複合した形でみられる。

み【身】
the body (身体);→英和
oneself (自分);→英和
a blade (刀身).→英和
〜にしみて <feel> deeply;→英和
<appreciate a person's kindness> heartily.〜につまされる deeply sympathize <with> ;feel deeply <for> .(技術を)〜につける acquire skill.〜に余る光栄 a great honor.〜の振り方を相談する ask a person's advice about one's future.〜を任せる give[submit]oneself <to> .〜を固める (marry and) settle down <to one's business> .そう言っては〜も蓋もない That's too frank.

むくろ [0] 【躯・骸・身】
(1)体。身体。「ひととなり,―長(タカ)く大きにして/日本書紀(景行訓)」
(2)死骸。なきがら。特に,首のない胴体。「冷たい―となって横たわる」「御首は敷皮の上に落ちて,―はなほ座せるが如し/太平記 2」

み [0] 【身】
■一■ (名)
〔「み(実)」と同源〕
❶生きている人のからだ,またその主体としての自分。
(1)身体。からだ。「―をよじって笑う」
(2)我が身。自分自身。「信仰に―をささげる」「危険が―に迫る」「―みづから煙草をつめて/当世書生気質(逍遥)」
❷社会的存在としての自分のありようをいう語。
(1)地位。身分。分際。「流浪の―となる」「―のほどを知れ」
(2)立場。「私の―にもなって下さい」
(3)身持ち。「―が修まらない」
❸あるものの本体部分。付属部分や表面部分に対していう。
(1)(皮・骨に対して)肉。「―だけ食べる」「白―の魚」
(2)ふたのある器物で物を入れる本体の部分。「―とふたとが合わない」
(3)(鞘(サヤ)や柄(エ)に対して)刀や鋸(ノコギリ)の,刃を持つ金属部分。「―が鞘に入らない」
(4)木の皮の下の,材の部分。
(5)衣服の袖・襟などを除いた,胴体をおおう部分。
■二■ (代)
(1)一人称。男子がやや優越感をもって自分をさしていう。中世・近世の語。「―が家は三条東洞院に有りしなり/正徹物語」
(2)(接頭語「お」「おん」を冠して,「おみ」「おんみ」の形で)二人称。相手をさしていう。
→おみ(代)
→おんみ(代)

身ぐるみ

みぐるみ [0][2] 【身ぐるみ】
身に着けているもの全部。「―はがれる」

身ぐるみはがれる

みぐるみ【身ぐるみはがれる】
be robbed of all one has.

身じろぎ

みじろぎ [2][3] 【身じろぎ】 (名)スル
〔古くは「みじろき」とも〕
体をちょっと動かすこと。身うごき。「―もしないで話に聞き入る」

身じろぐ

みじろ・ぐ [3] 【身じろぐ】 (動ガ五[四])
〔古くは「みじろく」とも〕
体を少し動かす。身うごきする。「いささかも―・がない」「ひとへにも臥さじと―・くを/枕草子 125」

身すがら

みすがら 【身すがら】
自分の体一つ。荷物や財産のないこと。また,連れや係累のないこと。身一つ。「ただ―にと出でたちはべるを/奥の細道」

身せせり

みせせり 【身せせり】 (名)スル
〔「みぜせり」とも〕
体を小きざみに動かすこと。「咳に紛らし―し/浄瑠璃・宵庚申(上)」

身の丈

みのたけ【身の丈】
⇒背(せ).

身の丈

みのたけ [2] 【身の丈】
頭の先から足までの長さ。身長。背丈。「―六尺を超す大男」

身の上

みのうえ [0][4] 【身の上】
(1)人の身に関すること。境遇。「―を語る」「―相談」
(2)一生の運命。一生の大事。「もし違変あらば,―たるべし/浄瑠璃・廿四孝」

身の上

みのうえ【身の上】
(1)[境遇]⇒境遇.
(2)[運命]one's fortune.(3)[経歴]one's personal history;one's past.身の上話をする tell the story of one's life.‖身の上相談欄 an advice[ <米> an agony]column.身の上判断 fortune-telling.

身の上話

みのうえばなし [5] 【身の上話】
自分の境遇について打ち明けた話。

身の代

みのしろ [4][0] 【身の代】
(1)「身の代金」の略。
(2)給金。「それ当座の―/歌舞伎・韓人漢文」

身の代金

みのしろきん【身の代金】
a ransom.→英和
身の代金誘拐 kidnapping for ransom.

身の代金

みのしろきん [0] 【身の代金】
(1)人質などの代償とする金銭。
(2)身売りの代金。

身の回り

みのまわり [0] 【身の回り】
日常生活に必要なものごと。身辺。「―の品」「―を整理する」「―の世話をする」

身の回りの物

みのまわり【身の回りの物】
one's belongings.〜の世話をする take care of a person.→英和

身の毛

みのけ [0] 【身の毛】
からだに生えている毛。

身の毛がよだつような

みのけ【身の毛がよだつような】
horrible.→英和

身の毛立つ

みのけだ・つ [4] 【身の毛立つ】 (動タ五[四])
身の毛がよだつ。「恐ろしさに―・つ」

身の皮

みのかわ [4] 【身の皮】
からだにつけている衣服。衣類。「有程の―を日算用すまして/浮世草子・一代女 5」

身の程

みのほど [0] 【身の程】
自分の能力・地位などの程度。身分。分際。「―をわきまえない」

身の程を知る

みのほど【身の程を知る】
know oneself.

身の程知らず

みのほどしらず [5] 【身の程知らず】
自分の地位・能力などをわきまえずに行動すること。また,その人。「―もいいところだ」

身一つ

みひとつ [3][2] 【身一つ】
体一つ。自分一人。「―で家出する」

身丈

みたけ [1] 【身丈】
(1)和服長着で,肩山から裾までの仕立て上がり寸法。
→着丈
(2)身のたけ。「―六尺の大男」

身三口四意三

しんさんくしいさん 【身三口四意三】
人間が身体・言語・心において行う一〇種の代表的な悪。身体の作用から生ずる殺生・偸盗(チユウトウ)・邪淫,口の作用によって生ずる妄語・綺語・悪口・両舌,意の作用によって生ずる貪欲・瞋恚(シンイ)・愚痴のこと。十悪。

身上

しんじょう [0][1] 【身上】
(1)一身上に関すること。みのうえ。
(2)本来のねうち。とりえ。ねうち。「素直さが―だ」
(3) [0]
体の表面。体の上。
→しんしょう(身上)

身上

しんじょう【身上】
(1) a fortune.→英和
⇒身代.
(2) one's <sole> merit[strong point].

身上

しんしょう [1] 【身上】
(1)財産。身代(シンダイ)。しんしょ。「一代で―を築き上げた」「―をつぶす」
(2)暮らし向き。家計。また,所帯の切り回し 。「―の苦労」
(3)本来のねうち。本領。しんじょう。
(4)身分。地位。「本蔵と由良助様,―が釣合はぬ/浄瑠璃・忠臣蔵」
(5)一身にふりかかる災い。一大事。「羽織へ染でもつけて見ろ―だあ/滑稽本・七偏人」
(6)一身にかかわること。みのうえ。しんじょう。
→しんじょう

身上

しんしょ [1] 【身上】
⇒しんしょう(身上)

身上がり

みあがり 【身上がり・身揚がり】
遊女が自分から抱え主へその日の揚げ銭を払って休むこと。金のない情人と会うためにする場合が多い。「此三年が間の―買ひ懸り済させて/浮世草子・一代男 7」

身上持

しんしょうもち [3] 【身上持(ち)】
(1)財産家。資産家。金持ち。
(2)家政・家計のやりくり。切り回し。「―がいい」

身上持ち

しんしょうもち [3] 【身上持(ち)】
(1)財産家。資産家。金持ち。
(2)家政・家計のやりくり。切り回し。「―がいい」

身上連合

しんじょうれんごう [5] 【身上連合】
〔personal union〕
二国以上の国家がそれぞれの主権を失うことなしに同一の君主を戴くこと。1714年から1837年にかけてのイギリスとハノーバーの類。

身世

しんせい [0] 【身世・身生】
身の上。経歴や境遇。

身中

しんちゅう [1][0] 【身中】
体の中。「獅子(シシ)―の虫」

身乍ら

みながら 【身乍ら】 (副)
自分ながら。われながら。「心よわさもいかなるべしとも―おぼえねば/右京大夫集」

身二つ

みふたつ [3] 【身二つ】
⇒身二つになる(「身」の句項目)

身仕舞

みじまい [2] 【身仕舞(い)】 (名)スル
身なりを整えること。服装を整え,化粧をすること。身支度。

身仕舞い

みじまい [2] 【身仕舞(い)】 (名)スル
身なりを整えること。服装を整え,化粧をすること。身支度。

身代

しんだい [1] 【身代】
〔「進退」□一□(2)から出た語で,「身代」はあて字〕
(1)個人の所有する財産。身上(シンシヨウ)。「―を潰す」「―を築く」
(2)暮らし向き。生計。「われらがやうなる藪医師(ヤブクスシ)には,―のよい者は脈をとらせもいたさぬ/狂言・神鳴」

身代

しんだい【身代】
property;→英和
a fortune;→英和
riches.〜を作る make a fortune.〜をつぶす ruin one's fortune.

身代はり

むかわり 【身代はり・質】
身がわり。人質。「みしこちはとりかんきをもて―として/日本書紀(神功訓)」

身代り

みがわり【身代り】
a substitute <for> .→英和
〜になる act[serve]in place of another.⇒犠牲.

身代り

みがわり [0] 【身代(わ)り・身替(わ)り】
他人のするはずのことをかわってすること。また,その人。「友の―になる」

身代わり

みがわり [0] 【身代(わ)り・身替(わ)り】
他人のするはずのことをかわってすること。また,その人。「友の―になる」

身代召し放し

しんだいめしはなし 【身代召し放し】
鎌倉時代,所定の租税を納めない者の財産を没収したこと。

身代限り

しんだいかぎり [5] 【身代限り】
(1)財産のすべてを費やしてしまうこと。破産。
(2)江戸時代,借金の返済ができなくなった債務者に対し,公権力の命令でその財産の全部を債権者に与えて債務の返済にあてさせたこと。

身位

しんい [1] 【身位】
身分や地位。「我より―高く境遇善き人は/自由之理(正直)」

身体

しんたい [1] 【身体】
〔古くは「しんだい」「しんてい」とも〕
人の体。肉体。体躯(タイク)。

身体

からだ [0] 【体・躯・身体】
(1)人や動物の,頭・胴・手足など肉体全部。しんたい。五体。また,特に胴を主とした部分。「大きな―」「―を乗り出す」「この服は―に合わない」
(2)健康。体力。「―をこわす」「―を鍛える」「―の弱い人」「夜ふかしは―にさわる」「お―お大事に」
(3)行動の主体としての肉体。「忙しい―」「日曜日は―があいている」「―がいくつあっても足りない」
(4)性的行為から見た肉体。「―を許す」
(5)死体。むくろ。しかばね。[日葡]

身体

しんたい【身体】
the body;→英和
the person.→英和
〜の bodily;→英和
physical.→英和
〜が健全である have a sound body;be sound in body.‖身体検査 <undergo> a physical examination;searching (所持品の).身体障害者 a physically handicapped person.

身体の自由

しんたいのじゆう 【身体の自由】
正当な理由なしに逮捕・拘禁など身体上の拘束を受けないこと。日本国憲法はその保障のため,奴隷的拘束や苦役の禁止,刑事手続における法定主義,被告人の諸権利等について詳細な規定を設ける。人身の自由。

身体依存

しんたいいそん [5] 【身体依存】
アルコールや薬物を長期間摂取することにより,物質を必要とする身体的変化が生じること。摂取を中断することにより,禁断症状が起こる。
→精神依存

身体刑

しんたいけい [3] 【身体刑】
犯罪者の肉体に直接損傷・苦痛を与える刑罰。入れ墨や笞(ムチ)打ちの刑など。日本では刑法上認められていない。体刑。

身体変工

しんたいへんこう [5] 【身体変工】
身体の一部に手を加えて,形を変えたり傷をつけたりすること。割礼・纏足(テンソク)・入れ墨・ピアスなど。

身体検査

しんたいけんさ [5] 【身体検査】
(1)身体の発育状態や異常の有無を検査すること。体格検査。
(2)服装または所持品を検査すること。
(3)刑事訴訟手続で,人の身体を対象とする検証。

身体装検器

しんたいそうけんき [7] 【身体装検器】
(空港などで)着衣の上から危険物などを検知する装置。

身体言語

しんたいげんご [5] 【身体言語】
⇒ボディー-ランゲージ

身体語彙

しんたいごい [5] 【身体語彙】
身体各部の名称を表す語彙。アタマ・ドウ・テ・アシなどの類。

身体障害

しんたいしょうがい [5] 【身体障害】
視覚・聴覚・四肢および体幹・言語・内臓などの身体的機能の障害の総称。

身体障害者

しんたいしょうがいしゃ [7] 【身体障害者】
身体に障害のある者。身障者。

身体障害者手帳

しんたいしょうがいしゃてちょう [10] 【身体障害者手帳】
身体障害者福祉法に規定する身体障害者であることを確認し,福祉の措置の根拠となる手帳。都道府県知事が交付。

身体障害者福祉司

しんたいしょうがいしゃふくしし [12] 【身体障害者福祉司】
身体障害者福祉法に基づき,福祉事務所において,所員への技術的な指導や障害者への専門的な相談・指導を行う所員。

身体障害者福祉法

しんたいしょうがいしゃふくしほう [7][0] 【身体障害者福祉法】
身体障害者の更生と保護を行うことにより,その福祉の増進を図ることを目的とする法。1949年(昭和24)制定。

身体髪膚

しんたいはっぷ [1][1][1] 【身体髪膚】
身体と髪や皮膚,すなわち,からだ全体。

身偏

みへん [0] 【身偏】
漢字の偏の一。「躬」「躯」などの「身」。

身元

みもと [0][3] 【身元・身許】
(1)その人の生まれや境遇。また,現在までの経歴。素性(スジヨウ)。「―不明」「―の確かな人」
(2)その人の一身上のこと。「―を引き受ける」

身元

みもと【身元】
one's identity;one's background;one's family.〜不明の unidentified <body> .→英和
(死体の)〜を確認する identify <the body> .→英和
〜を調べる inquire into a person's background.‖身元照会先 a reference.身元引受人 a surety;a bail (保釈の).身元保証 sponsorship.身元保証人 a sponsor;a guarantor.

身元保証

みもとほしょう [4] 【身元保証】
雇われて働く者が使用者に損害を与えた場合に,その賠償を第三者(身元保証人)が使用者に保証すること。

身元保証人

みもとほしょうにん [0] 【身元保証人】
ある人の身元保証を引き受けた人。

身元引き受け

みもとひきうけ [4] 【身元引(き)受け】
ある人の身元について責任を負うこと。

身元引受け

みもとひきうけ [4] 【身元引(き)受け】
ある人の身元について責任を負うこと。

身光

しんこう [0] 【身光】
光背の一。仏像の背後にある,光を造型化した長楕円形の装飾。

身八つ口

みやつくち [2] 【身八つ口】
女・子供物の和服の脇明き。袖付け止まりから脇縫い止まりまでの明き。八つ口。身八つ。

身共

みども 【身共】 (代)
一人称。同輩またはそれ以下に対して用いる。おれ。われ。「おぬしは―をなぶるか/狂言・悪太郎」
〔本来男子の用語であるが,時に女子も用いることがある。近世には主として武士の用語であるが,時に町人も用いた〕

身内

みうち【身内】
one's relations[relatives].

身内

みうち [0] 【身内】
(1)からだじゅう。全身。「娘は―の痛みを抑へて,強ひて微笑(ホホエ)んだ/刺青(潤一郎)」
(2)家族や近い親類。また,それらに類したごく親しい関係にある者。「―だけで祝う」
(3)同じ親分に属している子分たち。

身分

みぶん [1] 【身分】
(1)その人が属する社会における地位や資格。「―を保障される」「―を証明する物」
(2)境遇。「よい御―だ」
(3)封建社会における制度的階級序列。西洋中世の貴族・僧侶・市民・農奴,日本江戸時代の士・農・工・商の類。「―制度」
(4)法律が規定する関係としての地位。

身分

みぶん【身分】
(1) a (social) position[status];a rank (位).→英和
(2)[境遇]⇒境遇.
〜のある人 a man of position.〜(不)相応に暮らす live within (beyond) one's means.‖身分証明書 an identity[identification]card;an ID card.身分保証 the guarantee of one's status.

身分制議会

みぶんせいぎかい [6] 【身分制議会】
中世末期,ヨーロッパ各国でつくられた身分別編成の議会。貴族・僧侶・市民の代表で構成し,国王の課税に対する審議権を行使しつつ,王権のもとに統合された。イギリスの模範議会,フランスの三部会など。

身分権

みぶんけん [2] 【身分権】
親族関係における地位に基づいて与えられる権利の総称。親族権のほか,相続権を含めていうことがある。

身分法

みぶんほう [0] 【身分法】
私法のうち,身分関係あるいは家族関係に関する法規の全体。
→財産法

身分犯

みぶんはん [2] 【身分犯】
行為者の一定の身分が,その構成要件として必要とされる犯罪。職権濫用罪・収賄罪や業務上横領罪など。

身分相応

みぶんそうおう [1] 【身分相応】 (名・形動)
身分にふさわしい・こと(さま)。分相応。「―な生活」

身分相続

みぶんそうぞく [4] 【身分相続】
身分上の地位の相続。戸主の地位の相続であった民法旧規定の家督相続など。
→財産相続

身分行為

みぶんこうい [4] 【身分行為】
婚姻・離婚・養子縁組・離縁など,身分の取得・変動を生ずる法律行為。

身分証明書

みぶんしょうめいしょ [8][0] 【身分証明書】
会社・学校などの団体が発行する,その人がそこに所属していることを証明する文書。

身動き

みうごき [2] 【身動き】 (名)スル
(1)体を動かすこと。身じろぎ。「満員で―もできない車内」
(2)自由に行動すること。「借金で―できない」

身動きする

みうごき【身動きする】
move.→英和
〜も出来ない cannot move an inch.→英和

身動ぎもしない

みじろぎ【身動ぎもしない】
do not stir[budge]an inch.→英和

身勝手

みがって [2] 【身勝手】 (名・形動)[文]ナリ
他人の迷惑をかえりみず自分の都合だけで行動したり,考えたりする・こと(さま)。自分勝手。「―な意見」「―過ぎるやり方」「―は許されない」
[派生] ――さ(名)

身勝手である

みがって【身勝手である】
be selfish;be wil(l)ful;do what one likes.

身受け

みうけ【身受け】
redemption;→英和
ransom.→英和
〜する redeem;→英和
ransom.→英和

身口意

しんくい [3] 【身口意】
〔仏〕 人間の行為すべてを,身体のはたらきである身,言語活動である口,精神作用である意に分類したもの。
→三業(サンゴウ)

身口意業

しんくいごう [4] 【身口意業】
身・口・意のそれぞれのはたらき,おこない。三業。

身命

しんみょう [0] 【身命】
⇒しんめい(身命)

身命

しんめい [0][1] 【身命】
からだといのち。いのち。しんみょう。「―をなげうつ」

身命を擲つ

しんめい【身命を擲(なげう)つ】
lay down one's life <for> .

身嗜み

みだしなみ [0] 【身嗜み】
(1)容姿・服装・言葉遣い・態度などに対する,心がけ。「―のよい人」「紳士としての―」
(2)心がけとして教養・技芸などを身につけていること。

身嗜みが良い

みだしなみ【身嗜みが良い】
be careful about one's personal appearance;be well-groomed.

身固め

みがため [2] 【身固め】 (名)スル
(1)身支度をすること。「―して旅に出る」
(2)健康を守るために加持・祈祷(キトウ)をすること。「晴明,少将をつと抱きて,―をし/宇治拾遺 2」

身売り

みうり [0] 【身売り】 (名)スル
(1)身の代金を受け取って,約束の年季の間勤め奉公すること。多く娼妓についていう。
(2)代金を受け取り権利・施設などを他人に譲ること。「経営難で会社を―する」

身売りする

みうり【身売りする】
sell oneself.

身外

しんがい [1][0] 【身外】
一身の外。からだの外。「尽とく―百物を失ふとも/西国立志編(正直)」

身寄り

みより【身寄り】
⇒親類.

身寄り

みより [0] 【身寄り】
同じ血筋を引いた者。親類。一族。「頼るべき―もない」

身密

しんみつ [0] 【身密】
〔仏〕 三密の一。主に密教で,宇宙の真実を具現する仏の身体のこと。また,修行者がそれと一体化するため,手で印契(インゲイ)を結ぶこと。

身屋

もや [1] 【母屋・身屋・身舎】
(1)寝殿造りで,主要な柱に囲まれた家屋の中心部分。ひさしはこの部分から四方に差し出される。
(2)家人が日常起居する建物。離れなどに対していう。おもや。ほんや。
(3)棟木と軒桁(ノキゲタ)の間にあって垂木(タルキ)を受ける水平材。もやげた。
→小屋組

身幅

みはば [1] 【身幅】
(1)衣服の身ごろの幅。
(2)人に対する面目。肩身。「―もせばき罪人が/浄瑠璃・菅原」

身廊

しんろう [0] 【身廊】
教会堂の入り口から内陣にいたるまでの中央の主要な部分。
→側廊

身延

みのぶ 【身延】
山梨県南西部にある身延山久遠寺(クオンジ)の門前町を中心とする町。

身延参り

みのぶまいり [4] 【身延参り】
身延山久遠寺に参詣すること。

身延山

みのぶさん 【身延山】
(1)身延町にある山。海抜1153メートル。中腹に日蓮宗総本山久遠寺があり,巨杉に囲まれて大伽藍が立ち並ぶ。山麓に門前町が発達している。
(2)久遠寺の山号,また別称。

身延線

みのぶせん 【身延線】
JR 東海の鉄道線。静岡県富士と山梨県甲府間,88.4キロメートル。富士川に沿って走り,沿線に富士宮・身延・市川大門などがある。

身形

みなり【身形】
dress;→英和
appearance.→英和
〜にかまわない(気をつける) be indifferent to (careful about) one's appearance.→英和
立派な(みすぼらしい)〜をしている be finely (shabbily) dressed.

身形

みなり [1] 【身形】
(1)衣服を着た姿。服装。「―を整える」「―にかまわない」
(2)(生まれつきの)からだつき。「―はだつきの,細やかに美しげなるに/源氏(胡蝶)」

身後

しんご [1] 【身後】
死んだ後。死後。「―の事を心配し,霊魂不死の説を発せり/日本開化小史(卯吉)」

身心

しんしん [0][1] 【身心・身神】
〔古くは「しんじん」とも〕
「心身」に同じ。「長き肺病にて―おとろへ/未来の夢(逍遥)」

身心

しんじん [1] 【身心】
「しんしん(心身)」に同じ。

身心脱落

しんじんだつらく [0] 【身心脱落】
〔仏〕 道元の用語。身と心の束縛から自由になり,真に無我になりきった悟りの状態。

身性

みじょう [0] 【身性・身状】
(1)生まれつき。性分。
(2)身の上。
(3)身持ち。品行。「お嬢様育ちで居たのですが,―が悪うございまして/真景累ヶ淵(円朝)」

身悶え

みもだえ [2][0] 【身悶え】 (名)スル
苦しんで身体をゆり動かすこと。「―して苦しむ」

身悶える

みもだ・える [4] 【身悶える】 (動ア下一)[文]ヤ下二 みもだ・ゆ
身もだえする。「苦痛に―・える」「―・えて訴える」

身慎莫

みじんまく [2] 【身慎莫】
自分の身をよく処置すること。身なりをきちんと整えること。みじまい。「縦令(ヨシ)んば自分で―が出来る技倆(ハタラキ)が有るにしろ/くれの廿八日(魯庵)」
〔「みじんまく」は「みじまい(身仕舞)」と「みじたく(身支度)」の混交とも,「じんまく」は「慎みてなすこと莫れ」の意ともいわれるが未詳〕

身投げ

みなげ [0][3] 【身投げ】 (名)スル
(水中などに)自分から飛び込んで死ぬこと。投身。

身投げする

みなげ【身投げする】
drown oneself <in a river> .

身抜け

みぬけ 【身抜け】 (名)スル
(1)一身に負うべき責任をのがれること。「この節季の―何とも分別あたはず/浮世草子・胸算用 5」
(2)遊女・芸者がつとめをやめて,身請けされること。「おれがおかげで―をして/人情本・梅児誉美(初)」

身拭

みのごい 【身拭】
(1)身体をぬぐうもの。手拭(テヌグ)い。[日葡]
(2)湯帷子(ユカタビラ)のこと。

身拵え

みごしらえ [2] 【身拵え】 (名)スル
服装をととのえること。身支度。「十分に―して出かける」

身拵え

みごしらえ【身拵え】
⇒身仕度.

身持ち

みもち [0] 【身持ち】
(1)日頃のおこない。品行。「―の悪い人」「―がいい」
(2)身を保ち処していくこと。生計の保持。
(3)胎内に子供をもっていること。妊娠していること。「―デゴザル/日葡」

身持ち

みもち【身持ち】
<good,bad> conduct;→英和
behavior.→英和
〜が悪い be loose.〜を直す reform oneself.

身持ち女

みもちおんな [4] 【身持ち女】
妊娠している女。妊婦。

身振り

みぶり【身振り】
a gesture.→英和
〜をする make gestures.

身振り

みぶり [1] 【身振り】
(1)感情や意志を示す身体の動き。身のこなし。「―手振りよろしく話す」
(2)姿かたち。「大門口の茶屋にて―を直し/浮世草子・一代男 7」

身振り狂言

みぶりきょうげん [4] 【身振り狂言】
浄瑠璃・歌舞伎で,台詞(セリフ)を言わず,身振りだけを演ずる狂言。首振り狂言。身振り芝居。

身振り言語

みぶりげんご [4] 【身振り言語】
⇒ボディー-ランゲージ

身揚がり

みあがり 【身上がり・身揚がり】
遊女が自分から抱え主へその日の揚げ銭を払って休むこと。金のない情人と会うためにする場合が多い。「此三年が間の―買ひ懸り済させて/浮世草子・一代男 7」

身支度

みじたく [2] 【身支度】 (名)スル
身なりを整えること。身ごしらえ。「旅行の―をする」「早々と―して出かける」

身支度[身仕度]する

みじたく【身支度[身仕度]する】
get dressed;prepare <for> ;→英和
make ready <for,to do> .

身方

みかた [0] 【味方・御方・身方】 (名)スル
〔「かた」に尊敬の接頭語「み」の付いたものから。「味方・身方」は当て字〕
(1)自分の属する側。「―に引き入れる」
(2)加勢すること。「弱い方に―する」

身晴れ

みばれ 【身晴れ】
身にふりかかった嫌疑を晴らすこと。「銘々の―と,上座から帯をとけば/浮世草子・諸国はなし 1」

身替り

みがわり [0] 【身代(わ)り・身替(わ)り】
他人のするはずのことをかわってすること。また,その人。「友の―になる」

身替わり

みがわり [0] 【身代(わ)り・身替(わ)り】
他人のするはずのことをかわってすること。また,その人。「友の―になる」

身替座禅

みがわりざぜん ミガハリ― 【身替座禅】
歌舞伎舞踊の一。新古演劇十種の一。常磐津(トキワズ)・長唄。岡村柿紅作詞。1910年(明治43)東京市村座初演。狂言の「花子」を歌舞伎舞踊化した松羽目(マツバメ)物。

身木

みき [1] 【身木】
和船の舵の軸。通常,白樫の木で作り,下部に羽板(ハイタ)をつける。

身柄

みがら [0] 【身柄】
(1)身体。からだ。「―を留置する」「―の送検」
(2)身のほど。身分のほど。「金銀につかへぬ―はさりとは是も人のかまひにならず/浮世草子・新永代蔵」
(3)身分のよいこと。「是は宿直袋と云うて,古は御―の方には,御着服など入れて/狂言・鹿島参(三百番集本)」

身柄

みがら【身柄】
one's person.〜を引き取る take a person into one's care.〜不拘束のまま without physical restraint.

身柱

ちりけ [0] 【身柱・天柱】
〔「ちりげ」とも〕
灸穴(キユウケツ)の一。項(ウナジ)の下,第三椎(ツイ)の下。小児の驚風・疳(カン)などを治す灸をすえた。「―・筋違(スジカイ)に灸をしたれば/仮名草子・浮世物語」

身柱元

ちりけもと [0] 【身柱元】
ちりけのあたり。えりくび。くびすじ。

身根

しんこん [0][1] 【身根】
〔仏〕 五根,また六根の一。触覚を生ずる器官,およびその能力。

身業

しんごう [0] 【身業】
〔仏〕 三業(サンゴウ)の一。人間が身体で行うすべての行為。

身構え

みがまえ [2][3] 【身構え】
みがまえること。また,その姿勢。「空手の―をする」「攻撃の―に移る」

身構え

みがまえ【身構え】
a posture.→英和
〜をする assume a posture <of defense> ;stand on guard (警戒の);be ready <to do> .

身構える

みがま・える [4][3] 【身構える】 (動ア下一)[文]ハ下二 みがま・ふ
(1)迫ってくる相手に立ち向かうため姿勢を整える。「背後に殺気を感じて―・えた」
(2)警戒して心をとざす。「―・えた話し方」

身欠き鰊

みがきにしん [4] 【身欠き鰊】
〔「みかきにしん」とも。本来は腹側の身を欠くところから〕
ニシンの頭・尾・内臓を取り去り,二つに裂いて干したもの。欠き割り。

身毒

しんどく 【身毒・申毒】
〔梵 Sindhu の音訳〕
中国で,漢代以来インドの古称。

身為

みだめ 【身為】
身のため。その人のため。「―ニナラヌコトワセヌ/ヘボン」

身熟し

みごなし [0] 【身熟し】
体の動かし方。身のこなし。動作。「軽快な―」

身熱

しんねつ [1] 【身熱】
体内の熱。

身状

みじょう [0] 【身性・身状】
(1)生まれつき。性分。
(2)身の上。
(3)身持ち。品行。「お嬢様育ちで居たのですが,―が悪うございまして/真景累ヶ淵(円朝)」

身生

しんせい [0] 【身世・身生】
身の上。経歴や境遇。

身用心

みようじん 【身用心】
身のまわりの用心をすること。「棒乳切木を手毎(ゴト)に持ちて―をして/浮世草子・永代蔵 4」

身知らず

みしらず [2] 【身知らず】 (名・形動)[文]ナリ
(1)身分・分際を考えない・こと(さま)。身のほど知らず。「―な奴(ヤツ)」
(2)自分の体を大切にしないこと。むこうみず。

身祝

みいわい [2] 【身祝(い)】
その人の身のための祝い。「第一あの子が―きつと仕立てて送りませう/浄瑠璃・薩摩歌」

身祝い

みいわい [2] 【身祝(い)】
その人の身のための祝い。「第一あの子が―きつと仕立てて送りませう/浄瑠璃・薩摩歌」

身神

しんしん [0][1] 【身心・身神】
〔古くは「しんじん」とも〕
「心身」に同じ。「長き肺病にて―おとろへ/未来の夢(逍遥)」

身空

みそら [0][2] 【身空】
身の上。からだ。「若い―で入院生活とは気の毒だ」

身節

みぶし 【身節】
からだの関節。ふしぶし。「お心の鉄槌(カナヅチ)が―にこたへしみ渡り/浄瑠璃・氷の朔日(上)」

身籠る

みごも・る [3] 【身籠る・妊る・孕る】 (動ラ五[四])
妊娠する。はらむ。「初めての子を―・る」

身網

みあみ [0][1] 【身網】
網漁具の主体をなす部分。建て網では囲い網あるいは袋網を,引き網では袋網部を特にさすこともある。

身綺麗

みぎれい [2] 【身綺麗】 (形動)[文]ナリ
身の回りがさっぱりしているさま。「―にする」「―な人」

身締まり

みじまり [2] 【身締(ま)り】
身支度。転じて,身持ち。

身締り

みじまり [2] 【身締(ま)り】
身支度。転じて,身持ち。

身縄

みなわ [0] 【身縄・水縄】
和船の帆を上げ下げするための綱。一端を帆桁(ホゲタ)の中央につけ,帆柱先端の滑車を通して船尾にとって固定する。

身繕い

みづくろい [2] 【身繕い】 (名)スル
身なりを整えること。「急いで―する」

身罷る

みまか・る [3] 【身罷る】 (動ラ五[四])
〔この世から罷(マカ)り去る意〕
死ぬ。死去する。「若くして―・る」「あひ知りて侍りける人の―・りける時に/古今(哀傷・詞)」

身肉

みしし [0] 【身肉】
からだ。

身自ら

みみずから [2] 【身自ら】 (副)
自分自身で。自ら。

身舎

もや [1] 【母屋・身屋・身舎】
(1)寝殿造りで,主要な柱に囲まれた家屋の中心部分。ひさしはこの部分から四方に差し出される。
(2)家人が日常起居する建物。離れなどに対していう。おもや。ほんや。
(3)棟木と軒桁(ノキゲタ)の間にあって垂木(タルキ)を受ける水平材。もやげた。
→小屋組

身褒め

みぼめ 【身褒め】
自分で自分をほめること。自慢。「あまりなる御―かなと,かたはらいたく/枕草子(九〇・春曙抄)」

身許

みもと [0][3] 【身元・身許】
(1)その人の生まれや境遇。また,現在までの経歴。素性(スジヨウ)。「―不明」「―の確かな人」
(2)その人の一身上のこと。「―を引き受ける」

身詰まり

みづまり 【身詰まり】
肩身の狭い思いをすること。「長居するほど,そなたの―/新内・明烏」

身請け

みうけ [0] 【身請け・見受け】 (名)スル
芸妓・娼妓などを身の代金を払って年季のすまないうちに,その商売をやめさせること。落籍すること。「水街道の麹屋へ話してお隅をお金で―して/真景累ヶ淵(円朝)」

身贔屓

みびいき [2] 【身贔屓】 (名・形動)[文]ナリ
自分に関係あるものを特にひいきする・こと(さま)。「―な評」「同窓生を―する」

身贔屓をする

みびいき【身贔屓をする】
favor[be partial to] <a person,one's relative> .→英和

身身

みみ 【身身】
(1)(「身身となる」の形で)身二つになること。子を生むこと。出産。「御―とだになり給ひなば/宇津保(俊蔭)」
(2)その身その身。「おのが―につけたるたよりども思ひ出でて/源氏(蓬生)」

身躯

しんく [1] 【身躯】
からだ。身体。

身軽

みがる [0] 【身軽】 (名・形動)[文]ナリ
(1)からだの動きが軽快である・こと(さま)。「―に木から飛び下りる」
(2)持ち物が少なく楽に行動できる・こと(さま)。「―な服装」
(3)義務や束縛のないこと。足手まといになるもののないこと。また,そのさま。「―なひとり者」
[派生] ――さ(名)

身軽い

みがる・い [3][0] 【身軽い】 (形)[文]ク みがる・し
(1)からだの動きが軽快である。「垣根を―・く飛び越える」
(2)動きを妨げるものがなくて,行動が楽である。「何れも―・き扮装(イデタチ)にて/近世紀聞(延房)」

身軽な

みがる【身軽な】
light;→英和
agile.→英和
〜になる be relieved <of one's burden> .

身辺

しんぺん [1] 【身辺】
身のまわり。「大臣の―を警戒する」「―整理」

身辺が危い

しんぺん【身辺が危い】
be in personal danger.

身辺雑記

しんぺんざっき [5] 【身辺雑記】
身のまわりに起こった種々の事を書き記したもの。

身近

みぢか [0] 【身近】 (名・形動)[文]ナリ
(1)自分の体近くにある・こと(さま)。「―にある本」
(2)日常慣れ親しんでいる・こと(さま)。「―な話題」「―に感じる」
[派生] ――さ(名)

身近い

みぢか・い [3] 【身近い】 (形)[文]ク みぢか・し
自分の身に近い。また,手近である。「―・い問題」

身近に

みぢか【身近に】
near[close by]one(self).

身過ぎ

みすぎ [0][3] 【身過ぎ】 (名)スル
生活していくこと。また,その手段。「わたし一人の―は何しても出来ることですから/自然と人生(蘆花)」

身過ぎ世過ぎ

みすぎよすぎ [4][0][0] 【身過ぎ世過ぎ】
生活。生計。

身重

みおも [0] 【身重】
妊娠していること。「―の女性」「―の身」

身銭

みぜに [0] 【身銭】
自分自身の金銭。

身銭を切る

みぜに【身銭を切る】
pay out of one's own pocket.

身長

しんちょう [0] 【身長】
背の高さ。背丈。身の丈。

身長

しんちょう【身長】
stature.→英和
〜が高(低)い be tall (short).〜170センチ stand[measure,be]170cm tall.〜を測る take one's height.

身随

みまま [0] 【身随】
(1)思いのままにふるまうこと。
(2)遊女が自由の身となること。「銀が四貫匁あれば,太夫様は―にならしやますが/歌舞伎・壬生大念仏」

身障

しんしょう [0] 【身障】
「身体障害」の略。

身障者

しんしょうしゃ [3] 【身障者】
「身体障害者」の略。

身障者

しんしょうしゃ【身障者】
⇒身体(障害者).

身離れ

みばなれ [2] 【身離れ】
魚や貝の身が骨や貝殻からきれいに取れること。「―がいい」

身震い

みぶるい【身震い】
a shudder;→英和
a tremble;→英和
a shiver.→英和
〜する shudder <at> ;tremble <at> ;shiver <with cold> .〜するような[おそろしい]horrible;→英和
shocking.→英和

身震い

みぶるい [2] 【身震い】 (名)スル
寒さ・恐怖・感動などのために身体が自然とふるえること。「あまりの寒さに―する」「話に聞いただけで―がする」

身頃

みごろ [1][0] 【身頃・裑】
衣服の,胴を包む部分。普通,肩から裾までをいうが,洋服でウエストから上だけをいうこともある。「前―」

身首

しんしゅ [1] 【身首】
からだと,くび。

身骨

しんこつ [0][1] 【身骨】
からだ。

身魂

しんこん [1][0] 【身魂】
体と心。肉体と精神。

躬恒

みつね 【躬恒】
⇒凡河内(オオシコウチノ)躬恒

躬行

きゅうこう [0] 【躬行】 (名)スル
自分から実際に行うこと。「―実践」「信ずる所のものを―して/福翁百話(諭吉)」

むくろ [0] 【躯・骸・身】
(1)体。身体。「ひととなり,―長(タカ)く大きにして/日本書紀(景行訓)」
(2)死骸。なきがら。特に,首のない胴体。「冷たい―となって横たわる」「御首は敷皮の上に落ちて,―はなほ座せるが如し/太平記 2」

からだ [0] 【体・躯・身体】
(1)人や動物の,頭・胴・手足など肉体全部。しんたい。五体。また,特に胴を主とした部分。「大きな―」「―を乗り出す」「この服は―に合わない」
(2)健康。体力。「―をこわす」「―を鍛える」「―の弱い人」「夜ふかしは―にさわる」「お―お大事に」
(3)行動の主体としての肉体。「忙しい―」「日曜日は―があいている」「―がいくつあっても足りない」
(4)性的行為から見た肉体。「―を許す」
(5)死体。むくろ。しかばね。[日葡]

く 【躯】 (接尾)
助数詞。仏像などを数えるのに用いる。「仏の立像を造り奉れる事十二―/今昔 6」

躯体

くたい [0] 【躯体】
(1)からだ。体躯。
(2)建物の骨組み。強度にかかわる部分。「―工事」

躯幹

くかん [0] 【躯幹】
からだ。特に,頭部・四肢などを除いた身体の主要部。胴体。「―矮小なる人種ですが/社会百面相(魯庵)」

躯幹骨

くかんこつ [2] 【躯幹骨】
躯幹を構成する骨の総称。脊椎骨・肋骨・鎖骨・肩胛(ケンコウ)骨・骨盤骨など。

躱す

かわ・す カハス [0] 【躱す】 (動サ五[四])
〔「交(カ)わす」と同源〕
(1)すばやくからだを動かして避ける。「体を―・す」「切っ先を―・す」
(2)(比喩的に)正対することを避ける。そらす。「追及の矛先を―・す」
[可能] かわせる

しつけ [0] 【仕付け・躾】
(1)(「躾」はからだを美しく飾る意の国字)子供などに礼儀作法を教えて身につけさせること。また,身についた礼儀作法。《躾》「―の厳しい家庭」「店員の―が悪い」
(2)本縫いを正確に,きれいにするためにあらかじめざっと縫い合わせておくこと。また,出来上がった衣服の形が崩れないように,折り目などを縫って押さえておくこと。「―をかける」
(3)作物を植え付けること。特に,田植え。《仕付》「―休み」

躾け

しつけ【躾け】
<home> training;→英和
discipline.→英和
〜が良(悪)い be well-(ill-)bred[disciplined].

躾ける

しつ・ける [3] 【仕付ける・躾ける】 (動カ下一)[文]カ下二 しつ・く
(1)日常やりなれている。しなれている。やりつける。「―・けない事をして腰が痛い」
(2)技芸・作法などを教えて身につけさせる。「厳しく―・ける」「よく―・けてこし事なれば,少しおぼえ候/宇治拾遺 5」
(3)仕付け{(2)}をする。「白糸で―・ける」
(4)準備をととのえる。
 (ア)支度をすませる。こしらえる。「轡に面懸(オモガイ)手縄を―・けて/雑兵物語」
 (イ)作物を植え付ける。特に,田植えをする。
(5)子供や奉公人を,嫁入りさせる,奉公に出す,独立させるなどして,落ち着いた状態にする。「敷銀千枚づつ付けて聟(ムコ)は願ひのままのところへ―・けられしに/浮世草子・織留 5」
(6)やっつける。「千代歳さまに―・けられて無念な,敵取つて下んせ/浄瑠璃・冥途の飛脚(中)」

躾ける

しつける【躾ける】
train;→英和
discipline.→英和
躾け方 how to bring up <a child> .

軈て

やがて [0] 【軈て】 (副)
□一□
(1)時間が長く過ぎないうちに。間もなく。「―着くでしょう」「―冬になった」
(2)もう。かれこれ。だいたい。「最後に会ってから―一年になる」
(3)事の行き着くところ。結局。「日々の努力が―実を結ぶ」
□二□
(1)引き続き。続けてそのまま。「薬も食はず。―起きもあがらで病みふせり/竹取」
(2)すぐに。ただちに。「名を聞くより―面影は推しはからるる心地するを/徒然 71」
(3)(空間的に)変わることなくそのまま。異なることなく一面に。「牛は額はいと小さく白みたるが,腹の下・足・尾の筋などは―白き/枕草子 51」
(4)ほかでもなく。まさに。「衣河の尻―海の如し/今昔 25」
〔ある事態が引き続くなかで次の事態が起こるさまを表す□二□(1)が原義。平安時代以降の和文に多く見える語。□二□(2)の意では漢文訓読では「すなわち」が用いられた。「軈」は国字で,ある物事にすぐ適応させる意の会意文字〕

軈て

やがて【軈て】
[間もなく]soon;→英和
before long;by and by;shortly;→英和
in (due) time (そのうち);[いつか]some time[day];sooner or later.

しゃ 【車】 (接尾)
助数詞。車両などを数えるのに用いる。

くるま [0] 【車】
(1)軸のまわりを回転するようにした輪の形のもの。車輪。
(2)車輪をとりつけてそれによって進むようになっている乗り物や運搬具。牛車(ギツシヤ)・荷車・自動車など。現在は多く自動車にいう。「―で行く」「―を拾う」
(3)家紋の一。車輪をかたどったもの。

くるま【車】
a wheel (車輪);→英和
a vehicle (乗物);→英和
a carriage (汽車・馬車);→英和
a (motor) car;→英和
an auto(mobile);→英和
a cart.→英和
〜で行く go by car.〜に乗る take a car[taxi].

車の屋形

くるまのやかた 【車の屋形】
「車箱(クルマバコ)」に同じ。

車上

しゃじょう [0] 【車上】
乗り物の中。「―の人となる」

車上荒らし

しゃじょうあらし [4] 【車上荒らし】
駐車している自動車の中の品物を盗むこと。また,それをする人。車上どろ。車上ねらい。

車両

しゃりょう【車両】
vehicles;cars;the rolling stock (鉄道の).‖車両通行止 <掲示> No Thoroughfare For Vehicles.

車両

しゃりょう [0] 【車両・車輛】
列車・電車・自動車など,貨客を輸送するための車。

車中

しゃちゅう [1][0] 【車中】
列車・自動車などの中。車内。

車中で

しゃちゅう【車中で】
in[on]a car[train].→英和
〜の人となる get on a train.→英和

車中談

しゃちゅうだん [2] 【車中談】
政治家などが,旅先の車中で報道関係者に対して行う非公式な談話。

車乗

しゃじょう 【車乗】
車輪のついている乗り物。くるま。「諸の金銀及び象馬・―等の宝を以て/今昔 1」

車争ひ

くるまあらそい 【車争ひ】
物見に出かけた牛車を立てておく場を奪い合って,従者の間で争うこと。特に源氏物語の葵上(アオイノウエ)と六条御息所(ミヤスドコロ)の従者たちの争いは有名。車立て論。

車井

くるまい [3] 【車井】
「車井戸(クルマイド)」に同じ。

車井戸

くるまいど [4] 【車井戸】
滑車(カツシヤ)に綱をかけ,その両端につけた釣瓶(ツルベ)で水を汲み上げる井戸。車井。

車人形

くるまにんぎょう [4] 【車人形】
一人遣いの操り人形。遣い手が移動用の車付きの箱に腰かけ,両手両足を用いて三人遣い人形を一人で操るように工夫したもの。現在,八王子市などに伝存する。本来は説経節を地に用いた。
車人形[図]

車代

くるまだい【車代】
a fare;→英和
a carfare.→英和

車代

くるまだい [0] 【車代】
車に乗った時,支払う料金。また,その名目で人に渡す謝礼金。

車会党

しゃかいとう シヤクワイタウ 【車会党】 ・ シヤカイタウ 【車界党】
1882年(明治15)に結成された,東京の人力車夫の結社。鉄道馬車によって生活権をおびやかされた車夫が,自由党の奥宮健之と車夫三浦亀吉を中心として組織。同年,奥宮・三浦の検挙,投獄で消滅。

車体

しゃたい【車体】
the body;→英和
the frame (自転車の).→英和

車体

しゃたい [0] 【車体】
車両の,人や荷物をのせる部分。また,車全体の外形。ボディー。「―のデザイン」

車借

くるまかし [3] 【車貸し・車借】
〔「くるまがし」とも〕
(1)車を貸してその使用料をとること。また,それを業とする人。
(2)車で物を運んで賃銭をとること。また,それを業とする人。「大津・坂本の馬借,鳥羽・白河の―/庭訓往来」

車借

しゃしゃく 【車借】
中世,牛馬のひく荷車を用いて物資の輸送にあたった運送業者。車力。
→馬借

車借金

くるましゃっきん 【車借金】
江戸時代,数人が連帯証文で借金し,毎月輪番で月賦で返済したこと。

車偏

くるまへん [0] 【車偏】
漢字の偏の一。「軸」「転」などの「車」の部分。

車僧

くるまぞう 【車僧】
能の一。五番目物。作者未詳。諸国を車で行脚する高僧に,愛宕山の天狗が禅問答を挑み,法力を争うが,僧はこれに勝って天狗を退ける。

車内

しゃない [1] 【車内】
電車・バスなどの内部。車中。
⇔車外

車内灯

しゃないとう [0] 【車内灯】
列車・電車・自動車などの車内の灯火。

車切り

くるまぎり 【車切り】
胴などを横に切りはらうこと。輪切り。「胴切り縦割り―/浄瑠璃・嫗山姥」

車券

しゃけん [0] 【車券】
競輪で,勝者を予想し,それに賭けて買う投票券。
〔正式な呼び名は「勝者投票券」〕

車前子

しゃぜんし [2] 【車前子】
オオバコの種子を用いた生薬。古くから利尿・鎮咳・健胃剤などとして用いられる。

車前草

しゃぜんそう [0] 【車前草】
オオバコの異名。

車前草

おおばこ【車前草】
《植》a plantain.→英和

車前草

おおばこ オホバ― [0] 【車前草】
〔「大葉子」とも書く〕
オオバコ科の多年草。葉は根生して地に伏し,卵形で,数本の縦脈が目立つ。夏,葉間から20センチメートル内外の花茎が出て,白色の小花が穂状に密集してつく。葉・種子を利尿・咳(セキ)止め薬にする。車前草(シヤゼンソウ)。オンバコ。カエルッパ。
〔「車前草の花」は [季]夏〕
車前草[図]

車前草

おんばこ [0] 【車前草】
オオバコの転。

車副

くるまぞい 【車副】
牛車(ギツシヤ)の左右に添って供をした者。「かの御前・随身・―・舎人などまで,禄賜はす/源氏(宿木)」

車力

しゃりき [1] 【車力】
大八車などで荷物を運ぶのを職業とする人。また,その荷車。

車匿

しゃのく 【車匿】
〔梵 Chandaka〕
釈迦出家の際に城外まで馬を引いて従った僕(シモベ)。のち仏弟子となったが比丘(ビク)たちを軽侮し,悪口車匿と呼ばれたと伝える。

車台

しゃだい [0] 【車台】
車輪の上の,車体を支えている部分。シャーシー。

車善七

くるまぜんしち 【車善七】
江戸時代の非人頭。代々この名を称した。

車回し

くるままわし [4] 【車回し】
玄関や車寄せの前に自動車や馬車を導入するための円形や楕円形の庭。門と玄関の間に設け,芝や樹木などを植える。

車地

しゃち [1] 【車地】
重いものを綱や鎖をかけて,引き上げたり動かしたりする大きな轆轤(ロクロ)。絞車(コウシヤ)。車盤(シヤバン)。

車垣

くるまがき [3] 【車垣】
露地などに設ける垣で,萩などを束ねて車輪を二分あるいは四分した形に作ったもの。四分した形のものは扇垣(オウギガキ)ともいう。

車塚

くるまづか [3] 【車塚】
(1)前方後円墳の方丘と円丘を車に見立てていう称。
(2)前方後円墳のうち,陪塚(バイチヨウ)のある形式のものの称。

車声

しゃせい [0] 【車声】
車輪の音。「遠雷の如き康衢(コウク)の―/日乗(荷風)」

車外

しゃがい [1] 【車外】
自動車・列車などの車両のそと。
⇔車内

車大工

くるまだいく [4] 【車大工】
車を作る職人。車作り。

車大路

くるまおおじ 【車大路】
(1)京都の十禅師の辻(今の三条広道近辺)から黒谷に至る道。
(2)京都の五条橋(今の松原橋)を渡って東山方面に至る道。

車夫

しゃふ [1] 【車夫】
人力車を引く者。車引き。

車夫

しゃふ【車夫】
a rickshaw man.

車室

しゃしつ [0] 【車室】
列車の客室。

車宿

くるまやど [4] 【車宿】
人力車・荷車をおき,車夫をかかえて,客の送迎,荷物の運搬などを業とする家。車屋。

車宿り

くるまやどり 【車宿り】
(1)貴族の屋敷で,中門の外につくられた牛車(ギツシヤ)や輿(コシ)を入れておく建物。
(2)外出の折,一時,牛車などを寄せて立ち寄る所。休憩用の別宅。「中川に某阿闍梨といふ人の―に渡らせ給ひて/栄花(鳥辺野)」

車寄

くるまよせ【車寄】
a porch;→英和
an entrance.→英和

車寄せ

くるまよせ [0][3] 【車寄せ】
(1)自動車の乗り降りのために,玄関前に設けた屋根つきの部分。
(2)牛車(ギツシヤ)を寄せて乗り降りできるように,建物の出入り口に庇(ヒサシ)などを張り出して造った所。

車屋

くるまや [0] 【車屋】
(1)車の製造を業とする人。
(2)車引きを業とする人。車夫。車引き。
(3)車宿(クルマヤド)。

車師

しゃし 【車師】
漢代から北魏にかけて,西域にあった国。天山山脈の東部のトルファン盆地に車師前王国が,その北方に車師後王国があった。五世紀半ばに滅亡。

車幅

しゃふく [0] 【車幅】
「しゃはば(車幅)」に同じ。

車幅

しゃはば [0] 【車幅】
自動車の幅。しゃふく。

車幅灯

しゃはばとう [0] 【車幅灯】
自動車で,前後左右の端に取り付けて車両の大きさの目安に役立てるランプ。クリアランス-ランプ。マーカー-ランプ。サイド-マーカー。

車幅灯

しゃふくとう [0] 【車幅灯】
⇒しゃはばとう(車幅灯)

車座

くるまざ [0] 【車座】
多くの人が輪状に内に向かい合って座ること。

車座になる

くるまざ【車座になる】
sit in a circle[ring].→英和

車庫

しゃこ [1] 【車庫】
電車や自動車などの車両を入れておく建物。ガレージ。

車庫

しゃこ【車庫】
<put into> a car shed[barn](電車の);a garage (自動車の).→英和

車庫法

しゃこほう 【車庫法】
「自動車の保管場所の確保等に関する法律」(1962年制定)の通称。自動車保有者に保管場所を確保すること等を義務付ける。91年(平成3)7月施行の改正法で,軽自動車についても東京二三区と大阪市内では警察署への車庫の届出が義務付けられる等の改正がなされた。

車庫証明

しゃこしょうめい [3] 【車庫証明】
「保管場所標章」の通称。自動車保管場所の証明書。所有者が自動車の登録を行うために持っていなければならない。ただし,軽自動車は一部大都市を除いて必要とされない。

車引

くるまびき 【車引・車曳】
義太夫節「菅原伝授手習鑑」の三段目口の通称。菅丞相(カンシヨウジヨウ)方の梅王丸,桜丸と時平(シヘイ)方の松王丸が,時平の乗った御所車を引きあう。

車引き

くるまひき [3] 【車引き】
荷車・人力車に物や人をのせて運ぶことを業とする者。車屋。車夫。

車懸かり

くるまがかり [4] 【車懸(か)り】
(1)中世以後の戦法で,一番手・二番手・三番手と代わる代わる入れかわりたちかわり相手を休ませずに攻めたてること。車返し。
(2)相撲や剣道などで,勝ったものに新手が次々にかかっていくこと。

車懸り

くるまがかり [4] 【車懸(か)り】
(1)中世以後の戦法で,一番手・二番手・三番手と代わる代わる入れかわりたちかわり相手を休ませずに攻めたてること。車返し。
(2)相撲や剣道などで,勝ったものに新手が次々にかかっていくこと。

車戸

くるまど [3] 【車戸】
円滑に動くように,底に小さい車をつけた引き戸。

車戸棚

くるまとだな [4] 【車戸棚】
移動の便に下部に小さい車輪をつけた戸棚。

車持部

くるまもちべ [4] 【車持部】
大和朝廷で,天皇の輿(コシ)の製作・管理にあたった部。車持公(クルマモチノキミ)が統率した。

車掌

しゃしょう [0] 【車掌】
列車・電車・バスなどの車中で,車内の種々の事務を扱う者。

車掌

しゃしょう【車掌】
a conductor[conductress (女)];→英和
<英> a guard (列車の).→英和
車掌室 a conductor's compartment.

車曳

くるまびき 【車引・車曳】
義太夫節「菅原伝授手習鑑」の三段目口の通称。菅丞相(カンシヨウジヨウ)方の梅王丸,桜丸と時平(シヘイ)方の松王丸が,時平の乗った御所車を引きあう。

車桁

くるまげた [3] 【車桁】
井戸の滑車(カツシヤ)をつる横木。

車椅子

くるまいす【車椅子】
a wheelchair.

車椅子

くるまいす [3] 【車椅子】
歩行の不自由な人が使う,車のついた椅子。

車検

しゃけん [0] 【車検】
道路運送車両法に定められた自動車の定期的な車両検査。

車検

しゃけん【車検】
on official checkout of a car.→英和

車検証

しゃけんしょう [0] 【車検証】
「自動車検査証」の略。自動車が保安基準に適合するときに交付される証明書。

車楯

くるまだて [0] 【車楯】
武具の一。下部に車輪をつけ,簡単に移動できるようにした楯。

車止め

くるまどめ【車止め】
a buffer.→英和
<掲示> No Thoroughfare for Vehicles.

車止め

くるまどめ [0] 【車止め】
(1)車の通行を禁ずること。また,そのために設けた柵などの障害物。
(2)鉄道などで,車両の逸走を防ぐために線路の末端に設けた装置。

車海老

くるまえび【車海老】
a prawn.→英和

車海老

くるまえび [3] 【車海老・車蝦】
海産のエビの一種。青みを帯びた薄い褐色で,体の各節に横縞があり,体を巻くと縞が車輪のようにみえる。尾節の末端近くの側縁に三対のとげがある。体長25センチメートルに達する。美味。本州東北沿岸以南に広く分布。養殖もされる。体長10センチメートル以下のものはサイマキと呼ばれる。

車火

くるまび 【車火】
点火すると車輪のように回転する仕掛けの花火。

車界党

しゃかいとう シヤクワイタウ 【車会党】 ・ シヤカイタウ 【車界党】
1882年(明治15)に結成された,東京の人力車夫の結社。鉄道馬車によって生活権をおびやかされた車夫が,自由党の奥宮健之と車夫三浦亀吉を中心として組織。同年,奥宮・三浦の検挙,投獄で消滅。

車百合

くるまゆり [3] 【車百合】
ユリ科の多年草。高山の草地に生える。茎は高さ50センチメートルほどで,中ほどに披針形の葉を数個車輪状につける。花は茎頂に下向きに少数つき,黄赤色で内面に濃色の斑点がある。[季]夏。

車盤

しゃばん [0] 【車盤】
⇒車地(シヤチ)

車知

しゃち [1] 【車知】
(「車知栓」の略)木材の継ぎ目を補強するために打ち込む木の栓。車知継ぎ・竿(サオ)継ぎなどで使う。

車知継

しゃちつぎ [2] 【車知継(ぎ)】
車知を用いて木材を継ぐ継手(ツギテ)。

車知継ぎ

しゃちつぎ [2] 【車知継(ぎ)】
車知を用いて木材を継ぐ継手(ツギテ)。

車種

しゃしゅ [1] 【車種】
用途・型・年式などによって分けた自動車の種類。

車窓

しゃそう [0] 【車窓】
列車・自動車などの窓。

車立

しゃだつ [0] 【車立】
立て倒し式の帆柱をもつ和船に設ける帆柱の受け材。
→和船

車立て論

くるまたてろん 【車立て論】
「車争(クルマアラソ)い」に同じ。「僧上の牛飼御室の御車と―して/沙石 10」

車站

しゃたん [0] 【車站】
停車場。駅。

車箱

くるまばこ [3] 【車箱】
牛車(ギツシヤ)の人を乗せるための箱形の囲いの部分をいう。車の床(トコ)。車の屋形。屋形。

車糖

くるまとう [0] 【車糖】
分蜜糖(ブンミツトウ)のうち,結晶粒が小さい精製糖。精製の度合により上白糖・中白糖・三温糖に分かれる。ソフト-シュガー。

車線

しゃせん [0] 【車線】
道路上の,自動車が走行するように定められた部分。自動車が並行して通行できる台数によって道路の幅を表すこともある。「片側二―の道路」

車線

しゃせん【車線】
a lane.→英和
六車線高速道路 a six-lane expressway.

車胤

しゃいん 【車胤】
(?-397頃) 中国,東晋(トウシン)の政治家。字(アザナ)は武子。灯油を買うことができず,蛍の光で勉強した話で有名。
→蛍雪の功

車船

くるまぶね [4] 【車船】
近世につくられた人力の外車(車櫂(クルマガイ))を用いる船。車輪船。

車草子

くるまぞうし [4] 【車草子】
くるみ表紙にした本。手習い草子などに用いた。

車菱

くるまびし [3] 【車菱】
「菱{(3)}」に同じ。[日葡]

車虫

くるまむし [3] 【車虫】
「輪虫(ワムシ)」に同じ。

車蝦

くるまえび [3] 【車海老・車蝦】
海産のエビの一種。青みを帯びた薄い褐色で,体の各節に横縞があり,体を巻くと縞が車輪のようにみえる。尾節の末端近くの側縁に三対のとげがある。体長25センチメートルに達する。美味。本州東北沿岸以南に広く分布。養殖もされる。体長10センチメートル以下のものはサイマキと呼ばれる。

車螯

しゃごう [0] 【車螯】
海産の二枚貝。シャコガイの一種。殻長22センチメートルほど。貝殻は菱形で厚く,殻表には八〜一〇の放射肋があり,灰白色の地に赤褐色の斑点を散らす。肉は食用,殻は飾りにする。奄美大島以南の熱帯海域の珊瑚礁にすむ。

車行

しゃこう [0] 【車行】 (名)スル
(1)車に乗って行くこと。
(2)車が進むこと。

車裁ち

くるまだち [0] 【車裁ち】
着物の四つ身裁ちの裁ち方の一。前後の身頃(ミゴロ)の布全部から一定の幅を裁ち落として,これを襟・かけ襟とするもの。

車裂き

くるまざき [0] 【車裂き】
鎌倉・室町時代の刑罰の一。二台の車に罪人の足を片方ずつ縛りつけ,それぞれの車を反対方向に走らせて体を引き裂くもの。

車貸し

くるまかし [3] 【車貸し・車借】
〔「くるまがし」とも〕
(1)車を貸してその使用料をとること。また,それを業とする人。
(2)車で物を運んで賃銭をとること。また,それを業とする人。「大津・坂本の馬借,鳥羽・白河の―/庭訓往来」

車賃

くるまちん [3] 【車賃】
車に乗ったり,車を雇ったりした時に支払う料金。車代。

車軸

しゃじく【車軸】
an axle.→英和
〜を流すような雨だ It rains in torrents.

車軸

しゃじく [0] 【車軸】
(1)車のじく。車の心棒。
(2)〔雨滴が車の心棒ほどもあるの意〕
雨脚(アマアシ)の太い雨。また,大雨が降ること。「俄に黒雲立ちまよひ,―平地に川を流し/浮世草子・永代蔵 4」

車軸草

しゃじくそう [0] 【車軸草】
マメ科の多年草。本州中部の高原に生え,旧大陸に広く分布。茎は束生し高さ約30センチメートル。掌状複葉を互生。八,九月,紅紫色の細長い蝶形花を数個扇形につける。片輪車(カタワグルマ)。阿弥陀笠(アミダガサ)。菩薩草(ボサツソウ)。

車軸藻

しゃじくも [2] 【車軸藻】
緑藻類シャジクモ目の淡水藻。各地の湖・沼・水田などに普通にみられる。長さ10〜40センチメートル。中軸の節から八個内外の小枝を輪生。小枝の節の基部に造精器と造卵器を一対ずつつける。

車軸藻植物

しゃじくもしょくぶつ [6] 【車軸藻植物】
植物界の一門。淡水に生育し,体は小形の葉緑体を含む緑色。中軸の節から輪生枝が放射状に出る。造精器・造卵器は輪生枝上の節に葉に囲まれてつき,他に類のない構造を示す。シャジクモ・フラスコモなど。輪藻類。

車載

しゃさい [0] 【車載】
車に荷物などを積みのせること。

車載斗量

しゃさいとりょう [4] 【車載斗量】
〔「呉書(呉主伝注)」より。車に積み斗枡(トマス)で量(ハカ)る意〕
数のたいへん多いことのたとえ。また,数多くあってもすべて平凡であることのたとえ。

車輛

しゃりょう [0] 【車両・車輛】
列車・電車・自動車など,貨客を輸送するための車。

車輪

しゃりん [0] 【車輪】
(1)車のわ。
(2)〔もと役者が熱演することの意〕
一生懸命に事を行うこと。大車輪。「自分が―に働くことを以て其不幸を慰めた/続俳諧師(虚子)」

車輪

しゃりん【車輪】
a wheel.→英和

車輪の下

しゃりんのした 【車輪の下】
〔原題 (ドイツ) Unterm Rad〕
ヘッセ作の自伝的長編小説。1906年刊。大人たちの無理解におしひしがれ,ついには自殺する少年ハンスの悩みと感傷を描く。

車輪梅

しゃりんばい [2] 【車輪梅】
バラ科の常緑低木。中部以西の海岸付近に生え,また庭や道路の植込みとする。葉は広楕円形で硬く,枝頂付近に車輪状につく。五月頃,枝頂に白色五弁の小花を多数つけ,黒紫色で球形の小果を結ぶ。樹皮を大島紬の染料とする。浜木斛(ハマモツコク)。丸葉車輪梅。

車輪石

しゃりんせき [2] 【車輪石】
古墳時代の碧玉(ヘキギヨク)製の腕飾。形は扁平な卵形で中央に穴があり,これを中心に表面に放射状のきざみが入れてある。
車輪石[図]

車轍

しゃてつ [0] 【車轍】
車輪のあと。わだち。

車轍馬跡

しゃてつばせき [4][0] 【車轍馬跡】
車馬の通ったあと。転じて,君主が巡遊したあと。

車返し

くるまがえし [4] 【車返し】
(1)山道などが険しくて,そこから先は車では入れないので車を戻す場所。また,寺社の参道などで,車の進入を禁じ,車を返さなければならない所。
(2)「車懸(クルマガ)かり{(1)}」に同じ。
(3)サトザクラの園芸品種の一。花は淡紅色で大輪。御車返し。

車道

しゃどう【車道】
a roadway;→英和
a carriageway;→英和
a track (軌道).→英和

車道

しゃどう [0] 【車道】
道路の,車が通行するために区分されている部分。
⇔歩道

車銭

くるません [0] 【車銭】
少額の車代。車賃。

車鍔

くるまつば [4] 【車鍔】
車輪の形に作った鍔。

車長持

くるまながもち [4] 【車長持】
動かしやすいように底に車輪をつけた長持。
車長持[図]

車間距離

しゃかん【車間距離】
the distance between cars.

車間距離

しゃかんきょり [4] 【車間距離】
走行中の自動車が前を走る自動車との間に保つ距離。

車飛蝗

くるまばった [4] 【車飛蝗】
バッタの一種。頭からはねの先まで約5センチメートル。体は濃緑色または黒褐色で,後ろばねに弧状の黒色帯がある。草むらに多い。本州以南から熱帯にかけて分布。

車馬

しゃば [1] 【車馬】
車と馬。乗り物。

車馬代

しゃばだい [0][2] 【車馬代】
交通費として渡す金の,古い言い方。車馬料。くるまだい。

車駕

しゃが [1] 【車駕】
(1)行幸の際,天子が乗る車。
(2)天子の尊称。天子を直接さすのをはばかっていう。「貞観の中に,―三成宮にありてこれを聞きて/今昔 9」

車高

しゃこう [0] 【車高】
自動車の高さ。タイヤの接地面から屋根などの最上部まで。

車鬢

くるまびん [3] 【車鬢】
歌舞伎の鬘(カツラ)の一。鬢(ビン)の毛をいくつかに束ね,油や漆で固めたもの。車の輻(ヤ)に似ているところからいう。「暫(シバラク)」の主人公,「矢の根」の五郎など,勇猛な荒事の主役に用いる。
車鬢[図]

車鯛

くるまだい [3] 【車鯛】
スズキ目の海魚。全長25センチメートル内外。キントキダイの近縁で,体は卵形で側扁し,体高が高い。目が大きく,背びれのとげは強大。体色は鮮紅色。幼魚には幅広い白色の横帯が数本ある。食用。本州中部以南の岩礁域に分布。ベニダイ。

車麩

くるまぶ [3] 【車麩】
焼き麩の一種。切り口が渦巻模様になり,中央に穴がある。

軋ふ

きしろ・う キシロフ 【軋ふ】 (動ハ四)
激しく争う。競争する。「又―・ふ人なきさまにて/源氏(匂宮)」

軋ます

きしま・す [3] 【軋ます】
■一■ (動サ五[四])
(1)「きしませる{(1)}」に同じ。「椅子を―・す」
(2)「きしませる{(2)}」に同じ。「それかの様がかの様が,少し―・して見さんせと申せば/浄瑠璃・孕常盤」
■二■ (動サ下二)
⇒きしませる

軋ませる

きしま・せる [4] 【軋ませる】 (動サ下一)[文]サ下二 きしま・す
(1)きいきいと音を立てるようにする。「床(ユカ)を―・せる」
(2)気をもませる。じらす。「―・せずと話しや/浄瑠璃・栬狩」

軋み

きしみ [3][0] 【軋み】
(1)物と物とが強くこすれ合って音を立てること。
(2)対立して互いに張り合うこと。争うこと。不和。「与野党の―」

軋む

きしむ【軋む】
creak;→英和
squeak;→英和
grate.→英和

軋む

きし・む [2] 【軋む】 (動マ五[四])
〔「きし」の動詞化〕
(1)固い物がこすれ合ってきいきいと音を立てる。「戸が―・む」
(2)いら立つ。「―・ませずと話しや,早う聞たい/浄瑠璃・栬狩」
〔「きしる」に対する自動詞〕

軋む

ぎし・む 【軋む】 (動マ四)
りきむ。いきまく。「入らんといふ人相手成はと,―・み給へば/浄瑠璃・源氏長久移徙悦」

軋めく

きしめ・く [3] 【軋めく】 (動カ五[四])
物がこすれ合って,きしきし音がする。きしむ。「体の節々が―・くやうな痛み/飇風(潤一郎)」「―・く車に乗りてありく者/枕草子 28」

軋めく

ぎしめ・く 【軋めく】 (動カ四)
(1)ぎしぎしと音を立てる。[日葡]
(2)「ぎしむ」に同じ。「某をちくしやうとはすいさん也と,そりをうつて―・けば/浄瑠璃・当麻中将姫」

軋り

きしり [3] 【軋り】
(1)きしる音。
(2)争い。軋轢(アツレキ)。

軋り合う

きしりあ・う [0][4] 【軋り合う】 (動ワ五[ハ四])
物と物とがすれ合って音を立てる。「二つの歯車が―・う」

軋る

きしる【軋る】
creak;→英和
squeak;→英和
grate.→英和

軋る

きし・る [2] 【軋る・轢る】 (動ラ五[四])
〔「きし」の動詞化〕
(1)固い物がこすれ合って強くきいきいと音を立てる。きしませる。「荷車の―・る音」「暁,氷を―・る車のあと/平家 3」
(2)触れ合うばかりに近づける。「社はいらかを並べ,廻廊軒を―・れり/撰集抄 7」
(3)音を立てて,かじる。「夜毎に鼠が―・りけるが/咄本・昨日は今日」
〔「きしむ」に対する他動詞〕

軋轢

あつれき【軋轢】
friction;→英和
discord;→英和
strife.→英和
〜がある be in discord.〜を生じる produce friction.

軋轢

あつれき [0] 【軋轢】 (名)スル
〔車輪のきしる意から〕
仲が悪くなること。不和。葛藤(カツトウ)。「両者間に―を生ずる」「源平の二党相―して終に兵端を開く/日本開化小史(卯吉)」

き [1] 【軌】
車輪の通った跡。わだち。

軌条

きじょう【軌条】
a rail;→英和
<米> a track.→英和

軌条

きじょう [0] 【軌条】
レール。線路。

軌範

きはん [0] 【規範・軌範】
(1)行動や判断の基準・手本。「社会―」「―に従う」
(2)〔哲〕
〔norm〕
単なる事実ではなく,判断・評価などの基準としてのっとるべきもの。準拠。標準。規格。

軌範師

きはんし [2] 【軌範師・規範師】
〔仏〕
⇒阿闍梨(アジヤリ)

軌跡

きせき【軌跡】
《数》 <find> a locus.→英和

軌跡

きせき [0] 【軌跡】
(1)車輪の通ったあと。わだち。
(2)先人の言動のあと。また,その人やある物事のたどってきたあと。「―をたどる」
(3)〔数〕 点が一定の条件に従って動くときに描く図形。一定の条件を満たす点全体の集合。

軌轍

きてつ [0] 【軌轍】
(1)車の通ったあと。わだち。軌跡。
(2)先人のおこないのあと。前例。また,法則。手本。

軌道

きどう【軌道】
an orbit;→英和
a (railroad) line;a rail;→英和
a tramway (電車の).→英和
〜に乗る(乗せる) go into orbit (put <a satellite> into orbit) (人工衛星を);get on the right track (set <a matter> in the right direction) (仕事を).‖軌道修正 a course correction.

軌道

きどう [0] 【軌道】
(1)電車などを通すための道。道床・枕木・レールなどからなる。線路。
〔「軌条(レール)」と同義で使われることもある〕
(2)軽便な鉄道。路面電車など。
(3)物体が一定の法則に従って運動するときに描く道筋。特に,天体が一定の曲線を描いて運行する径路。
(4)物事が進んでいく一定の方向。「―を外れる」「―を修正する」

軌道要素

きどうようそ [4] 【軌道要素】
天体の軌道を決定する要素。太陽を焦点として楕円軌道を描く惑星の場合は,軌道半長径・離心率・軌道傾斜角・昇交点の黄経・近日点引数・近日点通過日時の六つの量。

軌道角運動量

きどうかくうんどうりょう [8] 【軌道角運動量】
粒子の軌道運動による角運動量。特に,量子力学でスピン角運動量と区別していう。

軌道論

きどうろん [2] 【軌道論】
天体力学の一分野。彗星(スイセイ)などの天体の観測位置から,その軌道要素を決定する。近代的な方法はガウスにより開発された。軌道決定論。

軌道起重機

きどうきじゅうき [5] 【軌道起重機】
脚柱の下部に車輪を設けて敷設された軌道の上を移動する型式の起重機。脚柱が一本の塔形クレーンや二本で門形をした橋形クレーンなどがある。

軌道車

きどうしゃ [2] 【軌道車】
作業員や材料の運搬,線路の視察などの目的で軌道上で使用される四輪車。人力またはガソリン機関で走行する。

軌道関数

きどうかんすう [4] 【軌道関数】
原子・分子・結晶の中の電子や原子核の中の核子などの状態を,量子力学を用いて空間的な広がりとして表したもの。その二乗の絶対値が存在確率を表す。

軌道電子

きどうでんし [4] 【軌道電子】
ボーアの原子模型で,定まった軌道上を運行していると考えられた電子。現在では,原子・分子・結晶の中で,一定の軌道関数で表される電子をいう。

軌間

きかん [0][2] 【軌間】
鉄道で,左右のレールの頭部内側間の最短距離。1435ミリメートルを標準軌間とし,これより狭いものを狭軌,広いものを広軌という。新幹線は標準軌間。ゲージ。

いくさ【軍】
<go to> war (戦争);→英和
a battle (戦闘).→英和

ぐん [1] 【軍】
(1)軍隊。軍勢。
(2)陸軍・海軍・空軍の総称。軍部。
(3)数個以上の軍団または師団をもって編制する大きな兵力の単位。「方面―」「派遣―」
(4)中国周代で,兵二五〇〇人を一師とし,その五師の称。

ぐん【軍】
an army;→英和
forces;troops.

いくさ [3][0] 【戦・軍】
(1)たたかい。戦争。合戦。
(2)軍勢。兵隊。「千万(チヨロズ)の―なりとも言挙げせず/万葉 972」
(3)弓を射るわざ。「―習ふ所を築かしむ/日本書紀(持統訓)」

軍の君

いくさのきみ 【軍の君】
全軍を統率する大将。総司令官。大将軍。「共に印綬(シルシ)をたまひて―としたまふ/日本書紀(崇神訓)」

軍の庭

いくさのにわ [0] 【軍の庭】
戦場。

軍丁

いくさよほろ 【軍丁】
徴用されて,兵役に従事した壮丁。兵士。「一つ二つの国に―を乞ひ/続紀(天平宝字八宣命)」

軍中

ぐんちゅう [1][0] 【軍中】
(1)軍隊または軍営の中。陣中。
(2)戦争・戦闘の間。

軍事

ぐんじ【軍事】
military affairs.〜上の目的で for military[strategic]purposes.‖軍事費 arms expenditure.軍事力 military strength.軍事衛星(基地,政権) a military satellite (base,regime).

軍事

ぐんじ [1] 【軍事】
軍隊・軍備・戦争に関する事柄。「―機密」「―援助」「―行動」

軍事公債

ぐんじこうさい [4] 【軍事公債】
軍備費や戦費をまかなうために発行される公債。

軍事力

ぐんじりょく [3] 【軍事力】
軍隊・兵器・軍事施設など戦争に必要なものの能力。

軍事参議院

ぐんじさんぎいん [6] 【軍事参議院】
軍事事項につき天皇の諮詢(シジユン)に答えるための機関。元帥・陸海軍大臣・参謀総長・軍令部長および特に親補された陸海軍将官などによって構成された。1903年(明治36)設置。45年(昭和20)廃止。

軍事同盟

ぐんじどうめい [4] 【軍事同盟】
二国またはそれ以上の国の間で結ばれる,軍事に関する同盟。

軍事基地

ぐんじきち [4] 【軍事基地】
軍事上の必要によって作られた基地。自国内に設ける場合と,同盟そのほか安全保障の目的で協定により他国に設ける場合とがある。

軍事封鎖

ぐんじふうさ [4] 【軍事封鎖】
戦時,敵国や敵国占領地の沿岸・港湾・河口などの交通・輸送を武力で断ち切ること。

軍事探偵

ぐんじたんてい [4] 【軍事探偵】
外国の軍事上の秘密を探ること。また,その人。

軍事政権

ぐんじせいけん [4] 【軍事政権】
軍隊あるいは軍人が政治的権力を掌握して支配を行う政治形態。

軍事救護法

ぐんじきゅうごほう 【軍事救護法】
1917年(大正6)に制定された,傷病兵および戦死者の遺家族にたいする救護法。

軍事教練

ぐんじきょうれん [4] 【軍事教練】
1925年(大正14)以降,現役将校を配属して,中学校以上の生徒・学生に,正科として行われた軍事に関する教練。45年(昭和20)廃止。学校教練。

軍事経済

ぐんじけいざい [4] 【軍事経済】
軍事を中心に運営される国民経済。一般に民間企業にも軍需生産を行わしめる戦時動員体制をとる。

軍事総裁

ぐんじそうさい [4] 【軍事総裁】
1868年(慶応4)の鳥羽・伏見の戦いの際,臨時に置かれた薩長側の征討官。

軍事総裁職

ぐんじそうさいしょく [6] 【軍事総裁職】
1864年の第一次長州征伐の際に置かれた幕府の軍事司令官。

軍事衛星

ぐんじえいせい [4] 【軍事衛星】
軍事的目的をもつ人工衛星。写真偵察衛星,早期警戒衛星,電子警戒衛星などがある。

軍事裁判

ぐんじさいばん [4] 【軍事裁判】
(1)戦争犯罪を裁くための裁判。
(2)軍法会議による裁判。

軍事費

ぐんじひ [3] 【軍事費】
軍備維持・戦争遂行などのために支出される国家経費。軍費。国防費。

軍事郵便

ぐんじゆうびん [4] 【軍事郵便】
出征中の軍隊・艦艇・軍人・軍属などと本国の人との間に取り交わされる郵便物。戦時郵便。

軍人

ぐんじん [0] 【軍人】
(1)軍籍にある人の総称。
(2)いくさびと。武人。つわもの。

軍人

ぐんじん【軍人】
a soldier;→英和
a serviceman.→英和
〜らしい(らしく) soldierly (like a soldier).→英和
‖陸海軍人 soldiers and sailors.

軍人勅諭

ぐんじんちょくゆ 【軍人勅諭】
1882年(明治15),天皇が軍人に与えた訓戒の勅語。「陸海軍軍人に賜はりたる勅諭」という。忠節・礼儀・武勇・信義・質素を説き,軍人の天皇への忠誠を求めた。軍人の精神教育の基礎とされ,軍人にはこれを暗記させた。

軍人将棋

ぐんじんしょうぎ [5] 【軍人将棋】
⇒行軍将棋(コウグンシヨウギ)

軍人恩給

ぐんじんおんきゅう [5] 【軍人恩給】
旧軍人・旧準軍人・旧軍属とそれらの遺族に,恩給法により支給される恩給。

軍人皇帝

ぐんじんこうてい [5] 【軍人皇帝】
ローマ帝政期の内乱時代,軍隊によって擁立された皇帝。235年から50年間,二六名が帝位につき,そのほとんどは治世半ばで命を失った。

軍代

ぐんだい [1] 【軍代】
室町時代以後,主君にかわって戦場に出て軍務をとる者。陣代(ジンダイ)。

軍令

ぐんれい【軍令】
a military command[order].

軍令

ぐんれい [0] 【軍令】
(1)軍隊内における命令。
(2)天皇が統帥権に基づき勅裁した,軍の統帥に関する軍事法規。
(3)旧憲法下,作戦用兵に関する統帥事務。軍政に対して用いた。

軍令部

ぐんれいぶ [3] 【軍令部】
旧海軍の最高軍令機関。1933年(昭和8)海軍軍令部にかわって設置。陸軍の参謀本部に相当し,作戦計画,参謀将校の監督,海軍訓練の監視などを行なった。45年廃止。

軍令部総長

ぐんれいぶそうちょう [6] 【軍令部総長】
軍令部の長官。海軍軍令部総長。

軍体

ぐんたい [0] 【軍体】
老体・女体とともに,猿楽の基礎となる三体の一。武人の体で幽玄美に乏しい風姿。

軍使

ぐんし [1] 【軍使】
戦闘中に交渉のため敵軍に派遣される使者。現在の戦時国際法規では目印に白旗をかかげる。

軍備

ぐんび [1] 【軍備】
国家を防衛するための軍事力によるそなえ。兵員・兵器・軍事施設などの軍事的準備。「―の制限をする」

軍備

ぐんび【軍備】
<reduce,increase> armaments.‖軍備拡張(縮少) expansion (reduction) of armaments.軍備撤廃 disarmaments.

軍備拡張

ぐんびかくちょう [1] 【軍備拡張】
軍備の規模を充実・増強すること。軍拡。
⇔軍備縮小

軍備管理

ぐんびかんり [4] 【軍備管理】
〔arms control〕
偶発戦争や紛争を抑止するために,軍備の開発・配備・運用などに規制を加えること。

軍備縮小

ぐんびしゅくしょう [1] 【軍備縮小】
戦争を避け,国力の消耗を防ぐため,保有する軍備を縮減すること。軍縮。
⇔軍備拡張

軍兵

ぐんぴょう [0] 【軍兵】
〔古くは「ぐんびょう」とも〕
兵士。

軍刀

ぐんとう [0] 【軍刀】
軍人がもつ,戦闘に使う刀。

軍刀

ぐんとう【軍刀】
a saber.→英和

軍刑法

ぐんけいほう [3] 【軍刑法】
軍の刑法。もと陸軍刑法と海軍刑法の併称。

軍制

ぐんせい [0] 【軍制】
軍隊の諸制度の総称。軍隊の編制・運用の制度など。

軍制

ぐんせい【軍制】
a military system.

軍功

ぐんこう [0] 【軍功】
戦争で立てた功績。いくさの手柄。

軍功

ぐんこう【軍功】
meritorious services in war.

軍務

ぐんむ【軍務】
military affairs.〜に服する serve in the army.→英和

軍務

ぐんむ [1] 【軍務】
軍事に関する事務。また,軍隊での勤務。「―に服する」

軍務官

ぐんむかん [3] 【軍務官】
明治初年の軍政機関。1868年(明治1)設置され,翌年兵部省へ改編。

軍務局

ぐんむきょく [3] 【軍務局】
旧陸・海軍省の部局の一。特に陸軍省軍務局は省を代表する部局で陸軍の作戦・人事を除く重要事項のすべてを管掌。

軍勢

ぐんぜい [0][1] 【軍勢】
〔古くは「ぐんせい」とも〕
軍の勢力としての人数。また,軍隊。「新手(アラテ)の―が現れる」

軍勢

ぐんぜい【軍勢】
troops;forces.

軍医

ぐんい [1] 【軍医】
軍隊で,医務に従事した武官。軍医官。

軍医

ぐんい【軍医】
an army[a naval]surgeon[doctor].

軍医監

ぐんいかん [3] 【軍医監】
旧陸軍で,衛生・治療・診察などをつかさどった少将相当官。

軍卒

ぐんそつ [0] 【軍卒】
兵卒。兵。

軍司令官

ぐんしれいかん [4] 【軍司令官】
師団以上の部隊組織である軍の長。

軍司令部

ぐんしれいぶ [4] 【軍司令部】
(1)軍司令官が軍務をとる所。
(2)旧陸軍が軍管区ごとにおき,師団の統括や軍事上の命令伝達を行なった機関。

軍喚ばひ

いくさよばい 【軍喚ばひ】
戦場で,ときの声をあげること。「―の声絶えざりし事/平家(灌頂)」

軍営

ぐんえい [0] 【軍営】
軍隊の陣営。兵営。

軍団

ぐんだん [0] 【軍団】
(1)軍と師団の中間の規模の編制単位。
(2)律令制下,諸国に置かれた軍事・警察組織。一般農民から徴発した兵士に武芸を訓練させ,平時は警察その他の雑事にあたり,また戦時に備えたもの。規模は大小あるが,原則として兵士一〇〇〇人を一軍団とし,豪族層から任用される軍毅(グンキ)が統率した。

軍団

ぐんだん【軍団】
an army corps.

軍国

ぐんこく [0] 【軍国】
(1)軍隊と国家。軍事と国政。
(2)戦争を行なっている国。
(3)軍事を常に政策の中心とする国家。

軍国主義

ぐんこくしゅぎ [5] 【軍国主義】
軍事力によって国威を示し,対外的に発展することを,国家の最も重要な目的と考え,一国の政治・経済・法律・教育などの構造や国民の生活・思考様式を,軍事力強化に従属させ,これに奉仕させようとする主義。ミリタリズム。

軍国主義

ぐんこくしゅぎ【軍国主義(的)】
militarism (militaristic).→英和
軍国主義者 a militarist.

軍場

いくさば [0] 【軍場】
戦いをする場所。戦場。いくさのにわ。

軍大将

いくさだいしょう [4] 【軍大将】
その日の作戦の指揮をとる武将。

軍夫

ぐんぷ [1] 【軍夫】
軍隊に所属して雑役に従う人夫。

軍奉行

いくさぶぎょう [4] 【軍奉行】
鎌倉・室町幕府の職名。戦の際の臨時の職で,軍事全般の総指揮にあたる。一般に,侍所の別当・所司が任じられた。

軍学

ぐんがく [0][1] 【軍学】
用兵・戦術など,兵法に関する学問。兵学。

軍学者

ぐんがくしゃ [3][4] 【軍学者】
軍学を修め,それに詳しい人。兵学者。兵法学者。

軍容

ぐんよう [0] 【軍容】
(1)軍隊の威容や装備。
(2)軍隊の規律。

軍将

ぐんしょう [0] 【軍将】
一軍の指揮官。大将。

軍属

ぐんぞく [1][0] 【軍属】
軍隊における非軍人。旧陸海軍では,軍に所属する文官と文官待遇者のほか,技師・給仕などをいった。

軍属

ぐんぞく【軍属】
a civilian employee (in the army).

軍帥

ぐんすい [0] 【軍帥】
一軍の総大将。

軍師

ぐんし [1] 【軍師】
(1)大将につき従い,軍事に関する計画を立て,作戦を考える人。参謀。
(2)巧みにはかりごとをめぐらす人。また,人に策を与える人。

軍師拳

ぐんしけん [3] 【軍師拳】
室内遊戯の一。同人数の二組に分かれ,それぞれ軍師を定め,軍師は出すべき手を相手に見えないように競技者に伝えて勝負をする。負けると一人ずつ相手に取られる。普通,狐拳(キツネケン)で行う。

軍帽

ぐんぼう [0] 【軍帽】
軍人が着用する制帽。

軍役

ぐんえき 【軍役】
(1)軍隊に所属し,軍人として勤務すること。ぐんやく。
(2)戦争。いくさ。ぐんやく。
(3)「ぐんやく(軍役){(1)}」に同じ。

軍役

ぐんやく [0] 【軍役】
(1)武士が主君から給与された所領や俸禄の高に応じて負う,軍事上の負担。武器や部下の保持などが義務づけられた。ぐんえき。
(2)「ぐんえき(軍役){(1)(2)}」に同じ。

軍律

ぐんりつ【軍律】
military law (法律);military discipline (紀律).

軍律

ぐんりつ [0] 【軍律】
(1)軍隊の中で守らなければならない規律。
(2)軍人に適用される法律。軍法。

軍忠

ぐんちゅう 【軍忠】
軍事における忠節。軍功。武勲。「さしもの―有し赤松入道円心に/太平記 12」

軍忠状

ぐんちゅうじょう [0] 【軍忠状】
鎌倉・室町時代,後日の論功行賞のために武士が自分の軍功を書き上げて,忠勤を励んだ証拠とした文書。余白に大将や軍奉行の「一見了」とか「承了」という証判を受けたので「一見状」ともいう。

軍戸

ぐんこ [1] 【軍戸】
中国,元・明代に兵役を負担した戸。一般民戸と区別されて,軍籍に入れられ,代々世襲された。

軍扇

ぐんせん [0] 【軍扇】
武将が,戦場で軍勢を指揮するのに使った扇。骨を黒塗りにし,金や朱などで日の丸を描いたものが多い。
軍扇[図]

軍手

ぐんて [0] 【軍手】
もと軍用の手袋。太い白の木綿糸で織る。作業用に使う。

軍手

ぐんて【軍手】
(a pair of) cotton work gloves.

軍拡

ぐんかく [0] 【軍拡】
「軍備拡張」の略。
⇔軍縮

軍持

ぐんじ グンヂ [1] 【軍持】
〔梵 kuṇḍikā〕
(1)〔仏〕 観音・僧尼などの持つ水瓶(スイビヨウ)。
(2)花瓶(カビン)。瓶(カメ)。「尋常の寒梅樹折て―に上れば/太平記 37」

軍政

ぐんせい [0] 【軍政】
(1)軍事上の政務。
(2)軍隊が占領地・戒厳地に対して行う統治。
⇔民政
(3)旧憲法下で,軍に関する行政事務。統帥事項を軍令というのに対する。

軍政

ぐんせい【軍政】
<establish,be under> military administration.‖軍政府 a military government.

軍旅

ぐんりょ 【軍旅】
(1)軍隊。軍勢。「数万の―は堂上堂下に次(ナミ)居たれども/平家 6」
(2)戦争。いくさ。「丁壮そぞろに―につかれなば/太平記 8」

軍旗

ぐんき【軍旗】
the (regimental) colors;a standard;→英和
an ensign.→英和

軍旗

ぐんき [1] 【軍旗】
(1)戦場で用いる旗。いくさばた。
(2)旧陸軍で,歩兵・騎兵連隊の創立の際,天皇から下賜された旗。連隊旗。

軍旗祭

ぐんきさい [3] 【軍旗祭】
もと陸軍の連隊で,その隊に軍旗を下賜された記念日に行なった祝典。

軍星

いくさぼし [3] 【軍星】
北斗七星。特に,その第七星。

軍書

ぐんしょ [1][0] 【軍書】
(1)軍事・戦術に関する書物。軍学書。
(2)合戦のことを記した書物。軍記。

軍書読み

ぐんしょよみ 【軍書読み】
⇒軍記読(グンキヨ)み

軍曹

ぐんそう [1] 【軍曹】
(1)旧陸軍の下士官の一。曹長の下,伍長の上の階級。
(2)古代,征討軍や陸奥鎮守府の軍監(グンゲン)の次の地位。

軍曹

ぐんそう【軍曹】
a sergeant.→英和

軍服

ぐんぷく [0] 【軍服】
軍人の制服。

軍服

ぐんぷく【軍服】
a service[military,naval]uniform.

軍楽

ぐんがく [0] 【軍楽】
軍隊の士気をふるいたたせるために演奏する音楽。

軍楽隊

ぐんがくたい [0] 【軍楽隊】
軍楽を演奏するための部隊。金管楽器と打楽器が主体。

軍楽隊

ぐんがくたい【軍楽隊】
a military[naval]band.

軍橋

ぐんきょう [0] 【軍橋】
軍事上の必要性からかけた橋。

軍機

ぐんき【軍機(をもらす)】
(disclose) a military secret.

軍機

ぐんき [1] 【軍機】
軍の機密。軍事上の秘密。「―漏洩(ロウエイ)」

軍機保護法

ぐんきほごほう [5] 【軍機保護法】
軍事上の機密を保護するために1899年(明治32)制定された法律。1937年(昭和12)改正,45年廃止。

軍機処

ぐんきしょ 【軍機処】
中国,清朝の軍事行政上の最高機関。1729年創設。数名の軍機大臣が置かれ,皇帝の最高諮問機関として1911年まで存続した。

軍歌

ぐんか【軍歌】
<sing> a war song.

軍歌

ぐんか [1] 【軍歌】
軍隊の士気を盛んにし,また愛国心をふるいたたせるために作られた歌。

軍歴

ぐんれき [0] 【軍歴】
軍隊での経歴。軍人としての経歴。

軍毅

ぐんき 【軍毅】
律令制の軍団の長官(大毅)とその補佐(少毅)の総称。在地の豪族層から任用された。

軍民

ぐんみん [0][1] 【軍民】
軍部と民間。軍隊と人民。

軍法

ぐんぽう [0] 【軍法】
(1)軍隊内の法律。軍の規則や刑罰。軍律。
(2)戦術。兵法。

軍法会議

ぐんぽうかいぎ【軍法会議】
a court-martial.〜にかける court-martial <a soldier> .

軍法会議

ぐんぽうかいぎ [5] 【軍法会議】
軍人・軍属の犯罪を裁く特別刑事裁判機関。日本では1882年(明治15)創設,1921年(大正10)に陸海軍軍法会議法として制定。戦後,廃止。軍事裁判所。

軍法者

ぐんぽうしゃ [3] 【軍法者】
(1)軍学・兵法に通じた人。兵法家。軍師。
(2)策士。知恵者。

軍港

ぐんこう [0] 【軍港】
軍用の港。海軍が根拠地として使用する,特別の施設のある港。旧日本海軍では,横須賀・呉・佐世保・舞鶴の四か所で,鎮守府が置かれた。
→要港

軍港

ぐんこう【軍港】
a naval port.

軍物語

いくさものがたり [6] 【軍物語】
過去の戦争に関する話。また,記録。軍記。

軍犬

ぐんけん [0] 【軍犬】
軍用犬。

軍産複合体

ぐんさんふくごうたい [0] 【軍産複合体】
〔military-in-dustrial complex〕
軍部と軍需産業とが密接に結びつき国内の産業経済に大きな影響力をもっている体制をいう。産軍複合体。

軍用

ぐんよう [0] 【軍用】
(1)軍事に使用すること。軍隊用。軍事用。「―列車」「―道路」
(2)軍の費用。

軍用の

ぐんよう【軍用の】
(for) military (use).→英和
軍用犬(道路) a military dog (road).軍用機 a warplane.→英和

軍用機

ぐんようき [3] 【軍用機】
民間機に対し,軍用に使う航空機の総称。軍用航空機。

軍用犬

ぐんようけん [0] 【軍用犬】
伝令・警戒・捜索など,軍事上必要な訓練を施した犬。軍犬。

軍用金

ぐんようきん [0] 【軍用金】
(1)軍事上の目的に使う金。軍資金。
(2)比喩的に,事を行うのに必要な資金。

軍用鳩

ぐんようばと [5] 【軍用鳩】
軍事上の通信に使う伝書鳩。

軍略

ぐんりゃく [0][1] 【軍略】
軍事上の計略。作戦。戦略。「―家」

軍略

ぐんりゃく【軍略】
strategy;→英和
tactics (戦術).→英和

軍監

ぐんげん 【軍監】
古代,臨時の征討軍や陸奥鎮守府で,将軍・副将軍に次ぐ地位。ぐんかん。

軍監

ぐんかん [0] 【軍監】
(1)軍事の監督をする職。「軍師―軍配者/浄瑠璃・用明天皇」
(2)「ぐんげん(軍監)」に同じ。

軍神

いくさがみ [3] 【軍神】
戦いの勝利を祈念する神。武神。弓矢の神。古くから武甕槌神(タケミカズチノカミ)(鹿島神宮の祭神)・経津主神(フツヌシノカミ)(香取神宮の祭神)が尊崇される。鎌倉時代以後,不動明王・八幡大菩薩・摩利支天・北斗七星などもまつられた。

軍神

ぐんしん [0] 【軍神】
〔「ぐんじん」とも〕
(1)武運を守る神。八幡大菩薩など。いくさがみ。
(2)輝かしい武功を残して戦死した軍人に対する尊称。「―広瀬中佐」

軍神

ぐんしん【軍神】
[神]the god of war;Mars;→英和
a war hero (人).

軍票

ぐんぴょう【軍票】
a war note.

軍票

ぐんぴょう [0] 【軍票】
〔「軍用手票(シユヒヨウ)」の略〕
戦地・占領地で軍が正貨に代えて発行する紙票。軍用手形。

軍秩

ぐんちつ [0] 【軍秩】
軍紀。軍律。特にもと海軍で言った。

軍立ち

いくさだち 【軍立ち】
(1)出陣。「精兵(トキイクサ)をゐて進みて…―す/日本書紀(崇神訓)」
(2)いくさ。合戦。「これほど―激しき敵にいまだあはず候/保元(中・古活字本)」

軍立て

いくさだて 【軍立て】
軍勢の配置。陣立て。

軍管区

ぐんかんく [3] 【軍管区】
もと,軍事上の必要から全国を数個に分けた区域。軍区。「東部―」

軍籍

ぐんせき [0] 【軍籍】
(1)軍人としての地位・身分。
(2)「兵籍(ヘイセキ)」に同じ。

軍籍

ぐんせき【軍籍】
<be on> the military[army,navy]list.〜に入る enlist in the army.→英和

軍糧

ぐんりょう [0] 【軍糧】
軍隊の食糧。兵糧(ヒヨウロウ)。

軍紀

ぐんき【軍紀】
<maintain,break> military discipline.

軍紀

ぐんき [1] 【軍紀・軍規】
軍隊において守らなければならない風紀や規律。「―を乱す」

軍縮

ぐんしゅく [0] 【軍縮】
「軍備縮小」の略。
⇔軍拡

軍縮

ぐんしゅく【軍縮】
armaments reduction.軍縮会議 a disarmament conference.⇒軍備.

軍縮会議

ぐんしゅくかいぎ [5] 【軍縮会議】
軍備縮小のための国際会議。第一次大戦後,ワシントン・ジュネーブ・ロンドンで海軍軍備制限のための会議が開かれ,1932年には国際連盟の主催で開かれた。第二次大戦後は,主に国際連合の主催で努力が続けられている。

軍者

ぐんしゃ 【軍者】
(1)軍学に精通した人。兵法家。軍学者。「孔明孫呉に劣らぬ―/浄瑠璃・信州川中島」
(2)軍将。

軍職

ぐんしょく [0] 【軍職】
軍隊の官職。軍人としての官職,また職務。

軍船

いくさぶね 【軍船】
兵船。軍艦。

軍船

ぐんせん [0] 【軍船】
昔,水上のいくさに用いた船。いくさぶね。兵船。

軍艦

ぐんかん【軍艦】
a warship.→英和
軍艦旗 a naval ensign.

軍艦

ぐんかん [0] 【軍艦】
(1)もっぱら軍事上の目的に用いられる戦闘用の船。
(2)旧海軍における艦艇の類別の一。戦艦・航空母艦・巡洋艦・潜水母艦・敷設艦・砲艦などをさし,駆逐艦・潜水艦・水雷艇・掃海艇などとは区別する。

軍艦マーチ

ぐんかんマーチ 【軍艦―】
軍歌。鳥山啓作詞,瀬戸口藤吉作曲の「軍艦」を,1900年(明治33)瀬戸口が行進曲に編曲したもの。

軍艦ラシャ

ぐんかんラシャ [5] 【軍艦―】
羅紗(ラシヤ)の一種。厚地で保温力に富む。外套(ガイトウ)・制服などに用いられた。

軍艦奉行

ぐんかんぶぎょう [5] 【軍艦奉行】
1859年,海軍軍備強化のため設置された幕府の職名。初め若年寄の支配下にあって,軍艦の購入・建造・操練技術などをつかさどった。のち老中支配。

軍艦島

ぐんかんじま 【軍艦島】
長崎港沖にある炭鉱で栄えた島。面積0.06平方キロメートル。高層アパートが林立し,遠望が軍艦に似ていたためこの名がある。1974年(昭和49)閉山,無人島となる。端島(ハシマ)の別称。

軍艦巻

ぐんかんまき [0] 【軍艦巻(き)】
すし飯の側面に海苔(ノリ)を巻き,すし飯の上にウニ・イクラなどをのせたすし。横から見ると軍艦に似ていることからの名。

軍艦巻き

ぐんかんまき [0] 【軍艦巻(き)】
すし飯の側面に海苔(ノリ)を巻き,すし飯の上にウニ・イクラなどをのせたすし。横から見ると軍艦に似ていることからの名。

軍艦操練所

ぐんかんそうれんじょ 【軍艦操練所】
1857年江戸築地の講武所内に設けられた,幕府の軍艦操縦訓練機関。1866年海軍所と改称。

軍艦旗

ぐんかんき [3] 【軍艦旗】
軍艦であることを標示し,また国籍を示すため,軍艦に掲げる旗。旧日本海軍では一六条の旭日旗を用いた。

軍艦鳥

ぐんかんどり [3] 【軍艦鳥】
ペリカン目の海鳥の総称。全長1メートル内外の黒い鳥で,長い二またの尾をもつ。くちばしは細長く,先が鋭く曲がる。雄はのどに赤い咽袋(インタイ)をもち,繁殖期にはこれを風船のようにふくらます。南太平洋などに分布。日本には二種が迷鳥として渡来。
軍艦鳥[図]

軍荼利

ぐんだり 【軍荼利】
〔梵 Kuṇḍalī〕
「軍荼利明王」の略。

軍荼利明王

ぐんだりみょうおう 【軍荼利明王】
五大明王の一。南方に配され,自己愛にかかわる煩悩を断つ。像は,普通,一面三目八臂で激しい怒りの相をなし,多くの蛇が巻きついている。軍荼利。軍荼利夜叉。軍荼利夜叉明王。大咲明王。
軍荼利明王[図]

軍荼利法

ぐんだりほう [0] 【軍荼利法】
〔仏〕 真言宗で軍荼利明王を本尊として行う修法(ズホウ)。調伏・息災などを祈る。他の修法の一部として行われることが多い。軍荼利夜叉の法。

軍虜

ぐんりょ [1] 【軍虜】
(1)捕虜。
(2)野蛮な兵隊。敵兵をののしっていう語。「―地を動かして,弓剣威を振ふ/海道記」

軍術

ぐんじゅつ [0][1] 【軍術】
戦いのやり方。軍法。戦術。兵術。

軍衣

ぐんい [1] 【軍衣】
軍人の着る服。軍服。

軍袴

ぐんこ [1] 【軍袴】
旧日本陸軍で,軍服のズボンのこと。

軍装

ぐんそう [0] 【軍装】 (名)スル
(1)戦闘のための服装や装備。武装。
(2)軍人の服装。また,軍服を身につけること。「列のかしらは―したる国王/文づかひ(鴎外)」

軍規

ぐんき [1] 【軍紀・軍規】
軍隊において守らなければならない風紀や規律。「―を乱す」

軍記

ぐんき [1] 【軍記】
(1)戦争や合戦の模様を記した書物。戦記。軍書。
(2)「軍記物語」「軍記物」の略。

軍記物

ぐんきもの [0] 【軍記物】
(1)江戸時代の小説の一種。合戦・戦乱を主な題材とし,興味本位に虚実とりまぜて書いたもの。「絵本太閤記」「通俗三国志」の類。
(2)「軍記物語」に同じ。

軍記物語

ぐんきものがたり [6] 【軍記物語】
戦乱を主な題材として,ある時代の歴史を取り扱った物語類。主に,平安末から鎌倉・室町時代にかけて書かれた。「保元物語」「平治物語」「平家物語」「太平記」など。和文に漢語・仏教語・武士言葉などが融合した和漢混交文が特徴。また,変体漢文で書かれたものもある。戦記物語。戦記物。軍記物。

軍記読み

ぐんきよみ [0][5] 【軍記読み】
軍記物を講釈すること。また,その人。太平記読みなど。軍書読み。

軍評定

いくさひょうじょう 【軍評定】
合戦の前に行う軍議。「元春御存生の時,隆景と互の―/陰徳太平記」

軍談

ぐんだん [0] 【軍談】
(1)戦争の話。いくさばなし。
(2)軍記物に節をつけて読み聞かせるもの。
(3)江戸時代,中国・日本の軍記類を翻訳・改作し,出版・流布された通俗読物の称。「太閤記」「通俗武王軍談」の類。

軍談師

ぐんだんし 【軍談師】
江戸時代,軍談{(3)}に節をつけて面白く語って聞かせた講釈師。

軍議

ぐんぎ [1] 【軍議】
軍事に関する評議。

軍費

ぐんぴ [1] 【軍費】
戦争および軍事上の費用。戦費。

軍費

ぐんぴ【軍費】
war expenditure.

軍費賠償金

ぐんぴばいしょうきん [1] 【軍費賠償金】
戦争終結後,敗戦国が戦勝国の消費した軍費を賠償するために支払う金銭。

軍資

ぐんし [1] 【軍資】
「軍資金」の略。

軍資金

ぐんしきん [0][3] 【軍資金】
(1)軍事上の目的に使う資金。軍資。
(2)比喩的に,物事を行うのに必要な資金。「海外旅行の―を稼ぐ」

軍資金

ぐんしきん【軍資金】
war funds;campaign funds (選挙などの).

軍足

ぐんそく [0] 【軍足】
軍用の靴下。太い白の木綿糸で織った。
→軍手

軍部

ぐんぶ [1] 【軍部】
(1)(政府・民間に対して)軍に属する諸機関の総称。
(2)武力を背景に形成された,軍人たちによる政治勢力。

軍部

ぐんぶ【軍部】
the military authorities;the militarists;the military (総称).→英和

軍部大臣現役武官制

ぐんぶだいじんげんえきぶかんせい [4][0] 【軍部大臣現役武官制】
旧憲法下において,陸海軍大臣は陸海軍現役の大将・中将に限るとする制度。1900年(明治33)に成文化。これにより軍が内閣の成立を左右しうることとなり,軍部横暴の因となった。

軍都

ぐんと [1] 【軍都】
軍の施設の多い都市。

軍配

ぐんばい [0] 【軍配】 (名)スル
〔「ぐんぱい」とも〕
(1)「軍配団扇(ウチワ){(1)}」の略。
(2)「軍配団扇{(2)}」の略。
(3)兵の指図をすること。また,その人。「短兵急に攻給はば,備なき賊の軍兵一戦に滅ぶべし。とくとく―し給へ/読本・弓張月(残)」
(4)商売上の駆け引き。「それも商ひの掛引,こりや―といふもんぢや/滑稽本・浮世風呂 4」

軍配を上げる

ぐんばい【軍配を上げる】
judge <a person> the winner[victor].→英和

軍配団扇

ぐんばいうちわ [6][5] 【軍配団扇】
(1)昔,大将が軍の配置・進退の指揮をするのに使った武具。鉄・皮・木などで,団扇形につくり,黒か朱の漆を塗って日月・九曜星・七曜星などを描き,鉄や木の柄をすげ,柄に緒を通した。軍配。
(2)相撲で行司が使う道具。形が{(1)}に似る。立ち合いの呼吸をはかったり,勝敗の判定を下すのに用いる。「天下泰平国家安全」「一味清風」などの文句が書かれている。軍配。
(3)家紋の一。{(1)}を図案化したもの。唐団扇。
軍配団扇(1)[図]

軍配虫

ぐんばいむし [3] 【軍配虫】
半翅目グンバイムシ科の昆虫の総称。体長2〜5ミリメートルほど。全身扁平で軍配の形に似る。植物に寄生し,葉裏から汁を吸う。

軍配酸漿

ぐんばいほおずき [5] 【軍配酸漿】
海ほおずきの一種。海産巻貝のテングニシ・ナガニシの卵嚢(ランノウ)で,形が軍配団扇に似る。ほおずきのように口で鳴らして遊ぶ。

軍門

ぐんもん [0] 【軍門】
陣営の出入り口。陣門。

軍門に降る

ぐんもん【軍門に降る】
surrender;→英和
capitulate.→英和

軍閥

ぐんばつ【軍閥】
the military clique.軍閥政治 militaristic government.

軍閥

ぐんばつ [0] 【軍閥】
(1)軍上層部の特権的政治勢力。薩長藩閥を中心とし,旧憲法の統帥大権を盾に,独立した勢力として政治を左右した。第二次大戦敗戦とともに崩壊。
(2)辛亥革命後の中国に,私的軍事力をもって地方に割拠した封建的支配勢力。

軍閥政治

ぐんばつせいじ [5] 【軍閥政治】
軍の上層部が軍の権力を背景として行う政治。

軍陣

ぐんじん [0] 【軍陣】
(1)軍隊の陣営。軍営。
(2)軍隊の陣立て。いくさの陣取り。「―を立て直す」
(3)戦争。合戦。

軍隊

ぐんたい [1] 【軍隊】
一定の規律のもとに組織・編制された軍人の集団。

軍隊

ぐんたい【軍隊】
an army;→英和
troops.〜に入る enlist in[join]the army.

軍隊手牒

ぐんたいてちょう [5] 【軍隊手牒】
旧軍隊で,下士官・兵に与えられた手帳。姓名・所属部隊名・賞罰などを記入した。

軍需

ぐんじゅ [1] 【軍需】
軍事上の需要。軍隊が必要とする品物。
⇔民需

軍需会社法

ぐんじゅかいしゃほう 【軍需会社法】
1943年(昭和18)軍需省設置に伴って制定された法律。政府が軍需生産に携わる企業を直接統制管理できるようにしたもの。

軍需品

ぐんじゅ【軍需品】
munitions;war supplies.軍需景気 a munitional boom.軍需産業(工場) the munitions[war]industry (a munitions factory).

軍需品

ぐんじゅひん [0] 【軍需品】
兵器・艦艇・弾薬など軍事に必要な物資。

軍需工業動員法

ぐんじゅこうぎょうどういんほう 【軍需工業動員法】
軍需物資の製造・輸送のために民間工場を戦時に強制利用できることを定めた法律。1918年(大正7)制定。

軍需景気

ぐんじゅけいき [4] 【軍需景気】
軍需産業を中心に社会が好況を示す状態。

軍需産業

ぐんじゅさんぎょう [4] 【軍需産業】
軍需品を生産する産業。

軍需省

ぐんじゅしょう [3] 【軍需省】
戦局の悪化を打開する目的で,1943年(昭和18)11月航空機を中心とする軍需品増産のために新設された官庁。敗戦により廃止。

軍靴

ぐんか [1] 【軍靴】
軍隊用の靴。「―の響き」

軍馬

ぐんば [1] 【軍馬】
軍用の馬。乗用や物資の運搬に使う。

軍馬

ぐんば【軍馬】
a war[military]horse.

軍鶏

ぐんけい [0] 【軍鶏】
シャモの異名。

軍鶏

しゃも【軍鶏】
《鳥》a gamecock.→英和

軍鼓

ぐんこ [1] 【軍鼓】
いくさの時に打つ太鼓。陣太鼓など。

のき [0] 【軒・簷・檐・宇】
(1)屋根の下端で,建物の外壁から張り出した部分。風雨や日光をよける。
(2)「庇(ヒサシ)」に同じ。

のき【軒】
eaves.→英和
〜を並べて side by side.〜下に under the eaves.→英和
軒並みに[すべて]all;→英和
one after another.

けん [1] 【軒】 (接尾)
(1)助数詞。家屋などの戸数を数えるのに用いる。「右から三―目」「一―の家もない」
(2)雅号や家号などの末尾に添えて用いる。「桃中―」「志道―」

−けん,−げん【軒】
2,3 軒先に a few doors off[from a person's house].一〜おいて隣に next door but one <to a person,a person's house> .

軒丈

のきたけ [2] 【軒丈】
軒の高さ。

軒下

のきした [0] 【軒下】
軒におおわれた所。軒の下。

軒並

のきなみ [0] 【軒並(み)】
(1)多くの家が軒を並べて続いていること。家並み。「古い―の続く通り」
(2)続いて並んでいる家々。すべての家。家ごと。「―に国旗を掲げる」
(3)隣り合うものすべて。どれもこれも。副詞的に用いる。「バスも電車も―値上がりした」

軒並び

のきならび [3][0] 【軒並び】
軒を並べて家が建っていること。また,その家。軒並み。

軒並み

のきなみ [0] 【軒並(み)】
(1)多くの家が軒を並べて続いていること。家並み。「古い―の続く通り」
(2)続いて並んでいる家々。すべての家。家ごと。「―に国旗を掲げる」
(3)隣り合うものすべて。どれもこれも。副詞的に用いる。「バスも電車も―値上がりした」

軒丸瓦

のきまるがわら [5] 【軒丸瓦】
本瓦葺(ブ)きの屋根の軒先に用いる丸瓦。古くは蓮華紋(レンゲモン)が用いられた。のち巴(トモエ)紋が多く用いられるようになったので巴瓦ともいう。鐙瓦(アブミガワラ)。
→軒平瓦
軒丸瓦[図]

軒先

のきさき [0] 【軒先】
(1)軒の先。軒端(ノキバ)。「―にツバメが巣を作る」
(2)軒に近い所。また,家の前。「―に露店を出す」

軒割

のきわり [0] 【軒割(り)】
寄付などの負担額を,戸数に応じて一軒幾らと割り当てること。

軒割り

のきわり [0] 【軒割(り)】
寄付などの負担額を,戸数に応じて一軒幾らと割り当てること。

軒口

のきぐち [2][0] 【軒口】
軒のはし。のきば。

軒号

けんごう [3] 【軒号】
住居・茶室などの,「軒」のつく雅号。また,それを用いた僧侶・文人などの雅号。

軒唐破風

のきからはふ [3] 【軒唐破風】
軒の一部に造られた唐破風。建物の正面入り口に造ることが多い。

軒平瓦

のきひらがわら [5] 【軒平瓦】
本瓦葺(ブ)きの屋根の軒先に用いる平瓦。多く唐草模様があるので唐草瓦ともいう。軒瓦。
→軒丸瓦
軒平瓦[図]

軒店

のきみせ [2][0] 【軒店】
通りに面した軒下に出した店。

軒廊

こんろう [0] 【軒廊】
〔「こん」は呉音〕
寝殿造りで,主要殿舎の左右に付く,屋根のある土間床の渡り廊下。特に,紫宸殿の南庭を囲む回廊。

軒廊の御卜

こんろうのみうら 【軒廊の御卜】
紫宸殿の東軒廊で行う占い。大嘗会(ダイジヨウエ)の国郡定めや変事の際の占いを行なった。

軒忍

のきしのぶ [3] 【軒忍・軒荵】
(1)ウラボシ科の常緑性シダ植物。低山の樹幹・岩上や屋根などに生える。葉は長い根茎上に密に単生し,広線形でやや厚く硬く,深緑色。裏面の中脈の両側に円形の胞子嚢(ホウシノウ)群が並ぶ。ヤツメラン。
(2)「釣り忍」に同じ。
〔「簷荵」とも書く〕
[季]夏。
軒忍(1)[図]

軒提灯

のきぢょうちん [3] 【軒提灯】
祭礼のときなどに,軒につり下げる提灯。

軒数

けんすう [3] 【軒数】
家の数。戸数。

軒昂

けんこう [0] 【軒昂】 (ト|タル)[文]形動タリ
意気込みが盛んなさま。「意気―として/社会百面相(魯庵)」

軒板

のきいた [0] 【軒板】
軒の裏面に張る板。

軒桁

のきげた [0] 【軒桁】
軒の下で垂木(タルキ)を受ける横木。
→小屋組

軒樋

のきどい [0][2] 【軒樋】
軒先に取り付け,雨水を受けて流す樋。

軒灯

けんとう [0] 【軒灯】
家の軒先につけるあかり。

軒瓦

のきがわら [3] 【軒瓦】
(1)軒先に用いる瓦。多く装飾文様がある。
(2)「軒平瓦(ノキヒラガワラ)」に同じ。

軒端

のきば [0] 【軒端】
(1)軒の端。軒の先端。「―に風鈴をつるす」
(2)軒に近い所。軒のあたり。「―の梅」

軒荵

のきしのぶ [3] 【軒忍・軒荵】
(1)ウラボシ科の常緑性シダ植物。低山の樹幹・岩上や屋根などに生える。葉は長い根茎上に密に単生し,広線形でやや厚く硬く,深緑色。裏面の中脈の両側に円形の胞子嚢(ホウシノウ)群が並ぶ。ヤツメラン。
(2)「釣り忍」に同じ。
〔「簷荵」とも書く〕
[季]夏。
軒忍(1)[図]

軒菖蒲

のきあやめ [3] 【軒菖蒲】
ショウブの異名。

軒蛇腹

のきじゃばら [3] 【軒蛇腹】
軒近くに設けた蛇腹。

軒輊

けんち [1] 【軒輊】 (名)スル
〔「軒」は車の前が高く,「輊」は車の前が低い意〕
上がることと下がること。高低。また,優劣。「他の親族の人々と我との間に何の―するところもなき/即興詩人(鴎外)」「芸術的価値を―する/復活(魯庵)」

軒騎

けんき [1] 【軒騎】
〔「軒」は大夫以上の乗り物〕
車と馬。また,車に乗ることと馬に乗ること。「―群集して/平家 1」

くびき [0] 【軛・頸木・衡】
(1)車の轅(ナガエ)の先端につけて,車を引く牛馬の頸の後ろにかける横木。
→牛車(ギツシヤ)
(2)(比喩的に)自由を束縛するもの。「国家の―から脱する」

くびき【軛】
<put> a yoke <upon> .→英和

なん [1] 【軟】 (ト|タル)[文]形動タリ
やわらかいこと。しなやかなこと。また,そのさま。「硬―取りまぜる」「体稍々―として綿の如し/花柳春話(純一郎)」

軟X線

なんエックスせん [0] 【軟 X 線】
波長が比較的長く,薄い物質にも吸収されやすい,透過力の弱い X 線。医療診断・金属の検査に用いられる。

軟ら

やわら ヤハラ [0] 【柔ら・軟ら・和ら】
■一■ (名)
(1)柔道。柔術。
(2)船が接触した時の衝撃を少なくするため舷側に下げる藁(ワラ)製の球。かませ。じんた。
■二■ (名・形動)
(1)やわらかなこと。多く複合語として用いる。「―だたみ」「―炭(ズミ)」
(2)おだやかで温厚な・こと(さま)。「私が―で申すうち,お返しなさるが,あなたのお為/歌舞伎・四谷怪談」

軟らか

やわらか ヤハ― [3][4] 【柔らか・軟らか】 (形動)[文]ナリ
(1)ふんわりしているさま。「―な土」「―な御飯」
(2)しなやかなさま。柔軟なさま。「―な体」「―な身のこなし」「―な頭」
(3)荒々しくないさま。穏やかなさま。「―な光」「―な表現」「―な声」「―な物腰」

軟らかい

やわらか・い ヤハラカイ [4] 【柔らかい・軟らかい】 (形)[文]ク やはらか・し
〔「柔らか」の形容詞化〕
(1)固くなくて,ふんわりしている。また,しなやかである。「―・い布団」「体が―・い」「肌ざわりが―・い」
(2)穏やかなさま。「―・い物腰」「―・い日ざし」
(3)堅苦しくない。くだけている。また,融通性に富んでいる。「―・い話」「頭が―・い」
⇔かたい
[派生] ――さ(名)――み(名)

軟マンガン鉱

なんマンガンこう [5] 【軟―鉱】
二酸化マンガンを主成分とするマンガンの鉱石。黒色の亜金属光沢を有する。正方晶系。パイロルース鉱。

軟体動物

なんたいどうぶつ【軟体動物】
a mollusc.→英和

軟体動物

なんたいどうぶつ [5] 【軟体動物】
動物分類上の一門。体はやわらかく,頭部・足部・内臓嚢(ノウ)よりなる。内臓嚢の表皮が伸びてできる外套膜に包まれ,通常,外套膜が分泌する石灰質の殻におおわれるが,退化・欠如する種もある。開放血管系と集中神経系をもつ。海産・淡水産の種は鰓(エラ)を,陸産の種は肺をもつ。雌雄同体のものと異体のものとがあり,トロコフォア幼生とベリジャー幼生を経て成体となる場合が多い。無板・多板・単板・腹足・掘足・二枚貝・頭足の七綱に分けられる。貝・ウミウシ・イカ・タコの類。

軟便

なんべん [0] 【軟便】
やわらかい大便。

軟化

なんか [0] 【軟化】 (名)スル
(1)硬い物が軟らかくなること。
(2)かたくなだった態度や意見が,やわらぎおだやかになること。「態度が―する」
(3)固体物質が加熱により,溶融するより先に軟らかくなって,変形しやすくなる現象。ガラスやプラスチックのような無機または有機の高分子化合物にみられる。
(4)硬水中のカルシウム-イオン・マグネシウム-イオンを除去し軟水にすること。イオン交換樹脂によるものが一般的。
(5)取引市場で,相場が下がること。
(6)野菜を,日照・通風を遮って軟らかく育てること。軟白。{(1)}〜{(3)}{(5)}
⇔硬化

軟化する

なんか【軟化する】
soften;→英和
compromise (妥協する);→英和
weaken (相場が).→英和

軟化栽培

なんかさいばい [4] 【軟化栽培】
作物を暗い所で栽培したり,畑で土寄せや盛り土をすることで軟らかく仕上げる栽培法。作物は白色または黄白色で,節間が普通より長くなる。ウド・アスパラガス・ミツバ・ネギ・マメ類などに応用される。

軟化病

なんかびょう [0] 【軟化病】
体内で細菌が繁殖し,体が軟化して死ぬカイコの病気の総称。死後黒変する。
→硬化病

軟口蓋

なんこうがい [3] 【軟口蓋】
口腔の奥の部分で,前方の硬口蓋に続く軟らかい部分。上に持ち上げて鼻腔への通路を遮ることができる。やわ口蓋。口蓋帆。
⇔硬口蓋

軟口蓋

なんこうがい【軟口蓋】
《解》the soft palate;the velum.→英和

軟口蓋音

なんこうがいおん [5] 【軟口蓋音】
奥舌面と軟口蓋との間で調音される子音または半母音。[k] [ɡ] [ŋ] [w] など。

軟式

なんしき [0] 【軟式】
ボールなどにやわらかな材料を用いるやり方。
⇔硬式

軟式テニス

なんしきテニス [5] 【軟式―】
⇒ソフト-テニス

軟式庭球

なんしき【軟式庭球】
softball tennis.軟式野球 rubber-ball baseball.

軟式野球

なんしきやきゅう [5] 【軟式野球】
ゴム製のボール(軟球)を用いてする野球。大正期に日本で考案。ルールは硬式野球と同じ。

軟弱

なんじゃく [0] 【軟弱】 (名・形動)[文]ナリ
(1)やわらかく,しっかりしていない・こと(さま)。「―な地盤」「―なからだ」
(2)自分の考えがなくて,相手の言うままになること。気骨のないこと。また,そのさま。
⇔強硬
「―な男」
(3)取引で,相場が下落気味なこと。
[派生] ――さ(名)

軟弱な

なんじゃく【軟弱な】
weak;→英和
feeble;→英和
bearish (相場が).→英和
軟弱外交 weak-kneed diplomacy.

軟性

なんせい [0] 【軟性】
やわらかな性質。柔軟な性質。
⇔硬性

軟性下疳

なんせいげかん [5] 【軟性下疳】
デュクレー軟性下疳菌の感染による性病。感染後二,三日で外陰部に紅色丘疹を生じ,膿疱,潰瘍を経て瘢痕(ハンコン)となる。潰瘍は分泌物が多くてやわらかく二次感染を起こしやすい。多くは鼠径(ソケイ)リンパ節が腫れて痛む。
→硬性下疳

軟性憲法

なんせいけんぽう [5] 【軟性憲法】
改正の際,特別に厳格な手続きを必要とせず,通常の立法手続きで改正できる憲法。
⇔硬性憲法

軟投

なんとう [0] 【軟投】
野球で,投手が緩い球や変化球を多投すること。「―派の投手」

軟文学

なんぶんがく【軟文学】
light[erotic]literature.

軟文学

なんぶんがく [3] 【軟文学】
恋愛・情事などエロティシズムを興味の中心とした小説・戯曲などの称。

軟材

なんざい [0] 【軟材】
木材で針葉樹の材のこと。広葉樹に比べて比較的やわらかいものが多いのでいう。
⇔硬材

軟水

なんすい [0] 【軟水】
カルシウム-イオンやマグネシウム-イオンの含有量が比較的少ない水。石鹸がよく溶けて泡立つ。
⇔硬水

軟水

なんすい【軟水】
soft water.

軟泥

なんでい [0] 【軟泥】
大洋底に堆積している軟らかい泥。海生プランクトンの遺骸を重量で30パーセント以上含む。ケイ質軟泥と石灰質軟泥に大別される。

軟派

なんぱ [0][1] 【軟派】 (名)スル
(1)強硬な意見・主義をもたない一派。
(2)詩や小説を読みふけったり,異性との交際や流行の派手な服装を好む若い人々。「―学生」
(3)新聞で,社会面や文化面などを担当する記者。
(4)株式や商品市場で,相場が先行下落すると見て,売りに出るグループ。弱気筋。
(5)遊びを目的に異性に交際を求めることをいう。「かわいい子を―する」
⇔硬派

軟派の不良

なんぱ【軟派の不良】
<俗> a masher (男);→英和
a flirty girl.

軟炭

なんたん [0] 【軟炭】
〔無煙炭を硬炭というのに対して〕
瀝青炭(レキセイタン)・褐炭(カツタン)・亜炭など,軟質の石炭の総称。

軟玉

なんぎょく [0] 【軟玉】
陽起石あるいは透角閃石の,針状結晶の集合体。緑色あるいは無色の玉(ギヨク)として飾り石に用いる。
⇔硬玉

軟球

なんきゅう [0] 【軟球】
軟式の野球・テニス・卓球などに使用する比較的やわらかいボール。
⇔硬球

軟白

なんぱく [0] 【軟白】 (名)スル
「軟化(ナンカ){(6)}」に同じ。

軟着陸

なんちゃくりく [3] 【軟着陸】 (名)スル
(1)宇宙船などが,衝撃を受けないように減速しながら静かに着陸すること。ソフト-ランディング。
(2)結着を強引にはかるのではなく,根回しを十分に行なって慎重に事を進めること。

軟着陸

なんちゃくりく【軟着陸】
⇒着陸.

軟石

なんせき [0] 【軟石】
質のやわらかい石。硬度の低い石。

軟石鹸

なんせっけん [3] 【軟石鹸】
⇒カリ石鹸(セツケン)

軟禁

なんきん【軟禁】
house arrest;informal confinement.〜する put a person under house arrest;confine informally.

軟禁

なんきん [0] 【軟禁】 (名)スル
身体は自由にしておくが,外部との接触を許さない状態におくこと。「自宅に―する」

軟脚類

なんきゃくるい [4] 【軟脚類】
有爪(ユウソウ)動物の旧名。

軟膏

なんこう [0] 【軟膏】
脂肪・ワセリンなどを基剤として医薬品を混和した半固形の外用剤。皮膚に塗布し,体温で軟化溶融する。外傷・皮膚疾患に用いる。
⇔硬膏

軟膏

なんこう【軟膏】
(an) ointment;→英和
(a) salve.→英和
軟膏を塗る apply ointment <on> .

軟膜

なんまく [0] 【軟膜】
髄膜の内層をなす柔軟な膜。脳・脊髄の表面をぴったりとおおっている。血管・神経繊維に富む。広義には無血管性の蜘蛛膜を含める。

軟調

なんちょう [0] 【軟調】 (名・形動)
(1)写真のネガ・印画の明暗の対照が乏しいこと。画面が柔らかい調子であること。また,そのさま。「―に仕上げる」
(2)取引で,買い気に乏しく,相場が下がり気味の状態。
→硬調
→堅調

軟論

なんろん [0] 【軟論】
弱腰の意見や議論。

軟貨

なんか [1] 【軟貨】
(1)紙などでできた通貨。紙幣など。
(2)金,または金の裏付けのある外国通貨と交換のできない通貨。ソフト-カレンシー。
→硬貨

軟質

なんしつ [0] 【軟質】
物の質がやわらかいこと。やわらかい性質。
⇔硬質

軟質ガラス

なんしつガラス [5] 【軟質―】
硬質ガラスに対し,軟化温度が低く融解しやすいガラス。普通のソーダ石灰ガラスの類。

軟質小麦

なんしつこむぎ [5] 【軟質小麦】
薄力粉の原料となる小麦。穀粒が粉状の質をしており軟らかい。
→薄力粉

軟質米

なんしつまい [0] 【軟質米】
(1)水分含有量の多い米。
(2)米の商習慣による区分の一。東北・北陸・山陰地方で産する米。
〔人工乾燥が普及し,天日乾燥による地方差のほとんどなくなった現在では,必ずしも(1)の意味で使われるものではない〕
→硬質米

軟鉄

なんてつ [0] 【軟鉄】
炭素含有量が0.02パーセント以下と少ない,軟らかい鉄。展延性が大きい。電磁気材料に利用。

軟鋼

なんこう [0] 【軟鋼】
炭素の含有量0.08〜0.20パーセント程度の鋼。普通にいう鉄。鉄骨・橋梁などに使われる。

軟障

ぜじょう [0] 【軟障】
殿上で用いる垂れ絹の壁代(カベシロ)。装飾もかねて表面に唐絵・大和絵を描(カ)き,周囲にへりをつけ,乳(チ)に綱を通して張る。ぜんじょう。ぜぞう。
軟障[図]

軟障

ぜんじょう [0] 【軟障】
⇒ぜじょう(軟障)

軟音

なんおん [0] 【軟音】
〔lenis〕
弱い呼気圧で,調音器官が緩んだまま出される子音。弱音。
→硬音

軟風

なんぷう [0] 【軟風】
(1)そよ風。
(2)ビューフォート風力階級 3 の風。
→風力階級

軟骨

なんこつ [0] 【軟骨】
軟骨組織と軟骨膜から成る弾性に富む支持組織。鼻,肋骨の胸骨に移行する部分,関節,気管の周囲,耳介,椎間板その他の場所に見られる。
⇔硬骨

軟骨

なんこつ【軟骨】
《解》a cartilage.→英和

軟骨組織

なんこつそしき [5] 【軟骨組織】
軟骨細胞とその間を埋める豊富な軟骨基質から成る組織。乳白色または帯黄色で弾性に富み,軟骨を形成する。広義には,結合組織の一つとされる。

軟骨膜

なんこつまく [4] 【軟骨膜】
軟骨組織をおおう膜。白い層をなした繊維性の組織で軟骨の延長。

軟骨魚類

なんこつぎょるい [5] 【軟骨魚類】
脊椎動物の魚類の一綱。内骨格が軟骨で形成され,比較的原始的な魚で,口は腹側にある。サメ・エイ・ギンザメ類など。分類学上は軟骨魚綱という。
→硬骨魚類

うたて 【転】
〔「うたた」の転〕
■一■ (副)
事態や心情が意志に関係なく移り進んでしまうさまを表す語。
(1)ますます。ひどく。いよいよはなはだしく。「みか月のさやにも見えず雲隠り見まくそほしき―この頃/万葉 2464」
(2)嫌なことに。嘆かわしいことに。「人のきかむも―ものくるほしければ/蜻蛉(上)」
(3)普通でなく。「葉のひろごりざまぞ―こちたけれど/枕草子 37」
■二■ (形動ナリ)
情けない。いとわしい。「―なりける心なしのしれ者かな/宇治拾遺 2」

てん [1] 【転】
(1)言葉の音が別の音にかわること。「手に手に」が「てんでに」となる類。
(2)「転句」に同じ。

うたた [0][1] 【転】 (副)
(1)状態がどんどん進行してはなはだしくなるさまをいう。いよいよ。ますます。「―今昔の感にたえない」
(2)(多く「うたたある」の形で)ある状態が普通でないことに心を動かされる意を表す。
 (ア)非常に。はなはだしく。「いと―あるまで世を恨み侍るめれば/源氏(手習)」
 (イ)いよいよ。一層。「さらぬだに雪の光はあるものを―有明の月ぞやすらふ/式子内親王集」
 (ウ)嫌な気を起こさせるように。「をみなへし―あるさまの名にこそありけれ/古今(雑体)」
→うたて

ころ [1] 【転】
(1)重い物を移動する時用いる丸棒。物の下に置き,その回転を利用して動かす。ごろた。ころばし。
(2)細くて短いたき木。
(3)さいころ。

転々とする

てんてん【転々とする】
change <one's address> frequently;pass from hand to hand (持主が変わる);wander from place to place (さまよう);roll (転がる).→英和

転がし

ころがし [0] 【転がし】
(1)ころがすこと。ころばし。
(2)「転がし釣(ヅ)り」の略。
(3)利益を得るために転売すること。「土地―」

転がし釣

ころがしづり [0] 【転がし釣(り)】
アユ釣りなどで,釣り糸に多くの掛け鉤を仕掛けて,川底を引きずり魚を引っかける釣り方。ころがし。ごろがけ。ごろびき。

転がし釣り

ころがしづり [0] 【転がし釣(り)】
アユ釣りなどで,釣り糸に多くの掛け鉤を仕掛けて,川底を引きずり魚を引っかける釣り方。ころがし。ごろがけ。ごろびき。

転がす

まろが・す 【転がす】 (動サ四)
ころがす。「身を水底に―・してこれを攘ひたり/即興詩人(鴎外)」

転がす

ころがす【転がす】
roll (over);→英和
throw <a person> down (人を).

転がす

ころが・す [0] 【転がす】 (動サ五[四])
(1)回転させながら移動させる。「ドラム缶を―・す」
(2)立っているものを倒す。「相手を土俵に―・す」
(3)(「ころがしておく」の形で)物を粗雑に放置する。「由緒ある灯籠を庭の隅に―・しておく」
(4)利益を得るために,一つのものを何人もの人の間で転売を重ねる。「土地を―・してもうける」
〔「ころがる」に対する他動詞〕
[可能] ころがせる

転がり摩擦

ころがりまさつ [5] 【転がり摩擦】
物体が面上をころがるとき,その面に平行に物体がうける抵抗力。すべり摩擦よりはるかに小さい。
→すべり摩擦

転がり落ちる

ころがりお・ちる [6] 【転がり落ちる】 (動タ上一)[文]タ上二 ころがりお・つ
(1)回転して下におちる。ころげおちる。「棚から壺が―・ちる」
(2)高い地位にあった人が,その地位を失う。ころげおちる。「トップの座から―・ちる」

転がり込む

ころがりこ・む [5] 【転がり込む】 (動マ五[四])
(1)回転して,はいりこむ。「ボールが穴に―・む」
(2)生活に困ったりして,人の家にはいりこんで世話になる。ころげこむ。「火事で焼け出されて兄のところに―・んだ」
(3)物や金などが思いがけず手にはいる。ころげこむ。「思わぬ大金が―・む」「幸運が―・む」
[可能] ころがりこめる

転がる

ころがる【転がる】
roll (over) (回転);→英和
fall[tumble](倒れる);→英和
lie down (寝転ぶ).転がり込む roll in;fall into one's hands (遺産などが);come to live at a person's expense (居候が).

転がる

ころが・る [0] 【転がる】 (動ラ五[四])
(1)丸い物が他の物の表面を回転しながら移動する。ころげる。「ボールが―・る」
(2)立っていたものが倒れる。ころげる。転倒する。「つまずいて地面に―・る」「寝―・る」
(3)(「ころがっている」の形で)
 (ア)ものが雑然と置かれている。「床の上に何冊もの本が―・っている」
 (イ)手に入れやすい形でたくさん存在する。「そんなもの,そこらにいくらでも―・っている」
〔「ころがす」に対する自動詞〕
[可能] ころがれる

転く

こ・く 【転く・倒く】 (動カ下二)
⇒こける

転ける

こ・ける [0] 【転ける・倒ける】 (動カ下一)[文]カ下二 こ・く
(1)安定を失って倒れたり転がったりする。ころぶ。「―・ける機会(ハズミ)に手の物を取落して/にごりえ(一葉)」「(柑子ガ)ころころと―・けて行く程に/狂言・柑子」
(2)あまり良からぬことをする。「今時の楽(タノシミ)を見るにつまる所みな女色へ―・けるなり/洒落本・京伝予誌」
(3)女が男に体を許す。「―・けりやこそいとど娼子(ゲイコ)の目出たけれ/洒落本・粋好伝夢枕」
(4)芝居が当たらず客が不入りになる。

転げる

ころ・げる [0] 【転げる】 (動ガ下一)
(1)「転がる{(1)}」に同じ。「ボールが―・げる」
(2)「転がる{(2)}」に同じ。ころぶ。

転げる

ころげる【転げる】
⇒転がる.

転げ落ちる

ころげお・ちる [5] 【転げ落ちる】 (動タ上一)[文]タ上二 ころげお・つ
「転がり落ちる」に同じ。「階段を―・ちる」「屋根から―・ちる」「谷底へ―・ちる」

転げ込む

ころげこ・む [4] 【転げ込む】 (動マ五[四])
「転がり込む」に同じ。「くじに当たって思わぬ大金が―・む」

転し

うたて・し 【転し】
■一■ (形ク)
〔「うたて」を形容詞に活用させた語〕
(1)嫌だ。感心しない。情けない。嘆かわしい。「東宮いと―・き御もののけにて,ともすれば御心地あやまりしけり/栄花(月の宴)」
(2)気の毒だ。心が痛むほどである。「宮の御運のほどこそ―・けれ/平家 4」
■二■ (形シク)
〔■一■のシク活用化。中世以降の語〕
{■一■}に同じ。「さきの世の宿習のほど,おもひ知られ侍りて,―・しく侍りし/撰集抄 9」

転じて

てんじて 【転じて】 (連語)
(接続詞的に用いて)視点・話題などを変えて。ところで。「―物理学の分野においては…」

転じる

てん・じる [0][3] 【転じる】 (動ザ上一)
〔サ変動詞「転ずる」の上一段化〕
「転ずる」に同じ。「方向を右に―・じる」

転じる

てんじる【転じる】
change;→英和
alter;→英和
turn;→英和
shift;→英和
move <to> (移転);→英和
be transferred <to> (転任).

転す

こか・す 【転す・倒す】
■一■ (動サ四)
〔「こける」の他動詞〕
(1)転がす。倒(タオ)す。「石ヲ―・ス/日葡」
(2)人や物をある場所に隠す。「玉はどつちへ―・しをつた/浄瑠璃・神霊矢口渡」
(3)だます。一杯くわせる。「ここが女郎の男を―・す肝心の一句の所ぢや/浮世草子・禁短気」
■二■ (接尾)
動詞の連用形に付いて,その語の意味を強める。すっかり…する。さんざん…する。「日を積み月を重ねて不仕合なりしかば田畠さらりと売り―・し/浮世草子・沖津白波」

転ずる

てん・ずる [0][3] 【転ずる】 (動サ変)[文]サ変 てん・ず
□一□(他動詞)
(1)(方向・状態などを)変える。移し変える。「話題を―・ずる」「目を―・ずる」
(2)まわす。回転させる。「車輪を―・ずべくぞなりにけり/西国立志編(正直)」
□二□(自動詞)
(1)(方向・状態などが)変わる。移り変わる。「矛先が―・ずる」「経済界から政界に―・ずる」
(2)まわる。回転する。「車輪は恰も同一の軸にありて―・ずる如く/義血侠血(鏡花)」

転た寝

うたたね [0] 【転た寝・仮寝】 (名)スル
寝るつもりではなく,ついうとうとと眠ること。「本を読みながら―する」

転た寝する

うたたね【転た寝する】
take[have]a nap;→英和
(fall into a) doze.→英和

転ばかす

まろばか・す 【転ばかす】 (動サ四)
「まろばす(転)」に同じ。「御殿の棟より甑(コシキ)を―・す事あり/平家 3」

転ばし

ころばし [0] 【転ばし】
〔動詞「ころばす」の連用形から〕
(1)重いものを動かす時,下に入れて転がす丸太や鉄棒。ころ。
(2)あんころもち。「あの境内の水茶屋で,大―を食はせる程に/歌舞伎・御摂勧進帳」

転ばし床

ころばしゆか [4] 【転ばし床】
転ばし根太の上に張った床。仮小屋やバラックなどに用いられる。

転ばし根太

ころばしねだ [4] 【転ばし根太】
束(ツカ)などで支えずに,地面やコンクリート床に直接置いた根太。埋め根太。

転ばす

まろば・す 【転ばす】 (動サ四)
ころがす。ころばす。まろばかす。「鼠の子の毛もまだ生ひぬを,巣の中より―・し出でたる/枕草子 155」

転ばす

ころばす【転ばす】
roll (over);→英和
tumble[throw]down.

転ばす

ころば・す [0] 【転ばす】 (動サ五[四])
(1)立っているものを倒す。「足を掛けて―・す」
(2)回しながら先へ進める。ころがす。「大磐石(ダイバンジヤク)を―・し懸けたれば/太平記 22」

転ばぬ先の杖(ツエ)

転ばぬ先の杖(ツエ)
前もって用心していれば失敗することはないというたとえ。

転ばる

まろば・る 【転ばる】 (動ラ四)
ころがる。「地球自(オノズカ)ら―・りて一周(ヒトメグリ)すれば/西洋道中膝栗毛(魯文)」

転び

ころび [0] 【転び】
(1)ころぶこと。「七―八起き」
(2)江戸時代,キリシタンが幕府の弾圧に屈し,キリスト教を捨てて仏教に改宗したこと。また,その人。
(3)芸者などが芸ではなくて,体を売ること。「―芸者」
(4)建築で,柱などに傾斜があること。また,その傾き具合。

転び入る

まろびい・る 【転び入る】 (動ラ四)
ころがって中にはいる。「水の音けはひを聞くに,われも―・りぬべく/源氏(蜻蛉)」

転び切支丹

ころびキリシタン [6][5] 【転び切支丹】
江戸時代,幕府の弾圧に屈してキリスト教の信仰を放棄した人。

転び合ひ

ころびあい 【転び合ひ】
正式の手続きを踏まないで夫婦になること。また,その夫婦。くっつきあい。「―お袋様のやうに見え/柳多留 3」

転び合ふ

まろびあ・う 【転び合ふ】 (動ハ四)
互いにころがる。ころがって寄り合う。また,男女が共寝する。「離(サカ)りて寝たれども―・ひけり/催馬楽」

転び寝

まろびね [0][3] 【転び寝】
うたたね。ごろね。

転び寝

ころびね [0] 【転び寝】
(1)ごろ寝。うたた寝。仮寝。
(2)私通。野合。「これござれ,抱いて―,おもしろいぞ/浄瑠璃・博多小女郎(上)」

転ぶ

まろ・ぶ [0] 【転ぶ】 (動バ五[四])
(1)ころがる。「千引の巌は―・ばすとも/自由太刀余波鋭鋒(逍遥)」
(2)ころぶ。倒れる。「こけつ―・びつ逃げ帰る」「地響して横様に―・びしが/金色夜叉(紅葉)」

転ぶ

ころ・ぶ [0] 【転ぶ】 (動バ五[四])
(1)人がすべったりつまずいたりして倒れる。「石につまずいて―・ぶ」
(2)事態の進展する方向が変わる。「どう―・んでも不利にはならない」
(3)回転しながら動いていく。ころがる。「鞠のごとく簾中より―・び出でさせ給うて/宇治拾遺 15」
(4)キリシタンが弾圧に屈して改宗する。
(5)芸者などがひそかに体を売る。「―・ぶからそれではやると芸子言ひ/柳多留 5」

転ぶ

ころぶ【転ぶ】
tumble[fall]down.ひどく〜 have a bad fall.

転べく

くるべ・く 【転べく】 (動カ四)
(1)くるくるまわる。くるめく。「―・くこと,独楽(コマツブリ)を回すが如し/今昔 20」
(2)目がまわる。くるめく。[名義抄]

転めかす

くるめか・す 【転めかす】 (動サ四)
くるくると回るようにする。「と引きかう引き―・せば倒れんとす/宇治拾遺 13」

転んでもただは起きない

転んでもただは起きない
たとえ失敗してもそこから何かを得ようとする。欲の深いさま,抜け目のないさま,あるいは根性のあるさまなどにいう。

転乗

てんじょう [0] 【転乗】 (名)スル
他の乗り物に乗りかえること。

転付

てんぷ [1] 【転付】
一方から他方へ移すこと。

転付命令

てんぷめいれい [4] 【転付命令】
債務者が第三債務者に対して債権をもつ場合,その債権を券面額で債権者に移転させる裁判所の命令。

転任

てんにん [0] 【転任】 (名)スル
(1)任地や職務が変わること。転勤。「担任の先生が―する」
(2)律令制で,同一の官庁内で昇進すること。
→遷任

転任する

てんにん【転任する】
⇒転勤.

転位

てんい【転位】
transposition;dislocation;contortion (外科);version (産科).→英和
転位法 conversion.→英和

転位

てんい [1][0] 【転位】 (名)スル
位置が変わること。
(1)〔物〕
〔dislocation〕
格子欠陥の一。結晶格子がずれ変形を起こしている部分と,正常な部分との境界が線状になっているもの。
(2)〔化〕
〔rearrangement〕
化合物の分子内で,原子または基の結合する位置が変わること。また,その反応。ナイロン 6 の製造工程で,シクロヘキサノンオキシムからε-カプロラクタムをつくる反応(ベックマン転位)などはその例。
(3)〔心〕
〔displacement〕
「置き換え{(2)}」に同じ。

転位効果

てんいこうか [4] 【転位効果】
戦争などに際して財政支出が増加するが,戦争が終わっても膨張した支出が元に戻らずに高原状態が続くこと。

転位因子

てんいいんし [4] 【転位因子】
染色体 DNA 上を自由に移動する DNA 単位。これが挿入されると遺伝子はその機能を失い,隣接する遺伝子の形質発現も影響を受けやすい。原核生物のトランスポゾン,真核生物では酵母・トウモロコシなどに知られる。

転住

てんじゅう [0] 【転住】 (名)スル
住居を変えること。転居。

転作

てんさく [0] 【転作】 (名)スル
その田畑でそれまで作っていた作物とは別の作物を作ること。「稲作から野菜栽培に―する」

転倒

てんとう [0] 【転倒・顛倒】 (名)スル
(1)逆さまにすること。逆さまになること。「本末―」「主客を―した話で/青年(鴎外)」
(2)倒れること。ひっくりかえること。「レースの途中で―した」
(3)うろたえること。動転。「気が―する」「何も彼も―して了つて/あめりか物語(荷風)」
(4)〔仏〕
〔「てんどう」と読む〕
煩悩のために誤った考えやあり方をすること。「愚癡(グチ)―の四生の群類を助けんと/沙石 1」

転倒する

てんとう【転倒する】
fall down (ころぶ);reverse (逆になる);→英和
turn <a thing> upside down (上下を);[気が]be upset;lose one's head.

転倒温度計

てんとうおんどけい [0] 【転倒温度計】
海中や湖沼の温度を測る特殊な温度計。目的の水深の所まで沈め,転倒させて水銀柱を切断し,水上に引きあげたあともその温度を示すようにした温度計。転倒寒暖計。

転借

てんしゃく【転借】
⇒又借り.

転借

てんしゃく [0] 【転借】 (名)スル
人が借りているものを,さらに借りること。またがり。「本を―して読む」

転免

てんめん [0] 【転免】
転職と免職。転官と免官。

転入

てんにゅう [0] 【転入】 (名)スル
(1)ほかの土地から,その土地に移り住むこと。
⇔転出
「東京都内に―する」
(2)ほかの学校からその学校へ転校してくること。

転入する

てんにゅう【転入する】
move <to> .→英和

転写

てんしゃ [0] 【転写】 (名)スル
(1)他の書物・図版などから写し取ること。「原本から―する」
(2)〔transcription〕
DNA のヌクレオチド配列を相補的 RNA に写し取る反応。遺伝子の遺伝情報に基づくタンパク質合成反応の第一段階。
→逆転写
(3)〔transcription〕
何らかのテキストを,音韻論的もしくは音声学的な解釈を加えた上で,体系的に別の文字で書き換えること。単なる機械的な書き換えとは区別される。
→翻字
(4)磁気録音テープ・ VTR テープなどが巻き付けられたまま保存されることにより,重なり合った部分の信号が混ざり込む現象。音質や画質劣化の原因となる。

転写する

てんしゃ【転写する】
copy;→英和
transcribe.→英和
転写インキ(用紙) transfer ink (paper).

転写プリント

てんしゃプリント [5] 【転写―】
模様を描いた紙・金属板などに布を押し当てて図柄を転写する方式のプリント。乾式と湿式がある。

転写印刷

てんしゃいんさつ [4] 【転写印刷】
文様などを印刷した転写紙を,表面にニスやゼラチンを塗ったガラス・陶器・金属・木材などに貼り付け,紙の裏から水分を与えて転写する方法。

転写石版

てんしゃせきばん [4] 【転写石版】
⇒石版印刷

転写紙

てんしゃし [3] 【転写紙】
ゼラチン・卵白・デンプンなどでつくった糊を塗った紙。転写印刷・石版印刷・移し絵などに用いられる。

転写酵素

てんしゃこうそ [4] 【転写酵素】
転写{(2)}を触媒する酵素。真核細胞では仁(ジン)にあってリボソーム RNA の合成に関与するものと,核質にあって伝令 RNA の前駆体あるいは転移 RNA の合成に関与するものなど数種ある。RNA ポリメラーゼ。

転出

てんしゅつ [0] 【転出】 (名)スル
(1)他の土地に移るために,その土地を去ること。
⇔転入
「県外へ―する」
(2)他の職場へ転任すること。「福岡支社へ―する」

転出する

てんしゅつ【転出する】
move <to> ;→英和
be transferred <to> (転任).

転動

てんどう [0] 【転動・顛動】 (名)スル
(1)ころがすこと。回り動くこと。「童子の時に,大石を―することを能くせしのみにて/西国立志編(正直)」
(2)あわて騒ぐこと。動転。「僕の心の全く―したのも/運命論者(独歩)」

転勤

てんきん [0] 【転勤】 (名)スル
同じ官公庁や会社などの中で,勤務地が変わること。「大阪支社へ―する」

転勤する

てんきん【転勤する】
be transferred <to> .

転化

てんか [0][1] 【転化】 (名)スル
(1)ある状態が他の状態に変わること。「愛情が憎悪に―する」
(2)ショ糖水溶液が加水分解されてブドウ糖と果糖が生成するとき,全体として旋光性が右旋性から左旋性に逆転すること。

転化する

てんか【転化する】
change <into> .→英和

転化糖

てんかとう [0] 【転化糖】
ショ糖を希酸あるいはインベルターゼにより加水分解して得られるブドウ糖と果糖との等モル混合物。ショ糖よりも消化吸収がよいため,菓子・食品に用いられる。

転医

てんい [1] 【転医】 (名)スル
(現在かかっている)医者を変えること。

転卵

てんらん [0] 【転卵】 (名)スル
鳥が温めている卵を回転させること。卵内の胚が卵殻に癒着するのを防ぐ。

転句

てんく [0] 【転句】
漢詩絶句の第三句。転。

転向

てんこう [0] 【転向】 (名)スル
(1)方向・方針を変えること。向きを変えること。「文科から理科に志望を―する」
(2)思想的政治的立場・信念を変えること。特に,社会主義者・共産主義者が弾圧によってその立場を放棄し,他の立場に転換すること。

転向する

てんこう【転向する】
turn <to> ;→英和
be converted <to> (主義などを).転向者 a convert.→英和

転向力

てんこうりょく [3] 【転向力】
地球の自転の影響によって,地球上の運動物体にはたらく見かけの力。北半球では運動方向の右方,南半球では左方に向かう。この力は運動の方向を変えるが,速さは変えない。偏向力。
→コリオリの力

転向文学

てんこうぶんがく [5] 【転向文学】
昭和初期,権力の弾圧を受けたプロレタリア作家の,共産主義思想の放棄あるいは転向の苦悩を題材とする作品群。「白夜」(村山知義),「故旧忘れ得べき」(高見順),「村の家」(中野重治),「生活の探求」(島木健作)など。

転向点

てんこうてん [3] 【転向点】
台風が西向きから東向きに進行方向を変える地点。このとき台風の勢力は最大になり,移動する速さは遅くなることが多い。

転呼音

てんこおん [3] 【転呼音】
歴史的仮名遣いにおいて,ある仮名がその本来の発音と異なって発音されるものをいう。「かは(川)」を「カワ」,「かうだう(講堂)」を「コードー」と発音するの類。これは音韻の歴史的な変化を示す現象で,特に語中・語尾のハ行音がワ行音に発音されるハ行転呼音をいうことが多い。
→ハ行転呼音

転回

てんかい [0] 【転回】 (名)スル
(1)正反対に方向を変えること。また,大きく方向を変えること。「船の針路を北に―する」
(2)ぐるぐるまわること。回転。「小車の―するが如きもの/三日月(浪六)」
(3)〔音〕 音の上下を移しかえること。
 (ア)音程をなす二音のうち低い音を八度上に,または高い音を八度下に移すこと。例えば五度の転回は四度となる。
 (イ)ある和音の根音以外の音を最低音として和音を構成すること。例えば三和音では,第一転回,第二転回の二通りができる。
 (ウ)旋律を構成している音程に応じて上行と下行を逆にすること。
(4)体操で,体の軸を移動させて回ること。

転回する

てんかい【転回する】
revolve;→英和
rotate.→英和

転地

てんち [0] 【転地】 (名)スル
療養などのためにほかの土地に移り住むこと。「高原に―する」

転地する

てんち【転地する】
go <to a place> for a change of air.転地療法 treatment by a change of air.

転地療法

てんちりょうほう [4] 【転地療法】
⇒気候療法(キコウリヨウホウ)

転売

てんばい [0] 【転売】 (名)スル
買った物を,そのままほかの人に売ること。「土地を―する」

転売する

てんばい【転売する】
resell.

転変

てんぺん [0] 【転変】 (名)スル
〔「てんべん」とも〕
移り変わること。次々と変化すること。「有為―」

転変説

てんぺんせつ [3] 【転変説】
インド哲学での宇宙論の一。宇宙は一つの根本的物質が多へと展開・変化して形成されると説く。サーンキヤ学派がその代表。

転失気

てんしき 【転失気】
落語の一。医者から転失気の有無を聞かれた和尚が,その意を解せず,小僧にたずねに行かせる。屁(ヘ)の意と知った小僧は偽って和尚に盃と告げ,それを信じた和尚の失敗譚。

転婆

てんば 【転婆】
〔「転婆」は当て字〕
(1)軽はずみで活発に動きまわること。また,そのような女性。「こいつはしやべりの―め,見付けられては大事ぞ/浄瑠璃・薩摩歌」
→おてんば
(2)親不孝で従順でないこと。また,そのような人。男女いずれにもいう。「やあ―め,…戒めに背き,親の事を訴人した罰が当つた向う疵/浄瑠璃・伊豆院宣」

転嫁

てんか [1] 【転嫁】 (名)スル
(1)自分の過ち・責任などを他人に負わせること。他人におしつけること。「責任を―する」
(2)二度の嫁入り。再婚。

転嫁する

てんか【転嫁する】
lay <the blame on another> ;→英和
shift <the responsibility on to another> .→英和

転学

てんがく [0] 【転学】 (名)スル
学生が,他の学校にかわること。転校。

転宅

てんたく [0] 【転宅】 (名)スル
住居を変えること。引っ越し。転居。「郊外に―する」

転宅

てんたく【転宅】
⇒転居.

転宗

てんしゅう [0] 【転宗】 (名)スル
信仰していた宗教・宗派を棄ててあらためること。改宗。

転官

てんかん [0] 【転官】
ある官から別の官への移動。官と職とが分離されている,裁判官などについていわれる。

転害物

てがいもの [0] 【手掻い物・転害物】
〔奈良東大寺の転害(テガイ)門付近に住した刀工の手になるからという〕
東大寺に属した刀工一派の鍛えた刀剣。鎌倉中期の包永(カネナガ)を祖とし,室町まで続いた。

転宿

てんしゅく [0] 【転宿】 (名)スル
宿所を変えること。やどがえ。「―しようとしてもかねがないから/放浪(泡鳴)」

転寝

ごろね [0] 【転寝】 (名)スル
寝る支度もせず,そのまま横になって寝てしまうこと。ころびね。「こたつで―する」

転封

てんぽう [0] 【転封】 (名)スル
江戸時代,大名の領地を他にかえること。国替え。移封。

転居

てんきょ [1][0] 【転居】 (名)スル
住居を変えること。引っ越し。やどがえ。転宅。「今度左記へ―しました」

転居する

てんきょ【転居する】
move <to> ;→英和
change one's address.‖転居先 one's new address.転居届 a notice of one's change of address.

転属

てんぞく [0] 【転属】 (名)スル
所属をかえること。また,所属がかわること。「中部支社に―する」

転属

てんぞく【転属】
transfer.→英和

転帰

てんき [1] 【転帰】
病気が進行して行きついた結果。「死の―をとる」

転座

てんざ [0] 【転座】 (名)スル
染色体異常の一。染色体の一部が切断され,同じ染色体の他の部分または他の染色体に付着・融合すること。同じ染色体の内部で起こった転座を,特に転位という。突然変異の原因となる。

転引き

ごろびき [0] 【転引き】
「転(コロ)がし釣り」に同じ。

転役

てんやく [0] 【転役】
他の役目に替わること。

転得

てんとく [0] 【転得】 (名)スル
他人の取得した物件または権利を,さらにその人から取得すること。「―者」

転成

てんせい [0] 【転成】 (名)スル
(1)性質のちがう他のものに変わること。
(2)ある語が本来の文法的機能を失って他の品詞としての性質を持つようになること。「動詞の連用形から―した名詞」「―名詞」

転成語

てんせいご [0] 【転成語】
ある品詞から他の品詞に転じた語。「光り」(動詞の連用形)→「光」(名詞),「露」(名詞)→「つゆ(知らず)」(副詞)の類。

転戦

てんせん [0] 【転戦】 (名)スル
場所を変えて戦うこと。移動しながら戦うこと。「各地を―する」

転戦する

てんせん【転戦する】
take part in various battles.

転所

てんしょ [0] 【転所】 (名)スル
(1)住所・場所を変えること。
(2)〔法〕 裁判官が他の任地へ移ること。

転手

てんじゅ [1] 【転手】
琵琶・三味線の棹(サオ)の頭部にある,弦を巻きつける棒。これをしめたりゆるめたりして調子を整える。糸巻き。てんじん。てんじ。

転折

てんせつ [0] 【転折】 (名)スル
折れ曲がること。「行違はんとする針路を―して/浮城物語(竜渓)」

転抵当

てんていとう [3] 【転抵当】
抵当権者が抵当権を自己の債務の担保とすること。

転換

てんかん [0] 【転換】 (名)スル
(1)別の物に変えること。向きを変えること。また,変わること。「気分を―する」「話題を―する」
(2)〔心〕 精神分析で,抑圧された欲求や葛藤が身体的症状の形をとって表れること。ヒステリーの症状形成にかかわる。

転換する

てんかん【転換する】
convert;→英和
turn;→英和
change[switch](over) <to> ;→英和
divert (気分を).→英和
180度の〜 <make> an about-face.気分〜に for a change.‖転換期 a turning point.

転換期

てんかんき [3] 【転換期】
物事が移り変わろうとしている時期。

転換株式

てんかんかぶしき [6] 【転換株式】
優先株から普通株になど,他種の株式への転換を請求する権利をもつ株式。

転換法

てんかんほう [0] 【転換法】
一群の定理があって,それらの仮定は起こりうるすべての場合を尽くし,その結論がすべて独立であるとき,これらの定理の逆はすべて真である,ということを使う証明法。

転換炉

てんかんろ [3] 【転換炉】
核燃料を消費すると同時に新しい核燃料を作り出していく原子炉。
→増殖炉

転換社債

てんかんしゃさい [5] 【転換社債】
〔convertible bond〕
一定期間内に一定の条件で発行会社の株式に転換できる権利を付与した社債。CB 。

転柿

ころがき [2] 【枯露柿・転柿】
干し柿の一。渋柿の皮をむき縄につるして天日で干したのち,むしろの上に転がして乾燥し,白い粉を生じさせたもの。

転校

てんこう [0] 【転校】 (名)スル
生徒が,通学していた学校から他の学校に移ること。転学。「地方の高校に―する」

転校する

てんこう【転校する】
change to <another school> ;change one's school.‖転校生 a transfer (student) <from> .

転業

てんぎょう [0] 【転業】 (名)スル
職業・商売を変えること。転職。「喫茶店に―する」

転業する

てんぎょう【転業する】
change one's occupation[business].転業資金 funds for occupational change.

転楽し

うただの・し 【転楽し】 (形シク)
〔「うた」は「うたた」と同源〕
大変楽しい。うただぬし。「この御酒の,御酒の,あやに―・し,ささ/古事記(中)」

転機

てんき [1] 【転機】
ある状態から他の状態に変わるきっかけ。変わり目。「重大な―を迎える」

転機

てんき【転機】
a turning point.

転法輪

てんぼうりん [3] 【転法輪】
仏の教法を説くこと。仏法が誤った考えや煩悩を破砕することを,転輪聖王(テンリンジヨウオウ)が輪宝(リンポウ)という武器によって敵を降伏させたことにたとえていう。

転法輪の相

てんぼうりんのそう 【転法輪の相】
釈迦の成道以後五十年の間,法を説いて人々を済度する姿。

転法輪堂

てんぼうりんどう [0] 【転法輪堂】
説法をする際に用いる堂舎。

転注

てんちゅう [0] 【転注】
漢字六書の一。ある漢字の本来の意義を他の近似した意義に転用すること。本来,「音楽」を意味する「楽(ガク)」を音楽を聞くと楽しいことから「楽しい」を意味する「らく」に用いる類。

転流

てんりゅう 【転流】 (名)スル
(1)〔translocation〕
植物に吸収された栄養分や,光合成産物が,他の離れた器官の細胞へ送られること。
(2)〔drift〕
流氷・氷河などによって砂礫(サレキ)が運ばれる現象。
(3)干潮と満潮の水位の差によって,潮の向きが変わること。

転漕

てんそう [0] 【転漕】
〔「転」は陸上を,「漕」は水上を運ぶ意〕
陸路と水路とで兵糧(ヒヨウロウ)などを運ぶこと。「人馬共に疲れければ,―にこらへかねて/太平記 7」

転炉

てんろ [1] 【転炉】
水平軸のまわりに,ある角度だけ回転するようになった炉。銅製錬または製鋼用に使用。

転生

てんしょう [0] 【転生】 (名)スル
生まれ変わること。また,生活態度や環境を一変させること。てんせい。「明かるい生活に―しようと/暗夜行路(直哉)」

転生

てんせい [0] 【転生】 (名)スル
生まれ変わること。輪廻(リンネ)。てんしょう。

転用

てんよう [0] 【転用】 (名)スル
本来の目的とは違った用途にあてること。「旅費を交際費に―する」

転用する

てんよう【転用する】
use;→英和
divert;→英和
appropriate.→英和

転盞

てんさん 【転盞】
朝廷の宴会で,杯を相伴の公卿にもまわすこと。「五献(ゴコン),―あるべければ/建武年中行事」

転瞬

てんしゅん [0] 【転瞬】
まばたきすること。非常に短い時間のたとえ。「―の間に君の隠袋(ポケツト)の裏に移転してしまつたんだぜ/明暗(漱石)」

転石

てんせき [0] 【転石】
基盤の岩石から離れ,流水などに押し流されたり,崖下などに転落している礫(レキ)。

転科

てんか [0] 【転科】 (名)スル
学生が所属する学科を変えること。

転移

てんい【転移】
《医》[癌などの]implantation;metastasis;transference (精神分析).〜する change;→英和
[癌などが]metastasize;spread.→英和

転移

てんい [1] 【転移】 (名)スル
(1)場所などをうつすこと。また,うつること。移転。「備州小田郡笠岡へ―せられ/新聞雑誌 50」
(2)移りかわること。「好みは時代とともに―する」
(3)〔医〕 腫瘍(シユヨウ)細胞や病原体が血流やリンパ流に入り,他の場所に移行・定着して,原発巣と同一の変化を起こすこと。
(4)〔transition〕
物質が一つの状態から他の状態に変化すること。気相・液相・固相間の相転移,同一物質の異なる結晶形の間での多形転移,同素体の間での転移など。
(5)〔心〕
 (ア)
〔transfer〕
前に行なった学習が,あとの学習効果に影響を与えること。あとの学習を促進する場合を正の転移,妨害・抑制する場合を負の転移という。学習転移。
 (イ)
〔transference〕
精神分析で,患者が過去に親など重要な人物に向けたのと同じ感情や態度を治療者に向けること。

転移RNA

てんいアールエヌエー [9] 【転移 RNA 】
〔transfer RNA〕
生体内でタンパク質の合成に直接関与するリボ核酸。多くの種類があり,それぞれ決まったアミノ酸と特異的に結合し,それをリボソームに運んで伝令 RNA の指定する順序に配列する。こうして並んだアミノ酸どうしは,酵素の作用でペプチド結合して特定のタンパク質になる。tRNA 。トランスファー RNA 。運搬 RNA 。
→翻訳(2)

転移巣

てんいそう [3] 【転移巣】
腫瘍細胞が転移{(3)}し,原発巣と同一の腫瘍が発生した部位。
⇔原発巣

転移点

てんいてん [3] 【転移点】
ある物質が転移{(4)}を起こす温度・圧力。

転移熱

てんいねつ [3] 【転移熱】
一定圧力のもとで,物質が一つの相から別の相に転移する際に吸収または放出する熱量。

転移酵素

てんいこうそ [4] 【転移酵素】
一つの化合物からアミノ基・メチル基・リン酸基などの原子団を他の化合物に転移する反応を触媒する酵素の総称。アミノ基転移酵素・リン酸基転移酵素など。トランスフェラーゼ。

転筋

てんきん [0] 【転筋】
⇒こむら返(ガエ)り

転籍

てんせき [0] 【転籍】 (名)スル
本籍や学籍を移すこと。「―届」

転籍する

てんせき【転籍する】
transfer one's domicile.

転籍地

てんせきち [4][3] 【転籍地】
転籍して新たに籍を置いた地。

転経

てんぎょう [0] 【転経】
〔「てんきょう」とも〕
「転読(テンドク){(1)}」に同じ。「大般若経を―して/性霊集」

転結

てんけつ [0] 【転結】
⇒起承(キシヨウ)転結

転置

てんち [1] 【転置】 (名)スル
置き場所を変えること。

転義

てんぎ [1] 【転義】
言葉のもとの意味から転じた意味。

転義

てんぎ【転義】
a figurative meaning.

転職

てんしょく【転職】
⇒転業.

転職

てんしょく [0] 【転職】 (名)スル
職業をかえること。

転舵

てんだ [1] 【転舵】 (名)スル
舵輪を回して,進む方向を変えること。

転落

てんらく [0] 【転落・顛落】 (名)スル
(1)ころがり落ちること。「崖下に―する」「幕下に―する」
(2)落ちぶれること。落魄(ラクハク)すること。「―の道をたどる」

転落する

てんらく【転落する】
fall;→英和
be degraded <to> .

転蓬

てんぽう [0] 【転蓬】
風に吹かれて飛ぶヨモギ。漂泊の身の上にたとえる。「―の憂え」

転補

てんぽ [1] 【転補】 (名)スル
他の官職に任命すること。転任させること。「他国に―せよ/続紀(霊亀二)」

転覆

てんぷく [0] 【転覆・顛覆】 (名)スル
(1)ひっくり返ること。また,ひっくり返すこと。「船が―する」「脱線―」
(2)政府などの組織体が反対勢力に負けて倒れること。また,倒すこと。「政府ヲ―スル/ヘボン(三版)」

転覆する

てんぷく【転覆する】
overthrow <the government> (倒す);→英和
[ひっくりかえる]turn over;be overthrown[overturned];capsize.→英和

転記

てんき [0] 【転記】 (名)スル
記された事柄を他の帳簿などに書き写すこと。「台帳に―する」

転記する

てんき【転記する】
post <in the ledger> (簿記).→英和

転訛

てんか [0][1] 【転訛】 (名)スル
語の本来の音がなまって変化すること。また,その語や音。

転語

てんご [0] 【転語】
ある語から転じてできた語。ある語の意味や音が変わってできたとされる語。「かみ(上)」から「きみ(君)」ができたとする類。貝原益軒など,近世国学者の用語。

転読

てんどく [0] 【転読】 (名)スル
〔仏〕
(1)法会において,経の題名と初・中・終の数行を読み,経巻を繰って全体を読んだことにする読み方。大部の経典,ことに大般若経で行われる。略読。転経。
⇔真読
(2)経典をきちんと読むこと。読経。

転調

てんちょう [0] 【転調】 (名)スル
楽曲の途中で一つの調から別の調に変えること。
→移調

転貸

てんたい [0] 【転貸】 (名)スル
他人から借りたものをさらに他の人に貸すこと。またがし。転貸し。「借家を―する」

転貸し

てんがし [0] 【転貸し】
⇒てんたい(転貸)

転貸し

てんがし【転貸し】
⇒又貸し.

転貸借

てんたいしゃく [3] 【転貸借】 (名)スル
賃借人が賃借物をさらに第三者(転借人)に貸すこと。またがしとまたがり。

転貸借

てんたいしゃく【転貸借】
sublease.→英和

転賃

てんたい【転賃】
⇒又貸し.

転質

てんしち [0] 【転質】
〔「てんじち」とも〕
質権者が質権の存続期間内に,質物を自己の債務の担保としてさらに質入れすること。

転路器

てんろき [3] 【転路器】
⇒転轍機(テンテツキ)

転蹶

てんけつ [0] 【転蹶・顛蹶】 (名)スル
つまずき倒れること。また,失敗すること。

転身

てんしん [0] 【転身】 (名)スル
〔身を転ずる意〕
身分・職業・生活方針などをすっかり変えること。「実業家に―する」

転身する

てんしん【転身する】
change one's course.

転車台

てんしゃだい [0][3] 【転車台】
機関車・車両などの方向転換のために使用する回転台。ターン-テーブル。

転車台

てんしゃだい【転車台】
a turntable.→英和

転転

てんてん [0] 【転転】 (副)スル
(1)次々に移るさま。「―と住居をかえる」「職を求めて―(と)する」
(2)ころがるさま。「球は―(と)外野の塀に達した」

転軫

てんじん [0] 【転軫】
「転手(テンジユ)」に同じ。

転軸受

ころじくうけ [3] 【転軸受(け)】
ころを用いた軸受け。ローラー-ベアリング。

転軸受け

ころじくうけ [3] 【転軸受(け)】
ころを用いた軸受け。ローラー-ベアリング。

転載

てんさい [0] 【転載】 (名)スル
すでに刊行された書物・新聞などの記事や写真を,他の出版物にそのまま載せること。「―を禁ずる」「月報から―した」

転載する

てんさい【転載する】
reproduce[reprint] <from> .→英和
〜を禁ず All right[Copyright]reserved.

転輪

てんりん [0] 【転輪】
(1)輪を回すこと。また,回っている輪。
(2)「転輪王」の略。

転輪王

てんりんおう 【転輪王】
インド神話で,正義によって世界を治める理想的帝王。仏教では三十二相・七宝を具備するとされ,天から感得した輪宝(リンボウ)を転がして四州を治める。輪宝の種類により,鉄輪王・銅輪王・銀輪(ゴンリン)王・金輪王の四輪王がいる。転輪聖王。輪王。

転輪羅針儀

てんりんらしんぎ [6] 【転輪羅針儀】
⇒ジャイロコンパス

転輪聖王

てんりんじょうおう 【転輪聖王】
「転輪王(テンリンオウ)」に同じ。

転輪蔵

てんりんぞう [3] 【転輪蔵】
一切経などの大部の経典を収める経蔵で,堂の中心に軸木をたて書棚が自由に回転するように作ったもの。信者はこれを一回転すれば,看経するのと同じ功徳があるという。転輪経蔵。輪蔵。

転轍する

てんてつ【転轍する】
shunt;→英和
<米> switch.→英和
転轍器(手) points (a pointsman); <米> a switch (a switchman).

転轍手

てんてつしゅ [4][3] 【転轍手】
転轍機を操作する人。転路手。ポイントマン。

転轍機

てんてつき [4][3] 【転轍機】
鉄道の分岐器の一部。分岐線が分かれ始める所にある,二本の短いレールの向きを変える装置。転路器。ポイント。

転迷開悟

てんめいかいご [5] 【転迷開悟】
〔仏〕 迷いを転じて,悟りを開くこと。迷いを捨てて仏の真理に目覚めること。

転送

てんそう [0] 【転送】 (名)スル
(1)送られてきたものをさらに別の場所に送ること。「転居先に―する」
(2)情報を移動させること。データを一方の装置から他の装置へ移動させること。

転送する

てんそう【転送する】
forward.→英和
〜を乞う Please forward (封筒の上書き).

転進

てんしん [0] 【転進】 (名)スル
進む方向を変えること。「南方へ―する」
〔旧軍隊で「退却」の代わりに用いた〕

転運使

てんうんし [3] 【転運使】
中国,唐中期に置かれた官職。初め各地の産物を中央に運ぶことをつかさどったが,宋代には地方の官僚の監察・刑獄などのことも兼務した。

転遷

てんせん [0] 【転遷】
うつりかわること。変遷。「世事―」

転部

てんぶ [0] 【転部】 (名)スル
所属している部署・学部・クラブなどを変わること。

転針

てんしん [0] 【転針】 (名)スル
船などの針路変更。

転院

てんいん [0] 【転院】 (名)スル
現在入院している病院から,他の病院へ移ること。

転音

てんおん [0] 【転音】
語の複合する際にもとの音が別の音に転ずること。また,その転じた音。「あめ(雨)」→「あまがさ(雨傘)」の「ま」,「さけ(酒)」→「さかだる(酒樽)」の「か」の類。

しん [1] 【軫】
(1)牛車(ギツシヤ)の床縛(トコシバリ)の上にある横木。
(2)七弦琴の糸巻の部分。
(3)二十八宿の一。南方の星宿。軫宿。みつかけぼし。

軫宿

みつかけぼし 【軫宿】
二十八宿の軫(シン)宿の和名。烏(カラス)座の主部をなす。

軫念

しんねん [0][1] 【軫念】
(1)天子が心を痛め,心配すること。
(2)天子の心。宸念。

じく【軸】
an axis;→英和
an axle;→英和
《機》a shaft[spindle];→英和
a pivot (尖軸);→英和
a holder (筆の);→英和
a stem[stalk](茎);→英和
a scroll (巻物).→英和

じく ヂク 【軸】
■一■ [2] (名)
広く回転運動の中心,あるいは物事のかなめをいう。
(1)車の左右二つの車輪をつなぐ棒。車の心棒。車軸。
(2)巻物や掛物の心(シン)にする丸い棒。
(3)〔(2)から転じて〕
巻物。掛物。「床の間に―を掛ける」
(4)筆・ペン・マッチなどの手で持つ部分。また,草の茎の部分。
(5)回転するものの中心。「右足を―に二回転する」
(6)活動の中心となる物や人。物事の中心。「チームの―として活躍する」
(7)〔数〕
〔axis〕

 (ア)ある図形が一つの直線に対して他の図形や自分自身に重なったり,また回転して立体図形ができるとき,その直線をいう。対称軸。回転軸。
 (イ)座標の基準となる直線。座標軸。
(8)〔物〕 回転体の回転運動の中心線。独楽(コマ)の軸や地軸など。回転軸。
(9)機械の回転運動の中心となる棒。伝導軸など。
■二■ (接尾)
助数詞。巻物・掛軸などを数えるのに用いる。

軸力

じくりょく ヂク― [2] 【軸力】
部材の軸方向にかかる力。

軸受

じくうけ ヂク― [0][4] 【軸受(け)】
回転運動をする軸を支える装置。すべり軸受け・転がり軸受けなど。ベアリング。

軸受け

じくうけ【軸受け】
a bearing.→英和

軸受け

じくうけ ヂク― [0][4] 【軸受(け)】
回転運動をする軸を支える装置。すべり軸受け・転がり軸受けなど。ベアリング。

軸受け合金

じくうけごうきん ヂク―ガフ― [5] 【軸受(け)合金】
機械の軸受けに用いる合金。耐熱性・耐磨耗性が大きく,油になじみやすいなどが条件。銅鉛合金・ホワイト-メタルなど。減摩合金。

軸受合金

じくうけごうきん ヂク―ガフ― [5] 【軸受(け)合金】
機械の軸受けに用いる合金。耐熱性・耐磨耗性が大きく,油になじみやすいなどが条件。銅鉛合金・ホワイト-メタルなど。減摩合金。

軸吊り

じくづり ヂク― [0] 【軸吊り】
開き戸を建具枠に取り付けるとき,戸の竪框(タテガマチ)の上下に突起を設けて枠の穴にさし込み,これを回転軸にして戸を開閉する仕組み。

軸心

じくしん ヂク― [0] 【軸心】
軸の中心。また,中心になる軸。

軸性

じくせい ヂク― [0] 【軸性】
⇒極性(キヨクセイ)(2)

軸木

じくぎ ヂク― [0][3] 【軸木】
(1)巻物や掛物の軸に使う木。紫檀・黒檀などを使う。
(2)マッチの軸に使う細い木。

軸流

じくりゅう ヂクリウ [0] 【軸流】
軸方向に平行な流れ。

軸流タービン

じくりゅうタービン ヂクリウ― [5] 【軸流―】
ガスなどが,回転軸に平行に流れるようになっているタービン。

軸流水車

じくりゅうすいしゃ ヂクリウ― [5] 【軸流水車】
水流が,水車の回転軸に平行に流れる方式のもの。低落差・大水量の場合に用いる。プロペラ水車・カプラン水車などがある。

軸流送風機

じくりゅうそうふうき ヂクリウ― [7] 【軸流送風機】
パイプ内に設けた回転翼により,気体を回転軸に平行な方向に送る装置。プロペラ送風機。

軸物

じくもの ヂク― [0] 【軸物】
床の間などに掛けるため,書画を表装して掛軸に仕立てたもの。かけもの。また,巻子本や絵巻物などもいう。

軸率

じくりつ ヂク― [2] 【軸率】
結晶格子の三軸に交わる結晶面が切りとる結晶軸の長さの比。結晶を分類する基本定数の一。

軸盆

じくぼん ヂク― [2] 【軸盆】
掛軸や巻物を載せて床の間に飾る長方形の盆。螺鈿(ラデン)・堆朱(ツイシユ)・堆黒(ツイコク)など塗り物が多い。

軸簾

じくすだれ ヂク― [3] 【軸簾】
細い篠竹(シノダケ)などを短く切ってつないで作ったすだれ。それを数条たらす。

軸索

じくさく ヂク― [0] 【軸索】
神経単位における長い突起部分。各神経細胞に普通一本あり,興奮を神経細胞から離れる方向に伝える。軸索突起。神経突起。
→ニューロン

軸組

じくぐみ ヂク― [0] 【軸組】
土台・柱・桁・筋違いなどから構成される建物の主要部の骨組み。
→小屋組

軸継ぎ手

じくつぎて ヂク― [3] 【軸継(ぎ)手】
⇒カップリング(1)

軸継手

じくつぎて ヂク― [3] 【軸継(ぎ)手】
⇒カップリング(1)

軸装

じくそう ヂクサウ [0] 【軸装】
書画を掛軸の形に仕立てること。

軸足

じくあし ヂク― [0] 【軸足】
動作をするとき,体を支える軸になる方の足。

軸距

じくきょ ヂク― [2] 【軸距】
⇒ホイール-ベース

軸重

じくじゅう ヂクヂユウ [0] 【軸重】
車軸にかかる重さ。

軸飾り

じくかざり ヂク― [3] 【軸飾り】
茶道で,軸物を巻いたまま外題(ゲダイ)を上にして軸盆などに載せて床(トコ)に飾り,席入り後,正客の所望で床に掛けること。外題飾り。

軸馬力

じくばりき ヂク― [3] 【軸馬力】
原動機の軸部に現れる,実際に使用できる出力。正味馬力。
→指示馬力

軻遇突智

かぐつち 【軻遇突智】
記紀神話の神。伊弉諾尊(イザナキノミコト)と伊弉冉尊(イザナミノミコト)との間に生まれた火の神。火之迦具土神(ヒノカグツチノカミ)。火之夜芸速男神(ヒノヤギハヤオノカミ)。火之炫毘古神(ヒノカガビコノカミ)。

軼事

いつじ [1] 【逸事・軼事】
世に知られない事柄。

軼詩

いっし [1] 【逸詩・軼詩・佚詩】
(1)現在に伝わらない詩。
(2)詩経にもれた詩。

けい [1] 【軽】
□一□「軽自動車」の略。
□二□(他の語の上に付いて)
(1)重さが軽いことを表す。「―飛行機」
(2)程度が軽いことを表す。「―過失」
⇔重

かる 【軽】
奈良県橿原(カシハラ)市大軽あたりの古地名。下ツ道と山田道が交わる交通の要所で市場が栄え,軽の市(イチ)と呼ばれた。

軽々

かるがる【軽々(と)】
lightly;→英和
easily.→英和
〜しい(しく) careless(ly);→英和
thoughtless(ly).→英和

軽い

かろ・い [2] 【軽い】 (形)[文]ク かろ・し
「かるい(軽)」に同じ。「平素よりは御口も―・く/不言不語(紅葉)」「仏・聖も罪―・きをこそ導きよくし給ふなれ/源氏(蓬生)」
〔現在では,一般に「かるい」が用いられる〕
[派生] ――み(名)

軽い

かるい【軽い】
light <meal> ;→英和
slight <wound> ;→英和
easy <work> .→英和
軽く lightly;→英和
slightly.軽くする lighten;→英和
relieve <pain> ;→英和
reduce <tax> .→英和

軽い

かる・い [0] 【軽い】 (形)[文]ク かる・し
(1)目方が少ない。比重が小さい。また,そのように感じられる。「―・い荷物」「木は石より―・い」
(2)疲れや悩みがなくて,軽快に感じられる。「体が―・い」「足取りも―・く家に帰る」「謝ったら気持ちが―・くなった」
(3)軽薄である。軽率だ。慎重でない。「尻が―・い」「口が―・い」「出でていなば心―・しといひやせむ/伊勢 21」
(4)重量感に乏しく,攻略しやすい。「―・い球を投げる投手」
(5)重要でない。大切でない。「責任が―・い」「姫君の御おぼえなどてかは―・くはあらむ/源氏(若菜下)」
(6)程度が小さい。微細だ。「―・い傷」「罪が―・い」{(1)}〜{(6)}
⇔重い
(7)人の心に重圧感を与えない。緊張を要求しない。「―・い読み物」「―・い音楽」
(8)本格的でない。あっさりしている。「―・い食事」「味が―・い」「―・く一杯やる」
(9)(多く「かるく」の形で)
 (ア)力や気持ちの入れ方が小さい。ちょっと。「―・くバットを合わせる」「―・く会釈する」
 (イ)物事をなしとげるのに苦労を要しないさま。容易だ。「―・く予選を通過する」「そんなことは彼にとっては―・いものだ」
〔平安中期には「かろし」の形も用いられるようになる〕
[派生] ――げ(形動)――さ(名)――み(名)

軽く往なす

いなす【軽く往なす】
field <the questions> lightly;parry.→英和

軽し

かろ・し 【軽し】 (形ク)
⇒かろい

軽し

かる・し 【軽し】 (形ク)
⇒かるい

軽しめる

かろし・める 【軽しめる】 (動マ下一)[文]マ下二 かろし・む
軽んずる。軽蔑(ケイベツ)する。「強勢(カウセイ)おれを―・めるの/西洋道中膝栗毛(魯文)」

軽の市

かるのいち 【軽の市】
上代,軽の地で開かれた市。
→軽

軽はずみ

かるはずみ [3][0] 【軽はずみ】 (名・形動)[文]ナリ
(1)よく考えないで調子に乗って物事をする・こと(さま)。軽率。「―な行動」
(2)軽妙なさま。「此所に―なる咄しの有も,人皆聞つたへて/浮世草子・好色盛衰記 2」

軽はずみ

かるはずみ【軽はずみ】
rashness;→英和
hastiness.〜な rash;→英和
imprudent.→英和
〜なことをする commit a rash act.

軽びやか

かろびやか 【軽びやか】 (形動ナリ)
いかにもかるがるとしたさま。かろらか。「装束―にして/今昔 27」

軽ぶ

かろ・ぶ 【軽ぶ】 (動バ上二)
(1)かるがるとしている。軽装である。「さばかり―・びすずしげなる御中に/枕草子 35」
(2)軽はずみである。軽率である。「―・びたる名をや流さむ/源氏(帚木)」
(3)身分が低い。「いと―・びたる程に侍るめれど,おぼし許す方もや/源氏(竹河)」

軽ぶ

かる・ぶ 【軽ぶ】 (動バ上二)
軽々しい。軽率である。「―・びたるやうに人のきこゆべかめる/源氏(総角)」

軽み

かろみ 【軽み】
「かるみ」に同じ。

軽み

かるみ [0] 【軽み】
(1)軽く感じること。軽い気味。
(2)俳諧用語。芭蕉が晩年に志向した,日常性の中に日常的なことばによる詩の創造の実現をめざす句体・句法・芸境のこと。かろみ。
→さび
→しおり
→細み

軽む

かろ・む 【軽む】
■一■ (動マ四)
(1)軽くなる。「この罪の―・むばかりのわざ(=仏事)をせさせ給へ/源氏(若菜下)」
(2)軽くみる。あなどる。「―・み思ふべからず/三宝絵詞(下)」
■二■ (動マ下二)
(1)(重さや程度を)軽くする。「われにその罪を―・めて許し給へ/源氏(賢木)」
(2)軽んずる。あなどる。ばかにする。「ひとり身なる者は人に―・めらる/方丈記」

軽む

かる・む 【軽む】
〔「かろむ」の転〕
■一■ (動マ四)
軽くなる。「罪―・ませ給はめ/源氏(玉鬘)」
■二■ (動マ下二)
(1)軽くする。「身のくるしみを―・めたまへ/こんてむつすむん地」
(2)軽んずる。あなどる。「人に―・めあなづらるるに/源氏(乙女)」

軽め

かるめ [0] 【軽め】 (名・形動)
少し軽い感じ。やや軽い・こと(さま)。
⇔重め
「―のバットを使う」

軽やか

かろやか [2] 【軽やか】 (形動)[文]ナリ
かるがると気持ちよく事をするさま。かるやか。「―な足取り」
[派生] ――さ(名)

軽やか

かるやか [2] 【軽やか】 (形動)[文]ナリ
「かろやか」に同じ。「―な足取り」

軽らか

かろらか 【軽らか】 (形動ナリ)
(1)軽そうなさま。かろやか。「例の急ぎ出で給ひて,―にうち乗せ給へれば/源氏(夕顔)」
(2)手軽なさま。無造作なさま。かるらか。「人に見とがめられじの心もあれば,道のほども―にしなしたり/源氏(松風)」
(3)軽々しいさま。軽率。かるらか。「さやうに―に語らふわざをもすなれ/源氏(明石)」
(4)身分・地位などがさして高くないさま。かるらか。「むかし―なるうへ人などにて見し人々おもおもしき上達部にてあるも/右京大夫集」

軽らか

かるらか 【軽らか】 (形動ナリ)
「かろらか」に同じ。「―にはひ渡り/源氏(胡蝶)」

軽んじる

かろんじる【軽んじる】
make light of <one's life> ;neglect <one's business> ;→英和
look down <(up)on a person> (見下げる).

軽んじる

かろん・じる [4] 【軽んじる】 (動ザ上一)
〔サ変動詞「かろんずる」の上一段化〕
「かろんずる」に同じ。
⇔重んじる
「むやみに人を―・じてはいけない」

軽んず

かろん・ず 【軽んず】 (動サ変)
⇒かろんずる

軽んずる

かろん・ずる [4] 【軽んずる】 (動サ変)[文]サ変 かろん・ず
〔「かろみす」の転〕
(1)軽くみる。あなどる。粗末にする。「人に―・ぜられる」「命を―・ずる」
(2)程度を軽くする。「刑の疑はしきをば―・ぜよ/平家 2」
⇔重んずる

軽井沢

かるいざわ カルヰザハ 【軽井沢】
長野県東部,北佐久郡の町。浅間山東麓海抜約1000メートルの高地にある。もと,中山道の宿場町。避暑地・別荘地として著名。

軽佻

けいちょう [0] 【軽佻】 (名・形動)[文]ナリ
よく考えず,軽はずみに物事を行なったり言ったりする・こと(さま)。軽率。「滑稽な―な調子から,それはロンドンの…流行唄(ハヤリウタ)らしい/ふらんす物語(荷風)」

軽佻浮華

けいちょうふか [5] 【軽佻浮華】 (名・形動)[文]ナリ
考えが浅く,うわべだけで実質がない・こと(さま)。

軽佻浮薄

けいちょうふはく [0] 【軽佻浮薄】 (名・形動)[文]ナリ
軽はずみでうわついている・こと(さま)。「―な行動」

軽佻浮薄の

けいちょう【軽佻浮薄の】
fickle and frivolous.

軽侮

けいぶ [1] 【軽侮】 (名)スル
相手を軽くみてあなどること。「一種の―を以て黙つて聞いてゐた葉子は/或る女(武郎)」

軽便

けいべん [0] 【軽便】 (名・形動)[文]ナリ
大きさや重さ,仕組みなどが簡単で便利な・こと(さま)。「―な写真機」
[派生] ――さ(名)

軽便

けいびん 【軽便】
⇒けいべん(軽便)

軽便鉄道

けいべんてつどう [5] 【軽便鉄道】
施設や建設規格の簡単な一地方の交通に供する鉄道。また,軽便鉄道法(1910年施行,19年廃止)により敷設された鉄道。

軽信

けいしん [0] 【軽信】 (名)スル
軽々しく信じこむこと。

軽傷

けいしょう [0] 【軽傷】
けがの程度が軽いこと。
⇔重傷

軽傷

けいしょう【軽傷】
<have> a slight wound.軽傷者 a slightly wounded[injured]person.

軽剽

けいひょう [0] 【軽剽】 (名・形動)[文]ナリ
うわついている・こと(さま)。「浮躁―なるを見て/西国立志編(正直)」

軽労働

けいろうどう [3] 【軽労働】
軽い労働。

軽卒

けいそつ [0] 【軽卒】
身分の低い兵士。

軽印刷

けいいんさつ [3] 【軽印刷】
事務用の簡便な印刷方式。

軽口

かるくち【軽口】
(1) <crack> a joke (しゃれ).→英和
(2) talkativeness (多弁).
〜の talkative;→英和
voluble.→英和

軽口

かるくち [0] 【軽口】 (名・形動)[文]ナリ
(1)口が軽く,なんでもぺらぺらとしゃべる・こと(さま)。また,そういう人。「あの男は―だ」「―ナ人/日葡」
(2)軽妙におもしろおかしく話すこと。また,その話。「―をたたく」
(3)軽妙な洒落。秀句・地口(ジグチ)・口合(クチアイ)の類。「鸚鵡(オウム)に―おのづから移して/浮世草子・一代女 5」
(4)「軽口話(カルクチバナシ)」に同じ。

軽口話

かるくちばなし [5] 【軽口話】
落とし話の,近世上方での呼称。

軽合金

けいごうきん [3] 【軽合金】
比重の小さい合金。アルミニウム合金・マグネシウム合金・チタン合金など。

軽塵

けいじん [0] 【軽塵】
細かいちり。軽いちり。

軽大郎女

かるのおおいらつめ 【軽大郎女】
允恭(インギヨウ)天皇の皇女。同母の兄軽皇子(カルノミコ)との近親相姦を伝える記紀の悲劇的歌謡物語の女主人公。古事記では,流刑の軽皇子を追って伊予に行き,そこで心中したと伝え,日本書紀では,太子である軽皇子に代わって伊予に流されたとされる。衣通郎女(ソトオリノイラツメ)。

軽妙

けいみょう [0] 【軽妙】 (名・形動)[文]ナリ
すっきりしていてうまみのある・こと(さま)。「―なタッチの短編」
[派生] ――さ(名)

軽妙な

けいみょう【軽妙な】
light;→英和
witty;→英和
smart.→英和

軽妙洒脱

けいみょうしゃだつ [0] 【軽妙洒脱】 (名・形動)[文]ナリ
軽やかでしゃれている・こと(さま)。「―な文章」

軽子

かるこ [0] 【軽子】
(1)軽籠(カルコ)で荷物を運んだ人足。運び人足。人夫。
(2)江戸深川の遊里の仲居(ナカイ)。
(3)墨糸の端につける木片。墨打ちの際,先端の針で材料に留める。
→墨壺

軽寒

けいかん [0] 【軽寒】
少し寒いこと。肌寒さ。「―身にしむ/日乗(荷風)」

軽少

けいしょう [0] 【軽少】 (名・形動)[文]ナリ
(1)数量・程度・価値などがわずかである・こと(さま)。「―ですがお礼のしるしです」「―な被害」
(2)簡単な・こと(さま)。「あの坊さんの御経があまり―だつた様で/吾輩は猫である(漱石)」
(3)重要でないこと。「―を後にして/文明論之概略(諭吉)」
[派生] ――さ(名)

軽尻

からじり 【空尻・軽尻】
〔「からしり」とも〕
(1)馬に積む荷のないこと。「小荷駄が二疋あいて―になつた/雑兵物語」
(2)江戸時代の駄賃馬の一。客一人と五貫目までの荷を乗せる馬。人を乗せない場合は二〇貫目までの荷を積むことができる。かるしり。「いつたい―のお荷物には重過ぎてをるから/滑稽本・膝栗毛 4」

軽巡洋艦

けいじゅんようかん [0] 【軽巡洋艦】
小型の巡洋艦。1930年のロンドン軍縮条約で,備砲の口径15.5センチメートル以下と定められたもの。軽巡。
→重巡洋艦

軽工業

けいこうぎょう【軽工業】
light industries.

軽工業

けいこうぎょう [3] 【軽工業】
軽い物,特に消費財を生産する工業。繊維工業・食品工業・印刷工業など。
⇔重工業

軽度

けいど [1] 【軽度】 (名・形動)[文]ナリ
程度の軽い・こと(さま)。軽い度合。
⇔重度
⇔強度
「―の近視」

軽度の

けいど【軽度の】
slight.→英和

軽微

けいび [1] 【軽微】 (名・形動)[文]ナリ
ごくわずかであること。大したことのないこと。また,そのさま。「―な被害」

軽微な

けいび【軽微な】
slight;→英和
little.→英和

軽快

けいかい [0] 【軽快】 (名・形動)スル [文]ナリ
(1)動作が軽やかですばやいさま。「―に歩く」
(2)気分がはればれとして心地よいさま。「―な気分」「―な曲」
(3)病気がよくなること。「予の病も幸に―し/肉弾(忠温)」
[派生] ――さ(名)

軽快な

けいかい【軽快な】
light <clothes,steps> ;→英和
nimble;→英和
lighthearted.→英和
〜に lightly;→英和
nimbly;→英和
with a light heart.

軽忽

きょうこつ キヤウ― [0] 【軽忽・軽骨】 (名・形動)[文]ナリ
〔「きょう」は「軽」の呉音〕
(1)軽々しい・こと(さま)。軽率。けいこつ。「きやつ��と―な声を発し/浮雲(四迷)」
(2)馬鹿げたこと。笑止なこと。また,そのさま。「―や,これ程忙しくいろ��なるに/咄本・醒睡笑」
(3)軽蔑すること。軽んずること。「公家の成敗を―し/太平記 21」

軽忽

けいこつ [0] 【軽忽】 (名・形動)[文]ナリ
「きょうこつ(軽忽){(1)}」に同じ。「余りといへば―なりきと/緑簑談(南翠)」

軽愚

けいぐ [1][0] 【軽愚】
精神遅滞の軽度のものをいった語。

軽慢

きょうまん キヤウ― 【軽慢】 (名)スル
〔「きょう」は「軽」の呉音〕
人をばかにして,おごりたかぶること。人をあなどること。「仰(アオノキ)に倒れ笑ひ―す/太平記 35」

軽挙

けいきょ [1] 【軽挙】 (名)スル
(1)深く考えないで行動すること。「―して事をあやまつ」
(2)軽く飛び上がること。登仙すること。「独り―の霊を稟(ウ)け/本朝文粋」

軽挙

けいきょ【軽挙】
<commit> a rash[reckless]act.

軽挙妄動

けいきょもうどう [1] 【軽挙妄動】 (名)スル
深く考えず軽はずみな行動をすること。「―をいましめる」

軽捷

けいしょう [0] 【軽捷】 (名・形動)[文]ナリ
身軽ですばやい・こと(さま)。「―な身のこなし」
[派生] ――さ(名)

軽断

けいだん [0] 【軽断】 (名)スル
かるがるしく判断すること。

軽易

けいい [1] 【軽易】 (名・形動)スル [文]ナリ
(1)簡単で容易なさま。「―な問題」
(2)相手をみくびって軽く扱うこと。「我人を軽しめば,還つて我身人に―せられん/佐渡御書」

軽服

きょうぶく キヤウ― 【軽服】
〔「きょう」は呉音〕
遠い親戚の者の死によって着る喪服。
⇔重服(ジユウブク)
「后の宮の御―のほど/源氏(蜻蛉)」

軽服

けいふく [0] 【軽服】
手軽な服装。
→きょうぶく(軽服)

軽業

かるわざ【軽業】
<perform> acrobatics; <give> acrobatic feats.軽業師 an acrobat.→英和

軽業

かるわざ [0] 【軽業】
(1)綱渡り・空中ブランコなどの曲芸の見世物。はなれわざ。曲芸。アクロバット。
(2)動作が軽快で身軽なこと。[日葡]
(3)危険の多い計画や事業。

軽業師

かるわざし [4] 【軽業師】
(1)軽業を演ずる芸人。
(2)危険の多い不安定な仕事をしている人。

軽機

けいき [1] 【軽機】
「軽機関銃」の略。

軽機関銃

けいきかんじゅう [4] 【軽機関銃】
一人で持ち運び操作できる機関銃。軽機。
→重機関銃

軽歌劇

けいかげき [3] 【軽歌劇】
通俗的な題材で軽妙な音楽による軽い内容のオペラ。オペレッタ。ライト-オペラ。

軽気

けいき [1] 【軽気】
空気よりも軽い気体。「―を球中に充たすも僅に三分間を要す/浮城物語(竜渓)」

軽気球

けいききゅう [3] 【軽気球】
水素・ヘリウムなど空気より軽いガスを入れ,空中高く昇るようにした球形の袋。

軽気球

けいききゅう【軽気球】
a balloon.→英和

軽水

けいすい [0] 【軽水】
水素の質量数一の同位体(軽水素)と,酸素の質量数一六の同位体とだけからできている水。天然の水の99.74パーセントを占める。一般には,重水と区別して,通常の水をさしていう。
→重水

軽水炉

けいすいろ [3] 【軽水炉】
〔「軽水減速軽水冷却型原子炉」の略〕
中性子の減速および炉心の冷却のために軽水を用いた原子炉。もっぱら発電用に利用される。天然ウラン燃料は使用できず濃縮ウラン燃料が必要。加圧水型と沸騰水型がある。

軽水素

けいすいそ [3] 【軽水素】
水素の同位体のうち,質量数一のもの。天然の水素の99.985パーセントを占める。
→重水素

軽油

けいゆ【軽油】
light oil;gasoline.→英和

軽油

けいゆ [0] 【軽油】
(1)〔gas oil〕
原油を常圧蒸留したときに,灯油の次に留出してくる沸点が摂氏約二二〇〜三五〇度の留分。また,これから硫黄化合物などの不純物を除いたもの。ディーゼル機関の燃料などに用いられる。ガス油。
(2)〔light oil〕
コールタールを蒸留して得られる沸点が摂氏約八〇〜一七〇度の留分。ベンゼン・トルエンなどの原料。タール軽油。

軽油引取税

けいゆひきとりぜい [7] 【軽油引取税】
揮発油(ガソリン)ではなく軽油について,元売り業者から引き取りを行う業者に課される税。道府県の道路目的税。

軽浮

けいふ [1] 【軽浮】 (名・形動)[文]ナリ
(1)浮わついて落ち着きのない・こと(さま)。軽はずみ。「挙動に―なあとがあつた/俳諧師(虚子)」
(2)軽く浮くこと。[日葡]

軽減

けいげん【軽減】
reduction;→英和
mitigation.〜する reduce[lighten] <the tax> .→英和

軽減

けいげん [0] 【軽減】 (名)スル
減らして軽くすること。「課税を―する」「負担の―をはかる」

軽演劇

けいえんげき [3] 【軽演劇】
(本格的な芸術としての演劇に対して)軽い娯楽と風刺に富んだ大衆劇。昭和初年からの用語。

軽演劇

けいえんげき【軽演劇】
light comedy.

軽火器

けいかき [3] 【軽火器】
小銃・軽機関銃など,比較的重量の軽い火器。
⇔重火器

軽焼

かるやき [0] 【軽焼(き)】
「軽焼き煎餅(センベイ)」の略。

軽焼き

かるやき [0] 【軽焼(き)】
「軽焼き煎餅(センベイ)」の略。

軽焼き煎餅

かるやきせんべい [5] 【軽焼き煎餅】
もち米の粉に砂糖を加えて,いったん蒸してから乾燥させて焼いた煎餅。

軽物

かるもの 【軽物】
〔目方の軽い物の意〕
絹布類の称。「―も人要すばかりの物は少少有り/今昔 28」

軽犯罪

けいはんざい【軽犯罪】
a minor offense.軽犯罪法 the Minor Offense Law.

軽犯罪

けいはんざい [3] 【軽犯罪】
軽度の犯罪。軽犯罪法で定められている。

軽犯罪法

けいはんざいほう 【軽犯罪法】
拘留または科料だけに処せられる比較的軽微な犯罪を規定した法律。1948年(昭和23)制定。

軽率

けいそつ [0] 【軽率】 (形動)[文]ナリ
よく考えずに物事を行うさま。かるはずみなさま。「―な行動」
[派生] ――さ(名)

軽率

けいそつ【軽率】
rashness;→英和
carelessness.→英和
〜な(に) rash(ly);→英和
careless(ly);→英和
hasty (hastily).→英和

軽王

かるのみこ 【軽皇子・軽王】
允恭(インギヨウ)天皇の皇子。太子であったが,同母の妹軽大郎女(カルノオオイラツメ)との近親相姦が発覚して失脚。古事記では,伊予に流され,その地で軽大郎女とともに心中したと伝え,日本書紀では,臣下に背かれ,穴穂皇子(アナホノミコ)(安康天皇)の軍に囲まれ自殺したとされる。

軽症

けいしょう【軽症】
a slight illness;a mild case.軽症患者 a mild case <of pneumonia> .

軽症

けいしょう [0] 【軽症】
病気の程度が軽いこと。
⇔重症

軽皇子

かるのみこ 【軽皇子・軽王】
允恭(インギヨウ)天皇の皇子。太子であったが,同母の妹軽大郎女(カルノオオイラツメ)との近親相姦が発覚して失脚。古事記では,伊予に流され,その地で軽大郎女とともに心中したと伝え,日本書紀では,臣下に背かれ,穴穂皇子(アナホノミコ)(安康天皇)の軍に囲まれ自殺したとされる。

軽目

かるめ [0] 【軽目】
(1)目方が軽いこと。
(2)「軽目金」の略。

軽目羽二重

かるめはぶたえ [4] 【軽目羽二重】
「片羽二重(カタハブタエ)」に同じ。

軽目金

かるめきん [0] 【軽目金】
摩滅のため量目の減った小判や一分金。かるめ。

軽石

かるいし【軽石】
(a piece of) pumice (stone).→英和

軽石

かるいし [0] 【軽石】
火山砕屑物の一。白ないし淡色のガラス質で,内部のガスの吹き出した小さい穴が多数あり,しばしば水に浮く。垢擦(アカス)りに使い,軽量ブロックの原料とする。浮き石。

軽科

けいか [1] 【軽科】
軽い罪。また,軽い刑罰。軽罰。

軽籠

かるこ [0] 【軽籠】
「もっこ(畚)」に同じ。

軽粉

けいふん [0] 【軽粉】
「水銀粉(ハラヤ)」に同じ。

軽粒子

けいりゅうし [3] 【軽粒子】
⇒レプトン

軽罪

けいざい [0] 【軽罪】
(1)軽い罪。
(2)旧刑法で,重罪・違警罪とともに犯罪を三分類したうちの一。禁錮または罰金を科される罪。

軽罰

けいばつ [0] 【軽罰】
軽い刑罰。軽科。

軽羅

けいら [1] 【軽羅】
軽くて薄い絹布。紗・羅などのうすもの。

軽羹

かるかん [0] 【軽羹】
蒸し菓子の一。ヤマノイモをすりおろして,糝粉(シンコ)や蕎麦粉(ソバコ)・砂糖と練り合わせて蒸したもの。鹿児島県の銘菓。

軽自動車

けいじどうしゃ【軽自動車】
a light vehicle[car];a minicar.

軽自動車

けいじどうしゃ [4] 【軽自動車】
全長3.3メートル未満,全幅1.4メートル未満,全高2メートル未満,エンジン総排気量六六〇 cc 未満の自動車。法制上種々の点で義務が軽い。

軽自動車税

けいじどうしゃぜい [6] 【軽自動車税】
原動機付自転車・軽自動車・小型特殊自動車・二輪の小型自動車に対し所有者に課される市町村税。

軽舟

けいしゅう [0] 【軽舟】
速く軽やかに走る小舟。

軽舸

けいか [1] 【軽舸】
舟足の速い舟。軽舟。

軽荷

かるに [0] 【軽荷】
(1)軽い荷物。
(2)バラスト{(1)}に同じ。

軽荷喫水

けいかきっすい [4] 【軽荷喫水】
船舶が,乗員・荷物・燃料などを積まない状態で水に浮いたときの喫水。

軽蔑

けいべつ【軽蔑】
contempt;→英和
scorn.→英和
〜する despise;→英和
scorn;look down upon.〜すべき contemptible;→英和
mean.→英和

軽蔑

けいべつ [0] 【軽蔑】 (名)スル
相手の人格・能力などを劣ったものと考えて,まともに相手にしないこと。「子供にまで―される」

軽蔑語

けいべつご [0] 【軽蔑語】
話し手が聞き手または第三者に対して軽蔑の気持ちをこめていう語。「こいつ」「…め」「…やがる」の類。軽卑語。卑罵(ヒバ)語。

軽薄

けいはく [0] 【軽薄】 (名・形動)[文]ナリ
(1)言動に慎重さを欠いて,誠意や真実みの感じられないさま。考えが浅くて信頼できないさま。「―な笑い」「―者」
(2)相手の機嫌をとるような言葉や行動。おべっか。ついしょう。「亭主のもてなし,おかたの―/浮世草子・一代男 3」
(3)軽くて薄いこと。きょうはく。「羽毛は―なるが故に/暦象新書」
[派生] ――さ(名)

軽薄な

けいはく【軽薄な】
frivolous;→英和
fickle.→英和

軽薄らしい

けいはくらし・い 【軽薄らしい】 (形)[文]シク けいはくら・し
〔近世語〕
(1)いかにも手軽なさま。「―・しき事ここの惣並なれば/浮世草子・胸算用 4」
(2)いかにもこびへつらった感じであるさま。「継父の我ら―・しう止められず/浄瑠璃・油地獄(下)」

軽薄児

けいはくじ [4] 【軽薄児】
考えの浅い人。軽薄子。「百姓は市民を目して―と称し/文明論之概略(諭吉)」

軽薄口

けいはくぐち [4] 【軽薄口】
おせじ。おべっか。追従(ツイシヨウ)。「―をきく」

軽行き

かるゆき 【軽行き】 (形動)
たやすく事が運ぶさま。手軽。「一人を金一角に定めおきしは―なる呼物也/浮世草子・一代女 1」

軽装

けいそう [0] 【軽装】 (名)スル
(1)身軽な服装。活動しやすい身なり。
(2)軍隊で,装備を軽くすること。軽装備。

軽装する

けいそう【軽装する】
be lightly dressed.

軽装帯

けいそうおび [5] 【軽装帯】
⇒付(ツ)け帯(オビ)

軽裘

けいきゅう [0] 【軽裘】
軽くて暖かいかわごろも。上等なかわごろも。

軽裘肥馬

けいきゅうひば [5] 【軽裘肥馬】
〔論語(雍也)「乗�肥馬�,衣�軽裘�」〕
軽くて美しいかわごろもと肥えた馬。富貴な人の外出の時のいでたち。転じて富貴な人。軽肥。「軽軒香車地を争ひ―繋ぐに所なし/太平記 27」

軽視

けいし [1][0] 【軽視】 (名)スル
重要ではないと考えること。かろんずること。
⇔重視
「細部も―してはいけない」

軽視する

けいし【軽視する】
make light of;slight;→英和
neglect (無視).→英和

軽諾寡信

けいだくかしん [0] 【軽諾寡信】
〔「老子」より。「軽諾」は安請け合いの意〕
物事を軽々しく請け合うような人は,信用できないということ。軽諾は必ず信(シン)寡(スク)なし。

軽費

けいひ [1] 【軽費】
少ない費用。

軽費老人ホーム

けいひろうじんホーム [8] 【軽費老人―】
老人福祉法に基づき,無料または低額な料金で高齢者を入所させ,給食・入浴などのサービスを提供する施設。利用の方法は,入所者と経営者との契約による。設置主体は地方公共団体および社会福祉法人。

軽賤

けいせん [0] 【軽賤】 (名・形動)[文]ナリ
人を軽んじいやしめること。また身分などが軽くいやしいさま。きょうせん。「―の身」「人ヲ―ニ扱ウ/日葡」

軽賤

きょうせん キヤウ― 【軽賤】 (名・形動ナリ)
〔「きょう」は呉音〕
(1)見くだし,馬鹿にすること。軽蔑。けいせん。「もし三宝の勝縁,三密の行儀をも―せば/雑談 1」
(2)取るに足らないつまらない・こと(さま)。けいせん。「薄紙払底の間,反古(ホゴ)を用ふる所なり。更に―の儀に非ず/庭訓往来」

軽質油

けいしつゆ [4] 【軽質油】
〔light crude〕
粘度が低く,低分子量の炭化水素を多く含む原油。

軽躁

けいそう [0] 【軽躁】 (名・形動)[文]ナリ
軽はずみに騒ぐこと。考えが足りないこと。また,そのさま。「何ぞ議論をなすの容易にして且つ―なるや/天賦人権論(辰猪)」「些(チ)と―なる性質(モチマエ)にて/当世書生気質(逍遥)」

軽車両

けいしゃりょう [3] 【軽車両】
道路交通法で,エンジンを有さない自転車・荷車など。

軽軽

かるがる [3] 【軽軽】 (副)スル
(1)重い物を軽そうに扱うさま。「バーベルを―(と)持ち上げる」
(2)たやすそうに物事をするさま。やすやす。「難問を―(と)解く」
(3)心がはればれとして軽いさま。「気が―した/放浪(泡鳴)」

軽軽

きょうきょう キヤウキヤウ 【軽軽】 (形動ナリ)
かるがるしいさま。軽率。「さるは,いと,―なりや/源氏(若菜上)」

軽軽

かろがろ 【軽軽】 (副)
「かるがる」に同じ。「十丈余りの大石,一羽より猶―と引つ抱へて/浄瑠璃・釈迦如来」

軽軽

けいけい [0][3] 【軽軽】 (副)
言動が慎重でないさま。かるがるしいさま。現代では多く「軽軽に」の形で用いる。「―に判断してはいけない」「―一片の言を放ち/不如帰(蘆花)」

軽軽しい

かろがろし・い [5] 【軽軽しい】 (形)[文]シク かろがろ・し
(1)「かるがるしい{(1)}」に同じ。「柳之助は心陰(ヒソカ)に得意で,―・く説明を与へる気色も無い/多情多恨(紅葉)」「天性―・しき人の,ことばのつつしみなくて/折たく柴の記」
(2)身分が低い。「―・しき人の家の飾りとはなさむ/源氏(蓬生)」

軽軽しい

かるがるし・い [5] 【軽軽しい】 (形)[文]シク かるがる・し
(1)考えが浅く,言動が軽はずみである。軽率だ。「―・い言動を慎む」
(2)ひどく軽い感じである。重々しさがない。「みぐるしく―・しき公卿の御座なり/源氏(横笛)」
(3)手軽である。気軽である。「―・しく,おしなべたるさまにもてなすなるが/源氏(葵)」
⇔おもおもしい
[派生] ――さ(名)

軽輩

けいはい [0] 【軽輩】
地位や身分の低い者。未熟な者。「―者(モノ)」

軽追放

けいついほう [3] 【軽追放】
江戸時代の重中軽三等の追放刑のうち最も軽いもの。
→追放

軽過失

けいかしつ [3] 【軽過失】
〔法〕 善良な管理者の注意義務を多少なりとも欠くこと。普通,過失といえば軽過失のことである。
→重過失

軽重

きょうじゅう キヤウヂユウ [0] 【軽重】
(1)「けいちょう(軽重)」に同じ。
(2)音声を,高いか低いか,下降調か上昇調かなど対比的にいう時に用いられた語。近世になると [o] と [wo] とを対比的にいうのにも用いられた。けいじゅう。
(3)四声,特に平声(ヒヨウシヨウ)・入声(ニツシヨウ)にそれぞれ二種あることを認めた場合の,その二種の音調の総称。軽は高く始まる音調,重は低く始まる音調をいう。

軽重

けいじゅう【軽重】
relative importance (事の)[weight (物の)].

軽重

けいちょう【軽重】
⇒軽重(けいじゅう).

軽重

けいじゅう [0] 【軽重】 (名)スル
「けいちょう(軽重)」に同じ。「利勇等が罪の―を正し給はば/読本・弓張月(拾遺)」
→きょうじゅう(軽重)

軽重

けいちょう [0] 【軽重】 (名)スル
〔「けいじゅう」とも〕
(1)軽いことと重いこと。重大なこととそうでないこと。「事の―をわきまえない発言」
(2)重さ・軽さをはかってみること。軽んずることと重んずること。「慾徳の上に掛けても―し難き場合なり/鉄仮面(涙香)」
→きょうじゅう(軽重)

軽量

けいりょう [0] 【軽量】 (名・形動)[文]ナリ
目方の軽い・こと(さま)。「此分銅なるもの,極て―にして/文明論之概略(諭吉)」「―な力士」

軽量

けいりょう【軽量】
lightweight.→英和
軽量級のボクサー a lightweight (boxer).

軽量コンクリート

けいりょうコンクリート [8] 【軽量―】
普通コンクリートより比重の小さいコンクリート。一般には,軽量骨材を用いた比重二・〇以下のものをいう。他に,気泡を含ませた気泡コンクリートがある。

軽量紙

けいりょうし [3] 【軽量紙】
新聞巻取用紙で,1平方メートルあたり46グラムのもの。従来使われていた,50グラム以上のものに対していう。

軽量鉄骨

けいりょうてっこつ [5] 【軽量鉄骨】
薄い鋼板を成形した軽量形鋼を用いた鉄骨。住宅など小規模な建築物に用いられる。

軽金属

けいきんぞく【軽金属】
light metals.

軽金属

けいきんぞく [3] 【軽金属】
比重約四以下の,比較的軽い金属。アルミニウム・マグネシウム・カルシウムなど。これらの合金は重要な工業用材料となる。
⇔重金属
「―工業」

軽銀

けいぎん [0] 【軽銀】
アルミニウムのこと。

軽雨

けいう [1] 【軽雨】
ほんの少しの雨。小雨。微雨。

軽雷

けいらい [0] 【軽雷】
かすかな雷鳴。「驟雨―あり/日乗(荷風)」

軽電機

けいでんき [3] 【軽電機】
電気機械・器具のうち,主に家庭用電機製品など,重量の軽いもの。軽電。
⇔重電機

軽震

けいしん【軽震】
a tremor.→英和

軽震

けいしん [0] 【軽震】
震度 2 にあたる地震。人体に感じ,戸や障子が少し揺れる程度のもの。

軽音楽

けいおんがく [3] 【軽音楽】
ポピュラー音楽の総称。ジャズ・シャンソン・タンゴ・流行歌など。

軽音楽

けいおんがく【軽音楽】
light music.

軽風

けいふう [0][3] 【軽風】
(1)そよそよと吹く風。微風。
(2)ビューフォート風力階級 2 の風。
→風力階級

軽食

けいしょく [0] 【軽食】
軽い食事。簡単な料理。スナック。

軽食

けいしょく【軽食】
a light meal;a snack.→英和
軽食堂 a snack bar.

軽騎

けいき [1] 【軽騎】
「軽騎兵」の略。

軽騎兵

けいきへい [3] 【軽騎兵】
軽装で機敏な騎兵。軽騎。

軽骨

きょうこつ キヤウ― [0] 【軽忽・軽骨】 (名・形動)[文]ナリ
〔「きょう」は「軽」の呉音〕
(1)軽々しい・こと(さま)。軽率。けいこつ。「きやつ��と―な声を発し/浮雲(四迷)」
(2)馬鹿げたこと。笑止なこと。また,そのさま。「―や,これ程忙しくいろ��なるに/咄本・醒睡笑」
(3)軽蔑すること。軽んずること。「公家の成敗を―し/太平記 21」

軽骨者

きょうこつもの キヤウ― [0] 【軽骨者】
軽はずみな者。

軽鬆

けいそう [0] 【軽鬆】 (名・形動)[文]ナリ
〔「けいしょう」とも〕
軽くて質のあらい・こと(さま)。

軽鬆

けいしょう [0] 【軽鬆】 (名・形動)[文]ナリ
「けいそう(軽鬆)」に同じ。「―な土を空に捲いた/土(節)」

軽鬆土

けいしょうど [3] 【軽鬆土】
⇒けいそうど(軽鬆土)

軽鬆土

けいそうど [3] 【軽鬆土】
(1)粒の細かい火山灰の土。
(2)腐植質の多い土。

軽鴨

かるがも [0] 【軽鴨】
カモ目カモ科の水鳥。全長60センチメートルほど。雌雄とも全体に地味な暗褐色。目の上とのどは黄白色,くちばしの先端と脚は橙黄色。アジア東部・南東部に分布。日本では年間を通じて最も普通に見られるカモで,各地の平地の湿地や池で繁殖する。夏鴨。
軽鴨[図]

ひざつき [4] 【膝突き・軾】
(1)宮中の儀式などで,地面にひざまずく時に地上に敷く半畳ほどの敷物。布や薄縁(ウスベリ)で作る。
(2)遊芸を初めて習う時に,師匠に出す入門の謝礼。

輀車

じしゃ [1] 【轜車・輀車】
貴人の葬儀に,棺を載せて運ぶ車。きぐるま。喪車。

較ぶ

くら・ぶ 【比ぶ・較ぶ】 (動バ下二)
⇒くらべる

較べ

くらべ [0] 【比べ・較べ・競べ】
くらべること。競い合うこと。競走。多く複合語として用いる。「力―」「駆け―」

較べる

くら・べる [0] 【比べる・較べる】 (動バ下一)[文]バ下二 くら・ぶ
(1)二つ以上のものを並べて,その異同・優劣などを調べる。照らし合わせる。比較する。「兄弟の背の高さを―・べる」
(2)(「競べる」とも書く)能力・勢力などを示しあって,その差を確かめる。張り合う。競う。争う。「力量を―・べる」「彼とは―・ぶべくもない」
(3)親しく交際する。「年頃よく―・べつる人々なむ別れがたく思ひて/土左」

較べ物

くらべもの [0] 【比べ物・較べ物】
物を比較すること。また,比較するだけの値打ちのある物。

較差

かくさ [1] 【較差】
〔「こうさ(較差)」の慣用読み〕
(1)最高と最低,または最大と最小との差。
(2)〔気〕 定期間内における観測値の最高と最低との差。日較差・年較差など。

較差

こうさ カウ― [1] 【較差】
(1)最高と最低,または最大と最小との差。
(2)「かくさ(較差)」に同じ。

較著

こうちょ カウ― [1] 【較著】 (名・形動)[文]ナリ
際立ってはっきりしている・こと(さま)。「其優劣の―なるもの/偽悪醜日本人(雪嶺)」

較量

きょうりょう ケウリヤウ 【校量・較量】 (名)スル
ある物事をもとにして他の物事をおしはかること。こうりょう。「これを以つて―し給へ/義経記 6」

さい [1] 【載】
数の単位。正の一万倍,すなわち一〇の四四乗。[塵劫記]

載す

の・す 【乗す・載す】 (動サ下二)
⇒のせる(乗)
⇒のせる(載)

載せる

の・せる [0] 【載せる】 (動サ下一)[文]サ下二 の・す
〔「乗せる」と同源〕
(1)物の上に置く。「机の上にテレビを―・せる」
(2)車などの上に荷物などを積む。「荷物をトラックに―・せて運ぶ」
(3)掲載する。記す。「広告を―・せる」「鎌倉殿の御教書にも―・せたり/平家 10」
[慣用] 俎上(ソジヨウ)に―・俎板(マナイタ)に―

載せ事

のせごと 【乗せ事・載せ事】
人をだまそうとする計略。人を欺く手段。「剃髪染衣は―にて,愚痴・蒙昧の凡夫よな/浄瑠璃・大原問答」

載せ掛ける

のせか・ける [4] 【乗せ掛ける・載せ掛ける】 (動カ下一)[文]カ下二 のせか・く
(1)のせはじめる。
(2)計略にはまるように仕向ける。おだて上げる。「軽薄ぬらくら口に鰻の油とろりと―・くれば/浄瑠璃・宵庚申(上)」

載せ物

のせもの [0] 【載せ物】
寄席(ヨセ)で,通常の番組のほかに,特に珍しい出し物を加えること。また,その出し物。

載っける

のっ・ける [0] 【乗っける・載っける】 (動カ下一)
「乗せる」のくだけた言い方。「手紙を机の上に―・けておく」「そこまで車に―・けてってくれ」

載る

のる【載る】
be recorded[mentioned];appear <in> (新聞などに).→英和

載る

の・る [0] 【載る】 (動ラ五[四])
〔「乗る」と同源〕
(1)物が何かの上に置かれる。「机の上に辞書が―・っている」「電気スタンドが―・ったテーブル」
(2)物を,棚や台の上にのせることができる。また,乗り物に積み込むことができる。「トランクは大きくて網棚に―・らない」「このトラックは一〇トンまで―・る」
(3)出版物に掲載される。「投書が新聞に―・る」「地図にも―・っていない道」

載トン

さいトン [0] 【載―】
船舶が積載できる量をトン数で表したもの。船舶の積載トン数。

載物ガラス

さいぶつガラス [5] 【載物―】
⇒スライド-ガラス

載積

さいせき [0] 【載積】 (名)スル
船や車に積むこと。積載。

載籍

さいせき [0] 【載籍】
書物に書き載せること。また,書籍。

載貨

さいか [1] 【載貨】
船舶などに貨物を積むこと。また,積んだ貨物。

載貨容積トン数

さいかようせきトンすう [10] 【載貨容積―数】
船舶に積載し得る貨物の容積をトン数で表したもの。船内の貨物積載のための区画の全容積を,40立方フィート(1.133立方メートル)を1トンとして表す。

載貨重量トン数

さいかじゅうりょうトンすう [10] 【載貨重量―数】
船舶で,貨物満載時の喫水における排水トン数から,空船時の排水トン数を引いたもの。船舶に積載し得る貨物の最大重量を示す。

載量

さいりょう [3][0] 【載量】
積載量。

載録

さいろく [0] 【載録】 (名)スル
書物などに書きのせること。

載[乗]せる

のせる【載[乗]せる】
(1)[上に置く]put[set,place] <a thing on a desk> .→英和
(2)[積む]load <goods on a cart> ;→英和
[車・船が]carry;→英和
be loaded <with coal> ;take[have] <passengers> on board.(3)[だます]deceive;→英和
take in.(4)[記載]record;→英和
put (a matter in a newspaper);publish.→英和
(車に)乗せる give <a person> a lift[ride](自分の車に);→英和
help <a person> into a car (手を貸して);→英和
pick <a person> up (途中で).

輓曳競馬

ばんえいけいば [5] 【輓曳競馬】
輓馬が騎手と重量物を載せた橇(ソリ)をひき障害を設けた走路で行う競走。距離200メートル。北海道の地方競馬で開催されている。

輓歌

ばんか [1] 【挽歌・輓歌】
〔中国で葬送の時,柩(ヒツギ)を挽(ヒ)く者が歌った歌をいうところから〕
(1)人の死を悼む詩歌。挽詩。哀悼(アイトウ)歌。
(2)万葉集で,相聞(ソウモン)・雑歌(ゾウカ)とともに三大部立ての一。人の死を悲しみ悼む歌。古今集以後の「哀傷」にあたる。
→相聞
→雑歌

輓詩

ばんし [1] 【挽詩・輓詩】
〔「挽」「輓」は柩(ヒツギ)を引く意〕
死者をいたむ詩。挽歌。

輓近

ばんきん [0] 【輓近】
近ごろ。最近。近年。「―は顔色も憔悴して/当世書生気質(逍遥)」

輓馬

ばんば [1] 【輓馬】
車や橇(ソリ)を引かせる馬。

つらがまち 【輔・面框】
(1)上下のあごの骨。頬骨。[和漢三才図会]
(2)顔つき。つらがまえ。「からめ捕て候と引出す―,筋ほね高くほうぼねあれ/浄瑠璃・孕常盤」

輔す

ふ・す 【補す・輔す】 (動サ変)
その職に任命する。「五位の侍中に―・せられて左少弁になり帰り給ふ/平家 3」

輔佐

ふさ [2][1] 【輔佐】 (名)スル
(1)職務を補いたすけること。また,その人。ほさ。「是は万機―の心操あり/平家 8」
(2)関白の異名。[下学集]

輔佐

ほさ [1] 【補佐・輔佐】 (名)スル
かたわらにあってその人の仕事を助けること。また,それをする役職。「大統領を―する」「課長―」「―官」
→補佐人

輔助

ほじょ [1] 【補助・輔助】 (名)スル
足りないものを補い助けること。また助けとなるもの。「学資を―する」「―を受ける」

輔導

ほどう [0] 【補導・輔導】 (名)スル
(1)正しい方向に進むように教えみちびいてやること。「良正に―するを以て専念と為すに至るべし/明六雑誌 6」
(2)非行を未然に防ぐため青少年を正しい方向にみちびくこと。「―係」「家出少年を―する」

輔弼

ほひつ [0] 【輔弼・補弼】 (名)スル
(1)天子の政治をたすけること。また,その人。
(2)旧憲法で,天皇の権能行使に対し,助言を与えること。「国務各大臣は天皇を―し其の責に任ず/大日本帝国憲法」

輔相

ほしょう [0] 【輔相】
(1)たすけること。
(2)天子をたすけて政治をおこなうこと。また,その人。
(3)1868年(明治1)に置かれた行政官の長官。69年廃止。

輔祭

ほさい [0] 【輔祭】
「執事(シツジ){(8)}」に同じ。

輔翼

ほよく [0][1] 【輔翼】
助けること。補佐。

輔車

ほしゃ [1] 【輔車】
〔「左氏伝(僖公五年)」より。「頬骨と歯牙」の意。一説に,「車の添え木と車」の意とも〕
互いに助け合っていて,離れにくい関係にあることのたとえ。

輜重

しちょう [2][1] 【輜重】
〔「輜」は衣類をのせる車,「重」は荷をのせる車の意〕
(1)旅行者の荷物。
(2)旧陸軍で,前線に輸送・補給する食糧・被服・武器・弾薬などの軍需品の総称。「―隊」

輜重兵

しちょうへい [2] 【輜重兵】
旧陸軍の兵種の一。軍需品の補給,陸上輸送に当たった。

輜重輸卒

しちょうゆそつ [4] 【輜重輸卒】
旧陸軍で,輜重兵の下で輜重の運搬に従事した兵卒。のち,輜重特務兵と改称された。

輝かしい

かがやかしい【輝かしい】
brilliant;→英和
bright.→英和

輝かしい

かがやかし・い [5] 【輝かしい・耀かしい・赫かしい】 (形)[文]シク かがやか・し
〔動詞「かかやく」の形容詞形。近世初期まで清音で「かかやかし」〕
(1)光り輝くように素晴らしい。非常に見事だ。立派だ。華々しい。「―・い成功」「―・い業績を残す」
(2)まぶしいほどに光り輝いている。きらきらしている。「御前のたちしは…―・しきまでに見ゆるに/讃岐典侍日記」
(3)恥ずかしい。面はゆい。「独り身をえ心にまかせぬほどこそ,さやうに―・しきもことわりなれ/源氏(末摘花)」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)

輝かす

かがやかす【輝かす】
light up;brighten.→英和

輝かす

かがやか・す [4] 【輝かす・耀かす・赫かす】 (動サ五[四])
〔近世初期まで「かかやかす」〕
(1)かがやくようにする。きらめかす。「目を―・して話を聞く」
(2)威光・威力などを示す。「母校の名誉を―・す」
(3)きらびやかにする。まぶしいほど立派にする。「扇など,みめには,おどろおどろしく―・さで,よくなからぬさまにしたり/紫式部日記」

輝き

かがやき [0][4] 【輝き・耀き・赫き】
〔近世初期まで「かかやき」〕
光りかがやくこと。「宝石の―」「才能の―」

輝き

かがやき【輝き】
brilliancy;→英和
radiance;→英和
brightness.→英和

輝き渡る

かがやきわた・る [6][0] 【輝き渡る】 (動ラ五[四])
〔近世初期まで「かかやきわたる」〕
一面にきらきら光る。「イルミネーションに―・る不夜城は/あめりか物語(荷風)」

輝く

かがや・く [3] 【輝く・耀く・赫く】 (動カ五[四])
〔近世初期まで「かかやく」〕
(1)それ自体が強い光を出したり,他から強い光を受けたりして,まぶしい光をはなつ。「ギラギラ―・く真夏の太陽」「ロビーにはシャンデリアが―・いている」「夕日に―・く海」
(2)生き生きとした様子・態度をみなぎらせる。「生徒たちの目は―・いていた」「彼女の顔は喜びに―・いた」
(3)名誉・名声などを得て光っているようにみえる。「優勝の栄誉に―・く」「通産大臣賞に―・く発明」
(4)強い光のため目がちかちかする。「目も―・き惑ひ給ふ/源氏(鈴虫)」
(5)恥ずかしがる。てれる。「女,扇を以て顔にさしかくして―・くを/今昔 27」

輝く

かがやく【輝く】
shine;→英和
glitter;→英和
brighten (顔などが);→英和
light up.

輝く日の宮

かがやくひのみや 【輝く日の宮】
〔「かかやくひのみや」とも〕
(1)源氏物語の登場人物,藤壺の異名。
(2)「源氏物語」桐壺の巻の別名。

輝ける

かがやける 【輝ける】 (連語)
〔「る」は完了の助動詞「り」の連体形〕
輝いている。「―星」「―未来」

輝コバルト鉱

きコバルトこう [5] 【輝―鉱】
コバルト・ヒ素の硫化鉱物。等軸晶系。銀白色で金属光沢。コバルトの原鉱。

輝安鉱

きあんこう [2] 【輝安鉱】
アンチモンの硫化物からなる鉱物。斜方晶系。鉛灰色の金属光沢を呈する。熱水鉱床に産出。アンチモンの原料鉱石。アンチモナイト。スチブナイト。

輝岩

きがん [1] 【輝岩】
輝石を主成分とする完晶質の火成岩。

輝度

きど [1] 【輝度】
(1)発光体の単位面積あたりの明るさ。単位はカンデラ毎平方メートル(cd/m²),スチルブ(記号 Sb, 10�cd/m²)など。
(2)テレビジョンなどで,ブラウン管上の光点の明るさ。

輝度温度

きどおんど [3] 【輝度温度】
高温の固体の温度表示法の一。物体の熱放射と同じ輝度をもつ黒体の温度で示す。その物体の温度よりつねに低い値となる。

輝水鉛鉱

きすいえんこう [4] 【輝水鉛鉱】
モリブデンの硫化物から成る鉱物。六方晶系。色は鉛灰色で金属光沢を呈す。ペグマタイト・熱水鉱床などに産し,モリブデンの重要な原鉱。モリブデナイト。

輝点

きてん [0] 【輝点】
小さく光る点。「レーダー画面上の―」

輝石

きせき [0][2] 【輝石】
鉄・マグネシウム・カルシウムなどのケイ酸塩鉱物。斜方晶系と単斜晶系とがある。火成岩・変成岩を構成する主要鉱物。

輝石安山岩

きせきあんざんがん [6] 【輝石安山岩】
斑晶鉱物として輝石を含む安山岩。日本の安山岩中最も普通。

輝緑凝灰岩

きりょくぎょうかいがん [6] 【輝緑凝灰岩】
第三紀以前の地層に産する塩基性の火山岩類。厳密な意味での凝灰岩ばかりではなく,凝灰角礫(カクレキ)岩・集塊岩・溶岩なども含む。多くは緑色・赤紫色で変質しているものが多い。シャールスタイン。

輝緑岩

きりょくがん [2][3] 【輝緑岩】
火成岩の一。玄武岩とほぼ同じ化学組成で,主に斜長石と輝石とからなるが,橄欖(カンラン)石を含むこともある。一般に,やや変質して緑色がかっている。粗粒玄武岩と呼ぶこともある。

輝線スペクトル

きせんスペクトル [5] 【輝線―】
⇒線(セン)スペクトル

輝蒼鉛鉱

きそうえんこう 【輝蒼鉛鉱】
ビスマスの硫化物。斜方晶系。多くは針状の結晶を示す。錫(スズ)白色で,金属光沢が強い。ビスマスの原鉱。

輝輝

きき [1][2] 【輝輝】 (ト|タル)[文]形動タリ
照り輝くさま。「新月―として窓に当り/竜動鬼談(勤)」

輝鉄鉱

きてっこう [2] 【輝鉄鉱】
鏡鉄鉱(キヨウテツコウ)と雲母鉄鉱を併せていった旧称。

輝銀鉱

きぎんこう [2] 【輝銀鉱】
硫化銀からなる鉱物。立方晶系。鉛灰色で金属光沢があり軟らかい。熱水鉱床に産し,銀の重要な原料鉱石。

輝銅鉱

きどうこう [2] 【輝銅鉱】
銅の硫化物。斜方晶系に属する。多くは塊状で,黒灰色を示す。銅鉱脈中に産する。重要な銅の原鉱。硫銅鉱。

おおわ オホ― [0] 【大輪・輞】
(1)輪の大きなもの。
(2)駿河(スルガ)舞の手ぶり。「―など舞ふは/枕草子 142」

てぐるま [2] 【手車・輦】
(1)手で押したり引いたりして動かす小形の車。
(2)土砂などを運ぶ二本の柄のついた小形の一輪車。猫車(ネコグルマ)。
(3)自家用の人力車。「和らかひ衣類(キモノ)きて―に乗りあるく時は/十三夜(一葉)」
(4)二人が向かい合って両腕を組み合わせ,その上に人を乗せて運ぶこと。「二人の―に乗つて帰らうと思ふが/狂言・鈍太郎」
(5)近世の玩具の一。菊花や井戸車の形の車に糸をつけた,ヨーヨーのようなもの。
(6)(多く「輦」「輦車」と書く)屋形に車を付けて,手で引く乗り物。内裏の中は歩くのが普通であったが,東宮・親王・摂政関白・女御などが,これに乗って入ることを許された。輦輿(レンヨ)。れんしゃ。
輦(6)[図]

れん [1] 【輦】
(1)「手車(テグルマ){(6)}」に同じ。
(2)「葱花輦(ソウカレン)」「鳳輦(ホウレン)」の略。

輦の宣旨

てぐるまのせんじ 【輦の宣旨】
手車{(6)}の乗用を許す宣旨。「―などのたまはせても,また入らせ給ひてはさらにえ許させ給はず/源氏(桐壺)」

輦下

れんか [1] 【輦下】
〔「輦」は天子の乗り物の意〕
天子のおひざもと。

輦台

れんだい [0] 【輦台・蓮台】
江戸時代,人を乗せて川を渡るのに用いた道具。人を乗せる板に二本の棒をつけて四人でかつぐ平輦台,大名などを駕籠(カゴ)のままのせ,四本のにない棒を一六〜二〇人の人足がかつぐ大高欄など種々のものがあった。
輦台[図]

輦台渡し

れんだいわたし [5] 【輦台渡し】
旅人を輦台に乗せて川をわたすこと。大井川など,主要な街道の大河で行われた。

輦車

れんしゃ [1] 【輦車】
「手車(テグルマ){(6)}」に同じ。

輦輿

れんよ [1] 【輦輿】
「手車(テグルマ){(6)}」に同じ。

輦轂

れんこく [0] 【輦轂】
〔「輦(テグルマ)の轂(コシキ)」の意〕
天子の乗り物。

やから [0] 【族・輩】
〔「から」は血族集団の意〕
(1)同じ血筋をひく人。一門。一族。うから。
(2)(「輩」と書く)仲間。同類。手合い。連中。ともがら。やつら。おもに悪い意味で用いる。「不逞(フテイ)の―」

ばら 【輩】 (接尾)
人を表す語に付いて,二人以上同類がいることを示す。ふぜい。たち。ども。ら。「役人―」「色を好む嫖客(タワレオ)―は/当世書生気質(逍遥)」
〔現在は相手を見下した場合に用いられる〕

ともがら [0][4] 【輩】
連中。仲間。やから。「こんな―を相手に芸術を論じることはできない」

はい [1] 【輩】
同じ仲間。ともがら。また,名詞や人名などの下に付けて,…という連中,…といったてあい,の意でも用いる。「弱卒―では何人いても役に立つまい」「田中・山本―に何ができるものか」

輩出

はいしゅつ [0] 【輩出】 (名)スル
すぐれた人物が続々と世に出ること。「門下から人材が―する」

輩出する

はいしゅつ【輩出する】
appear in great numbers[one after another].

わ【輪】
a circle;→英和
a ring;→英和
a link (鎖の);→英和
a loop (糸などの);→英和
a wheel (車輪);→英和
a hoop (たが).→英和
〜になって座る sit in a circle.〜をかけて言う exaggerate.→英和

りん【輪】
(1)[車輪]a wheel.→英和
(2)[花]一輪 a flower.→英和

わ [1] 【輪・環】
(1)円の輪郭。円形。また,それに近い形。「土星の―」「―になって踊る」
(2)細くて長い糸・テープなどの両端を結んだもの。必ずしも円に近くなくてもいう。「ひもを結んで―にする」
(3)桶(オケ)などのたが。
(4)車輪。「足弱き車など―をおしひしがれ/源氏(行幸)」

りん 【輪】 (接尾)
助数詞。花や車輪の数を数えるのに用いる。「梅一―」

輪っか

わっか [1][0] 【輪っか】
俗に,輪のことをいう。

輪っぱ

わっぱ [1][0] 【輪っぱ】
(1)俗に,輪,輪の形のものをいう。わっか。
(2)曲げ物の弁当箱。めっぱ。めんぱ。

輪ゴム

わゴム【輪ゴム】
a rubber band.

輪ゴム

わゴム [0] 【輪―】
輪になった細いゴム。物を束ねたり包装紙などをとめるのに使う。ゴムわ。

輪タク

りんタク [0] 【輪―】
〔タクはタクシーの略〕
自転車の後部または側面に客席を付設した乗り物。第二次大戦後の一時期流行した。

輪中

わじゅう [1] 【輪中】
洪水から集落や耕地を守るため,周囲に堤防を巡らした低湿地域または共同村落組織。江戸時代につくられたものが多く,木曾・長良(ナガラ)・揖斐(イビ)の三河川の合流地域につくられたものが有名。

輪乗り

わのり [0][3] 【輪乗り】
馬術で,輪を描くように馬を乗りまわすこと。

輪五点

わごてん [2] 【輪五点】
⇒丸五点(マルゴテン)

輪伐

りんばつ [0] 【輪伐】 (名)スル
森林の伐採を区画を決めて順次行うこと。

輪作

りんさく【輪作】
crop rotation.〜する rotate crops.

輪作

りんさく [0] 【輪作】 (名)スル
地力の維持と病虫害をさけるため,同じ土地に生態的性質の異なる作物を一定の期間を置いて周期的に栽培すること。輪栽。
⇔連作

輪切り

わぎり [3][0] 【輪切り】
円いもの,円筒形のものを切り口が輪形になるように切ること。「レモンを―にする」

輪切りにする

わぎり【輪切りにする】
cut <a radish> into round slices.

輪取る

わど・る [2] 【輪取る】 (動ラ五[四])
輪を描く。まるくなる。「文久銭ほど血がにじんで,―・つて腫れたやうに成つて居た/玄武朱雀(鏡花)」

輪台

りんだい [0] 【輪台】
針金を曲げて作った菊花を支える台。

輪台

りんだい 【輪台】
舞楽の一。左方に属する盤渉(バンシキ)調の中曲。四人による平舞。通常,青海波(セイガイハ)を破とする序として舞われる。もと西域の輪台の民俗芸能に由来する。

輪唱

りんしょう【輪唱】
《楽》a round.→英和

輪唱

りんしょう [0] 【輪唱】 (名)スル
二声部以上からなる楽曲において,同じ旋律を各声部が等しい間隔をおいて順次に歌ってゆく唱法。

輪回し

わまわし [2] 【輪回し】
竹または鉄などの輪に,棒の先をあててころがしながら進んで行く遊び。

輪奈

わな [1] 【輪奈】
〔「罠(ワナ)」と同源〕
輪。ループ。

輪奈天

わなてん [0] 【輪奈天】
〔「天」は天鵞絨(ビロード)の略〕
輪奈を切らずに残したビロード。わなビロード。

輪奈糸

わないと [3] 【輪奈糸】
ループ-ヤーン。

輪奈結び

わなむすび [3] 【輪奈結び】
ひもを輪にして,一端を引けばしまるように結ぶこと。また,その結んだもの。「妻ゆゑ我も首しめくくる―/浄瑠璃・天の網島(下)」

輪奐

りんかん [0] 【輪奐】
建築物の高大で壮麗なこと。「―の美」

輪姦

りんかん [0] 【輪姦】 (名)スル
複数の男が,次々に一人の女を強姦すること。

輪姦

りんかん【輪姦】
(a) gang rape.〜する rape <a woman> by turns.

輪子

りゅうご リウ― [1] 【輪鼓・輪子】
(1)中央のくびれた,鼓(ツヅミ)の胴のような形の物。立鼓(リユウゴ)。
(2){(1)}を用いる散楽の曲芸。{(1)}のくびれた部分に緒を巻き,回しながら投げ上げ,落ちてくるところを緒で受ける。立鼓。
(3)家紋の一。{(1)}をかたどったもの。
輪鼓(2)[図]

輪宝

りんぼう [0] 【輪宝】
〔「りんぽう」とも〕
〔仏〕
(1)理想の王とされる転輪王の七宝の一。車輪の形をし,王の外出の際にはその前を進んで障害を打破する。仏の教説にたとえる。
(2){(1)}をかたどった密教の仏具。悪を打破するとされる。
輪宝(2)[図]

輪宝貝

りんぼうがい [3] 【輪宝貝】
海産の巻貝。殻高約3センチメートル,殻径約4.5センチメートル。殻は低い円錐形で,長さ約2センチメートルの棘(トゲ)状の突起が八本ほど生える。殻表は光沢のある赤紫色で,底面は淡黄色。本州中部以南の砂泥底にすむ。

輪尺

りんじゃく [0] 【輪尺】
立ち木の胸高直径を測る F 字形の器具。折り畳むと棒状になる。

輪島

わじま 【輪島】
石川県能登半島北部の市。古くから西廻り航路の寄港地で,漁業の根拠地。輪島塗で知られる漆器の町。奥能登の観光基地。

輪島塗

わじまぬり [0] 【輪島塗】
石川県輪島で産する漆器。下塗りに珪藻土系の地の粉による本堅地(ホンカタジ)を用いるため堅牢なことと,沈金彫りによる装飾を特色とする。江戸中期,館順助により開かれ現代も続く。

輪差

わさ [1] 【輪差】
ひもを結んで輪にしたもの。また,それで動物を捕らえるようにしたもの。わな。

輪廓

りんかく [0] 【輪郭・輪廓】
(1)物の周囲をかたちづくっている線。「なだらかな山の―」
(2)物事の概要。大筋。アウトライン。「事件の―」
(3)顔立ち。容貌。「端正な―」

輪廻

りんね【輪廻】
the transmigration of the soul;→英和
metempsychosis.→英和

輪廻

りんね [1] 【輪廻】 (名)スル
〔「りんえ」の連声〕
(1)〔仏〕
〔梵 saṃsāra 流れる意〕
生あるものが死後,迷いの世界である三界・六道を次の世に向けて生と死とを繰り返すこと。インド思想に広くみられる考えで,仏教の基本的な概念。生死(シヨウジ)。輪廻転生(リンネテンシヨウ)。流転(ルテン)。
(2)連歌・俳諧で,一巻中に同意・同想の語句や趣向が繰り返されるのを嫌っていう語。
(3)ある一連の経過を経て生起する地学現象が,循環的に繰り返すと考えていう語。地形輪廻など。サイクル。
(4)執着の深いこと。「―したる女かな/浄瑠璃・出世景清」

輪形

りんけい [0] 【輪形】
輪の形。わがた。

輪形

わなり [0] 【輪形】
輪のかたち。輪状。

輪形

わがた [0] 【輪形】
輪の形。円形。

輪形動物

りんけいどうぶつ [5] 【輪形動物】
袋形動物門の輪毛虫類・腹毛類・動吻虫類の総称。かつて独立の門として扱われた。

輪形陣

りんけいじん [3] 【輪形陣】
機動部隊の戦闘陣形。空母を中心にして,戦艦・巡洋艦・駆逐艦などを輪形に配置し,潜水艦や航空機による攻撃を効果的に防ぐ。

輪後光

わごこう [2] 【輪後光】
輪状の後光。

輪投げ

わなげ [3][0] 【輪投げ】
輪を投げること。特に,離れた地点に立てた棒に輪を投げ入れる遊び。

輪投げ

わなげ【輪投げ】
<play> quoits.

輪抜け

わぬけ [3] 【輪抜け】
空中につった輪をくぐり抜ける軽業。輪くぐり。

輪採

りんさい [0] 【輪採】 (名)スル
(1)桑畑を効果的に維持するため,春蚕期に伐採収葉して樹勢の回復をはかること。また,その方式。
(2)資源保護のためにイセエビやアワビなどの魚介類の漁場を数区域に区分し,順次禁漁期間を定め捕獲すること。

輪換

りんかん [0] 【輪換】 (名)スル
放牧地や田畑をいくつかの区画に分けて,順次交替して使用すること。「―放牧」

輪換田

りんかんでん [3] 【輪換田】
田畑(デンパタ)輪換をしている水田。

輪数珠

わじゅず [1] 【輪数珠】
輪が二重になった数珠。

輪栽

りんさい [0] 【輪栽】 (名)スル
⇒輪作(リンサク)

輪栽式

りんさいしき [0] 【輪栽式】
穀類とそれ以外の作物を交代に栽培する農法。近世,イギリスのノーフォーク地方で発達。地力の維持・増進をはかるためにクローバーなどの飼料作物を間にはさむノーフォーク式輪栽が知られる。

輪業

りんぎょう [0] 【輪業】
自転車の販売を行う職業。

輪樏

わかんじき [2] 【輪樏】
かんじき。わかん。

輪標

わじめ [0] 【輪注連・輪標】
「輪飾り」に同じ。

輪止め

わどめ【輪止め】
a linchpin (車の心棒の両端にさす);→英和
a brake (制動).→英和

輪止め

わどめ [3] 【輪止め】
車輪の回転をとめる装置。ブレーキ。

輪注連

わじめ [0] 【輪注連・輪標】
「輪飾り」に同じ。

輪潜り

わくぐり [2] 【輪潜り】
「輪抜け」に同じ。

輪炭

わずみ [1] 【輪炭】
茶の湯の後炭(ゴズミ)の点前(テマエ)で,胴炭の代わりに用いる道具炭。直径6センチメートル以上あり,切り口を上に向けていれる。車炭。

輪状

りんじょう [0] 【輪状】
輪(ワ)のような形。

輪王

りんおう 【輪王】
⇒転輪王(テンリンオウ)

輪王寺

りんのうじ リンワウ― 【輪王寺】
(1)栃木県日光市にある天台宗の寺。山号,日光山。766年勝道が開創した四本竜寺に始まるという。一時衰微したが,慶長年間(1596-1615)天海が再興。1616年徳川家康の遺骨を移葬し,霊廟(レイビヨウ)東照宮を造営,55年輪王寺と号す。明治の神仏分離令により東照宮とは分かれた。
(2)東京都台東区上野公園にある天台宗の寺。もと東叡山寛永寺の本坊。門跡寺院。

輪王寺宮

りんのうじのみや リンワウ― 【輪王寺宮】
日光輪王寺の門跡であった法親王の称号。

輪王寺強飯式

りんのうじごうはんしき リンワウ―ガウハン― 【輪王寺強飯式】
日光山輪王寺三仏堂で四月二日に行う修験道の行事。大黒・弁財・毘沙門の開運三天ならびに日光三社権現からいただいた大椀に山盛りの飯(御供(ゴク))を頂戴人に強いるもの。

輪環面

りんかんめん リンクワン― [3] 【輪環面】
〔数〕
⇒円環面(エンカンメン)

輪生

りんせい [0] 【輪生】 (名)スル
茎の一つの節に葉が三枚以上つく葉序。
→対生
→互生
→葉序

輪田の泊

わだのとまり 【輪田の泊】
摂津国(現在の兵庫県)和田岬に抱かれた港。現在の神戸港にあたる。古代からの五泊(ゴトマリ)の一。大輪田の泊。

輪番

りんばん [0] 【輪番】
大勢の人が順番を決めてかわるがわる事にあたること。まわりもち。「役員は―制にする」

輪番に

りんばん【輪番に】
in turn;by turns.輪番制 a rotation system.

輪禍

りんか [1] 【輪禍】
自動車などにひかれたりはねられたりする災難。「―にあう」

輪禍

りんか【輪禍】
a traffic accident.

輪積み法

わづみほう [0] 【輪積み法】
土器成形法の一。粘土のひもで輪を作り,積み重ねて器の形にするもの。縄文中期に多くみられる。
→巻き上げ法

輪紋海豹

わもんあざらし [5] 【輪紋海豹】
アザラシの一種。体長1.2〜1.5メートル程度。毛色は灰色から黒色で,体側から背にかけて白い輪模様が見られる。主に北極周辺に分布。

輪舌

りんぜつ [0] 【倫説・輪舌・林説・林雪】
筑紫箏(ツクシゴト)・俗箏(ゾクソウ)の器楽曲の類の曲名。輪説{(1)}からできた。後の生田流・山田流の「乱(ミダレ)(乱輪舌)」の原形と見なされるもので,近世初期には三味線や一節切(ヒトヨギリ)尺八の曲も存在した。

輪舞

りんぶ [1] 【輪舞】 (名)スル
大勢の人が輪になって踊ること。

輪舞曲

りんぶきょく [3] 【輪舞曲】
(1)輪舞に使われる音楽。
(2)ロンド・ロンドーを共にさす語として使われた古い訳語。

輪蔵

りんぞう [0] 【輪蔵】
⇒転輪蔵(テンリンゾウ)

輪蔵

りんぞう リンザウ 【輪蔵】
能の一。脇能物。観世弥次郎長俊作。北野天神へ参詣した太宰府の僧が,輪蔵を拝んでいると老翁が現れ,輪蔵のいわれを語る。その夜,傅大士(フダイシ)が現れ釈迦一代説法の経箱を僧に与えて楽を舞い,火天(カテン)が天下って輪蔵の経文を転読させる。

輪薙ぐ

わな・ぐ [2] 【輪薙ぐ】 (動ガ五[四])
〔建〕 一方の材の端を切り込んで他の材を食い込ませる。

輪藻類

りんそうるい リンサウ― [3] 【輪藻類】
⇒車軸藻植物(シヤジクモシヨクブツ)

輪虫

わむし [1] 【輪虫】
輪虫綱の袋形動物の総称。淡水産が多いが海産もある。いずれも微小で,多くは0.3ミリメートル前後。雌雄異体で,雄の体は雌の五分の一ほど。単為生殖をするので雄が不明の種も多い。普通,体は円筒形で,頭・胴・脚の三部より成り,頭部の前端に繊毛をもつ。ツボワムシ・ミズワムシなど。クルマムシ。リンチュウ。
輪虫[図]

輪虫類

りんちゅうるい [3] 【輪虫類】
袋形動物門輪虫綱の動物の総称。
→輪虫(ワムシ)

輪袈裟

わげさ [1][2] 【輪袈裟】
幅6センチメートルぐらいの輪状の袈裟。首にかけ,胸に垂らす。略式のもので外出用。天台宗・真言宗・浄土真宗で使用。

輪説

りんぜつ [0] 【輪説・臨説】
(1)雅楽の楽器(特に箏(ソウ))の特殊な演奏法。通常の演奏の各音型の合間に臨時の装飾的音型を多く挿入するもので,熟達した奏者の腕の見せ場。古くは各楽器にあったが,中世以後は箏のみに残る。
→残り楽
(2)師伝や故実に外れた異端の見解。

輪読

りんどく [0] 【輪読】 (名)スル
数人が一冊の本をかわるがわる読んで解釈し意見を交わすこと。「万葉集を―する」

輪読する

りんどく【輪読する】
read <a book> in turn.輪読会 a reading circle.

輪講

りんこう [0] 【輪講】 (名)スル
一つの書物を数人が分担をきめ,かわるがわる講義すること。「源氏物語の―」

輪走筋

りんそうきん [0] 【輪走筋】
⇒環状筋(カンジヨウキン)

輪越しの祭

わごしのまつり 【輪越しの祭】
〔茅(チ)の輪をくぐる風習があるところから〕
夏越(ナゴ)しの祓(ハラエ)の別名。

輪蹄

りんてい [0] 【輪蹄】
車輪と馬蹄。車と馬。車馬。

輪転

りんてん [0] 【輪転】 (名)スル
(1)輪(ワ)のようにまわること。
(2)輪廻(リンネ)のこと。

輪転機

りんてんき【輪転機】
a rotary press.

輪転機

りんてんき [3] 【輪転機】
印刷機械の一。円筒型の版面と円筒型の圧胴との間に巻き取り紙を通し,連続回転させて印刷する機械。版式により,活版・オフセット・グラビアなどの機種がある。高速で,大量の印刷ができる。

輪軸

りんじく [0] 【輪軸】
水平な軸に半径の異なる二個以上の滑車を連結して取り付け,それぞれに綱や鎖を巻きつけた装置。てこと同様の原理によって,小さな力で重い物体を揚げ降ろしすることができる。

輪違い

わちがい [2] 【輪違い】
二つ以上の輪を交差させた形。また,その文様や家紋。
輪違い[図]

輪違い瓦

わちがいがわら [5] 【輪違い瓦】
屋根の棟積みなどで,側面が輪違いになるように並べた瓦。半丸瓦を交互に上向き下向きに重ねて並べるもの。

輪違い組み

わちがいぐみ [0] 【輪違い組み】
欄間などの組子を輪違いに組むこと。また,そうして組んだもの。

輪違草

わちがいそう [0] 【輪違草】
ナデシコ科の多年草。山中の林内に生える。根は紡錘形に肥厚。高さ約10センチメートル。葉は倒披針形でとがり,対生。春,上方の葉腋(ヨウエキ)に白色の小五弁花をつける。

輪郭

りんかく【輪郭】
an outline.→英和
〜のはっきりした clear-cut.〜を述べる outline;give an outline <of> .

輪郭

りんかく [0] 【輪郭・輪廓】
(1)物の周囲をかたちづくっている線。「なだらかな山の―」
(2)物事の概要。大筋。アウトライン。「事件の―」
(3)顔立ち。容貌。「端正な―」

輪鍵

わかぎ [1] 【輪鍵】
輪になっているかけがね。わかけがね。

輪鐙

わあぶみ [2] 【輪鐙】
輪の形をした鐙。
→壺鐙(ツボアブミ)

輪飾り

わかざり [2] 【輪飾り】
正月の飾り物の一。わらを編んで輪にし,数条のわらを垂らしたもの。門松や,玄関や室内などにかける。輪注連(ワジメ)。[季]新年。

輪鼓

りゅうご リウ― [1] 【輪鼓・輪子】
(1)中央のくびれた,鼓(ツヅミ)の胴のような形の物。立鼓(リユウゴ)。
(2){(1)}を用いる散楽の曲芸。{(1)}のくびれた部分に緒を巻き,回しながら投げ上げ,落ちてくるところを緒で受ける。立鼓。
(3)家紋の一。{(1)}をかたどったもの。
輪鼓(2)[図]

輯合語

しゅうごうご シフガフゴ [0] 【輯合語】
⇒抱合語(ホウゴウゴ)

輯睦

しゅうぼく シフ― [0] 【輯睦】
やわらぎむつまじくすること。

輸する

しゅ・する [2] 【輸する】 (動サ変)[文]サ変 しゆ・す
移す。送る。ゆする。「一籌(イツチユウ)を―・する」

輸する

ゆ・する [2] 【輸する】 (動サ変)[文]サ変 ゆ・す
〔「しゅする(輸)」の慣用読み〕
(1)物を運ぶ。輸送する。「銀貨を支那へ―・することを防げり/新聞雑誌 18」
(2)負ける。劣る。「昇に一着を―・する事は文三には死しても出来ぬ/浮雲(四迷)」

輸入

しゅにゅう 【輸入】
〔「しゅ」は「輸」の正音〕
⇒ゆにゅう(輸入)

輸入

ゆにゅう【輸入】
import(ation);→英和
introduction (文物の).→英和
〜する import;introduce.→英和
‖輸入税 an import duty[tariff].輸入超過 an excess of imports (over exports).輸入品 imported goods.逆輸入 (a) reimport(-ation).

輸入

ゆにゅう [0] 【輸入】 (名)スル
〔「ゆ」は「輸(シユ)」の慣用音〕
他国の品物・技術・制度・文化などを自国へ取り入れること。特に,他国の商品を自国へ買い入れること。
⇔輸出
「食糧を―する」「西欧の文物の―につとめる」
→移入

輸入インフレ

ゆにゅうインフレ [4] 【輸入―】
対外的な要因によって引き起こされるインフレーションの総称。輸入財の価格の値上がりによって引き起こされるインフレ,および外国のインフレにより輸出が増加したことが要因となるインフレの二つの場合がある。

輸入ユーザンス

ゆにゅうユーザンス [4] 【輸入―】
輸入代金の支払いを繰り延べること。輸入手形の決済期限を延ばし,その間に,輸入業者は商品を売って,その代金で決済できるようにする。

輸入代替

ゆにゅうだいたい [4] 【輸入代替】
発展途上国の開発戦略で,それまで輸入に依存していた商品を国内で生産するようにすること。また,そのために自国市場を保護すること。

輸入依存度

ゆにゅういそんど [5] 【輸入依存度】
一国の経済が輸入に依存する割合。国民所得額や国民総生産に対する輸入額の比率で示される。輸入性向。

輸入割当制

ゆにゅうわりあてせい [0] 【輸入割当制】
⇒アイ-キュー( IQ )制

輸入品

ゆにゅうひん [0] 【輸入品】
外国から輸入した品物。

輸入商

ゆにゅうしょう [2] 【輸入商】
外国からの輸入に携わる商人・会社。輸入業者。

輸入性向

ゆにゅうせいこう [4] 【輸入性向】
⇒輸入依存度(ユニユウイソンド)

輸入感染症

ゆにゅうかんせんしょう [0] 【輸入感染症】
旅行者や輸入食品により海外から持ち込まれる感染症。コレラ・ペスト・黄熱病・マラリアなど。

輸入手形

ゆにゅうてがた [4] 【輸入手形】
代金の取り立てのため送付されてきた輸出手形を,輸入地または取り立て地からみた呼び名。輸入為替手形。

輸入担保

ゆにゅうたんぽ [4] 【輸入担保】
輸入業者が取引先の外国為替銀行に積み立てる担保。投機的な輸入を防ぎ,輸入の安定を確保するためのもの。輸入保証金。

輸入申告書

ゆにゅうしんこくしょ [8][0] 【輸入申告書】
商品の輸入許可を受けるため,税関に提出する書類。船名・国籍,商品の原産地・積み出し地,品名・個数・価格などを記載。

輸入税

ゆにゅうぜい [2] 【輸入税】
(1)輸入品に対してかける関税。輸入関税。
(2)輸入品に対して課される関税と内国消費税の総称。

輸入組合

ゆにゅうくみあい [4] 【輸入組合】
輸出入取引法に基づいて設立された輸入業者の組合。輸入物の価格・品質などの改善,輸入に関する紛争・苦情の処理などを行う。

輸入課徴金

ゆにゅうかちょうきん [0] 【輸入課徴金】
輸入品に対して徴収される特別の関税や付加税。一種の輸入制限となる。

輸入貿易管理令

ゆにゅうぼうえきかんりれい 【輸入貿易管理令】
「外国為替及び外国貿易管理法」に基づき,輸入貿易の管理に関する事項を規定した政令。1949年(昭和24)制定。

輸入超過

ゆにゅうちょうか [4] 【輸入超過】
ある期間内の輸入総額が輸出総額より多くなること。入超。
⇔輸出超過

輸出

ゆしゅつ【輸出】
export(ation).→英和
〜する export.‖輸出港 an export port.輸出業者 an exporter.輸出税 an export duty <on> .輸出超過 an excess of exports (over imports).輸出入 importing and exporting.輸出品 an export;exported goods.

輸出

ゆしゅつ [0] 【輸出】 (名)スル
〔「ゆ」は「輸(シユ)」の慣用音〕
自国の品物・技術・制度・文化などを他国へ送り出すこと。特に,自国の商品を他国へ売ること。
⇔輸入
「人権思想の―国」「自動車を―する」
→移出

輸出

しゅしゅつ 【輸出】
〔「しゅ」は「輸」の正音〕
⇒ゆしゅつ(輸出)

輸出カルテル

ゆしゅつカルテル [4] 【輸出―】
輸出の安定と増進をはかるために,輸出業者が行うカルテル。

輸出依存度

ゆしゅついそんど [5] 【輸出依存度】
一国の経済が輸出に依存する割合。国民総生産や国民所得に対する輸出額の比率で示される。輸出性向。

輸出保険

ゆしゅつほけん [4] 【輸出保険】
輸出取引において生じる,通常の保険で救済することができない危険に対して輸出業者または融資銀行を保護し,その損失の填補を目的として政府が引き受ける保険。

輸出入

ゆしゅつにゅう [3] 【輸出入】
輸出と輸入。

輸出入取引法

ゆしゅつにゅうとりひきほう 【輸出入取引法】
不公正な輸出取引の防止,輸出入の秩序の確立と外国貿易の発展をはかるための協定や組合などについて定める法律。1952年(昭和27)制定。

輸出品

ゆしゅつひん [0] 【輸出品】
外国へ輸出する品物。

輸出商

ゆしゅつしょう [3] 【輸出商】
外国への輸出を行う商人・会社。輸出業者。

輸出変動補償融資制度

ゆしゅつへんどうほしょうゆうしせいど 【輸出変動補償融資制度】
〔compensatory financing facility〕
一次産品価格の変動により国際収支不均衡に陥った輸出国を救済する措置の一。1963年に IMF が発足させた特別融資制度。一般融資制度とは別枠で資金の引き出しを認める。CFF 。

輸出奨励金

ゆしゅつしょうれいきん [0][6] 【輸出奨励金】
輸出増進のため,政府が輸出業者に与える補助金や交付金。

輸出工業

ゆしゅつこうぎょう [4] 【輸出工業】
輸出する製品を製造する工業。

輸出手形

ゆしゅつてがた [4] 【輸出手形】
輸出業者が輸入業者またはその指定する銀行を支払人として振り出す為替手形。普通,輸出業者はこれを銀行に買いとってもらい代金を回収する。輸出為替手形。

輸出検査

ゆしゅつけんさ [4] 【輸出検査】
輸出品の品質の維持・向上をはかるため,政令の定める品目に属する貨物について,政府機関またはその指定した者が行う検査。1957年(昭和32)制定の輸出検査法による。

輸出申告書

ゆしゅつしんこくしょ [8][0] 【輸出申告書】
貨物を輸出するにあたって,貨物の品名・数量・価格・仕向地・国籍などを記載し,税関に申告する書類。

輸出税

ゆしゅつぜい [3] 【輸出税】
輸出品に対してかけられる関税。輸出関税。

輸出組合

ゆしゅつくみあい [4] 【輸出組合】
輸出入取引法に基づいて設立された輸出業者の組合。不公正な輸出取引の防止,輸出物の価格・品質・意匠などの改善,輸出に関する苦情処理・資金の貸付などを行う。

輸出貿易管理令

ゆしゅつぼうえきかんりれい 【輸出貿易管理令】
「外国為替及び外国貿易管理法」に基づき,許可または承認を要する特定の貨物の輸出の範囲等を規定した政令。1949年(昭和24)制定。

輸出超過

ゆしゅつちょうか [4] 【輸出超過】
ある期間内の輸出総額が輸入総額より多くなること。出超。
⇔輸入超過

輸出送り状

ゆしゅつおくりじょう [0][6] 【輸出送り状】
⇒インボイス

輸卒

ゆそつ [0][1] 【輸卒】
(1)輸送の任にあたる兵卒。
(2)「輜重(シチヨウ)輸卒」の略。

輸卵管

ゆらんかん [0][2] 【輸卵管】
⇒卵管(ランカン)

輸卵管

ゆらんかん【輸卵管】
《動》the oviduct.→英和

輸地子田

ゆじしでん ユヂシ― [3] 【輸地子田】
律令制で,田租の代わりに収穫物の二割程度の地子を国家に納入した田。公民の賃租によって耕作された。公田・無主田など。

輸尿管

ゆにょうかん ユネウクワン [0][2] 【輸尿管】
腎臓から尿を体外に排出する管。哺乳類では腎盂(ジンウ)から出て膀胱に至る部分。尿管。

輸尿管

ゆにょうかん【輸尿管】
《解》the ureter.→英和

輸液

ゆえき [0] 【輸液】 (名)スル
水分や電解質・栄養素などを,体液補給,電解質バランスの補正,栄養補給などの目的で非経口的に投与すること。また,その液。通常,静脈への点滴注射によって行う。

輸率

ゆりつ [0] 【輸率】
電解液中であるイオンが運ぶ電気量の,全イオンの運ぶ電気量に対する割合。各イオンの輸率の総和は一になる。

輸租

ゆそ [1] 【輸租】
〔「しゅそ(輸租)」の慣用読み〕
租税を官に納入すること。また,その租税。

輸租

しゅそ [1] 【輸租】
〔「しゅ」は「輸」の正音〕
⇒ゆそ(輸租)

輸租帳

ゆそちょう [0] 【輸租帳】
律令制で,諸国から一年間の田租収納状況の一切を書き上げて毎年進上した帳簿。租帳。

輸租田

ゆそでん [2] 【輸租田】
律令制で,田租を国家に納める義務のある田。口分田・位田・功田・郡司職分田など。

輸精管

ゆせいかん【輸精管】
《解》the spermatic duct.

輸精管

ゆせいかん [0] 【輸精管】
⇒精管(セイカン)

輸納

ゆのう [0] 【輸納】 (名)スル
〔「ゆ」は「輸(シユ)」の慣用音〕
(1)運び入れること。納め入れること。
(2)提出すること。

輸胆管

ゆたんかん [0][2] 【輸胆管】
⇒胆管(タンカン)

輸血

ゆけつ [0] 【輸血】 (名)スル
健康な者から採取した血液または血漿・赤血球・血小板など各種の血液成分を患者の静脈内に注入すること。手術や外傷による失血,貧血・白血病・一酸化炭素中毒などの治療のために行われる。血液型が適合していることが必要。「緊急に―する」

輸血する

ゆけつ【輸血する】
give a blood transfusion;transfuse blood.〜を受ける be transfused;have a blood transfusion.

輸贏

しゅえい [0][1] 【輸贏】
〔「輸」は負,「贏」は勝の意〕
かちまけ。勝負。ゆえい。「迷亭君と独仙君が一生懸命に―を争つてゐると/吾輩は猫である(漱石)」

輸贏

ゆえい [0][1] 【輸贏】
〔「しゅえい(輸贏)」の慣用読み〕
負けと勝ち。勝敗。「我れを忘れて―を争ふ最中に/花間鶯(鉄腸)」

輸送

ゆそう【輸送】
transport(ation).→英和
〜する transport;carry.→英和
‖輸送機 a transport (plane).輸送機関 a means of transportation.輸送船 a transport (ship).輸送量 volume of transportation.輸送力 transport(ation) capacity;carrying power.

輸送

ゆそう [0] 【輸送】 (名)スル
乗り物で人や物をはこぶこと。「兵員を―する」「海上―」

輸送機

ゆそうき [2] 【輸送機】
物資・人員などを輸送するための飛行機。

輸送現象

ゆそうげんしょう [4] 【輸送現象】
物質の構成や運動状態が場所によって異なるとき,物質・エネルギー・運動量などが移動して平均化する現象。電流や拡散・熱伝導など。

輸送船

ゆそうせん [0] 【輸送船】
人員・物資などを輸送する目的でつくられた船。

輸送量

ゆそうりょう [2] 【輸送量】
交通機関が運ぶ人員・貨物などの量。

や【輻】
a spoke (車輪の).→英和

や [1] 【輻】
車輪の轂(コシキ)と周りの輪をつないで,放射状に並ぶ細長い棒。スポーク。

輻射

ふくしゃ【輻射】
radiation.→英和
〜する radiate.→英和
‖輻射熱 radiant heat.

輻射

ふくしゃ [0] 【輻射】 (名)スル
〔車の輻(ヤ)のように,ある一点から周囲に放射状に射出する意〕
「放射(ホウシヤ){(2)}」に同じ。

輻射エネルギー

ふくしゃエネルギー [5] 【輻射―】
⇒放射(ホウシヤ)エネルギー

輻射圧

ふくしゃあつ [3] 【輻射圧】
⇒放射(ホウシヤ)圧

輻射平衡

ふくしゃへいこう [4] 【輻射平衡】
⇒放射(ホウシヤ)平衡(1)

輻射熱

ふくしゃねつ [3] 【輻射熱】
⇒放射(ホウシヤ)熱

輻射相称

ふくしゃそうしょう [4] 【輻射相称】
⇒放射(ホウシヤ)相称

輻射線

ふくしゃせん [0] 【輻射線】
⇒放射(ホウシヤ)線

輻射計

ふくしゃけい [0] 【輻射計】
⇒放射(ホウシヤ)計

輻射霧

ふくしゃぎり [3] 【輻射霧】
⇒放射(ホウシヤ)霧

輻湊

ふくそう [0] 【輻輳・輻湊】 (名)スル
〔車の輻(ヤ)が轂(コシキ)に集まる意〕
方々からいろいろな物が一か所に集まること。こみあうこと。「事務が―する」「船舸来て―する地/伊沢蘭軒(鴎外)」

輻状相称花

ふくじょうそうしょうか フクジヤウサウシヨウクワ [7] 【輻状相称花】
⇒放射(ホウシヤ)相称花

輻輳

ふくそう [0] 【輻輳・輻湊】 (名)スル
〔車の輻(ヤ)が轂(コシキ)に集まる意〕
方々からいろいろな物が一か所に集まること。こみあうこと。「事務が―する」「船舸来て―する地/伊沢蘭軒(鴎外)」

輾然

てんぜん [0] 【輾然】 (ト|タル)[文]形動タリ
大いに笑うさま。「母は何故(ナニユエ)だ歟(カ)―と笑ひ出した/薄命のすず子(お室)」

輾転

てんてん [0] 【展転・輾転】 (名)スル
(1)ころがること。回転すること。
(2)寝返りを打つこと。「―して眠れぬ夜」
(3)巡り移ること。「かくの如く―して次第に鎖のごとく成れり/往生要集」
(4)くるくる変わって一定しないこと。「酒ゆゑ心―する夫の気質/浄瑠璃・近江源氏」

輾転反側

てんてんはんそく [0] 【輾転反側】 (名)スル
〔詩経(周南,関雎)〕
(思い悩んで)眠れず寝返りばかり打っていること。「良心に責められて―する度に/社会百面相(魯庵)」

輿

こし [1] 【輿】
(1)二本の轅(ナガエ)に屋形を乗せて人を運ぶ乗り物。肩に担いだり腰の辺りに手で支えたりした。平安時代には,天皇・皇后・斎宮などに限られ,鳳輦(ホウレン)・葱花輦(ソウカレン)や腰輿(タゴシ)などが主なものであったが,平安後期以後,使用者の範囲も広がり,種類も増えた。
(2)棺をのせる上輿(アゲゴシ)の称。
(3)神輿(シンヨ)。みこし。

輿

よ [1] 【輿】
こし。たごし(手輿)。「ゆる��―を舁(カ)かせて来たので/寒山拾得(鴎外)」

輿丁

よてい [1] 【輿丁】
輿(コシ)をかつぐ人。こしかき。駕輿丁(カヨチヨウ)。

輿入れ

こしいれ [0][4] 【輿入れ】 (名)スル
〔婚礼の日に嫁の輿を嫁ぎ先へ担(カツ)ぎ入れたことから〕
嫁にいくこと。嫁入り。

輿台

こしだい [2] 【輿台】
輿を地上に置くとき,轅(ナガエ)を支えるための小さな机のような台。

輿図

よず [1] 【輿図】
輿地の図。世界地図。輿地図。

輿地

よち [1] 【輿地】
〔輿(コシ)のように万物を載せる地の意〕
大地。地球。全世界。「―図」

輿地誌略

よちしりゃく 【輿地誌略】
(1)江戸後期の世界地誌。七巻。1826年成立。ドイツ人ヒュブナーの「一般地理学」を,青地林宗が翻訳・抄出したもの。
(2)明治初期の世界地誌。一〇巻。1870年(明治3)刊。内田正雄纂輯(サンシユウ)。当時の教科書として使用された。

輿寄せ

こしよせ [0] 【輿寄せ】
貴族の邸宅で,車を着けて乗降する所。車寄せ。

輿屋

こしや 【輿屋】
葬儀用の輿や道具を作り,また賃貸しする家。葬儀屋。「他人宿取つて―の娘出る/柳多留 14」

輿望

よぼう [0] 【輿望】
世間の人々から寄せられている期待。衆望。「―を一身に担う」

輿舁き

こしかき 【輿舁き】
輿をかつぐ人。輿丁(ヨチヨウ)。

輿論

よろん [1] 【輿論・世論】
世間の大多数の人の意見。一般市民が社会や社会的問題に対してとる態度や見解。「―に訴える」「―を喚起する」
〔「世論」と書くときは「せろん」と読む場合が多い〕

輿論に訴える

よろん【輿論に訴える(を喚起する)】
appeal to (arouse) public opinion.輿論調査 a public opinion poll[census];a survey of public opinion.輿論調査員 a pollster.→英和

輿車

よしゃ [1] 【輿車】
輿(コシ)と車。また,乗り物。

輿車図考

よしゃずこう ヨシヤヅカウ 【輿車図考】
古代の輿(コシ)と車の起源や種類などについて図や古記録を引いて考証した書。一六巻。松平定信編,渡辺広輝画。1804年成立。

こしき【轂】
a hub;→英和
a nave.→英和

こく 【轂】
⇒こしき(轂)

こしき [1][0] 【轂】
牛車などの車輪の中央にあって,輻(ヤ)が差し込んであるもの。中を車軸が貫いている。筒(ドウ)。こく。[新撰字鏡]
→牛車(ギツシヤ)

轂撃

こくげき [0] 【轂撃】
〔車の轂(コシキ)がぶつかり合う意〕
車馬の往来がはげしいこと。混雑していること。「肩摩(ケンマ)―」

ながえ [0] 【轅】
〔長柄(ナガエ)の意〕
馬車・牛車(ギツシヤ)などの前に長く出した二本の棒。その前端に軛(クビキ)をわたして牛馬にひかせる。
→牛車

ながえ【轅】
a shaft.→英和

轅下

えんか ヱン― [1] 【轅下】
牛車(ギツシヤ)などの轅(ナガエ)の下。

轅門

えんもん ヱン― 【轅門】
〔昔,中国で,戦陣で車の轅(ナガエ)を向かい合わせて門にしたことから〕
陣屋の門。軍門。「尼崎に―を堅くしておはすれば/太平記 34」

轆轆

ろくろく [0] 【轆轆】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)車が音を立てて走るさま。「車馬の声が―として聞える/浮雲(四迷)」
(2)馬のいななくさま。「嘶ふる声は―として/浄瑠璃・大磯虎」

轆轤

ろくろ [0][1][3] 【轆轤】
(1)回転運動を利用する装置の総称。
 (ア)陶磁器成形用の旋盤。回転する盤上に陶土を置いて,旋回させながら成形するもの。轆轤台。
 (イ)「轆轤鉋(ロクロガンナ)」の略。
 (ウ)重い物などを引いたり上げたりするのに用いる滑車。
 (エ)井戸の上部の横木に取り付け,縄をかけて釣瓶(ツルベ)を上下させる滑車。
 (オ)(「絞車」とも書く)大型和船の艫(トモ)やぐらの内部に付けて,帆・荷物・碇(イカリ)などの上げ下ろしに用いる船具。
(2)唐傘の中央の部分で,骨を束ねている所。

轆轤

ろくろ【轆轤】
a lathe (旋盤);→英和
a potter's wheel (陶工の).轆轤細工 turnery.→英和

轆轤台

ろくろだい [0][3] 【轆轤台】
「轆轤{(1)
 (ア)}」に同じ。

轆轤師

ろくろし [3] 【轆轤師】
轆轤細工をする職人。挽き物師。

轆轤木

ろくろぎ [3] 【轆轤木】
エゴノキの別名。

轆轤目

ろくろめ [3] 【轆轤目】
轆轤作りの陶器の表面にみられる周回条痕(ジヨウコン)。

轆轤細工

ろくろざいく [4] 【轆轤細工】
轆轤鉋(ガンナ)を用いて器物を作ること。また,その細工物。轆轤びき。挽(ヒ)き物細工。

轆轤鉋

ろくろがんな [4] 【轆轤鉋】
軸の端に刃物を取り付け,軸を回転させて材料を丸く削ったり穴をあけたりする機械。回し錐(ギリ)。ろくろがな。

轆轤錐

ろくろぎり [3] 【轆轤錐】
「舞錐(マイギリ)」に同じ。

轆轤首

ろくろくび [3] 【轆轤首】
首が非常に長く,自由に伸び縮みするという化け物。ろくろっくび。

轆轤首

ろくろくび【轆轤首】
a long-necked monster.

わだち [0] 【轍】
〔「輪立ち」の意〕
車が通ったあとに残る車輪のあと。「ぬかるみに―が残る」

わだち【轍】
a rut;→英和
a track.→英和

てつ [1] 【轍】
車輪の跡。わだち。

轍の鮒

わだちのふな 【轍の鮒】
⇒轍鮒(テツプ)

轍を踏む

てつ【轍を踏む】
repeat the same failure <as> .

轍叉

てっさ [1] 【轍叉】
鉄道で,レールの交差部で車輪が軌道からはずれないようにする装置。フロッグ。

轍魚

てつぎょ [1] 【轍魚】
〔荘子(外物)〕
轍(ワダチ)の水たまりで苦しんでいる魚の意。窮地にあるもののたとえ。轍鮒(テツプ)。轍鮒の急。

轍鮒

てっぷ [1] 【轍鮒】
〔荘子(外物)〕
車輪の跡の水たまりにいる鮒(フナ)。危急が目前に迫っているたとえ。わだちのふな。

きょう ケウ [1] 【轎】
小さい車や駕籠(カゴ)などの乗り物。

轎夫

きょうふ ケウ― [1] 【轎夫】
かごかき。「―駄児の類浴する故穢濁なり/伊沢蘭軒(鴎外)」

轔轔

りんりん [0] 【轔轔】 (ト|タル)[文]形動タリ
車がきしり行くさま。「人力車の輪が―と轟く/煤煙(草平)」

轗軻

かんか [1] 【轗軻・坎坷・坎軻】
(1)車が行きなやむこと。
(2)世に志を得ないで,不遇なこと。「―数奇なるは我身の上なりければなり/舞姫(鴎外)」

轘裂

かんれつ クワン― [0] 【轘裂】
古代中国で行われた車裂きの刑。轘刑。

轜車

きぐるま 【轜車】
「じしゃ(轜車)」に同じ。「其の葬らむ時…―有れ/日本書紀(孝徳訓)」

轜車

じしゃ [1] 【轜車・輀車】
貴人の葬儀に,棺を載せて運ぶ車。きぐるま。喪車。

とどろ 【轟】 (副)
とどろきひびくさま。「真間のおすひに波も―に/万葉 3385」

轟々たる

ごうごう【轟々たる(音)】
roaring (a roar);→英和
rumbling (a rumble).

轟かす

とどろか・す [4] 【轟かす】 (動サ五[四])
(1)大きな音をひびかせる。「ひづめの音を―・して馬が駆け抜ける」
(2)広く世に知らせる。名高くする。「天下に名を―・す」
(3)(「胸をとどろかす」などの形で)胸をどきどきさせる。「胸を―・して待つ」

轟かせる

とどろかせる【轟かせる】
win <world-wide> fame (名声を).胸を轟かせて with a beating heart.

轟き

とどろき【轟き】
a roar;→英和
a rumble;→英和
a peal;→英和
a boom;→英和
beating (胸の).→英和

轟き

とどろき [0][4] 【轟き】
とどろくこと。また,その音。「大砲の―」「胸の―」

轟く

どどめ・く 【轟く】 (動カ四)
〔「とどめく」とも〕
(1)音がひびきわたる。とどろく。[日葡]
(2)わいわい騒ぐ。がやがやと騒ぐ。「二郎君・三郎君,―・きおはして/栄花(衣の珠)」

轟く

とどろ・く [3] 【轟く】 (動カ五[四])
(1)大きな音が鳴りひびく。鳴動する。「雷鳴が―・く」
(2)広く世に知れる。名高くなる。「名声が天下に―・いている」
(3)驚く。また,驚いて胸がどきどきする。「胸が―・く」「仁木越後守些も―・かず/太平記 31」

轟く

とどろく【轟く】
roar;→英和
peal;→英和
thunder;→英和
boom;→英和
be well-known (名声が).

轟こす

とどろこ・す 【轟こす】 (動サ四)
とどろかす。「天の石屋戸に槽(ウケ)伏せて蹈み―・し/古事記(上)」

轟沈

ごうちん ガウ― [0] 【轟沈】 (名)スル
爆撃・雷撃・砲撃などで艦船が短時間に(旧海軍では一分間以内に)沈むこと。また,沈めること。「敵艦を―する」

轟然

ごうぜん ガウ― [0] 【轟然】 (ト|タル)[文]形動タリ
大きな音がとどろき響くさま。「―とした地響/家(藤村)」

轟然と

ごうぜん【轟然と】
<explode> with a terrific sound.

轟発

ごうはつ ガウ― [0] 【轟発】 (名)スル
轟音をとどろかせて大砲などをうつこと。「船首の十二寸砲を―す/浮城物語(竜渓)」

轟轟

とどろとどろ 【轟轟】 (副)
とどろきひびくさま。とどろ。「五条の橋の橋板を―と踏み鳴らし/謡曲・橋弁慶」

轟轟

ごうごう ガウガウ [0][1] 【轟轟】 (ト|タル)[文]形動タリ
物音がとどろきわたるさま。「―たる爆音」

轟音

ごうおん【轟音】
<with> a roaring sound.

轟音

ごうおん ガウ― [0] 【轟音】
とどろきわたる大きな音。

轟駆け

とどろがけ 【轟駆け】
人や馬などが,大きな音をひびかせて駆けること。「打てや者共,後を顧るべからずとて,―にて歩ませける/義経記 3」

くつわ【轡】
a bit.→英和
〜をはませる bridle <a horse> .→英和
〜を並べて <ride> abreast.→英和

くつわ [0] 【轡・鑣・銜】
〔口輪の意〕
(1)馬に手綱(タヅナ)をつけるため,馬の口にくわえさせる金具。くつばみ。くくみ。「―を取る」
(2)家紋の一。{(1)}にかたどったもの。丸の中に十字形のあるものと,杏葉(ギヨウヨウ)形のものとある。
(3)遊女のいる家。また,遊女屋の主人。くつわ屋。「―の通り者や何かが/洒落本・遊子方言」
轡(1)[図]
轡(2)[図]

くつばみ 【轡】
〔口食(ハ)みの意〕
くつわ。

轡助け

くつわだすけ [4] 【轡助け】
轡に添える装飾。先端は房になって馬の口の両脇に垂れる。たすけ。

轡女郎

くつわじょろう 【轡女郎】
京都島原の遊女のうち最下級の女郎。

轡屋

くつわや 【轡屋】
遊女屋。「―・揚屋・茶屋/浄瑠璃・反魂香」

轡形

くつわがた [0] 【轡形】
円の中に十文字を描いた形。

轡掛かり

くつわがかり [4] 【轡掛(か)り】
馬の口のさけめ。口脇(クチワキ)をいう。

轡掛り

くつわがかり [4] 【轡掛(か)り】
馬の口のさけめ。口脇(クチワキ)をいう。

轡格子

くつわごうし [4] 【轡格子】
轡の形をつなぎあわせたような格子。書院の障子などに用いる。

轡虫

くつわむし【轡虫】
a noisy cricket.

轡虫

くつわむし [3] 【轡虫】
キリギリス科の昆虫。頭からはねの先まで約6センチメートル。キリギリスに似るが大形。体色は褐色または緑で,前ばねの幅が広く,触角は糸状で長い。雄ははねをすり合わせてガチャガチャとにぎやかに鳴く。関東から九州まで分布。ガチャガチャ。[季]秋。
轡虫[図]

轢き倒す

ひきたおす【轢き倒す】
run over;knock down.

轢き殺す

ひきころす【轢き殺す】
run over <a person> to death;kill <a person> (by running over).→英和

轢き殺す

ひきころ・す [4] 【轢き殺す】 (動サ五[四])
車輪などでひいて殺す。「猫が車に―・された」

轢き逃げ

ひきにげ [0] 【轢き逃げ】 (名)スル
自動車などで,人をひいてそのまま逃げ去ること。「飲酒運転で―する」

轢き逃げする

ひきにげ【轢き逃げする】
hit and run.轢き逃げ運転手(事件) a hit-and-run driver (case).

轢く

ひく【轢く】
run over;hit.→英和

轢く

ひ・く [0] 【轢く】 (動カ五[四])
〔「引く」と同源〕
人や物などを車輪の下に踏みつけて通り過ぎる。「車が歩行者を―・いた」

轢る

きし・る [2] 【軋る・轢る】 (動ラ五[四])
〔「きし」の動詞化〕
(1)固い物がこすれ合って強くきいきいと音を立てる。きしませる。「荷車の―・る音」「暁,氷を―・る車のあと/平家 3」
(2)触れ合うばかりに近づける。「社はいらかを並べ,廻廊軒を―・れり/撰集抄 7」
(3)音を立てて,かじる。「夜毎に鼠が―・りけるが/咄本・昨日は今日」
〔「きしむ」に対する他動詞〕

轢断

れきだん [0] 【轢断】 (名)スル
列車などが,人や動物のからだをひききること。「―された死体」

轢死

れきし [0] 【轢死】 (名)スル
車輪にひかれて死ぬこと。

轢死する

れきし【轢死する】
be (run over and) killed <by a train> .

轢殺

れきさつ [0] 【轢殺】 (名)スル
車輪でひき殺すこと。「―死体」「トラックに―される」

轢過

れきか [0] 【轢過】
自動車・電車などの車輪にひかれること。「―創(ソウ)」

轣轆

れきろく [0] 【轣轆】 (ト|タル)[文]形動タリ
車のとどろき。また,馬車・荷車などが音を立てて走るさま。轆轆。「怒るやうな,泣くやうなその―の音に/若い人(洋次郎)」「早や門の外を―として車が行く/婦系図(鏡花)」

かのと [2][0] 【辛】
〔「金(カネ)の弟(ト)」の意〕
十干(ジツカン)の第八。

しん [1] 【辛】
十干の第八。かのと。

辛い

からい【辛い】
(1) hot;→英和
pungent (ぴりっとする).→英和
(2) salty (塩辛い).→英和
(3) severe;→英和
harsh (きびしい).→英和
点が〜 be severe[strict]in marking.

辛い

つら・い [0][2] 【辛い】 (形)[文]ク つら・し
(1)心身に苦痛を感ずる。苦しい。がまんできない。「―・い修行」「別れが―・い」
(2)人に対する仕打ちに思いやりがない。つめたくむごい。無情・冷酷だ。「―・くあたる」「―・い仕打ち」
(3)どうしてよいかわからず苦しむ。困る。「それを言われると―・い」
(4)人の心を汲(ク)もうとしない。つれない。「吉野川よしや人こそ―・からめ/古今(恋五)」
→づらい
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)

辛い

つらい【辛い】
〔形〕hard;→英和
painful;→英和
trying;→英和
bitter;→英和
〔動〕 <I> hate to <do> .〜めにあう have a hard time of it;have a bitter experience.〜立場にある be in a delicate position.辛く当たる treat <a person> cruelly[unkindly];be hard <on a person> .

辛い

から・い [2] 【辛い・鹹い】 (形)[文]ク から・し
(1)舌が刺激を受けるような味だ。胡椒(コシヨウ)・山葵(ワサビ)・芥子(カラシ)などの舌がひりひりするような感じの形容。
(2)塩のきいた味だ。塩からい。しょっぱい。《鹹》
⇔甘い
「今日の味噌汁はちょっと―・い」
(3)(処置や評価が)情け容赦がない。苦痛を感じるほど厳しい。
⇔甘い
「採点が―・い」「―・い評価」
(4)心や体が痛むような状態だ。苦しい。堪え難い。残酷だ。「骨を曝(サラ)し屍を焚きて,其の―・きを謂(オモ)はず/日本書紀(欽明訓)」「あまたの人のそねみを負ひ,身のため,―・き目を見る折々も多く侍れど/源氏(明石)」
(5)差し迫った状態にある。危ない。「―・き命いきて北陸道にさまよひ/平家 11」
→からくも
(6)いやだ。気に染まない。「―・しや。眉はしも,かは虫だちためり/堤中納言(虫めづる)」
[派生] ――さ(名)――み(名)

辛い

づら・い 【辛い】 (接尾)
〔形容詞型活用([文]ク づら・し)〕
動詞の連用形に付いて,その動作をすることに困難を感ずる意を表す。…にくい。「老眼で辞書が見―・い」「読み―・い本」「無愛想で話し―・い」

辛うじて

かろうじて カラウ― [0][2] 【辛うじて】 (副)
〔「からくして」の転〕
ぎりぎりのところで。やっと。ようやく。「―最終電車に間に合った」「―合格する」

辛うじて

かろうじて【辛うじて】
barely;→英和
narrowly.→英和
〜逃れる have a narrow escape <from> .〜生計を立てる make a bare living.

辛く

からく 【辛く】 (副)
〔形容詞「辛し」の連用形から〕
(1)ようやく。やっとのことで。「船君の―ひねり出して/土左」
(2)必死になって。非常に。「―急ぎて和泉の灘といふ所に至りぬ/土左」

辛くして

からくして 【辛くして】 (副)
「かろうじて」に同じ。「けふ―和泉の灘より小津のとまりをおふ/土左」

辛くも

からくも【辛くも】
barely.→英和
⇒辛うじて.

辛くも

からくも [1] 【辛くも】 (副)
やっとのことで。「―難を逃れる」

辛さ

つらさ【辛さ】
sorrow;→英和
bitterness;→英和
pain;→英和
<know> how painful[hard] <it is> .

辛し

から・し 【辛し・鹹し】 (形ク)
⇒からい

辛し

つら・し 【辛し】 (形ク)
⇒つらい

辛み

からみ [3][0] 【辛み・辛味】
(1)辛い味。
(2)風味を添え,食欲をそそる目的で用いられる刺激性の添加食品。大根おろし・山葵(ワサビ)など。「―をきかせる」
〔「み」は接尾語。「味」は当て字〕

辛み

つらみ [0][3] 【辛み】
つらいと思う気持ち。「恨み―」

辛め

からめ [0][3] 【辛め】 (名・形動)
(1)辛みがやや強い・こと(さま)。「―に味をつける」
(2)普通よりもややきびしい・こと(さま)。「―に点をつける」

辛丑条約

しんちゅうじょうやく シンチウデウヤク 【辛丑条約】
⇒北京議定書(ペキンギテイシヨ)

辛亥

しんがい [0] 【辛亥】
干支(エト)の一。かのとい。

辛亥革命

しんがいかくめい [5] 【辛亥革命】
1911年辛亥の年,清朝を倒し中華民国を樹立したブルジョア民主主義革命。一〇月の武昌蜂起に始まり,翌年1月,孫文を臨時大総統とする南京臨時政府が成立したが,革命勢力が弱体であったため,北洋軍閥の袁世凱(エンセイガイ)と妥協,袁が大総統に就任した。民国革命。

辛党

からとう【辛党】
a drinker.→英和
〜である prefer wine to sweets.

辛党

からとう [0] 【辛党】
菓子などの甘い物よりも酒類の好きな人。左党。
⇔甘党

辛労

しんろう [0] 【辛労】 (名)スル
ほねを折ること。苦労すること。辛苦。「長年の―が報われる」「―辛苦」「前きに―せる一生の事業を空くして/経国美談(竜渓)」

辛勝

しんしょう [0] 【辛勝】 (名)スル
勝負などで,相手にやっと勝つこと。
⇔楽勝
「一点差で―する」

辛勝する

しんしょう【辛勝する】
win by a narrow margin.

辛勤

しんきん [0] 【辛勤】
苦労して勤めること。つらい勤め。

辛卯

しんぼう [0] 【辛卯】
干支(エト)の一。かのとう。

辛口

からくち [0] 【辛口】
(1)酒・味噌(ミソ)などで,口当たりの辛いもの。
⇔甘口
「―の酒」
(2)手きびしいこと。「―の批評」

辛口の

からくち【辛口の】
dry <sake> (酒);→英和
strong (タバコ);→英和
salty (醤油).→英和

辛味

しんみ [1] 【辛味】
からいあじ。からみ。

辛味

からみ【辛味】
a sharp[pungent]taste[flavor];a salty taste (塩味);a pungent condiment (薬味).

辛味

からみ [3][0] 【辛み・辛味】
(1)辛い味。
(2)風味を添え,食欲をそそる目的で用いられる刺激性の添加食品。大根おろし・山葵(ワサビ)など。「―をきかせる」
〔「み」は接尾語。「味」は当て字〕

辛味噌

からみそ [0] 【辛味噌】
塩味の濃い味噌。
⇔甘味噌

辛味大根

からみだいこん [4] 【辛味大根】
ダイコンの栽培品種。根は丸くカブに似る。京都地方でふろ吹き用に栽培される。

辛味餅

からみもち [3] 【辛味餅】
つきたての餅に,醤油をかけた大根おろしをつけたもの。

辛夷

しんい [1] 【辛夷】
コブシまたはタムシバのつぼみ。漢方で鎮静・鎮痛薬とする。

辛夷

こぶし [0][1] 【辛夷・拳】
モクレン科の落葉高木。山地に多く,庭木ともする。葉は倒卵形。早春,葉に先だって,香りのある大きな白色六弁花を開く。花弁はへら形。秋,集合果が開裂して赤い種子が白い糸で懸垂し,種子はかむと辛い。蕾(ツボミ)を鎮静・鎮痛剤とし,香水の原料とする。コブシハジカミ。ヤマアララギ。[季]春。
辛夷[図]

辛子

からし [0] 【芥子・辛子】
〔形容詞「からし」の終止形の名詞化〕
芥子菜の種子を粉末にしたもの。黄色で辛みがある。粉末のまま,あるいは練って香辛料とし,薬用にも使う。

辛子明太子

からしメンタイこ [6] 【辛子明太子】
カラシナを加えて熟成させたたらこ。

辛崎

からさき 【唐崎・辛崎・韓崎】
大津市北部の琵琶湖岸の景勝地。近江八景の一つ「唐崎の夜雨」で知られる。((歌枕))「楽浪(ササナミ)の志賀の―幸(サキ)くあれど大宮人(オオミヤヒト)の舟待ちかねつ/万葉 30」

辛抱

しんぼう [1] 【辛抱】 (名)スル
(1)たえしのぶこと。じっとがまんすること。「奉公へ行つた積(ツモリ)で―するもんだ/土(節)」
(2)がまんして働くこと。「長年―した甲斐があって,やっと店をもてた」
〔一説に「心法」からという。「辛棒」とも書く〕

辛抱

しんぼう【辛抱】
patience;→英和
forbearance;→英和
perseverance.〜する endure;→英和
bear;→英和
be patient;→英和
persevere;→英和
stand;→英和
put up with.〜して patiently;→英和
with patience[perseverance].〜強い patient;persevering.〜のない not patient;lacking in perseverance.

辛抱人

しんぼうにん [0] 【辛抱人】
(1)しんぼう強い人。
(2)がまんしてよく努め,よく働く人。

辛抱強い

しんぼうづよ・い シンバウ― [6] 【辛抱強い】 (形)[文]ク しんばうづよ・し
〔近世以降の語〕
よくこらえてしのぶ。よくがまんする。がまん強い。「―・く待つ」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)

辛抱立役

しんぼうたちやく [5] 【辛抱立役】
歌舞伎で,主役的な立場でありながら,もっぱら受けに回り,控えめな演技を要求される役柄。高度な演技力を必要とする。「五大力恋緘(ゴダイリキコイノフウジメ)」の源五兵衛など。

辛棄疾

しんきしつ 【辛棄疾】
(1140-1207) 中国,南宋の詞人。字(アザナ)は幼安,号は稼軒居士。歴城(山東省)の人。武装蜂起に参加して金に抵抗。四三歳から20年間信州に隠棲(インセイ),憂憤のうちに没した。憂国の哀愁を帯びた豪放な詞六二九首が伝わる。詞集「稼軒詞」など。

辛楚

しんそ [1] 【辛楚】
〔「辛」はからい味,「楚」は人をむちうつ意〕
いたみ苦しむこと。つらさ。辛苦。

辛櫃

からひつ 【屍櫃・辛櫃】
〔「からびつ」とも〕
遺体を入れる櫃。棺(ヒツギ)。かろうと。「中に石の―あり/宇治拾遺 6」

辛気

しんき [1] 【心気・辛気】 (名・形動)[文]ナリ
(1)心持ち。心。気持ち。気分。
(2)心がはればれしないこと。くさくさすること。また,そのさま。「不断からえら―な人で,あぢよいつても真(ホン)にしねえだ/めぐりあひ(四迷)」

辛気臭い

しんき【辛気臭い】
tedious;→英和
boring.→英和
〜臭い男 a bore.→英和

辛気臭い

しんきくさ・い [5] 【辛気臭い】 (形)
〔おもに関西地方で〕
思うようにならなくて,じれったい。気がめいってしまうさまである。「―・い話」
[派生] ――さ(名)

辛漬

からづけ [0] 【辛漬(け)・鹹漬(け)】
(1)塩辛く漬物を漬けること。また,その漬物。
(2)(京都地方で)たくあん漬け。

辛漬け

からづけ [0] 【辛漬(け)・鹹漬(け)】
(1)塩辛く漬物を漬けること。また,その漬物。
(2)(京都地方で)たくあん漬け。

辛皮

からかわ [0] 【辛皮】
山椒(サンシヨウ)の若い小枝の皮。塩水に漬けておき,香辛料・薬用とする。

辛皮漬

からかわづけ [0] 【辛皮漬(け)】
塩漬けの辛皮を塩抜きして細かく刻み,醤油などで煮つけたもの。お茶漬けに使う。

辛皮漬け

からかわづけ [0] 【辛皮漬(け)】
塩漬けの辛皮を塩抜きして細かく刻み,醤油などで煮つけたもの。お茶漬けに使う。

辛苦

しんく [1] 【辛苦】 (名)スル
非常につらい目にあって苦しむこと。生活・仕事の上での苦労。辛酸。苦心。「粒々(リユウリユウ)―」「快楽を大にせんが為めに格別に―し/福翁百話(諭吉)」

辛苦する

しんく【辛苦する】
suffer hardships;take great pains <to do> .

辛菜

からな [2][0] 【辛菜】
辛みのある菜の総称。カラシナなど。

辛辛

からがら [0] 【辛辛】 (副)
〔形容詞「辛し」の語幹を重ねた語〕
かろうじて。やっとの思いで。「命―逃げ帰る」「―命ヲ助カッタ/日葡」

辛辣

しんらつ [0] 【辛辣】 (名・形動)[文]ナリ
(1)言葉や表現が非常に手厳しい・こと(さま)。「―な批評」
(2)味がきわめてからい・こと(さま)。
[派生] ――さ(名)

辛辣な

しんらつ【辛辣な】
bitter;→英和
sharp;→英和
biting;poignant;→英和
caustic.→英和

辛酉

しんゆう [0] 【辛酉】
干支(エト)の一。かのととり。

辛酉革命

しんゆうかくめい [5] 【辛酉革命】
辛酉(カノトトリ)の年には異変が起こるという一種の予言説。中国の讖緯(シンイ)説によるもので,日本でも平安初期の三善清行などによって唱えられた。
→三革

辛酒

からざけ 【苦酒・辛酒】
酢の古名。[和名抄]

辛酸

しんさん [0] 【辛酸】
つらい思い。苦しみ。

辛酸

しんさん【辛酸】
(a) hardship.→英和
〜をなめる go through[suffer]hardships.

じ [1] 【辞】
(1)ことば。文章。「告別の―」
(2)漢文の文体の一。賦に似ており,抒情性の豊かな韻文的要素の強いもの。
→賦
(3)国文法で,単語を文法上の性質から二大別したものの一。
 (ア)橋本進吉の説では付属語(助詞・助動詞)をいう。
 (イ)時枝誠記の説では,概念過程を経ることなく,事柄に対する言語主体の立場を直接に表現する語をいう。助詞・助動詞のほか,感動詞・接続詞・陳述副詞をも含む。
⇔詞

ことば [3] 【言葉・詞・辞】
(1)人の発する音声のまとまりで,その社会に認められた意味を持っているもの。感情や思想が,音声または文字によって表現されたもの。言語。
(2)ものの言い方。ことばづかい。「丁寧な―を使いなさい」
(3)言語を文字に書き表したもの。文字。
(4)語彙(ゴイ)。単語。
(5)謡物・語り物の中で,節をつけない部分。《詞》
(6)和歌に対して,散文で書かれた部分。また,和歌の詞書(コトバガキ)。絵巻物の詞書。
(7)意味。理性。ロゴス。「はじめに―ありき」
(8)(「てにをは」に対して)体言・用言などの総称。詞(シ)。
(9)語気。ものの言いぶり。「思わず強い―になった」
(10)ことばのあや。たとえごと。「『どりやどりや塵を結んでやらう…』『なう,腹立ちや腹立ちや,それは―でこそあれ』/狂言・引括(虎寛本)」

じ【辞】
a word;→英和
an expression;→英和
an address (挨拶).→英和
…の〜を述べる make a speech of….〜を低くして humbly.

辞さない

じさ∘ない 【辞さない】 (連語)
恐れない。ひるまない。「死をも―∘ない覚悟」

辞す

じ・す [1] 【辞す】
■一■ (動サ五)
〔サ変動詞「辞する」の五段化〕
「辞する」に同じ。「免職も―・さない」
■二■ (動サ変)
⇒じする

辞する

じする【辞する】
resign (辞職);→英和
decline (辞退);→英和
excuse oneself <from> ;leave;→英和
take one's leave <of> (暇を).

辞する

じ・する [2] 【辞する】 (動サ変)[文]サ変 じ・す
(1)退出の挨拶をする。また,退出する。「先生のお宅を―・する」「この世を―・する」
(2)断る。辞退する。「勧誘を―・する」「半夜突然来つて君を煩はせしに君―・せずして厚待に遇ふ/花柳春話(純一郎)」
(3)役職をやめる。辞任する。「役員を―・する」
(4)「…を(も)辞せず」「…を(も)辞さず」などの形で,あえて行うの意を表す。「徹夜も―・せず」

辞せず

じせず 【辞せず】 (連語)
恐れない。ひるまない。辞さない。「水火(スイカ)も―」

辞ぶ

いな・ぶ 【否ぶ・辞ぶ】
■一■ (動バ上二)
〔感動詞「いな」に接尾語「ぶ」の付いた語〕
嫌だと言う。断る。辞退する。「人のいふことは,強うも―・びぬ御心にて/源氏(末摘花)」
■二■ (動バ四)
{■一■}に同じ。「―・べども,…度々飲む程に酔ぬ/今昔 24」

辞む

いな・む [2] 【否む・辞む】
〔「いなぶ」の転〕
■一■ (動マ五[四])
(1)嫌だと言う。断る。辞退する。「協力を―・むことはできない」
(2)否定する。《否》「事実であることは―・みがたい」「修正すべき理智の存在を―・みはしない/侏儒の言葉(竜之介)」
[可能] いなめる
■二■ (動マ上二)
嫌だと言う。断る。「勅定ありければ,―・み申すべき事なくて/著聞 9」

辞める

や・める [0] 【辞める・罷める】 (動マ下一)[文]マ下二 や・む
〔「止(ヤ)める」と同源〕
就いていた職や地位などを退く。退職する。辞職・辞任する。「都合で会社を―・める」「責任をとって会長を―・める」

辞世

じせい【辞世】
one's last[dying]words;a farewell poem <composed on one's deathbed> ;a swan song.

辞世

じせい [0][1] 【辞世】
(1)死に際して残す詩歌・言葉など。「―を詠む」
(2)この世にいとまごいすること。死ぬこと。

辞令

じれい【辞令】
[言葉づかい]diction;→英和
wording;→英和
[書付]a written appointment[order].〜に巧みな fair-spoken.‖外交辞令 diplomatic language.

辞令

じれい [0] 【辞令】
(1)役職の任免に際して,その旨を書いて本人に渡す書類。「―を受ける」
(2)応対などに用いる,凝ってはいるが形式的な言葉遣い。「外交―」「社交―」

辞任

じにん【辞任】
⇒辞職.

辞任

じにん [0] 【辞任】 (名)スル
職務を自分からやめること。
⇔就任
「首相を―する」「―を迫る」

辞儀

じぎ [0][1] 【辞宜・辞儀】 (名)スル
〔「時宜(ジギ)」から出た語〕
(1)頭を下げて礼をすること。「美濃屋様は大事の出入場(デイリバ),御主人ばかりに―するが分にあらず/門三味線(緑雨)」
〔現代では多く「おじぎ」の形で用いられる〕
(2)遠慮。辞退。「互に―有て,先へ出たる者先へ行く/狂言・腹不立」

辞典

じてん【辞典】
a dictionary.→英和
〜を引く look up <a word> in a dictionary;consult a dictionary.→英和

辞典

じてん [0] 【辞典】
いろいろな言葉を集めて一定の順序に配列し,その表記法・発音・語源・意味・用法などを記した書物。辞書。じびき。「国語―」「英和―」
→字典
→事典

辞別

じべつ [0] 【辞別】
いとまごいをして別れること。告別。

辞別く

ことわ・く 【辞別く・言別く】 (動カ四)
言葉を特に改めていう。祝詞や宣命で用いる語。「―・きて伊勢にます天照らす大御神の大前に申さく/祝詞(祈年祭)」

辞去

じきょ [1] 【辞去】 (名)スル
別れの言葉を述べて立ち去ること。「知人の家を―する」

辞去する

じきょ【辞去する】
take one's leave;→英和
leave.

辞宜

じぎ [0][1] 【辞宜・辞儀】 (名)スル
〔「時宜(ジギ)」から出た語〕
(1)頭を下げて礼をすること。「美濃屋様は大事の出入場(デイリバ),御主人ばかりに―するが分にあらず/門三味線(緑雨)」
〔現代では多く「おじぎ」の形で用いられる〕
(2)遠慮。辞退。「互に―有て,先へ出たる者先へ行く/狂言・腹不立」

辞彙

じい [1] 【辞彙】
言葉を類別して集め,意味などを説明した書物。辞書。辞典。

辞意

じい [1] 【辞意】
(1)辞職や辞退をしようとする気持ち。「―を表明する」「―を翻す」
(2)言葉の意味。

辞意

じい【辞意(をもらす)】
(intimate,hint at) one's intention to resign.〜を翻(ひるがえ)す reconsider one's resignation.

辞書

じしょ【辞書】
⇒辞典.

辞書

じしょ [1] 【辞書】
(1)多くの言葉や文字を一定の基準によって配列し,その表記法・発音・語源・意味・用法などを記した書物。国語辞書・漢和辞書・外国語辞書・百科辞書のほか,ある分野の語を集めた特殊辞書,ある専門分野の語を集めた専門辞書などの種類がある。辞典。辞彙(ジイ)。語彙。字書。字引。
(2)仮名漢字変換方式のワード-プロセッサーにおいて,仮名に対応する漢字を登録しておくファイル。あるいは,自動翻訳システムにおいて,単語間の対応や文法を記録しておくファイル。
(3)辞職の意を記した文書。辞表。「この頃大弐―奉りたれば/栄花(見はてぬ夢)」

辞林

じりん [0] 【辞林】
(1)言葉を多く集めて解釈した書物。辞書。
(2)国語辞典。金沢庄三郎編。1907年(明治40)刊。新しい工夫を盛り込んだ実用国語辞典として評価を得,11年(明治44)の大改訂を経て,25年(大正14)広辞林に引き継がれる。

辞柄

じへい [0] 【辞柄】
〔文語的〕
口実。「―を設ける」

辞気

じき [1] 【辞気】
ものの言いぶり。

辞海

じかい 【辞海】
中国の文語辞典。舒新城・徐元誥ら編。1937年刊。「辞源」の編集方針を継承・補訂したもの。

辞源

じげん 【辞源】
中国の文語辞典。1915年,上海商務印書館より刊行。字書・韻書・類書を基礎として字義を説明,成語・故事・固有名詞なども収載した中国近代の最初の大規模な辞書。

辞義

じぎ [1] 【辞義】
言葉の意味。

辞職

じしょく【辞職】
resignation.→英和
〜する resign (one's office);→英和
leave[give up]one's office.〜願を出す tender one's resignation.→英和
〜を勧告する advise a person to resign.

辞職

じしょく [0] 【辞職】 (名)スル
職を自分からやめること。「会社を―する」

辞色

じしょく [1] 【辞色】
言葉遣いと顔いろ。「武男が―の思ふにまして厲(ハゲ)しかりしを見たる母は/不如帰(蘆花)」

辞表

じひょう【辞表】
a (written) resignation.〜を出す tender[send in]one's resignation.

辞表

じひょう [0] 【辞表】
職務をやめるとき,その機関に差し出す文書。辞職願。「―を出す」

辞謝

じしゃ [1] 【辞謝】 (名)スル
ことわること。辞退。「先生の厚意を―し/思出の記(蘆花)」

辞譲

じじょう [0] 【辞譲】 (名)スル
へりくだって他人に譲ること。「―の心」

辞賦

じふ [1] 【辞賦】
中国,「楚辞」の形に基づく,やや散文に近い韻文。戦国時代の楚に興り,漢代に発展し,宮殿の壮観,都城の繁華,狩猟の豪遊などを描いた。

辞退

じたい【辞退】
(a) refusal.→英和
〜する decline;→英和
refuse <to do> ;→英和
excuse oneself <from> .体(てい)よく〜する decline with thanks.

辞退

じたい [1] 【辞退】 (名)スル
へりくだって断ること。遠慮して権利や地位などを放棄すること。「叙勲を―する」「出場―」「せっかくのご指名ですが―いたします」

辟支仏

びゃくしぶつ 【辟支仏】
⇒縁覚(エンガク)

辟易

へきえき [0] 【辟易】 (名)スル
〔「辟」は避ける,「易」は変える。避けて路を変える意〕
(1)閉口すること。うんざりすること。「あまりのおしゃべりとうるささに―する」
(2)相手の勢いに押されて,しりごみすること。「山徒是を見て其勢にや―しけん/太平記 8」

辟易する[ひるむ]

へきえき【辟易する[ひるむ]】
shrink <from> ;→英和
be embarrassed[annoyed](当惑).

辟邪

へきじゃ [0] 【辟邪】
古代中国の想像上の動物。鹿に似て二角をもち,邪悪をさけるといわれる。天禄とともに旗などに描かれた。

辣油

ラーユ [0] 【辣油】
〔中国語〕
唐辛子の辛みをつけた胡麻(ゴマ)油。中国料理の調味に使用される。

辣白菜

ラーバイサイ [3] 【辣白菜】
〔中国語〕
四川料理の一。塩漬けにした白菜を,甘酢・辣油(ラーユ)などで和えたもの。ラーバイツァイ。

辣腕

らつわん [0] 【辣腕】 (名・形動)[文]ナリ
てきぱきと物事を処理する能力のある・こと(さま)。敏腕。すごうで。「―をふるう」「―家(カ)」「非常な―だ/草枕(漱石)」

辣腕の

らつわん【辣腕の】
shrewd;→英和
able.→英和
〜を振う display one's uncommon ability.‖辣腕家 a shrewd man; <米> a go-getter.

辣醤

ラージャン [1] 【辣醤】
〔中国語〕
中国料理の調味料の一。味噌に刻んだ唐辛子を混ぜたもの。

辣韭

らっきょう [0] 【辣韮・薤・辣韭】
ユリ科の多年草。中国原産。畑で栽培。ネギ類に属し,特有のにおいがある。地下に卵形の鱗茎がある。初夏,鱗茎を収穫し,漬物にして食用にする。らっきょ。[季]夏。

辣韮

らっきょう [0] 【辣韮・薤・辣韭】
ユリ科の多年草。中国原産。畑で栽培。ネギ類に属し,特有のにおいがある。地下に卵形の鱗茎がある。初夏,鱗茎を収穫し,漬物にして食用にする。らっきょ。[季]夏。

辣韮

らっきょう【辣韮】
《植》a shallot.→英和

辣韮漬

らっきょうづけ [0] 【辣韮漬(け)】
ラッキョウを塩や甘酢などで漬けた漬物。

辣韮漬け

らっきょうづけ [0] 【辣韮漬(け)】
ラッキョウを塩や甘酢などで漬けた漬物。

辣韮筆

らっきょうふで [3] 【辣韮筆】
太書き用の筆。穂先がラッキョウに似る。

辮髪

べんぱつ [0] 【弁髪・辮髪】
〔「辮」は編む意〕
北アジア諸民族の男子の風習で,頭髪の一部を編んで垂らし,他をそり落とす髪形。民族や時代により形は異なる。満州族は北京に入城して漢民族に弁髪を強制し,清朝崩壊まで続いた。
弁髪[図]

たつ【辰(年)】
(the year of) the Dragon.

たつ [0] 【辰】
(1)十二支の第五番目。年・日・時刻・方位などに当てる。
(2)時刻の名。今の午前八時頃。また,今の午前七時から九時の間。または午前八時から一〇時まで。
(3)方角の名。東から南へ三〇度の方向。

辰の市

たつのいち 【辰の市】
古代,大和国添上郡(現在の奈良市)で,辰の日に立った市。((歌枕))「市は,―。さとの市。つば市/枕草子 14」「なき名のみ―とは騒げども/拾遺(恋二)」

辰刻

しんこく [0] 【辰刻】
〔「辰」「刻」ともに時の意〕
とき。時刻。

辰刻法

しんこくほう [0] 【辰刻法】
江戸時代に行われた時刻の示し方。明け六つ(午前六時)・暮れ六つ(午後六時)を基準に,「四つ」から「九つ」までの数を使って昼夜をそれぞれ六等分したもの。

辰宿

しんしゅく [0] 【辰宿】
星のやどり。星座。星宿。

辰巳

たつみ [0] 【巽・辰巳】
(1)方角の名。辰と巳との間。南東。
(2)江戸の遊里,深川のこと。江戸城の東南にあったからいう。辰巳の里。

辰巳上がり

たつみあがり 【辰巳上がり】 (名・形動)
(1)かん高い声を出すこと。「―なる高咄し/浮世草子・永代蔵 3」
(2)言動の荒っぽい・こと(さま)。「―になり,金をおつつける/黄表紙・金生木」
(3)江戸,深川の芸者の出身であること。

辰巳之園

たつみのその 【辰巳之園】
洒落本。一冊。夢中散人寝言先生(ムチユウサンジンネゴトセンセイ)作。1770年刊。遊里辰巳の里(深川)に取材した最初の洒落本。巻末に通言・流行語の解説を付す。

辰巳用水

たつみようすい 【辰巳用水】
石川県金沢市,犀川の上辰巳から小立野台地に引かれた用水。長さ約20キロメートル。1632年金沢城の防火用水として開設。御城水。殿様用水。御水道上水。

辰巳芸者

たつみげいしゃ [4] 【辰巳芸者】
江戸,深川の芸者。意気ときっぷのよさを売り物とした。羽織芸者。深川芸者。

辰巳言葉

たつみことば [4] 【辰巳言葉】
江戸,深川の遊女や芸者の用いた言葉。「ござんす」など鉄火な口調であった。

辰巳[巽]

たつみ【辰巳[巽]】
the southeast.→英和

辰星

しんせい [0] 【辰星】
(1)ほし。星辰。
(2)五星の一。水星の別名。

辰松

たつまつ 【辰松】
姓氏の一。江戸中期,辰松八郎兵衛によって興った人形遣いの家の名。

辰松八郎兵衛

たつまつはちろうべえ 【辰松八郎兵衛】
(?-1734) 江戸中期の人形遣い。女方人形の名手。竹本座に出勤して「曾根崎心中」のお初などで好評を博す。のち江戸に下り,堺町に辰松座を興した。

辰松風

たつまつふう [0] 【辰松風】
〔享保(1716-1736)の頃,辰松八郎兵衛が結い始めたことから〕
男の髪の結い方の一。髷(マゲ)の根を高く据え,元結を長く巻き上げ,毛先は極端に下向きにしたもの。
辰松風[図]

辰砂

しんさ [1] 【辰砂】
⇒しんしゃ(辰砂)

辰砂

しんしゃ [1] 【辰砂】
〔中国の辰州で産する砂の意〕
(1)水銀の硫化鉱物。六方晶系。結晶片は鮮紅色でダイヤモンド光沢がある。多くは塊状または土状で赤褐色。低温熱水鉱床中に産し,水銀の原料,また,朱色の顔料として古くから用いられてきた。有毒。朱砂。丹砂。丹朱。
→硫化水銀
(2)陶磁器で,銅を発色剤として高温で焼成して形成された鮮紅色のガラス質の膜。辰砂釉(シンシヤユウ)。

辰野

たつの 【辰野】
長野県中部,上伊那郡の町。伊那盆地北端を占め,旧三州街道の宿駅を母体に,鉄道分岐点として発達。

辰野

たつの 【辰野】
姓氏の一。

辰野金吾

たつのきんご 【辰野金吾】
(1854-1919) 建築家。肥前の人。工部大学校卒。コンドルに学び,1884年(明治17)帝国大学工科大学教授。代表作に日本銀行本店・東京駅などがある。

辰野隆

たつのゆたか 【辰野隆】
(1888-1964) 仏文学者・随筆家。東京生まれ。東大教授。辰野金吾の長男。フランス近代文学の研究,および演劇の翻訳・紹介につとめる。かたわら軽妙なエッセーを発表。著「さ・え・ら」「忘れ得ぬ人々」など。

辰韓

しんかん 【辰韓】
朝鮮古代,三韓の一。三世紀頃,朝鮮半島南東部に分立した一二の小国から成る。そのうちの斯盧(シラ)国を中心に統合され,四世紀に新羅(シラギ)が成立。

はじ ハヂ [2] 【恥・辱】
(1)面目を失うこと。はじること。「そんなことをするのはわが家の―になる」
(2)はずかしいと感じられる行為や事柄。「―とも思わない」

辱い

かたじけな・い [5] 【忝い・辱い】 (形)[文]ク かたじけな・し
(1)(身にあまる好意・親切に対して)感謝にたえない。ありがたい。「御配慮の程まことに―・く存じます」
(2)(分に過ぎた処遇に対して)おそれ多い。もったいない。恐縮だ。「―・く汚げなる所に年月を経て物し給ふこと,極まりたるかしこまり/竹取」
(3)恥ずかしい。面目ない。「天の下の百姓(オオミタカラ)の思へらまくも恥かし―・し/続紀(宝亀三宣命)」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――さ(名)

辱うする

かたじけのう∘する カタジケナウ― 【忝うする・辱うする】 (連語)
〔「かたじけなくする」の転〕
⇒かたじけなくする

辱くする

かたじけなく∘する 【忝くする・辱くする】 (連語)
おそれ多くも…していただく。…していただいてもったいなく思う。「御高批を―∘する」

辱しめ

はずかしめ【辱しめ】
[恥辱](a) shame;→英和
(a) disgrace;→英和
an insult (侮辱).→英和
⇒辱しめる.

辱しめる

はずかしめる【辱しめる】
put <a person> to shame;→英和
shame;disgrace;→英和
insult (侮辱);→英和
stain (名誉を);→英和
rape (婦女を).→英和

辱む

はずかし・む ハヅカシム [4] 【辱む】 (動マ下二)
⇒はずかしめる

辱め

はずかしめ ハヅカシメ [0] 【辱め】
はずかしめること。「―を受ける」

辱める

はずかし・める ハヅカシメル [5] 【辱める】 (動マ下一)[文]マ下二 はづかし・む
(1)恥ずかしい思いをさせる。恥をかかせる。「人前で―・める」
(2)価値を低める。地位・名誉などをけがす。「第一人者の名を―・める」
(3)女性を犯す。強姦する。

辱友

じょくゆう [0] 【辱友】
その人の友人であることを謙遜していう語。

辱涙

かたじけなみだ 【忝涙・辱涙】
〔「かたじけない」の「ない」に「なみだ」をかけた語〕
ありがたなみだ。「声を知るべの―/浄瑠璃・寿の門松」

辱知

じょくち [1][0] 【辱知】
〔自分を知っていてくださるの意〕
知り合いであることを謙遜していう語。

のう [1] 【農】
(1)農業。農作。「半―半漁」
(2)農業に従事する人。農民。農夫。「士―工商」

農事

のうじ【農事】
⇒農業.農事試験場 an agricultural experimental station.

農事

のうじ [1] 【農事】
(1)農業の仕事。「―暦」
(2)農業に関する事柄。

農事組合法人

のうじくみあいほうじん [8] 【農事組合法人】
農業共同組合法(1947年制定)に基づく法人。農業の経営,共同利用施設の設置,作業の共同化に関する事業を行う。

農事試験場

のうじしけんじょう [0] 【農事試験場】
品種改良・土壌改良など農業上必要な試験研究や調査を行う公設機関。1893年(明治26)発足。現在は農業試験場に引き継がれている。

農人

のうじん [0] 【農人】
農民。のうにん。

農人

のうにん 【農人】
農民。のうじん。

農人形

のうにんぎょう [3] 【農人形】
茨城県水戸市で作られる農民をかたどった人形。徳川斉昭が朝夕拝したという銅の農民像に似せて作った素焼きのもの。

農休日

のうきゅうび ノウキウ― [3] 【農休日】
農作業を休む日。

農会

のうかい 【農会】
1899年(明治32)農会法に基づいて農事の改良発達を目的として設けられた地主・農民の団体。1943年(昭和18)産業組合と合併して農業会となる。
→帝国農会

農住組合

のうじゅうくみあい ノウヂユウクミアヒ [5] 【農住組合】
三大都市圏(首都・近畿・中部)や道府県庁所在都市などの市街化区域内農地の所有者が,農業の継続と農地の宅地化に必要な事業を行うために協同して設ける組織。1980年(昭和55)制定の農住組合法に基づく。

農作

のうさく [0] 【農作】
田畑を耕し,作物を作ること。耕作。

農作業

のうさぎょう [3] 【農作業】
田畑で作物を作る仕事。野良仕事。

農作物

のうさくぶつ [4][3] 【農作物】
〔「のうさくもつ」とも〕
田畑で栽培する野菜・穀類など。農耕による生産物。

農作物

のうさくぶつ【農作物】
⇒農産物.

農兵

のうへい [0] 【農兵】
(1)農民を主とした軍隊。また,その兵士。江戸末期,幕府・諸藩で組織された。
(2)平常は農業に従事し,非常の際に武装して戦う兵士。屯田兵。

農兵節

のうへいぶし 【農兵節】
静岡県三島市の民謡で,花柳界の酒席の騒ぎ唄。源流は幕末のはやり唄「のうえ節」。1853年に農兵訓練を行なった江川太郎左衛門にちなんで「農兵節」の字をあてたもの。

農具

のうぐ【農具】
a farming tool.

農具

のうぐ [1] 【農具】
農作業に使用する器具。農機具。

農功

のうこう [0] 【農功】
農業の仕事。農作。

農務

のうむ [1] 【農務】
(1)農耕の仕事。農事。
(2)農業に関する事務や政務。

農協

のうきょう [0] 【農協】
「農業協同組合」の略。

農博

のうはく [0] 【農博】
「農学博士」の略。

農商

のうしょう [0] 【農商】
農業と商業。

農商務省

のうしょうむしょう ノウシヤウムシヤウ 【農商務省】
農林・商工業の行政をつかさどった中央官庁。1881年(明治14)設立。1925年(大正14)農林省と商工省に分離。

農商省

のうしょうしょう 【農商省】
第二次大戦下,農業および商業に関する管理行政を行なった中央官庁。1943年(昭和18)従来の農林省と商工省の一部を統合して設置。敗戦直後廃止。

農圃

のうほ [1] 【農圃】
農業を行う田畑。「―種芸の事を研究せんが為に/西国立志編(正直)」

農園

のうえん [0] 【農園】
野菜・草花・果樹などを栽培する農場。また,畑。「学校―」

農園

のうえん【農園】
a farm;→英和
a plantation.→英和

農地

のうち [1] 【農地】
田畑など耕作をするために使う土地。
→農用地

農地

のうち【農地】
agricultural[farm]land.‖農地改革 an agrarian reform.農地法 the Agricultural Land Law.

農地委員会

のうちいいんかい [5] 【農地委員会】
1938年(昭和13)農地調整法に基づいて小作関係の調整などを目的に作られた農業団体。第二次大戦後,農地改革の中心的機構として強化された。51年農業委員会に統合。

農地改革

のうちかいかく [4] 【農地改革】
農地の所有制度を改革すること。特に第二次大戦後,1947(昭和22)〜50年にかけて GHQ の指令によって行われた日本農業の改革をさす。不在地主の全貸付地と,在村地主の貸付地の保有限度(都府県で平均一町歩,北海道で四町歩)を超える部分を国家が買収し,小作農に売り渡し自作農化した。また,物納小作料を金納化するなどの改革が行われ,旧来の地主・小作制度は解体された。

農地法

のうちほう 【農地法】
(1)耕作者の農地取得の促進,その権利の保護,土地の農業上の効率的な利用を図るための農地関係の調整などを定めた農地に関する基本法。1952年(昭和27)制定。
(2)農地に関する法律の総称。

農地調整法

のうちちょうせいほう 【農地調整法】
地主・小作関係を調整して小作争議を抑制し,また農地の権利関係を統制して農業生産増進を図ろうとした法律。1938年(昭和13)制定。第二次大戦後,大改正により自作農創設特別措置法とともに農地改革の二大基本法とされた。52年農地法の制定により廃止。

農地転用

のうちてんよう [4] 【農地転用】
農地として登記してある土地を,他の用途に転用すること。市街化区域の農地転用は届出を,それ以外の場合は届出と許可を要する。

農場

のうじょう [0][3] 【農場】
農業経営を行うのに必要な土地・建物・施設などのある一定の場所。

農場

のうじょう【農場】
a farm.→英和
⇒農園.

農大

のうだい [0] 【農大】
「農業大学」の略。

農夫

のうふ【農夫】
a farmer;a peasant (小作人).→英和

農夫

のうふ [1] 【農夫】
農業に従事する男。農民。百姓。

農夫症

のうふしょう [0][3] 【農夫症】
長期間農業に従事していた者に見られる,肩こり・夜間頻尿・腰痛・手足のしびれなどの一群の症状。前屈・中腰の作業姿勢や過重労働,食生活・ストレスなどが原因とされる。農婦症。

農奴

のうど [1] 【農奴】
ヨーロッパ封建社会における自由を制限された農民。領主の身分的支配を受け,土地に縛られて移転の自由をもたない。領主から貸与された土地を耕作し,賦役・貢納などの義務を負う。

農奴解放

のうどかいほう [1] 【農奴解放】
農奴をその身分から解放して自由農民にすること。封建社会から近代社会への転換期にみられる。

農婦

のうふ [1] 【農婦】
農業に従事する女。農家の女。

農学

のうがく [0] 【農学】
農業生産に関する原理や技術を研究する学問。農政や農業経営に関する分野も含む。

農学

のうがく【農学】
agriculture.→英和
〜の agricultural.‖農学士(博士) a bachelor (doctor) of agriculture;Bachelor (Doctor) of Agriculture (学位).農学部 the faculty[department]of agriculture.

農学校

のうがっこう [3] 【農学校】
「農業学校」の略。

農家

のうか【農家】
a farmhouse;→英和
a farming family (家族).

農家

のうか [1] 【農家】
農業を営んで生計をたてている世帯。また,その家屋。

農専

のうせん [0] 【農専】
「農業専門学校」の略。

農山村

のうさんそん [3] 【農山村】
農村と山村。

農工

のうこう [0] 【農工】
(1)農業と工業。
(2)農民と工員。

農工銀行

のうこうぎんこう 【農工銀行】
1896年(明治29)制定の農工銀行法に基づき,地方の農工業者への資金の貸付などにより,殖産増強を目的として各府県に設立された特殊銀行。1921年(大正10)以後,次第に日本勧業銀行に合併された。

農政

のうせい [0] 【農政】
農業に関する行政。

農政全書

のうせいぜんしょ 【農政全書】
中国の農書。六〇巻。明末の徐光啓(ジヨコウケイ)撰。1639年刊行。中国古今の農学を集大成し,西洋の新知識を参考に自説を加える。

農政学

のうせいがく [3] 【農政学】
農業に関する法律・政策などを研究する学問。

農時

のうじ [1] 【農時】
農作業の忙しい時期。農期。農繁期。

農書

のうしょ [1] 【農書】
農業に関する書物。農業書。農学が成立する近代以前のものをいう。

農期

のうき [1] 【農期】
農作業の忙しい時期。農繁期。農時。

農本

のうほん [0] 【農本】
農業を基本とすること。「―思想」

農本主義

のうほんしゅぎ [5] 【農本主義】
近代において,農業をもって立国の基本であるとする考え方をいう。

農村

のうそん【農村】
a farm(ing) village;an agricultural district.〜の rural <population> .→英和

農村

のうそん [0] 【農村】
農家が大部分を占める村落。

農村社会学

のうそんしゃかいがく [6] 【農村社会学】
農村における社会的諸関係の構造や特質などを研究対象とする社会学の一分野。
→都市社会学

農林

のうりん [0] 【農林】
農業と林業。

農林中央金庫

のうりんちゅうおうきんこ 【農林中央金庫】
農林漁業組合の中央金融機関。所属団体の資金の相互融通を目的として設立された特殊法人。預金の受け入れ,農林債券の発行,所属団体への貸し出しなどを行う。1923年(大正12)産業組合中央金庫として発足し,43年(昭和18)現名称に変更。農林中金。

農林学校

のうりんがっこう [5] 【農林学校】
旧制実業学校の一。農業および林業に関する産業教育を行う。

農林水産大臣

のうりんすいさんだいじん [9] 【農林水産大臣】
農林水産省の長たる国務大臣。農水相。

農林水産省

のうりんすいさん【農林水産省(大臣)】
the Ministry (Minister) of Agriculture,Forestry and Fisheries.

農林水産省

のうりんすいさんしょう [7] 【農林水産省】
国の行政機関の一。農林・畜産・水産業を主管する。外局として食糧庁・林野庁・水産庁があり,また,各種試験場・研究所などをもつ。農林省を1978年(昭和53)改称。

農林省

のうりんしょう [3] 【農林省】
国の行政機関の一。農林・畜産・水産業を主管した。1925年(大正14)農商務省から分離。43年(昭和18)商工省と合併し農商省となったが45年分離。78年農林水産省に改称。

農業

のうぎょう【農業】
agriculture;→英和
farming.→英和
〜の agricultural.‖農業協同組合 an agricultural cooperative association.農業労働者 a farm worker.

農業

のうぎょう [1] 【農業】
土地を耕して穀類・野菜・園芸作物などの有用な植物を栽培し,また植物を飼料として有益な動物を飼育して,人類の生活に必要な資材を生産する産業。広義には,畜産加工・林業も含む。

農業センサス

のうぎょうセンサス [5] 【農業―】
国連食糧農業機関( FAO )の調査計画に基づいて,世界的規模で統一的に行われる農業実態調査。日本は1950年(昭和25)の第二回調査以来参加。

農業会

のうぎょうかい 【農業会】
1943年(昭和18)農業団体法に基づいて,農会と産業組合を統合して設立した農業における全国的戦時統制機関。47年農業協同組合法制定に伴い廃止。

農業全書

のうぎょうぜんしょ ノウゲフ― 【農業全書】
農書。一一巻。宮崎安貞著。1697年刊。中国の「農政全書」に基づきながら,実地の見聞により農事・農法を体系的に叙述。

農業共済組合

のうぎょうきょうさいくみあい [9] 【農業共済組合】
不慮の災害で農家が被った農作物・家畜・果樹などの損害を,加入農家と国が負担する共済掛金によって補填する共済組合。農業災害補償法に基づいて運営される。

農業協同組合

のうぎょうきょうどうくみあい [9] 【農業協同組合】
1947年(昭和22)制定の農業協同組合法に基づき農民を正組合員として設立される協同組合。信用(資金の貸し付け・貯金の受け入れ)・購買・販売・加工・共同施設・福利厚生施設・技術指導など,農業だけでなく日常生活にわたる多方面の事業を行う。農業組合。農協。

農業協同組合中央会

のうぎょうきょうどうくみあいちゅうおうかい 【農業協同組合中央会】
農業協同組合の組織・教育・経営・監査などの指導や,行政への働きかけなどを行う組織。全国農業協同組合中央会(全中)と各都道府県農業協同組合中央会がある。農協中央会。
→全農

農業基本法

のうぎょうきほんほう 【農業基本法】
国の農業政策の目標を示す法律。1961年(昭和36)制定。経済の発展,農産物の消費構造の変化,労働力の移動に対処し,生産性と従事者の所得について農業と他産業との格差を是正するため,農業生産,農産物の価格・流通,農業構造の改善などについて定める。

農業報国会

のうぎょうほうこくかい 【農業報国会】
1944年(昭和19)に農業報国連盟を改組・改称して成立し,戦争遂行のための食糧増産運動を推進した農業団体。

農業委員会

のうぎょういいんかい [6] 【農業委員会】
各市町村に設置され,農地の転用許可などの統制事務,農業経営および技術の改良・普及などにあたる機関。1951年(昭和26)従来の農地委員会・農業調整委員会・農業改良委員会を統合して設置。

農業学校

のうぎょうがっこう [5] 【農業学校】
旧制の実業学校の一。農業に従事する者に必要な教育を施すためのもの。

農業専門学校

のうぎょうせんもんがっこう [9] 【農業専門学校】
旧制で,中学校卒業者に,農業に関する専門教育を施した学校。農専。

農業恐慌

のうぎょうきょうこう [5] 【農業恐慌】
農業部門にあらわれる恐慌。農産物の生産過剰から農産物価格が暴落し,農業経営がいちじるしく困難になる状態。一般に,回復に時間がかかる。

農業構造改善事業

のうぎょうこうぞうかいぜんじぎょう [13] 【農業構造改善事業】
農業基本法に基づき,1962年(昭和37)から農林省(現在の農林水産省)が農地基盤の整備,農業の近代化を目指して全国的に行なった事業。生産性の向上,所得増大による自立経営の育成を目的とする。

農業気象

のうぎょうきしょう [5] 【農業気象】
農業の環境としての気象のこと。農業と気象との関係を研究する学問を農業気象学という。

農業法人

のうぎょうほうじん [5] 【農業法人】
農業を営む法人。合名会社・合資会社・有限会社など,会社形態をとるものが多い。

農業災害

のうぎょうさいがい [5] 【農業災害】
農作物・家畜・農業施設などへの異常気象による災害,および病虫害・鳥獣害の総称。狭義には,異常気象による災害をいう。

農業災害補償法

のうぎょうさいがいほしょうほう 【農業災害補償法】
農業災害で農家が被った損害を補填するための,共済制度・保険制度・再保険制度を定めた法律。1947年(昭和22)制定。

農業生産法人

のうぎょうせいさんほうじん [9] 【農業生産法人】
農業法人のうち,農業およびその付帯事業を専業とするなど,農地法に定める一定要件を満たす農事組合法人・合名会社・合資会社・有限会社の四種の法人。農地の所有権や賃借権を認められている。

農業用水

のうぎょうようすい [5] 【農業用水】
農耕に必要な水を人工的に供給するための用水。灌漑(カンガイ)用水。

農業神

のうぎょうしん [3] 【農業神】
農耕の守護神。地域により,田の神・農神(ノウガミ)・作神(サクガミ)・野神(ノガミ)・作り神などと呼ばれる。

農業経済学

のうぎょうけいざいがく [7] 【農業経済学】
農業部門の経済諸問題を研究する学問。農業経営学・農政学・農業史・農業金融論など。

農業者大学校

のうぎょうしゃだいがっこう 【農業者大学校】
高度な農業技術を教授する農林水産省所管の学校。修業年限は三年。1970年(昭和45)設立。所在地は東京都多摩市。

農業者年金

のうぎょうしゃねんきん [6] 【農業者年金】
1970年(昭和45)の農業者年金基本法に基づく農業者に対する年金制度。経営移譲年金・農業者老齢年金・脱退一時金・死亡一時金がある。

農業試験場

のうぎょうしけんじょう [0] 【農業試験場】
品種改良や農業技術の改良などのための試験・研究・調査を行う機関。各都道府県が設置したものと,国立の農業研究センター・各種研究所・試験場とがある。

農業革命

のうぎょうかくめい [5] 【農業革命】
農業に関する技術・生産様式・土地所有形態などの変革。特に,一八世紀のイギリスで,開放耕地・共同地の囲い込み,新しい耕作法・農具・作物の導入,地主・資本家・農業労働者という階級の成立などにより農業の資本主義化が顕著となったこと。

農業高等学校

のうぎょうこうとうがっこう [9] 【農業高等学校】
農業・林業・畜産業・園芸などについて職業教育を施す高等学校。農高。

農楽

のうがく [0] 【農楽】
朝鮮の民俗音楽の一。豊作を願う農耕儀礼などの際,「農者天下之大本」と書かれた旗を先頭に鉦・杖鼓(ジヨウコ)・太鼓・笛などの農楽隊によって演奏される。

農機具

のうきぐ【農機具】
farm machines and implements.

農機具

のうきぐ [3] 【農機具】
農作業用の機械・器具。

農民

のうみん【農民】
a peasant;→英和
a farmer.

農民

のうみん [0] 【農民】
農業に従事する人。百姓。農夫。農人。

農民一揆

のうみんいっき [5] 【農民一揆】
封建社会において,農民が領主の圧政などに対して起こした集団的反抗運動。日本では室町時代に土一揆・国一揆・一向一揆,江戸時代には百姓一揆として発生,特に幕末に頻発し封建社会の基礎を揺るがした。

農民文学

のうみんぶんがく [5] 【農民文学】
(1)農民と農村の生活と自然を題材にした文学。真山青果「南小泉村」,長塚節「土」など。
(2)農民の立場による文学運動として自覚的に制作された文学。大正期末から昭和初年にかけて盛んになった。小林多喜二「不在地主」など。

農民組合

のうみんくみあい [5] 【農民組合】
農民の社会的・経済的地位の向上をめざして,農民が自主的に組織した組合。明治初期の各地の小作人組合から出発し,全国組織となった。
→全日本農民組合連合会

農民運動

のうみんうんどう [5] 【農民運動】
農民の政治的・経済的利益擁護を目的とする社会運動。小作料引き下げや,耕作権擁護などをめざした運動をいう。

農水省

のうすいしょう [3] 【農水省】
「農林水産省」の略。

農法

のうほう [0] 【農法】
農業のしかた。「アメリカ式―」

農父

のうふ [1] 【農父】
農家のおやじ。田翁。

農牧

のうぼく [0][1] 【農牧】
農業と牧畜。「―地」

農産

のうさん [0] 【農産】
農業による生産。また,その生産物。

農産物

のうさんぶつ [3] 【農産物】
農業によって得る生産物。

農産物

のうさんぶつ【農産物】
farm produce;agricultural products.

農用地

のうようち [3] 【農用地】
耕作を目的とする農地と採草地・放牧地を合わせていう語。

農相

のうしょう [0] 【農相】
「農林大臣」「農商務大臣」のこと。

農科

のうか [1] 【農科】
農業を研究する学科。また,農学部の通称。

農繁

のうはん [0] 【農繁】
農作業が忙しいこと。

農繁休業

のうはんきゅうぎょう [5] 【農繁休業】
農村の小・中学校で,農繁期に授業を休むこと。

農繁期

のうはんき【農繁期】
the (busy) farming season.

農繁期

のうはんき [3] 【農繁期】
田植えや稲刈りなどで農作業が忙しい時期。農期。
⇔農閑期

農耕

のうこう [0] 【農耕】
田畑を耕すこと。「―民族」

農耕

のうこう【農耕】
farming.→英和

農耕儀礼

のうこうぎれい [5] 【農耕儀礼】
農業生産の過程に従って,生産の無事・豊穣を願い,また感謝するために行われる儀礼。原始・古代以来,世界各地の農耕社会に例外なく見られる。日本の田の神の送り迎え・虫送り・雨乞いや新嘗祭(シンジヨウサイ)・秋祭りなどはその例。

農耕牧畜民

のうこうぼくちくみん [8] 【農耕牧畜民】
食料の獲得方法(生業)を,主に農耕・牧畜に依存している人々。
→採集狩猟民

農舎

のうしゃ [1] 【農舎】
(1)農産物の処理を行う小屋。
(2)農家。

農芸

のうげい【農芸】
agriculture.→英和
農芸化学 agricultural chemistry.

農芸

のうげい [0] 【農芸】
(1)農作物を育てるための技術。
(2)農業と園芸。

農芸化学

のうげいかがく [5] 【農芸化学】
農業生産に関する化学的現象を研究する学問。土壌学・肥料学・農薬学・植物栄養学・醸造学・畜産化学・水産化学など。

農薬

のうやく【農薬】
agricultural[farm]chemicals.

農薬

のうやく [0] 【農薬】
農業で使う薬剤。殺虫・殺菌・除草剤および作物の生長を調節する薬剤など。

農薬取締法

のうやくとりしまりほう 【農薬取締法】
農薬について規格を定め,製造業者等の登録制,販売業者・防除業者の届出制など各種の規制を定める。1948年(昭和23)制定。

農薬汚染

のうやくおせん [5] 【農薬汚染】
使用した農薬,およびそれらの分解生成物質が,空気・土壌・作物などに残留・蓄積すること。人畜の健康または生活環境に好ましくない状態をもたらす。

農道

のうどう [0] 【農道】
農地の間を通っている道。

農閑

のうかん [0] 【農閑】
農作業のひまなこと。

農閑期

のうかんき [3] 【農閑期】
農作業のひまな時期。
⇔農繁期(ノウハンキ)

農閑期

のうかんき【農閑期】
the farmer's leisure season.

農間

のうかん [0] 【農間】
農事の合間。

農隙

のうげき [0] 【農隙】
農事のひま。農作業の合間。農間。

農高

のうこう [0] 【農高】
「農業高等学校」の略。

しんにょう [0] 【之繞・辵】
〔「しにょう」の転〕
漢字の繞の一。「進」「道」などの「辶」,「逼」などの「辶」の部分。しんにゅう。
〔常用漢字表にある漢字は「辶」。漢和辞典では一般に「辵」(七画)部に配列される〕

しんにゅう [0] 【之繞・辵】
⇒しんにょう(之繞)

辷す

すべ・す 【滑す・辷す】 (動サ四)
すべらす。「御衣(オンゾ)を―・し置きて/源氏(賢木)」
〔「すべる」に対する他動詞〕

辷らかす

すべらか・す [4] 【滑らかす・辷らかす】 (動サ五[四])
(1)すべらす。「(取ッタ魚ヲ)―・して逃がして/百座法談」
(2)髪をすべらかしにする。「内裏上臈の,髪も改め―・し/浄瑠璃・妹背山」

辷り

すべり [3] 【滑り・辷り】
すべること。「ふすまの―を良くする」

辷る

すべ・る [2] 【滑る・辷る・退る】 (動ラ五[四])
(1)物の表面をなめらかに移動する。「水面を―・るように進む」
(2)とどまっていられなくて,なめらかに動く。「雪道で―・った」「皿が―・って落ちる」
(3)雪・氷の上を滑走する。「スケートで―・る」
(4)うっかり言ったり,書いたりする。「口が―・る」「筆が―・る」「口ガ…―・ッテ申シタ/日葡」
(5)試験に落ちる。「入学試験に―・る」
(6)そっと位置をかえる。そっと退席する。「嫻雅(シトヤ)かに席を―・つた/社会百面相(魯庵)」「女も夜ふくる程に―・りつつ/徒然 191」
(7)退位する。「位を―・らせ給ひて新院とぞ申しける/平家 1」
[可能] すべれる

へた 【端・辺】
はし。へり。また,波うちぎわ。「近江の海―は人知る沖つ波君をおきては知る人もなし/万葉 3027」

あたり【辺】
(1)[場所]the neighborhood[vicinity];the surroundings; <somewhere> about <here> .→英和
(2)[時]about <noon> .

ほとり [0][3] 【辺・畔】
(1)川や池などの水際。きわ。ふち。「川の―」
(2)あるもののかたわら。そば。「目の前に見え,耳の―に聞ゆるが儘なりき/即興詩人(鴎外)」「天満天神の注連の―を心細くも立離れ/平家 8」
(3)端。果て。境界。「東の夷多(サワ)に叛きて―騒き動(トヨ)む/日本書紀(景行訓)」「郷の南の―に勢多河有り/今昔 30」
(4)ある地点の周囲一帯。また,場所に関して,大体の見当を示す。「此の―近く,浄き水有る所知りたりや/今昔 16」「高嶋・塩津・貝津の道の―を/平家 7」
(5)ある人の縁につながる人。「人ひとりを思ひかしづき給はむ故は,―までも匂ふ例こそあれ/源氏(真木柱)」

へ 【辺・方】
■一■ [1] (名)
〔濁音化して「べ」とも〕
(1)ほとり。あたり。「大君の―にこそ死なめ顧みはせじと言立て/万葉 4094」
(2)海辺。海の岸に近い所。沖に対していう。「沖辺行き―に行き今や妹がため/万葉 625」
■二■ (接尾)
〔普通「え」と発音され,また,濁音化して「べ」ともなる〕
⇒べ(接尾)
⇒え(接尾)

へん [0] 【辺】
(1)場所などのおおよその見当を示す。大体そのあたり。「橋の―で追いついた」「青森―は雪らしい」
(2)事柄などを漠然と示す。「その―のいきさつは聞いていない」「その―の事情は複雑だ」
(3)おおよその程度や範囲などを示す。くらい。「成績は,まあその―だ」「今日はこの―でやめておこう」
(4) [1]
〔数〕
 (ア)多角形を作り上げている線分。
 (イ)角の頂点から出ている二つの半直線。
 (ウ)多面体・多面角の面と面との交線。稜(リヨウ)。
(5)〔数〕 等式・不等式で,等号または不等号の両側にある式や数。
(6)囲碁で,盤面の隅と中央を除いた盤側に平行な部分。
(7)漆液を採取するとき幹につける水平な傷。

べ 【辺・方】 (接尾)
〔名詞「へ(辺・方)」から〕
名詞に付いて,そのあたり,そのそば,そのへん,また,その頃などの意を表す。「海―」「水―」「春―」「夕―」

へん【辺】
(1)[付近]neighborhood;a part (地方).→英和
(2)[図形の]a side.→英和
この〜に in this neighborhood;near here.

へち [2] 【辺・端】
(1)はずれ。ふち。
(2)(釣りで)川や湖沼などのへり。また,堤防などの波打ち際。「―をねらう」

辺つ櫂

へつかい 【辺つ櫂】
〔「つ」は格助詞で「の」の意〕
岸に近い海を漕ぐ櫂。
⇔沖つ櫂
「―いたくなはねそ/万葉 153」

辺つ風

へつかぜ 【辺つ風】
〔「つ」は格助詞で「の」の意〕
岸に近い海に吹く風。
⇔沖つ風
「かくせばわれ沖つ風―を起こして/日本書紀(神代下訓)」

辺で

ほとり【辺で】
by[near] <the river> .→英和

辺ばむ

ほとりば・む 【辺ばむ】 (動マ四)
(1)端近(ハシヂカ)である。「廊など,―・みたらむに住ませ奉らむも/源氏(東屋)」
(2)浅はかである。「さやうの―・みたらむ振舞,すべきにもあらず/源氏(東屋)」

辺り

わたり 【辺り】
(1)ある場所とその付近。その一帯を漠然とさしていう。あたり。近所。辺。「六条―の御忍びありきの頃/源氏(夕顔)」
(2)人,あるいは人々のことを漠然とさしていう。「かの―は,かくいともむもれたる身に引きこめて/源氏(橋姫)」
(3)ある人のところを婉曲にさしていう。「この見給ふる―より,情なくうたてあることをなむ/源氏(帚木)」

辺り

あたり [1] 【辺り】
〔「当たり」と同源か〕
ある物や場所・時間などを基準として,それに近い範囲。接尾語的にも用いる。
(1)付近。近所。近く。一帯。周囲。「この―は静かだ」「本郷―に下宿する」「―を見まわす」「―近所」
(2)時間・程度などの大体を示す。ころ。時分。ぐらい。「来週―,もう一度会おう」「彼―が適任だよ」「この―で妥協しよう」
(3)婉曲(エンキヨク)に人や家をさす語。「母女御もいと重く心にくく物し給ふ―にて/源氏(匂宮)」

辺り辺り

あたりあたり 【辺り辺り】
(1)あちらこちら。そこここ。「月…いとはなやかにさし入りたれば,―見ゆるに/源氏(蓬生)」
(2)あれこれの人を婉曲(エンキヨク)にさす語。あの方この方。「おのづから心にくき―を/狭衣 1」

辺り隣

あたりとなり 【辺り隣】
あたり近所。「―に聞き付けても/浄瑠璃・博多小女郎(中)」

辺側

へんそく [0] 【辺側】
ほとり。かたわら。

辺区

へんく [1] 【辺区】
中国革命の第二次国共合作期(1937-1945)における解放区の正式名称。
→解放区(2)

辺国

へんこく [0] 【辺国】
〔「へんごく」とも〕
都から遠く離れた地。辺地。

辺土

へんど [1] 【辺土】
(1)都から遠く離れた土地。辺地。
(2)都の近辺。「―においては比良・横川/謡曲・鞍馬天狗」

辺地

へんち [1] 【辺地】
都会から遠く離れた土地。僻地。「―に赴任する」
→へんじ(辺地)

辺地

へんじ [1] 【辺地】
(1)〔仏〕 極楽浄土の片隅の地。往生を願い求めながらも弥陀の本願に疑惑を抱いていた者が生まれる所。辺界。
(2)世界の片隅にある地。「我が朝は粟散―の境/平家 2」
→へんち(辺地)

辺地

へんち【辺地】
a remote region[area].

辺塁

へんるい [0] 【辺塁】
辺境にあるとりで。

辺塞

へんさい [0] 【辺塞】
辺境にあるとりで。また,都から遠い国境の地。

辺塞詩

へんさいし [3] 【辺塞詩】
中国,西北方の国境地帯の守備を題材とする漢詩。特に六朝末から唐代に盛行した。辺境詩。塞外詩。

辺塞詩人

へんさいしじん [5] 【辺塞詩人】
辺塞詩を詠んだ詩人。唐の高適(コウテキ)と岑参(シンシン)が名高い。辺境詩人。

辺境

へんきょう【辺境】
the border(land);→英和
<米> the frontier.→英和

辺境

へんきょう [0] 【辺境・辺疆】
都から遠く離れた土地。国ざかい。

辺境伯

へんきょうはく [3] 【辺境伯】
フランク王国・神聖ローマ帝国で,国境防衛のために設けられた辺境領(マルク)と呼ばれる地域を統治した高官。大公に類する大きな権限を有し,次第に諸侯化した。

辺境詩人

へんきょうしじん [5] 【辺境詩人】
⇒辺塞詩人(ヘンサイシジン)

辺幅

へんぷく [0] 【辺幅】
(1)外面から見た様子。外見。うわべ。みなり。「―を飾る」
(2)布や織物などのへり。

辺張

ペンチャン [0] 【辺張】
〔中国語〕
麻雀で,聴牌(テンパイ)していて例えば八,九の数牌の連なりのように,端の牌(この場合は七)が来れば和了(ホーラ)する牌の形。

辺掻

へんかき [0] 【辺掻】
辺漆(ヘンウルシ)のうち,七月半ばごろから九月初めごろまで,盛夏の四〇〜五〇日間に採取した最上品質の生漆(キウルシ)。盛(サカ)り物。盛り辺。

辺材

へんざい [0] 【辺材】
樹木の材のうち周辺部を占める部分。心材に比べて淡色で軟弱。白太(シラタ)。液材。
→心材

辺涯

へんがい [0] 【辺涯】
果てしないかなた。辺際。際涯。

辺漆

へんうるし [3] 【辺漆】
半夏(ハンゲ)から秋の彼岸ごろまでの約九〇日の間に採取した生漆(キウルシ)。初めの二〇日間のものを初辺,終わりの二〇日間のものを遅辺,中ほどのものを辺掻(ヘンカキ)または盛(サカ)り物・盛り辺と呼ぶ。
→辺掻

辺疆

へんきょう [0] 【辺境・辺疆】
都から遠く離れた土地。国ざかい。

辺要

へんよう [0] 【辺要】
辺境の要地。国境の要害。

辺邑

へんゆう [0] 【辺邑】
辺境にある村。かたいなか。

辺鄙

へんぴ [1] 【辺鄙】 (名・形動)[文]ナリ
都から遠く離れていて不便な・こと(さま)。「―の地」「―な寒村」

辺鄙な

へんぴ【辺鄙な】
remote.→英和

辺防

へんぼう [0] 【辺防】
国境の防備。辺備。

辺陬

へんすう [0] 【辺陬】
中央から遠く離れた土地。かたいなか。「―の地」「人里離れた―だから/朱雀日記(潤一郎)」

辺隅

へんぐう [0] 【辺隅】
都から遠く離れた土地。辺境。

辺際

へんさい [0] 【辺際】
〔「へんざい」とも〕
これ以上ないという限界。はて。かぎり。際限。「男女死ぬるもの数十人,馬・牛のたぐひ―を知らず/方丈記」

つむじ 【辻】
道が十字に交差している場所。つじ。[名義抄]

つじ【辻】
a crossing (十字路);→英和
<at> a street corner (街角);a street (街路).→英和

つじ [0] 【辻】
〔「つむじ(辻)」の転。「辻」は国字〕
(1)二つの道路が十字形に交差している所。また,四方からの道が集まりゆききする人が出会い別れる交通の要所。辻堂・辻社(ツジヤシロ)が置かれ道祖神がまつられることが多い。十字路。四つ辻。
(2)人通りの多い道筋。ゆききする人を相手に辻芸・辻説法・辻商(ツジアキナ)いが行われる。街頭。ちまた。

つじ 【辻】
姓氏の一。

辻が花

つじがはな [3] 【辻が花】
室町時代から桃山時代にかけて行われた模様染め。絞り染めに彩色の描絵を加え,さらに摺(ス)り箔(ハク)や刺繍(シシユウ)を施した。

辻与次郎

つじよじろう 【辻与次郎】
安土桃山時代の釜師。近江の人。本名,実久。京都三条釜座に住み,西村道仁に師事。千利休の釜師となり,阿弥陀堂釜・丸釜・尻張釜などを創始。ほかに,灯籠(トウロウ)・梵鐘(ボンシヨウ)なども作った。生没年未詳。

辻勧進

つじかんじん [3] 【辻勧進】
江戸時代,路上で社寺や仏像建立などの寄進を通行人にあおぐこと。また,そのように称して金品をもらい歩いた者。

辻占

つじうら [0] 【辻占】
(1)そのときの吉凶を占う材料となる短い文句をしるした紙片。巻き煎餅(センベイ)などにはさんで売られた。
(2)「櫛占(クシウラ)」に同じ。
(3)偶然に出会った事物によって将来の吉凶を判断すること。

辻占売り

つじうらうり [4] 【辻占売り】
夜間,花柳のちまたなどで辻占{(1)}を売って歩く者。

辻占煎餅

つじうらせんべい [5] 【辻占煎餅】
巻き煎餅などの中に辻占{(1)}をはさみこんだもの。

辻取り

つじどり 【辻捕り・辻取り】
路上で好きな婦人を捕らえ,妻にしたこと。中世,略奪婚の一種として実際に行われたらしい。「―とは,男もつれず,輿車にも乗らぬ女房の,みめよき,わが目にかかるを取る事/御伽草子・物臭太郎」

辻君

つじぎみ [0][2] 【辻君】
(1)町の路地に店をもうけて売色した下級の娼婦。古くは,路傍に立つ娼婦を「立ち君」と呼んで区別した。「―,や,上臈入らせ給へ/七十一番職人歌合」
(2)(転じて)路傍に立って通行人を客とした下級の娼婦。夜鷹。立ち君。「―は雨だれほどな流れの身/柳多留 48」

辻商い

つじあきない [4][3] 【辻商い】
道端に店を出してする商売。大道商い。辻売り。

辻善之助

つじぜんのすけ 【辻善之助】
(1877-1955) 歴史学者。兵庫県生まれ。東大教授。東大史料編纂所所長。著「日本仏教史」「日本文化史」など。

辻噺

つじばなし [3] 【辻噺】
寺社の境内や盛り場に立ち,または小屋掛けをして,笑話(シヨウワ)などを聞かせ,銭を得たこと。また,その話。露(ツユ)の五郎兵衛が元祖とされる。
→露の五郎兵衛

辻固め

つじがため 【辻固め】
貴人の通行などの際に,辻々を警固したこと。また,その役。「―の兵数十人/曾我 9」

辻地蔵

つじじぞう [3] 【辻地蔵】
道端に建ててある地蔵尊。

辻堂

つじどう [0] 【辻堂】
四つ辻や道端に建ててある小さな仏堂。

辻売り

つじうり [0] 【辻売り】
「辻商い」に同じ。

辻宝引き

つじほうびき 【辻宝引き】
江戸時代,正月に道端で商人が人を集めて行う宝引き。
→宝引き

辻店

つじみせ [0] 【辻店】
道端に出した店。大道店。露店。

辻強盗

つじごうとう【辻強盗】
a holdup man (人);a holdup (事).→英和

辻強盗

つじごうとう [3] 【辻強盗】
道端で待ち伏せていて通行人を襲う強盗。おいはぎ。

辻待ち

つじまち [0] 【辻待ち】 (名)スル
道端で人力車の車夫などが客待ちをすること。

辻捕り

つじどり 【辻捕り・辻取り】
路上で好きな婦人を捕らえ,妻にしたこと。中世,略奪婚の一種として実際に行われたらしい。「―とは,男もつれず,輿車にも乗らぬ女房の,みめよき,わが目にかかるを取る事/御伽草子・物臭太郎」

辻放下

つじほうか 【辻放下】
〔「つじほうげ」とも〕
室町中期以降,街角などで田楽系の曲芸を見せた芸人。
→放下■二■

辻斬り

つじぎり [0] 【辻斬り】
武士が刀の切れ味を試し,また武術を磨くために,夜間,路上で行きずりの人を斬ったこと。また,斬る人。江戸初期横行し,幕府は禁令を出して引き回しの上死罪とした。

辻本

つじもと 【辻本】
姓氏の一。

辻本満丸

つじもとみつまる 【辻本満丸】
(1877-1940) 応用化学者。東京生まれ。動植物の油脂に関する研究を行い,日本の油脂工業の発展に貢献。特にサメ肝油中の不飽和炭化水素の研究は著名。

辻札

つじふだ [2][0] 【辻札】
辻に立てた立て札。高札。制札。

辻村

つじむら 【辻村】
姓氏の一。

辻村伊助

つじむらいすけ 【辻村伊助】
(1886-1923) 登山家。神奈川県生まれ。東大卒。植物研究のためヨーロッパに渡り,アルプスに登山。箱根湯本で農園を経営したが,関東大震災の際に遭難。著「スウィス日記」「ハイランド」

辻村太郎

つじむらたろう 【辻村太郎】
(1890-1983) 地理学者。神奈川県生まれ。東大教授。日本の地形学を体系づけ,断層・準平原・氷河地形などを研究。文化地理学・景観地理学の開拓にも努めた。著「地形学」「景観地理学講話」

辻法印

つじほういん 【辻法印】
路傍や家々の門前で,祈祷(キトウ)・占い・祭文読誦などを行なった山伏。

辻潤

つじじゅん 【辻潤】
(1884-1944) 評論家。東京生まれ。放浪生活を送りながら,シュティルナーの翻訳などの執筆活動を行い,ダダイストとして知られた。著「浮浪漫語」「絶望の書」など。

辻番

つじばん [0][2] 【辻番】
(1)江戸時代,江戸市中の辻々に幕府や大名・旗本が自警のために設けた番所。町方で維持したものは自身番といった。1629年辻斬り防止のため設置したのに始まる。辻番所。
(2)「辻番人」に同じ。

辻番人

つじばんにん [3] 【辻番人】
辻番所に勤務して,街路の警護に当たった人。辻番。

辻番付

つじばんづけ [3] 【辻番付】
歌舞伎の番付の一。興行の宣伝のため,演目・配役などを記した一枚摺(ズ)りのもの。ひいき先などに配り,市中の辻々に貼り出した。配り番付。櫓下(ヤグラシタ)番付。

辻番所

つじばんしょ [0][3] 【辻番所】
「辻番{(1)}」に同じ。

辻番火鉢

つじばんひばち [5] 【辻番火鉢】
〔辻番がよく用いたところから〕
行火(アンカ)の一種。小火鉢を横向きの小箱に入れたもの。

辻直四郎

つじなおしろう 【辻直四郎】
(1899-1979) サンスクリット学者。東大教授。著「ヴェーダ学論集」「サンスクリット文学史」「サンスクリット文法」など。

辻相撲

つじずもう [3] 【辻相撲】
(1)道端に小屋掛けして興行する相撲。
(2)素人が空き地などに集まって行う相撲。

辻社

つじやしろ [3] 【辻社】
道の十字路などにある道祖神をまつった社。

辻祭

つじまつり [3] 【辻祭(り)】
辻や村境で行う道祖神や地蔵の祭り。

辻祭り

つじまつり [3] 【辻祭(り)】
辻や村境で行う道祖神や地蔵の祭り。

辻立ち

つじだち 【辻立ち】
(1)町角に立つこと。特に,物売りなどのために路傍に立つこと。また,その人。「―の薬売/浮世草子・禁短気」
(2)遊女の道中などの見物のために路傍に立つこと。「武士も町人も―する程の人は/浮世草子・新吉原常々草」

辻総

つじぶさ [2] 【辻総】
馬具の総鞦(フサシリガイ)の一種。鞦の十文字に交差する部分の近くにだけ総を付けた簡素なもので,検非違使などが使用した。

辻能

つじのう [2][0] 【辻能】
道端に小屋掛けして興行する能楽。

辻自動車

つじじどうしゃ [4] 【辻自動車】
タクシーの旧称。

辻芝居

つじしばい [3] 【辻芝居】
道端に小屋掛けして興行する簡単な芝居。

辻芸

つじげい [0][2] 【辻芸】
人通りの多い往来で演ずる曲芸や軽業(カルワザ)など。

辻芸人

つじげいにん [3] 【辻芸人】
辻芸を見せる人。大道(ダイドウ)芸人。

辻行灯

つじあんどん [3] 【辻行灯】
江戸時代,辻番所の前に立ててあった灯籠(トウロウ)形の行灯。
辻行灯[図]

辻褄

つじつま [0] 【辻褄】
一貫すべき物事の筋道。「収支の―を合わせる」

辻褄の合わない

つじつま【辻褄の合わない】
inconsistent;→英和
self-contradictory;incoherent;→英和
lame <excuse> .→英和
〜が合わない not hold together.

辻説法

つじせっぽう [3] 【辻説法】
通行の多い道端に立って,大衆に仏法を説くこと。

辻説法する

つじせっぽう【辻説法する】
preach on the street.→英和

辻談義

つじだんぎ [3] 【辻談義】
説経師などが,辻に立って仏法を説くこと。

辻講釈

つじごうしゃく [3] 【辻講釈】
往来や社寺の参道などで軍談などを語って聞かせ,聴衆から銭をもらうこと。また,それをする人。大道講釈。

辻車

つじぐるま [3] 【辻車】
道端で客を待っている人力車。

辻風

つじかぜ 【旋風・辻風】
つむじ風。せんぷう。「中の御門京極のほどより大きなる―起りて/方丈記」

辻飯

つじめし 【辻飯】
(岐阜・愛知県下で)盆の一五日に女の子が道の辻に竈(カマド)を築き,煮炊きをする行事。無縁仏の霊をまつるためという。

辻馬車

つじばしゃ [0] 【辻馬車】
道端で客待ちをする馬車。ヨーロッパで中世から近世にかけて行われ,日本には明治になって導入された。

辻馬車

つじばしゃ【辻馬車】
a cab.→英和

辻駕籠

つじかご [0][2] 【辻駕籠】
江戸時代,街角などで待っていて客をのせる駕籠。町駕籠。

こみ [2] 【小身・込(み)】
(1)鏃(ヤジリ)の篦(ノ)の中にさしこまれた部分。のしろ。
(2)刀の茎(ナカゴ)の別名。

こみ [2] 【込(み)】
〔動詞「込む」の連用形から〕
(1)ものの種類,大小,善し悪しなどを区別せずに,まぜてあること。「大きいのも小さいのも―にして売る」
(2)含めること。含んでいること。「税―の料金」
(3)互い先(セン)の碁の対局で,先手に課せられる一種のハンディキャップ。後手に五目前後をあらかじめ与えておくもの。こみだし。「―は五目半」

ごめ 【込】 (接尾)
〔動詞「こむ(込)」の連用形から〕
名詞に付いて,「…とともに」「…ぐるみ」「…ごと」の意を表す。「根―に吹き折られたる/枕草子 200」

込まる

こま・る 【込まる】 (動ラ四)
中に置かれる。入れられる。「城ニ糧(カテ)ガ―・ッタ/日葡」

込み

こみ [2] 【小身・込(み)】
(1)鏃(ヤジリ)の篦(ノ)の中にさしこまれた部分。のしろ。
(2)刀の茎(ナカゴ)の別名。

込み

こみ [2] 【込(み)】
〔動詞「込む」の連用形から〕
(1)ものの種類,大小,善し悪しなどを区別せずに,まぜてあること。「大きいのも小さいのも―にして売る」
(2)含めること。含んでいること。「税―の料金」
(3)互い先(セン)の碁の対局で,先手に課せられる一種のハンディキャップ。後手に五目前後をあらかじめ与えておくもの。こみだし。「―は五目半」

込み

こみ【込み(で)】
<buy> in the lump.→英和
税〜(で) inclusive of taxes;(with) taxes included.

込み上げる

こみあげる【込み上げる】
well up;have a lump in one's throat;be filled <with emotion> .

込み上げる

こみあ・げる [4][0] 【込(み)上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 こみあ・ぐ
(1)笑い・涙・感情などがわき上がって外に出てくる。「涙が―・げる」「怒りが―・げる」
(2)胃の中の物が口の方へもどってくる。吐きそうになる。

込み付く

こみつ・く 【込み付く】 (動カ下二)
やりこめる。責め立てる。「いやかおうかの返答と―・けられて/浄瑠璃・忠臣蔵」

込み先

こみさき [0] 【小身先・込(み)先】
刀剣の茎(ナカゴ)の端。

込み入る

こみい・る [3][0] 【込(み)入る】 (動ラ五[四])
(1)物事の様子や仕組みなどが,すぐには理解できないように複雑に組み合っている。「―・った事情がある」「―・った機構を持つ組織」
(2)多くの人が押し入る。乱入する。「―・る討手(ウツテ)のものを一人��討ち取らうと/阿部一族(鴎外)」

込み入る

こみいる【込み入る】
be complicate(d).→英和
込み入った complicate(d);elaborate (精巧).→英和

込み出し

こみだし [0] 【込(み)出し】
⇒こみ(込)(3)

込み合う

こみあう【込み合う】
be crowded[packed] <with> .

込み合う

こみあ・う [3][0] 【込(み)合う・混み合う】 (動ワ五[ハ四])
多くの人や物が一か所に集まって,すき間がなくなる。「車内が非常に―・う」「枝の―・っている所は払う」

込み桟

こみざん [0] 【繁桟・込(み)桟】
細い桟をたくさん入れてあること。また,そのもの。

込み歩

こみぶ [0] 【込(み)歩】
⇒捨(ス)て歩(ブ)

込み矢

こみや [2] 【込(み)矢】
先ごめ銃で,弾薬を銃身の底に押し込み突き固めるのに用いる細長い棒。�杖(サクジヨウ)。こめや。かるこ。かるか。

込み藁

こみわら [3] 【込み藁】
立花(タテハナ)や立華で,花器のなかに入れて花材を立てるために用いる束ねた藁。

込み込み

こみこみ [0] 【込(み)込(み)】
税込み・サービス料込みのこと。「―の値段でいくらになるか」

込む

こ・む [1] 【込む】
■一■ (動マ五[四])
(1)(「混む」とも書く)人・物などがその場所いっぱいに集まる。混雑する。
⇔すく
「ラッシュアワーで電車が―・む」「枝の―・んだ所を切る」「道路が―・む」
(2)物事が複雑に入り組む。「手の―・んだ仕事」
(3)動詞の連用形に付いて複合動詞を作る。
 (ア)中に入る,また中に入れるの意を表す。「雨が吹き―・む」「飛び―・む」「手紙が舞い―・む」
 (イ)十分に行う,すっかり…するの意を表す。「思い―・んだら命懸け」「十分に教え―・む」「煮―・む」「老け―・む」
 (ウ)そのままじっと同じ状態でいる意を表す。「だまり―・む」「すわり―・む」
(4)費用や時間を要する。「多人数の道中に日を―・み/浄瑠璃・三荘太夫」
■二■ (動マ下二)
⇒こめる

込める

こ・める [2] 【込める・籠める】 (動マ下一)[文]マ下二 こ・む
(1)物の中にいれる。詰める。「ピストルに弾を―・める」
(2)(形に表れない物を)十分に含ませる。「満身の力を―・める」「心を―・めた贈り物」「特別な意味を―・めた表現」
(3)ひとまとめにする。一括する。「税を―・めた金額」
(4)霧・霞・煙などが立ち,視界が悪くなる。たちこめる。「薄い夕烟があたりを―・める/ふらんす物語(荷風)」「街は青い夕靄(ユウモヤ)に―・められて/少年(潤一郎)」
(5)表に出さないよう包み隠す。「な咲き出でそね―・めてしのばむ/万葉 3575」
(6)閉じこめる。「女をばまかでさせて,蔵に―・めて/伊勢 65」
(7)力ずくで従わせる。また,やりこめる。「あんな野郎に―・められるは男がたたねえ/滑稽本・人間万事虚誕計」

込め物

こめもの [2] 【込(め)物】
(1)物と物とのすき間に詰めるもの。
(2)活字組版で,空白を作るために組み込むものの総称。インテル・クワタ・スペースなど。

込上げる

こみあ・げる [4][0] 【込(み)上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 こみあ・ぐ
(1)笑い・涙・感情などがわき上がって外に出てくる。「涙が―・げる」「怒りが―・げる」
(2)胃の中の物が口の方へもどってくる。吐きそうになる。

込先

こみさき [0] 【小身先・込(み)先】
刀剣の茎(ナカゴ)の端。

込入る

こみい・る [3][0] 【込(み)入る】 (動ラ五[四])
(1)物事の様子や仕組みなどが,すぐには理解できないように複雑に組み合っている。「―・った事情がある」「―・った機構を持つ組織」
(2)多くの人が押し入る。乱入する。「―・る討手(ウツテ)のものを一人��討ち取らうと/阿部一族(鴎外)」

込出し

こみだし [0] 【込(み)出し】
⇒こみ(込)(3)

込合う

こみあ・う [3][0] 【込(み)合う・混み合う】 (動ワ五[ハ四])
多くの人や物が一か所に集まって,すき間がなくなる。「車内が非常に―・う」「枝の―・っている所は払う」

込桟

こみざん [0] 【繁桟・込(み)桟】
細い桟をたくさん入れてあること。また,そのもの。

込歩

こみぶ [0] 【込(み)歩】
⇒捨(ス)て歩(ブ)

込物

こめもの [2] 【込(め)物】
(1)物と物とのすき間に詰めるもの。
(2)活字組版で,空白を作るために組み込むものの総称。インテル・クワタ・スペースなど。

込矢

こみや [2] 【込(み)矢】
先ごめ銃で,弾薬を銃身の底に押し込み突き固めるのに用いる細長い棒。�杖(サクジヨウ)。こめや。かるこ。かるか。

込米

こみまい [0] 【込米】
⇒合(ア)わせ米(マイ)

込込

こみこみ [0] 【込(み)込(み)】
税込み・サービス料込みのこと。「―の値段でいくらになるか」

込高

こみだか 【込高】
江戸時代,転封の際に,同じ石高でも年貢の租税率の低い知行所に移って収入が減る場合,不足分を補うため,別に支給される石高。
⇔延高(ノベダカ)

込[混]む

こむ【込[混]む】
be crowded[packed] <with> ;congested.→英和
混んだ電車 a crowded car.

込[篭]める

こめる【込[篭]める】
include;→英和
count in (算入);charge[load] <a gun with a shot> .→英和
力(心)を込めて with all one's strength (heart).

辿り

たどり 【辿り】
物事の筋道をたどって探り知ること。思慮を深くめぐらして考えること。「其の―深き人の,今の世にをさをさなければ/源氏(若菜下)」

辿り着く

たどりつ・く [4] 【辿り着く】 (動カ五[四])
(1)いろいろ苦労して目的地にやっと行き着く。「やっと人里に―・く」
(2)いろいろの曲折があった末に,ようやくそこに行きつく。「激論の末,結論に―・く」
[可能] たどりつける

辿り着く

たどりつく【辿り着く】
find one's way <to> .

辿り読み

たどりよみ [0] 【辿り読み】 (名)スル
文字を一字ずつたどるように読むこと。

辿る

たどる【辿る】
follow;→英和
trace;→英和
trudge <one's way home> ;→英和
try to recall (記憶を).

辿る

たど・る [2][0] 【辿る】 (動ラ五[四])
〔「たどたどし」と同源か〕
(1)知らない道,歩きにくい道を一歩一歩たしかめるようにして進む。「細い道を―・ってゆくと小さなお宮の前に出た」「地図を―・りながら進む」
(2)人や動物の通ったあとなどを探しながら進む。「犯人の足取りを―・る」
(3)手がかりなどをたしかめながら進む。「文脈を―・りながら読み進む」「記憶を―・ってゆく」「縁故を―・って就職を頼む」
(4)道にそって進む。物事がある方向に進む。「お決まりのコースを―・る」「家路を―・る」「下降線を―・る」
(5)あれこれと考え迷う。「幼心地に深くしも―・らず/源氏(帚木)」
[可能] たどれる

辿る辿る

たどるたどる 【辿る辿る】 (副)
道を探りながら行くさま。迷い迷い進むさま。たどろたどろ。「墨染のくらまの山に入る人は―も帰りきななむ/後撰(恋四)」

う 【迂】 (名・形動ナリ)
世事にうとく実用に向かない・こと(さま)。「論理に敏にして処事に―なる一先生なり/筆まかせ(子規)」

迂儒

うじゅ [1] 【迂儒】
書物の世界しか知らず世間の事にうとい学者。「―書生の妄言を容れ/佳人之奇遇(散士)」

迂叟

うそう [1] 【迂叟】 (代)
〔世事にうとい老人の意〕
一人称。老年の男子が自分のことをへりくだっていう。

迂回

うかい [0] 【迂回】 (名)スル
(ある場所を避けて)遠まわりすること。「工事中につき―します」「―路」

迂回する

うかい【迂回する】
take a roundabout way[route];go around <a mountain> .迂回路 a detour.→英和

迂回生産

うかいせいさん [4] 【迂回生産】
機械・設備などの生産手段をまず生産し,それを使用して完成消費財を生産する方法。

迂愚

うぐ 【迂愚】 (名・形動)[文]ナリ
世事に暗く,愚かな・こと(さま)。迂拙(ウセツ)。「却て大人も亦此例に洩れぬ―なものだといふ事を証明したいと思つて/中味と形式(漱石)」

迂拙

うせつ [1] 【迂拙】
■一■ (名・形動)スル[文]ナリ
世情にうとくて行動がまずい・こと(さま)。迂愚。「嗚呼何ぞ英人の―なるや/八十日間世界一周(忠之助)」
■二■ (代)
一人称。男子が自分のことをへりくだっていう。迂生。

迂曲

うきょく [0] 【迂曲・紆曲】 (名)スル
(1)曲がりくねること。「側に一支流ありて,―して落つ/即興詩人(鴎外)」
(2)遠回しであること。「当時はまだ其辞(コトバ)を―にして直に相手を斥(サ)して呼ぶことを避けてゐた/渋江抽斎(鴎外)」

迂曲した

うきょく【迂曲した】
winding;→英和
roundabout.→英和

迂濶な

うかつ【迂濶な(に)】
careless(ly);→英和
thoughtless(ly);→英和
stupid(ly).→英和
…するとは〜でした It was very careless of me to do.

迂生

うせい [1] 【迂生】 (代)
一人称。多くは手紙などで,男子が自分をへりくだっていう。小生。愚生。「―近年多忙なるに/近世紀聞(延房)」

迂腐

うふ [1] 【迂腐】
世間離れしていて役に立たないこと。「―にして活用なきの学者/偽悪醜日本人(雪嶺)」

迂言

うげん [0] 【迂言】
(1)時世や事情にうとい言葉。自分の言葉を謙遜していう語。
(2)回りくどい言い方。

迂路

うろ [1] 【迂路】
回り道。「目的の不慥な訪問をする人は故(コトサラ)に―を取る/青年(鴎外)」

迂遠

うえん [0] 【迂遠】 (形動)[文]ナリ
〔「迂」は道などが曲がりくねっていてまっすぐに進めない意〕
(1)遠回りしているさま。まわりくどいさま。「―な説明」
(2)直接役に立たないさま。「生活欲に襲はれた不幸な国民から見れば,―の空談に過ぎない/それから(漱石)」

迂遠な

うえん【迂遠な】
roundabout.→英和

迂闊

うかつ [0] 【迂闊】 (名・形動)[文]ナリ
(1)ぼんやりしていて注意がゆきとどかない・こと(さま)。「なんとも―なことだ」「―な手出しはならない」
(2)実情から離れていて,実際の役に立たない・こと(さま)。「随分べらぼうな―な話だ/当世書生気質(逍遥)」
[派生] ――さ(名)

迅急

じんきゅう [0] 【迅急】 (名・形動)[文]ナリ
勢いがはやくはげしい・こと(さま)。迅速。

迅瀬

じんらい [0] 【迅瀬】
流れのはやい瀬。はやせ。急湍(キユウタン)。

迅疾

じんしつ [0] 【迅疾】
はやいこと。迅速。

迅速

じんそく [0] 【迅速】 (名・形動)[文]ナリ
すばやい・こと(さま)。「―な対処」「―に行動する」
[派生] ――さ(名)

迅速

じんそく【迅速】
rapidity;swiftness;promptitude.→英和
⇒早い.

迅雷

じんらい [0] 【迅雷】
激しく鳴る雷。「疾風―」

迅雷

じんらい【迅雷】
a sudden peal of thunder;a thunderclap.→英和

迍邅

ちゅんてん [0] 【屯邅・迍邅】 (名)スル
〔易経〕
行きつもどりつして悩むこと。悩み苦しむこと。「逆境に―するを/佳人之奇遇(散士)」

迎い

むかい ムカヒ [0] 【迎い】
「むかえ」の転。「子供を―に行く」

迎え

むかえ ムカヘ [0] 【迎え】
迎えること。出迎えること。来てもらうように呼びに行くこと。また,その際の使者や乗り物。
⇔送り
「駅まで―に行く」「―の車」

迎えに行く

むかえ【迎えに行く】
go to meet <a person> ;[車で]pick up.〜に来る come for <a person> .〜にやる send <a person> for <another> .

迎える

むか・える ムカヘル [0] 【迎える】 (動ア下一)[文]ハ下二 むか・ふ
(1)やって来る人を待ち受ける。
 (ア)準備をして,訪ねて来る人を待ち受ける。「客を家に―・える」「笑顔で―・える」
 (イ)やって来る人を,出かけて行って待つ。また,引き取る。「友人を駅に―・える」「敵軍を峠に―・える」「わが御車にて―・へ奉り給ひて/源氏(夕顔)」
(2)人を自分の家庭や組織に入れる。
 (ア)人を自分の家族の一員として受け入れる。「長男に嫁を―・える」「妻に―・える」
 (イ)呼び寄せる。特に,招いてある地位や役職につける。「顧問に―・える」「軍師に―・える」「近き宿宿より―・へとって遊びける遊君遊女ども/平家 5」
(3)時間が経過して,ある時期・状態を目前にする。「冬を―・える」「定年を―・える」「馬の口とらへて老いを―・ふる者は,日々旅にして旅を栖(スミカ)とす/奥の細道」
(4)他人の意向を受け入れる。迎合する。「先方の意を―・える」
〔「向かう」に対する他動詞〕

迎える

むかえる【迎える】
meet (出迎える);→英和
[歓迎する]welcome;→英和
greet <a person's speech with cheers> ;→英和
[招く]invite;→英和
send for (呼びにやる).

迎え付け

むかえつけ ムカヘ― [0] 【迎え付け】
茶会で,露地の腰掛けで待っている客を,亭主が中門付近まで迎えに出ること。

迎え仮名

むかえがな ムカヘ― [0] 【迎え仮名】
読み方を示すために漢字の上に添えておく,読みの最初の仮名。小さい字で書くことが多い。川柳・俳句などにみられる。「ゃ宿(シュクでなくヤド)」の「や」の類。
→捨て仮名

迎え入れる

むかえい・れる ムカヘ― [5] 【迎え入れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 むかへい・る
迎えて中へ入れる。また,受け入れる。「応接間に―・れる」「留学生を―・れる」

迎え取る

むかえと・る ムカヘ― [4] 【迎え取る】 (動ラ五[四])
迎えて自分の家に入れる。「優善は妻鉄を家に―・り/渋江抽斎(鴎外)」

迎え撃つ

むかえう・つ ムカヘ― [4] 【迎え撃つ】 (動タ五[四])
攻めてくる敵を待ち受けて攻撃する。「敵を―・つ」
[可能] むかえうてる

迎え撃つ

むかえうつ【迎え撃つ】
meet;→英和
intercept.→英和

迎え水

むかえみず ムカヘミヅ [3][0] 【迎え水】
「呼び水{(1)}」に同じ。

迎え湯

むかえゆ ムカヘ― 【迎え湯】
産湯(ウブユ)をつかわせること。また,その世話をする人。「東宮の若宮の御―に参り給ひし内侍のすけ/宇津保(蔵開上)」

迎え火

むかえび ムカヘ― [3][0] 【迎え火】
盂蘭盆(ウラボン)の入りの日の宵,先祖の霊を迎えるために門口で焚(タ)く火。江戸時代から行われ,麻幹(オガラ)・麦わら・松の割り木などを焚く。迎い火。
⇔送り火
[季]秋。《―や父に似たる子の頬の明り/正岡子規》

迎え火

むかえび【迎え火(をたく)】
(make) a bonfire to welcome departed spirits.

迎え盆

むかえぼん ムカヘ― [3][2] 【迎え盆】
盂蘭盆(ウラボン)で,祖先の霊を迎える日。
⇔送り盆

迎え経

むかえぎょう ムカヘギヤウ [0] 【迎え経】
盂蘭盆(ウラボン)の入りの日に精霊(シヨウリヨウ)を冥土から迎えるために読むお経。
⇔送り経

迎え角

むかえかく ムカヘ― [3][2] 【迎え角】
飛行機の翼弦線(翼の前縁と後縁を結ぶ線)が空気の流れとなす角度。迎え角が増すにつれ揚力は大きくなるが,ある限度を過ぎると逆に揚力がなくなり失速の状態となる。

迎え講

むかえこう ムカヘカウ [0] 【迎え講】
浄土信仰で,阿弥陀如来が来迎(ライゴウ)するさまを演じ行う法会(ホウエ)。来迎会。

迎え酒

むかえざけ ムカヘ― [3][0] 【迎え酒】
二日酔いの不快感をなくすために飲む酒。

迎え酒を飲む

むかえざけ【迎え酒を飲む】
drink to cure a hangover.→英和

迎え鐘

むかえがね ムカヘ― [3][2][0] 【迎え鐘】
精霊会(シヨウリヨウエ)のとき,御霊(ミタマ)を迎えるためにつき鳴らす鐘。特に八月八〜一〇日,京都東山の六道珍皇寺で行われるものが有名。[季]秋。

迎ふ

むか・う ムカフ 【迎ふ】 (動ハ下二)
⇒むかえる

迎へ据う

むかえす・う ムカヘ― 【迎へ据う】 (動ワ下二)
迎え入れて手もとにおく。「例は無期に―・ゑて/源氏(柏木)」

迎合

あど [1] 【迎合】
(1)(普通「アド」と書く)狂言で,主役(シテ)に対する相手役。複数の場合は,主(オモ)アド・次(ジ)アド,あるいは一のアド・二のアドと呼ぶ。
→仕手(シテ)
(2)相手の話に調子を合わせて受け答えすること。あいづち。[日葡]

迎合

げいごう [0] 【迎合】 (名)スル
相手の気に入るように努めること。相手に合わせて自分の意見や態度を変えること。「権力に―する」

迎合する

げいごう【迎合する】
flatter;→英和
ingratiate oneself <with a person> .迎合主義(の人) opportunism (an opportunist).

迎合主義

げいごうしゅぎ [5] 【迎合主義】
相手の意向に従おうとする生活態度。

迎寒

げいかん [0] 【迎寒】
(1)寒冷の季節を迎えること。「―の候」
(2)陰暦八月の異称。[節用集(易林本)]

迎年

げいねん [0] 【迎年】
新年をむかえること。迎春。

迎接

げいせつ [0] 【迎接】 (名)スル
客を出迎えること。「此処にて先生に―せり/浮城物語(竜渓)」

迎撃

げいげき [0] 【迎撃】 (名)スル
攻めて来る敵をむかえうつこと。邀撃(ヨウゲキ)。「敵を―する」「―ミサイル」

迎春

げいしゅん [0] 【迎春】
新年を迎えること。年賀状の挨拶(アイサツ)にも用いる。[季]新年。

迎春花

げいしゅんか [3] 【迎春花】
黄梅(オウバイ)の漢名。[季]春。

迎歳

げいさい [0] 【迎歳】
新年をむかえること。迎春。迎年。

迎賓

げいひん [0] 【迎賓】
大切な客を迎えること。

迎賓館

げいひんかん [3] 【迎賓館】
(1)外国の賓客を接待・歓迎するための建物。
(2)明治期洋風建築の代表作の一。旧赤坂離宮。片山東熊の設計になるネオ-バロック様式の宮殿建築で,1909年(明治42)竣工。1974年(昭和49)の改修を経て,国賓・公賓のための宿泊にあてられる。

迎賓館

げいひんかん【迎賓館】
the State Guest House.

迎車

げいしゃ [0][1] 【迎車】
タクシー・ハイヤーのうち,客を迎えに向かう車。

近々

きんきん【近々】
shortly;→英和
before long;in the near future.

近い

ちか・い [2] 【近い】 (形)[文]ク ちか・し
(1)空間的に,隔たりが小さい。あまり遠くない。「駅に―・い場所」「目的地は―・いぞ」
(2)時間的に,隔たりが少ない。「―・い将来,この計画は必ず実現します」「―・いうちに伺います」
(3)もう少しでそうなる。ほどなくその段階に達する。「完成が―・い」「米寿に―・い高齢」
(4)
 (ア)密接な関係にある。「政府に―・い筋からの情報」
 (イ)血縁関係が密接である。「―・い親戚」
 (ウ)親密である。親しい。「社長とごく―・い関係にある人」「心を―・く思ほせ我妹/万葉 3764」
(5)性質や内容がよく似ている。ほとんど同じである。「朱に―・い赤」「酒に―・い飲み物」「不可能に―・い」
(6)(「目がちかい」の形で)近視である。
⇔遠い
→近く
[派生] ――さ(名)

近い

ちかい【近い】
(1)[場所]near;→英和
near[close]by;close <to> .→英和
(2)[時間]near <10 o'clock> .
(3)[関係]close;closely related (to).(4)[ほとんど]nearly;→英和
almost.→英和
〜うちに before long;shortly;→英和
soon;→英和
one of these days.

近く

ちかく [2][1] 【近く】
■一■ (名)
(1)近い所。近所。「この―に越して来た」「駅の―」
(2)数詞の下に付いて,ほぼその程度・分量という意を表す。「百キロ―の道のり」
■二■ (副)
ちかいうちに。もうすぐ。近々。「―再開する予定だ」

近く

ちかく【近く】
(1)[距離]near <the station> ;→英和
in the neighborhood <of> ;close to;[この近くに]close[near]by;around here.〜の家 a nearby[neighboring]house.(2)[時間]shortly;→英和
shortly before <nine> ;toward <evening> .→英和
(3)[ほとんど]nearly;→英和
almost.→英和

近し

ちか・し 【近し】 (形ク)
⇒ちかい

近し

ちか・し 【近し・親し】 (形シク)
⇒ちかしい

近しい

ちかしい【近しい】
be a very good friend <of mine> ;be on good[friendly]terms <with> .

近しい

ちかし・い [3] 【近しい・親しい】 (形)[文]シク ちか・し
したしい。親密だ。「二人は―・い関係だ」「是が始りで新吉は―・く来ます/真景累ヶ淵(円朝)」
[派生] ――さ(名)

近しき中(ナカ)にも垣(カキ)を結(ユ)え

近しき中(ナカ)にも垣(カキ)を結(ユ)え
⇒親(シタ)しき中に垣(カキ)をせよ

近しき中(ナカ)にも礼儀(レイギ)あり

近しき中(ナカ)にも礼儀(レイギ)あり
⇒親(シタ)しき中にも礼儀(レイギ)あり

近つ代

ちかつよ 【近つ代】
いまの代。近代。

近つ淡海

ちかつおうみ チカツアフミ 【近つ淡海・近江】
〔浜名湖を「遠淡海(トオツオウミ)」というのに対して,都から近い湖の意〕
琵琶湖。また,近江国(オウミノクニ)。

近ながら

ちかながら 【近ながら】 (副)
近くにもかかわらず。近いのに。「みちのくのちかのしほがま―からきは人にあはぬなりけり/続後撰(恋二)」

近まる

ちかま・る [3] 【近まる】 (動ラ五)
近づいてくる。近づく。近くなる。「国会の開設も―・ったれば/思出の記(蘆花)」

近め

ちかめ [0] 【近め】 (名・形動)
位置が基準よりやや近い・こと(さま)。
⇔遠め
「もう少し―に投げる」「―のカーブ」

近やか

ちかやか 【近やか】 (形動ナリ)
(1)いかにも近いさま。「―に臥し給へば/源氏(胡蝶)」
(2)親しいさま。「―なる御有様も,もてなし聞え給はざりけり/源氏(初音)」

近世

きんせい [1] 【近世】
(1)現在に近い過去の世。近頃。
(2)歴史の時代区分の一。中世と近代の間の時期。
 (ア)日本史では,後期封建制の時期の安土桃山・江戸時代をいう。
 (イ)西洋史では近代と同義に用いられることもあったが,現在は特に一六世紀から一八世紀までの時期を近代と区別していう。
→近代

 (ウ)中国史では明末・清初以後,辛亥(シンガイ)革命までをいうのが普通。

近世

きんせい【近世】
early modern ages.

近世先哲叢談

きんせいせんてつそうだん 【近世先哲叢談】
伝記集。二冊。松村操著,阪谷朗廬校。1880年(明治13)刊。中井竹山など江戸後期の儒者二二名の伝記を収める。のち続編二巻を刊行。

近世文学

きんせいぶんがく [5] 【近世文学】
日本文学史において,安土桃山時代以後,徳川幕府治下の時代に行われた文学の総称。主として江戸時代の文学をいう。

近世日本国民史

きんせいにほんこくみんし 【近世日本国民史】
歴史書。徳富蘇峰著。1918年(大正7)刊行開始。52年(昭和27)全一〇〇巻が完成。

近世畸人伝

きんせいきじんでん 【近世畸人伝】
伝記集。五巻。伴蒿蹊(バンコウケイ)著。1790年刊。江戸時代の特色ある人物百余人の伝記を集めたもの。「続近世畸人伝」(五巻)は三熊思孝編。

近世語

きんせいご [0] 【近世語】
国語史の上で江戸時代の言語をいう。この時代の言語は,ふつう享保(1716-1736)あるいは宝暦(1751-1764)ごろを境として前期と後期に分けられる。前期は上方語(京坂語)中心,後期は江戸語中心の時期とされる。後期においても,上方語はなお全国に通用する言語であり,江戸語とともに二大言語圏を形づくっていたが,次第に江戸語の影響力が大きくなり,明治維新とともに,江戸語は東京語へと引きつがれていく。
→上方語
→江戸語

近世説美少年録

きんせせつびしょうねんろく 【近世説美少年録】
読本。三輯一五冊。曲亭馬琴作。1829年〜32年刊。大内義隆を滅ぼした陶晴賢と毛利元就に擬せられた悪と善の二人の美少年の物語。続編は「新局玉石童子訓」(六輯三〇冊)として1845年から48年に刊行されたが未完。

近世風俗見聞集

きんせいふうぞくけんもんしゅう 【近世風俗見聞集】
叢書。国書刊行会編。1912(大正1)〜13年刊。江戸時代の風俗・逸話などを記した書物を集めたもの。

近事

きんじ [1] 【近事】
近頃のできごと。最近の事件。

近事

ごんじ [1] 【近事】
〔「ごん」は呉音。三宝に近く事(ツカ)える意〕
〔仏〕 五戒を受けた在家の信者。男を近事男(ナン),女を近事女(ニヨ)といった。

近事評論

きんじひょうろん 【近事評論】
自由主義思想の啓蒙を目的として,共同社の林正明によって1876年(明治9)創刊された時事評論雑誌。83年廃刊。

近交系

きんこうけい キンカウ― [0] 【近交系】
近親交配を繰り返し,異なった形質をもつものを分離して作り出した純系。精密な実験の材料として重要。

近什

きんじゅう [0] 【近什】
〔「什」は詩歌十篇の意〕
近頃作った詩歌や文章。近作の詩文。

近今

きんこん [0][1] 【近今】
このごろ。最近。近頃。「―の風潮」

近付き

ちかづき [0] 【近付き】
交際のあること。また,その人。知り合い。面識。「お―になれてうれしい」

近付きになる

ちかづき【近付きになる】
become[get]acquainted with; <make> a person's acquaintance.

近付く

ちかづ・く [3][0] 【近付く】
■一■ (動カ五[四])
(1)ある場所の近くへ寄る。「列車が駅に―・く」
(2)ある期日・刻限などが近くなる。「入学式が―・く」
(3)意図的に人と親しくする。親しい間柄となる。近付きになる。「下心を持って―・く」
(4)似てくる。似るようになる。「だんだん本物に―・いてきた」
[可能] ちかづける
■二■ (動カ下二)
⇒ちかづける

近付く

ちかづく【近付く】
approach;→英和
draw[get,come]near;make friends[associate]with.近付き易い(難い)人 a man easy (difficult) of approach.

近付ける

ちかづ・ける [4][0] 【近付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ちかづ・く
(1)近くに寄せる。
⇔遠ざける
「目を本に―・ける」
(2)親しくする。「悪い友人を―・けるな」

近付ける

ちかづける【近付ける】
bring <a thing> close <to> ;associate with;keep company with.近付けない〔動〕avoid[keep out of] <bad company> .→英和

近代

きんだい【近代】
modern ages[times].〜的な modern;→英和
modernistic.〜化 modernization.〜化する modernize.→英和
‖近代劇 a modern play;the modern theater (総称).近代五種競技 the modern pentathlon.近代人 modern people;a modern.

近代

きんだい [1] 【近代】
(1)近頃の世。この頃。現代。「―都市」「―建築」「―性」
(2)歴史の時代区分の一。西洋史では,ルネサンス,大航海,宗教改革以降の時代,特に市民社会と資本主義を特徴とする時代をいう。日本史では一般に,明治維新から太平洋戦争終了までの時期をさし,それ以降を現代というが,1917年のロシア革命以後を現代,それ以前を近代とする考え方もある。

近代の超克

きんだいのちょうこく [1] 【近代の超克】
1942年(昭和17)に雑誌「文学界」に収録された同名の座談会で論じられた中心テーマ。日本の近代化に伴う思想的問題が「文学界」同人,京都学派,日本浪漫派を代表する論客たちにより提示された。

近代主義

きんだいしゅぎ [5] 【近代主義】
(1)日本の近代化に関して,近代市民社会の原理を制度上のみならず人間変革をも含めて確立しようとする主張。
(2)一九世紀末から二〇世紀初頭にかけて,カトリック教会内部で起きた近代化の思想・運動。ネオ-トミスムに対立,近代科学の成果を取り入れ,聖書の歴史的批評的解釈を試みた。教皇ピウス一〇世に禁圧された。
(3)芸術に関しては,モダニズム{(2)(3)}に同じ。

近代五種競技

きんだいごしゅきょうぎ [7] 【近代五種競技】
一人の競技者が馬術・フェンシング(エペ)・射撃(ピストル)・水泳(自由形300メートル)・断郊(クロスカントリー4000メートル)の五種目を行い,その総合得点で順位を争う競技。オリンピック競技種目の一。

近代人

きんだいじん [3] 【近代人】
近代の特徴である個人主義的・合理的・科学的傾向を身につけている人。近代的な人。

近代劇

きんだいげき [3] 【近代劇】
一九世紀後半ヨーロッパにおこった演劇革新運動。近代市民の思想に基づいた個人主義や自然な写実性尊重の立場で,社会問題や人生問題をテーマとする。イプセン「人形の家」などはその代表的作品。日本では坪内逍遥(シヨウヨウ)・島村抱月の文芸協会や小山内薫(オサナイカオル)・二世市川左団次らの自由劇場が,イプセン・ストリンドベリ・ハウプトマン・チェーホフの作品を上演,日本の演劇に近代写実主義と社会問題を扱った翻訳劇という新分野をもたらし日本新劇運動の先駆をなした。

近代化

きんだいか [0] 【近代化】 (名)スル
社会的諸関係や人間の価値観・行動が,封建的な因習・様式などを脱して合理的・科学的・民主的になること。「―された工場」

近代国家

きんだいこっか [5] 【近代国家】
中世封建国家や近世の絶対主義国家の崩壊後に成立した国家。国民の代表機関である議会制度,統一的に組織された行政制度,合理的法体系に基づく司法制度,国民的基盤に立つ常備軍制度などが整備され,中央集権的統治機構をもつ国家。

近代家族

きんだいかぞく [5] 【近代家族】
前近代の家父長的家族に対し,成員それぞれの人格の尊重,愛情と信頼関係によって成立していると考えられる家族。子供の養育が重要な責務となる。

近代建築

きんだいけんちく [5] 【近代建築】
近代に建てられた建築の総称。産業革命以後の新しい建築技術・材料・建築運動などを背景とした新しい建築をいう。狭義には1920年代を中心とする建築形式をさす。

近代思想

きんだいしそう 【近代思想】
1912年(大正1)大杉栄によって創刊された社会主義文芸雑誌。月刊。

近代文学

きんだいぶんがく [5] 【近代文学】
(1)近代社会の文学。世界文学の上で,広義ではルネサンス以後,狭義では一九世紀以後の近代精神・人間中心主義に基づく文学。日本では普通,明治20年代以後の,自我の確立と人間性の尊重をめざした文学をいう。
(2)雑誌名(別項参照)。

近代文学

きんだいぶんがく 【近代文学】
文芸雑誌。1946年(昭和21)創刊,64年廃刊。本多秋五・平野謙・山室静・埴谷雄高・荒正人・佐々木基一・小田切秀雄を同人に創刊。政治に対する文学の自律性と人間の主体性を強調,戦後の批評界を主導した。

近代産業

きんだいさんぎょう [5] 【近代産業】
産業革命以後におこった産業。近代的な機械を用いた工場での分業体制が特色。

近代的

きんだいてき [0] 【近代的】 (形動)
近代の特質を備えていて,いかにも新しい感じを与えるさま。封建的思想から解放され,合理的で自由な考え方をし,人間性・個性を尊重し,また能率的・機械化された状態などをいう。「―なものの考え方」「―な設備」

近代社会

きんだいしゃかい [5] 【近代社会】
普通,市民革命および産業革命による封建的・共同体的社会の崩壊に伴って現れてきた社会をさす。経済的には資本主義,政治的には民主主義,思想的には個人主義を基調にした,自由な諸個人が形成する開放的社会とされる。資本主義社会。市民社会。

近代秀歌

きんだいしゅうか 【近代秀歌】
歌論書。一巻。藤原定家著。1209年成立。新古今歌風に対する評価と反省および和歌詠出の技術論,秀歌例などを記す。初学者である源実朝のために書かれ,中世歌人に重んじられた。

近代科学

きんだいかがく [5] 【近代科学】
ギリシャ的・中世的な自然学を継承しつつ,これを克服して成立したヨーロッパ近代の自然科学の諸体系の総称。非擬人的自然・物質観に基づき,これに数学的・定量的な方法や仮説・演繹・実験によって接近するなどの特徴がある。中国・アラビアなどヨーロッパ以外の伝統科学に対してもいう。一六世紀半ばに始まり,分野によっては一九世紀に至って成立する。

近代組曲

きんだいくみきょく [6] 【近代組曲】
一九世紀以後に発展した組曲。劇の付随音楽やバレエ曲などを演奏会用に編曲した管弦楽曲やピアノ曲。ビゼーの「アルルの女」,チャイコフスキーの「くるみ割り人形」など。

近代経済学

きんだいけいざいがく [7] 【近代経済学】
1870年代以降に限界効用理論に基づいて打ちたてられた経済学の体系の一。日本ではマルクス経済学に対して用いられる用語。オーストリア学派に始まり,ローザンヌ学派・ケンブリッジ学派・北欧学派・ケインズ学派などを総称する。

近代詩

きんだいし [3] 【近代詩】
伝統的な和歌・俳諧・漢詩などを排し,自由な形式と平易な言葉で,新しい思想・感情を表した詩。欧米の詩型と詩法に影響されて,明治中期新体詩として成立。島崎藤村の「若菜集」に始まり,象徴詩運動を経て萩原朔太郎の「月に吠える」で口語自由詩として完成した。

近代語

きんだいご [0] 【近代語】
(1)日本語の歴史を大きく二分した場合,古代語に対して,中世以降の国語をいう。
(2)昭和以降の現代語に対し,明治期あるいは明治・大正期の言語を近代語ということもある。さらに幕末期を含めていうこともある。

近代都市

きんだいとし [5] 【近代都市】
近代になって発達し,近代社会特有の構造や機能をもった都市。

近代音楽

きんだいおんがく [5] 【近代音楽】
ロマン派以後1890年頃から第一次大戦終了までの期間の,印象派や新古典主義などの音楽を漠然とさす総称。広義の現代音楽には,この期間を含めることがある。

近似

きんじ [0][1] 【近似】 (名)スル
(1)非常に似ていること。「同一若しくは―した作風/文芸上の自然主義(抱月)」
(2)ある数量に非常に近いこと。

近似する

きんじ【近似する】
closely resemble.近似値 an approximate value.

近似値

きんじち [3] 【近似値】
〔数〕 真の値に近く,実用上代用し得る値。

近似式

きんじしき [3] 【近似式】
〔数〕 ある式が複雑であったり計算しにくい場合,計算が楽になり式の値ももとの式の値と十分近いものが得られるような式。

近似計算

きんじけいさん [4] 【近似計算】
〔数〕 真の数値とは違うが,それにきわめて近い数値を求める計算。近似値を求める計算。

近似貨幣

きんじかへい [4] 【近似貨幣】
⇒準貨幣(ジユンカヘイ)

近体

きんたい [0] 【近体】
(1)最近の形体。
(2)中国の古典詩で,古体より遅れて唐代初期に完成した詩体。平仄の組み合わせに厳しい制約があって均衡のとれた韻律が特徴的。一首の句数によって,四句を絶句,八句を律詩,一二句以上を排律もしくは長律と称する。また,五言のほか,絶句・律詩には六言・七言もある。近体詩。今体。
⇔古体

近作

きんさく【近作】
one's recent[latest]work.

近作

きんさく [0] 【近作】
最近完成した作品。「―の展覧会」

近侍

きんじ [1] 【近侍】 (名)スル
主君のそば近くに仕えること。また,その人。近習(キンジユ)。

近侍の人

きんじのひと 【近侍の人】
(1)近侍する人。
(2)少納言・侍従および中務省の判官以上の人。

近信

きんしん [0] 【近信】
最近の便り。近頃の音信。

近傍

きんぼう [0] 【近傍】
(1)近所。近辺。付近。
(2)〔数〕 空間(または平面)において,一点 � を中心とする半径εの球(平面の場合は円)の内部を � のε近傍という。近傍の概念は一般の位相空間に拡張される。
→位相

近優り

ちかまさり 【近優り】 (名)スル
近づいて見ると,遠くで見るより,すぐれて見えること。
⇔近劣り
「御心ざしの,―するなるべし/源氏(明石)」

近刊

きんかん [0] 【近刊】
(1)間もなく刊行されること。また,その書物。「―予告」
(2)最近出版されたこと。また,その本。新刊よりも古いものについていう。「―本」

近刊の

きんかん【近刊の】
recently published;just out;forthcoming (近日出版の).→英和
‖近刊(の予定) <広告> In Preparation.

近劣り

ちかおとり 【近劣り】
近寄って見ると,遠くで見るより,悪く見えること。
⇔近優(マサ)り
「人しれず―しては,思はずやあらむと,たのもしくうれしくて/源氏(総角)」

近古

きんこ [1] 【近古】
(1)年代のあまりへだたっていない昔。
(2)日本史上の特に文学史における時代区分の一。中古と近世の間。鎌倉・室町時代をさすが,最近はあまり用いない。中世。

近古史談

きんこしだん 【近古史談】
史談集。四巻。大槻磐渓著。1854年成立。「常山紀談」「武辺雑談」「武将感状記」などから,名君・武将・忠臣・節婦などの行状や逸話を集めて漢文で記し,短評を添えたもの。

近回り

ちかまわり [3] 【近回り】 (名)スル
(1)近道をとること。
⇔遠回り
(2)近所。ちかま。

近因

きんいん [0] 【近因】
物事を引き起こした直接の原因。
⇔遠因

近因

きんいん【近因】
the immediate cause.

近国

きんごく [1][0] 【近国】
(1)近くの国。
⇔遠国
(2)律令制で,遠国(オンゴク)・中国に対して,京都に近い国々をいう語。延喜式では伊賀・伊勢・志摩・尾張・三河・近江・美濃・若狭・丹波・丹後・但馬・因幡・播磨・美作・備前・紀伊・淡路の一七国。

近在

きんざい【近在】
neighboring villages;the countryside <of Gifu> .→英和

近在

きんざい [0] 【近在】
都市や町に近い村。「近郷―」

近地津波

きんちつなみ [4] 【近地津波】
日本の沿岸から600キロメートル以内に発生した地震による津波。

近地点

きんちてん【近地点】
the perigee.→英和

近地点

きんちてん [3] 【近地点】
月や人工衛星が,その軌道上で最も地球の重心に近づく位置。
⇔遠地点

近場

ちかば [0][3] 【近場】
近い場所。近所。近間(チカマ)。「旅行は―で間に合わせた」

近家

きんか [1] 【近家】
近所の家。近くの家。「―の火災」

近寄せる

ちかよせる【近寄せる】
⇒近付ける.

近寄せる

ちかよ・せる [4][0] 【近寄せる】 (動サ下一)[文]サ下二 ちかよ・す
(1)近寄らせる。近づける。「顔を―・せる」
(2)親しくなるようにさせる。「容易に人を―・せない人」

近寄る

ちかよる【近寄る】
⇒近付く.

近寄る

ちかよ・る [3][0] 【近寄る】 (動ラ五[四])
(1)あるものの近くに寄る。そばに寄る。「―・って見る」
(2)ある事柄に関係したり,ある人物と親しくなったりする。「君子危(アヤウ)きに―・らず」「―・りがたい存在」
[可能] ちかよれる

近寄衆

ちかよりしゅう 【近寄衆】
「近習(キンジユ)」に同じ。

近年

きんねん【近年】
of late;in recent years.

近年

きんねん [1] 【近年】
最近の数年。近頃。「―の流行」

近影

きんえい [0] 【近影】
最近写したその人の写真。

近思

きんし [1] 【近思】
〔論語(子張)〕
自分の身について反省すること。自分の身のまわりから考えていくこと。

近思録

きんしろく 【近思録】
中国,宋代の哲学書。一四巻。朱熹(シユキ)・呂祖謙(リヨソケン)編。1176年刊。北宋の代表的な哲学者,周濂渓(レンケイ)・程明道・程伊川・張横渠(オウキヨ)の言葉の中から,初学者に適当なものを選び,分類して編集したもので,宋学の入門書として必読のものとなった。

近情

きんじょう [0] 【近状・近情】
最近のようす。近況。

近惚れ

ちかぼれ [0] 【近惚れ】
すぐにほれること。ほれっぽいこと。また,そういう性格。「―の早飽き」

近所

きんじょ [1] 【近所】
(1)自分の家の近く。近いところ。「―に病院が建つ」
(2)近くにある家。「―づきあい」

近所

きんじょ【近所】
<in> the neighborhood[vicinity].〜の neighboring;→英和
nearby.→英和
〜の人々 neighbors.…の〜に near[close to]…;→英和
in <one's> neighborhood.〜迷惑 a nuisance to the neighbors.

近所合壁

きんじょがっぺき [1] 【近所合壁】
近くの家々。壁一つを隔てた隣近所。「―に知れ渡る」

近所近辺

きんじょきんぺん [4] 【近所近辺】
近くの場所。

近所迷惑

きんじょめいわく [4] 【近所迷惑】 (名・形動)
近所の人にとって迷惑なさま。また,その行為。はた迷惑。「―な話だ」

近所騒がせ

きんじょさわがせ [4] 【近所騒がせ】 (名・形動)
近所の人々に迷惑をかけるさま。また,その行為。

近接

きんせつ [0] 【近接】 (名)スル
(1)非常に近づくこと。接近。「火星が地球に―する」「―撮影」
(2)近くにあること。「―地」「阿善(アテネ)に―するの地位に在る/経国美談(竜渓)」

近接の

きんせつ【近接の】
neighboring <towns and villages> ,adjacent.〜している be[stand]close <to> .

近接作用

きんせつさよう [5] 【近接作用】
物体間にはたらく作用で,その間の媒質の状態の変化を通じて伝わると考えられる作用。マクスウェルの電磁理論によれば,クーロンの電気力なども電磁場を介してはたらく近接作用と考えられ,また万有引力もアインシュタインの一般相対性理論によれば,重力場を介してはたらく近接作用である。
⇔遠隔作用

近接信管

きんせつしんかん [5] 【近接信管】
砲弾の弾頭に電波装置をつけ,目標の至近距離に達すると炸裂する信管。

近接学

きんせつがく [4] 【近接学】
〔proxemics〕
空間が個々人にとって,あるいは社会や共同体において,コミュニケーションの面でどういう意味をもつか研究する学問。コミュニケーション研究の一部門。

近日

きんじつ [1][0] 【近日】
(1)将来のごく近い時。今から数日の間。近いうち。近々。「―上映」「―中に発表する」
(2)過去のごく近い時。過去から今日までの数日間。「当今御謀反の企て―事已に急なり/太平記 2」

近日

きんじつ【近日(中に)】
soon;→英和
shortly.→英和
近日点《天》the perihelion.→英和

近日点

きんじつてん [4][3] 【近日点】
太陽を回る惑星や彗星が,楕円軌道上で太陽に最も近づく位置。この付近で公転速度は最大になる。地球の場合,毎年1月初め頃,この位置を通過する。
⇔遠日点

近日点距離

きんじつてんきょり [7] 【近日点距離】
惑星または彗星が近日点にあるとき,その天体と太陽の中心との距離。

近星

ちかぼし [2] 【近星】
月の近くに出る星。死・火事など凶事の前兆とされた。

近時

きんじ【近時】
recently;lately.→英和

近時

きんじ [1] 【近時】
近頃。このごろ。最近。副詞的にも用いる。「―の傾向」「―急激に流行した」

近景

きんけい [0] 【近景】
(1)近くに見える景色。
⇔遠景
(2)絵画や写真で手前に配置した樹木やその他の景観。

近未来

きんみらい [3] 【近未来】
現在の時点からごく近い未来。

近村

きんそん [0] 【近村】
近くの村。近郷(キンゴウ)。

近来

きんらい [1] 【近来】
ちかごろ。最近。副詞的にも用いる。「―まれな大人物」「顔色が―蒼い/婦系図(鏡花)」

近来

きんらい【近来】
these days;recently.

近来風体抄

きんらいふうていしょう 【近来風体抄】
歌論書。一巻。二条良基著。1387年成立。歌人評・本歌取・題詠・制詞などを二条派の立場から述べる。

近東

きんとう [0] 【近東】
〔Near East〕
ヨーロッパから見た名称で,ヨーロッパに比較的近い東洋諸国の総称。エジプト・イラク・トルコ・シリア・イスラエルなどの国々をさす。かつてはオスマン帝国領のバルカン半島をも含めた。
→中東
→極東

近東

きんとう【近東】
the Near East.

近松

ちかまつ 【近松】
姓氏の一。

近松半二

ちかまつはんじ 【近松半二】
(1725-1783) 江戸中期の浄瑠璃作者。大坂の人。本名,穂積成章。以貫(コレツラ)の子。二世竹田出雲に師事。雄大な構想,複雑な趣向を好み,歌舞伎的な手法を多用。竹本座の立作者として衰退期の浄瑠璃界の最後を飾った。作「奥州安達原」「本朝廿四孝」「妹背山婦女庭訓(イモセヤマオンナテイキン)」など。

近松徳三

ちかまつとくぞう 【近松徳三】
(1751-1810) 江戸後期の狂言作者。大坂の人。前名,徳叟(トクソウ)。近松半二の門人。作「伊勢音頭恋寝刃(イセオンドコイノネタバ)」

近松忌

ちかまつき [4] 【近松忌】
近松門左衛門の忌日。一一月二二日。巣林子忌(ソウリンシキ)。巣林忌。[季]冬。

近松秋江

ちかまつしゅうこう 【近松秋江】
(1876-1944) 小説家。岡山県生まれ。本名,徳田浩司。東京専門学校卒。印象批評の先駆的名著「文壇無駄話」を出す。「別れたる妻に送る手紙」で文壇的地位を得,人間の情痴面を描いた。後年には,歴史小説も試みた。他に「疑惑」「黒髪」など。

近松門左衛門

ちかまつもんざえもん 【近松門左衛門】
(1653-1724) 江戸前期の浄瑠璃・歌舞伎作者。本名,杉森信盛。別号,平安堂・巣林子。越前の人。浄瑠璃で竹本義太夫と,歌舞伎で坂田藤十郎と協力,数々の傑作を生んだ。最新の事件を劇化した際物(キワモノ)「曾根崎心中」の成功で世話浄瑠璃をもっぱらとし,義理人情の葛藤(カツトウ)により生じる悲劇を多く著した。浄瑠璃「出世景清」「国性爺(コクセンヤ)合戦」「心中天網島」「女殺油地獄」,歌舞伎「けいせい仏の原」など。

近業

きんぎょう [0] 【近業】
最近できた著作・作品・業績など。

近比

ちかごろ [2] 【近頃・近比】
■一■ (名)
ちょっと前から現在までを漠然とさす。最近。近来。副詞的にも用いる。「―の若い者」「―珍しい美談だ」
■二■ (副)
〔最近,類を見ない,の意〕
はなはだ。非常に。大変。「―迷惑千万な話だ」「心安う思し召せ,―めでたう候/狂言・賽の目」
■三■ (形動ナリ)
(1)大変結構なさま。「そなたもそれほどにおもやれば―ぢや/狂言・薬水(虎清本)」
(2)はなはだ不都合なさま。「やい石見守,―なる雑言/浄瑠璃・本朝用文章」

近江

ちかつおうみ チカツアフミ 【近つ淡海・近江】
〔浜名湖を「遠淡海(トオツオウミ)」というのに対して,都から近い湖の意〕
琵琶湖。また,近江国(オウミノクニ)。

近江

おうみ アフミ 【近江・淡海】
〔「あわうみ(淡海)」の転。淡水のうみの意〕
(1)旧国名の一。滋賀県に相当。江州(ゴウシユウ)。
(2)淡水湖。特に,琵琶湖。「新治(ニイバリ)の鳥羽の―も秋風に白波立ちぬ/万葉 1757」
〔「近江」の表記は,「近つ淡海」の意で,浜名湖の「遠淡海(トオツオウミ)」に対して用いた〕

近江のお兼

おうみのおかね アフミ― 【近江のお兼】
(1)近江国の大力で有名な遊女。「古今著聞集」などに伝える。近江のお金。
(2){(1)}をもとにした歌舞伎舞踊「晒女(サラシメ)」の通称。

近江の海

おうみのうみ アフミ― 【近江の海】
琵琶湖。((歌枕))「―夕波千鳥汝が鳴けば心もしのに古(イニシエ)思ほゆ/万葉 266」

近江令

おうみりょう アフミリヤウ 【近江令】
天智天皇の時,藤原鎌足らが編纂したといわれる令。律を欠く。成立・施行・内容に関する確かな史料がなく,その存在を否定する説もある。

近江八幡

おうみはちまん アフミ― 【近江八幡】
滋賀県中部,琵琶湖東岸の市。近世,近江商人の本拠地として発展。淡水真珠・八幡瓦・近江牛を特産。瑞竜寺や八幡城跡がある。

近江八景

おうみはっけい アフミ― [4] 【近江八景】
琵琶湖南西岸の八つのすぐれた景観。三井(ミイ)の晩鐘,石山の秋月,堅田(カタタ)の落雁,粟津(アワヅ)の晴嵐,唐崎(カラサキ)の夜雨,瀬田の夕照,矢橋(ヤバセ)の帰帆,比良(ヒラ)の暮雪。中国の洞庭湖の瀟湘(シヨウシヨウ)八景を模して選ばれた。

近江商人

おうみしょうにん アフミシヤウ― [4] 【近江商人】
近江出身の商人。行商と出店を基本として成長,のちには廻船業にも進出。江戸時代には多くの成功者をだした。江州あきんど。江商(ゴウシヨウ)。

近江大津京

おうみのおおつのみやこ アフミ―オホツ― 【近江大津京】
⇒大津京(オオツノミヤコ)

近江女

おうみおんな アフミヲンナ [4] 【近江女】
能面の一。江戸時代,児玉近江の創型による女面。増(ゾウ)の一種。

近江源氏

おうみげんじ アフミ― 【近江源氏】
近江国にいた源氏の一族。宇多源氏の流れ。佐々木荘を本拠とした佐々木氏が最も有名。のちの京極氏・六角氏もこの流。

近江源氏先陣館

おうみげんじせんじんやかた アフミゲンジセンヂンヤカタ 【近江源氏先陣館】
浄瑠璃,時代物。近松半二を中心とする合作。九段。1769年初演。大坂冬の陣の真田信之(ノブユキ)・幸村(ユキムラ)兄弟を鎌倉時代に仮託して描く。大坂陣物を集大成し,のちの「鎌倉三代記」などに影響を与えた。近江源氏。

近江猿楽

おうみさるがく アフミ― [4] 【近江猿楽】
室町時代,近江の日吉(ヒエ)神社・多賀神社に奉仕した猿楽の座。日吉神社に仕えた山階・下坂・比叡(日吉)の上三座と,多賀神社に仕えた敏満寺(宮増(ミマシ))・大森・酒人の下三座がある。

近江盆地

おうみぼんち アフミ― 【近江盆地】
滋賀県の中央部を占める盆地。西側の比良山地と東側の鈴鹿山脈との間の断層盆地で,中央の低所が琵琶湖となっている。

近江神宮

おうみじんぐう アフミ― 【近江神宮】
滋賀県大津市にある神宮。祭神は天智天皇。1940年(昭和15)創建。

近江節

おうみぶし アフミ― [0] 【近江節】
⇒語斎節(ゴサイブシ)

近江聖人

おうみせいじん アフミ― 【近江聖人】
中江藤樹(ナカエトウジユ)の尊称。

近江菅笠

おうみすげがさ アフミ― [6] 【近江菅笠】
近江で作られた菅笠。近江笠。

近江鮒

おうみぶな アフミ― [4] 【近江鮒】
琵琶湖特産のゲンゴロウブナのこと。

近況

きんきょう【近況】
the recent state[condition].

近況

きんきょう [0] 【近況】
近頃の状況。最近のようす。「手紙で―を知らせる」「―報告」

近流

きんる [1] 【近流】
⇒こんる(近流)

近流

こんる [1] 【近流】
〔呉音〕
律令制で,三流(サンル)の一。近国へ流すこと。延喜式では,越前・安芸(アキ)などへの配流。
→遠流(オンル)
→中流(チユウル)

近浅

きんせん [0] 【近浅】 (名・形動)[文]ナリ
卑近で浅い・こと(さま)。「意見―なれば議論も亦―なり/文明論之概略(諭吉)」

近海

きんかい【近海】
the neighboring waters[seas].…の〜で in the sea near….‖近海魚 an inshore fish.近海漁業 inshore fishery.近海航路(船).a coasting line (a coaster).

近海

きんかい [0] 【近海】
陸地に近い海。
⇔遠洋
⇔遠海

近海区域

きんかいくいき [5] 【近海区域】
船舶の規模・構造・設備や船員の資格の基準にするため,船舶安全法施行規則によって定められた船の航行区域の一。東は東経一七五度,西は東経九四度,北は北緯六三度,南は南緯一一度の線によって囲まれた海域。

近海漁業

きんかいぎょぎょう [5] 【近海漁業】
近海において行われる漁業。沖合漁業。

近海物

きんかいもの [0] 【近海物】
近海で漁獲された魚類など。

近海航路

きんかいこうろ [5] 【近海航路】
船舶安全法施行規則によって定められた近海区域に限られた海域の航路。
⇔遠洋航路

近海魚

きんかいぎょ [3] 【近海魚】
近海にすむ魚類。

近火

ちかび [2] 【近火】
(1)近くにある火。火に近づけた状態。
⇔遠火(トオビ)
(2)近所の火事。きんか。

近火

きんか [1][0] 【近火】
近くで起こった火事。「―見舞い」「遠水は―を救わず」

近点

きんてん [1] 【近点】
(1)目ではっきり見ることのできる最も近い点。この際,目の水晶体の調節力は極度に発揮される。正常な目では約10センチメートル。
(2)中心天体に対して,それをめぐる天体が公転軌道上で最も近づく点。近日点・近地点など。
⇔遠点

近点年

きんてんねん [3] 【近点年】
地球が近日点を通って再び近日点に戻るまでの時間の平均値。三六五日六時間一三分五三秒(紀元2000年の値)。

近点月

きんてんげつ [3] 【近点月】
月が近地点を通って再び近地点に戻るまでの時間の平均値。二七・五五四五五〇日(紀元2000年の値)。

近点離角

きんてんりかく [5] 【近点離角】
惑星または彗星(スイセイ)の軌道運動において,太陽の周りの回転角を,近日点から天体の運動方向に測ったもの。真近点離角・離心近点離角・平均近点離角の三種類がある。近点角。

近状

きんじょう [0] 【近状・近情】
最近のようす。近況。

近畿

きんき [1] 【近畿】
〔畿(都)に近い国々の意〕
「近畿地方」の略。

近畿圏

きんきけん [3] 【近畿圏】
近畿圏整備法(1963年)に規定されている,近畿地方二府五県と福井県を含む地域をいう。

近畿地方

きんきちほう [4] 【近畿地方】
京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山・滋賀・三重の二府五県。近畿。

近畿大学

きんきだいがく 【近畿大学】
私立大学の一。1925年(大正14)創立の大阪専門学校などを母体とし,49年(昭和24)新制大学となる。本部は東大阪市。

近畿日本鉄道

きんきにっぽんてつどう 【近畿日本鉄道】
大手民営鉄道の一。大阪・京都・名古屋などにターミナル駅をもち,大阪・京都・奈良・三重・愛知・岐阜の六府県に鉄道網をもつ。鉄道営業キロ594.9キロメートル(民鉄第一位)。大阪線・山田線・奈良線・南大阪線・名古屋線などよりなる。近鉄。

近畿自動車道

きんきじどうしゃどう 【近畿自動車道】
大阪府吹田市と松原市を結ぶ高速道路。延長28.4キロメートル。1988年(昭和63),全線開通。吹田で名神高速道路・中国自動車道,松原で西名阪自動車道などと接続。

近目

ちかめ [2] 【近目・近眼】
(1)近視。近視眼。きんがん。
(2)浅い考え。軽率な判断。浅見。

近県

きんけん [0] 【近県】
近くの県。

近眼

ちかめ [2] 【近目・近眼】
(1)近視。近視眼。きんがん。
(2)浅い考え。軽率な判断。浅見。

近眼

きんがん [0] 【近眼】
「近視(キンシ)」に同じ。
⇔遠眼

近眼

きんがん【近眼】
near-[short-]sightedness.〜の near-[short-]sighted.‖近眼鏡 spectacles[glasses]for a near-[short-]sighted person.

近眼金時

ちかめきんとき [4] 【近眼金時】
スズキ目キントキダイ科の海魚。体長40センチメートル程度。体は卵円形で側扁する。眼は大きい。腹びれが著しく大きい。体は朱紅色。食用。南日本,全世界の熱帯・亜熱帯域に分布。

近眼鏡

きんがんきょう [0] 【近眼鏡】
近眼用の凹(オウ)レンズの眼鏡。

近着

きんちゃく [0] 【近着】
最近到着したこと。「―の洋書」

近着の

きんちゃく【近着の】
recently received;just[newly]arrived.

近称

きんしょう [0] 【近称】
指示代名詞「こ・そ・あ」の三区分のうち,「こ」にあたるさし方。話し手の側の事物・場所・方向などをさすもの。「これ」「ここ」「こちら」などの類。
→中称
→遠称

近紫外線

きんしがいせん [0] 【近紫外線】
空気にはほとんど吸収されない,波長が約380〜200ナノメートルの光。単に紫外線ということもある。

近縁

ごんえん [0] 【近縁】
〔仏〕 三縁の一。念仏の行者が仏に会いたいと思うと,仏がそれに応じて近くに来ること。

近縁

きんえん [0] 【近縁】
(1)血のつながりの濃い関係。また,その人。
⇔遠縁(トオエン)
(2)生物種の分類で,両者が近い関係にあること。「―種」
→ごんえん(近縁)

近習

きんじゅう [0] 【近習】
⇒きんじゅ(近習)

近習

きんじゅ [0] 【近習】
主君のそば近くに仕える者。近侍。近寄衆。きんじゅう。

近習出頭人

きんじゅしゅっとうにん [0] 【近習出頭人】
江戸幕府初期の職名。のちの側用人(ソバヨウニン)。

近習番

きんじゅばん [0] 【近習番】
(1)鎌倉幕府の職名。順番を定めて,将軍のそば近く伺候して所用を勤める役目の者。
(2)江戸幕府の職名。新番・新御番の別名。

近臣

きんしん [0] 【近臣】
主君のそば近くに仕える臣下。侍臣。

近著

きんちょ [1] 【近著】
最近の著作。近作。

近藤

こんどう 【近藤】
姓氏の一。

近藤万太郎

こんどうまんたろう 【近藤万太郎】
(1883-1946) 農学者。岡山県生まれ。東大卒。大原農業研究所初代所長。穀物の貯蔵に関する研究で業績を残す。

近藤効果

こんどうこうか [5] 【近藤効果】
不純物として鉄などの磁性原子を含む稀薄合金は,低温において電気抵抗が極小値をとるなどの異常を示す。これは一種の量子論的な多体効果による現象で1966年,近藤淳が理論的に解明した。

近藤勇

こんどういさみ 【近藤勇】
(1834-1868) 幕臣。新撰組局長。武蔵国多摩郡の人。近藤周助に剣を学び,その養子となる。尊攘派志士弾圧の先鋒として幕末の京都に活躍。鳥羽・伏見の戦い以後,江戸で甲陽鎮撫隊を組織。官軍に破れ,斬首。

近藤富蔵

こんどうとみぞう 【近藤富蔵】
(1805-1887) 近藤重蔵の長男。父のため人を斬って八丈島流刑に処せられ,在島生活の記録「八丈実記」六〇余巻を残す。

近藤平三郎

こんどうへいざぶろう 【近藤平三郎】
(1877-1963) 薬学者。静岡県生まれ。東大教授。乙卯研究所創立。植物アルカロイドの研究に業績を残す。

近藤真柄

こんどうまがら 【近藤真柄】
(1903-1983) 社会運動家。東京生まれ。堺利彦の娘。赤瀾会や無産婦人同盟を結成。戦後は日本婦人有権者同盟に参加し,のちに会長を務める。

近藤真琴

こんどうまこと 【近藤真琴】
(1831-1886) 教育家。江戸の生まれ。幕府海軍操練所翻訳方。維新後,海軍操練所出仕となる。また,海軍予備教育の攻玉塾(のちの攻玉社)を興した。仮名文字論者としても知られる。

近藤芳樹

こんどうよしき 【近藤芳樹】
(1801-1880) 幕末・明治初期の国学者。号は寄居子庵。周防の人。本居大平らに学ぶ。維新後,宮内省文学御用掛となる。著「淫祠論」「薫風集」など。

近藤重蔵

こんどうじゅうぞう 【近藤重蔵】
(1771-1829) 江戸後期の北方探検家。名は守重。江戸の人。松前蝦夷地(エゾチ)御用として北海道に赴き,ロシアの南下に対抗して北蝦夷(サハリン)・千島列島へ数次にわたる探検を重ね,択捉(エトロフ)島に「大日本恵土呂府」の標柱を建てた。のち書物奉行。編著「外蕃通書」「辺要分界図考」など。

近衛

このえ [1][0] 【近衛】
〔「こんゑ」の転〕
「近衛師団(シダン)」「近衛兵」「近衛府(フ)」などの略。ちかきまもり。

近衛

このえ【近衛】
the (Imperial) Guards.

近衛

このえ コノヱ 【近衛】
五摂家の一。藤原北家は,忠通の長男,基実を祖とする近衛と,兼実を祖とする九条との両流に分かれた。近衛の称は居処にちなむ。鎌倉中期には,鷹司家が近衛家から分立した。

近衛

こんえ 【近衛】
「このえ(近衛)」に同じ。「大同四年に中衛を―と改められしより以降(コノカタ)/平家 1」

近衛

ちかきまもり 【近衛】
「このえ(近衛)」に同じ。「かういときびしき―こそむつかしけれ/源氏(真木柱)」

近衛の府

このえのつかさ 【近衛の府】
「このえふ(近衛府)」に同じ。

近衛上奏文

このえじょうそうぶん コノヱジヤウサウ― 【近衛上奏文】
太平洋戦争の末期の1945年(昭和20)2月に近衛文麿が行なった上奏。国体護持のためには即時停戦が必要と主張した。

近衛中将

このえのちゅうじょう 【近衛中将】
近衛府の次官。

近衛信尹

このえのぶただ コノヱ― 【近衛信尹】
(1565-1614) 安土桃山・江戸初期の公家。関白。号,三藐(サンミヤク)院。前久の子。書道に優れ,近衛流を興した。寛永の三筆の一。

近衛兵

このえへい [3] 【近衛兵】
(1)帝王・王室の守護・儀仗の任に当たる兵士。
(2)旧陸軍で,近衛師団の兵。

近衛前久

このえさきひさ コノヱ― 【近衛前久】
(1536-1612) 安土桃山時代の公家。号,竜山。詩歌・書に長じた。上杉謙信・織田信長・徳川家康らを頼ってたびたび地方に下り,中央文化の地方伝播(デンパ)に貢献。

近衛声明

このえせいめい コノヱ― 【近衛声明】
第一次近衛文麿内閣の対中国基本政策を示した声明。
(1)(第一次)1938年(昭和13)1月,中華民国国民政府との事実上の国交断絶声明。「爾後国民政府を対手とせず」の内容で知られる。
(2)(第二次)1938年11月,{(1)}の声明の緩和をはかった内容。日・満・華の提携による東亜新秩序建設をうたった。
(3)(第三次)1938年12月,汪兆銘に親日政権をつくらせるために「善隣友好」などの原則を示したもの。

近衛大将

このえのだいしょう 【近衛大将】
近衛府の長官。

近衛天皇

このえてんのう コノヱテンワウ 【近衛天皇】
(1139-1155) 第七六代天皇(在位 1141-1155)。名は体仁(ナリヒト)。鳥羽天皇の皇子。在位中は鳥羽法皇が院政を行い,藤原忠通が摂政関白を務めた。

近衛家煕

このえいえひろ コノヱイヘヒロ 【近衛家煕】
(1667-1736) 江戸中期の公家。関白・太政大臣。法号,予楽院。詩歌・茶・花道に通じ,書道は当代一流と称された。著,「槐記」「花木真写」など。

近衛師団

このえしだん [4] 【近衛師団】
〔帝王・王室の守護に当たる師団の意〕
旧陸軍で,皇居の守衛および儀仗の任に当たった師団。1871年(明治4)設けた親兵が翌年,近衛兵と改称,さらに91年近衛師団となった。1945年(昭和20)廃止。

近衛府

このえづかさ 【近衛府】
(1)「このえふ(近衛府)」に同じ。
(2)近衛府の官人。

近衛府

ちかきまもりのつかさ 【近衛府】
⇒このえふ(近衛府)

近衛府

このえふ [3] 【近衛府】
六衛府の一。765年授刀衛を改称した令外の官。左近衛府と右近衛府があり,禁中の警固・行幸の警備に当たったが,平安中期頃より儀仗兵化し,朝儀において舞楽を奏することを主な任とした。羽林。親衛。このえのつかさ。このえ。ちかきまもりのつかさ。

近衛忠煕

このえただひろ コノヱ― 【近衛忠煕】
(1808-1898) 幕末・維新期の公卿。1862年関白・国事掛に就き公武合体を主張,尊攘派に排斥され翌年辞任。

近衛文麿

このえふみまろ コノヱ― 【近衛文麿】
(1891-1945) 政治家。篤麿の長男。公爵。東京生まれ。京大卒。貴族院議長。1937年(昭和12)以後三度組閣。この間,大政翼賛会を創立した。第二次大戦後,戦犯出頭命令を受けて服毒自殺。

近衛流

このえりゅう コノヱリウ 【近衛流】
和様書道の一流派。近衛信尹(ノブタダ)を流祖とする。定家風の書体で謡曲本の書写などに好んで用いられた。三藐院(サンミヤクイン)流。

近衛牡丹

このえぼたん コノヱ― [4] 【近衛牡丹】
牡丹の花と葉を取り合わせた近衛家の家紋。

近衛秀麿

このえひでまろ コノヱ― 【近衛秀麿】
(1898-1973) 指揮者・作曲家。篤麿の子,文麿の弟。東大中退。ダンディらに作曲を,E =クライバーらに指揮を学ぶ。山田耕筰に師事し,山田とともに日本交響楽団を創立。

近衛篤麿

このえあつまろ コノヱ― 【近衛篤麿】
(1863-1904) 政治家。公爵。関白忠煕(タダヒロ)の孫。号,霞山(カザン)。学習院院長・貴族院議長・枢密顧問官などを歴任。東亜同文会・対露同志会を結成し,対露強硬外交を主張。

近衛舎人

このえのとねり 【近衛舎人】
古代,近衛府に属した兵士。宮門の警固,行幸の供奉などに当たった。

近衛門

このえもん 【近衛門】
大内裏(ダイダイリ)の陽明門の別名。近衛のみかど。

近視

きんし [0] 【近視】
外から来る平行光線が網膜の前方で結像するため,遠くのものがはっきり見えない状態。また,そのような目。水晶体から網膜までの距離が長すぎる場合や,角膜・水晶体の屈折力が強すぎる場合に起こる。凹レンズで矯正する。近眼。ちかめ。
⇔遠視
→仮性近視(カセイキンシ)

近視眼

きんしがん [0] 【近視眼】
(1)近視の目。近眼。
(2)目先のことにばかりとらわれて,将来を見通す力がないこと。

近視眼的

きんし【近視眼的】
near-[short-]sighted <policy> .⇒近眼.

近視眼的

きんしがんてき [0] 【近視眼的】 (形動)
見方・考えが先の見通しあるいは大局にまでおよばず,目の前の手近なことにしかおよばないさま。「―な考え方」

近親

きんしん [0] 【近親】
(1)血筋の近い親族。「―者」
(2)きわめて親しい関係にあること。「『隩太利(オースタリヤ)』は即今『独逸(ドイツ)』と―の形にて/新聞雑誌 21」

近親

きんしん【近親】
a near relation;a close relative.近親結婚 intermarriage.→英和
近親相姦 incest.→英和

近親婚

きんしんこん [3] 【近親婚】
近い親族間の婚姻。民法上,直系血族間,三親等内の傍系血族間,直系姻族間の婚姻は禁止される。近親結婚。
→血族結婚

近親相姦

きんしんそうかん [0][5] 【近親相姦】
親子・兄妹・姉弟など,血縁関係の非常に近い男女が性的な交渉をもつこと。インセストともいい,多くの社会では近親相姦の禁止(インセスト-タブー)が存在する。ただし,何を近親相姦とみなすかは民族や文化によって異なる。

近親結婚

きんしんけっこん [5] 【近親結婚】
⇒近親婚(キンシンコン)

近詠

きんえい [0] 【近詠】
最近作った詩歌。近作の詩歌。

近赤外線

きんせきがいせん [0] 【近赤外線】
(波長の長い赤外線を遠赤外線というのに対し)波長の短い赤外線。ふつう波長0.72〜2.5マイクロメートル。

近距離

きんきょり [3] 【近距離】
近い距離。
⇔遠距離
「―輸送」

近距離

きんきょり【近距離】
<within,at> a short distance.〜で at close quarters.‖近距離列車 a local train.

近路行者

きんろぎょうじゃ 【近路行者】
⇒都賀庭鐘(ツガテイシヨウ)

近辺

きんぺん [1] 【近辺】
近いあたり。近所。近傍。付近。「学校の―」「新宿―」

近辺

きんぺん【近辺】
⇒近所,付近.

近近

きんきん [0] 【近近】 (副)
近い将来。そのうち。ちかぢか。「―(に)出発の予定です」

近近

ちかぢか [2][0] 【近近】 (副)
(1)ごく近い将来。もうすぐ。遠からず。きんきん。「―の予定」「―伺うつもりでした」
(2)(「ちかぢかと」の形で)すぐそばに。「―と相手の気配を感じる」「山並みが―と見える」
(3)しばしば。頻繁に。「惣右衛門が留守だと―しけ込みます/真景累ヶ淵(円朝)」

近道

ちかみち【近道】
<take> a short cut;a royal road <to learning> .

近道

ちかみち [2] 【近道】 (名)スル
(1)距離が短く,早く行ける道。また,抜け道。「駅への―」「―して行く」
(2)物事をてっとりばやくなしとげる方法。速成の方法。はやみち。「語学を習うのに―はない」

近道反応

ちかみちはんのう [5] 【近道反応】
〔心〕 目標に向かって,回り道せずに,直接的・衝動的に行動すること。近道行動。短絡反応。

近郊

きんこう【近郊】
<in> the suburbs <of> ; <on> the outskirts <of> .→英和
〜の suburban.

近郊

きんこう [0] 【近郊】
都市や町に近い場所。町はずれ。郊外。
⇔遠郊
「東京―の住宅地」

近郊農業

きんこうのうぎょう [5] 【近郊農業】
都市の近郊で行われる農業。消費地との近さを生かして野菜・花卉(カキ)などが集約的に栽培される。

近郷

きんごう [0] 【近郷】
近くの村。「―近在」

近郷

きんごう【近郷】
the neighboring districts.

近鉄

きんてつ 【近鉄】
⇒近畿日本鉄道(キンキニツポンテツドウ)

近間

ちかま [2] 【近間】
近い所。近く。「―の店で間に合わせる」

近陵

きんりょう [0] 【近陵】
天皇の近親者の陵。
⇔遠陵

近隣

きんりん [0] 【近隣】
自分が住んでいる近所。隣近所。「―に迷惑をかける」「―諸国」

近隣

ちかどなり 【近隣】
ごく近いおとなり。近所。きんりん。「―の御心よせになに事も聞え通ひ/源氏(澪標)」

近隣住区

きんりんじゅうく [5] 【近隣住区】
都市計画上,住居地域の構成単位としての区域。小学校を中心として形成され,それに見合う人口規模(八〇〇〇から一万人)の学校・店舗・公園を有する区域をいう。

近隣公園

きんりんこうえん [5] 【近隣公園】
およそ500メートル以内の近隣の住民を対象として,休養・散策に供する公園。

近隣騒音

きんりんそうおん [5] 【近隣騒音】
カラオケ・ピアノ・エアコンなどの音,飼い犬の鳴き声など,騒音源が近隣にあって,付近の住民の生活環境をそこなう騒音。

近頃

ちかごろ [2] 【近頃・近比】
■一■ (名)
ちょっと前から現在までを漠然とさす。最近。近来。副詞的にも用いる。「―の若い者」「―珍しい美談だ」
■二■ (副)
〔最近,類を見ない,の意〕
はなはだ。非常に。大変。「―迷惑千万な話だ」「心安う思し召せ,―めでたう候/狂言・賽の目」
■三■ (形動ナリ)
(1)大変結構なさま。「そなたもそれほどにおもやれば―ぢや/狂言・薬水(虎清本)」
(2)はなはだ不都合なさま。「やい石見守,―なる雑言/浄瑠璃・本朝用文章」

近頃

ちかごろ【近頃】
recently;lately;→英和
now;→英和
nowadays;→英和
these days.〜の recent;→英和
present-day;modern.→英和
〜まで until recently.〜にない(大雨) (the heaviest rain) we have had for some time.

近頃河原達引

ちかごろかわらのたてひき 【近頃河原達引】
人形浄瑠璃の一。世話物。作者は諸説あって確定できない。1782年初演か。お俊伝兵衛の心中事件を脚色したもの。お俊の兄,猿まわし与次郎をからませた「堀川の段」が名高い。

近餓ゑ

ちかがつえ 【近餓ゑ】
(1)食事のあと,すぐにまた物を食べたがること。また,そのような人。「愚僧は生まれついたる―/浄瑠璃・太功記」
(2)性欲が抑えがたいほど激しいこと。また,そういう人。「この長蔵は―,手付けにちよつと口々と/浄瑠璃・神霊矢口渡」

へん 【遍・返】 (接尾)
〔上に来る語によっては「ぺん」「ベん」となる〕
助数詞。動作・作用の回数を数えるのに用いる。たび。度。回。「二―答えたが,相手に聞こえなかった」「一〇―も繰り返して練習する」「読書百―意おのずから通ず」

返し

かえし【返し】
(a) return;→英和
(a) reward.→英和
…のお返しに in return <for a present> .

返し

かえし カヘシ [3] 【返し・反し】
〔動詞「返す」の連用形から〕
(1)もらったものの返礼。おかえし。
(2)仕返し。返報。「このお―は必ずする」
(3)釣り針の先端の内側に逆向きにつけたとがった突起。あご。かかり。あぐ。
(4)返答。また,返歌や返信。かえり。「今宵はえまゐるまじとて―おこせたるは/枕草子 25」
(5)風・波・地震などが,いったんおさまってから再び起こること。「吹き返す東風(コチ)の―は身にしみき/後拾遺(雑五)」
(6)日本音楽で曲中の同じ部分を反復して演奏(または歌唱)すること。
(7)〔「反」の訓読み〕
反切(ハンセツ)のこと。[俚言集覧]

返し刀

かえしがたな カヘシ― [4] 【返し刀】
竹や木などを斜めに切ってから,その切り口の先を反対の側から少しそぐこと。「―五分に切る/徒然 66」

返し勾配

かえしこうばい カヘシ― [4] 【返し勾配】
日本建築で四五度以上の急勾配の場合に,四五度を差し引いた残りの勾配。また,これで傾きを示す方法。

返し字

かえしじ カヘシ― [3] 【返し字】
「返(カエ)り字」に同じ。

返し幕

かえしまく カヘシ― [3] 【返し幕】
歌舞伎で,一つの場と次の場とが時間的に続いている場合に,いったん幕を閉じ,鳴り物で間をつなぎ,すぐ幕を開けること。また,その次の場。ちょんちょん幕。

返し技

かえしわざ カヘシ― [3][0] 【返し技】
柔道で,相手が技をかけてきた時,それをはずして逆にこちらからかけ返す技。

返し文

かえしぶみ カヘシ― 【返し文】
手紙の返事。返書。かえりぶみ。

返し歌

かえしうた カヘシ― [3] 【返し歌】
(1)贈られた歌に対する返しの歌。かえし。へんか。
⇔懸け歌
(2)「反歌(ハンカ)」に同じ。

返し物

かえしもの カヘシ― [0][5] 【返し物】
(1)他人から借りた返却すべきもの。
(2)返礼の品。おかえし。

返し留め

かえしどめ カヘシ― [0] 【返し留め】
裁縫で,縫い終わりの糸が抜けないようにもとの方へ四,五針縫い返してとめること。返し針。

返し縫い

かえしぬい カヘシヌヒ [0][3] 【返し縫い】
裁縫で,縫い目を丈夫にするため,一針ごとに針を後に返しながら縫う方法。返し針。

返し縫い

かえしぬい【返し縫い】
backstitching.

返し股立ち

かえしももだち カヘシ― 【返し股立ち】
袴の股立ちを高くとり,折り返した下着の小袖の裾とともに帯に挟むこと。[日葡]

返し針

かえしばり カヘシ― [4] 【返し針】
(1)「返し縫い」に同じ。
(2)「返し留め」に同じ。

返し馬

かえしうま カヘシ― [3] 【返し馬】
本馬場に入った競走馬がレース直前に行うウオーミング-アップ。

返す

かや・す 【返す】 (動サ四)
「かえす(返)」の転。「返(カエ)すものを―・さずにおく/浄瑠璃・万年草(中)」
〔現在も関西地方で用いる〕

返す

かえす【返す】
(1) return;→英和
give back;pay back;repay (金を).→英和
(2) revenge oneself <on a person> (報復).
(3) send back;return (返送).
(4) put back;restore <to> (もとの所へ).→英和

返す

かえ・す カヘス [1] 【返す・反す】 (動サ五[四])
(1)物を,本来の場所や持ち主に戻す。返却する。《返・還》「借りた本を―・す」「もとの場所に―・す」
(2)もとの状態に戻す。「旧状に―・す」
(3)向きを逆にする。
 (ア)相手からの働きかけに対して,こちらからも相手に同様の動作をする。《返》「挨拶を―・す」「言葉を―・す(=反論スル)」「―・す言葉もない(=返事ノシヨウガナイ)」
 (イ)表裏・上下を反対にする。《返・反》「カードを―・す」「てのひらを―・す」
 (ウ)耕す。《返・反》「畑の土を―・す」
 (エ)波が沖の方へ戻る。《返・反》「寄せては―・す波」
(4)いったん食べた物を口から出す。戻す。「抱へて御湯参らせ給へば―・してきこしめさず/栄花(楚王の夢)」
(5)地の色の上に他の色をかけて染め変える。染め返す。「小桜を黄に―・したる鎧着て/保元(上)」
(6)(動詞の連用形の下に付いて)
 (ア)他からの働きかけに対して,こちらからもその方へ向かって…する。《返・反》「にらみ―・す」「投げ―・す」
 (イ)もう一度…する。繰り返し…する。《返・反》「手紙を読み―・す」「思い―・す」
〔「かえる」に対する他動詞〕
[可能] かえせる
[慣用] 裏を―・踵(キビス)を―・手の裏を―・白紙に―

返す刀

返す刀
(1)一方へ斬りつけた刀をすばやくひるがえして他方へ斬りかかること。「―で敵を斬る」
(2)一方を攻撃した後,すぐさまほこ先を転じて他方を攻めること。

返す返す

かえすがえす カヘスガヘス [4] 【返す返す】 (副)
(1)どのように考えても。かさねがさね。ほんとうに。「お会いできず,―残念です」
(2)何度も繰り返すさま。くれぐれも。かえるがえる。「将来のことを―頼む」
(3)ていねいに。ねんごろに。念入りに。「―も書きおく跡,たしかなれども/十六夜」

返す返す

かえすがえす【返す返す(も)】
really;exceedingly;→英和
repeatedly (繰返し).→英和

返らかす

かえらか・す カヘラ― 【返らかす】 (動サ四)
煮たたせる。沸騰させる。「提(ヒサゲ)に湯を―・して/宇治拾遺 2」

返り

かえり カヘリ [3] 【返り】
〔動詞「かえる(返)」の連用形から〕
(1)返事。返書。返歌。「御―さすがに憎からずきこえかはし給ひて/竹取」
(2)漢文の返り点。

返りごつ

かえりご・つ カヘリ― 【返りごつ】 (動タ四)
返事をする。かえりごとをする。「情なからず,うち―・ち給ひて/源氏(賢木)」

返り事

かえりごと カヘリ― 【返り言・返り事】
〔「かへりこと」とも〕
(1)使いが帰って来て報告すること。復命。「たひらけく早渡り来て―奏(モウ)さむ日に/万葉 4264」
(2)返事の言葉。答え。「翁かしこまりて,御―申すやう/竹取」
(3)返歌。「この―いとおとなしければ/十六夜」
(4)もらったお礼の贈り物。お返し。返礼。「あざらかなるものもてきたり。よねして―す/土左」

返り入幕

かえりにゅうまく カヘリニフ― [4] 【返り入幕】 (名)スル
相撲で,十両に落ちた者が再び幕内に上がること。

返り初日

かえりしょにち カヘリ― [4] 【返り初日】
演劇の興行中に,一度中止して同じ演目で再開したときの初日。

返り咲き

かえりざき カヘリ― [0] 【返り咲き】
(1)一度衰えたもの,一度その地位を失った者などが,再びもとの状態に戻って勢いを得ること。「政界への―をねらう」
(2)草木の花が,その季節でないのに咲くこと。普通,春咲いた草木が初冬のころにまた花をつけること。狂い咲き。二度咲き。[季]冬。

返り咲く

かえりざく【返り咲く】
bloom again (花木が);come back <to> (復活).

返り咲く

かえりざ・く カヘリ― [4][0] 【返り咲く】 (動カ五[四])
〔(2) が原義〕
(1)ある地位を失ったものが再びもとの地位に復帰する。「首位に―・く」
(2)その年のうちに再び花が咲く。狂い咲く。「散る花を吹きあげの浜の風ならば猶も木末に―・かせよ/夫木 4」
[可能] かえりざける

返り声

かえりごえ カヘリゴヱ 【返り声】
雅楽や声明(シヨウミヨウ)で,呂から律に,また律から呂に調子を変えること。声明では反音(ヘンノン)ともいう。洋楽の転調または移調に近似。

返り字

かえりじ カヘリ― [3][0] 【返り字】
漢文を訓読する時に,語順を逆にして上に返って読む字。返し字。

返り忠

かえりちゅう カヘリ― 【返り忠】
(1)主君に背いて,敵側の主君に仕え忠義を尽くすこと。裏切り。「他人の口よりもれぬ先に―して/平家 2」
(2)いったん背いた者が,再びもとの主君に忠義を尽くすこと。「―せられたりければ,時の人後に忠小別当とぞ咲(ワラ)はれける/平治(上)」

返り暈

かえりぐま カヘリ― [3] 【返り隈・返り暈】
日本画で,彩色した上を胡粉(ゴフン)など白色や明るい色調の顔料でくまどること。逆隈(サカグマ)。照り隈。

返り梅雨

かえりづゆ カヘリ― [3] 【返り梅雨】
戻り梅雨。

返り正月

かえりしょうがつ カヘリシヤウグワツ [4] 【返り正月】
小正月。もどり正月。

返り点

かえりてん カヘリ― [3] 【返り点】
漢文を訓読する場合に,漢字の左下隅につけ下から上へ返って読むことを表す記号。「�」はすぐ下の字から一字返って読むことを示し,一・二・三,上・中・下,甲・乙・丙などはその順序に上に返って読むことを示す。

返り申し

かえりもうし カヘリマウシ 【返り申し】
(1)使者が帰って来て報告すること。復命。「長奉送使にてまかり下りて,―の暁/続古今(離別詞)」
(2)神仏にお礼参りをすること。報賽(ホウサイ)。「―たひらかに/源氏(若菜上)」

返り花

かえりばな カヘリ― 【返り花・帰り花】
(1)初冬の小春日和(ビヨリ)に咲く季節はずれの花。返り咲きの花。[季]冬。《日に消えて又現れぬ―/虚子》
(2)遊女などが二度目の勤めに出ること。「御身はまた��廓に―/浮世草子・御前義経記」

返り血

かえりち カヘリ― [3][0] 【返り血】
切りつけた人についた,相手の流した血。「―をあびる」

返り言

かえりごと カヘリ― 【返り言・返り事】
〔「かへりこと」とも〕
(1)使いが帰って来て報告すること。復命。「たひらけく早渡り来て―奏(モウ)さむ日に/万葉 4264」
(2)返事の言葉。答え。「翁かしこまりて,御―申すやう/竹取」
(3)返歌。「この―いとおとなしければ/十六夜」
(4)もらったお礼の贈り物。お返し。返礼。「あざらかなるものもてきたり。よねして―す/土左」

返り討ち

かえりうち カヘリ― [3][0] 【返り討ち】
かたきを討とうとして,相手に逆に討たれること。「―にあう」

返り詣で

かえりもうで カヘリマウデ [4] 【返り詣で】
(1)故郷へ帰り,先祖の墓などにお参りすること。
(2)「かえりもうし{(2)}」に同じ。「―ヲスル/ヘボン(三版)」

返り読み

かえりよみ カヘリ― [0] 【返り読み】
漢文を訓読するとき,下の字から上の字へ戻って読むこと。

返り隈

かえりぐま カヘリ― [3] 【返り隈・返り暈】
日本画で,彩色した上を胡粉(ゴフン)など白色や明るい色調の顔料でくまどること。逆隈(サカグマ)。照り隈。

返る

かえ・る カヘル [1] 【返る・反る】 (動ラ五[四])
(1)物が本来の持ち主に戻る。《返》「貸した金が―・る」「財布が落とし主に―・る」
(2)もとの状態に戻る。《返》「童心に―・る」「正気に―・る」「我に―・る」
(3)向きが逆になる。《返・反》
 (ア)物にぶつかったりして逆の方向に向かって動く。「こだまが―・る」「答えが即座に―・ってくる」
 (イ)裏と表,上と下などが入れかわる。「葉が裏に―・る」
(4)(動詞の連用形の下に付いて)すっかりその状態になる。全く…する。「しょげ―・る」「あきれ―・る」「静まり―・る」「煮えくり―・る」
(5)年が改まる。《返》「年が―・る」「年―・りて三月十余日になるまで/更級」
(6)色が変わる。変色する。「薄色の,裏いと濃くて上は少し―・りたる/枕草子 36」
(7)何度も同じことをする。盛んに…する。「我が衣手に秋風の吹き―・らば/万葉 2092」
〔「かえす」に対する自動詞〕
[可能] かえれる

返る年

かえるとし カヘル― 【返る年】 (連語)
翌年。その次の年。「―の二月二十日よ日,宮の職へ出でさせ給ひし/枕草子 83」

返る返る

かえるがえる カヘルガヘル 【返る返る】 (副)
「かえすがえす」に同じ。「―ひまなううらみつくさせ給ふ御文も/寝覚 3」

返上

へんじょう [0] 【返上】 (名)スル
(1)返すことをへりくだっていう語。返進。「官位を―する」
(2)返すこと。受け取らないこと。「汚名―」「休暇を―する」

返上する

へんじょう【返上する】
return;→英和
give up <one's vacation> .

返事

へんじ【返事】
an answer;→英和
a reply.→英和
〜をする answer;reply.手紙の〜を出す answer a letter.→英和
…の〜に in answer to….お〜を乞う[招待状に付す]R.→英和
S.→英和
V.→英和
P.→英和
<Répondez s'il vous plaît=Reply if you please> .

返事

へんじ [3] 【返事・返辞】 (名)スル
〔「かえりごと」の漢字表記「返事」を音読みした語〕
(1)質問や呼びかけなどに対して答えること。また,その言葉。「元気に―する」「よい―が得られない」
(2)相手の手紙に対する答えの手紙。返信。

返付

へんぷ [1] 【返付】 (名)スル
(1)もとの持ち主に返し渡すこと。
(2)国会で,一方の議院が他方の議院の議決に同意しなかった場合に,議案を他の議院に返すこと。

返信

へんしん【返信】
an answer;→英和
a reply.→英和
〜する answer (a letter).‖返信用葉書 a reply card.返信料 return postage.

返信

へんしん [0] 【返信】
返事の手紙・通信。返書。
⇔往信

返却

へんきゃく【返却】
return;→英和
repayment.→英和
〜する ⇒返す.

返却

へんきゃく [0] 【返却】 (名)スル
借りていた物や預かっていた物を返すこと。「図書館に本を―する」

返咲き

かえりざき【返咲き】
reflowering (花木の);a comeback (復活).→英和

返品

へんぴん【返品】
returned goods.〜する return.→英和

返品

へんぴん [0] 【返品】 (名)スル
仕入れたり買ったりした品物を返すこと。また,その品物。「―の山」「不良品を―する」

返報

へんぽう [0] 【返報】 (名)スル
(1)人から受けた仕打ちに対して仕返しをすること。「自分が欺むかれた―に,残酷な復讐をする/こころ(漱石)」
(2)他人の好意に対してむくいること。返礼。
(3)返事。返信。

返弁

へんべん 【返弁】 (名)スル
借りていた物を返すこと。返済。弁済。

返戻

へんれい [0] 【返戻】 (名)スル
返し戻すこと。返却。返還。

返抄

へんしょう [0] 【返抄】
(1)中古・中世,納税や貢調に対する受取書。受取状。
(2)証拠となる文書。保証書。「この十首の歌にこそ―もたびぬべく覚ゆれ/無名抄」

返書

へんしょ [1][0] 【返書】
返事の手紙。返信。

返書

へんしょ【返書】
⇒返信.

返本

へんぽん [0] 【返本】 (名)スル
書店が,仕入れた本を出版元などに返すこと。また,その返された本。

返本

へんぽん【返本】
books[magazines]returned unsold.

返札

へんさつ [0] 【返札】
返事の手紙。

返杯

へんぱい [0] 【返杯・返盃】 (名)スル
さされた酒を飲み干して杯を相手に返すこと。返盞(ヘンサン)。「一気に飲んで―する」

返様

かえさま カヘ― 【反様・返様】
前後・表裏などが逆であること。あべこべ。「表(ウエ)の袴を―に着/宇津保(あて宮)」

返歌

へんか [1] 【返歌】
人から贈られた歌に対する答えの歌。かえし歌。

返済

へんさい [0] 【返済】 (名)スル
借りた金や物を返すこと。「住宅ローンを―する」

返済

へんさい【返済】
⇒返却.

返照

へんしょう [0] 【返照】 (名)スル
(1)光が照り返すこと。特に,夕ばえ。照り返し。
(2)〔仏〕 自己を反省すること。特に禅宗で,自己の本当の姿を明らかにすること。

返牒

へんちょう [0] 【返牒】
返事の手紙。返書。

返状

へんじょう [0] 【返状】
返事の手紙。返書。

返球

へんきゅう [0] 【返球】 (名)スル
野球などで,受けたボールを投げ返すこと。

返璧

へんぺき [0] 【返璧】 (名)スル
相手を敬って借用した品を返すことをいう語。「大沼家過去帳写を―す/日乗(荷風)」

返盃

へんぱい [0] 【返杯・返盃】 (名)スル
さされた酒を飲み干して杯を相手に返すこと。返盞(ヘンサン)。「一気に飲んで―する」

返盞

へんさん [0] 【返盞】
「返杯(ヘンパイ)」に同じ。

返礼

へんれい【返礼】
a return;→英和
a return present (贈物).〜する make a return <for> ;give <a person> a present in return;return a call (訪問).→英和
…の〜に in return for….

返礼

へんれい [0] 【返礼】 (名)スル
(1)他人から受けた礼や贈り物に対して,挨拶を返したり品物を贈ったりすること。また,その挨拶や品物。「―に絵を贈る」
(2)仕返し。返報。

返答

へんとう [3][0] 【返答】 (名)スル
問いや呼びかけなどに対して答えること。また,その言葉。返事。「ノックをしても―がない」「はっきり―しろ」

返答

へんとう【返答】
⇒返事.

返簡

へんかん [0] 【返簡・返翰】
返事の手紙。返信。

返納

へんのう [0] 【返納】 (名)スル
借りたり使ったりした物を,持ち主やもとあった所に返しおさめること。

返納する

へんのう【返納する】
return <a thing to> .→英和

返翰

へんかん [0] 【返簡・返翰】
返事の手紙。返信。

返討ちにする

かえりうち【返討ちにする(なる)】
kill a person who is seeking revenge on one (be killed by a person on whom one seeks revenge).

返詞

へんし [1] 【返詞】
返事の言葉。返辞。

返辞

へんじ [3] 【返事・返辞】 (名)スル
〔「かえりごと」の漢字表記「返事」を音読みした語〕
(1)質問や呼びかけなどに対して答えること。また,その言葉。「元気に―する」「よい―が得られない」
(2)相手の手紙に対する答えの手紙。返信。

返送

へんそう [0] 【返送】 (名)スル
送り返すこと。「荷物を―する」

返送する

へんそう【返送する】
return;→英和
send back.

返進

へんしん [0] 【返進】
お返しすること。返上。

返還

へんかん【返還】
return;→英和
restoration.→英和
〜する return;→英和
give back.

返還

へんかん [0] 【返還】 (名)スル
もとに戻すこと。もとの持ち主に返すこと。「優勝旗を―する」

返金

へんきん【返金】
repayment;→英和
refundment (払戻し).→英和
〜する return;→英和
repay;→英和
refund.→英和

返金

へんきん [0] 【返金】 (名)スル
借りていた金を返すこと。

返電

へんでん【返電】
an answer by telegram.〜する wire back;answer by telegram.

返電

へんでん [0] 【返電】
返事の電報。

迚も

とても [0] 【迚も】 (副)
(1)どのようにしても。何としても。「そんなひどいことは―できない」「―だめだ」
〔打ち消しや「だめ」などの否定的な意味を強める〕
(2)非常に。たいへん。「―すてきだ」「―困っています」
(3)どうせ。同じく。「我は―手負うたれば,ここにて討死せんずるぞ/太平記 5」

迢迢

ちょうちょう テウテウ [0] 【迢迢】 (ト|タル)[文]形動タリ
遠くへだたるさま。「草色煙の如く―として雲に入る/不二の高根(麗水)」

迦旃延

かせんねん 【迦旃延】
〔梵 Kātyāyana〕
釈迦十大弟子の一人。論議第一といわれた。摩訶迦旃延。

迦楼羅

かるら [1][0] 【迦楼羅】
〔梵 Garuḍa「金翅(コンジ)鳥」の意〕
(1)仏典にみえる想像上の大鳥。金色で鷲(ワシ)に似ていて,口から火を吐き,竜を取って食うとされる。仏教を守護する天竜八部衆の一。密教では,衆生を救うために梵天が化した姿とする。がるら。
→ガルーダ
(2)伎楽面(ギガクメン)の一。{(1)}を模したもの。口先に玉をくわえた鳥の面。
→伎楽面
迦楼羅(1)[図]

迦楼羅法

かるらほう [0] 【迦楼羅法】
密教で,迦楼羅を本尊として,病苦・風雨・落雷などの災いを除くために行う修法。

迦楼羅炎

かるらえん [3] 【迦楼羅炎】
迦楼羅の口から吐く火炎。不動明王の光背はこれをあしらったもの。

迦毘羅

かびら 【迦毘羅】
〔「かぴら」とも〕
(1)「迦毘羅衛」の略。
(2)「迦毘羅仙」の略。

迦毘羅仙

かびらせん 【迦毘羅仙】
〔Kapilamahāṛṣi〕
紀元前300年頃のインドの思想家。サーンキヤ(数論)学派の創始者といわれ,「サーンキヤ-スートラ」の著者と伝えられる。生没年未詳。迦毗羅仙。カピラ。

迦毘羅外道

かびらげどう 【迦毘羅外道】
迦毘羅仙を創始者とするサーンキヤ学派を,仏教の側から批判的に呼んだ名称。

迦毘羅衛

かびらえ 【迦毘羅衛】
〔梵 Kapilavastu〕
ネパールの中央部,紀元前六世紀頃ヒマラヤ山脈の南麓にあった釈迦(シヤカ)族の都城,およびその部族国家。釈迦牟尼の出生地。迦毗羅衛。迦毘羅城。カピラバストゥ。

迦羅

から 【加羅・伽羅・迦羅】
四〜六世紀に,朝鮮半島南部にあった多くの小国。特に,金官加羅(金海)や大加羅(高霊)を指す。また,それら小国群の総称。次第に新羅(シラギ)・百済(クダラ)に併合され,562年滅亡。韓。伽耶(カヤ)。

迦葉

かしょう カセフ 【迦葉】
〔仏〕
〔梵 Kāśyapa〕
釈迦十大弟子の一人。執着がなく,頭陀(ズダ)第一とされた。十六羅漢の一。釈迦の信頼が厚く,釈迦滅後の教団の指導者となり,王舎城で第一回結集(ケツジユウ)を行なった。禅宗では西天二十八祖の初祖として重視される。他の同姓の弟子と区別するため摩訶(マカ)迦葉,大迦葉と呼ばれる。迦葉尊者。
→拈華微笑(ネンゲミシヨウ)

迦葉仏

かしょうぶつ カセフ― 【迦葉仏】
過去七仏の第六で,釈迦の直前に位置する仏。

迦葉摩騰

かしょうまとう カセフマトウ 【迦葉摩騰】
〔梵 Kāśyapamātaṅga〕
中国に初めて仏教を伝えたインド僧。後漢代,67年に竺法蘭とともに洛陽の白馬寺で四十二章経を訳した。

迦葉起舞

かしょうきぶ カセフ― [4] 【迦葉起舞】
香山で音楽の神の緊那羅(キンナラ)が琴を奏した時,そのすばらしさにさしもの摩訶迦葉も起(タ)って舞を舞ったという故事。迦葉起ちて舞う。

迦陵頻

かりょうびん 【迦陵頻】
(1)雅楽の一。左方。壱越(イチコツ)調。古楽。四人または二人の童舞(ワラワマイ)。天冠をかぶり,背に鳥羽をつけ手に持った銅拍子を打ちながら舞う。不言楽(フゴンラク)。鳥の楽。
(2)「迦陵頻伽(カリヨウビンガ)」の略。
迦陵頻(1)[図]

迦陵頻伽

かりょうびんが 【迦陵頻伽】
〔梵 Kalaviṅka 好声鳥・妙音鳥などと意訳する〕
(1)想像上の鳥。雪山(セツセン)または極楽にいて,美しい声で鳴くという。上半身は美女,下半身は鳥の姿をしている。その美声を仏の声の形容とする。迦陵頻。びんが。
(2)美しい芸妓。また,美声の芸妓。
迦陵頻迦(1)[図]

迪化

てきか テキクワ 【迪化】
⇒ウルムチ

せり [2] 【迫】
〔動詞「迫(セ)る」の連用形から〕
舞台機構の一。舞台の一部を切り抜き,そこから俳優または大道具を奈落(ナラク)からせり出し,また,床下へせり下げるもの。せりだし。せりだし舞台。

はさま 【迫】
宮城県北部,登米(トメ)郡の町。東部を迫川が南流する。白鳥の飛来地として知られる伊豆沼はラムサール条約登録湿地。

さこ 【谷・迫】
(多く関西・九州地方で)山あいの小さな谷。

迫む

せ・む 【迫む・逼む】 (動マ下二)
(1)追い詰める。「かく年も―・めつれば/源氏(若菜下)」
(2)きつく締めつける。「御襪のいたう―・めさせ給ひけるに/大鏡(兼家)」

迫り

せり【迫り】
⇒迫(せ)り出し.

迫り上がる

せりあが・る [0][4] 【迫り上(が)る】 (動ラ五[四])
(1)下から上へすこしずつ上がってゆく。「舞台が―・る」
(2)周囲よりも高くつきでる。「前樅沢岳は…高く―・つてゐる/日本北アルプス縦断記(烏水)」

迫り上げ

せりあげ [0] 【迫り上げ】
「迫り出し」に同じ。

迫り上げる

せりあ・げる [0][4] 【迫り上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 せりあ・ぐ
下から上へ,徐々に押し上げる。「舞台の中央に―・げる」

迫り上る

せりあが・る [0][4] 【迫り上(が)る】 (動ラ五[四])
(1)下から上へすこしずつ上がってゆく。「舞台が―・る」
(2)周囲よりも高くつきでる。「前樅沢岳は…高く―・つてゐる/日本北アルプス縦断記(烏水)」

迫り下げ

せりさげ [0] 【迫り下げ】
「迫(セ)り込(コ)み」に同じ。

迫り下ろし

せりおろし [0] 【迫り下ろし】
⇒迫(セ)り込(コ)み

迫り出し

せりだし [0] 【迫り出し】
歌舞伎などの舞台で,切り穴から俳優や大道具を奈落(ナラク)から迫(セリ)で舞台に押し上げること。また,その装置。迫り上げ。
迫り出し[図]

迫り出し

せりだし【迫り出し】
a trap (door) (劇場の).→英和

迫り出す

せりだ・す [3][0] 【迫り出す】 (動サ五[四])
(1)押し出すようにして,上方,または前方へ出す。特に,劇場で奈落から役者などを押し出す。
(2)次第に前方へ出っぱる。「腹が―・してくる」「振動で書棚の本が―・す」
(3)表面に出てくる。隠れていたものが現れる。「次第と現実世界に―・して来る/虞美人草(漱石)」

迫り出す

せりだす【迫り出す】
push <a thing> out;rise out the trap door (舞台で).

迫り立てる

せりた・てる [0][4] 【迫り立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 せりた・つ
せかす。催促する。せきたてる。「行くべし��,と―・てられて/当世書生気質(逍遥)」

迫り詰める

せりつ・める [0][4] 【迫り詰める】 (動マ下一)[文]タ下二 せりつ・む
つめよる。激しい態度で迫る。「いかに��と―・める鉄弥が佞弁(ネイベン)/高橋阿伝夜叉譚(魯文)」

迫り込み

せりこみ [0] 【迫り込み】
俳優や大道具を,舞台の切り穴から奈落(ナラク)に下げること。また,その装置。迫り下ろし。迫り下げ。

迫る

せまる【迫る】
(1)[接近]approach;→英和
be at hand;draw near;be imminent;[切迫]be on the verge[brink] <of> ;→英和
be near.(2)[強いる]press;→英和
urge;→英和
force.→英和
必要に迫られて driven by necessity.

迫る

せま・る [2] 【迫る・逼る】 (動ラ五[四])
(1)間隔が小さくなる。「―・った眉」「峡―・り水窄(セバ)まり/日本風景論(重昂)」
(2)すぐ近い所まで寄る。「危険が―・る」「敵陣に―・る」「裏に崖の―・った土地」「核心に―・る」「禿山が一つ,群を抜きんでて眉に―・る/草枕(漱石)」
(3)時刻・期限などが近づく。「締め切りが―・る」
(4)それとほとんど違わなくなる。「兄弟子に力量が―・る」「真に―・った演技」
(5)ある感情がこみあげて胸が苦しくなる。「悲しくなつて,胸が―・つて,涙が流れて/多情多恨(紅葉)」
(6)行き詰まる。窮地に立つ。「何処か―・らない鷹揚な気象がある/それから(漱石)」「必要に―・られる」
(7)強い態度で相手に対する。「復縁を―・る」
(8)不足する。「五穀登(ミノ)らずして百姓―・り乏(トモ)しからむと/日本書紀(仁徳訓)」「水ガ―・ッタ/日葡」
〔形容詞「せばし」と同源。「迫(セ)む」に対する自動詞〕

迫る

せ・る [1] 【迫る】 (動ラ五[四])
(1)少しずつ,上方・前方へ移動する。「―・り上がる」「―・り出す」
(2)催促する。急がせる。「五兵衛行つて―・つてくれ/浄瑠璃・冥途の飛脚(中)」

迫力

はくりょく [2] 【迫力】
見る者聞く者に強く訴えかけたり,衝撃を与えたりする力。「―に欠ける」

迫力

はくりょく【迫力】
force.→英和
〜ある forceful;→英和
powerful;→英和
convincing <speaker> .

迫害

はくがい [0] 【迫害】 (名)スル
弱い立場にある者を厳しく押さえつけて苦しめること。「異教徒を―する」

迫害

はくがい【迫害】
persecution;oppression.→英和
〜する persecute;→英和
oppress.→英和
‖迫害者 a persecutor;an oppressor.

迫持

せりもち [0] 【迫持】
入り口や窓の上部が,半円になるように石や煉瓦を互いにせり合わせる建築方法。アーチ。

迫持

せりもち【迫持】
《建》an arch.→英和

迫撃

はくげき [0] 【迫撃】 (名)スル
接近して撃つこと。

迫撃砲

はくげきほう [0][4] 【迫撃砲】
砲口から弾丸を装填(ソウテン)する曲射弾道の火砲。口径は60〜240ミリメートル程度。砲身は短く,軽量で弾薬量の大きい弾丸を発射できる。

迫撃砲

はくげきほう【迫撃砲】
a trench mortar.

迫田

さこだ [0] 【迫田】
山間(ヤマアイ)の小さな谷にある田。

迫真

はくしん [0] 【迫真】
真に迫っていること。「―の演技」

迫真の

はくしん【迫真の】
realistic;→英和
true to life.‖迫真力 reality.

迫窄

はくさく [0] 【迫窄】 (名)スル
圧迫すること。「周囲八方より―するものの如し/文明論之概略(諭吉)」

迫間

はざま [0] 【狭間・迫間・間】
〔古くは「はさま」〕
(1)物と物との間の狭くなったところ。あいだ。「雲の―」「生と死の―」
(2)谷あい。谷間。
(3)城壁にあけた,弓・鉄砲などを射つための穴。銃眼。
(4)事と事の間。間の時間。「其の暇の―には天台の止観をぞ学しける/今昔 13」

迭立

てつりつ [0] 【迭立】
かわるがわる立つこと。「両統―」

じゅつ [1] 【述】
述べること。また,述べ説かれたことを書きとったもの。「鈴木博士―」

述ばふ

のば・う ノバフ 【述ばふ】 (動ハ下二)
〔動詞「述ぶ」に反復・継続の助動詞「ふ」の付いたものから〕
述べる。十分に述べる。「いかにして思ふ心を―・へまし/古今(雑体)」

述ぶ

の・ぶ 【述ぶ】 (動バ下二)
⇒のべる

述べる

の・べる [2] 【述べる・陳べる・宣べる】 (動バ下一)[文]バ下二 の・ぶ
〔「伸べる」と同源〕
順を追って言葉で言い表す。また,文章にして書きしるす。「意見を―・べる」「著書の中でこう―・べている」「素意を―・ぶるにあたはず/平家 11」

述べる

のべる【述べる】
tell;→英和
state;→英和
explain (説明);→英和
refer <to> (言及).→英和
上に述べた通り as stated above.意見を〜 express one's opinion.礼を〜 thank <a person for a thing> .→英和

述べ立てる

のべた・てる [0][4] 【述べ立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 のべた・つ
しきりに述べる。あれこれ盛んに述べる。「しきりに効能を―・てる」

述作

じゅっさく [0] 【述作】 (名)スル
本を書きあらわすこと。著述。「其れを文学的に―することもあり/一隅より(晶子)」

述告

じゅっこく [0] 【述告】 (名)スル
口頭でのべること。陳述。「貴族議院に於て―する/明六雑誌 6」

述懐

じゅっかい【述懐】
(a) recollection;reminiscence.→英和
〜する speak about (one's old days);relate one's thoughts.

述懐

じゅっかい [0] 【述懐】 (名)スル
(1)心中の思いをのべること。「現在の心境を―する」
(2)〔「しゅっかい」とも〕
不平・うらみ・愚痴(グチ)などをいうこと。「かの者―もことわりとぞ憐みける/咄本・醒睡笑」

述語

じゅつご [0] 【述語】
(1)文の成分の一。文中で「何がどうする」「何がどんなだ」「何が何だ」における「どうする」「どんなだ」「何だ」にあたる語または文節をいう。「花が散る」「頬(ホオ)が赤い」「あれが駅だ」における「散る」「赤い」「駅だ」の類。
(2)〔論〕
〔predicate〕
判断・命題において,主語について何事かを述べる語。賓辞。
⇔主語

述語

じゅつご【述語】
《文》the predicate.→英和

述語論理

じゅつごろんり [4] 【述語論理】
記号論理学で,命題どうしの結合関係のみを扱う命題論理と異なり,命題の内部構造である主語と述語との関係を中心に分析する論理。例えば,「 � は � である」は,個体変項 � と述語 � からなる命題関数 �(�)として表される。また,量記号を導入したり,さらに高階述語論理へ拡張したりすることによって,現代数学における数論や集合論と密接な関係をもつに至る。

述部

じゅつぶ [1] 【述部】
文中で,述語の機能を果たす語の集まり。「花が美しく咲いた」の「美しく咲いた」の類。

迷い

まよい マヨヒ [3][2] 【迷い】
(1)迷うこと。また,迷う心。「気持ちの―がある」「―を断つ」「気の―」
(2)〔仏〕 欲望や執着などの煩悩(ボンノウ)のはたらき。悟りが開けないこと。また,成仏(ジヨウブツ)のさまたげとなる死者の執念。
(3)まぎれること。はっきりしないこと。まぎれ。「霧の―は,いと艶にぞ見えける/源氏(野分)」
(4)混乱。騒ぎ。騒動。「荒かりし浪の―に住吉の神をばかけて忘れやはする/源氏(澪標)」
(5)(髪・糸などの)乱れ。ほつれ。「末まで塵の―なく/源氏(椎本)」

迷い

まよい【迷い】
(1)[ちゅうちょ]hesitation;(a) doubt (疑惑).→英和
(2)[誤った考え]a delusion;→英和
an illusion.→英和
〜がさめる open one's eyes <to> ;be disillusioned.

迷い子

まよいご マヨヒ― [3] 【迷い子】
親にはぐれたり,道に迷ったりした子。まいご。

迷い星

まよいぼし マヨヒ― [2][3] 【迷い星】
惑星のこと。

迷い箸

まよいばし マヨヒ― [4] 【迷い箸】
食事のとき,迷ってあれこれの菜に箸を向けること。無作法とされる。

迷う

まよ・う マヨフ [2] 【迷う・紕う】 (動ワ五[ハ四])
〔(8)が原義〕
(1)道や方向がわからなくなる。また,わからなくてうろうろする。「森の中で道に―・う」
(2)決断ができない。どうしたらよいかわからない。「判断に―・う」「―・わず実行せよ」「去就に―・う」
(3)誘惑に負ける。自制心を失う。「色香(イロカ)に―・う」
(4)死者が成仏(ジヨウブツ)できずにいる。「無念さのあまり―・ったか」
(5)まぎれる。区別がつかない。「置き―・ふ色は山のはの月/新古今(秋下)」
(6)髪などがもつれ乱れる。「つゆばかりも―・ひたる筋なく/浜松中納言 5」
(7)入り乱れて動く。「まかで参る車,多く―・ふ/源氏(玉鬘)」
(8)布がすれて,織り糸が乱れる。「手本(タモト)のくだり―・ひ来にけり/万葉 3453」
(9)(「償(マド)ふ」と「迷(マド)ふ」との混同から)つぐなう。弁償する。「家賃でも滞つた日にや,俺れ―・はなくつちや成りやすめえし/土(節)」
[慣用] 宙に―・路頭に―

迷う

まよう【迷う】
(1)[道に]lose one's way;get lost.(2)[当惑]be at a loss <what to do> ;→英和
be perplexed <at,to do> ;be bewildered;[ためらう]hesitate;→英和
[疑う]be in doubt.(3)[邪道に入る]go[be led]astray;[女に]be infatuated <with a woman> .
(4)[成仏しない]turn in one's grave.

迷ひ神

まよいがみ マヨヒ― 【迷ひ神】
人を迷わす神。迷わし神。「このへんには―あんなるへんぞかし/宇治拾遺 13」

迷ふ

まゆ・う マユフ 【迷ふ・紕ふ】 (動ハ四)
「まよう{(8)}」に同じ。「白たへの袖は―・ひぬ/万葉 2609」

迷わし神

まよわしがみ マヨハシ― [4] 【迷わし神】
人を迷わす神。

迷わす

まよわす【迷わす】
[誤らす]mislead;→英和
delude;→英和
[当惑さす]perplex;→英和
bewilder;→英和
[誘惑する]tempt;→英和
seduce;→英和
[心を奪う]charm;→英和
fascinate;→英和
infatuate.→英和

迷わす

まよわ・す マヨハス [3] 【迷わす】 (動サ五[四])
迷うようにする。迷わせる。「欲に心を―・す」「人を―・す流言」

迷乱

めいらん [0] 【迷乱】
とまどいみだれること。惑乱。「論理の―を引き起す/それから(漱石)」

迷信

めいしん【迷信】
(a) superstition.→英和
迷信家 a superstitious person.

迷信

めいしん [0][3] 【迷信】 (名)スル
(1)科学的根拠がなく,社会生活に支障を来すことの多いとされる信仰。卜占・厄日・丙午(ヒノエウマ)に関する信仰など。
(2)誤って信じること。「土俗此洞を神仙の在所なりと―し/日本風景論(重昂)」

迷信家

めいしんか [0] 【迷信家】
迷信を信じる人。御幣(ゴヘイ)かつぎ。

迷信犯

めいしんはん [3] 【迷信犯】
迷信的な手段で犯罪を実現しようとする行為。丑(ウシ)の時参りなどの類。
→不能犯

迷倒

めいとう [0] 【迷倒】
道に迷って倒れること。

迷執

めいしゅう [0] 【迷執】 (名)スル
〔仏〕 迷った心で執着すること。「追慕の情は極りて―し/金色夜叉(紅葉)」

迷夢

めいむ [1] 【迷夢】
夢のような,まとまらない考え。心の迷い。「―から覚める」

迷妄

めいもう [0] 【迷妄】
物事の道理を知らず,誤りを真実と思い込むこと。心の迷い。

迷子

まいご【迷子】
a stray[missing,lost]child.〜になる be[get]lost;lose one's[the]way (道に迷う).

迷子

まいご マヒ― [1] 【迷子】
〔「迷(マヨ)い子」の転〕
(1)親にはぐれたり,道に迷ったりした子供。
(2)連れからはぐれること。また,そのもの。「船が一隻―になる」

迷子札

まいごふだ マヒ― [3] 【迷子札】
迷子になったときの用心に,住所・氏名を書いて子供の腰などにつけておく札。

迷子石

まいごいし マヒ― [3] 【迷子石】
「漂石(ヒヨウセキ)」に同じ。

迷宮

めいきゅう【迷宮】
a labyrinth;→英和
a maze.→英和
〜に入る come to a deadlock;→英和
become wrapped in mystery.

迷宮

めいきゅう [0] 【迷宮】
(1)中に入ると出口がわからなくなるように造った建物。
(2)事件の捜査が困難になり,解決がつかなくなること。

迷宮入り

めいきゅういり [0] 【迷宮入り】
事件が解決されないまま捜査が打ち切られること。お宮入り。

迷廬

めいろ 【迷廬】
須弥山(シユミセン)のこと。蘇迷盧。「―八万の頂より/平家 2」

迷彩

めいさい【迷彩(を施す)】
camouflage.→英和

迷彩

めいさい [0] 【迷彩】
戦車・着衣などに,周囲の物と区別のつかないような色を塗ること。「―を施す」「―服」

迷悟

めいご [1] 【迷悟】
〔仏〕 迷いと悟り。誤った認識に執着する迷いと,それを打破して真理に達した悟り。

迷情

めいじょう [0] 【迷情】
〔仏〕 迷いの心。欲望に動かされて生きている人間の心。めいせい。

迷惑

めいわく [1] 【迷惑】 (名・形動)スル [文]ナリ
(1)人のしたことで不快になったり困ったりする・こと(さま)。「―をかける」「他人の―になる」「―な話」「君のために―する」
(2)どうしてよいか迷うこと。「皇居になれざるが故に心―す/平家 5」
(3)困ること。「狼ノドニ大キナ骨ヲ立テテ―ココニ窮マッテ/天草本伊曾保」
〔(2)が原義〕
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)

迷惑

めいわく【迷惑】
(a) trouble;→英和
a nuisance.→英和
〜する be troubled[annoyed] <with,by> .〜をかける trouble[bother] <a person with> .御〜でしょうが… I am sorry to trouble you,but….⇒面倒.

迷惑千万

めいわくせんばん [1] 【迷惑千万】 (形動)[文]ナリ
非常に迷惑するさま。「―な話だ」

迷想

めいそう [0] 【迷想】
迷っている考え。妄想。

迷文

めいぶん [0] 【迷文】
〔「名文」をもじった語〕
意味のわからない文章。

迷暗

めいあん [0] 【迷暗・迷闇】
〔仏〕 迷いを闇(ヤミ)にたとえていう語。

迷津

めいしん [0] 【迷津】
〔仏〕
〔「津」は港の意で,悟りの彼岸に対していう〕
迷いの世界。

迷津慈航

めいしんじこう [5] 【迷津慈航】
迷いの世界から悟りの彼岸へ渡す慈悲の船。仏法や仏の慈悲をいう。

迷界

めいかい [0] 【迷界】
〔仏〕 真実を知らず,誤ったことに執着している境地。迷いの世界。迷境。

迷答

めいとう [0] 【迷答】
〔「名答」をもじった語〕
見当違いの答え。

迷謬

めいびゅう [0] 【迷謬】
まよいあやまること。「羅馬教会の―固執なるよりして/新聞雑誌 60」

迷走

めいそう [0] 【迷走】 (名)スル
定まった道筋・進路を通らないこと。「―する大型台風」

迷走する

めいそう【迷走する】
stray;→英和
wander.→英和
迷走神経《解》the vagus (nerves).

迷走台風

めいそうたいふう [5] 【迷走台風】
不規則な経路をえがいて進行する台風。

迷走神経

めいそうしんけい [5] 【迷走神経】
第一〇脳神経。延髄の側面より出て頸静脈孔を経,喉頭・肺・心臓・食道・胃・腹腔内の諸器官に分布。運動神経・感覚神経および自律神経・副交感神経を含み,知覚・運動・分泌を支配する。

迷路

めいろ【迷路】
a maze;→英和
a labyrinth.→英和

迷路

めいろ [1] 【迷路】 (名)スル
(1)入り組んでいて迷いやすい道。また,そのように仕組んだ道。
(2)内耳のこと。
(3)道に迷うこと。「いたづらに西天に―するなり/正法眼蔵」

迷路炎

めいじえん メイヂ― [3] 【迷路炎】
⇒内耳炎(ナイジエン)

迷迭香

まんねんろう [3] 【迷迭香】
ローズマリーの和名。

迷闇

めいあん [0] 【迷暗・迷闇】
〔仏〕 迷いを闇(ヤミ)にたとえていう語。

迷離

めいり [1] 【迷離】 (名)スル
(1)ちらちらと散乱すること。「人家稀疎,炊烟―/日光山の奥(花袋)」
(2)迷って離散すること。「汝相抱持して其途に―する勿れ/佳人之奇遇(散士)」

迷霧

めいむ [1] 【迷霧】
(1)方角がわからないほどの深い霧。
(2)心の迷いを深い霧にたとえた語。

迷鳥

めいちょう [0] 【迷鳥】
台風に巻き込まれたり,近縁の鳥の群れにまぎれ込んだりして正常な渡りの経路をはずれ,本来の生息地や渡来地でない地方に飛来した鳥。

迸り

とばしり [4][0] 【迸り】
(1)飛び散る水しぶき。
(2)まきぞえ。とばっちり。

迸り

とばちり [0] 【迸り】
「とばっちり」に同じ。「―を食う」

迸り

とばっちり [0] 【迸り】
〔「とばしり」の転〕
(1)飛び散ってふりかかる水。しぶき。とばしり。
(2)そばにいたり,ちょっとした関係があったりしたため,本来受けなくともよい災難をこうむること。まきぞえ。そばづえ。とばしり。とばちり。「―を食う」「―を受ける」

迸る

ほとばし・る [4] 【迸る】 (動ラ五[四])
〔「ほとはしる」「ほどはしる」「ほどばしる」とも〕
(1)いきおいよく流れでる。とびちる。「鮮血が―・る」「水ホドバシル/日葡」
(2)喜び・恐怖などでとび上がる。「吾(ヤツカレ)が王(コキシ),歓喜(ヨロコ)び―・りて/日本書紀(神功訓)」

迸る

とばし・る [3] 【迸る】 (動ラ五[四])
勢いよく飛び散る。ほとばしる。「―・る水の音/谷間の姫百合(謙澄)」

迸る

ほとばしる【迸る】
gush out[forth];spurt.→英和

迸入岩

へいにゅうがん ヘイニフ― [3] 【迸入岩】
⇒貫入岩(カンニユウガン)

迸出

ほうしゅつ ハウ― [0] 【迸出】 (名)スル
ほとばしりでること。「噴煙三十余個所あり,熱湯を―す/日本風景論(重昂)」

迸出

へいしゅつ [0] 【迸出】 (名)スル
(水などが)勢いよく出ること。ほとばしり出ること。

迸発

ほうはつ ハウ― [0] 【迸発】 (名)スル
ほとばしり出ること。迸出。「大花崗岩帯を破りて―し,立山火山脈を聳立す/日本風景論(重昂)」

あと [1] 【跡・迹】
〔「足(ア)所(ト)」の意〕
(1)足で踏んだ所や車の通り過ぎた所に残るしるし。「廊下に足の―が残る」「車輪の―」
(2)ある事が行われた,あるいは存在したことを示す証拠。また,その場所。「苦労の―が見える」「手術の―」「古い都の―」
〔建造物には「址」,傷などには「痕」とも書く〕
(3)人の残したもの。
 (ア)定まった様式。先例。手本。「師の―を追う」
 (イ)家督。跡目。また,それを継ぐ人。「―を継ぐ」
(4)足の方。「妻子(メコ)どもは―の方に/万葉 892」
(5)字。筆跡。「古めきたる黴(カビ)くささながら,―は消えず/源氏(橋姫)」

迹門

しゃくもん [2][0] 【迹門】
〔仏〕 天台宗・日蓮宗で,法華経二十八品の前半,序品(ジヨボン)から安楽行品にいたる十四品をいう。この世に垂迹(スイジヤク)した仏(釈尊)が一切衆生を一乗に会入させていくことを説いた部分。
⇔本門

迺公

だいこう [1] 【乃公・迺公】 (代)
〔「なんじの君主」の意〕
一人称。男子が自分のことをいう語(尊大な言い方)。我が輩。おれさま。「天下の眠をさまさんもの―を除いてまた何処にかある/当世書生気質(逍遥)」

追々

おいおい【追々】
gradually;little by little;step by step;by and by.

追い

おい オヒ 【追い】
(1)追うこと。多く他の語と複合して用いる。「鳥―」「馬―」
(2)「追い銭(セン)」の略。「盗人に―といふことは,かかる事をや申すらん/狂言・連歌盗人(虎寛本)」

追いこくら

おいこくら オヒ― [3] 【追いこくら】
追いかけっこ。かけっこ。

追いつ追われつ

追いつ追われつ
追いかけたり追いかけられたり。力が伯仲していて,一方が優位に立ってもすぐ他方が追い抜くことを繰り返すさま。抜きつ抜かれつ。

追いつ追われつ

おいつおわれつ オヒツオハレツ 【追いつ追われつ】 (連語)
⇒「追う」の句項目

追いまくる

おいまくる【追いまくる】
⇒追い散らす.

追い丁

おいちょう オヒチヤウ [0] 【追(い)丁】
二巻以上の書籍で,全巻を通して連続したページ数にすること。通しノンブル。

追い上げる

おいあ・げる オヒ― [4] 【追(い)上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 おひあ・ぐ
(1)追って上の方へ行かせる。「羊を丘の上に―・げる」
(2)先行するものを追って間隔を縮める。「先頭にいま一歩というところまで―・げた」

追い付く

おいつ・く オヒ― [3] 【追(い)付く・追(い)着く】 (動カ五[四])
(1)あとから追って,先に出た人に並ぶ。「足が速いからすぐ―・く」「母代(ハハシロ)―・きて袖をひかへて/狭衣 3」
(2)能力や技術が,すぐれたものや目標となるものと同じ水準に達する。「先進国に―・く」
(3)埋め合わせがつく。取り返しがつく。打ち消しの語を伴うことが多い。「今更悔やんでも―・かない」
[可能] おいつける

追い付く

おいつく【追い付く】
overtake;→英和
catch[come]up <with> .

追い使う

おいつか・う オヒツカフ [4] 【追(い)使う】 (動ワ五[ハ四])
忙しく働かせる。追い回してこき使う。「一日中―・われる」

追い出し

おいだし オヒ― [0] 【追(い)出し】
(1)追い出すこと。「反対派の―をはかる」「―コンパ」
(2)芝居・相撲などで,一日の興行の終了時に打つ太鼓。追い出し太鼓。打ち出し太鼓。
(3)遊里で,明け六つの鐘。泊まり客が帰るころ鳴るのでいう。追い出しの鐘。「八幡さんの―がなるから/洒落本・古契三娼」

追い出す

おいだす【追い出す】
drive[send,thrust,turn]out;evict (立ちのかす);→英和
fire (解雇).→英和

追い出す

おいだ・す オヒ― [3] 【追(い)出す】 (動サ五[四])
(1)追い立てて,外へ出す。おいはらう。「部屋から―・す」
(2)属している集団・社会などから締め出して,関係を絶つ。「協会から―・す」
[可能] おいだせる

追い分け

おいわけ オヒ― [0] 【追(い)分け】
(1)道が二つに分かれる所。分岐点。各地に地名として残る。
(2)「追分節(ブシ)」の略。

追い切り

おいきり オヒ― [0] 【追(い)切り】
競馬で,レース数日前に行う仕上げの攻め馬。このときのタイムがレース判断の参考とされる。

追い刷り

おいずり オヒ― [0] 【追(い)刷り】
追加して印刷すること。また,その印刷物。ましずり。増刷(ゾウサツ)。

追い剥ぎ

おいはぎ オヒ― [0] 【追い剥ぎ】
旅人や通行人を襲い金品を奪うこと。また,その者。「―にあう」

追い剥ぐ

おいは・ぐ オヒ― [3] 【追い剥ぐ】 (動ガ五[四])
旅人や通行人をおどし,金品・衣服を奪い取る。「他こくのものと見れば―・ぐなどのわるくせあり/西洋道中膝栗毛(魯文)」

追い口

おいくち オヒ― [0] 【追(い)口】
樹木を切り倒すとき,受け口の反対側。受け口よりやや高めを切りこむ。
⇔受け口

追い回し

おいまわし オヒマハシ [0] 【追(い)回し】
(1)使い走りをする者。
(2)川で,魚を浅瀬へ追い,すくいとるのに用いる網。両側に竹縁のついたもので,二人で扱う。
(3)歌舞伎の囃子(ハヤシ)の一。逃げる相手を追い回す場面で,太鼓と三味線で演奏する。
(4)馬場の中央に築いた土手。

追い回す

おいまわす【追い回す】
chase about;follow about (つきまとう);dangle about[after](女のあとを).

追い回す

おいまわ・す オヒマハス [4] 【追(い)回す】 (動サ五[四])
(1)逃げるものをあちこちと追いかける。しつこくつきまとう。「一日中チョウを―・す」「娘を―・さんでくれ」
(2)休む暇なく働かせる。「家事に―・される」

追い山笠

おいやま オヒ― [0] 【追い山笠】
「山笠(ヤマガサ){(2)}」の山車(ダシ)(六基)を氏子たちがかついで,福岡市櫛田(クシダ)神社の境内から約4キロメートル離れた上洲崎(カミスザキ)までを走り競う行事。[季]夏。

追い手

おいて オヒ― [0] 【追(い)手】
敵や犯人などを追う人。おって。

追い払い

おいばらい オヒバラヒ [3] 【追(い)払い】 (名)スル
あとから追加して支払うこと。追加払い。

追い払い

おいはらい オヒハラヒ [0] 【追(い)払い】
江戸時代,一定の地域外へ追い払う刑罰。追放。

追い払う

おいはら・う オヒハラフ [4] 【追(い)払う】 (動ワ五[ハ四])
じゃまなものなどを追って遠のける。おっぱらう。「ハエを―・う」「邪念を―・う」
[可能] おいはらえる

追い払う

おいはらう【追い払う】
drive away;get rid <of> .

追い抜き

おいぬき オヒ― [0] 【追(い)抜き】
(1)追い抜くこと。
(2)車が,進路を変えずに先行車の前に出ること。
→追い越し(2)

追い抜く

おいぬ・く オヒ― [3] 【追(い)抜く】 (動カ五[四])
(1)後から追って行って先行するものの前に出る。追い越す。「ゴール間際で―・く」
(2)能力や技術がすぐれたものや目標となるものより上になる。追い越す。「売上高は本店を―・いた」
[可能] おいぬける

追い捲る

おいまく・る オヒ― [4] 【追い捲る】 (動ラ五[四])
(1)どこまでもはげしく追う。
(2)駆り立てる。せき立てる。受け身の形で用いる。「仕事に―・られている毎日」

追い掛ける

おいか・ける オヒ― [4] 【追(い)掛ける】 (動カ下一)[文]カ下二 おひか・く
(1)先を行くものに追いつこうとして進む。追跡する。おっかける。「すりを―・けて捕らえる」「流行を―・ける」
(2)(「おいかけて」の形で)一つのことに続いて次のことが起こる。「電報のあと,―・けて詳しい手紙が届く」

追い掛ける

おいかける【追い掛ける】
run after <a person> ;give chase <to> ;→英和
chase;pursue.→英和

追い撃ち

おいうち オヒ― [0] 【追(い)討ち・追(い)撃ち】
(1)負けて逃げて行く者を追いかけて討つこと。ついげき。「―をかける」
(2)弱っている者にさらに打撃を与えること。「冷害のあと水害の―を受ける」

追い放す

おいはな・す オヒ― [4] 【追(い)放す】 (動サ五[四])
(1)放して自由にさせる。追いはなつ。「山羊をば土手の上に―・した/ふらんす物語(荷風)」
(2)追放する。追いはなつ。「彼の石を背に負ほせて楚山にこそ―・されけれ/太平記 26」

追い放つ

おいはな・つ オヒ― [4] 【追(い)放つ】 (動タ五[四])
「おいはなす」に同じ。「獣ヲ山ニ―・ツ/日葡」

追い散らす

おいちらす【追い散らす】
drive away;scatter;→英和
put <the enemy> to rout.

追い散らす

おいちら・す オヒ― [4] 【追(い)散らす】 (動サ五[四])
(1)追い立てて散り散りにさせる。「野次馬を―・す」
(2)激しい勢いで先払いをする。「前(サキ)―・して,いと猛にてまうで給ふ/落窪 2」
[可能] おいちらせる

追い星

おいぼし オヒ― [0] 【追(い)星】
魚類の生殖期に,えらぶた・吻(フン)の先端・ひれなどに現れる白色の小突起物。コイ・アユ・オイカワ・タナゴなど,主に淡水産の硬骨魚類の雄に多くみられる。

追い書き

おいがき オヒ― [0] 【追(い)書き】
手紙で,本文の後ろにつけ加えて書くこと。また,その文。追伸(ツイシン)。追って書き。

追い求める

おいもと・める オヒ― [5] 【追(い)求める】 (動マ下一)
(1)追いかけて行って探す。
(2)どこまでも求め続ける。「理想を―・める」

追い潮

おいしお オヒシホ [0] 【追(い)潮】
船の後方から船を押し進める方向に流れる潮流。連れ潮。順流。
⇔向かい潮

追い炊き

おいだき オヒ― [0] 【追(い)炊き・追い焚】 (名)スル
(1)初めに炊いた飯では足りず,追加して炊くこと。また,その飯。
(2)さめた釜・湯などを,もう一度火をたいて暖めること。

追い焚

おいだき オヒ― [0] 【追(い)炊き・追い焚】 (名)スル
(1)初めに炊いた飯では足りず,追加して炊くこと。また,その飯。
(2)さめた釜・湯などを,もう一度火をたいて暖めること。

追い着く

おいつ・く オヒ― [3] 【追(い)付く・追(い)着く】 (動カ五[四])
(1)あとから追って,先に出た人に並ぶ。「足が速いからすぐ―・く」「母代(ハハシロ)―・きて袖をひかへて/狭衣 3」
(2)能力や技術が,すぐれたものや目標となるものと同じ水準に達する。「先進国に―・く」
(3)埋め合わせがつく。取り返しがつく。打ち消しの語を伴うことが多い。「今更悔やんでも―・かない」
[可能] おいつける

追い立て

おいたて【追い立て】
ejection;→英和
eviction.→英和
〜をくう be ejected <from a place> .

追い立て

おいたて オヒ― [0] 【追(い)立て】
(1)今いる所から立ち退かせること。特に,家主が借家人を強制的に立ち退かせること。「家主から―を食う」
(2)唐鋤(カラスキ)の後方に柄のように長く出た部分。[和漢三才図会]

追い立てる

おいた・てる オヒ― [4] 【追(い)立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 おひた・つ
(1)強制して立ち退かせる。「店子(タナコ)を―・てる」
(2)その場から追って,他のことに向かわせる。また,せき立てる。「勉強に―・てる」「スケジュールに―・てられる」

追い立てる

おいたてる【追い立てる】
drive on[away (追い払う)];eject <from> .→英和

追い綱

おいづな オヒ― [0] 【追(い)綱】
馬具の一。江戸時代,大名の引き馬に使った紫色の太い組緒。追い縄。

追い縄

おいなわ オヒナハ [0] 【追(い)縄】
(1)放し飼いの馬を捕らえるのに使う縄。掛け縄。
(2)「追い綱(ヅナ)」に同じ。

追い縋る

おいすがる【追い縋る】
run after <a person> closely.

追い縋る

おいすが・る オヒ― [4] 【追い縋る】 (動ラ五[四])
追って行って,まとわりつく。「子供が母親に―・って泣く」

追い羽子

おいはご オヒ― [0] 【追(い)羽子】
追い羽根。

追い羽子

おいばね オヒ― [0] 【追(い)羽根・追(い)羽子】
二人あるいは数人で交互に一つの羽根を羽子板で落とさないようにつく正月の遊び。羽根つき。追い羽子(ハゴ)。遣(ヤ)り羽子(ハゴ)。[季]新年。

追い羽根

おいばね オヒ― [0] 【追(い)羽根・追(い)羽子】
二人あるいは数人で交互に一つの羽根を羽子板で落とさないようにつく正月の遊び。羽根つき。追い羽子(ハゴ)。遣(ヤ)り羽子(ハゴ)。[季]新年。

追い肥

おいごえ オヒ― [0] 【追(い)肥】
作物の生育途中に与える肥料。ついひ。補肥。「―を施す」
→基肥(モトゴエ)

追い腹

おいばら オヒ― [0] 【追(い)腹】
家臣が主君の死のあとを追って切腹すること。供腹。殉死。
⇔先腹(サキバラ)
「―を切る」

追い落し

おいおとし オヒ― [0] 【追い落(と)し】
(1)追い落とすこと。「主流派の―を謀る」
(2)おいはぎ。「ほんの出来合の―だと見えて,喧嘩じかけの荒稼ぎさ/人情本・英対暖語」
(3)囲碁で,当たりをかけられた石をついでも,次もまた当たりとなり,結局その一群の石がとられてしまう状態。

追い落す

おいおと・す オヒ― [4] 【追い落(と)す】 (動サ五[四])
(1)上位の者に勝って,その地位から追いやる。「先輩を―・して今の地位を得た人」
(2)追って高い所から低い所へ落とす。「平家の大勢をくりからが谷へ―・さうどたばかりけるを/平家 7」
(3)都・城などから敗走させる。「四国はみな大夫判官に―・されぬ/平家 11」
(4)追いかけて奪い取る。「下種徳人あらば―・して/義経記 2」
[可能] おいおとせる

追い落とし

おいおとし オヒ― [0] 【追い落(と)し】
(1)追い落とすこと。「主流派の―を謀る」
(2)おいはぎ。「ほんの出来合の―だと見えて,喧嘩じかけの荒稼ぎさ/人情本・英対暖語」
(3)囲碁で,当たりをかけられた石をついでも,次もまた当たりとなり,結局その一群の石がとられてしまう状態。

追い落とす

おいおと・す オヒ― [4] 【追い落(と)す】 (動サ五[四])
(1)上位の者に勝って,その地位から追いやる。「先輩を―・して今の地位を得た人」
(2)追って高い所から低い所へ落とす。「平家の大勢をくりからが谷へ―・さうどたばかりけるを/平家 7」
(3)都・城などから敗走させる。「四国はみな大夫判官に―・されぬ/平家 11」
(4)追いかけて奪い取る。「下種徳人あらば―・して/義経記 2」
[可能] おいおとせる

追い討ち

おいうち オヒ― [0] 【追(い)討ち・追(い)撃ち】
(1)負けて逃げて行く者を追いかけて討つこと。ついげき。「―をかける」
(2)弱っている者にさらに打撃を与えること。「冷害のあと水害の―を受ける」

追い詰める

おいつ・める オヒ― [4] 【追(い)詰める】 (動マ下一)[文]マ下二 おひつ・む
逃げ場のないところへ追い込む。「袋小路に―・める」「土壇場に―・められる」

追い詰める

おいつめる【追い詰める】
drive <a person> into a corner (窮地に);→英和
run down (追跡して).

追い越し

おいこし オヒ― [0] 【追(い)越し】
(1)後ろから行って,先行するものの前に出ること。おいこすこと。
(2)道路交通法上,車が進路を変えて先行車の前に出ること。「―禁止」

追い越す

おいこ・す オヒ― [3] 【追(い)越す】 (動サ五[四])
(1)後ろから行って,先行するものの前に出る。追い抜く。「追いつき―・せ」
(2)劣っていたものが,上位にあったものに勝る。追い抜く。「背丈は母を―・した」
[可能] おいこせる

追い越す

おいこす【追い越す】
overtake;→英和
get ahead <of> ;surpass <one's friends> (しのぐ).→英和

追い込み

おいこみ オヒ― [0] 【追(い)込み】
(1)追って中に入れること。
(2)競走や長期間の仕事の最終段階。また,その時に一段と力を入れて励むこと。「―をかける」「―にはいる」
(3)劇場・料理屋などで,大勢の客がはいれるように,仕切りをしていない座席。
(4)印刷物で,行やページを変えず前に続けて活字を組むこと。「―記事」

追い込み場

おいこみば オヒ― [0] 【追(い)込み場】
劇場などで,安い料金で多くの客を詰め込む席。大入り場。おいこみ。

追い込み網

おいこみあみ オヒ― [4] 【追(い)込み網】
音や光で魚をおどして,網に追い込む漁法。また,それに用いる網。沖縄県糸満のものが有名。

追い込み馬

おいこみば オヒ― [4] 【追(い)込み馬】
競馬で,レースの途中までは後方に待機し,後半に追い込む脚質の馬。

追い込む

おいこむ【追い込む】
drive in(to);《印》run on.

追い込む

おいこ・む オヒ― [3] 【追(い)込む】 (動マ五[四])
(1)追い立てて中に入れる。「牛を囲いの中に―・む」
(2)相手を苦しい立場に立ちいたらせる。おいつめる。「絶体絶命のピンチに―・む」
(3)印刷の組版で,行やページを変えずに前に続けて活字を組む。
[可能] おいこめる

追い返す

おいかえす【追い返す】
send[turn]away;show <a person> the door.→英和

追い返す

おいかえ・す オヒカヘス [3] 【追(い)返す】 (動サ五[四])
やってきた者を,追い立てて元へ帰らせる。「借金取りを―・す」
[可能] おいかえせる

追い追い

おいおい オヒオヒ [0] 【追い追い】 (副)
(1)時がたつにつれて。段々。次第に。「―慣れてくるだろう」
(2)次々に物事が行われるさま。ひき続き。「―早馬を立て/太平記 11」

追い遣る

おいやる【追い遣る】
drive <a person> away;send <a person> away.

追い遣る

おいや・る オヒ― [3] 【追い遣る】 (動ラ五[四])
(1)追ってその場を去らせる。追い払う。「隅へ―・る」
(2)その人の望まない場所・立場に移るようにし向ける。「辞任に―・る」
[可能] おいやれる

追い銭

おいせん オヒ― [0][2] 【追(い)銭】
一度支払った上にさらに追加して支払う金。おい。「盗人に―」

追い風

おいかぜ オヒ― [0] 【追(い)風】
(1)(人や船が)進む方向に,後ろから吹いてくる風。おいて。順風。
⇔向かい風
「―に乗る」
(2)衣にたきこめた香(コウ)や花の香りなどを運ぶほのかな風。「―なまめかしく吹きとほし/源氏(朝顔)」

追う

お・う オフ [0] 【追う・逐う】 (動ワ五[ハ四])
(1)先を進むもののあとからついて行く。また捕らえたりするために急いで行く。「兄の後を―・って上京した」「蜜蜂を―・って移動する」「目で―・う」「犯人を―・う刑事」
(2)目標をめざして進む。「理想を―・う」「利潤を―・う」「暁に舟を出だして室津を―・ふ/土左」
(3)強制してその場・地位などから去らせる。「蠅(ハエ)を―・う」「故郷を―・われる」「部長の職を―・う」
(4)牛・馬などを駆り立てて先へ進ませる。「牛を―・う牧童」
(5)せき立てて先へ進ませる。受け身の形で用いる。「雑用に―・われる」「時間に―・われる」
(6)物事の順に従って進む。「日を―・って病状が良くなる」「活字を指で―・って読む」
(7)先例に従う。「善人ノアトヲ―・ウ/日葡」
(8)先払いをする。
→先を追う
[可能] おえる
[慣用] 顎(アゴ)で蠅を―・二兎を―/頭の上の蠅も追えない

追う

おう【追う】
drive away;drive (牛・馬などを);→英和
pursue;→英和
run after;chase;→英和
follow <the fashion> .→英和
仕事に追われる be pressed <by business> .

追って

おって [0] 【追って・追而】 (副)
(1)のちほど。近いうちに。《追》「詳細は―御通知申し上げます」
(2)(書簡や掲示文などで)本文のあとにつけ加える意を表す。「―,日時は六月六日…」

追って

おって【追って】
later on (後ほど);by and by (やがて).〜通知のあるまで till further notice.〜書き a postscript <P.S.> .→英和

追っ付く

おっつ・く [3] 【追っ付く】 (動カ五[四])
「おいつく」の転。「いまさら悔やんでも―・かない」
[可能] おっつける

追っ付け

おっつけ【追っ付け】
soon;→英和
before long.

追っ付け

おっつけ [0] 【追っ付け】 (副)
(1)そのうち。まもなく。「―帰ります」
(2)今すぐ。ただちに。「さらば―買いましたい/狂言・末広がり」

追っ手

おって [0] 【追っ手】
〔「おいて」の転〕
逃げる罪人などを捕らえようとして追いかける者。「―がかかる」

追っ払う

おっぱら・う [4] 【追っ払う】 (動ワ五[ハ四])
「おいはらう」を強めていう語。「野次馬を―・う」

追っ掛け

おっかけ [0] 【追っ掛け】
〔「おいかけ」の転〕
(1)追いかけること。
(2)(副詞的に用いて)引き続いてすること。「―続編を出す」
(3)映画で,追跡の場面。
(4)有名人の行くところ行くところを追いかけてゆく熱狂的なファン。

追っ掛ける

ぼっか・ける 【追っ掛ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ぼつか・く
〔近世語〕〔「追っかける」の転〕
追いかける。「すねる男を―・けて/浄瑠璃・生玉心中(上)」

追っ掛ける

おっか・ける [4] 【追っ掛ける】 (動カ下一)[文]カ下二 おつか・く
〔「おいかける」の転〕
追いかける。「泥棒を―・ける」

追っ掛け引っ掛け

おっかけひっかけ [3] 【追っ掛け引っ掛け】 (副)
あとからあとから引き続いて。「―難問が出る」

追っ掛け継ぎ

おっかけつぎ [0] 【追っ掛け継ぎ】
木造建築の桁(ケタ)・土台などに用いる継手の一。継ぐ材の端部を両方とも斜めに同じ形に欠き取って組み合わせるもの。

追っ様

おっさま 【追っ様】
〔「おいさま」の転〕
(1)あとを追うようにして。「―に参り候べし/平家 10」
(2)馬などの尻の方。「(鹿ヲ)―筋ちがひに首をかけ/曾我 8」

追っ立て

おったて [0] 【追っ立て】
〔「おいたて」の転〕
追い立てること。追い払うこと。「地主から―をくう」

追っ立てる

ぼった・てる 【追っ立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 ぼつた・つ
〔「おったてる」の転〕
(1)追い立てる。「百千万の獣(ケダモノ)を―・て―・て/浄瑠璃・出世景清」
(2)勢いよく立てる。「尻を―・てて/洒落本・通言総籬」

追っ立てる

おった・てる [4] 【追っ立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 おつた・つ
「おいたてる」の転。「家賃滞納で借家から―・てられた」

追はふ

おわ・う オハフ 【追はふ】 (動ハ下二)
〔「追う」に継続の助動詞「ふ」の付いたものから〕
追い続ける。「冠者原(バラ)―・へて搦めてけり/沙石 5」

追ひしらがふ

おいしらが・う オヒシラガフ 【追ひしらがふ】 (動ハ四)
先を争う。「―・ひて簾の許に出で重なりて見けるに/今昔 28」

追ひ及く

おいし・く オヒ― 【追ひ及く】 (動カ四)
追いつく。「後れ居て恋ひつつあらずは―・かむ/万葉 115」

追ひ惑はす

おいまどわ・す オヒマドハス 【追ひ惑はす】 (動サ四)
(1)追って途方に暮れさせる。「われをあしと思ひて―・しては,いかがしなすらむ/源氏(玉鬘)」
(2)追いかけているうちに相手を見失う。「もし又―・したらむ時と危く思ひけり/源氏(玉鬘)」

追ひ撃つ

おいう・つ オヒ― 【追ひ討つ・追ひ撃つ】 (動タ五[四])
逃げる者を追って攻撃する。

追ひ棄つ

おいす・つ オヒ― 【追ひ棄つ】 (動タ下二)
追い払う。追放する。「婿をばしうとやがて―・てけるとぞ/宇治拾遺 2」

追ひ様

おいさま オヒ― 【追ひ様】
〔「おいざま」とも〕
「おっさま(追様){(1)}」に同じ。「―に三四人同じやうなる者の出で来て/愚管 6」

追ひ次ぐ

おいつ・ぐ オヒ― 【追ひ次ぐ・追ひ継ぐ】 (動ガ四)
間をあけないで,すぐあとに続ける。続けざまにする。「我も我もと―・ぎて行くに/枕草子 78」

追ひ次ふ

おいすが・う オヒスガフ 【追ひ次ふ】 (動ハ四)
あとを追うようにして続いて現れる。「さいはひ人の腹の后がねこそ又―・ひぬれ/源氏(乙女)」

追ひ継ぐ

おいつ・ぐ オヒ― 【追ひ次ぐ・追ひ継ぐ】 (動ガ四)
間をあけないで,すぐあとに続ける。続けざまにする。「我も我もと―・ぎて行くに/枕草子 78」

追ひ討つ

おいう・つ オヒ― 【追ひ討つ・追ひ撃つ】 (動タ五[四])
逃げる者を追って攻撃する。

追ひ風用意

おいかぜようい オヒ― 【追ひ風用意】
人とすれちがったあとによい香りが漂うように,香(コウ)を衣服にたきしめること。「寝殿より御堂の廊に通ふ女房の―など/徒然 44」

追ひ鳥

おいとり オヒ― 【追ひ鳥】
「追い鳥狩り」の略。「身の苦しさも悲しさも忘れ草の―/謡曲・善知鳥」

追ひ鳥狩り

おいとりがり オヒ― 【追ひ鳥狩り】
山野で,キジ・ヤマドリ・ウズラなどを勢子(セコ)に追い立てさせて狩りをすること。おいとがり。

追ふ

ぼ・う ボフ 【追ふ】 (動ハ四)
〔「おふ」の転〕
おう。追いかける。「往なずば早う―・ひ往なせ/浄瑠璃・夏祭」

追ん出す

おんだ・す [3] 【追ん出す】 (動サ五)
「追い出す」の俗な言い方。「道楽が過ぎて家を―・された」

追ん出る

おん・でる [3] 【追ん出る】 (動ダ下一)
自分から進んで外へ出る。「家を―・出る」

追丁

おいちょう オヒチヤウ [0] 【追(い)丁】
二巻以上の書籍で,全巻を通して連続したページ数にすること。通しノンブル。

追上げる

おいあ・げる オヒ― [4] 【追(い)上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 おひあ・ぐ
(1)追って上の方へ行かせる。「羊を丘の上に―・げる」
(2)先行するものを追って間隔を縮める。「先頭にいま一歩というところまで―・げた」

追付く

おいつ・く オヒ― [3] 【追(い)付く・追(い)着く】 (動カ五[四])
(1)あとから追って,先に出た人に並ぶ。「足が速いからすぐ―・く」「母代(ハハシロ)―・きて袖をひかへて/狭衣 3」
(2)能力や技術が,すぐれたものや目標となるものと同じ水準に達する。「先進国に―・く」
(3)埋め合わせがつく。取り返しがつく。打ち消しの語を伴うことが多い。「今更悔やんでも―・かない」
[可能] おいつける

追伐

ついばつ [0] 【追伐】 (名)スル
討手(ウツテ)をさし向けて賊徒を征伐すること。追罰。追討。「先朝高時を―せらる/太平記 27」

追伸

ついしん [0] 【追伸・追申】
手紙で,本文を書き終えたあとで文句を書き足す場合,その初めに書く語。あとから加えて申すという意。追啓。追陳。追白。二伸。

追伸

ついしん【追伸】
P.→英和
S.→英和
[postscript].

追体験

ついたいけん [3] 【追体験】 (名)スル
他人が体験した事柄を,解釈作業などを通して自分の体験として再現すること。

追使う

おいつか・う オヒツカフ [4] 【追(い)使う】 (動ワ五[ハ四])
忙しく働かせる。追い回してこき使う。「一日中―・われる」

追供

ついく [0] 【追供】
「追善供養(ツイゼンクヨウ)」の略。

追修

ついしゅ [0] 【追修】
〔仏〕 死者の冥福を祈って,仏事を行うこと。追善。

追儺

ついな [0] 【追儺】
悪鬼・疫癘(エキレイ)を追い払う行事。平安時代,宮中において大晦日(オオミソカ)に盛大に行われ,その後,諸国の社寺でも行われるようになった。古く中国に始まり,日本へは文武天皇の頃に伝わったという。節分に除災招福のため豆を撒(マ)く行事は,追儺の変形したもの。鬼やらい。[季]冬。
追儺[図]

追儺

なやらい 【追儺】
立春の前夜,悪鬼や疫病を追い払う行事。ついな。鬼やらい。[季]冬。「宮のさぶらひも,滝口も,―果てけるままに,みなまかでてけり/紫式部日記」

追出

ついしゅつ [0] 【追出】 (名)スル
追い出すこと。追放。「法にまかせて―せよ/平家 1」

追出し

おいだし オヒ― [0] 【追(い)出し】
(1)追い出すこと。「反対派の―をはかる」「―コンパ」
(2)芝居・相撲などで,一日の興行の終了時に打つ太鼓。追い出し太鼓。打ち出し太鼓。
(3)遊里で,明け六つの鐘。泊まり客が帰るころ鳴るのでいう。追い出しの鐘。「八幡さんの―がなるから/洒落本・古契三娼」

追出す

おいだ・す オヒ― [3] 【追(い)出す】 (動サ五[四])
(1)追い立てて,外へ出す。おいはらう。「部屋から―・す」
(2)属している集団・社会などから締め出して,関係を絶つ。「協会から―・す」
[可能] おいだせる

追分

おいわけ【追分】
a forked road.追分節 a (pack-horse) driver's song.

追分

おいわけ オヒワケ 【追分】
(1)長野県軽井沢町の地名。浅間山の南麓,中山道と北国街道の分岐点にあった宿場町。信濃追分。
(2)「追分節」の略。

追分け

おいわけ オヒ― [0] 【追(い)分け】
(1)道が二つに分かれる所。分岐点。各地に地名として残る。
(2)「追分節(ブシ)」の略。

追分節

おいわけぶし オヒワケ― [0] 【追分節】
民謡。信州追分宿の飯盛り女たちが唄った「馬方節」が「馬方三下がり」(「追分節」とも)となり,各地に伝えられたもの。声を長くのばして唄い,もの悲しい調子が特徴。信濃追分・江差追分・本荘追分など。追分。

追切り

おいきり オヒ― [0] 【追(い)切り】
競馬で,レース数日前に行う仕上げの攻め馬。このときのタイムがレース判断の参考とされる。

追刊

ついかん [0] 【追刊】 (名)スル
あとから続けて刊行すること。また,そのもの。続刊。

追刷り

おいずり オヒ― [0] 【追(い)刷り】
追加して印刷すること。また,その印刷物。ましずり。増刷(ゾウサツ)。

追剥

おいはぎ【追剥】
a highwayman.→英和
〜をする commit highway robbery.

追加

ついか [0] 【追加】 (名)スル
すでにあるものに,あとからさらに加えること。また,その加えたもの。「注文を―する」

追加

ついか【追加】
an addition;→英和
a supplement.→英和
〜する add[append] <A to B> ;→英和
supplement.‖追加予算 a supplementary budget.

追加予算

ついかよさん [4] 【追加予算】
補正予算のうち,とくに経費の不足を補うために追加されるもの。

追加判決

ついかはんけつ [4] 【追加判決】
民事訴訟法上,請求の一部について裁判所が裁判を脱漏した時,あとからその部分についてなす判決。補充判決。

追加配当

ついかはいとう [4] 【追加配当】
破産に際し,配当通知が出されたあとに配当にあてるべき財産がまだ残っていた場合,破産管財人が裁判所の許可を得て行う配当。

追及

ついきゅう [0] 【追及】 (名)スル
(1)責任・欠点などをどこまでも問いただすこと。「当事者の責任を―する」「―の手をゆるめない」
(2)あとから追いつくこと。「敵を索(モト)めつつ北上し,十時三十分頃之に―し/此一戦(広徳)」

追及する

ついきゅう【追及する】
[追いかける]catch up with;overtake;→英和
[問い詰める]investigate;→英和
cross-examine;press <a person> hard.

追叙

ついじょ [0][1] 【追叙】 (名)スル
死後に叙勲を贈ること。

追口

おいくち オヒ― [0] 【追(い)口】
樹木を切り倒すとき,受け口の反対側。受け口よりやや高めを切りこむ。
⇔受け口

追号

ついごう [0][3] 【追号】 (名)スル
人の死後,生前の徳や功績をたたえて贈る名。諡(オクリナ)。「…と―される」

追咎

ついきゅう [0] 【追咎】 (名)スル
事が済んだあとで,とがめ立てすること。「その晩は―しないで寝てしまった/波(有三)」

追啓

ついけい [0][1] 【追啓】
「追伸(ツイシン)」に同じ。

追善

ついぜん [0] 【追善】 (名)スル
死者の苦を除き冥福を祈るため,法会などの善事を行うこと。追福。「先代を―する供養」

追善供養

ついぜんくよう [5] 【追善供養】
死者の冥福を祈って行われる供養。追供。

追善供養

ついぜん【追善供養(興行)】
a memorial service (performance).

追善興行

ついぜんこうぎょう [5] 【追善興行】
歌舞伎などで,故人をしのびその冥福を祈り催す興行。

追回し

おいまわし オヒマハシ [0] 【追(い)回し】
(1)使い走りをする者。
(2)川で,魚を浅瀬へ追い,すくいとるのに用いる網。両側に竹縁のついたもので,二人で扱う。
(3)歌舞伎の囃子(ハヤシ)の一。逃げる相手を追い回す場面で,太鼓と三味線で演奏する。
(4)馬場の中央に築いた土手。

追回す

おいまわ・す オヒマハス [4] 【追(い)回す】 (動サ五[四])
(1)逃げるものをあちこちと追いかける。しつこくつきまとう。「一日中チョウを―・す」「娘を―・さんでくれ」
(2)休む暇なく働かせる。「家事に―・される」

追増

ついぞう [0] 【追増】 (名)スル
あとから加え増やすこと。

追奪

ついだつ [0] 【追奪】 (名)スル
(1)〔法〕 いったん他人の権利に属したものを,権利を主張して取り戻すこと。
(2)死後その人の生前の官位などを取り上げること。

追奪担保責任

ついだつたんぽせきにん [8] 【追奪担保責任】
目的物の一部が他人に属していたり,他人の権利により制限されている場合のように,売買の目的としての権利に瑕疵(カシ)がある時の売り主の負う担保責任。
→瑕疵担保責任

追孝

ついこう [0] 【追孝】 (名)スル
死んだ親や祖先などの供養をし,孝養を尽くすこと。菩提をとむらうこと。

追完

ついかん [0] 【追完】 (名)スル
必要な要件を具備しないために,一定の法律効果を生じない行為が,のちに要件を備えて効果を生じること。

追尊

ついそん [0] 【追尊】
死後に称号を贈り生前の徳をたたえること。追崇(ツイソウ)。

追尊天皇

ついそんてんのう [7] 【追尊天皇】
帝位につかず死んだ親王に死後贈られる天皇の称号。崇道天皇(早良親王)など。歴代には加えない。

追尋

ついじん [0] 【追尋】 (名)スル
「ついきゅう(追求)」に同じ。「それを―して行くうちに/灰燼(鴎外)」

追尾

ついび [1][0] 【追尾】 (名)スル
あとをつけていくこと。追跡。「敵の退却を―して/肉弾(忠温)」

追崇

ついそう [0] 【追崇】
「追尊(ツイソン)」に同じ。

追年

ついねん [0] 【追年】
年ごと。逐年。年年。「各々其業を励まば―土地の大益を起し/新聞雑誌 23」

追弔

ついちょう [0] 【追弔】 (名)スル
死者の生前をしのびとむらうこと。「先師を―する」

追弔会

ついちょうえ [3] 【追弔会】
死者の生前をしのびとむらう法会。

追従

ついそう 【追従】 (名)スル
〔「そう」は「しょう」の直音表記〕
「ついしょう(追従)」に同じ。「数ならずともおぼしうとまでのたまはせよ,など―し寄りて/源氏(関屋)」

追従

ついしょう【追従】
⇒おべっか.‖追従者 a flatterer.追従笑い a flattering smile.

追従

ついしょう [0] 【追従】 (名)スル
(1)人にこびへつらうこと。おべっかを使うこと。また,その言葉。「お―を言う」「人に―する」
(2)「ついじゅう(追従)」に同じ。「御気色賜はりつつ―しつかうまつる/源氏(蓬生)」

追従

ついじゅう [0] 【追従】 (名)スル
人につき従うこと。人の言うとおりに行動すること。「権力者に―する」
→ついしょう(追従)

追従する

ついじゅう【追従する】
follow;→英和
imitate.→英和

追従口

ついしょうぐち [0] 【追従口】
相手の機嫌を取る言葉。おせじ。おべっか。

追従笑い

ついしょうわらい [5] 【追従笑い】
相手にこびへつらうように笑うこと。また,その笑い。

追復曲

ついふくきょく [4] 【追復曲】
⇒フーガ

追徴

ついちょう [0] 【追徴】 (名)スル
(1)あとから不足の金額を取り立てること。「不足金を―する」
(2)〔法〕刑法上,没収の対象とされる物を没収できないとき,没収に代えてその物の相当価額の納付を強制する処分。

追徴する

ついちょう【追徴する】
make an additional collection <of> ;forfeit (罰として).→英和
‖追徴金 an additional charge[imposition];[罰金]a forfeit;a fine.追徴税 a penalty tax.

追徴金

ついちょうきん [0] 【追徴金】
追徴する金銭。追徴される金銭。「―を取る」

追思

ついし [0] 【追思】 (名)スル
過ぎ去ったことをあとから思い出すこと。追想。追懐。

追悼

ついとう [0] 【追悼】 (名)スル
死者の生前をしのび,その死をいたみ悲しむこと。「殉職者を―する」

追悼する

ついとう【追悼する】
mourn <for the dead,over a person's death> .→英和
‖追悼会(の辞,号) a memorial service (address,number).

追惜

ついせき [0] 【追惜】 (名)スル
死後,その人をいたみ惜しむこと。「故人を―する念」

追想

ついそう【追想】
(a) remembrance;→英和
recollection(s);(a) retrospection.〜する recollect;→英和
remember;→英和
recall;→英和
look back <on> .〜させる remind <a person of his childhood> .→英和
‖追想録 reminiscences;memoirs.

追想

ついそう [0] 【追想】 (名)スル
昔の事を思いしのぶこと。「希臘(ギリシヤ)の昔時を―すれども/花柳春話(純一郎)」

追慕

ついぼ [1] 【追慕】 (名)スル
死者や別れた人を恋しく思い出すこと。「―する歴史上の佳人/社会百面相(魯庵)」

追慕する

ついぼ【追慕する】
cherish a person's memory.

追憶

ついおく【追憶】
⇒追想.

追憶

ついおく [0] 【追憶】 (名)スル
過去を思いしのぶこと。昔を思い出すこと。追懐。「幼時を―する」

追懐

ついかい【追懐】
⇒追想.

追懐

ついかい [0] 【追懐】 (名)スル
昔をなつかしく思い出すこと。昔をしのぶこと。追憶。「―の情」「熟々(ツラツラ)と出発以来の事態を―するに/八十日間世界一周(忠之助)」

追手

おうて オフ― 【追手】
〔「おひて」の転〕
「大手(オオテ){(2)}」に同じ。「五千余騎―の寄手として/太平記 2」

追手

おって【追手】
(a party of) pursuers.

追手

おいて オヒ― [0] 【追(い)手】
敵や犯人などを追う人。おって。

追手門学院大学

おうてもんがくいんだいがく オフテモンガクヰン― 【追手門学院大学】
私立大学の一。1966年(昭和41)設立。本部は茨木市。

追払い

おいはらい オヒハラヒ [0] 【追(い)払い】
江戸時代,一定の地域外へ追い払う刑罰。追放。

追払い

おいばらい オヒバラヒ [3] 【追(い)払い】 (名)スル
あとから追加して支払うこと。追加払い。

追払う

おいはら・う オヒハラフ [4] 【追(い)払う】 (動ワ五[ハ四])
じゃまなものなどを追って遠のける。おっぱらう。「ハエを―・う」「邪念を―・う」
[可能] おいはらえる

追抜き

おいぬき オヒ― [0] 【追(い)抜き】
(1)追い抜くこと。
(2)車が,進路を変えずに先行車の前に出ること。
→追い越し(2)

追抜く

おいぬ・く オヒ― [3] 【追(い)抜く】 (動カ五[四])
(1)後から追って行って先行するものの前に出る。追い越す。「ゴール間際で―・く」
(2)能力や技術がすぐれたものや目標となるものより上になる。追い越す。「売上高は本店を―・いた」
[可能] おいぬける

追捕

ついぶ [1] 【追捕】 (名)スル
〔「ついふ」「ついふく」「ついほ」とも〕
(1)賊などを追って捕らえること。
(2)うばい取ること。没収。「僧坊民屋を―し,財宝を悉く運び取つて/太平記 8」

追捕

ついふく 【追捕】 (名)スル
(1)「ついぶ(追捕){(1)}」に同じ。「家成中納言が家―したりければ/愚管 4」
(2)「ついぶ(追捕){(2)}」に同じ。「シザイヲ―スル/日葡」

追捕

ついほ [1] 【追捕】 (名)スル
〔「ほ」は漢音〕
(1)「ついぶ(追捕){(1)}」に同じ。「恰(アタカ)も―せらるる者の如く/花柳春話(純一郎)」
(2)「ついぶ(追捕){(2)}」に同じ。「資材雑具を―し/平家 1」

追捕使

ついぶし [3] 【追捕使】
平安時代,犯罪人や凶徒の追捕・鎮定のため,朝廷から任命された臨時の官。令外(リヨウゲ)の官。のちに国ごとに常置され,社寺や荘園にも置かれた。

追掛ける

おいか・ける オヒ― [4] 【追(い)掛ける】 (動カ下一)[文]カ下二 おひか・く
(1)先を行くものに追いつこうとして進む。追跡する。おっかける。「すりを―・けて捕らえる」「流行を―・ける」
(2)(「おいかけて」の形で)一つのことに続いて次のことが起こる。「電報のあと,―・けて詳しい手紙が届く」

追撃

ついげき [0] 【追撃】 (名)スル
逃げる敵を撃つために追いかけること。おいうち。「敵を―する」

追撃する

ついげき【追撃する】
pursue;→英和
chase.→英和
追撃戦 a running fight.

追撃ち

おいうち オヒ― [0] 【追(い)討ち・追(い)撃ち】
(1)負けて逃げて行く者を追いかけて討つこと。ついげき。「―をかける」
(2)弱っている者にさらに打撃を与えること。「冷害のあと水害の―を受ける」

追放

ついほう [0] 【追放】 (名)スル
(1)追い払うこと。追い出すこと。「暴力を―する」「悪書―」
(2)一定の職業・地位から退かせること。「公職―」「プロ野球界から永久―する」
(3)江戸時代,犯罪者を一定の地域内で居住することを禁じた刑。重追放・中追放・軽追放の三追放があり,ほかに江戸十里四方御構・江戸払い・所払い・門前払いなどがあった。重追放は関八州・山城・摂津・和泉・大和・肥前・東海道筋・木曾路筋・甲斐・駿河に居住することを禁じ,その田畑・家屋敷・家財を没収する。中追放は,武蔵・山城・摂津・和泉・大和・肥前・東海道筋・木曾路筋・下野・日光道中・甲斐・駿河での居住を禁じ,田畑・家屋敷のみを没収。軽追放は,江戸十里四方・京都・大坂・東海道筋・日光・日光道中での居住を禁じ,田畑・家屋敷のみを没収した。庶民の場合は,三追放とも江戸十里四方および居住国と犯罪発生の国への立ち入り禁止に限り,重・中・軽の違いは,闕所(ケツシヨ)処分の軽重のみであった。

追放す

おいはな・す オヒ― [4] 【追(い)放す】 (動サ五[四])
(1)放して自由にさせる。追いはなつ。「山羊をば土手の上に―・した/ふらんす物語(荷風)」
(2)追放する。追いはなつ。「彼の石を背に負ほせて楚山にこそ―・されけれ/太平記 26」

追放する

ついほう【追放する】
banish;→英和
expel;→英和
deport;→英和
[公職から]remove;→英和
purge.→英和
‖追放解除になる be depurged.追放者 an exile;a purgee.追放令 a purge directive.国外追放 deportation.

追放つ

おいはな・つ オヒ― [4] 【追(い)放つ】 (動タ五[四])
「おいはなす」に同じ。「獣ヲ山ニ―・ツ/日葡」

追散らす

おいちら・す オヒ― [4] 【追(い)散らす】 (動サ五[四])
(1)追い立てて散り散りにさせる。「野次馬を―・す」
(2)激しい勢いで先払いをする。「前(サキ)―・して,いと猛にてまうで給ふ/落窪 2」
[可能] おいちらせる

追敷

おいじき オヒ― [0] 【追敷】
⇒追証(オイシヨウ)

追星

おいぼし オヒ― [0] 【追(い)星】
魚類の生殖期に,えらぶた・吻(フン)の先端・ひれなどに現れる白色の小突起物。コイ・アユ・オイカワ・タナゴなど,主に淡水産の硬骨魚類の雄に多くみられる。

追書き

おいがき オヒ― [0] 【追(い)書き】
手紙で,本文の後ろにつけ加えて書くこと。また,その文。追伸(ツイシン)。追って書き。

追柏

おいがしわ オヒガシハ [3] 【追柏】
柏紋の一。柏の葉三枚が左回りに追いかけた形。

追柾

おいまさ オヒ― [0] 【追柾】
木取り,あるいは木目の一種。断面が板目と柾目の中間的なもの。

追求

ついきゅう [0] 【追求】 (名)スル
目的とするものをねばり強く追い求めること。ついく。「利潤を―する」

追求

ついく 【追求】
〔「く」は呉音。「ついぐ」とも〕
「ついきゅう(追求)」に同じ。「所得いくばくの利ぞや,これがために―す/曾我 11」

追求する

ついきゅう【追求する】
pursue;→英和
seek after.

追求める

おいもと・める オヒ― [5] 【追(い)求める】 (動マ下一)
(1)追いかけて行って探す。
(2)どこまでも求め続ける。「理想を―・める」

追河

おいかわ オヒカハ [0] 【追河】
コイ目の淡水魚。全長15センチメートルほど。背面は暗青色,腹面は銀白色。口ひげはなく,尻(シリ)びれが大きい。繁殖期の雄は追い星と体側に美しい赤・青・緑の婚姻色がでる。河川の中流や湖沼にすむ,釣りの対象魚。食用にもする。本州から九州までと中国・朝鮮半島に分布。関東ではハヤ・ヤマベ,琵琶湖では生殖期の雄をオイカワ,雌または幼魚をシラハエと呼ぶ。
追河[図]

追潮

おいしお オヒシホ [0] 【追(い)潮】
船の後方から船を押し進める方向に流れる潮流。連れ潮。順流。
⇔向かい潮

追炊き

おいだき オヒ― [0] 【追(い)炊き・追い焚】 (名)スル
(1)初めに炊いた飯では足りず,追加して炊くこと。また,その飯。
(2)さめた釜・湯などを,もう一度火をたいて暖めること。

追熟

ついじゅく [0] 【追熟】 (名)スル
落下をおそれて,果実などを完全に熟さない時に収穫し,貯蔵して熟させること。

追物射

おものい 【追物射】
⇒おいものい(追物射)

追物射

おいものい オヒモノ― 【追物射】
円い馬場に犬や小牛を放して騎馬で射る遊び。また,逃げる者を馬上から射ること。おものい。おんものい。「平家やがて川を渡いて,源氏を―に射てゆく/平家 6」

追物射

おんものい 【追物射】
⇒おいものい(追物射)

追申

ついしん [0] 【追伸・追申】
手紙で,本文を書き終えたあとで文句を書き足す場合,その初めに書く語。あとから加えて申すという意。追啓。追陳。追白。二伸。

追白

ついはく [0] 【追白】
「追伸(ツイシン)」に同じ。

追着く

おいつ・く オヒ― [3] 【追(い)付く・追(い)着く】 (動カ五[四])
(1)あとから追って,先に出た人に並ぶ。「足が速いからすぐ―・く」「母代(ハハシロ)―・きて袖をひかへて/狭衣 3」
(2)能力や技術が,すぐれたものや目標となるものと同じ水準に達する。「先進国に―・く」
(3)埋め合わせがつく。取り返しがつく。打ち消しの語を伴うことが多い。「今更悔やんでも―・かない」
[可能] おいつける

追福

ついふく [0] 【追福】 (名)スル
死者の冥福を祈り仏事を営むこと。追善。「懇(ネンゴロ)に妹お園の―を営み/真景累ヶ淵(円朝)」

追究

ついきゅう [0] ―キウ 【追究】 ・ ―キユウ 【追窮】 (名)スル
とことんまで探究すること。深く考えきわめること。「真理を―する」「深く其内実の如何(イカン)を―することなく/福翁百話(諭吉)」

追究する

ついきゅう【追究する】
investigate thoroughly;inquire into <a matter> closely.

追突

ついとつ [0] 【追突】 (名)スル
車両などが他の車両の後ろから突き当たること。「トラックに―される」「―事故」

追突する

ついとつ【追突する】
crash[bump]into the rear <of> .→英和
追突(事故) a rear-end collision.

追窮

ついきゅう [0] ―キウ 【追究】 ・ ―キユウ 【追窮】 (名)スル
とことんまで探究すること。深く考えきわめること。「真理を―する」「深く其内実の如何(イカン)を―することなく/福翁百話(諭吉)」

追立て

おいたて オヒ― [0] 【追(い)立て】
(1)今いる所から立ち退かせること。特に,家主が借家人を強制的に立ち退かせること。「家主から―を食う」
(2)唐鋤(カラスキ)の後方に柄のように長く出た部分。[和漢三才図会]

追立てる

おいた・てる オヒ― [4] 【追(い)立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 おひた・つ
(1)強制して立ち退かせる。「店子(タナコ)を―・てる」
(2)その場から追って,他のことに向かわせる。また,せき立てる。「勉強に―・てる」「スケジュールに―・てられる」

追立の使

おったてのつかい 【追立の使】
⇒領送使(リヨウソウシ)

追立の官人

おったてのかんにん 【追立の官人】
⇒領送使(リヨウソウシ)

追納

ついのう [0] 【追納】 (名)スル
不足分をあとから納めること。「料金を―する」

追給

ついきゅう [0] 【追給】 (名)スル
(1)給料などをあとから追加支給すること。また,その給料。
(2)不足額をあと払いすること。

追綱

おいづな オヒ― [0] 【追(い)綱】
馬具の一。江戸時代,大名の引き馬に使った紫色の太い組緒。追い縄。

追縄

おいなわ オヒナハ [0] 【追(い)縄】
(1)放し飼いの馬を捕らえるのに使う縄。掛け縄。
(2)「追い綱(ヅナ)」に同じ。

追罰

ついばつ [0] 【追罰】 (名)スル
(1)あとからさらに罰を加えること。
(2)「追伐(ツイバツ)」に同じ。「事停滞して武家―の宣旨を下されなば/太平記 2」

追羽子

おいばね オヒ― [0] 【追(い)羽根・追(い)羽子】
二人あるいは数人で交互に一つの羽根を羽子板で落とさないようにつく正月の遊び。羽根つき。追い羽子(ハゴ)。遣(ヤ)り羽子(ハゴ)。[季]新年。

追羽子

おいはご オヒ― [0] 【追(い)羽子】
追い羽根。

追羽根

おいばね オヒ― [0] 【追(い)羽根・追(い)羽子】
二人あるいは数人で交互に一つの羽根を羽子板で落とさないようにつく正月の遊び。羽根つき。追い羽子(ハゴ)。遣(ヤ)り羽子(ハゴ)。[季]新年。

追考

ついこう [0] 【追考】 (名)スル
あとから以前の物事について考えること。

追而

おって [0] 【追って・追而】 (副)
(1)のちほど。近いうちに。《追》「詳細は―御通知申し上げます」
(2)(書簡や掲示文などで)本文のあとにつけ加える意を表す。「―,日時は六月六日…」

追而書き

おってがき [0] 【追而書き】
手紙の本文のあとに書き添える文。追伸。二伸。おいがき。

追肥

ついひ【追肥】
additional fertilizer.

追肥

ついひ [0] 【追肥】
⇒おいごえ(追肥)

追肥

おいごえ オヒ― [0] 【追(い)肥】
作物の生育途中に与える肥料。ついひ。補肥。「―を施す」
→基肥(モトゴエ)

追腹

おいばら オヒ― [0] 【追(い)腹】
家臣が主君の死のあとを追って切腹すること。供腹。殉死。
⇔先腹(サキバラ)
「―を切る」

追行

ついこう [0] 【追行】 (名)スル
(1)続いてあとから行うこと。「理論を―してみる」
(2)あとからついて行くこと。

追補

ついほ [1] 【追補】 (名)スル
出版物などで,追加すべき事柄をあとから補うこと。「資料を―する」

追討

ついとう [0] 【追討】 (名)スル
敵を追って討つこと。追手(オツテ)をさしむけて敵を討つこと。追伐。「賊軍を―する」

追討する

ついとう【追討する】
subjugate.→英和

追討ち

おいうち オヒ― [0] 【追(い)討ち・追(い)撃ち】
(1)負けて逃げて行く者を追いかけて討つこと。ついげき。「―をかける」
(2)弱っている者にさらに打撃を与えること。「冷害のあと水害の―を受ける」

追討ちをかける

おいうち【追討ちをかける】
attack the routed enemy.

追記

ついき [0] 【追記】 (名)スル
あとから付け足して書き加えること。また,その文章。「但し書きを―する」

追記

ついき【追記】
<add> a postscript <P.S.> .→英和

追訴

ついそ【追訴】
a supplementary suit.

追訴

ついそ [1] 【追訴】 (名)スル
最初の訴えにあとから事柄を加えて訴えること。また,その訴え。

追証

おいしょう オヒ― [0] 【追証】
信用取引・清算取引で,保証金・本証拠金が不足した際に差し入れる保証金・証拠金。追証拠金。追敷(オイジキ)。

追証拠金

おいしょうこきん オヒ― [0] 【追証拠金】
⇒追証(オイシヨウ)

追試

ついし [0] 【追試】 (名)スル
(1)「追試験」の略。「―を受ける」
(2)ある人の実験をあとからためしてみること。

追試験

ついしけん [4][3] 【追試験】
試験を受けられなかったり,不合格になった学生のために,あとで別に行う試験。追試。

追試験

ついしけん【追試験】
a supplementary examination; <米話> a make-up.

追詰める

おいつ・める オヒ― [4] 【追(い)詰める】 (動マ下一)[文]マ下二 おひつ・む
逃げ場のないところへ追い込む。「袋小路に―・める」「土壇場に―・められる」

追認

ついにん [0] 【追認】 (名)スル
(1)過去にさかのぼって事実を認めること。「既成事実を―する」
(2)〔法〕 不完全な法律行為・訴訟行為を,あとから有効なものとするための意思表示。

追認する

ついにん【追認する】
confirm;→英和
ratify.→英和

追諡

ついし [0][1] 【追諡】 (名)スル
死後におくり名をおくること。また,その名。

追賜

ついし [0][1] 【追賜】 (名)スル
死後に位階などを賜ること。

追賞

ついしょう [0] 【追賞】 (名)スル
あとから功績を賞すること。

追贈

ついぞう [0] 【追贈】 (名)スル
死後に官位を贈ること。「従二位を―された」

追走

ついそう [0] 【追走】 (名)スル
追いかけて走ること。

追起訴

ついきそ [3][4] 【追起訴】 (名)スル
ある被告人の刑事事件が第一審係属中に,その事件との併合審理を求めることを明示して,検察官が同一被告人の他の犯罪を同一裁判所に起訴すること。

追越し

おいこし オヒ― [0] 【追(い)越し】
(1)後ろから行って,先行するものの前に出ること。おいこすこと。
(2)道路交通法上,車が進路を変えて先行車の前に出ること。「―禁止」

追越す

おいこ・す オヒ― [3] 【追(い)越す】 (動サ五[四])
(1)後ろから行って,先行するものの前に出る。追い抜く。「追いつき―・せ」
(2)劣っていたものが,上位にあったものに勝る。追い抜く。「背丈は母を―・した」
[可能] おいこせる

追越禁止

おいこし【追越禁止】
<掲示> No Passing.

追跡

ついせき [0] 【追跡】 (名)スル
(1)逃げる者のあとを追うこと。「犯人を―する」
(2)物事のなりゆきやすじ道をたどること。「思考過程を―する」

追跡する

ついせき【追跡する】
pursue;→英和
chase.→英和
〜中である be in pursuit of;be on the track of.〜飛行する fly in chase of <an enemy plane> .‖追跡ステーション a tracking station.

追跡妄想

ついせきもうそう [5] 【追跡妄想】
ノイローゼ患者などが,自分が人に追われていたり,監視されていたりすると思う妄想。

追跡子

ついせきし [4][3] 【追跡子】
⇒トレーサー

追跡権

ついせきけん [4][3] 【追跡権】
外国船舶が領海内で犯罪を犯して公海に逃亡した場合,公海上でその船舶を追跡し捕獲することができる権利。追躡(ツイジヨウ)権。継続追跡権。

追跡調査

ついせきちょうさ [5] 【追跡調査】 (名)スル
事物の経過の様子を継続的に調査すること。

追蹤

ついしょう [0] 【追蹤】 (名)スル
(1)人のあとを追って行くこと。追跡。「―し来るを中止し/八十日間世界一周(忠之助)」
(2)昔を思い起こすこと。

追躡

ついじょう [0] 【追躡】 (名)スル
あとを追いかけること。追跡。「残忍なるズルラに―せられて/即興詩人(鴎外)」

追込み

おいこみ【追込み】
(1) <put> the last spurt <on> (競技など).
(2) a gallery (劇場の).→英和
(3) a run-on (印刷の).
‖追込戦 a homestretch.

追込み

おいこみ オヒ― [0] 【追(い)込み】
(1)追って中に入れること。
(2)競走や長期間の仕事の最終段階。また,その時に一段と力を入れて励むこと。「―をかける」「―にはいる」
(3)劇場・料理屋などで,大勢の客がはいれるように,仕切りをしていない座席。
(4)印刷物で,行やページを変えず前に続けて活字を組むこと。「―記事」

追込み場

おいこみば オヒ― [0] 【追(い)込み場】
劇場などで,安い料金で多くの客を詰め込む席。大入り場。おいこみ。

追込み網

おいこみあみ オヒ― [4] 【追(い)込み網】
音や光で魚をおどして,網に追い込む漁法。また,それに用いる網。沖縄県糸満のものが有名。

追込み馬

おいこみば オヒ― [4] 【追(い)込み馬】
競馬で,レースの途中までは後方に待機し,後半に追い込む脚質の馬。

追込む

おいこ・む オヒ― [3] 【追(い)込む】 (動マ五[四])
(1)追い立てて中に入れる。「牛を囲いの中に―・む」
(2)相手を苦しい立場に立ちいたらせる。おいつめる。「絶体絶命のピンチに―・む」
(3)印刷の組版で,行やページを変えずに前に続けて活字を組む。
[可能] おいこめる

追返す

おいかえ・す オヒカヘス [3] 【追(い)返す】 (動サ五[四])
やってきた者を,追い立てて元へ帰らせる。「借金取りを―・す」
[可能] おいかえせる

追迫

ついはく [0] 【追迫】 (名)スル
おいかけ,せまること。「周囲の外敵に―されて/神秘的半獣主義(泡鳴)」

追送

ついそう [0] 【追送】 (名)スル
あとから物を送ること。「予備品は―する」

追送検

ついそうけん [3] 【追送検】 (名)スル
警察が,ある事件を検察庁に送検したのちに,新たに判明した被疑事件を追加して送検すること。

追逐

ついちく [0] 【追逐】 (名)スル
(1)あとを追いかけること。
(2)追放すること。「死刑に処せずして之を―せるの美徳に倣ひ/経国美談(竜渓)」
(3)追いつ追われつすること。

追銭

おいせん オヒ― [0][2] 【追(い)銭】
一度支払った上にさらに追加して支払う金。おい。「盗人に―」

追録

ついろく [0] 【追録】 (名)スル
あとから書き加えること。また,書き加えたもの。

追院

ついいん [0] 【追院】
江戸時代,僧侶に科した刑罰の一。僧侶の職を奪い犯罪の宣告を申し渡したその場から,ただちに追放したこと。いったん,居住する寺院に戻ることを許さぬ点で退院より厳しい。

追陪

ついばい [0] 【追陪】 (名)スル
従者となって歩くこと。つき従うこと。「此形体に―して起る心意的状況は/吾輩は猫である(漱石)」

追陳

ついちん [0] 【追陳】
「追伸(ツイシン)」に同じ。

追随

ついずい [0] 【追随】 (名)スル
(1)あとに従うこと。あとから追いしたがうこと。「他の―を許さない」
(2)人の業績などの跡を追うこと。「先人に―するのみ」

追随を許さない

ついずい【追随を許さない】
have no equal[parallel];be unrivaled.

追頌

ついしょう [0] 【追頌】 (名)スル
人の死後,生前の功績・善行をほめたたえること。また,その言葉。

追願

ついがん [0] 【追願】 (名)スル
前に出した願いにさらに追加して出す願い。おいねがい。

追風

おいかぜ【追風】
a fair[favorable]wind.⇒追風(おいて).

追風

おいかぜ オヒ― [0] 【追(い)風】
(1)(人や船が)進む方向に,後ろから吹いてくる風。おいて。順風。
⇔向かい風
「―に乗る」
(2)衣にたきこめた香(コウ)や花の香りなどを運ぶほのかな風。「―なまめかしく吹きとほし/源氏(朝顔)」

追風

おいて オヒ― [0] 【追風】
追い風。順風。

追風

おいて【追風】
a fair[favorable]wind.→英和
〜に帆をあげる sail before the wind.

退いた仲

退いた仲
かかわりのない間柄。無関係の仲。「名山様,お前も余り―ぢやないぞえ/歌舞伎・韓人漢文」

退かす

どか・す [0] 【退かす】 (動サ五[四])
物を別の場所に移らせる。「道の上の石を―・す」
[可能] どかせる

退かぬ仲

退かぬ仲
切っても切れない仲。関係浅からぬ仲。「そなたも―なれば是にと/浮世草子・五人女 3」

退き

そき 【退き】
〔動詞「退(ソ)く」の連用形から〕
最も遠い所。はて。辺境。「山の―野の―見よと/万葉 971」

退き去り

のきざり 【退き去り】
人をその場においたまま去ること。特に,夫婦の一方が相手を残して去ってしまうこと。離縁すること。

退き引き

のきひき 【退き引き】
うしろへ下がること。のがれること。のっぴき。

退き方

そきえ 【退き方】
遠く離れたところ。「天雲の―の極み/万葉 4247」

退き潮

のきしお [0] 【退き潮】
退くのに都合のよい頃合い。

退き状

のきじょう 【退き状】
離縁状。去り状。切れ文。「源五兵衛への―書いてやりや/歌舞伎・五大力」

退き際

ひきぎわ [0] 【引(き)際・退(き)際】
職場・仕事・地位などを退くまぎわ。退く時機や退き方についていう。「人間は―が肝心だ」

退く

しぞ・く 【退く】 (動カ四)
しりぞく。「かたはら痛ければ,知らず顔にてやをら―・きぬるぞ/源氏(宿木)」

退く

ひく【退く】
[後退]retreat;→英和
withdraw;→英和
retire <from> (引退);→英和
[減退]abate;→英和
subside;→英和
recede.→英和

退く

しりぞく【退く】
[退却]retreat;→英和
go back;recede;→英和
withdraw (退出);→英和
retire <from> (引退);→英和
resign <one's post> (職を).→英和
一歩〜 take a step backwards.

退く

どく【退く】
get out of the way;→英和
stand aside.

退く

ひ・く [0] 【引く・曳く・退く・牽く・惹く】
■一■ (動カ五[四])
□一□(他動詞)
(1)物に手をかけて近くへ寄せる。《引》
〔綱や網の場合は「曳く」とも書く〕

 (ア)物に手をかけて力を入れ,全体を自分の方へ近寄せる。引っ張る。
⇔押す
「押しても―・いてもびくともしない」「地曳き網を―・く」
 (イ)装置や道具の一部分を,自分の近くへ寄せる。「サイド-ブレーキを―・く」「ひもを―・くと明かりがつく」「引き金を―・く」
 (ウ)引き抜く。「大根を―・く」「お前の山の小松―・き遊ぶ/源氏(初音)」
(2)人・動物や物を離れないようにつないだりして,自分が先に立ち,ともに移動する。引っ張る。
 (ア)車両などを引っ張って進む。《引・牽・曳》「荷車を―・く」「たくさんの貨車を―・いた機関車」「犬に橇(ソリ)を―・かせる」
 (イ)動物などをついて来させる。《引・曳》「馬を―・いて村へ帰る」
(3)無理について来させて,ある場所に移動させる。《引・曳》「屠所に―・かれる羊」
(4)地面をこすって進むようにする。引きずる。《引・曳》「裾(スソ)を―・く」
(5)自分の体の中に入れる。「かぜを―・く」
(6)人を誘い寄せる。
 (ア)呼びこむ。誘いこむ。《引》「店先で客を―・く」
 (イ)他人の注意・心をこちらに向けさせる。《引・惹》「人目を―・くような服」「同情を―・く」「美貌に―・かれる」「気を―・く」「人柄に―・かれる」
(7)線状の施設を作って,自分の方へ導き入れる。「用水路を作って水を―・く」「水道を―・く」「電話を―・く」
(8)のばす。《引》
 (ア)縮んでいたものを広げる。「窓にカーテンを―・く」「幕を―・く」
 (イ)表面に広く塗る。「フライパンに油を―・く」「蝋(ロウ)を―・いた紙」
 (ウ)本体から長く伸びるようにする。「声を長く―・く」「裾を長く―・く」
(9)線を書く。線状に長く伸ばす。「線を―・く」「図面を―・く」「納豆が糸を―・く」
(10)長く続ける。「声を長く―・く」
(11)一部を取る。《引》
 (ア)数量や金額について,一部を取り去る。少なくする。「一〇―・く三は七」「毎月の給料から税金を―・かれている」
 (イ)言葉・証拠などをあげる。「徒然草の一節を―・く」「吉野川を―・きて世中をうらみきつるに/古今(仮名序)」
 (ウ)くじ引きなどで,一つを選んで自分のものとする。「おみくじを―・く」「(トランプデ)ばばを―・く」
 (エ)こっそり盗む。「ねずみが餅を―・く」
(12)辞書・索引などを参照する。《引》「辞書を―・いて調べる」「電話帳を―・いて番号を調べる」
(13)血統・素質などを受け継ぐ。《引》「この子は祖父の血を―・いて気が強い」「彼の哲学はドイツ観念論の流れを―・いている」
(14)弓に張った弦を引っ張る。また,弓につがえた矢を射る。《引》「的に向かって弓を―・く」
(15)退却させる。《引・退》
 (ア)出ていた体・手足などを引っこめる。「体を―・いて車をよける」「もう少しあごを―・いて」
 (イ)自分の側の軍勢を退却させる。「兵を―・く」
 (ウ)(「身を引く」の形で)それまでかかわりのあった人や事柄との関係を断つ。「実業界から身を―・く」
(16)花札で遊ぶ。《引》「花札を―・く」
(17)引き出物として与える。また,配付する。「布施に馬を―・き給へりける/今鏡(村上の源氏)」
(18)湯を汲んで浴びる。「湯殿しつらひなどして御湯―・かせ奉る/平家 10」
(19)取り外す。「橋を―・いたぞ,誤ちすな,とどよみけれども/平家 4」
(20)贔屓(ヒイキ)にする。「この弟の左の大臣を院とともに―・き給ひて/今鏡(藤波中)」
□二□(自動詞)
(1)後ろにさがる。退却する。また,やり始めたことを途中でやめる。《引・退》「進むことも―・くこともできない」「言いだしたらあとには―・かない」
(2)長く続いた勤めをやめる。引退する。《引・退》「 H 先生はこの三月で本校をお―・きになる」「今度の公演を最後に舞台から―・くことになった」
(3)勤めなどを休む。「『寝てゐるか』『あい,此頃は―・いてやすが,お前だから出たのよ』/洒落本・寸南破良意」
(4)十分な程度にあったものがなくなる。《引・退》
⇔出る
「潮が―・く」「汗が―・く」「顔から血の気が―・く」「やっと熱が―・いた」「腫れが―・く」
[可能] ひける
■二■ (動カ下二)
⇒ひける
[慣用] あとを―・糸を―・尾を―・杖(ツエ)を―・手薬煉(テグスネ)を―・手を―・弓を―・我が田へ水を―/鼠(ネズミ)に引かれそう

退く

のく【退く】
step[stand]aside;step back (後ろへ).

退く

ど・く [0] 【退く】
■一■ (動カ五[四])
〔「のく」の転。近世以降の語〕
その場所からわきへ移る。「わきに―・いてください」
[可能] どける
■二■ (動カ下二)
⇒どける

退く

の・く [0] 【退く】
■一■ (動カ五[四])
(1)わきへ移る。どく。「車が来たのでわきへ―・く」「雀の子そこ―・けそこ―・けお馬が通る/おらが春」
(2)引き払う。立ちのく。どく。「銭湯が―・いたあとに商店ができた」
(3)脱退する。「会を―・く」「仲間ヲ―・ク/ヘボン」
(4)離れた場所にある,または,いる。距離を置く。「いと遥かに見やり参らせて,―・きてなむ車ども引き立てたるに/栄花(嶺の月)」「居給ふべき所と見ゆるは,寺よりは少し―・きてぞありける/狭衣 4」
(5)退却する。「しばしもこらへず,二町ばかりざつと引いてぞ―・きにける/平家 11」
(6)ある地位からしりぞく。「ひたぶるに取られむよりは,我とや―・きなまし/大鏡(師尹)」
(7)関係が疎遠になる。縁が切れる。「思ひも譲りつべく,―・く心地し給へど/源氏(浮舟)」
〔「のける」に対する自動詞〕
[可能] のける
■二■ (動カ下二)
⇒のける

退く

しりぞ・く [3] 【退く】
■一■ (動カ五[四])
〔「後(シリ)退(ソ)く」の意〕
(1)現在の位置からうしろへ移動する。うしろへさがる。後退する。
⇔進む
「二,三歩―・く」
(2)貴人の前から退出する。「御前を―・く」「(禄ヲ)肩に懸けて,拝して―・く/徒然 66」
(3)公の職務から引退する。「政界から―・く」「現役を―・く」
(4)距離をおく。「一歩―・いて考える」
(5)へりくだる。「―・きて咎なしとこそ昔賢しき人も言ひ置きけれ/源氏(明石)」
〔「退ける」に対する自動詞〕
[可能] しりぞける
■二■ (動カ下二)
⇒しりぞける

退く

そ・く 【退く】
■一■ (動カ四)
離れる。遠ざかる。「大和へに西風吹き上げて雲離れ―・き居りとも我忘れめや/古事記(下)」
■二■ (動カ下二)
離す。しりぞける。とりさる。「夏草の刈り―・くれども生ひしくごとし/万葉 2769」

退ける

ど・ける [0] 【退ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ど・く
〔「のける」の転。近世以降の語〕
邪魔な物をその場所からわきへうつす。どかす。「通れないからその椅子を―・けて下さい」

退ける

の・ける [0] 【退ける・除ける】 (動カ下一)[文]カ下二 の・く
(1)現在の位置から去らせる。どける。《退》「押し―・ける」「それがしを―・けうよりもそちがのけ/狂言・牛馬」
(2)物をよそへ移す。どける。《除》「石を―・ける」
(3)除外する。取りのぞく。《除》「虫の食った豆は―・けておく」「部屋代と食費を―・けると,手もとにいくらも残らない」「取り―・ける」
(4)(補助動詞)
動詞の連用形に「て」の付いた形に付く。
 (ア)(困難なことを)みごとにしとげる,しおおせる意を表す。「困難な仕事をみごとにやって―・けた」
 (イ)(やりにくいことを)あえてする,思いきってしてしまう意を表す。「思ったままを平気で言って―・ける」
〔「のく」に対する他動詞〕

退ける

しりぞける【退ける】
drive back[away];repel;→英和
expel;→英和
keep away;[要求を]reject;→英和
refuse;→英和
[負かす]beat;→英和
defeat.→英和

退ける

どける【退ける】
remove;→英和
put <a thing> out of the way.→英和

退ける

しりぞ・ける [4] 【退ける・斥ける】 (動カ下一)[文]カ下二 しりぞ・く
(1)うしろへ下がらせる。去らせる。「家来を―・ける」
(2)(向かって来るものを)あとへ引かせる。撃退する。「挑戦者を―・ける」
(3)相手の要求などを受け入れない。用いない。「要求を―・ける」「諫臣を―・ける」「奢(オゴリ)を―・けて財(タカラ)をもたず/徒然 18」
(4)公の地位から身を引かせる。地位を落とす。「陽成―・けられ給ひし時/正統記(光孝)」
〔「退く」に対する他動詞〕

退け時

ひけどき [0] 【引け時・退け時】
一日の仕事や課業を終えて,会社や学校を退出する時刻。

退け際

ひけぎわ [0] 【引け際・退け際】
(1)物事が終わろうとする時分。特に,一日の勤めが終わって帰る時分。ひけどき。
(2)取引所で,立ち会いが終わる頃。大引けに近い時分。また,その頃の相場。

退っ引き

のっぴき [0] 【退っ引き】 (名)スル
〔「のきひき」の転〕
後ろへ引き下がること。のがれること。下に打ち消しの語を伴って用いる。「礼には同姓を娶らずといふからと―させぬ難問を掛けた/百一新論(周)」

退る

すさ・る [2][0] 【退る】 (動ラ五[四])
〔「すざる」とも〕
うしろへさがる。しりぞく。しさる。「たじ��と―・つて/婦系図(鏡花)」「『え申すまい』『―・れ』/狂言・秀句傘」

退る

すべ・る [2] 【滑る・辷る・退る】 (動ラ五[四])
(1)物の表面をなめらかに移動する。「水面を―・るように進む」
(2)とどまっていられなくて,なめらかに動く。「雪道で―・った」「皿が―・って落ちる」
(3)雪・氷の上を滑走する。「スケートで―・る」
(4)うっかり言ったり,書いたりする。「口が―・る」「筆が―・る」「口ガ…―・ッテ申シタ/日葡」
(5)試験に落ちる。「入学試験に―・る」
(6)そっと位置をかえる。そっと退席する。「嫻雅(シトヤ)かに席を―・つた/社会百面相(魯庵)」「女も夜ふくる程に―・りつつ/徒然 191」
(7)退位する。「位を―・らせ給ひて新院とぞ申しける/平家 1」
[可能] すべれる

退る

しさ・る [2] 【退る】 (動ラ五[四])
〔「しざる」とも〕
後ろへさがる。あとずさりする。「シザル/ヘボン」「この馬の―・り候ふ時に/沙石 4」
〔「後(シリ)去る」の意という〕

退京

たいきょう [0] 【退京】 (名)スル
みやこを立ちのくこと。古くは京都,現在は東京を立ちのくことにいう。

退任

たいにん [0] 【退任】 (名)スル
今まで就いていた任務から退くこと。
⇔就任
「部長の職を―する」

退任する

たいにん【退任する】
retire[resign] <from one's office> .→英和

退会

たいかい【退会】
⇒脱会,脱退.

退会

たいかい [0] 【退会】 (名)スル
その会の会員であることをやめること。
⇔入会
「クラブを―する」

退位

たいい [1] 【退位】 (名)スル
帝位・王位を退くこと。

退位

たいい【退位】
abdication.〜する abdicate.→英和

退凡下乗

だいぼんげじょう [5] 【退凡下乗】
〔仏〕 釈迦が霊鷲山(リヨウジユセン)で説法をした時,これを聞くために摩訶陀(マカダ)国王頻婆娑羅(ビンバシヤラ)が通路を開いて,その中間に建てたという二本の卒塔婆。一つは「下乗」といって王はここから歩き,一つは「退凡」といって凡人はここから内に入らせなかったという。

退出

たいしゅつ [0] 【退出】 (名)スル
改まった場所から帰ること。「宮中を―する」

退出する

たいしゅつ【退出する】
leave;→英和
retire[withdraw] <from> .→英和

退出音声

まかでおんじょう [4] 【退出音声・罷出音声】
雅楽で,舞人の退場音楽。また,参集者の退出の際の奏楽。後者には通常「長慶子(チヨウゲイシ)」の曲が奏される。
⇔参人(マイリ)音声

退勢

たいせい [0] 【退勢・頽勢】
物事の衰えていくありさま。衰勢。「―を挽回する」

退勢を挽回する

たいせい【退勢を挽回(ばんかい)する】
restore one's declining fortunes;rally.→英和

退勤

たいきん [0] 【退勤】 (名)スル
勤務を終えて勤め先を出ること。
⇔出勤
「定時に―する」

退化

たいか [1][0] 【退化】 (名)スル
(1)進歩したものが,もとの状態に戻ること。退行。「脚力が―する」
(2)〔生〕 系統発生において,複雑に分化した形態や機能をもつ器官が,単純で縮小した器官に変化すること。また,個体発生の過程で細胞内の構造や組織・器官などが消失あるいは縮小することにもいう。
⇔進化

退化

たいか【退化】
degeneration.〜する degenerate.→英和
〜した degenerate(d).

退化器官

たいかきかん [5][4] 【退化器官】
退化した状態にある器官。洞穴動物の目,寄生動物の運動器官・消化器官など。

退却

たいきゃく【退却】
(a) retreat.→英和
〜する (make a) retreat <from,to> ;withdraw.→英和

退却

たいきゃく [0] 【退却】 (名)スル
争いに敗れて退くこと。「敗残兵をまとめて―する」「総―」

退去

たいきょ [1] 【退去】 (名)スル
ある場所から立ちのくこと。また,立ちのかせること。「デモ隊を―させる」

退去する

たいきょ【退去する】
leave;→英和
withdraw;→英和
evacuate.→英和
〜を命じる order <a person> out of <a place> .

退団

たいだん [0] 【退団】 (名)スル
所属している団体を去ること。
⇔入団
「今シーズン限りで―する」

退団する

たいだん【退団する】
withdraw <from> .→英和

退園

たいえん [0] 【退園】 (名)スル
(1)動物園や公園などから外に出ること。
⇔入園
(2)幼稚園などから帰ること。
⇔登園

退城

たいじょう [0] 【退城】 (名)スル
城を退出すること。下城。

退場

たいじょう [0] 【退場】 (名)スル
(1)その場所・会場・競技場などから去ること。
⇔入場
「全員が―する」「審判が―を命じた」
(2)演劇で,その場面・舞台から去ること。
⇔登場
「下手(シモテ)に―する」

退場する

たいじょう【退場する】
leave <a place> ;→英和
go away <from> ;《劇》Exit <Hamlet> .

退塗

たいぬり [0] 【退塗(り)】
日本画の手法の一。墨の線描から少し下げて色を塗ること。

退塗り

たいぬり [0] 【退塗(り)】
日本画の手法の一。墨の線描から少し下げて色を塗ること。

退嬰

たいえい [0] 【退嬰】
〔しりごみする意〕
新しい物事を積極的に受け入れていくような意気込みがないこと。

退嬰的

たいえいてき [0] 【退嬰的】 (形動)
新しい物事などを積極的に受け入れる意気込みがない,消極的なさま。「―な風潮」

退嬰的な

たいえい【退嬰的な】
conservative.→英和

退学

たいがく [0] 【退学】 (名)スル
(1)生徒が学校を途中でやめること。また,途中でやめさせること。退校。「中途―」「―処分」
(2)規定の課程を修得したりして学校をやめること。

退学する

たいがく【退学する】
leave[give up]school[university](halfway).〜になる be dismissed[expelled]from school[university].‖退学届 a notice of withdrawal from school.

退官

たいかん [0] 【退官】 (名)スル
官職をやめること。「定年で―する」

退官する

たいかん【退官する】
retire <from> ;→英和
leave.→英和

退室

たいしつ [0] 【退室】 (名)スル
(用事を済ませて)その部屋から出ること。
⇔入室
「面接を終えて―する」

退寮

たいりょう [0] 【退寮】 (名)スル
寮に居住していた人が,部屋をひきはらって,寮から出ること。
⇔入寮

退局

たいきょく [0] 【退局】 (名)スル
放送局・医局など局のつく組織をやめること。また,局を出て帰ること。

退屈

たいくつ [0] 【退屈】 (名・形動)スル [文]ナリ
□一□
(1)何もすることがなく暇をもてあます・こと(さま)。「―をまぎらす」「―な日々」
(2)飽きること。つまらないこと。いやになること。また,そのさま。「―な講義」「人生に―する」
□二□
(1)疲れていやになること。「寄手の兵多くは―してぞ見えたりける/太平記 7」
(2)困難におそれしりぞくこと。「海上の兵船,陸地の大勢… 聞きしにも猶過ぎたれば… ―してぞ覚えける/太平記 16」
(3)〔仏〕 修行の苦しさや困難さに,精進努力の心を失うこと。
〔□二□(3)が原義〕
[派生] ――さ(名)

退屈な

たいくつ【退屈な】
boring;→英和
tedious;→英和
monotonous;→英和
dull.→英和
〜する be tired <of> ;be bored <by> .〜しのぎに to kill time;for a change.→英和

退屈凌ぎ

たいくつしのぎ [5] 【退屈凌ぎ】
退屈をまぎらすために何かをすること。退屈まぎれ。「―に雑誌を読む」

退帆

たいはん [0] 【退帆】 (名)スル
船が帆をあげて帰ること。「回天のはや―に及びしかば/近世紀聞(延房)」

退席

たいせき [0] 【退席】 (名)スル
席を離れて帰ること。「途中で会合を―する」

退席する

たいせき【退席する】
leave the room.→英和

退庁

たいちょう [0] 【退庁】 (名)スル
仕事を終えて,役所から帰ること。
⇔登庁
「定時に―する」

退庁する

たいちょう【退庁する】
leave the office.→英和
退庁時刻 the closing hour[time].

退店

たいてん [0] 【退店】 (名)スル
買い物や勤務を終えて,店を出ること。

退座

たいざ [0] 【退座】 (名)スル
座席から去ること。退席。「講演会を中途で―する」

退廃

たいはい [0] 【退廃・頽廃】 (名)スル
(1)風俗・気風がくずれ不健全になること。「風紀が―する」
(2)くずれ衰えること。こわれ荒れること。「―した都」

退廃した

たいはい【退廃した(する)】
(be) corrupted[degenerated,ruined].

退廃派

たいはいは [0] 【退廃派】
⇒デカダンス

退廃的

たいはいてき [0] 【退廃的】 (形動)
人心が荒れて,道徳や健全さが失われているさま。デカダン。「―なムード」

退廷

たいてい [0] 【退廷】 (名)スル
(1)法廷から立ち去ること。「裁判官が―する」
(2)朝廷から退出すること。

退廷する

たいてい【退廷する】
leave the court.→英和

退役

たいえき [0] 【退役】 (名)スル
兵役を退くこと。特に,士官・准士官が,軍籍を離れること。「―軍人」

退役

たいやく [0] 【退役】 (名)スル
役職を退くこと。[日葡]

退役する

たいえき【退役する】
retire <from> ;→英和
leave <the army> .→英和
退役軍人 an ex-serviceman; <米> a veteran;→英和
a retired officer (将校).

退所

たいしょ [0] 【退所】 (名)スル
研究所など「所」とつく組織などを出ること。また,やめること。

退敗

たいはい [0] 【退敗】 (名)スル
負けて後退すること。敗退。

退散

たいさん [0] 【退散】 (名)スル
(1)集まっていたものが別れ散ること。また,単にその場から引き揚げること。「早々に―する」
(2)逃げ去ること。「敵の軍勢は―した」

退散する

たいさん【退散する】
disperse;→英和
disappear;→英和
take to flight.〜させる disperse;→英和
expel.→英和

退朝

たいちょう [0] 【退朝】 (名)スル
朝廷から退出すること。

退校

たいこう【退校】
⇒退学.

退校

たいこう [0] 【退校】 (名)スル
(1)生徒が学校を途中でやめること。また,学校を途中でやめさせられること。退学。「―処分」
(2)「下校(ゲコウ)」に同じ。

退歩

たいほ [1] 【退歩】 (名)スル
あともどりすること。物事の状態が以前より悪くなること。
⇔進歩
「考え方が―する」

退歩

たいほ【退歩】
retrogression;deterioration.〜的 backward.→英和
〜する retrograde;→英和
go[fall]backward;degenerate.→英和

退水

たいすい [0] 【退水】 (名)スル
(1)大水がひくこと。
(2)水球競技で,ラフ-プレーした選手をプール外に出すこと。

退治

たいじ [1][0] 【退治・対治】 (名)スル
(1)(悪いもの・害をなすものを)平らげること。うちほろぼすこと。「害虫を―する」「鬼―」
(2)〔仏〕 人々を仏道に専心させるため,煩悩(ボンノウ)の悪魔を降伏(ゴウブク)させること。
(3)病気をなおすこと。

退治

たいじ【退治】
conquest;→英和
extermination.〜する conquer;→英和
get rid of;root out;destroy.→英和

退治る

たい・じる タイヂル [3][0] 【退治る】 (動ザ上一)
〔名詞「退治」の動詞化〕
(1)退治する。ほろぼす。「三十分許でバツタは―・じた/坊っちゃん(漱石)」
(2)すっかり食べる。たいらげる。「刺身は綺麗に―・じてしまつてあつた/青年(鴎外)」

退潮

たいちょう [0] 【退潮】 (名)スル
(1)潮がひくこと。ひきしお。干潮。
(2)勢いが衰えること。退勢。「党勢が―する」

退潮

たいちょう【退潮(時に)】
(at) ebb[low]tide.

退社

たいしゃ [0] 【退社】 (名)スル
(1)会社員がその会社をやめること。
⇔入社
「定年で―する」
(2)一日の仕事を終えて会社をひきあげること。
⇔出社
「―時刻」
(3)社団法人の社員{(2)}が社員としての資格を失うこと。

退社する

たいしゃ【退社する】
leave[retire from]a company;→英和
leave the office (帰宅).→英和

退紅

たいこう [0] 【退紅・褪紅】
(1)「退紅色」に同じ。
(2)退紅色に染めた粗製の狩衣。

退紅

あらぞめ 【荒染・退紅・桃花染】
(1)紅花で染めた薄い紅色。洗い染。
(2)薄い紅色の布狩衣(ヌノカリギヌ)の短いもの。仕丁が着用した。

退紅色

たいこうしょく [3] 【退紅色】
少量の紅花で染めた薄い紅色。また,後世,鈍い赤をもいう。荒染め。一入(ヒトシオ)染め。退紅。

退縮

たいしゅく [0] 【退縮】 (名)スル
(1)ちぢみあがって引き下がること。「危険を恐れ,常に逡巡―するは/真善美日本人(雪嶺)」
(2)いったん発育した組織や臓器が,一定の時期を過ぎて小さくなり,または機能を減退すること。松果体・胸腺の思春期後の退化や,老人性の萎縮など。

退耕

たいこう [0] 【退耕】
官職を去って,農耕に従事するなど自適の生活を送ること。

退職

たいしょく [0] 【退職】 (名)スル
勤めていた職場をやめること。職を退くこと。
⇔就職
「定年で―する」「依願―」

退職する

たいしょく【退職する】
retire from office[service];→英和
resign[leave]an office.‖退職金 a retiring allowance.退職者 a retired employee.退職年金 a retirement annuity.退職年限 age limit.

退職年金

たいしょくねんきん [5] 【退職年金】
各種の共済制度に基づいて,退職後支給される年金。

退職慰労金

たいしょくいろうきん [0] 【退職慰労金】
取締役・監査役であった者に対して,在職中の職務執行の報酬として会社から支払われる金銭。

退職所得

たいしょくしょとく [5] 【退職所得】
退職手当,一時恩給その他退職によって一時に受ける給与およびこれらの性質を有する給与。他の所得と分離して課税される。

退職者医療制度

たいしょくしゃいりょうせいど [9][3][4] 【退職者医療制度】
国民健康保険の財政負担を軽減するために,高齢退職者の医療費を被用者保険から賄う制度。1984年(昭和59)の国民健康保険法の改正により実施。

退職被保険者

たいしょくひほけんしゃ [0][3] 【退職被保険者】
国民健康保険の被保険者のうち,厚生年金保険等の年金受給者。

退職金

たいしょくきん [0] 【退職金】
退職に際して,その勤め先から退職者に支払われる金銭。

退船

たいせん [0] 【退船】 (名)スル
船からおりること。船から退去すること。

退艦

たいかん [0] 【退艦】 (名)スル
軍艦からおりること。軍艦から退去すること。

退色

たいしょく [0] 【退色・褪色】 (名)スル
日光に当たったり,時間の経過などにより色あせること。「日に当たって―する」

退蔵

たいぞう [0] 【退蔵】 (名)スル
金銭や物品を使用せずに保持すること。「―物資」

退蔵物資

たいぞう【退蔵物資】
hoarded goods.

退蔵貨幣

たいぞうかへい [5] 【退蔵貨幣】
たんす預金など,金融機関に預けず貯蔵された状態にある貨幣。蓄蔵貨幣。

退蔵院

たいぞういん タイザウヰン 【退蔵院】
京都市右京区にある妙心寺の塔頭(タツチユウ)の一。開山は無因宗因。如拙(ジヨセツ)の「瓢鮎図(ヒヨウネンズ)」を蔵し,狩野元信作と伝える蓬莱枯山水庭園がある。

退行

たいこう [0] 【退行】 (名)スル
(1)あとにさがること。後退。
(2)〔心〕 困難な状況や情緒的混乱に立ち至ったときに,行動が発達上の初期の状態に戻ること。
(3)〔天〕 逆行運動のこと。

退行的進化

たいこうてきしんか [7] 【退行的進化】
〔生〕 系統発生における退化を進化の一形態と見なすこと。

退譲

たいじょう [0] 【退譲】 (名)スル
へりくだり人に譲ること。

退路

たいろ [1] 【退路】
退却するみち。にげみち。
⇔進路
「―を断つ」

退路

たいろ【退路(を断つ)】
(cut off) the retreat.→英和

退身

たいしん [0] 【退身】 (名)スル
官職をやめること。退官。「議院より―すべしと/もしや草紙(桜痴)」

退軍

たいぐん [0] 【退軍】
軍隊を後退させること。軍勢を引き上げること。

退転

たいてん [0] 【退転】 (名)スル
(1)〔仏〕 修行を怠り悪い方へ後戻りすること。
→不退
(2)志を曲げて屈すること。「学問のために努力して,毫も―しなかつた/伊沢蘭軒(鴎外)」
(3)だんだん悪い方へ移りかわること。「世の文運は未だ甞て―せず/明六雑誌 3」
(4)落ちぶれて立ち退くこと。「主人丈太夫家―/浄瑠璃・新版歌祭文」
(5)中断すること。中止。「長日護摩御―なく行はせおはしましけり/愚管 6」

退避

たいひ [1][0] 【退避】 (名)スル
その場所から離れて危険をさけること。避難。「安全な地点に―する」「―訓練」

退避する

たいひ【退避する】
take shelter <in,under> .→英和
退避壕 a shelter;a dugout.→英和

退部

たいぶ [0] 【退部】 (名)スル
運動部・文化部などの部活動から抜けること。
⇔入部
「山岳部を―する」

退院

たいいん [0] 【退院】 (名)スル
(1)入院していた患者が,治療を終えたりして病院から出ること。
⇔入院
「傷が治って―する」
(2)衆・参の議員がそれぞれの議院から退出すること。
(3)江戸時代に僧侶に科した刑罰の一。職を解き,寺から出すこと。
→追院

退院する

たいいん【退院する】
leave (the) hospital.

退陣

たいじん [0] 【退陣】 (名)スル
(1)戦闘に際して陣地を後方へ下げること。
(2)ある地位から退くこと。「内閣が―する」「首脳部の―を迫る」

退陣する

たいじん【退陣する】
retire;→英和
withdraw.→英和

退際

ひきぎわ [0] 【引(き)際・退(き)際】
職場・仕事・地位などを退くまぎわ。退く時機や退き方についていう。「人間は―が肝心だ」

退隠

たいいん [0] 【退隠】 (名)スル
官職や公的な仕事から退いて,暇な身となること。隠退。「―して,詩歌俳諧を銷遣(シヨウケン)の具とし/渋江抽斎(鴎外)」

退館

たいかん [0] 【退館】 (名)スル
図書館・博物館などから退去すること。
⇔入館

送り

おくり [0] 【送り】
(1)品物などを送ること。送り届けること。「―先」「地方―」
(2)人を見送ること。
⇔迎え
「成田空港まで―に行く」
(3)管轄を変えること。「検察庁―」
(4)印刷で,活字を前の行や後ろの行へ移すこと。「行―」
(5)「送り状」の略。
(6)死者を守って墓まで送ること。葬送。「野辺の―」
(7)物事を次へ回すこと。「膝(ヒザ)―」「順―」
(8)江戸時代,島流しのこと。
(9)浄瑠璃で,情景の変わり目や人の出入りにつける節。
(10)歌舞伎で,役者の引っ込みに用いる下座唄。また,幕切れ・道具替わり・引っ込みなどに打つ鉦(カネ)。

送りの内侍

おくりのないし 【送りの内侍】
天皇が譲位に当たって剣璽(ケンジ)を新帝へ渡す際,あいだに立って近衛中将に渡す役をつとめる先帝づきの内侍。

送りバント

おくりバント [4] 【送り―】
野球で,走者を進塁させるために行うバント。

送り三重

おくりさんじゅう [4] 【送り三重】
歌舞伎の下座音楽の一。主役が愁いにしずんで花道を引っ込む時,愁い三重(サンジユウ)に続いて,足取りが次第に早まるのに合わせて奏する三味線の囃子(ハヤシ)。
→愁い三重

送り主

おくりぬし [3] 【送り主】
先方へ金品を送った人。発送者。

送り人

おくりにん【送り人】
a sender;→英和
a remitter (送金人);a consignor (荷送り人).→英和

送り付ける

おくりつ・ける [5] 【送り付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 おくりつ・く
(相手の気持ちにかかわらず)送り届ける。「請求書を―・ける」

送り仮名

おくりがな [0] 【送り仮名】
(1)漢字仮名交じりの文を書く時,漢字の読みを補うためにその字の下に付ける仮名。「書く」の「く」,「長い」の「い」など。
(2)漢文訓読の際,その読みを示すために漢字の右下に付ける仮名。片仮名で,助詞や活用語尾などを示す。捨て仮名。そえがな。

送り倒し

おくりたおし [0] 【送り倒し】
相撲の決まり手の一。相手の後ろにまわって土俵内で押して倒す技。

送り先

おくりさき【送り先】
the destination;→英和
the address (あて名);→英和
a consignee (人).

送り出し

おくりだし [0] 【送り出し】
(1)送り出すこと。発送すること。
(2)相撲の決まり手の一。相手の後ろにまわって腰のあたりを突いて土俵外に押し出す技。

送り出す

おくりだ・す [4] 【送り出す】 (動サ五[四])
(1)内から外へ出て行く人を出発させる。「客を―・す」
(2)品物を届け先に向けて運び出す。発送する。「引っ越し荷物を―・す」
(3)世の中へ出す。「名作を世に―・す」
(4)相撲で,相手を後ろから押して土俵の外に出す。
[可能] おくりだせる

送り字

おくりじ [0][3] 【送り字】
⇒踊(オド)り字(ジ)

送り届ける

おくりとど・ける [6] 【送り届ける】 (動カ下一)[文]カ下二 おくりとど・く
おくって,人や物が目的の所まで着くようにする。「客を駅まで―・ける」「書籍小包にして―・ける」

送り手

おくりて [0] 【送り手】
物を送る側の人。特に,情報などを伝達する側。
⇔受け手

送り拍子木

おくりひょうしぎ 【送り拍子木】
江戸時代,江戸で深夜に通行人があると,それを知らせるために番人が打った拍子木。通行人の数だけ打って,各木戸で順送りに知らせた。

送り文

おくりぶみ [0] 【送り文】
品物を人に送る際に添える手紙。送り状。

送り梅雨

おくりづゆ [3] 【送り梅雨】
梅雨明けのときの雨。雷を伴い,時に豪雨になる。

送り火

おくりび [3][0] 【送り火】
盂蘭盆(ウラボン)の最後の日の夜,今までもてなしていた祖先の霊を送るために燃やす火。
⇔迎え火
[季]秋。《―や母が心に幾仏/虚子》

送り状

おくりじょう【送り状】
an invoice.→英和

送り状

おくりじょう [0] 【送り状】
(1)商品を発送する時,荷送り人が荷受人に送る商品の明細書。仕切り状。
(2)「運送状」に同じ。
(3)インボイスに同じ。

送り狼

おくりおおかみ [4] 【送り狼】
(1)若い女性に親切そうに家まで送るとみせかけて,すきがあれば乱暴しようとたくらむ男。
(2)山中などで,旅人の後をつけてきて,すきをみて危害を加えると考えられた狼。

送り猿

おくりざる [4] 【送り猿】
戸締まりのための猿{(3)}の一部。戸の上部に設けた上げ猿を上げたあと,下に落ちないように横から差し込み止めるもの。寄せ猿。

送り盆

おくりぼん [3] 【送り盆】
盂蘭盆(ウラボン)の終わりの日。祖先の霊を送る。
⇔迎え盆

送り筒

おくりづつ [3] 【送り筒】
輪切りにした竹筒に,藤づるなどで下げ緒をつけた花生け。珍しい花を人に贈る際に用いる。

送り経

おくりぎょう [0] 【送り経】
盂蘭盆(ウラボン)の最後の日に精霊(シヨウリヨウ)を冥土(メイド)へ送るために読むお経。
⇔迎え経

送り膳

おくりぜん [3] 【送り膳】
宴会などの際に,来なかった客のもとへ送り届ける料理の膳。

送り装置

おくりそうち [4] 【送り装置】
工作機械などで,刃物や加工される物を取り付けた台を縦や横に動かす装置。

送り賃

おくりちん【送り賃】
postage;→英和
carriage.→英和

送り足

おくりあし [3][0] 【送り足】
(1)相撲で,相手をつり上げたまま土俵の外にだす時,踏み出した自分の足。この場合,負けとはならない。
(2)剣道で,前足に後ろ足を引きつけながら進む足さばき。
(3)貴人の前に物を持ってでる時の礼法。敷居ぎわで片足を上げ,前へは出ずにもとに戻し,改めて敷居を越えるもの。[貞丈雑記]

送り足払い

おくりあしばらい [6] 【送り足払い】
柔道の技の名。相手を左右に移動させながら,相手の片足のくるぶしあたりを移動方向に払う足技。

送り込み

おくりこみ [0] 【送り込み】
(1)(人や物を)送り込むこと。「人材の―」
(2)能で,退場する演者を楽屋へ送り込むこと。大小鼓のあしらいではやし送るあしらい込み,狂言方が介添えして送る狂言送り込みなどがある。

送り込む

おくりこ・む [4] 【送り込む】 (動マ五[四])
目的の所へ人や物を送り届ける。「救援隊を―・む」
[可能] おくりこめる

送り迎え

おくりむかえ [4][0] 【送り迎え】 (名)スル
人を送ることと迎えること。「車で―する」「―の人で駅が混雑する」

送り返す

おくりかえ・す [4] 【送り返す】 (動サ五[四])
送られてきた物を送り主にあてて,再び送る。返送する。「不良品を―・す」
[可能] おくりかえせる

送り返す

おくりかえす【送り返す】
send back;return.→英和

送る

おく・る [0] 【送る】 (動ラ五[四])
〔「後(オク)る」と同源〕
(1)物や手紙・情報などを他の地点に移動させる。届ける。
 (ア)自分の手元にある物を,離れた地点や遠くにいる人のもとへ移動させる。「報告書を―・る」「実家からミカンを―・ってきた」「為替(カワセ)で金を―・る」
 (イ)気持ちや考えが相手に届くようにする。「声援を―・る」「合図を―・る」「秋波を―・る」
(2)人をある場所に行かせる。派遣する。「特使を―・って交渉にあたらせる」「国際会議に代表を―・る」「息子を戦場へ―・る」
(3)去って行く人と一緒に行く。
⇔迎える

 (ア)去って行く人に,途中まで,あるいは目的地までついて行く。「駅まで―・って行く」「車で家まで―・る」
 (イ)去って行く人に対し,別れる地点で名残を惜しんだり別れの挨拶(アイサツ)をしたりする。「成田空港で両親を―・った」「 A 君を―・る会」
 (ウ)死んだ人に別れを告げる。また,葬る。「あしひきの荒山中に―・りおきて/万葉 1806」
(4)(時が)過ぎ去るままにする。時を過ごす。「少年時代を北海道で―・った」
(5)順々に次の場所へ移す。「ボールを手から手へと―・る」「膝(ヒザ)を―・って席をつめる」
(6)送り仮名をつける。「動詞は活用語尾から―・る」
(7)つぐなう。報いる。「恩ヲ―・ル/日葡」
[可能] おくれる

送る

おくる【送る】
(1)[発送]send;→英和
ship (船で);→英和
remit (金を).→英和
(2)[見送る]see <a person> off.(3)[送り届ける]see <a person> home;escort (護送);→英和
dispatch (派遣).→英和
(4)[過ごす]pass;→英和
lead <a lonely life> .→英和

送付

そうふ [1][0] 【送付】 (名)スル
品物・書類などを送り届けること。「合格通知を―する」

送付する

そうふ【送付する】
send;→英和
forward;→英和
remit (金を).→英和
‖送付先 the addressee.

送付債務

そうふさいむ [4] 【送付債務】
債権者・債務者の住所または営業所以外の土地に目的物を送付する債務。
→持参債務
→取り立て債務

送信

そうしん [0] 【送信】 (名)スル
信号を送ること。発信。「定時に―する」

送信する

そうしん【送信する】
transmit a message.→英和
送信機 a transmitter.

送信所

そうしんじょ [0][5] 【送信所】
電信・電話などの通信を送り出すための施設。

送信機

そうしんき [3] 【送信機】
無線通信・放送などで,信号を高周波の搬送波にのせて,送信アンテナに送り出す装置。

送像

そうぞう [0] 【送像】 (名)スル
電波でテレビの画像を送ること。
⇔受像

送別

そうべつ [0] 【送別】 (名)スル
別れて行く人を送ること。「―の辞」「―会」

送別

そうべつ【送別】
a farewell;→英和
a send-off.〜の辞 a farewell address.…のために〜会を開く give a farewell party in honor of….

送受

そうじゅ [1] 【送受】 (名)スル
送ることと受け取ること。送信と受信。「相互に―する」

送呈

そうてい [0] 【送呈】 (名)スル
他人に物を送り与えること。「拙著を―します」

送料

そうりょう【送料】
postage (郵便);→英和
carriage (運賃).→英和

送料

そうりょう [1][3] 【送料】
品物を送るのに必要な料金。送り賃。

送本

そうほん [0] 【送本】 (名)スル
本を送ること。

送本する

そうほん【送本する】
send the book <to> .→英和

送材車

そうざいしゃ [3] 【送材車】
丸太または半製品を車上の台に固定し,帯鋸(オビノコ)に向かってレール上を移動して一定の厚さに製材する装置。台車。

送検

そうけん [0] 【送検】 (名)スル
警察が,犯罪容疑者や捜査書類・証拠物件などを検察庁へ送ること。「身柄を―する」
→書類送検

送検する

そうけん【送検する】
turn <a person> over to the public prosecutor's office;send <papers> to the public prosecutor's office.

送気

そうき [1] 【送気】 (名)スル
空気を送り込むこと。「―管」

送水

そうすい [0] 【送水】 (名)スル
水道・ポンプなどで水を送ること。

送水する

そうすい【送水する】
supply <the town> with water.送水管 a water pipe.

送水管

そうすいかん [0] 【送水管】
水を送る管。特に,水道施設で,浄水場から配水池まで水を送る管。

送油

そうゆ [0] 【送油】 (名)スル
原油などをパイプを通じて輸送すること。「―管」

送球

そうきゅう [0] 【送球】 (名)スル
(1)球技で,ボールを味方の選手に投げ渡すこと。「一塁に―する」
(2)ハンド-ボールのこと。

送球する

そうきゅう【送球する】
pass[throw]a ball.→英和

送礼

そうれい [0] 【送礼】
人を見送るときの礼儀。

送稿

そうこう [0] 【送稿】 (名)スル
(印刷所などに)原稿を送ること。「特種を電話で本社に―する」

送籍

そうせき [0] 【送籍】 (名)スル
民法旧規定で,結婚や養子縁組などにより,その人の籍を相手方の戸籍に送り移すこと。

送致

そうち [1] 【送致】 (名)スル
(1)送りとどけること。「之を議院に―するを以て通法とす/明六雑誌 15」
(2)〔法〕 書類・事件・被告人などをある機関から別の機関に送ること。

送葬

そうそう [0] 【送葬】 (名)スル
「葬送(ソウソウ)」に同じ。

送行

そうあん [0] 【送行】
〔仏〕 夏安居(ゲアンゴ)が終わって,修行僧が各地に別れていくこと。[季]秋。

送話

そうわ [0] 【送話】 (名)スル
電話などで音声によって話を先方へ送ること。

送話

そうわ【送話】
transmission.〜する transmit.→英和
‖送話器 a transmitter.送話口 a mouthpiece.

送話器

そうわき [3] 【送話器】
電話機の,音声を電流に換える装置。
⇔受話器

送辞

そうじ [0] 【送辞】
卒業式で,在校生の代表が卒業生におくる,はなむけの言葉。
→答辞

送迎

そうげい [0] 【送迎】 (名)スル
行く人を送り,来る人を迎えること。送ったり迎えたりすること。「来客を車で―する」

送迎する

そうげい【送迎する】
welcome and send off.‖送迎車 a courtesy car.送迎デッキ a visitors' platform (空港の).

送達

そうたつ【送達】
conveyance;→英和
delivery.〜する send;→英和
convey;→英和
deliver.→英和

送達

そうたつ [0] 【送達】 (名)スル
(1)送って,相手方に届けること。「弾丸を月世界に―するの演舌を/月世界旅行(勤)」
(2)訴訟上の書類の内容を了知させるため,裁判所が当事者や利害関係者に,書類を交付あるいは送付すること。

送還

そうかん [0] 【送還】 (名)スル
送り返すこと。現在は,主に密入国者・犯罪者を本国に送り返すことなどにいう。「本国に―する」「封を開かずして之を―せんと思へども/花柳春話(純一郎)」

送還する

そうかん【送還する】
send back[home];repatriate.→英和
‖強制送還 deportation;forced repatriation.

送配

そうはい [0] 【送配】 (名)スル
おくりくばること。

送金

そうきん【送金】
(a) remittance <to> .〜する remit[send]money.‖送金小切手(手形) a remittance check (bill).

送金

そうきん [0] 【送金】 (名)スル
銀行や郵便局を利用して金を送ること。また,その金。「子供に―する」

送金小切手

そうきんこぎって [6] 【送金小切手】
送金手段として金融機関が振り出す小切手。

送金手形

そうきんてがた [5] 【送金手形】
送金為替決済を行う際の送金手段として用いる手形。送金為替手形。

送金為替

そうきんかわせ [5] 【送金為替】
為替決済方式の一。債務者から債権者へ銀行を経由して送金する決済方式。送金小切手の送付,電信による送金,当座口振り込みなどの方法がある。並為替。

送電

そうでん [0] 【送電】 (名)スル
発電所で発生した大電力を送電線を通して変電所まで送ること。

送電する

そうでん【送電する】
transmit[supply]electricity.送電線 a power line.送電線鉄塔 a pylon.→英和

送電線

そうでんせん [0] 【送電線】
発電所から,系統の最後の変電所まで送電するための電線。

送風

そうふう [0] 【送風】 (名)スル
風や空気を送ること。「坑内に―する」

送風する

そうふう【送風する】
ventilate;→英和
send air <to> .‖送風管 a blast pipe.送風機 a ventilator.

送風機

そうふうき [3] 【送風機】
圧力をかけて空気を送り出す機械。

逃がした魚は大きい

逃がした魚は大きい
手に入れそこなったものは得がたく立派なものに思われる。釣り落とした魚は大きい。

逃がす

にが・す [2] 【逃がす】 (動サ五[四])
(1)捕らえていたものを自由にしてやる。放す。「釣った魚を―・してやる」「湯気を―・す」
(2)捕らえそこなう。また,捕らえたものに逃げられる。「逃げようったって―・すものか」「よい機会を―・す」
(3)(敵などに)気づかれないようにどこかへ行かせる。「裏口から―・す」
〔「逃げる」に対する他動詞〕
[可能] にがせる

逃がす

にがす【逃がす】
[放す]let go;set free;[取り逃がす]let <a thief> escape;miss[lose] <a chance> .→英和

逃ぐ

に・ぐ 【逃ぐ】 (動ガ下二)
⇒にげる

逃げ

にげ [2] 【逃げ】
(1)逃げること。「―も隠れもしない」
(2)「逃げ口上」の略。「―を言う」
(3)土木・建築・機械部品などで,ひずみの処置や誤差の調整などのために,位置や寸法に余裕をもたせること。

逃げた魚は大きい

逃げた魚は大きい
「逃(ニ)がした魚は大きい」に同じ。

逃げる

にげる【逃げる】
run away;flee;→英和
escape;→英和
sneak away (こそこそと);[避ける]evade <one's duty> ;→英和
back out <of> .

逃げる

に・げる [2] 【逃げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 に・ぐ
(1)つかまらないように走って去る。「―・げる犯人を追いかける」
(2)危険な状態や具合の悪い状態から抜け出す。「籠から小鳥が―・げる」「鎖をひきちぎって犬が―・げる」「太子已に―・げたりと思ひて備なし/日本書紀(履中訓)」
(3)面倒なことに近づかないようにする。関係することを避ける。「役員を―・げた」「―・げては通れない問題」
(4)スポーツなどで,先行を保って追いこされないようにする。「二点リードしたまま―・げる」
(5)正しい方向・状態からずれる。「熱が―・げる」「腰が―・げている」
〔「にがす」に対する自動詞〕

逃げるが勝ち

逃げるが勝ち
相手に譲ってさしひかえる方が,かえって利益になる。負けるが勝ち。

逃げを打つ

にげ【逃げを打つ】
try to escape <from> ;evade <one's duty> .→英和

逃げ下る

にげくだ・る [4][0] 【逃(げ)下る】 (動ラ五[四])
(1)山や坂を下って逃げる。
(2)都から地方へ逃げて行く。逃げ落ちる。

逃げ出す

にげだ・す [0][3] 【逃(げ)出す】 (動サ五[四])
(1)逃げてその場を去る。「隙(スキ)をみて―・す」
(2)逃げ始める。「猛攻にあって敵は―・した」
[可能] にげだせる

逃げ出す

にげだす【逃げ出す】
⇒逃げる.

逃げ切る

にげき・る [0][3] 【逃(げ)切る】 (動ラ五[四])
つかまらないで,うまく逃げおおせる。特に競技などで,追いつかれないでやっと勝つ。「一点差で―・る」
[可能] にげきれる

逃げ去る

にげさ・る [3] 【逃(げ)去る】 (動ラ五[四])
逃げて,その場所からいなくなる。

逃げ口

にげぐち [2] 【逃(げ)口】
(1)逃げるときの出口。「―をふさぐ」
(2)「逃げ口上」に同じ。「そんな―は聞ません/当世書生気質(逍遥)」

逃げ口上

にげこうじょう [3] 【逃(げ)口上】
罪や責任をのがれようとして言う言葉。逃げ口。逃げ言葉。「おきまりの―」

逃げ口上

にげこうじょう【逃げ口上(を言う)】
(make) an excuse;→英和
(give) an evasive answer.⇒口実.

逃げ句

にげく [2][3] 【逃(げ)句】
(1)逃げ口上。「また―をいふよ/人情本・梅児誉美(初)」
(2)俳諧の付合で,さらりと付け,次句を付けやすいようにすること。支考の説く「七名八体」の七名の一。遁句。
→遣句(ヤリク)

逃げ回る

にげまわる【逃げ回る】
run about trying to escape.

逃げ回る

にげまわ・る [4][0] 【逃(げ)回る】 (動ラ五[四])
逃げてあちこちをまわる。「諸国を転々と―・る」
[可能] にげまわれる

逃げ場

にげば【逃げ場】
a refuge <from> ;→英和
a shelter <from> ;→英和
an escape (逃げ道).→英和
〜を失う have one's escape cut off.

逃げ場

にげば [3] 【逃(げ)場】
逃げたり隠れたりするのによい場所。逃げ場所。「―を失う」

逃げ失せる

にげうせる【逃げ失せる】
run away;disappear.→英和
⇒逃げる.

逃げ失せる

にげう・せる [4][0] 【逃げ失せる】 (動サ下一)[文]サ下二 にげう・す
逃げて行方がわからなくなる。逃げて姿をくらます。「犯人はすでに―・せたあとであった」

逃げ尻

にげじり 【逃げ尻】
(1)逃げて行く人の尻。「かう鬢さきをそがれ,―を切られ/仮名草子・東海道名所記」
(2)逃げ腰。「―で飼葉喰はせる寺男/柳多留 5」

逃げ帰る

にげかえ・る [3][0] 【逃(げ)帰る】 (動ラ五[四])
逃げて帰る。危難をのがれて帰りつく。「後ろも見ずに―・る」
[可能] にげかえれる

逃げ帰る

にげかえる【逃げ帰る】
fly back;return.→英和

逃げ延びる

にげのびる【逃げ延びる】
run away;escape (safely).→英和

逃げ延びる

にげの・びる [4][0] 【逃(げ)延びる】 (動バ上一)[文]バ上二 にげの・ぶ
遠くまでうまく逃げる。「国外に―・びる」

逃げ後れる

にげおく・れる [5][0] 【逃(げ)後れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 にげおく・る
逃げる機会を失う。逃げそこなう。「―・れて死ぬ」

逃げ惑う

にげまど・う [4] 【逃(げ)惑う】 (動ワ五[ハ四])
逃げようとしてまごまごする。逃げ迷う。「戦火に―・う人々」

逃げ所

にげど [0][3] 【逃げ所】
逃げ場所。逃げどころ。「―がありませぬ/真景累ヶ淵(円朝)」

逃げ損なう

にげそこなう【逃げ損なう】
⇒逃げ遅れる.

逃げ支度

にげじたく [3] 【逃(げ)支度】
逃げるための用意。「早くも―」

逃げ支度をする

にげじたく【逃げ支度をする】
prepare to run away;prepare for retreat.

逃げ散る

にげち・る [0][3] 【逃(げ)散る】 (動ラ五[四])
逃げてちりぢりになる。ちらばって逃げる。「四方に―・る」

逃げ果せる

にげおお・せる [5][0] 【逃げ果せる】 (動サ下一)[文]サ下二 にげおほ・す
完全に逃げきる。「まんまと―・せた」

逃げ水

にげみず【逃げ水】
a mirage.→英和

逃げ水

にげみず [2] 【逃(げ)水】
(1)夏,地面が熱せられ,草原や舗装道路の表面が水でぬれたように見える気象光学現象。近づくとそれが遠方に逃げて行ってしまうように見えるためこう呼ぶ。古く,歌などで武蔵野の名物とされた。地鏡(ジカガミ)。
(2)川の水が次第に地下にしみて川が消えてしまうこと。「―をおつつまくつつ家を建て/柳多留 9」

逃げ疵

にげきず 【逃げ疵】
逃げるときに後ろから受けた傷。うしろきず。「―をしたたかに蒙り/仮名草子・浮世物語」

逃げ穴

にげあな [0] 【逃(げ)穴】
〔建〕 蟻枘(アリホゾ)を蟻穴に導くために蟻穴に接して設けた特別な穴。天井格縁(ゴウブチ)や吊束(ツリヅカ)などで用いる。

逃げ腰

にげごし [0] 【逃(げ)腰】
逃げようとする腰つき。また,責任のがれの消極的態度。「いざとなると―になる」

逃げ腰になる

にげごし【逃げ腰になる】
<話> try to back out;show the white feather.

逃げ落ちる

にげお・ちる [4][0] 【逃(げ)落ちる】 (動タ上一)[文]タ上二 にげお・つ
逃げてひそかによそに行く。逃げのびる。「転びころんで―・ちける/浄瑠璃・蝉丸」

逃げ角

にげかく [2] 【逃(げ)角】
バイト・ドリルなどで,刃先の背が工作物に当たるのを防ぐためにすかせる角。二番。

逃げ言葉

にげことば [3] 【逃(げ)言葉】
「逃げ口上」に同じ。

逃げ足

にげあし [0][2] 【逃(げ)足】
逃げるときの足どり。「―が速い」

逃げ足が速い

にげあし【逃げ足が速い】
be quick at flight.

逃げ込む

にげこ・む [3][0] 【逃(げ)込む】 (動マ五[四])
(1)逃げて,ある場所にはいりこむ。「追われて山に―・む」
(2)「逃げ切る」に同じ。「一目差で―・む」
[可能] にげこめる

逃げ込む

にげこむ【逃げ込む】
run into;take refuge <in> .

逃げ迷う

にげまよ・う [4] 【逃(げ)迷う】 (動ワ五[ハ四])
「逃げ惑う」に同じ。「彼方此方に―・ふ/当世書生気質(逍遥)」

逃げ遅れる

にげおくれる【逃げ遅れる】
be left behind;fail to escape.

逃げ道

にげみち【逃げ道】
an escape;→英和
a way out (出口).〜を断つ cut off one's retreat.⇒逃げ場.

逃げ道

にげみち [2] 【逃(げ)道】
(1)逃げて行く方向。逃げられる道。
(2)責任などを避ける方法。「法律の適用を受けない―を考える」「―を作っておく」

逃げ隠れ

にげかくれ [0][3] 【逃(げ)隠れ】 (名)スル
逃げてどこかに身をかくすこと。「決して―しません」

逃げ隠れする

にげかくれ【逃げ隠れする】
skulk[lurk]about.

逃げ隠れる

にげかく・れる [0][5] 【逃(げ)隠れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 にげかく・る
逃げて隠れる。避けて姿を見せない。「隣の部屋に―・れる」

逃げ馬

にげうま [0] 【逃(げ)馬】
競馬で,早めに先頭に出て,そのまま逃げきろうとする脚質の馬。

逃す

のが・す [2] 【逃す】 (動サ五[四])
(1)とらえそこなう。にがす。「チャンスを―・す」「敵の方より出きたらん物を―・すべき様なし/平家 9」
(2)動詞の連用形に付いて,…しそこなうの意を表す。「聞き―・す」「見―・す」
[可能] のがせる

逃す

のがす【逃す】
⇒逃(に)がす.

逃る

のが・る 【逃る・遁る】 (動ラ下二)
⇒のがれる

逃れ

のがれ [3] 【逃れ・遁れ】
(1)逃れること。まぬがれること。また,回避すること。「税金―」「責任―」
(2)見逃すこと。「この宗清が眼力に一目見たれば―はない/常磐津・宗清」

逃れる

のがれる【逃れる】
(1)[逃げ去る]escape;→英和
get off[away].(2)[避ける]avoid;→英和
escape.責任を〜 evade one's responsibility.逃れ難い inevitable;→英和
fatal.→英和
⇒免れる.

逃れる

のが・れる [3] 【逃れる・遁れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 のが・る
(1)危険や不都合な状態などからにげる。「追っ手から―・れる」「都会を―・れる」
(2)負担・不幸などからまぬがれる。「責任を―・れる」「老いは,え―・れぬわざなり/源氏(若菜下)」
(3)言いのがれをする。「切にせめのたまはするに―・れがたくて/源氏(花宴)」

逃れ辞

のがれことば 【逃れ辞】
逃げ口上。遁辞。「この,御―こそ,思ひ出づれば,ゆゆしく/源氏(東屋)」

逃下る

にげくだ・る [4][0] 【逃(げ)下る】 (動ラ五[四])
(1)山や坂を下って逃げる。
(2)都から地方へ逃げて行く。逃げ落ちる。

逃亡

とうぼう タウバウ [0] 【逃亡】 (名)スル
(1)逃げ出すこと。逃げて姿を隠すこと。「囚人が―する」「―を企てる」
(2)律令制下,無断で任務を放棄したり,本貫(ホンカン)地を離脱する行為。

逃亡する

とうぼう【逃亡する】
run away;flee;→英和
escape <from> ;→英和
desert.→英和
逃亡者 a runaway;→英和
a fugitive;→英和
a deserter.→英和

逃亡犯罪人

とうぼうはんざいにん タウバウ― [0] 【逃亡犯罪人】
(1)罪を犯して逃げている者。
(2)逃亡犯罪人引渡法に基づき,外国から日本に対し引き渡しの請求がなされている者。

逃亡犯罪人引渡法

とうぼうはんざいにんひきわたしほう タウバウ―ハフ 【逃亡犯罪人引渡法】
外国から逃亡犯罪人引き渡しの請求があった場合の国内引き渡し手続きを規定した法律。1953年(昭和28)制定。

逃亡罪

とうぼうざい タウバウ― [3] 【逃亡罪】
旧陸軍および海軍刑法で,軍人が故なく職役を離れ,またこれに就かず,または戦時に逃避することによって成立する罪。

逃出す

にげだ・す [0][3] 【逃(げ)出す】 (動サ五[四])
(1)逃げてその場を去る。「隙(スキ)をみて―・す」
(2)逃げ始める。「猛攻にあって敵は―・した」
[可能] にげだせる

逃切る

にげき・る [0][3] 【逃(げ)切る】 (動ラ五[四])
つかまらないで,うまく逃げおおせる。特に競技などで,追いつかれないでやっと勝つ。「一点差で―・る」
[可能] にげきれる

逃去る

にげさ・る [3] 【逃(げ)去る】 (動ラ五[四])
逃げて,その場所からいなくなる。

逃口

にげぐち [2] 【逃(げ)口】
(1)逃げるときの出口。「―をふさぐ」
(2)「逃げ口上」に同じ。「そんな―は聞ません/当世書生気質(逍遥)」

逃口上

にげこうじょう [3] 【逃(げ)口上】
罪や責任をのがれようとして言う言葉。逃げ口。逃げ言葉。「おきまりの―」

逃句

にげく [2][3] 【逃(げ)句】
(1)逃げ口上。「また―をいふよ/人情本・梅児誉美(初)」
(2)俳諧の付合で,さらりと付け,次句を付けやすいようにすること。支考の説く「七名八体」の七名の一。遁句。
→遣句(ヤリク)

逃回る

にげまわ・る [4][0] 【逃(げ)回る】 (動ラ五[四])
逃げてあちこちをまわる。「諸国を転々と―・る」
[可能] にげまわれる

逃場

にげば [3] 【逃(げ)場】
逃げたり隠れたりするのによい場所。逃げ場所。「―を失う」

逃奔

とうほん タウ― [0] 【逃奔】 (名)スル
逃げて姿をくらますこと。「前日―し更にその潜所を知る能わず/妾の半生涯(英子)」

逃帰る

にげかえ・る [3][0] 【逃(げ)帰る】 (動ラ五[四])
逃げて帰る。危難をのがれて帰りつく。「後ろも見ずに―・る」
[可能] にげかえれる

逃延びる

にげの・びる [4][0] 【逃(げ)延びる】 (動バ上一)[文]バ上二 にげの・ぶ
遠くまでうまく逃げる。「国外に―・びる」

逃後れる

にげおく・れる [5][0] 【逃(げ)後れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 にげおく・る
逃げる機会を失う。逃げそこなう。「―・れて死ぬ」

逃惑う

にげまど・う [4] 【逃(げ)惑う】 (動ワ五[ハ四])
逃げようとしてまごまごする。逃げ迷う。「戦火に―・う人々」

逃支度

にげじたく [3] 【逃(げ)支度】
逃げるための用意。「早くも―」

逃散

ちょうさん テウ― [0] 【逃散】
中世・近世,農民が耕作を放棄して他領へ移ること。多く領主に対する示威的な闘争手段として行われた。とうさん。じょうさん。

逃散

とうさん タウ― [0] 【逃散】
⇒ちょうさん(逃散)

逃散る

にげち・る [0][3] 【逃(げ)散る】 (動ラ五[四])
逃げてちりぢりになる。ちらばって逃げる。「四方に―・る」

逃毀

とうき タウ― [0] 【逃毀】
中世,農民が逃亡したとき,領主がその妻子を抑留し,財産を没収したこと。にげこぼち。

逃水

にげみず [2] 【逃(げ)水】
(1)夏,地面が熱せられ,草原や舗装道路の表面が水でぬれたように見える気象光学現象。近づくとそれが遠方に逃げて行ってしまうように見えるためこう呼ぶ。古く,歌などで武蔵野の名物とされた。地鏡(ジカガミ)。
(2)川の水が次第に地下にしみて川が消えてしまうこと。「―をおつつまくつつ家を建て/柳多留 9」

逃穴

にげあな [0] 【逃(げ)穴】
〔建〕 蟻枘(アリホゾ)を蟻穴に導くために蟻穴に接して設けた特別な穴。天井格縁(ゴウブチ)や吊束(ツリヅカ)などで用いる。

逃竄

とうざん タウ― [0] 【逃竄】 (名)スル
逃げてかくれること。

逃腰

にげごし [0] 【逃(げ)腰】
逃げようとする腰つき。また,責任のがれの消極的態度。「いざとなると―になる」

逃落ちる

にげお・ちる [4][0] 【逃(げ)落ちる】 (動タ上一)[文]タ上二 にげお・つ
逃げてひそかによそに行く。逃げのびる。「転びころんで―・ちける/浄瑠璃・蝉丸」

逃角

にげかく [2] 【逃(げ)角】
バイト・ドリルなどで,刃先の背が工作物に当たるのを防ぐためにすかせる角。二番。

逃言葉

にげことば [3] 【逃(げ)言葉】
「逃げ口上」に同じ。

逃走

とうそう タウ― [0] 【逃走】 (名)スル
逃げること。逃げ去ること。「犯人が―する」

逃走する

とうそう【逃走する】
escape[run away] <from> ;→英和
flee.→英和
‖逃走経路 an escape route.逃走車 a getaway car.逃走者 a runaway;a fugitive (亡命者).

逃走罪

とうそうざい タウ― [3] 【逃走罪】
国権の作用による拘禁を害することにより成立する罪。被拘禁者の逃走,他の者による逃走の幇助(ホウジヨ)や被拘禁者の奪取など。

逃足

にげあし [0][2] 【逃(げ)足】
逃げるときの足どり。「―が速い」

逃込む

にげこ・む [3][0] 【逃(げ)込む】 (動マ五[四])
(1)逃げて,ある場所にはいりこむ。「追われて山に―・む」
(2)「逃げ切る」に同じ。「一目差で―・む」
[可能] にげこめる

逃迷う

にげまよ・う [4] 【逃(げ)迷う】 (動ワ五[ハ四])
「逃げ惑う」に同じ。「彼方此方に―・ふ/当世書生気質(逍遥)」

逃道

にげみち [2] 【逃(げ)道】
(1)逃げて行く方向。逃げられる道。
(2)責任などを避ける方法。「法律の適用を受けない―を考える」「―を作っておく」

逃避

とうひ タウ― [0][1] 【逃避】 (名)スル
困難をさけのがれること。当面する問題などに積極的に取り組まず,さけたり意識から排除すること。「現実から―する」

逃避

とうひ【逃避】
an escape <from reality> ;→英和
a flight <of capital> .→英和
〜する escape[flee] <from> ;seclude oneself <from society> .‖逃避行 an escape;a flight;a runaway trip.逃避的文学 escapist literature.

逃避主義

とうひしゅぎ タウ― [4] 【逃避主義】
〔escapism〕
困難な現実からできるかぎり逃避しようとする消極的な考え方・態度。

逃避学習

とうひがくしゅう タウ―シフ [4] 【逃避学習】
有害刺激が与えられた際に適切な反応をすることによって,有害刺激から逃避することができるようになること。
→回避学習

逃避行

とうひこう タウ―カウ [3][4] 【逃避行】
世間をのがれ,人目をさけて,移り歩いたり隠れ住んだりすること。

逃隠れ

にげかくれ [0][3] 【逃(げ)隠れ】 (名)スル
逃げてどこかに身をかくすこと。「決して―しません」

逃隠れる

にげかく・れる [0][5] 【逃(げ)隠れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 にげかく・る
逃げて隠れる。避けて姿を見せない。「隣の部屋に―・れる」

逃馬

にげうま [0] 【逃(げ)馬】
競馬で,早めに先頭に出て,そのまま逃げきろうとする脚質の馬。

ぎゃく【逆】
the reverse[contrary] <of> ;→英和
the opposite.→英和
〜の <in> reverse <order> ;opposite.〜に the other way;conversely.→英和
〜にする reverse;invert;→英和
turn upside down (上下を);turn inside out (表裏を).

さか [2] 【逆・倒】
ぎゃくであること。さかさま。多く,他の語と複合して用いる。「―立ち」「―落とし」「君はみんな―に解釈するから,交際が益(マスマス)面倒になる/明暗(漱石)」

ぎゃく [0] 【逆】 (名・形動)[文]ナリ
(1)物事の順序・方向・位置関係などが反対であること。さかさま。
⇔順
「順序を―にする」「―をつく」「―の方向」「―コース」
(2)〔論〕
〔converse〕
命題「p ならばq である」に対して,その前件と後件を入れ換えた命題をいう。もとの命題は真でも,逆は必ずしも真でない。
→裏(ウラ)
→対偶(タイグウ)
(3)道にさからうこと。道理にそむいていること。また,そのさま。「―な弟に似ぬ心/浄瑠璃・油地獄(中)」

逆さ

さかさ [0] 【逆さ】 (名・形動)[文]ナリ
「さかさま」の略。「上下が―だ」「―になって落ちる」

逆さ

さかさ【逆さ】
inversion;→英和
inverted order.〜に wrong side up; <fall> head foremost.〜にする invert;→英和
turn <a thing> upside down.〜の inverse;→英和
inverted;→英和
reverse;→英和
upside-down.‖逆睫(まつげ) trichiasis.

逆さ富士

さかさふじ [4] 【逆さ富士】
水面に逆さに映った富士山の影。

逆さ屏風

さかさびょうぶ [4] 【逆さ屏風】
死者の枕元に逆さに立てる屏風。

逆さ川

さかさがわ [3] 【逆さ川】
地勢の関係で,同地方の多くの川と反対の方角に流れる川。

逆さ柱

さかさばしら [4] 【逆さ柱】
木材の根元の方を上にして立てた柱。家鳴りなどがするとされ,忌みきらう。さかばしら。さかぎばしら。

逆さ水

さかさみず [3] 【逆さ水】
湯と水を混ぜるとき,初めに水を汲んでおき,それに湯を注いだもの。死者の湯灌(ユカン)の湯に用いる仕方で,平常は忌まれる。

逆さ海月

さかさくらげ [4] 【逆さ海月】
〔温泉マークを逆さになったクラゲと見たてて〕
連れ込み旅館のこと。

逆さ燻

さかさくべ [0] 【逆さ燻】
まきを根元の方から先に燃すこと。禁忌とする地方がある。

逆さ着物

さかさぎもの [4] 【逆さ着物】
死人に,上下をさかさまにしてかける着物。また,棺掛け。

逆さ睫毛

さかさまつげ [4] 【逆さ睫毛】
眼球の方に向かって生えたまつげ。さかまつげ。

逆さ磔

さかさはりつけ [4] 【逆さ磔】
武家時代,極刑として罪人の体を逆さまにして磔にするもの。さかはりつけ。さかばっつけ。

逆さ竹

さかさだけ [3] 【逆さ竹】
ハチクの枝が逆さになり,枝垂れの形になったもの。新潟市鳥屋野(トヤノ)西方寺のものは天然記念物。古来,日蓮・親鸞(シンラン)などの名僧が立てた竹杖から生じたという伝説があり,西方寺のものは親鸞が立てたという。

逆さ蓑

さかさみの [4] 【逆さ蓑】
蓑を逆さに着ること。
→岡見

逆さ言葉

さかさことば [4] 【逆さ言葉】
(1)言葉の音節の順序を逆にしたり,一語を途中で切り,そこで上下を入れ替えたりしていう語。「たね」を「ねた」,「はまぐり」を「ぐりはま」,「月の鏡」を「鏡の月」という類。隠語あるいは戯れにいう。
(2)意味を反対にしていう語。「かわいい」を「にくい」という類。さかことば。

逆しま

さかしま [0] 【逆しま】 (名・形動)[文]ナリ
(1)道理にそむく・こと(さま)。よこしま。「―な心を抱く」
(2)逆さま。さかさ。「十握(トツカ)の剣(ツルギ)を抜きて―に地(ツチ)に植(ツキタ)てて/日本書紀(神代下訓)」

逆とったり

さかとったり [3] 【逆とったり】
相撲の決まり手の一。とったりにきた相手をかわすようにして土俵の外に出す技。

逆とんぶり

さかとんぶり 【逆とんぶり】
「さかとんぼがえり」に同じ。「小腕(コガイナ)捻ぢ上げ引つかついで―/浄瑠璃・寿の門松」

逆の峰入り

ぎゃくのみねいり [0] 【逆の峰入り】
修験者が吉野から大峰山に入り,熊野に出ること。逆峰(ギヤクブ)。
⇔順の峰入り

逆ふ

さか・う サカフ 【逆ふ】
■一■ (動ハ四)
(1)さからう。従わない。「イツモ人ノ言葉ニ―・ウ人ヂャ/日葡」
(2)てむかう。「これは(=今負ケタノハ)誤ち也。今一度―・ふべし/著聞 10」
(3)快く受けいれられない。ひっかかる。「忠言耳ニ―・イ,良薬口ニ苦シ/天草本金句集」
■二■ (動ハ下二)
(1)さかだてる。「身に鱗(イロコ)を―・へて土石その身の内に入ることあり/法華義疏(長保四年点)」
(2)さからう。「片言(ヘンゲン)耳に―・ふれば公卿といへどもこれをからむ/平家 4」

逆らう

さからう【逆らう】
oppose;→英和
go against;→英和
contradict (反駁(ばく)する);→英和
offend.→英和
…に逆らって against;contrary to;in the face of.

逆らう

さから・う サカラフ [3] 【逆らう】 (動ワ五[ハ四])
〔「逆(サカ)る」に接尾語「ふ」の付いた語〕
(1)物の流れや世の中の動きなどに反して,それと逆の方に進む。「潮流に―・って進む」「時流に―・って生きる」
(2)人の意見や命令などに従わない。反抗する。「親に―・ってばかりいる」
[可能] さからえる

逆る

さか・る 【逆る】 (動ラ四)
逆らう。「此れ天の道に―・れり/日本書紀(神武訓)」

逆オイルショック

ぎゃくオイルショック [6] 【逆―】
原油価格の値下がりにより産油国のオイル-ダラーが減少して,世界経済に悪影響を与えること。

逆コース

ぎゃくコース【逆コース】
<follow> the reverse course.〜の reactionary <tendency> .→英和

逆コース

ぎゃっコース ギヤク― [3] 【逆―】
⇒ぎゃくコース(逆コース)

逆コース

ぎゃくコース [3] 【逆―】
(1)道順が,普通と逆であること。
(2)政治上の反動化の傾向をいう語。

逆シングル

ぎゃくシングル [3] 【逆―】
野球で,体をひねってグローブをはめた手を反対側へのばし,片手で球を捕ること。

逆モーション

ぎゃくモーション [3] 【逆―】
(1)野球などで,動作を起こした選手が,それと逆の方向に体を動かさねばならない体勢になること。「―をつかれる」
(2)映画などの特殊効果の一。撮影した順序と逆の順序の齣送(コマオク)りで映写すること。破片が寄り集まって花瓶になるような画面が得られる。

逆三角形

ぎゃくさんかくけい [5] 【逆三角形】
頂点が下,底辺が上にくる形の三角形。

逆三角関数

ぎゃくさんかくかんすう [7] 【逆三角関数】
三角関数の逆関数。逆正弦関数は sin�¹� あるいは arcsin� などと記す。例えば sin�=� ならば �=sin�¹�

逆上

ぎゃくじょう [0] 【逆上】 (名)スル
かっとなって頭に血がのぼること。激しい怒りなどのために,すっかり興奮して取り乱すこと。「―して切りつける」

逆上がり

さかあがり [3] 【逆上(が)り】
鉄棒で,懸垂した体を足の方から一回転させて,上体を鉄棒の上に引き上げる技。しりあがり。

逆上する

ぎゃくじょう【逆上する】
lose one's head;be beside oneself <with anger> .

逆上せ

のぼせ [0] 【逆上せ・上気せ】
のぼせること。上気(ジヨウキ)。ぎゃくじょう。

逆上せる

のぼ・せる [0] 【逆上せる・上気せる】 (動サ下一)[文]サ下二 のぼ・す
〔「上せる」と同源〕
頭がぼうっとなる。
(1)頭に血が集まって顔が熱くなり,ぼうっとする。上気する。「長湯をして―・せる」「―・せて鼻血が出る」
(2)熱中する。また,異性に夢中になる。「ロック歌手に―・せる」「女に―・せる」
(3)自分は能力があると思ってうぬぼれる。思い上がる。増長する。「一番になったからといって―・せるな」「主役に抜擢されてから少し―・せているという評判だ」

逆上せ上がる

のぼせあが・る [5] 【逆上せ上(が)る】 (動ラ五)
すっかりのぼせる。ひどくのぼせる。「少しばかり有名になったので―・っている」「アイドル歌手に―・る」

逆上せ上る

のぼせあが・る [5] 【逆上せ上(が)る】 (動ラ五)
すっかりのぼせる。ひどくのぼせる。「少しばかり有名になったので―・っている」「アイドル歌手に―・る」

逆上せ目

のぼせめ [0] 【逆上せ目】
充血などのために目が赤くなる病気。結膜炎など。

逆上り

さかあがり [3] 【逆上(が)り】
鉄棒で,懸垂した体を足の方から一回転させて,上体を鉄棒の上に引き上げる技。しりあがり。

逆乱

ぎゃくらん [0] 【逆乱】
謀反による争乱。反逆の争乱。

逆乱れ

さかみだれ [3] 【逆乱れ】
刀剣の乱れが逆に焼き入れられたもの。

逆位

ぎゃくい [1] 【逆位】
染色体突然変異の一。染色体上の遺伝子座の配列が一部逆転したもの。

逆作用

ぎゃくさよう【逆作用】
(a) reaction;→英和
(a) reverse action.

逆修

ぎゃくしゅ [0] 【逆修】
〔仏〕
(1)生前にあらかじめ死後の冥福を祈って仏事を行うこと。予修。
(2)生き残った老人が若くして死んだ者の冥福を祈ること。
(3)正しい修行にそむき,真理から遠ざかっていく行為。
⇔順修
(4)仏事を繰り上げて行うこと。予修。げきしゅう。

逆光

ぎゃっこう ギヤククワウ [0] 【逆光】
「逆光線(ギヤクコウセン)」の略。
⇔順光

逆光

ぎゃくこう [0] 【逆光】
⇒ぎゃっこう(逆光)

逆光線

ぎゃっこうせん ギヤククワウセン [3] 【逆光線】
⇒ぎゃくこうせん(逆光線)

逆光線

ぎゃくこうせん【逆光線】
back light.→英和
〜で <take a picture> against the light.

逆光線

ぎゃくこうせん [3] 【逆光線】
写真撮影や描画の対象となる物の背後からさし照らす光線。逆光。
⇔順光線

逆児

さかご [0] 【逆子・逆児】
胎児が母胎内で頭を下にしている正常な姿勢ではなく,頭を上にした逆の姿勢になっていること。分娩時は脚部から先に出る。骨盤位。

逆党

ぎゃくとう [0] 【逆党】
謀反(ムホン)を起こした人々。逆徒。

逆八蝶

さかはちちょう [4] 【逆八蝶】
タテハチョウ科のチョウ。開張約50ミリメートル。春型は黒地に橙赤色のまだらがあるが,夏型は黒地に前ばねと後ろばねを貫く白帯があり,はねを開くと逆の八字形に見える。九州以北の日本各地と朝鮮半島・中国に分布。

逆公事

さかくじ 【逆公事】
訴えられるべき相手から,訴えるべき者が逆に訴えられること。かえりくじ。

逆写像

ぎゃくしゃぞう [3] 【逆写像】
〔数〕 集合 � から集合 � への写像 � が全単射であるとき,� の任意の要素 � に対し �(�)=� を満たす � の要素 � を対応させる写像。

逆制止

ぎゃくせいし [3] 【逆制止】
心理療法で,習慣的になっている不安反応をなくすため,不安に対抗する反応を生起させて不安を制止すること。

逆剃り

さかぞり [0] 【逆剃り】 (名)スル
剃刀(カミソリ)の刃を,毛・ひげの生えている向きと逆の方向に剃り上げること。さかずり。

逆剃り

さかずり [0] 【逆剃り】
⇒さかぞり(逆剃)

逆剃りする

さかぞり【逆剃りする】
shave against the grain.→英和

逆剥ぎ

さかはぎ 【逆剥ぎ】
古代社会のタブーの一種。動物の皮を尾の方から剥ぐこと。「天の斑馬(フチコマ)を―に剥ぎて/古事記(上訓)」

逆剥け

さかむけ【逆剥け】
an agnail.→英和

逆剥け

さかむけ [0] 【逆剥け】
爪の生え際の皮が荒れて,指の根元の方に細かくむけること。ささくれ。

逆効果

ぎゃっこうか ギヤクカウクワ [3] 【逆効果】
⇒ぎゃくこうか(逆効果)

逆効果

ぎゃくこうか [3] 【逆効果】
期待したのとは反対の効果。

逆効果

ぎゃくこうか【逆効果】
<produce> a contrary[reverse]effect; <bring about> an adverse result.

逆勝手

ぎゃくがって [3] 【逆勝手】
(1)床の間で,床の間に向かって左方に床脇棚があるもの。左勝手。さかがって。
(2)茶道で,亭主の座る点前畳の左の方に客が着座する場合をいう。左勝手。非勝手。さかがって。
(3)生け花で,その流派の基本的な花型と逆向きの花型。さかがって。
⇔本勝手

逆叉

さかまた [0] 【逆叉・逆戟】
シャチの別名。

逆反応

ぎゃくはんのう [3] 【逆反応】
⇒可逆反応(カギヤクハンノウ)

逆取

ぎゃくしゅ [1] 【逆取】 (名)スル
正しくない手段で取ること。

逆取順守

ぎゃくしゅじゅんしゅ [1][1] 【逆取順守】
道理にそむいた方法で取り,それを道理にかなった方法でまもること。
〔「史記(陸賈伝)」より。殷(イン)の湯王,周の武王はそれぞれ主君である夏(カ)の桀(ケツ)王,殷の紂(チユウ)王に反逆して武力で天下を取ったが,その後は順正な方法で統治したことから〕

逆名

ぎゃくみょう [0][2] 【逆名】
生前につけておく戒名。

逆向抑制

ぎゃっこうよくせい ギヤクカウ― [5] 【逆向抑制】
〔心〕 ある事柄を学習したあとで別の事柄を学習した結果,前者の記憶の再生が妨害される現象。両者の類似性が高いほど起こりやすい。
⇔順向抑制

逆命

ぎゃくめい [0] 【逆命】
(1)暴虐な命令。
(2)命令に逆らうこと。

逆回転

ぎゃくかいてん【逆回転】
backspin.

逆境

ぎゃっきょう ギヤクキヤウ [0] 【逆境】
物事がうまくゆかず,苦労の多い身の上。不遇な境遇。
⇔順境
「―にめげず生きる」

逆境

ぎゃっきょう【逆境】
<be in> adversity;→英和
<be under> adverse circumstances.

逆夢

さかゆめ 【逆夢】
事実とは逆の夢。実際には逆のことが起こる夢。
⇔正夢(マサユメ)

逆夢になる

さかゆめ【逆夢になる】
<Dreams> go by contraries[do not come true].

逆威

ぎゃくい [1] 【逆威】
道理に反する威力。暴威。

逆子

さかご【逆子】
《医》[分娩]a breech birth[delivery].[産児]a breech baby.

逆子

さかご [0] 【逆子・逆児】
胎児が母胎内で頭を下にしている正常な姿勢ではなく,頭を上にした逆の姿勢になっていること。分娩時は脚部から先に出る。骨盤位。

逆宣伝

ぎゃくせんでん [3] 【逆宣伝】 (名)スル
(1)相手の宣伝に対抗して,その宣伝を逆に利用し自分が有利になるよう宣伝すること。
(2)宣伝の効果が,期待とは逆にはたらくこと。

逆宣伝

ぎゃくせんでん【逆宣伝(をする)】
(conduct) counterpropaganda.

逆寄せ

さかよせ [0] 【逆寄せ】
攻め寄せてくる敵を,逆にこちらから攻めること。逆襲。

逆巻く

さかまく【逆巻く】
surge;→英和
rage.→英和
〜波 surging billows.

逆巻く

さかま・く [3] 【逆巻く】 (動カ五[四])
水流がぶつかり合って激しく波立つ。また,わき上がるように渦を巻く。「―・く波」「―・く炎」「―・く水も早かりけり/平家 9」

逆帆

さかほ [0] 【逆帆】
「裏帆(ウラホ)」に同じ。

逆引き

ぎゃくびき [0] 【逆引き】
辞典などで,見出し語の綴りの末尾の文字から引けるように配列してある方式。

逆張り

ぎゃくばり [0] 【逆張り】 (名)スル
相場のよいときに売り,悪いときに買うこと。人気の逆をいくやり方。

逆徒

ぎゃくと [1] 【逆徒】
謀反(ムホン)を起こした者ども。反逆者。逆党。げきと。

逆心

ぎゃくしん [0] 【逆心】
謀反の心。「―を起こす」

逆性石鹸

ぎゃくせいせっけん [5] 【逆性石鹸】
界面活性剤の一種。普通の石鹸とは逆に,分子内の親水基が水中で陽イオンとなる型のものをいう。殺菌作用・タンパク質沈殿作用が大きく,薬用石鹸として用いられる。

逆恨み

さかうらみ [0][3] 【逆恨み】 (名)スル
(1)恨みに思う人から,逆に恨まれること。「―を受ける」
(2)好意を曲解して相手を恨むこと。「忠告したらかえって―された」

逆息

さかいき 【逆息】
(1)息ぜわしいこと。「―になりてはしり向かひ/著聞 16」
(2)咳(セキ)。

逆悪

ぎゃくあく [0] 【逆悪】
あるべき社会的秩序に反する悪。

逆意

ぎゃくい [1] 【逆意】
謀反の心。そむく心。逆心。

逆成

ぎゃくせい [0] 【逆成】
語の形成法の一。本来は語尾でない部分を,形の上の類似から語尾とみなして,新しい語をつくる現象。「たそがれ」から「たそがる」を,double から「ダブる」をつくる類。

逆戟

さかまた [0] 【逆叉・逆戟】
シャチの別名。

逆戻り

ぎゃくもどり [3][0] 【逆戻り】 (名)スル
もとの場所や状態にもどること。「振り出しに―する」

逆戻りする

ぎゃくもどり【逆戻りする】
turn back;retrace one's steps (もと来た道を);have a relapse (病状が).→英和

逆手

ぎゃくて [0] 【逆手】
(1)腕の関節が逆の方向に曲げられること。また,その手。「―をとる」
(2)相手の反論・攻撃などを逆に利用してやり返すこと。さかて。「相手の論法を―に取る」
(3)鉄棒などを握るときに,普通の持ち方とは逆にてのひらを手前にして握ること。さかて。
⇔順手

逆手

さかて [0] 【逆手】
(1)普通の持ち方とは向きを逆に持つこと。
⇔順手
(2)「ぎゃくて(逆手)」に同じ。「相手の主張を―に取る」
(3)「天(アマ)の逆手」に同じ。

逆手にもつ

さかて【逆手にもつ】
grasp <a knife> with the point downward.

逆手をとる

ぎゃくて【逆手をとる】
[比喩的に]take advantage <of> .

逆手形

ぎゃくてがた [3] 【逆手形】
⇒戻(モド)り手形(テガタ)

逆手車輪

さかてしゃりん [4] 【逆手車輪】
鉄棒運動の一。鉄棒のバーを逆手に握って行う車輪運動。

逆捩じ

さかねじ [0] 【逆捩じ】
(1)非難したり抗議したりしてきた人に対して,逆に非難したりして攻撃し返すこと。「―を食わせる」
(2)逆方向にねじること。

逆捩じを食わせる

さかねじ【逆捩じを食わせる】
<give a> retort <on> .→英和
〜を食う have the tables turned on one.

逆探知

ぎゃくたんち [3] 【逆探知】 (名)スル
電波や電話の発信地を,受信側からさがすこと。「誘拐犯を―する」

逆探知する

ぎゃくたんち【逆探知する】
trace <a phone call> .→英和

逆接

ぎゃくせつ [0] 【逆接】
ある条件に対して予期される結果の現れないことを示す表現形式。条件と結果との間に食い違いのあることを示すもの。「二時間待った。しかし,彼は来なかった」「努力したが,だめだった」の類。普通,接続詞・接続助詞を用いて表現する。逆態接続。
⇔順接

逆推

げきすい [0] 【逆推】 (名)スル
事柄の流れをさかのぼって推量すること。「此より―すれば/北条霞亭(鴎外)」

逆推進ロケット

ぎゃくすいしん【逆推進ロケット】
a retro-rocket.

逆換

ぎゃくかん [0] 【逆換】
⇒ぎゃっかん(逆換)

逆換

ぎゃっかん ギヤククワン [0] 【逆換】
〔論〕
〔inversion〕
定言的判断の変形による直接推理の一。ある判断からその主語の矛盾概念を主語とする判断を導くこと。「すべてのSはPである」を「ある非SはPではない」とする類。戻換(レイカン)。

逆撫で

さかなで [0] 【逆撫で】 (名)スル
(1)ひげや毛の生えている部分を毛の向きとは逆の方向になでること。
(2)人の神経にさわるようなことを言ったりしたりすること。「神経を―する」

逆撫でする

さかなで【逆撫でする】
rub <a person> against the grain;→英和
rub <a person> the wrong way.

逆数

ぎゃくすう【逆数】
《数》a reciprocal (number).→英和

逆数

ぎゃくすう [3] 【逆数】
〔数〕 ある数 � で 1 を割ったもの,すなわち 1/� を � の逆数という。分数ならば,分子と分母を入れかえたものがもとの分数の逆数となる。

逆断層

ぎゃくだんそう [3] 【逆断層】
断層面に沿って上盤(ウワバン)の地層が下盤(シタバン)の地層の上にのし上がっている断層。横から強く圧縮を受けた場合にできる。
⇔正断層

逆旅

ぎゃくりょ 【逆旅】
⇒げきりょ(逆旅)

逆旅

げきりょ [1] 【逆旅】
(1)〔旅人を逆(ムカ)える所の意〕
旅館。やどや。
(2)旅。また,旅をすること。「長途の―叶ふまじとて/太平記 9」

逆日歩

ぎゃくひぶ [0] 【逆日歩】
株式の信用取引で,株不足になったとき,売り方が株券を調達するために支払う株の借り賃のこと。
⇔順日歩

逆木

さかぎ [0] 【逆木・倒木】
木材の木目を逆さに用いること。また,その材木。

逆木柱

さかぎばしら [4] 【逆木柱】
「逆(サカ)さ柱」に同じ。「これは―の祟(タタリ)なりといふ/閑田次筆」

逆板

さかいた [0] 【逆板】
鎧(ヨロイ)の部分の名。背の屈伸を自由にするために作った,幅3センチメートルばかりのすき間をおおう板。
→大鎧(オオヨロイ)

逆柱

さかばしら [3] 【逆柱】
(1)「さかさばしら(逆柱)」に同じ。
(2)あまりに完全過ぎることを恐れ,建物の柱の一本をあえて上下逆にしたもの。日光東照宮の陽明門はその例。

逆様

さかさま【逆様】
⇒逆(さか)さ.

逆様

さかさま [0] 【逆様】 (名・形動)[文]ナリ
(1)物事の位置・順序・表裏などが正常なあり方と反対になっている・こと(さま)。さかさ。「―につるす」「―になる」
(2)親より先に子が死ぬこと。「みな先立たせ給しかば,―の御歎き絶ゆる世なく/増鏡(老のなみ)」

逆様の別れ

さかさまのわかれ 【逆様の別れ】
親に先立って子が死ぬこと。さかさわかれ。

逆様の罪

さかさまのつみ 【逆様の罪】
主君・親・師・恩人などにそむく罪。逆罪(ギヤクザイ)。「いみじからむ―ありとも,この人びとをばおぼしゆるすべきなり/大鏡(師輔)」

逆様事

さかさまごと 【逆様事】
親より先に子が死ぬこと。さかさごと。「浮世に長うも居ぬ己(オレ)に―など見せてたもんな/浄瑠璃・桂川」

逆様言

さかさまごと 【逆様言】
こちらが言いたいことなのに,逆に言いがかりをつけてくること。「はては言はむことのなさにやあらむ,―ぞある/蜻蛉(下)」

逆櫓

さかろ [0] 【逆艪・逆櫓】
(1)船を後ろへも自由に漕ぎ進められるように,艪を船の前部に取り付けること。
(2)人形浄瑠璃「ひらかな盛衰記」の三段目,切(キリ)の通称。

逆止め弁

ぎゃくどめべん [4] 【逆止(め)弁】
流体の逆流を防止する弁。止め弁。

逆止弁

ぎゃくどめべん [4] 【逆止(め)弁】
流体の逆流を防止する弁。止め弁。

逆比

ぎゃくひ [1][0] 【逆比】
⇒反比(ハンピ)

逆比

ぎゃくひ【逆比(例)】
an inverse ratio (proportion).

逆比例

ぎゃくひれい [3] 【逆比例】 (名)スル
「反比例(ハンピレイ)」に同じ。

逆毛

さかげ [0] 【逆毛】
(1)毛並みが逆の方向に向いていること。
(2)(女性の髪で)髪の毛を逆立ててふくらませること。

逆水

ぎゃくすい [0] 【逆水】
逆流する水。洪水のときなどに本流から支流へ流れ込む水。

逆水

さかみず 【逆水】
逆流する水。「―岸に余り/太平記 8」

逆沢瀉

さかおもだか [3] 【逆沢瀉】
「逆沢瀉縅(オドシ)」の略。

逆沢瀉縅

さかおもだかおどし [7] 【逆沢瀉縅】
鎧(ヨロイ)の縅の一。沢瀉縅を逆にしたもの。沢瀉の葉が逆三角形の形になったもの。逆沢瀉。

逆波

さかなみ [0] 【逆浪・逆波】
流れにさからって立つ波。さかまく波。逆浪(ゲキロウ)。「―を立てて船団が進む」

逆波

さかなみ【逆波】
a head sea.

逆流

ぎゃくりゅう [0] 【逆流】 (名)スル
ある方向に流れていたものが,逆の方向に流れること。また,その流れ。「海水が川に―する」

逆流

ぎゃくる [0] 【逆流】
〔仏〕 生死・流転の迷いにさからって,悟りの世界に向かうこと。
⇔順流(ジユンル)

逆流

ぎゃくりゅう【逆流】
a back current[stream].〜する flow backward[upstream].

逆流効果

ぎゃくりゅうこうか [5] 【逆流効果】
一国内のある地域の経済成長が,他の地域からの生産要素(労働力と資本)の流出を促すため,これらの地域の経済成長にはマイナスの効果となること。

逆浪

さかなみ [0] 【逆浪・逆波】
流れにさからって立つ波。さかまく波。逆浪(ゲキロウ)。「―を立てて船団が進む」

逆浪

ぎゃくろう [0] 【逆浪】
逆風によって起こる波。さかまく波。げきろう。

逆浪

げきろう 【逆浪】
さかまく波。さか波。また,乱れた世のたとえにもいう。ぎゃくろう。「四海の―をしづむる事は無双の忠なれども/平家 2」

逆浸透法

ぎゃくしんとうほう [0] 【逆浸透法】
溶液と溶媒が半透膜で隔てられているとき,溶液側にその浸透圧以上の圧力を加えると,溶液中の溶媒が溶媒側に移動する現象を利用して,物質を分離する方法。海水の淡水化・高純度の工業用水の生産などに用いる。

逆滴定

ぎゃくてきてい [3] 【逆滴定】
滴定法の一。試料に対して過剰の標準溶液の一定量を加え,反応せずに残った過剰量を別の標準溶液で滴定することによって,間接的に試料の定量を行う方法。目的の試料と標準溶液との反応が遅い場合などに行われる。

逆潮

ぎゃくちょう [0] 【逆潮】
(1)船の進行方向と反対に流れる潮流。
⇔順潮
(2)風の吹く方向と反対に流れる潮流。

逆潮

さかしお [0] 【逆潮】
主な潮の流れの方向とは反対の方向へ潮が流れる現象。地形や風の影響などによって起きる。
⇔真潮(マシオ)

逆火

ぎゃっか ギヤククワ [0][1] 【逆火】
⇒バックファイア

逆火

さかび [0] 【逆火】
⇒バックファイア

逆為替

ぎゃくがわせ [3] 【逆為替】
為替決済方法の一。相手の送金を待たず,債権者が債務者あてに為替手形を振り出し,取引銀行経由で取り立てるもの。一般に輸出入代金の決済はこの方法による。
⇔送金為替

逆理

ぎゃくり [1] 【逆理】
逆説。パラドックス。

逆産

ぎゃくざん [0] 【逆産】
胎児が,頭からではなく,足の方から産まれること。さかご。

逆用

ぎゃくよう [0] 【逆用】 (名)スル
ある物事を本来とは反対の目的に用いること。また,自分の都合のいいように用いること。逆手にとること。「相手の力を―する」

逆用する

ぎゃくよう【逆用する】
take advantage of.

逆目

さかめ [0] 【逆目】
(1)目尻を逆立てること。
(2)木を削るとき,木目にさからって削ること。また,木目が逆のこと。

逆目に

さかめ【逆目に】
against the grain.→英和

逆目釘

さかめくぎ [3] 【逆目釘】
和釘の一種。釘の打ち込まれる部分に逆向きのとげを取り付けて,抜けにくいようにした釘。

逆相続

ぎゃくそうぞく [3] 【逆相続】
被相続人に子・孫等の直系卑属の相続人がいない場合に,直系尊属が相続すること。

逆睫毛

さかまつげ [3] 【逆睫毛】
「さかさまつげ」に同じ。

逆睹

ぎゃくと [1] 【逆睹・逆覩】 (名)スル
〔「逆」は前もっての意〕
あらかじめ将来を見越すこと。予測。げきと。「形勢は―しがたい」

逆磔

さかばっつけ 【逆磔】
「さかさはりつけ(逆磔)」に同じ。「一思ひに殺さんより世上の見ごらし―/浄瑠璃・神霊矢口渡」

逆立ち

さかだち [0] 【逆立ち】 (名)スル
(1)手を下について体を支え,両足を上に上げてさかさまの姿勢をとること。倒立。「はしごの上で―する」
(2)物の上下がさかさまになること。

逆立ち

さかだち【逆立ち】
a handstand;→英和
a headstand (両手と頭で).〜する stand on one's (head and) hands.〜して歩く walk on one's hands.〜してもできぬ be utterly beyond one.

逆立つ

さかだ・つ [3] 【逆立つ】
■一■ (動タ五[四])
普通は横向きや下向きになっているものが上向きに立つ。「髪の毛が―・つ」
■二■ (動タ下二)
⇒さかだてる

逆立てる

さかだ・てる [4] 【逆立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 さかだ・つ
普通は横向きや下向きになっているものを上向きにする。「髪を―・てる」「柳眉(リユウビ)を―・てる」

逆立てる

さかだてる【逆立てる】
bristle up <its hair> ;ruffle up <its feathers> .毛を逆立てて with <one's> hair on end.

逆算

ぎゃくさん [0] 【逆算】 (名)スル
(1)順序を逆にしてあとの方から前にさかのぼって計算すること。「年齢から生まれた年を―する」
(2)〔数〕 一つの計算法の逆の算法。減法は加法の逆算,除法は乗法の逆算。

逆算する

ぎゃくさん【逆算する】
count[reckon]backward.

逆網

さかあみ [0] 【逆網】
船二艘で網を引く場合,左方の船に積む網。また,左方の船。
⇔真網(マアミ)

逆縁

ぎゃくえん [0] 【逆縁】
(1)〔仏〕 仏法にそむいた悪事が,逆に仏道に入るきっかけとなること。
⇔順縁
(2)年長者が年下の者の法事をすること。親が子の法事をする場合などにいう。
⇔順縁
(3)順序が逆であること。「―ながらと妹をのぞまれる/柳多留 27」

逆縁婚

ぎゃくえんこん [3] 【逆縁婚】
配偶者の一方が死亡した場合,死亡した配偶者の兄弟あるいは姉妹と再婚する婚姻形態。狭義には,妻が,死亡した夫の兄弟と再婚する婚姻形態をいう。レビレート婚。

逆罪

ぎゃくざい [0] 【逆罪】
(1)〔仏〕 理にさからう大罪。無間(ムケン)地獄に落ちる大悪罪。五逆罪・七逆罪など。
(2)江戸時代,主人や親に対して殺傷に及ぶ罪。極悪の犯罪とされた。

逆罰

さかばち 【逆罰】
不当なことを神仏に願って,かえって罰をうけること。「及ばぬ願ひの―か/浄瑠璃・生玉心中(中)」

逆胴

ぎゃくどう [0] 【逆胴】
剣道で,相手の左胴を打つこと。通常の胴は相手の右胴を打つ。

逆臣

ぎゃくしん [0] 【逆臣】
主君にそむく臣。謀反をたくらむ家来。げきしん。

逆艪

さかろ [0] 【逆艪・逆櫓】
(1)船を後ろへも自由に漕ぎ進められるように,艪を船の前部に取り付けること。
(2)人形浄瑠璃「ひらかな盛衰記」の三段目,切(キリ)の通称。

逆艫

さかども 【逆艫】
近世,船,特に帆船が航海中荒天に遭ったとき,船首を風浪の来るほうに向け,また碇(イカリ)を船首から流し,船尾の方向に漂流して安全をはかること。艫流し。あとずさり。

逆茂木

さかもぎ [0] 【逆茂木】
敵の侵入を防ぐため,いばらなどのとげのある木の枝を並べて垣にしたもの。さかもがり。鹿砦(ロクサイ)。
逆茂木[図]

逆落し

さかおとし [3][0] 【逆落(と)し】
(1)切り立った崖(ガケ)のようなところから,まっさかさまに落とすこと。「―に突き落とす」
(2)急な斜面をかけおりること。「鵯(ヒヨドリ)越えの―」

逆落し

さかおとし【逆落し】
(a) precipitation;→英和
a downhill rush (攻撃).

逆落とし

さかおとし [3][0] 【逆落(と)し】
(1)切り立った崖(ガケ)のようなところから,まっさかさまに落とすこと。「―に突き落とす」
(2)急な斜面をかけおりること。「鵯(ヒヨドリ)越えの―」

逆葺く

さかふ・く 【逆葺く】 (動カ四)
カヤなどの穂を下に向けて屋根を葺く。「はだすすき尾花―・き/万葉 1637」

逆蓮

ぎゃくれん [0] 【逆蓮】
ハスの花をさかさにした形。高欄(コウラン)の親柱の頭部に装飾として使う。逆蓮頭。さかばす。
逆蓮[図]

逆蓮

さかばす [0] 【逆蓮】
⇒ぎゃくれん(逆蓮)

逆虎落

さかもがり 【逆虎落】
「逆茂木(サカモギ)」に同じ。

逆虫

さかむし [0] 【逆虫】
回虫などが肛門から出ないで,食道を逆行して口から出ること。

逆蜻蛉

さかとんぼ [3] 【逆蜻蛉】
「さかとんぼがえり」の略。「―を打つ」

逆蜻蛉返り

さかとんぼがえり [6] 【逆蜻蛉返り】
頭を下にしてひっくり返ること。さかとんぶり。さかとんぼ。

逆行

ぎゃっこう ギヤクカウ [0] 【逆行】 (名)スル
時の流れなどにさからって,または進むべき方向と逆の方向へ進むこと。
⇔順行
「時代に―する」

逆行

ぎゃくこう [0] 【逆行】 (名)スル
⇒ぎゃっこう(逆行)

逆行する

ぎゃっこう【逆行する】
go backward;back (自動車などが);→英和
go against <the times> (時勢に).

逆行健忘

ぎゃっこうけんぼう ギヤクカウ―バウ [5] 【逆行健忘】
頭部外傷や脳炎などの急性の脳障害で意識不明になり回復したとき,障害時以前にさかのぼって一定期間のことを全く思い出せない状態。逆行性健忘。

逆行運動

ぎゃっこううんどう ギヤクカウ― [5] 【逆行運動】
(1)地球から見て,天体が東から西に動く天球上の運動。
(2)惑星または衛星などの公転運動が地球の公転運動の向きと逆のときの運動。
⇔順行運動

逆衽

さかおくみ [3] 【逆衽】
裁縫で,幼児の和服の裁ち方の一。前身頃から斜めに裁ち切った衽の上下を逆にして縫い合わせる。普通の四つ身よりは衽が広くなる。さかおくび。

逆襲

ぎゃくしゅう [0] 【逆襲】 (名)スル
負けている方や攻められている方が,逆に攻撃をしかけること。「―に転ずる」

逆襲する

ぎゃくしゅう【逆襲する】
(make a) counterattack;→英和
retort (言葉で).→英和

逆覩

ぎゃくと [1] 【逆睹・逆覩】 (名)スル
〔「逆」は前もっての意〕
あらかじめ将来を見越すこと。予測。げきと。「形勢は―しがたい」

逆言葉

さかことば 【逆言葉】
「逆さ言葉{(2)}」に同じ。「入間やうとて―をつかふと聞いたによつて/狂言・入間川」

逆討ち

さかうち 【逆討ち】
敵を討とうとして逆に討たれること。返り討ち。「かへつて―に討たれぬと/盛衰記 46」

逆説

ぎゃくせつ [0] 【逆説】
〔paradox〕
(1)通常の把握に反する形で,事の真相を表そうとする言説。「善人なおもて往生をとぐ,いわんや悪人をや」の類。
(2)〔論〕 相互に矛盾する命題がともに帰結し得ること。また,その命題。

逆説

ぎゃくせつ【逆説】
a paradox.→英和
〜的(に言えば) paradoxical (paradoxically speaking).‖逆説家 a paradoxist;a paradoxer.

逆説的

ぎゃくせつてき [0] 【逆説的】 (形動)
普通とは逆の方向から考えを進めていくさま。また,通常とは逆の言い回しで物事を説明するさま。

逆調

ぎゃくちょう [0] 【逆調】
物事の調子の悪い状態。都合のよくない状態。

逆調整池

ぎゃくちょうせいち [5] 【逆調整池】
水力発電に際して変化する河川下流の流量を自然のもとの状態にもどすために,発電所の下流に設けた貯水池。
→調整池

逆謀

ぎゃくぼう [0] 【逆謀】
反逆の計略。むほんのはかりごと。

逆賊

ぎゃくぞく [0] 【逆賊】
主君にそむく賊。謀反を起こす賊。

逆走

ぎゃくそう [0] 【逆走】 (名)スル
本来走るべき方向とは反対の方向へ走ること。

逆起電力

ぎゃくきでんりょく [4] 【逆起電力】
(1)回路の電流の変化によって生じる,電流と逆向きの起電力。また,回路を貫く磁束の変化を妨げるように生じる起電力。
(2)電池または電気分解において,電極反応によって生成した物質が電極付近に蓄積し,電池を形成するために,本来の電極反応を妨げる向きに生じると考えられる起電力。

逆軍

ぎゃくぐん [0] 【逆軍】
逆賊の軍勢。賊軍。げきぐん。

逆転

ぎゃくてん【逆転】
(a) reversal;→英和
a setback;→英和
a sudden change.〜する be reversed;turn the tables (形勢が).〜勝ちする win a losing game;gain a come-from-behind victory.

逆転

ぎゃくてん [0] 【逆転】 (名)スル
(1)それまでとは逆の向きに回転すること。
(2)事のなりゆきや優劣の関係が今までとは逆になること。「―のホームラン」「形勢が―する」

逆転写

ぎゃくてんしゃ [3] 【逆転写】
RNA の塩基配列を写しとって DNA を合成する反応。レトロウイルスの遺伝情報発現に際してみられるが,遺伝子操作にも利用される。
→転写
→レトロウイルス

逆転層

ぎゃくてんそう [3] 【逆転層】
気温が,通常の場合とは逆に,高さとともに上昇している気層。例えば静穏晴天の夜間には,放射冷却した地表面に接した空気塊が下層から冷やされて接地逆転層ができる。逆転層内では大気は安定しているために霧やスモッグが拡散されにくい。

逆輪

さかわ [0] 【逆輪】
⇒逆鰐口(サカワニグチ)

逆輸入

ぎゃくゆにゅう [3] 【逆輸入】 (名)スル
一度輸出した製品を輸入すること。また,海外に進出した現地法人の製品を輸入すること。「―車」

逆輸入

ぎゃくゆにゅう【逆輸入(する)】
reimport.→英和

逆輸出

ぎゃくゆしゅつ【逆輸出(する)】
reexport.→英和

逆退

げきたい 【鷁退・逆退】
〔風に強い鷁が,大風で吹き戻される意〕
六位の蔵人の極臈(ゴクロウ)の者が五位に欠員がないため昇任できないとき,蔵人として勤続を望む場合は,極臈を退き,末席の新蔵人となること。

逆送

ぎゃくそう [0] 【逆送】 (名)スル
送り返すこと。

逆送する

ぎゃくそう【逆送する】
send back.

逆進税

ぎゃくしんぜい [3] 【逆進税】
課税標準が大きくなるに従って低い税率が適用される税。累減税。累退税。
→累進税

逆運

ぎゃくうん [0] 【逆運】
順調でない運命。不幸。不運。

逆道

ぎゃくどう [0] 【逆道】
(1)道にはずれた悪いおこない。
(2)道などを反対の方向に進むこと。

逆遠近法

ぎゃくえんきんほう [0] 【逆遠近法】
自然な視覚とは逆に,後景の立体を前景の立体より大きく描いたり,画面の奥に向かって集中すべき線を逆に拡散したりする描き方。特に東洋画にみられる俯瞰(フカン)図法の一。
→遠近法

逆針

さかばり [0] 【逆針】
「裏針(ウラバリ)」に同じ。

逆針

うらばり [0] 【裏針・逆針・闇針】
江戸時代に用いられた船用磁石。十二支目盛りが普通の磁石とは逆回りにつけてあり,目盛り盤の北・南をそれぞれ船首・船尾に合わせて設置すると,磁針の指す方向が,進行方向として直読できる。さかばり。

逆鉤

あぐ [1] 【鐖・逆鉤】
釣り針の針先の内側に逆向きに付いている突起。かかり。かえし。あぎと。

逆鉾

さかほこ 【逆鉾】
(1)「天(アマ)の逆鉾」の略。
(2)〔その形から〕
勃起した陰茎。「―の思ひの雫結びとめ/浄瑠璃・松風村雨」

逆関数

ぎゃくかんすう [3] 【逆関数】
ある関数の独立変数と従属変数を入れかえて得られる関数。例えば指数関数 �=�� と対数関数 �=lo��� の関係をいう。

逆鞘

ぎゃくざや【逆鞘】
《証券》back spread.

逆鞘

ぎゃくざや [0] 【逆鞘】
(1)売り値が買い値より安いというように,値段の開きが本来あるべき状態と反対になること。
(2)相場で,銘柄を比較したときに当然高いはずのものが安く,安いはずの銘柄が高いこと。
(3)中央銀行の公定歩合が市中銀行の貸出金利を上回ること。また,その差。
⇔順鞘

逆順

ぎゃくじゅん [0] 【逆順】
(1)道理にはずれたことと道理にかなうこと。順逆。
(2)逆の順序。
(3)「降順」に同じ。
⇔正順

逆頬

さかつら 【逆頬】
(1)頬髭の逆立ったもの。
(2)毛並みをさかさに立てた毛皮。「猪の―の尻鞘したる太刀帯して/今昔 23」
(3)「逆頬箙(サカツラエビラ)」の略。

逆頬箙

さかつらえびら 【逆頬箙】
逆頬{(2)}の毛皮で箙の弦・箱を包んだもの。箙の正式なもので主将以下軍陣の折に用いられ,時には公卿の随身も用いた。
逆頬箙[図]

逆類

げきるい 【逆類】
反逆した者たち。謀反人。ぎゃくるい。「―勝つに乗るに似たり/平家 7」

逆風

ぎゃくふう【逆風】
a contrary wind.

逆風

ぎゃくふう [0] 【逆風】
進行方向から吹いてくる風。向かい風。
⇔順風

逆馬

さかうま [0] 【逆馬】
(1)後ろ向きに馬に乗ること。「敵にうしろを見えじとや思ひけん,玄光は―に乗つてぞはせたりける/平治(下)」
(2)意に反して物事が逆になってしまうこと。「若い者の悪所に遊ぶ事珍らしからず,是を折檻する事一向なる故,結句―になりて/浮世草子・好色敗毒散」
(3)将棋で,王が敵陣に入ること。入り王。入玉(ニユウギヨク)。

逆髪

さかがみ 【逆髪】
(1)逆立った頭髪。「白髪は乱れ―の/謡曲・歌占」
(2)能「蝉丸(セミマル)」のシテの名。狂乱して髪の逆立った皇女。蝉丸の姉。
(3)頭髪が逆立った化け物。髪を乱した化け物。「―と見ゆるは風の柳哉/毛吹草」

逆髪祭

さかがみまつり 【逆髪祭】
陰暦九月二四日,滋賀県大津市(逢坂山(オオサカヤマ))にある蝉丸神社で行われる祭礼。坂神をまつるところからの名というが,蝉丸の姉の逆髪が逢坂山にさまよっていたからともいわれる。関の明神祭。

逆鬢

さかびん [0] 【逆鬢】
油気がとれて鬢が前にそそけていること。

逆鰐口

さかわにぐち [4] 【逆鰐口】
鰐の口を逆立ちした形に作り,小刀の柄(ツカ)などにはめこむ金物。さかわに。さかわ。

逆鱗

げきりん [0] 【逆鱗】
〔「げき」は漢音。「韓非子(説難)」による。竜のあごの下にある一枚の逆さに生えたうろこに人が触れると竜が大いに怒るという伝説から〕
天子の怒り。目上の人の激しい怒り。

逋税

ほぜい [0] 【逋税】
税をのがれること。脱税。

逋脱

ほだつ [0] 【逋脱】 (名)スル
(1)のがれまぬがれること。
(2)租税をのがれること。脱税。逋税。

逋脱犯

ほだつはん [3] 【逋脱犯】
納税義務者が,偽りなど不正な手段により故意に納税義務を免れたり,税の還付を受ける行為。脱税犯の一。

逍遙する

しょうよう【逍遙する】
<take a> stroll;→英和
ramble[walk](about).→英和

逍遥

しょうよう セウエウ [0] 【逍遥】 (名)スル
気ままにぶらぶら歩くこと。そぞろ歩き。「河畔を―する」

逍遥

しょうよう セウエウ 【逍遥】
⇒坪内(ツボウチ)逍遥

逍遥学派

しょうようがくは セウエウ― [5] 【逍遥学派】
〔学園の歩廊(ペリパトス)を逍遥しながら教えたことから〕
ペリパトス学派。アリストテレス学派。

透かさず

すかさず [0] 【透かさず】 (副)
機会を逃さず。間をおかず。すぐに。「相手がひるめば,―突っこむ」

透かし

すかし【透かし】
a watermark;→英和
openwork (透かし彫り).→英和
〜のはいった watermarked;openworked.

透かし

すかし [0] 【透かし】
〔動詞「すかす」の連用形から〕
(1)紙を光に当てると見える模様や絵。「千円札の―」
(2)彫ったり開けたりして作った,すき間。

透かし伐り

すかしぎり [0] 【透かし伐り】
「間伐(カンバツ)」に同じ。

透かし俵

すかしだわら [4] 【透かし俵】
クスサンの繭の俗称。網目状に編んだ俵のような形で,中の蛹(サナギ)が透けて見える。

透かし屁

すかしべ [0] 【透かし屁】
音のしないように放つ屁。すかしっぺ。

透かし形

すかしがた [0] 【透かし形】
透かしのある模様。透かし模様。

透かし彫

すかしぼり [0] 【透かし彫(り)】
彫刻で,金属・木・石などの薄板を打ち抜いて模様をあらわす技法。また,その彫刻したもの。欄間の彫刻,刀剣の鍔(ツバ)などに見られる。

透かし彫り

すかしぼり [0] 【透かし彫(り)】
彫刻で,金属・木・石などの薄板を打ち抜いて模様をあらわす技法。また,その彫刻したもの。欄間の彫刻,刀剣の鍔(ツバ)などに見られる。

透かし扇

すかしおうぎ [4] 【透かし扇】
「すきおうぎ(透扇)」に同じ。

透かし模様

すかしもよう [4] 【透かし模様】
(1)透かしてある模様。
(2)絽(ロ)の薄物などを重ねて着たとき,下の模様が透けて一つの模様のように見えるもの。

透かし欄間

すかしらんま [4] 【透かし欄間】
透かし彫りをした板をはめこんだ欄間。

透かし絵

すかしえ【透かし絵】
a transparency.→英和

透かし絵

すかしえ [3][0] 【透かし絵】
明かりに透かして見ると現れる絵や模様。

透かし編み

すかしあみ [0] 【透かし編み】
透かし模様やすき間のある編み方の総称。レース編み。

透かし織り

すかしおり [0] 【透かし織り】
絽(ロ)・紗(シヤ)のように目をあけ,透かして織った織物。すきおり。

透かし見る

すかし・みる [4] 【透かし見る】 (動マ上一)[文]マ上一
(1)闇や霧などにおおわれ,見えにくいものを,目を凝らして確かめるように見る。「夜目遠目だが何者なるかと―・みたらね/安愚楽鍋(魯文)」
(2)物のすき間から見る。「格子のうちより―・みる」
(3)ガラスなどを通して見る。「病室の窓から―・みれば/宝の山(眉山)」

透かし貝

すかしがい [3] 【透かし貝】
海産の巻貝。殻は前後に丸みのある笠形の長方形で,殻高8ミリメートルほど。殻は灰黒色から暗紅色で,中央から前方にかけて穴があり,水管を出す。軟体はナメクジ状。本州中部以南の潮間帯の岩礁に分布。

透かし門

すかしもん [0][3] 【透かし門】
外から内部が透けて見えるような扉をつけた門。城などで,扉の上を格子に,下半分を板張りにした門。透き門。

透かす

すか・す [0] 【透かす】 (動サ五[四])
(1)すき間をこしらえる。「欄間の一部を―・して作る」「些と―・さないか,籠るやうだ/婦系図(鏡花)」
(2)たてこんでいるものの一部を取り去り,まばらにする。「植木の枝を―・す」
(3)光を通して中の物や向う側を見る。「明りに―・して見る」
(4)すき間を通して物が見えるようにする。「那様(ドンナ)人間だらうと格子から…―・して見る/婦系図(鏡花)」
(5)油断をする。「万事にひとつも―・さぬ人/浮世草子・織留 5」
(6)音の出ないように屁(ヘ)をする。「―・しても音のするのは河童の屁/柳多留 61」
〔「すく」に対する他動詞〕
[可能] すかせる

透かす

すかす【透かす】
(1) look through;hold <a thing> to the light.→英和
(2)[間をあける]leave a space;→英和
thin out <branches> .

透き

すき [0] 【隙・透き】
〔動詞「透く」の連用形から〕
(1)物と物との間。間隙。「戸の―から明かりがもれる」
(2)あいている部分。余地。「家が少しの―もなくたてこんでいる」
(3)気持ちのゆるみ。油断。乗ずべき機会。「相手の―につけこむ」「―を見せる」
(4)時間の合間。ひま。「ちょっとした―に片付ける」

透き写し

すきうつし [0] 【透(き)写し】 (名)スル
書画・図面などの上に薄い紙を置き,なぞって写し取ること。しきうつし。

透き字

すきじ [0] 【透(き)字】
文字が紙などに透いて見えるようにすること。また,その文字。

透き影

すきかげ 【透き影】
(1)物の間や薄い物を通して見える姿・形。「鈍色の几帳の,衣がへしたる―,すずしげに見えて/源氏(柏木)」
(2)物のすき間などを通して漏れる光。「火ともしたる―/源氏(帚木)」

透き徹る

すきとお・る [3] 【透(き)通る・透き徹る】 (動ラ五[四])
(1)物を通して,その物の中や向こうにある物が見える。透明である。「―・ったガラス」「この湖は―・って底まで見える」
(2)声が澄んでよく聞こえる。「―・ったきれいな声」
(3)澄んで透明に見える。「御塔の有様を見れば…飾り磨き―・り耀けるほど/栄花(駒競べの行幸)」

透き扇

すきおうぎ 【透き扇】
薄い杉板に透かし彫りをほどこし,白い生絹(スズシ)を張った扇をいう。すかしおうぎ。

透き木

すきぎ [0] 【透(き)木】
茶道具の一。五徳を用いずに釜(カマ)を風炉(フロ)または炉にかけるとき,その縁に置いて,風炉と釜の間を透かせる木。桐や朴(ホオ)を用いる。敷き木。

透き構え

すきがまえ [3] 【透(き)構え】
古い築城法の一。外から城内が見えるようにしたもの。
⇔黒構え

透き歯

すきば [0] 【透(き)歯】
歯と歯の間にすきまのある歯。

透き漆

すきうるし [3] 【透(き)漆】
漆の一。上質の生漆をゆっくり熱して水分を取り去り透明度を高くした精製漆。透明漆。木地蝋(キジロ)漆。

透き目

すきめ [0] 【隙目・透(き)目】
「すきま(隙間)」に同じ。

透き箱

すきばこ [0] 【透(き)箱】
透かし彫りのある箱。すいばこ。

透き素襖

すきすおう [3] 【透き素襖】
越後布など,薄地で仕立てた夏用の素襖。すかし素襖。

透き織り

すきおり [0] 【透(き)織り】
⇒すかしおり(透織)

透き膠

すきにかわ [3] 【透き膠】
中国産の透明な膠。

透き色

すきいろ [0] 【透(き)色】
物をすかしたときに見える色。

透き見

すきみ [0] 【透(き)見】 (名)スル
物のすき間からのぞいて見ること。のぞき見。「障子の其処此処(ソコココ)より男を―せんと為たりけれど/金色夜叉(紅葉)」

透き通す

すきとお・す [3] 【透(き)通す】 (動サ五[四])
中の物や向う側が,透いて見えるようにする。透明にする。「強い日は大きな空を―・す程焼いて/それから(漱石)」

透き通る

すきとおる【透き通る】
be transparent;→英和
be seen through.透き通った transparent;clear;→英和
limpid.→英和

透き通る

すきとお・る [3] 【透(き)通る・透き徹る】 (動ラ五[四])
(1)物を通して,その物の中や向こうにある物が見える。透明である。「―・ったガラス」「この湖は―・って底まで見える」
(2)声が澄んでよく聞こえる。「―・ったきれいな声」
(3)澄んで透明に見える。「御塔の有様を見れば…飾り磨き―・り耀けるほど/栄花(駒競べの行幸)」

透き門

すきもん [0] 【透(き)門】
「透かし門」に同じ。

透き間

すきま [0] 【隙間・透(き)間】
(1)物と物との間のあいている所。「戸の―」
(2)あいている時間。ひま。すき。「嘴(クチバ)しを容れたいにも,更に其―が見附からない/浮雲(四迷)」
(3)油断。すき。「―もあらば生虜んと志て/太平記 1」

透き額

すきびたい 【透(き)額】
冠の額の部分に半月形の穴をあけ,羅(ウスギヌ)を張って透かしにしたもの。元服後,一六歳前後の者が着用。
透き額[図]

透く

す・く [0] 【透く】 (動カ五[四])
(1)物と物との間にすき間ができる。「歯の間が―・いている」
(2)物を通して向こうにあるものが見える。「肌が―・いて見える服」
(3)物のすき間を通る。「葉蔭を―・きて人顔の見ゆるを/金色夜叉(紅葉)」「かきふせて風の―・く所に臥せたり/宇治拾遺 1」

透く

すく【透く】
become thin[sparse].間が〜 become separated.⇒透き通る.

透ける

す・ける [0] 【透ける】 (動カ下一)
薄い物やすき間を通して,中の物や向こう側の物が見える。「肌の―・けるブラウス」「木の間から湖が―・けて見える」

透け透け

すけすけ [0] 【透け透け】 (形動)
衣服の布地が薄手のために,肌などが透き通って見えること。「―のブラウス」

透っ波

すっぱ 【素っ破・透っ波】
(1)戦国時代,武家に仕えた間者。スパイ。忍びの者。乱波(ラツパ)。「敵地へ罷り越し候へと,晴信公―共に直に仰せ付けられ/甲陽軍鑑(品二二)」
(2)ぬすびと。こそどろ。すり。詐欺師。ぺてん師。「おのれは最前の―ではないか,おのれこそ―なれ/狂言・真奪(虎寛本)」
(3)うそ。また,うそつき。「おぼこな顔してといふ―は少し/洒落本・秘事真告」

透っ波の皮

すっぱのかわ 【透っ波の皮】
かたり。すり。盗賊。すっとの皮。「此の道の―に出合い/浮世草子・二十不孝 3」

透る

とおる【透る】
penetrate;→英和
pierce;→英和
reach far (声が);[水・雨が]get into; <This raincoat> let <the rain> through;〔形〕penetrating[sonorous] <voice> .→英和

透写

とうしゃ [0] 【透写】 (名)スル
透き写しにすること。しきうつし。「地図を―する」

透写し

すきうつし [0] 【透(き)写し】 (名)スル
書画・図面などの上に薄い紙を置き,なぞって写し取ること。しきうつし。

透写する

とうしゃ【透写する】
trace.→英和
透写紙 tracing paper.

透写台

とうしゃだい [0] 【透写台】
ガラスをはめ込み,下から蛍光灯で照らすようにした製図台。

透写紙

とうしゃし [3] 【透写紙】
トレーシング-ペーパーのこと。

透化

とうか [0] 【透化】 (名)スル
結晶性の物質を,結晶が析出しないように過冷却状態にして無定形のガラス質を生成すること。釉(ウワグスリ)・ガラスなどに行う。

透垣

すきがき [2][0] 【透垣】
⇒すいがい(透垣)

透垣

すいがい 【透垣】
〔「すきがき」の転〕
板または竹で,間を透かして作った垣根。すいがき。「檜皮・瓦,所々の立蔀(タテジトミ)・―などやうのもの/源氏(野分)」

透垣

すいがき 【透垣】
「すいがい(透垣)」に同じ。

透字

すきじ [0] 【透(き)字】
文字が紙などに透いて見えるようにすること。また,その文字。

透察

とうさつ [0] 【透察】 (名)スル
物事を見通すこと。「其文化の因て起りし処を―せざるべからず/希臘思潮を論ず(敏)」

透廊

すきろう [0] 【透廊】
⇒透渡殿(スキワタドノ)

透徹

とうてつ [0] 【透徹】 (名・形動)スル [文]ナリ
(1)すきとおっていること。澄みきっていること。また,そのさま。「―した空気」「晩秋の気―にして和適/欺かざるの記(独歩)」
(2)筋が明確にとおっていること。一貫していること。また,そのさま。「―した論理」「―した洞察力」「工夫,精密なるを要し,解悟,―なるを要す/西国立志編(正直)」

透徹した

とうてつ【透徹した】
clear;→英和
penetrating;→英和
consistent.→英和

透明

とうめい【透明(度)】
transparency.→英和
〜な transparent;→英和
clear.→英和
‖半透明な semitransparent.不透明な opaque.

透明

とうめい [0] 【透明】 (名・形動)[文]ナリ
(1)物体が光をよく通し,その物を通して向こうが見える・こと(さま)。「―なガラス」
(2)にごりがなく,すきとおっていること。また,そのさま。澄明。「―な朝の空気」
[派生] ――さ(名)

透明人間

とうめいにんげん [5] 【透明人間】
〔invisible man〕
H = G =ウェルズの同名の小説(1897年刊)にはじまり,その後 SF やテレビ-ドラマなどで何度も使われた架空の存在。何らかの手段やきっかけで透明になった身体をもつ。

透明体

とうめいたい [0] 【透明体】
光をよく通す物体。水・ガラス・空気など。

透明度

とうめいど [3] 【透明度】
川や湖沼の水の透明さの度合。沈めた透明度板が見えなくなる深さをもって表す。

透明度板

とうめいどばん [0] 【透明度板】
透明度を測定するのに用いる直径30センチメートルの白い円板。セッキー板。

透木

すきぎ [0] 【透(き)木】
茶道具の一。五徳を用いずに釜(カマ)を風炉(フロ)または炉にかけるとき,その縁に置いて,風炉と釜の間を透かせる木。桐や朴(ホオ)を用いる。敷き木。

透析

とうせき [0] 【透析】 (名)スル
コロイド溶液を半透膜を隔てて水などの溶媒に接触させ,コロイド溶液中に含まれている低分子物質を除去する操作。コロイド溶液の精製や人工腎臓での血液の浄化に用いられる。

透析

とうせき【透析】
dialysis.→英和
〜する dialyze.

透構え

すきがまえ [3] 【透(き)構え】
古い築城法の一。外から城内が見えるようにしたもの。
⇔黒構え

透歯

すきば [0] 【透(き)歯】
歯と歯の間にすきまのある歯。

透水

とうすい [0] 【透水】
水がしみとおること。

透水層

とうすいそう [3] 【透水層】
砂岩・礫岩などから成り,水をとおしやすい地層。

透水性舗装

とうすいせいほそう [7] 【透水性舗装】
雨水が地中に浸透することのできる舗装。都市の水循環を可能にする。

透渡殿

すきわたどの [3] 【透渡殿】
寝殿造りで,建物と建物を結ぶ,吹き放しの廊下。簾(スダレ)をかける場合もある。透廊(スキロウ)((スイロウ))。すいわたどの。
→壁渡殿(カベワタドノ)

透湿防水性素材

とうしつぼうすいせいそざい [11] 【透湿防水性素材】
水蒸気より大きく,水滴より小さい孔をもつ素材。汗は発散するが雨は通さない。高密度織物に強力な撥水処理をしたものや微多孔質フィルムを貼り合わせたものがある。

透漆

すきうるし [3] 【透(き)漆】
漆の一。上質の生漆をゆっくり熱して水分を取り去り透明度を高くした精製漆。透明漆。木地蝋(キジロ)漆。

透田牛蒡

すかしたごぼう [5] 【透田牛蒡】
アブラナ科の一年草または越年草。水田や湿地に自生。茎は高さ40センチメートル内外で羽状に切れ込んだ葉を互生。春から秋にかけ,枝頂に黄色の小四弁花を総状につける。

透百合

すかしゆり [3] 【透百合】
ユリ科の多年草。海岸や山地の崖(ガケ)に生える。高さ約40センチメートル。葉は披針形。夏,茎頂に橙色の花を一,二個上向きにつける。花被片の基部が幅狭く各片の間にすき間ができるのでこの名がある。黄色や濃赤色の花の園芸品種もある。

透目

すきめ [0] 【隙目・透(き)目】
「すきま(隙間)」に同じ。

透石膏

とうせっこう [3] 【透石膏】
無色透明に近い石膏の結晶。良質のものは光学器材に用いる。

透磁率

とうじりつ [3] 【透磁率】
磁性体の磁化の様子を表す物質定数。磁束密度と磁場の強さとの比。

透箱

すきばこ [0] 【透(き)箱】
透かし彫りのある箱。すいばこ。

透綾

すきや [0] 【透綾】
〔「すきあや」の転〕
非常に薄い絹縮。新潟県十日町で創製され,経(タテ)糸に生糸,緯(ヨコ)糸に苧麻(チヨマ)糸を用いた。明治以降,種々の織り方がある。さらりと肌ざわりがよく,夏の婦人着尺とする。

透綾

すきあや [0] 【透綾】
⇒すきや(透綾)

透織り

すきおり [0] 【透(き)織り】
⇒すかしおり(透織)

透翅蛾

すかしばが [4] 【透翅蛾】
スカシバガ科のガの総称。はねは細く,鱗粉(リンプン)が少ないため半透明となる。成虫は昼間飛ぶ。外形や習性がハチに似たものが多い。幼虫は木の枝・幹・根を食害する。ブドウスカシバ・セスジスカシバなど。スカシバ。

透色

すきいろ [0] 【透(き)色】
物をすかしたときに見える色。

透見

すきみ [0] 【透(き)見】 (名)スル
物のすき間からのぞいて見ること。のぞき見。「障子の其処此処(ソコココ)より男を―せんと為たりけれど/金色夜叉(紅葉)」

透視

とうし [0] 【透視】 (名)スル
(1)物を透かして見ること。「胸中を―されたよう」
(2)X 線を用い,身体内部の状態を蛍光板に当てて調べる方法。
(3)〔心〕 超心理学の用語。超感覚的知覚の一。壁などに隠れていて通常は見えない物を,五官以外の未知の感覚によって見ることができるとされる能力。

透視する

とうし【透視する】
see through.‖透視画法 perspective.透視者 a clairvoyant.

透視図

とうしず [3] 【透視図】
目で見るのと同様な遠近感が現れるように,品物・構造物などを描いた図。パースペクティブ。パース。

透視図法

とうしずほう [4] 【透視図法】
(1)製図法の一。透視画法に基づく方法。
(2)地図投影法の一。地球の中心を通る軸に垂直な平面上に,軸上の一点から地表を投影する方法。その視点の位置によって,正射図法・平射図法・心射図法などがある。投射図法。

透視画法

とうしがほう [4] 【透視画法】
肉眼にうつる像と同じように投射線が一点から発するように描く画法。西洋で写実的技法として発展。日本の浮絵(ウキエ)もこの画法に属する。

透谷

とうこく 【透谷】
⇒北村(キタムラ)透谷

透通す

すきとお・す [3] 【透(き)通す】 (動サ五[四])
中の物や向う側が,透いて見えるようにする。透明にする。「強い日は大きな空を―・す程焼いて/それから(漱石)」

透通る

すきとお・る [3] 【透(き)通る・透き徹る】 (動ラ五[四])
(1)物を通して,その物の中や向こうにある物が見える。透明である。「―・ったガラス」「この湖は―・って底まで見える」
(2)声が澄んでよく聞こえる。「―・ったきれいな声」
(3)澄んで透明に見える。「御塔の有様を見れば…飾り磨き―・り耀けるほど/栄花(駒競べの行幸)」

透過

とうか [0][1] 【透過】 (名)スル
(1)すきとおること。
(2)光線などが物質の内部を通りぬけること。「―光線」

透過型電子顕微鏡

とうかがたでんしけんびきょう [0][0][0] 【透過型電子顕微鏡】
〔transmission electron microscope〕
初期に開発された電子顕微鏡。電子ビームを絞り込んで加速させ,試料に照射し,透過した電子ビームを拡大して観察する。0.1ナノメートルの分解能が得られるが,透過能力は弱いので,試料を非常に薄くする必要がある。テム(TEM)。
→走査型電子顕微鏡

透過性

とうかせい [0] 【透過性】
膜が種々の流体や溶質・イオンを通過させる性質。

透過色

とうかしょく [3] 【透過色】
光が物質を透過したとき,その透過光線の呈する色。
⇔反射色

透門

すきもん [0] 【透(き)門】
「透かし門」に同じ。

透閃石

とうせんせき [3] 【透閃石】
角閃石類の一。単斜晶系に属し,淡灰色のガラス状光沢がある。透角閃石。

透間

すきま [0] 【隙間・透(き)間】
(1)物と物との間のあいている所。「戸の―」
(2)あいている時間。ひま。すき。「嘴(クチバ)しを容れたいにも,更に其―が見附からない/浮雲(四迷)」
(3)油断。すき。「―もあらば生虜んと志て/太平記 1」

透関

とうかん [0] 【透関】
〔仏〕 禅宗で,修行の障害となるものをつきぬけること。「―破節」

透頂香

とうちんこう 【透頂香】
「外郎(ウイロウ){(1)}」に同じ。「腰より―一つを三つに割つた程取出いて/狂言・膏薬煉」

透額

すきびたい 【透(き)額】
冠の額の部分に半月形の穴をあけ,羅(ウスギヌ)を張って透かしにしたもの。元服後,一六歳前後の者が着用。
透き額[図]

逐う

お・う オフ [0] 【追う・逐う】 (動ワ五[ハ四])
(1)先を進むもののあとからついて行く。また捕らえたりするために急いで行く。「兄の後を―・って上京した」「蜜蜂を―・って移動する」「目で―・う」「犯人を―・う刑事」
(2)目標をめざして進む。「理想を―・う」「利潤を―・う」「暁に舟を出だして室津を―・ふ/土左」
(3)強制してその場・地位などから去らせる。「蠅(ハエ)を―・う」「故郷を―・われる」「部長の職を―・う」
(4)牛・馬などを駆り立てて先へ進ませる。「牛を―・う牧童」
(5)せき立てて先へ進ませる。受け身の形で用いる。「雑用に―・われる」「時間に―・われる」
(6)物事の順に従って進む。「日を―・って病状が良くなる」「活字を指で―・って読む」
(7)先例に従う。「善人ノアトヲ―・ウ/日葡」
(8)先払いをする。
→先を追う
[可能] おえる
[慣用] 顎(アゴ)で蠅を―・二兎を―/頭の上の蠅も追えない

逐一

ちくいち【逐一】
<explain> in detail.

逐一

ちくいち [2][0] 【逐一】 (副)
〔「ちくいつ」とも〕
(1)抜かしたりせず,一つ一つ順を追って。一つ一つ全部。「―審議する」
(2)くわしく。「―報告する」

逐字

ちくじ [0] 【逐字】
原文の文字を,一字一字追っていくこと。逐語。

逐字訳

ちくじやく [0][3] 【逐字訳】
「逐語訳」に同じ。

逐年

ちくねん [0] 【逐年】
(副) 年がたつにつれて。年を追うごとに。年々。「―増加する」

逐日

ちくじつ [0] 【逐日】 (副)
日がたつにつれて。日を追って。日ましに。

逐条

ちくじょう [0] 【逐条】
一条一条箇条の順に従うこと。条を追うこと。「―解釈」「―的に解説する」

逐条審議

ちくじょうしんぎ [5] 【逐条審議】 (名)スル
原案などを,順番に従って箇条ごとに審議すること。一つ一つ順番に細かく審議すること。

逐条審議する

ちくじょう【逐条審議する】
discuss <a bill> article by article.

逐次

ちくじ [2][1] 【逐次】 (副)
順を追ってつぎつぎに。順次。「―発表する」

逐次

ちくじ【逐次】
one after another;in order.

逐次刊行物

ちくじかんこうぶつ [6] 【逐次刊行物】
新聞・雑誌・年報など,号数を重ねて発行される刊行物の総称。

逐次反応

ちくじはんのう [4] 【逐次反応】
前段階の反応生成物が次の段階の反応物となって,いくつかの反応がつぎつぎに起こり,最終生成物に至る反応。通常一つの化学反応式で表される反応も,そのほとんどは,いくつかの素反応から成る逐次反応である。
→連鎖反応

逐語

ちくご [0] 【逐語】
原文の一語一語の意義を忠実にたどって行くこと。逐字。「―的に解釈する」

逐語的に

ちくご【逐語的に】
word for word;literally.→英和
逐語訳 (a) word-for-word[verbatim]translation.

逐語訳

ちくごやく [3][0] 【逐語訳】 (名)スル
原文に従って一語一語忠実に翻訳すること。逐字訳。
→直訳
→意訳

逐語霊感説

ちくごれいかんせつ [6] 【逐語霊感説】
聖書の一字一句が神の霊感によって書かれたとする説。

逐電

ちくてん 【逐電】 (名)スル
〔「てん」は漢音〕
「ちくでん(逐電)」に同じ。「早先立て―しければ/太平記 27」

逐電

ちくでん [0] 【逐電】 (名)スル
〔古くは「ちくてん」。稲妻(イナズマ)を追う,の意〕
(1)逃げて姿をかくすこと。「百金を盗み取つて―いたしましたが/真景累ヶ淵(円朝)」
(2)行動がきわめて速いこと。急ぐこと。

逐鹿

ちくろく [0] 【逐鹿】 (名)スル
〔史記(淮陰侯伝)「秦失�其鹿�天下共逐�之」〕
(1)(「鹿」の音が「禄」に通ずるところから鹿を帝位にたとえて)帝位を争うこと。
(2)政権または地位を得ようとして競争すること。
(3)議員選挙に立候補して争うこと。「―場裡」
→中原(チユウゲン)に鹿を逐(オ)う

逓伝

ていでん [0] 【逓伝】 (名)スル
(1)次々に伝え送ること。逓送。
(2)宿駅でとりついで送ること。また,その人足や車馬。

逓信

ていしん [0] 【逓信】
郵便・電信などを順次に送り伝えて,届けること。

逓信

ていしん【逓信】
communications.

逓信省

ていしんしょう [3] 【逓信省】
交通・通信行政を管掌した中央官庁。1885年(明治18)創設。1949年(昭和24)郵政省と電気通信省に分離。

逓増

ていぞう [0] 【逓増】 (名)スル
少しずつふえること。
⇔逓減
「輸出は―する傾向にある」

逓次

ていじ [1] 【逓次】
つぎつぎと順を追うこと。順次。「―に意を翻した一々の動機を/北条霞亭(鴎外)」

逓減

ていげん [0] 【逓減】 (名)スル
時とともに少しずつ量や額が減ること。また,減らすこと。
⇔逓増
「利益が―する」

逓減する

ていげん【逓減する】
diminish successively;decrease in order.

逓減残高法

ていげんざんだかほう [0] 【逓減残高法】
⇒定率法(テイリツホウ)

逓送

ていそう [0] 【逓送】 (名)スル
(1)人から人へ受け継いで送ること。また,郵送すること。「金子を―するは為替会社の業なれども/新聞雑誌 55」
(2)宿次(シユクツギ)にすること。

と [1] 【途】
〔古くは「ど」とも〕
みち。旅の道すじ。

みち [0] 【道・路・途・径】
(1)人や動物,車などが行き来する通路。ある地点と地点をつないで長く連なった帯状のもの。「都へ通ずる―」「―を横切る」「―を通す」
(2)目的とする所へ至る経路。道すじ。「学校へ行く―で忘れ物に気づいた」「―をまちがえる」「―を聞く」
(3)道のり。距離。道程。「―を急ぐ」「―がはかどる」「日暮れて―遠し」
(4)ある状態に至る道すじ。「勝利への―は遠かった」「栄光の―を歩む」
(5)人のふみ行うべき道すじ。人としてのあり方や生き方。「―にそむく」「―をあやまる」
(6)ある関係を成り立たせている理(コトワリ)。また,世間のならい。「親子の―」「誰踏み初めて恋の―,巷に人の迷ふらん/謡曲・恋重荷」
(7)(仏教・儒教などの)教え。教義。「仏の―」「朝(アシタ)に―を聞かば,夕べに死すとも可なり」
(8)ある専門的分野。方面。「医学の―を究める」「この―にはいって三〇年」
(9)方法。手段。手順。「解決の―を見いだす」「生活の―を断たれる」

途につく

と【途につく】
leave <for Europe> .→英和
〜にある be on one's way <home> .

途上

とじょう [0] 【途上】
(1)目的の場所に行く途中。中途。「上京する―」
(2)事柄の進行中。最中。「建設の―にある」「発展―」

途上

とじょう【途上】
⇒途中.

途上国

とじょうこく [2] 【途上国】
「発展途上国」の略。

途中

とちゅう [0] 【途中】
(1)目的の場所に行くまでの中間の地点。途上。通り道。通りすがり。「学校へ行く―」「―下車」
(2)ある場所へ行き着くまでの間。道すがらずっと。「来る―歩きながら考えてきた」
(3)物事のまだ終了しないうち。中途。「仕事を―で投げ出す」

途中で

とちゅう【途中で】
on one's way <from,to> ; <give up> halfway (中途で);→英和
in the middle of <one's talk> (最中に).〜一泊する stop overnight <at> .‖途中計時 ⇒計時.途中下車する stop over <at> .途中下車前途無効 <米> No stopovers allowed on this ticket.

途中下車

とちゅうげしゃ [4] 【途中下車】 (名)スル
目的地までの切符を持つ乗客が,その手前の駅や停留所で降りること。

途中計時

とちゅうけいじ [4] 【途中計時】
陸上競技や競泳などで,ある途中の区切りで,正式にタイムを計ること。また,そのタイム。

途中越

とちゅうごえ 【途中越】
京都市左京区大原から滋賀県大津市に至る峠。比叡山と比良山地の鞍部。古来,京都北門の要地。古名,竜華越。

途切らす

とぎら・す [3] 【途切らす】
■一■ (動サ五[四])
途中で切る。中絶する。とぎらせる。「話を―・す」
■二■ (動サ下二)
⇒とぎらせる

途切らせる

とぎら・せる [4] 【途切らせる】 (動サ下一)[文]サ下二 とぎら・す
途中で切る。とぎらす。「言葉を―・せる」

途切れ

とぎれ [3] 【途切れ・跡切れ】
とぎれること。中絶。途絶。途絶え。「話の―」「―なく話し続ける」

途切れる

とぎ・れる [3] 【途切れる・跡切れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 とぎ・る
(1)人の行き来が絶える。「往来の足音が―・れる」
(2)続いてきたことが中途で切れて,あとが続かなくなる。「補給が―・れる」

途切れ勝ち

とぎれがち [0] 【途切れ勝ち】 (名・形動)
ともすれば,とぎれそうになる・こと(さま)。「―な会話」「便りも―である」

途切れ途切れ

とぎれとぎれ [4] 【途切れ途切れ・跡切れ跡切れ】 (名・形動)
途中で幾度も切れ目がある・こと(さま)。断続的。絶え絶え。「苦しい息の下から―に話す」「道が―になる」

途子

ずし ヅ― [1] 【途子・図子】
大路と大路を結ぶ小路,または辻。

途方

とほう [0] 【途方】
〔方向の意〕
(1)てだて。方針。手段。「年よつて子を先だて,―があるまいいとしぼや/浄瑠璃・丹波与作(下)」
(2)道理。筋道。「―ヲワキマエヌ人ヂャ/日葡」

途方もない

とほう【途方もない】
extraordinary;→英和
absurd;→英和
ridiculous;→英和
inordinate <price> .→英和
〜にくれる be at a loss.→英和

途次

とじ [1] 【途次】
ある所へ行く途中。道すがら。「帰郷の―」

途立つ

みちた・つ 【途立つ】 (動タ四)
出発する。旅の途につく。「将軍等共に―・ちぬ/日本書紀(崇神訓)」

途端

とたん [0] 【途端】
(「に」を伴って副詞的にも用いる)ちょうどその時。はずみ。ひょうし。「立ち上がった―に倒れた」「顔を見た―(に)笑い出した」

途端

とたん【途端(に)】
just as;the moment <he saw me> ;→英和
No sooner <had I got into bed> than <I fell asleep> .その〜 just then.

途絶

とぜつ [0] 【途絶・杜絶】 (名)スル
途中で絶えること。とだえること。ふさがること。「輸入が―する」「交通―」

途絶える

とだ・える [3] 【途絶える・跡絶える】 (動ア下一)[文]ヤ下二 とだ・ゆ
それまで続いてきた物事が,中途で切れて,あとが続かなくなる。古くは,主に人の往来について言った。「連絡が―・える」「久しく―・え給はむは心ぼそからむ/源氏(総角)」

途絶する

とぜつ【途絶する】
stop;→英和
be interrupted[cut off];be tied[held]up.

途絶ゆ

とだ・ゆ 【途絶ゆ・跡絶ゆ】 (動ヤ下二)
⇒とだえる(途絶)

途轍

とてつ [0] 【途轍】
〔「轍」はわだちの意〕
すじみち。道理。

途轍もない

とてつもない【途轍もない】
⇒途方(もない).

逕庭

けいてい [0] 【径庭・逕庭】
〔「径」「逕」はこみち,「庭」は広場の意〕
隔たりの甚だしいこと。かけはなれていること。「此説は世の伝ふる所と太(ハナハ)だ―がある/伊沢蘭軒(鴎外)」

逗子

ずし ヅシ 【逗子】
神奈川県,三浦半島基部の西側にある市。相模湾に臨み,別荘地・海水浴場として発展。

逗留

とうりゅう [0] 【逗留】 (名)スル
(1)旅行先などで,しばらくとどまること。滞在。「当地に一か月―する」「長(ナガ)―」
(2)一か所にとどまって進まないこと。「馬より下りて,しばらく―する間に/今昔 17」
(3)とどまる時間。ひま。「我屋に帰り物具せん―無かりければ/太平記 26」

逗留

とうりゅう【逗留】
⇒滞在.長逗留する make a long stay;stay long.

這々の態で逃げる

ほうほうのてい【這々の態(てい)で逃げる】
run away with the tail between the legs.

這いずり回る

はいずりまわ・る ハヒズリマハル [6][0] 【這いずり回る】 (動ラ五[四])
はって動きまわる。はいまわる。「泥の中を―・る」

這いずる

はいず・る ハヒ― [3] 【這いずる】 (動ラ五[四])
地面や床を擦(ス)るようにして這う。「泥の中を―・る」

這い上がる

はいあがる【這い上がる】
climb[crawl]up.

這い上がる

はいあが・る ハヒ― [4] 【這い上(が)る】 (動ラ五[四])
(1)這って上に上がる。「岸に―・る」
(2)低い地位や苦しい境遇などから抜け出す。「泥沼の生活から―・る」「下積みから―・る」
[可能] はいあがれる

這い上る

はいあが・る ハヒ― [4] 【這い上(が)る】 (動ラ五[四])
(1)這って上に上がる。「岸に―・る」
(2)低い地位や苦しい境遇などから抜け出す。「泥沼の生活から―・る」「下積みから―・る」
[可能] はいあがれる

這い上る

はいのぼ・る ハヒ― [0][4] 【這い上る】 (動ラ五[四])
はうようにしてのぼる。「蔦(ツタ)が屋根に―・る」「岩壁を―・る」

這い出す

はいだ・す ハヒ― [3][0] 【這い出す】 (動サ五[四])
(1)はって出る。はいでる。「穴からやっと―・した」
(2)はうことをし始める。はい始める。「赤ん坊が―・す」
[可能] はいだせる

這い出す

はいだす【這い出す】
crawl[creep]out <of> .

這い出る

はい・でる ハヒ― [3][0] 【這い出る】 (動ダ下一)[文]ダ下二 はひ・づ
はって出る。はい出す。「穴から―・でる」

這い出る

はいでる【這い出る】
⇒這い出す.

這い回る

はいまわ・る ハヒマハル [4][3] 【這い回る】 (動ラ五[四])
あちこちはって歩く。「赤ん坊が座敷を―・る」
[可能] はいまわれる

這い寄る

はいよ・る ハヒ― [0][3] 【這い寄る】 (動ラ五[四])
はうようにして近寄る。そっと忍び寄る。「敵陣に―・る」

這い蹲う

はいつくば・う ハヒツクバフ [5] 【這い蹲う】 (動ワ五[ハ四])
「はいつくばる(這蹲)」に同じ。「己に金を儲けさせてくれるものの前には―・ふ/雁(鴎外)」「五日に一度づつ軽い遣ひ物して―・ひ/浮世草子・織留 1」

這い蹲る

はいつくば・る ハヒ― [5] 【這い蹲る】 (動ラ五[四])
〔「はいつくばう」の転〕
平伏する。卑屈になる。「地面に―・る」

這い込む

はいこ・む ハヒ― [3][0] 【這い込む】 (動マ五[四])
(1)はって中にはいりこむ。はい入る。「―・むすきもない」「石垣から,獺(カワウソ)が―・んで/歌行灯(鏡花)」
(2)夜這(ヨバ)いをする。「ラシヤメンの処へ―・んで/西洋道中膝栗毛(魯文)」
[可能] はいこめる

這い這い

はいはい ハヒハヒ [1] 【這い這い】 (名)スル
〔幼児語〕
はうこと。「赤ん坊が―する」

這う

はう【這う】
crawl;→英和
creep;→英和
walk on all fours (四つん這い).

這う

は・う ハフ [1] 【這う・延う】 (動ワ五[ハ四])
(1)両手両膝を地面などにつけて進む。また,腹ばいになって進む。「赤ん坊が―・うようになった」「地面を―・って進む」
(2)動物が,地面に胴体を擦るようにして進む。「蛇が―・う」「鰐(ワニ)が―・う」
(3)植物のつるや根などが,地面や壁面に沿って延びる。「太い木の根が―・っている」「壁につたが―・う」
(4)腹ばいになる。「はたかれて土俵に―・う」
(5)さすらう。「異見が耳に入らずは,―・ひたき方へ―・はしませ/仮名草子・浮世物語」
(6)他の動詞の上に付いて,そっと…するの意を表す。「―・ひ紛れ立ち寄り給はんも/源氏(帚木)」
[可能] はえる

這う子

ほうこ ハフ― [1] 【這う子】
(1)はうことができるようになった赤ん坊。「うぶ子・―/浄瑠璃・賀古教信」
(2)子供のお守りの一。布を縫い合わせ,中に綿を入れ赤ん坊のはう姿にかたどったもの。あまがつ。はいはい人形。はうこ。

這う這う

ほうほう ハフハフ [0] 【這う這う】 (副)
(1)はうように歩くさま。やっとのことで歩くさま。「太刀を抜き,杖に突き,―参り,縁へ上らんとしけれども/義経記 4」
(2)散々な目にあってかろうじて逃げだすさま。「希有にしてたすかりたるさまにて,―家に入りにけり/徒然 89」
(3)あわてふためいて物事をするさま。「それより大白衣にて―仁和寺へ参り/平治(中・古活字本)」

這えば立て、立てば歩(アユ)めの親心(オヤゴコロ)

這えば立て、立てば歩(アユ)めの親心(オヤゴコロ)
我が子の成長を心待ちに待つ親の心を表した言葉。

這ひ出

はいで ハヒ― 【這ひ出】
田舎から都会へ出たばかりであること。また,その者。山出し。「その給仕は,このほどの―にて候ゆゑ/咄本・醒睡笑」

這ひ渡る

はいわた・る ハヒ― 【這ひ渡る】 (動ラ四)
(1)はうようにそっと行く。忍びやかに行く。「この主とおぼしきも,―・る時侍(ハベ)べかめる/源氏(夕顔)」
(2)牛車など用いずに歩いて行く。「明石の浦はただ―・る程なれば/源氏(須磨)」
(3)つるや草木の根などがはいのびる。「下にのみ―・りつる葦の根の/後撰(雑三)」

這ふ葛の

はうくずの ハフクズ― 【這ふ葛の】 (枕詞)
葛のつるが長くはうことから,「いや遠長く」「後も逢ふ」「絶えず」にかかる。「―いや遠長く万代(ヨロズヨ)に/万葉 423」「―後も逢はむと/万葉 3834」「―絶えず偲(シノ)はむ大君の/万葉 4509」

這ふ蔦の

はうつたの ハフツタ― 【這ふ蔦の】 (枕詞)
蔦のつるがおのおの向きを異にしてはい分かれて行くところから,「おのがむきむき」「わかる」にかかる。「―各が向き向き天雲の別れし行けば/万葉 1804」「―別れし来れば/万葉 135」

這個

しゃこ 【這個】 (代)
〔「這」は中国宋代の口語で,「此」の意〕
これ。これら。「―は是れ挙し来る底/正法眼蔵」

這入り

はいり ハヒリ 【入り・這入り】
〔動詞「はいる」の連用形から〕
(1)邸宅の入り口。はいいり。「我が宿の―の柳下はらへども/和泉式部集」
(2)やっと這い入ることができるほどであること。きわめて狭いこと。「さらでだにいぶせき―の小屋/咄本・醒睡笑」

這入り込む

はいりこ・む ハヒリ― [4][0] 【入り込む・這入り込む】 (動マ五[四])
中にはいる。奥深くはいる。「裏口から―・む」
[可能] はいりこめる

這入る

はい・る ハヒル [1] 【入る・這入る】 (動ラ五[四])
〔「這(ハ)ひ入る」の転か〕
(1)人・動物などがある建物・区画の中へ移動する。
⇔出る
「部屋に―・る」「中にお―・り下さい」「列車がホームに―・る」「芝生に―・らないで下さい」
(2)ある目的のためにその場に移動する。「海に―・る」「お風呂に―・る」
(3)組織の一員となる。仲間に加わる。「この春―・った社員」「野球部に―・る」「夫の籍に―・る」
(4)ある環境・分野に進む。「政界に―・る」
(5)ある物が他の物の内部・内側に移り,そこに収まる。
 (ア)内側に移動する。「目にゴミが―・る」
 (イ)入れられたり,付けられたりして,そこにある。「宝石の―・った箱」「ネームの―・った便箋」
 (ウ)…の数量がちょうど収まる。容量が…である。「二リットル―・る瓶」
 (エ)中に含まれる。添加されている。「アルコールの―・った飲み物」
(6)機械や設備が設置される。「ファックスがうちの課に―・った」「近く都市ガスが―・る」
(7)表から奥の方へ進む。「通りから少し―・った所」
(8)品物や金銭が自分の物となる。自分の手元に収まる。「近く,まとまった金が―・る」「御注文の品が―・りました」
(9)情報・技術・文化などが伝わる。「現地から第一報が―・る」「水墨画は室町時代に中国から―・った」
(10)あるものに他のものが割り込んだり加わったりする。「番組の途中にコマーシャルが―・る」
(11)あるグループ・範囲の中にある。「鯨は哺乳類に―・る」「合格圏内に―・る」「失敗のうちに―・らない」
(12)計算や思慮の対象となっている。「乗り換え時間は計算に―・っていない」「予定に―・っている」
(13)機械などが運転状態になる。
⇔切れる
「スイッチが―・っている」
(14)ある事柄やプロセスを始める。「では本題に―・ります」「経済問題から交渉に―・る」
(15)ある時期になる。時間が経過して,ある状態になる。「夏休みに―・る」「夜に―・って雪になった」「話が佳境に―・る」
(16)割れ目などが生ずる。「壁に亀裂が―・る」「ひびの―・った茶碗」「鬆(ス)が―・る」
(17)〔「酒が入る」の意〕
酒を飲んで酔っていることを婉曲に言う。「だいぶ―・っているようだ」
(18)飲み物ができる。「お茶が―・りました」
(19)選挙で,票を獲得する。「一万票も―・った」
(20)(「目・耳・頭に入る」の形で)認識・理解する。「標識が目に―・らなかった」「…といううわさが耳に―・った」「頭に―・らない」
(21)(「熱・身・力が入る」の形で)熱心にする,集中して…するの意を表す。「話に熱が―・る」「腕に力が―・り過ぎている」「勉強に身が―・らない」
(22)(「実が入る」の形で)植物が結実する。「まだ実が―・っていない」
〔文語では普通「いる(入)」が用いられる〕
[可能] はいれる
[慣用] 手が―・火が―/穴があったら入りたい・年季が入っている

這子

はうこ ハフ― 【這子】
⇒ほうこ(這子)

這杜松

はいねず ハヒ― [0] 【這杜松】
ヒノキ科の常緑低木。海岸の砂地に生え,庭木ともする。幹は地をはい分枝して四方に広がる。葉は三個ずつ輪生し,針形でふれると痛い。雌雄異株。四,五月,開花。果実は径約1センチメートルの球形で,紫黒色に熟す。

這松

はいまつ ハヒ― [0][2] 【這松】
マツ科の常緑低木。本州中部以北の高山帯に生える。幹は地をはい,よく分枝して四方に広がる。葉は五個ずつ束生。雌雄同株で六月頃開花。松かさは長さ約4センチメートルの卵形。盆栽などにする。

這松帯

はいまつたい ハヒ― [0] 【這松帯】
温帯の高山帯のこと。高木限界の上部でハイマツの低木林が発達するのでいう。

這柏槙

はいびゃくしん ハヒ― [3] 【這柏槙】
ヒノキ科の常緑低木。イブキの変種で,壱岐(イキ)・対馬(ツシマ)などに自生するが,多く庭園に栽植される。幹は地をはい,密に分枝する。葉は針形まれに鱗片(リンペン)状で,三個ずつ輪生する。磯馴(ソナレ)。

這般

しゃはん [1] 【這般】
〔「這」は中国宋代の口語で「此」の意〕
(多く「這般の」の形で用いて)これら。このたび。今般。「―の事情により」「―の景象を全班より大観せん/日本風景論(重昂)」

這裏

しゃり [1] 【這裏】
〔「這」は中国宋代の口語で「此」の意〕
この中。このうち。この間(カン)。「―の消息は会得できる/吾輩は猫である(漱石)」

つう【通】
[人]an authority <on> ;→英和
an expert <in,at> ;→英和
people in the know.→英和
〜である know very well;be conversant <with> ;be well-informed <in> .〜がる pretend to know everything <about> .

つう 【通】
■一■ [1] (名・形動)[文]ナリ
(1)ある事柄に精通している・こと(さま)。また,そのような人。他の語の下に付いて用いられることも多い。「歌舞伎の―だ」「消息―」「事情―」
(2)人情の機微に通じていること。さばけて思いやりがあること。特に遊里などの事情に詳しいこと。また,そのさま。
⇔野暮(ヤボ)
「―なはからい」
(3)神通力。「久米の仙人の物あらふ女の脛の白きを見て,―を失ひけんは/徒然 8」
■二■ (接尾)
助数詞。手紙・書類などを数えるのに用いる。「戸籍抄本二―」「年賀状百―」

通い

かよい【通い】
plying (船の);commutation (通勤).→英和
アメリカ〜の船 a ship on the American line.〜のお手伝いさん a living-out maid.

通い

かよい カヨヒ [0] 【通い】
(1)かようこと。行き来すること。「血の―がよくなる」
(2)自宅から仕事場へ毎日行き来すること。通勤。
⇔住み込み
「―の職人さん」
(3)「通い帳」の略。
(4)飲食の給仕をすること。また,その人。また,茶席で亭主の手伝いをする人。「ありつる宿に―しつる郎等なり/宇治拾遺 9」
(5)(「…がよい」の形で)名詞に付いて,ある場所にいつも行き来する意を表す。「病院―」「図書館―」

通い口

かよいぐち カヨヒ― [3] 【通い口】
茶室で給仕人が出入りする口。給仕口。禿口(カブログチ)。

通い婚

かよいこん カヨヒ― [3] 【通い婚】
結婚後も夫婦が同居せず,夫または妻が相手の居住場所を訪ねる婚姻形態。

通い帳

かよいちょう カヨヒチヤウ [0] 【通い帳】
掛け売り・預金などの金額の出入りや日付を記録する帳面。つうちょう。かよい。

通い盆

かよいぼん カヨヒ― [3][0] 【通い盆】
給仕する時に飲食物を載せて運ぶ盆。

通い稽古

かよいげいこ カヨヒ― [4] 【通い稽古】
(1)師匠の家へ通ってものを習うこと。
(2)師匠が弟子の所に通って教えること。出稽古。「小梅あたりの名取りの娘,―の朝がへり/人情本・梅児誉美 3」

通い箱

かよいばこ カヨヒ― [2] 【通い箱】
商品を入れて取引先・得意先へ運ぶための箱。空きびんを回収するのに使うビール箱など。通凾(ツウカン)。

通い船

かよいぶね カヨヒ― [4] 【通い船】
川や港湾などで,連絡のために用いた小舟。

通い詰め

かよいづめ カヨヒ― [0] 【通い詰め】
同じ所にしげしげと通うこと。

通い詰める

かよいつ・める カヨヒ― [5] 【通い詰める】 (動マ下一)[文]マ下二 かよひつ・む
同じ場所に熱心に何度も通う。「芝居に―・める」

通い路

かよいじ カヨヒヂ [0] 【通い路】
行き来するみち。かよいみち。「雲の―」

通う

かよう【通う】
(1)[往復]go to and from <a place> ;ply <between> (船);→英和
run <between> (電車など);→英和
be opened to traffic (開通).
(2)[通勤など]commute <to> (通勤);→英和
attend <school> ;→英和
visit frequently.(3)[流通]circulate;→英和
be charged <with electricity> .

通う

かよ・う カヨフ [0] 【通う】 (動ワ五[ハ四])
(1)定期的に同じ所へ行って帰る。「医者に―・う」「学校へ電車で―・う」
(2)ある所を行き来する。通る。「鳥も―・わぬ絶海の孤島」「青旗の木旗の上を―・ふとは/万葉 148」
(3)ある場所へ道筋がいたる。通じている。「日光へ―・う街道」
(4)道筋をたどって物が一方から他方に至る。「全身に血が―・う」
(5)気持ちがつたわる。心が通じる。「心の―・わない人」
(6)似る。共通する。「潮騒(シオサイ)に―・う響き」
(7)詳しく知っている。「女の御おきてには至り深く仏の道にさへ―・ひ給ひける/源氏(御法)」
(8)交差する。「夏より既に秋は―・ひ/徒然 155」
[可能] かよえる

通がる

つうが・る [3] 【通がる】 (動ラ五[四])
その道によく通じているようなふりをする。通人ぶる。「おれのあそびかたはどうだのこうだのと―・つてゐる/安愚楽鍋(魯文)」

通し

どおし ドホシ 【通し】
⇒とおし(通)(6)

通し

とおし トホシ [3] 【通し】
〔動詞「通す」の連用形から〕
(1)一連のものが始めから終わりまで続いていること。また,あるまとまりで続いていること。「忠臣蔵を―で見る」「宝くじを―で買う」
(2)始めから終わりまで。「お客様が―十人位ゐござりまして/細君(逍遥)」
(3)「お通し」に同じ。
(4)「通し馬」「通し駕籠」の略。「殊にそちは―ぢやげな/浄瑠璃・丹波与作」
(5)「通し狂言」の略。「―で興行する」
(6)(多く「どおし」の形で)動詞の連用形の下に付いて,その動作をずっと続けてする意を表す。「一晩中,泣き―だった」「歩き―の一日」「言い訳のし―だった」

通しで行く

とおし【通しで行く】
go direct[straight] <to> .‖通し切符 a through ticket.通し番号 a serial number;consecutive numbers.

通し切符

とおしきっぷ トホシ― [4] 【通し切符】
(1)出発地から目的地まで,異なる路線を通して乗ることのできる切符。
(2)
 (ア)歌舞伎興行などで,昼夜通しで見られるようになっている切符。
 (イ)連続した一連の音楽会などを通しで入場できるようになっている切符。

通し庭

とおしにわ トホシニハ [3] 【通し庭】
⇒とおりにわ(通庭)

通し柄

とおしがら トホシ― [3] 【通し柄】
帯地の全体に模様があること。

通し柱

とおしばしら トホシ― [4] 【通し柱】
土台から二階の軒桁まで継ぎ目なしに一本で通した柱。
⇔管柱(クダバシラ)

通し棚

とおしだな トホシ― [0] 【通し棚】
⇒とおりだな(通棚)

通し物

とおしもの トホシ― [0][5][4] 【通し物】
「御通し」に同じ。

通し狂言

とおしきょうげん トホシキヤウ― [4] 【通し狂言】
一つの芝居狂言を最初から最後まで通して上演すること。また,その狂言。通し。

通し番号

とおしばんごう トホシ―ガウ [4] 【通し番号】
始めから終わりまで一続きの番号。「―を打つ」

通し矢

とおしや トホシ― [3] 【通し矢】
普通より遠い距離まで矢を射てとどかせること。また,その矢。特に江戸時代,京都三十三間堂の軒下で一昼夜にわたって行われた大矢数(オオヤカズ)をいう。通り矢。

通し苗代

とおしなわしろ トホシナハ― [4] 【通し苗代】
苗代にだけ使用する土地。苗を取ったあと他の作物を作らず,緑肥を入れて土を肥やしておく。主に東北地方の寒高冷地で行われる。

通し裏

とおしうら トホシ― [0][3] 【通し裏】
着物の裏地で,胴裏とすそまわしを分けないで全部同じ布を用いたもの。男物に多い。

通し貫

とおしぬき トホシ― [3] 【通し貫】
柱または束(ツカ)を数本貫き通している貫。

通し違い棚

とおしちがいだな トホシチガヒ― [5] 【通し違い棚】
⇒とおりちがいだな(通違棚)

通し錐

とおしぎり トホシ― [3][4] 【通し錐】
「壺錐(ツボギリ)」に同じ。

通し飛脚

とおしびきゃく トホシ― [4] 【通し飛脚】
江戸時代,出発地より目的地まで一人で行く飛脚。
→継ぎ飛脚

通し馬

とおしうま トホシ― [3] 【通し馬】
目的地まで同じ馬を雇いづめにして,乗り継ぎせずに行くこと。また,その馬。通し。

通し駕籠

とおしかご トホシ― [3] 【通し駕籠】
目的地まで同じ駕籠を雇いづめにして,継ぎ替えずに乗り通すこと。また,その駕籠。立て駕籠。通し。

通し鴨

とおしがも トホシ― [4] 【通し鴨】
夏になっても北へ帰らないで残っている鴨。[季]夏。《―道灌濠に見つけたり/高浜年尾》

通じ

つうじ【通じ】
a bowel movement.〜がとまる be constipated[costive].〜がつく have a motion.→英和
〜をつける loosen[move]the bowels.〜は正常である The bowels are regular.‖通じ薬 ⇒下剤.

通じ

つうじ [0] 【通じ】
(1)他人の意志や考えをさとること。わかり。さとり。「―の悪い人」
(2)大便の排泄(ハイセツ)。便通。「―がない」「お―」

通じて

つうじて【通じて】
through <Mr.A> (仲介);→英和
through(out)[all through] <the year> (期間);all one's life (一生を).

通じて

つうじて [0] 【通じて】
■一■ (副)
全体を通して見ると。総じて。
■二■ (連語)
(「…を通じて」の形で)…を通して。「四季を―観光客が絶えない」
→通ずる□二□(5)

通じる

つう・じる [0] 【通じる】 (動ザ上一)
〔サ変動詞「通ずる」の上一段化〕
「通ずる」に同じ。「駅に―・じる道」

通じる

つうじる【通じる】
(1)[知る]be familiar[well acquainted] <with> ;have a good knowledge[be a good scholar] <of> ;make oneself understood (意志が).
(2)[交通機関が]run <to> ;→英和
go[lead] <to> (道が);→英和
be opened <to> (開通).
(3)[連絡]connect;→英和
get through <to> (電話が);communicate[be in touch] <with> ;→英和
betray (敵に).→英和

通じ合う

つうじあ・う [4] 【通じ合う】 (動ワ五[ハ四])
互いに気持ちが通じる。互いに心をかよわせる。「心が―・う」
[可能] つうじあえる

通じ薬

つうじぐすり [4] 【通じ薬】
便通のよくなる薬。くだし薬。下剤。

通す

とおす【通す】
[通過]pass <a thing> through;→英和
let <a person> pass;→英和
pass <a bill> ;[通らす]let <a person> in[out];admit;→英和
[貫通]pierce;→英和
[浸透]penetrate;→英和
let <the rain> in[through](衣服が);[客を]show <a person> in;[貫徹]carry out (意志を);stick to (主張を);[目を]look over[through].…を通して through.

通す

とお・す トホス [1] 【通す】 (動サ五[四])
(1)通行・通過させる。
 (ア)ある通路・地点を経由して向こう側へ人・物を移動させる。「守衛さん,―・して下さい」「車を―・さないため,くいを打ってある」「銅線に電流を―・す」
 (イ)人などが移動する道すじを設ける。「海岸沿いに道を―・す」
 (ウ)人を室内へ入れる。…へ案内する。「客を応接間に―・す」
 (エ)穴や狭い所ヘ物を入れて向こう側へ抜けさせる。「糸を針の穴に―・す」「部屋に風を―・す」
(2)(「透す」とも書く)物を隔てて色や音を見たり聞いたりする。「窓ガラスを―・して外を見る」「壁を―・して隣の話し声が聞こえる」「白き生絹(スズシ)に紅の―・すにこそはあらめ/枕草子 36」
(3)(「火をとおす」の形で)食品を加熱し,熱をゆきわたらせる。「火を―・してから食べる」
(4)液体の中をさっとくぐらせる。「青菜をさっと熱湯に―・す」
(5)試験・審査などの関門を通過させる。パスさせる。「法案を―・す」
(6)主張・意志などを強引に通用させる。「勝手な言い分は―・さない」「我(ガ)を―・す」「意地を―・す」
(7)(「徹す」とも書く)始めから終わりまで続ける。
 (ア)全体に作用を及ぼす。「新聞にざっと目を―・す」
 (イ)(「とおして…する」の形で)始めから終わりまで休みなしにある動作をする。「全曲を―・して聞く」「昼も夜も―・して働く」
 (ウ)(「…でとおす」「…をとおす」の形で)ある状態を続ける。「一生を独身で―・す」「彼は小学校から高校まで一番で―・した」「和服で―・す」「外国旅行の間,日本語だけで―・した」
(8)(「徹す」とも書く)話の筋道などが論理的に整っているようにする。「筋を―・す」
(9)先方にこちらの意向を伝える。「話は―・してある」「注文を帳場に―・す」
(10)(「…をとおして」の形で)…を仲介・媒介とする。「仲人を―・して縁談をすすめる」「受付を―・して面会を申し込む」「服装を―・して見た現代の若者」
(11)動詞の連用形の下に付いて,最後まで…し続けるの意を表す。「ゴールまで走り―・す」「大冊を読み―・した」
〔「通る」に対する他動詞〕
[可能] とおせる
[慣用] 一念岩をも―・袖を―

通ずる

つう・ずる [0] 【通ずる】 (動サ変)[文]サ変 つう・ず
□一□(自動詞)
(1)ある道筋を経由して,一方から他方に達する。
 (ア)道などが,ある場所へ至る。「都へ―・ずる道」
 (イ)交通・通信ができる状態になる。「奥地まで鉄道が―・ずる」「電話が―・じない」
 (ウ)道筋にさまたげとなるものがない状態になる。道筋が開ける。「電流が―・ずる」
(2)気持ちや言葉などが相手に伝わって理解される。「誠意が―・ずる」「英語が―・じない国」「洒落の―・じない人」
(3)双方のいずれにもつながる。共通する。また,物事一般にあてはまる。通用する。「彼とは一脈―・ずるところがある」「現代にも―・ずる問題」
(4)深く知っている。精通する。「内部の事情に―・ずる」
(5)ひそかに交わりをもつ。
 (ア)敵とつながりをもつ。内通する。「敵と―・ずる」
 (イ)男女が肉体関係を持つ。
(6)通る。かよう。「息は鼻より―・ずべし/正法眼蔵」
(7)大小便が出る。[日葡]
□二□(他動詞)
(1)一方から他方へ至らせる。「海岸沿いに道を―・ずる」「電流を―・ずる」
(2)気持ちや考えなどを相手に伝える。知らせる。「来意を―・ずる」
(3)人や物を相手方に届ける。「鈴索を引き鳴らして謁を―・じ/舞姫(鴎外)」「音信ヲ―・ル/日葡」
(4)心をかよわせる。「…とよしみを―・ずる」「…と気脈を―・ずる」
(5)(「…を通じて」の形で)
 (ア)あるものを経由する。また,仲介の手段とする。「秘書を―・じて面会を乞う」
 (イ)物事が全体に行きわたる。「四季を―・じて暖かい」「生涯を―・じて守りぬいた信念」
[慣用] 有無(ウム)相―・気脈を―・刺(シ)を―・情を―/一念天に通ず・款(カン)を通ず・窮すれば通ず

通せん坊

とおせんぼう トホセンバウ [3] 【通せん坊】 (名)スル
両手をひろげて行く手をふさぎ,通るのを邪魔する子供の遊び。また,通路をふさぎ,通れなくすること。

通せん坊をする

とおせんぼう【通せん坊をする】
bar[stop]a person's way.

通はせ文

かよわせぶみ カヨハセ― 【通はせ文】
恋文。ラブレター。「あなたこなたの―皆哀れに悲しく/浮世草子・一代女 1」

通ひ商ひ

かよいあきない カヨヒ―ナヒ 【通ひ商ひ】
店を構えず,商品を持ち歩いて売ること。また,その人。行商。「丹波宮津へ―するものあり/浮世草子・一代男 2」

通ひ女

かよいおんな カヨヒヲンナ 【通ひ女】
通って行って会うために囲っておく女。囲いもの。「折ふしの御―とはなりぬ/浮世草子・一代女 5」

通ひ男

かよいおとこ カヨヒヲトコ 【通ひ男】
ひそかに女のもとに通って来る男。密夫。「―のあるよな/浄瑠璃・井筒業平」

通ひ車

かよいぐるま カヨヒ― 【通ひ車】
〔深草少将が,小野小町のもとへ九十九夜通ったという故事からいう〕
ある所,特に,女のもとに通って行く車。「―は小町があだの情に乗せられ/浄瑠璃・五十年忌(上)」

通ふ神

かようかみ カヨフ― 【通ふ神】
道祖神のこと。江戸時代,遊女などが,手紙の封じ目に書いて,無事に着くことを祈った。「これもひとへに―のかご/滑稽本・志道軒伝」

通ぶる

つうぶ・る [3] 【通ぶる】 (動ラ五[四])
通人ぶる。通人らしくふるまう。「―・った言い方」

通り

どおり ドホリ 【通り】
■一■ (名)
名詞の下に付いて,複合語をつくる。
(1)街路の名を表す。「蔵前―」「銀座―」
(2)乗り物の走る道筋を表す。「バス―」「電車―」
(3)そのままであること,それと同じであることの意を表す。「注文―」「もと―」
■二■ (接尾)
数量を表す語に付いて,おおよその程度という意を表す。「八分―仕上がる」

通り

−どおり【−通り】
(1)[に従って]according to[in accordance with] <the rules> ;following <the order> ;→英和
(just) as <one is told to do> .→英和
予想〜 (just) as I (had) expected.予定〜 as scheduled.時間〜 <arrive> on time.文字〜 literally.→英和
(2)[ぐらい]九分〜 <be> nearly[practically,almost] <completed> .→英和

通り

とおり【通り】
[道路]a road;→英和
<in, <米> on> a street;→英和
an alley (狭い);→英和
[種類]a kind;→英和
a sort;→英和
[方法]a way;→英和
a manner.→英和
〜が良い run[drain]well (排水).〜が悪い do not draw well (パイプの).

通り

とおり トホリ 【通り】
■一■ [3] (名)
〔動詞「通る」の連用形から〕
(1)人・車などの通る所。道(ミチ)。往来。街路。「―に出て遊ぶ」
(2)人・車などが通ること。行き来。往来。「車の―の多い道路」
(3)物が通り抜ける具合。「パイプの―が悪い」「風の―のいい座敷」
(4)音声などが遠くまで届く具合。「―のいい声」
(5)世間での評判。人の受け。信用。「―のいい名前」
(6)理解。わかり。「話の―が早い」
(7)(上に修飾句を伴って)それと同じ状態・方法であること。そのままであること。「言われた―に実行する」「設計図の―に作る」
■二■ (接尾)
助数詞。
(1)方法・手段・種類などを数えるのに用いる。「解き方は二―ある」「幾―も解き方が考えられる」「卵料理を三―作る」
(2)組になっているものを数えるのに用いる。「七つ道具二―」
→どおり(通)

通りすがり

とおりすがり【通りすがり】
⇒行(ゆ)きずり.

通りすがり

とおりすがり トホリ― [0] 【通りすがり】
偶然,そばを通ること。通りかかること。通りがけ。「―の人に道をきく」

通りすがる

とおりすが・る トホリ― [5][0] 【通りすがる】 (動ラ五[四])
たまたまそこを通る。通りかかる。「交番の前を―・る」

通り一遍

とおりいっぺん トホリ― [6][0] 【通り一遍】 (名・形動)
(1)通りがかりに立ち寄っただけで,なじみでないこと。「―の客」
(2)形式的でおざなりである・こと(さま)。「―の説明で済ます」「―の挨拶(アイサツ)しかしない」

通り一遍の

とおりいっぺん【通り一遍の】
formal <compliments> ;→英和
casual;→英和
passing;→英和
conventional (おきまりの).→英和

通り値

とおりね トホリ― [3] 【通り値】
世間で常識になっている値段。通り相場。

通り切手

とおりきって トホリ― 【通り切手】
「通り手形(テガタ)」に同じ。

通り句

とおりく トホリ― 【通り句】
(1)その世界で通用している語や文句。「艶治郎は青楼の―なり/洒落本・通言総籬」
(2)連歌・俳諧で,一般に知られている名高い句。「付合の―/浄瑠璃・神霊矢口渡」
(3)俳諧で,互選の際の最高点を得た句。

通り合せる

とおりあわ・せる トホリアハセル [6][0] 【通り合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 とほりあは・す
たまたまその所を通りかかる。「そこを―・せた人に助けられた」

通り合わせる

とおりあわせる【通り合わせる】
happen to pass by;come along.

通り合わせる

とおりあわ・せる トホリアハセル [6][0] 【通り合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 とほりあは・す
たまたまその所を通りかかる。「そこを―・せた人に助けられた」

通り名

とおりな トホリ― [3] 【通り名】
(1)世間一般に通用している名。通称。
(2)一家の主人が先祖代々受け継いで用いる名。
(3)妓楼で,代々名乗らせる遊女の名。「―は行灯脇にかがやかせ/柳多留拾遺」

通り名

とおりな【通り名】
⇒通称.

通り向い棚

とおりむかいだな トホリムカヒ― [5] 【通り向(か)い棚】
床脇(トコワキ)棚の一。通り棚の上に短い棚を左右向き合わせにつけたもの。普通,上の方に袋戸棚がある。

通り向かい棚

とおりむかいだな トホリムカヒ― [5] 【通り向(か)い棚】
床脇(トコワキ)棚の一。通り棚の上に短い棚を左右向き合わせにつけたもの。普通,上の方に袋戸棚がある。

通り字

とおりじ トホリ― [3] 【通り字】
(1)人の実名に祖先から代々伝えて付ける文字。源氏の頼光・頼義・義家・義朝などにみられる「頼」「義」,平氏の忠盛・清盛・重盛などにみられる「盛」の類。
(2)世間に広く通用している俗字。

通り庭

とおりにわ トホリニハ [3] 【通り庭】
民家の土間で,表口から裏口へ通り抜けられるようになっているもの。特に,大阪の商家では一般的であった。通し庭。

通り手形

とおりてがた トホリ― [4] 【通り手形】
江戸時代,関所通過を保証した書き付け。関所の通行証。通り切手。

通り抜け

とおりぬけ トホリ― [0] 【通り抜け】
一方から他方へ通り抜けること。また,その通路。「―禁止」

通り抜ける

とおりぬけ【通り抜ける】
pass[get,go]through.通り抜け禁止 <掲示> No Thoroughfare.

通り抜ける

とおりぬ・ける トホリ― [5][0] 【通り抜ける】 (動カ下一)
一方から入って向こう側へ出る。「トンネルを―・ける」「公園の中を―・けると近い」

通り掛かり

とおりがかり トホリ― [0] 【通り掛(か)り】
たまたま通りかかること。「―の人」

通り掛かる

とおりかか・る トホリ― [5][0] 【通り掛(か)る】 (動ラ五[四])
ちょうど,そこを通る。通りすがる。「事故現場を―・る」

通り掛け

とおりがけ トホリ― [0] 【通り掛け】
その道を通るついで。通りがかり。通りすがり。「―に立ち寄る」

通り掛り

とおりがかり トホリ― [0] 【通り掛(か)り】
たまたま通りかかること。「―の人」

通り掛りの

とおりかがり【通り掛りの】
passing;→英和
chance[casual] <customers> .→英和
〜の人 a passer-by.〜に on the way.→英和

通り掛る

とおりかかる【通り掛る】
happen to pass (by);come along.

通り掛る

とおりかか・る トホリ― [5][0] 【通り掛(か)る】 (動ラ五[四])
ちょうど,そこを通る。通りすがる。「事故現場を―・る」

通り棚

とおりだな トホリ― [3] 【通り棚】
床脇(トコワキ)棚の一。一枚の板を端から端へ渡したもの。普通,上の方に袋戸棚をつける。一文字棚。通し棚。
→違い棚

通り相場

とおりそうば【通り相場】
a current price.

通り相場

とおりそうば トホリサウ― [4] 【通り相場】
(1)世間で常識になっている値段。通り値。「チップは料金の一割を払うのが―だ」
(2)世間で普通にいわれている評価。

通り矢

とおりや トホリ― [3] 【通り矢】
⇒とおしや(通矢)

通り神楽

とおりかぐら トホリ― [4] 【通り神楽】
歌舞伎の下座音楽の一。太神楽(ダイカグラ)の囃子(ハヤシ)を表すもの。竹笛と大太鼓または桶胴(オケドウ)という太鼓を用いる。

通り筋

とおりすじ トホリスヂ [4][3] 【通り筋】
(1)通る道筋。通り道。「天満の夏祭,―は宵より矢来ゆふて/咄本・御前男」
(2)表通り。目抜き通り。「大名小路はもちろん,―などの様子は存ぜず/滑稽本・根南志具佐」

通り者

とおりもの トホリ― [0][5] 【通り者】
(1)一般に名の広く知れわたった人。名の通った人。「金沢市中の―となりをれる僥倖なる漢(オノコ)なり/化銀杏(鏡花)」
(2)世情・人情に通じて話のよくわかった人。通人(ツウジン)。粋人。「金時計の鍵を,胸の辺に,散々(チラチラ)と計り見せたるは,昔床しき―なるべし/当世書生気質(逍遥)」
(3)放蕩者。遊び人。
(4)博打(バクチ)打ち。博徒。侠客。

通り言葉

とおりことば トホリ― [4] 【通り言葉】
(1)広く一般に用いられる言葉。
(2)特定の集団の中で通用する言葉。隠語。「書生の―なり/当世書生気質(逍遥)」

通り言葉

とおりことば【通り言葉】
a catchword;→英和
a catch phrase;a cant.→英和

通り越す

とおりこ・す トホリ― [4][0] 【通り越す】 (動サ五[四])
(1)とまるべき地点を過ぎて先へ進む。通りすぎる。「店を―・す」
(2)ある程度以上になる。ある程度や限度を越える。「冷たさを―・して痛いくらいだ」

通り越す

とおりこす【通り越す】
pass <a place> ;→英和
go beyond.

通り路

とおりみち トホリ― [3] 【通り道・通り路】
通る道。また,通りすがりの道。「学校への―にある店」「台風の―」

通り過ぎる

とおりす・ぎる トホリ― [5] 【通り過ぎる】 (動ガ上一)[文]ガ上二 とほりす・ぐ
ある地点を通って先へ行く。また,とまるべき地点を過ぎて行く。通りこす。「台風が―・ぎる」「家の前を―・ぎる」

通り過ぎる

とおりすぎる【通り過ぎる】
pass (by);→英和
go past.

通り道

とおりみち トホリ― [3] 【通り道・通り路】
通る道。また,通りすがりの道。「学校への―にある店」「台風の―」

通り道に

とおりみち【通り道に】
on the way <to> .→英和
⇒通路.

通り違い棚

とおりちがいだな トホリチガヒ― [5] 【通り違い棚】
床脇(トコワキ)棚の一。上の方に違い棚をつけ,その下に通り棚をつけたもの。普通,違い棚の上方に袋戸棚がある。通し違い棚。

通り雨

とおりあめ トホリ― [4][3] 【通り雨】
さっと降って,すぐにやんでしまう雨。驟雨(シユウウ)。

通り雨

とおりあめ【通り雨】
a passing rain;a shower.→英和

通り風

とおりかぜ トホリ― [3] 【通り風】
さっと吹き過ぎる風。

通り魔

とおりま トホリ― [3] 【通り魔】
(1)通りすがりの家や出会った人に災害を与えて,またたく間に通りすぎるとされる魔物。「少し落着いて考へて見ると,―がさしたやう/二人女房(紅葉)」
(2)通りすがりの人に突然理由もなく危害を与えて去る者。「―が出没する」「―殺人」

通り魔

とおりま【通り魔】
a phantom killer[robber,outrager].

通る

とおる【通る】
pass (by,through);→英和
[通用]pass <for,as> ;be known <as> .通れる(ない) (im)passable.→英和
…を通って by way of;via;→英和
through.→英和

通る

とお・る トホル [1] 【通る】 (動ラ五[四])
(1)通行・通過する。
 (ア)ある通路・地点を経由して,人・物・乗り物が移動する。「大勢の人がぞろぞろ―・る」「道路の右側を―・る」「船が海峡を―・る」「高圧の電流が―・っている」
 (イ)人などが移動する道すじが通じている。「林の中を―・っている道」「鉄道が―・る」
 (ウ)人が外から室内に入る。「どうぞ奥へお―・り下さい」
 (エ)穴や狭い所へ物が入って,向こう側へ抜ける。「糸が太くて針穴を―・らない」「風がよく―・る部屋」「食べ物がのどを―・らない」
(2)(「透る」とも書く)光線・液体などが物の内部や裏側まで達する。「樹木がしげって,光が―・らない」「雨が下着まで―・る」「山気冷然として膚(ハダエ)に―・れり/伊沢蘭軒(鴎外)」「内は大殿油,ほのかに物より―・りて見ゆるを/源氏(澪標)」
(3)(「徹る」とも書く)声や音が遠くまで伝わる。「よく―・る声」「(横笛ヲ)雲居に―・るばかり,吹きたてたり/源氏(梅枝)」
(4)試験・審査などに合格する。「予選を―・る」「予算案が議会を―・る」
(5)通用する。
 (ア)意見や主張が認められる。「原告の主張が―・る」「そんな屁理屈は―・らない」「無理が―・れば道理がひっこむ」
 (イ)世間に受け入れられて通用する。また,広く世間に知れわたっている。「彼は正義派で―・っている」「名の―・った人」「苦沙弥先生が君子でも―・らん事はない/吾輩は猫である(漱石)」
(6)話の筋道などが論理的に整っている。「意味が―・らない」「筋が―・っている」
(7)物の筋が整っている。「鼻筋が―・っている」「柾目(マサメ)の―・った材木」
(8)先方に意向が伝わる。「先方に話が―・っていない」
(9)物事に通じている。物わかりがよい。「親仁もそれほど―・らぬでもない/浮世草子・好色旅日記」
(10)動詞の連用形に付いて,すっかり…する,の意を表す。「(明障子ガ)すすけ―・りたること,いつの世に張りたりともみえず/宇治拾遺 5」
〔「通す」に対する自動詞〕
[可能] とおれる

通わす

かよわ・す カヨハス [0] 【通わす】 (動サ五[四])
(1)通うようにさせる。通わせる。「子どもを塾に―・す」
(2)心を相手に通じるようにする。「心を―・す」
(3)(発音について)類似性があるとして,ある音を他の音のかわりに使う。通用させる。「『ぶ』を『む』に―・す」
(4)よく知るために,あれこれ比較する。「よめる歌,多く聞こえねば,かれこれ―・してよく知らず/古今(仮名序)」

通わせる

かよわせる【通わせる】
send <one's boy to school> .→英和

通三

つうさん [0] 【通三】
〔漢書(五行志)〕
人を選ぶこと,民意にかなうこと,時に従うことの三つの条件を備えること。名君主の条件とされる。「―の主,明一の君/盛衰記 11」

通事

おさ ヲサ 【訳語・通事】
通訳。「―福利来ず/日本書紀(推古訓)」

通事

つうじ [1] 【通事・通詞・通辞】
(1)通訳。通訳をする人。特に長崎で通訳や貿易事務を行なった江戸幕府の役人。オランダ通詞と唐通事とがあった。
(2)民事訴訟で,陳述人が日本語を解しないか,聾者や唖者である場合,その通訳を行う者。
(3)間に立って取り次ぐこと。また,その人。「夫はなまなか目礼ばかり女房そばから―して/浄瑠璃・反魂香」

通交

つうこう [0] 【通交・通好】 (名)スル
国家間あるいは個人間で互いに親しく交際をすること。

通交条約

つうこうじょうやく [5] 【通交条約】
国家間の経済・交通に関する条約。通商航海条約など。

通人

つうじん [0] 【通人】
(1)ある物事に精通している人。物知り。
(2)世態・人情に通じている人。
(3)花柳界の事情に通じている人。通。粋人。

通人

つうじん【通人】
a man of the world;→英和
a man about town.〜ぶる show off one's knowledge.

通作歌曲

つうさくかきょく [5] 【通作歌曲】
二節以上からなる詩の各節に次々と異なる旋律をつけた歌曲。
⇔有節歌曲

通例

つうれい [0] 【通例】
■一■ (名)
一般の習慣。世間のならわし。通常の例。「挨拶に行くのが―だ」「旧暦で祝うのを―とする」
■二■ (副)
普通。一般に。「―一〇時に開場する」

通例

つうれい【通例】
⇒普通.

通俗

つうぞく [0] 【通俗】 (名・形動)[文]ナリ
(1)一般大衆にわかりやすく受け入れやすいこと。一般向きであること。また,そのさま。低俗。「―に堕する」「―小説」
(2)世間一般。世間並み。「―な考え」
(3)世間一般の習俗。世俗。

通俗三国志

つうぞくさんごくし 【通俗三国志】
読本。五〇巻。湖南文山訳。1689〜92年刊。羅貫中の「三国志演義」の翻訳。通俗軍談中,人気が高く江戸時代を通じて広く読まれた。

通俗化

つうぞくか [0] 【通俗化】 (名)スル
通俗になること。程度の高いものを一般大衆向きに変えること。「学問を―する」

通俗小説

つうぞくしょうせつ [5] 【通俗小説】
その時代の風俗に取材し,一般大衆が楽しめるように,事件や筋の面白さに重点を置いた娯楽性の高い読み物。

通俗文

つうぞくぶん [0][4] 【通俗文】
(1)世間一般の人にわかりやすい文体。普通の人にわかりやすい文。
(2)手紙文。書簡文。

通俗漢楚軍談

つうぞくかんそぐんだん 【通俗漢楚軍談】
読本。一五巻。七巻まで夢梅軒章峰,八巻以降は称好軒徽庵訳。1695年刊。明代の「西漢通俗演義」の翻訳。漢の劉邦と楚の項羽との戦いを小説化したもの。のちの読本・草双紙に影響を与えた。

通俗的

つうぞく【通俗的】
popular;→英和
common.→英和
〜的に <explain> in plain language; <write> in a popular style.〜化する popularize.→英和
‖通俗小説(文学) a popular novel (literature).

通俗的

つうぞくてき [0] 【通俗的】 (形動)
あまり高度でなく,一般の人にもわかりやすいさま。また,俗受けするようなさま。「―な解釈」

通信

つうしん [0] 【通信】 (名)スル
(1)意思を他人に伝えること。音信を通じること。信書をやりとりすること。たより。
(2)郵便・電信・電話・信号・パソコンなどを使って意思や情報を伝達すること。

通信

つうしん【通信】
correspondence;→英和
communication;→英和
news (報道);→英和
information (情報).→英和
〜する correspond[communicate] <with> ;→英和
report.→英和
〜が途絶した Communication <between…> has been interrupted.‖通信員 a correspondent.通信衛星 a communication satellite;a comsat.通信機関 a means of communication.通信講座[教育]a correspondence course.通信士 a telegraph operator.通信事業 a communication service.通信社 a news agency.通信販売(店) mail order (a mail-order house).通信費 communication expenses.通信簿 <米> a report card; <英> a school report.通信網 a network of news service.通信欄 a correspondence column.

通信の秘密

つうしんのひみつ [0] 【通信の秘密】
通信に関して,その当事者以外には秘密であること。憲法は,これを侵してはならないと規定する。信書の秘密。

通信事業

つうしんじぎょう [5] 【通信事業】
(1)意思の伝達を通信によって行うことを目的とする事業。郵便・電信・電話などの事業。
(2)新聞・雑誌・放送など報道関係の会社に報道の材料を提供する事業。通信社の業務。

通信使

つうしんし [3] 【通信使】
⇒朝鮮(チヨウセン)通信使

通信員

つうしんいん [3] 【通信員】
新聞社・雑誌社・放送局などが各地に配置した社員や嘱託員で,その地域のニュースを社に通信する者。「農事―」

通信士

つうしんし [3] 【通信士】
船舶の通信業務を行う職員。海技士(通信)もしくは海技士(電子通信)の資格を必要とする。

通信工学

つうしんこうがく [5] 【通信工学】
音声・画像などの信号を電気信号にかえて伝送する手段について研究する学問。

通信教育

つうしんきょういく [5] 【通信教育】
通学が困難な者を対象にして,郵便またはラジオ・テレビなどの通信手段を用いて行う教育活動。現行では大学・高校・社会通信教育の三つに大別される。

通信文

つうしんぶん [3][0] 【通信文】
自己の意思を他人に伝え,またはある事実を他人に通知するために,文字や記号(電信符号・点字・速記符号など)を用いて表されたもの。

通信機器

つうしんきき [5] 【通信機器】
無線や有線による電気通信に必要な機器。電話・トランシーバー・放送衛星など多岐にわたる。

通信理論

つうしんりろん [5] 【通信理論】
通信すべき情報を確実・迅速に,しかも経済的に取り扱うための理論。

通信社

つうしんしゃ [3] 【通信社】
新聞・雑誌・放送など報道関係の会社に国内外のニュースを提供したり取得する会社。

通信筒

つうしんとう [0] 【通信筒】
飛行機などから通信文を入れて投下するために使う円筒。

通信簿

つうしんぼ [3] 【通信簿】
⇒通知表(ツウチヒヨウ)

通信網

つうしんもう [3] 【通信網】
(1)通信社・新聞社・放送局などが,各地域のニュースをもれなく社に通信するための組織。
(2)電話・データ通信のように加入者間を結ぶ通信のネットワーク。

通信衛星

つうしんえいせい [5] 【通信衛星】
〔communications satellite〕
トランスポンダーを搭載し,地上局の遠距離通信の中継局となる人工衛星。ほとんどは静止衛星。放送にも用いられる。CS 。

通信販売

つうしんはんばい [5] 【通信販売】
広告やダイレクト-メール・パソコン通信などによって客から注文をとり,商品を発送する小売販売の方法。通販。

通儀

つうぎ [1] 【通儀】
広く一般に通用する儀式。「諸教の―明かなるべし/太平記 17」

通典

つうてん [0] 【通典】
一般に通用する規則。
→つてん(通典)

通典

つてん 【通典】
中国,上古から唐の天宝年間(742-756)に至るまでの制度史。二〇〇巻。唐の杜佑(トユウ)撰。801年頃成立。食貨・選挙・職官・礼・楽・兵・刑・州郡・辺防の九部門に分類。三通また九通の一。

通円

つうえん ツウヱン 【通円】
(1)茶人。姓は古川。宇治の人。茶を商う一方茶道をたしなみ,大慶庵と号した。通円茶屋を開いたことでも有名。遺墨が大徳寺に伝わるが,生没年未詳。
(2)狂言の一。旅僧が,宇治橋供養の際に茶をたてすぎて死んだ通円という茶坊主の幽霊に会い,その最期の様子を聞く。能「頼政」をもじったもの。

通円茶屋

つうえんぢゃや ツウヱン― [3] 【通円茶屋】
昔,宇治橋の東詰めで通円が茶を売っていた店。

通分

つうぶん [0] 【通分】 (名)スル
分母の異なる二つ以上の分数を,その値を変えることなく,おのおの共通の分母をもつ分数にすること。

通分する

つうぶん【通分する】
《数》reduce <fractions> to a common denominator.

通判

つうはん [0] 【通判】
中国の官名。宋初,藩鎮の弊害にかんがみて,知州の専横を抑えるために設けられた知州の補佐役。元は置かず,明・清と置いたが次第にその地位は低下した。

通券

つうけん [0] 【通券】
通行を許可する手形。通行券。

通則

つうそく [0] 【通則】
(1)全般にわたって適用される規則。
(2)一般に適用される規則。共通のきまり。

通則

つうそく【通則】
general rules.

通力

つうりき [1][0] 【通力】
〔仏〕 禅定などを修めた結果得られる,何事も自由自在になし得る超人的な力。神通力。

通功

つうこう [0] 【通功】
キリスト教,特にカトリック教会で,天国・煉獄・地上における一切の信徒相互間の祈りによる交わりのこと。聖徒の交わり。諸聖人の通功。

通勤

つうきん [0] 【通勤】 (名)スル
勤め先に通うこと。「毎日都心まで―している」「―電車」「―時間」

通勤する

つうきん【通勤する】
go to the office;→英和
<米> commute (乗物で);→英和
live out (住込みに対し).‖通勤者 a commuter.通勤地獄 a commuter-stampede.通勤電車 a commuter train.通勤手当 a commutation allowance.通勤定期(券) <米> a commutation[ <英> season]ticket.

通勤圏

つうきんけん [3] 【通勤圏】
職場を中心にして通勤の可能な範囲。また,鉄道等の利用により大都市に通勤のできる郊外。

通勤手当

つうきんてあて [5] 【通勤手当】
労働者の通勤に要する実際の費用や通勤距離に応じて算定され,支払われる手当。

通勤災害

つうきんさいがい [5] 【通勤災害】
労働者が通勤中に受けた災害。労働者災害補償保険の適用を受ける。

通化

つうけ [1] 【通化】
〔仏〕 仏の教えを広めて衆生(シユジヨウ)を仏法に帰依させること。

通史

つうし [1][0] 【通史】
歴史記述の一方法。一時代・一地域に限らず全時代・全地域にわたって時代の流れを追って書かれた歴史。
⇔時代史

通号

つうごう [3] 【通号】
広く一般に通ずる名前。通称。

通名

つうめい [0] 【通名】
一般に通じる名称。通り名。通称。

通告

つうこく [0] 【通告】 (名)スル
告げ知らせること。通知。「受諾を―する」

通告

つうこく【通告】
⇒通知.

通告処分

つうこくしょぶん [5] 【通告処分】
間接国税・関税・専売などの特定の税に関して犯罪事実があるとの心証を得た場合,罰金・科料に相当する金額や没収該当物品などを納付すべきことを通知する行為。

通和散

つうわさん [0] 【通和散】
「練(ネ)り木」に同じ。

通商

つうしょう【通商】
commerce;→英和
trade;→英和
commercial relations.〜する (open) trade <with> .‖通商(航海)条約 a treaty of commerce (and navigation).

通商

つうしょう [0] 【通商】 (名)スル
外国と商取引を行うこと。交易。貿易。「条約を結びて―せんことを請ふ/日本開化小史(卯吉)」

通商代表部

つうしょうだいひょうぶ [7] 【通商代表部】
〔Office of the United States Trade Representative〕
アメリカの大統領直轄機関の一。1963年発足。国際通商交渉を担当,対日市場開放などを働きかけている。

通商協定

つうしょうきょうてい [5] 【通商協定】
二国間の貿易についての協定。通商条約にくらべて臨時的・暫定的な内容のもの。

通商摩擦

つうしょうまさつ [5] 【通商摩擦】
⇒貿易摩擦(ボウエキマサツ)

通商条約

つうしょうじょうやく [5] 【通商条約】
国家間の経済関係を安定させるため,通商・航海・関税・為替に関する事項およびこれに付随する入国・居住,領事の交換などの事項を規定した条約。通商航海条約。

通商権

つうしょうけん [3] 【通商権】
国家が条約に基づいて,自国民の通商を他国に許可させる権利。

通商産業大臣

つうしょうさんぎょうだいじん [9] 【通商産業大臣】
通商産業省の長である国務大臣。通産大臣。通産相。

通商産業省

つうしょうさんぎょうしょう [7] 【通商産業省】
国の行政機関の一。通商・商鉱工業・計量・資源・中小企業振興などに関する事務を取り扱う。1949年(昭和24)商工省を改称。付属機関に工業技術院,外局に資源エネルギー庁・特許庁・中小企業庁がある。通産省。

通商航海条約

つうしょうこうかいじょうやく [9] 【通商航海条約】
「通商条約」に同じ。

通園

つうえん [0] 【通園】 (名)スル
保育園や幼稚園に通うこと。「―バス」

通報

つうほう [0] 【通報】 (名)スル
告げ知らせること。通知。「気象―」「警察に―する」

通報

つうほう【通報】
a report;→英和
a dispatch;→英和
information.→英和
〜する report <to> ;notify.→英和
‖通報者 a reporter.

通塗

つうず [1] 【通塗・通途】
(1)普通なこと。並であること。通常。「並や―の者ならば然うはいかぬがち/浮雲(四迷)」
(2)〔仏〕 仏教一般に共通する教義のこと。

通塞

つうそく [0] 【通塞】
(1)通じることとふさがること。通と不通。「すべて仏法の―を論ずるにたらず/正法眼蔵」
(2)運が開けることと開けないこと。幸と不幸。「運の―,時の否泰/太平記 4」

通夜

つや [1] 【通夜】
(1)死者を葬る前に,親類・知人が集まり,死者とともに終夜過ごすこと。また,宵のうちに行う葬送の法要。お伽(トギ)。夜伽。おつや。
(2)寺社にこもって終夜祈願すること。「下の御やしろに―したる夜/宇治拾遺 4」

通夜

つうや [1] 【通夜】
(1)夜通し。一晩中。徹夜。
(2)「つや(通夜)」に同じ。

通夜

つや【通夜(をする)】
(hold) a wake;→英和
(keep) vigil(s).→英和

通天

つうてん [0] 【通天】
(1)天に通ずること。
(2)「通天橋」の略。
(3)江戸時代の歌舞伎劇場で,橋懸(ガ)かりの上部に設けられた張り出し桟敷。

通天橋

つうてんきょう 【通天橋】
京都市東山区の東福寺にある橋廊の名。洗玉澗という渓流に架けられていて,紅葉の名所として知られる。通天。

通天閣

つうてんかく 【通天閣】
大阪市浪速区の歓楽街,通称,新世界の中心にある塔。エッフェル塔にならって1912年(明治45)竣工。現在のものは56年(昭和31)再建。高さ103メートル。

通奏低音

つうそうていおん [5] 【通奏低音】
与えられた数字付きの低音の上に即興で和音を補いながら伴奏声部を完成させる技法。ヨーロッパの一七,八世紀(バロック時代)に広く用いられた。数字付きバス。

通好

つうこう [0] 【通交・通好】 (名)スル
国家間あるいは個人間で互いに親しく交際をすること。

通婚

つうこん [0] 【通婚】 (名)スル
婚姻を行うこと。「―圏」

通学

つうがく [0] 【通学】 (名)スル
学問を学ぶために学校に通うこと。「自転車で―する」

通学する

つうがく【通学する】
attend[go to]school.‖通学生 a day student.通学定期(券) a student's season ticket.

通学区域

つうがくくいき [5] 【通学区域】
教育委員会によって,ある学校に通学することが定められている区域。学区。

通学生

つうがくせい [3][4] 【通学生】
自宅・下宿などから学校へ通う学生。寄宿生に対していう。

通宝

つうほう [0] 【通宝】
〔世間に通用する宝の意〕
昔,貨幣面に鋳つけた語。通貨。「寛永―」

通客

つうかく [0] 【通客】
通人(ツウジン)。また,いきな客。

通宵

つうしょう [0] 【通宵】
夜どおし。一晩中。「数千金を抛て―の宴を買ふものあり/偽悪醜日本人(雪嶺)」

通家

つうか [1] 【通家】
(1)祖先以来,親しく交際してきた家。つうけ。
(2)「通人(ツウジン)」に同じ。「吉原さかい町の附合を,のめくりあるかねば,―とは申されませぬ/洒落本・舌講油通汚」

通小町

かよいこまち カヨヒ― 【通小町】
能の一。四番目物。観阿弥(カンアミ)作。世阿弥(ゼアミ)改作。深草少将が小野小町のもとへ百夜(モモヨ)通いをした伝説を脚色したもので,死後も執心から少将が小町の成仏をさまたげるというもの。

通尿

つうにょう [0] 【通尿】 (名)スル
小便の通じをよくすること。利尿。

通屈

つうくつ [0] 【通屈】 (名)スル
(1)話をつけること。かけあい。談判。「観音,千兵衛と―したまひ/黄表紙・大悲千禄本」
(2)連絡を取ること。通謀。「依つて虎と―をして,ちよ��らをもつて云ひ紛らかさせ/黄表紙・三幅対紫曾我」
(3)男女が互いに情を通ずること。「忍ぶ手筈か出合ひ宿―するに極まつた/歌舞伎・名歌徳」
(4)算段すること。工面すること。「事算段工面するに俗是を―するといふに/洒落本・戯作評判花折紙」

通巻

つうかん [0] 【通巻】
全集・叢書・雑誌などの,第一巻または第一号からの通しの巻数。

通帳

つうちょう [0] 【通帳】
品物の売買,預金などの金額・数量などを記載する帳面。かよい帳。「預金―」

通帳

つうちょう【通帳】
a passbook.→英和
預[貯]金通帳 a bankbook;→英和
a passbook.→英和

通常

つうじょう【通常】
⇒普通.通常国会 a regular[an ordinary]session of the Diet.

通常

つうじょう [0] 【通常】
特別の事情がなく,いつもどおりであること。普通。副詞的にも用いる。「―七時まで営業している」

通常兵器

つうじょうへいき [5] 【通常兵器】
核兵器および生物・化学兵器以外の在来型の兵器。

通常国会

つうじょうこっかい [5] 【通常国会】
毎年一回定期的に召集される国会。一二月中に召集するのを常例とする。会期は一五〇日。常会。
→臨時国会
→特別国会

通常式文

つうじょうしきぶん [5] 【通常式文】
教会暦にかかわりなく,年間を通じて常に用いられる式文。

通常戦力

つうじょうせんりょく [5] 【通常戦力】
在来の陸海空軍用戦力のこと。特に核兵器との対比のために使用される語。

通常決議

つうじょうけつぎ [5] 【通常決議】
⇒普通決議(フツウケツギ)

通常総会

つうじょうそうかい [5] 【通常総会】
社団法人の社員総会。民法上少なくとも年に一度開くことを要求される。株式会社や有限会社の定時総会をいう場合もある。

通常葉書

つうじょうはがき [5] 【通常葉書】
郵便葉書の一種。普通一般に用いられる長方形(横10センチメートル・縦14.8センチメートル)のもの。官製のものと私製のものがある。

通常選挙

つうじょうせんきょ [5] 【通常選挙】
参議院議員の任期満了に伴い,半数改選のため三年ごとに行われる選挙。
→総選挙

通常郵便物

つうじょうゆうびんぶつ [7] 【通常郵便物】
小包郵便物を除いた郵便物。第一種から第四種までに分類されている。

通常電報

つうじょうでんぽう [5] 【通常電報】
普通の取り扱いによる電報。

通幣

つうへい【通幣】
a common fault[evil].

通年

つうねん [0] 【通年】
一年を通じてのこと。「―営業の山小屋」

通底

つうてい [0] 【通底】 (名)スル
表面上異なって見える事柄や思想などが,根底において通ずるところをもつこと。

通度寺

つうどじ 【通度寺】
韓国,慶尚南道梁山郡にある寺。646年慈蔵の開基。1592年,文禄の役で焼失,後に松雲惟政が再興。もと朝鮮三大寺の一,朝鮮三一本山の一。